JP4129467B2 - 移動通信端末、及び電波干渉回避方法 - Google Patents

移動通信端末、及び電波干渉回避方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動通信端末、及び電波干渉回避方法に関するものである。
携帯電話機等の無線通信機においては、送受信される電波と内部の機器から発せられる電波との干渉が通信品質劣化の原因となりうる。このような電波干渉を回避するための技術としては、例えば下記特許文献1に記載のクロック制御方法がある。このクロック制御方法においては、無線モジュールが使用する電波の周波数帯を判別して、その周波数帯と干渉しないクロック周波数で内部のCPUを動作させるというものである。
特開2002−290261号公報
ところが、携帯電話機等で採用されている移動体通信方式においては、携帯電話機と基地局間で使用されるチャネル周波数は一定ではないため、上記従来技術におけるクロック制御方法によっても、干渉する周波数を精確に予測して制御することは困難である。
更に、近年の近距離無線技術の発達により、1台の携帯電話機等の移動通信端末に、移動体通信用の通信モジュールと近距離無線通信用の通信モジュールとを併せて搭載するようなことが行われている。この場合、近距離無線用の通信モジュールと外部ICカード、パーソナルコンピュータ等との通信と、移動体通信用の通信モジュールによる通信とが同時に行われた場合に、移動体通信側への電波干渉が生じやすい傾向にある。つまり、複数の無線モジュール間の距離が近い場合は、一方の無線モジュールからのスプリアス輻射が他方の無線モジュールにおける通信に悪影響を与えることとなる。
そこで、本発明の課題は、複数の無線方式で同時通信を行う場合に干渉に伴う通信品質の劣化を十分に防止することが可能な移動通信端末、及び電波干渉回避方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の移動通信端末は、近距離無線方式により搬送波の受信に応じて搬送波と同周波数の電波を送信するアンテナ、ICチップ、及びメモリを有し、搬送波の検出に応じて通信開始通知及び通信終了通知を出力する近距離無線通信手段と、移動体通信方式により電波を送受信し、該電波による通信の発生に応じて通信開始通知及び通信終了通知を出力する移動体通信手段と、近距離無線通信手段及び移動体通信手段の両方から通信開始通知を受けてから、近距離無線通信手段及び移動体通信手段のいずれかから通信終了通知を受けるまでのタイミングを検出することにより、近距離無線通信手段による電波の送受信のタイミングと、移動体通信手段による電波の送受信のタイミングとの重複を検出するタイミング検出手段と、移動体通信手段によって受信される電波の周波数のうち、近距離無線通信手段によって送受信される電波と干渉を生じる周波数を表す干渉周波数情報を格納する周波数情報格納手段と、移動体通信手段の受信周波数制御する周波数制御手段とを備え、周波数制御手段は、タイミング検出手段によって重複が検出され、かつ移動体通信手段によって受信される電波の周波数が、周波数情報格納手段に格納された干渉周波数情報によって表される受信周波数と一致する場合には、移動体通信手段の受信周波数を該受信周波数の精度の範囲内で所定の周波数分ずらす、ことを特徴とする。
また、本発明の電波干渉回避方法は、近距離無線通信手段が、近距離無線方式により搬送波の受信に応じて搬送波と同周波数の電波を送信するアンテナ、ICチップ、及びメモリを有し、搬送波の検出に応じて通信開始通知及び通信終了通知を出力する近距離無線通信ステップと、移動体通信手段が、移動体通信方式により電波を送受信し、該電波による通信の発生に応じて通信開始通知及び通信終了通知を出力する移動体通信ステップと、タイミング検出手段が、近距離無線通信手段及び移動体通信手段の両方から通信開始通知を受けてから、近距離無線通信手段及び移動体通信手段のいずれかから通信終了通知を受けるまでのタイミングを検出することにより、近距離無線通信ステップにおける電波の送受信のタイミングと、移動体通信ステップにおける電波の送受信のタイミングとの重複を検出するタイミング検出ステップと、周波数情報格納手段が、移動体通信ステップにおいて受信される電波の周波数のうち、近距離無線通信ステップにおいて送受信される電波と干渉を生じる周波数を表す干渉周波数情報を格納する周波数情報格納ステップと、周波数制御手段が、タイミング検出ステップにおいて重複が検出され、かつ移動体通信ステップにおいて受信される電波の周波数が、周波数情報格納手段に格納された干渉周波数情報によって表される受信周波数と一致する場合には、移動体通信手段の受信周波数を該受信周波数の精度の範囲内で所定の周波数分ずらす周波数制御ステップと、を備えることを特徴とする。
このような移動通信端末及び電波干渉回避方法によれば、移動体通信方式で受信される電波の周波数のうち近距離無線方式で送受信される電波と干渉する受信周波数を予め格納しておき、近距離無線方式による電波の送受信と移動体通信方式による電波の送受信のタイミングが重複した時であって、かつ、移動体通信方式で受信される電波の周波数が予め格納された受信周波数と一致する場合は、近距離無線方式による送信周波数又は移動体通信方式による受信周波数が所定の周波数シフトされる。これにより、干渉が生じると予測される時には、移動体通信におけるデータ欠落やビットエラーを即座に回避することができる。また、異種通信方式間で通信が衝突した場合のみ周波数のシフトを行うので、電波資源の効率的な利用が実現される。
また、周波数情報格納手段は、近距離無線通信手段によって送受信される電波の高調波の周波数を干渉周波数情報として格納し、周波数制御手段は、タイミング検出手段によって重複が検出され、かつ移動体通信手段によって受信される電波の周波数が、周波数情報格納手段に格納された高調波の周波数と一致する場合に、移動体通信手段の受信周波数を所定の周波数分ずらすことが好ましい。また、所定の周波数は、移動体通信手段の受信周波数の0.05×10 −6 倍以内であることも好ましい。

この場合、第1の無線通信手段によって送受信される電波に含まれる高調波による電波干渉が防止され、移動体通信におけるデータ欠落やビットエラー発生をより効果的に回避することができる。
本発明によれば、複数の無線方式で同時通信を行う場合に干渉に伴う通信品質の劣化を十分に防止することができる。
以下、図面とともに本発明による移動通信端末の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明による移動通信端末の第1実施形態を示す概略構成図である。同図に示す移動通信端末1は、移動体通信方式及び近距離無線方式によるデータ通信が可能な通信端末である。このような通信端末の例としては、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)といった移動体通信ネットワークを介した情報通信が可能な機器が挙げられる。移動通信端末1は、基地局3との間で移動体通信方式により電波を送受信するとともに、移動通信端末1と近距離に位置する非接触IC(Integrated Circuit)カード2との間で非接触方式による電波の送受信が可能なように構成されている。
ここで、移動体通信方式とは、PDC(Personal Digital Cellular Telecommunication System)方式、IMT−2000(International Mobile Telecommunications - 2000)方式等の移動通信端末を対象としたデジタルデータを送受信するための通信方式である。この方式では、移動通信端末と基地局との間で送受信される電波は、様々な周波数帯の複数の無線チャネル上に伝送される。
また、非接触方式とは、非接触ICカードと自動改札機、自動販売機等に内蔵された外部R/W(Reader/Writer)装置との間で非接触によりデータを送受信するための通信方式であり、Felica(登録商標)、Edy(登録商標)等で採用されている方式である。
図1に示すように、移動通信端末1は、機能的な構成要素として、第1の無線通信手段である非接触ICR/W(Reader/Writer)部11と、第2の無線通信手段である移動体通信部12と、タイミング検出部(タイミング検出手段)13と、周波数制御部(周波数制御手段)14と、周波数情報格納部(周波数格納手段)15とを備えている。以下、各構成要素について詳細に説明する。
非接触ICR/W部11は、非接触方式により非接触ICカード2との間で電波を送受信する部分である。その際、非接触ICR/W部11は、後述する周波数制御部14により周波数がシフトされない場合は、送信周波数を13.56MHzに設定して非接触ICカード2に搬送波(電波)を送信する。また、非接触ICR/W部11は、その搬送波によって誘起されて非接触ICカード2から送信された電波を受信する。この場合の受信周波数は、搬送波の送信周波数に等しい周波数である13.56MHzに設定される。以上のような双方向通信により、非接触ICR/W部11は、非接触ICカード2の検出、非接触ICカード2との相互認証、非接触ICカード2に対するデータ読み書きを行う。
また、非接触ICR/W部11は、非接触ICカード2が通信可能圏内において検出された場合は、通信開始通知をタイミング検出部13に出力する。同様に、非接触ICR/W部11は、非接触ICカード2との通信を終了した場合には、通信終了通知をタイミング検出部13に出力することも行う。
移動体通信部12は、移動体通信方式により基地局3との間で電波を送受信する部分である。より具体的には、移動体通信部12は、図示しないボタン等の入力手段からの通信開始要求に応じて、基地局3に電波を送信する。その際には、基地局3が制御信号等で予め指定する無線チャネルが使用される。また、移動体通信部12は、同時に基地局3から送信される電波を受信する。この受信電波の周波数は、基地局3が予め指定する無線チャネルに応じて可変とされ、移動体通信部12は、受信電波の周波数に受信感度を合わせるように受信周波数を設定する。
また、移動体通信部12は、入力手段からの通信開始要求を受け付けた場合は、通信開始通知をタイミング検出部13に出力する。同様に、移動体通信部12は、基地局3との通信を終了した場合には、通信終了通知をタイミング検出部13に出力することも行う。さらに、移動体通信部12は、基地局3との間で使用する無線チャネルの周波数コードを周波数制御部14に出力する。この周波数コードは、基地局3から移動体通信部12に送信される電波の周波数を特定するためのものである。
タイミング検出部13は、非接触ICR/W部11による電波の送受信のタイミングと、移動体通信部12による電波の送受信のタイミングとの重複を検出する部分である。具体的には、タイミング検出部13は、非接触ICR/W部11及び移動体通信部12の両方から通信開始通知を受信した直後に、周波数制御部14に検出開始通知を出力する。その後、タイミング検出部13は、非接触ICR/W部11又は移動体通信部12から通信終了通知を受信すると、周波数制御部14に検出終了通知を出力する。検出開始通知が出力される時刻から検出終了通知が出力される時刻までの間は、非接触ICR/W部11による電波の送受信と、移動体通信部12による電波の送受信とが重複して行われる時間帯に実質的に一致している。
周波数制御部14は、非接触ICR/W部11が非接触ICカード2に送信する搬送波の周波数、及び移動体通信部12における受信周波数を制御する部分である。つまり、周波数制御部14は、タイミング検出部13により電波送受信タイミングの重複が検出されており、かつ、移動体通信部12によって受信される電波の周波数が、予め格納された受信周波数と一致する場合には、搬送波の周波数及び移動体通信部12の受信周波数のうち一方を所定の周波数分ずらすように制御する。以下、搬送波の周波数を制御する場合について説明する。
より詳細には、周波数制御部14は、タイミング検出部13から検出開始通知が出力された後、検出終了通知が出力されるまでの間において、周波数情報格納部15に格納された干渉周波数情報を参照することにより周波数制御を行う。
ここで、図2には、周波数情報格納部15に格納された干渉周波数情報のデータ構成を示す。同図に示すように、移動体通信部12によって受信される電波の周波数を示す受信周波数と、移動体通信部12によって受信される電波と非接触ICR/W部11により送受信される電波との干渉有無を示す干渉フラグとが、基地局3との間で使用される無線チャネルの周波数コードに関連づけて格納されている。例えば、周波数コード「アナログ1536」の無線チャネルにおいては、受信周波数が「881.4MHz」であって、干渉の生じ易い13.56MHzの高調波(65倍波)であることから、干渉フラグとして「1」(=干渉有り)が設定されている。
そこで、周波数制御部14は、移動体通信部12から出力された周波数コードに基づいて周波数情報格納部15を参照し、周波数コードが一致する干渉周波数情報を読み出す。そして、周波数制御部14は、読み出した干渉周波数情報における干渉フラグが「1」である場合は、非接触ICR/W部11から送信される搬送波の周波数を、13.56MHzから+0.1MHzシフトして「13.66MHz」になるように制御する。図2の例によれば、移動体通信部12から出力された周波数コードが「アナログ1536」の場合は、干渉周波数情報における干渉フラグが「1」となっているので、搬送波の周波数が「13.66MHz」になるように制御される。一方、移動体通信部12から出力された周波数コードが「アナログ1532」の場合は、干渉周波数情報における干渉フラグ「0」(=干渉無し)となっているので、搬送波の周波数は「13.56MHz」に維持される。
次に、図3を参照しながら移動通信端末1の動作について説明するとともに、併せて移動通信端末1における電波干渉回避方法について詳述する。図3は、移動通信端末1の動作を示すフローチャートである。
最初に、非接触ICR/W部11により非接触ICカード2が通信可能圏内にあることが検出されると同時に、タイミング検出部13に通信開始通知がなされる(ステップS101)。次に、移動体通信部12により通信開始要求が受け付けられると、タイミング検出部に通信開始通知が出力される(ステップS102)。なお、上記ステップS101〜S102の処理においては、移動体通信部12により通信開始要求が受け付けられた後に、非接触ICカード2が検出されても良い。その結果、タイミング検出部13において、非接触ICR/W部11による電波送受信タイミングと移動体通信部12による電波送受信タイミングとの重複が検出される(ステップS103)。
周波数制御部14は、タイミング検出部13により電波送受信タイミングの重複が検出されると、移動体通信部12によって電波が受信される通信チャネルの周波数コードに基づいて、周波数情報格納部15に格納された干渉周波数情報が読み出される(ステップS104)。そして、周波数制御部14は、読み出された干渉周波数情報に含まれる干渉フラグに基づいて、移動体通信部12によって受信される電波の周波数が非接触ICR/W部11によって送受信される電波の干渉を受ける周波数であるか否かが判定される(ステップS105)。
上記判定の結果、移動体通信部12によって受信される電波の周波数に対応する干渉フラグが「1」である場合(ステップS105;YES)、周波数制御部14は、非接触ICR/W部11から非接触ICカード2に送信される電波の周波数を+0.1MHzシフトするように制御する(ステップS106)。この制御により、非接触ICR/W部11と非接触ICカード2との間において周波数13.66MHzの電波が送受信される(ステップS107)。それと同時に、移動体通信部12と基地局3との間で電波の送受信が開始される(ステップS108)。
これに対して、移動体通信部12によって受信される電波の周波数に対応する干渉フラグが「0」である場合には(ステップS105;NO)、非接触ICカード2に送信される電波の周波数はシフトされず、非接触ICR/W部11と非接触ICカード2との間において、周波数13.56MHzの従前の電波が送受信される(ステップS109)。それと同時に、移動体通信部12と基地局3との間で電波の送受信が開始される(ステップS110)。
以上説明した移動通信端末1によれば、移動体通信方式で受信される電波の周波数のうち非接触ICカード方式で送受信される電波と干渉する周波数を予め格納しておき、非接触ICカード方式による電波の送受信と移動体通信方式による電波の送受信のタイミングが重複した時であって、かつ、移動体通信方式で受信される電波の周波数が予め格納された周波数と一致する場合は、近距離無線方式による送信周波数又は移動体通信方式による受信周波数が所定量シフトされる。
なお、非接触ICR/W部11から送信される搬送波により非接触ICカード2において誘起される電波には、アプリアス輻射により搬送波の周波数の高調波成分も含まれる傾向にある。従って、例えばこれらの高調波の周波数を受信周波数として予め周波数情報格納部15に予め格納しておけば、その高調波周波数あるいは移動体通信部12の受信周波数をずらすことにより干渉が防止されるので、移動体通信におけるデータ欠落やビットエラー発生をより効果的に回避することができる。
また、非接触ICカード方式による通信と移動体通信方式による通信とが衝突した場合のみ周波数のシフトを行うので、無用な周波数帯の占有が行われることなく、電波資源の効率的な利用が実現される。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本発明による移動通信端末の第2実施形態を示す概略構成図である。なお、本実施形態における移動通信端末5の第1実施形態との主な相違点は、非接触ICR/W部11に代わって非接触ICカード51が内蔵されている点、及び移動体通信方式で受信される電波の受信周波数のみがシフト可能な点である。以下、本実施形態にかかる移動通信端末5の構成要素における第1実施形態との相違点について詳述する。
非接触ICカード51は、内部にアンテナ、ICチップ、メモリを有しており、外部R/W(Reader/Writer)4との間で非接触方式による電波の送受信が可能なように構成されている。その際、非接触ICカード51は、外部R/W4から周波数13.56MHzの搬送波を受信し、この搬送波によって誘起された同周波数の電波を外部R/W4に対して送信する。以上のような電波の送受信により、外部R/W4による非接触ICカード51の検出、外部R/W4と非接触ICカード51との相互認証、外部R/W4から非接触ICカード51のメモリへのアクセス(読み出し/書き込み)が可能とされる。
また、非接触ICカード51は、外部R/W4からの搬送波を検出した場合は、通信開始通知をタイミング検出部13に出力する。同様に、非接触ICカード51は、外部R/W4との通信を終了した場合には、通信終了通知をタイミング検出部13に出力することも行う。
周波数制御部54は、移動体通信部12が基地局3から受信する電波の受信周波数を制御する部分である。つまり、周波数制御部54は、タイミング検出部13により電波送受信タイミングの重複が検出されており、かつ、移動体通信部12によって受信される電波の周波数が、予め格納された受信周波数と一致する場合には、受信周波数を所定の周波数分ずらすように制御する。
より詳細には、周波数制御部54は、タイミング検出部13から検出開始通知が出力された後、検出終了通知が出力されるまでの間において、周波数情報格納部15に格納された干渉周波数情報を参照することにより受信周波数制御を行う。
すなわち、周波数制御部54は、移動体通信部12から出力された周波数コードに基づいて周波数情報格納部15を参照し、周波数コードが一致する干渉周波数情報を読み出す。そして、周波数制御部54は、読み出した干渉周波数情報における干渉フラグが「1」である場合は、受信周波数を+40Hzシフトした周波数に移動体通信部12の受信感度を合わせるように制御する。一般に、基地局から送信される電波の周波数精度は±0.05×10−6であることから、受信周波数のシフト量は40Hzとされる。図2の例によれば、移動体通信部12から出力された周波数コードが「アナログ1536」、受信周波数「881.4MHz」の場合は、干渉周波数情報における干渉フラグが「1」となっているので、移動体通信部12の受信周波数が「881.400040MHz」になるように制御される。一方、移動体通信部12から出力された周波数コードが「アナログ1532」、受信周波数「881.3MHz」の場合は、干渉周波数情報における干渉フラグ「0」(=干渉無し)となっているので、移動体通信部12の受信周波数は「881.3MHz」に維持される。
次に、図5を参照しながら移動通信端末5の動作について説明するとともに、併せて移動通信端末5における電波干渉回避方法について詳述する。図5は、移動通信端末5の動作を示すフローチャートである。なお、図5におけるステップS202〜S205の各処理は、第1実施形態において詳述したステップS102〜S105の各処理(図3参照)と、それぞれ同一であるので、第1実施形態とは異なるステップS201,S206〜S208の処理について説明する。
最初に、非接触ICカード51により、外部R/Wから送信された搬送波が検出される(ステップS201)。その後、ステップS202〜S205では、非接触ICカード51における通信タイミングと移動体通信部12における通信タイミングとの重複が検出され、移動体通信部12によって受信される電波の周波数が非接触ICカード51によって送受信される電波によって干渉が生ずる周波数であるか否かが判定される。
上記判定の結果、移動体通信部12によって受信される電波の周波数に対応する干渉フラグが「1」である場合(ステップS205;YES)、周波数制御部54は、移動体通信部12の受信周波数を+40Hzシフトするように制御する(ステップS206)。その後、移動体通信部12と基地局3との間で電波の送受信が開始されるとともに、非接触ICカード51における通信が継続される(ステップS207)。
一方、移動体通信部12によって受信される電波の周波数に対応する干渉フラグが「0」である場合、移動体通信部12の受信周波数はシフトされない。そして、移動体通信部12と基地局3との間で電波の送受信が開始されるとともに、非接触ICカード51における通信が継続される(ステップS208)。
以上説明した移動通信端末5によっても、移動体通信方式で受信される電波の周波数のうち非接触ICカード方式で送受信される電波と干渉する周波数を予め格納しておき、非接触ICカード方式による電波の送受信と移動体通信方式による電波の送受信のタイミングが重複した時であって、かつ、移動体通信方式で受信される電波の周波数が予め格納された周波数と一致する場合は、移動体通信方式による受信周波数が所定の周波数シフトされる。
なお、外部R/W部4から送信される電波には、アプリアス輻射により搬送波の周波数の高調波成分も含まれる傾向にある。従って、例えばこれらの高調波の周波数を受信周波数として予め周波数情報格納部15に予め格納しておけば、移動体通信部12の受信周波数をずらすことにより電波干渉が防止されるので、移動体通信におけるデータ欠落やビットエラー発生をより効果的に回避することができる。
また、非接触ICカード方式による通信と移動体通信方式による通信とが衝突した場合のみ周波数のシフトを行うので、無用な周波数帯の占有が行われることなく、電波資源の効率的な利用が実現される。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、移動通信端末1,5においては、近距離無線方式としてBluetooth(登録商標)、無線LAN通信方式、及び赤外線通信方式等の他の方式を採用しても良い。
また、移動通信端末1,5においては、移動体通信部12が通信開始要求を受け付けたタイミングで周波数制御を行うものとしたが、他の移動通信端末等からの接続要求を受信したタイミングで周波数制御を行っても良い。
また、移動通信端末1においては、非接触方式による送信周波数がシフトされるものとしたが、移動通信端末5と同様にして移動体通信方式による受信周波数がシフトされるように動作させても良い。この場合、非接触ICR/W部11から送信される搬送波の周波数のシフトに代えて、或いは搬送波の周波数のシフトに加えて、移動体通信部12の受信周波数のシフトが可能とされるので、状況に応じた柔軟な通信制御が可能となる。
本発明による移動通信端末の第1実施形態を示す概略構成図である。 図1の周波数情報格納部に格納された干渉周波数情報のデータ構成を示す図である。 図1の移動通信端末の動作を示すフローチャートである。 本発明による移動通信端末の第2実施形態を示す概略構成図である。 図4の移動通信端末の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1,5…移動通信端末、2…非接触ICカード、3…基地局、4…外部R/W、11…非接触ICR/W部、12…移動体通信部、13…タイミング検出部、14,54…周波数制御部、15…周波数情報格納部、51…非接触ICカード。

Claims (4)

  1. 近距離無線方式により搬送波の受信に応じて前記搬送波と同周波数の電波を送信するアンテナ、ICチップ、及びメモリを有し、前記搬送波の検出に応じて通信開始通知及び通信終了通知を出力する近距離無線通信手段と、
    移動体通信方式により電波を送受信し、該電波による通信の発生に応じて通信開始通知及び通信終了通知を出力する移動体通信手段と、
    前記近距離無線通信手段及び前記移動体通信手段の両方から前記通信開始通知を受けてから、前記近距離無線通信手段及び前記移動体通信手段のいずれかから前記通信終了通知を受けるまでのタイミングを検出することにより、前記近距離無線通信手段による電波の送受信のタイミングと、前記移動体通信手段による電波の送受信のタイミングとの重複を検出するタイミング検出手段と、
    前記移動体通信手段によって受信される電波の周波数のうち、前記近距離無線通信手段によって送受信される電波と干渉を生じる周波数を表す干渉周波数情報を格納する周波数情報格納手段と、
    前記移動体通信手段の受信周波数制御する周波数制御手段とを備え、
    前記周波数制御手段は、前記タイミング検出手段によって前記重複が検出され、かつ前記移動体通信手段によって受信される電波の周波数が、前記周波数情報格納手段に格納された干渉周波数情報によって表される受信周波数と一致する場合には、前記移動体通信手段の受信周波数を該受信周波数の精度の範囲内で所定の周波数分ずらす、
    ことを特徴とする移動通信端末。
  2. 前記周波数情報格納手段は、前記近距離無線通信手段によって送受信される電波の高調波の周波数を干渉周波数情報として格納し、
    前記前記周波数制御手段は、前記タイミング検出手段によって前記重複が検出され、かつ前記移動体通信手段によって受信される電波の周波数が、前記周波数情報格納手段に格納された高調波の周波数と一致する場合に、前記移動体通信手段の受信周波数を所定の周波数分ずらす、
    ことを特徴とする請求項1記載の移動通信端末。
  3. 前記所定の周波数は、前記移動体通信手段の受信周波数の0.05×10 −6 倍以内である、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の移動通信端末。
  4. 近距離無線通信手段が、近距離無線方式により搬送波の受信に応じて前記搬送波と同周波数の電波を送信するアンテナ、ICチップ、及びメモリを有し、前記搬送波の検出に応じて通信開始通知及び通信終了通知を出力する近距離無線通信ステップと、
    移動体通信手段が、移動体通信方式により電波を送受信し、該電波による通信の発生に応じて通信開始通知及び通信終了通知を出力する移動体通信ステップと、
    タイミング検出手段が、前記近距離無線通信手段及び前記移動体通信手段の両方から前記通信開始通知を受けてから、前記近距離無線通信手段及び前記移動体通信手段のいずれかから前記通信終了通知を受けるまでのタイミングを検出することにより、前記近距離無線通信ステップにおける電波の送受信のタイミングと、前記移動体通信ステップにおける電波の送受信のタイミングとの重複を検出するタイミング検出ステップと、
    周波数情報格納手段が、前記移動体通信ステップにおいて受信される電波の周波数のうち、前記近距離無線通信ステップにおいて送受信される電波と干渉を生じる周波数を表す干渉周波数情報を格納する周波数情報格納ステップと、
    周波数制御手段が、前記タイミング検出ステップにおいて前記重複が検出され、かつ前記移動体通信ステップにおいて受信される電波の周波数が、前記周波数情報格納手段に格納された干渉周波数情報によって表される受信周波数と一致する場合には、前記移動体通信手段の受信周波数を該受信周波数の精度の範囲内で所定の周波数分ずらす周波数制御ステップと、
    を備えることを特徴とする電波干渉回避方法。
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