JP4110381B2 - 動圧軸受装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動圧軸受装置に関し、更に詳しくは、潤滑流体の外部への漏れおよび軸受の歳差運動に起因する動圧発生面の損傷を防止することのできる動圧軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスクや光ディスクなどに用いられるスピンドルモータ等のような高速回転装置を支持するための軸受装置として、動圧軸受装置(動圧流体軸受)が採用されている。動圧軸受装置は、一般に、シャフトとスリーブ等、相対回転自在に配置された二つの部材における互いの対向面(動圧面)のいずれか一方に、複数条の動圧溝を形成するとともに、その対向面間に潤滑油剤、液体金属等の液体、または種々の気体等の流体を充填した構成である。この構成により、動圧軸受装置は、二つの部材の相対回転時に、動圧溝のポンピング作用等によって流体に圧力(動圧)を発生させ、その動圧により二つの部材を非接触に支持する。
【0003】
図4は、従来の動圧軸受装置の構造を示す模式的断面図である。この例は、スラスト(アキシャル)方向の荷重を、軸部材先端に形成したピボット軸受で支承するラジアル動圧軸受を示している。このラジアル動圧軸受は、一方の開口が密閉された略筒状のスリーブ1と、このスリーブ1の他方の開口から挿入され、その内周に嵌合されるシャフト2と、から構成されている。なお、図示上方(軸方向上部)をこの動圧軸受における密閉端側、図示下方(軸方向下部)をこの動圧軸受における開放端側として説明する。
【0004】
スリーブ1は、筒状体11の密閉端側開口に蓋部材(スラスト板)12を嵌め入れ、これら筒状体11と蓋部材12とを、接着剤等を用いて一体として形成されている。また、シャフト2は、スリーブ1の密閉端側の開口から挿入され、このスリーブ1の内周に僅かの間隙を開けて回転自在に嵌合されている。このシャフト2のシャフト端部2aは、半球状に形成されているとともに、その先端が蓋部材12に接するように配置され、軸方向の荷重を支承するピボット軸受としての機能を果たす。また、シャフト2とスリーブ1との間の間隙には、潤滑流体(図示省略)が充填されるとともに、スリーブ1の開放端側の開口には、キャピラリーシール部が形成され、潤滑流体の外部への漏出防止が図られている。
【0005】
このシャフト2の外周面2xには、軸方向に所定の距離をおいて隣接する位置に、それぞれ周方向にヘリングボーンまたはV字パターンの密閉端側のラジアル動圧溝21および開放端側のラジアル動圧溝22が形成されている。なお、両ラジアル動圧溝21,22間の帯状の領域23は、これらの動圧溝21,22によって発生する動圧の干渉を防止するために設けられているもので、この構成により、シャフト2とスリーブ1が相対回転した場合、これらシャフト2の外周面2xとスリーブ1の内周面1xの間には、真中に非動圧発生帯33を挟んで、隣接する軸方向密閉端側および開放端側に、それぞれ密閉端側動圧発生帯31および開放端側動圧発生帯32が形成されることになる。
【0006】
以上のような構成の動圧軸受装置において、図5に示す断面図のように、2つ動圧発生帯31,32におけるスリーブ1の内周面1xあるいはシャフト2の外周面2xの一方をテーパ形状とし、これら動圧発生帯31,32内における隣接側(非動圧発生帯33側)のスリーブ1とシャフト2との間隙d1を、スリーブ両端側の間隙d2より大きくすることによって、相対回転時のオイル(潤滑流体)を非動圧発生帯33に集め、動圧発生面のオイル切れを防止する提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−120662号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような動圧軸受装置においては、軸方向に隣接して形成された2つのラジアル動圧溝によって発生する動圧の差圧に起因して、スリーブ開放端側への潤滑流体漏れが発生してしまう場合があった。
【0009】
また、回転側であるシャフトあるいはスリーブが歳差運動(コニカル振れ回り)を起こした場合、その振れ量が大きくなるスリーブ内周面の軸方向両端部近傍において、シャフトとスリーブが接触してしまい、シャフト外周面およびスリーブ内周面に傷つき等の損傷が発生してしまうという問題があった。
【0010】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、軸受の歳差運動に起因する損傷等の発生を防止しつつ、潤滑流体の外部への漏れを抑えることで寿命の長い動圧軸受装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、一方の開口が密閉されたスリーブの内周に、僅かの間隙を開けてシャフトが回転自在に嵌合され、これら対向するシャフトの外周面とスリーブの内周面との間には、円周方向に帯状の非動圧発生帯を挟んだ軸方向両側に、前記シャフト外周面あるいは前記スリーブ内周面のどちらか一方に軸方向に対称なヘリングボーンまたはV字パターンのラジアル動圧溝が形成された密閉端側動圧発生帯および開放端側動圧発生帯が、それぞれ設けられ、これらシャフトとスリーブの間の間隙に、潤滑流体が充填されているとともに、前記シャフトとスリーブの相対回転時に前記動圧溝で発生する動圧により、これらシャフトとスリーブの相対回転を非接触に支持する動圧軸受装置において、前記密閉端側動圧発生帯のスリーブ密閉端側および非動圧発生帯側におけるシャフトとスリーブとの間隙を、それぞれ第1の間隙、第2の間隙とし、前記開放端側動圧発生帯の非動圧発生帯側およびスリーブ開放端側におけるシャフトとスリーブとの間隙を、それぞれ第3の間隙、第4の間隙としたとき、第1の間隙が第2の間隙より大きく、かつ、第4の間隙が第3の間隙より大きく形成されているとともに、第1の間隙と第2の間隙との差が、第4の間隙と第3の間隙との差より大きくなる形状に、前記シャフト外周面あるいは前記スリーブ内周面が形成されていることを特徴とする。
【0012】
また、この動圧軸受装置の具体的な構成例として、前記動圧溝が前記シャフトの外周面に形成されているとともに、この動圧溝に対向する前記各動圧発生帯内のスリーブ内周面が、それぞれ軸方向にテーパ形状に形成されている構成を好適に採用することができる(請求項2)。
【0013】
本発明は、軸方向に隣接する2つのラジアル動圧発生帯で発生する動圧により、シャフトとスリーブの相対回転を非接触に支持する動圧軸受装置において、その回転に歳差運動が発生した場合に、回転体の振れ量が大きくなるスリーブの密閉端側近傍および開放端側近傍におけるシャフトとスリーブとの間隙(径方向すきま)を、従来より大きく形成することにより、所期の目的を達成しようとするものである。
【0014】
すなわち、本発明によれば、密閉端側および開放端側の動圧発生帯部位における隣接側(非動圧発生帯側)のスリーブとシャフトの径方向間隙(第2の間隙および第3の間隙)より、それぞれの動圧発生帯におけるスリーブ両端側の間隙(第1の間隙および第4の間隙)を大きく形成することによって、動圧軸受装置の回転が歳差運動を起こした場合でも、これらシャフトとスリーブとの接触を防止することができる。
【0015】
また、本願発明の動圧軸受装置は、上記構成に加えて、これらシャフトとスリーブの間に充填される潤滑流体のスリーブ開放端側への漏れを防止する手段として、密閉端側の動圧発生帯における密閉端側の第1の間隙と非動圧発生帯側の第2の間隙との差が、開放端側の動圧発生帯における開放端側の第4の間隙と非動圧発生帯側の第3の間隙との差より大きくなる形状に、シャフトの外周面あるいはこれに対向するスリーブの内周面のどちらか一方を形成する。
【0016】
すなわち、2つの動圧発生帯内の間隙をスリーブ両端側に向かって広くなるように形成した場合、これらの動圧発生帯には、軸方向両端側(スリーブ密閉端側およびスリーブ開放端側)に向かう潤滑流体の流れが生じる。そのため、スリーブ開放端においては、この潤滑流体の移動によって圧力が上昇し、外部への漏れが発生してしまう恐れがあった。しかしながら、本発明の動圧軸受装置は、スリーブ密閉端側に向かう潤滑流体の流れの方が強くなるように、これらスリーブとシャフトとの間隙を構成したことにより、結果として潤滑流体はスリーブ密閉端側に押し込まれることになる。従って、本発明の動圧軸受装置は、潤滑流体のスリーブ開放端への漏れを抑制することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつこの発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における動圧軸受装置の構造を示す模式的断面図である。なお、従来例と同様の機能を有する構成部材には、同じ符号を付記する。また、密閉端側動圧発生帯31のスリーブ1密閉端側および非動圧発生帯33側におけるシャフト2とスリーブ1との間隙を、それぞれD1(第1の間隙)、D2(第2の間隙)とし、開放端側動圧発生帯32の非動圧発生帯33側およびスリーブ1開放端側におけるシャフト2とスリーブ1との間隙を、それぞれD3(第3の間隙)、D4(第4の間隙)として説明する。
【0018】
この第1の形態における動圧軸受装置も、基本的な構成は従来例と同様であり、一方の開口が密閉された略筒状のスリーブ1と、このスリーブ1の他方の開口から挿入され、その内周に嵌合されるシャフト2と、から構成されている。スリーブ1は、筒状体11の密閉端(図示上方)側開口に蓋部材(スラスト板)12を嵌め入れ、これら筒状体11と蓋部材12とを、接着剤等を用いて一体として形成されている。また、シャフト2は、スリーブ1の開放端(図示下方)側の開口から挿入され、このスリーブ1の内周に僅かの間隙を開けて回転自在に嵌合されている。なお、シャフト2とスリーブ1との間の間隙には、潤滑流体が充填されるとともに、スリーブ1の開放端側の開口には、キャピラリーシール部が形成され、潤滑流体の外部への漏出防止が図られている。
【0019】
このシャフト2の外周面2xにも、従来例同様、軸方向に所定の距離をおいて隣接する位置に、それぞれ軸方向に対称なヘリングボーンまたはV字パターンの密閉端側のラジアル動圧溝21および開放端側のラジアル動圧溝22が形成されている。また、これらシャフト2の外周面2xとスリーブ1の内周面1xの間には、非動圧発生帯33を挟んで隣接する軸方向両側に、それぞれ密閉端側動圧発生帯31および開放端側動圧発生帯32が形成されている。
【0020】
本実施の形態における動圧軸受装置の特徴は、各動圧発生帯31,32におけるシャフト2とスリーブ1との間隙が、非動圧発生帯33側より軸方向両端側において大きく(D1>D2,D4>D3)、かつ、密閉端側動圧発生帯31における密閉端側の間隙D1と非動圧発生帯33側の間隙D2との差が、開放端側動圧発生帯32における開放端側の間隙D4と非動圧発生帯33側の間隙D3との差より大きく(D1−D2>D4−D3)なるように、各動圧発生帯31,32におけるスリーブ1の内周面1xが、それぞれテーパ形状に形成されている点である。
【0021】
以上の構成により、本実施の形態における動圧軸受装置は、これらシャフト2とスリーブ1の相対回転時に、回転側であるシャフト2あるいはスリーブ1が歳差運動(コニカル振れ回り)を起こした場合でも、その歳差運動による振れ量が大きくなるスリーブ両端側の間隙(D1,D4)が広く形成されていることから、これらシャフト1とスリーブ2との接触が生じにくく、傷つき等の損傷の発生を防止することができる。
【0022】
また、密閉端側動圧発生帯31におけるスリーブ内周面1xの傾斜が、開放端側動圧発生帯32における内周面1xの傾斜より大きいことから、開放端側(図示上方)よりも密閉端側(図示下方)に向かう潤滑流体の流れの方が強くなり、潤滑流体はスリーブ密閉端側に押し込まれることになる(ポンプイン効果)。従って、本実施の形態における動圧軸受装置は、潤滑流体の開放端側への漏れを防止する効果も併せて奏することができる。
【0023】
なお、以上の実施の形態においては、各動圧発生帯31,32におけるスリーブ内周面1xの形状をそれぞれテーパ形状としたが、潤滑流体をスリーブ両端方向に向かわせるスリーブ内周面1xの形状は、この例に限定されるものではなく、例えば、図2に示すように、各動圧発生帯31,32の軸方向略中央に、これら動圧発生帯31,32のスリーブ両端部側の間隙を広くする段部を形成しても良い。
【0024】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態における動圧軸受装置の構造を示す模式的断面図である。この動圧軸受装置は、第1の実施の形態と同様のラジアル動圧軸受に加え、シャフト2の一端に、軸方向の荷重を支承するスラスト動圧軸受が形成されている。
【0025】
この第2の実施の形態において使用されるシャフト2は、その外周面2xに第1の実施の形態と同様のラジアル動圧溝21,22が形成されているとともに、その一端に円板状のフランジ部2bが設けられている。また、このフランジ部2bの両端面2yおよび2zには、それぞれ周方向にヘリングボーンまたはV字パターンのスラスト動圧溝24および25が形成されている。スリーブ1は、筒状体11の密閉端(図示上方)側開口に、シャフト2のフランジ部2bを嵌め入れることのできる円周段部11aが形成されており、このシャフト2を嵌合した状態で、その開口に蓋部材(スラスト板)12を嵌め合わせて密閉され、接着剤等を用いて一体とされている。なお、このシャフト2のフランジ部2bとスリーブ1との相対回転は、シャフト2のフランジ部端面2yとスリーブ1の円周段部端面1yとの間に発生するスラスト方向の動圧と、シャフト2のフランジ部端面2xと蓋部材12の内側面12zとの間に発生するスラスト方向の動圧とによって、非接触に支持されることとなる。
【0026】
また、この動圧軸受装置におけるラジアル動圧軸受部位の構造は、第1の実施の形態と同様であり、密閉端側動圧発生帯31および開放端側動圧発生帯32におけるシャフト2とスリーブ1との間隙が、非動圧発生帯33側より軸方向両端側において大きく(D1>D2,D4>D3)、かつ、密閉端側動圧発生帯31における密閉端側の間隙D1と非動圧発生帯33側の間隙D2との差が、開放端側動圧発生帯32における開放端側の間隙D4と非動圧発生帯33側の間隙D3との差より大きく(D1−D2>D4−D3)なるように、動圧発生帯31,32におけるスリーブ1の内周面1xが、それぞれテーパ形状に形成されている。
【0027】
そのため、本実施の形態における動圧軸受装置は、シャフト2あるいはスリーブ1の回転が歳差運動(コニカル振れ回り)を起こした場合でも、これらシャフト2とスリーブ1との接触が生じにくく、傷つき等の損傷の発生を防止することができる。また、開放端側よりも密閉端側に向かう潤滑流体の流れの方が強くなり、潤滑流体が密閉端(スラスト動圧軸受)側に押し込まれることから、潤滑流体の開放端側への漏れを防止することができる。
【0028】
なお、以上の実施の形態においても、各動圧発生帯31,32部位におけるスリーブ内周面1xをそれぞれテーパ形状としたが、第1の実施の形態同様、このテーパ形状の代わりに、各動圧発生帯31,32内における軸方向略中央に段部を設け、潤滑流体をスリーブ両端部方向に向かわせるようにしても良い。
【0029】
また、以上2つの実施の形態においては、これら潤滑流体をスリーブ両端部方向に向かわせる形状を、スリーブ1の内周面1xに設けた例を示したが、このテーパ形状は、シャフト1の外周面2xに設けても良い。
【0030】
また更に、ラジアル動圧溝およびスラスト動圧溝は、シャフトあるいはスリーブのどちら側に設けても良く、本発明は、シャフト回転もしくはスリーブ回転のどちらのタイプの動圧軸受装置にも、等しく適用することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の動圧軸受装置によれば、シャフトとスリーブの間に充填される潤滑流体のスリーブ開放端側への漏れを防止するとともに、軸受の回転が歳差運動を起こした場合でも、シャフトとスリーブとの接触が生じ難く、これら部材への傷つき等のトラブルの発生が防止され、もって寿命の長い動圧軸受装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における動圧軸受装置の構造を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動圧軸受装置におけるスリーブ内周面1xの段部形状を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における動圧軸受装置の構造を示す模式的断面図である。
【図4】従来の動圧軸受装置の構造を示す模式的断面図である。
【図5】従来の別の動圧軸受装置におけるスリーブ内周面1xの形状を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 スリーブ
1x 内周面
2 シャフト
2x 外周面
2a シャフト端部
11 筒状体
12 蓋部材
21,22 ラジアル動圧溝
23 帯状の領域
24,25 スラスト動圧溝
31 密閉端側動圧発生帯
32 開放端側動圧発生帯
33 非動圧発生帯
Claims (2)
- 一方の開口が密閉されたスリーブの内周に、僅かの間隙を開けてシャフトが回転自在に嵌合され、これら対向するシャフトの外周面とスリーブの内周面との間には、円周方向に帯状の非動圧発生帯を挟んだ軸方向両側に、前記シャフト外周面あるいは前記スリーブ内周面のどちらか一方に軸方向に対称なヘリングボーンまたはV字パターンのラジアル動圧溝が形成された密閉端側動圧発生帯および開放端側動圧発生帯が、それぞれ設けられ、これらシャフトとスリーブの間の間隙に、潤滑流体が充填されているとともに、前記シャフトとスリーブの相対回転時に前記動圧溝で発生する動圧により、これらシャフトとスリーブの相対回転を非接触に支持する動圧軸受装置において、
前記密閉端側動圧発生帯のスリーブ密閉端側および非動圧発生帯側におけるシャフトとスリーブとの間隙を、それぞれ第1の間隙、第2の間隙とし、前記開放端側動圧発生帯の非動圧発生帯側およびスリーブ開放端側におけるシャフトとスリーブとの間隙を、それぞれ第3の間隙、第4の間隙としたとき、第1の間隙が第2の間隙より大きく、かつ、第4の間隙が第3の間隙より大きく形成されているとともに、第1の間隙と第2の間隙との差が、第4の間隙と第3の間隙との差より大きくなる形状に、前記シャフト外周面あるいは前記スリーブ内周面が形成されていることを特徴とする動圧軸受装置。 - 前記動圧溝が前記シャフトの外周面に形成されているとともに、この動圧溝に対向する前記各動圧発生帯内のスリーブ内周面が、それぞれ軸方向にテーパ形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の動圧軸受装置。
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