JP4096222B2 - 車輌空調用コントロール操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車輌の空調用コントロールに用いることができる操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等の室内空調用コントロールに用いられる操作装置は、空調装置のオン・オフ切り換えを行うエアコンスイッチ、内外気の切り換えを行う内外気切換スイッチ等を備えており、さらに、室内温度の調整を行う温度調節部、送風口の切り換えを行うための送風モード切換部、送風強度の調整を行う風量調節部等を備えている。
また、温度調節部、送風モード切換部、風量調節部等における操作部としては、回転式の操作ノブが広く用いられている。
【0003】
さらに、近年においては、車輌のフロントガラスに付着した曇りを取り除くために、送風モード切換用の操作部によりフロントガラスに対する送風口が選択された場合にエアコンスイッチ及び内外気切換スイッチを連動させて作動させる強制作動機構を備えたものが増えている。
【0004】
図8は強制作動機構を有する従来の車輌空調用コントロール操作装置を示したものである。
同図(a)、(b)に示すように、送風モード切換用の操作部は、操作パネル1の前面側に設けられた回転式の操作ノブ2からなっており、この操作ノブ2を回すことにより、各種の送風モード(図示の例では、顔、顔と足元、足元、足元及びフロントガラス、フロントガラスの5種類)を選択できるようになっている。
【0005】
また、同図(c)、(d)に示すように、操作パネル1の裏側に設けられたベース3には、円弧状の傘歯車部4aとアーム部4bとを一体に形成してなるギヤレバー4が回転可能に支持されており、ギヤレバー4の傘歯車部4aには操作ノブ2と一体に同軸回動するギヤ軸5の傘歯車部5aが噛み合っており、ギヤレバー4のアーム部4bにはコントロールワイヤ6の一端が連結されている。
【0006】
したがって、操作ノブ2を回すと、ギヤ軸5を介してギヤレバー4が回動し、ギヤレバー4のアーム部4bに連結されたコントロールワイヤ6が進退して、該コントロールワイヤ6の他端に接続された送風方向切換機構が駆動され、送風モードが切り換わるようになっている。
【0007】
さらに、同図(c)、(d)に示すように、操作パネル1の裏側において、ベース3には強制作動機構を構成する連動スイッチとしてのマイクロスイッチ7が設けられている。
【0008】
このマイクロスイッチ7は、操作パネル1の裏側に配設される回路基板8上のコネクタ8aにハーネス9を介して接続されており、操作ノブ2がフロントガラス送風位置まで回動されたときに、ギヤレバー4が回動し、その傘歯車部4aの一端がマイクロスイッチ7の動作杆を押動してマイクロスイッチ7を作動させ、これにより図示しないエアコンスイッチ及び内外気切換スイッチを強制的に作動させることができるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記の強制作動機構を有する従来の車輌空調用コントロール操作装置においては、ギヤレバー4を連動スイッチ(マイクロスイッチ)7に直接作用させて該スイッチ7を作動させるように構成していたため、連動スイッチの設置場所が規制されてしまい、操作パネル1の裏側の限られたスペースを有効に活用することができなかった。
【0010】
また、上述したように、通常はギヤレバー4のアーム部4bに送風口を切り換えるコントロールワイヤ6が連結されており、これらアーム部4b及びコントロールワイヤ6の移動スペースを確保する必要があるため、連動スイッチ7のストローク量に応じて設計レイアウトを容易に変更できるものではなかった。
【0011】
さらに、製品仕様により操作ノブ2の操作ストローク及びギヤレバー4の回動ストロークを変更するときはマイクロスイッチ7の配置場所も変更する必要が生じるため、大幅な設計変更を必要としていた。
【0012】
さらに、通常は、温度調節部においても操作ノブ2、ギヤ軸5、ギヤレバー4、コントロールワイヤ6等が使用されるので、これらの部品を共通部品として用いることが望ましく、その場合、送風モード切換部と温度調節部とではギヤレバー4のアーム部4bに対するコントロールワイヤ6の連結形態を略左右対称形に設定するのが好都合である。
さらに、ギヤレバー4をそれらの共通部品とするには、扇形の傘歯車部4aに対し2つのアーム部4bを左右対称形に配置しておくことが望ましい。
【0013】
しかしながら、このような構成のギヤレバー4においてはアーム部4bと傘歯車部4aとの間隔が狭くなるため、マイクロスイッチ7を配置できなくなったり、マイクロスイッチ7を配置する必要があるときはギヤレバー4を共通部品として使用できなくなるという不具合が生じていた。
【0014】
本発明は上記した実情にかんがみ、操作パネルの裏側の限られたスペースを有効活用できるとともに、操作ストローク、スイッチ作動ストローク等の仕様変更にも容易に対応でき、また、部品の共通化にも対応できる強制作動機構を備えた車輌空調用コントロール操作装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明では、第1の発明として、操作パネルに設けられて所定の回動位置を選択可能な操作ノブと、前記操作パネルの後方に設けられて該操作ノブと一体に回動するギア軸と、該ギア軸のギアと噛み合って連動し、前記操作ノブの回動を***作体に伝達するギアレバーと、前記操作パネルを前面側に保持するハウジング部を備えたベース部材とを備えた車輌空調用コントロール操作装置において、前記ギアレバーにはカム部を設けると共に、このカム部により作動されて回動するリンクレバーと、前記操作パネルのハウジング部に配置された回路基板に実装したプッシュスイッチとを設け、さらに、前記リンクレバーは、前記ベース部材に設けた軸支部に回動可能に取り付ける取付部と、該取付部から半径方向外方に向かって延設した第1、第2アーム部を設け、該第1アーム部は前記ギアレバーのカム部に係合させ、前記第2アーム部は前記プッシュスイッチの押動用アームとし、前記操作ノブが所定回動位置に達したときに、前記カム部によって作動されて回動した前記リンクレバーの第2アーム部により前記プッシュスイッチを押動させる構成とし、一方、前記ギアレバーには、前記ギア軸と噛み合う円弧形のギア部を設けると共に、前記カム部を前記ギア部とは反対側の面に設け、さらに、前記リンクレバーと前記プッシュスイッチとを前記ギアレバーが配設される前記ベース部材の面とは反対となる面側に配設したことを特徴とする車輌空調用コントロール操作装置を提案する。
【0016】
上記構成を有する車輌空調用コントロール操作装置においては、操作ノブを回動操作したとき、ギヤ軸を介してギヤレバーが連動し操作ノブの回動を***作体に伝達するとともに、操作ノブが所定回動位置に達したときギヤレバーのカム部により作動されるリンクレバーによりプッシュスイッチを作動させることができるので、操作ノブの回動操作により空調制御用ファクタの1つをコントロールしそのモードを選択できるとともに、所定モードが選択された時にプッシュスイッチを作動させて強制的に所要のコントロール状態に切り換えることができる。
【0017】
しかも、ギヤレバーにカム部を設け、このカム部により作動されるリンクレバーにより操作ノブが所定回動位置に達したときプッシュスイッチを作動させるようにしたので、リンクレバー及びプッシュスイッチの設置場所の自由度が飛躍的に増大する。
【0018】
また、プッシュスイッチと回路基板との電気的接続にハーネスやコネクタ等を介する必要がないので部品点数を削減することができる。
【0019】
したがって、操作パネルの裏側の限られた設置スペースを有効活用しリンクレバー及びプッシュスイッチを効果的に配置することができるようになる。
【0020】
また、操作ノブの操作ストローク変更やプッシュスイッチの作動ストローク変更等を伴う仕様変更に対してもプッシュスイッチの設置場所を変更することなくリンクレバー又はカム部の変更のみで容易に対応できるものとなる。
【0021】
さらに、ギヤレバーによりプッシュスイッチを直接作動させる必要がなく、プッシュスイッチをギヤレバーから遠ざけることができるので、プッシュスイッチによって制約を受けることなくギヤレバーに共通部品化のための設計を施すことができる。したがって、製造コストを削減することができる。
【0022】
また、上記の車輌空調用コントロール操作装置に備えたギヤレバーには、前記ギヤ軸のギヤと噛み合う円弧形のギヤ部を設けると共に、前記カム部を前記ギヤ部とは反対側の面に設け、さらに、この車輌空調用コントロール操作装置では、前記リンクレバーと前記プッシュスイッチとを前記ギアレバーが配設される前記ベース部材の面とは反対となる面側に配設してある。
【0023】
この構成によれば、カム部によって作動されるリンクレバーとプッシュスイッチをギヤレバーのギヤ部形成面とは反対側に配置することができるので、ギヤレバーのギヤ部に噛み合うギヤ軸のギヤと干渉することなく、リンクレバーを設置できると共に、ギヤレバーの作動スペースを有効に活用することができる。
【0024】
特に、カム部がギヤ部とは反対側の面に形成されているので、ギヤ部から発生する摩耗粉等がカム部に付着しにくくなり、カム部とリンクレバーとを安定且つ円滑な作動状態に維持できるものとなる。
【0025】
また、第2の発明としては、操作パネルに設けられて所定の回動位置を選択可能な操作ノブと、前記操作パネルの後方に設けられて該操作ノブと一体に回動するギア軸と、該ギア軸のギアと噛み合って連動し、前記操作ノブの回動を***作体に伝達するギアレバーと、前記操作パネルを前面側に保持するハウジング部を備えたベース部材とを備えた車輌空調用コントロール操作装置において、前記ギアレバーにはカム部を設けると共に、このカム部により作動されて回動するリンクレバーと、前記操作パネルのハウジング部に配置された回路基板に実装したプッシュスイッチとを設け、さらに、前記リンクレバーは、前記ベース部材に設けた軸支部に回動可能に取り付ける取付部と、該取付部から半径方向外方に向かって延設した第1、第2アーム部を設け、該第1アーム部は前記ギアレバーのカム部に係合させ、前記第2アーム部は前記プッシュスイッチの押動用アームとし、前記操作ノブが所定回動位置に達したときに、前記カム部によって作動されて回動した前記リンクレバーの第2アーム部により前記プッシュスイッチを押動させる構成とし、一方、前記リンクレバーの一方のアーム部には、前記カム部に係合可能とし、かつ、互いに反対方向に同一の長さで延設させた係合部を設けたことを特徴とする車輌空調用コントロール操作装置を提案する。
【0026】
このように構成とすれば、ギアレバーと同様に、リンクレバーを共通部品として用いることができる。したがって、製造コストを削減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に本発明の一実施形態について図面に沿って説明する。
図1から図7までは本発明を車輌空調用コントロール操作装置として実施した場合の一実施形態を示したものである。
図1はコントロール操作装置の操作パネル正面図であり、図2は図1に示す操作装置の平面図である。
【0028】
図3は図1に示す操作装置の底面図であり、図4は図2中の4−4線に沿って切断した上記コントロ−ル操作装置の断面図である。
【0029】
図5(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ上記コントロ−ル操作装置に用いるギヤレバーの平面図、側面図、5c−5c線断面図及び底面図であり、図6(a)、(b)はそれぞれ上記コントロ−ル操作装置に用いるリンクレバーの平面図及び側面図である。
【0030】
図7(a)、(b)はそれぞれ上記コントロ−ル操作装置における送風モード切換操作部の使用状態を示す要部正面図、図7(c)、(d)はそれぞれ同コントロ−ル操作装置における作動機構の作動状態を示す要部底面図である。
【0031】
図1に示すように、この実施形態のコントロール操作装置は、操作パネル11の前面側に、空調装置オン・オフ切換用のエアコンスイッチ、内外気切換用の内外気切換スイッチ及びフロントガラスヒータスイッチの各操作釦12、13、14が設けられており、また、送風モード切換用の操作ノブ15、風量調節用の操作ノブ16及び温度調節用の操作ノブ17が設けられている。
【0032】
操作ノブ15は回動式のものであり、この操作ノブ15を回すことにより、各種の送風モード(図示の例では、「顔送風位置」、「顔及び足元送風位置」、「足元送風位置」、「足元及びフロントガラス送風位置」及び「フロントガラス送風位置」の計5種類)を選択できるようになっている。
【0033】
図4に示すように、操作パネル11はベース部材18の前面側に一体に設けられたハウジング部18aに着脱可能に装着されている。
また、ハウジング部18aの後壁部にはギヤ軸19と一体に形成されたロータ20が回転可能に軸支されており、このロータ20には外周面に開口するボール収容穴20aが形成され、この収容穴20aにクリック用のボール21がばね22で外方に付勢されて収容されている。
【0034】
図示は省略するが、ハウジング部18aのロータ軸受面にはボール21と係合する凹部が周方向に間隔をあけて5カ所に形成されており、ボール21がばねの力で凹部に係合することにより、操作ノブ15が5つのモード選択位置の各々に係止されるようになっている。
【0035】
また、図4に示すように、ギヤ軸19はロータ20より前方に突出するノブ取付部19aを有し、このノブ取付部19aに操作ノブ15が装着されて操作ノブ15とギヤ軸19とが一体に回動するようになっている。
【0036】
また、ロータ20の後方においてギヤ軸19にはギヤ部19bが同軸一体に形成されており、このギヤ部19bの後方においてギヤ軸19はベース部材18に設けられた軸支部18bに回動可能に支持されている。
【0037】
図2及び図4に示すように、ベース部材18には上方に突出する略筒状の軸受部18cが設けられている。
この軸受部18cには符号23で示すギヤレバーが着脱可能に、また、回動可能に装着されており、且つ、軸受部18cに設けられた弾性を有する係止爪18dにより上方への抜けが防止されている。
【0038】
図2、図4及び図5に示すように、ギヤレバー23はギヤ軸19のギヤ部19bと噛み合うギヤ部23aと、コントロールワイヤ24の一端を連結するための2つのアーム部23b、23cとを一体に形成したものとなっている。
【0039】
ギヤ部23aはギヤレバー23の回動中心に対し円弧状に延びており、2つのアーム部23b、23cはギヤレバー23の回動中心に対しギヤ部23aとは反対側に略左右対称形に設けられてV字状に突出している。
【0040】
なお、アーム部は1つのみであってもよいが、後述するように、ギヤレバー23を共通部品として用いることができるように2つのアーム部23b、23cが設けられている。
【0041】
また、この実施形態におけるギヤ軸19のギヤ部19b及びギヤレバー23のギヤ部23aは傘歯車の形状をなすが、他の歯車形状を適用してもよい。
【0042】
ギヤレバー23はギヤ軸19を介して送風モード切換用の操作ノブ15に連結されているので、操作ノブ15を回すと、ギヤ軸19を介してギヤレバー23が回動し、ギヤレバー23のアーム部23bに連結されたコントロールワイヤ24が進退して、該コントロールワイヤ24の他端に接続されている送風方向切換機構が駆動され、送風モードが切り換わる。
【0043】
図2に示すように、送風モード切換部における上記ギヤ軸19及びギヤレバー23と同一構成を有するギヤ軸19及びギヤレバー23が温度調節部にも用いられている。
すなわち、ギヤ軸19及びギヤレバー23は共通部品として送風モード切換部及び温度調節部に用いることができるものとなっている。
【0044】
また、図示実施形態においては、図1に示すように、送風モード切換部が左側に配置されているが、送風モード切換部が右側に配置される場合であってもこれらギヤ軸19及びギヤレバー23をそのまま使用することができる。
【0045】
ギヤレバー23に2つのアーム部23b、23cが設けられているのは共通部品化するためであり、送風モード切換部と温度調節部におけるコントロールワイヤ24の略左右対称配置により、送風モード切換部側のコントロールワイヤ24はギヤレバー23の一方のアーム部23bに、また、温度調節部側のコントロールワイヤ24はギヤレバー23の他方のアーム部23cにそれぞれ連結されている。
【0046】
なお、ギヤ軸19を共通部品として温度調節部に用いるときは、クリック機構を省略できるので、ロータ20のボール収容穴20a内に収容されるボール21及びばね22を省略してもよい。
【0047】
或いは、クリック機構を用いて送風モード切換部とは異なるピッチ間隔でクリック動作させるようにしてもよい。
【0048】
図5に示すように、ギヤレバー23には本発明の特徴をなすカム部23dが設けられている。
また、図3に示した如く、ベース部材18にはギヤレバー23が回動するときこのカム部23dにより作動されるリンクレバー25が回動可能に軸支されており、このリンクレバー25により操作スイッチとしてのプッシュスイッチ26を作動させることができるようになっている。
【0049】
更に詳しく説明すると、図5に示すように、ギヤレバー23のカム部23dはギヤ部23aとは反対側の面に設けられており、且つ、ギヤ部23aの裏に沿って略円弧状に延びる凹溝(溝カム)の形態を有している。
そして、このカム部23dがベース部材18と向かい合う状態でギヤレバー23がベース部材18の軸受部18cに装着されている。
【0050】
一方、図3及び図6に示すように、リンクレバー25は、ベース部材18の下面側に設けられた軸支部18eに回動可能に取り付けられる円筒状の取付部25aと、該取付部25aから半径方向外方に向かって延びる第1アーム部25bと、第1アーム部25bに対し角度をなして該取付部25aから半径方向外方に向かって延びる第2アーム部25cとを有している。
【0051】
図4及び図6に示すように、第1アーム部25bの先端にはギヤレバー23のカム部23dに係合させるための2つの係合部25d、25eが設けられており、両係合部25d、25eは第1アーム部25bの先端から取付部25aの中心軸と平行にして互いに反対方向に同一長さ延びている。
【0052】
この係合部は1つのみであってもよいが、ギヤレバー23と同様に、リンクレバー25を共通部品として用いることができるように、2つの係合部25d、25eを備えている。
【0053】
すなわち、図3に示すように、ベース部材18には軸支部18eが左右2カ所、すなわち、送風モード切換部側と温度調節部側とに設けられており、リンクレバー25を図3中左側で用いるときは、図4に示すように、一方の係合部25dがギヤレバー23のカム部23dと係合するように取り付けられるが、リンクレバー25を図3中右側で用いるときは、他方の係合部25eがギヤレバー23のカム部23dと係合するように取り付けることができる。
【0054】
図3に示すように、プッシュスイッチ26はベース部材18のハウジング部18aに取り付けられた回路基板27に実装されており、リンクレバー25はギヤレバー23のカム部23dによって作動されるとき、第2アーム部25cでこのプッシュスイッチ26を押し作動させる構成となっている。
【0055】
回路基板27には操作パネル11を照明する装置や回路が設けられており、この回路基板27にプッシュスイッチ26を設けて回路部品を集約させているので回路構成を簡素化することができる。
【0056】
この実施形態においては、プッシュスイッチ26の作動により、エアコンスイッチ回路及び内外気切換スイッチ回路を強制的に作動させることができるようになっている。
【0057】
次に、図5(d)と図7(a)を参照すると、図7(a)において、D1は操作ノブ15の「顔送風位置」と「顔及び足元送風位置」との間の回動区間を示し、D2は操作ノブ15の「顔及び足元送風位置」と「足元送風位置」との間の回動区間を示し、D3は操作ノブ15の「足元送風位置」と「足元及びフロントガラス送風位置」との間の回動区間を示し、D4は操作ノブ15の「足元及びフロントガラス送風位置」と「フロントガラス送風位置」との間の回動区間を示す。
【0058】
また、図5(d)において、d1、d2、d3、d4はそれぞれ操作ノブ15の上記回動ストロークD1、D2、D3、D4に対応するギヤレバー23の回動区間を示している。
【0059】
そして、図5から分るように、ギヤレバー23のカム部23dは、回動区間d1、d2においてはギヤレバー23の回動中心から一定距離r1を保って円弧状に延びており、回動区間d4においてはギヤレバー23の回動中心に対し、回動区間d1、d2よりも小さい距離r2を半径として円弧状に延びており、回動区間d3においては、距離r1から距離r2へと次第に変化するように延びている。
【0060】
したがって、操作ノブ15が、「顔送風位置」、「顔及び足元送風位置」及び「足元送風位置」にあるときは、ギヤレバー23のカム部23dと係合するリンクレバー25は一定位置を保つ(図7(a)、(c)参照)。
【0061】
そして、操作ノブ15が「足元送風位置」から「足元及びフロントガラス送風位置」へと移動すると、ギヤレバー23は図7(c)において反時計方向に回動し、プッシュスイッチ26を押して該スイッチ26を作動させる。
【0062】
すなわち、操作ノブ15が「足元及びフロントガラス送風位置」及び「フロントガラス送風位置」にあるときは、リンクレバー25はプッシュスイッチ26を押す作動位置に保たれる(図7(b)、(d)参照)。
【0063】
上記構成を有する車輌空調用コントロール操作装置においては、送風モード切換用の操作ノブ15を回動操作したとき、ギヤ軸19を介してギヤレバー23が連動するので、操作ノブ15の回動を***作体である送風方向切換機構に伝達することができる。
【0064】
しかも、操作ノブ15が所定回動位置(ここでは「足元及びフロントガラス送風位置」)に達したときギヤレバー23のカム部23dにより作動されるリンクレバー25によりプッシュスイッチ26を作動させ、エアコンスイッチ回路及び内外気切換スイッチ回路を強制的に作動させることができる。
【0065】
しかも、ギヤレバー23にカム部23dを設け、このカム部23dにより作動されるリンクレバー25によりプッシュスイッチ26を作動させるようにしたので、リンクレバー25及びプッシュスイッチ26の設置場所の自由度が飛躍的に増大する。
したがって、操作パネル11の裏側の限られた設置スペースを有効活用しリンクレバー25及びプッシュスイッチ26を効果的に配置することができるようになる。
【0066】
また、操作ノブ15の操作ストローク変更やプッシュスイッチ26の作動ストローク変更等を伴う仕様変更に対してもプッシュスイッチ26の設置場所を変更することなくリンクレバー25又はカム部23dの変更のみで容易に対応できるものとなる。
【0067】
さらに、ギヤレバー23によりプッシュスイッチ26を直接作動させる必要がなく、プッシュスイッチ26をギヤレバー23から遠ざけて配置することができるので、プッシュスイッチ26の制約を受けることなくギヤレバー23に共通部品化のための設計(例えば、2つのアーム部23b、23c)を施すことができる。
したがって、製造コストを削減することができる。
【0068】
さらに、上記構成のコントロール操作装置においては、カム部23dによって作動されるリンクレバー25をギヤレバー23のギヤ部形成面とは反対側に配置することができるので、ギヤレバー23のギア部23aに噛み合うギヤ軸19のギヤと干渉することなく、リンクレバー25を設置できるとともに、ギヤレバー23の作動スペースを有効に活用することができる。
【0069】
また、カム部23dがギヤ部23aとは反対側の面に形成されているので、ギヤ部23aから発生する摩耗粉等がカム部23dに付着しにくくなり、カム部23dとリンクレバー25とを安定且つ円滑な作動状態に維持できるものとなる。
【0070】
さらに、上記構成のコントロール操作装置においては、回路基板27に操作パネル11の照明装置等を集約すると共にプッシュスイッチ26を集約することができるので、回路構成を簡素化することができる。
また、プッシュスイッチ26と回路基板27との電気的接続にハーネスやコネクタ等を介する必要がないので部品点数を削減することができる。
【0071】
以上実施形態につき説明したが、本発明の特徴をなすギヤレバー、リンクレバー及びプッシュスイッチは送風モード切換部に設けることに限定されず、操作ノブの回動操作により空調制御用ファクタの1つをコントロールしつつ、所定モードが選択された時にプッシュスイッチを作動させて強制的に所要のコントロール状態に切り換える必要があれば、本発明を適用することができる。
また、操作スイッチはプッシュスイッチに限定されず、他のスイッチ作動形態を有するものであってもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、操作パネルに設けられて所定の回動位置を選択可能な操作ノブと、操作パネルの後方に設けられて該操作ノブと一体に回動するギヤ軸と、該ギヤ軸のギヤと噛み合って連動し操作ノブの回動を***作体に伝達するギヤレバーとを備えた車輌空調用コントロール操作装置において、ギヤレバーにカム部を設け、このカム部により作動されるリンクレバーにより操作ノブが所定回動位置に達したときプッシュスイッチを作動させるように構成したことから、操作パネルの裏側の限られたスペースを有効活用できる。
【0073】
さらに、操作ストローク、スイッチ作動ストローク等の仕様変更にも容易に対応でき、また、部品の共通化にも対応できる強制作動機構を備えた車輌空調用コントロール操作装置を提供することができる。
【0074】
また、本発明のコントロ−ル操作装置は、従来のものに比べ、マイクロスイッチ、ハ−ネス等が不要となり、組付け工数も簡易化することが可能となるため、製品コストを大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車輌空調用コントロール操作装置の一実施形態として示した操作パネル部の正面図である。
【図2】 上記コントロ−ル操作装置の平面図である。
【図3】 上記コントロ−ル操作装置の底面図である。
【図4】 図2中の4−4線に沿って切断した上記コントロ−ル操作装置の断面図である。
【図5】 図5(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ上記コントロ−ル操作装置に用いるギヤレバーの平面図、側面図、5c−5c線断面図及び底面図である。
【図6】 図6(a)、(b)はそれぞれ上記コントロ−ル操作装置に用いるリンクレバーの平面図及び側面図である。
【図7】 図7(a)、(b)はそれぞれ上記コントロ−ル操作装置における送風モード切換操作部の使用状態を示す要部正面図、図7(c)、(d)はそれぞれ同コントロ−ル操作装置における作動機構の作動状態を示す要部底面図である。
【図8】 図8(a)、(b)はそれぞれ従来の車輌空調用コントロール操作装置における送風モード切換操作部の使用状態を示す要部正面図、図8(c)、(d)はそれぞれ同コントロ−ル操作装置における作動機構の作動状態を示す要部平面図である。
【符号の説明】
11 操作パネル
15 送風モード切換用の操作ノブ
18 ベース部材
19 ギヤ軸
19b ギヤ部
23 ギヤレバー
23a ギヤ部
23b、23c アーム部
23d カム部
24 コントロールワイヤ
25 リンクレバー
25a 取付部
25b 第1アーム部
25c 第2アーム部
25d、25e 突出部
26 プッシュスイッチ(操作スイッチ)
27 回路基板

Claims (2)

  1. 操作パネルに設けられて所定の回動位置を選択可能な操作ノブと、前記操作パネルの後方に設けられて該操作ノブと一体に回動するギア軸と、該ギア軸のギアと噛み合って連動し、前記操作ノブの回動を***作体に伝達するギアレバーと、前記操作パネルを前面側に保持するハウジング部を備えたベース部材とを備えた車輌空調用コントロール操作装置において、
    前記ギアレバーにはカム部を設けると共に、このカム部により作動されて回動するリンクレバーと、前記操作パネルのハウジング部に配置された回路基板に実装したプッシュスイッチとを設け、
    さらに、前記リンクレバーは、前記ベース部材に設けた軸支部に回動可能に取り付ける取付部と、該取付部から半径方向外方に向かって延設した第1、第2アーム部を設け、該第1アーム部は前記ギアレバーのカム部に係合させ、前記第2アーム部は前記プッシュスイッチの押動用アームとし、
    前記操作ノブが所定回動位置に達したときに、前記カム部によって作動されて回動した前記リンクレバーの第2アーム部により前記プッシュスイッチを押動させる構成とし、
    一方、前記ギアレバーには、前記ギア軸と噛み合う円弧形のギア部を設けると共に、前記カム部を前記ギア部とは反対側の面に設け、
    さらに、前記リンクレバーと前記プッシュスイッチとを前記ギアレバーが配設される前記ベース部材の面とは反対となる面側に配設したことを特徴とする車輌空調用コントロール操作装置。
  2. 操作パネルに設けられて所定の回動位置を選択可能な操作ノブと、前記操作パネルの後方に設けられて該操作ノブと一体に回動するギア軸と、該ギア軸のギアと噛み合って連動し、前記操作ノブの回動を***作体に伝達するギアレバーと、前記操作パネルを前面側に保持するハウジング部を備えたベース部材とを備えた車輌空調用コントロール操作装置において、
    前記ギアレバーにはカム部を設けると共に、このカム部により作動されて回動するリンクレバーと、前記操作パネルのハウジング部に配置された回路基板に実装したプッシュスイッチとを設け、
    さらに、前記リンクレバーは、前記ベース部材に設けた軸支部に回動可能に取り付ける取付部と、該取付部から半径方向外方に向かって延設した第1、第2アーム部を設け、該第1アーム部は前記ギアレバーのカム部に係合させ、前記第2アーム部は前記プッシュスイッチの押動用アームとし、
    前記操作ノブが所定回動位置に達したときに、前記カム部によって作動されて回動した前記リンクレバーの第2アーム部により前記プッシュスイッチを押動させる構成とし、
    一方、前記リンクレバーの一方のアーム部には、前記カム部に係合可能とし、かつ、互いに反対方向に同一の長さで延設させた係合部を設けたことを特徴とする車輌空調用コントロール操作装置。
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