JP4110364B2 - ロゴデータの作成方法、その方法を記録した記録媒体、および、ロゴデータ作成装置 - Google Patents

ロゴデータの作成方法、その方法を記録した記録媒体、および、ロゴデータ作成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置(プリンタ)内部に登録したロゴデータを所定の印刷命令に従って、印刷するプリンタに登録するロゴデータを作成する方法、その方法を実現するコンピュータプログラムを格納した記録媒体およびロゴデータを作成する装置に関する。ここで、ロゴとは、一般的には、例えばPOS端末装置等でレシート上に印刷される店舗または企業名等を示すものをいうが、本明細書では、後述するようにこれらに加えて、宣伝広告情報、クーポン券、告知情報をも含む概念として用いている。また、本明細書では減色とは、カラー深度を浅くすることもしくは2値化するという意味で使用している。
【0002】
【従来の技術】
例えば、POS(販売時点管理システム)端末装置では、商品精算情報を印字するレシートの上に、店舗名または企業名等からなるロゴを印刷する。POS端末装置で印刷されるロゴは、特殊な装飾文字、特殊なデザイン等で構成されるものが多く、ほとんどのロゴは画像情報で構成されている。
【0003】
このような画像情報はデータ量が多いため、個々のレシート印刷の度にロゴデータを送信していたのでは、印刷に多くの時間を必要とする。一方、POS端末装置では、購入商品の登録および精算処理を迅速に行なう必要があるため、特に迅速な印刷が求められる。そのため、POS端末装置では、頻繁に印刷を行なうロゴ情報をプリンタ内部の不揮発性記憶部に記憶(登録または格納)しておき、所定の印刷命令を受信することにより不揮発性記憶部から登録したロゴを読み出しそのロゴを印刷するようにしている。この様にプリンタに登録することにより、ホスト装置からロゴ情報(主として画像情報)を送信する必要がなくなることによるホスト装置の負担軽減を図ることができるのみならず、送信時間がかからないので印刷速度を大幅に向上させることができる。本発明は、このような各種ロゴデータのプリンタへの登録に関するものである。
【0004】
最近のフルカラープリンタでは、1600万色以上の色数の印刷が可能なものもあり、ほぼ自然色に近い色での印刷が可能となっている。従って、ロゴ印刷をフルカラーで行なうようにすることも可能であるが、自然色に近い色で印刷を行なう場合には、イメージ情報の処理が複雑である上にC(シアン)、M(マジェンダ)、Y(イエロー)、K(黒)等の各種の色毎の印刷パターンデータをビット情報として記憶しておき、これらのドットデータの印刷を実行しなければならない。そのため、フルカラー印刷はモノクロ印刷と比べて、印刷するイメージデータの演算処理、プリンタによるデータの受信、およびその印刷処理時間がかかるため、一般的に印刷速度が遅れ、プリンタの構成が複雑となる。
【0005】
一方、POS端末装置では、商品の精算時にレシート印刷を行なわなければならない必要上、高速性、一定の印刷品質、および静寂性等に加えて経済性が要求されるため、必ずしもフルカラー印刷が好ましいとはいえない。このように、常にフルカラー印刷が求められるわけではなく、種々の用途に従って、自然色の画像から一定数の色まで減色して印刷することが要求され、そのような要求に適合する製品が提供されることとなる。
【0006】
POSプリンタの主目的は、購入商品の細目および金額等の詳細情報等をレシートおよびジャーナルに正確に印刷することである。そのため、POSプリンタではカラー印刷の必要性は低いものと考えられており、カラー印刷の潜在ニーズの存在はあまり認識されていなかった。
【0007】
しかし、POSプリンタで発行されるレシートは、購入商品の細目および金額等の詳細情報を顧客に伝えるメッセージシートであり、領収書である。従って、レシートは購入商品の登録および精算処理の終了時に顧客に直接手渡される。多くの顧客は精算に誤りがないかレシートの内容を読み取ることにより確認する。また、多くの顧客は自宅に帰り、これらのレシートの内容を確認しつつ、家計簿への記録を行なう。このように、レシートは個々の顧客に個別的に直接に手渡されるものであり、レシートは顧客にとっても重要な記録であるから大切に取り扱われ、通常の広告宣伝用のチラシとは本質的に異なる媒体である。
【0008】
顧客は、受領したレシートの内容を見て購買内容と支払いに間違いがないかを確認する。従って、レシート上に、顧客に興味のある情報を印刷することにより、その情報を顧客に確実に伝えることが可能となる。この場合、できるだけ伝えたい情報の識別性を高めて印刷することが望ましい。例えば、従来のロゴ印刷と同様にして、広告宣伝用の写真または絵もしくは文字、告知情報等(以下、告知イメージ情報と呼ぶ)をレシート上にカラー印刷することにより、レシートを通じて顧客への商品プロモーション、告知等をすることが可能となる。レシートは各顧客に個別的に直接渡されるものであり、各顧客への注意喚起力、影響力は通常のチラシ広告、つるし広告に比し各段に大きい。特にカラー印刷が可能になると、識別力も増し、顧客の注意力を強く喚起し、レシートをチェックする度にその存在をアピールすることが可能となり、告知上または販促上極めて有効である。
【0009】
POSプリンタでは、上述の通り印刷速度と経済性等の観点から、フルカラープリンタではなく、限定された所定の数種類の色(例えば、赤と黒の2色)のみを使用可能なプリンタが主流である。しかし、色数が限定されているとはいえ、カラーイメージ情報を印刷可能なPOSシステムは、単に商品精算登録システムとしてだけでなく、商品販促のツールとしての使用も可能となり、流通分野において今後更にカラープリンタを搭載したPOSシステムの利用が拡大されるものと予測される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、カラーロゴ印刷が可能になり印刷目的が多様化してくると、印刷する告知情報およびイメージ情報等に相応してロゴのサイズの指定変更、使用する色の指定、解像度の変更等を自由に設定できることが望ましい。また使用するロゴデータの種類も増え、かつ告知情報の印刷、割引券等の発行、商品広告の印刷等を目的とするロゴデータでは、既に登録済みのロゴデータの内容を少し変更して使用するような使いまわしも頻繁に生じるものと考えられる。
【0011】
しかし、従来のPOS端末装置では、登録するロゴデータを画像作成のソフトウェア等により作成し、ロゴ登録専用プログラムによってプリンタに登録していた。このようなロゴ登録専用プログラムに画像編集機能を備えるようにしてもよいが、フルカラーを減色してプリンタで印刷可能な色(以下「印刷可能色」という。)へ変換する場合に、希望する色合い、減色方法を使用して希望するロゴを自由に作成することができないという問題があった。そのため、印刷目的に適するロゴの作成が困難でありカラーPOSプリンタを有効利用できないという問題があった。
【0012】
また、ロゴデータを作成するにあたり、原画(元データ)が複数の画像データまたはテキストデータ(以下、「オブジェクト」という)から構成される場合がある。このような場合、元データの画像全体を単一の減色方法で減色処理して、プリンタの印刷能力に適合するような2色化または3色化等の処理によりロゴデータを作成するだけではなく、オブジェクト毎に異なる減色処理を施すこともできることが望ましい。
【0013】
また、印刷可能色の色数が少ないため、各使用可能色を有効に使って印刷目的にあったロゴを作成する必要がある。従って、ロゴの作成装置はできるだけ多彩な色の表現方法を選択可能であることが望ましい。例えば、黒色と青色が印刷可能色であり、背景の空とそれ以外の部分が別々のオブジェクトで構成されているとすると、空を青色のグレースケールで表示し、それ以外のオブジェクトを黒色のグレースケールで表示すると、黒色だけのグレースケール画像とはかなり異なった印象を与えることが可能となる。このように、印刷可能色が2色以上であれば、黒以外の色を使ったグレースケールを用いて、表現力を高めることが可能である。
【0014】
また、ロゴの作成にあたっては、ロゴの元となる基本画像データを表示しながら減色方法の指定、色の指定等を行ない、その結果を同一画面で比較することができることが望ましい。そのためには2つの画像を同一画面に表示する必要があるため、画像を縮小して表示することが求められることが多い。画面表示は表示された状態がそのまま印刷されることが望ましいことから、WYSWYGの概念に従い、本来印刷されるロゴデータを縮小印刷することが考えられる。しかしながら、ロゴデータの場合には、多色の画像を所定の色(2色または3色)に減色処理したものである。従って、多色の画像を少ない色の画像に減色する場合、例えばディザ法を使用して減色する場合等では、減色した後にその画像を縮小表示すると、画面上に格子状の薄い模様が現れ、実際に印刷されるときのロゴの色および画像として正確なプレビュー表示ができないという問題があった。このような格子状縞模様の発生は、減色処理の後に縮小化処理のためのデータサンプリングを行なうと、同じ色が直線状または模様状にサンプリング取得され易いことに起因するものと考えられる。
【0015】
また、POSプリンタ等のロゴは、少ない色を利用して、できるだけ鮮明な、またはきれいな、もしくはインパクトの強い画像を印刷することを目的とするものであるから、ロゴの作成にあたっては、印刷画像イメージができるだけ明確にプレビュー表示できることが望ましい。ここで、多色画像を減色処理した後に縮小表示するような処理は、いくつかの場面で想定できるが、以下では、実用的観点から重要度の高いPOSプリンタで印刷するロゴの作成装置を用いて説明する。しかし、これは本発明がPOSプリンタに限定して適用されることを意味するものではなく、本発明の基本原理に反しない限り多色画像を減色処理した後に縮小表示するような処理に、広く適用可能である。
【0016】
本発明は、上述のような問題を解決することを目的とし、ロゴの作成または変更が容易なロゴ作成方法、その実行命令を記録した記録媒体、およびロゴ作成装置を提供するものである。
【0017】
また、本発明の他の目的は、ロゴの作成時に実際の印刷イメージを確認しながらロゴの色指定、サイズ、減色方法等の設定変更を行なうことができるロゴ作成方法、その実行命令を記録した記録媒体、およびロゴ作成装置を提供することである。
【0018】
更に、本発明の他の目的は、先に登録したロゴデータを利用して新たなロゴを作成することができるロゴ作成方法、その実行命令を記録した記録媒体、およびロゴ作成装置を提供することである。
【0019】
また、本発明の他の目的は、元データの構成部分毎に異なる減色処理を施すことができるロゴデータ作成装置を提供することを目的とする。
【0020】
更に本発明は、元データを複数の構成データから作成し、減色処理を含む画像処理を構成データ毎に施すことが可能なロゴ作成装置を提供することを目的とする。
【0021】
また、本発明の他の目的は、グレースケール表現を黒色以外の色でもグレースケール表現することができるロゴ作成装置または方法を提供することを目的とする。
【0022】
更に本発明は、元データの画像を構成するオブジェクト毎にグレースケール処理する色を指定することが可能なロゴデータ作成装置または方法を提供することを目的とする。
【0023】
また、本発明の他の目的は、多色の画像をディザ法等により減色処理した処理画像を確認するときなどに、格子状模様等のない縮小イメージ画像を表示できるロゴデータ作成方法、その実行命令を記録した記録媒体、およびロゴデータ作成装置を提供するものである。
【0024】
尚、本発明はロゴ作成装置に限らず、多色の画像をディザ法等により減色処理した処理画像を確認するときなどに、格子状模様等のない縮小イメージ画像を表示できる縮小表示画面を提供する方法および装置を提供することもできる。
【0025】
尚、本発明は、POSプリンタに限らず、例えば、銀行のATM装置、駐車券発行装置、銀行等の窓口整理券発行装置のプリンタ等でも、特定のイメージ情報を繰り返し印刷するためにロゴデータをプリンタ内部に登録する場合には適用可能である。また、ロゴとは、通常、POS端末装置で使用される特殊な装飾文字または特殊なデザインで構成される店舗名または企業名等からなるマークのことである。しかし、本明細書でロゴ、ロゴデータまたはロゴ情報というときには、このような従来のロゴだけでなく、上述したようにPOS端末装置で繰り返し印刷するためにプリンタに登録する広告宣伝、告知情報、クーポン券等のイメージ情報も含む概念として用いている。また、ロゴにはイメージデータのみならず、テキストデータも含むものとし、モノクロ、カラーのいずれも含む。
【0026】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の原理に従って、下記の発明を開示する。
【0027】
本発明では、画像データ、グラフィックデータおよびテキストデータ等のオブジェクトを組み合わせることにより最終的に用いられるロゴの基礎となる元データを作成し、減色方法の指定、元データの複数の色を印刷可能色の中から希望の色へ任意に変換し、サイズの指定を行なえるようにして上記課題を解決する。
【0028】
また、本発明は、複数のオブジェクト(画像データおよびテキストデータ)からなる元データを、ロゴを印刷するプリンタの機種固有の機能および特性に合わせて画像処理する際に、各オブジェクトを元データから取り出し、画像処理を行なった後に更に元データに組み込むような処理を行なうことにより、上記課題を解決する。これにより、元画像を構成するオブジェクト毎に画像処理ができるようになり、プリンタの能力を最大限に発揮および反映したロゴの作成が可能となった。これにより、商品広告情報、クーポン券、割引券、告知情報等の目的に沿ったロゴの作成が一層容易となる。
【0029】
また、本発明は、元データの各画素の輝度に従ってグレースケール処理を行ない、設定入力に応じてグレースケール処理を行なった元データ色を、印刷可能色の指定を変更することにより、指定された色でグレースケール表示するようにして、上記課題を解決する。このようにロゴデータの作成段階において、選択された色によりグレースケール表示の加工ができることにより、元データをあらかじめ所定の色でグレースケール処理しておく必要がなく便利である。また、ロゴデータ作成段階で、種々のパターンで表示してみることができるので、ロゴ作成には極めて有用である。このようなグレ−スケール処理を各オブジェクト毎に行なうことができると、更に有用性が増す。
【0030】
また、本発明では、ロゴを作成するための処理が行なわれる元データとは別個に、表示用に元データの縮小画像データを先に作成しておき、入力された設定情報に従ってこの縮小画像データを元データと同様に減色処理して表示することにより、上記課題を解決する。このように縮小化処理してから減色(カラー深度を浅くするまたは2値化)すると、縮小化処理のためのサンプリングで同一の色が直線状または模様状に連続することは少なく、かつ、その後の減色処理でも同じ色が直線状または模様状に現れることはきわめて稀である。そのため、格子状の模様の出現が防止可能となる。
【0031】
本発明のロゴデータの作成方法は、
少なくともビットマップ形式の元データ取得手段と、設定情報入力手段と、画像縮小化処理手段と、データ調整処理手段と、元データ表示手段と、ロゴデータ表示手段と、ロゴデータ出力手段とを備えるロゴデータ作成装置におけるロゴデータの作成方法であって、
(a) 前記設定情報入力手段からの元データ取得指示に基づき、前記元データ取得手段によって、少なくとも2色を有する画像オブジェクト、グラフィックオブジェクトまたはテキストオブジェクトの一つを含む元データを取得する元データ取得工程と、
(b) 前記設定情報入力手段からの設定情報入力指示に基づき、当該設定情報入力手段によって設定された、少なくとも前記元データの色をプリンタで印刷可能な印刷可能色数まで減色するための減色処理指定入力および減色した前記元データの色を前記プリンタで印刷可能な印刷可能色の中の所定の色に変換するための第1の色指定入力を含む、前記元データを加工するための設定情報を入力する設定情報入力工程と、
(c) 前記データ調整処理手段によって、取得された前記元データに対して、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記元データに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行う第1のデータ調整処理工程と、
(d) 前記ロゴデータ出力手段によって、調整処理された前記元データをロゴデータファイルとして出力するロゴデータ出力工程と、を備え、更に、
(e) 前記画像縮小化処理手段によって、取得された前記元データを所定の大きさに縮小化する縮小化処理工程と、
(f) 前記元データ表示手段によって、縮小された前記元データを元データイメージ画像として表示する縮小元データ表示工程と、
(g) 前記データ調整処理手段によって、縮小された前記元データに対して、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記元データに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行う第2のデータ調整処理工程と、
(h) 前記ロゴデータ表示手段によって、前記第2のデータ調整処理工程(g)で調整処理された前記元データをロゴデータイメージ画像として表示する縮小ロゴデータ表示工程と、
を備えることを特徴とする。
【0032】
本発明のロゴデータ作成装置は、少なくとも2色を有する画像オブジェクト、グラフィックオブジェクトまたはテキストオブジェクトの一つを含む元データを取得する元データ取得手段と、取得した前記元データを所定の大きさに縮小化処理する縮小化処理手段と、 縮小された前記元データを元データイメージ画像として表示する元データ表示手段と、少なくとも前記元データの色をプリンタで印刷可能な印刷可能色数まで減色するための減色処理指定入力および減色した前記元データの色を前記プリンタで印刷可能な印刷可能色の中の所定の色に変換するための第1の色指定入力を含む、前記元データを加工するための設定情報を入力するための設定情報入力手段と、取得された前記元データ及び縮小された前記元データに対して、それぞれ、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記元データに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行うデータ調整処理手段と、縮小され、且つ、調整処理された前記元データを確認画像として表示するロゴデータ表示手段と、を備えることを特徴とする。この場合において、ロゴデータ表示手段を、前記設定情報の入力が変更されるまで、縮小され、且つ、調整処理された前記元データの表示を継続し、前記設定情報の入力が変更されると、当該設定情報の入力に応じて、新たに調整処理された前記元データの表示を更新するように構成しても良い。これにより、設定情報を入力後の処理画像を確かめながら、何回でも設定情報を変更し、最適なロゴデータを作成可能となる。

【0033】
また、本発明の他の態様では、本発明の各機能を、中央制御装置(CPU)、ROM、RAM、表示装置、入出力装置、インターフェースおよび、ROM、RAMに記録された制御プログラムとデータセットにより達成することを特徴とする。また、これらの制御プログラムおよびデータセットを記録した記録媒体も本発明の実施態様に含まれる。
【0034】
また、参考例の態様では、
少なくとも元データ取得手段と、設定情報入力手段と、データ調整処理手段と、元データ表示手段と、ロゴデータ出力手段とを備えるロゴデータ作成装置におけるロゴデータの作成方法であって、
(a) 前記設定情報入力手段からの元データ取得指示に基づき、前記元データ取得手段によって、少なくとも2色を有する画像オブジェクト、グラフィックオブジェクトまたはテキストオブジェクトの一つを含む元データを取得する元データ取得工程と、
(b) 前記元データ表示手段によって、取得された前記元データを元データイメージ画像として表示する元データ表示工程と、
(c) 前記設定情報入力手段からの設定情報入力指示に基づき、当該設定情報入力手段によって設定された、少なくとも前記元データの色をプリンタで印刷可能な印刷可能色数まで減色するための減色処理指定入力および減色した前記元データの色を前記プリンタで印刷可能な印刷可能色の中の所定の色に変換するための第1の色指定入力を含む、前記元データを加工するための設定情報を入力する設定情報入力工程と、
(d) 前記データ調整処理手段によって、取得された前記元データに対して、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記元データに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行うデータ調整処理工程と、
(f) 前記ロゴデータ出力手段によって、調整処理された前記元データをロゴデータファイルとして出力するロゴデータ出力工程と、
を備えることを特徴とする。

【0035】
これにより、多数の色を有する元データをより少ない色に変換する際に、操作者が希望の色に任意に設定可能となり、固定的に変換色が指定されている方法によると、同一色に変換されてしまうために画像の境目がわからなくなる場合等に、境目が明確になるような色指定が可能となる。また、ロゴ印刷の目的に合わせて、最適の色に変換することが可能となる。尚、元データの使用している色数が印刷可能色の色数を超える場合に限らず、元データの色数が印刷可能色の色数と同数またはそれ以下の場合でも、いずれかの色をどのように変換するかを自由に指定可能である。また、元データのイメージを確認しながら、色変換のための色指定等を行なえるため、より適切な色変換が可能となる。
【0036】
なお、印刷可能色とは、例えば、プリンタ側で準備されるインク、又は感熱染料、若しくは印刷媒体で構成される印刷材の色で定められる。例えば、プリンタが、無彩色(黒)、有彩色(赤)のインクを用いて白い用紙に印刷を行う場合は、印刷可能色は、印刷材自体で表現される黒、赤、白となる。また更に、前記印刷材の色の組み合わせで得られる中間色(ハーフトーン、中間調色といっても良い)を含めて印刷可能色を構成しても良い。例えば、1画素を複数のドットで構成し、印刷材の色を各ドットに割付けて、面積階調により擬似的に表現される中間色、重ね打ち等により1画素を構成するドットの大きさを変えることにより表現される中間色も、印刷可能色に含めることが可能である。このような中間色を印刷可能色として用いることにより,より細かい表現が可能となる。
【0037】
また、参考例の他の態様では、設定情報入力工程(c)が、第1の色指定入力に対して、印刷可能色以外の色指定入力を禁止することを特徴とする。
【0038】
また、参考例の他の態様では、印刷材の色として、第1、第2の色が準備されており、第1色が黒で、第2の色が黒以外の特定の有彩色からなるときに、データ調整処理工程(d)において、減色処理された元データの無彩色部分を第1の色に変換し、減色処理された元データの有彩色部分を第2の色に変換することができる。また、この場合において、減色処理された元データの無彩色部分を第1の色から形成される中間色に変換し、減色処理された元データの有彩色部分を第2の色から形成される中間色に変換するようにしてもよい。
【0039】
また、参考例の他の態様では、設定情報入力工程(c)において、更に、ロゴデータを登録するプリンタに固有の機能に応じた固有情報を入力可能であり、データ調整処理工程(d)において、取得された元データに対して、入力されたプリンタの固有情報に応じた処理が可能である。この場合において、設定情報入力工程(c)において入力されるプリンタの固有情報は、印刷用紙の幅を指定する用紙幅情報および印刷解像度情報を含み、データ調整処理工程(d)が、入力された印刷用紙の幅および印刷解像度を基準にして印刷可能な画像のサイズを算出し、元データの画像サイズを調整するようデータ処理を行なうことも可能である。
【0040】
また、参考例の他の態様によると、設定情報入力工程(c)は、更に、前記元データを構成する複数のオブジェクトの一つを指定可能で、且つ、当該指定したオブジェクト毎に前記減色処理指定入力および前記第1の色指定入力が可能であり、前記データ調整処理工程(d)は、指定された前記オブジェクトに対して、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記オブジェクトに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行うことを特徴とする。
【0041】
また、参考例の他の態様によると、設定情報入力工程(c)は、更に、前記元データをグレースケールに変換する処理のための第2の色指定入力が可能であり、データ調整処理工程(d)は、取得された前記元データに対して、当該元データを構成する各画素の輝度に従ったグレースケール変換処理を行うと共に、該グレースケール変換処理した前記元データに対して、入力された前記第2の色指定入力で指定された色を割付ける色割り付け処理を行うことを特徴とする。
【0042】
更に、参考例の他の態様では、設定情報入力工程(c)は、更に、前記元データを構成する複数のオブジェクトの一つを指定可能で、且つ、当該指定されたオブジェクト毎に前記第2の色指定入力が可能であり、データ調整処理工程(d)は、指定された前記オブジェクトに対して、当該元データを構成する各画素の輝度に従ったグレースケール変換処理を行い、該グレースケール変換処理した前記元データに対して、入力された前記第2の色指定入力で指定された色を割付ける色割り付け処理を行うことを特徴とする。
【0043】
更に、参考例のロゴデータ作成方法にかかる他の実施態様では、元データを取得する工程(a)は、
(a1) 少なくとも一つの前記オブジェクトを取得するオブジェクト取得工程と、
(a2) 取得された前記オブジェクトの編集を可能にするオブジェクト編集工程と、
(a3) 編集された前記オブジェクトを前記元データとして格納する元データ格納工程と、
を備えることを特徴とする。
【0044】
この場合において、オブジェクト編集工程(a2)は、取得された前記オブジェクトのサイズの変更、位置向きの組み合わせを可能とする工程を含んでも良い。また、元データ格納工程(a3)は、設定情報入力工程(b)において、オブジェクト毎に独立して前記色指定入力を行えるように、複数の前記オブジェクトを前記元データとして格納するようにしてもよい。これにより、元データの編集が容易となる。
【0045】
更に、参考例のロゴデータ作成方法にかかるロゴデータ出力工程(e)の形態には、以下の工程が挙げられる。
・処理後の元データをロゴデータファイルとして出力する。この場合において、ロゴデータファイルが再び読み出されたときに、元データを構成するオブジェクト毎に独立して前記設定情報の入力が可能なように保存されることが好ましい。
・ロゴデータファイルを接続されているプリンタに送信又は登録する。
【0046】
更に、参考例の他の実施態様にかかるロゴデータ作成方法は、
少なくとも元データ取得手段と、設定情報入力手段と、データ調整処理手段と、元データ表示手段と、ロゴデータ表示手段と、ロゴデータ出力手段とを備えるロゴデータ作成装置におけるロゴデータの作成方法であって、
(a) 前記設定情報入力手段からの元データ取得指示に基づき、前記元データ取得手段によって、少なくとも2色を有する画像オブジェクト、グラフィックオブジェクトまたはテキストオブジェクトの一つを含む元データを取得する元データ取得工程と、
(b) 前記元データ表示手段によって、取得された前記元データを元データイメージ画像として表示する元データ表示工程と、(c) 前記設定情報入力手段からの設定情報入力指示に基づき、当該設定情報入力手段によって設定された、少なくとも前記元データの色をプリンタで印刷可能な印刷可能色数まで減色するための減色処理指定入力および減色した前記元データの色を前記プリンタで印刷可能な印刷可能色の中の所定の色に変換するための第1の色指定入力を含む、前記元データを加工するための設定情報を入力する設定情報入力工程と、
(d) 前記データ調整処理手段によって、取得された前記元データに対して、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記元データに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行うデータ調整処理工程と、
(e) 前記ロゴデータ表示手段によって、調整処理された前記元データを確認画像として表示する確認画像表示工程と、
(f) 前記設定情報入力手段からの保存指示に基づき、前記ロゴデータ出力手段によって、調整処理された前記元データをロゴデータファイルとして保存するロゴデータ出力工程と、
を備えることを特徴とする。
この場合において、確認画像を表示する工程(e)は、確認画像を縮小表示するようにしてもよい。また、設定情報入力工程(c)において、元データをグレースケールに変換する処理のための第2の色指定入力が可能な場合には、確認画像表示工程(e)が、前記元データから変換されたグレースケールを、前記第2の色指定入力で指定された色で、表示するようにすることが好ましい。これにより、元データの画像と処理後の画像の両方を確認しながら、グレースケール表示および色の指定をロゴデータ作成の段階でイメージ像を確認しながら作業を行なうことができる。
【0047】
【0048】
参考例の実施態様にかかるロゴデータ作成装置は、少なくとも2色を有する画像オブジェクト、グラフィックオブジェクトまたはテキストオブジェクトの一つを含む元データを取得する元データ取得手段と、取得された前記元データを元データイメージ画像として表示する元データ表示手段と、少なくとも前記元データの色をプリンタで印刷可能な印刷可能色数まで減色するための減色処理指定入力および減色した前記元データの色を前記プリンタで印刷可能な印刷可能色の中の所定の色に変換するための第1の色指定入力を含む、前記元データを加工するための設定情報を入力するための設定情報入力手段と、取得された前記元データに対して、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記元データに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行うデータ調整処理手段と、調整処理された前記元データをロゴデータファイルとして出力するロゴデータ出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0049】
また、この場合において、元データが、各々独立して編集可能な複数の前記オブジェクトの組み合わせであってもよい。
【0050】
また、減色処理指定入力は、ディザ法、誤差拡散法、または単純減色法を含むことを特徴とする。
【0051】
参考例の他の態様では、印刷可能色は、前記プリンタ側で準備されるインクの色、又は感熱染料、若しくは印刷媒体で構成される印刷材の色で定められ、前記設定情報入力手段は、前記印刷可能色以外の色指定入力を禁止することを特徴とする。
【0052】
また、他の実施態様では、前記印刷材の色の組み合わせで得られる中間色を含み、前記設定情報入力手段は、前記中間色のいずれかを前記第1の色指定入力として入力可能であることを特徴とする。この場合には、中間色は、面積階調またはドット階調を含むよう構成することができる。
【0053】
更に、他の態様によると、データ調整処理手段が、前記印刷可能色が黒色および黒以外の特定の有彩色であるときは、減色処理された前記元データの有彩色部分を前記特定の有彩色に変換することことが可能である。
【0054】
更に、参考例の他の態様では、設定情報入力手段は、、更に、前記元データを構成する複数のオブジェクトの一つを指定可能で、且つ、当該指定したオブジェクト毎に前記減色処理指定入力および前記第1の色指定入力が可能であり、前記データ調整処理手段は、指定された前記オブジェクトに対して、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記オブジェクトに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行うことを特徴とする。
【0055】
更に、参考例の他の態様では、設定情報入力手段は、更に、前記元データをグレースケールに変換する処理のための第2の色指定入力が可能であり、前記データ調整処理手段は、取得された前記元データに対して、当該元データを構成する各画素の輝度に従ったグレースケール変換処理を行うと共に、該グレースケール変換処理した前記元データに対して、入力された前記第2の色指定入力で指定された色を割付ける色割り付け処理を行うことを特徴とする。
【0056】
更に、参考例の他の態様では、設定情報入力手段は、更に、前記元データを構成する複数のオブジェクトの一つを指定可能で、且つ、当該指定されたオブジェクト毎に前記第2の色指定入力が可能であり、前記データ調整処理手段は、指定された前記オブジェクトに対して、当該元データを構成する各画素の輝度に従ったグレースケール変換処理を行い、該グレースケール変換処理した前記元データに対して、入力された前記第2の色指定入力で指定された色を割付ける色割り付け処理を行うことを特徴とする。
【0057】
【0058】
【0059】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。以上の点を前提に以下の説明では、ロゴ印刷が最も頻繁に行なわれるPOS用のプリンタを用いて説明する。
【0060】
(プリンタへのロゴ登録手順の全体概要)
本発明にかかるロゴ登録の手順の一例を、図2を用いて説明する。図2は、本発明にかかるロゴの作成からプリンタへのロゴの送信、登録までの手順の概略を示す図である。
【0061】
ロゴデータの送信、登録に当たっては、まず登録しようとするロゴを確定しなければならない。これには、登録しようとするロゴを新たに作成する場合、既に存在するイメージファイルをそのまま利用する場合、または、既に使用中のロゴを登録しているファイルを読み出して再加工する場合がある。元データ3の変更処理では、減色方法および色割り付けの指定、サイズの指定等が行なわれる。ロゴ作成の基礎となる元データは、新たに作成する場合と、既存のイメージファイルをそのまま利用する場合とがある。ロゴ編集ツール2を使用するのは、ロゴ印刷の目的に合わせて新しい元データ3を作成する場合である。ロゴ情報は、例えば、クーポン券の印刷、会社/店舗等ロゴの印刷または、商品の宣伝広告等、その印刷目的に合わせて作成される場合が多い。この様な場合にロゴ編集ツールが使用される。ロゴ編集ツールによる具体的なロゴの作成は、文字情報の作成と、各種絵、写真等の画像情報を取り込んで、希望のロゴになるように文字と画像情報とを適宜組み合わせたり、プリンタの機種固有条件に適合させたりする作業である。ロゴ編集ツールの詳細は後述する。
【0062】
既存のイメージデータをそのまま利用する場合としては、デジタルカメラまたはスキャナ等の汎用イメージ作成ツール81で絵、写真等80をイメージファイル82として作成し、それをそのままソースロゴデータとして使用する場合である。このように既存のイメージファイル82をそのまま使用する場合には、ロゴ編集ツール2を使用する必要はない。このようにした作成されたロゴ登録の基本となるデータを、本明細書では元データ3と称する。
【0063】
ロゴデータ作成装置4により、ロゴデータを登録するターゲットプリンタで使用する印刷用紙の幅、印刷解像度、印刷可能色に合わせて、元データの色およびサイズの調整を行なう。元データの色の調整(減色処理等)、サイズおよび解像度等の調整後のロゴデータ(このようなデータを、ロゴ、ロゴデータ、ロゴ情報または印刷画像情報と呼ぶ)がプリンタ60への登録対象となる。なお、ここでいう印刷可能色とは、例えば、ターゲットプリンタで準備されているインクの色、又は感熱染料、若しくは印刷媒体で構成される印刷材の色で定められる。例えば、プリンタが、無彩色(黒)、有彩色(赤)のインクを用いて白い用紙に印刷を行う場合は、印刷可能色は、印刷材自体で表現される黒、赤、白となる。また、複数色の感熱染料がコートされた感熱紙の印刷を行うサーマルプリンタがターゲットプリンタの場合、印刷可能色は、感熱染料により発色する色と感熱紙自身の色となる。その他に、ターゲットプリンタ側に備えられるインクリボン、トナーによって表現される色も印刷可能色となる。また更に、後述するように、印刷材の色の組み合わせで得られる中間色によって印刷可能色を構成しても良い。
【0064】
このようなロゴデータは、プリンタ60が接続されている場合にはそのままプリンタ60に送信されて、プリンタ60内部のロゴ記憶部61(不揮発性記憶部)に登録される。また、プリンタ60がロゴ作成ツールに接続されていない場合には、ロゴデータを登録するための登録用ロゴデータファイル(ロゴ登録ファイル5)を作成する。登録用ロゴデータファイルは、ロゴデータとロゴデータを登録するために必要な各種命令データセットを統合したコマンド付きの画像ファイルである。登録用ロゴデータファイルをホスト装置50で読み取らせることにより、ホスト装置50に登録専用プログラムをインストールすること無しにロゴ登録をすることが可能となる。登録用ロゴデータファイル(ロゴ登録ファイル5)
についても後述する。
【0065】
プリンタのロゴ記憶部61にロゴが登録されると、ロゴ印刷命令に従って、ロゴの印刷が可能となる。
【0066】
また、ロゴ記憶部61を持たないプリンタを用いる場合は、ロゴデータをホスト装置50内に設けられた不揮発性記憶部に登録し、ホスト装置50内で実行されるアプリケーションプログラムによって適宜ロゴデータを読み出し、プリンタ60に送信して印刷するようにしても良い。
【0067】
(ロゴ編集ツール)
次に、ロゴ編集ツールについて説明する。
【0068】
ロゴデータをプリンタに登録するには、まず登録しようとするロゴを確定しなければならない。ロゴ編集ツールを使用するのは、ロゴ印刷の目的に合わせて新しいロゴを作成する場合である。ロゴを新たに作成する場合には既存の絵,写真等80をロゴ編集ツール2で取りこみ、これにテキストデータを書き込んで組み合わせたり、複数の画像を重ね合わせたりすることにより、広告、告知等の目的に最も適合する効果的なロゴの基本となる、複数のオブジェクトを含む画像データからなる元データ3を作成する。また、グレースケール処理の対象となるデータを生成する。ロゴデータは、例えば、クーポン券の印刷、会社/店舗等ロゴの印刷または、商品の宣伝広告等、その印刷目的に合わせて作成される。元データ3はその基礎となるデータであり、ロゴの基本的枠組みはロゴ編集ツール2により確定される。ここで、ロゴ編集ツール2を、本発明のロゴデータ作成装置4の中に組み込むことも可能である。
【0069】
ロゴ編集ツール2による元データ3の作成は、文字情報の作成と、各種絵、写真等の画像情報を取り込んで、希望のロゴを作成するための基本となるデータを文字と画像情報とを適宜組み合わせて作成する作業である。また、ロゴ編集ツール2では、画像を取り込むことなくテキストデータを書き込んで元データ3を作成することも可能であり、また、図形の描画を行なうことができるように構成することもできる。また、既に存在するロゴ登録ファイル5に格納されているロゴデータ、ビットマップファイル83に格納されているロゴデータまたは元データ3を読み込み、再編集して作成することも可能である。
【0070】
図3を用いてロゴ編集ツールについて更に詳細に説明する。図3は本発明にかかるロゴ編集ツール2の一実施形態を示す機能ブロック図である。
【0071】
ロゴ編集ツール2は、広告、告知等の印刷目的に最も適合する効果的なロゴの基本的な構成を作成するために使用する。ロゴ編集ツール2では、画像データとテキストデータを組み合わせたロゴの基礎となる元データを作成することができ、作成された元データは、元データとしてロゴデータ作成装置4(図2)に送信することも、元データファイル3として保存することもできる。
【0072】
ロゴ編集ツール2は、画像情報取得手段31、画像情報記憶手段32、画像情報処理手段33、テキスト情報編集手段34、図形描画手段35、合成手段36、および元データ出力手段37、編集入力手段38および画像情表示手段39とから構成される。
【0073】
画像情報取得手段31では、画像データまたは文字データを読み込んで基礎データとして画像情報記憶手段32に記憶する。この場合において、複数の画像データ等を取得することが可能である。読み込む画像データとしては、磁気ディスク、CD−ROMまたはその他の記録媒体にイメージファイルとして記憶されているグラフィックデータ等を読み出して画像情報記憶手段32に記憶する場合の他、デジタルカメラの画像を取り込むようにしても、スキャナで画像を読み取り記憶するように構成してもよい。
【0074】
グラフィックデータとしては、例えば、写真画像、アニメ調のグラフィックデータ、幾何学図形、飾り文字、各種図形、等の各種のデータが読み取り可能である。画像情報記憶手段32には、複数のイメージ情報をそれぞれ独立して記憶可能である。また、各種イメージファイルを読むことができるように、画像情報取得手段31は、各種画像情報ファイル関連のソフトウェアに対応させることが望ましい。読み取った各画像等のデータは、それぞれ独立のオブジェクトとして、または画像データとして、画像情報記憶手段32に記憶することができる。
【0075】
画像情報記憶手段32に記憶された各画像データは、必要に応じて画像情報処理手段33によって各画像サイズの変更等の処理が行なわれる。また、編集入力手段38の入力に基づいて、テキスト情報編集手段34により、画像情報だけでなくテキスト情報を作成することおよび編集することも可能である。このとき、テキスト情報に色の指定も可能である。テキスト情報の編集を可能とすることにより、ロゴ編集段階で、広告宣伝、または告知のための文字情報をロゴとして組み込むことが可能となる。更に図形描画手段35を設けることにより、キーボード、マウス等から構成される編集入力手段38の入力に基づいて、ロゴ編集ツール2内で図形を直接描画することができるように構成することも可能である。
【0076】
取り込まれた画像情報、画像処理された画像情報、ロゴ編集ツール2内で描かれた図形、および/またはテキスト情報は、希望するロゴを作成するために、合成手段36により合成される。合成手段36では、複数の画像データ、図形およびテキストデータを組み合わせ、所望の元データを作成する。画像およびテキストの組み合わせの要素として、例えば、画像およびテキストの選択、ロゴ全体に対する各画像およびテキストの大きさ、位置等が指定可能である。合成手段36で合成された元データは、各独立した画像またはテキストデータの組み合わせとして合成されて、元データ出力手段37により出力される。
【0077】
従って、画像情報記憶手段32に記憶された各画像データを読み出し、読み出した画像データをそれぞれ独立のオブジェクトとして自由に重ね合わせることまたは組み合わせることが可能である。また、テキスト情報編集手段34および/または図形描画手段35により作成したオブジェクトと、画像情報記憶手段32に記憶しているオブジェクトを重ね合わせること等も可能である。重ね合わされたオブジェクトはオブジェクト毎に独立して、画像情報処理手段33および合成手段36において処理可能である。また、オブジェクトが相互に重なり合う部分について、どのオブジェクトを優先的に表示させるかも適宜指定または変更可能である。更に、個々のオブジェクトのサイズを変更することも可能である。
【0078】
画像情報表示手段39は、読み取った画像等および、画像情報記憶手段32に記憶した画像の他、画像情報処理手段33、合成処理36、テキスト情報編集手段34および図形描画手段35による出力データも表示可能である。
【0079】
元データ出力手段37は、元データをそのままロゴデータ作成装置に送信しても、元ロゴデータファイルとして出力することができる。合成手段36は元データを、元データの個々の合成要素となる画像等がそれぞれ独立した画像等として別々に画像処理または加工処理ができるような形式で合成する。また、元データがファイル出力される場合でも、例えばメタファイルのように、個々の合成要素が独立して取り扱えるようなファイルとして出力される。尚、図3では、画像情報処理手段33と合成手段36とを別の機能ブロックとして示しているが、合成手段36に画像処理機能を持たせて、合成時に適宜画像の大きさを変更できるようにすることも可能である。
【0080】
この例では、ロゴ編集ツール2により取り込んだ画像データ等の減色処理等の色処理を行なっていないが、例えば元の絵、写真等80がフルカラーである場合等に、ロゴ編集ツール2により、一定の色数まで減色してから元データ3として記憶するよう構成することも可能である。
【0081】
(ロゴデータ作成装置)
ロゴ編集ツール2により作成された元データ3はロゴデータ作成装置4により、具体的な特定のプリンタに登録可能な形態に変更されて最終形態であるロゴデータとなる。
【0082】
尚、ロゴデータ作成装置4により取得される元データには、ロゴ編集ツールにより作成された元データ3だけでなく、画像処理ソフトで作成された既存のイメージファイル形式のデータ82もあるので、本明細書ではこの双方のデータ3、82を総称して元データと称することとする。
【0083】
前述の通り、POSプリンタは、2色または3色で印刷するカラープリンタが中心である。そのため、元データの画像がフルカラーもしくは多種類の色(輝度、彩度および色相)を有するグラフィックデータの場合には、POSプリンタで印刷することができるように元の画像の色を印刷可能な色まで減色する必要がある。また、プリンタで使用可能な色数が少ない場合でも、単純な2色ではなく微妙な色合いでの印刷表現が可能である。例えば、プリンタで使用可能な色が赤と黒の2色で、白色の用紙に印刷する場合について説明すると、単位ピクセルを複数のドットで構成することにより、面積階調等の手法を用いて黒色と赤色の濃淡を段階的に表現することが可能である。更に赤色、黒色、白色(用紙の色)を組み合わせることで、かなり微妙かつ繊細で複雑な色表現(中間色を用いた表現)も可能となる。プリンタで使用可能な色が3色以上であれば、更に複雑で微妙な印刷が可能となる。そのため、元データの色をどのような色でもしくは中間色で表現するかを指定する(色の変換指定、又は割り付け指定とも呼ぶ)必要がある。ロゴデータ作成装置4では、このような元データの色の減色方法および印刷可能色の指定を行ない、最終ロゴの色表現を確定する。
【0084】
更に、個々のプリンタによって使用している印刷用紙(レシート)の幅が異なるため、使用している印刷用紙に合わせて印刷するロゴの大きさを調整する必要もある。また、プリンタの印刷解像度により、印刷されるロゴの大きさが異なってくるので、印刷解像度に合わせたロゴの大きさの調整も必要となる。
【0085】
ロゴデータ作成装置4は、希望するロゴの最終画像イメージを調整し、また、ロゴデータを登録するターゲットプリンタで使用する用紙の幅、縦および横の印刷解像度を定め、印刷可能色の中から任意に変換色を指定することにより画像の調整を行なって、ターゲットプリンタでロゴの印刷が可能となるロゴを完成させる装置である。また、ロゴデータ作成装置4において、ターゲットプリンタとの通信を行なうために、接続ポートの指定、通信速度、パリティチェック、フロー制御方法等の指定を行なうこともできる。
【0086】
ロゴデータ作成装置4はロゴ編集ツールで作成した元データファイル3または既存のイメージファイル82を読み込み、ロゴの登録をしようとするターゲットプリンタの固有条件(スペック)に合わせた変換処理(画像調整処理)をして、当該ターゲットプリンタの不揮発性記憶部にロゴを登録させるためのロゴを作成する(本明細書では、プリンタに対するこのようなロゴの記憶を、ロゴの登録と呼ぶ)。また、作成されたロゴデータを、固有形式のロゴ登録ファイルとして出力することもできる。
【0087】
(ロゴデータ作成装置の第1の実施形態)
図1を用いて本発明にかかるロゴデータ作成装置4の第1の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるロゴデータ作成装置の機能ブロック図である。
【0088】
第1の実施形態にかかるロゴデータ作成装置4は、元データ取得手段10、元データイメージ表示手段11、設定情報入力手段12、データ調整処理手段13、ロゴデータイメージ表示手段15、ロゴデータ出力手段16およびこれらを制御する主制御手段14を備えている。
【0089】
元データ取得手段10は、主制御手段14の制御に基づき、ロゴ編集ツール2(図2)からの元データ3または通常の画像ファイル82を取得する。取得した元データは元データ取得手段10の内部に記憶される。元データ取得手段10は、ファイル読み取り手段(図示せず)、または画像取得手段(図示せず)により各種ファイルを読み出し、または画像を取得することができる。どのようなファイルを読み取り可能にするかは、適宜設定可能である。具体的には、磁気記録読取装置(FDドライブ、HDドライブ等)、CD−ROMドライブ、CD−RWドライブ、DVDドライブ、スキャナ読取装置等の各種読取装置からの読み取りが可能な読取手段とすることができる。
【0090】
主制御手段14は、元データが取得されると、画像調整等をするための設定条件の入力を受け付けるように設定情報入力手段12を制御する。これにより、プリンタの名称、プリンタで印刷可能な色、解像度、階調指定等の設定条件の入力が可能となる。これと同時に主制御手段14は、元データイメージ表示手段11を制御して元データのイメージを画面上に表示させる。
【0091】
これにより、操作者が、元データのイメージ画像を見て、どのような減色方法を使用するか、元画像のどの色を印刷可能などの色に変換するか等を具体的に検討しながら必要な条件設定の入力を行なうことができる。
【0092】
設定情報が入力されると、設定情報はデータ調整処理手段13に送信されて、入力された設定情報に従って、色、解像度、サイズ等に関して、元データ3が処理加工される。この場合において、同一サイズのデータであっても、印刷解像度が下がるとプリンタで印刷される印刷像は全体として大きくなる。従って、印刷画像を元データのイメージ像と同じ大きさに維持したい場合またはプリンタの印刷解像度が低いために印刷画像が印字用紙の幅より大きくなる場合には、印刷画像を縮小する等の処理も必要である。即ち、プリンタに登録するロゴの大きさは、元データのサイズを印刷用紙の幅と解像度の両面から調整処理する必要がある。調整処理された元データ3は、ロゴデータイメージ表示手段15により変更後のイメージとして画面上に表示される。従って、設定入力によりどのような印刷画像が作成されるのかイメージ画像で確認ができる。処理後の画像を見て設定入力を変更することも可能である。設定入力の変更がない場合には設定入力を確定することにより、主制御手段14の制御に基づいて、データ処理後のロゴデータが、ロゴデータ出力手段16に転送される。
【0093】
ロゴデータ出力手段16は、主制御手段14の制御に基づいて、ロゴデータを記憶し、または登録用の特別の形式であるロゴ登録ファイルとして出力し、あるいはプリンタへの送信、登録を行なう。ロゴデータ出力手段16は更に、上述のターゲットプリンタのスペックに合わせた調整処理後のロゴデータを、1つのモノクロまたは多色のビットマップからなる画像ファイルとして出力することも可能である。この様にして作成されたファイルは、ロゴ登録ツール内部または外部(図示せず)の記録手段(例えば磁気記録手段)に記録することができる。
【0094】
尚、色の割り付け指定、画像処理方法の指定等の具体的な設定入力については、後ほどフローチャートおよび操作画面の図を用いて詳細に説明する。
【0095】
(ロゴデータ作成装置のデータ調整処理手段)
更に、図25は、本発明の一実施形態にかかるロゴデータ作成装置のデータ調整処理手段13の詳細機能ブロック図である。
【0096】
図25に示すように、データ調整処理手段13は、元データ仮記憶手段6、画像処理手段7、オブジェクト読/書制御手段8、およびロゴデータ記憶手段9とを備えている。図中のAは元データ3による画像イメージを示しており、b1、b2、b3は元データを構成しているオブジェクトを示している。A'はデータ調整処理手段13による画像処理後の画像イメージ(ロゴ)を示しており、b1'、b2'、b3'はA'を構成するオブジェクトを示している。
【0097】
以下では、元データを構成するオブジェクトの処理を中心にして説明する。
【0098】
設定情報入力手段12からのファイル指定入力等に基づき、主制御手段14は、元データ取得手段10により指定されたファイルから元データAを読み取るよう制御する。取得した元データAは元データ取得手段10の内部に記憶される。
【0099】
主制御手段14は、元データAが取得されると、元データAを元データ仮記憶手段6に記憶させるとともに、画像調整等をするための設定条件の入力を受け付けるように、データ調整処理手段13および設定情報入力手段12を制御する。これにより、ターゲットプリンタの選択、そのプリンタにおける印刷可能色の選択、印刷解像度の指定、減色方法の指定等の設定条件の入力が可能となる。これと同時に主制御手段14は、元データイメージ表示手段11を制御して元データAのイメージを画面上に表示させる。更に元データAは画像処理手段7を経由して、ロゴデータ記憶手段9に記憶される。この際に、画像処理のための設定情報が入力されていれば、指定に従った画像処理が行なわれた後、ロゴデータ記憶手段9に記憶される。仮に設定入力が何もされてないとすると、設定情報入力手段12に初期設定されている印刷可能色の指定、印刷解像度の指定、減色方法の指定等の設定条件に従って、元データAが画像処理され、ロゴデータ記憶手段9に記憶される。ロゴデータ記憶手段9に記憶されたロゴデータは、ロゴデータイメージ表示手段15により表示画面20に表示される。
【0100】
これにより、元データAのイメージ画像を見て、どのような減色処理方法により減色するか、元データAのどの色を印刷可能色の何れに変換するか等を、具体的に検討しながら必要な条件設定の入力を行なうことができる。
【0101】
設定情報入力手段12によりオブジェクト指定の入力があると、主制御手段14は、オブジェクト読/書制御手段8を制御して元データ仮記憶手段6から指定されたオブジェクトを読み出して、画像処理手段7に送信する。画像処理手段7では、引き続き入力された設定情報に従って画像処理を行ないロゴデータ記憶手段9に記憶する。ロゴデータ記憶手段9に記憶されたデータはロゴデータイメージ表示手段15により表示される。
【0102】
今、オブジェクトb3が指定される場合について、図26を用いて説明する。図26(a)、(b)は、表示画面20の表示の一例を示す。図26(a)では、元データのAの構成例を示している。元データAは、構成オブジェクトとして、四角形の図形b1、三角形の図形b2、円形の図形b3からなり、各オブジェクト相互の関係は図26の(a)通りであるとする。円形b3の画像処理をする場合、マウス等のポインタ18で円形b3を指定してクリックすると、図1のオブジェクト読/書制御手段8が元データ仮記憶手段6からオブジェクトb3を読み出し画像処理手段7に送信する。これにより、この円形オブジェクトb3の画像処理が可能となる。このとき、表示は、例えば、図26(b)のように円形オブジェクトb3が前面に表示されて、三角形について画像処理したい場合には、同様に三角形を選択クリックすることにより、処理が可能となる。
【0103】
この例では、加工処理する画像オブジェクトが前面に表示されて処理される例を示したが、指定したオブジェクトのみが表示されるようにすることも可能である。また、全てのオブジェクトを一括して処理するように指定して、全オブジェクトを一括処理することができるように構成することもできる。
【0104】
以下、設定情報入力手段12により設定情報が入力された後の処理について説明する。この後の処理は、指定されたオブジェクト単位の処理、元データ3(図2)全体の画像処理のいずれにについても適用される。複数のオブジェクトを同時に指定して、指定されたオブジェクトを全て同時に画像処理するよう構成することもできる。
【0105】
(グレースケール処理部分の実施形態)
図27を用いて本発明にかかるロゴデータ作成装置4の画像処理部の実施形態を説明する。図27は、本発明にかかるロゴデータ作成装置に使用するグレースケール処理装置の一実施態様を示す機能ブロック図である。図27のグレースケール処理装置41では、本発明の説明を明確にするためにグレースケール化処理の基本的部分だけを示している。
【0106】
画像データ記憶手段46は、図示しない制御部からの制御信号に基づいて、元データの画像または元データ画像を構成するオブジェクトを読み取り、記憶する。元データ等が記憶されると、制御信号に基づいて、階調化処理手段47により画像データをグレースケール処理する。グレースケール処理とは、カラーグラフィック情報を、白黒写真のような色彩の情報がないグラフィックスデータに変換する処理である。通常のカラーグラフィックスでは色相、彩度、輝度のデータを管理しているが、グレースケールでは輝度のデータのみを管理する。すなわち、カラー画像を輝度差(階調)のみで表現する。例えば、通常、24bitのフルカラー画像データの場合には、1画素の輝度を1バイト(8ビット)の256階調のグレースケールに変換して表現することができる。グレースケール処理されたデータは、グレースケール画像記憶手段48に記憶される。
【0107】
グレースケール処理の際に色指定入力がされている場合には、割付色指定処理手段49により指定に対応した色割付が行なわれる。すなわち、グレースケールデータを、割り付け指定された色と関連付ける。色指定が無い場合には、例えば黒色のように初期設定された値または、最新の処理で指定した色に割り付けられる。
【0108】
図27に示すグレースケール処理装置41は、図25の画像処理手段7の中にその一部として存在させるようにしてもよい。また、図25の元データ仮記憶手段6に、図27の画像データ記憶手段46の機能をもたせて、図27の画像データ記憶手段46を省略することも可能である。また図27のグレースケール処理装置41は一実施態様であるので、本発明の基本思想に基づく他のグレースケール処理手段を使用することも可能である。
【0109】
(画像縮小表示の基本概念)
図28は、後述するロゴデータ作成装置の第2及び第3の実施形態における画像縮小表示の一例を説明する概念図である。
【0110】
本発明の適用対象となる減色処理後の縮小表示の処理は、図28の手順(1)および(2)で示すような画像処理の場合である。処理対象となる多色カラー画像Aを構成する元データ3は、入力手段59からの設定入力に応じて減色処理等の画像処理56が行なわれる。加工処理された画像A'はプリンタ等で印刷しても、プリンタにロゴとして登録しても、ファイル出力してもよい。
【0111】
このような元データ3の画像処理56においては、どのように画像処理するかの設定を行なう際に元データ3のイメージaを表示し、また、確認のために、色割付指定による画像処理後のイメージ画像a'を表示するのが望ましい。更にこれらの2つの画像を同時に確認することができるように、これら2つの画像a、a'を縮小化処理して同一の画面20上に表示することが望ましい。
【0112】
この際、実際のデータ処理手順に従って減色処理56をしてから、縮小化処理57を行なうと(即ち、手順(3)、(4)により元データAをイメージ画像aとして縮小化表示し、手順(1)、(7)、(8)により加工後のデータA'のイメージ画像a'を同一画面に縮小表示すると)、縮小の度合い、画像によっては、格子状の模様等が出現して、正しい処理画像のイメージ表示ができない場合がある。
【0113】
減色処理が行なわれない元データ3のイメージ画像aを表示する手順は、手順(3)、(4)により行なうが、しかし、画像処理後のイメージ画像a'を表示する手順は以下の方法で行うのが好ましい。即ち、手順(3)、(5)、(6)により、まず元データ3を縮小化処理57し、縮小化処理したデータに対して(1)から(2)で行なう画像処理と同じ加工処理を行ない、その結果を元データ3の処理後データA'の縮小イメージa'として表示するのが好ましい。これにより、縮小化処理57が減色処理56よりも先に行なわれるため、縮小化処理57の際のデータサンプリングにより同一色が模様状にデータサンプリングされるのを防止できる。
【0114】
このようにして得られた縮小画像は、本来的には処理画像を縮小したプレビューとはいえない。しかし、この手順で作成されるイメージ画像は、本来の減色処理された画像を縮小して得られる本来の縮小画面よりも鮮明に、加工処理されたデータのイメージ画像を現わしている。プレビューは、実物を確認することが困難な場合や時間がかかる場合に簡易にそのイメージを確認することを目的としている。従って、その実態をより正確かつ鮮明に表示していることが重要であり、その作成過程は重要ではない。従って、上述の通り、より鮮明なプレビュー画面の表示を得るためにプレビュー表示のために縮小画像を先に作成してそれを減色処理することが好ましい。
【0115】
(ロゴデータ作成装置の第2の実施形態)
図4を用いて本発明の第2の実施形態を説明する。図4は本発明の第2の実施形態にかかるロゴデータ作成装置4−2の機能ブロック図である。
【0116】
第1の実施形態と異なるのは、画像縮小化処理手段17を設けて、縮小化処理をしてから元データの縮小化イメージaと加工処理後のロゴデータイメージa'の表示を行なうようにしている。これにより、同一画面20上に元データのイメージaと変更後のロゴの画像イメージa'を同時に表示可能となり、一層効率的な調整作業が可能となる。
【0117】
(ロゴデータ作成装置の第3の実施形態)
図5は本発明の第3の実施形態にかかるロゴデータ作成装置4−3の機能ブロック図である。 第2の実施形態と異なるのは、ロゴデータまたはそのオブジェクトの縮小イメージaの表示を行なう際に、元データAを一旦画像縮小化処理手段17に送り、縮小化処理をして縮小化したイメージ画像aを作成してからデータ調整処理手段13により色データの減色処理等を行ない、縮小イメージ画像a'を作成して表示している点である。このように、一旦縮小してから減色処理するよう構成することにより、減色処理をしてから縮小表示した場合に発生する格子状のノイズまたは縞模様の発生を防止することができるので、より実際の印刷に近いプレビュー表示を得ることが可能となる。
【0118】
(ロゴデータ出力手段によるロゴ登録ファイルの作成)
図1、図4、図5および図25のロゴデータ出力手段16は、前述の通り、そのままプリンタにロゴデータを送信し登録させることも、ビットマップ形式のファイルとしてロゴデータをファイル作成することができるが、ロゴ登録の実行命令付きのロゴ登録ファイル5(図2)を作成することもできる。このロゴ登録ファイル5は、ロゴデータとロゴデータを登録するために必要な各種命令データセットを統合したコマンド付きの画像ファイルである。作成したロゴ登録ファイル5をPOS端末装置のホスト装置等で読み取らせることにより、登録専用プログラムをインストールしないでもロゴ登録ファイル5から直接ロゴ登録をすることが可能になる。ホスト装置は読み取ったロゴ登録ファイル5の登録用実行コマンドをプリンタに送信することにより、ロゴの登録を完了する。
【0119】
図6にロゴ登録ファイルを作成可能なロゴデータ出力手段16の一実施形態にかかるロゴ登録ファイル出力手段18の機能ブロック図を示す。尚、図6では主要部のみを示し、特にロゴファイルの作成にあまり重要でないところは、省略してある。
【0120】
ロゴ登録ファイル出力手段18は、命令データセット作成手段19、ロゴ登録ファイル生成手段20、通信インターフェース21を有している。ロゴ登録ファイル出力手段18はデータ調整処理手段13からロゴデータを受信し記憶する。命令データセット作成手段19はデータ調整処理手段13で作成されたロゴをプリンタに登録するための一連の命令セットを作成する。命令データセット作成手段19は、登録命令データセット作成手段22、送信命令データセット作成手段23とを備えている。登録命令データセットとは、ロゴをターゲットプリンタに登録するためにプリンタに送信する実行命令である。
【0121】
送信命令データセット作成手段23は、更に通信ポート等のパラメータの入力を受け付けるための実行命令セットを作成するパラメータ入力命令セット作成手段24と、ターゲットプリンタが接続されている通信ポートを検出するための実行命令セットを作成するためのポート検出命令セット作成手段25と、登録命令データセットおよびロゴデータをターゲットプリンタに送信するための送信命令データセットを生成手段26とを備えている。
【0122】
ロゴ登録ファイル生成手段27(以下、ファイル生成手段27と称する)は、ロゴデータ(印刷画像データ)、登録命令データセット、および送信命令セットを統合してロゴ登録ファイル5(図2)として作成する。ロゴ登録ファイルは、1つのファイルとして作成されることが望ましいが、複数のファイルが互いにリンクされる形で統合されるようにしても良い。尚、送信命令データセットの作成の有無、パラメータ入力命令セットの作成の有無、またはポート検出命令セットの作成の有無については、図示しない制御部により指定可能である。
【0123】
ロゴ登録ファイル生成手段27により生成されたロゴ登録ファイルは、通信インターフェース21を介して通信回線に接続され、ターゲットプリンタが接続されているPOS端末装置等のホスト装置に送信することもできる。または、ロゴ登録ファイル生成手段20から内部のメモリまたは不揮発性(NV)メモリ(図示せず)に記憶することもでき、また図示しない入出力インターフェースを介してフレキシブルディスク、ハードディスク、メモリカード等の外部記憶装置に記録することができる(図示せず)。通信回線により送信したロゴ登録ファイルまたはFD等に記録されたロゴ登録ファイルを、POS端末装置のホスト装置に読み取らせることにより、ロゴ登録ファイル内の命令データセットが読み出されて、ホスト装置に、登録専用プログラムをインストールすることなくプリンタへのロゴ登録が可能となる。
【0124】
以上の説明では、ロゴ編集ツール2およびロゴデータ作成装置4を別個の構成として説明したが、ロゴ編集ツール2をロゴデータ作成装置4の中に組み込んで一体的なものとし、ロゴ編集機能を有するロゴデータ作成装置とすることも可能である。
【0125】
当業者に明らかなように、以上のロゴ編集ツールおよびロゴデータ作成装置は、マイクロプロセッサであるCPUと、CPUにバスラインを介して接続されているROM、RAM、およびROMとRAMに記憶されたオペレーティングシステム(OS)その他の制御プログラム等から構成することができる。CPU、RAMおよびROMが、ROMとRAMに記憶された制御プログラムとは、互いに協働することによりそれぞれの各機能ブロックとして機能する。この場合には、各種入力装置、各種制御プログラム,CPUおよび各種記憶装置が有機的に結合して、上述したロゴ編集ツール2およびロゴデータ作成装置4の各手段を構成する。
【0126】
(ロゴ編集処理の手順)
次に図7から図13を用いてロゴ編集処理手順を説明する。図7は元データを作成するための本発明にかかるロゴ編集方法の一実施形態を示すフローチャートであり、図8から図13は、ロゴ編集処理において、設定入力を行なうために表示される画面表示の一例を示す図である。
【0127】
まず、図7を用いて一実施形態を説明する。
【0128】
ロゴ編集ツール2をスタートするとまず、ロゴの元データファイルを新規に編集するか、過去にロゴ編集ツール2で作成した元データファイルを編集するかが選択される。新規にロゴを編集する場合は、例えば図10に示されるように、ロゴのサイズを設定する画面が表示される。ロゴサイズが設定されると、そのサイズに応じた編集画面が表示される。
【0129】
次に元データ作成の基礎となる画像データを読み取るか否かが確認される(S101)。画像データの読み込みはファイルからの読み込みが主であり、過去にロゴ編集ツール2で作成した元データファイル3であっても、既存のイメージファイルであってもよい。ファイル読み込みを行なう場合(S101;Yes)には、読み込みファイルを指定して読み込みを行ないロゴ編集ツール2内に記憶する(S102)。ファイル読み込みが不要の場合(S101;No)には、工程S103に進む。例えば、既存の元データファイル3を編集している場合、また、テキストのみでロゴを編集する場合はこの工程が不要になる。
【0130】
次に描画またはテキスト入力するか否かを確認し(S103)、入力する場合(S103;Yes)には入力処理を行ない(S104)、入力の必要がない場合(S103;No)には工程S105に進む。工程S105では、読み取った画像データおよびテキストデータのサイズの変更や、複数の画像やテキストデータを操作者の入力に従って合成処理する。入力が完了しない場合(S106;No)、描画や合成処理等の入力が全て完了するまで工程S101からS106が編集画面上で繰り返される。入力が完了したら(S106;Yes)、元データとして内部に記憶するか、元データファイルとして出力される(S107)。
【0131】
次に図8から図13に示すロゴ編集処理の表示画面の一例を用いて、ロゴ編集処理を説明する。尚、以下の表示画面で説明する処理は、図7のフローチャートの処理手順で処理される内容と結果としてほぼ同様の処理を実行するものであるが、図7のフローチャートと1対1に対応するものではない。
【0132】
本発明の一実施によると、ロゴ編集ツール2またはロゴデータ作成装置4をスタートしたときに図8に示すようなロゴ作成と編集に共通のメイン画面100が表示される。図8のメイン画面100の新規作成ボタン110をクリックすると、図9に示すロゴ編集ツールの編集メイン画面120が表示される。編集メイン画面120には、上部のツールバー部分にファイル121、編集122、表示123、ツール124のボタンが設けられており、中央部にはロゴ編集エリア127が設けられている。
【0133】
編集メイン画面120のファイルボタン121をクリックすると、「新規作成」、「開く」、「閉じる」、「上書き保存」、「名前をつけて保存」、「ロゴサイズ指定」、「終了」等のボタンが、例えばプルダウンメニューのような形で現れる(図示せず)。ここで、「新規作成」のボタンは新しい元データを作成する場合に使用し、これを選択すると、ロゴ(元データ)のサイズを指定するために図10に示すようなダイアグボックス130が表示される。このボックス130で新しく作成する元データとしてのロゴサイズを指定する。
【0134】
図示していない「開く」のボタンは既存ファイルを開くもので、ファイルを指定するためのダイアログボックス(図示せず)により、過去にロゴ編集ツールで作成した元データファイル等を指定することができる。図示していない「閉じる」のボタンは、編集中の元データファイルを閉じるものであり、元データファイルの内容に変更が合った場合等に保存を促すメッセージが表示される。図示していない「上書き保存」は、編集中の元データファイルを上書き保存するものであり、新規作成の元データについて上書き保存しようとした場合には、名前をつけて保存のダイアログボックスが表示される。図示していない「名前をつけて保存する」は、編集中の元データファイル名を指定して保存するものである。同様に図示していない「ロゴサイズ指定」は、編集中の元データのロゴサイズを変更するためのものであり、このボタンを選択すると、図10と同様のダイアログボックスが表示されて、元データのロゴサイズを変更することができる。「終了」ボタンによりロゴ編集ツールの処理を終了する。未保存ファイルがある場合には、保存を促すメッセージが表示される。
【0135】
図9の編集メイン画面120の「編集」122を選択すると、直前の操作を元に戻す「元に戻す」、「切り取り」、「コピー」、「貼り付け」、「すべてを選択」等のダイアログボックスが表示される(いずれも図示せず)。これらの機能は、市販のワープロソフトと同様である。図示していない「貼り付け」ボタンでは編集中のロゴ(元データ)にクリップボード内のオブジェクトを貼り付ける。貼り付け可能なオブジェクト種類は、テキスト形式、DIB形式、BMP形式、JPEG形式等の通常の描画オブジェクトを含む他、このロゴ編集ツール2で作成する元データファイルの形式、およびロゴデータ作成装置4で作成するロゴデータファイル等の本編集ツールで認識可能な描画オブジェクトを含む。クリップボード内のオブジェクトがビットマップであれば、イメージオブジェクトとして処理する。同様に図示していない「すべてを選択」のボタンは、編集中の元データ内に存在する全てのオブジェクトを選択状態にする。選択されたオブジェクトに対し、「切り取り」、「コピー」、「移動」、「削除」等の操作が可能である。
【0136】
図9の編集メイン画面120の「表示」123を選択すると、拡大表示するための「ズームイン」、縮小表示のための「ズームアウト」、「グリッド表示」、オブジェクトのグリッド配置のオン/オフの切り替え、X、Y方向のグリッドの単位と配置を指定する「グリッド設定」等のダイアログボックスが表示される(いずれも図示せず)。
【0137】
図9の編集メイン画面120の「ツール」124を選択すると、「挿入」、「テキストプロパティ」、「イメージプロパティ」、「座標入力」、「前面へ」、「背面へ」等のダイアログボックスが表示される(いずれも図示せず)。「挿入」を選択すると、サブメニューとして「テキスト」と「イメージ」が表示される(図示せず)。「テキスト」を選択して、ロゴ編集エリア127をクリック&ドラッグすると、指定した位置とサイズでテキストオブジェクトが挿入される。「イメージ」を選択し、編集エリア127をクリック&ドラッグすると、指定した位置とサイズでイメージオブジェクトが挿入される。イメージオブジェクトの挿入を実行すると、挿入するイメージファイルを指定するために、イメージプロパティダイアログが表示される。
【0138】
図示していない「テキストプロパティ」を選択すると、図11に示すようなテキストオブジェクトのプロパティ設定画面140が表示される。フォント名選択ボックス141では、例えば、WIFEフォント、True Typeフォントの一覧から選択可能である。スタイル選択ボックス142では、選択フォントがサポートしているスタイルの一覧から選択可能である。サイズの選択ボックスからは、選択フォントがサポートしているサイズの一覧から選択可能である。また、文字飾り、文字色、テキストオブジェクトの回転も指定できる。
【0139】
図示していない「イメージプロパティ」を選択すると、図12に示すようなイメージプロパティ設定画面150が選択される。ファイル名ボックス151に読み込みファイル名を指定すると、読み出したイメージファイルがプレビュー領域152に表示される。参照ボタンを設けて、ファイルを参照して選択できるようにすることもできる(図示せず)。「用紙幅に合わせる」というチェックボックス153を選択すると、イメージデータの画像サイズを用紙幅に合わせて変更する。これは、プリンタで使用する用紙幅が指定されたときに自動的にその幅に画像を調整する機能である。描画モード154では、「上書き」、「重ね書き」が指定できる。「上書き」では、背景に拘わらず描画される。「重ね書き」は、背景と選択したイメージが論理「オア」の関係で描画される。
【0140】
図示していない「座標入力」を選択すると、図13に示すようなダイアログボックス160が表示される。このダイアログボックスにより、選択されているオブジェクトの左上の座標位置(X、Y)を設定することができる。
【0141】
図示していない「前面へ」のボタンにより、選択されているオブジェクトを、最前面に表示する。同様に図示していない「背面へ」のボタンは、選択されているオブジェクトを、最背面に表示する。
【0142】
以上のほかウィンドーメニューとして、重ねて表示、並べて表示、アイコン整列、バージョン情報等を設けることもできる。
【0143】
(ロゴデータ作成手順)
次に図14を用いて、ロゴデータの作成手順について説明する。図14は、本発明のロゴデータの作成方法にかかる一実施形態を示すフローチャートである。
【0144】
まず、先ほど説明したようにしてロゴ編集ツール2で作成した元データファイル3または、既存の画像ファイル82から元データとなるオブジェクトを読み出して、加工のために記憶する(S201)。次に記憶した元データの画像を画面(例えば、図15の表示領域225)上に表示する(S202)。このとき、初期設定されている画像処理に基づいて、元データを構成する各オブジェクトに画像処理を行ない、画面(例えば、図15の表示領域226)上に同時に表示するようにしてもよい。
【0145】
次に、元データを構成するオブジェクトについて、以降の画像処理の対象となるオブジェクトの指定入力の有無が確認され(S203)、オブジェクトの指定入力がない場合には(S203;No)、処理工程(S208)に進む。オブジェクトの指定入力がある場合には(S203;Yes)、指定されたオブジェクトの読み出しが行なわれ、対象オブジェクトの画像処理の設定を行なうための入力画面(例えば、図15の228、229、図16、図17によって示される画面)が表示される(S204)。引き続き設定情報の入力があるか確認され(S205)、設定情報の入力が無い場合には(S205;No)、初期設定されている画像処理が行われた画像を表示したまま、処理工程(S208)に進む。設定情報の入力がある場合には(S205;Yes)、指定されているオブジェクトの画像処理が行なわれ(S206)、処理後の画像が画面に表示しなおされる(S207)。なお、設定情報の入力(S205)が変更されるまで、その画像処理された画像が表示され続け、設定情報の入力(S205)が変更されると、その設定情報の入力に応じて画像の表示が更新される。このように元データの画像を表示することにより、ロゴ作成者は元データ画像の色、模様等の全体的な印象を把握した上で、次の工程である色の割り付け、減色処理方法の指定等の設定入力を行なうことが可能になる。
【0146】
次にロゴ出力の有無が確認され(S208)、ロゴ出力する場合には(S208;Yes)、画像処理後のデータが出力される(S210)。ロゴ出力しない場合には(S208;No)、設定を終了するかどうかを確認し(S209)、設定終了の場合には(S209;Yes)、ロゴ作成処理を終了する。設定を続ける場合には(S209;No)、再び工程(S203)の戻り、同様の処理を繰り返す。ロゴの出力および設定の終了は設定情報入力手段への入力情報により、確認する。ロゴデータの出力については後述する。
【0147】
(別のロゴデータ作成手順)
次に図29を用いて、画像縮小表示処理のロゴデータの作成手順について説明する。図29は、本発明のロゴデータの作成方法にかかる一実施形態を示すフローチャートである。図29のフローチャートには、各工程の右側に、その工程で得られる画像である関連する元データ画像A、画像処理後の画像A'、画像Aの縮小データの画像a、およびロゴA'の縮小されたプレビューイメージ画像a'を示している。
【0148】
フローチャートを順を追って説明する。まず、先ほど説明した編集ツール2で作成した元データファイルまたは、既存のイメージファイルから元データとなるオブジェクトを読み出して、加工のために記憶する(S401)。次に記憶した元データの画像Aを縮小化処理したイメージ画像aを作成する(S402)。その後縮小化処理したイメージ画像aを画面20(図6)上に表示する(S403)。これにより、ロゴ作成者は元データ画像の色、模様等の全体的な印象を把握した上で、次の工程である色の割り当て、減色処理方法の指定等の設定入力を行なうことが可能になる。尚、ここで、元データ画像の確認が必要でない場合には、この工程(S402)を省略し、イメージ画像aの表示をしないで、直接次の工程(S403)に進むことも可能である。
【0149】
その後、設定情報の入力が受け付けられる(S404)。この段階で、プリンタの機種固有情報の入力、およびプリンタ固有の機能に合わせて最大限の印刷効果を発揮できるような色の割り付け等の入力が可能となる。設定情報の入力が行なわれると、入力された設定情報に従って、まず元データAを調整するための画像加工処理が行なわれ、ロゴA'が作成される(S405)。次に、縮小データの画像aについても元データAと同様に設定情報に基づいて画像加工処理が行なわれ、ロゴA'の縮小されたプレビューイメージ画像a'が作成される(S406)。プレビューイメージ画像a'は縮小後に減色処理等の画像処理が施されるので、格子状の模様は発生しない。この段階で、元データの縮小イメージaと加工処理後の画像A'の縮小されたプレビューイメージ画像a'が表示されている。従って、ロゴ作成者は、加工処理前と加工処理後の双方のイメージデータを確認できるので、ロゴデータ作成時点で最適なロゴとなるように設定情報の入力を修正することが可能となる。
【0150】
次に設定入力が確定されたかどうかが確認され(S407)、入力が確定されなければ(S407;No)、工程S404からS407が繰り返される。従って、画像処理後のイメージ画像a'を確認しながら、最適なロゴとして最終確定するまで設定情報の再入力を繰り返し行なうことが可能である。設定入力が確定されると(S407;Yes)、ロゴデータの出力が行なわれる(S408)。
【0151】
尚、図29では、縮小化処理工程(S402)を元データ取得直後に設けたが、元データの縮小イメージを表示しない場合には、画像処理工程(S405)の後に縮小化工程を設けてもよい。また、本発明は、減色処理工程より前に縮小化処理工程による処理を行なうことを特徴とするものであるので、この発明の原理に従って当業者が設計変更可能な範囲は本発明の予定する範囲である。
【0152】
次に図8、図15から図19、図30および図31に示すロゴ作成処理の表示画面の一例を用いて、ロゴデータ作成処理を説明する。尚、以下の表示画面で説明する処理は、図14のフローチャートの処理手順で処理される内容と結果としてほぼ同様の処理を実行するものであるが、図14のフローチャートと1対1に対応するものではない。
【0153】
本発明のロゴデータ作成装置の一実施によると、ロゴ編集ツール2の場合と同様に最初に図8に示すメイン画面100と同一のメイン画面210が表示される。この画面210には、プリンタ情報指定ボックス220が設けられており、ロゴが登録されるターゲットプリンタの用紙幅、印刷可能色の指定、印刷解像度などの機種固有情報が設定可能になっている。また、通信条件設定ボックス221では、ポート番号、通信速度等の各種条件が設定可能である。これらのプリンタ情報および通信条件は、プリンタ情報指定ボックス220の名称入力部で機種が指定されたときに、可能な限り自動的に設定されるように構成することもできる。これは、プリンタ毎の機種固有情報を内部に記憶しておき、機種名が入力されたときに対応する機種固有情報を読み出して自動設定するように構成することにより可能となる。
【0154】
ソースファイル入力部223にファイル名を入力することにより、希望するファイルからロゴの基礎となる元データを読み込むことが可能となる。その際、参照ボタン224によりファイルをプルダウン形式(図示せず)で参照することができる。第1の表示領域225は、元データの画像を表示する領域であり、第2の表示領域226は、設定条件に従って画像処理された後の画像を表示する領域である。最も一般的なファイルは、ロゴ編集ツール2で作成された元データであるが、できるだけ多くの種類のファイル形式を読み出し可能にしておくことが、種種のファイルで記憶されている画像データ等を元データとして利用することを可能にすることになる。
【0155】
次に元画像の読み込みと設定入力および画像処理について説明する。図15は、メイン画面100(図8)から、ファイルを読み込み、設定条件を入力した状態におけるロゴ作成画面210を示す図である。図15では、元データのイメージ画像およびデータ処理後のイメージ画像が、縮小表示される例を示しているが、縮小表示しないように構成することも可能である。
【0156】
メイン画面100(図8)のソースファイル入力部223にファイル名を入力すると、指定されたファイルの内容が元データとして読み出されて所定の記憶場所に記憶される。記憶された元データは縮小化処理されて、ロゴ作成画面210内に設けられた第1の表示領域225(図15)に示すように、元データの縮小イメージ画像aとして表示される。
【0157】
プリンタ情報指定ボックス220からは、登録対象となるターゲットプリンタの名称、用紙幅、使用可能な色および解像度等のターゲットプリンタの機種固有情報が設定可能となり、通信条件設定ボックス221からはポート番号、通信レートおよびビット長等の機種固有情報が入力可能である。この場合において、プリンタの名称を入力または指定すると、機種固有情報記憶手段(図示せず)から、対応するプリンタの機種固有情報が読み出されて、自動的に設定されるように構成することも可能である。また、ターゲットプリンタが接続されている場合には、プリンタから自動的に機種IDを読み取り、対応する機種固有情報を自動設定するようにしてもよい。また、プロパティ入力ボックス222により、減色方法の指定、印刷可能色への色変換の指定等を設定することが可能である。なお、プリンタ情報指定ボックス220で、ターゲットプリンタが指定されると、そのプリンタ固有の印刷可能色の中から、プロパティ入力ボックス222によって指定される色変換に用いられる色(図15の色設定メニューでは第1色に黒、第2色に赤が選択されている。)を選択することが可能である。プリンタ情報指定ボックス220の色設定メニューに、プリンタ固有の印刷可能色以外の色を表示させないようにすることにより、印刷可能色以外の色が、プロパティ入力ボックス222で指定されることを禁止している。
【0158】
第2の表示領域226には、機種固有情報、プロパティの設定入力に従って画像処理されたデータの縮小イメージa'が表示される。これらの設定が入力されるまでは、既設定の設定情報またはプリセットされた設定値に従って加工処理され、処理後の加工処理されたイメージ画像がロゴ作成画面210の第2の表示領域226に表示される。例えば、2色プリンタであれば、2色と白(非印字:印刷用紙の色)の3色とその中間色で表現された印刷画像(ロゴ)がプレビューとして表示される。また、プリンタの印刷解像度が低ければ、表示される画像も低い解像度で現わされる。
【0159】
尚、この画面では加工処理されたイメージ画像が第2の表示領域226に縮小表示されているが、実寸表示ボタン231により実際の印刷イメージと同じ大きさで表示させることができる(図示せず)。
【0160】
次に、図15から図18を用いてイメージデータおよびテキストデータのプロパティの設定について説明する。以下の画面の説明では、プロパティの設定は、ロゴ編集ツール2で作成した元データ3を画像処理するものとして説明する。ロゴ編集ツール2により作成された元データは、前述した通り、複数の画像データまたはテキストデータを組み合わせたものであっても良い。そのため、まず、図15のプロパティ入力ボックス222のオブジェクト指定ボックス227で、処理対象となるオブジェクトを指定する。イメージ1が指定されたとすると、ハーフトーン指定キーボックス228、およびグレースケール指定ボックス229により指定された処理方法により、イメージ1の処理が行なわれ、処理後イメージ1を含むロゴイメージ全体が第2の表示領域226に表示される。プロパティ入力ボックス222では、オブジェクト指定ボックス227により合成されている全てのイメージまたはテキストを個別に選択して指定することにより、各イメージまたはテキスト毎に別個の処理することが可能である。
【0161】
ハーフトーン指定キーボックス228の減色処理スライダキー237は、左から右にスライド可能であり、粗から密まで段階的に減色処理方法を指定可能である。例えば、粗から密の順に、「単純減色」、「ディザ」、「誤差拡散」の順に3段階に指定できるようにする。また、明るさスライダキー236も横方向にスライドして段階的に明るさを指定できる。例えば、5段階の明るさを指定できるようにすることができる。
【0162】
グレースケール指定ボックス229は、オン状態のときに単色に減色処理することを指定することができ、オフのときに印刷可能な全ての色(この例では2色)に減色する。単色にする場合の指定色は、入力ボックス238にその色を入力しても、プルダウンメニューの中から1色を選択するようにしてもよい。
【0163】
また、例えば、プロパティ入力ボックス222のオブジェクト指定ボックス227にテキスト2と入力すると、プロパティ入力ボックス222(図15)が図16のようなテキスト入力画面240となる。操作者は、テキスト入力ボックス241から、希望するテキスト文字を入力可能であり、色指定ボックス242によりプルダウンメニュー等によりテキストの色を指定することができる。
【0164】
次に、図30を用いて、オブジェクト毎に画像処理を行なう例を示す。プロパティ入力ボックス222のオブジェクト指定ボックス227の選択マークを指定すると、プルダウンメニュー245が現れる。プルダウンメニュー245から処理を希望するオブジェクトをイメージ1、2の中から選択する。希望するオブジェクトを選択すると、そのイメージが表示される。ハーフトーン指定キーボックス228により減色処理および明るさの指定、およびグレースケールの指定は前述の通りである。たとえば、イメージ1はディザによる減色処理を行ない、グレースケール処理を行なわず、イメージ2では、単純減色して黒色のグレースケール処理を行なう等の、オブジェクト毎の処理が可能である。
【0165】
次に、図31を用いて、グレースケール処理を行なう例を示す。プロパティ入力ボックス222内にあるグレースケール指定ボックス229の入力ボックス238の選択マークを指定すると、プルダウンメニュー245が現れる。プルダウンメニュー245から処理を希望する色(この例では黒)を選択する。希望する色を選択すると、そのイメージが第2の表示領域226に表示される。
【0166】
次に図17を用いて、多様な色割り付けを可能にした設定画面の例を説明する。図17(a)は、元データを8色まで減色した後、その8色を夫々更に15色の印刷可能色のいずれかに変換するための設定が可能な画面の例を示し、(b)は8色まで減色した元データの各色を、3色の印刷可能色のいずれかを指定して色変換するための設定画面の例である。フルカラーデータ等を8色まで減色する方法としては、前述のハーフトーン指定キーボックス228の減色処理スライダキー237により選択した減色処理法、またはプリセット設定された減色処理方法が用いられる。 図17(a)では、インク色が2色の場合を示しており、第1色が黒色で、第2色が赤色の例である。この画面では元データの黒、ブルー、赤、マジェンダ、グリーン、シアン、黄、白の8色を、割付処理部250のスライダ251を0→1→2→0→12の順にスライドさせて、15色のいずれかに変換している。図15の右側には元データのイメージ画像が上段に表示され、下段に色の割り付け処理後のイメージ画像が表示される。
この図17による各スライダ251による15色の指定方法を説明するために、2色の印刷が可能なプリンタでどのようにして15色の印刷が可能であるか、スライダ251によりどのように15色が指定されるかを、図18を用いて説明する。
【0167】
2色のインク(非印字を白とすると3色)を使用して、2×2の4ドットからなるマトリクスを1ピクセルとして4ドットに各色を割り付けると、1ピクセルで15種類の色を表現できる。この15種の色と図15の色割付のためのスライダ251の関係を図18に示す。図18において●は黒色、○は赤色、空白は白のドットを示し、(x、y、z)は各マトリクスにおける(白、黒、赤)のドットの数を示している。すなわち1ピクセルを構成するドット(4個)中の色ドットの割合で単位ピクセル毎の色合いが表現されることとなる。
【0168】
図18の領域a(0→1)では、白と黒のみの組み合わせからなるマトリクスであって白が4個のマトリクスから黒が4個のマトリクスまでの変化の範囲(方向)を示している。領域b(1→2)では、黒と赤のみの組み合わせからなるマトリクスであって、黒が4個から赤が4個になるまでの変化の範囲(方向)を示している。領域c(2→0)では、赤と白のみの組み合わせからなるマトリクスであって、赤が4個から白が4個までの変化の範囲(方向)を示している。領域d(0→12)では、白と赤と黒の組み合わせであって、白が4個から黒が4個までの範囲(方向)を示している。
【0169】
スライダの位置による色の割付指定は、図17および図18に示すスライダ251と、この領域a、領域b、領域cの関係により理解することができる。すなわち、スライダ251を0→1に移動させると白から徐々に黒くなり、更に1→2に移動させると黒から徐々に赤くなり、更に2→0に移動させると赤から徐々に白くなり、0→12にスライドさせると白から赤黒白が混じった色になり徐々に黒くなる。このような図17(a)の設定画面を用いて、例えば、プリンタ情報指定ボックス220の色設定メニューによって、第1色が黒で、第2の色が黒以外の特定の有彩色(図では赤)が選択されたときに、元データの有彩色部分(ブルー、赤、マジェンダ、グリーン、シアン、黄)を第2の色(赤)から形成される中間色(図18の領域b、c、dのいずれか)に変換し、元データの無彩色部分(黒)を第1の色(黒)又は第1の色から形成される中間色(図18の領域a)に変換する処理も可能となる。
次に、図17(b)を用いて8色の元データを3色の色に変換するための設定画面を説明する。(b)では、8色に減色された元データの黒、ブルー、赤、マジェンダ、グリーン、シアン、黄、白のそれぞれを、白、第1色(黒)、第2色(赤)のいずれかに割り付けている。この場合も元データと変換後のイメージ画像を確認できるようにイメージを表示している。
【0170】
また、図17(b)の設定画面を用いて、例えば、プリンタ情報指定ボックス220の色設定メニューによって、第1色が黒で、第2の色が黒以外の特定の有彩色(図では赤)が選択されたときに、元データの無彩色部分(黒)を第1の色に変換し、元データまたの有彩色部分(ブルー、赤、マジェンダ、グリーン、シアン、黄)を第2の色に変換するように設定することが可能である。
【0171】
このように、プリンタで表現できる色のいずれかを操作者が任意に選択して、元データの画像を減色処理したデータを、選択した色に変換することができるようにすることによって、一定の固定的色変換では重要な色の境目が同一の色に変換されてしまい画像が非常に見にくくなるような場合でも、簡単に色の指定を変更できるため、表現力のある印刷結果(ロゴ)が得られるようになる。 また表現力の少ないプリンタ(例えば2色プリンタ)でも、面積階調やドット階調によって変換可能な色数を増やして、操作者が任意に種種の印字色を選択できるようにすることにより、更にロゴの表現力を増すことができる。
【0172】
尚、以上の説明では、プロパティ入力ボックス222による色処理の任意指定ができる元データを、ロゴ編集ツール2で作成した元データファイルに限定しているものとして説明したが、オブジェクト指定ボックス227により元データとなる既存のイメージファイルを指定するようにして、既存のイメージファイルによる元データも同様に色処理を任意に指定可能となるようにしてもよい。
【0173】
図15のロゴデータ作成のメイン画面21には、編集230、テスト印刷232、ファイル出力233、プリンタ登録234、プリンタNV管理235、および終了246のボタンがある。
【0174】
編集ボタン230は、ロゴ編集ツールを起動するものであり、ロゴデータ作成中のファイルを更に編集し直したい場合に使用する。ロゴ編集ツールによる編集を終了後、ロゴデータ作成装置は、現在使用しているファイルの内容(編集後の内容)を再度読み込み、編集後の内容を反映させたロゴ作成を行なう。編集ボタン230による編集処理を、ロゴ作成中の元データファイルがロゴ編集ツール2で作成したファイルであるときだけに限り使用可能であるように限定してもよい。
【0175】
テスト印刷ボタン232は、作成したロゴデータを接続されているターゲットプリンタで実際に印刷してみるためのボタンである。この時点ではまだプリンタへの登録は行なわない。
【0176】
プリンタNV管理ボタン235により、ターゲットプリンタにすでに登録されているNVグラフィックス(NV;不揮発性記憶)の印刷または、削除を行なうことができる。プリンタNV管理ボタン235により、図19に示すようなNV管理ダイアログボックス260が表示される。キーコード一覧取得ボタン261により、接続されているプリンタから登録済みNVグラフィックスのキーコード一覧を取得し、NVグラフィックス・キーコード一覧262に表示する。
【0177】
すべて選択ボタン263は、NVグラフィックス・キーコード一覧262に表示されているキーコード一覧を全て選択状態にする。選択されているキーコードは、印刷や削除の対象となる。印刷や削除は選択ボックス260の下欄の印刷ボタン264,削除ボタン265により選択指定する。選択解除ボタン267は、キーコード一覧で選択状態のキーコード項目の選択を解除する。キーコード一覧に対応するNVグラフィックスはロゴ作成装置内部に記憶されている。印刷ボタン264は、選択されているキーコードに対応するNVグラフィックスを読み出して印刷する。NVグラフィックスのヘッダとして、先頭にキーコードを印刷することができる。
【0178】
削除ボタン265は選択されているキーコードのグラフィックスを内部記憶から削除する。削除する前に削除の確認メッセージが表示される。閉じるボタン266でNV管理ダイアログボックス260を閉じ、ロゴ作成画面210に戻る。
【0179】
(ロゴ登録ファイルの作成手順)
次に、フローチャートを用いて、ロゴ登録ファイル作成工程をより詳細に説明する。図20はロゴデータの作成後にロゴ登録ファイル5を作成する工程の概略を示すフローチャートである。
【0180】
各種設定入力に従い、データ調整処理手段13(図1、図4、図5、図25)により、例えば図7、図14に示した手順に従ってロゴデータ(ロゴ)が作成される(S310)。ロゴデータの作成が終了すると、命令データセットが作成され(S330)、次にロゴデータと命令データセットが統合されてロゴ登録ファイル5(図2)が生成される(S340)。生成されたロゴ登録ファイル5は、フレキシブルディスクまたは通信回線を介してターゲットプリンタのホスト装置に送信される(S350)。
【0181】
図21は、図20に示す命令データセットの作成工程(S330)の詳細な工程を示すフローチャートである。
【0182】
ロゴデータの作成が終了すると(図20のS310)、ロゴデータをプリンタに登録するためにプリンタで実行される登録命令データセットが作成される(S331)。登録命令データセットとは、ロゴデータをプリンタ内の不揮発性メモリに登録するためにターゲットプリンタで実行される命令セットである。
【0183】
登録命令データセットの作成(S331)が終了すると、命令セットとして、送信命令データセットが付加されるかどうかが確認される(S332)。送信命令を付加するかどうかは、作成するロゴ登録ファイルの種類に応じて選択的に指定できるように構成可能である。
【0184】
送信命令を付加しない場合には(S332:No)、そのままロゴ登録ファイルの生成工程340へ進む。送信命令を付加する場合には(S332;Yes)、送信命令データセットを作成する(S333)。送信命令データセットとは、ロゴデータと登録命令データセットとをホスト装置からプリンタに送信するために一連の命令データセットである。これにより、ロゴ登録ファイルを読み出すだけで自動的に、または、通信ポート番号等所定のパラメータを指定するだけで、ホスト装置からプリンタに登録命令セットとロゴデータを送信することができる。
【0185】
次にポート検出命令セットを送信命令セットに組み込むかどうかが確認される(S334)。ポ−ト検出命令セットの組み込みが必要な場合(S334;Yes)、ポート検出命令セットが作成される(S335)。ポ−ト検出命令セットの組み込みが不要な場合(S334;No)、パラメータ入力命令セットが作成される(S336)。
【0186】
図22は、図20に示すロゴ登録ファイルの生成工程S340の詳細な工程を示すフローチャートである。
【0187】
命令データセットの作成が終了すると(図20のS330)、ロゴ登録ファイルの作成工程に入る(図22のS340からS345)。ロゴ登録ファイル作成工程では、まず命令データセットの作成工程で作成した(図21のS331)、登録命令データセットをロゴデータ(印刷画像データ)に付加したデータおよび命令セットからなる実効命令データセット41を作成する(S341)。その状態を図22の工程S341の左側に模式的に示す。この登録命令セットとロゴデータを統合したデータをホスト装置からプリンタに送信することにより、プリンタはロゴデータを登録することができる。
【0188】
次に命令データセットの作成工程(S330)で送信命令データセットが作成されたか否かが確認される(S342)。もし作成されていなければ(S342;No)、工程S341で作成された実行命令データセット41がロゴ登録ファイル5として出力される。もし、送信命令データセットが作成されていれば(S342;Yes)、次にポート検出命令セットの有無が確認される(S343)。ポート検出命令セットが作成されている場合(S343;Yes)には、ポート検出命令セットが送信命令データセットに組み込まれる(S344)。ポート検出命令セットが作成されていない場合(S343;No)には、パラメータ入力命令セットが組み込まれる(S346)。
【0189】
その後、工程S341で作成された実行命令データセット41に、送信命令データセットが統合された統合命令データセット42(図22の左端)が作成される(S345)。
【0190】
統合命令データセット42の送信命令データセットにはポート検出命令セットが組み込まれており、ホスト装置によりロゴ登録ファイルが読み出されたときに、ポ−ト検出命令が実行されて、プリンタが接続されている通信ポート自動的に検出されて、登録命令データセットおよびロゴデータが、ホスト装置から自動的に送信される。
【0191】
統合命令データセット42(図22)の送信命令データセットにパラメータ入力命令セットが組み込まれていると、ホスト装置によりロゴ登録ファイルが読み出されたときに、パラメータ入力命令セットが実行されて、ホスト装置から通信ポート等のパラメータの指定入力が可能となる。パラメータの入力により、指定された通信ポートへ登録命令データセットおよびロゴデータが転送されて、プリンタに送信される。
【0192】
以上説明したように、本発明のロゴ編集ツール2およびロゴデータ作成装置4によると、印刷目的に適合するように多様なロゴの作成が可能となり、かつ、ロゴの登録、変更も容易となり、カラーロゴ印刷を利用目的に合わせて有効に活用可能となる。
【0193】
以上の説明では、プリンタに限定して説明したが、プリンタに限らず、表示可能な色が制限された表示装置にロゴ登録をしておく場合にも本発明は適用可能である。
【0194】
また、以上の説明では、プリンタ60(図2)のロゴ登録部61(図2)にあらかじめロゴを登録してロゴ印刷を高速化しようとする場合について説明している。しかし、本発明によるカラーロゴの減色処理と印刷可能色への色変換(色割り付け)の基本的な考えは、少ない色(例えば2色)の印刷しかできないプリンタでカラービットマップを印刷させる場合に、例えば、ウインドウズ(商標、以下省略)等のOS上で稼動するプリンタドライバ、OLE for Retail POS(以下OPOSと呼ぶ)等が提供するデバイス制御システムに適用することが可能である。すなわち、このような場合には、従来は他のビットマップ変換ツールでフルカラー画像を2色画像に変換してから印刷する必要があった。この発明を適用することにより、このようなファイル変換をすることなく印刷が可能となる。
【0195】
図23および図24を用いて説明する。図23は、OPOSの基本構成を示す図である。デバイス74はプリンタであってもカスタマーディスプレイであっても良いが、ここではプリンタを用いて説明する。
【0196】
OPOSは、標準化された仕様に基づいてウインドウズ上で稼動するPOSアプリケーションプログラムに、プリンタ等の周辺機器について機種依存性のないインターフェースを提供するものである。POSアプリケーションプログラム70がプリンタ74から出力するときは、データがプリンタのコントロールオブジェクト(CO)71に渡され、更に、出力するプリンタの機種に対応したサービスオブジェクト(SO)72に渡され、オペレーティングシステムOS(win)73を介してプリンタ74に渡される。プリンタ74が2色または3色のプリンタであるとすると、多色の画像等は減色して印刷する必要がある。
【0197】
OPOSが提供するデバイス制御システムでは、主として、サービスオブジェクト72が各デバイス70に対応する固有の処理を行なうので、サービスオブジェクト72に本発明の減色処理機能、色変換処理機能、又これらの処理の指定を使用者が任意に行なえる機能を組み込んでおき、印刷可能な画像データに変更してからOS73を経由してプリンタ70に送信するようにすることが可能である。
【0198】
すなわち、POSアプリケーションプログラム70から、フルカラーの印刷データが、OPOSが提供するデバイス制御システムに渡された場合には、サービスオブジェクト72内で、フルカラーの印刷データを指定された減色処理、色変換処理に基づいてPOSプリンタ用の印刷データに変換してから、OS73を介してプリンタ74に送信する。例えば、フルカラーデータを印刷可能色で表される2又は3色データに変換する処理(画像処理、明るさ、色等)を任意に設定しておくことができるように、サービスオブジェクト72を構成することによりこのような変換処理が可能となる。また、このような変換処理をサービスオブジェクト72で行なうことにより、個々のアプリケーションプログラム側で、フルカラーデータを印刷データに変換する処理を行なう必要がなく、アプリケーションの開発を容易にすることが可能となる。
【0199】
図24に設定画面400を示す。サービスオブジェクト72内にこのようなフルカラーからの減色処理等の画像調整サービスルーチンを設けておき、図24のような画面を表示可能にする。例えば、カラービットマップ401を選択すると、図15のプロパティ入力で説明したようなハーフトーン設定ボックス402が表示され、減色法の指定、明るさの指定が可能となる。また、カラー指定ボックス403により、印刷可能な第1の色と第2の色の指定が可能である。これらの機能は、前述した、イメージプロパティの画面の機能とおなじであるので、繰り返し説明はしない。
【0200】
あらかじめこれらの設定を行なっておくことにより、所定の画像ファイルを自動的に2色化して印刷させることができる。また、希望により画像に応じて設定変更を行なうことも自由である。また、図17で示したような中間色の設定も可能にするよう構成することも可能である。
【0201】
【発明の効果】
これにより、元データの実際の色を見ながら、元画像のどの部分をどの印刷可能色に変換するか、どのような減色方法により減色するか等について具体的に検討しながら設定入力を行なうことができる。
【0202】
調整処理された元データは、ロゴデータイメージ表示手段15(図1)により変更後のイメージとして画面上に表示される。従って、設定入力によりどのような印刷画像が作成されるのかイメージ画像で確認ができる。処理後の画像をみて設定入力を変更することも可能である。
【0203】
これにより元データによる画像イメージを画像表示により確認することができ、設定後の調整処理後のロゴデータも確認することができる。従って、入力前にどのように設定するかの判断が容易となり、かつ設定後のイメージも視覚的に把握できるので、変更等の処理が迅速かつ容易に行なえる。
【0204】
画像縮小化処理手段17(図4)を設けて、縮小化処理をしてから元データとロゴデータの表示を行なうようにしている。これにより、同一画面上に元データと変更後のロゴの画像を表示可能となり、一層効率的な調整作業が可能となる。
【0205】
従って、本発明によると印刷目的に適合する多様なロゴを簡単に作成することが可能となり、かつロゴの登録および変更も容易になった。そのため、カラー印刷ロゴの能力を有効に活用することができる。
【0206】
また、本発明によると、複数の画像データおよびテキストデータを重ね合わせて作成された原画(元データ)を、各構成オブジェクト毎に減色処理、色割付処理等の加工処理を行なうことが可能となった。そのため、商品広告情報、クーポン券、割引券、告知情報等をカラー印刷するロゴの作成に当り、繊細で微妙な画像調整を各オブジェクト毎に行なうことが可能となる。
【0207】
また、本発明によると、画像データから輝度のみをとりだしてグレースケール処理を行ない、設定入力に応じてグレースケール処理を行なった画像データの印刷可能色の指定を変更することにより、指定された色でグレースケール表示することが可能となる。
【0208】
このようにロゴデータの作成段階において、選択された色によりグレースケール表示の加工ができることにより、元データをあらかじめ所定の色でグレースケール処理しておく必要がなく便利なロゴ作成ツールを提供することができる。また、ロゴデータ作成段階で、種々のパターンで表示してみることができるので、ロゴ作成には極めて有用である。また、このようなグレ−スケール処理を各オブジェクト毎に行なうことができるようにすることにより、更に有用なロゴ作成装置を提供することできる。
【0209】
また、本発明によると、元データを加工した後の縮小イメージを鮮明に表示することが可能となり、実際の印刷イメージと同じイメージ画像を確認できるため、的確な画像処理条件の入力が可能となる。とくにロゴ作成の際に、微妙な色合いの指定であっても、設定情報による画像を画面上で確認可能であるので、迅速なロゴ作成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかるロゴデータ作成装置の機能ブロック図。
【図2】 ロゴ編集ツールおよびロゴデータ作成装置によりロゴの登録を行なう場合の手順の概略を説明する概念図。
【図3】 本発明にかかるロゴ編集ツールの一実施形態を示す機能ブロック図。
【図4】 本発明の第2の実施形態にかかるロゴデータ作成装置の機能ブロック図。
【図5】 本発明の第3の実施形態にかかるロゴデータ作成装置の機能プロック図。
【図6】 ロゴ登録ファイルを作成可能なロゴデータ出力手段16の一実施形態にかかるロゴ登録ファイル出力手段18の機能ブロック図。
【図7】 元データを作成するためのロゴ編集方法の一実施形態を示すフローチャート図。
【図8】本発明にかかるロゴ編集ツール又はロゴデータ作成装置のメイン画面の一実施形態を示す図。
【図9】 本発明のロゴ編集ツールの一実施形態にかかる編集メイン画面の一例を示す図。
【図10】 ロゴ編集ツールにより元データを新規に作成する場合に、ロゴ(元データ)のサイズを指定するために表示されるサイズ指定ダイアログボックス画面の一例を示す図。
【図11】 元データの編集の際にテキストプロパティを設定するために表示されるテキストプロパティ設定用画面の一例を示す図。
【図12】ロゴ編集ツールにより元データを作成または編集する際にイメージプロパティを設定するために表示されるイメージプロパティ設定画面の一例を示す図。
【図13】 ロゴ編集ツールによりロゴの位置を指定するために表示される位置設定画面の一例を示す図。
【図14】 本発明のロゴデータ作成方法の一実施形態を示すフローチャート図。
【図15】 元データを読み込み、ロゴデータを作成するための設定条件を入力した状態のロゴ作成画面の一例を示す図。
【図16】 ロゴデータ作成装置において、プロパティ入力ボックスでテキストデータの入力を指定したときに表示されるプロパティ入力ボックスの画面の一例を示す図。
【図17】多様な色割り付けを可能にした設定画面の例を説明する画面の図であって、(a)は、元データを8色まで減色した後にその8色を15色に割り付け設定するような指定が可能な画面の例を示し、(b)は8色まで減色した元データを3色に割り付ける場合の設定画面の例を示す図。
【図18】 1ドットを2色(非印字を含めると3色)の印刷が可能なプリンタにおいて、1ピクセルを4ドットで現わすときに表現できる15種の色と図15の色割付スライダ251の関係を示す図。
【図19】プリンタNV管理の選択ボックスの画面例を示す図。
【図20】 ロゴデータの作成後にロゴ登録ファイルを作成する工程を示すフローチャート図。
【図21】 図20に示す命令データセットの作成工程(S330)の詳細な工程を示すフローチャート図。
【図22】 図20に示すロゴ登録ファイルの生成工程S340の詳細な工程を示すフローチャート図。
【図23】 OPOSの基本構成を示す図。
【図24】 OPOSにおける画像調整の設定画面の一例を示す図。
【図25】 本発明にかかるロゴデータ作成装置に使用するデータ調整処理手段の一実施態様を示す詳細機能ブロック図。
【図26】 オブジェクトのイメージを画面上に表示した例を示す図。
【図27】 本発明にかかるロゴデータ作成装置に使用するグレースケール処理装置の一実施態様を示す機能ブロック図。
【図28】 本発明のロゴデータ作成装置の第2及び第3の実施形態における画像縮小表示の一例を説明する概念図。
【図29】 本発明のロゴデータ作成方法の別の実施形態を示すフローチャート図。
【図30】 オブジェクト毎に画像処理を行なう場合の画面の表示例を示す図。
【図31】 オブジェクト毎に画像処理を行なう場合の画面の表示例を示す図。
【符号の説明】
2 ロゴ編集ツール
3 元データ
4 ロゴデータ作成装置
5 ロゴ登録ファイル
6 元データ仮記憶手段
7 画像処理手段
8 オブジェクト読/書制御手段
9 ロゴデータ記憶手段
10 元データ取得手段
11 元データ表示手段
12 設定情報入力手段
13 データ調整処理手段
14 主制御手段
15 ロゴデータ表示手段
16 ロゴデータ出力手段
17 画像縮小化手段
41 実効命令データセット
42 統合命令データセット

Claims (5)

  1. 少なくともビットマップ形式の元データ取得手段と、設定情報入力手段と、画像縮小化処理手段と、データ調整処理手段と、元データ表示手段と、ロゴデータ表示手段と、ロゴデータ出力手段とを備えるロゴデータ作成装置におけるロゴデータの作成方法であって、
    (a) 前記設定情報入力手段からの元データ取得指示に基づき、前記元データ取得手段によって、少なくとも2色を有する画像オブジェクト、グラフィックオブジェクトまたはテキストオブジェクトの一つを含む元データを取得する元データ取得工程と、
    (b) 前記設定情報入力手段からの設定情報入力指示に基づき、当該設定情報入力手段によって設定された、少なくとも前記元データの色をプリンタで印刷可能な印刷可能色数まで減色するための減色処理指定入力および減色した前記元データの色を前記プリンタで印刷可能な印刷可能色の中の所定の色に変換するための第1の色指定入力を含む、前記元データを加工するための設定情報を入力する設定情報入力工程と、
    (c) 前記データ調整処理手段によって、取得された前記元データに対して、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記元データに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行う第1のデータ調整処理工程と、
    (d) 前記ロゴデータ出力手段によって、調整処理された前記元データをロゴデータファイルとして出力するロゴデータ出力工程と、を備え、更に、
    (e) 前記画像縮小化処理手段によって、取得された前記元データを所定の大きさに縮小化する縮小化処理工程と、
    (f) 前記元データ表示手段によって、縮小された前記元データを元データイメージ画像として表示する縮小元データ表示工程と、
    (g) 前記データ調整処理手段によって、縮小された前記元データに対して、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記元データに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行う第2のデータ調整処理工程と、
    (h) 前記ロゴデータ表示手段によって、前記第2のデータ調整処理工程(g)で調整処理された前記元データをロゴデータイメージ画像として表示する縮小ロゴデータ表示工程と、
    を備えることを特徴とするロゴデータの作成方法。
  2. 請求項1に記載のロゴデータの作成方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
  3. 前記情報記録媒体は、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、または磁気記録テープであることを特徴とする請求項2に記載の情報記録媒体。
  4. 少なくとも2色を有する画像オブジェクト、グラフィックオブジェクトまたはテキストオブジェクトの一つを含むビットマップ形式の元データを取得する元データ取得手段と、
    取得した前記元データを所定の大きさに縮小化処理する縮小化処理手段と、
    縮小された前記元データを元データイメージ画像として表示する元データ表示手段と、
    少なくとも前記元データの色をプリンタで印刷可能な印刷可能色数まで減色するための減色処理指定入力および減色した前記元データの色を前記プリンタで印刷可能な印刷可能色の中の所定の色に変換するための第1の色指定入力を含む、前記元データを加工するための設定情報を入力するための設定情報入力手段と、
    取得された前記元データ及び縮小された前記元データに対して、それぞれ、入力された前記減色処理指定入力に応じた減色処理を行うと共に、該減色処理した前記元データに対して、入力された前記第1の色指定入力に応じた色割り付け処理を行うデータ調整処理手段と、
    縮小され、且つ、調整処理された前記元データを確認画像として表示するロゴデータ表示手段と、
    を備えることを特徴とするロゴデータ作成装置。
  5. 前記ロゴデータ表示手段は、前記設定情報の入力が変更されるまで、縮小され、且つ、調整処理された前記元データの表示を継続し、前記設定情報の入力が変更されると、当該設定情報の入力に応じて、新たに調整処理された前記元データの表示を更新することを特徴とする請求項4に記載のロゴデータ作成装置。
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