JP4127736B2 - オフサイトの安全支援システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフサイトの安全支援システムに関し、更に詳細には、複数本の配管ラインにより構成されるオフサイトの配管網の少なくとも一部について、配管ラインの新設、修理、取り替え等の工事を施すに当たり、工事の対象となる配管ラインをオフサイトの配管網から分離する際、その分離作業を支援するコンピュータ・システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
原油から種々の石油製品を製造する製油所、或いは原料油から各種の製品を製造する石油化学工場では、蒸留装置、反応装置等の製造装置に加えて、製造装置に送る各種の原料油を外部から受け入れる際の受入れ設備、原料油を貯蔵する多数の原料油タンク、製造装置から送出された各種の製品油を貯蔵する製品油タンク、各種の製品油を混合する混合設備、製品油の出荷設備等の種々、様々な付帯設備が必要である。
通常、製造装置は、複雑な製造工程を組み合わせて製品油を製造する関係から、プラントサイト、即ちオンサイトと称されるエリアに集中して配置される。一方、付帯設備は、原料油の搬入及び製品の搬出に便利な、例えば海岸に近いオフサイトと称される広いエリアに比較的分散して配置されていて、多数の配管ラインからなる配管網により有機的に接続されている。
オンサイトに配置されている製造装置以外の種々の付帯設備及びそれに付随する配管網は、纏めて、オフサイトと通称されている。換言すれば、オフサイトは、種々の付帯設備と、それら付帯設備同士、及び付帯設備とオンサイトの製造装置を接続する、多数本の配管ラインからなる配管網とから構成されている。
【0003】
例えば、オフサイトには、図6に示すように、T807からT812の多数の貯蔵タンクと、T807からT812の貯蔵タンク内に貯蔵された原料油、或いは製品油を所定場所に送るポンプ(図示せず)とを結ぶ配管ラインとが配置されている。また、図7に示すように、貯蔵タンク、貯蔵タンクから製品油を送出するポンプ(P726からP734)等の多数の機器、及びそれらの機器を接続する配管ラインが敷設されている。
配管ラインには、原料油、製品油等の流体の流動を遮断する開閉弁が設けてあって、開閉弁を閉止することにより、流体の流動を止め、配管ラインを他の配管ラインから、又は機器から分離させることができるようになっている。
【0004】
貯蔵タンク、ポンプ等の各機器には、識別番号として、それぞれ、一対一で対応した機器番号が付されている。例えば、図6で、T807〜812は貯蔵タンクに付された機器(タンク)番号である。また、各配管ラインには、それぞれ、一対一で対応したライン番号が付されている。例えば、図6で、S10182、T81201は配管ラインに付されたライン番号である。
付した機器番号及びライン番号により、一対一で対応して機器又は配管ラインを特定することができる。
【0005】
配管ラインは、機器(オンサイトの製造装置、オフサイトの設備、及び開閉弁を含む概念)から始まって機器に終わる流体経路、又は別の配管ラインを通って機器に終わる流体経路であって、必ず、その配管ライン又はその配管ラインに接続する他の配管ラインに開閉弁を有する。さもないと、その流体経路を通る流体が外部に流出することになるからである。
ところで、オフサイトでは、破損した配管ライン、故障した機器等を修理したり、生産計画の変更に伴う配管ラインの接続替えを行ったりすることが多い。
しかし、オンサイトの製造装置の運転中は、オフサイトも、それに合わせて運転中であって、機器は稼働しており、油やガスが、機器に接続された配管ライン内を流れている。
従って、或る配管ラインに工事を施すには、工事の対象となる配管ライン及び機器をオフサイトの配管網、即ち他の配管ライン及び機器から開閉弁により分離することが必要である。
【0006】
ここで、具体的に、例えば図8に示すオフサイトの一区画での配管の工事を例にして説明する。図8はオフサイトの一区画の構成を示すフローシートである。
図8に示すオフサイトの一区画は、配管ライン30にそれぞれ接続された、4個の貯蔵タンク32、34、36、38、及びポンプ40を含むシステムであって、しかもオンサイトの装置42に接続されている。
配管ライン30は、開閉弁44を介して貯蔵タンク32に、開閉弁46、配管ライン47、及び開閉弁48を介して貯蔵タンク34に、並列の開閉弁50、52を介して貯蔵タンク36に接続している。更に、配管ライン30は、配管ライン54、配管ライン56及び開閉弁58を介して装置42に接続し、また、配管ライン60を介して開閉弁62に、配管ライン64を介してポンプ60に、更に配管ライン66及び開閉弁68を介して貯蔵タンク38に接続している。
ここで、工事対象配管ラインを配管ライン30とすると、配管ライン30に工事を施す際には、黒地の開閉弁44、46、50、52、58、62、及び68を閉止することにより、破線で表示した他の配管ラインから配管ライン30を分離することができる。
【0007】
工事対象配管ライン及び/又は機器を含む工事区域を認識し、開閉弁の閉止により他の区域からその工事区域を分離、独立させる際、工事区域を認識する作業、認識した工事区域を他の区域から分離、独立させるために必要に応じて開閉弁を指定して、その開閉弁を閉止する作業は、従来、オフサイトのオペレータによりマニュアル作業で行われていた。
即ち、オペレータが、オフサイトの機器、配管ラインを表示する図6及び図7と同様な複雑な図面を見て、工事対象配管ライン、機器を認識し、その工事対象配管ライン、機器を含む工事区域を分離、独立させるために閉止が必要な開閉弁を特定し、その開閉弁の閉止作業を行っていた。
閉止が必要な開閉弁の特定は、オフサイトの運転及び安全に取って極めて重要な作業であって、若し誤った開閉弁が閉止されると、オンサイトの運転中の製造装置を緊急停止させたりする事態を招き、逆に閉止の必要な開閉弁が開放のままであると、流体が工事対象配管ライン及び対象機器に流れ込み、その工事対象配管ラインを切断したり、対象機器を取り外したりすると、油やガスが流出し、不測の事態を招くことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、オフサイトには、多数の機器と、その多数の機器を接続するために敷設された多数本の配管ラインからなる複雑な配管網が形成されている結果、オペレータが、図面上で、工事対象配管ライン、機器を認識し、次いで閉止の必要な開閉弁を特定する作業は、極めて気を使う仕事であって、労力と時間とを要し、作業能率が悪かった。しかも、複数の工事が、関連する複数の区域で、並行して行われることが多いために、また、複数の工事が、一つの区域を対象にして、順次に又は同時に行われることも多いために、思わぬ誤認識、或いは誤操作を犯すこともあった。
更には、工事が数時間或いは数日にわたる場合には、オペレータが交代することが多いために、オペレータ同士の間で完全な引き継ぎを行うことが難しく、どうしても手落ちが生じ勝ちであった。
そこで、オペレータに代わって、コンピュータを使って、閉止の必要な開閉弁を特定し、リストアップする、オフサイトの安全支援システムを実現させることが望まれていた。
【0009】
本発明の目的は、オフサイトの所望の工事区域を確実に他の区域から分離するようにオペレータに必要な情報を提供すると共に分離作業を支援するオフサイトの安全支援システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、複雑な配管網を有するオフサイトを安全に管理するという目的から、オフサイトの安全支援システムは、少なくとも以下に列挙する機能を果たすことが必要であると考えた。
(1)工事対象配管ラインを分離するために閉止することが必要な開閉弁(以下、閉止開閉弁と言う)を検索して、閉止開閉弁のリストを作成すること。工事が複数ある場合には、異なる工事毎に閉止開閉弁を特定する。
(2)閉止開閉弁のリストに従って、一括して閉止開閉弁の閉止指令を出すこと。
(3)工事終了まで、閉止開閉弁の開操作ができないようにインターロックできること。
(4)オフサイトの運転支援のコンピュータシステム、例えばDCSと協働して、DCSを介して閉止開閉弁の開操作ができないようにインターロックをかけること。
(5)リストアップされた閉止開閉弁に代えて、オペレータが入力した別の開閉弁を閉止開閉弁に変更し、変更した閉止開閉弁リストを作成できること。
(6)コンピュータによって以上の機能を果たす、コンピュータ・エイデッド・システム(Computer Aided System )であること。即ち、記憶しているデータと、必要な入力に基づいて、(1)から(5)までの機能を自動的に実行するコンピュータ・システムであること。
【0011】
上記目的を達成するために、上述の知見に基づいて、本発明に係るオフサイトの安全支援システムは、複数本の配管ラインにより構成されるオフサイトの配管網の少なくとも一部について、配管ラインの新設、修理、取り替え等の工事を施すに当たり、工事の対象となる配管ライン(以下、工事対象配管ラインと言う)をオフサイトの配管網から分離する際、その分離作業を支援するコンピュータ・システムであって、
オフサイトの配管網を構成する各配管ラインのデータを記憶する配管ライン・データベースと、
工事対象配管ラインのライン番号を入力する入力手段と、
配管ライン・データベースから配管ラインのデータを読み出し、入力手段から入力されたライン番号の工事対象配管ラインをオフサイトの配管網から分離するために閉止すべき開閉弁(以下、閉止開閉弁と言う)の弁番号を検索、指定する演算手段と
を備え、前記演算手段は、下記機能(1)〜(7)を有することを特徴とするオフサイトの安全支援システム。
(1)閉止開閉弁が工事対象配管ラインに存在しない場合には、工事対象配管ラインに接続している別の配管ライン(以下、接続配管ラインと言う)のデータを検索し、接続配管ラインに設けられた開閉弁を閉止開閉弁として指定する機能。
(2)DCS( DistributedControl System )と協働し、閉止開閉弁として指定した開閉弁が、通油中を含む使用状態にあるかどうか判定し、使用中の場合には、その旨を出力する機能。
(3)演算手段が指定した閉止開閉弁に代えて、別途に入力された別の開閉弁を閉止開閉弁として指定する機能。
(4)遠隔操作可能な閉止開閉弁を一斉に閉止する機能。
(5)開操作不能になるように、閉止状態の閉止開閉弁をインターロックする機能。
(6)閉止開閉弁の開閉状態を検知する検知機能。
(7)DCSと協働し、DCSによる閉止開閉弁の開閉操作を不能にするインターロック機能と、DCSのモニター画面上で閉止開閉弁を識別できるようにする識別機能。
【0012】
本発明に必要なデータベースは、既知の構成のコンピュータ・システムの記憶手段に記憶させたデータの集団であり、演算手段及び入力手段は、それぞれ、既知の構成のコンピュータ・システムの演算手段及び入力手段である。
工事対象配管ラインは、1本の配管ラインに限ることなく、配管ラインを分離できる限り、配管ラインの本数には制約はない。工事対象配管ラインのライン番号の入力は、キーボードからライン番号を入力しても良く、また、モニター画面上のフローシートの対象領域をマウスで指定しても良い。
【0013】
配管ライン・データベースに格納するデータは、オフサイト内の全ての配管ラインのデータ及び配管ラインの結合に関する情報を集積したデータであって、例えば設備結合配管ライン情報と称される。
【0014】
配管ラインは、原則、始端となる機器から終端となる別の機器まで敷設された配管であって、ここで、機器とは、開閉弁、ポンプ等の機器、混合設備等の設備、オンサイトの製造装置等を含む広い概念である。また、特例として、配管ラインは、バイパス配管ラインのように始端が配管ラインで終端が配管ラインである配管ラインもあり、分岐管のように、始端が配管ラインで終端が機器の場合、合流管のように、始端が機器で終端が配管ラインの場合もある。
配管ラインには、配管ライン毎に、配管ラインの識別番号、始端又は終端となる開閉弁の弁番号、装置の装置番号等が記憶されている。なお、装置に入る配管ライン又は装置から出る配管ラインには、必ず、装置とオフサイトとの境界線に開閉弁が設けられているので、装置を配管ラインの始端又は終端としているのは、その開閉弁を指すからである。
【0015】
よって、本発明のデータベースに格納する配管ラインのデータは、少なくとも、配管ラインの始端及び終端を含む経路情報、並びに各配管ラインに設けられた開閉弁のデータを含む。始端及び終端は、開閉弁、計器、機器、設備、装置、及び当該配管ラインに接続されている別の配管ラインのいずれかである。
更に説明すると、本発明の配管ライン・データベースは、配管ラインのライン番号、指定されたライン番号の配管ラインを分離できる開閉弁の有無に関するデータ、有る場合には、開閉弁を識別する弁番号、開閉弁の動作形式(手動式か、電動式か、遠隔操作式か等)のデータ等、開閉弁が無い場合には、指定された配管ラインに接続している配管ラインの開閉弁の有無に関するデータを備えている。また、配管ライン・データベースは、配管ラインの結合情報、即ち指定されたライン番号の配管ラインに接続される配管ラインのデータを記憶している。
よって、配管ライン・データを検索することにより、容易に指定された配管ラインを分離できる閉止開閉弁を特定することができる。
【0016】
本発明の好適な実施態様では、演算手段は、閉止開閉弁が工事対象配管ラインに存在しない場合には、工事対象配管ラインに接続している別の配管ラインのデータ(以下、接続配管ラインと言う)を検索し、接続配管ラインに設けられた開閉弁を閉止開閉弁として指定する。
【0017】
本発明の好適な実施態様では、演算手段は、オフサイトの配管網に付属する設備、機器、計器、開閉弁の制御を行うDCS(Distributed Control System)と協働し、閉止開閉弁として指定した開閉弁が、通油中を含む使用状態にあるかどうか判定し、使用中の場合には、その旨を出力する機能を有する。
DCS(Distributed Control System)は、主として、製造装置のプロセス制御用に構築されているコンピュータ制御システムであって、製造装置の各計測器を監視し、所定のプロセス条件を維持するように調整弁を自動的に調整するシステムである。
使用状態とは、通油中であって開放された状態にある、開閉弁の検査中である、開閉弁を修理している等の閉止できない状態を言う。
【0018】
本発明の更に好適な実施態様では、演算手段は、演算手段が指定した閉止開閉弁に代えて、別途に入力された別の開閉弁を閉止開閉弁として指定する機能を備えている。
これにより、本発明に係るオフサイトの安全支援システムに、都度、オペレータの臨機応変な判断を組み込むことができる。
【0019】
本発明の更に好適な実施態様では、演算手段は、遠隔操作可能な閉止開閉弁を一斉に閉止する機能を備えている。閉止するには、演算手段から、DCSに閉止指令を出力し、DCSを介して閉止しても良く、また、演算手段から、直接、閉止指令を開閉弁の駆動装置に出力し、閉止しても良い。
更には、演算手段は、閉止状態の閉止開閉弁を開操作不能にインターロックする機能を備えている。インターロックをかけるには、DCSを介して開閉弁の駆動装置にインターロックをかけても良く、また、演算手段から、直接、開閉弁の駆動装置にインターロックをかけても良く、更には、演算手段からDCS側で自動的にインターロックをかけるようにしても良い。
更に好適には、演算手段は、閉止開閉弁の開閉状態を検出する検知機能を備えている。これにより、演算手段は、閉止開閉弁の開閉状態を出力し、オペレータに開閉弁の開閉状態を確認させることができる。
【0020】
本発明の更に好適な実施態様では、演算手段は、DCSと協働し、
DCSによる閉止開閉弁の開閉操作を不能にするインターロック機能と、
DCSのモニター画面上で閉止開閉弁を識別できるようにする識別機能と
を備えている。
例えば、演算装置は、DCSのモニター画面上に表示されるフローシート上で、閉止開閉弁を直ちに認識できるように、閉止開閉弁の表示を色違いにしたり、閉止開閉弁の表示にフラグを飛ばしたり、閉止開閉弁の表示に網掛けを施したりする。また、開閉弁のループ画面上で、札の絵を該当バルブ上に表示し、一目でそれとわかる様にしている。これにより、DCSによる誤操作を確実に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
実施形態例
本実施形態例は、本発明に係るオフサイトの安全支援システムの実施形態の一例である。図1は、本実施形態例のオフサイトの安全支援システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態例のオフサイトの安全支援システム10は、図1に示すように、配管ラインのデータベース12を格納する記憶装置と、演算装置14と、演算装置14に工事対象配管ラインのライン番号を入力する入力装置15と、出力装置16とから構成され、製油所全体のプロセス制御及びオフサイト制御を行うDCS18とも接続されている。
入力装置15は、キーボード、マウス等の入力機器であって、出力装置16は、モニター画面に加えて、プリンタ及びページング等を備えている。
【0022】
演算装置14は、出力装置16上の画面に、又はDCSの標準画面に、開閉弁、計器等を含む8個の操作対象を表示し、DCSを介して個々の操作対象に開閉等の操作を行うことができる。以下、8個の操作対象を表示した標準画面を8ループ画面と言う。
【0023】
開閉弁20が遠隔操作できる場合には、演算装置14は、DCS18を介して開閉弁20を開閉し、更に、DCS18に対しインターロックをかける旨の指示を出し、開閉弁を開操作不能にすることができる。
開閉弁20が弁の開閉を検知する検知機構を備えている場合には、演算装置14は、開閉弁20の検知機構から受けた入力により開閉弁20の開閉状態を例えばモニター画面上に又はプリンターにより出力できる。
演算装置14は、DCS18と協働し、DCS18による開閉弁20の開閉操作を不能にするインターロック機能と、DCS18のモニター画面上で開閉弁を識別できるようにする機能とを備えている。例えば、演算装置14は、DCS18のモニター画面上に表示されるフローシート上で開閉弁20を直ちに認識できるように、開閉弁20の表示を色違いにしたり、8ループ画面上での開閉弁20の表示に札掛けを施したりする。
【0024】
次に、図2から図5を参照して、図8に示す配管ライン30の分離に適用した場合を例にして、本実施形態例のオフサイトの安全支援システム10の動作を説明する。
図2を参照してオフサイトの安全支援システムの基本的動作を説明する。図2はオフサイトの安全支援システムの処理ステップを示す基本的フローチャートである。先ず、ステップS1 では、閉止開閉弁のリストを作成するかどうか入力する。NOの場合には、ステップS3 に飛ぶ。YESの場合には、ステップS2 に移行する。
ステップS2 では、工事対象配管ラインのライン番号を入力して、配管ライン・データベースからデータを読み出し、閉止開閉弁を検索し、閉止開閉弁のリストを作成する。本例の閉止開閉弁は、開閉弁44、46、50、52、58、62、及び68である。又、ここで、必要であれば開閉弁の追加、削除を手操作で画面上から行なう。
【0025】
ステップS3 では、オペレータが、ステップS2で新規に追加、作成した閉止開閉弁を登録するどうかの判断をする。NOの場合には、ステップS5 に飛ぶ。YESの場合には、ステップS4 に移行する。
ステップS4 では、ステップS2で作成した閉止開閉弁を登録する。
ステップS5 では、既に作成、登録されている閉止開閉弁のリストの内容を変更する、例えば開閉弁を追加するか、削除するか等の判断を行う。NOの場合には、ステップS7 に飛ぶ。YESの場合には、ステップS6 に移行する。
ステップS6 では、必要に応じて閉止開閉弁のリストの内容を変更する、例えば開閉弁を追加する、削除する等を行う。
ステップS7 では、閉止開閉弁の閉止又は工事終了操作を演算装置を介して行うかどうか判断する。NO又は工事終了の場合には、ステップS9 に飛ぶ。閉止開閉弁を演算装置14又はDCS18を介して遠隔操作により閉止する、又は工事終了するYESの場合には、ステップS8 に移行する。
【0026】
ステップS8 では、ブロック弁閉止時には、閉止開閉弁の閉指令及びインターロック指令を出力する。又、工事終了操作時には、インターロック指令を解除する。
ステップS9 では、工事対象配管ラインの工事が終了し、使用していた閉止開閉弁のリストを削除するかどうか判断する。NOの場合には、そのまま終了する。一方、閉止開閉弁のリストを削除するYESの場合には、ステップS10に移行する。
ステップS10では、閉止開閉弁の閉指令解除がすでに終了しているかどうか自動的に判断する。閉指令解除が終了していない、NOの場合には、そのまま終了する。閉止開閉弁の閉止解除が終了していたYESの場合には、ステップS11に移行する。
ステップS11では、演算装置14から閉止開閉弁のリストを削除し、削除が完了すると、全体の処理が終了する。
【0027】
次に、図3を参照して、閉止開閉弁の検索処理の手順の詳細を説明する。図3は、図2に示すフローチャートのステップS2 の詳細手順を示すフローチャートである。
ステップS2 では、図3に示すように、先ず、ステップS2-1 で、工事対象配管ラインのライン番号(工事ライン名)を入力する。
次いで、ステップS2-2 で、配管ライン・データベース12から入力したライン番号の配管ライン、及びその配管ラインに接続された配管ラインの結合情報を検索する。配管ライン・データベースは、設備の識別番号(設備タグNo.)、工事対象配管ラインに接続された配管ラインのライン番号(結合ラインタグNo.)、閉止開閉弁の弁番号等のデータを格納している。
ステップS2-2 で検索した結果、工事対象配管ラインに開閉弁が無い時には、ステップS2-3 で、工事対象配管ラインに接続された配管ラインについて開閉弁の有無を検索する。
開閉弁が無いときには、ステップS2-4 では、開閉弁が存在する配管ラインに到達するまで、又は機器、設備、装置に到達するまで検索操作を繰り返す。
ステップS2-5 では、閉止開閉弁のリストを作成し、工事用閉止開閉弁リストファイルに出力し、記憶させる。工事用閉止開閉弁リストファイルは、工事No.毎に閉止開閉弁の弁番号等を記憶する。
【0028】
次に、図4を参照して、閉止開閉弁の閉処理指令の詳細を説明する。図4は、図2に示すフローチャートのステップS8 の閉処理の詳細手順を示すフローチャートである。
先ず、ステップS8-1 では、工事No.を入力し、工事用閉止開閉弁リストファイルから閉止開閉弁を読み出す。
次いで、ステップS8-2 では、閉止開閉弁の閉指令を出力するに当たり、閉止開閉弁が、閉止できる状態にあるかどうか、閉止開閉弁の状態をチェックする。チェックする項目は、例えば、
1)閉止開閉弁が通油中で開放されていないか。
2)閉止開閉弁の動作は正常か。
3)他のシミュレーションで使用されていないか。
閉止開閉弁が閉止できない状態にあるときには、エラー・メッセージを出力し、閉指令を受け付けないようにする。
次いで、ステップS8-3 では、閉止開閉弁情報ファイルに、必要なデータ、例えば現在時刻、工事No.閉止開閉弁の弁番号等のデータを格納する。
続いて、ステップS8-4 で、オペレーションマーク情報ファイルから札掛け情報を取得し、DCS18に閉止開閉弁の閉指令と札掛け(フラグ掛け)指令を出力する。DCS18は、閉止開閉弁の閉指令と札掛け(フラグ掛け)指令を実行する。
【0029】
次に、図5を参照して、閉止開閉弁の閉指令解除の手順の詳細を説明する。図5は、図2に示すフローチャートのステップS8 の閉止開閉弁の閉指令解除の詳細手順を示すフローチャートである。
先ず、ステップS8-5 では、完了した工事の工事No.を入力して、工事用閉止開閉弁リストファイルから工事No.に対応する工事用閉止開閉弁を読み出す。
次いで、ステップS8-6 では、完了した工事No.に対応する情報を工事用閉止開閉弁リストファイルから削除する。
次いで、ステップS8-7 では、閉止開閉弁情報ファイル内の完了工事No.の情報(ステップS8-3 で入力した現在時刻、工事No.閉止開閉弁タグNo.等)を削除する。
次いで、ステップS8-8 では、DCS18に対して札掛けの解除指令を出力する。その時、オペレーションマーク情報ファイルから、札掛けの解除を行おうとしている閉止開閉弁が他の工事で閉指令が出されているかどうかをチェックし、閉指令が出されているときには、その中の一番若い工事No.の札(オペーションマーク)に掛け替える。
DCS18は、演算装置14から出力された指令に従って、閉止開閉弁の札掛け解除を行い、又は札の掛け替えを行う。
【0030】
本実施形態例では、入力はキーボードから行うように記載しているが、これに限らず、モニター画面にフローシートを表示し、フローシート上で工事対象配管ラインをマウスで区域、指定する方法を採用しても良い。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、オフサイトの配管網の少なくとも一部に工事を施すに当たり、工事対象配管ラインをオフサイトの配管網から分離する際、その分離作業を支援するシステムを、配管ラインのデータを記憶する配管ライン・データベースと、配管ライン・データベースから配管ラインのデータを読み出し、入力された工事対象配管ラインをオフサイトの配管網から分離する閉止開閉弁を指定する演算手段とで構成することにより、確実に、工事対象配管ラインをオフサイトの他の配管網から分離するシステムを実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオフサイトの安全支援システムの実施形態例の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態例のオフサイトの安全支援システムの処理ステップを示す基本的フローチャートである。
【図3】図2に示すフローチャートのステップS2 の詳細手順を示すフローチャートである。
【図4】図2に示すフローチャートのステップS8 の閉処理の詳細手順を示すフローチャートである。
【図5】図2に示すフローチャートのステップS8 の閉止開閉弁の閉処理指令解除の詳細手順を示すフローチャートである。
【図6】オフサイトの貯蔵タンク群周りの配管網を示すフローシートである。
【図7】オフサイトのポンプ群周りの配管網を示すフローシートである。
【図8】閉止開閉弁の配置を示すフローシートである。
【符号の説明】
10 オフサイトの安全支援システムの実施形態例
12 配管ライン・データベース
14 演算装置
15 入力装置
16 出力装置
18 DCS
20 開閉弁
30 工事対象配管ライン
32、34、36、38 貯蔵タンク
40 ポンプ
42 装置
44、46、48、50、52、58、62、68 開閉弁
47、54、56、60、64 配管ライン

Claims (1)

  1. 複数本の配管ラインにより構成されるオフサイトの配管網の少なくとも一部について、配管ラインの新設、修理、取り替え等の工事を施すに当たり、工事の対象となる配管ライン(以下、工事対象配管ラインと言う)をオフサイトの配管網から分離する際、その分離作業を支援するコンピュータ・システムであって、
    オフサイトの配管網を構成する各配管ラインのデータを記憶する配管ライン・データベースと、
    工事対象配管ラインのライン番号を入力する入力手段と、
    配管ライン・データベースから配管ラインのデータを読み出し、入力手段から入力されたライン番号の工事対象配管ラインをオフサイトの配管網から分離するために閉止すべき開閉弁(以下、閉止開閉弁と言う)の弁番号を検索、指定する演算手段と
    を備え、前記演算手段は、下記機能(1)〜(7)を有することを特徴とするオフサイトの安全支援システム。
    (1)閉止開閉弁が工事対象配管ラインに存在しない場合には、工事対象配管ラインに接続している別の配管ライン(以下、接続配管ラインと言う)のデータを検索し、接続配管ラインに設けられた開閉弁を閉止開閉弁として指定する機能。
    (2)DCS( DistributedControl System )と協働し、閉止開閉弁として指定した開閉弁が、通油中を含む使用状態にあるかどうか判定し、使用中の場合には、その旨を出力する機能。
    (3)演算手段が指定した閉止開閉弁に代えて、別途に入力された別の開閉弁を閉止開閉弁として指定する機能。
    (4)遠隔操作可能な閉止開閉弁を一斉に閉止する機能。
    (5)開操作不能になるように、閉止状態の閉止開閉弁をインターロックする機能。
    (6)閉止開閉弁の開閉状態を検知する検知機能。
    (7)DCSと協働し、DCSによる閉止開閉弁の開閉操作を不能にするインターロック機能と、DCSのモニター画面上で閉止開閉弁を識別できるようにする識別機能。
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