JP4106744B2 - タービンの動翼 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はガスタービンエンジンで使用されているタービンの動翼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンエンジン(ここでは高バイパス比ターボファンエンジン)は、図3にその一例の概略を示す如く、空気を圧縮するコンプレッサ1と、圧縮された空気に燃料を噴射して燃焼させる燃焼器2と、燃焼ガスにより回転駆動されその回転力をコンプレッサ1に伝えるようにするタービン3を備えてなるコアエンジン4を有し、且つ該コアエンジン4の周りに、吸入空気がバイパスするようにストラット6を介しカウル5を設け、コアエンジン4により、コアエンジン前部の大型のファン7を駆動して空気をカウル5内に導入するようにし、バイパス比(エンジンバイパス流量/コアエンジン流量)を大きくして運転を行うようにしてある。
【0003】
上記高バイパス比ターボファンエンジンで使用されているタービン3では、動翼と静翼を有しているが、動翼としては、図4乃至図6に一例を示す如く、翼部8の基端にプラットフォーム9を形成し、該プラットフォーム9の部分を、ダブテイル10を介してタービン軸に取り付けるようにし、且つ翼部8の先端に、ガスシール用のチップシュラウド11を一体に張り出させ、又、該チップシュラウド11上には、タービン軸方向(矢印O方向)の前、後部に、それぞれ回転方向に沿うようガスシール用突片(フイン)12a,12bを設けると共に、前、後部のガスシール用突片12a,12b間位置で前部ガスシール用突片12a寄り位置(設計上決まっている)に、隣接する動翼チップシュラウドに対する重合を防止するためのインターロック用突起13を、回転方向(矢印R方向)に沿うよう設け、更に、上記インターロック用突起13の中央部分に、回転方向に沿うよう肉抜きポケット14を凹設した構成の動翼15が知られている。
【0004】
上記タービンの動翼15は、回転部品であることから重量の軽減が重要な課題であり、そのため、図4乃至図6に示す如く、インターロック用突起13に肉抜きポケット14が設けてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、一般に、タービンの動翼は鋳造により製造されるが、上記した如きチップシュラウド11付きタービン動翼の場合、肉抜きポケット14を有する複雑な形状では、鋳型に破損が発生し易く、それが介在物等の欠陥の原因となる。又、肉抜きポケット14を設けることにより、インターロック用突起13には、タービン軸方向の前、後部に壁部16a,16bが形成されるが、この壁部16a,16bは肉厚がかなり薄くなるので、鋳造の型をロストワックス法により製造する際に、ワックスの破損もしばしば発生する問題があり、特に、後壁部16bは、前壁部16aと前部ガスシール用突片12aとの関係に比して、後部ガスシール用突片12bとの間隔が離れていることもあって、破損し易いという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、チップシュラウド付きとしてあるタービンの動翼において、インターロック用突起に設けられた肉抜きポケット周りの形状を単純化して、鋳型の破損やワックスの破損の発生を減少させることができるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、翼部の先端に、ガスシール用のチップシュラウドを一体に張り出させ、該チップシュラウド上のタービン軸方向の前、後部に、それぞれ回転方向に沿うようガスシール用突片を設けると共に、上記チップシュラウド上の前部ガスシール用突片寄り位置に、隣接する動翼チップシュラウドに対する重合を防止するためのインターロック用突起を回転方向に沿うよう設け、且つ該インターロック用突起の中央部分に、回転方向に沿うよう肉抜きポケットが凹設してあるタービンの動翼において、上記インターロック用突起の中央部分に肉抜きポケットにより形成されたタービン軸方向前、後の壁部のうち、後壁部を、肉抜きポケットに沿う形状に切り欠いて切り欠き部とした構成とする。
【0008】
チップシュラウド付きとしてあるタービンの動翼において、肉抜きポケットによりインターロック用突部の中央部に形成される後壁部を肉抜きポケットに沿う形状に切り欠いて切り欠き部を形成すると、肉抜きポケット周りの形状が単純化されるため、鋳型及びワックスの破損を生じさせにくくすることができるようになる。
【0009】
又、上記構成において、インターロック用突起に肉抜きポケットにより形成された前壁部を、肉抜きポケットに沿う形状に切り欠いた構成とすることにより、肉抜きポケット周りの形状をより単純化できることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0011】
図1及び図2は本発明の実施の一形態を示すもので、図4乃至図6に示したと同様な構成としてあるタービンの動翼において、肉抜きポケット14を設けることによりインターロック用突起13に形成されたタービン軸方向前、後の壁部16a,16bのうち、後壁部16bを、肉抜きポケット14に沿う形状に切り欠いて切り欠き部17を形成した構成とする。
【0012】
かかる構成とすることにより、肉抜きポケット14周りの形状が単純化されるため、鋳型を破損させにくくすることができて、鋳型の製造性を改善でき、又、肉抜きポケット14による後壁部16bがないので、ワックスの破損も起りにくくなる。したがって、欠陥の発生を大幅に減少させることが可能となる。
【0013】
上記において、インターロック用突起13の肉抜きポケット14による後壁部16bを切り欠いたことにより、肉抜きポケット14の本来の目的である重量軽減効果を更に助長することができる。
【0014】
なお、上記実施の形態では、インターロック用突起13の後壁部16bを切り欠いた場合を示したが、機種により設計条件が許せば、前壁部16aも切り欠くようにしてもよく、これにより、肉抜きポケット14周りを更に単純化できて、より軽量化を図ることができること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは勿論である。
【0015】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のタービンの動翼によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
(1) 翼部の先端に、ガスシール用のチップシュラウドを一体に張り出させ、該チップシュラウド上のタービン軸方向の前、後部に、それぞれ回転方向に沿うようガスシール用突片を設けると共に、上記チップシュラウド上の前部ガスシール用突片寄り位置に、隣接する動翼チップシュラウドに対する重合を防止するためのインターロック用突起を回転方向に沿うよう設け、且つ該インターロック用突起の中央部分に、回転方向に沿うよう肉抜きポケットが凹設してあるタービンの動翼において、上記インターロック用突起の中央部分に肉抜きポケットにより形成されたタービン軸方向前、後の壁部のうち、後壁部を、肉抜きポケットに沿う形状に切り欠いて切り欠き部とした構成としてあるので、肉抜きポケット周りの形状を単純化できることにより、鋳型の製造性を改善することができると共に、ワックスの破損も発生させにくくすることができて、欠陥の発生を大幅に減少させることができ、且つ肉抜きポケットによる重量軽減効果を助長することができる。
(2) 上記構成において、インターロック用突起に肉抜きポケットにより形成された前壁部を、肉抜きポケットに沿う形状に切り欠いた構成とすることにより、肉抜きポケット周りの形状を更に単純化できてより軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタービンの動翼の実施の一形態を示すもので、チップシュラウド部分の平面図である。
【図2】図1のA−A方向矢視図である。
【図3】高バイパス比ターボファンエンジンの全体の概要図である。
【図4】タービンの動翼の一例を示す側面図である。
【図5】図4に示す動翼のチップシュラウドの部分の拡大平面図である。
【図6】図5のB−B方向矢視図である。
【図7】図5のC−C方向矢視図である。
【符号の説明】
8 翼部
11 チップシュラウド
12a,12b ガスシール用突片
13 インターロック用突起
14 肉抜きポケット
15 動翼
16a,16b 壁部
17 切り欠き部
Claims (2)
- 翼部の先端に、ガスシール用のチップシュラウドを一体に張り出させ、該チップシュラウド上のタービン軸方向の前、後部に、それぞれ回転方向に沿うようガスシール用突片を設けると共に、上記チップシュラウド上の前部ガスシール用突片寄り位置に、隣接する動翼チップシュラウドに対する重合を防止するためのインターロック用突起を回転方向に沿うよう設け、且つ該インターロック用突起の中央部分に、回転方向に沿うよう肉抜きポケットが凹設してあるタービンの動翼において、上記インターロック用突起の中央部分に肉抜きポケットにより形成されたタービン軸方向前、後の壁部のうち、後壁部を、肉抜きポケットに沿う形状に切り欠いて切り欠き部とした構成を有することを特徴とするタービンの動翼。
- インターロック用突起の中央部分に肉抜きポケットにより形成された前壁部を、肉抜きポケットに沿う形状に切り欠いた請求項1記載のタービンの動翼。
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JP16227598A JP4106744B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | タービンの動翼 |
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JPH11350902A JPH11350902A (ja) | 1999-12-21 |
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ID=15751383
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JP16227598A Expired - Lifetime JP4106744B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | タービンの動翼 |
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US20200063571A1 (en) * | 2018-08-27 | 2020-02-27 | Rolls-Royce North American Technologies Inc. | Ceramic matrix composite turbine blade with lightening hole |
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1998
- 1998-06-10 JP JP16227598A patent/JP4106744B2/ja not_active Expired - Lifetime
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