JP4107299B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

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Description

本発明は静電荷像現像用トナーに関する。
電子写真方式のプリンタは、最近では高解像性などの高い画像性能を有しながらも小型で低価格のものが求められるようになってきた。一方、前述した画質面のニーズから小径のトナーが利用されてきている。
ところで、プリンタの小型化と低価格化を実現するために、現像器などの構成部材や装置そのものの構造を簡素化したり、部品点数を減らすなどの対応が行われている。その結果、装置をシンプルな構成にした分、機内の温湿度調整やプロセス補正を行うことがとても困難になっている。また、トナーの搬送系や補給系についても同様で、円滑なトナー搬送性を得るためにはどうしてもトナー自身を改良して、課題を達成させる必要があった。
とりわけ、小径のトナーを用いた装置では、装置を数日間停止させてトナーが静置されると粒子間密度が高まって流動性が著しく低下する傾向を有する(これをパッキングと呼んでいる)。
ところで、トナーの搬送性を向上させる方法の1つとして、針状チタンやチタン内包シリカなどを使用した外部添加剤の改良技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような外部添加剤を添加したトナーが、良好な転写性や画質向上を発現することも報告されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、これらの外部添加剤は画像形成を行う環境の影響を受け易いことがわかり、特に、温湿度の影響で帯電性が変動し易い傾向を有していた。その結果、画像形成を行う環境により画像濃度が変動することはどうしても避けられなかった。したがって、構造を簡素化した上記プリンタへの使用は極めて困難であると見られていた。
また、前述したように、上記プリンタは小規模なオフィスや一般家庭に使用されるケースが多く、これらの設置環境ではプリンタを長期間使用しないことも多々存在する。したがって、プリンタをひさしぶりに使用したときに前述のパッキングにより、トナーの搬送性が著しく低下し、所定量のトナーが現像部に供給されずに低濃度の画像になるなどのトラブルが発生し易いものであった。
特開平6−208241号公報 特開平8−44103号公報
本発明は、画像形成装置の設置環境の影響を受けることなく、安定した画像形成を行うことが可能な静電荷像現像用トナーを提供することを目的とするものである。すなわち、本発明は、設置環境や機内の温湿度変化の影響で帯電変動しないトナーを提供することを目的とするとともに、装置を長期間使用しないことがあっても、パッキングの影響を受けることのないトナーを提供することを目的とする。
特に、本発明は部品を減らし簡素な構造のものが多い小型で安価なプリンタで、安定した画像形成を行うことが可能な静電荷像現像用トナーを提供することを目的とする。
本発明の課題は、下記構成を採ることにより達成される。
(請求項1)
少なくとも、
非晶質シリカ、
及び
チタン酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、カルシウム酸化物より選択される金属酸化物、
から構成される外部添加剤を含む静電荷像現像用トナーであって、
前記外部添加剤はチタン酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、カルシウム酸化物より選択される結晶化した金属酸化物を核とし、前記核の表面に前記非晶質シリカが存在する、
ことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
(請求項2)
前記静電荷像現像用トナーを構成する結着樹脂が、イオン性解離基を有することを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
上記課題は、チタン酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、カルシウム酸化物より選択される結晶化した金属酸化物(以下、単に金属酸化物ともいう)を核とし、その表面に非晶質のシリカを存在させた外部添加剤を含有させた静電荷像現像用トナー(以下、単にトナーともいう)により、解消することができた。すなわち、本発明によれば、設置環境や機内の温湿度変化や高温高湿、あるいは低温低湿といった過酷な環境でも、これらの影響で帯電性が変動することのない静電荷像現像用トナーを提供することを可能にした。その結果、温湿度が激しく変動したり、高温高湿や低温低湿の過酷な環境下でも、所定の画像濃度が得られ安定した画像形成が行えるようになった。
また、上記外部添加剤を小径トナーに展開することにより、装置を長期間使用しないことがあってもトナーのパッキングによる影響を受けることのない静電荷像現像用トナーを提供することを可能にした。その結果、一般家庭や小規模のオフィスなどプリンタを長期間使用しないケースが多いユーザに対して、トナーのパッキングによる影響のない安定した画像形成を行えるようにした。たとえば、所定量のトナーの搬送がいつでも行えるので、トナーの搬送不良や供給量不足に起因する低濃度のプリント物の作成などは起こることなく、所定の濃度を有する安定した画像形成が可能になった。また、小径のトナーにより、高解像度を有する精細なトナー画像を安定して形成することも可能になった。
とりわけ、本発明に係るトナーによれば、部品点数を減らし構造をシンプルにしたコンパクトなプリンタで安定した画像形成が行えるようになり、小型で低価格なプリンタで実現が困難だった高解像度を有するプリント物の作成も容易に行えるようになった。
本発明のトナーは、非晶質シリカ、及びチタン酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、カルシウム酸化物より選択される金属酸化物から構成される外部添加剤を含むものであって、該外部添加剤は結晶化した金属酸化物を核とし、その表面に非晶質シリカが存在する構造のものである。
上記構造の外部添加剤を用いたトナーでは、例えば、10℃、20%RHといった低温低湿環境や、30℃、80%RHといった高温高湿環境での帯電量低下を抑制するという効果が発現されることが見出された。このように、上記外部添加剤を用いたトナーでこのような効果が発現される理由は明らかではないが、おそらく、上記外部添加剤の電気的性質に起因するものと推測される。すなわち、結晶化した金属酸化物の核部で発現される半導電性と非晶質シリカのもつ絶縁性が置かれた環境に対して適度に作用して上記効果が発現されるものと推測される。
例えば、外部添加剤表面に電荷が過剰に溜まりやすくなる低温低湿の環境下では、表面の帯電量があるレベルを超えると外部添加剤表面から電荷が核に移動して表面の電荷密度が一定に保たれるものと推測される。また、高温高湿の環境では結晶化した金属酸化物表面で湿気などの水分により電荷がリークし、これが外部添加剤表面に供給されて表面の電荷密度が一定に保たれているものと推測される。
また、上記外部添加剤は表面に非晶質のシリカの存在により、トナーの流動性が向上されたものと推測される。その結果、画像形成装置を長期間停止させたことによりトナーがパッキングを起こしても、流動性が向上しているのでトナーの搬送性が低下しないものと推測される。また、トナーの流動性が向上したことにより、トナー搬送に要する現像トルクも低減されるので、無駄な電力消費を防ぎ、搬送部材や駆動部材に大きな負荷をかけることもなくなったと推測される。
また、トナーの流動性が向上するとトナー搬送中にトナー同士が接触しても、それによる負荷も低減しているので、トナー同士の接触や衝突により生じた外部添加剤のトナーからの脱離も起こりにくくなるものと推測される。その結果、トナーのクリーニング性が向上して既存のクリーニング装置で良好なクリーニング性能が発現されるようになったものと推測される。
また、トナー母体を構成する結着樹脂に、アクリル酸、メタクリル酸などのイオン性解離基を有する樹脂を用いることにより、トナー表面に電気双極子が形成されて、外部添加剤がトナー表面に強固に固着するものと推測される。その結果、外部添加剤はトナー内部に埋没したり、トナー表面から脱離することがなく、トナー表面に保持されて、トナーの帯電性をバランス良く制御することにより、環境の変化に左右されることなくトナーの帯電性能を維持するものと推測される。
本発明に係る外部添加剤についてさらに説明する。
《外部添加剤》
本発明に用いられる外部添加剤は、前述したように非晶質シリカ及び金属酸化物から構成され、非晶質シリカが金属酸化物の表面に存在し、該金属酸化物が外部添加剤の核部で結晶化しているものである。
〈外部添加剤の数平均一次粒子径〉
外部添加剤の数平均一次粒子径は、トナー表面の電荷を安定させ、且つ、外部添加剤自身もトナー母体表面により安定に保持させるという点から、35〜500nmが好ましく、40〜300nmがより好ましい。
尚、数平均一次粒子径は、高分解能透過型電子顕微鏡(HR−TEM)を用いて測定することができる。具体的には、外部添加剤100個についてフェレ水平径を測定し、その算術平均を算出する。粒子の選定はトナー粒子の輪郭部に付着した外部添加剤を選定して行う。
(外部添加剤の構造)
本発明に用いられる外部添加剤は、核となる金属酸化物の表面に非晶質シリカが存在する構造を有するものである。
具体的な金属酸化物としては、チタン酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、カルシウム酸化物が挙げられ、その中でも酸化チタンが好ましく、特に二酸化チタンが好ましい。また、二酸化チタンの構造は結晶化したものであればよく、特にルチル型の構造が好ましい。
核となる金属酸化物の表面に非晶質シリカが存在する状態は、外部添加剤の粒子を後述する透過型電子顕微鏡(TEM)などで観察した時に、表面に非晶質シリカが、核部に金属酸化物が観察されることから確認できる。尚、本発明でいう非晶質とは、いわゆるアモルファス構造と同じ意味のものである。
図1は、本発明に用いられる外部添加剤の一例を示す断面模式図である。
図1において、1は非晶質シリカが存在する領域、2は結晶化した金属酸化物が存在する領域を示す。
図に示すように外部添加剤は、結晶化した金属酸化物の表面に非晶質シリカが存在している。ここでいう表面とは、透過型電子顕微鏡で観察したとき、表面から3〜20nmの領域をいう。
本発明の外部添加剤は、シランカップリング剤、シリコンオイルなどの公知の疎水化剤で処理されていることが好ましいが、特に疎水化剤として好ましいのは、ヘキサメチルジシラン化合物である。
ここで、外部添加剤の構造の確認方法について説明する。
(核部となる金属酸化物が結晶化している確認)
外部添加剤をマイクログリッドを貼合したグリッドメッシュに採取し、透過型電子顕微鏡(TEM)、好ましくは高分解能透過型電子顕微鏡(HR−TEM)、例えば、電界放出型透過型電子顕微鏡(FE−TEM)を用いて透過像を観察する。
外部添加剤の金属酸化物に結晶質、即ち結晶構造を含む場合、試料を透過した電子線は透過波と回折波に分かれる。
透過波と回折波の干渉像を観察することにより、試料の結晶性が反映された格子像を観察することができる。干渉像を形成する位相コントラストは回折幅に比例するので、単原子等、散乱量が小さい場合にも検知可能なコントラストが得られ、格子像等の高分解能観察が可能である。尚、前記格子像の観察方法については、堀内繁雄著、高分解能電子顕微鏡、共立出版(1988)の記載を参考にすることができる。
(表面となるシリカが非晶質である確認)
外部添加剤の表面とは、透過型電子顕微鏡(TEM)により観察される輪郭部のこをいう。通常、金属酸化物領域は非晶質シリカ領域と比較して黒っぽく見えるが、組成はTEM付属の蛍光X線分析装置で分析できる。
本発明に使用される外部添加剤の場合には、上記のFE−TEM(加速電圧:200kVに設定)を用いての観察の結果、粒子の核にあたる金属酸化物領域に格子像が観察された。格子像が観察された周辺の領域には格子像が観察されず、蛍光X線分析の結果と合わせて非晶質のシリカが存在することを確認した。
〈測定方法〉
外部添加剤を含んだトナーは、好ましくはカーボンからなるマイクログリッドを貼ったグリッドメッシュに採取し、透過電子顕微鏡(TEM)、好ましくは高分解能透過電子顕微鏡(HR−TEM)、例えば電界放出型透過電子顕微鏡(FE−TEM)で透過像を観察する。トナーの輪郭部にある外部添加剤に焦点を併せれば、外部添加剤の構造と組成を明らかにすることができる。
〈測定条件〉
トナーを純水に分散させた分散液を、マイクログリッドを貼ったグリッドメッシュ上に滴下し乾燥させ、観察用試料を作製する。
その後、200kVFE−TEM「JEM−2010F」(日本電子株式会社製)及びエネルギー分散型X線分析装置(EDS)「Voager」(ThermoNORAN製)で構造と組成を評価する。
条件は以下のように設定する。
加速電圧 :200kV
TEM像観察倍率 :50,000〜500,000倍
EDS測定時間(Live time):50秒
測定エネルギー範囲 :0〜2,000eV
〈外部添加剤の比表面積〉
外部添加剤の比表面積は、BET値で2〜100m2/gが好ましい。このBET比表面積は窒素ガス吸着法により測定されるもので、具体的には「フローソーブ2300」(島津製作所製)により測定された1点法による値である。
〈シリカの表面存在比〉
外部添加剤は、表面に非晶質シリカが存在するが、非晶質のシリカが必ずしも金属酸化物を完全に被覆する必要はない。シリカの表面存在比を電子分光法(ESCA)で測定したときにシリカが質量比で30〜99%検出される構造が好ましく、さらに好ましくは、55〜96%検出される構造である。即ち、シリカと二酸化チタンとの組成では、ESCAによる二酸化チタンの表面存在比が質量比で1〜70%の範囲で検出される構造が好ましい。
〈外部添加剤の製造〉
本発明に用いられる外部添加剤は、気相法で製造されたものが好ましい。
気相法による外部添加剤の製造方法としては、例えば、粉体(A)と粒子(B)を高温火炎中に導入し、粒子(B)の表面を粉体(A)で修飾する方法が挙げられる。本発明では、粉体(A)が非晶質シリカ粉体であり、粒子(B)が結晶化した金属酸化物である。
好ましくは、粒子(B)の粒径を、粉体(A)の粒径より大きくすることで、粒子(B)周囲に粉体(A)が付着・癒合する。
粉体(A)は熱により粒子(B)表面に接着・融合して、粒子(B)表面上に粉体(A)の原型を観察できないまでに融合していることが好ましい。この場合においても、粒子(B)と粉体(A)とを同時に火炎中に導入することで、粉体(A)により粒子(B)表面が改質されていると考えられる。
さらに好ましくは、火炎中に導入するタイミングを粒子(B)を先行させ、結晶が成長した後に、粉体(A)を火炎中に遅らせて導入することが製造の安定性に優れ好ましい。
通常、高温の火炎中では、複数の粒子が会合・成長して、径の大きな粒子へと成長する。ここで、粒子(B)と粉体(A)は同じ高温帯に導入されるが、粉体(A)の方が微粒とすれば、受熱面積が大きく、より溶融しやすいと考えられる。したがって、例えば可燃ガスの燃焼量を制御することにより、粒子(B)の会合・成長を抑制し、粉体(A)が粒子(B)に溶融・付着する条件を特別な試行錯誤なしに見出すことができる。
粉体(A)が粒子(B)と会合・衝突し、接着・融合すると本発明に係る外部添加剤が得られるのは明らかであるが、粉体(A)同士が融合した粒子でも、それが十分に成長する前に粒子(B)と衝突・結合する確率が高い。これは気流中では小さな粒子が大径粒子よりはるかに動きやすい為であると考えられる。このように会合・成長した粉体(A)が粒子(B)と衝突・融合した粒子でも所定の組成比を満たしていれば本発明に係る外部添加剤が得られる。
この方法では、火炎処理を受けた粉体(A)が粒子(B)の表面に付着することにより粒子(B)の表面に粉体(A)が存在するようになったものであり、粒子(B)と粉体(A)の材質は同じであっても火炎処理条件により粒径、比表面積、組成比の異なるものを作製することができる。
ここで、粒子(B)としては、結晶状態にあるチタン酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、カルシウム酸化物の粒子、或いはそれらの混晶粒子を用いることが可能である。
粉体(A)となる無定形シリカは、下記の図2に記載の製造装置を用い、プロパンガス、メタンガスなどの炭化水素ガスを燃焼させた火炎中で、ハロゲン化珪素、或いは有機珪素化合物を燃焼させて得られるものが好ましく用いられる。
粒子(B)となる結晶化した金属酸化物は、下記の図2に記載の製造装置を用い、プロパンガス、メタンガスなどの炭化水素ガスの火炎中で、金属酸化物の原料を燃焼させて得られる結晶状態にあるチタン酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、カルシウム酸化物、或いはそれらの混晶物が好ましい。以上、粉体間の複合化による製造方法を示したが、これに限定されない。他には、原料ガスの噴出タイミングをずらす方法を挙げることができる。
金属酸化物の原料としてはチタン源として硫酸チタン、四塩化チタン等、ジルコニウム源としては酸化ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム、四塩化ジルコニウム、硫酸ジルコニウム、硝酸ジルコニウム等、アルミニウム源としては塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム等、カルシウム源としては炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等を単独または任意の組み合わせで併用して用いることができる。
次に、本発明に用いられる外部添加剤を製造する製造設備について、具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図2は、本発明に用いられる外部添加剤を製造する製造設備の一例を示す概略図である。
この装置は、外部添加剤の原料を蒸気、または粉体でバーナーに供給し、火炎中で酸化させ外部添加剤を製造するのに好ましく用いられる。
図2において、210は粉体(A)、220は粉体(A)のタンク、230は粉体(A)の定量供給ポンプ、250は粉体(A)の導入管、211は粒子(B)、221は粒子(B)のタンク、231は粒子(B)の定量供給ポンプ、251は粒子(B)の導入管、261は酸素・水蒸気混合ガスの導入管、262は酸素・水蒸気混合ガス、263は酸素・水蒸気混合ガスタンク、260はメインバーナー、270は燃焼炉(反応管)、280は燃焼火炎、290は煙道、300はサイクロン、320はバグフィルター、310、330は回収器310、340は排風機を示す。
図において、粉体(A)210と粒子(B)211は粉体(A)と粒子(B)のタンクから定量供給ポンプで原料導入管を通して先端に噴霧ノズルが取り付けられたメインバーナー260に導かれる。粉体(A)と粒子(B)は酸素・水蒸気の混合ガス251とともに燃焼炉270の内部に噴霧され、補助火炎により着火し、燃焼火炎280が形成される。燃焼により生成した外部添加剤は排ガスと共に煙道290で冷却され、サイクロン300及びバグフィルター320で分離され、回収器310、330に捕集される。排ガスは排風機340により排気される。
尚、粉体(A)と粒子(B)は、予め混合して原料とし、この混合した原料を酸素・水蒸気の混合ガスとともに燃焼炉の内部に噴霧してもよい。
《トナー母体》
本発明では、外部添加剤を添加する前の状態にあるトナーをトナー母体という。
トナー母体は、構造中にイオン性解離基を有する結着樹脂を用いて形成されたものが好ましい。具体的には、結着樹脂としてスチレンアクリル共重合体、ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。
トナー母体は、水系媒体中で製造したいわゆるケミカルトナーを用いることが好ましい。このトナー母体と上記で得られた外部添加剤と組み合わせると、双方の特性、利点が互いを補完しあい、良好な画質を安定して得られる。
ケミカルトナーを形成する方法は特に限定されないが、特に好ましいのは、乳化会合法により得らるものである。尚、結着樹脂は、イオン性解離基を有する重合性単量体として、アクリル酸、或いはメタクリル酸を1〜10質量%共重合させて得られたものが好ましい。
《トナー母体へ外部添加剤の添加》
トナー母体へ添加する外部添加剤の量は、トナー母体に対して0.1〜2質量%が好ましい。
トナー母体へ外部添加剤を混合する装置としては、タービュラーミキサー、ヘンシエルミキサー、ナウターミキサー、V型混合機などの種々の公知の混合装置を挙げることができる。
本発明では、請求項1に記載の本発明に係る外部添加剤を用いることが必須の要件であるが、以下に示す従来公知の外部添加剤を混合して用いてもよい。
従来公知の外部添加剤として使用できる無機微粒子としては、従来公知のものを挙げることができる。具体的には、シリカ微粒子、チタン微粒子、アルミナ微粒子等を好ましく用いることができる。これら無機微粒子は疎水性であることが好ましい。
外部添加剤として使用できる有機微粒子としては、数平均一次粒子径が10〜2000nm程度の球形の微粒子を挙げることができる。かかる有機微粒子の構成材料としては、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、スチレン−メチルメタクリレート共重合体などのを挙げることができる。
《現像剤》
本発明のトナーは、一成分現像剤でも二成分現像剤として用いてもよい。
一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤、或いはトナー中に0.1μm〜0.5μm程度の磁性粒子を含有させ磁性一成分現像剤としたものが挙げられ、いずれも使用することができる。
また、キャリアと混合して二成分現像剤として用いることができる。キャリアとしては、鉄、フェライト、マグネタイト等の金属、それらの金属とアルミニウム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の磁性粒子を用いることができる。特にフェライト粒子が好ましい。上記キャリアの粒子径は、メディアン粒径(D50)で20〜100μmが好ましく、25〜80μmがより好ましい。
キャリアの粒子径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
キャリアは、磁性粒子が更に樹脂によりコートされているもの、或いは樹脂中に磁性粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリアが好ましい。コート用の樹脂としては、特に限定は無いが、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂或いはフッ素含有重合体系樹脂等が用いられる。また、樹脂分散型キャリアを構成するための樹脂としては、特に限定されず公知のものを使用することができ、例えば、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、フェノール樹脂等を使用することができる。これらの中では、スチレン−アクリル樹脂でコートしたコートキャリアが外部添加剤の離脱防止や耐久性を確保できより好ましい。
《画像形成装置》
本発明のトナーは、磁性一成分剤、非磁性一成分現像剤或いは二成分現像剤用現像装置を搭載した画像形成装置に好適に使用される。これらの中では非磁性一成分現像剤用現像装置いは二成分現像剤用現像装置を搭載した画像形成装置がより好ましい。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されない。
《外部添加剤の製造》
〈外部添加剤1の製造〉
(粒子(B1)の製造)
「外部添加剤1」の原料となる「粒子(B1)」の作製には、図2に記載の製造装置を用いた。
濃度100%のガス状四塩化チタンを1,000℃に、酸素96体積%と水蒸気4体積%の混合ガスを1,000℃にそれぞれ予熱して、同軸平行流ノズルを用いて、それぞれ流速45m/秒、50m/秒で反応管(燃焼炉)に導入した。内管には四塩化チタンガスを導入した。反応温度は1,300℃で行った。また反応管内の高温滞留時間が0.1秒以下となるように、冷却空気を反応管に導入し、その後、ポリテトラフルオロエチレン製バグフィルターを用いて製造された二酸化チタン粒子を捕集した。
得られた二酸化チタン粒子は、数平均一次平均粒径110nmであり、透過型電子顕微鏡では、複数の結晶が集合して焼結されていることが確認された。
この二酸化チタンを「粒子(B1)」とした。
(粉体(A1)の製造)
「外部添加剤1」の原料となる「粉体(A1)」の作製には、図2に記載の製造装置を用いた。
濃度100体積%のガス状四塩化珪素を含有するガスを1,000℃に、酸素28.5体積%及び水蒸気71.5体積%の混合ガスを1,000℃にそれぞれ予熱して、同軸平行流ノズルを用いて、それぞれ流速49m/秒、60m/秒で反応管に導入した。反応温度は1,300℃で行った。
反応管内で得られたシリカの粉体を「粉体(A1)」とした。
(粒子(B1)と粉体(A1)の複合化)
図2に記載の製造装置を用いて、粒子(B1)と粉体(A1)の複合化を行った。
上記「粒子(B)1」と「粉体(A1)」をあらかじめ質量で8:2となるように樹脂袋内で混合した原料を、原料タンク210に投入し、4kg/時間の供給速度で、キャリアーガスとしての空気と共に導入管250で搬送し、ノズルから噴き出した。この時、空気のノズル噴き出し流速は48m/秒であった。
反応管内の高温滞留時間が0.3秒以下となるように、反応後、冷却空気を反応管に導入し、その後、ポリテトラフルオロエチレン製バグフィルターを用いて製造された微粉末を捕集した。捕集した粉末を、オーブンにて空気雰囲気下、500℃で1時間加熱し、脱塩素処理を実施した。この粉末500質量部を加熱、冷却用ジャケット付き高速撹拌混合機に仕込み、500rpmで撹拌しながら、密閉下で純水25質量部を噴霧供給し、その後、撹拌を10分継続した。続いて、へキサメチルジシラザンを25質量部添加し、密閉下で撹拌を60分行い、その後、撹拌加熱し、150℃で窒素を通気しながら生成したアンモニアガス及び残存する処理剤を除去した。これを「外部添加剤1」とする。
得られた「外部添加剤1」は、数平均一次粒子径が120nmであり、透過型電子顕微鏡では、二酸化チタンの結晶が複数焼結された核部の表面に非晶質のシリカが融合していることが確認された。なお、二酸化チタン結晶は、X線回折によりルチル型と確認された。
〈外部添加剤2の製造〉
(粒子(B2)の製造)
窒素によって濃度26%に希釈されたガス状塩化アルミニウムを1,100℃に、酸素35体積%と水蒸気65体積%の混合ガスを1,100℃にそれぞれ予熱して、同軸平行流ノズルを用いて、それぞれ流速61m/秒、55m/秒で反応管に導入した。内管には塩化アルミニウムガスを導入した。また、反応管内の高温滞留時間が0.1秒以下となるように、反応後冷却空気を反応管に導入し、その後、ポリテトラフルオロエチレン製バグフィルターを用いて製造された酸化アルミニウム粒子を捕集した。
得られた酸化アルミニウム粒子は、数平均一次粒子径が110nmであり、透過型電子顕微鏡では、結晶構造γ−型の酸化アルミニウムが複数集合して焼結されていることが確認された。
この酸化アルミニウムを「粒子(B2)」とした。
前述の「外部添加剤1」と同様にして「粒子(B2)」と「粉体(A1)」の複合化を行い、「外部添加剤2」を得た。
得られた「外部添加剤2」は、数平均一次粒子径が120nmであり、透過型電子顕微鏡の観察結果で、酸化アルミニウムの結晶が複数焼結された核部の表面に非晶質のシリカが融合していることが確認された。
〈外部添加剤3の製造〉
(粒子(B3)の製造)
四塩化ジルコニウムを、加熱された固体蒸発器中を酸素35体積%と水蒸気65体積%の混合ガスと530にそれぞれ予熱して、同軸平行流ノズルを用いて、それぞれ流速61m/秒、55m/秒で反応管に導入した。また反応管内の高温滞留時間が0.1秒以下となるように、反応後冷却空気を反応管に導入し、その後、ポリテトラフルオロエチレン製バグフィルターを用いて製造された酸化ジルコニウム粒子を捕集した。
得られた酸化ジルコニウムの数平均一次粒子径は110nmであった。この酸化ジルコニウムを「粒子(B3)」とした。
前述の「外部添加剤1」と同様にして「粒子(B3)」と「粉体(A1)」の複合化を行い、「外部添加剤3」を得た。
得られた「外部添加剤3」は、数平均一次粒子径が120nmであり、透過型電子顕微鏡の観察結果で、酸化ジルコニウムの結晶が複数焼結された核部の表面に非晶質のシリカが融合していることが確認された。
〈外部添加剤4〉
「外部添加剤1」の「粒子(B1)」の製造工程において、反応管内の高温滞留時間が0.07秒以下となるように、冷却空気を反応管に導入した以外は同様にして、「外部添加剤4」を製造した。得られた「外部添加剤4」は、数平均一次粒子径が80nmであり、透過型電子顕微鏡の観察結果で、二酸化チタンの結晶が複数焼結された核部の表面に非晶質のシリカが融合していることが確認された。
〈外部添加剤5〉
「外部添加剤2」の「粒子(B2)」の製造工程において、反応管内の高温滞留時間が0.05秒以下となるように、冷却空気を反応管に導入した以外は同様にして、「外部添加剤5」を製造した。得られた「外部添加剤5」は、数平均一次粒子径が40nmであり、透過型電子顕微鏡の観察結果で、酸化アルミニウム結晶が複数焼結された核部の表面に非晶質のシリカが融合していることが確認された。
〈外部添加剤6〉
「外部添加剤3」の「粒子(B3)」の製造工程において、反応管内の高温滞留時間が0.2秒以下となるように、冷却空気を反応管に導入した以外は同様にして、「外部添加剤6」を製造した。得られた「外部添加剤6」は、数平均一次粒子径が180nmであり、透過型電子顕微鏡の観察結果で、酸化ジルコニウム結晶が複数焼結された核部の表面に非晶質のシリカが融合していることが確認された。
〈比較用外部添加剤1〉
硫酸チタニル液(TiO2換算で1.90mol/Lの硫酸チタニルとFe23換算で0.63mol/Lの硫酸鉄を含む。)240質量部と水520質量部とをオートクレーブに入れ、180℃の温度に加熱し、この温度で1時間保持した。このときの圧力は飽和蒸気圧で9kg/cm2であった。次いで、得られた生成物を60℃の温度に冷却した後、濾過し、洗浄し、110℃の温度で乾燥して、形状係数が0.93の球状含水二酸化チタンを得た。この球状含水二酸化チタンを600℃の温度で2時間焼成して二酸化チタンとした後、この100gを水1Lに懸濁させスラリーとし、水酸化ナトリウム水溶液で該スラリーのpHを11.0に調整し、次いでスラリー温度を70℃に加温した後、ケイ酸ナトリウム水溶液を30分間で滴下した。引き続きスラリー温度を90℃に加温した後、希硫酸を40分間で滴下してpH7.0に中和し、さらに、60分間保持した。その後脱水、洗浄して緻密な非晶質シリカ(二酸化チタン100質量部に対してSiO2として9質量部)を被覆した球状二酸化チタンを得た。
次に、シリカを被覆した球状二酸化チタンを内径15cmの回転炉に装入し、炉内を窒素ガスで置換した。その後炉内にメチルアミンガスを5L/分の流速で通気しながら845℃で3時間加熱した。次いで得られた生成物を同雰囲気中で100℃まで冷却し、さらに大気中で常温まで放冷した。得られた粒子を水スラリーとし、湿式粉砕した後、6mol/L塩酸を添加しpHを2.0に調整し、n−ブチルトリメトキシシランを酸化チタンに対し25質量%添加した。30分間撹拌保持後、4mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えpH6.5まで中和し、濾過、水洗、150℃で乾燥後、気流粉砕機にて微粉砕を行い、「比較用外部添加剤1」を得た。
得られた「比較用外部添加剤1」は、数平均一次粒子径が24nm、BET値が135m2/gであった。
〈比較用外部添加剤2〉
「外部添加剤1」を1450℃で10時間焼成した後、エジェクターで解砕し、再度同様のヘキサメチルジシラザン処理をした。
得られた「比較用外部添加剤2」は、数平均一次粒子径が120nmであり、透過型電子顕微鏡では、二酸化チタンの結晶が複数焼結された核部の表面に結晶化したシリカが融合していることが確認された。
〈比較用外部添加剤3〉
160g/Lの炭酸ナトリウム溶液中にシリカゾルを加え、続いて、脱鉄処理を行ったメタチタン酸を熱濃硫酸により溶解した硫酸チタニル溶液を、炭酸ナトリウム溶液中に液温が25℃を越えないようにゆっくりと滴下し、pHが10になった時、硫酸チタニルの滴下を止め沈殿を生成させた。
この沈殿を硫酸根がなくなるまで充分濾過洗浄した後、塩酸を添加し、酸化チタン濃度30g/L、塩酸濃度15g/Lに調整した。この液を加温し85℃で30分熟成し、シリカを内包したチタニアゾルを作製した。その後、4mol/L水酸化ナトリウムにてpH5.5まで中和し濾過水洗を行った後、300℃で脱水焼成してシリカ内包二酸化チタン粒子を得た。
得られたシリカ内包二酸化チタン粒子を水スラリーとし、湿式粉砕した後、6mol/L塩酸を添加しpHを2.0に調整し、n−ブチルトリメトキシシランを二酸化チタンに対し25質量%(二酸化チタン100質量部に対し、n−ブチルトリメトキシシラン25質量部)添加した。30分間撹拌保持後、4mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えpH6.5まで中和し、濾過、水洗、150℃で乾燥後、気流粉砕機にて微粉砕を行い、疎水性シリカ内包二酸化チタン粒子を得た。これを「比較用外部添加剤3」とする。
得られた「比較用外部添加剤3」は、数平均一次粒子径が20nm、BET値が134.9m2/gであった。
〈比較用外部添加剤4〉
オクタメチルシクロテトラシロキサン15molとテトライソプロポキシチタン6molの混合液を1,000℃に、酸素96体積%と水蒸気4体積%プロパンの燃焼による補助火炎により燃焼させた。反応温度は1,400℃で行った。また反応管内の高温滞留時間が0.1秒以下となるように、冷却空気を反応管に導入し、その後、ポリテトラフロロエチレン製バグフィルターを用いて製造されたシリカと二酸化チタンの複合酸化物を捕集した。
この複合酸化物500質量部を加熱、冷却用ジャケット付き高速撹拌混合機に仕込み、500rpmで撹拌しながら、密閉下で純水25質量部を噴霧供給し、その後、撹拌を10分継続した。続いて、へキサメチルジシラザンを25質量部添加し、密閉下で撹拌を60分行い、その後、撹拌加熱し、150℃で窒素を通気しながら生成したアンモニアガス及び残存する処理剤を除去した。
得られたシリカと二酸化チタンの複合酸化物を「比較用外部添加剤4」とする。得られた「比較用外部添加剤4」は、数平均一次粒子径が110nmであり、透過型電子顕微鏡の観察結果で、結晶が観察されず、シリカと二酸化チタンの均質な複合酸化物であることが確認された。
〈比較用外部添加剤5〉
「比較用外部添加剤4」の製造において、オクタメチルシクロテトラシロキサン15molとテトライソプロポキシチタン6molの混合液の代わりに、ヘキサメチルジシロキサン85質量部とアルミニウムトリ−secブトキシド15質量部を用いた以外は「比較用外部添加剤4」と同様にして、「比較用外部添加剤5」を作製した。得られた「比較用外部添加剤5」は、数平均一次粒子径が110nmであり、透過型電子顕微鏡の観察結果で、結晶が観察されず、シリカと酸化アルミニウムの均質な複合酸化物であることが確認された。
表1に、得られた外部添加剤の構成、ESCAによるシリカの表面存在比、BET値、数平均一次粒子径を示す。
Figure 0004107299
《トナー母体の作製》
〈トナー母体1の作製〉
(樹脂粒子(1HML)の調製)
(1)核粒子の調製(第一段重合):撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに下記構造のアニオン系界面活性剤7.08質量部をイオン交換水3010質量部に溶解させた界面活性剤溶液(水系媒体)を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、フラスコ内の温度を80℃に昇温させた。
アニオン系界面活性剤:C1021(OCH2CH22OSO3Na
この界面活性剤溶液に、重合開始剤(過硫酸カリウム:KPS)9.2質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた開始剤溶液を添加し、温度を75℃とした後、スチレン70.1質量部、n−ブチルアクリレート19.9質量部、メタクリル酸10.9質量部からなる単量体混合液を1時間かけて滴下し、この系を75℃にて2時間にわたり加熱、撹拌することにより重合(第一段重合)を行い、トナー母体の核となる樹脂粒子の分散液を調製した。これを「樹脂粒子分散液(1H)」とする。
(2)中間層の形成(第二段重合);撹拌装置を取り付けたフラスコ内において、スチレン105.6質量部、n−ブチルアクリレート30.0質量部、メタクリル酸6.2質量部、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル5.6質量部からなる単量体混合液に、ペンタエリスリトールテトラベヘネート98.0質量部を添加し、90℃に加温し溶解させて単量体溶液を調製した。
一方、前述のアニオン系界面活性剤1.6質量部をイオン交換水2700質量部に溶解させた界面活性剤溶液を98℃に加熱し、この界面活性剤溶液に、前記樹脂粒子分散液(1H)を固形分換算で28質量部添加した後、循環経路を有する機械式分散機「クレアミックス(CLEARMIX)」(エム・テクニック社製)により、ペンタエリスリトールテトラベヘネートの単量体溶液を8時間混合分散させ、乳化粒子(油滴)を含む分散液(乳化液)を調製した。
次いで、この分散液(乳化液)に、重合開始剤(KPS)5.1質量部をイオン交換水240質量部に溶解させた開始剤溶液と、イオン交換水750質量部とを添加し、この系を98℃にて12時間にわたり加熱撹拌することにより重合(第二段重合)を行い、高分子量樹脂からなる樹脂粒子の表面が中間分子量樹脂により被覆された構造の複合樹脂粒子の分散液を得た。これを「樹脂粒子分散液(1HM)」とする。
前記樹脂粒子分散液(1HM)を乾燥し、走査型電子顕微鏡で観察したところ、樹脂粒子に取り囲まれなかったペンタエリスリトールテトラベヘネートを主成分とする粒子(400〜1000nm)が観察された。
(3)外層の形成(第三段重合):上記の様にして得られた樹脂粒子分散液(1HM)に、重合開始剤(KPS)7.4質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた開始剤溶液を添加し、80℃の温度条件下に、スチレン300質量部、n−ブチルアクリレート95質量部、メタクリル酸15.3質量部、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル10.4質量部からなる単量体混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたり加熱撹拌することにより重合(第三段重合)を行った後、28℃まで冷却し樹脂粒子(高分子量樹脂からなる中心部と、中間分子量樹脂からなる中間層と、低分子量樹脂からなる外層とを有し、中間層にペンタエリスリトールテトラベヘネートが含有されている複合樹脂粒子)の分散液を得た。この分散液を「樹脂粒子分散液(1HML)」とする。
この「樹脂粒子分散液(1HML)」を構成する複合樹脂粒子は、138,000、80,000及び13,000にピーク分子量を有するものであり、この樹脂粒子の質量平均粒径は122nmであった。
前記アニオン系界面活性剤59.0質量部をイオン交換水1600質量部に撹拌溶解し、この溶液を撹拌しながら、カーボンブラック「リーガル330」(キャボット社製)420.0質量部を徐々に添加し、次いで「クレアミックス」(エム・テクニック社製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子の分散液(以下「着色剤分散液1」ともいう。)を調製した。この着色剤分散液における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、質量平均粒径で89nmであった。
「樹脂粒子分散液(1HML)」420.7質量部(固形分換算)と、イオン交換水900質量部と、166質量部の「着色剤分散液1」とを、温度センサー、冷却管、窒素導入装置、撹拌装置を取り付けた反応容器(四つ口フラスコ)に入れ撹拌した。容器内の温度を30℃に調整した後、この溶液に5モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10.0に調整した。
次いで、塩化マグネシウム・6水和物12.1質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を、撹拌下、30℃にて10分間かけて添加した。3分間放置した後に昇温を開始し、この系を6〜60分間かけて90℃まで昇温し、会合粒子の生成を行った。その状態で、「コールターカウンターTA−II」(コールター社製)にて会合粒子の粒径を測定し、メディアン粒径(D50)が4μmになった時点で、塩化ナトリウム80.4質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を添加して粒子成長を停止させ、更に熟成処理として液温度98℃にて2時間にわたり加熱撹拌することにより、粒子の融着及び結晶性物質の相分離を継続させた。
その後、30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを4.0に調整し、撹拌を停止した。生成した会合粒子をバスケット型遠心分離機「MARKIII型式番号60×40」(松本機械株式会社製)で固液分離し、トナー母体のケーキを形成した。該トナー母体のケーキは前記バスケット型遠心分離機内で水洗浄され、その後「フラッシュジェットドライヤー」(セイシン企業株式会社製)に移し、水分量が0.5質量%となるまで乾燥して「トナー母体1」を作製した。尚、このトナー母体のメディアン粒径(D50)は7.0μmであった。
〈トナー母体2の作製〉
結着樹脂として、二山の分子量分布を有するスチレン−アクリル樹脂;100質量部、離型剤として低分子量ポリプロピレン;4質量部、カーボンブラック;10質量部を予備混合した後に、2軸エクストルーダーにより溶融混練し、冷却固化後に粉砕、分級して「トナー母体2」を作製た。尚、このトナー母体のメディアン粒径(D50)は7.1μmであった。
《トナーの作製》
上記のトナー母体100質量部に、表1に記載の外部添加剤1.0質量部を表2に記載のように添加し、「ヘンシェルミキサー」(三井三池化工社製)で10分間混合し、その後45μmの目開きのフルイで粗大粒子を除去し、「トナー1〜9」と「比較用トナー1〜5」を作製した。
Figure 0004107299
《二成分現像剤の作製》
上記で作製した「トナー1〜9」と「比較用トナー1〜5」の各々に、スチレン−アクリル樹脂を被覆したメディアン粒径(D50)60μmのフェライトキャリアをトナー濃度が6質量%になるよう混合し、「二成分現像剤1〜9」と「比較用二成分現像剤1〜5」を作製した。
《評価装置》
評価用画像形成装置としては、非磁性一成分現像剤用現像装置を搭載したプリンタ「PagePro1350W」(プリントスピード20枚/分)(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製社製)と、二成分現像剤用現像装置を搭載した複合機「Sitios7255」(プリントスピード約55枚/分)(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)とを用いた。
《実写評価1》
上記の非磁性一成分現像剤用現像装置を搭載したプリンタ「PagePro1350W」を用い、上記で作製した「トナー1〜9」と「比較用トナー1〜5」を順番に装填してプリントを行い、評価を行った。
《実写評価2》
上記の二成分現像剤用現像装置を搭載した複合機「Sitios7255」を用い、上記で作製した「トナー1〜9」と「比較用トナー1〜5」と「二成分現像剤1〜9」と「比較用二成分現像剤1〜5」を順番に装填してプリントを行い、評価を行った。
《評価項目》
以下の評価項目について評価を行った。尚、評価において、◎及び○は問題が無く合格、△及び×は問題が有り不合格とした。
〈低温低湿での帯電量上昇〉
低温低湿(10℃,20%RH)の環境条件で、A4版の上質紙(65g/m2)に5万プリントを行い、開始時と5万枚プリント終了後の現像剤の帯電量を測定し、評価した。帯電量は現像器内の現像剤をサンプリングし、ブローオフ帯電量測定装置「TB−200」(東芝ケミカル株式会社製)で測定した。
評価基準
◎:開始時と5万プリント終了後で、帯電量上昇が3.0μC/g未満で優良
○:開始時と5万プリント終了後で、帯電量上昇が3.0〜6.0μC/gで良好
×:開始時と5万プリント終了後で、帯電量上昇が6.0μC/gより大きく不良。
〈低温低湿での画像濃度低下〉
低温低湿(10℃,20%RH)の環境条件で、A4版の上質紙(65g/m2)に5万プリントを行い、開始時と5万枚プリント終了後のべた画像部の画像濃度を測定し、評価した。尚、画像濃度は反射濃度計「RD−918」(マクベス社製)を用いて測定した。
評価基準
◎:開始時と5万プリント終了後で、画像濃度の低下が0.01未満で優良
○:開始時と5万プリント終了後、画像濃度の低下が0.04未満で良好
×:開始時と5万プリント終了後で、画像濃度の低下が0.04以上で不良。
〈高温高湿での帯電量低下〉
高温高湿(30℃,85%RH)の環境条件で、A4版の上質紙(65g/m2)に5万プリントを行い、開始時と5万枚プリント終了後の帯電量を測定し、評価した。帯電量は現像器内の現像剤をサンプリングし、ブローオフ帯電量測定装置「TB−200」(東芝ケミカル株式会社製)で測定した。
評価基準
◎:開始時と5万プリント終了後で、帯電量低下が3.0μC/g未満で優良
○:開始時と5万プリント終了後で、帯電量低下が3.0〜6.0μC/gで良好
×:開始時と5万プリント終了後で、帯電量上昇が6.0μC/gより大きく不良。
〈高温高湿での転写性低下〉
常温常湿(20℃、50%RH)と、高温高湿(30℃、80%RH)のプリント環境でA4版の上質紙(65g/m2)にプリントを行い、下記式(1)より各環境での転写率を求めた。転写性低下は転写率の低下で評価した。
式(1)
転写率(%)=(1−(回収トナーの質量/消費トナーの質量))×100
ここで回収トナーとはクリーニングユニットから排出された転写残トナーであり、消費トナーとは現像ユニット、トナー補給ユニットの質量の減少分である。但し、トナーリサイクルは行わずに評価した。
評価基準
◎:常温常湿、高温高湿共に転写率が99.5%を越え極めて良好
○:高温高湿の転写率が99.0〜99.5%で良好
△:高温高湿の転写率が95.0〜99.0%未満で実用上やや問題
×:高温高湿の転写率が95.0%未満で不良。
〈長期停止後のトナーパッキング〉
トナー補給装置の攪拌羽根にトルクゲージを取り付け、さらに駆動モーターに流れる電流を調べた。
電流の測定は、画像形成後、高温高湿(30℃、80%RH)に120時間放置後に行った。
評価基準
◎:攪拌羽根の駆動トルクが通常時の5%未満で優良
○:攪拌羽根の駆動トルクが通常時の5%以上、10%未満で良好
△:攪拌羽根の駆動トルクが通常時の10%以上、20%未満。モーター電流が、瞬間的に過負荷の状態になり実用上やや問題
×:攪拌羽根の駆動トルクが通常時の200%以上。モーター電流が、過負荷の状態になり、異常な発熱を伴い不良。
〈長期停止時後の再プリント後の画像濃度低下〉
画像濃度低下の評価は、画像形成後、高温高湿(30℃、80%RH)に120時間放置後にプリントして行った。尚、プリント画像はA3版全面に最大濃度となる画像パターンを選択した。
評価基準
◎:トナー搬送量に問題がなく、全面に充分な濃度が得られ優良
○:トナー搬送量に問題がなく、若干画質にしっとり感が失われるものの、濃度不足はなく良好
△:現像ユニットに搬送されるトナー量が10%未満低下し、画像後端5mmにかすれが生じ実用上やや問題
×:現像ユニットに搬送されるトナー量が10%以上低下し、画像全体に濃度不足が検知され不良。
表3に実写評価1の評価結果、表4に実写評価2の評価結果を示す。
Figure 0004107299
Figure 0004107299
評価結果から明らかなように、「実施例1〜9」、「実施例11〜19」は何れの評価項目も優れているが、「比較例1〜5」、「比較例11〜15」は評価項目のいくつかの項目に問題が有ることが判る。
本発明に用いられる外部添加剤の一例を示す断面模式図である。 本発明に用いられる外部添加剤を製造する製造設備の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 非晶質シリカが存在する領域
2 結晶化した金属酸化物が存在する領域

Claims (2)

  1. 少なくとも、
    非晶質シリカ、
    及び
    チタン酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、カルシウム酸化物より選択される金属酸化物、
    から構成される外部添加剤を含む静電荷像現像用トナーであって、
    前記外部添加剤はチタン酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、カルシウム酸化物より選択される結晶化した金属酸化物を核とし、前記核の表面に前記非晶質シリカが存在する、
    ことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  2. 前記静電荷像現像用トナーを構成する結着樹脂が、イオン性解離基を有することを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
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