JP4116701B2 - 環状クッションおよびクッションカバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、環状に形成され枕や座布団やソファとして使用するためのクッションと、このクッションに用いるクッションカバーとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より角型、丸型で中にクッション材を入れたクッションが枕や座布団やソファとして広く用いられている。このような形状の枕は就寝者の頭部背面全体が枕の上面に密着することになる。
【0003】
このため特に夏期などに汗をかくと、汗の発散が悪く頭髪を傷めるという問題がある。また乳幼児を寝かせる場合に、仰向きにすると頭部背面が平らな枕に当たって扁平化し、頭の形状が悪くなるともいわれている。またこのような形状の座布団あるいはソファを床に置いて足をのばしたりあぐらをかいて着座する場合には、着座者は強い前屈姿勢をとるために腰に大きな負担がかかり、長時間の着座時に大きな苦痛を伴う。さらにこの座布団は通常中央付近が高くなっているため、着座時に腰の安定性が悪いという問題もあった。
【0004】
そこで枕や座布団あるいはソファを環状にすることが考えられる。例えば同一出願人が提案した環状のクッションを枕として使用することが考えられる(実願平9−2729号)。この環状のクッションを枕に用いた場合には、環状の部分の中に空間が形成されるため、通気性が良好になって頭部が汗で蒸れることがなくなる。また中央の空間部分が陥没しているので、乳幼児の頭の形状が悪くなることもなくなる。一方この環状のクッションを座布団あるいはソファとして使用する場合には、中央付近に開口部分があるため、この開口部分に腰を落し込んで腰を安定させることができる。
【0005】
【従来の技術の問題点】
しかしこの既提案のクッションは環状部分の直径が一定のもの、あるいは対称位置の直径が最大および最小となるように連続的に変化したものであった。このためこれを枕に用いた場合には、頭部の安定性が悪くなったり頭を左右に回しにくいという問題があった。
【0006】
すなわち環状部分の直径が全周に亘って一定のものでは、頭部背面の首筋側が当たる高さと頭頂側が当たる高さとが同一になるため、頭の座りが悪く使用感が悪い。また環状部分の直径が連続的変化するものでは、最小径の部分で頭を左右に回しにくく最大径の部分で頭が不安定になる。このため同様に頭の座りが悪く使用感が悪くなるものであった。
【0007】
同様にこの環状のクッションを座布団やソファに用いる場合には、中央付近の開口部分の中に腰が深く入り込んで前屈姿勢が一層強くなる。このため長時間の着座に伴う苦痛を和らげることが困難であった。また環状部分の直径を連続的に変化させた環状クッションでは、最大径の部分に腰の背中側あるいは腰椎付近が当たるようにして使用することになるが、この場合には最大径の部分の両側が低くなるために腰の背中側あるいは腰椎付近の支持が不安定になる。さらに最小径の部分には大腿部側が載ることになるが、この最小径の部分の両側が次第に高くなるために大腿部の安定性が悪くなる。
【0008】
【発明の目的】
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、枕として用いる場合には頭の安定性が良く、左右へ頭を回す動作もし易くなり使用感に優れ、座布団やソファとして用いる場合には、前屈姿勢を緩和して着座に伴う苦痛を和らげ、腰を安定して支持することができる環状クッションを提供することを第1の目的とする。またこの環状クッションに適用するクッションカバーを提供することを第2の目的とする。
【0009】
【発明の構成】
本発明によればこの第1の目的は、略截頭円錐面からなる一対の表布半体の底面の開口縁同志および頂面の開口縁同志を縫合して内部に弾性材を充填することにより円環状に形成すると共に、少なくとも一方の表布半体を形成する前記略截頭円錐面の最短母線長の部分および最長母線長の部分をほぼ対称位置に配置し、これらの少なくとも一方を周方向に所定長さ連続させたことを特徴とする環状クッション、により達成される。
【0010】
ここに一対の表布半体は同一または対称に形成しておいてもよいし、一方の表布半体を母線長が一定な截頭円錐面で形成してもよい。最短母線長の部分と最長母線長の部分とをほぼ対称位置にそれぞれ所定長さ連続させて設ければ、枕として用いた場合には首筋側と頭頂側で頭が当たる部分が共に平坦になり、また座布団やソファとして用いた場合には、腰の背中側および大腿部が当たる部分が共に平坦になるから、一層好ましい。
【0011】
このようなクッションは、略截頭円錐面の底面を平坦にし、頂面が周方向のほぼ対称位置でこの底面に平行かつ高さが異なる2つの平面を含むように形成することにより作ることができる。
【0012】
表布半体を略截頭円錐面で形成するのに代えて略截頭楕円錐面を用いたり、略截頭長円錐面を用いてもよい。この場合には楕円錐面または長円錐面の底面の長軸にほぼ沿って連続する母線長を最長または最短にすることができる。
【0013】
これらの環状クッションにおいて、中央付近の開口部分に補助クッションを嵌め込むことができる。この場合には開口部分に頭が深く入り込んで寝る時の首の屈曲が強くなりすぎたり、腰が入り込んで腰の前屈姿勢が強くなって苦痛が増大するのを防止できる。
【0014】
第2の目的は、表布半体を截頭円錐面で形成した円環状の環状クッションに用いられるクッションカバーであって、底面の開口縁の周長が環状クッションの外周長にほぼ等しい円錐面で形成されていることを特徴とするクッションカバー、により達成できる。
【0015】
ここにクッションカバーの形状は、表布半体の形状に対応して変更するのは勿論である。例えば表布半体を略截頭楕円錐面で形成する時は楕円錐面、略截頭長円錐面で形成する時は長円錐面にする。ここにクッションカバーの開口縁に沿ってゴム紐を通したり紐を通しておけば、この開口縁を環状クッションの外周縁に被せてから絞ることにより、カバーがクッションから脱落するのを防止することができる。
【0016】
【作用】
円環状、楕円環状または長円環状のクッションは、母線長が最小・最大の部分に対応する部分で太さが最小・最大になり、これら太さが最小・最大の部分が所定長さ連続する。このため頭や腰が安定する。
【0017】
枕に用いる場合は頭を左右に回す動作もし易くなる。ここに頭の首筋側が太さ最小の部分に当たり、頭の頂部側が太さ最大の部分に当たるから、頭を安定に支持することができる。座布団やソファに用いる場合は大腿部を最小径の部分に当て、腰を最大径の部分で支えるから腰の前屈姿勢を弱めて楽な姿勢をとることが可能になり、姿勢が安定する。中央の開口部分に盤状の補助クッションを嵌め込めば、頭や腰がこの開口部内に深く落ち込むことがなくなり、首や腰の屈曲が過大になるのを防ぐことができる。
【0018】
クッションカバーはその開口縁を環状クッションの外周縁に被せて用いる。クッションカバーは環状クッションの形状の対応して円錐面、楕円錐面、長円錐面、角錐面などに作られるから、環状クッションの特に外周面に皺を発生することなく良好に密着する一方、その頂点側を環状クッションの開口部分に収納することができる。
【0019】
【実施態様】
図1はこの発明の一実施態様の斜視図、図2は同じく平面図、図3は同じく正面図、図4は右側面図、図5は表布半体の形状を示す斜視図、図6はその縫合方法の説明図、図7は枕としての使用状態を示す図である。また図8は表布半体の展開図、図9はその直線Lの長さを求める方法の説明図である。
【0020】
このクッション10は、外径(直径)が2R、内径(直径)が2rであり、環状部分の直径が最大の部分M(図1,2)でΦM、最小の部分mでΦmの円形であるものとする。この場合には表布半体12は図8のように截断される。
【0021】
この図8で表布半体12の外周の径(半径)をR0、切欠き部分14の角度をθ0とする。環状部分の最小直径(Φm)の部分mに対応する内周径(半径)をR1、その角度をθ1とする。最大直径(ΦM)の部分Mに対応する内周径(半径)をR2,その角度をθ2とする。
【0022】
この表布半体12を、その切欠き部分14を縫合すれば図5の(A)に示す略截頭円錐体16となる。この場合に、この円錐体16の底面は円形で、その外周長が図2に示した枕10の外周長に等しいことと、円錐体16の頂面の外周長が第2の枕10の内周長に等しいことから、次の式を求める。
【0023】
2πR=2πR0×(360−θ0)/360
2πr=2πR1×θ1/360+2πR2×θ2/360+2L
0−R2=πΦM/2
0−R1=πΦm/2
【0024】
ここにLは最大径部Mと最小径部mとの間を連続的につなぐ部分、すなわち図1,2でNの部分に対応し、図8の展開図上で直線で表す場合には次のように求めることができる。すなわち図9に示す三角形ABCにおいて、三角形の余弦公式を用いれば、次式で求めることができる。
【0025】
2=R1 2+R2 2−2R1・R2・COS(θ3/2)
【0026】
一方θ0、θ1、θ2、θ3に対してはθ0+θ1+θ2+θ3=360°が成立すると共に、最大・最小直径部分M、mとその間の部分Nの長さの比に基づいてθ1、θ2、θ3の比率が求められる。従って前記5つの式と、これらθ0、θ1、θ2、θ3に関する条件式とからなる連立方程式を解くことによって、R0、R1、R2、θ0、θ1、θ2、θ3を求めることができる。この結果を用いて図8に示す表布半体12を2枚截断する。
【0027】
表布半体12は切欠き14を縫合することにより、図5の(A)に示すような截頭円錐体16すなわち底面と頂面が開いた円錐体16を作ることができる。この円錐体16の頂面は、図6の(A)に示すように、底面からの高さが異なり対称位置にある2つの平面x、yを傾斜面Zでつないだ形状となっている。
【0028】
2枚の表布半体12はその底面と頂面との中間で折り返される。すなわち底面および頂面の周縁を通りその延長線が円錐の頂点oを通る母線pの中間で折り返され、図5の(B)に示すようにする。この結果2枚の表布半体12は環状山形あるいは環状溝形となり、両表布半体12,12の外周縁同志が縫合される。同様に内周縁同志が一部を残して縫合される。なおこの時両表布半体12,12は、最大・最小径部M、mに対応する部分、すなわち最長母線長の部分同志と、最短母線長の部分同志が対向するように位置合せされる。
【0029】
この縫合体はその内周縁の未縫合部分(開口部)から裏返された後、図6の(B)に示すように内部に綿やウレタンフォームなどの弾性材18が充填される。そして内周縁の未縫合部分を縫合すればよい。このように各表布半体12,12は、環状山形あるいは環状溝形にして縫合されるから、弾性材18を充填して環状部分を略円形とした時に(図6の(B)参照)、縫合部分を無理に押し開く方向の力が作用せず、内周縁および外周縁に皺が発生しなくなる。この結果完成品10の周縁の仕上がりが良好で、美しく滑らかになる。
【0030】
またこのクッション10を枕として用いた時には、図7に示すように就寝者の頭は、首筋側が最小径部m(最短母線長の部分に対応する)に截り頭頂側が最大径部M(最長母線長の部分に対応する)に載る。ここに最小・最大径部m、Mは周方向に所定長さ連続しているから、頭が安定して支持される。また頭を左右へ回し易くなる。
【0031】
座布団やソファとして用いる時には、最小径部mを前にし、最大径部Mを後にして着座する。大腿部が乗る最小径部mと腰の後側を支える最大径部Mがそれぞれ所定長さ連続するから、前屈姿勢を弱めて楽な姿勢で安定して着座できる。さらにこのクッション10は中央付近に円形の開口20を有するから、この開口20を介して汗の発散を促進させることができ、使用感が良い。なおこの開口20を利用して物干杆に掛けて乾したり、この開口20をフックに掛けて収納することができ、便利である。
【0032】
【他の実施態様】
図10は他の実施態様の表布半体12Aを示す図、図11はそのA矢視断面図とB矢視断面図である。この実施態様は、表布半体12Aを楕円錐面で形成したものである。
【0033】
すなわちこの表布半体12Aは楕円の底面を持ち、この底面の長軸AXを挟んで対称位置が最小径部mと最大径部Mに対応する。ここに表布半体12Aの最小・最大径部m、Mに対応する部分はそれぞれ周方向の所定長さの範囲で同一母線長となっている。
【0034】
このため同一形状の2枚の表布半体12Aを最小・最大径部m、M同志が対向するように重ねて縫合すれば、底面の楕円の長軸AX方向に沿って長い最小・最大径部m、Mが形成できる。この実施態様によれば、完成した枕は楕円環状になり、最小・最大径部m、Mを図1〜9に示した前記円環状のクッションに比べて長軸AX方向に長くできる。このため枕に用いれば頭の安定性が一層良くなり、頭を左右へ一層回し易くなる。また座布団やソファに用いれば、腰の前屈姿勢を弱めて楽な姿勢がとれ、腰を一層安定して保持できる。
【0035】
【他の実施態様】
図12はさらに他の実施態様を示す斜視図、図13は表布半体12Bを示す斜視図である。このクッション10Bは、長円環状に形成したものである。
【0036】
ここに表布半体12Bは、長円形の底面を持つ。この底面は長さqの長方形の両側に半円を連続させた形状であり、横向きに倒した長さqの三角柱の両側に、2分割した円錐をつないだ形状の略長円錐面となっている。なお正しい長円錐形を1つの頂点を持つが、ここでは便宜上2つの頂点を持つものである。
【0037】
この略長円錐面の頂面は長軸AX方向から見て傾斜した1つの平面となっている。このためこれら底面と頂面で切った長円錐面からなる表布半体12Bを折り返せば、長軸AXを挟んで一側に長さqの高い山の折り目が、他側に長さqの低い山の折り目ができる。
【0038】
2枚の表布半体12Bを、高い山側同志と低い山側同志とをそれぞれ重ねて縫合することによって図12に示すようなクッション10Bができる。すなわち長軸AXと平行で長さがpの最小径部mと最大径部Mとを有する枕10Bとなる。このクッション10Bを枕として用いれば、最小・最大径部m、Mは弧状でなく直線状になるから、頭の安定性は一層良好となり、頭を左右へ一層回し易くなる。また座布団やソファとして用いれば、腰の前屈姿勢を小さくして楽な姿勢で着座でき、腰を一層安定して保持できる。
【0041】
【他の実施態様】
14は他の実施態様を示す図であり、環状クッション10Dの開口20内に別の補助クッション30を着脱可能に嵌め込んだものである。この補助クッション30は盤状であり、その上面は開口20に嵌め込んだ時に環状クッション10Dの最小径部mよりも低くなる。
【0042】
ここに用いる環状クッション10Dとしては、図1〜9で説明した円環状のクッション10,図10,11で説明した楕円環状のクッション、図12,13で説明した長円環状のクッション10Bを用いることができる。補助クッション30の外径は使用する環状クッションの開口20形状に適合させて決めればよい。
【0043】
この補助クッション30を用いることにより、開口26内への頭や腰の過大や落ち込みを規制することができる。例えば枕として用いる場合には、開口20を大きくして最小径部mで使用者の首の後ろ(うなじ、えりくび)を支持しながら、後頭部をこの補助クッションで支えるようにして使用することができる。このため環状クッション10Dの直径を大きくでき、一層ゆったりとリラックスした感じでの就寝が可能になる。また径の大きいクッション10であれば、クッション10Dを回して好みの高さの位置を選んで用いることができ、便利である。
【0044】
【他の実施態様】
15は環状クッション10Eに好適なクッションカバー40を示す図である。このクッションカバー40は、環状クッション10Eが断面略円形でかつ開口20を有するという特定の性質を専ら利用して、円錐面などで形成したものである。
【0045】
すなわち環状クッション10Eとして前記図1〜9に説明した円環状のクッション10を用いる場合には、図17(A)に示すように円錐面で形成する。また図10,11に説明した楕円環状のクッションを用いる場合には楕円錐面を用いる。同様に図12,13で説明した長円環状のクッション10Bなら長円錐面を用いる。ここにクッションカバー40の開口形状および開口縁長は、それぞれ環状クッションの外周形状および外周長にほぼ等しい。
【0046】
このクッションカバー40は、その開口縁を環状クッション10Eの外周縁に被せ、頂点を開口20内に落し込むことにより使用される。この時クッションカバー40は円錐面などで作られるから、クッション10Eの外周縁の丸味に沿った形状になってクッション10Eに被せられる。またクッション10Eの開口20内にはクッションカバー40の頂部側が寄せ集められて入るが、この部分に皺が寄っても使用上全く不都合はない。ここにクッションカバー40の開口縁に沿ってゴム紐や紐を通し、開口縁をクッション10Eに被せてから絞ることにより、クッションカバー40をクッション10Eの外周縁にしっかりと保持できる。
【0047】
以上の各実施態様では、一対の表布半体12、12A、12Bを同一形状としたものであるから、環状部分の断面形状を円形に近付けることが容易になる。しかし本発明は一方の表布半体を平面状にしたり、截頭円錐面などとしても良い。また最小径部mと最大径部Mとの両方を所定長さ連続させているが、これらの一方のみを所定長さ連続させるものであってもよい。
【0048】
【発明の効果】
請求項1の発明は以上のように、略截頭円錐面からなる一対の表布半体の底面の開口縁同志および頂面の開口縁同志を縫合し内部に弾性材を充填して円環状とする一方、少くとも一方の表布半体の略截頭円錐面の最短母線長の部分および最長母線長の部分をほぼ対称に位置させ、これらの少くとも一方の部分を周方向に所定長さ連続させたものであるから、環状部分の最小または最大径部が所定長さ連続することになる。
【0049】
このためこのクッションを使用する際に最小または最大径部が水平になり、枕として用いた場合にここに頭を載せて頭を安定させることができる。また頭を左右に回し易くなり、使用感が向上する。さらにこの枕は開口を有するから頭部にかく汗を効率良く発散させることができるばかりでなく、この開口を利用して物干杆やフックに掛けることにより、乾したり収納することができて便利である。
【0050】
またこのクッションを座布団やソファとして用いた場合には、所定長さ連続する最小径部または最大径部に大腿部あるいは腰の背面を支持して着座でき、前と後で高さが異なることを利用して適度な前屈姿勢をとることが可能になり、長時間の着座も苦痛にならなくなる。ここに最小・最大径部が所定長さ連続するから、着座姿勢に左右方向の規制が加わらず、楽に着座できることになる。
【0051】
少くとも一方の略截頭円錐面は、最短母線長の部分および最長母線長の部分を共に所定長さ連続させることができ、この場合は一層頭の安定性が向上し、使用感が向上する(請求項2)。このようなクッションは、略截頭円錐面の底面を平坦にし、頂面が周方向のほぼ対称位置でこの底面に平行かつ高さが異なる2つの平面を含むように形成することにより作ることができる(請求項3)。
【0052】
表布半体は略截頭円錐面に代えて、略截頭楕円錐面を用いたり、略截頭長円錐面を用いることもできる(請求項4,6)。これらの場合に、最小・最大径部を長くすることができ、左右に長い大型の枕を作る場合に都合がよい。この場合最短母線長の部分と最長母線長の部分とを共に底面の長軸方向にほぼ沿わせて所定長さ連続させるのがよい(請求項5)。
【0053】
前記した種々の形状の環状クッションには、開口に補助クッションを着脱可能に嵌め込んでおくことができる(請求項)。この補助クッションを用いることにより、頭の後ろや腰が開口内に深く落ち込むのを防ぎ使用感を一層向上させることができる。
【0054】
請求項の発明によれば、円環状のクッションに好適なクッションカバーが得られる。同様に請求項9,10の発明によれば、楕円環状、長円環状のクッションにそれぞれ好適なクッションカバーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施態様の斜視図
【図2】 同じく平面図
【図3】 同じく正面図
【図4】 右側面図
【図5】 表布半体の形状を示す斜視図
【図6】 その縫合方法の説明図
【図7】 枕の使用状態を示す図
【図8】 表布半体の展開図
【図9】 その直線Lの長さを求める方法の説明図
【図10】 他の実施態様の表布半体を示す図
【図11】 図10におけるA矢視およびB矢視の断面図
【図12】 他の実施態様を示す斜視図
【図13】 同じく表布半体を示す斜視図
【図14】 他の実施態様を示す図
【図15】 クッションカバーを示す図
【符号の説明】
10、10B、10D、10E クッション
12、12A、12 表布半体
14 切欠き部
16 截頭円錐体
18 弾性材
20 開口
30 補助クッション
40 クッションカバー
M 最大径部
m 最小径部
AX 長軸
o 頂点
p 母線

Claims (10)

  1. 略截頭円錐面からなる一対の表布半体の底面の開口縁同志および頂面の開口縁同志を縫合して内部に弾性材を充填することにより円環状に形成すると共に、少なくとも一方の表布半体を形成する前記略截頭円錐面の最短母線長の部分および最長母線長の部分をほぼ対称位置に配置し、これらの少なくとも一方を周方向に所定長さ連続させたことを特徴とする環状クッション。
  2. 少なくとも一方の前記略截頭円錐面は、前記最短母線長の部分および最長母線長の部分が共に所定長さ連続する請求項1の環状クッション。
  3. 少なくとも一方の前記略截頭円錐面は、平坦な底面と、周方向のほぼ対称位置にあってこの底面と平行かつ高さが異なる2つの平面を含む頂面とを有する請求項1または2の環状クッション。
  4. 略截頭楕円錐面からなる一対の表布半体の底面の長軸方向をほぼ一致させて底面の開口縁同志および頂面の開口縁同志を縫合し内部に弾性材を充填して楕円環状に形成すると共に、少なくとも一方の表布半体を形成する前記略截頭楕円錐面の最短母線長の部分および最長母線長の部分を前記長軸を挟んでほぼ対称に配置し、これらの少なくとも一方を前記長軸方向にほぼ沿わせて所定長さ連続させたことを特徴とする環状クッション。
  5. 少なくとも一方の前記略截頭楕円錐面は、前記最短母線長の部分および最長母線長の部分が共に前記長軸方向にほぼ沿って所定長さ連続する請求項4の環状クッション。
  6. 底面が長円形の略截頭長円錐面からなる一対の表布半体の底面の長軸方向をほぼ一致させて底面の開口縁同志および頂面の開口縁同志を縫合して内部に弾性材を充填することにより長円環状に形成すると共に、少なくとも一方の表布半体を形成する略截頭長円錐面の前記底面の長軸に平行な2辺上の母線長を最長および最短としたことを特徴とする環状クッション。
  7. 請求項1〜のいずれかの環状クッションにおいて、中央付近の開口に嵌め込まれる補助クッションを有する環状クッション。
  8. 請求項1または2または3のいずれかの環状クッションに用いられるクッションカバーであって、底面の開口縁の周長が環状クッションの外周長にほぼ等しい円錐面で形成されていることを特徴とするクッションカバー。
  9. 請求項4または5の環状クッションに用いられるクッションカバーであって、底面の開口形状および開口縁長がそれぞれ環状クッションの外周形状および外周長にほぼ等しい楕円錐面で形成されていることを特徴とするクッションカバー。
  10. 請求項6の環状クッションに用いられるクッションカバーであって、底面の開口形状および開口縁長がそれぞれ環状クッションの外周形状および外周長にほぼ等しい長円錐面で形成されていることを特徴とするクッションカバー。
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