JP4115752B2 - 電流切替回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般に、例えば、CML(current mode logic)モードのセレクタ回路に使用されて出力データの切替を行う電流切替回路のように、Si−CMOSを形成するpチャネルMOSトランジスタとnチャネルMOSトランジスタ、又は、Si−BJT(bipolar junction transistor)で使用されるpnpバイポーラトランジスタやnpnバイポーラトランジスタで構成されるインバータを用いた電流切替回路に関し、特に、構成トランジスタの耐圧よりも大きい電源電圧を使用する場合においても、各トランジスタへの印加電圧が耐圧以下になることが保証されるように構成した電流切替回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、Si−CMOSプロセスやSi−BJTプロセスの微細化が進み、Si−CMOSやSi−BJTはGaAs系デバイスに匹敵又はそれ以上の高速応答特性を有するに至っている。その用途は数GHzを越える光通信用ICや無線通信用ICに急速に展開し、システムの低コスト化を実現する上でのキーデバイスになってきている。
【0003】
トランジスタの微細化による高速化は、素子耐圧の低下を伴う。これまで、回路の信頼性を確保するために、システム毎に規定される電源電圧からレギュレータ等により素子耐圧以下に回路の電源電圧を下げるのが一般的であった。しかしながら、差動回路のようにスイッチングトランジスタと電流源トランジスタが縦積み構成になっている回路において耐圧近い出力振幅を要求された場合、回路の電源電圧は素子耐圧より高く設定せざるを得ない。
【0004】
このような状況下において、差動回路と電流切替回路を組合せて使用した場合、インバータの入力信号に応じて、pチャネルMOSトランジスタ(以下、「pMOSトランジスタ」と呼ぶ)又はpnpバイポーラトランジスタとnチャネルMOSトランジスタ(以下、「nMOSトランジスタ」と呼ぶ)又はnpnバイポーラトランジスタのいずれかには耐圧以上の電圧が確実に印加される結果、素子が破壊されると言う問題があった。
【0005】
CMOSを用いた従来の電流切替回路の構成の一例を図17に示す。図17の従来の電流切替回路は、正電圧Vddを有する正電源1、負電圧Vssを有する負電源2、信号入力端子IN、信号出力端子OUT1とOUT2、出力電流を信号出力端子OUT1に供給するnMOSトランジスタQ1、Q2及びQ10と、抵抗R1を有し、nMOSトランジスタQ2に流れるドレイン電流を決める抵抗素子11を備える。従来の電流切替回路は、更に、CMOSインバータを構成するpMOSトランジスタQ3とnMOSトランジスタQ4、出力電流を信号出力端子OUT2に供給するnMOSトランジスタQ5及びQ13と、抵抗R2を有し、nMOSトランジスタQ5に流れるドレイン電流を決める抵抗素子12を備える。
【0006】
図17の従来の電流切替回路において、例えば、正電源1は接地されている一方、負電源2には、トランジスタQ1〜Q5の閾値電圧Vth(例えば、Vth>0)に対して、(|Vss|>2×Vth)の関係を満たす負電圧Vssが供給されているとする。まず、信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである場合を考える。この場合、トランジスタQ1とQ2のゲート・ソース間電圧Vgs1とVgs2は、閾値電圧Vthより大きくなるので、トランジスタQ1とQ2がオンとなるから、共に、ドレイン電流Id2が流れる。ドレイン電流Id2は、抵抗素子11の抵抗R1と抵抗素子11の両端の電圧によって決まる。
【0007】
ドレイン電流Id2に応じて発生したトランジスタQ2のゲート電圧Vg2(≠Vss)がトランジスタQ10のゲート端子に印加され、ゲート・ソース間電圧に応じてドレイン電流Id10が流れる。トランジスタQ10のドレイン電圧が飽和領域でバイアスされていると、ドレイン電流Id10は、トランジスタQ2のゲート幅Wq2のトランジスタQ10のゲート幅Wq10に対する比(Wq2/Wq10)によって大略決定され、(Id10=Id2×(Wq10/Wq2))の関係が得られる。電流出力端子OUT1にはドレイン電流Id10が流れ込む。
【0008】
信号入力端子INは、又、CMOSインバータを構成するpMOSトランジスタQ3とnMOSトランジスタQ4のゲート端子にも接続されている。信号入力端子INが正電圧Vddを有するので、pMOSトランジスタQ3のゲート・ソース間電圧Vgs3が閾値電圧Vthより小さいから、pMOSトランジスタQ3はオフとなる一方、nMOSトランジスタQ4のゲート・ソース間電圧Vgs4が閾値電圧Vthより大きくなるので、nMOSトランジスタQ4はオンとなって、ドレイン電圧はVssまで降下する。
【0009】
このように、CMOSインバータからの出力、即ち、pMOSトランジスタQ3のドレイン端子とnMOSトランジスタQ4のドレイン端子の結合点は電圧Vssを有するので、抵抗素子12とトランジスタQ5には電流が流れないから、トランジスタQ5のゲート電圧Vg5も電圧Vssを有する。このトランジスタQ5のゲート電圧Vg5(=Vss)がトランジスタQ13のゲート電圧に印加されるので、トランジスタQ13のゲート・ソース間電圧Vg13が閾値電圧Vthよりも小さくなるから、トランジスタQ13にはドレイン電流が流れない。従って、電流出力端子OUT2より流れ込む電流はない。
【0010】
次に、信号入力端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである場合を考える。この場合、トランジスタQ1及びQ2と抵抗素子11には電流が流れないので、出力端子OUT1から流れ込む電流は発生しない。信号入力端子INが負電圧Vssを有するので、pMOSトランジスタQ3のゲート・ソース間電圧Vgs3が閾値電圧Vthより大きくなるから、pMOSトランジスタQ3はオンとなる一方、nMOSトランジスタQ4のゲート・ソース間電圧Vgs4が閾値電圧Vthより小さくなるので、nMOSトランジスタQ4はオフとなって、ドレイン電圧はVddまで上昇する。従って、CMOSインバータからの出力は正電圧Vddを有する。
【0011】
すると、抵抗素子12の両端に電圧が印加されて、トランジスタQ5にドレイン電流Id5が流れる。ドレイン電流Id5は、抵抗素子12の抵抗R2と抵抗素子12の両端の電圧によって決まる。ドレイン電流Id5に応じて発生したトランジスタQ5のゲート電圧Vg5はトランジスタQ13のゲート端子に供給され、トランジスタQ13のゲート・ソース間電圧Vgs13(=Vg5−Vss)に応じて発生したドレイン電流Id13が出力端子OUT2から流れ込む。
【0012】
抵抗素子11の抵抗R1と抵抗素子12の抵抗R2を、(Id2=Id5)の関係を満たすように設定することにより、入力信号により電流出力端子をOUT1とOUT2のどちらかに切替えたとしても、選択された出力端子に流れ込む電流はほぼ等しい量を切替えることができる。このように、電流切替回路は、入力電圧をHレベル又はLレベル設定することにより、トランジスタQ2とQ5のいずれに電流を流すかを切替えることができるので、出力端子OUT1とOUT2からの出力電流を切替えることができる。
【0013】
図18は、図17の従来の電流切替え回路をセレクタ回路に適用した一例を示す。図18の従来のセレクタ回路は、夫々のソース端子が結合された差動対を構成するnMOSトランジスタQ8とQ9を備える。nMOSトランジスタQ10は、ドレイン端子がnMOSトランジスタQ8とQ9の差動対のソース端子の結合点に接続され、nMOSトランジスタQ10のゲート端子に入力される印加電圧に応じて差動対に流れる電流を決める電流源用nMOSトランジスタとして働く。nMOSトランジスタQ10のゲート電圧は、nMOSトランジスタQ2のゲート端子から供給される。
【0014】
従来のセレクタ回路は、更に、夫々のソース端子が結合された差動対を構成するnMOSトランジスタQ11とQ12を備える。nMOSトランジスタQ13は、ドレイン端子がnMOSトランジスタQ11とQ12の差動対のソース端子の結合点に接続され、nMOSトランジスタQ13のゲート端子に入力される印加電圧に応じて差動対に流れる電流を決める電流源用nMOSトランジスタとして働く。nMOSトランジスタQ13のゲート電圧は、nMOSトランジスタQ5のゲート端子から供給される。従来のセレクタ回路は、更に、負荷抵抗R8を有し、トランジスタQ8とQ11のドレイン端子と正電源1の間に接続された抵抗素子18と、負荷抵抗R9を有し、トランジスタQ9とQ12のドレイン端子と正電源1の間に接続された抵抗素子19を備える。
【0015】
又、従来のセレクタ回路は、更に、セレクタ回路へのデータ入力端子DA1、データ入力端子DA1と相補的なデータ入力端子DA2、別のデータ入力端子DA3、データ入力端子DA3と相補的なデータ入力端子DA4、セレクタ回路の信号出力端子O1と、信号出力端子O1と相補的な信号出力端子O2を備える。
【0016】
信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである場合、トランジスタQ2のゲート電圧Vg2(≠Vss)がトランジスタQ10のゲート端子に印加され、ゲート・ソース間電圧に応じてドレイン電流Id10が流れる。トランジスタQ10のドレイン電圧が飽和領域でバイアスされていると、ドレイン電流Id10は、トランジスタQ2のゲート幅Wq2のトランジスタQ10のゲート幅Wq10に対する比(Wq2/Wq10)によって大略決定され、(Id10=Id2×(Wq10/Wq2))の関係が得られる。
【0017】
ドレイン電流Id10は、データ入力端子DA1とDA2に入力される互いに相補的な信号電圧に応じて、トランジスタQ8とQ9のいずれに流れるか切替えられて、夫々のドレイン端子に接続されている抵抗素子18又は19に流れることにより、出力端子O1又はO2に電圧信号(出力電圧=負荷抵抗R8又はR9×Id10)が出力される。一方、トランジスタQ5のゲート電圧Vg5(=Vss)がトランジスタQ13のゲート電圧に印加されるので、トランジスタQ13のゲート・ソース間電圧Vg13が閾値電圧Vthよりも小さくなるから、トランジスタQ13にはドレイン電流が流れない。従って、データ入力端子DA3とDA4にいかなる信号が入力されても、トランジスタQ11とQ12を介して抵抗素子18と19に流れる電流は無く、データ入力端子DA3とDA4への入力信号は、信号出力端子O1とO2から取り出された信号に何ら影響を及ぼさない。
【0018】
逆に、信号入力端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである場合、トランジスタQ10のゲート電圧がVss、トランジスタQ13のゲート電圧Vg3(≠Vss)となり、トランジスタQ13側に電流が流れるので、信号出力端子O1とO2から取り出された信号は、データ入力端子DA3とDA4への入力信号にのみ依存し、データ入力端子DA1とDA2への入力信号からは何ら影響を受けない。このように、図18のセレクタ回路は、電流切替え回路への入力電圧をHレベル又はLレベルに設定することにより、トランジスタQ10とQ13のいずれに電流を流すかを切替えることができるので、データ入力端子DA1とDA2の入力信号を使用するかデータ入力端子DA3とDA4の入力信号を使用するかを選択することができる。
【0019】
図18に示すセレクタ回路の信頼性を考慮した場合、電源電圧(=Vdd−Vss)は、素子耐圧以下に設定することが通例であった。ここで、ドレイン・ソース間耐圧BVds、ゲート・ドレイン間耐圧BVgdとゲート・ソース間耐圧BVgsが互いに大略等しい。例えば、ゲート長2.5μmのMOSトランジスタの場合、素子耐圧は2.5Vで電源電圧は2.5V以下に設定し、ゲート長1.8μmのMOSトランジスタの場合、素子耐圧は1.8Vで電源電圧は1.8V以下に設定していた。
【0020】
これまで、回路の高速応答特性を改善するために、微細化による素子の高速応答化が進められているが、これに伴い素子耐圧が犠牲にされてきた。その一方、回路の出力振幅は、素子耐圧に関係無く一定のレベルが要求されている。近年、素子のさらなる高速応答化への要求から、素子耐圧を回路に要求される出力振幅と同等レベルにまで低下せざるを得なくなってきている。
【0021】
図18のセレクタ回路において信号出力端子O1とO2から素子耐圧に匹敵するようなできるだけ大きい出力振幅を得ようとすると、トランジスタQ8、Q9、Q11とQ12ドレイン・ソース間に素子耐圧と同程度のバイアス電圧を印加しなければならない。この場合、電源電圧(=Vdd−Vss)を、素子耐圧とトランジスタQ10とQ13のドレイン・ソース間電圧(飽和領域で動作するのに必要な電圧)との和に設定する必要がある。
【0022】
この際、問題になるのが、電流切替回路内のCMOSインバータのpMOSトランジスタQ3とnMOSトランジスタQ4の素子耐圧である。信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである場合、トランジスタQ3とQ4のドレイン電圧はVssとなるので、トランジスタQ3のドレイン・ソース間及びゲート・ドレイン間とトランジスタQ4のゲート・ソース間及びゲート・ドレイン間に素子耐圧以上のバイアスが印加されるから、素子破壊が起こるという不具合を招く。
【0023】
信号入力端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである場合、トランジスタQ3とQ4のドレイン電圧はVddとなるので、トランジスタQ3のゲート・ソース間及びゲート・ドレイン間とトランジスタQ4のドレイン・ソース間及びゲート・ドレイン間に素子耐圧以上のバイアスが印加されるから、やはり素子破壊が起こるという問題が生じる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、従来技術の上記問題点を解決するためになされたもので、各素子の耐圧よりも大きな電源電圧を使用しても、各素子への印加電圧が耐圧以下になることが保証される電流切替回路を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる電流切替回路は、第1の電源と前記第1の電源より低電位の第2の電源の間に接続された相補型回路と、前記相補型回路に接続された1対のカレントミラー回路と、前記第1の電源と前記第2の電源の一方と前記相補型回路の間に接続されて、貫流するレベルシフト電流によって所定の電圧降下を前記相補型回路にもたらすレベルシフト回路とを備え、
入力信号に応じて、前記相補型回路が、前記カレントミラー回路の一方を、第1カレントミラー電流を送ることで有効にすると共に、前記カレントミラー回路の他方を無効にする第1状態と、前記カレントミラー回路の前記一方を無効にすると共に、前記カレントミラー回路の前記他方を、第2カレントミラー電流を送ることで有効にする第2状態とに前記カレントミラー回路を切替え、
前記第1カレントミラー電流と前記第2カレントミラー電流の少なくとも一方が前記レベルシフト電流として前記レベルシフト回路を貫流するものである。
【0026】
請求項2にかかる電流切替回路は、前記レベルシフト回路を前記第1の電源と前記相補型回路の間に接続すると共に、前記第1カレントミラー電流と前記第2カレントミラー電流が、夫々、第1レベルシフト電流と第2レベルシフト電流として前記レベルシフト回路を貫流するものである。
【0027】
請求項3にかかる電流切替回路は、前記レベルシフト回路を前記第1の電源と前記相補型回路の間に接続すると共に、前記第1カレントミラー電流と前記第2カレントミラー電流の一方が第1レベルシフト電流と第2レベルシフト電流の一方として前記レベルシフト回路を貫流し、
前記第1レベルシフト電流と前記第2レベルシフト電流の他方を送る電流経路を更に設けたものである。
【0028】
請求項4にかかる電流切替回路は、前記レベルシフト回路を前記第2の電源と前記相補型回路の間に接続すると共に、前記第1カレントミラー電流と前記第2カレントミラー電流が、夫々、第1レベルシフト電流と第2レベルシフト電流として前記レベルシフト回路を貫流し、
所定のバイアスを確保するためのバイアス回路を、前記入力信号を受ける入力端子の近傍に更に設けたものである。
【0029】
請求項5にかかる電流切替回路は、前記相補型回路をCMOSインバータによって形成したものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の各実施の形態を図面を参照して説明する。
【0031】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図17の従来の電流切替回路と同様に、正電圧Vddを有する正電源1、負電圧Vssを有する負電源2、信号入力端子IN、信号出力端子OUT1とOUT2、出力電流を信号出力端子OUT1に供給するnMOSトランジスタQ1、Q2とQ10、抵抗R1を有し、nMOSトランジスタQ2に流れる第1電流(ドレイン電流)I1を決める抵抗素子11、CMOSインバータ20を構成するpMOSトランジスタQ3とnMOSトランジスタQ4、出力電流を信号出力端子OUT2に供給するnMOSトランジスタQ5及びQ13と、抵抗R2を有し、nMOSトランジスタQ5に流れる第2電流(ドレイン電流)I2を決める抵抗素子12を備える。
【0032】
電流切替回路は、更に、抵抗R3を有し、正電源1とpMOSトランジスタQ3の間に接続されている抵抗素子13を備える。抵抗素子13は、CMOSインバータ20に印加される電圧を耐圧以下にするように、所定の電圧降下をCMOSインバータ20にもたらすレベルシフト回路として働く。
【0033】
この電流切替回路において、抵抗素子11とnMOSトランジスタQ2及びQ10を有する第1カレントミラー回路と、抵抗素子12とnMOSトランジスタQ5及びQ13を有する第2カレントミラー回路が、1対のカレントミラー回路を形成する。
【0034】
相補型回路として働くCMOSインバータ20は、信号入力端子INへの入力信号に応じて、第1カレントミラー回路を、第1電流I1を送ることで有効にすると共に、第2カレントミラー回路を無効にする第1状態と、第1カレントミラー回路を無効にすると共に、第2カレントミラー回路を、第2電流I2を送ることで有効にする第2状態とにカレントミラー回路を切替える。又、第1カレントミラー回路を流れる第1電流I1と第2カレントミラー回路を流れる第2電流I2は、夫々、第1レベルシフト電流と第2レベルシフト電流として抵抗R3を貫流する。
【0035】
電流切替回路において、例えば、正電源1は接地されている一方、負電源2には、トランジスタQ1〜Q5の閾値電圧Vth(例えば、Vth>0)に対して、(|Vss|>2×Vth)の関係を満たす負電圧Vssが供給されているとする。信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである場合、カレントミラー回路が上記第1状態に設定されるので、トランジスタQ1とQ2の夫々のゲート・ソース間電圧Vgs1とVgs2が、トランジスタQ1〜Q5の閾値電圧Vthより大きくなるから、トランジスタQ1とQ2がオンとなる。その結果、第1電流I1がトランジスタQ1とQ2を流れる。
【0036】
第1電流I1は、抵抗素子13を介してトランジスタQ1とQ2を流れるので、トランジスタQ1のドレイン電圧の正電源1の正電圧Vddからの電圧降下は、第1電流I1と抵抗R3の積に等しい。一方、CMOSインバータ20の出力電圧は負電圧Vssであるので、トランジスタQ5はオフとなるから、第2電流I2はトランジスタQ5を流れない。
【0037】
逆に、信号入力端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである場合、カレントミラー回路が上記第2状態に設定されるので、トランジスタQ2はオフとなるから、第1電流I1はトランジスタQ2を流れない。一方、CMOSインバータ20の出力電圧は正電圧Vddまで上昇するので、トランジスタQ5はオンとなるから、第2電流I2がトランジスタQ5を流れる。第1電流I1と第2電流I2が等しくなるように、抵抗R1とR2を設定すると、抵抗素子13でのレベルシフト量が信号入力端子INへの入力信号に拘わらず一定に保たれる。
【0038】
又、抵抗R3を、電源電圧(=Vdd−Vss)から抵抗13でのレベルシフト量(第1電流I1と抵抗R3の積又は第2電流I2と抵抗R3の積)を減じた差が、素子耐圧、即ち、トランジスタQ3とQ4のドレイン・ソース間耐圧BVdsとトランジスタQ1のゲート・ドレイン間耐圧BVgd以下で、且つ、第1電流I1と抵抗R3の積又は第2電流I2と抵抗R3の積が、素子耐圧、即ち、トランジスタQ1、Q3とQ4のゲート・ドレイン間耐圧BVgd以下となるように、抵抗R3を選択すれば、トランジスタQ1、Q3とQ4は、常に、素子耐圧以下のバイアス状態で動作する。その結果、トランジスタQ1、Q3とQ4を破壊することなく、最大で素子耐圧の2倍に相当する大きな電源電圧まで使用することができる。
【0039】
この実施の形態では、トランジスタQ1、Q3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ1、Q3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0040】
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2にかかる電流切替回路を示す。実施の形態1の電流切替回路において、信号入力端子INがHレベルである時に抵抗素子11の両端にかかる電圧は、素子耐圧から閾値電圧Vthの2倍を減じた差よりも小さくなる。素子耐圧が小さいと、抵抗素子11の両端での電位差がゼロに近くなり、抵抗素子R1で第1電流I1を決定するのが極めて困難である。
【0041】
そこで、この実施の形態では、nMOSトランジスタQ1の代りに、抵抗R4を有する抵抗素子14を信号入力端子INと抵抗素子11の間に挿入している。トランジスタQ1を抵抗素子14に置換したことにより、第1カレントミラー回路が抵抗素子R3から分離されるので、オン状態のトランジスタQ2を流れる電流Id2は、抵抗素子13を貫流する第1電流I1と異なる。よって、電流Id2は抵抗素子13における電圧降下に寄与しない。そこで、第1電流I1を送るために、抵抗R5を有する抵抗素子15とnMOSトランジスタQ6からなる電流経路を設けている。電流切替回路の他の構成は図1の電流切替回路と同様である。
【0042】
これにより、信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである場合、トランジスタQ2に流れる電流Id2は、抵抗R1とR4の直列抵抗とその直列抵抗の両端にかかる電圧とによって決定されるが、その直列抵抗の両端にかかる電圧は、実施の形態1の場合と比べて、閾値電圧1個分だけ大きくなるので、トランジスタQ2に流れる電流Id2を設定することが容易になる。
【0043】
信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである場合、トランジスタQ6のゲート端子が抵抗素子11と抵抗素子14の結合点に接続されており、トランジスタQ6のゲート・ソース間電圧は閾値電圧以上になるので、第1電流I1がトランジスタQ6を流れる。逆に、信号入力端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである場合、トランジスタQ2とQ6はオフとなり、トランジスタQ5がオンとなるので、実施の形態1と同様に、第2電流I2がトランジスタQ5を流れる。
【0044】
抵抗R5を最適化することにより、第1電流I1と第2電流I2が等しくなるように設定することができる。抵抗素子14は、CMOSインバータ20の入力であるトランジスタQ3とQ4のゲート端子の電圧がVddまで上昇しないよう保証する機能も有する。
【0045】
この実施の形態では、抵抗素子14での電圧降下と抵抗素子13での電圧降下が等しくなるように設定すると、実施の形態1で述べた第1電流I1と抵抗R3の積又は第2電流I2と抵抗R3の積が素子耐圧以下となるように、抵抗R3を選択するという制約条件を無視することができる。
このように、この実施の形態では、実施の形態1と比較して、トランジスタQ2に流れる電流Id2を設定することが容易になると同時に、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上のいかなる電源電圧でもトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0046】
又、この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0047】
更に、この実施の形態では、信号入力端子INへの入力信号に拘わらず、抵抗素子13で所望の電圧降下を得ることができる。
【0048】
実施の形態3.
図3は、この発明の実施の形態3にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路では、抵抗素子13が負電源2とトランジスタQ4の間に挿入されている。抵抗R6を有する抵抗素子16と抵抗R7を有する抵抗素子17の直列回路は、トランジスタQ1のゲート・ドレイン間電圧Vgd1が信号入力端子INへの入力信号に拘わらず素子耐圧以下になるように、トランジスタQ1のゲート電圧を保証するためのバイアス回路として働く。このバイアス回路が設けられていない場合、トランジスタQ1のゲート端子をVssに設定すると、トランジスタQ1のゲート・ドレイン間電圧Vgd1は、当然、トランジスタQ1の耐圧BVgd以上となり、トランジスタQ1が破壊する。
【0049】
電流切替回路の他の構成は図1の電流切替回路と同様である。抵抗素子16でのレベルシフト量Vr6が、トランジスタQ1の耐圧BVgd以下で、且つ、信号入力端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである場合、抵抗素子13での電位差Vr3と抵抗素子17での電位差Vr7が大略等しくなるように、抵抗素子16の抵抗R6と抵抗素子17の抵抗R7を設定する。即ち、(Vr6=R6/(R6+R7)・(Vdd−Vss)<BVgd)と(Vr7≒R3×I2)の関係を満たすように、抵抗素子16の抵抗R6と抵抗素子17の抵抗R7を設定する。これにより、信号入力端子INへの任意の信号入力に対して、トランジスタQ1のゲート・ドレイン間電圧Vgd1が(Vgd1=Vr6<BVgd)の関係を満たすことを保証し、且つ、電源電圧を上昇することができる。
【0050】
この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0051】
又、この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上のいかなる電源電圧でもトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0052】
実施の形態4.
図4は、この発明の実施の形態4にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図3の電流切替回路においてトランジスタQ1のゲート端子とソース端子を短絡し、トランジスタQ1を削除した構成を有する。信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである場合、トランジスタQ2に流れる第1電流I1は、Vds2がトランジスタQ2のドレイン・ソース間電圧を指すとして、抵抗R6及びR7と抵抗R1の合成抵抗と合成抵抗の両端にかかる電圧(Vdd−Vss−Vds2)によって決まる。
【0053】
実施の形態3において抵抗素子11の両端間の電圧が十分確保できない場合でも、本構成を採用することにより、実施の形態3と比較して閾値1個分だけ合成抵抗の両端にかかる電圧が大きくなるので、トランジスタQ2に流れる第1電流I1を設定することが容易になる。
【0054】
抵抗素子16の抵抗R6と抵抗素子17の抵抗R7は、信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである場合、抵抗R6及びR7と抵抗R1の合成抵抗により所望の第1電流I1が次式(I1=(Vdd−Vss−Vds2)/(R1+R6・R7/(R6+R7)))により得られると共に、信号入力端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである場合、抵抗素子16でのレベルシフト量Vr6が素子耐圧BVgd以下で、且つ、抵抗素子13でのレベルシフト量Vr3と抵抗素子17でのレベルシフト量Vr7が大略等しくなるように、即ち、(Vr6=R6/(R6+R7)・(Vdd−Vss)<BVgd)と(Vr7≒R3×I2)の関係を満たすように、設定される。
【0055】
この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0056】
又、この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上のいかなる電源電圧でもトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0057】
実施の形態5.
図5は、この発明の実施の形態5にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図1の電流切替回路においてレベルシフト回路として働く抵抗素子13をダイオード21に置換した構成を有する。ダイオード21は、例えば、nMOSトランジスタのソース/ドレイン電極(n+)とpウェル、又は、pMOSトランジスタのソース/ドレイン電極(p+)とnウェルで構成したダイオードである。この電流切替回路においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0058】
この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、ダイオード21のレベルシフト量Vdio、例えば、0.7Vだけ改善される。更に、大きな電源電圧を使用する場合、ダイオード21を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。
【0059】
この実施の形態では、トランジスタQ1、Q3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ1、Q3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0060】
実施の形態6.
図6は、この発明の実施の形態6にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図2の電流切替回路においてレベルシフト回路として働く抵抗素子13をダイオード21に置換した構成を有する。この電流切替回路においても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
【0061】
抵抗素子14の抵抗R4は、信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである時の抵抗素子14の両端間の電圧Vr4(=R4×Id2)がダイオード21でのレベルシフト量Vdioと大略等しくなるように設定される。これにより、この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、ダイオード21のレベルシフト量Vdio、例えば、0.7Vだけ改善される。
【0062】
更に、大きな電源電圧を使用する場合、ダイオード21を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。この場合、抵抗素子14の抵抗R4は、入力信号端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである時の抵抗素子14の両端間の電圧Vr4が、複数個直列接続されたダイオード21のレベルシフト量Vdiotと大略等しくなるように設定される。例えば、ダイオード21を2個直列接続した場合、(Vdiot=Vdio×2≒R4×Id2)の関係が得られる。
【0063】
この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0064】
又、この実施の形態では、信号入力端子INへの入力信号に拘わらず、ダイオード21で所望の電圧降下を得ることができる。
【0065】
更に、この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上のいかなる電源電圧でもトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0066】
実施の形態7.
図7は、この発明の実施の形態7にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図3の電流切替回路においてレベルシフト回路として働く抵抗素子13をダイオード21に置換した構成を有する。この電流切替回路においても、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。抵抗素子16の抵抗R6と抵抗素子17の抵抗R7は、抵抗素子16のレベルシフト量Vr6が素子耐圧BVgd以下で、且つ、入力信号端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである場合の抵抗素子17の両端間の電圧Vr7(=R7/(R6+R7)・(Vdd−Vss))がダイオード21のレベルシフト量Vdioと大略等しくなるように設定される。
【0067】
これにより、この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、ダイオード21のレベルシフト量Vdio、例えば、0.7Vだけ改善される。
【0068】
更に、大きな電源電圧を使用する場合、ダイオード21を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。この場合、抵抗素子17の抵抗R7は、入力信号端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである時の抵抗素子17の両端間の電圧Vr7が、複数個直列接続されたダイオード21のレベルシフト量Vdiotと大略等しくなるように設定される。例えば、ダイオード21を2個直列接続した場合、(Vdiot=Vdio×2≒Vr7=R7/(R6+R7)・(Vdd−Vss))の関係が得られる。
【0069】
この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0070】
又、この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上のいかなる電源電圧でもトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0071】
実施の形態8.
図8は、この発明の実施の形態8にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図4の電流切替回路においてレベルシフト回路として働く抵抗素子13をダイオード21に置換した構成を有する。この電流切替回路においても、実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
【0072】
抵抗素子11の抵抗R1、抵抗素子16の抵抗R6と抵抗素子17の抵抗R7は、信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである場合、抵抗R6及びR7と抵抗R1の合成抵抗により所望の第1電流I1が次式(I1=(Vdd−Vss−Vds2)/(R1+R6・R7/(R6+R7)))により得られると共に、信号入力端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである場合、抵抗16でのレベルシフト量Vr6が素子耐圧BVgd以下で、且つ、抵抗17での両端間の電圧Vr7がダイオード21のレベルシフト量Vdioと大略等しくなる、即ち、(Vr6=R6/(R6+R7)・(Vdd−Vss)<BVgd)と(Vr7≒Vdio)の関係を満たすように、設定される。
【0073】
これにより、この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、ダイオード21のレベルシフト量Vdio、例えば、0.7Vだけ改善される。
【0074】
更に、大きな電源電圧を使用する場合、ダイオード21を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。この場合、抵抗素子17の抵抗R7は、入力信号端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである時の抵抗素子17の両端間の電圧Vr7が、複数個直列接続されたダイオード21のレベルシフト量Vdiotと大略等しくなるように設定される。例えば、ダイオード21を2個直列接続した場合、(Vdiot=Vdio×2≒Vr7=R7/(R6+R7)・(Vdd−Vss))の関係が得られる。
【0075】
この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0076】
又、この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上のいかなる電源電圧でもトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0077】
実施の形態9.
図9は、この発明の実施の形態9にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図1の電流切替回路においてレベルシフト回路として働く抵抗素子13を、ゲート端子とドレイン端子を短絡したnMOSトランジスタ31に置換した構成を有する。この電流切替回路においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0078】
この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、nMOSトランジスタ31のレベルシフト量(>閾値電圧)だけ改善される。更に、大きな電源電圧を使用する場合、nMOSトランジスタ31を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。
【0079】
この実施の形態では、トランジスタQ1、Q3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ1、Q3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0080】
実施の形態10.
図10は、この発明の実施の形態10にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図2の電流切替回路においてレベルシフト回路として働く抵抗素子13を、ゲート端子とドレイン端子を短絡したnMOSトランジスタ31に置換した構成を有する。この電流切替回路においても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。抵抗素子14の抵抗R4は、信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである時の抵抗素子14の両端間の電圧がnMOSトランジスタ31のレベルシフト量と大略等しくなるように設定される。これにより、この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、nMOSトランジスタ31のレベルシフト量(>閾値電圧)だけ改善される。
【0081】
更に、大きな電源電圧を使用する場合、nMOSトランジスタ31を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。この場合、抵抗素子14の抵抗R4は、信号入力端子INが、例えば、正電圧Vddを受けることによりHレベルである時の抵抗素子14の両端間の電圧が複数個直列接続されたnMOSトランジスタ31のレベルシフト量と大略等しくなるように設定される。
【0082】
この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0083】
又、この実施の形態では、信号入力端子INへの入力信号に拘わらず、nMOSトランジスタ31で所望の電圧降下を得ることができる。
【0084】
更に、この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上のいかなる電源電圧でもトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0085】
実施の形態11.
図11は、この発明の実施の形態11にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図3の電流切替回路においてレベルシフト回路として働く抵抗素子13を、ゲート端子とドレイン端子を短絡したnMOSトランジスタ31に置換した構成を有する。この電流切替回路においても、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
【0086】
抵抗素子16の抵抗R6と抵抗素子17の抵抗R7は、入力信号端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである時の抵抗素子17の両端間の電圧がnMOSトランジスタ31のレベルシフト量と大略等しくなるように、設定される。これにより、この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、nMOSトランジスタ31のレベルシフト量(>閾値電圧)だけ改善される。
【0087】
更に、大きな電源電圧を使用する場合、nMOSトランジスタ31を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。この場合、抵抗素子16の抵抗R6と抵抗素子17の抵抗R7は、信号入力端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである時の抵抗素子17の両端間の電圧が複数個直列接続されたnMOSトランジスタ31のレベルシフト量と大略等しくなるように設定される。
【0088】
この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0089】
又、この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上のいかなる電源電圧でもトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0090】
実施の形態12.
図12は、この発明の実施の形態12にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図4の電流切替回路においてレベルシフト回路として働く抵抗素子13を、ゲート端子とドレイン端子を短絡したnMOSトランジスタ31に置換した構成を有する。この電流切替回路においても、実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
【0091】
抵抗素子11の抵抗R1、抵抗素子16の抵抗R6と抵抗素子17の抵抗R7は、入力信号端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである時の抵抗素子17の両端間の電圧がnMOSトランジスタ31のレベルシフト量と大略等しくなるように、設定される。これにより、この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、nMOSトランジスタ31のレベルシフト量(>閾値電圧)だけ改善される。
【0092】
更に、大きな電源電圧を使用する場合、nMOSトランジスタ31を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。この場合、抵抗素子11の抵抗R1、抵抗素子16の抵抗R6と抵抗素子17の抵抗R7は、信号入力端子INが、例えば、負電圧Vssを受けることによりLレベルである時の抵抗素子17の両端間の電圧が複数個直列接続されたnMOSトランジスタ31のレベルシフト量と大略等しくなるように設定される。
【0093】
この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上の電源電圧を使用しても、トランジスタQ3とQ4は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0094】
又、この実施の形態では、トランジスタQ3とQ4の耐圧以上のいかなる電源電圧でもトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0095】
実施の形態13.
図13は、この発明の実施の形態13にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、図9の電流切替回路においてpMOSトランジスタとnMOSトランジスタを、夫々、pnpバイポーラトランジスタとnpnバイポーラトランジスタに置換、即ち、pMOSトランジスタQ3をpnpバイポーラトランジスタ43に置換すると共に、nMOSトランジスタ31、Q1−Q2、Q4−Q5、Q10とQ13を、夫々、npnバイポーラトランジスタ51、41−42、44−45、48と49に置換した構成を有する。
【0096】
よって、図9のnMOSトランジスタ31に対応するnpnバイポーラトランジスタ51はレベルシフト回路として働く一方、図9のpMOSトランジスタQ3とnMOSトランジスタQ4に夫々対応するpnpバイポーラトランジスタ43とnpnバイポーラトランジスタ44は相補型回路30を形成する。この電流切替回路においても、実施の形態9と同様の効果を得ることができる。
【0097】
この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、ベース端子とコレクタ端子を短絡したnpnバイポーラトランジスタ51のレベルシフト量、即ち、障壁電圧、例えば、0.7Vだけ改善される。
【0098】
更に、大きな電源電圧を使用する場合、npnバイポーラトランジスタ51を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。
【0099】
この実施の形態では、バイポーラトランジスタ41、43と44の耐圧以上の電源電圧を使用しても、バイポーラトランジスタ41、43と44は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0100】
実施の形態14.
図14は、この発明の実施の形態14にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、実施の形態13と同様に、図10の電流切替回路においてpMOSトランジスタとnMOSトランジスタを、夫々、pnpバイポーラトランジスタとnpnバイポーラトランジスタに置換、即ち、pMOSトランジスタQ3をpnpバイポーラトランジスタ43に置換すると共に、nMOSトランジスタ31、Q2、Q4−Q6、Q10とQ13を、夫々、npnバイポーラトランジスタ51、42、44−46、48と49に置換した構成を有する。
【0101】
よって、図10のnMOSトランジスタ31に対応するnpnバイポーラトランジスタ51はレベルシフト回路として働く一方、図10のpMOSトランジスタQ3とnMOSトランジスタQ4に夫々対応するpnpバイポーラトランジスタ43とnpnバイポーラトランジスタ44は相補型回路30を形成する。この電流切替回路においても、実施の形態10と同様の効果を得ることができる。
【0102】
この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、ベース端子とコレクタ端子を短絡したnpnバイポーラトランジスタ51のレベルシフト量、即ち、障壁電圧、例えば、0.7Vだけ改善される。
【0103】
更に、大きな電源電圧を使用する場合、npnバイポーラトランジスタ51を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。
【0104】
この実施の形態では、バイポーラトランジスタ43と44の耐圧以上の電源電圧を使用しても、バイポーラトランジスタ43と44は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0105】
又、この実施の形態では、信号入力端子INへの入力信号に拘わらず、npnバイポーラトランジスタ51で所望の電圧降下を得ることができる。
【0106】
更に、この実施の形態では、バイポーラトランジスタ43と44の耐圧以上のいかなる電源電圧でもバイポーラトランジスタ43と44を破壊することなく使用することができる。
【0107】
実施の形態15.
図15は、この発明の実施の形態15にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、実施の形態13と同様に、図11の電流切替回路においてpMOSトランジスタとnMOSトランジスタを、夫々、pnpバイポーラトランジスタとnpnバイポーラトランジスタに置換、即ち、pMOSトランジスタQ3をpnpバイポーラトランジスタ43に置換すると共に、nMOSトランジスタ31、Q1−Q2、Q4−Q5、Q10とQ13を、夫々、npnバイポーラトランジスタ51、41−42、44−45、48と49に置換した構成を有する。
【0108】
よって、図11のnMOSトランジスタ31に対応するnpnバイポーラトランジスタ51はレベルシフト回路として働く一方、図11のpMOSトランジスタQ3とnMOSトランジスタQ4に夫々対応するpnpバイポーラトランジスタ43とnpnバイポーラトランジスタ44は相補型回路30を形成する。この電流切替回路においても、実施の形態11と同様の効果を得ることができる。
【0109】
この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、ベース端子とコレクタ端子を短絡したnpnバイポーラトランジスタ51のレベルシフト量、即ち、障壁電圧、例えば、0.7Vだけ改善される。
【0110】
更に、大きな電源電圧を使用する場合、npnバイポーラトランジスタ51を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。
【0111】
この実施の形態では、バイポーラトランジスタ43と44の耐圧以上の電源電圧を使用しても、バイポーラトランジスタ43と44は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0112】
又、この実施の形態では、バイポーラトランジスタ43と44の耐圧以上のいかなる電源電圧でもバイポーラトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0113】
実施の形態16.
図16は、この発明の実施の形態16にかかる電流切替回路を示す。この電流切替回路は、実施の形態13と同様に、図12の電流切替回路においてpMOSトランジスタとnMOSトランジスタを、夫々、pnpバイポーラトランジスタとnpnバイポーラトランジスタに置換、即ち、pMOSトランジスタQ3をpnpバイポーラトランジスタ43に置換すると共に、nMOSトランジスタ31、Q2、Q4−Q5、Q10とQ13を、夫々、npnバイポーラトランジスタ51、42、44−45、48と49に置換した構成を有する。
【0114】
よって、図12のnMOSトランジスタ31に対応するnpnバイポーラトランジスタ51はレベルシフト回路として働く一方、図12のpMOSトランジスタQ3とnMOSトランジスタQ4に夫々対応するpnpバイポーラトランジスタ43とnpnバイポーラトランジスタ44は相補型回路30を形成する。この電流切替回路においても、実施の形態12と同様の効果を得ることができる。
【0115】
この電流切替回路の最大許容電源電圧は、従来回路と比較して、ベース端子とコレクタ端子を短絡したnpnバイポーラトランジスタ51のレベルシフト量、即ち、障壁電圧、例えば、0.7Vだけ改善される。
【0116】
更に、大きな電源電圧を使用する場合、npnバイポーラトランジスタ51を複数個直列に接続することで同様の効果を得ることができる。
【0117】
この実施の形態では、バイポーラトランジスタ43と44の耐圧以上の電源電圧を使用しても、バイポーラトランジスタ43と44は、常に、耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0118】
又、この実施の形態では、バイポーラトランジスタ43と44の耐圧以上のいかなる電源電圧でもバイポーラトランジスタQ3とQ4を破壊することなく使用することができる。
【0119】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、電流切替回路は、第1の電源と前記第1の電源より低電位の第2の電源の間に接続された相補型回路と、前記相補型回路に接続された1対のカレントミラー回路と、前記第1の電源と前記第2の電源の一方と前記相補型回路の間に接続されて、貫流するレベルシフト電流によって所定の電圧降下を前記相補型回路にもたらすレベルシフト回路とを備え、
入力信号に応じて、前記相補型回路が、前記カレントミラー回路の一方を、第1カレントミラー電流を送ることで有効にすると共に、前記カレントミラー回路の他方を無効にする第1状態と、前記カレントミラー回路の前記一方を無効にすると共に、前記カレントミラー回路の前記他方を、第2カレントミラー電流を送ることで有効にする第2状態とに前記カレントミラー回路を切替え、
前記第1カレントミラー電流と前記第2カレントミラー電流の少なくとも一方が前記レベルシフト電流として前記レベルシフト回路を貫流するので、相補型回路の素子の耐圧以上の電源電圧を使用しても、相補型回路の素子は、常に、相補型回路の素子の耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証されると共に、入力信号に拘わらず、レベルシフト回路で所望の電圧降下を得ることができ、更に、相補型回路の素子の耐圧以上のいかなる電源電圧でも相補型回路の素子を破壊することなく使用することができる。
【0120】
又、請求項2の発明によれば、前記レベルシフト回路を前記第1の電源と前記相補型回路の間に接続すると共に、前記第1カレントミラー電流と前記第2カレントミラー電流が、夫々、第1レベルシフト電流と第2レベルシフト電流として前記レベルシフト回路を貫流するので、相補型回路の素子の耐圧以上の電源電圧を使用しても、相補型回路の素子は、常に、相補型回路の素子の耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証される。
【0121】
又、請求項3の発明によれば、前記レベルシフト回路を前記第1の電源と前記相補型回路の間に接続すると共に、前記第1カレントミラー電流と前記第2カレントミラー電流の一方が第1レベルシフト電流と第2レベルシフト電流の一方として前記レベルシフト回路を貫流し、
前記第1レベルシフト電流と前記第2レベルシフト電流の他方を送る電流経路を更に設けたので、相補型回路の素子の耐圧以上の電源電圧を使用しても、相補型回路の素子は、常に、相補型回路の素子の耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証されると共に、入力信号に拘わらず、レベルシフト回路で所望の電圧降下を得ることができ、更に、相補型回路の素子の耐圧以上のいかなる電源電圧でも相補型回路の素子を破壊することなく使用することができる。
【0122】
又、請求項4の発明によれば、前記レベルシフト回路を前記第2の電源と前記相補型回路の間に接続すると共に、前記第1カレントミラー電流と前記第2カレントミラー電流が、夫々、第1レベルシフト電流と第2レベルシフト電流として前記レベルシフト回路を貫流し、
所定のバイアスを確保するためのバイアス回路を、前記入力信号を受ける入力端子の近傍に更に設けたので、相補型回路の素子の耐圧以上の電源電圧を使用しても、相補型回路の素子は、常に、相補型回路の素子の耐圧以下のバイアス状態で動作することが保証されると共に、相補型回路の素子の耐圧以上のいかなる電源電圧でも相補型回路の素子を破壊することなく使用することができる。
【0123】
又、請求項5の発明によれば、前記相補型回路をCMOSインバータによって形成するので、電流切替回路の低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかる電流切替回路の回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態2にかかる電流切替回路の回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態3にかかる電流切替回路の回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態4にかかる電流切替回路の回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態5にかかる電流切替回路の回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態6にかかる電流切替回路の回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態7にかかる電流切替回路の回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態8にかかる電流切替回路の回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態9にかかる電流切替回路の回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態10にかかる電流切替回路の回路図である。
【図11】 この発明の実施の形態11にかかる電流切替回路の回路図である。
【図12】 この発明の実施の形態12にかかる電流切替回路の回路図である。
【図13】 この発明の実施の形態13にかかる電流切替回路の回路図である。
【図14】 この発明の実施の形態14にかかる電流切替回路の回路図である。
【図15】 この発明の実施の形態15にかかる電流切替回路の回路図である。
【図16】 この発明の実施の形態16にかかる電流切替回路の回路図である。
【図17】 従来の電流切替回路の回路図である。
【図18】 図17の従来の電流切替回路を適用したセレクタ回路の回路図である。
【符号の説明】
1 正電源、2 負電源、11 抵抗素子、12 抵抗素子、13 抵抗素子、14 抵抗素子、15 抵抗素子、16 抵抗素子、17 抵抗素子、20 CMOSインバータ、21 ダイオード、30 相補型回路、31 nMOSトランジスタ、51 npnバイポーラトランジスタ。
Claims (5)
- 第1の電源(1)と前記第1の電源(1)より低電位の第2の電源(2)の間に接続された相補型回路(20;30)と、前記相補型回路(20;30)に接続された1対のカレントミラー回路(11,Q2,Q10)及び(12,Q5,Q13)と、前記第1の電源(1)と前記第2の電源(2)の一方と前記相補型回路(20;30)の間に接続されて、貫流するレベルシフト電流によって所定の電圧降下を前記相補型回路(20;30)にもたらすレベルシフト回路(13;21;31;51)とを備え、
入力信号に応じて、前記相補型回路(20;30)が、前記カレントミラー回路(11,Q2,Q10)及び(12,Q5,Q13)の一方を、第1カレントミラー電流(I1)を送ることで有効にすると共に、前記カレントミラー回路(11,Q2,Q10)及び(12,Q5,Q13)の他方を無効にする第1状態と、前記カレントミラー回路(11,Q2,Q10)及び(12,Q5,Q13)の前記一方を無効にすると共に、前記カレントミラー回路(11,Q2,Q10)及び(12,Q5,Q13)の前記他方を、第2カレントミラー電流(I2)を送ることで有効にする第2状態とに前記カレントミラー回路(11,Q2,Q10)及び(12,Q5,Q13)を切替え、
前記第1カレントミラー電流(I1)と前記第2カレントミラー電流(I2)の少なくとも一方が前記レベルシフト電流として前記レベルシフト回路(13;21;31;51)を貫流することを特徴とする電流切替回路。 - 前記レベルシフト回路(13;21;31;51)を前記第1の電源(1)と前記相補型回路(20;30)の間に接続すると共に、前記第1カレントミラー電流(I1)と前記第2カレントミラー電流(I2)が、夫々、第1レベルシフト電流と第2レベルシフト電流として前記レベルシフト回路(13;21;31;51)を貫流することを特徴とする請求項1に記載の電流切替回路。
- 前記レベルシフト回路(13;21;31;51)を前記第1の電源(1)と前記相補型回路(20;30)の間に接続すると共に、前記第1カレントミラー電流(I1)と前記第2カレントミラー電流(I2)の一方が第1レベルシフト電流と第2レベルシフト電流の一方として前記レベルシフト回路(13;21;31;51)を貫流し、
前記第1レベルシフト電流と前記第2レベルシフト電流の他方を送る電流経路(15,Q6;15,46)を更に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電流切替回路。 - 前記レベルシフト回路(13;21;31;51)を前記第2の電源(2)と前記相補型回路(20;30)の間に接続すると共に、前記第1カレントミラー電流(I1)と前記第2カレントミラー電流(I2)が、夫々、第1レベルシフト電流と第2レベルシフト電流として前記レベルシフト回路(13;21;31;51)を貫流し、
所定のバイアスを確保するためのバイアス回路(16,17)を、前記入力信号を受ける入力端子(IN)の近傍に更に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電流切替回路。 - 前記相補型回路(20;30)をCMOSインバータ(20)によって形成したことを特徴とする請求項1に記載の電流切替回路。
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