JP4105652B2 - スライドファスナーの上止 - Google Patents

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Description

この発明は、ファスナーテープの側縁に熱可塑性樹脂製のファスナーエレメントを射出成形してファスナーチエンを形成し、このファスナーチエンの端部に開き具を取り付けたスライドファスナーおよびファスナーチエンの端部に逆開き具を取り付けたスライドファスナーにおける上止に関するものである。
一般に熱可塑性樹脂製のファスナーエレメントをファスナーテープの側縁に射出成形手段によって成形し、この連続ファスナーチエンを所定の間隔でファスナーエレメントを除去してスペース部を作製する。このスペース部からスライダーを1個または対面状に2個挿通し、スペース部の一端に樹脂製の箱体、箱棒、蝶棒を成形して開き具を形成し、または箱棒、蝶棒を成形して逆開き具を形成し、他端に樹脂製の上止を成形した後、スペース部をカットして開き具付きのオープンタイプのスライドファスナー、または逆開き具付きのオープンタイプのスライドファスナーを作製することが知られている。
このオープンタイプのスライドファスナーは被服などの開口部に取り付けるため、左右のストリンガーに分離した後に縫製するが、箱棒側のストリンガーに挿通されたスライダーが縫製上邪魔になり、スムーズに縫製できない。また使用中にスライダーの交換を望んでも交換することができないなど問題点がある。
そこで考えられたのが図18に示す上止であり、この上止はオープンタイプのスライドファスナーにおける箱棒側のストリンガーの端部に装着される。上止はストリンガーの内縁に沿って直角に測定したときの最大幅W3がスライダーのエレメント通路のうち片側の幅W4よりも大きく、上止の第1半体部と第2半体部とは鈍角形状で案内柱に係合し得る内方凹面に形成し、第1、2半体部の各々の軸線A1、A2はファスナーテープの内縁に対し内側へ傾き、第1、2半体部の各々の最大幅W1、W2はエレメント通路の幅W4に等しいか僅かに小さく形成した上止である。
特開平2−239804号公報
前述の図18に示したオープンタイプのスライドファスナーの上止は、ファスナーテープの内縁に沿って直角に測定したときの最大幅がエレメント通路の幅よりも大きく、従って直線方向に移動させただけではスライダーのエレメント通路を通過できないように形成され、また第1、2半体部の各々の最大幅はスライダーのエレメント通路の幅と同じか僅かに小さく形成し、上止はC字を描いて移動させることでエレメント通路を通過できる形態であり、使用中においてファスナーチエンを閉鎖操作をするときに、スライダーを強力に引っ張ると、スライダーを積極的に停止させる機構がないため、スライダーがファスナーチエンから抜脱することがある。またファスナーチエンを分離開口したとき、スライダーが簡単に上止を乗り越えて脱落する恐れがある。
この発明は、上述の問題点を考慮して発明されたものであり、請求項1記載の発明は開き具付きオープンタイプのスライドファスナー、または逆開き具付きオープンタイプのスライドファスナーに取付ける上止は、通常の使用態様ではスライダーが上止に設けた停止部分、例えば凹欠部に当接して摺動を停止し脱落することがないが、スライダーをファスナーチエンから抜脱する必要があるときは、ファスナーストリンガーに挿通されているスライダーを右方向または左方向へ捻転しながら引っ張ると、スライダーを簡単に抜脱させることができ、被服などの開口部にストリンガーを縫製する場合、スライダーを取り外した状態でストリンガーを縫製し、その後でスライダーをファスナーストリンガーに挿入させるときは、前記抜脱方向と逆方向にスライダーを捻転しながら挿入すると簡単に挿通させることができ、かつまた縫製されたファスナーチエンからスライダーを交換したいときも、簡単に交換ができるオープンタイプのスライドファスナーにおける上止を得るため、優れたスライダーの嵌脱機能を発揮でき、かつ円滑にスライダーの嵌脱操作ができる形態と条件を具備した上止を提供することが主たる目的である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、ファスナーチエンを通常の使用態様においては、スライダーが上止によって停止したときスライダーが妄りに揺動し、がたつかない品質のよいオープンタイプのスライドファスナーの上止を提供することが目的である。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、上止におけるスライダーの案内柱に対面する対向側面の形態を特定することによって、優れた誘導機能が発揮できるオープンタイプのスライドファスナーの上止を提供することが目的である。
請求項4および5記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーをファスナーストリンガーに対し、右方向または左方向へ捻転しながら挿入または抜脱操作を行うことにより、スライダーをスムーズに挿入または抜脱できる形態のオープンタイプのスライドファスナーの上止を提供することが目的である。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーをファスナーストリンガーに挿入する際、挿入操作がスムーズに行え、スライダーを容易にファスナーストリンガーに装備させることができるオープンタイプのスライドファスナーの上止を提供することが目的である。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの挿入および抜脱操作の際、スライダーがスムーズに挿入でき、また抜脱できるように上止の形態を特定し、スムーズな操作が可能なオープンタイプのスライドファスナーの上止を提供することが目的である。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーをストリンガーに挿入または抜脱させる際、スライダーを弱い力で引っ張ってもスムーズにスライダーをストリンガーに対し、挿入または抜脱できる形態のオープンタイプのスライドファスナーの上止を提供することが目的である。
前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、一対のファスナーストリンガー31の端部に開き具1または逆開き具2を備えたオープンタイプのスライドファスナーにおいて、箱棒6を取付けたファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29の上端に隣接して取り付けた上止10は、姿勢を変化させることによってスライダー21に設けたエレメント通路24を通過できる。この上止10はスライダー21の案内柱22と対面する対向側面20と、その反対側の反対側面13とから形成し、反対側面13にスライダー21のフランジ23を係止できる凹欠部17を設け、対向側面20は、第1対向側面11と第2対向側面12とから形成し、第1対向側面11と反対側の反対側面13との間の間隔Aがスライダー21における案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の間隔Cよりも大きく形成し、第2対向側面12と反対側の反対側面13との間の間隔Bがスライダー21における案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の間隔Cと同一またはそれ以下に形成したスライドファスナーの上止を主な構成とするものである。
上止10の対向側面20は、第1対向側面11と第2対向側面12とから形成し、第1対向側面11と反対側の反対側面13との間の間隔Aがスライダー21における案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の間隔Cよりも大きく形成し、第2対向側面12と反対側の反対側面13との間の間隔Bがスライダー21における案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の間隔Cと同一またはそれ以下に形成したスライドファスナーの上止である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、上止10の反対側面13に形成した凹欠部17は、上辺部19と下辺部18とから形成し、上辺部19はフランジ23の先端と当接し、下辺部18と対向側面20との間隔Eが、スライダー21における案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の間隔Cと同一またはそれより僅かに小さく形成したスライドファスナーの上止である。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、上止10の対向側面20は、第1対向側面11と第2対向側面12とから形成し、第1対向側面11と第2対向側面12とは反返った状態で交差し、その交差角度は140〜150度の範囲に形成したスライドファスナーの上止10である。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、上止10の対向側面20における第1対向側面11は、ファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29に隣接して配設し、第2対向側面12は上止10の上端面15側に配設して第1対向側面11と連接し、第2対向側面12は上止10の内側へ向けて傾斜する斜傾状に形成したスライドファスナーの上止である。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、上止10の対向側面20における第1対向側面11は上止10の上端面15側に配設し、第2対向側面12はファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29に隣接して配設して第1対向側面11と連接し、第2対向側面12は上止10の内側へ向けて傾斜する斜傾状に形成したスライドファスナーの上止である。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、上止10の対向側面20の第2対向側面12に対する反対側面13はフランジ23と当接する凹欠部17の外端部分から上止10の上端面15に向けて先細状を呈する形に形成したスライドファスナーの上止である。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、上止10は、対向側面20と隣接するファスナーエレメント29に対面する下端面14との交差する隅角部分に、ファスナーエレメント29側へ向けて突出する突部16を形成したスライドファスナーの上止である。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、上止10の片面は、第1対向側面11と、反対側の反対側面13とを平行に形成し、その間隔Dはエレメント通路24の間隔Cと同一またはそれ以下に形成したスライドファスナーの上止である。
この出願の発明の効果として、請求項1記載の発明は、一対のファスナーストリンガーの端部に開き具または逆開き具を備え、箱棒側のファスナーエレメントの上端に隣接して取付け、姿勢の変化によりスライダーに設けたエレメント通路を通過可能な上止であって、上止はスライダーの案内柱と対面する対向側面と、その反対側の反対側面とから形成し、反対側面にスライダーのフランジを係止する凹欠部を設け、対向側面は、第1対向側面と第2対向側面とから形成し、第1対向側面と反対側面との間の間隔Aがスライダーの案内柱とフランジとの間のエレメント通路の間隔Cよりも大きく形成し、第2対向側面と反対側面との間の間隔Bがスライダーの案内柱とフランジとの間のエレメント通路の間隔Cと同一またはそれ以下に形成したことによって、下記の効果を奏する。
開き具付きまたは逆開き具付きのスライドファスナーの上止は、通常の使用態様ではスライダーは上止の凹欠部に当接して摺動を停止し、それ以上の摺動はできない。従ってスライダーは箱棒側のストリンガーから脱落することはない。しかしスライダーをファスナーチエンから抜脱する必要があるとき、例えば被服などの開口部にストリンガーを縫製する場合、スライダーをストリンガーに対し外向に傾倒させながら引っ張ると簡単に抜脱させることができ、スライダーを抜脱したストリンガーを縫製後、スライダーをストリンガーに対し下部を外向に傾倒しながら引っ張ると簡単に挿通させることができる。またスライドファスナーを使用中にスライダーを交換することも簡単にできる。また樹脂製の開き具または逆開き具とともにファスナーエレメントおよび上止をファスナーテープに射出成形して、一挙にオープンタイプのスライドファスナーを作製する手段として最適である。さらにまた上止は通常はスライダーのエレメント通路を通過させることができず確実にスライダーを停止し、必要なときは簡易にエレメント通路を通過させることができ、ファスナーストリンガーに対しスライダーを的確に係脱操作を行うことができる効果がある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、上止の凹欠部は、上辺部と下辺部とを有し、上辺部はフランジの先端と当接し、下辺部と対向側面との間隔Eがスライダーの案内柱とフランジとの間のエレメント通路の間隔Cよりも同一または僅かに小さく形成したことによって、通常の使用状態においては、スライダーを上止の凹欠部にスムーズに誘導して停止し、かつスライダーが妄りに揺動してがたつくことを防ぐ効果がある。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、上止の対向側面は、第1対向側面と第2対向側面とから形成し、第1対向側面と第2対向側面とは交差し、その交差角度が140〜150度に形成したことによって、上止をスムーズにエレメント通路へ誘導させることができ、スライダーを軽快にストリンガーから抜脱、またはストリンガーに挿通することができる効果がある。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、第1対向側面はファスナーエレメントに隣接する側に配設し、第2対向側面は上止の上端面側に配設して第1対向側面と連接し、第2対向側面は内側へ斜傾状に形成したことによって、スライダーをファスナーストリンガーへ挿入する場合、スライダーをストリンガーに対し右方向へ捻転しながら挿入すれば簡単かつスムーズに挿入することができ、かつまた同様にスライダーを捻転しながら抜脱操作を行うと、簡単かつスムーズにストリンガーから抜脱させることができる効果がある。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、第1対向側面は上止の上端面側に配設し、第2対向側面はファスナーエレメントに隣接する側に配設して第1対向側面と連接し、第2対向側面は内側へ斜傾状に形成したことによって、スライダーをファスナーストリンガーへ挿入する場合、スライダーをストリンガーに対し左方向へ捻転しながら挿入すれば簡単かつスムーズに挿入することができ、かつまた同様にスライダーを捻転しながら抜脱操作を行うと、簡単かつスムーズにストリンガーから抜脱させることができ効果がある。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、第2対向側面に対し、反対側面は凹欠部の外端から上止の上端面に向けて先細状に形成したことによって、スライダーをファスナーストリンガーに挿入する際、ストリンガーに装着した上止が先細状であるので、スライダーをスムーズにガイドして容易にストリンガーへ挿入させることができる効果がある。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、上止は、対向側面と隣接するファスナーエレメントに対面する下端面との交差部分に、ファスナーエレメント側へ向けて突出する突部を形成したことによって、ストリンガーにスライダーを挿入する際、案内柱のV字状先端が最端のエレメントと上止との間に食い込むのを防ぎ、円滑な挿入操作ができる効果がある。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、上止は片面は、第1対向側面と反対側面とを平行に形成し、間隔Dはエレメント通路の間隔Cと同一またはそれ以下に形成したことによって、スライダーをストリンガーに挿入または抜脱させるとき、弱い引っ張り力であっても抵抗が小さくて操作ができる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著である。
この発明におけるオープンタイプのスライドファスナーの上止は、ファスナーエレメント29、箱体5、箱棒6、蝶棒7、補強部8および上止10をポリアセタール、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂を用いてファスナーテープ28の側縁へ射出成形手段によって一挙に成形するか、またはポリアミド、ポリエステルのモノフィラメントをコイル状またはジグザグ状に形成してファスナーテープ28の側縁へ取付け、エンドレスのファスナーチエン30を形成した後、所定間隔でスペース部を設け、このスペース部の一端に箱体5、箱棒6、蝶棒7、他端に上止10を射出成形手段によって、開き具付きファスナーチエン30を成形する。また逆開き具付きファスナーチエンも同様に成形する。
上止10はオープンタイプのスライドファスナーにおける箱体5、箱棒6の開き具1または箱棒6の逆開き具2を取付けたファスナーストリンガー31におけるファスナーエレメント29に連接して上止10を一体成形する。上止10の形態はスライダー21の案内柱22の側面と対面する対向側面20が、好ましくは140〜150度反返った第1対向側面11と第2対向側面12とから形成し、第1対向側面11はファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29に隣接して配設し、第2対向側面12は上止10の上端面15側に配設して第1対向側面11と連接し、第1対向側面11はファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29の頭部32の先端を結ぶ線X上に位置し、第2対向側面12は上止10の内側へ向けて傾斜する斜傾状に形成するタイプ、または第1対向側面11は上止10の上端面15側に配設し、第2対向側面12はファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29に隣接する側に配設して第1対向側面11と連接し、第1対向側面11はファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29の頭部32の先端を結ぶ線X上に位置し、第2対向側面12は上止10の内側へ向けて傾斜する斜傾状に形成する。
第1対向側面11と反対側の反対側面13との間隔Aが第2対向側面12と反対側面13との間隔Bよりも大きな広幅状に形成するとともに、第2対向側面12と反対側面13との間隔Bを案内柱22の側面におけるエレメント通路24の幅Cと同等か、それ以下の幅に形成し、この反対側面13にスライダー21のフランジ23の先端が係止できる凹状の凹欠部17を形成し、この凹欠部17の下辺部18は対岸の第1対向側面11との間隔Eをスライダー21の案内柱22とフランジ23とにおけるエレメント通路24の幅Cと同一または僅かに小さくなるように形成し、第1対向側面11と下辺部18とは平行状を呈するように形成したタイプ、または凹欠部17の基部に円弧状に落ち込んだ段部33を設けてスライダー21のフランジ23をスムーズにガイドする。従って凹欠部17の上辺部19に段部33が接する付根と第1対向側面11との間隔Eが、スライダー21の案内柱22とフランジ23とにおけるエレメント通路24の幅Cと同一または僅かに小さくなるように形成したタイプの上止10であり、さらに反対側面13は凹欠部17の外端から上止10の上端面15に向けて第2対向側面12と平行でなく、先端が細く先細状に傾斜する形に形成して、スライダー21にファスナーストリンガー31がスムーズに挿入できる形態に形成したオープンタイプのスライドファスナーの上止である。
最初に開き具および逆開き具についての一般的な概念を説明すると、開き具および逆開き具は、ファスナーテープの長手方向の一側縁に沿ってファスナーエレメントが取付けた左右のファスナーストリンガーの下端部へファスナーエレメントに連接して取付け、左右のファスナーストリンガーの下端部を連結し、または分離するものである。
開き具1は、図1に示すように蝶棒7、箱棒6、箱体5とから形成し、一方のファスナーストリンガー31に取付けた蝶棒7を他方のファスナーストリンガー31に取付けた箱体5に挿入することで、左右のファスナーストリンガー31の下端部を連結する。また箱体5に挿入された蝶棒7を抜脱することで、左右のファスナーストリンガー31の下端部を分離開放する。
逆開き具2は、図7に示すように蝶棒7、箱棒6それに箱体5の代わりに逆向きにスライダー21を挿通し、このスライダー21を箱棒6に当接した状態で、一方のファスナーストリンガー31に取付けた蝶棒7をスライダー21に挿入することによって、左右のファスナーストリンガー31の下端部が連結され、また蝶棒7をスライダー21から抜脱することで、左右のファスナーストリンガー31の下端部が分離する。さらに蝶棒7を挿入した状態のスライダー21を左右のファスナーストリンガー31の上方へ摺動させることで、スライドファスナーの下端部からファスナーエレメント29を分離させてスライドファスナーを開放することができる。
スライダー21は、上下平行に配置した上板25と下板26とを案内柱22によって連結して、上板25と下板26との間にエレメント通路24を形成するため、上板25と下板26の左右両側縁から内方へ突出するフランジ23を設け、案内柱22とフランジ23とでスライダー21内へのファスナーエレメント29の出入をガイドする。スライダー21を摺動させることで、一対のファスナーストリンガー31の各ファスナーエレメント29がエレメント通路24を通過して噛合または分離することができる。なお、フランジ23は上板25と下板26のいずれか一方にのみに設けるものであってもよい。
図1〜6に示す実施例1のスライドファスナーは、図1に示すようにファスナーチエン30の端部に開き具1を備えたスライドファスナーに上止10を取付けたものであり、一方のファスナーテープ28の一端に熱可塑性樹脂を用いて箱体5と箱棒6および補強部8、ファスナーテープ28の側縁に所定長さに及ぶファスナーエレメント29、このファスナーエレメント29に隣接して上止10を一体成形し、他方のファスナーテープ28の一端に蝶棒7および補強部8、ファスナーテープ28の側縁に所定長さに及ぶファスナーエレメント29、このファスナーエレメント29に隣接して上止10を一体成形する。
箱棒6を取付けたファスナーストリンガー31の端部に成形する上止10は、図2に示すようにスライダー21の案内柱22の側面と対面する対向側面20を有し、対向側面20は、ファスナーエレメント29に隣接する側に位置する第1対向側面11と、これに連接してファスナーストリンガー31の端部側に位置する第2対向側面12とから形成される。第1対向側面11と第2対向側面とは好ましくは140〜150度の範囲で反返った状態で交差する形状に形成する。
第1対向側面11と第2対向側面12の関係は、第1対向側面11がファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29に隣接する側に配設し、第2対向側面12は上止10の上端面15側に配設して第1対向側面11と連接させ、第1対向側面11はファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29の頭部32の先端を結ぶ線X上に位置するように、ファスナーストリンガー31の縁部から突出する形状に形成し、第2対向側面12の上端は上止10の内側、すなわちファスナーストリンガー31の内側へ向けて傾斜する斜傾状に形成する。
第1対向側面11とその反対側の反対側面13との間隔Aは、第2対向側面とその反対側の平行する反対側面13との間隔Bよりも大きく広幅状に形成する。そして第2対向側面12と反対側面13との間隔Bは、スライダー21における案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の幅Cと同等か、それ以下の幅に形成することによって、第2対向側面12と反対側面13はスライダー21の案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24を通過させることができる。
第2対向側面12と平行な反対側面13にスライダー21のフランジ23の先端が係止できる凹状の凹欠部17を設け、凹欠部17は上辺部19と下辺部18とを有し、上辺部19はファスナーテープ28の側縁から離れる方向に向けて延び、スライダー21を摺動させたときにフランジ23の先端が移動する経路に位置し、フランジ23の先端と当接してスライダー21がそれ以上摺動できないように係止する。凹欠部17の下辺部18すなわちファスナーエレメント29側が第1対向側面11と平行状に形成し、第1対向側面11と下辺部18との間の間隔Eは案内柱22とフランジ23の間のエレメント通路24の幅Cと同一または幅Cよりも僅かに小さく形成する。これによりフランジ23が凹欠部17の上辺部19に当接して係止された状態において、第1対向側面11は案内柱22に対面し、下辺部18はフランジ23に対面して、上止10がエレメント通路24内でがたつくことがない。
第1対向側面11とファスナーエレメント29と対面する下端面14とは直角状に交わるように形成し、第1対向側面11と下端面14とが交差する隅角部分に円弧状に突出する突部16を設け、また下端面14の反対側の上端面15は、円曲面に形成してスライダー21を嵌挿する際スムーズに行えるように形成する。さらに第1対向側面11と第2対向側面12との接点を円曲面に形成してスライダー21のエレメント通路24をスムーズに通過できるように形成する。以上が上片10の表面側の形状について説明したが、上止10の裏面側も表面側の形状と同一形状に形成してもよいが弱い引っ張り力によっても上止10がスライダー21のエレメント通路24をスムーズに通過できるように、上止10の裏面側を図5に示すように第1対向側面11と反対側面13との間隔Dをスライダー21のエレメント通路24の幅Cと同一またはそれ以下になるように平行状に形成して凹欠部17は形成しない、従ってスライダー21の嵌挿時には余り抵抗が生じないように形成する。
上止10の使用態様について説明すると、図2に示すようにファスナーストリンガー31の上端をスライダー21に挿通させるには、図3に示すようにスライダー21の案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24に挿入し、その姿勢の変化により傾倒してエレメント通路24を通過する。通過する姿勢は、上止10の第2対向側面12がスライダー21の案内柱22に対面し、上止10の反対側面13がスライダー21のフランジ23と対面した状態であり、第2対向側面12と反対側面13との間の間隔Bが案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の幅Cと同一またはそれよりも小さいので、上止10はエレメント通路24を通過することができる。
挿通後の上止10は、図4に示すようにスライダー21の案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24に挿入しても、その姿勢が傾倒することなく、エレメント通路24を通過できない。この姿勢は、上止10の第1対向側面11がスライダー21の案内柱22に対面し、上止10の反対側面13がスライダー21のフランジ23と対面し、フランジ23の先端が反対側面13に設けた凹欠部17に係止する。第1対向側面11と反対側面13との間の間隔Aが案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の幅Cよりも大きいので、上止10はエレメント通路24を通過することができない。
他方のファスナーストリンガー31すなわち蝶棒7を取付けたファスナーストリンガー31の上端に取付ける上止40は、図6に示すようにスライダー21のフランジ23の先端を係止し、一方のファスナーストリンガー31すなわち箱棒6を取付けたファスナーストリンガー31の上端に取付けた上止10がフランジ23を係止するのと協働して、スライダー21を無理に引っ張っても上止10,40から抜脱できないように形成する。
図7,8に示す実施例2のスライドファスナーは、図7に示すようにファスナーチエン30の端部に逆開き具2を備えたスライドファスナーに上止10を取付けたものであり、一方のファスナーテープ28の一端に樹脂を用いて箱棒6と補強部8、そしてファスナーテープ28の側縁に所定長さに及ぶファスナーエレメント29、このファスナーエレメント29に隣接して上止40を一体成形し、他方のファスナーテープ28の一端に蝶棒7および補強部8、そしてファスナーテープ28の側縁に所定長さに及ぶファスナーエレメント29、このファスナーエレメント29に隣接して上止40を一体成形する。上止10、40の形態は前記実施例1の上止10と全く同一形態であるので、説明を省略する。
逆開き具2を備えたスライドファスナーの使用態様について説明すると、最初に箱棒6を取付けたファスナーストリンガー31の端部からスライダー21を図8に示すように反対向きにやや傾倒させながら挿入操作を行うとスライダー21をファスナーストリンガー31に挿通することができる、挿入後スライダー21を箱棒6に当接させて逆開き具2を形成する。次に実施例1と同様にスライダー21を上止10に対して傾倒するように姿勢を変化させながら挿通し、下端のスライダー21に当接させた後、他のファスナーストリンガー31の蝶棒7を上方のスライダー21および下方のスライダー21に挿入した後に上方のスライダー21を摺動させてスライドファスナーを閉鎖させる。
なお、上止10の第1対向側面11と下端面14との隅角部分に突設した突部16は、逆開き具2を備えた箱棒6を取付けたファスナーストリンガー31から逆開き用のスライダー21を抜脱する場合、図8に示すように最端のファスナーエレメント29の頭部と上止10との間の隙間を塞ぎ、ファスナーエレメント29と上止10との間にスライダー21の案内柱22のV字状先端が食い込むのを阻止する機能がある。
図9〜11に示す実施例3のスライドファスナーは、上止の変形例を示すものであり、上止10以外の形態は前記実施例1のスライドファスナーと全く同一形態である。箱棒6を取付けたファスナーストリンガー31の上端のファスナーエレメント29に隣接する上止10は、第1対向側面11と反対側面13との間隔Aは、第2対向側面12と反対側面13との間隔Bよりも広幅状に形成し、第2対向側面12と反対側面13は平行で反対側面13に凹欠部17を形成し、間隔Bはスライダー21の案内柱22の側面におけるエレメント通路24の幅Cと同一幅または僅かに小さい幅に形成する。そして第1対向側面11の長さを実施例1よりも長く長尺状に形成するとともに、第1対向側面11と下端面14とを直角状に交差させて形成し、上端面15は円曲面に形成する。また蝶棒7を取付けたファスナーストリンガー31の端部に取付ける上止40は、対向する上止10に従って長尺状に形成する。
この上止10の使用態様は箱棒6を取付けたファスナーストリンガー31にスライダー21を挿入する際は実施例1と同様に上止10をやや傾倒するように姿勢を変化させながら図11に示すように挿入する。そして開き具1まで摺動させた後、他のファスナーストリンガー31の蝶棒7を挿入し、スライダー21を上方へ摺動させてスライドファスナーを閉鎖させたとき、図10に示すように上止10の第1対向側面11へ他方の上止40の隅角部分が当接してスライダー21の上方への摺動を凹欠部17とともに阻止する。
図12に示す実施例4のスライドファスナーは、ファスナーテープに取付けるファスナーエレメントの変形例を示すものであり、この発明の上止10をファスナーテープ28の側縁へポリアミド、ポリエステルのモノフィラメントをコイル状に捲回した連続ファスナーエレメント29を芯紐を挿通して取付けたエンドレスのファスナーチエン30に所定間隔でスペース部を形成し、このスペース部の一端にファスナーエレメント29に連接する形で開き具1または逆開き具2を成形し、他端にファスナーエレメント29に連接して上止10を成形したものであり、上止10の形態は前記各実施例に示した上止10と同一である。なお連続ファスナーエレメント29はジグザグタイプであってもよい。
図13〜16に示す実施例5のスライドファスナーは、図13に示すように、コイル状ファスナーエレメント29に連続して上止10を一体成形する。上止10の形態は図13に示すように、スライダー21の案内柱22の側面と対面する。対向側面20を設け、対向側面20はファスナーエレメント29に隣接する側に位置する第2対向側面12と、これに連接してファスナーストリンガー31の端部すなわち上止10の上端面15側に位置する第1対向側面11を配設する。第1対向側面11と第2対向側面12とは140〜150度の範囲で反返った形状に形成する。
第1対向側面11と第2対向側面12は、第1対向側面12がファスナーストリンガー31の端部、すなわち上止10の上端面15側に配設し、第2対向側面12はファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29に隣接する側に配設して第1対向側面11と連接させ、第1対向側面11はファスナーストリンガー31のファスナーエレメント29の頭部32の先端を結ぶ線X上に位置するように、ファスナーストリンガー31の縁部から突出する形状に形成し、第2対向側面12の下端は上止10の内側、すなわちファスナーストリンガー31の内側へ向けて傾斜する斜傾状に形成する。
対向側面20の反対側の下部に切欠した凹欠部17を凹設してスライダー21のフランジ23の先端が係止できるように形成する。凹欠部17は上辺部19と下辺部18とを有し、凹欠部17の基部に表面が一段と落ち込んだ円弧状の段部33を設けてスライダー21のフランジ23をスムーズにガイドする。上辺部19と段部が接する付根と、第1対向側面11との間隔Eは、スライダー21の案内柱22とフランジ23とにおけるエレメント通路24の幅Cと同一または僅かに狭くなるように形成するとともに、第1対向側面11と凹欠部17の外端との間隔Aは、第2対向側面12と凹欠部17の外端との間隔Bよりも大きく広幅状に形成し、この間隔Bは案内柱22とフランジ23におけるエレメント通路24の幅Cと同一または僅かに狭く形成すると同時に、第2対向側面12に対向する反対側面13は凹欠部17の外端から上端面15へ向けて先細状に傾斜する形状に形成することにより、上止10がスライダー21内へスムーズに挿入できるように形成する。
上記のように形成された上止10は、図14に示すようにスライダー21の後口からファスナーストリンガー31に取り付けられた上止10を上端面15の先細状の端部からエレメント通路24へ挿入し、スライダー21を左方向へ捻転しながら差し込むと、上止10は図15に示すように案内柱22の側面を対向側面20が容易に通過する姿勢に変化させ、さらにファスナーストリンガー31の端部を引っ張ると、図16に示すように上止10は完全にスライダー21から脱出すると同時に、凹欠部17の外端がスライダー21のフランジ23の先端に係止してスライダー21の抜脱を防ぐ。その後スライダー21を箱体または逆開き具まで摺動させてセットし、蝶棒を挿入してスライダー21を閉鎖方向へ摺動させ、ファスナーチエンを閉鎖させる。なおファスナーストリンガー31からスライダー21を抜脱させるときは、スライダー21を右方向へ捻転しながら上止10をスライダー21内へ差し込みファスナーストリンガー31を下方へ引っ張ればスライダー21を容易に抜脱させることができる。
図17に示す実施例6のスライドファスナーの上止は、実施例5の上止10と略同一形態であるが、異なる構成は対向側面20の反対側の反対側面13が第2対向側面12と平行に配されている以外の構成は同一であり、使用態様も実施例5と同様である。
この発明のスライドファスナーの上止の活用例として、各種の被服の開口部または鞄、袋物などの開口部に取付けて使用する開き具付き、または逆開き具付きのスライドファスナーにおいてファスナーストリンガーを製品に縫製する際、ストリンガーに挿通されたスライダーが邪魔で縫製作業が煩雑でコスト高になるため、縫製時にスライダーを取り外して縫製後、再度ファスナーストリンガーに挿通して使用する。また使用中のスライドファスナーにおけるスライダーを別のスライダーに交換することもできる。
実施例1の開き具付きスライドファスナーの正面図である。 同上スライドファスナーにおける、スライダー内へ上止を挿入する直前の状態を示す作用説明図である。 同上スライドファスナーにおけるスライダー内へ上止を挿入し、案内柱とフランジとの間のエレメント通路を通過する状態を示す作用説明図である。 同上スライドファスナーにおける上止がフランジと係止した状態を示す作用説明図である。 同上スライドファスナーにおける図4における上止の背面図である。 同上スライドファスナーにおけるスライダーと上止との係合状態を示す要部の断面図である。 実施例2の逆開き具付きスライドファスナーの正面図である。 同上スライドファスナーにおける下側のスライダー内へ上止を挿入させ、スライダーの抜脱状態を示す作用説明図である。 実施例3の開き具付きスライドファスナーの正面図である。 同上スライドファスナーにおける上止とスライダーとの係合状態を示す要部の断面図である。 同上スライドファスナーにおけるスライダー内へ上止を挿入させ案内柱とフランジとの間のエレメント通路を通過する状態を示す作用説明図である。 実施例4のコイル状ファスナーエレメントから形成されたファスナーストリンガーの正面図である。 実施例5のコイル状ファスナーエレメントから形成されたファスナーストリンガーの上止の正面図である。 同上スライドファスナーにおけるエレメント通路に上止を挿入した状態を示す作用説明図である。 同上スライドファスナーにおけるエレメント通路に上止を挿通した状態を示す作用説明図である。 同上スライドファスナーにおける上止挿通後の状態を示す作用説明図である。 実施例6のコイル状ファスナーエレメントから形成されたファスナーストリンガーの上止の正面図である。 公知のスライドファスナーにおける上止の正面図である。
符号の説明
1 開き具
2 逆開き具
5 箱体
6 箱棒
7 蝶棒
10,40 上止
11 第1対向側面
12 第2対向側面
13 反対側面
14 下端面
15 上端面
16 突部
17 凹欠部
18 下辺部
19 上辺部
21 スライダー
22 案内柱
23 フランジ
24 エレメント通路
29 ファスナーエレメント
31 ファスナーストリンガー
32 頭部
A 第1対向側面と反対側面との間隔
B 第2対向側面と反対側面との間隔
C エレメント通路の幅
D 第1対向側面と反対側面との間隔(裏側)
E 第1対向側面と下辺部または段部の付根との間隔

Claims (8)

  1. 一対のファスナーストリンガー31の端部に開き具1または逆開き具2を備え、箱棒6側のファスナーエレメント29の上端に隣接して取付け、姿勢の変化によりスライダー21に設けたエレメント通路24を通過可能な上止10であって、上止10はスライダー21の案内柱22と対面する対向側面20と、その反対側の反対側面13とから形成し、反対側面13にスライダー21のフランジ23を係止する凹欠部17を設け、上止10の対向側面20は、第1対向側面11と第2対向側面12とから形成し、第1対向側面11と反対側面13との間の間隔Aがスライダー21の案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の間隔Cよりも大きく形成し、第2対向側面12と反対側面13との間の間隔Bがスライダー21の案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の間隔Cと同一またはそれ以下に形成してなることを特徴とするスライドファスナーの上止。
  2. 上止10の凹欠部17は、上辺部19と下辺部18とを有し、上辺部19はフランジ23の先端と当接し、下辺部18と対向側面20との間隔Eがスライダー21の案内柱22とフランジ23との間のエレメント通路24の間隔Cよりも同一または僅かに小さく形成してなる請求項1記載のスライドファスナーの上止。
  3. 上止10の対向側面20は、第1対向側面11と第2対向側面12とから形成し、第1対向側面11と第2対向側面12とは交差し、その交差角度が140〜150度に形成してなる請求項1記載のスライドファスナーの上止。
  4. 第1対向側面11はファスナーエレメント29に隣接する側に配設し、第2対向側面12は上止10の上端面15側に配設して第1対向側面11と連接し、第2対向側面12は内側へ斜傾状に形成してなる請求項1記載のスライドファスナーの上止。
  5. 第1対向側面11は上止10の上端面15側に配設し、第2対向側面12はファスナーエレメント29に隣接する側に配設して第1対向側面11と連接し、第2対向側面12は内側へ斜傾状に形成してなる請求項1記載のスライドファスナーの上止。
  6. 第2対向側面12に対し、反対側面13は凹欠部17の外端から上止10の上端面15に向けて先細状に形成してなる請求項1記載のスライドファスナーの上止。
  7. 上止10は、対向側面20と隣接するファスナーエレメント29に対面する下端面14との交差部分に、ファスナーエレメント29側へ向けて突出する突部16を形成してなる請求項1記載のスライドファスナーの上止。
  8. 上止10の片面は、第1対向側面11と反対側面13とを平行に形成し、その間隔Dはエレメント通路24の間隔Cと同一またはそれ以下に形成してなる請求項1記載のスライドファスナーの上止。
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