JP4125490B2 - デジタルカメラおよび他のメモリ節約式用途のためのメモリ節約ウェーブレット様イメージ変換システムおよび方法 - Google Patents
デジタルカメラおよび他のメモリ節約式用途のためのメモリ節約ウェーブレット様イメージ変換システムおよび方法 Download PDFInfo
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Description
本出願は1998年7月24日出願された米国暫定特許出願第60/094,129号の継続出願である。
【0002】
本発明は一般的にデジタルカメラおよび他のデバイスにおけるイメージの処理および記憶に関し、この場合には大型イメージファイルが比較的小さいメモリを用いて処理されなければならず、詳細には、映像(ピクチャ)よりもはるかに小さい変換タイルサイズを使用し、かつ、変換が映像全体へ一度に適用された場合に必要とされるよりもはるかに少ないワーキングメモリを使用し、しかも、望ましくないタイル境界効果を生成することなく、映像(ピクチャ)へウェーブレット(wavelet)またはウェーブレット様変換を適用するシステムおよび方法に関する。
【0003】
【発明の背景】
デジタルカメラは一般にイメージデータを処理するための高速かつ高価なワーキングメモリ、および、イメージファイルを記憶するための不揮発性内部、及び/又は、取外し可能な記憶装置を有する。多くのデジタルカメラはイメージファイルを記憶するための取外し可能なフラッシュメモリカードを使用する。ワーキングメモリは、イメージ処理回路と同じASIC(特定用途向け集積回路)上に装備されることが好ましく、従って、非常に高価である。大型ワーキングメモリを収容するためには、ワーキングメモリは個別の集積回路上に実装されなければならず、これはメモリへのアクセスを実質的に低速化するので高度に好ましくなく、カメラの動作を低速化し、ワーキングメモリ及びプロセッサ回路の両方において複雑な追加インタフェース回路の使用を必要とし、より多くのバッテリ電力を必要とするはずである。
【0004】
画素当たり24ビットのカラーイメージデータを有する1024x1024画素のイメージを生成するデジタルカメラに関して数値例を提示すれば、全イメージを記憶するために必要なワーキングメモリ量は3メガバイト(MB)である。イメージを処理するために追加的な作動記憶が必要とされるはずである。市販のデジタルカメラと関連した電力消費およびコスト面での制限条件が一定であるものとすれば、少なくとも1999年現在における3MBは単に実現可能なワーキングメモリ量ではない。
【0005】
従来の当該技術分野において周知であるように、デジタルイメージは、全体を一度に処理する代りに一時に一部分を処理可能であり、それによって、メモリ必要条件を軽減することが可能である。たとえば、JPEG圧縮およびイメージの符号化に使用されるDCT変換は伝統的には8x8画素のタイル上で使用される。ただし、処理するためにイメージのタイリングを用いる場合のよく知られた問題は、タイリング(タイル張り)が望ましくないタイル境界効果を生成することである。タイルのサイズが非常に小さければ、人間の目にとってタイリング効果を比較的重要でなくするので、JPEGイメージにおけるDCTタイリングの境界効果は許容可能であるものと考えられる。
【0006】
ただし、DCT変換の代わりにウェーブレットまたはウェーブレット様変換を使用する場合には、例えば8x8画素のような非常に小さいタイルを使用することは実用的でない。ウェーブレット様変換は、DCT変換より非常に良好なデータ圧縮を提供することが実証済みであり、従って、適度のワーキングメモリ量を使用して、タイリング効果が回避可能であれば、デジタルカメラにウェーブレット様変換を使用することが望ましい。
【0007】
本発明の一目的は、例えば32x32または16x32画素のタイルのような適度のサイズのタイルによるウェーブレット様変換を使用してイメージデータを変換することにより、同時に望ましくないタイル境界効果の生成を回避しながら、例えば5または6KB程度の適量のワーキングメモリを用いてイメージを処理するデジタルカメラを提供することにある。
【0008】
【発明の概要】
要約すれば、本発明は、ワーキングメモリ、イメージ処理回路、および、イメージファイルを記憶する不揮発性メモリを有するデジタルカメラである。イメージ処理回路は、イメージ捕捉メカニズムから受け取ったデータをイメージするために、例えばウェーブレット様変換のような事前定義された変換を生成された変換イメージデータへ適用し、イメージファイルを生成するために変換イメージデータへデータ圧縮方法を適用する。
【0009】
イメージ処理回路はイメージ再構成回路およびイメージビューア上のディスプレイに適した復元済みイメージを生成するようにイメージファイルの指定された1つにデータ圧縮解除方法および逆変換を逐次的に適用するための1つ又は複数の状態マシンも有する。
【0010】
イメージ処理回路は捕捉されたイメージをタイリングし、最後のタイルを除く各タイルからの中間変換値が後のタイルを処理する際に使用可能であるように事前に定義された順序に従ってこれらのタイルを処理する。タイルはイメージデータの重複しない部分である。イメージデータの各タイルは、変換係数の連続層を生成するように事前に定義された一連の変換層をイメージデータのタイルへ適用することによって処理される。好ましい一実施形態において、変換層はウェーブレット様分解変換を連続的に適用することである。各タイルが処理されると同時に、他方において、近傍タイルの処理に際して使用するために、複数の変換層からの縁変換係数の事前定義された1組がメモリ内にセーブされる。更に、各タイルを処理するステップは、前の縁変換層によって生成された変換係数および処理中タイル近傍のタイル処理に際して既にメモリ内にセーブされている縁変換係数の対応する幾つかの両方に少なくとも複数の変換層を適用するステップを含む。ただし、当該イメージの縁に沿った幾つかのタイルに関しては、現行タイル処理に際して使用されるべき既に処理済みのタイルからの縁変換係数は存在しない。
【0011】
【発明の実施の形態】
デジタルカメラアーキテクチャ
本発明に従うデジタルカメラシステム100の実施形態を図1に示す。デジタルカメラシステム100は、例えばCCDセンサアレイ又はデジタル的に符号化された情報の配列体としてイメージを捕捉するために適した他のあらゆるメカニズムなどのイメージ捕捉デバイス102を含む。従って、イメージ捕捉デバイスはアナログイメージ情報をデジタル値に変換するアナログからデジタルへの変換(ADC)回路を含むものとする。
【0012】
一般にランダムアクセスメモリであるワーキングメモリ104はデジタル的に符号化されたイメージ情報をイメージ捕捉デバイス102から受け取る。更に一般的にイメージを記憶するためには、カメラのデータ(即ち、イメージ)処理回路106によって変換、圧縮、その他の処理を施されたデジタル的に符号化されたイメージが用いられる。一実施形態において、データ処理回路106はハードワイヤードロジック及び1組の事前定義されたイメージ処理オペレーションを実施するための1組の状態マシンから成る。
【0013】
一代替実施形態において、データ処理回路106は、部分的に、又は、全体的に高速汎用マイクロプロセッサ及び1組のソフトウェア手順を使用して実装され得る。ただし、1998年に利用可能な技術を使用した場合、カメラ撮影を可能にするに充分な、即ち幾つかの市販製品用必要条件である例えば毎秒20映像の撮影を可能にするに充分な高速において、充分な解像度のイメージ(例えば、1280x840画素のフルカラーイメージ)を処理および記憶することは困難なはずである。処理技法の並列利用または良好に設計された低圧ソフトウェアを介して、デジタルカメラが必要とする高速イメージ処理を汎用イメージデータマイクロプロセッサがサポートすることが可能であれば、この種の汎用マイクロプロセッサを用いて、データ処理回路106が実装可能である。
【0014】
各イメージは、データ処理回路106によって処理された後で、「フラッシュ」(即ち、EEPROM)メモリ技術を用いて一般的に実装可能な不揮発性メモリ記憶デバイス108内に「イメージファイル」として記憶される。不揮発性メモリ記憶デバイス108は取外し可能なメモリカードとして実装されることが好ましい。こうすれば、カメラのユーザは、1個のメモリカードを取り外し、別のカードを差し込むことによって、追加撮影が可能になる。ただし、幾つかの実装においては、不揮発性メモリ記憶デバイス108は取外し可能でなく、この場合、一般にカメラは、例えば汎用デスクトップコンピュータのような他のデバイスに対してカメラがイメージファイルを移送可能にするデータアクセスポート110を備える。取外し可能な不揮発性メモリ108を備えたデジタルカメラもデータアクセスポート110を備えることも可能である。
【0015】
デジタルカメラ100は、カメラにコマンドを与えるための1組のボタン112を備える。イメージ捕捉ボタンに加えて、次に撮影しようとする映像の品質レベルを選択するため、カメラのイメージビューア114上で見るためにメモリ内イメージをスクロールするため、不揮発性のイメージメモリ108からイメージを削除するため、および、カメラの他の全ての機能を呼び出すために使用可能な他の幾つかのボタンが備えられる。この種の他の機能には、フラッシュ光源の使用を可能にする機能およびコンピュータに対してイメージファイルを移送する機能が含まれる。一実施形態においては、これらのボタンは電気的接触スイッチであるが、他の実施形態においては、これらのうちの少なくとも幾つかは、ユーザインタフェースのディスプレイ116上、又は、イメージビューア114上のタッチスクリーンボタンとして実装可能である。
【0016】
ユーザインタフェースディスプレイ116は、(A)イメージビューア114と分離されたLCDディスプレイデバイス、又は、(B)イメージビューア114上にディスプレイされるイメージのいずれかとして一般に実装される。メニュー、ユーザプロンプト、及び、不揮発性イメージメモリ108内に記憶されているイメージに関する情報は、当該ディスプレイがどのような方法で実装されるかには無関係にユーザインタフェースディスプレイ116上にディスプレイ可能である。
【0017】
イメージが捕捉され、処理され、不揮発性イメージメモリ108内に記憶された後で、関連イメージファイルは、イメージビューア上で見るために、メモリ108から検索可能である。更に詳細には、イメージファイルは、その変換および圧縮された形式からフレームバッファ118用に適したデータアレイ(配列体)に戻るように変換される。フレームバッファ内のイメージデータはイメージビューア114上にディスプレイされる。デイト/タイム回路120は現在の日付と時刻を追跡するために用いられ、記憶された各イメージには当該イメージが撮影された日付と時刻がスタンプされる。
【0018】
【イメージ捕捉および処理の概観】
図2において、デジタルカメラのイメージ捕捉メカニズム102(図1)から得られた未加工のイメージデータ140は「イメージデータのタイリング(タイル張り」によって処理される。更に詳細には、未加工イメージは、各タイルが例えば32x32(即ち、32行x32列)のような事前定義済みサイズであるタイル144の配列体として扱われる。タイルはイメージデータの非重複部分である。幾つかのタイルは未加工イメージの縁の部分ではみだすことがあるとしても、処理されるべき未加工イメージ全体を覆うに充分な個数のタイルが用いられる。タイルのはみだした部分は、おおっている部分は、ウェーブレット変換処理に際して、境界データ値のコピーによってで満たされる。タイル位置は当該イメージの左上隅における原点に対して規定され、第1座標はタイルのY位置(画素またはタイルの係数)を示し、第2座標はタイルのX位置(画素またはタイルの係数)を示す。従って、位置0,64におけるタイルは当該イメージの最上部に位置し、当タイルの原点は画素の最上行の64番目の画素に位置する。
【0019】
ウェーブレットまたはウェーブレット様変換は、当該タイル内の未加工イメージデータを1組の変換係数142に変換するように、当該イメージの各タイルに連続的に適用される。これらのタイルは事前決定されたラスタ走査順に処理される。換言すれば、最上行のタイルは、直ぐ下に位置する次のタイル行を処理する以前に、一端部(例えば、左端)から反対の端(例えば右端)まで処理され、このような処理が、未加工イメージデータのタイルの最下行の処理が完了するまで継続される。
【0020】
各タイルに関する変換係数は、ウェーブレット様分解変換の連続する適用によって生成される。未加工のイメージ画像データの初期の二次元配列体(アレイ)へのウェーブレット分解変換の第1適用はLL、HL1、LH1、HH1とラベル表示される4組の係数を生成する。各ウェーブレット分解変換は前のウェーブレット変換段階によって生成された係数のLL組にのみ連続的に適用され、LL、HLx、LHx、HHxとラベル表示された4組の新規係数を生成する。ここに、xはウェーブレット変換「層」又は反復を表す。最後のウェーブレット分解変換反復の後で、ただ1つのLL組が残る。生成された係数の全個数は元のデータアレイ内データサンプルの個数に等しい。各変換反復によって生成された係数の異なる組は層と呼ばれることもある。1つのイメージに関して生成されたウェーブレット変換層の個数は一般に初期イメージの解像度の関数である。サイズ32x32のタイルの場合には、一般に、4個のウェーブレット変換層が実施される。ウェーブレット様変換の適用によって生成されるウェーブレット係数は、変換されたタイル内の全ての係数を量子化値によって割り算することによって量子化されることが好ましい。
【0021】
好ましい一実施形態に用いられたウェーブレット様変換の詳細について以下に詳述する。好ましい実施形態のウェーブレット様変換を実施する回路は、背景情報として引用によりここに組み込み済みの米国特許第5,909,518号「System and Method for Performing Wavelet and Inverse Wavelet Like Transformations of Digital Data Using Only Add and Bit Shift Arithmetic Operations」(加算とビット演算のみを用いたデジタルデータのウェーブレットおよび逆ウェーブレット様変換を実施するシステム及び方法)に記述されているウェーブレット変換およびデータ量子化の方法に非常に類似する。
【0022】
未加工イメージの各タイルがウェーブレット係数に変換された後で、結果として得られるウェーブレット係数のアレイは圧縮され、かつコード化される。ウェーブレット係数144の各タイルは圧縮され、疎(スパース)データ符号化技法を用いて符号化される。一実施形態において、タイルの圧縮および符号化方法は、背景情報として引用によりここに組み込み済みの1997年5月16日付米国特許出願第08/858,035号「System and Method for Scalable Coding of Sparse Data Sets」(スパースデータ集合をスケーラブル符号化するシステム及び方法)、現行米国特許第5,949,911号に詳細に記述されている方法である。
【0023】
図3Aにおいて、1つのイメージの全てのタイルが変換、圧縮、符号化された場合、結果として得られる符号化済みイメージデータはイメージファイル132として記憶される。イメージファイル132は、それぞれ1個のタイルを表すヘッダデータ160および一連のデータ構造162を有する。ヘッダデータ160は、イメージファイルのサイズ及びイメージファイルの品質レベルを示す。また、ヘッダデータは、タイルデータ構造162の各々の長さを示し、それによって、イメージデータへの高速インデクシングを可能にするタイルサイズ値のリストも含む。タイルに関するサイズ値を記憶することは、カメラのデータ処理回路106(図1)を作動可能化し、イメージファイル132内の初期タイルデータ構造の内容を復号する必要なしに、任意のタイルデータ構造162の開始位置を特定する。
【0024】
図3Bに示すように、任意の1つのタイルを表す符号化されたデータ162は「ビット層順」に記憶される。各タイルに関して、符号化手順は、コード化されるべきデータ内の最上位非ゼロビットを決定する。このビットは、ここでは第y位のビットと呼ばれる。yの値は、当該タイル内の任意のデータ値の絶対値を符号化するために必要なビットの最大個数を計算することによって決定される。詳細には、yはint(log2V)+1に等しい。ここに、Vは当該タイル内の任意のエレメントの最大の絶対値であり、および「int()」は指定された値の整数部分を表す。
【0025】
1個のタイルを表す符号化されたデータ162は、(A)当該タイル内の任意のデータ値の絶対値を符号化するために必要なビットの最大の個数を示すヘッダデータ170、及び、(B)各々が当該タイル内エレメントの1つのビット面を表す一連のデータ構造体172を有する。タイルの第x位ビット面は当該タイル内エレメントの各々の絶対値の第x位ビットである。大部分のゼロ値を含む1ビット面を表すために使用するデータが非常に少なくなるようにスパースデータ符号化技法が用いられる。一般に、変換かつ量子化されたイメージデータの周波数の高い方の部分は非ゼロ値よりも多くのゼロ値を有し、非ゼロ値の更に大部分は比較的小さい絶対値を持つはずである。従って、多くのタイルのレベルの高い方のビット面には極く僅かな非ゼロビット値が所在する。
【0026】
【デジタルカメラ状態マシン】
図1において、デジタルカメラ100は、例えば或る特定量のイメージデータに変換を適用するために必要な乗算および加算演算を実施するような事前定義された1組の基本動作を実施するためのデータ処理回路106、ならびに、事前定義された1組のイメージハンドリング動作を実施するようにデータ処理回路を制御するための1組の状態マシン200から212までを有することが好ましい。一実施形態において、デジタルカメラ内の状態マシンは次のとおりである。
・ カメラのイメージ捕捉メカニズムから受け取ったイメージを変換、圧縮、および記憶する1つ又は複数の状態マシン200。このイメージは、処理されつつあるイメージは一般的にカメラのイメージビューア114上の1つの光景であるので、「ビューファインダ」イメージとも呼ばれる。この組の状態マシン200は、不揮発性イメージメモリ108内に記憶される各イメージファイルを最初に生成する幾つかのマシンである。写真撮影に先立って、ユーザは、カメラのボタン112を用いて、記憶されるべきイメージの品質レベルを指定する。
・ 圧縮解除、逆変換、および、記憶されているイメージファイルをカメラのイメージビューア上にディスプレイする1つ又は複数の状態マシン202。圧縮解除、逆変換、及び、イメージデータの非量子化によって生成される復元済みイメージは、イメージビューア上で見ることができるように、カメラのフレームバッファ内に記憶される。
・ 不揮発性イメージメモリに記憶されたイメージの個数のカウントを更新およびディスプレイする1つ又は複数の状態マシン204。イメージカウントはユーザインタフェースディスプレイ116にディスプレイされることが好ましい。この組の状態マシン204は一般に不揮発性イメージメモリ108の何パーセントがイメージファイルによって占有されないままで残されるか、または、追加イメージを記憶するカメラの能力の他の指示についても表示する。カメラが個別のインタフェースディスプレイ116を持たないならば、このメモリ状態情報は、例えば、イメージビューア114に示されるイメージに重複してイメージビューア114に示されるか、又は、ビューア114の領域内に主ビューワイメージ画像から分離されて示されても差し支えない。
【0027】
カメラに関して「ビューファインダ」モードを実行するための1つ又は複数の状態マシン206であって、ユーザは、当該イメージ捕捉ボタンを押すことによって、記憶されているイメージをそこに見ることができるイメージビューア114上にイメージ捕捉メカニズム102によって現在見えているイメージがディスプレイされる。これらの状態マシンは、場合によっては、未加工イメージデータを改良するために適切な矯正的処理段階が実施された後で、イメージ捕捉デバイス102から受け取ったイメージをカメラのフレームバッファ118へ転送する。
・ 例えば汎用コンピュータのような外部デバイスへ不揮発性イメージメモリ108からイメージをダウンロードする1つ又は複数の状態マシン208。
・ 例えば汎用コンピュータのような外部デバイスからイメージを不揮発性イメージメモリ108へアップロードする1つ又は複数の状態マシン210。これは、カメラを、イメージを見るためのデバイス、及び、メモリカード上のイメージファイルを転送するためのメカニズムとして使用可能にする。
【0028】
【タイリングされるウェーブレット変換方法】
本文書においては、一連の変換段階において生成された変換係数を識別するために次に示す名称の変換が用いられる。詳細には、一連の変換濾波段階によって生成される低い空間周波数係数の組に割り当てられる名称を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
本発明のタイリングされるウェーブレット様変換方法は、同じウェーブレット様変換が、多数の小さいタイルへ適用される代りに単一タイルとしての全イメージデータ配列体へ適用された場合に生成されるはずのこの種係数に同じであるか、又は、同じであることに極めて近いウェーブレット係数を生成するように設計されている。通常、これは、可能でないはずである。理由は、1つのタイルから生成される中間層LL変換係数(例えば、LL1/1またはLL2/2)は、近傍タイルを処理する際に利用できないことに因る。更に詳細には、これらの中間層LL変換係数は、当該変換の後の方の層によって破壊される。例えば、第1層変換から得られる「LL1/1」係数は、第2層期間中に処理され、HL2、HH2、LH2、LL2/2(即ち、第2層)係数に変換される係数である。
【0031】
ただし、本発明は近傍タイルの処理に際して実際に必要とされる中間LL層変換係数のみの一時的記憶を提供することによってこの困難を克服する。これらの中間LL層変換係数を保持することにより、ウェーブレット様変換を小さいイメージタイルへ適用することによる望ましくない境界効果は実質的に除去される。
【0032】
イメージデータ及び係数をワーキングメモリに記憶するために用いられるデータ構造を図4に示す。主タイルアレイ220は、未加工イメージデータのタイル1個を初めに記憶し、変換係数が生成されるにつれてこれらを記憶するために用いられる。好ましい一実施形態においてはイメージタイルのパイプラインによる処理を可能にするために回転順序に従って3個のメインタイルアレイが用いられるので、3個のメインタイルアレイ220−1、220−2、220−3を示す。イメージ処理回路は、ウェーブレット様変換段階、変換係数量子化段階、符号化段階の3パイプライン段階を有する。各メインタイルアレイ220内データは、その次のイメージデータタイルを処理するために使用される以前に、3つのパイプライン段階によって処理される。
【0033】
次に示す本発明の好ましい実施形態の動作説明において、データ分解変換は、各変換層に関して先ず水平濾波を使用し、次に垂直濾波を使用するものと仮定する。ただし、水平濾波の前に垂直濾波を実施する場合に限り有効であるものとする。この場合、以下に検討する行列バッファ222、224,226、227の役割は適宜調節されなければならないものとする。説明の簡素化および明瞭化のために、本発明の動作は、「水平濾波に垂直濾波が後続する」順序による実施の場合についてのみ説明することとし、「垂直濾波に水平濾波が後続する」順序による実施の場合に、様々なデータ構造体がどのように使用されるかについては時折言及することとする。
【0034】
同様に、好ましい実施形態においては底部から最上部へ、又は、左から右への処理方向が用いられるので、イメージアレイを底部から最上部へ、又は、左から右へ処理する場合に限り有効であるものとする。この種の大体実施形態において、行列バッファ222、224、226、227に記憶されるデータは処理方向を考慮して調節されるものとする。
【0035】
ワーキングメモリにデータを記憶するために用いられるデータ構造を次に示す。
・ Row Buf 1とも呼ばれるアレイ222は、処理中のタイルが最上部に位置する場合には「反射されたデータ」を記憶するために用いられ、そうでない場合には、処理中タイルの直ぐ上のタイルの最下位行に関するLL1/0係数を記憶するために用いられる。これらのLL1/0係数は現行タイルの上に位置するタイルの層1水平変換によって生成される。Row Buf 1(222)のサイズはイメージアレイの1つの行に等しいことが好ましい。その代わりに、LL1/0係数は、当該データの水平ウェーブレット様濾波を実施することによって、現行タイルの上に位置する画素の行に関する未加工データから容易に更生成可能である。この実施において、タイルサイズが32x32である場合に(現行タイルの上に位置する画素の行の前の1つのデータを含むように)、Row Buf 1(222)のサイズは1x33である。
・ Col Buf 1とも呼ばれるアレイ224は、イメージの左縁に沿ったタイルに関しては、「反射されたデータ」を記憶するためにCol Buf 1が用いられることを除けば、処理中のタイルの左に隣接する列に関する未加工イメージデータを記憶するために用いられる。
・ Col Buf 2とも呼ばれるアレイ226は、処理中のタイルの左に隣接する場合には、当該タイルに関するLL右縁係数を記憶するために用いられる。タイルサイズが32x32である場合には、Col Buf 2(226)のサイズは28x1であり、4個の変換層が用いられる。
・ Row Buf 2とも呼ばれるアレイ228は、処理中のタイルの行の真上に位置する場合には、当該タイルの行に関するLL底部縁係数を記憶するために用いられる。
【0036】
Row Buf 1(222)がイメージの最上部におけるタイルに関する「反射されたデータ」を記憶するために用いられる場合には、当該反射されたデータは、第1層水平濾波によって生成された(即ち、第1層垂直濾波の適用以前の)第1層変換係数の上から2番目の行である。すなわち、第1層変換に際して、水平濾波が実施された後において、当該タイルの上から2番目の行に関して生成された係数は、Row Buf 1(222)内にコピーされる。水平濾波以前に垂直濾波が実施中であれば、処理中タイルがタイルの最上行内に所在する場合を除き、当該タイルの上に位置する行に関する未加工イメージデータは当該タイルの第1層変換以前にRow Buf 1にコピーされる。この場合、Row Buf 1は処理中タイルの第2行に関する未加工イメージデータのコピーと共にファイルされる。
【0037】
Col Buf 1(224)が当該イメージの左縁に沿ったタイルに関する「反射されたデータ」を記憶するために用いられる場合に、水平濾波が最初に実施されると、反射されたデータは当該タイル内のイメージデータの左端から2番目の列である。水平濾波以前に垂直濾波が実施される実施において、Col Buf 1(224)内に記憶された反射データは、第1層垂直濾波によって生成される(即ち、第1層水平濾波の適用以前に)第1層変換係数の左端から2番目の列である。すなわち、第1層変換期間中における垂直濾波が実施される後において、当該タイルの左端から2番目の列に関して生成された係数はCol Buf 1(224)にコピーされる。
【0038】
アレイ228及び226の内容については、図5A及び5Bを参照しながら、更に詳細において説明することとする。本説明において、水平濾波は先ず各変換層に関して実施され、4個の変換層が当該イメージへ適用されるものと仮定する。
【0039】
図5Aに示すように、アレイ228(Row Buf 2)は、LL2/1係数の最下位行、LL3/2係数の最下位行、および、LL4/3係数の最下位行(4個の変換層が適用されるならば最終LL係数である)を記憶する。サブアレイ228−wは当該タイルの1つの列のために用いられるアレイ228の断面を表す。LL2/1、LL3/2、及び、LL4/3は、当該タイル変換処理が完了したときには既に存在しない係数値であるので、中間係数である。これらの係数は、それらの各々の変換層の完了時点においてのみ存在する。アレイ229は、アレイ228−w又はアレイ222内にコピーされるべきLL係数を一時的に記憶するために用いられる。
【0040】
同様に、図5Bに示すように、アレイ226はLL1/1係数の右側列、LL2/2係数の右側列、および、LL3/3係数の右側列(4個の変換層が適用される場合には最後のLL係数に隣接する)を記憶する。LL1/l、LL2/2、及び、LL3/3係数は、当該タイル変換処理が完了したときには既に存在しない係数値であるので、中間LL係数である。それらは、それら各々の変換層の完了時点においてのみ存在する。アレイ227は、アレイ226内にコピーされるべきLL係数、及び、アレイ224(Col Buf 1)内にコピーされるべき未加工データを一時的に記憶するために用いられる。
【0041】
図6において、イメージファイル生成工程は、イメージがイメージ捕捉デバイスによって捕捉されたとき(ステップ250)に始まる。イメージサイズが可変であれば、捕捉されたイメージのサイズが決定され、当該イメージデータを覆うために必要なタイルの行と列の個数が決定される(ステップ252)。イメージサイズは常に同一であるならば、ステップ252は必要でない。
【0042】
次に、水平および垂直両方向においてウェーブレット様分解変換をラスタ走査順に適用し、次に、結果として得られる変換係数を量子化し、最終的にスパースデータ圧縮および符号化手順を用いて量子化済み変換係数をコード化する(ステップ254)することによって当該イメージ内の全てのタイルが処理される。ステップ254の疑似コード表現を表2に示す。最終的に、当該イメージ内の全てのタイルが処理された後において、符号化された全てのタイルを含むイメージファイルが不揮発性メモリ内に記憶される(ステップ256)。
【0043】
図7A、7B、7Cを参照しながら、ステップ254において用いられるウェーブレット様分解変換について以下に更に詳細に記述する。スパースデータ圧縮およびコード化手順は、背景情報として引用によりここに組み込み済みの1997年5月16日付米国特許出願第08/858,035号「System and Method for Scalable Coding of Sparse Data Sets」(スパースデータ集合をスケーラブル符号化するシステム及び方法)、現行米国特許第5,949,911号に詳細に記述されている。
【0044】
【一タイルのウェーブレット様分解】
図7Aから7Cまでは4層分解処理のステップを表し、図8Aから8Dまではウェーブレット様変換および中間係数記憶および当該処理の最初の2つの水平および垂直変換層に関する使用を概略的に表す。タイルの処理は、当該タイルに関する未加工イメージデータをメインアレイ220内にロードすることによって始まる(図4参照)(ステップ300)。当該タイルがタイルの最左端の列内に所在しないならば、アレイ224(Col Buf 1)は、当該タイルの前の列に関する未加工データと共にロードされ、そうでないならば、Col Buf 1には、当該タイルの左端から2番目のコピーから成る「反射されたデータ」がロードされる(ステップ301)。
【0045】
次に、第1層(層1)水平および垂直ウェーブレット様分解変換(ステップ302、304)がメインアレイ(220)内および以前のデータアレイ(222、224)内の未加工データに適用される。好ましい一実施形態において、データは水平に、次に垂直に濾波される。ステップ302における水平濾波は、現行タイルに関する未加工データ及び当該タイルの左側に相当するデータの列として取り扱われるCol Buf 1内データに関して実施される。現行タイルの最後の列に関する未加工データは、水平濾波以前に、バッファ227内にコピーされ、当該データは、濾波の後で、現行タイルの右側に隣接する次のタイル(該当すれば)と共に使用するために、バッファ227からCol Buf 1内へコピーされる。
【0046】
水平濾波の後、垂直濾波の前に、現行タイルが当該イメージの最上部にあるならば、タイルの第2最高行に関する生成された係数がRow Buf 1内にコピーされる(ステップ303)。次に、Row Buf 1内データを現行タイルの真上行として使用し、現行タイルが垂直方向に濾波される(ステップ304)。更に、垂直方向に濾波する以前に当該タイルの最後行内係数はバッファ229内にコピーされ、濾波の後で、当該データは、現行タイル下の次のタイル(該当する場合)と共に使用するために、バッファ229からRow Buf 1内へコピーされる。
【0047】
一代替実施形態において、各変換層に関して水平濾波の前に垂直濾波が実施された場合には、アレイ222及び224の役割は反転される。即ち、未加工イメージデータまたは反射されたイメージデータは第1層変換前にRow Buf 1内に記憶され、垂直濾波によって生成される係数は水平濾波以前にCol Buf 1にコピーされるはずである。
【0048】
他の一代替実施形態において、未加工データの最後の列はステップ302においてCol Buf 1にコピーされず、LL1/0係数の最後の行はステップ304においてRow Buf 1にコピーされない。その代りに、ステップ301において、Col Buf 1は、現行タイルの左に位置するタイルの最後の列に関する未加工データによってロードされ、スップ303において、Row Buf 1は、現行タイルの真上の行に関する未加工データおよび左方の1つ余分なデータによってロードされ、次に、垂直濾波ステップ304に必要なLL1/0係数を再生成させるために水平方向に濾波される。
【0049】
好ましい一実施形態において、ウェーブレット様分解および復元変換フィルタは非対称であり、第1側部上の各タイル境界を越えて伸延するが、第2側部上のタイル境界を越えて伸延することはない。更に詳細には、前記の好ましい実施形態において、適用されるウェーブレット様変換は実際には2つのフィルタである。第1フィルタT1は、生成中の変換係数の行または列内の最初の2つ及び最後の3つの係数を生成するために用いられ、第2フィルタT2は、生成中の変換係数の行または列内の全ての係数を生成するために用いられる。更に一般的には、短いフィルタT1はタイルの縁の近傍に所在するデータを変換するために用いられ、長い方のフィルタT2はタイルの縁から離れて所在するデータを変換するために用いられる。更に、1つの縁へ適用されているときは、当該タイルの外側からのデータを使用せず、反対の縁に関しては、当該タイルの外側からのデータを使用するように、短いフィルタは非対称であることが好ましい。T1及びT2分解フィルタの定義を次に示す。
【0050】
T1変換(短いフィルタ)
【数1】
【0051】
T2変換(長いフィルタ)
【数2】
【0052】
処理中のタイルの外部のただ1つの値だけが必要なので、T1分解変換は縁における係数を生成するために用いられるが、処理中のデータの範囲は更に広いので、T2分解変換は処理中のタイルの外部のより多くの値を必要とするはずである。上記の方程式において、x値は分解変換が適用されつつあるデータを表し、
【0053】
ウェーブレット様分解変換は一般に全てのタイル行に適用され、その後で、第1層変換を実施するために全てのタイル列に適用される。更に、分解処理の各
【0054】
一代替実施形態において、短いT1分解変換は、単に縁におけるデータだけでなく全てのデータを濾波するために使われる。短いT1分解変換のみを用いると、計算時間および複雑さが低減される。これは、イメージの復元に際しては対応する短いT1復元変換(以下に記述される)のみが使われるので、本発明を用いて符号化されたイメージを含むイメージファイルを復号するための計算時間も節減させる。
【0055】
図9および、上に示すT1およびT2フィルタ方程式を参照することとし、T1およびT2変換フィルタの水平適用について、変換を説明することとする。図9は、4つの連続変換層の各々に関して、変換層が実施された以前と以後においてメインアレイの1つの行内および前の列アレイの対応する1つのエレメント内に記憶されたデータ表現を示す。
【0056】
ウェーブレット様分解変換の垂直適用に関しても全く同じフィルタ技法が用いられる。図9におけるデータ340は、ウェーブレット様分解変換の水平適用に関するアレイ224(図4)、又は、ウェーブレット様分解変換の垂直適用に関するアレイ222のどちらかにおけるを1つのデータを表すことに留意されたい。同様に、データ値341、342、343は、水平または垂直どちらの処理が実施されつつあるかどうかに応じて、アレイ226又は228どちらかにおける中間のLL値を表す。
【0057】
層1変換において、左端のH1およびL1係数(320、321)、並びに、右端のH1およびL1係数(330、331)は、T1フィルタを用いて生成される。右端L1係数(331)は、各行または列の最後のL係数の生成のみに用いられるT1フィルタの特別バージョンを用いて生成されることに留意されたい。その結果、左端H1係数320は、現在タイルの左側に在るタイルからの右端データ値340を用いて算定される。T1フィルタは、左端L1係数321を生成するために、左端H1係数320を入力として使用し、H1値が現行タイルの外部データに依存することを除けば、現行タイルの外側からのデータを一切必要としない。右端H1及びL1係数(330、331)に関して、T1フィルタは現行タイル外データは一切使用しない。
【0058】
T2変換フィルタは、タイルの縁から離れた他の全ての係数322−328を計算するために使われる。これらの係数はタイルの縁に沿って位置しないので、このフィルタへの入力として使われるデータ値は現行タイルおよび現行タイルの左に隣接する列340内に所在する。更に詳細には、フィルタに対する入力データ値は、左に対する3つの位置から生成中のH1係数の右に対する3つの位置までの範囲内にある。当該タイルの左側近傍に在るH1係数322に関しては、前のタイルからのデータ値340が含まれるが、当該タイルの右側近傍のH1係数328に関しては、現行タイル内からのデータのみが含まれる。
【0059】
更に、図9において、各連続変換層は、前の層によって生成されたL係数、ならびに、当該タイルから左に向かう右端の前の層L係数にのみ適用される。従って、層2変換において、当該タイルから左に向かう右端L1係数341は、左端H2およびL2係数350、351を計算するために使われる。
【0060】
当該層に関して生成中の係数の全体個数が4以下であれば、後の方の変換層の幾つかは、タイルのサイズに応じて、T1分解フィルタのみを使用可能である。
【0061】
【表2】
表2
タイル変換手順に関する疑似コード
前の行データアレイをクリアする;
Forr=0から最後の行まで{
Forc=0から最後の列まで{
タイル(r,c)に関する未加工データを検索し、メインアレイ内に記憶する;
c=0ならば、タイルまでの第2列をCol Buf 1内へコピーする;
変換係数を生成するために前の列データおよび前のLL縁データを用いて、
未加工イメージデータを変換する;
{
第1層変換に際して;
水平濾波に際して;未加工データの最後列をCol Buf 1内へコピーする。垂直濾波以前:現行タイルがイメージの最上部に在るならば、
現行タイルからのLL1/0係数の第2高位行のコピーをRow Buf 1にロードする。垂直濾波に際して:LL1/0係数の最後の列をRow Buf 1内へコピーする。
後の方の各層変換に際して;
水平濾波以前:現行タイルがイメージの左縁に在るならば、反射されたデータをCol Buf 2にロードする。
水平濾波に際して、現行タイルの前のレベルLLデータの最後の列をCol Buf 2にロードする。
垂直濾波以前:現行タイルがイメージの左縁に在るならば、反射されたデータをRow Buf 2にロードする。
垂直濾波に際して、現行タイルの前のレベルLLデータの最後の列をRow Buf 2にロードする。
}
変換係数を量子化する;/*第2パイプラインステージにより実施される
量子化済み変換係数を符号化する;/*第3パイプラインステージにより実施される
}/*列ループのエンド
}/*行ループのエンド
【0062】
図7A−7C、8A−8D、及び、図4におけるデータ構造を再び参照することとし、分解変換処理の説明はステップ304において再開される。第1層変換を経てステップ304において終了する変換プロセスについては既に説明済みであることに留意されたい。ステップ305、306、307、308において、第2層分解変換は、水平および垂直両方向において実施される。変換が適用される係数を次に示す:(A)第1層分解変換によって生成されるLL1/1係数、および、(B)当該タイルから現行タイルの左および上までの縁係数、これらの係数はCol Buf 2、及び、Row Buf 2(アレイ226、及び、228)内にセーブされる。
【0063】
現行タイルがイメージの左縁に在るならば、水平変換ステップ306に先立って、反射されたデータ(当該タイルの第2左端列から)はCol Buf 2内にコピーされる(ステップ305)。同様に、現行タイルがイメージの上縁に在るならば、垂直変換ステップ308に先立って、反射されたデータ(当該タイルの第2上端列から)はRow Buf 2内にコピーされる(ステップ307)。
【0064】
更に、最重要性をもって、水平変換ステップ306に際して、第1層変換によって生成された右縁LL1/1係数はCol Buf 2内にセーブされ、垂直変換ステップに際して、第2層水平変換によって生成された底縁LL2/1係数は、現行タイルの右および下までタイル処理するときに使用するためにRow Buf 2内にセーブされる。ただし、Col Buf 2およびRow Buf 2は、現行第2層変換によって必要とされるLL1/1およびLL2/1を含むので、現行タイルに関する右縁LL1/1及び底縁LL2/1係数は、第2層水平および垂直変換に先立って、先ず、それぞれ一時的アレイ227及び229にコピーされる。第2層変換の完了に際して、2つの一時的アレイ227及び229内のLL1/1右縁およびLL2/1底縁係数は、Col Buf 2及びRow Buf 2(アレイ226及び228)の当該場所にコピーされる。
【0065】
底縁係数をコピーするステップは、タイルの底部行内タイルに関してスキップされることが可能であり、他のタイルを処理している期間中はこれらの縁係数は決して使用されないので、右縁係数をコピーするステップは、タイルの右端行内タイルに関してスキップされることが可能である。これは、第3及び第4分解変換に際して生成される底部および右縁係数にも同様に適用される。
【0066】
ステップ309−312において、第3層分解変換は、水平および垂直両方向に実施される。第3層分解変換のステップは、第2層変換のこれらと基本的に同じである。第3層水平変換ステップ310は、第2層分解変換およびCol Buf 2内に記憶されているLL212縁係数によって生成されたLL212係数に適用される。第3層垂直変換ステップ312は、第3層水平変換およびRow Buf 2内に記憶されているLL3/2係数によって生成されるLL3/2係数に適用される。この場合には反射されたデータはLL2/2及びLL3/2係数であることを除き、変換準備ステップ309及び311は、ステップ305及び307に関して上述したこれらと同じである。また、第2層変換に関して上述したように、一時的アレイ227及び229は、層変換の3ステップの完了に際して、Col Buf 2およびRow Buf 2の該当する場所内にコピーされるLL2/2及びLL3/2係数を一時的に記憶するために使われる。
【0067】
最後に、ステップ313−316において、第4層分解変換は水平および垂直両方向に実施される。第4層分解変換のステップは、第2および第3層変換に関するこれらに基本的に同じである。特に、第4層水平変換ステップ314は、第3層分解変換およびCol Buf 2内に記憶されているLL3/3縁係数によって生成されるLL3/3係数に適用される。第4層垂直変換ステップ316は、第4層水平変換およびRow Buf 2内に記憶されているLL4/3係数によって生成されるLL4/3係数に適用される。変換準備ステップ313及び315は、この場合の反射されたデータはLL3/3及びLL4/3係数であることを除けば、上述したステップ305及び307に関するこれらと同じである。同様に、第2層変換について上述したように、一時的アレイ227及び229は、3つの層変換ステップの完了に際して、Col Buf 2及びRow Buf 2の該当する場所内にコピーされる、LL3/3及びLL4/3係数を一時的に記憶するために使われる。
【0068】
これらの係数は、現行タイルの右および下に位置するタイルに変換を実施するときに必要とされないので、左縁LL4/4係数はアレイ226及び228にはコピーされないことに留意されたい。その代わりに、LL4係数がアレイ226および228にコピーされるならば、近傍タイルを処理する際にこれらの係数は使用されない。更に一般的には、N変換層が各タイルへ適用されつつあるならば、第N番層LL係数はアレイ226及び228にはコピーされないが、前の変換層に関する右縁いよび底縁LL係数はアレイ226及び228にコピーされる。
【0069】
【フルライン(実線)タイル】
例えば捕捉したイメージの16以上の画素行を記憶するに充分なワーキングメモリを備えたデジタルカメラのような幾らかの用途おいて(実際には、3ステージパイプライン式デバイスに関しては、16行画素のコピー3部である)、本発明の複雑さは、LxHサイズのタイルを使うことによって或る程度減少され得る。ここに、Lは処理されるべきイメージの行の全長であり、Hはタイルの高さである。Hは一般に8、16、または、32に等しいが、利用可能なメモリ量に応じて小は4から大は128までの範囲に亙り得る。いずれにせよ、処理タイルがイメージと同じ広さであれば、水平方向における近傍タイルは存在しないので、右縁アレイ224、226、及び、227は除去可能であり、従って、イメージデータ及びLL係数をこれらのアレイ内へロードするために必要な全ての動作は一切不要である。更に、この実施形態において、この場合に縁イメージデータはイメージの全幅と同じ長さであるので、222アレイは、イメージの幅と同じ長さでなくてならない。実際には、228アレイは、イメージの幅と同じ長さであり、または、これらの係数は近傍タイルの処理には不必要であるので、最後の変換層によって生成されるLL係数(例えば、上記の例のLL4/4係数)の個数だけイメージの幅より短いこともあり得る。例えば、4層変換方式において、アレイ228の長さはは、イメージ幅の8分の7であり得る。
【0070】
【本発明のその他の応用】
本発明はデジタルカメラ以外のコンテキストにおける使用に適する。たとえば、イメージスキャナ、プリンタ、および、イメージ処理ソフトウェアにさえも使用可能である。一般的に、本発明は、あらゆる「メモリ保存的」コンテキストにおいて有用である。この場合には、全イメージを単一タイルとして処理するには、利用可能なワーキングメモリの量が不十分であるか、または、低メモリ環境を含む様々な環境において製品が作動しなければならない。
【0071】
【イメージ復元】
1つのイメージファイルから1つのイメージを復元するためには、イメージファイル内データの各タイルは圧縮解除され、非量子化され、更に、当該タイル内イメージデータを復元するために、非量子化済みデータへ逆変換が適用されなければならない(即ち、非量子化された変換係数)。
【0072】
非量子化された変換係数からイメージを復元するためのウェーブレット様逆変換は次のように定義される。復元されつつあるデータ値の行または列の中の最初の2つ及び最後の3つのデータ値を復元するために第1フィルタT1−Rが用いられ、復元されつつある変換係数の行または列の中の他の全てのデータ値を生成するために第2フィルタT2−Rが用いられる。
【0073】
T1およびT2復元フィルタは次のように定義される。
T1−R復元変換(ShortFilter)
【0074】
【数3】
【0075】
T2−R復元変換(LongFilter)
【数4】
【0076】
復元処理の各層に際して、奇数位置(即ち、x2i+1値)におけるデータ値は、偶数位置(即ち、x2i値)におけるデータ値以前に計算されなければならない。
【0077】
図10A―10Dは、イメージ復元に際して、Row Buf 2およびCol Buf 2アレイが使用されることを示す。特に、図10Aは、逆変換とも呼ばれる層2垂直復元変換に際して、Row Buf 2内に記憶されているLL2/1縁係数が使用されること、及び、層2垂直復元変換が現行タイルの下のタイルへ適用されるときに使用するために、現行タイルの最後の行からLL2/1縁係数がRow Buf 2内にコピーされることを示す。図10Bは、層2水平復元変換に際して、Col Buf 2内に記憶されているLL1/1縁係数が用いられること、及び、層2水平復元変換が現行タイルの右側のタイルへ適用される時に使用するために、現行タイルの最後の列からLL1/1縁係数がCol Buf 2内にコピーされることを示す。
【0078】
図10Cは、層1垂直復元変換に際して、Row Buf 1内に記憶されているLL1/0係数が使用されること、及び、層1垂直復元変換が現行タイルの下のタイルへ適用されるときに使用するために現行タイルの最後の行からLL1/0係数がRow Buf 1内にコピーされることを示す。図10Dは、層1水平復元変換に際して、Col Buf 1内に記憶されている復元済みイメージデータが使用されること、及び、現行タイルの右に位置するタイルへ層1水平復元変換が摘要されるときに使用するために、現行タイルの最後の列内の復元済みイメージデータがCol Buf 1内にコピーされることを示す。
【0079】
従って、一般に、処理された第1タイル以外の各タイルに関するイメージ復元処理は、1つ又は2つの近傍タイル処理に際して、生成された縁係数の集合を使用する。特に、この種の各タイルの復元に際して、現行タイルに関する係数および既に処理済みの近傍タイルからの縁係数の両方に複数の逆変換フィルタの各々が適用される。
【0080】
【非交番水平および垂直変換を用いる実施形態】
図11を参照することとし、他の好ましい一実施形態において、イメージの各タイルはN(例えば4)水平分解変換層によって処理され、その後で、垂直分解変換層によって処理される。同等に、垂直変換層を最初に適用し、その後で、水平変換層を適用することも可能である。本発明のイメージ変換方法論のハードウェア実装において、変換層の適用順序変更は(A)データアレイが回転させられる回数を減少させること、または、(B)ワーキングイメージアレイにおいて行と列の役割を切り替える回路の必要性を回避することのどちらかの利点をもつ。図11に示すように、第2水平変換(HL2)は、第1水平変換によって生成される低い周波数係数の左端アレイへ適用され、第3水平変換(HL3)は、第2水平変換によって生成される低い周波数係数の左端アレイへ適用される、等々。従って、第2か第Nまでの水平変換は、水平変換と垂直変換が交番する変換方法において非常に多くのデータに2回適用される。ただし、この種の実装においては、水平フィルタは、作動イメージアレイの全ての行に同時に適用されるので、この余分なデータ処理は、ハードウェア実装において、一般に、一切の処理時間を追加しない。
【0081】
更に、図11を参照することとし、N垂直変換(VL1、VL2、VL3、VL4)は、作動イメージアレイの連続的に小さくなるサブアレイに連続的に適用される。N変換層(水平および垂直の両方)によってイメージデータが変換された後で、イメージ符号化プロセスを完了させるために上述した(図6に対して)量子化およびコード化ステップが、結果として得られる変換係数に適用される。
【0082】
既に説明したように、これらのアレイの縁から離れた係数に適用される(一般に更に長い)変換フィルタと異なる(一般に更に短い)変換フィルタが処理中のアレイの縁に近い係数へ適用可能である。中央における更に長い変換フィルタの使用は、更に短い変換フィルタよりも更に良好なデータ圧縮を提供するが、更に短い変換フィルタは、近傍タイルからのデータ及び係数の必要性を最小限化する。
【0083】
圧縮されたイメージを、図11に示す変換プロセスを用いて復元するイメージ復元プロセスを図12に示す。図12に示す逆変換を実施する前に、圧縮されたイメージデータは復号され、かつ、非量子化される。次に、イメージ復元プロセスの逆変換ステップが、イメージ分解プロセスの変換ステップと正確に逆順序で実施される。従って、プロセスは4つの水平逆変換(HIL4、HIL3、HIL2、HIL1)によって始まり、4つの垂直逆変換(VIL4、VIL3、VIL2、VIL1)がこれに続く。全ての逆変換が実施された後で、結果として得られるアレイは復元されたイメージの1個のタイルを表す。
【0084】
【代替実施形態】
既に示したように、動作速度が関係ないか、または、非常に高速のプログラマブルイメージデータ処理装置が用いられた場合には、上記の実施形態の状態マシンは、データプロセッサによって実行されるソフトウェア手順によって置き換え可能である。
【0085】
一代替実施形態においては、変換フィルタの幾らか又は全ては、タイル境界をただ1つの行または列によって重複させる代わりに、2つ或いは3つの行または列によってタイル境界と重複させることが可能である。
【0086】
本発明を用いて符号化された圧縮済みイメージを受け取る、例えばウェブブラウザのようなストリーミングデータ実装において、イメージのタイルは、当該イメージの他のタイルが受けとられると同様に、迅速に復号および圧縮解除されることが可能である。その結果として、圧縮されたイメージは、当該イメージデータの最後のデータが通信チャネル上で受信された後で、事実上即座に復元可能である。
【0087】
デジタルカメラの様々な部品をアップグレードするために技術改良が用いられるにつれて、記述されている実施形態の他の多くの態様は時と共に変化する。たとえば、イメージファイルを記憶するために用いられるメモリ技術は、フラッシュメモリから別のタイプのメモリへ変化可能であるか、又は、カメラが音声コマンドに応答し、より少ないボタンの使用を可能にすることがあり得る。
【0088】
別の一代替実施形態において、上記のウェーブレット様変換と異なる変換が使用可能である。
【0089】
代替実施形態において、イメージタイルは異なる順序において処理可能である。例えば、イメージタイルは、左から右への代わりに右から左へ処理可能である。この場合、アレイ226にセーブされた縁係数は、右縁係数の代わりに左縁係数であるはずであり、変換方程式は、当該タイルから左へ向かう代わりに現行アレイの右側タイルに関する変換係数を使用するように調節可能である。同様に、イメージタイルは、底部行において始まり、最上行へと進行するように処理可能であり、この場合、アレイ228にセーブされた縁係数は底部縁係数の代りに最上縁係数であるはずであり、変換方程式は、上のタイルの代わりに現行アレイの下のタイルに関する変換係数を使用するように調節可能である。
【0090】
本発明は、コンピュータ読取り可能な記憶媒体に埋め込まれたコンピュータプログラムメカニズムを含むコンピュータプログラム製品として実行可能である。例えば、コンピュータプログラム製品は、図1に示すプログラムモジュールを含むことが可能である。これらのプログラムモジュールは、CD―ROM,磁気ディスク記憶製品、または、他のコンピュータ読取り可能データまたはプログラム記憶製品に記憶可能である。コンピュータプログラム製品におけるソフトウェアモジュールは、インターネットを介するか、または、コンピュータ信号(それにソフトウェアモジュールが埋め込まれた)の搬送波による伝送によって電子的に分散可能である。
【0091】
本発明は2、3の特定実施形態に関して記述されたが、本記述は本発明の事例説明的であり、本発明を限定することを意味するものではない。当該技術分野における当業者にとっては、添付特許請求の範囲によって定義済みの本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、種々の修正が可能なはずである。
【図面の簡単な説明】
下記の詳細記述および添付請求項の範囲を次に示す図面と関連して読むことにより、本発明の追加的目的および特徴は更に容易に明白となるはずである。
【図1】 本発明の一実施形態に従ったデジタルカメラの構成図である。
【図2】 未加工イメージを変換イメージアレイ内に変換および変換イメージアレイを圧縮済みイメージファイルに圧縮するプロセスを概略的に示す概略図である。
【図3A】 イメージ記憶データ構造を示す図である。
【図3B】 イメージ記憶データ構造を示す図である。
【図4】 ワーキングメモリ内にイメージデータ及び係数を記憶するために用いられるデータ構造を示す図である。
【図5A】 ワーキングメモリ内にイメージデータ及び係数を記憶するために用いられるデータ構造を示す図である。
【図5B】 ワーキングメモリ内にイメージデータ及び係数を記憶するために用いられるデータ構造を示す図である。
【図6】 本発明が適用可能なイメージ処理プロセスの高水準流れ図である。
【図7A】 メモリ効率的ウェーブレット様データ変換手順の流れ図である。
【図7B】 メモリ効率的ウェーブレット様データ変換手順の流れ図である。
【図7C】 メモリ効率的ウェーブレット様データ変換手順の流れ図である。
【図8A】 4つのウェーブレット様変換ステップ(2つの変換層用)における図4のワーキングメモリデータ構造の使用を示す図である。
【図8B】 4つのウェーブレット様変換ステップ(2つの変換層用)における図4のワーキングメモリデータ構造の使用を示す図である。
【図8C】 4つのウェーブレット様変換ステップ(2つの変換層用)における図4のワーキングメモリデータ構造の使用を示す図である。
【図8D】 4つのウェーブレット様変換ステップ(2つの変換層用)における図4のワーキングメモリデータ構造の使用を示す図である。
【図9】 4つの連続変換層の各々に関して、メインアレイの1行および前の列アレイの対応する1つのエレメント内に記憶されているデータの事前および事後の表現を示す図である。
【図10A】 4つの逆ウェーブレット様変換ステップ(2変換層用)における図4のワーキングメモリデータ構造の使用を示す図である。
【図10B】 4つの逆ウェーブレット様変換ステップ(2変換層用)における図4のワーキングメモリデータ構造の使用を示す図である。
【図10C】 4つの逆ウェーブレット様変換ステップ(2変換層用)における図4のワーキングメモリデータ構造の使用を示す図である。
【図10D】 4つの逆ウェーブレット様変換ステップ(2変換層用)における図4のワーキングメモリデータ構造の使用を示す図である。
【図11】 幾つかの水平変換の集合がイメージデータアレイへ適用され、その後で、幾つかの垂直変換の集合が水平変換によって生成された係数へ適用されるイメージ処理プロセスの逐次的ステージを示す図である。
【図12】 図11に示すプロセスによって処理されたイメージを回復するために逆変換を適用する連続ステージを示す図である。
【符号の説明】
100 デジタルカメラシステム
102 イメージ捕捉デバイス
104 ワーキングメモリ
106 データ処理回路
108 不揮発性メモリ記憶デバイス
110 データアクセスポート
112 ボタン
114 イメージビューア
116 ユーザインタフェースディスプレイ
118 フレームバッファ
132 イメージファイル
140 未加工イメージデータ
142 変換係数
144 タイルのアレイ
Claims (12)
- イメージデータを、該イメージデータの重複しない部分である複数のタイルにタイリングするステップ、および
イメージデータの各タイルを、変換係数の連続層を生成するように一連の変換層をイメージデータのタイルへ適用することによって、処理するステップから成り、前記処理するステップは、最後のタイルを除く各タイルからの中間変換係数値が後のタイルを処理する際に使用可能であるようにして、成されるイメージデータ処理方法であり、
各タイルが処理されると同時に、近傍タイルの処理に際して使用するために、複数の変換層からの変換係数がメモリ内にセーブされ、前記処理するステップが、前の変換層によって生成された変換係数と、処理中のタイルの近傍のタイルの処理に際して既にメモリ内にセーブされた変換係数の対応するものの両方に、少なくとも複数の変換層を適用するステップを含み、前記イメージからはみだすタイルに関しては、現行タイル処理に際して使用されるべき既に処理済みのタイルからの変換係数は存在しない、イメージデータ処理方法。 - 前記タイルの第1部分集合中の各タイルを処理する際に、変換係数の部分集合をメモリアレイにセーブし、そして
前記タイルの第1の部分集合中の各タイルを処理する際の変換係数のセーブが、同じメモリアレイを使用することを更に含む請求項1記載の方法。 - 前記メモリアレイが、変換係数の1つ以上の行を記憶するためのメモリアレイである請求項2記載の方法。
- 前記メモリアレイが、変換係数の1つ以上の行を記憶するための行メモリアレイと、変換係数の一つ以上の列を記憶するための列アレイとである請求項2記載の方法。
- 前記タイルが境界を有し、変換が非対称であって、第1側部上の各タイル境界を越えて伸延するが、前記第1側部に対向する第2側部上の前記タイル境界を越えて伸延することのない請求項1に記載の方法。
- 前記変換がウェーブレットまたはウェーブレット様分解変換である請求項1に記載の方法。
- 同じタイルアレイ(220)を使用して第1部分集合中の各タイルを処理することを更に含み、同じタイルアレイを使用して、第1部分集合中の各タイルを処理する間、タイルのイメージデータ及び変換係数の連続集合を記憶することを含む請求項2記載の方法。
- イメージ処理装置(100)であって、
イメージデータのアレイを生成するイメージ捕捉装置(102)と、
前記イメージデータのタイルを処理するイメージ処理回路(106)とを有し、前記タイルが、処理済みイメージデータを生成するように前記イメージデータの重複しない部分を有し、
処理済みイメージデータをデータイメージファイルとして記憶するメモリ(108)を有し、
前記イメージ処理回路(106)において、
変換係数の連続層を生成するように一連の変換層をイメージデータのタイルへ適用することによって、イメージデータの各タイルを処理する手段を有し、前記処理が、最後のタイルを除いて、各タイルからの中間変換係数を後のタイルの処理で使用することができるように、連続して行われ、
前記処理する手段が、各タイルの処理の際に、近傍のタイルを処理する間に使用するために、複数の変換層からの変換係数をメモリにセーブし、各タイルの処理が、前の変換層によって生成された変換係数と、処理中のタイルの近傍のタイルの処理に際して既にメモリにセーブされた変換係数の対応するものの両方に、少なくとも複数の変換層を適用することを含み、イメージからはみだすタイルに対して、現行タイルの処理中に使用されるべき既に処理済みのタイルからの変換係数は存在しないことを特徴とする装置。 - 圧縮されたイメージデータのアレイからイメージデータのアレイを復元する方法であって、
圧縮された前記イメージデータのタイルを処理するステップを含み、復元されたイメージを表す復元されたイメージデータを生成するように前記タイルが圧縮された前記イメージデータの重複しない部分を有し、
圧縮されたイメージデータのタイルの各々を処理する際に、変換係数の連続集合および復元されたイメージデータの1つの集合を生成するように、一連の逆変換層を前記タイルへ適用するステップと、
復元された前記イメージデータを記憶またはディスプレイするステップとを含み、
タイルの各々の前記処理が、近傍のタイルの処理中に使用するために、複数の変換層から変換係数をメモリ内にセーブすることを含み、タイルの各々の前記処理が、前の変換層によって生成された変換係数と、処理中のタイルの近傍のタイルの処理に際して既にメモリにセーブされた変換係数の対応するものの両方に、少なくとも複数の変換層を適用することを含み、イメージからはみだすタイルについて、現行タイルの処理中に使用されるべき既に処理済みのタイルから変換係数が存在しない、方法。 - 前記タイルが境界を有し、変換が非対称であって、第1側部上の各タイル境界を越えて伸延するが、前記第1側部に対向する第2側部上の前記タイル境界を越えて伸延することのない請求項9に記載の方法。
- イメージ処理システムであって、
圧縮済みイメージデータのアレイを記憶するメモリと、
前記圧縮済みイメージデータのタイルを処理するイメージ復元回路とを有し、前記タイルが復元済みイメージを表す復元済みイメージデータを生成するように前記圧縮済みイメージデータの重複しない部分を有し、
前記イメージ復元回路が、
変換係数の連続集合を生成するように一連の変換層をイメージデータのタイルに適用することによって、イメージデータの各タイルを処理する手段を含み、前記処理が、最後のタイルを除いた各タイルからの中間変換係数が、後でタイルを処理する時に、使用できるように、連続して行われる、イメージ処理システムにおいて、
前記処理する手段が、各タイルを処理する間に、複数の変換層からの変換係数を、近傍のタイルを処理する間に使用するために、メモリ内に、セーブし、各タイルの処理が、前の変換層によって生成された変換係数と、処理中のタイルの近傍のタイルの処理に際して既にメモリにセーブされた変換係数の対応するものの両方に、少なくとも複数の変換層を適用することを含み、イメージからはみだすタイルについて、現行のタイルを処理する間に使用されるべき既に処理済みのタイルからの変換係数が存在しないことを特徴とするイメージ処理システム。 - 前記タイルが、境界を有し、変換が、非対称であり、第1側部上の各タイル境界を越えて伸延するが、前記第1側部に対向する第2側部上の前記タイル境界を越えて伸延することのない請求項11に記載の方法。
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