JP4104230B2 - 焦点調節装置 - Google Patents

焦点調節装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4104230B2
JP4104230B2 JP32527598A JP32527598A JP4104230B2 JP 4104230 B2 JP4104230 B2 JP 4104230B2 JP 32527598 A JP32527598 A JP 32527598A JP 32527598 A JP32527598 A JP 32527598A JP 4104230 B2 JP4104230 B2 JP 4104230B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
focus
detection
focus detection
deviation amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32527598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000147369A (ja
Inventor
昌孝 井出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP32527598A priority Critical patent/JP4104230B2/ja
Publication of JP2000147369A publication Critical patent/JP2000147369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4104230B2 publication Critical patent/JP4104230B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は焦点調節装置に関し、例えばカメラ等に用いられる焦点調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりカメラ等の焦点調節装置に於いて、撮影レンズのデフォーカス量とデフォーカス方向を検出して、これに基いて撮影レンズを駆動して合焦させる装置は数多く提案されている。
【0003】
例えば、特開平6−289280号公報に記載されている装置の場合、焦点検出の結果求められたレンズ駆動量を所定の第1判定値と比較し、この第1判定値よりも大きい場合にはレンズ駆動量から補正量を減算してレンズ駆動を行い、焦点検出値のばらつきにより駆動過多になり合焦点を行き過ぎるのを防止する技術が開示されている。
【0004】
合焦点を行き過ぎてレンズ駆動してしまうと、レンズ駆動のバックラッシュが発生するので、合焦するまでのタイムラグが大きくなったり、合焦点を行ったり来たりする、いわゆるハンチングが発生して、カメラの操作感が悪くなる。そのため、上述した所定の第1判定値や補正量は、様々なバラツキを考慮して固定値に設定されている。
【0005】
また、特開昭61−165716号公報には、焦点検出結果であるデフォーカス量が所定の第2判定値以下の場合は、レンズ駆動後、再度焦点検出しての合焦確認を行わずに合焦として、焦点調節時間を短縮する技術が開示されている。ここで、上記第2判定値は固定(500μm)されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術は、以下のような課題を有している。
すなわち、上記特開平6−289280号公報に開示されている装置は、被写体の条件にかかわらず上記第1判定値、補正値を固定値で処理しているので、最も条件の悪い被写体、すなわち被写体像のコントラストの比較的低いものや像の一致度の低いものに対して、焦点調節精度を確保できるように設定されている。
【0007】
また、上記特開昭61−165716号公報の装置も、同様に、所定の第2判定値を固定値としている。したがって、許容される最も条件の悪い被写体、すなわち被写体像のコントラストが比較的低いものや像の一致度の低いものに対して、焦点調節精度を確保できるように設定されている。
【0008】
このように、判定値、補正値を固定値として処理しているので、条件の良好な被写体である被写体像のコントラストが高いもの、像の一致度が高いものについては、焦点検出精度は高いが焦点調節時にまるめられてしまい、その有利さが生かされていないものであった。そのため、条件の良好な被写体に対する焦点調節の速写性は満足できるものではない。
【0009】
この発明は上記課題に鑑みてなされたもので、高精度な焦点調節と速写性を向上させて使用感の改善を実現することが可能な焦点調節装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、第1の発明は、撮影レンズの合焦位置からのずれ量及びずれ方向を求める焦点検出手段と、上記焦点検出手段の焦点検出結果の信頼性を示す信頼性情報を出力する信頼性検出手段と、上記焦点検出手段の出力に基いて撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段と、上記焦点検出手段、上記レンズ駆動手段を制御して焦点調節を行うと共に、上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うことなく合焦とし、上記所定の範囲内ではない場合に上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うための所定の範囲を出力する制御手段と、上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が上記所定の範囲内か否かを判別する判別手段と、を具備し、上記制御手段は、上記信頼性検出手段の出力する信頼性情報の示す信頼性が高いほど、上記所定の範囲を大きくするように変更すると共に、上記判別手段の判別結果が上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うことなく、上記レンズ駆動の後に合焦とすることを特徴とする。
【0011】
また、第2の発明は、交換レンズと上記交換レンズを着脱可能なボディに配設された焦点検出装置であって、上記ボディに配設された、上記交換レンズの合焦位置からのずれ量及びずれ方向を求める焦点検出手段と、上記交換レンズに配設された、上記焦点検出手段の出力に基づいて撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段と、上記ボディに配設された、上記焦点検出手段の焦点検出結果の信頼性を示す信頼性情報を出力する信頼性検出手段と、上記焦点検出手段、上記レンズ駆動手段を制御して焦点調節動作を行うと共に、上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うことなく合焦とし、上記所定の範囲内ではない場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うための所定の範囲を出力する、上記ボディに配設された制御手段と、上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内か否かを判別する、交換レンズに配設された判別手段と、を具備し、上記制御手段は、上記信頼性検出手段の出力する信頼性情報の示す信頼性が高いほど、上記所定の範囲を大きくするように上記所定の範囲を変更すると共に、上記判別手段の判別結果が上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うことなく、上記レンズ駆動の後に合焦とすることを特徴とする。
【0012】
第1の発明による焦点調節装置にあっては、焦点検出手段によって撮影レンズの合焦位置からのずれ量及びずれ方向が求められる。上記焦点検出手段の焦点検出結果の信頼性を示す信頼性情報は、信頼性検出手段により出力される。また、上記焦点検出手段の出力に基いて、撮影レンズがレンズ駆動手段によって駆動される。そして、上記焦点検出手段、上記レンズ駆動手段が制御手段により制御されて焦点調節が行われると共に、上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量が検出されて合焦状態が確認されるという処理が行われることなく合焦とされ、上記所定の範囲内ではない場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量が検出されて合焦状態が確認されるという処理が行われるための所定の範囲が出力される。上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値は、判別手段によって上記所定の範囲内か否かが判別される。更に、上記制御手段は、上記信頼性検出手段の出力する信頼性情報の示す信頼性が高いほど、上記所定の範囲を大きくするように上記所定の範囲を変更すると共に、上記判別手段の判別結果が上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うことなく、上記レンズ駆動の後に合焦とする。
【0013】
また、第2の発明は、交換レンズと上記交換レンズを着脱可能なボディに配設された焦点検出装置であって、上記ボディに配設された焦点検出手段により、上記交換レンズの合焦位置からのずれ量及びずれ方向が求められる。また、上記交換レンズに配設されたレンズ駆動手段によって、上記焦点検出手段の出力に基づいて撮影レンズが駆動され、上記ボディに配設された信頼性検出手段により、上記焦点検出手段の焦点検出結果の信頼性を示す信頼性情報が出力される。そして、上記焦点検出手段、上記レンズ駆動手段が、上記ボディに配設された制御手段で制御されて焦点調節動作が行われると共に、上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量が検出されて合焦状態を確認するという処理が行われることなく合焦とされ、上記所定の範囲内ではない場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量が検出され合焦状態が確認されるという処理が行われるための所定の範囲が出力される。上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値は、交換レンズに配設された判別手段によって所定の範囲内か否かが判別される。そして、上記制御手段は、上記信頼性検出手段の出力する信頼性情報の示す信頼性が高いほど、上記所定の範囲を大きくするように上記所定の範囲を変更すると共に、上記判別手段の判別結果が上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うことなく、上記レンズ駆動の後に合焦とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の焦点調節装置の概念を示したブロック図である。
図1に於いて、この焦点調節装置は、撮影レンズの合焦位置からのずれ量及びずれ方向を求める焦点検出手段である焦点検出部1と、この焦点検出部1の焦点検出結果の信頼性を判定する信頼性判定手段である信頼性判定部2と、上記焦点検出部1の出力に基いて撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段たるレンズ駆動部3と、上記信頼性判定部2の出力の信頼性情報に基いて上記レンズ駆動部3のレンズ駆動方法を制御する制御手段としての制御部4とを具備して構成されている。
【0015】
このような構成に於いて、焦点検出部1により、撮影レンズの合焦位置からのずれ量及びずれ方向が求められる。また、信頼性判定部2では、上記焦点検出部1の焦点検出の信頼性が求められる。そして、制御部4にて、上記信頼性判定部2から出力される信頼性情報に応じて、上記レンズ駆動部3のレンズ駆動方法が制御されることにより、焦点検出の信頼度に応じて高精度な焦点調節と時間短縮が可能となる。
【0016】
次に、この発明の第1の実施の形態について説明する。
図2は、この発明の焦点調節装置が適用されたカメラの光路図を示したものである。
【0017】
図2に於いて、被写体からの光束は、フォーカスレンズ11a、絞り12等から成る撮影レンズ11を通過し、メインミラー13に入射される。撮影レンズ11では、フォーカスレンズ11aが移動されることによってフォーカシングが行われ、図示されないレンズ群が移動されてズームが行われる。
【0018】
上記メインミラー13はハーフミラーで構成されており、入射光量の70%がファインダ光学系14に向けて反射される。そして、メインミラー13で反射された光束は、ファインダ光学系14を構成するスクリーン15、ペンタプリズム16、接眼レンズ17を通して撮影者により観察される。
【0019】
一方、メインミラー13に入射された光量の残りの30%は、メインミラー13を透過して、サブミラー19で反射された後、焦点検出部20に導かれる。この焦点検出部20は、視野マスク21、赤外カットフィルタ22、コンデンサレンズ23、全反射ミラー24、瞳マスク25、再結像レンズ26及びAFセンサ27とから構成されており、焦点検出光束はAFセンサ27に導かれる。
【0020】
尚、フイルム露光時には、メインミラー13及びサブミラー19は上方に移動されて図中の破線で示される位置に退避する。そして、撮影レンズ11を通過した被写体光束は、シャッタ28が開かれている間にフィルム29に露光されるようになっている。
【0021】
図3は、図2に示されたカメラの電気制御系の構成を示すブロック図である。図3に於いて、コントローラ31はカメラの制御手段たる制御装置であり、その内部にCPU(中央処理装置)32と、ROM33と、RAM34と、A/Dコンバータ(ADC)35と、EEPROM36とを有している。このカメラは、コントローラ31の内部のROM33に格納されたカメラのシーケンスプログラムに従って、一連の動作が行われる。また、EEPROM36には、AF(オートフォーカス)制御、測光等に関する補正データがボディ毎に記憶することが可能となっている。
【0022】
上記コントローラ31には、AFセンサ38と、測光部39と、シャッタ駆動部40と、絞り駆動部41と、フィルム駆動部42と、レンズ駆動部43と、AFエンコーダ45と、ズーム駆動部46と、ズームエンコーダ48とが接続されている。
【0023】
上記AFセンサ38は、光電変換素子列であるフォトダイオードアレイ38L及び38Rを有している。そして、コントローラ31からの制御信号により、その動作が制御されるようになっている。
【0024】
上記測光部39は、被写体の輝度に応じた出力を発生するものである。コントローラ31では、上記測光部39の測光出力をコントローラ31内部のA/Dコンバータ35によりA/D変換して、測光値としてRAM34に格納する。
【0025】
上記シャッタ駆動部40及び絞り駆動部41は、コントローラ31の指令に基いて、それぞれシャッタ28の制御及び絞り12の制御が行われる。また、フィルム駆動部42は、コントローラ31の指令に基いて、フィルム29の巻上げ、巻戻しの制御が行われる。
【0026】
レンズ駆動部43は、コントローラ31によって制御されるもので、撮影レンズ11のフォーカスレンズをAFモータ44によって駆動する。上記フォーカスレンズ11の制御位置は、AFエンコーダ45により検出されてコントローラ31に入力される。
【0027】
ズーム駆動部46はコントローラ31によって制御されるもので、撮影レンズ11のズームレンズ群がズームモータ47によって駆動される。また、ズームエンコーダ48は、ズームの制御位置をコントローラ31に入力するためのものである。
【0028】
更に、コントローラ31には、ファーストレリーズスイッチ(1RSW)51と、セカンドレリーズスイッチ(2RSW)52と、ズームアップスイッチ(ZUSW)53及びズームダウンスイッチ(ZDSW)54とが接続されている。
【0029】
上記ファーストレリーズスイッチ51及びセカンドレリーズスイッチ52は、図示されないレリーズ釦に連動したスイッチである。レリーズ釦の第1段階の押下げによりファーストレリーズスイッチ51がオンされ、引続いて第2段階の押下げによりセカンドレリーズスイッチ52がオンされる。
【0030】
コントローラ31では、ファーストレリーズスイッチ51のオンで測光、AFが行われ、セカンドレリーズスイッチ52のオンで露出動作とフィルム巻上げが行われる。
【0031】
上記ズームアップスイッチ53及びズームダウンスイッチ54は、撮影レンズ11のズームアップ及びズームダウンを行うための操作スイッチである。
次に、図4を参照して、AF光学系について説明する。
【0032】
図4は、焦点検出部20内のAFセンサ38上のセンサアレイに被写体からの光束を導く焦点検出光学系(位相差検出光学系)の構成を示したものである。
図4に於いて、撮影レンズL(11)側から、視野マスクS(21)、コンデンサレンズC(23)、撮影レンズ11の光軸に対して略対称に配置された開口部K1、K2を有する瞳マスクK(25)、瞳マスク25の開口部K1、K2に対応してその後方に配置された再結像レンズH1、H2が配置されている。
【0033】
尚、図4に於いては、図2に示された赤外カットフィルタ22と全反射ミラー24は、説明の簡単化のため省略している。
撮影レンズLの射出瞳の領域L1、L2を介して入射された被写体(図示せず)からの光束は、視野マスクS、コンデンサレンズC、瞳マスクKの開口部K1、K2、及び再結像レンズH1、H2を通り、AFセンサ38内のセンサアレイ38L、38R上に再結像される。センサアレイ38L、38Rは、再結像レンズH1、H2に対応している。
【0034】
撮影レンズLが合焦、すなわち結像面G上に被写体像Iが形成される場合、その被写体像Iは、コンデンサレンズC及び再結像レンズH1、H2によって光軸Oに対して垂直な2次結像面P(センサアレイ38L、38R)上に再結像されて第1像I1、第2像I2となる。
【0035】
そして、撮影レンズLが前ピン、すなわち結像面Gの前方に被写体像Fが形成される場合、その被写体像Fは、互いにより光軸Oに近付いた形態で、光軸Oに対して垂直に再結像されて、第1像F1、第2像F2となる。
【0036】
一方、撮影レンズLが後ピン、すなわち結像面Gの後方に被写体像Rが形成される場合、その被写体像Rは、互いにより光軸Oから離れた形態で、光軸Oに対して垂直に再結像されて、第1像R1、第2像R2となる。
【0037】
これら第1像と第2像の間隔を検出することにより、撮影レンズLの合焦状態を前ピン、後ピンを含めて検出することができる。具体的には、第1像と第2像の光強度分布を、センサアレイ38L、38Rを有するAFセンサ38の被写体像データ出力により求めて、両像の間隔を測定する。
【0038】
次に、図5のフローチャートを参照して、第1の実施の形態に於けるカメラの動作について説明する。この図5のフローチャートは、図3に示されるコントローラ31の動作制御手順を示すメインルーチンである。
【0039】
コントローラ31の動作が開始されると、図5のメインルーチンが実行され、先ず、ステップS1にて、コントローラ31内のEEPROM36に予め記憶されている各種補正データが読込まれてRAM34に展開される。
【0040】
次いで、ステップS2に於いて、ファーストレリーズスイッチ51がオンされているか否かが判断される。ここで、ファーストレリーズスイッチ51がオンでなければステップS16へ移行する。一方、オンであれば、ステップS3に移行してシングルAFモードであるか否かが判断される。ここで、シングルAFモード時はステップS4に移行し、コンティニュアスモードの場合はステップS5へ移行する。
【0041】
ステップS4では、すでに合焦済みであるか否か、合焦フラグが参照される。そして、合焦の場合は上記ステップS2に戻る。
ステップS5では、すでに測光動作が実行されたか否かが判断される。ここで、測光済みならばステップS7に移行し、測光済みではない場合は、ステップS6にて測光部39が動作されて被写体輝度を測定する測光動作が行われて、測光値が検出されて、コントローラ31内のRAM34に格納される。
【0042】
そして、ステップS7にて、サブルーチン“測距”が実行されて、被写体の焦点検出が行われる。次いで、ステップS8では、測距の結果、検出不能か否かが判断される。ここで、検出不能の場合はステップS18へ移行して、レンズを移動させながら測距を行うスキャン動作が行われる。その後、上記ステップS2に戻る。
【0043】
一方、上記ステップS8にて検出可能であれば、ステップS9に移行して、測距結果が合焦であるか否か、合焦フラグが参照されて判別される。このステップS9にて、合焦である場合はステップS12に移行し、非合焦の場合はステップS10に移行してサブルーチン“レンズ制御”が実行される。レンズ制御では、測距結果に基いて、フォーカスレンズ11aが合焦位置へ駆動されて被写体にピントが合わせられる。その後、ステップS11に於いて、合焦したか否かが参照される。
【0044】
このステップS11にて、合焦していなければ上記ステップS2に戻って再度測距が行われる。一方、合焦している場合は、続くステップS12にてセカンドレリーズスイッチ52がオンされているか否かが判断される。ここで、セカンドレリーズスイッチ52がオンされていなければ上記ステップS2に戻る。一方、オンされている場合はステップS13に移行する。
【0045】
ステップS13では、上記ステップS6で求められた測光値に基いて決定された絞り値及びシャッタスピード値に応じて、絞り駆動部41によって絞り12が制御されると共に、シャッタ駆動部40によりシャッタ28が制御されて露出動作が行われる。
【0046】
この露出動作が終了すると、ステップS14にて、フィルム駆動部42により、撮影されたフィルム29が巻上げられて次の駒の位置に給送され、一連の撮影動作が終了する。そして、ステップS15にて、図示されない表示装置(LCD、LED)の表示動作が制御される。
【0047】
また、上記ステップS2にてファーストレリーズスイッチ51がオンされていない場合は、ステップS16にて、ファーストレリーズスイッチ51やセカンドレリーズスイッチ52以外のスイッチの何れかが操作された場合に対応して他のスイッチの状態がモニタされる。
【0048】
ここで、オンされているスイッチがない場合は上記ステップS2に戻るが、オンされているスイッチがある場合は、ステップS17に移行して、そのオンされたスイッチに応じた処理が実行される。例えば、ズームアップスイッチ53、ズームダウンスイッチ54のオンが検出されてズーム駆動部46によるズーム動作が行われる。その後、上記ステップS2に戻り、同様の動作が繰返される。
【0049】
次に、図6のフローチャートを参照して、図5のメインルーチンに於けるステップS7のサブルーチン“測距”の動作について説明する。
先ず、ステップS21にて、コントローラ31により、AFセンサ38の積分が実行されて、適切な積分量となると積分を停止させる積分制御が行われる。次いで、ステップS22にて、AFセンサ38より被写体像データが読出されて、コントローラ31内のRAM34に格納される。そして、ステップS23では測距演算が行われる。
【0050】
ステップS24に於いては、測距演算の結果、検出不能であったか否かが検出不能フラグを参照して判断される。ここで、検出不能の場合はリターンし、検出可能の場合はステップS25に移行する。
【0051】
ステップS25では、検出されたデフォーカス量△Dが合焦スレッシュ内か否かが判断される。ここで、合焦スレッシュ内ならばステップS26に移行するが、そうでなければリターンする。ステップS26では、予めクリアされている合焦フラグがセットされてリターンする。
【0052】
尚、上記合焦スレッシュは、EEPROM36より読出される。
次に、図7のフローチャートを参照して、上記第1の被写体像と第2の被写体像の間の像ずれ量△Z及びデフォーカス量△Dを求めるサブルーチン“測距演算”の動作について説明する。
【0053】
初めに、RAM34に格納された一対の被写体像データが、それぞれL(I)、R(I)(I=1〜n)とされる。この第1の実施の形態では、n=64とする。そして、ステップS31にて変数SL 、SR 及びFMIN の初期値が、続くステップS32では変数Jの初期値が、それぞれ入力される。
【0054】
ステップS33では、相関値F(s)を求めるために、下記(1)式による相関演算が行われる。
F(s)=Σ|L(SL +I)−R(SR +I)| …(1)
(但し、s=SL −SR 、I=O〜26)
SL 、SR は、それぞれ被写体像データL(I)、R(I)のうちの相関演算が行われるブロックの先頭位置を表す変数である。また、Jは被写体像データR(I)上でのブロックのシフト回数を記憶する変数である。尚、ブロックの被写体像データ数は27とする。
【0055】
ステップS34では、相関値F(s)とFMIN (最初は初期値FMIN 0、2回目以降は初期値または更新された値)とが比較される。ここで、F(s)の方が小さい場合は、ステップS35に移行してFMIN がF(s)に、SLM、SRMがSL 、SR に更新される。一方、FMIN の方が小さい場合は、更新しないでステップS36に移行する。
【0056】
ステップS36では、変数SR 、Jから、それぞれ“1”が減算されて次のブロックが設定される。次いで、ステップS37に於いて、J=0であるか否かがチェックされる。ここで、J=0でない場合は、上記ステップS33に戻って相関演算が繰返される。このように、被写体像データL(I)でのブロックが固定されて被写体像R(I)でのブロックが1素子分ずつシフトされて相関演算が行われる。一方、上記ステップS37にて、J=0の場合はステップS38に移行する。
【0057】
ステップS38では、変数SL 、SR に、それぞれ“4”、“3”が加算されて、次のブロックが設定される。そして、ステップS39にて、SL =29であるか否かが判断される。こで、SL =29ではない場合は、上記ステップS32に戻って相関演算が続けられ、SL =29の場合は相関演算が終了する。
【0058】
このように、被写体像データL(I)、R(I)上に相関演算が行われるブロックが設定されて、繰返し相関演算が行われる。各ブロックの相関演算結果は、図8(a)に示されるように、被写体像データの相関が最も高いシフト量s=xに於いて、相関値F(s)が最小になる。そして、SLM、SRMにはこの最小相関値F(x)の時のSL 、SR が記憶されている。
【0059】
次に、ステップS40にて、後述する信頼性指数を算出するために最小相関値F(x)の前後のシフト位置での相関値FM 、FP が求められる。
FM =Σ|L(SLM+I)−R(SRM+I−1)|
(I=0〜26) …(2)
FP =Σ|L(SLM+I)−R(SRM+I+1)|
(I=0〜26) …(3)
続くステップS41では、相関演算の信頼性を判定するための信頼性指数SKが計算される。この信頼性指数SKは、最小相関値F(x)と2番目に小さい相関値FP (またはFM )との和が、被写体データのコントラスト相当の値(FM −F(x)またはFP −F(x))で規格化された数値であり、下記(4)式または(5)式により求められる。
【0060】
(FP <FM )
SK=(F(x)+FP )/(FM −F(x)) …(4)
(FP ≧FM )
SK=(F(x)+FM )/(FP −F(x)) …(5)
次に、ステップS42に於いて、信頼性指数SKの値が判断される。ここで、信頼性指数SKが所定値α以上の場合は信頼性が低いと判断される。信頼性が低い場合は、ステップS45に移行して検出不能フラグがセットされる。
【0061】
一方、上記ステップS42にて、信頼性があると判断された場合は、ステップS43に移行して、像ずれ量△Zが計算される。図8(b)に示されるように、3点補間の手法が用いられて、連続的な相関量に対する最小値FMIN =F(x0)が与えられるシフト量x0が求められる。
【0062】
(FM ≧FP )
x0=SRM−SLM+(FM −FP )
/{2・(FM +F(x))} …(6)
(FM<FP)
x0=SRM−SLM+(FP −FM )
/{2・(FP +F(x))} …(7)
ステップS43では、上記x0が用いられて、像ずれ量△Zが下記(8)式により求めることができる。ここで、△Z0は合焦時の像ずれ量であり、EEPROM36に記憶されており、読出されて使用される。
△Z=x0−△Z0 …(8)
また、ステップS44にて、上式で求められた像ずれ量△Zより、被写体像面の予定焦点面に対するデフォーカス量△Dが、下記(9)式により求めることができる。但し、係数A、B、Cは、焦点検出光学系で決まる定数であり、EEPROM36に記憶されており、読出されて使用される。
△D=B/(A−△Z)+C …(9)
次に、図9のフローチャートを参照して、図5のフローチャートのステップS10に於けるサブルーチン“レンズ制御”の動作について説明する。
【0063】
ステップS51では、上記デフォーカス量△Dより、レンズ駆動量△Lが計算される。レンズ駆動量△Lの計算方法は、光学的レンズ構成やレンズ駆動機構により様々であるが、一例として特開平4−306608号公報のレンズ駆動量計算方法を記す。
【0064】
光軸方向のレンズ移動量△Kは、
△K=b−(a・b)/(a・△D)+c・△D …(10)
(a、b、cは焦点距離の定数)
レンズ駆動量△Lは、
△L=Ac (Pf +Pz )−Bc
/{△K+Bc /(Pf +Pz )} …(11)
(Ac 、Bc :カム形状による定数、Pz :ズーム位置、
Pf :フォーカスレンズ位置)
以下、ステップS52〜S56では、上記信頼性指数SKに値に応じてレンズ駆動量が設定される。ここでは、合焦までの残りレンズ駆動量が所定値Xより小さい場合は、レンズ駆動後に再度測距することなく合焦と判断されるような値Xと、残りレンズ駆動量が所定値Xより大きい場合にレンズ駆動により合焦点を行き過ぎないようにレンズ駆動量が合焦点より所定値Yだけ減少させるための値Yが設定される。
【0065】
すなわち、ステップS52では、信頼性指数SKが判定値SKAと比較される。ここで、SK>SKAの場合はステップS53に移行して、XにXA、YにYAが入力された後、ステップS57に移行する。
【0066】
また、上記ステップS52にて、SK≦SKAの場合は、ステップS54に移行して、SKと判定値SKBが比較される。ここで、SK>SKBである場合はステップS55に移行して、XにXB、YにYBが入力された後、ステップS57に移行する。
【0067】
一方、上記ステップS54にて、SK≦SKBである場合は、ステップS56に移行してXにXC、YにYCが入力され、その後ステップS57に移行する。上記信頼性指数の判定値SKA、SKB、SKC及びXA、XB、XC、YA、YB、YCは、EEPROM36に記憶されており、読出されて使用される。ここで、XA<XB<XC及びYA>YB>YCの関係にある。
【0068】
ステップS57では、測距結果より計算されたレンズ駆動量△Lが、上記Xと比較される。ここで、△L≦Xの場合はステップS61に移行して、バックラッシュ駆動済みフラグが参照される。そして、バックラッシュ駆動が既に行われたか否かが判断される。上記ステップS61でバックラッシュ駆動済みではない場合はステップS62に、バックラッシュ駆動済みの場合はステップS63に、それぞれ移行する。
【0069】
一方、上記ステップS57に於いて、△L>Xの場合はステップS58に移行する。このステップS58では、計算されたレンズ駆動量△LからYが減算されて、レンズ駆動量△Lとされる。これは、上述したように、合焦点を行き過ぎないように予めレンズ駆動量を減らしている。
【0070】
次に、ステップS59では、上記△L分のレンズ駆動が実行され、続くステップS60にて、バックラッシュ駆動済みフラグがセットされる。これは、仮にバックラッシュが発生していたとしても、上記△L分のレンズ駆動により、バックラッシュが除去されるためである。
【0071】
上記ステップS62では、前回のレンズ駆動方向と今回の測距結果に基くレンズ駆動方向が比較され、方向が反転しているか否かが判断される。ここで、レンズ駆動方向が反転しない場合はステップS63に移行して、測距結果に基くレンズ駆動量△Lだけレンズ駆動が行われる。そして、ステップS64にて合焦フラグがセットされた後、リターンする。これは上記レンズ駆動量△Lを求めるための測距結果の信頼性が十分高く、またレンズ駆動量としても十分に駆動精度が高い量であるので、再度測距して合焦であることを確認する必要がないからである。
【0072】
一方、上記ステップS62にて、レンズ駆動方向が反転する場合は、ステップS65に移行して、EEPROM36に記憶されているデータに基いてバックラッシュ量が計算される。バックラッシュ量は、撮影レンズの焦点距離、フォーカスレンズ位置やレンズ駆動方向により変化するので、それらの情報も加味して上記計算が行われる。
【0073】
そして、ステップS66では、上記計算されたバックラッシュ量だけレンズ駆動が行われてバックラッシュが除去される。その後は、ステップS67でバックラッシュ駆動済みフラグがセットされてリターンする。
【0074】
以上のレンズ制御動作に於いて、測距の信頼性とレンズ駆動量の関係についてまとめると、SK>SKAの場合にX、YはXA、YAに、SKB<SK≦SKAの場合はXB、YBに、そしてSK≦SKBの場合は、最も信頼性の高いXC、YCに設定される。
【0075】
すなわち、信頼性が高い程、合焦点から離れたレンズ位置からでもレンズ駆動後に再測距することなしに合焦と判断されるので、焦点調節速度を速めることができる(図10(a)参照)。
【0076】
また、信頼性が高いほど、デフォーカス量が大きいピントが大きく外れたレンズ位置から、合焦点により近いレンズ位置にレンズ駆動されるので、次回の合焦となる時のレンズ駆動量を小さくすることができ、操作感が非常に良い(図10(b)参照)。
【0077】
以上述べたように、第1の実施の形態に於いては、焦点検出結果の信頼性に応じて、レンズ駆動の制御値を変更しているので、高精度で且つ時間が短縮され、操作感を向上させた焦点調節を行うことが可能となる。
【0078】
また、信頼性がより低いが十分に採用可能な被写体に対しては、再測距なしで合焦させるレンズ位置と、ピントが大きく外れた場合のレンズ駆動目標位置を合焦点から離しているので、十分な焦点調節精度が確保可能であり、レンズ駆動が合焦点を行き過ぎてハンチングが生じてしまうことがない。
【0079】
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。
図11は、この発明の第2の実施の形態による焦点調節装置の構成を示したブロック図である。
【0080】
図11に於いて、カメラボディ61は、焦点検出部1と信頼性判定部2とを有して構成され、上記カメラボディ61に着脱可能な撮影レンズである交換レンズ62は、レンズ駆動部3と制御部4とを有して構成される。上記制御部4は、カメラボディ61内の図示されないレンズ情報発生手段の焦点検出出力と、上記信頼性判定部2の信頼性情報出力とに基いて、レンズ駆動部3を制御するものである。
【0081】
図12は、この発明の焦点調節装置が適用されたカメラボディ61と交換レンズ62の光路図を示したものである。
図12に於いて、交換レンズ62は、カメラボディ61に装着可能であり、焦点調節用レンズ65a等の撮影光学系65と、絞り66等から構成されている。そして、図示されない被写体からの光束は、交換レンズ62内の撮影光学系65を通過して、カメラボディ61内のメインミラー71に入射する。
【0082】
上記メインミラー71はハーフミラーで構成されており、入射光量の70%がファインダ光学系72に向けて反射される。そして、この反射された光束は、スクリーン73、ペンタプリズム74、接眼レンズ75を介して撮影者により観察される。
【0083】
一方、メインミラー71で反射されない入射光量の残りの30%は、メインミラー71を透過して該メインミラー71に取付けられたサブミラー76で反射された後、焦点検出部77に導かれる。そして、フイルム露光時には、メインミラー71とサブミラー76は、上方に移動されて図中の破線で示される位置に退避する。これにより、撮影レンズ光学系65を通過した被写体光束は、シャッタ78の開いている間にフィルム79に露光される。
【0084】
図13は、図12に示されたカメラボディ61と交換レンズ62の電気制御系の構成を示すブロック図である。
レンズマイコン81は、交換レンズ62の制御手段たる制御装置で、例えば内部にCPU(中央処理装置)81a、ROM81b、RAM81c、A/Dコンバータ(ADC)81d及びEEPROM81eを有するコントローラである。このレンズマイコン81は、内部のROM81bに格納されたシーケンスプログラムに従って一連の動作を行っている。また、上記EEPROM81eは、焦点調節制御等に関する補正データを交換レンズ毎に記憶することができるものである。
【0085】
上記レンズマイコン81には、絞り駆動部82と、レンズ駆動部83と、ズーム駆動部84と、複数の電気接点85と、ズーム操作スイッチであるズームアップスイッチ(ZUSW)86及びズームダウンスイッチ(ZDSW)87が接続されている。
【0086】
上記絞り駆動部82は、レンズマイコン81により制御されるもので、設定された絞りデータに基いて絞り66を駆動する。また、レンズ駆動部83は、レンズマイコン81からの司令に基いて、焦点調節用レンズ65aを撮影光学系65の光軸方向に駆動すると共に、焦点調節用レンズ65aの位置を検出してレンズ駆動制御を行うものである。
【0087】
ズーム駆動部84は、レンズマイコン81により制御されるもので、撮影光学系65のズーム群を駆動してズーム動作を行い、ズーム位置をレンズマイコン81に出力するものである。
【0088】
上記複数の電気接点85は、交換レンズ62とカメラボディ61とを接続するマウント部に設けられているもので、交換レンズ62側とカメラボディ61側との通信を行うためのものである。レンズマイコン81では、上記電気接点85及び後述する電気接点98を介して、後述するボディマイコン91から送信される焦点検出データに基いて演算が行われて、焦点調節用レンズ65aの駆動量、駆動方向、駆動速度等が算出される。
【0089】
ボディマイコン91は、カメラボディ61の制御手段たる制御装置であり、例えば内部にCPU(中央処理装置)91a、ROM91b、RAM91c、A/Dコンバータ(ADC)91d及びEEPROM91eを有するコントローラである。このボディマイコン91は、その内部のROM91bに格納されたカメラのシーケンスプログラムに従ってカメラの一連の動作を行っている。また、上記EEPROM91eは、AF制御、測光等に関する補正データをボディ毎に記憶することができる。
【0090】
上記ボディマイコン91には、AFセンサ92と、測光部93と、フィルム79の巻上げ、巻戻し駆動を行うフィルム駆動部94と、フィルム79に露光を行う時にシャッタ78の駆動を行うシャッタ駆動部95と、ミラー駆動部96と、表示部97と、複数の電気接点98及びファーストレリーズスイッチ(1RSW)99、フレームレリーズスイッチ(2RSW)100が接続されている。
【0091】
上記AFセンサ92は焦点検出部77の一部であり、該AFセンサ92から出力されるAFセンサデータは、ボディマイコン91内のA/Dコンバータ91dによりA/D変換されてRAM91cに格納される。ボディマイコン91では、上記AFセンサデータに基いて焦点検出演算が行われ、焦点検出値であるデフォーカス量が、電気接点98、85を介してレンズマイコン81に送信される。
【0092】
上記測光部93は、被写体の輝度に応じた出力を発生するものである。ボディマイコン91では、この測光部93の測光出力がA/Dコンバータ91dによりA/D変換されて、測光値としてRAM91cに格納される。
【0093】
上記ミラー駆動部96は、撮影光学系65を通過した光束をフィルム側とファインダ側とに切換えるためにメインミラー71及びサブミラー76を駆動するためのものである。また、表示部97は、カメラ内部の情報を、図示されないLCD、LED等により表示するためのものである。
【0094】
上記AFセンサ92、測光部93、フィルム駆動部94、シャッタ駆動部95、ミラー駆動部96及び表示部97は、全てボディマイコン91により制御される。
【0095】
上記ファーストレリーズスイッチ99及びセカンドレリーズスイッチ100は、図示されないレリーズ釦に連動したスイッチである。レリーズ釦の第1段階の押し下げによりファーストレリーズスイッチ99がオンし、引続いて第2段階の押し下げでセカンドレリーズスイッチ100がオンする。ボディマイコン91では、ファーストレリーズスイッチ99のオンにより測光、AF動作が行われ、セカンドレリーズスイッチ100のオンによって露出動作とフィルム巻上げ動作が行われる。
【0096】
次に、図14のフローチャートを参照して、カメラボディ61内のボディマイコン91の“メインルーチン”の動作を説明する。
先ず、電池の挿入や電源スイッチのオンにより、ボディマイコン91の動作が開始されると、メインルーチンが実行される。これにより、最初にボディ内各部が初期化され、ステップS71にて、EEPROM91eに予め記憶されている各種補正データが読込まれて、RAM91cに展開される等の処理が行われる。
【0097】
次いで、ステップS72にて、レンズマイコン81と通信が行われて、ボディマイコン91内のEEPROM91eに記憶されている各種補正データ等が、電気接点98、85を介してレンズマイコン81に送信される。
【0098】
ステップS73に於いては、ファーストレリーズスイッチ99がオンされるまで待機する。ここで、ファーストレリーズスイッチ99がオンであれば、ステップS74に移行してAFモードとしてシングルAFモードが設定されたか否かが判断される。
【0099】
また、上記ステップS73にてファーストレリーズスイッチ99がオンされていない場合は、ステップS88に移行して、ファーストレリーズスイッチ99やセカンドレリーズスイッチ100以外のスイッチの何れかが操作された場合に対応して他のスイッチの状態がモニタされる。
【0100】
ここで、オンされているスイッチがない場合は上記ステップS72に戻るが、オンされているスイッチがある場合は、ステップS89に移行して、そのオンされたスイッチに応じた処理が実行される。例えば、ズームアップスイッチ86、ズームダウンスイッチ87のオンが検出されてズーム駆動部84によるズーム動作が行われる。その後、上記ステップS72に戻り、同様の動作が繰返される。
【0101】
上記ステップS74に於いて、シングルAFモードの場合はステップS75に、コンティニュアスAFモードの場合はステップS76に、それぞれ移行する。上記ステップS75では、すでに合焦済みか否かが判断される。ここで、シングルAFモードで合焦の場合はフォーカスロックされるので、上記ステップS72に戻る。
【0102】
上記ステップS75にて合焦済みでない場合は、ステップS76にて、すでに測光動作が終了しているか否かが判断される。ここで、測光済みの場合はステップS78に移行する。一方、測光済みではない場合は、ステップS77に移行して、測光部93による測光が行われ、測光結果に基いて露出演算が行われる。
【0103】
ステップS78では、サブルーチン“測距”が行われる。このステップS78に於けるサブルーチン“測距”では、図7のフローチャートと同様な処理が行われるので、ここでは説明は省略する。
【0104】
ステップS79に於いては、測距結果が検出不能か否かが判断される。ここで、検出不能の場合はステップS90に移行して、レンズマイコン81と通信が行われ、スキャンが実行されるコマンドが送信される。その後、上記ステップS72に戻る。
【0105】
一方、上記ステップS79にて検出可能の場合は、続くステップS80にて合焦か否かが判断される。ここで、合焦の場合はステップS83に移行し、非合焦の場合はステップS81にてレンズマイコン81と通信が行われて、レンズ駆動コマンド、焦点検出データ、信頼性指数、AFモード情報が送信される。
【0106】
その後、ステップS82にて、合焦したか否かが判断される。ここで、合焦ならばステップS83に移行し、非合焦であれば上記ステップS72に戻る。
ステップS83では、セカンドレリーズスイッチ100がオンされているか否かが判断される。そして、セカンドレリーズスイッチ100がオンの場合はステップS84に移行し、レンズマイコン81と通信が行われて、絞りコマンド、絞り制御データが送信される。
【0107】
次いで、ステップS85にて、ミラー駆動部96によりミラーアップ動作が行われて、シャッタ駆動部95によりシャッタ動作が実行されて露出動作が行われる。上記露出動作が終了すると、ステップS86にて、フィルム駆動部94により撮影されたフィルム79が巻上げられて、次の駒の位置に給送され、一連の撮影動作が終了する。そして、ステップS87にて、表示部97のLCD、LED等の表示動作が制御される。
【0108】
次に、図15のフローチャートを参照して、交換レンズ62内のレンズマイコン81の“メインルーチン”の動作について説明する。
カメラボディ61からの起動信号や初期化信号等により、レンズマイコン81が起動されると、ステップS101にて交換レンズ62内各部の初期化、及びEEPROM81eからデータが読出されてRAM81cに展開される等の処理が行われる。次いで、ステップS102にて、ボディマイコン91と通信が行われて、ボディマイコン91からのコマンド、ボディ内データ等が受信される。
【0109】
そして、ステップS103に於いて、受信結果がレンズ駆動コマンドであるか否かが判断される。ここで、レンズ駆動コマンドであれば、ステップS104に移行してボディマイコン61からの焦点検出データ、信頼性指数、AFモード等に基いて、またズーム位置情報や焦点調節用レンズ位置情報に基いて、レンズ駆動量が算出されて、レンズ駆動制御が行われる。
【0110】
一方、上記ステップS103に於いて、レンズ駆動コマンドでない場合は、ステップS105に於いて、上記ステップS102で受信されたコマンドが絞りコマンドであるか否かが判断される。ここで、絞りコマンドであれば、ステップS106に移行して、絞り制御データに基いて絞り制御部82が制御されて絞り動作が行われる。
【0111】
上記ステップS105にて、絞りコマンドではないと判断された場合は、ステップS107に於いて、スキャンコマンドか否かが判断される。ここで、スキャンコマンドである場合は、ステップS108に移行し、レンズ駆動部83が制御されてスキャン動作が行われる。
【0112】
一方、上記ステップS107にてスキャンコマンドでない場合は、ステップS109に移行して、ズームアップスイッチ86、ズームダウンスイッチ87のオンがモニタされる。ここで、上記各スイッチが操作された場合は、ステップS110に移行してズーム駆動部84が制御されてズーム動作が実行される。
【0113】
以上のループが繰返して実行される。
次に、図16及び図17のフローチャートを参照して、図15のフローチャートのステップS104に於ける、レンズマイコン81によるサブルーチン“レンズ制御”の動作について説明する。
【0114】
先ず、ステップS111にて、ボディマイコン91からの焦点検出データであるデフォーカス量△Dよりレンズ駆動量△Lが計算される。次に、ステップS112〜S116にて、交換レンズ62のズーム位置(焦点距離f)に応じた信頼性指数の判定値グループが選択されて、変数nが設定される。
【0115】
ステップS112では、現在の焦点距離fが判定値f0 よりも小さいか否かが判断される。ここで、fがf0 よりも小さい場合は、ステップS114に移行して変数nに“0”がセットされる。
【0116】
一方、上記ステップS112にて、fがf0 以上の場合は、ステップS113に移行して、同様に現在の焦点距離fと判定値f1 とが比較される。ここで、fがf1 よりも小さい場合はステップS115に移行して、変数nに“1”がセットされる。また、上記fがf1 以上の場合は、ステップS116に移行して、変数nに“2”がセットされる。
【0117】
次に、ステップS117に於いては、AFモードがコンティニュアスAFモードか否かが判断される。ここで、コンティニュアスAFモード時にはステップS119に移行する。一方、コンティニュアスAFモードでない場合は、続くステップS118に於いて、撮影モードが連写モードか否かが判断される。ここで、連写モードの場合はステップS119に移行する。更に、上記ステップS117及びS118にて、何れのモードでもない場合は、ステップS124へ移行する。
【0118】
ここで、以下に示される“n”は、上記ステップS114〜S116で設定された変数の値である。またSKAn>SKBn>SKCnの関係になっている。ステップS124では、信頼性指数SKが判定値SKAnと比較される。ここで、SK>SKAnの場合はステップS128に移行し、XにXAn、YにYAnが入力された後、ステップS129に移行する。
【0119】
上記ステップS124にて、SK≦SKAnの場合はステップS125に移行して、SKと判定値SKBnとが比較される。ここで、SK>SKBnの場合はステップS126に移行して、XにXBn、YにYBnが入力され、ステップS129に移行する。
【0120】
また、上記ステップS125にて、SK≦SKBnの場合は、ステップS127に移行して、XにXCn、YにYCnが入力された後、ステップS129に移行する。
【0121】
上記信頼性指数の判定値であるSKAn、SKBn及びXAn〜XCn、YAn〜YCnは、レンズマイコン81内のEEPROM81eに記憶されており、読出されて使用される。
【0122】
ここで、XAn<XBn<XCn及びYAn>YBn>YCnの関係にある。
一方、ステップS119〜S123では、上述したステップS124〜S128と同様な処理がなされるが、コンティニュアスAFモード、写モードの場合であり、より写性を重視した設定になっており、例えば、SKDn>SKAn、XDn>XAn、YDn<YAnの関係になっている。
【0123】
上記信頼性指数の判定値であるSKDn、SKEn及びXDn〜XFn、YDn〜YFnは、レンズマイコン81内のEEPROM81eに記憶されており、読出されて使用される。
【0124】
ここで、XDn<XEn<XFn及びYDn>YEn>YFnの関係にある。また、焦点距離f(変数n)に関連して、SKA0>SKA1、XA0>XA1>XA2、YA0<YA1<YA2の関係となっており、焦点距離fが小さい(WIDE側)ほど速写性を重視した設定となっている。
【0125】
焦点距離fに関する設定については、光学的レンズタイプやレンズ駆動機構に負うところが大きく、交換レンズの種類に応じて様々な方法が考えられる。
以下、ステップS129〜S132の処理動作については、上述した第1の実施の形態に於ける図9のフローチャートのステップS57〜S63と同一の処理動作であるので、説明は省略する。
【0126】
ステップS133では、焦点距離fに関する変数nが“2”か否かが判断される。ここで、n=2ならばステップS134に移行する。続くステップS134及びS135では、コンティニュアスAFモード及び連写モードの判断がなされる。コンティニュアスAFモードではなく、且つ連写モードではない場合には、ステップS136に移行する。
【0127】
そして、ステップS136では、信頼性指数SKがSKA2より大きいか否かが判断される。ここで、SK>SKA2である場合は、合焦フラグがセットされないでリターンされ、SK≦SKA2である場合は、後述するステップS137に移行する。
【0128】
上記ステップS133にて、n=2ではない、またはステップS134、S135にてコンティニュアスAFモードまたは連写モードである場合は、ステップS137に移行して、合焦フラグがセットされてリターンされる。
【0129】
このようにして、焦点距離fが大きく、信頼性指数SKが大きく信頼性が低い場合は、レンズ駆動後に再度焦点検出を行い、合焦を確認することによって合焦精度を確保する。
【0130】
以下、ステップS138〜S140及びステップSS141〜S143については、図9のフローチャートに於けるステップS58〜S60及びステップS65〜S67と同様なので、説明は省略する。
【0131】
このように、第2の実施の形態では、レンズ駆動量△Lを計算した後に、信頼性指数に応じてレンズ駆動量を判定しているが、焦点検出結果であるデフォーカス量△Dを判定し、その後デフォーカス量に基いてレンズ駆動量を計算しても、同様の効果を得ることができる。
【0132】
また、信頼性指数として、最良相関を示す第1相関値(F(x))と2番目に最良な相関を示す第2相関値(FM )の和(F(x)+FM )を、コントラスト相当の値である第3相関値(FP )と第1相関値(FMIN )の差(FP −F(x))で割った値((4)式、(5)式)を採用しているが、信頼性指数はこれに限定されることなく、以下のようなものでも良い。
【0133】
例えば、
1).最良相関が得られた検出エリア内の画素データ(L(SLM+I)またはR(SRM+I)(I:0〜26))のうちの量大値と最小値の差
C1=MAX(L(SLM+I))−MIN(L(SLM+I))
2).最良相関が得られた検出エリア内の隣接画素データの差分の和の絶対値
C2=Σ|L(SLM+I)−L(SLM+I+1)|
(I=0〜25)
3).補間により得られる最良相関値をコントラスト相当の値で割った規格化値C3
C3=F(x0)/C2
尚、この発明の上記実施の形態によれば、以下の毎時構成を得ることができる。
【0134】
すなわち、
(1) 撮影レンズの合焦位置からのずれ量及びずれ方向を求める焦点検出手段と、
上記焦点検出手段の焦点検出結果の信頼性を判定する信頼性判定手段と、
上記焦点検出手段の出力に基いて撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段と、
上記焦点検出手段の出力の信頼性情報に基いて、上記レンズ駆動手段のレンズ駆動方法を制御する制御手段と、
を具備することを特徴とする焦点調節装置。
【0135】
(2) カメラの動作モードを設定するモード設定手段を更に具備し、
上記制御手段は、上記信頼性判定手段の出力する信頼性情報と上記モード設定手段の設定したモードに応じて上記レンズ駆動手段のレンズ駆動方法を制御することを特徴とする上記(1)に記載の焦点調節機構。
【0136】
(3) 撮影レンズの焦点状態を検出する焦点検出手段と、
上記焦点検出手段の焦点検出精度を評価する焦点検出精度評価手段と、
上記焦点検出精度評価手段の出力に基いてレンズ駆動方式を決定する制御手段と、
上記制御手段の決定したレンズ駆動方式で、撮影レンズを合焦状態に駆動するレンズ駆動手段と、
を具備することを特徴とする自動焦点カメラ。
【0137】
(4) 撮像レンズより光を受光素子上に複数結像させ、各結像の位置関係よりこの撮影レンズの焦点状態を検出する焦点検出手段と、
上記受光素子の出力より、各結像した像同志の相関を求め、この相関より上記検出手段の焦点検出精度を求める焦点検出精度評価手段と、
上記焦点検出精度評価手段の出力に基いてレンズ駆動方式を決定する制御手段と、
上記制御手段の決定したレンズ駆動方式で、撮影レンズを合焦状態に駆動するレンズ駆動手段と、
を具備することを特徴とする自動焦点カメラ。
【0138】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の焦点調節装置によれば、高精度な焦点調節と速写性を向上させ使用感の改善が可能となるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の焦点調節装置の概念を示したブロック図である。
【図2】この発明の焦点調節装置が適用されたカメラの光路図である。
【図3】図2に示されたカメラの電気制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】AF光学系について説明するもので、焦点検出部20内のAFセンサ38上のセンサアレイに被写体からの光束を導く焦点検出光学系(位相差検出光学系)の構成を示した図である。
【図5】第1の実施の形態に於けるカメラの動作について説明するフローチャートである。
【図6】図5のメインルーチンに於けるステップS7のサブルーチン“測距”の動作について説明するフローチャートである。
【図7】第1の被写体像と第2の被写体像の間の像ずれ量△Z及びデフォーカス量△Dを求めるサブルーチン“測距演算”の動作について説明するフローチャートである。
【図8】相関演算が行われるブロックの相関演算結果を示した図である。
【図9】図5のフローチャートのステップS10に於けるサブルーチン“レンズ制御”の動作について説明するフローチャートである。
【図10】レンズ制御動作に於いて、測距の信頼性とレンズ駆動量の関係について説明する図である。
【図11】この発明の第2の実施の形態による焦点調節装置の構成を示したブロック図である。
【図12】この発明の焦点調節装置が適用されたカメラボディ61と交換レンズ62の光路図である。
【図13】図12に示されたカメラボディ61と交換レンズ62の電気制御系の構成を示すブロック図である。
【図14】カメラボディ61内のボディマイコン91の“メインルーチン”の動作を説明するフローチャートである。
【図15】交換レンズ62内のレンズマイコン81の“メインルーチン”の動作について説明するフローチャートである。
【図16】図15のフローチャートのステップS104に於ける、レンズマイコン81によるサブルーチン“レンズ制御”の動作について説明するフローチャートである。
【図17】図15のフローチャートのステップS104に於ける、レンズマイコン81によるサブルーチン“レンズ制御”の動作について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1、20 焦点検出部、
2 信頼性判定部、
3 レンズ駆動部、
4 制御部、
11 撮影レンズ、
11a フォーカスレンズ、
12 絞り、
13 メインミラー、
14 ファインダ光学系、
19 サブミラー、
21 視野マスク、
22 赤外カットフィルタ、
23 コンデンサレンズ、
24 全反射ミラー、
25 瞳マスク、
26 再結像レンズ、
27 AFセンサ、
28 シャッタ、
29 フィルム、
31 コントローラ、
32 CPU(中央処理装置)、
33 ROM、
34 RAM、
35 A/Dコンバータ(ADC)、
36 EEPROM、
38 AFセンサ、
38L、38R フォトダイオードアレイ、
39 測光部、
40 シャッタ駆動部、
41 絞り駆動部、
42 フィルム駆動部、
43 レンズ駆動部、
45 AFエンコーダ、
46 ズーム駆動部、
48 ズームエンコーダ、
51 ファーストレリーズスイッチ(1RSW)、
52 セカンドレリーズスイッチ(2RSW)、
53 ズームアップスイッチ(ZUSW)、
54 ズームダウンスイッチ(ZDSW)。

Claims (2)

  1. 撮影レンズの合焦位置からのずれ量及びずれ方向を求める焦点検出手段と、
    上記焦点検出手段の焦点検出結果の信頼性を示す信頼性情報を出力する信頼性検出手段と、
    上記焦点検出手段の出力に基いて撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段と、
    上記焦点検出手段、上記レンズ駆動手段を制御して焦点調節を行うと共に、上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うことなく合焦とし、上記所定の範囲内ではない場合に上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うための所定の範囲を出力する制御手段と、
    上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が上記所定の範囲内か否かを判別する判別手段と、
    を具備し、
    上記制御手段は、上記信頼性検出手段の出力する信頼性情報の示す信頼性が高いほど、上記所定の範囲を大きくするように変更すると共に、上記判別手段の判別結果が上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うことなく、上記レンズ駆動の後に合焦とすることを特徴とする焦点調節装置。
  2. 交換レンズと上記交換レンズを着脱可能なボディに配設された焦点検出装置であって、
    上記ボディに配設された、上記交換レンズの合焦位置からのずれ量及びずれ方向を求める焦点検出手段と、
    上記交換レンズに配設された、上記焦点検出手段の出力に基づいて撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段と、
    上記ボディに配設された、上記焦点検出手段の焦点検出結果の信頼性を示す信頼性情報を出力する信頼性検出手段と、
    上記焦点検出手段、上記レンズ駆動手段を制御して焦点調節動作を行うと共に、上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うことなく合焦とし、上記所定の範囲内ではない場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うための所定の範囲を出力する、上記ボディに配設された制御手段と、
    上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内か否かを判別する、交換レンズに配設された判別手段と、
    を具備し、
    上記制御手段は、上記信頼性検出手段の出力する信頼性情報の示す信頼性が高いほど、上記所定の範囲を大きくするように上記所定の範囲を変更すると共に、上記判別手段の判別結果が上記焦点検出手段の検出ずれ量または検出ずれ量に対応する数値が所定の範囲内である場合に、上記検出ずれ量に基づく上記レンズ駆動手段によるレンズ駆動の後に上記焦点検出手段により再度ずれ量を検出し合焦状態を確認するという処理を行うことなく、上記レンズ駆動の後に合焦とすることを特徴とする焦点調節装置。
JP32527598A 1998-11-16 1998-11-16 焦点調節装置 Expired - Fee Related JP4104230B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32527598A JP4104230B2 (ja) 1998-11-16 1998-11-16 焦点調節装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32527598A JP4104230B2 (ja) 1998-11-16 1998-11-16 焦点調節装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000147369A JP2000147369A (ja) 2000-05-26
JP4104230B2 true JP4104230B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=18175001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32527598A Expired - Fee Related JP4104230B2 (ja) 1998-11-16 1998-11-16 焦点調節装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4104230B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005157148A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Kyocera Corp 焦点検出装置および電子カメラ
JP5917207B2 (ja) * 2012-03-14 2016-05-11 キヤノン株式会社 焦点調節装置
WO2015033646A1 (ja) * 2013-09-05 2015-03-12 富士フイルム株式会社 撮像装置及び合焦制御方法
WO2015122061A1 (ja) * 2014-02-13 2015-08-20 富士フイルム株式会社 撮像装置及び合焦制御方法
JP6806473B2 (ja) * 2016-06-17 2021-01-06 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP6859388B2 (ja) 2019-04-26 2021-04-14 キヤノン株式会社 撮像装置、焦点調節装置、及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000147369A (ja) 2000-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6097897A (en) Camera
EP1507157B1 (en) Image pickup apparatus with a focus adjusting device and an exposure system
JP2597961B2 (ja) 自動焦点調節装置
JP5007612B2 (ja) 焦点調節装置
JPH10161013A (ja) 環境認識装置及び環境認識装置を備えたカメラ
US6311019B1 (en) Automatic focus adjusting system capable of adjusting focus of moving subject
JP4104230B2 (ja) 焦点調節装置
US6636699B2 (en) Focus detection device and distance measurement device
JP4992761B2 (ja) レンズ駆動装置および撮像装置
US5623706A (en) Camera having auto focusing and auto exposure functions
JP2002131624A (ja) 多点自動焦点カメラ
JP4610714B2 (ja) 多点自動焦点カメラ
JPH09318871A (ja) 補助投光装置および焦点検出装置
JP4398020B2 (ja) 多点自動焦点カメラ
JPH01185506A (ja) カメラの焦点検出装置
JP2000131594A (ja) 交換レンズ
JP4182546B2 (ja) 焦点検出装置
JP3979881B2 (ja) 多点自動焦点カメラ
JP2002228920A (ja) 主被写体検出装置及び自動焦点カメラ
JP3004065B2 (ja) 深度優先ズームモードを備えたカメラ
JP4636706B2 (ja) カメラ
JPH01288816A (ja) 自動焦点調節装置
JP3192438B2 (ja) ズームレンズのレンズ位置制御装置及びそれを有する光学機器
JP2002072069A (ja) 多点自動焦点検出装置
JP2000009988A (ja) カメラの自動焦点調節装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080325

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees