JP4116927B2 - 家畜の腸処理装置及び処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家畜の腸、例えば牛の大腸等に対して、洗浄、紐状化、脂肪の除去、切開、巻取り等の処理を連続的に施すための家畜の腸処理装置及び処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
洗浄及び脂肪の除去処理を行なう家畜の腸処理装置としては、脂肪に包まれた牛の大腸をシンク上に配置し、大腸の一端開口部に洗浄ノズルを挿入して、外れないように周りをクランプした状態で大腸内に洗浄水を注入し、内容物を大腸の他端開口部から排出させると共に、作業者がガン型のエアノズルを手にして、大腸の周りに高速エアを吹き付けて脂肪(脂肪層)を剥離させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、切開及び洗浄処理を行なう家畜の腸処理装置としては、牛の大腸を回転ドラムに設けられたガイドに沿って螺旋状に張巻し、回転ドラムの回転に応じて変化するガイドと同速度でカッター及び受け皿を移動させて、大腸を切開すると同時に、切開された大腸に洗浄水を噴射して内容物を洗い流すものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
さらに、切開及び洗浄処理を行なう家畜の腸処理装置としては、案内杆に挿入した腸を歯車及び移送ベルトにより挟持して移送しつつ、回転刃により切開すると共に、内容物を案内杆の噴出口から噴出される洗浄水により洗い流すものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−58418号公報
【特許文献2】
特開2001−112408号公報
【特許文献3】
特開平7−289148号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記各々の処理装置においては、洗浄及び脂肪除去の処理だけ、あるいは、切開及び洗浄の処理だけを行なうものであって、洗浄、脂肪除去、切開等の一連の処理を、連続的にかつ自動的に行なうことができない。
すなわち、特許文献1に開示の処理装置では、大腸の一端開口部から洗浄水を注入して内容物を洗い流すだけで、脂肪の除去処理は、作業者がエアノズルを用いて手作業により行なうものであり、作業が重労働であり、生産性も低い。
また、特許文献2に開示の処理装置でも同様に、何らかの手段を用いて脂肪の除去作業を手作業で行なわなければならず、作業者の負担は解消されない。
さらに、特許文献3に開示の処理装置では、同様に手作業にて脂肪層の除去作業を行なう必要があると共に、腸の移送機構として歯車等を採用しているため、腸の表面に歯車の傷跡等を残し、腸の製品価値を低下させる虞がある。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、塊状態にある家畜の腸(大腸等)を、洗浄して紐状にすると同時に、品質を低下させることなく、脂肪の除去、切開、さらには巻取り等の一連の処理を連続的にかつ自動的に行なえる家畜の腸処理装置及び処理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る家畜の腸処理装置は、腸に挿入されて腸を内部から案内すると共に洗浄液を腸内に噴出するガイドパイプと、ガイドパイプと協働して腸を挟みつつ自動的に搬送する搬送機構と、搬送機構により腸が搬送される状態で腸の周りに付着した脂肪をガイドパイプの軸心を中心に回転する脂肪分離刃により自動的に除去する脂肪除去機構と、搬送機構により腸が搬送される状態で脂肪除去機構により脂肪除去された腸を自動的に切開する切開機構を有し、ガイドパイプは、略鉛直方向に伸長するように形成され、脂肪除去機構は、搬送機構により腸が搬送される状態でガイドパイプの周りを回転する回転筒と、回転筒に設けられた脂肪分離刃と、回転筒を回転駆動する駆動手段を含む、ことを特徴としている。
この構成によれば、脂肪が付着して塊状となった腸(例えば、牛の大腸等)の一端開口部にガイドパイプを挿入して搬送機構により挟持した状態で、ガイドパイプから洗浄液(例えば、洗浄水)を供給すると、腸内が洗浄されて内容物が腸の他端開口部から流れ出る。そして、搬送機構及び脂肪除去機構並びに切開機構を駆動させることにより、腸が自動的に搬送されつつ周りに付着した脂肪が腸の周りを同軸上にて回転する脂肪分離刃により除去されて紐状にされた後に切開される。このように、腸の洗浄、脂肪除去、紐状化、切開等の一連の処理が連続的にかつ自動的に行なわれるため、作業者の負担が軽減され、処理時間が短縮される。
特に、ガイドパイプに腸が外嵌され搬送機構により搬送される状態で、駆動手段により回転筒が回転すると、脂肪分離刃が腸の周りに付着した脂肪を切り裂いて腸から分離する。この際、腸は鉛直上方に向かって搬送される状態で、略水平面内で脂肪分離刃が回転するため、脂肪は偏ることなく均一に切除される。
【0010】
上記構成の装置において、回転筒の下端には、第1の脂肪分離刃が設けられ、回転筒の上端には、第2の脂肪分離刃が設けられている、構成を採用できる。
この構成によれば、回転筒の下端にある第1の脂肪分離刃を通過した腸において、脂肪の切り裂きはなされても脂肪が確実に切除されていない場合に、第2の脂肪分離刃により残存した脂肪が確実に切除される。
【0011】
上記構成の装置において、回転筒は、ガイドパイプの伸長方向と略平行な面にて二分割可能に形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、腸をガイドパイプに取り付ける(外嵌する)際に、回転筒を分割することで、ガイドパイプの周りに広い隙間を確保でき、腸の嵌め付けを容易に行なうことができる。
【0012】
上記構成の装置において、腸を一時的に収容するシンクと、シンクを保持するフレームとを含み、ガイドパイプ、搬送機構、脂肪除去機構、及び切開機構を一体的に保持する保持部材を有し、保持部材は、シンクに対して相対的に水平移動可能にフレームに支持されている、構成を採用できる。
この構成によれば、保持部材をフレームに対して移動させることで、ガイドパイプ、搬送機構、脂肪除去機構及び切開機構を、シンクに対して水平面内の所望の位置に位置付けることができるため、シンク内に洗浄液を溜めなくてもガイドパイプへの腸の嵌め込み及び送り込みを容易に行なうことができる。また、シンク内に洗浄液を溜めないことで、洗浄液による腸の品質低下等を防止できる。
【0013】
上記構成の装置において、切開機構により切開された腸を所定の位置に導いて巻き取る巻取り機構を含む、構成を採用できる。
この構成によれば、腸は切開された後に、巻取り機構により巻き取られるため、次工程への腸の運搬を容易に行なうことができる。
【0014】
上記構成の装置において、巻取り機構の近傍には、切開された腸を洗浄する洗浄手段が設けられている、構成を採用できる。
この構成によれば、切開された腸を巻取り機構により巻き取る際に、洗浄手段により腸を洗浄するため、腸の内部及び外部を確実に仕上げ洗浄することができ、腸の品質を良好に維持することができる。
【0016】
上記構成の装置において、搬送機構は、ガイドパイプを挟むように配置された一対の搬送ベルト及び一対の搬送ベルトを駆動する駆動手段と、腸の搬送方向において一対の搬送ベルトよりも下流側でかつガイドパイプに沿って配置されて切開機構にて切開された腸を巻取り機構に向けて搬送する第2の搬送ベルト及び第2の搬送ベルトを駆動する第2の駆動手段とを含む、構成を採用できる。
この構成によれば、ガイドパイプと接触面積の広い搬送ベルトとの間に腸が挟まれた状態で、搬送ベルトが回転することにより腸が巻取り機構に向けて搬送されるため、腸に食い込み跡等が生じず品質の低下を防止できる。
【0017】
上記構成の装置において、切開機構は、ガイドパイプを挟んで第2の搬送ベルトと対向する位置に配置されて腸を切り開く回転刃と、回転刃を駆動する駆動手段とを含む、構成を採用できる。
この構成によれば、ガイドパイプと第2の搬送ベルトにより腸が挟まれて搬送されつつ、駆動手段により回転刃が回転して腸を切開するため、腸が自動的にかつ確実に切開される。
【0018】
本発明に係る家畜の腸処理方法は、略鉛直方向に伸長するように形成されて洗浄液を噴出し得るガイドパイプを腸内に挿入し洗浄液を噴出させて腸内を洗浄する洗浄工程と、洗浄工程の後に腸をガイドパイプに沿って搬送しつつ、ガイドパイプの軸心を中心に回転する回転筒に設けられた脂肪分離刃により腸の周りに付着した脂肪を自動的に除去する脂肪除去工程と、脂肪除去工程により脂肪除去された腸をガイドパイプに沿って搬送しつつ自動的に切開する切開工程と、を含む、ことを特徴としている。
この構成によれば、腸の洗浄、脂肪除去、紐状化、切開等の一連の処理が連続的にかつ自動的に行なわれるため、作業者の負担が軽減され、処理時間が短縮される。
特に、ガイドパイプに腸が外嵌されて搬送される状態で、回転筒が回転すると、脂肪分離刃が腸の周りに付着した脂肪を切り裂いて腸から分離する。この際、腸は鉛直上方に向かって搬送される状態で、略水平面内で脂肪分離刃が回転するため、脂肪は偏ることなく均一に切除される。
【0020】
上記構成の方法において、脂肪除去工程は、回転筒を回転させると共に腸をガイドパイプに沿って搬送しつつ、ガイドパイプの軸心方向において離れた回転筒上のそれぞれの位置に配置された二つの脂肪分離刃により腸の周りに付着した脂肪を自動的に除去する、構成を採用できる。
この構成によれば、下側にある脂肪分離刃を通過した腸において、脂肪の切り裂きはなされても脂肪が確実に切除されていない場合に、上側にある脂肪分離刃により残存した脂肪が確実に切除される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図8は、本発明に係る処理装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置全体の構成を示す側面図、図2は主処理装置の正面図、図3は主処理装置の側面図、図4は脂肪除去機構及び搬送機構の拡大図、図5は脂肪除去機構の拡大図、図6は脂肪除去機構の動作を説明する図、図7は搬送機構及び切開機構の側面図、図8は巻取り機構の断面図である。
【0022】
この処理装置は、図1に示すように、牛の大腸に対して、洗浄、脂肪除去及び紐状化、切開処理を行なう主処理装置1と、切開された大腸を洗浄しつつ巻き取る巻取り装置2と、により構成されている。
主処理装置1は、図2及び図3に示すように、フレーム10、フレーム10に固定されたシンク20、シンク20の上方に配置され鉛直方向に伸長するガイドパイプ30、ガイドパイプ30の下方領域に配置された脂肪除去機構40、脂肪除去機構40の上方に配置された第1搬送機構50及び第2搬送機構60、第2搬送機構60と対向して配置された切開機構70、切開された大腸を巻取り装置2に移送する移送シュート80等により形成されている。
【0023】
シンク20は、種々の処理を施すにあたって、塊状の腸(例えば、牛の大腸)が取り込まれる場所であり、給水栓(不図示)、排水栓21等を備えている。ここで、腸の一端開口部をガイドパイプ30に嵌め込む際には、シンク20に所定の量の洗浄水を溜めて腸の塊を浮かせることでその取付作業が容易になる。
すなわち、シンク20内に洗浄水等が入っていれば、連続的に腸を処理する時に、ガイドパイプ30その他の機構がフレーム10に固定されていても、腸が洗浄水内を自由に動いてガイドパイプ30の先端に移動し、容易にガイドパイプ30に送り込まれていく。
また、腸内部の洗浄の際には、腸の他端開口部をシンク20の外部に出して垂れ下げ、洗浄により流れ出た内容物はそのままシンク20の外部に排出される。一方、脂肪を除去する際には、切除された脂肪はシンク20内に落下するため、作業者が手作業によに取り除くかあるいは排水栓21を開けて排出される。
【0024】
ガイドパイプ30は、図2ないし図5に示すように、鉛直方向に伸長するように形成され、その下端において洗浄液としての洗浄水を噴出する洗浄ノズル31を有し、その上端はフレーム10に固定されると共に、洗浄水を供給する供給パイプ32に連結されている。洗浄ノズル31は、先細り形状から拡径した形状に形成されており、腸の嵌め込みを容易にすると同時に嵌め込んだ腸が容易に抜け落ちないようになっている。
【0025】
脂肪除去機構40は、図2ないし図6に示すように、略矩形状でY方向に伸長するホルダ41、ホルダ41をY方向に進退自在に支持するスライド機構42、ホルダ41に回動自在に支持された回転筒43、回転筒43の外周にボルト等により固着された環状の歯車43a、回転筒43を回転駆動する駆動手段としての歯車44aをもつモータ44、回転筒43の下端に設けられた第1の脂肪分離刃としての脂肪分離刃43b、回転筒43の上端に設けられた第2の脂肪分離刃43c等により形成されている。
【0026】
ホルダ41は、図6に示すように、ガイドパイプ30の軸心を通る面(ガイドパイプ30の伸長方向と略平行な面)にて蝶番状に二分割できるように形成されており、その一方の半体にはモータ44が固定されている。
ホルダ41には、図4ないし図6に示すように、ガイドパイプ30と同軸上に中心をもつ環状に配列された複数のローラ41aが設けられており、回転筒43の歯車43aには、ローラ41aが回動自在に挿入される環状溝43a´が形成されている。すなわち、モータ44が回転すると、歯車44aから歯車43aに回転力が伝えられ、回転筒43がローラ41aに支持されて回転するようになっている。
【0027】
回転筒43及び歯車43aは、図6に示すように、ガイドパイプ30の軸心を通る面(ガイドパイプ30の伸長方向と略平行な面)にて二分割できるように形成されている。回転筒43の下端に設けられた脂肪分離刃43bは、回転筒43が分割された状態で、各々の半体に位置するように設けられている。尚、脂肪分離刃43bは、鋸形状の刃、あるいは、離散的に放射状に配列された複数の刃により形成されている。回転筒43の上端に設けられた第2の脂肪分離刃43cは、回転筒43が分割された状態で、各々の半体に位置するように一対設けられている。尚、脂肪分離刃43cの個数は、2個に限定されず、より多くの刃が設けられても良い。
【0028】
このように、ホルダ41及び回転筒43並びに歯車43aが二分割できるように形成されているため、腸をガイドパイプ30に嵌め付ける際に、図6(b)に示すように分割した状態とすることで、ガイドパイプ30の周りに広い隙間(空間)ができ、腸の嵌め付けが容易に行なえる。
【0029】
第1搬送機構50は、図2ないし図4に示すように、脂肪除去機構40の上方すなわち腸の搬送方向(Z方向)において回転筒43よりも下流側に配置されており、ガイドパイプ30を挟むように配置された一対の搬送ベルト51、一対の搬送ベルト51をそれぞれ巻回した駆動プーリ52及び従動プーリ53、各々の駆動プーリ52を駆動する駆動手段としての二つのモータ54、各々のモータ54及び従動プーリ53を支持する二つのホルダ55、各々のホルダ55を水平方向(X方向)に移動させて一対の搬送ベルト51とガイドパイプ30との距離を調整するスライド機構56等により形成されている。また、ホルダ55には、搬送ベルト51をガイドパイプ30に向けて押圧する押圧プレート57が設けられている。
【0030】
すなわち、腸の一端開口部がガイドパイプ30に嵌め付けられて、第1搬送機構50の近傍まで持ち上げられると、水平方向においてお互いに離隔した位置にある一対の搬送ベルト51が、スライド機構56によりお互いに近づけられてガイドパイプ30と協働して腸を挟み込む。そして、モータ54により駆動プーリ52が回転駆動されると、一対の搬送ベルト51が回転して腸を上方に自動的に搬送するようになっている。
【0031】
第2搬送機構60は、図3及び図7に示すように、第1搬送機構50の上方すなわち腸の搬送方向(Z方向)において一対の搬送ベルト51よりも下流側に配置されており、ガイドパイプ30に沿って配置された第2の搬送ベルト61、搬送ベルト61を巻回した駆動プーリ62及び従動プーリ63、駆動プーリ62を駆動する第2の駆動手段としてのモータ64、モータ64及び従動プーリ63を支持するホルダ65等により形成されている。
【0032】
すなわち、モータ64により駆動プーリ62が回転駆動され搬送ベルト61が回転している状態で、第1搬送機構50により上方に搬送されてきた腸が搬送ベルト61の下端に達すると、搬送ベルト61がガイドパイプ30と協働して腸を挟みつつ上方に向けてさらに自動的に搬送するようになっている。
【0033】
切開機構70は、図2、図3、図7に示すように、ガイドパイプ30を挟んで搬送ベルト61と対向する位置に配置された回転刃71、回転刃71を回転駆動する駆動手段としてのモータ72、モータ72を支持するホルダ73、ホルダ73に固定され切開された腸を移送シュート80に向けて案内する案内プレート74等により形成されている。
【0034】
すなわち、モータ72により回転刃71が回転駆動されると、脂肪が除去されて紐状になった腸は、搬送ベルト61により搬送されつつ自動的に切開され、さらに切開された腸は、案内プレート74により案内されて後方に配置された移送シュート80に送り出される。ここで、切開機構70は、ガイドパイプ30を挟んで第2搬送機構60及び移送シュート80と反対側に配置されているため、切開された腸は、ガイドパイプ30に巻きつくことなく、腸管の内面を上向きにした状態で移送シュート80に向けて円滑に送り出される。
【0035】
移送シュート80は、図1、図3、図7に示すように、断面が凹状をなすように形成され、上端部81が第2搬送機構60の後方に隣接し、後方下向きに傾斜して配置されて、下端部82が巻取り装置2の上方に位置付けられている。
すなわち、切開機構70により切開された腸は、第2搬送機構60により送り出されて、移送シュート80に沿って滑り落ち、巻取り装置2に案内される。
【0036】
巻取り装置2は、図1及び図8に示すように、架台100、架台100の上方に固定された有底円筒状の固定ドラム110、固定ドラム110の内部に配置されて回転軸121回りに回転する有底円筒状の回転ドラム120、回転ドラム120(回転軸121)を回転駆動する駆動手段としてのモータ130、架台100に固定されて回転ドラム130の上方から洗浄水を噴出する洗浄手段としてのシャワー機構140等により形成されている。
上記回転ドラム120、モータ130等により、切開された腸を自動的に巻き取る巻取り機構が構成されている。
【0037】
ここで、回転ドラム120には、側面に複数の貫通孔122が開けられており、洗浄水等が遠心力によって回転ドラム120から排出されるようになっている。また、回転ドラム120には、中心に巻取り棒123が設けられている。
モータ130には、巻取り速度が搬送機構50,60による搬送速度よりも速くて巻取り中の腸に張力が加わるような場合に、回転駆動力の伝達を遮断して腸の切断を防止するスリップ機構が設けられている。
固定ドラム110には、溜まった洗浄水等を排出する排出管、排出栓等(不図示)が設けられている。
【0038】
すなわち、モータ130により回転ドラム120が回転駆動されると、移送シュート80から回転ドラム120の内部に滑り込んだ腸は、シャワー機構140により噴出される洗浄水により洗浄されつつ、自動的に巻取り棒123の周りに巻き取られる。一方、洗浄水その他の付着物は、遠心力により腸から分離されて、貫通孔122から固定ドラム110内に排出される。
【0039】
次に、上記処理装置による洗浄、脂肪除去、紐状化、切開、巻き取り等の一連の処理動作について説明する。
先ず、塊状の腸(腸管に脂肪が付着して塊となったもの)がシンク20内に収容される。そして、脂肪除去機構40のホルダ41及び回転筒43並びに歯車43aが二分割されて図6(b)に示すように開けられる。このとき、スライド機構42により、ホルダ41(及び回転筒43、モータ44等)をガイドパイプ30から遠ざけるべく後退させてもよい。
【0040】
そして、腸の一端開口部が、塊の状態から取り出されてガイドパイプ30に嵌め付けられ、第1搬送機構50の下方領域まで(搬送ベルト51の下方領域まで)引き上げられた後、スライド機構56を駆動させて一対の搬送ベルト51をお互いに近づけ、ガイドパイプ30と協働して腸を挟み込んで保持する。また、ホルダ41を閉じて、円筒筒43を回転可能な状態で待機させる。
【0041】
この状態で、ガイドパイプ30内に洗浄水が供給される。すると、腸内に溜まっていた内容物が洗い流されて他端開口部からシンク20の外に排出される。この洗浄処理は、腸が十分洗浄されるまで連続して行なわれる。
【0042】
洗浄処理が終了すると、モータ44,52,62,72,130がそれぞれ駆動される。これにより、先ず脂肪除去機構40において、回転筒43の回転により脂肪分離刃43bが腸管同士を結合する脂肪を切り裂いて分離あるいは切除し、続いて、第2の脂肪分離刃43cが付着した脂肪を完全に切除する。これにより、腸は塊状から完全に紐状化されることになる。
ここで、温水等を供給する洗浄ノズル等を脂肪分離刃43b,43cの近傍に配置し、脂肪分離刃43b,43cに脂肪が付着しないように、あるいは、付着した脂肪を洗い流すようにしてもよい。
【0043】
脂肪除去機構40を通過した腸は、ガイドパイプ30に案内されて、第1搬送機構50及び第2搬送機構60により上方に自動的に搬送される。と同時に、脂肪が除去された紐状の腸は、切開機構70によりその伸長方向に沿って切開される。そして、切開された腸は、第2搬送機構60及び案内プレート74により、移送シュート80に向けて送り出される。この搬送工程においては、接触面積の広い搬送ベルト51,61が腸を挟持するため、腸の表面に食い込み等の傷跡が生じることはなく、腸の品質が低下するのを防止できる。
ここで、温水等を供給する洗浄ノズル等を搬送ベルト51,61の近傍に配置し、搬送ベルト51,61に脂肪が付着しないように、あるいは、付着した脂肪を洗い流すようにしてもよい。
【0044】
そして、切開された腸は、移送シュート80に案内されて巻取り装置2の回転ドラム120内に滑り落ちる。そして、シャワー機構140により洗浄水が供給されて、腸はその内壁及び外壁が洗浄されつつ巻取り棒123の周りに自動的に巻き取られる。ここで、搬送速度が巻取り速度よりも遅い場合は、モータ130のスリップ機構が働いて腸の切断が防止される。
また、シャワー機構140により完全に洗浄されるため、種々の処理が施された腸を高品質に維持することができる。さらに、切開された腸が自動的に巻き取られるため、次工程への腸の運搬を容易に行なうことができる。
【0045】
このように、上記構成をなす家畜の腸処理装置及び処理方法によれば、塊状の腸に対して、洗浄、脂肪除去、紐状化、切開、巻取り等の一連の処理を連続的にかつ自動的に行なうことができるため、作業者の負担が軽減され、処理時間も短縮され生産性が向上する。
【0046】
図9は、本発明に係る処理装置を構成する巻取り装置の他の実施形態を示すものであり、前述実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この実施形態における巻取り装置2´は、図9に示すように、架台100、架台100の上方に固定された有底円筒状の固定ドラム110´、固定ドラム110´の内部に配置されて水平方向に伸びる回転軸121´回りに回転する回転ドラム120´、回転ドラム120´(回転軸121´)を回転駆動する駆動手段としてのモータ130、架台100に固定されて回転ドラム130の上方から洗浄水を噴出する洗浄手段としてのシャワー機構140等により形成されている。上記回転ドラム120´、モータ130等により、切開された腸を自動的に巻き取る巻取り機構が構成されている。
【0047】
ここで、回転ドラム120´には、その中心に巻取り棒123´が設けられており、モータ130により回転ドラム120´が回転駆動されると、巻取り棒123´に腸が巻き取られつつ、洗浄水その他の付着物が振り落とされて固定ドラム110´内に溜まるようになっている。
固定ドラム110´には、前述同様に、溜まった洗浄水等を排出する排出管、排出栓等(不図示)が設けられている。
【0048】
すなわち、モータ130により回転ドラム120´が回転駆動された状態で、移送シュート80から滑り込んできた腸の先端を作業者が巻取り棒123´に絡ませると、シャワー機構140により噴出される洗浄水により洗浄されつつ、自動的に巻取り棒123´の周りに巻き取られる。
この場合も同様に、シャワー機構140により完全に洗浄されるため、種々の処理が施された腸を高品質に維持することができ、又、切開された腸が自動的に巻き取られるため、次工程への腸の運搬を容易に行なうことができる。
【0049】
図10は、本発明に係る処理装置の他の実施形態を示すものであり、ここでは、追加処理部を設けた構成となっている。
すなわち、図10に示すように、主処理装置1と巻取り装置2との間に、追加処理装置200が配置されている。追加処理装置200は、フレーム201、シンクあるいはテーブルとして機能する追加処理部202、追加処理部202から巻取り装置2に腸を移送する移送シュート203等により形成されている。
【0050】
追加処理部202においては、切開された腸を巻取り機構により巻き取る前に、洗浄、脂肪除去、切開等の処理が完全に成されているか否かの確認、品質検査、残存脂肪の切除等必要に応じた追加処理等を行なうことができる。
したがって、処理のバラツキを無くして腸をより高品質に維持した状態で巻取り、次工程に送り出すことができる。
【0051】
図11及び図12は、本発明に係る処理装置のさらに他の実施形態を示すものであり、前述実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。この実施形態における主処理装置1´においては、図11及び図12に示すように、ガイドパイプ30、脂肪除去機構40、搬送機構50,60、切開機構70が、保持部材300により一体的に保持されている。尚、ガイドパイプ30の上端に連結される供給パイプ32´は、変形自在となっている。
【0052】
保持部材300には、Y方向に転動する4個のローラ301が取り付けられており、ローラ301は、前後の固定レール11に跨ぐように配置された可動レール302上を転がるようになっている。また、可動レール302の前後端には、X方向に転動するローラ303が取り付けられており、ローラ303は、固定レール11上を転がるようになっている。
【0053】
これによれば、保持部材300を水平移動させることで、ガイドパイプ30の先端をシンク20に対して所望の位置に位置付けることができるため、シンク20内に洗浄水を溜めなくてもガイドパイプ30への腸の嵌め込み及び送り込みを容易に行なうことができる。また、シンク20内に洗浄水を溜めないことで、洗浄水による腸の品質低下等を防止できる。
【0054】
図13ないし図15は、本発明に係る処理装置のさらに他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。この実施形態における脂肪除去機構40´は、図13及び図15に示すように、略矩形状のホルダ41´、ホルダ41´に回動自在に支持された回転筒43、回転筒43の外周にボルト等により固着された環状の歯車43a、回転筒43を回転駆動する駆動手段としての歯車44a´をもつモータ44´、回転筒43の下端に設けられた脂肪分離刃43b、回転筒43の上端に設けられた第2の脂肪分離刃43c、ホルダ41´内において出没自在に設けられたロッド45´、ロッド45´をロックするネジ46´、歯車43aの角度位置を調整する調整歯車47´等により形成されている。
【0055】
ホルダ41´は、図13及び図15に示すように、ガイドパイプ30の軸心を通る面(分割面)S(ガイドパイプ30の伸長方向と略平行な面)にて二分割できるように形成されており、その一方の半体41´にはモータ44´が固定され、その他方の半体41´は、ロッド45´に対して軸部45a´回りに回動自在に連結されている。
【0056】
回転筒43及び歯車43aは、図13及び図15に示すように、ガイドパイプ30の軸心を通る面(分割面)S´(ガイドパイプ30の伸長方向と略平行な面)にて二分割できるように形成されている。回転筒43の下端に設けられた脂肪分離刃43bは、回転筒43が分割された状態で、各々の半体に位置するように設けられており、回転筒43の上端に設けられた第2の脂肪分離刃43cは、回転筒43が分割された状態で、各々の半体に2個ずつ位置するように設けられている。
【0057】
ここで、ガイドパイプ30に腸を嵌め込む際の手順について説明すると、図13に示すように、回転筒43及び歯車43aの分割面S´がホルダ41´の分割面Sと一致していない場合に、六角穴47a´に回転冶具を挿入して調整歯車47´を適宜回転させ、分割面S´を分割面Sに合わせる。
【0058】
続いて、図15(a)に示すように、ネジ46´を緩めてロッド45´を引出し、ホルダ41´を二分割する。このとき、回転筒43及び歯車43aもホルダ41´のそれぞれの半体に保持された状態で二分割される。
続いて、図15(b)に示すように、ホルダ41´の一方の半体を、軸部45a´回りに回転させてガイドパイプ30から遠ざける。これにより、ガイドパイプ30の周りには広い隙間(空間)ができ、腸の嵌め付けを容易に行なうことができる。
【0059】
腸の嵌め付けが完了した後は、逆の手順を辿って、分割したホルダ41´を一体的に結合することで、回転筒43及び歯車43aも一体的に結合される。その後、モータ44´を回転させることで、歯車44a´から歯車43aに回転駆動力が伝わり、回転筒43が回転して、脂肪分離刃43b,43cによる脂肪の切り裂き及び切除処理を行なうことができる。
【0060】
上記実施形態においては、巻取り装置2,2´において、洗浄手段(シャワー機構140)を設けた構成を示したが、これに限定されるものではなく、巻取り装置2,2´に洗浄手段を設けず、その後の工程において洗浄手段を設けても良い。
上記実施形態においては、回転筒43に対して、下側に脂肪分離刃43b、上側に第2の脂肪分離刃43cを設けたが、脂肪の切り裂き及び切除が完全に成される限り、下側の脂肪分離刃43bだけを採用してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る家畜の腸処理装置及び処理方法によれば、腸を案内すると共に洗浄液を噴出するガイドパイプ、ガイドパイプと協働して腸を自動的に搬送する搬送機構、脂肪を自動的に除去する脂肪除去機構、腸を自動的に切開する切開機構を備える構成としたことにより、塊状態にある腸に対して、腸内の洗浄、脂肪除去、紐状化、切開等の一連の処理を、連続的にかつ自動的に行なうことができるため、作業者の負担が軽減され、又、処理時間が短縮されて生産性が向上する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る家畜の腸処理装置の一実施形態を示す全体構成の側面図である。
【図2】家畜の腸処理装置の一部をなす主処理装置の正面図である。
【図3】家畜の腸処理装置の一部をなす主処理装置の側面図である。
【図4】脂肪除去機構及び第1搬送機構を示す部分拡大図である。
【図5】脂肪除去機構を示す部分拡大図である。
【図6】脂肪除去機構の動作を説明するためのものであり、(a)はホルダ及び回転筒が閉じた状態を示す平面図、(b)はホルダ及び回転筒が二分割されて開いた状態を示す平面図である。
【図7】第2搬送機構及び切開機構を示す部分拡大図である。
【図8】家畜の腸処理装置の一部をなす巻取り装置の側断面図である。
【図9】巻取り装置の他の実施形態を示す側断面図である。
【図10】家畜の腸処理装置の他の実施形態を示す全体構成の側面図である。
【図11】家畜の腸処理装置のさらに他の実施形態を示す主処理装置の正面図である。
【図12】家畜の腸処理装置のさらに他の実施形態を示す主処理装置の側面図である。
【図13】脂肪除去機構の他の実施形態を示す平面図である。
【図14】脂肪除去機構の他の実施形態を示す側断面図である。
【図15】脂肪除去機構の動作を説明するためのものであり、(a)はホルダ及び回転筒並びに歯車を分離させた状態を示す平面図、(b)はホルダ及び回転筒並びに歯車を分離させた後に回転させて開いた状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1,1´ 主処理装置
2,2´ 巻取り装置
10 フレーム
11 固定レール
20 シンク
30 ガイドパイプ
31 洗浄ノズル
32,32´ 供給パイプ
40,40´ 脂肪除去機構
41,41´ ホルダ
41a ローラ
42 スライド機構
43 回転筒
43a 歯車
43a´ 環状溝
43b 脂肪分離刃
43c 第2の脂肪分離刃
44,44´ モータ(駆動手段)
44a,44a´ 歯車
45´ ロッド
45a´ 軸部
46´ ネジ
47´ 調整歯車
47a´ 六角穴
50 第1搬送機構
51 一対の搬送ベルト
52 駆動プーリ
53 従動プーリ
54 モータ(駆動手段)
55 ホルダ
56 スライド機構
57 押圧プレート
60 第2搬送機構(第2の搬送機構)
61 搬送ベルト
62 駆動プーリ
63 従動プーリ
64 モータ(第2の駆動手段)
65 ホルダ
70 切開機構
71 回転刃
72 モータ(駆動手段)
73 ホルダ
74 案内プレート
80 移送シュート
100 架台
110,110´ 固定ドラム
120,120´ 回転ドラム(巻取り機構)
121,121´ 回転軸
122 貫通孔
123,123´ 巻取り棒(巻取り機構)
130 モータ(巻取り機構)
140 シャワー機構(洗浄手段)
200 追加処理装置
202 追加処理部
203 移送シュート
300 保持部材
301 ローラ
302 可動レール
303 ローラ

Claims (10)

  1. 腸に挿入されて腸を内部から案内すると共に洗浄液を腸内に噴出するガイドパイプと、
    前記ガイドパイプと協働して腸を挟みつつ自動的に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により腸が搬送される状態で腸の周りに付着した脂肪を前記ガイドパイプの軸心を中心に回転する脂肪分離刃により自動的に除去する脂肪除去機構と、
    前記搬送機構により腸が搬送される状態で前記脂肪除去機構により脂肪除去された腸を自動的に切開する切開機構と、を有
    前記ガイドパイプは、略鉛直方向に伸長するように形成され、
    前記脂肪除去機構は、前記搬送機構により腸が搬送される状態で前記ガイドパイプの周りを回転する回転筒と、前記回転筒に設けられた前記脂肪分離刃と、前記回転筒を回転駆動する駆動手段と、を含む、
    ことを特徴とする家畜の腸処理装置。
  2. 前記回転筒の下端には、第1の前記脂肪分離刃が設けられ、
    前記回転筒の上端には、第2の前記脂肪分離刃が設けられている、
    ことを特徴とする請求項に記載の家畜の腸処理装置。
  3. 前記回転筒は、前記ガイドパイプの伸長方向と略平行な面にて二分割可能に形成されている、
    ことを特徴とする請求項又はに記載の家畜の腸処理装置。
  4. 腸を一時的に収容するシンクと、前記シンクを保持するフレームと、を含み、
    前記ガイドパイプ、搬送機構、脂肪除去機構、及び切開機構を、一体的に保持する保持部材を有し、
    前記保持部材は、前記シンクに対して相対的に水平移動可能に、前記フレームに支持されている、
    ことを特徴とする請求項1ないしいずれかに記載の家畜の腸処理装置。
  5. 前記切開機構により切開された腸を所定の位置に導いて巻き取る巻取り機構、を含む、
    ことを特徴とする請求項1ないしいずれかに記載の家畜の腸処理装置。
  6. 前記巻取り機構の近傍には、切開された腸を洗浄する洗浄手段が設けられている、
    ことを特徴とする請求項に記載の家畜の腸処理装置。
  7. 前記搬送機構は、前記ガイドパイプを挟むように配置された一対の搬送ベルト及び前記一対の搬送ベルトを駆動する駆動手段と、腸の搬送方向において前記一対の搬送ベルトよりも下流側でかつ前記ガイドパイプに沿って配置されて前記切開機構にて切開された腸を前記巻取り機構に向けて搬送する第2の搬送ベルト及び前記第2の搬送ベルトを駆動する第2の駆動手段と、を含む、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の家畜の腸処理装置。
  8. 前記切開機構は、前記ガイドパイプを挟んで前記第2の搬送ベルトと対向する位置に配置されて腸を切り開く回転刃と、前記回転刃を駆動する駆動手段と、を含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の家畜の腸処理装置。
  9. 略鉛直方向に伸長するように形成されて洗浄液を噴出し得るガイドパイプを腸内に挿入し洗浄液を噴出させて腸内を洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄工程の後に腸を前記ガイドパイプに沿って搬送しつつ前記ガイドパイプの軸心を中心に回転する回転筒に設けられた脂肪分離刃により腸の周りに付着した脂肪を自動的に除去する脂肪除去工程と、
    前記脂肪除去工程により脂肪除去された腸を前記ガイドパイプに沿って搬送しつつ自動的に切開する切開工程と、を含む、
    ことを特徴とする家畜の腸処理方法。
  10. 前記脂肪除去工程は、前記回転筒を回転させると共に腸を前記ガイドパイプに沿って搬送しつつ、前記ガイドパイプの軸心方向において離れた前記回転筒上のそれぞれの位置に配置された二つの前記脂肪分離刃により腸の周りに付着した脂肪を自動的に除去する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の家畜の腸処理方法。
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