JP4114659B2 - 強誘電体メモリ及びその駆動方法 - Google Patents

強誘電体メモリ及びその駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4114659B2
JP4114659B2 JP2004342122A JP2004342122A JP4114659B2 JP 4114659 B2 JP4114659 B2 JP 4114659B2 JP 2004342122 A JP2004342122 A JP 2004342122A JP 2004342122 A JP2004342122 A JP 2004342122A JP 4114659 B2 JP4114659 B2 JP 4114659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
word line
transfer transistor
gate
kth
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004342122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006155712A (ja
Inventor
賢哉 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004342122A priority Critical patent/JP4114659B2/ja
Priority to US11/223,600 priority patent/US7366035B2/en
Publication of JP2006155712A publication Critical patent/JP2006155712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4114659B2 publication Critical patent/JP4114659B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/22Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

本発明は、強誘電体メモリ及びその駆動方法に関する。
近年、情報記憶用キャパシタとして強誘電体キャパシタを用いる強誘電体メモリ(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)が脚光を浴びている。この強誘電体メモリは、RFID(Radio Frequency Identification)システムのトランスポンダ側に搭載されるメモリなどとして広く用いられている。
強誘電体メモリのワード線やプレート線を駆動する回路の実現手法としては種々の従来技術がある。しかしながら、FeRAM(強誘電体メモリ)には、SRAMなどには存在しない特有の多くの問題がある。
例として、PL(プレート線)駆動回路に関する問題がある。FeRAMでは、SRAMとは異なり、WL(ワード線)駆動回路の他にPL駆動回路が必要となる。
FeRAMのWL駆動回路としては、SRAMのWL駆動回路と同様の回路を使用できる。或いは、FeRAMのメモリセルを構成するトランスファートランジスタのゲート負荷(ワード線に接続されるゲートの寄生容量による負荷)が、SRAMの場合のゲート負荷に比べて小さい場合には、SRAMに使用されるWL駆動回路よりも駆動能力が小さなWL駆動回路を使用することもできる。
一方、プレート線に沿って配置されるFeRAMメモリセルに含まれる強誘電体キャパシタの容量負荷は非常に大きく、またプレート線に沿っては数多くの強誘電体キャパシタが配置されている。従って、PL駆動回路は、場合によってはピコファラド(pF)程度の大きな容量負荷を駆動する必要がある。このような大きな負荷を駆動するために、FeRAMで用いられるPL駆動回路としては、必然的に、WL駆動回路よりも駆動能力が大きな回路が必要となり、これは、チップ面積を増加させる大きな原因となってしまう。
また、PL駆動回路を制御する信号として、WL駆動回路で使用されているデコード信号を使用する場合と、WL駆動回路の出力信号であるWL信号を使用する場合とが考えられる。そしてデコード信号を使用した場合には次のような問題がある。即ち、WL駆動回路に用いられる制御回路と同様の回路がPL駆動回路にも必要になるため、必然的に回路配置面積が大きくなり、チップサイズ増大によるチップコストの増加という問題を招く。
一方、WL信号を使用した場合には次のような問題がある。即ちWL配線としてポリ配線を使用した場合には、WL信号が十分立ち上がった時点からPL信号を発生させることが可能となるため、高速なメモリアクセスに不向きであるという問題がある。この場合、WL信号を高速化するために、WL信号のポリ配線をアルミ配線で裏打ちする手法も考えられる。しかしながら、この手法によると、裏打ち用のアルミ配線層が更に必要になるため、プロセスコストが上昇するという問題を招く。
更に、FeRAMで用いられているWL駆動回路やPL駆動回路は、その回路配置面積の大きさから、メモリセルの短辺方向に沿って配置することはできず、メモリセルの長辺方向に沿って配置される場合が多い。そして、WL駆動回路やPL駆動回路の配置面積が大きく、メモリセルの長辺方向のピッチと適合しない場合には、メモリセルの長辺方向のサイズをWL駆動回路やPL駆動回路に合わせて大きくするといった工夫や、メモリセルアレイの左側にWL駆動回路を配置し右側にPL駆動回路を配置するといった工夫が必要になる。しかしながら、これらの工夫を行うと、チップ面積の増大化を招き、チップコストの更なる増加という大きな問題を発生させてしまう。
別の例として、メモリセルを構成するトランスファートランジスタのしきい値電圧の影響による、論理“1”の書き込み不良に関する問題がある。
後述する図1(A)に示すように、FeRAMのメモリセルは、N型(NMOS)のトランスファートランジスタTRと強誘電体キャパシタCSを含む。トランスファートランジスタTRの一端はビット線BLに接続され、他端は強誘電体キャパシタCSの一端に接続される。トランスファートランジスタTRAのゲートはワード線WLに接続される。強誘電体キャパシタCSの他端はプレート線PLに接続される。
次に、ワード線の選択電圧をVCCとした場合の論理“1”の書き込み不良に関する問題を説明する。
まず、強誘電体キャパシタCSに対して論理“0”の書き込みを行った場合(BL側に0Vを印加し、PL側にVCCを印加した場合)について考えてみる。この場合、強誘電体キャパシタCSの他端(PL側)の電圧はVCCに設定され、強誘電体キャパシタの一端(ノードNC側)には、ビット線BLの電圧(0V)がトランスファートランジスタTRを介して印加される。この結果、強誘電体キャパシタCSには、ビット線BLを基準として+VCCの電圧が印加される。続いて、強誘電体キャパシタCSに対して論理“1”の書き込みを行った場合(BL側にVCCを印加し、PL側に0Vを印加した場合)を考える。この場合には、強誘電体キャパシタCSの他端(PL側)の電圧は0Vに設定されるが、強誘電体キャパシタCSの一端(NC側)には、VCCに充電されたビット線BLの電圧がトランスファートランジスタTRAを介して供給される。このため、トランスファートランジスタTRAのしきい値電圧VTHの影響により、VCC−VTHにドロップした電圧が、強誘電体キャパシタCSの一端(NC側)に印加されてしまう。この結果、強誘電体キャパシタCSに対する論理“1”の書き込みが不十分となる。そして“1”のデータが読み出せなくなるばかりか、“0”のデータ側にインプリントした状態が続くことにより、”1“のデータが書き込みにくくなるという問題も発生してしまう。この問題はNMOSトランジスタ(TRA)のしきい値電圧(VTH)が高く、電源電圧(VCC)が低い場合に、深刻な問題となる。
以上のようにFeRAMでは、小規模な回路構成でワード線やプレート線を効率良く駆動するのが難しいという問題があり、この問題を如何にして解決するかが大きな技術的課題となる。
特開2001−283583号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小規模な回路構成でワード線やプレート線を効率良く駆動できる強誘電体メモリ及びその駆動方法を提供することにある。
本発明は、強誘電体キャパシタを有する複数のメモリセルが配置されるメモリセルアレイと、複数のワード線と、複数のプレート線と、複数のワード線駆動回路とを含み、前記複数のワード線駆動回路の第Kのワード線駆動回路は、第Kのワード線を駆動するドライバと、前記ドライバと前記第Kのワード線との間に設けられるトランスファートランジスタと、前記トランスファートランジスタのゲート制御を行うゲート制御回路とを含み、前記ゲート制御回路は、前記トランスファートランジスタをオンにするゲート制御を行い、前記トランスファートランジスタがオンになって前記ドライバにより前記第Kのワード線が駆動された後、前記第Kのワード線が昇圧される前に、前記トランスファートランジスタをオフにするゲート制御を行って、前記第Kのワード線をハイインピーダンス状態に設定する強誘電体メモリに関係する。
本発明によれば、トランスファートランジスタがオンになった後、第Kのワード線(Kは任意の整数)が昇圧される前に、トランスファートランジスタがオフになる。これにより、第Kのワード線がハイインピーダンス状態に設定されて、ワード線の昇圧動作が容易化される。また第Kのワード線からトランスファートランジスタを介してドライバ側に流れるリーク電流を低減することも可能になる。
また本発明では、前記ゲート制御回路は、アドレスデコード信号により前記第Kのワード線が選択され、第1のワード線制御信号がアクティブになった場合に、前記トランスファートランジスタをオンにするゲート制御を行い、前記第1のワード線制御信号が非アクティブになった場合に、前記トランスファートランジスタをオフにするゲート制御を行ってもよい。
このようにすれば、第1のワード線制御信号のタイミングを制御することで、トランスファートランジスタをオン/オフするタイミングを任意に制御できるようになる。
また本発明では、前記第Kのワード線駆動回路はワード線昇圧回路を含み、前記ワード線昇圧回路は、第2のワード線制御信号がアクティブになった場合に、前記第Kのワード線を昇圧するようにしてもよい。
このようにすれば、トランスファートランジスタのオン/オフのタイミング制御と、ワード線の昇圧タイミングの制御を独立して行うことが可能になる。
また本発明では、前記ワード線昇圧回路は、一端に前記第2のワード線制御信号が供給され、他端に前記第Kのワード線が接続される昇圧用キャパシタを含むようにしてもよい。
このようにすれば、ハイインピーダンス状態に設定されたワード線を昇圧用キャパシタによる容量カップリングで昇圧することができ、消費電力の低い昇圧動作を実現できる。
また本発明では、前記複数のワード線駆動回路の間で、前記昇圧用キャパシタが共用されるようにしてもよい。
このようにすれば、回路の更なる小規模化を図れる。
また本発明では、前記ドライバは、前記トランスファートランジスタがオフになった後に、前記第Kのワード線に対応する第Kのプレート線を駆動するようにしてもよい。
このようにすれば、ドライバを、第Kのワード線の駆動と第Kのプレート線の駆動に共用できるようになり、回路の小規模化を図れる。
また本発明は、強誘電体キャパシタを有する複数のメモリセルが配置されるメモリセルアレイと、複数のワード線と、複数のプレート線と、複数のワード線駆動回路とを含み、前記複数のワード線駆動回路の第Kのワード線駆動回路は、第Kのワード線を駆動するドライバと、前記ドライバと前記第Kのワード線との間に設けられるトランスファートランジスタと、前記トランスファートランジスタのゲート制御を行うゲート制御回路とを含み、前記ゲート制御回路は、前記トランスファートランジスタをオンにするゲート制御を行い、前記トランスファートランジスタがオンになって前記ドライバにより前記第Kのワード線が駆動された後、前記第Kのワード線に対応する第Kのプレート線が駆動される前に、前記トランスファートランジスタをオフにするゲート制御を行い、前記ドライバは、前記トランスファートランジスタがオフになった後に、前記第Kのワード線に対応する前記第Kのプレート線を駆動する強誘電体メモリに関する。
本発明によれば、トランスファートランジスタがオンになった後、第Kのプレート線(Kは任意の整数)が駆動される前に、トランスファートランジスタがオフになる。これにより、ドライバは第Kのワード線を駆動する必要がなくなるため、このドライバを、例えば第Kのプレート線の駆動に活用することなどが可能になる。
また本発明では、前記ゲート制御回路は、アドレスデコード信号により前記第Kのワード線が選択され、第1のワード線制御信号がアクティブになった場合に、前記トランスファートランジスタをオンにするゲート制御を行い、前記第1のワード線制御信号が非アクティブになった場合に、前記トランスファートランジスタをオフにするゲート制御を行ってもよい。
このようにすれば、第1のワード線制御信号のタイミングを制御することで、トランスファートランジスタがオン/オフするタイミングを任意に制御することが可能になる。
また本発明では、前記ゲート制御回路は、アドレスデコード信号がアクティブになり前記第Kのワード線が選択された場合に、前記トランスファートランジスタのゲートノードを第1の電圧レベルに設定する電圧設定回路と、一端に第1のワード線制御信号が供給され、他端に前記ゲートノードが接続されるゲート制御用キャパシタとを含み、前記ゲート制御用キャパシタは、前記ゲートノードが前記第1の電圧レベルに設定された後、前記第1のワード線制御信号がアクティブになった場合に、容量カップリングにより前記ゲートノードを第2の電圧レベルに設定し、前記ゲートノードが前記第2の電圧レベルに設定された後、前記第1のワード線制御信号が非アクティブになった場合に、容量カップリングにより前記ゲートノードを、前記トランスファートランジスタをオフにする第3の電圧レベルに設定するようにしてもよい。
このようにすれば、トランスファートランジスタのゲートノードの電圧レベルの設定を、少ない消費電力、少ない回路規模で実現できるようになる。またゲートノードを第3の電圧レベルに設定してトランスファートランジスタをオフにすることで、第Kのワード線からドライバ側に流れるリーク電流を低減することが可能になる。
また本発明では、前記複数のワード線駆動回路の間で、前記ゲート制御用キャパシタが共用されるようにしてもよい。
このようにすれば、回路の更なる小規模化を図れる。
また本発明では、前記電圧設定回路は、前記ゲートノードの電圧が所与の電圧レベルよりも高くならないように前記ゲートノードの電圧をクランプするクランプ回路を含むようにしてもよい。
このようにすれば、トランスファートランジスタのゲート酸化膜に対するダメージ等を低減でき、信頼性を向上できる。
また本発明は、強誘電体キャパシタを有する複数のメモリセルが配置されるメモリセルアレイと、複数のワード線と、複数のプレート線と、複数のプレート線駆動回路とを含み、前記複数のプレート線駆動回路の第Kのプレート線駆動回路は、所与のドライバにより駆動される駆動ノードと第Kのプレート線との間に設けられるトランスファートランジスタと、前記トランスファートランジスタのゲート制御を行うゲート制御回路とを含み、前記ゲート制御回路は、第1のプレート線制御信号がアクティブになった場合に、前記トランスファートランジスタのゲートノードを第1の電圧レベルに設定する電圧設定回路と、一端に第2のプレート線制御信号が供給され、他端に前記ゲートノードが接続されるゲート制御用キャパシタとを含み、前記ゲート制御用キャパシタは、前記ゲートノードが前記第1の電圧レベルに設定された後、前記第2のプレート線制御信号がアクティブになった場合に、容量カップリングにより前記ゲートノードを第2の電圧レベルに設定する強誘電体メモリに関する。
本発明によれば、少ない消費電力、少ない回路規模で、トランスファートランジスタのゲートノードの電圧レベルを制御して、第Kのプレート線を駆動することが可能になる。
また本発明では、前記第Kのプレート線に対応する第Kのワード線を駆動する第Kのワード線駆動回路のドライバが、前記駆動ノード及び前記トランスファートランジスタを介して前記第Kのプレート線を駆動するようにしてもよい。
このようにすれば、第Kのワード線駆動回路のドライバを有効活用して第Kのプレート線を駆動できるようになるため、回路の小規模化を図れる。
また本発明では、前記複数のプレート線駆動回路の間で、前記電圧設定回路及び前記ゲート制御用キャパシタが共用されるようにしてもよい。
このようにすれば、回路の更なる小規模化を図れる。
また本発明は、強誘電体キャパシタを有する複数のメモリセルが配置されるメモリセルアレイと、複数のワード線と、複数のプレート線とを含む強誘電体メモリの駆動方法であって、前記第Kのワード線を駆動するドライバと前記第Kのワード線との間に設けられるトランスファートランジスタをオンにするゲート制御を行い、前記トランスファートランジスタがオンになって前記ドライバにより前記第Kのワード線が駆動された後、前記第Kのワード線が昇圧される前に、前記トランスファートランジスタをオフにするゲート制御を行って、前記第Kのワード線をハイインピーダンス状態に設定する強誘電体メモリの駆動方法に関する。
また本発明は、強誘電体キャパシタを有する複数のメモリセルが配置されるメモリセルアレイと、複数のワード線と、複数のプレート線とを含む強誘電体メモリの駆動方法であって、前記第Kのワード線を駆動するドライバと前記第Kのワード線との間に設けられるトランスファートランジスタをオンにするゲート制御を行い、前記トランスファートランジスタがオンになって前記ドライバにより前記第Kのワード線が駆動された後、前記第Kのワード線に対応する第Kのプレート線が駆動される前に、前記トランスファートランジスタをオフにするゲート制御を行い、前記トランスファートランジスタがオフになった後に、前記第Kのワード線に対応する前記第Kのプレート線を前記ドライバにより駆動する強誘電体メモリの駆動方法に関する。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.強誘電体メモリ
図1(A)に強誘電体メモリのメモリセルの構成例を示す。このメモリセルは、強誘電体キャパシタCSとN型(広義には第1導電型)のトランスファートランジスタTRを含む。強誘電体キャパシタCSの一端にはノードNCが接続され、他端にはプレート線PLが接続される。トランスファートランジスタTRのゲートにはワード線WLが接続され、ソースにはビット線BLが接続され、ドレインにはノードNCが接続される。なお本明細書では、便宜的に、トランジスタの電流経路のどちらか一方側をドレインと呼び、他方側をソースと呼ぶ。またメモリセルは図1(A)の構成に限定されない。例えば図1(A)のような1T1C(1 Transistor 1 Capacitor)型のみならず、2T2C(2 Transistor 2 Capacitor)型や、FET型等であってもよい。
図1(B)に示すように、メモリセルに論理“1”を書き込む場合には、ワード線WLに選択電圧を印加し、ビット線BLにVCC(広義には第2の電源)の電圧を印加し、プレート線PLに0V(広義には第1の電源の電圧)を印加する。これにより図1(C)のヒステリシス特性のA1に示すように、強誘電体キャパシタCSの残留分極が「負」になる。このように残留分極が「負」である状態を、例えば論理“1”が記憶されている状態と定義できる。
一方、メモリセルに論理“0”を書き込む場合には、ワード線WLに選択電圧を印加し、ビット線BLに0Vを印加し、プレート線PLにVCC(例えば5V)を印加する。これにより図1(C)のヒステリシス特性のA2に示すように、強誘電体キャパシタCSの残留分極が「正」になる。このように残留分極が「正」である状態を、例えば論理“0”が記憶されている状態と定義できる。
さて、図1(A)においてトランスファートランジスタTRはしきい値(VTH)を有する。従って、ビット線BLにVCCを印加し、ワード線WLにもVCCを印加した場合には、ノードNCの電圧はVCCよりも低い電圧(VCC−VTH)になってしまう。このため強誘電体キャパシタCSに十分な電圧を印加できなくなり、書き込み不良やインプリントの問題が生じる。従って、ワード線WLにはVCCよりも高い電圧(VPP)を選択電圧として印加することが望ましい。なお、図1(B)から明らかなように、ノードNCの電圧がしきい値電圧の影響で低下する現象は、ビット線BLにVCCを印加してメモリセルに論理“1”を書き込む場合にだけ問題となる。
図2(A)にメモリセルへのライト動作時の信号波形例を示す。同図に示すように、論理”1”をメモリセルに書き込む場合には、期間T02〜T03で論理“0”の書き込みが行われ、その後の期間T04〜T05で論理“1”の書き込みが行われる。また論理“0”をメモリセルに書き込む場合には、期間T02〜T04で論理“0”の書き込みが行われる。
図2(B)にメモリセルからのリード動作時の信号波形例を示す。同図に示すように、期間T11〜T12でビット線がハイインピーダンス状態(HiZ)になり、期間T12〜T13で強誘電体キャパシタからビット線への電荷の転送が行われる。続く期間T13〜T14でセンスアンプによるビット線電圧の増幅動作が行われる。そしてメモリセルから論理“1”のデータが読み出された場合には、読み出しにより破壊されたデータを回復するために、期間T14〜T15で論理“1”のリライトが行われる。一方、メモリセルから論理“0”のデータが読み出された場合には、期間T13〜T14でセンスアンプによるビット線電圧の増幅動作が行われると共に、論理“0”のリライトが行われる。
図2(A)、図2(B)の期間T04〜T05、T14〜T15に示すように、論理“1”の書き込みはプレート線PLが0V(非アクティブ)に立ち下がった後に行われる。従ってプレート線PLが0Vに立ち下がった後も、所与の期間、ワード線WLに選択電圧を印加し続ける必要がある。この場合、図1(A)で説明したように、ワード線WLの選択電圧が高電圧に設定されていないと、ノードNCの電圧がトランスファートランジスタTRのしきい値電圧により低下してしまう。従って、少なくとも期間T04〜T05、T14〜T15において、ワード線WLの選択電圧を高電圧(VPP)に設定することが望ましい。
2.全体構成
図3に本実施形態の強誘電体メモリ(半導体記憶装置)の全体構成を示す。なお本実施形態の強誘電体メモリは図3の構成に限定されず、その一部の構成要件を省略する構成としたり、他の構成要件を加える構成としてもよい。
本実施形態の強誘電体メモリはメモリセルアレイ10を含む。このメモリセルアレイ10には、強誘電体キャパシタを有する複数のメモリセルが配置される。具体的には図1(A)のように、各メモリセルは、強誘電体キャパシタと、強誘電体キャパシタの一端に接続されるトランスファートランジスタを含む。なお2T2C型のメモリセルの場合には、論理“0”又は“1”の一方を記憶する第1の強誘電体キャパシタと、第1の強誘電体キャパシタの一端に接続される第1のトランスファートランジスタと、論理“0”又は“1”の他方を記憶する第2の強誘電体キャパシタと、第2の強誘電体キャパシタの一端に接続される第2のトランスファートランジスタを含む。またメモリセルアレイの他に、センスアンプのリファレンス電圧を生成するためのリファレンスセル(ダミーメモリセル)のアレイを設けてもよい。
強誘電体メモリは図示しない複数のワード線と、複数のプレート線と、複数のビット線を含む(なお、適宜、「ワード線」、「プレート線」、「ビット線」を、各々、「WL」、「PL」、「BL」と略称する)。複数のワード線の各ワード線(第Kのワード線)は、メモリセルのトランスファートランジスタのゲートに接続される。複数のビット線の各ビット線は、トランスファートランジスタのソース及びドレインを介して強誘電体キャパシタの一端に接続される。複数のプレート線の各プレート線(第Kのプレート線)は強誘電体キャパシタの他端に接続される。
強誘電体メモリはWL&PL駆動部20(広義には駆動部)を含む。このWL&PL駆動部20は、アドレス信号のデコードや、ワード線やプレート線の駆動を行う。このWL&PL駆動部20は複数のWL駆動回路30-1、30-2・・・・や、複数のPL駆動回路40-1、40-2・・・・・を含む。これらの各WL駆動回路30(30-1、30-2・・・・)は各ワード線(第Kのワード線)を駆動し、各PL駆動回路40(40-1、40-2・・・・)は、各プレート線(第Kのプレート線)を駆動する。
強誘電体メモリは制御回路50を含む。この制御回路50は、アドレス信号(Xアドレス信号、Yアドレス信号)や各種タイミング信号(WLタイミング信号、PLタイミング信号等)を受け、各種制御信号(WL制御信号、PL制御信号等)を生成し、WL&PL駆動部20やセンスアンプ&ライト部60などに供給する。
センスアンプ&ライト部60は、ビット線を制御して、データのリード動作やライト(リライト)動作などを行う。具体的には、例えばデータのリード時には、ビット線の電圧をセンスアンプにより増幅し、リファレンス電圧と比較することで、メモリセルから読み出されたデータが論理“1”なのか“0”なのかを判定する。またデータバスからのデータをライトする時には、ビット線の電圧をVCCや0Vに設定して、論理“1”や“0”をメモリセルに書き込む。
なお強誘電体メモリの構成は図3の構成に限定されず種々の変形実施が可能であり、例えば図4のような構成にしてもよい。図4では、メモリセルアレイが、メモリセルアレイ12、14というように2つのブロック(広義には複数のブロック)に分割されている。また複数のWL駆動回路30-1、30-2、30-3・・・・を含むWL駆動部22と、複数のPL駆動回路40-1、40-2、40-3・・・・を含むPL駆動部24とが分離して設けられている。そして例えば左側に設けられたWL駆動部22がワード線を駆動し、このワード線の信号を受けたPL駆動部24が、左側のメモリセルアレイ12のプレート線(ローカルプレート線LPL(L))と、右側のメモリセルアレイ14のプレート線(ローカルプレート線LPL(R))を駆動する。制御回路52、54は、各々、WL駆動部22、PL駆動部24のための各種制御信号等を生成する。センスアンプ&ライト部62、64は、メモリセルアレイ12、14についてのデータのリード、ライト(リライト)動作を行う。
なお図4ではメモリセルアレイを2つのブロックに分割しているが、3つ以上のブロックに分割してもよい。またWL駆動部22を左側及び右側の一方側に配置し、PL駆動部24を他方側に配置する構成にしてもよい。
3.比較例
図5に本実施形態の比較例となるWL駆動回路、PL駆動回路の例を示す。アドレスデコード信号#Xが非アクティブ(VCC)の場合には、トランジスタTC3、TC6がオンになり、ノードNC2、ワード線WLが0Vに設定される。なお「#」は負論理を表す。
そしてアドレス信号#Xがアクティブ(0V)になると、トランジスタTC1がオンになると共にトランジスタTC3、TC6がオフになる。これによりノードNC2の電圧が上昇し、TC4が弱いオン状態となるため、ワード線WLの電圧も上昇する。
次に、パルス信号S1が印加されると、キャパシタCC1の容量カップリングによりノードNC2の電圧が上昇し、トランジスタTC4が強いオンになり、ワード線WLの電圧がVCCに上昇し、その後、トランジスタTC4がオフになる。次に、パルス信号S2が印加されると、キャパシタCC2の容量カップリングにより、ワード線WLの電圧が昇圧される。
しかしながら図5の比較例では、多くの論理回路(NAND1〜4、INVC1〜5等)が必要になり、WL駆動回路、PL駆動回路が大規模化、複雑化してしまう。WL駆動回路、PL駆動回路の個数は多いため、これは強誘電体メモリの大規模化を招くと共に省電力化の妨げになるという課題がある。また図5の比較例では、ワード線WLを駆動するドライバとプレート線PLを駆動するドライバの共用化が難しいという課題もある。
4.WL駆動回路、PL駆動回路
図6に、上述した課題を解決できる本実施形態のWL駆動回路30、PL駆動回路40の構成例を示し、図7にその動作を説明する信号波形例を示す。なお本実施形態のWL駆動回路、PL駆動回路は図6の構成に限定されず、その一部の構成要件を省略する構成としたり、他の構成要件を加える構成としてもよい。
図6に示すようにWL駆動回路30(第KのWL駆動回路)は、ドライバDRVとトランスファートランジスタTRAとゲート制御回路32を含む。またWL昇圧回路38やN型のトランジスタTA3を含む。
本実施形態の特徴は、ゲート制御回路32によりトランスファートランジスタTRAをオン/オフ制御することで、ドライバDRVとワード線WLとの間の接続を任意に遮断できるようにした点にある。トランスファートランジスタTRAをオフにしてドライバDRVとワード線WLの接続を遮断することで、WL昇圧回路38によるワード線WLの昇圧が容易化される。またドライバDRVとワード線WLの接続を遮断し、PL駆動回路40側のトランスファートランジスタTRBをオンにすることで、ドライバDRVを、ワード線WLの駆動のみならずプレート線PLの駆動にも活用できるようになる。
次に図6の各回路の詳細を説明する。ドライバDRVは、ワード線WL(第Kのワード線:Kは1≦K≦Nとなる整数)を駆動する回路である。即ちドライバDRVは、アドレスデコード信号#X(Xアドレスのデコード信号)が入力され、その反転信号(駆動電圧)を駆動ノードNA1に出力する。なお「#」は負論理を示す。
アドレスデコード信号#Xが非アクティブ(VCC)である場合には、N型(広義には第1導電型)のトランジスタTA3がオンになり、ワード線WLが0V(広義には第1の電源の電圧レベル)にディスチャージされる。そして図7のT22のタイミングでアドレスデコード信号#Xが0Vになり、ワード線WLが選択されると、駆動ノードNA1はVCCの電圧レベル(広義には第2の電源の電圧レベル)になる。なお図7においてΦATDはアドレス遷移検出信号である。また図6ではドライバDRVは入力信号の反転信号を出力するインバータ回路になっているが、DRVはこれに限定されず種々の変形実施が可能である。例えばドライバDRVは入力信号の正転信号を出力するバッファ回路であってもよい。この場合にはドライバDRVに正論理のアドレスデコード信号Xを入力すればよい。
トランスファートランジスタTRA(スイッチング素子)はドライバDRVとワード線WL(第Kのワード線)の間に設けられるN型(第1導電型)のトランジスタである。トランスファートランジスタTRAは、ゲート制御回路32によりそのゲートが制御され、駆動ノードNA1(DRVの出力ノード)とワード線WLとの間の接続のオン/オフ制御を行う。なお図6ではトランスファートランジスタTRAは1個のN型トランジスタにより構成されているが、TRAの構成はこれに限定されず種々の変形実施が可能である。
ゲート制御回路32(スイッチング制御回路)はトランスファートランジスタTRAのゲートを制御する回路である。具体的にはゲート制御回路32は、図7のタイミングT22でアドレスデコード信号#Xがアクティブ(0V)になり、タイミングT23で第1のワード線制御信号ΦWL0がアクティブ(VCC)になった場合に、トランスファートランジスタTRAをオン(強いオン)にする。
そしてゲート制御回路32は、トランスファートランジスタTRAがオンになってドライバDRVによりワード線WLが駆動された後、ワード線WLが昇圧される前に、TRAをオフにする。即ち図7のタイミングT23でTRAがオンになった後、タイミングT25でWLが昇圧される前に、タイミングT24でTRAをオフにする。つまりワード線制御信号ΦWL0が非アクティブ(0V)になった場合にトランスファートランジスタTRAをオフにする。このようにトランスファートランジスタTRAがオフになると、ワード線WLがハイインピーダンス状態に設定される。これにより、WL昇圧回路38などを用いたワード線WLの昇圧動作(タイミングT25〜T31)が容易化される。
またゲート制御回路32は、トランスファートランジスタTRAがオンになってドライバDRVによりワード線WLが駆動された後、ワード線WL(第Kのワード線)に対応するプレート線PL(第Kのプレート線)が駆動される前に、TRAをオフにする。即ち図7のタイミングT23でTRAがオンになった後、タイミングT26でPLがドライバDRVにより駆動される前に、タイミングT24でTRAをオフにする。このようにトランスファートランジスタTRAがオフになることで、ドライバDRVは、ワード線WLに対応するプレート線PLを駆動できるようになる。即ちドライバDRVを、ワード線WLの駆動とプレート線PLの駆動に共用できるようになる。なお、ワード線WLに対応するプレート線PLとは、WLが選択された時に駆動(パルス駆動)されるべきプレート線である。
ゲート制御回路32は電圧設定回路34とゲート制御用のキャパシタCA1を含む。電圧設定回路34は、図7のタイミングT22でアドレスデコード信号#Xがアクティブ(0V)になりワード線WLが選択された場合に、トランスファートランジスタTRAのゲートノードNA2を第1の電圧レベルVCC−VTA2(VTA2はトランジスタTA2のしきい値電圧)に設定する。
具体的には電圧設定回路34は、ドレインにVCC(第2の電源)が供給され、ゲート及びソースにゲートノードNA2が接続されたN型のトランジスタTA1を含む。またドレインにゲートノードNA2が接続され、ゲートにVCCが供給され、ソースに駆動ノードNA1が接続されたN型のトランジスタTA2を含む。
ここで、トランジスタTA1は、ゲートノードNA2の電圧が所与の電圧レベルVCC+VTA1(VTA1はトランジスタTA1のしきい値電圧)よりも高くならないようにNA2の電圧をクランプする回路として機能する。なおゲートノードNA2のクランプ回路は、図6のようなトランジスタTA1の構成に限定されず、ダイオード素子などの種々の素子、回路により実現できる。
ゲート制御用のキャパシタCA1は、その一端にワード線制御信号ΦWL0が供給され、その他端にゲートノードNA2が接続される。そしてキャパシタCA1は、ゲートノードNA2が第1の電圧レベルVCC−VTA2に設定された後、ワード線制御信号ΦWL0がアクティブ(VCC)になった場合に、容量カップリングによりゲートノードNA2を第2の電圧レベルVCC+VTA1に設定する。即ち図7のタイミングT22で電圧設定回路34によりゲートノードNA2が第1の電圧レベルVCC−VTA2に設定された後、タイミングT23でΦWL0がアクティブになると、CA1の容量カップリングによりNA2が第2の電圧レベルVCC+VTA1に設定(クランプ)される。
またゲート制御用のキャパシタCA1は、ゲートノードNA2が第2の電圧レベルVCC+VTA1に設定された後、ワード線制御信号ΦWL1が非アクティブ(0V)になった場合に、容量カップリングによりゲートノードNA2を、トランスファートランジスタTRAをオフにする第3の電圧レベルVCC−α(α>VTA、VTAはTRAのしきい値電圧)に設定する。即ち図7のタイミングT23でゲートノードNA2が第2の電圧レベルVCC+VTA1に設定された後、タイミングT24でΦWL0が非アクティブになると、CA1の容量カップリングによりNA2が第3の電圧レベルVCC−αに設定されて、TRAがオフになる。なおキャパシタCA1は、常誘電体キャパシタであってもよいし、強誘電体キャパシタであってもよい。
WL昇圧回路38は、ワード線WLの昇圧動作を行う回路であり、第2のワード線制御信号ΦWL1がアクティブ(VCC)になった場合に、ワード線(第Kのワード線)を昇圧する。このWL昇圧回路38は、一端にワード線制御信号ΦWL1が供給され、他端にワード線WLが接続される昇圧用のキャパシタCA2を含む。そして図7のタイミングT24でトランスファートランジスタTRAがオフになりワード線がハイインピーダンス状態になった後に、タイミングT25でワード線制御信号ΦWL1がアクティブになると、キャパシタCA2による容量カップリングによりワード線WLがVPPに昇圧される(T25〜T31)。
またWL昇圧回路38は、ドレインにVCC(第2の電源)が供給され、ゲート及びソースにワード線WLが接続されたN型のトランジスタTA4を含む。ここでトランジスタTA4は、ワード線WLの電圧が所与の電圧レベルVPP=VCC+VTA4(VTA4はトランジスタTA4のしきい値電圧)よりも高くならないようにWLの電圧をクランプする回路として機能する。なおワード線WLのクランプ回路は、図6のようなトランジスタTA4の構成に限定されず、ダイオード素子などの種々の素子、回路により実現できる。
次にPL駆動回路40(第KのPL駆動回路)について説明する。図6に示すようにPL駆動回路40は、トランスファートランジスタTRBとゲート制御回路42を含む。またトランジスタTB4や、第1のプレート線制御信号ΦPLの反転信号を出力するインバータ回路INVBを含む。
N型のトランジスタTB4は、プレート線制御信号ΦPLが非アクティブ(0V)になるとオンになり、プレート線PLを0Vに設定する。
トランスファートランジスタTRB(スイッチング素子)は駆動ノードNA1とプレート線PL(第Kのプレート線)の間に設けられるN型のトランジスタである。トランスファートランジスタTRBは、ゲート制御回路42によりそのゲートが制御され、駆動ノードNA1(DRVの出力ノード)とプレート線PLとの間の接続のオン/オフ制御を行う。なお図6ではトランスファートランジスタTRBは1個のN型トランジスタにより構成されているが、TRBはこれに限定されず種々の変形実施が可能である。
ゲート制御回路42(スイッチング制御回路)はトランスファートランジスタTRBのゲートを制御する回路である。このゲート制御回路42は電圧設定回路44とゲート制御用のキャパシタCB1を含む。
電圧設定回路44は、図7のタイミングT26でプレート線制御信号ΦPLがアクティブ(VCC)になった場合に、トランスファートランジスタTRBのゲートノードNB2を第1の電圧レベルVCC−VTB1(VTB1はトランジスタTB1のしきい値電圧)に設定する。
具体的には電圧設定回路44は、ドレインにVCCが供給され、ゲートにΦPLが入力され、ソースにゲートノードNB2が接続されたN型のトランジスタTB1と、ドレインにVCCが供給され、ゲート及びソースにゲートノードNB2が接続されたN型のトランジスタTB2を含む。またドレインにゲートノードNB2が接続され、ゲートにノードNB1(ΦPLの反転信号)が接続され、ソースに0V(GND)が供給されたN型のトランジスタTB3を含む。
ここで、トランジスタTB2は、ゲートノードNB2の電圧が所与の電圧レベルVCC+VTB2(VTB2はトランジスタTB2のしきい値電圧)よりも高くならないようにNB2の電圧をクランプする回路として機能する。なおゲートノードNB2のクランプ回路は、図6のようなトランジスタTB2の構成に限定されず、ダイオード素子などの種々の素子、回路により実現できる。
ゲート制御用のキャパシタCB1は、その一端に第2のプレート線制御信号ΦPL0が供給され、その他端にゲートノードNB2が接続される。そしてキャパシタCB1は、ゲートノードNB2が第1の電圧レベルVCC−VTB1に設定された後、プレート線制御信号ΦPL0がアクティブ(VCC)になった場合に、容量カップリングによりゲートノードNB2を第2の電圧レベルVCC+VTB2に設定する。即ち図7のタイミングT26で電圧設定回路44によりゲートノードNB2が第1の電圧レベルVCC−VTB1に設定された後、タイミングT27でΦPL0がアクティブになると、CB1の容量カップリングによりNB2が第2の電圧レベルVCC+VTB2に設定(クランプ)される。なおキャパシタCB1は、常誘電体キャパシタであってもよいし、強誘電体キャパシタであってもよい。
このように、ゲートノードNB2が第2の電圧レベルVCC+VTB2に設定されると、トランスファートランジスタTRBが完全にオンになる。そしてWL駆動回路30(第KのWL駆動回路)のドライバDRVが、オンになったトランスファートランジスタTRB(駆動ノードNA1)を介して、プレート線PLを駆動する。
なお、図8の本実施形態の第1の変形例に示すように、PL駆動回路40にPL昇圧回路48を含ませる構成にしてもよい。このPL昇圧回路48は、第3のプレート線制御信号ΦPL1がアクティブ(VCC)になった場合に、プレート線(第Kのプレート線)を昇圧する。このようなPL昇圧回路48を設ける場合には、予めプレート線制御信号ΦPL0をGNDレベルに立ち下げておくことにより、ノードNB2の電圧を、トランスファートランジスタTRBがカットオフする電圧に設定しておく必要がある。
このPL昇圧回路48は、一端にプレート線制御信号ΦPL1が供給され、他端にプレート線PLが接続される昇圧用のキャパシタCB2を含む。そしてプレート線制御信号ΦPL1がアクティブになると、キャパシタCB2による容量カップリングによりプレート線PLが昇圧される。
またPL昇圧回路48は、ドレインにVCCが供給され、ゲート及びソースにプレート線PLが接続されたN型のトランジスタTB5を含む。このトランジスタTB5は、WL昇圧回路38のトランジスタTA4と同様に、PLを所与の電圧レベルVCC+VTB5(VTB5はトランジスタTB5のしきい値電圧)にクランプする回路として機能する。
図8のようにPL駆動回路40側にもPL昇圧回路48を設ければ、図1(C)のヒステリシス特性がインプリント(imprint)やファティーグ(fatigue)により劣化した場合にも、プレート線に十分な電圧を印加することができ、読み出し不良等を防止できる。
本実施形態のWL駆動回路30、PL駆動回路40の特徴をまとめると以下の通りである。
(1)ワード線WLとプレート線PLを共通のドライバDRV(駆動回路)で駆動している。
(2)WL駆動回路30、PL駆動回路40とは別個の専用回路(制御回路、パルス発生回路)で生成された信号ΦWL1に基づいて、ワード線電圧がVCC以上の電圧VPPに昇圧される。
(3)ワード線電圧の昇圧時に、トランスファートランジスタTRAのゲート電圧がVG=VCC−α<VCCになるため(図7のT25〜T31)、ワード線WLからドライバDRV側へのリーク電流が低減される。
(4)PL駆動回路40のトランスファートランジスタTRBのゲート電圧が、信号ΦWL0とは独立した信号ΦPL0により制御されるため、WL駆動回路30とPL駆動回路40を独立したタイミングで動作させることができる。
(5)トランスファートランジスタTRAのゲートに、第1の電圧レベルVCC−VTA2、第2の電圧レベルVCC+VTA1、第3の電圧レベルVCC−αというように変化する電圧が印加される(図7のT22、T23、T24)。
(6)信号#X及び信号φPLが非アクティブになり、トランジスタTA3、TB4がオンになることで、ワード線PL、プレート線WLが0Vにディスチャージされる。これにより、非選択のメモリセルにデータが書き込まれたり、非選択のメモリからデータが読み出される事態が防止される。
(7)ワード線WLをVCCに充電した後、WLをハイインピーダンス状態に設定し、その後、信号ΦWL1を用いてワード線電圧をVPPに昇圧している。
(8)トランスファートランジスタTRAのゲート電圧がVCC+VTA1にクランプされ、TRAのゲート酸化膜に対するストレスが軽減される。
本実施形態のWL駆動回路30、PL駆動回路40によれば以下の作用効果を奏することができる。
(I)従来はワード線WL、プレート線PLを別々の大きなサイズのトランジスタを有するドライバで駆動していたのに対して、本実施形態では、大きなサイズのトランジスタを有する共通の1つのドライバDRVを用いてWL、PLを駆動できる。従って、少なくとも1つのドライバの分だけ回路面積を小さくできる。
(II)アドレスデコード信号#Xとは別個の信号ΦWL1を用いてワード線の昇圧動作を制御しているため、ワード線電圧の昇圧期間を任意に調整できる。これにより、メモリセルのトランスファートランジスタ(図1のTR)のゲート酸化膜のダメージを軽減する調整も可能になる。
即ち図2(A)で説明したように、メモリセルに論理“1”の書き込みが行われるのは、プレート線PLが立ち下がった後のT04〜T05の期間であり、ワード線電圧はこのT04〜T05の期間で昇圧されていれば十分である。
本実施形態によれば、図7のT25に示す信号ΦWL1の立ち上がりタイミングを遅らせて、例えばタイミングT29の直前のタイミングに設定することで、ワード線電圧の昇圧期間を短縮しながら、論理“1”の書き込みも十分にできるようになる。これにより、書き込み不良の防止と、メモリセルのトランスファートランジスタ(図1(A)のTR)のゲート酸化膜のダメージ軽減を両立できる。
(III)ワード線電圧がVCCになった後に信号ΦWL0を立ち下げることで、トランスファートランジスタTRAのゲート電圧をVG<VCCにすることができる。これにより、この後、ワード線電圧をVPPに昇圧しても、トランスファートランジスタTRAがカットオフしているため、ワード線WLからドライバDRV側へ流出するリーク電流を低減できる。
(IV)信号ΦWL0と信号ΦPL、ΦPL0は独立した別個の信号であるため、例えば図4のPL駆動部24の配置場所に図3のWL&PL駆動部20を配置し、左右のワード線を同時に選択した後、ΦPL、ΦPL0により左右の任意のプレート線を選択することが可能になる。これにより回路構成を更に簡素化できる。
(V)信号ΦWL1と信号ΦPLは独立した別個の信号になっているため、信号ΦPLの
立ち下がり時に、ワード線WLの電圧がカップリングにより引き下げられる事態を防止できる。
即ち、ワード線WLを昇圧する手法として信号ΦPLを利用する手法も考えられる。ところが図2(A)で説明したように、論理“1”の書き込みが行われるのは、プレート線PL(ΦPL)が立ち下がった後のT04〜T05の期間である。従って、信号ΦPLを利用してワード線WLを昇圧する手法では、このT04〜T05の期間において、信号ΦPL(PL)の立ち下がりによるカップリングにより、昇圧されたワード線電圧が引き下がってしまう。このため、論理“1”を書き込むためにワード線電圧を昇圧した意味が失われてしまう。
この点、本実施形態では、ワード線昇圧用の信号ΦWL1と、プレート線制御用の信号ΦPLとは別個の信号になっているため、信号ΦPLが立ち下がった時に、ワード線電圧がカップリングにより引き下げられる事態を防止できる。
(VI)後述するように、信号ΦWL0、ΦPL0が接続されているキャパシタCA1、CB1や、トランスファートランジスタTRBのゲートに接続されている回路部分(電圧設定回路44)を、隣接した他のWL駆動回路、PL駆動回路との間で共用できる。これにより、図5の比較例に比べて回路を更に小規模化できる。
5.変形例
図9〜図11に、回路の共用化に関する本実施形態の第2、第3、第4の変形例を示す。図9の第2の変形例では、WL駆動回路30-1、30-2の間では回路の共用化は行われていないが、PL駆動回路40-1、40-2の間では回路が共用化されている。具体的にはゲート制御用のキャパシタCB1と、トランジスタTB1、TB2、TB3(電圧設定回路)と、インバータ回路INVBが、PL駆動回路40-1、40-2の間で共用されている。プレート線制御信号ΦPL0の信号変化タイミングは、PL駆動回路40-1と40-2とで同じタイミングに設定しても構わないからである。
なお図9に示すように、PL駆動回路40-1は、PL1に対応するWL1を駆動しているWL駆動回路30-1のドライバDRV1(駆動ノードWL1’)を用いて、プレート線PL1を駆動している。またPL駆動回路40-2は、PL2に対応するWL2を駆動しているWL駆動回路30-2のドライバDRV2(駆動ノードWL2’)を用いて、プレート線PL2を駆動している。
図10の第3の変形例では、PL駆動回路40-1、40-2の間では回路の共用化は行われていないが、WL駆動回路30-1、30-2の間で回路が共用化されている。具体的にはゲート制御用のキャパシタCA11が、WL駆動回路30-1、30-2の間で共用されている。ワード線制御信号ΦWL0の信号変化タイミングは、WL駆動回路30-1と30-2とで同じタイミングに設定しても構わないからである。
図11の第4の変形例では、PL駆動回路40-1、40-2の間で回路が共用化されていると共に、WL駆動回路30-1、30-2の間でも回路が共用化されている。
図5の比較例では複数のWL駆動回路間、複数のPL駆動回路間での回路の共用化は難しいが、本実施形態によれば図9〜図11に示すように回路を共用化できるため、比較例に比べて回路を更に小規模化できる。なお、図9〜図11では、2個のWL駆動回路間、2個のPL駆動回路間で回路を共用化する場合について示しているが、3個以上のWL駆動回路間、3個以上のPL駆動回路間で回路を共用化することも当然に可能である。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語(第1導電型、第1の電源、第2の電源等)として引用された用語(N型、0V(GND)、VCC等)は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
またワード線(WL)駆動回路、プレート線(PL)駆動回路の構成も図6等で説明したものに限定されない。例えばゲート制御回路の構成は図6の構成に限定されず、ワード線制御信号やプレート線制御信号のタイミングも図7のタイミングに限定されない。またプレート線をワード線駆動回路のドライバにより駆動しない構成を採用することも可能である。またワード線を昇圧するワード線昇圧回路の構成や配置場所も図6等に示す構成や配置場所に限定されない。また強誘電体メモリをロジック回路として利用してもよい。
図1(A)〜図1(C)は強誘電体メモリのメモリセルの説明図。 図2(A)、図2(B)は強誘電体メモリのライト動作、リード動作の説明図。 強誘電体メモリの構成例。 強誘電体メモリの構成例。 比較例の構成例。 本実施形態のWL駆動回路、PL駆動回路の構成例。 本実施形態のWL駆動回路、PL駆動回路の動作を説明する信号波形図。 本実施形態のWL駆動回路、PL駆動回路の第1の変形例。 本実施形態のWL駆動回路、PL駆動回路の第2の変形例。 本実施形態のWL駆動回路、PL駆動回路の第3の変形例。 本実施形態のWL駆動回路、PL駆動回路の第4の変形例。
符号の説明
DRV ドライバ、TRA、TRB トランスファートランジスタ、
TA1〜TA4、TB1〜TB5 トランジスタ、
CA1、CB1 ゲート制御用キャパシタ、CA2、CB2 昇圧用キャパシタ、
NA1 駆動ノード、NB1 ノード、NA2、NB2 ゲートノード、
ΦWL0 第1のワード線制御信号、ΦWL1 第2のワード線制御信号、
ΦPL 第1のプレート線制御信号、ΦPL0 第2のプレート線制御信号、
ΦPL2 第3のプレート線制御信号、
10、12、14 メモリセルアレイ、20 WL&PL駆動部、22 WL駆動部、
24 PL駆動部、30 WL駆動回路、32 ゲート制御回路、34 電圧設定回路、
38 WL昇圧回路、40 PL駆動回路、42 ゲート制御回路、44 電圧設定回路、48 PL昇圧回路、50、52、54 制御回路、
62、64 センスアンプ&ライト部、

Claims (14)

  1. 強誘電体キャパシタを有する複数のメモリセルが配置されるメモリセルアレイと、複数のワード線と、複数のプレート線と、複数のワード線駆動回路と、複数のプレート線駆動回路とを含み、
    前記複数のワード線駆動回路の第Kのワード線駆動回路は、
    第Kのワード線を駆動するドライバと、
    前記ドライバと前記第Kのワード線との間に設けられるワード線用トランスファートランジスタと、
    前記ワード線用トランスファートランジスタのゲート制御を行うワード線用ゲート制御回路とを含み、
    前記複数のプレート線駆動回路の第Kのプレート線駆動回路は、
    前記ドライバにより駆動される駆動ノードと第Kのプレート線との間に設けられるプレート線用トランスファートランジスタと、
    前記プレート線用トランスファートランジスタのゲート制御を行うプレート線用ゲート制御回路とを含み、
    前記ワード線用ゲート制御回路は、
    前記ワード線用トランスファートランジスタをオンにするゲート制御を行い、前記ワード線用トランスファートランジスタがオンになって前記ドライバにより前記第Kのワード線が駆動された後、前記第Kのワード線が昇圧される前に、前記ワード線用トランスファートランジスタをオフにするゲート制御を行って、前記第Kのワード線をハイインピーダンス状態に設定し、
    前記プレート線用ゲート制御回路は、
    前記ワード線用トランスファートランジスタがオフになった後、前記プレート線用トランスファートランジスタをオンにする制御を行い、
    前記ドライバは、
    前記ワード線用トランスファートランジスタがオフになった後、前記プレート線用トランスファートランジスタがオンになった場合に、オンになった前記プレート線用トランスファートランジスタを介して、前記第Kのワード線に対応する前記第Kのプレート線を駆動することを特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 請求項1において、
    前記ワード線用ゲート制御回路は、
    アドレスデコード信号により前記第Kのワード線が選択され、第1のワード線制御信号がアクティブになった場合に、前記ワード線用トランスファートランジスタをオンにするゲート制御を行い、前記第1のワード線制御信号が非アクティブになった場合に、前記ワード線用トランスファートランジスタをオフにするゲート制御を行うことを特徴とする強誘電体メモリ。
  3. 請求項2において、
    前記第Kのワード線駆動回路はワード線昇圧回路を含み、
    前記ワード線昇圧回路は、
    第2のワード線制御信号がアクティブになった場合に、前記第Kのワード線を昇圧することを特徴とする強誘電体メモリ。
  4. 請求項3において、
    前記ワード線昇圧回路は、
    一端に前記第2のワード線制御信号が供給され、他端に前記第Kのワード線が接続される昇圧用キャパシタを含むことを特徴とする強誘電体メモリ。
  5. 請求項4において、
    前記複数のワード線駆動回路の間で、前記昇圧用キャパシタが共用されることを特徴とする強誘電体メモリ。
  6. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記ワード線用ゲート制御回路は、
    アドレスデコード信号がアクティブになり前記第Kのワード線が選択された場合に、前記ワード線用トランスファートランジスタのゲートノードを第1の電圧レベルに設定する電圧設定回路と、
    一端に第1のワード線制御信号が供給され、他端に前記ゲートノードが接続されるゲート制御用キャパシタとを含み、
    前記ゲート制御用キャパシタは、
    前記ゲートノードが前記第1の電圧レベルに設定された後、前記第1のワード線制御信号がアクティブになった場合に、容量カップリングにより前記ゲートノードを第2の電圧レベルに設定し、前記ゲートノードが前記第2の電圧レベルに設定された後、前記第1のワード線制御信号が非アクティブになった場合に、容量カップリングにより前記ゲートノードを、前記ワード線用トランスファートランジスタをオフにする第3の電圧レベルに設定することを特徴とする強誘電体メモリ。
  7. 請求項6において、
    前記第Kのワード線が選択された場合の前記駆動ノードの電圧レベルをVCCとし、前記ワード線用トランスファートランジスタのしきい値電圧をVTAとした場合に、前記第3の電圧レベルはVCC−α(α>VTA)であることを特徴とする強誘電体メモリ。
  8. 請求項6又は7において、
    前記複数のワード線駆動回路の間で、前記ゲート制御用キャパシタが共用されることを特徴とする強誘電体メモリ。
  9. 請求項6乃至8のいずれかにおいて、
    前記電圧設定回路は、
    前記ゲートノードの電圧が所与の電圧レベルよりも高くならないように前記ゲートノードの電圧をクランプするクランプ回路を含むことを特徴とする強誘電体メモリ。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記プレート線用ゲート制御回路は、
    第1のプレート線制御信号がアクティブになった場合に、前記プレート線用トランスファートランジスタのゲートノードを第1の電圧レベルに設定する電圧設定回路と、
    一端に第2のプレート線制御信号が供給され、他端に前記ゲートノードが接続されるゲート制御用キャパシタとを含み、
    前記ゲート制御用キャパシタは、
    前記ゲートノードが前記第1の電圧レベルに設定された後、前記第2のプレート線制御信号がアクティブになった場合に、容量カップリングにより前記ゲートノードを第2の電圧レベルに設定することを特徴とする強誘電体メモリ。
  11. 請求項10において、
    前記複数のプレート線駆動回路の間で、前記電圧設定回路及び前記ゲート制御用キャパシタが共用されることを特徴とする強誘電体メモリ。
  12. 強誘電体キャパシタを有する複数のメモリセルが配置されるメモリセルアレイと、複数のワード線と、複数のプレート線とを含む強誘電体メモリの駆動方法であって、
    前記第Kのワード線を駆動するドライバと前記第Kのワード線との間に設けられるワード線用トランスファートランジスタをオンにするゲート制御を行い、
    前記ワード線用トランスファートランジスタがオンになって前記ドライバにより前記第Kのワード線が駆動された後、前記第Kのワード線が昇圧される前に、前記ワード線用トランスファートランジスタをオフにするゲート制御を行って、前記第Kのワード線をハイインピーダンス状態に設定し、
    前記ワード線用トランスファートランジスタがオフになった後、前記ドライバにより駆動される駆動ノードと第Kのプレート線との間に設けられるプレート線用トランスファートランジスタをオンにする制御を行い、
    前記ワード線用トランスファートランジスタがオフになった後、前記プレート線用トランスファートランジスタがオンになった場合に、オンになった前記プレート線用トランスファートランジスタを介して、前記第Kのワード線に対応する前記第Kのプレート線を前記ドライバにより駆動することを特徴とする強誘電体メモリの駆動方法。
  13. 請求項12において、
    アドレスデコード信号がアクティブになり前記第Kのワード線が選択された場合に、前記ワード線用トランスファートランジスタのゲートノードを第1の電圧レベルに設定し、
    前記ゲートノードが前記第1の電圧レベルに設定された後、前記第1のワード線制御信号がアクティブになった場合に、一端に第1のワード線制御信号が供給され他端に前記ゲートノードが接続されるゲート制御用キャパシタを用いた容量カップリングにより、前記ゲートノードを第2の電圧レベルに設定し、前記ゲートノードが前記第2の電圧レベルに設定された後、前記第1のワード線制御信号が非アクティブになった場合に、前記ゲート制御用キャパシタを用いた容量カップリングにより、前記ゲートノードを、前記ワード線用トランスファートランジスタをオフにする第3の電圧レベルに設定することを特徴とする強誘電体メモリの駆動方法。
  14. 請求項13において、
    前記第Kのワード線が選択された場合の前記駆動ノードの電圧レベルをVCCとし、前記ワード線用トランスファートランジスタのしきい値電圧をVTAとした場合に、前記第3の電圧レベルはVCC−α(α>VTA)であることを特徴とする強誘電体メモリの駆動方法。
JP2004342122A 2004-11-26 2004-11-26 強誘電体メモリ及びその駆動方法 Expired - Fee Related JP4114659B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004342122A JP4114659B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 強誘電体メモリ及びその駆動方法
US11/223,600 US7366035B2 (en) 2004-11-26 2005-09-09 Ferroelectric memory and method of driving the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004342122A JP4114659B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 強誘電体メモリ及びその駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006155712A JP2006155712A (ja) 2006-06-15
JP4114659B2 true JP4114659B2 (ja) 2008-07-09

Family

ID=36567228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004342122A Expired - Fee Related JP4114659B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 強誘電体メモリ及びその駆動方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7366035B2 (ja)
JP (1) JP4114659B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100781855B1 (ko) * 2006-04-21 2007-12-03 주식회사 하이닉스반도체 Rfid의 전압 펌핑 회로
US9024761B2 (en) * 2009-03-17 2015-05-05 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. System and method for persistent ID flag for RFID applications
JP4908560B2 (ja) * 2009-08-31 2012-04-04 株式会社東芝 強誘電体メモリ及びメモリシステム
KR102094131B1 (ko) 2010-02-05 2020-03-30 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치를 구동하는 방법
US9685223B2 (en) * 2013-11-14 2017-06-20 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited Voltage controller
JP6337635B2 (ja) * 2014-06-17 2018-06-06 富士通セミコンダクター株式会社 昇圧回路及びメモリデバイス
US10282108B2 (en) * 2016-08-31 2019-05-07 Micron Technology, Inc. Hybrid memory device using different types of capacitors
US9990992B2 (en) * 2016-10-25 2018-06-05 Arm Ltd. Method, system and device for non-volatile memory device operation

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001283583A (ja) 2000-03-29 2001-10-12 Fujitsu Ltd 半導体記憶装置
US6430093B1 (en) * 2001-05-24 2002-08-06 Ramtron International Corporation CMOS boosting circuit utilizing ferroelectric capacitors
US6667896B2 (en) * 2002-05-24 2003-12-23 Agilent Technologies, Inc. Grouped plate line drive architecture and method
JP2004087044A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Fujitsu Ltd 半導体記憶装置およびその制御方法
US7085190B2 (en) * 2004-09-16 2006-08-01 Stmicroelectronics, Inc. Variable boost voltage row driver circuit and method, and memory device and system including same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006155712A (ja) 2006-06-15
US20060114740A1 (en) 2006-06-01
US7366035B2 (en) 2008-04-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6504783B2 (en) Semiconductor device having early operation high voltage generator and high voltage supplying method therefor
US7852704B2 (en) Semiconductor storage device
US7280384B2 (en) Semiconductor memory device
US7366035B2 (en) Ferroelectric memory and method of driving the same
KR101949689B1 (ko) 기록 승압 및 기록 보조 기능을 갖는 메모리 회로
US7193925B2 (en) Low power semiconductor memory device
US9514790B2 (en) Data transmission circuit
US7675798B2 (en) Sense amplifier control circuit and semiconductor device using the same
US7200028B2 (en) Ferroelectric memory device and its driving method
JP3928720B2 (ja) 強誘電体記憶装置
US7245518B2 (en) Ferroelectric memory
US8045357B2 (en) Semiconductor memory device
US7016215B2 (en) Ferroelectric memory device with a spare memory cell array
US7808858B2 (en) Method and circuit for driving word line of memory cell
CN111292787B (zh) 具有字线电压波形的动态随机存取存储器
US7149133B2 (en) Semiconductor storage device
US20030227294A1 (en) Programming circuit and method having extended duration programming capabilities
JP2001283583A (ja) 半導体記憶装置
US6807080B2 (en) Enhanced storage states in an memory
US7551472B2 (en) Ferroelectric semiconductor memory device
JP3890269B2 (ja) 副ワードドライバ回路
CN113948127A (zh) 具有盖写锁存于感测放大器中的数据的驱动电路的装置
KR20000020192A (ko) 셀 어레이에 외부전원전압을 사용하는 메모리장치 및 그 구동방법
JP2006164369A (ja) 強誘電体記憶装置及び強誘電体記憶装置のデータ書き込み方法
KR20090063812A (ko) 로컬입출력라인 프리차지회로

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080204

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080407

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140425

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees