JP4117409B2 - ブラジャ - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、***を保護し美しく形を整えるブラジャに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のブラジャとして、対のカップの下側彎曲縁にバストアップ用の弓形状ワイヤを装着したものが普及している。
【０００３】
ところが、ワイヤは比較的太くかつ強靱で柔軟な肌に対して違和感があり、例えば連日使用していると肌に型が付いて不快感が生じたり、またスポーツをした場合肌に擦れて苦痛を感じる等の問題点がある。
【０００４】
さらに、従来、種々の形状、構造のブラジャが提案されているが、***を下側から持ち上げると共に、左右に広がろうとする***を中央部に引き寄せバストアップ効果が大きく、かつ着用感が優れたものは見られない。
【０００５】
【発明の課題】
そこで、この発明の課題は、長期にわたって着用したり、スポーツをした場合でも痛みを感じることがなく快適であり、かつバストアップ効果が大きいブラジャを提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、対の伸縮性カップ表地の内側面に、カップ部の下半部を覆う非伸縮性当て布を設け、前記当て布は左右端部をカップ部の外辺に固着して中間部をカップ表地から遊離させ、かつ当て布の長さを、当て布が固着された領域のカップ部の長さよりも短かくすると共に、当て布の上端縁に伸縮性テープを縫着したのである。
【０００７】
前記当て布の下端縁に非伸縮性テープを縫着しておくのが好ましい。
【０００８】
また、前記当て布の脇側上端部に延長部を設け、この延長部の上端を肩紐に連結することができる。
【０００９】
【作用】
この発明に係るブラジャは、カップ部において、外側の伸縮性カップ表地と内側の非伸縮性当て布とは遊離しており、運動に応じてそれぞれが無理なく自由に動くことができ、いろいろな体型の***に当て布がソフトに接触するため着用感が快適である。また非伸縮性当て布に***の下半部が載り、下端縁の非伸縮性テープと相俟って***を下からしっかりと持ち上げながら、上端縁の伸縮性テープが左右に広がろうとする***を中央部に引き寄せることができ、良好なバストアップ作用が発生する。
【００１０】
さらに、当て布の脇側上端部を延長して肩紐に連結すると、肩紐からの引張力が当て布に伝わり、より大きなバストアップ効果が得られる。
【００１１】
【実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図１、図２、図３及び図４に示すように、この発明のブラジャは、中心部で連結された左右一対の飾りレースからなる伸縮性カップ表地１、１と、このカップ表地１、１の内面に下部の弯曲線状縫合線２を介して縫着された綿混素材からなる厚手のカップパッド３、３と、各カップ表地１、１の端部に縦継ぎ目４を介して連結され胸部を一周して鈎ホックで係止される伸縮性連結帯５、５と、アジャスタ付きの対の肩紐６、６と、カップパッド３、３の内面側で両カップ部の下半部を覆って設けられた略Ｗ字形状の非伸縮性当て布７とから成る。
【００１２】
前記カップ表地１は、略三角形状を呈しており、頂角部に肩紐６が取り付けられている。またカップ表地１の下端縁には縁取テープ８を縫着してギャザ寄せが設けられており、着用時胸部に立体的にフィットするようになる。
【００１３】
前記縦継ぎ目４には、保形用のプラスチック製弾性棒が内蔵されている。
【００１４】
前記当て布７は、トリコット経編地等の非伸縮性で通気性の良い薄手のメッシュ地からなり、左右の端部が縦継ぎ目４、４に、また中央部が止め目９を介して、それぞれカップ表地１に固着され、両縫い目間の中間部はカップ表地と遊離しており、かつこの当て布の縦継ぎ目４と止め目９との長さが、固着したカップ表地の両縫い目の領域の長さより５ｍｍ〜２５ｍｍ程度短かく形成されている。また当て布７の弯曲線状上端縁には、伸縮性テープ１０が、直線状下端縁には非伸縮性テープ１１がそれぞれ縫着され、脇側端部の傾斜状上縁は脇縁取テープ１２に縫着されている。
【００１５】
上記当て布７は、下端縁の非伸縮性テープ１１がカップ表地１の下端縁より僅かに上方に位置しており、外面から見えず体裁が良い。また上端縁の伸縮性テープ１０は、カップパッド３の彎曲線状縫合線２より２０ｍｍ程度上方に位置しかつほぼ同心円弧状を呈している。当て布７は、非伸縮性であるが、上端縁が脇方向に上がる傾斜線を呈しており、生地の織り目が斜めにカット（即ちバイアス）されここに縫着した伸縮性テープ１０の長手方向の伸縮作用に支障はない。
【００１６】
なお、前記当て布７は、左右対のカップ表地に対応する略Ｗ字形状の連続した一体物であるが、各カップ表地に対応した左右対の別体物とすることもできる。
【００１７】
前記伸縮性テープ１０には、バイアステープや弾性糸を織り込んだストレッチテープ等が用いられる。
【００１８】
この発明のブラジャは、カップ部において、略円錐形状カップ表地１の内面に平板状に当て布７が位置するようになり、断面図ではカップ表地１の弓形状弧と、当て布７の直線状弦（図２参照）とを形成するようになり、当て布７が先に***に直接当接し下端縁の非伸縮性テープ１１で***の下部を包囲しながら伸びない当て布で***を載せて引き上げ、上端縁の伸縮性テープ１０で***を脇から寄せるようになり大きなバストアップ作用が発生する。また当て布７は、薄手のメッシュ地で肌触りがよく、かつカップ表地１との間に透き間があって通気性が良く夏期激しいスポーツをしても蒸れにくい長所を備え快適である。さらに、カップ表地１とこの当て布７との伸縮度の差もバストアップ作用に貢献している。
【００１９】
なお、この発明のブラジャは、カップパッド３を必ずしも必要とするものではなく、これを省略しカップ表地と当て布とでカップ部を形成したものにも適用できる。
【００２０】
つぎに、他の実施例として、図５に示すように、脇側上端部に上方に延びる延長部１３が設けられた当て布１４を形成し、この当て布１４の上端部に肩紐６が連結されたものがある。当て布１４の弯曲線状上端縁に縫着した伸縮性テープ１５は、カップ部全体を斜めに横断し、かつ上端が肩紐６に連結されており、***を中央部に引き寄せる効果が特に大きく、肩紐からの引張力が伝わってバストアップ効果を高めることができる。
【００２１】
なお、この発明に係るブラジャは、フルカップブラや３／４カップブラ、１／２カップブラのほかに、肩紐のないストラップレスブラ等各種のものに適用でき、またカップパッドを省略することができるブラスリップ、キャミソールスリップ、ボディスーツ等の各種ファンデーションやタンクトップシャツ、スポーツシャツ、水着等にも適用することができる。
【００２２】
【発明の効果】
この発明によれば、以上のように、カップ部を形成するカップ表地と内側の当て布とが遊離状でそれぞれが自由に動き、かつカップ表地は伸縮性、当て布は非伸縮性と伸縮度に差があり、また当て布の横方向の長さがカップ表地より短かいため、いろいろな体型の***にソフトに接触しスポーツ時にも快適な着用感が得られると共に良好なバストアップ作用が発生する。
【００２３】
また当て布の脇側上端部を延長して肩紐に連結したもので、さらに大きなバストアップ効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明のブラジャの一実施例を示す内側から見た一部切欠平面図
【図２】同上のカップ部の横断面図
【図３】同上のカップ部の拡大縦断面図
【図４】同上の当て布の展開図
【図５】この発明の他の実施例を示す内側から見た要部平面図
【符号の説明】
１ カップ表地
２ 縫合線
３ カップパッド
４ 縦継ぎ目
５ 連結帯
６ 肩紐
７、１４ 当て布
８ 縁取テープ
９ 止め目
１０、１５ 伸縮性テープ
１１ 非伸縮性テープ
１２ 脇縁取テープ
１３ 延長部

Claims (3)

1. 対の伸縮性カップ表地の内側面に、カップ部の下半部を覆う非伸縮性当て布を設け、前記当て布の左右端部をカップ部の外辺に固着して中間部をカップ表地から遊離させ、かつ当て布の長さを、当て布が固着された領域のカップ部の長さよりも短かくすると共に、当て布の上端縁に伸縮性テープを縫着して成るブラジャ。
2. 前記当て布の下端縁に非伸縮性テープを縫着した請求項１に記載のブラジャ。
3. 前記当て布の脇側上端部に延長部を設け、この延長部の上端と肩紐に連結した請求項１又は２に記載のブラジャ。

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