JP4122329B2 - 罫線形成テープの端削成装置 - Google Patents

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本発明は、主として板紙などから包装用箱のブランクを打抜き形成する工程で、折曲げ部を形成するために使用される罫線形成テープの端部を傾斜面に削る操作が簡単に行えるようにする線形成テープの端削成装置関するものである。
従来、板紙製の包装箱は、所要形状に打抜き型を用いて打抜かれて製造されている。その包装箱のブランクを打抜き作成する工程では、所要の形状に切り抜くと同時に折曲げ部もしくは切込み部を形成するために使用される打抜き型には、例えば図5(a)にて示されるように、上型101に切断刃103と折目を形成するための罫線押し刃104とが取付けられている。また、下型102には前記罫線押し刃104に対応する位置に、折目線を圧刻するための罫線形成テープ110が貼着されている。
この罫線形成テープ110は、所定の間隔を保って相対向して配される二本の溝形成部材112,112によって罫押し溝111が作り出されるようにされている。そして、その罫押し溝111は簡単に形成できるように、図6で例示されるように、溝形成部材112,112の裏面側に剥離紙で被覆される感圧接着剤層114を設けられ、その剥離紙を介して形成される前記罫押し溝111上に、それら溝形成部材112,112に掛かるフランジ縁辺115aを両側に有して、罫押し溝111の中心線上に合致する罫押し刃のセット溝116を備えた取付補助条片115を、接合テープ117によって剥離可能に取付けて構成されている。
このように構成される罫線形成テープ110は、図5(a)に装着時の態様を示されるように、打抜き型の上型101にセットされた罫線押し刃104を前記セット溝116に嵌め合わせて(二点鎖線で表わす)上型101に仮セットし、裏面側の剥離紙113を剥がして感圧接着剤層114を露出させた状態で下型102の板面上に押付けるようにして、その下型102の板面に感圧接着剤層114によって罫線形成テープ110を貼着させるようにされる。こうすることで、シート材(例えば板紙)を打抜くときに、罫線押し刃104が罫線形成テープ110の罫押し溝111に中心線を合致させて罫線押し(折目線付け)が正確に行えるようにされる。下型102の板面に罫線形成テープ110が定着されると、取付補助条片115を接合テープ117とともに取外すことで前記取付補助条片115の跡が折目線を付けるための罫線押し溝となり、図5(b)に示されるように、板紙Pを打抜く際に罫押しが行えるようになる。
このような罫線形成テープ110は、打抜き型の下型102の板面に貼着するに際して、包装箱のブランク形状Paに応じて折目となる罫線aの形成箇所が交差する場合が多くある(図7(b)参照)。そのために、罫線形成テープ110をその軸線に直交する方向に切断して使用すると、罫線押し溝形成部分が分断されるとともに、交差箇所では隣接するもの同士が突き合って正しく板面に接着できないことになる。したがって、罫線形成テープ110の端部110aは、図7(a)で示されるように、必ず罫線押し溝中心線Aを基準にして溝形成部材112の上縁面118を斜めに切断し、尖った状態となるように形成して使用されている。図7(b)において、図中符号cは切断線で、符号dは逆折り曲げのための破断線である。
ところで、前記罫線形成テープ110の端部において、罫線押し溝中心線Aを基準にして両側を斜め後退方向に切断したものを、そのまま使用すると、その切断面の部分が上下方向に角張るので、罫線押しされたブランクの表面に押し込まれて傷が付くことになり、特に表層が薄い紙質のシート材(例えば化粧シートなど)の場合、製品表面に傷による破断が発生して不具合になる。そこで、従来は罫線押し刃によって罫線形成テープ110を板面にセットした後に、前記端部の切断部縁(上縁)を斜めに削って角が立たないように後加工を行っている。
このような切断部縁を削る面取り加工は、従来、カッタナイフなどを用いて人手によって溝形成部材112の傾斜端面を斜めに削っている。その溝形成部材112は、一般に硬質ファイバーを使用して形成されており、肉厚も1mm程度のものであるから、板面に貼着された状態で手作業により傾斜面を斜めに削る加工は厄介で、多くの手間を要する作業になる。しかも、一つの打抜き型には多くの罫線形成テープ110が使用され、それらの両端を加工するので作業性が低く多くの労力を要求されて非能率であるという問題点がある。
そこで、このような面取り加工を能率よく行う目的で、前記罫線形成テープ(折目形成体)の端部を機械力で加工できるようにする面取り加工機として、土台(受け台)の上に、折目形成体を固定して切削時位置決めを行う位置決め装置と、折目形成体の長手方向端部の面取り切削加工を行う二台の切削装置とを備え、前記位置決め装置によって二箇所の切削装置に対して加工される折目形成体の向きを変えて位置決めされ、その第1の切削位置にて一方の切削装置が折目形成体のほぼ山形形状に加工された端部の一方側を切削し、第2の切削位置にて他方の切削装置が前記折目形成体の端部における他方側を切削するようにされたものが、特許文献1によって提案されている。
特開2003−165166号公報
しかしながら、前記特許文献1によって開示されている技術では、二台の切削装置を用いて折目形成体の端部を片側ずつ個々に切削するもので、被切削物である折目形成体を位置決め装置の固定台に固定してから、その固定台を側方に位置する切削装置の方角に所要角度回動させて固定後、対応する側の切削装置を動かして切削刃により折目形成体の側端部上縁を削る操作を行うものである。そのために、折目形成体の左右両方の側端部上縁を加工するのに固定台の向きを変えて二度の操作で、鋭角に形成された端部の面取り加工をすることになり、簡単なようで手数を要するという問題がある。
しかも、この先行技術においては、被加工物である折目形成体を支持する固定台において、その折目形成体の配置箇所先端側に、縦軸周りに回転可能なローラにてなるストッパが設けられ、折目形成体の先端をそのローラストッパにあてがった状態で位置決めして、固定後に左右の切削装置に対して固定台を回動させて切削位置に向けるようにされている。ところが、このようなローラストッパによる先端位置決めは、切削に際して被加工物(折目形成体)の向きを変えるとき、鋭角に形成されている被加工物が回動容易なようになっている反面、被加工物の鋭角に形成された先端が中心線上に合致していないと、ずれが生じて正しく位置決めできず、切削のために向きを変えるとき突っ張って円滑に回動させることができないという不都合が生じる。したがって、その都度固定を緩めて回動させることになり作業性が低下する。また、位置をずらせることにより、設定されている寸法に面取りができないという問題もある。さらに、この面取り装置では、被加工物を固定台に保持させて面取りのために切削するとき固定台を所要位置まで回動させる必要があるので、被加工物が長尺である場合取扱難く、不安定になって充分に固定できないので、加工操作が円滑に行えないという問題がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、簡単な操作で被加工テープを芯出ししてその向きを一定にして保持することにより、能率よく端縁の面取り加工を施すことができる罫線形成テープの端削成装置提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明による罫線形成テープの端削成装置
鋭角に形成された被加工テープの先端部上縁を傾斜面に面取り加工する罫線形成テープの端削成装置において、
前記被加工テープの先端部上縁を傾斜面に削成する切削刃物と、受け台上で前記被加工テープを受支して前記切削刃物に向けて摺動自在に設けられる受け板と、前記被加工テープを前記受け板上の位置決め位置に位置決めする位置決め手段と、被加工テープのセット溝を使用してその被加工テープを芯出しする芯出し手段とを備え前記位置決め手段は、前記芯出し手段により前記受け板上に前記被加工テープが固定保持された状態で、その被加工テープ先端部が前記切削刃物により加工される直前に、前記位置決め位置から退避するように構成されていることを特徴とするものである。
前記発明において、前記芯出し手段は、前記受け板の上面に立設される支持部材と、この支持部材に上下動自在に付設される保持部材と、この保持部材に着脱可能に取り付けられる薄板状の芯出し部片と、前記保持部材を上下動操作する操作部材とを備え、前記受け板上に配置される被加工テープの先端を前記切削刃物に向けて、前記芯出し部片を前記被加工テープのセット溝に係合させて芯出し保持する構成であるのがよい(第2発明)。
本発明によれば、被加工テープ(罫線形成テープ)を受け上の所定の位置に載置して保持するとき、先端を切削刃物に向けて位置決め手段によって位置決めた後に、その被加工テープのセット溝を使用して芯出し手段によって所定の姿勢に芯出しするとともに保持することができ、そのまま切削刃物にあてがえばよい。被加工テープが切削刃物に対するときは位置決め手段退避されるので、被加工テープの向きを変えることはなく、切削刃物による先端部上縁の切削加工が迅速に行えて作業性を向上させるという効果を奏する。
また、第2発明の構成を採用することにより、被加工テープの位置決め操作と芯出し並びに保持操作が簡単に行うことができるという利点がある。
次に、本発明による罫線形成テープの端削成装置具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
図1には本発明の一実施形態による線形成テープの端削成装置の一部を省略した面図が示されている。図2には図1の平面図が、図3には被加工テープの芯出し手段と位置決め機構を表わす平面図(a)と側面図(b)が、図4には芯出し手段の作動の態様を表わす図が、それぞれ示されている。
本実施形態の罫線形成テープの端削成装置1は、被加工テープ110(図6参照)を受支する受け板2、この受け板2上に設置されて被加工テープ110を定位置に芯出しする芯出し手段10と、前記受け板2上に被加工テープ110を載置する際の先端位置を位置決めする位置決め機構(位置決め手段)20と、被加工テープ110の先端の端部縁上面を斜面に削成する切削刃物としての回転カッタ30およびその駆動手段とで構成されている。
被加工テープの受け板2(以下、単に受け板2という)は、所要高さに設定された受け台3(ベースフレーム)の上部に所要の間隔で配設される複数の受けローラ3bにより水平状態で進退自在に支持され、かつ左右を案内3a,3aによって横振れが生じないようにされる細長い形状のもので、その受け板2の中心線C上の先端部には鋭角に形成された尖端2aを設けて、テープの先端部が加工時安定状態で受支できるように形成されている。
前記被加工テープの芯出し手段10は、前記受け板2の中心線Cより一方に片寄せて上面に所要高さで立設される支持部材11の側面に設けられるアリ溝11aに背後部分12aを係合して上下動自在に付設されている保持部材12と、この保持部材12の前側面に着脱可能にボルト13,13にて取付けられる芯出し部片14と、前記保持部材12を上下動操作するカム機構のレバー16付き操作片15および前記保持部材12を常時上向きに押し上げる蓄勢弾性体17(実施形態ではコイルバネで、そのほか変形可能な弾性体であってもよい。以下、説明上コイルバネ17という)とで構成されている。そして、前記芯出し部片14は受け板2の中心線C上に対向して位置するように保持部材14によって支持されている。なお、前記コイルバネ17は前記保持部材14の底部にて上向きに形成された有底穴18内に挿入され、下端を受け板2の上面に当接させて反力を受けるように設けられている。
前記芯出し手段10における芯出し部片14は、薄板にて形成され、その厚みが被加工テープ110における取付補助条片111のセット溝116(図6参照)に挿入できる寸法の金属板で、下端には図4にて示されるように、所要のピッチで多数の係止突起14aが後方に向けて尖った状態で形成されている。
また、前記保持部材12を上下動操作する操作片15は、図4にて示されるように、前記保持部材14の上側位置で、前記支持部材11に前記受け板2と平行する向きで取付く支持ピン19により、その軸心周りに回動自在に取付けられている。そして、前記操作片15は、その下面15aと前記支持ピン19の軸心からの距離hが、前側面15bと支持ピン19の軸心からの距離hよりも長い寸法に形成され、かつその下面15aと前側面15bとの間に中間寸法の傾斜面15cが形成されている。レバー16の操作で操作片15を回動させるとそれらの各面が保持部材12の上面12bを次第に大きく押下げられるようにされ、逆操作でコイルバネ17の反力で押し戻される。こうして、操作片15は、保持部材12に付設される芯出し部片14を上側の待機位置から被加工テープ芯出し固定位置に移動できるカム機能を発揮できる構成にされている。
前記位置決め機構20は、前記受け板2上に設けられる芯出し手段10の待機位置(被加工テープのセット位置)と対向する受け台3の一方の側部に、前記受け板2の上面と同一レベルで側方に張り出して設けられた受け座5上にて、図3(a)で示されるように、その受け座5上の後方寄り位置で直立して植設された枢支ピン22で基端部を枢支されて水平回動自在な位置決め部片21からなる。この位置決め部片21には先端部に前記受け板2の中心線Cに向けて鉤型に形成された位置決め片23が設けられている。また、前記位置決め部片21は、前記位置決め片23の形成部から基端部側までの区間の側面23aを被加工テープ110のセット時に、その被加工テープ110と接触しない形状にされている。そして、前記基端部から先端部までの間には、前記枢支ピン22位置と所要寸法離れて前記受け板2上に直立植設されるガイドピン25との係合位置から、側面23a側へ所要区間斜めになってその後は側面23aに平行するように形成される細長カム長孔26が設けられている。なお、前記位置決め部片21の基端には薄金属板にてなる当て板28が取付けられて、受け台3の案内部3aの端3bとの当接で、位置決め片23がセット位置に維持されるようになされている。つまり、前記受け台3の案内部3aの端3bが位置決め部片21の後退位置でのストッパとなる。
前記回転カッタ30は、その刃形成面31を、被加工テープ110(罫線形成テープ)の予めカットされて矢先状に形成された端部の端縁上面を傾斜面に面取り形成できる傾斜角(33°〜45°、ただしこれに限定されない)で笠形に形成されている。この回転カッタ30は、前記受け台3の外側面に取付けられる軸受32,32′にて回転自在に支持される回転支持軸33に固着され、一対刃形成面31を相対向して対称に配した構造になっている。そして、前記受け板2側に対向する位置で回転軸心を受け板2上にセットされる被加工テープ110に直交する状態で、かつその被加工テープ110の前記端縁上面を面取りできるように位置させて配置されている。このようにされる回転カッタ30の回転支持軸33は、受け台3の一方の側部における軸受32から突き出されて軸端にプリー34が取付けられ、受け台3に付設されて図示されない支持部に配置のモータからベルト35にて駆動されるようになされている(本発明の駆動手段に対応)。ただし、前記駆動手段についてはベルト伝導に限定されず、歯車伝達あるいは減速機付き電動機による直接駆動であってもよい。
また、前記受け台3には、受け板2が被加工テープの尖端縁を回転カッタ30によって切削加工するときに支持ローラ3bと案内部3a,3aにより案内支持されて進退する際に最前進位置を規定するためのストッパ36が、前記回転カッタ30の位置の少し手前に付設されている。このストッパ36では、位置調節できるストッパピン36′を設けるようにするのがよい。なお、このストッパ36は、受け板2が前進したときに芯出し手段の支持部材11の側面が接触して停止する位置に設けられている。ストッパについては、これに限定されず、受け板の前端と接触して停止するようにしてもよい。図中符号37は緩み止めナットである。
このように構成される本実施形態の罫線形成テープの端削成装置1では、被加工テープ110(罫線形成テープ)の端部を加工するに際し、位置決め保持させるのに次のような操作により行われる。
まず、被加工テープ110を受け板2上に載置する際には、芯出し手段10の操作レバー16を引き上げて芯出し部片14が追従してその下端を引き上げ、受け板2の上面に被加工テープ110が受入れられる状態にする。受け板2は、受け台3の案内部3aの端3bに位置決め機構20の位置決め部片21基端縁を当接させた状態にして、待機位置に静止させておく。
この状態で前記位置決め機構20の位置決め部片21は、その先端に形成される位置決め片23が受け板2上面の中央線C位置に先端を突き出して待機状態にされている。したがって、その位置決め片23に被加工テープ110の尖端を当接させて中心線C上に沿って載置させる。次いで操作レバー16を下向きに押下げる。すると、操作レバー16と一体の操作片15が支持ピン19周りに回動されて、カム機能によって支持部材11に支持されている保持部材12がコイルバネ17の押上げ力に打ち勝って下降すると、保持部材12とともに芯出し部片14が下降して、その下端部が受け板2上にある被加工テープ110の取付補助条片111のセット溝116に上側から係合する。こうして、芯出し部片14によって被加工テープ110が中心線Cに沿って適正な位置に芯出しされる。そして、被加工テープ110は、この芯出しと同時に芯出し部片14の下端に設けられている係止突起14aによって係止され、受け板2上に押付けられて固定保持される。
こうして、被加工テープ110が受け板2上に芯出しされて固定されると、そのままの状態で、予めモータを起動してベルト35による動力伝達で回転駆動されている回転カッタ30に向かって受け板2をスライド前進させる。すると、受け板2は受け台3に摺動自在に支持されて、かつ両側を案内部3a,3aによって横振れしない状態で移動できるので直進し、受け板2の尖端が回転する回転カッタ30の下側に到達するとほぼ同時に被加工テープ110の尖端縁部が切削される。受け板2が最前進するとストッパ36に当接して前進が停止され、この時点で被加工テープ110の端縁の上面が傾斜面に仕上げられるのである。被加工テープ110には、その裏面側に感圧接着層と樹脂フィルムの層を備えているので、切削時に切削刃による切削抵抗が大きくとも、芯出し固定している芯出し部片14の下端に多数の係止突起14aが後退方向に設けられているので、その係止力の働きでカッタにより引き込まれることなく確実に切削されて、正常に端縁を斜面に仕上げられるのである。
また、被加工テープ110が芯出しされて受け板2上にセットされた状態で、切削加工されるために前進させる際、位置決め機構20の位置決め部片21は、カム長孔26に係合するガイドピン25によって操作される。すなわち、ガイドピン25は受け板2上に設けられ、位置決め部片21が受け台3側の受け座5上に配置されて基部を枢支ピン22に支持されているので、受け板2とともにガイドピン25が直進すると、係合するカム長孔26がガイドピン25の直進に応じて操作され、始めは枢支ピン22を基点にしてカム長孔26の傾斜部分をガイドピン25が移動する間、位置決め部片21を大きく受け座5側(中心線Cから外側に離れる方向)に回動させる。したがって、位置決め部片21の先端部に位置する位置決め片23は、受け板2の移動開始と同時に中心線Cから外側に向けて離れ(退避し)て、被加工テープ110の前進を妨げることはない。ガイドピン25が前記カム長孔26の直線部分に移行すると、一旦大きく外向きに回動した位置決め部片21をゆっくりと内向きに回動させて引き戻す働きをする(図3(a)に二点鎖線で表わしている)。そして、先端部の位置決め片23の端が受け板2の後退時には、被加工テープと接触しない位置に保たれる。また、この位置決め部片21は、受け板2の後退時に、前記前進時と逆に作動して支障を来たすことはない。
被加工テープ110の切削が終れば、受け板2をそのまま後退させて受け台3の案内部3a端3bに位置決め部片21が接して停止する位置まで移動した後、操作レバー16を上方へ移動させれば、その操作レバー16と一体の操作片15もともに支持ピン19周りに回動し、操作片15の周面に形成されるカムによって距離hからhまでの差分、保持部材12が持上げられる。その結果、保持部材12に付設の芯出し部片14が上昇して被加工テープ110のセット溝から離れ、加工済みのテープを取外すことができる。なお、図4で示されるのは、操作片15が中間位置にある状態である。
このように、本実施形態によれば、回転カッタ30を所定位置で回転駆動させて、これに対して水平移動自在な受け板2上に被加工テープ110を芯出し手段10によって簡単に位置決めと芯出しがとともに行えて、テープの切削部に近い位置で固定保持させて、カッタで尖った端部の両縁の上面を斜面に切削形成することができ、薄い材料で形成されている形成形成テープの端部を無理なく確実に面取り加工ができて、従来手数を要していたこの種加工作業の能率向上を図ることができるのである。
上述の実施形態では、被加工テープの受け板での先端位置決め機構について、水平回動式の位置決め部片を用いたものについて記載しているが、これに代えて、図示省略するが、前記受け座位置に中心線Cに対して直交する向きで位置決め片を出し入れする形式のものを用いることができる。また、芯出し手段については、前記受け板上に直立固定されて上下動する芯出し部片の支持構造に代えて図示省略するが受け台の側方から受け板上に回動できる支持体に芯出し部片を支持して、その芯出し部片が被加工テープのセット溝に係合する時点で保持部に係止して固定させ、固定解除時にはその係止部を手で押して開放させ、側方に反転開放できるような構造のものを採用することができる。
テープ位置決め保持機構を備えた罫線形成テープの端削成装置の一部を省略した一実施形態の正面図 図1の平面図 被加工テープの芯出し手段と位置決め機構を表わす平面図(a)と側面図(b) 芯出し手段の作動の態様を表わす図 打抜き型の上型と下型との関係を表わす図(a)と打抜き作業時の態様を表わす図(b) 罫線形成テープの一部を表わす斜視図 罫線形成テープの端部を表わす斜視図(a)とテープの使用態様の一部を表わす図(b)
符号の説明
1 罫線形成テープの端削成装置
2 受け板
2a 受け板の尖端
3 受け台
3a 案内部
5 受け座
10 芯出し手段
11 支持部材
12 芯出し部片の保持部材
14 芯出し部片
15 操作片
16 操作レバー
17 コイルバネ
19 操作片の支持ピン
20 位置決め機構
21 位置決め部片
22 枢支ピン
23 位置決め片
25 ガイドピン
26 カム長孔
30 回転カッタ
110 被加工テープ(罫線形成テープ)

Claims (2)

  1. 鋭角に形成された被加工テープの先端部上縁を傾斜面に面取り加工する罫線形成テープの端削成装置において、
    前記被加工テープの先端部上縁を傾斜面に削成する切削刃物と、受け台上で前記被加工テープを受支して前記切削刃物に向けて摺動自在に設けられる受け板と、前記被加工テープを前記受け板上の位置決め位置に位置決めする位置決め手段と、被加工テープのセット溝を使用してその被加工テープを芯出しする芯出し手段とを備え前記位置決め手段は、前記芯出し手段により前記受け板上に前記被加工テープが固定保持された状態で、その被加工テープ先端部が前記切削刃物により加工される直前に、前記位置決め位置から退避するように構成されていることを特徴とする罫線形成テープの端削成装置
  2. 前記芯出し手段は、前記受け板の上面に立設される支持部材と、この支持部材に上下動自在に付設される保持部材と、この保持部材に着脱可能に取り付けられる薄板状の芯出し部片と、前記保持部材を上下動操作する操作部材とを備え、前記受け板上に配置される被加工テープの先端を前記切削刃物に向けて、前記芯出し部片を前記被加工テープのセット溝に係合させて芯出し保持する構成である請求項1に記載の罫線形成テープの端削成装置
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