JP4095703B2 - 製氷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水機能を備えた製氷装置を有する冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、製氷機を備えた冷蔵庫が数多く生産されるようになっている。従来技術による冷蔵庫の製氷装置について説明する。図3は、従来技術による典型的な冷蔵庫に備えられた製氷装置の概略を示す縦断面図である。101は冷蔵庫の庫内に組み込まれた製氷装置であり、この製氷装置101は製氷皿102、反転装置103、貯氷容器104、ポンプ105、給水タンク106、給水パイプ107、および吸い込みパイプ108らによって構成される。上記した構成物の内、製氷皿102、反転装置103、および貯氷容器104は下段の冷凍室109内にあり、ポンプ105と給水タンク106は上段の冷蔵室110に配置される。ポンプ105は例えばギアポンプであり、そのギアの回転と同時に水が給水タンク106から吸い込みパイプ108を通して直接吸い上げられる。また、給水パイプ107は、ポンプ105と製氷皿102との間を導水する経路となるものである。一方、吸い込みパイプ108は、給水タンク106若しくは給水タンク106内の水とポンプ105とを間を導水している。ここで、給水パイプ107は製氷皿102の情報に給水パイプ107の出口先端に設けたノズル111が開口し、このノズル111から製氷皿102に注水する構成となっている。一方、吸い込みパイプ108はその先端は給水タンク106内の水中に没している。
【0003】
上記した製氷装置101の構成物の内、製氷皿102は内部の水を凍らせる皿である。反転装置103はギア列が内蔵されており、製氷皿102を反転して製氷皿102から皿内の氷を離脱させる働きをする。貯氷容器104は、製氷皿102の下にあり、製氷皿102から落下した氷を貯めておく容器である。
【0004】
上記のような構成の製氷装置の製氷動作を簡単に説明する。まず、ポンプ105を正回転させ給水タンク106にある水をパイプ108に吸引し、給水パイプ107に送水し、給水パイプの先端に設けたノズル111から製氷皿102に注水する。製氷皿102がほぼ満水となる水量を注水するとポンプ105は停止し、その後、給水パイプ107を残留した水を給水タンクに戻すためにポンプ108を逆回転させる。このようにポンプ105のモータを一定時間だけ逆回転する理由は、給水パイプ107に残留する水をポンプ105を介して給水タンク106内に回収するためである。製氷皿102で製氷が完了すると、反転装置103で製氷皿102を反転して氷を製氷皿102から離脱させて製氷皿102の下にある貯氷容器104に落下させ、一連の製氷運転は終了する。
【0005】
上記したような従来技術は、例えば特開平7−260305号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、上述したポンプの給水側の給水パイプは製氷皿の上面に開口されている製氷構造を有し、給水後に給水パイプに残留した水をポンプを通して給水タンク内に回収させる目的で、給水後一定時間ポンプのモータを逆回転させて残留水を回収するようにした残留水の回収制御を行う製氷装置では、下記の問題が生じる点については考慮されていなかった。
【0007】
すなわち、給水パイプのパイプ内径が太かったり、パイプ内面が粗だったり、パイプが横方向に傾斜していたり、あるいはパイプ長さが長かったりした場合、給水パイプ内の残留水を回収する為に残留水の回収制御を行っても、給水パイプ内の径方向全域に発達した水流が途中で切れ、給水パイプの内面に附着し、回収できない残留水が発生する。この残留水は回収制御後に給水パイプの出口部まで自重で集結するのに時間がかかってしまう。さらには、給水パイプの出口部に溜まった残留水は表面張力で自重だけでは落下しにくいものであるため、上記の問題を放置しておくと、図示されていないが、給水パイプの凍結防止用のヒータが切れたり、急冷凍のための押ボタンを間違えて1度以上押したりした場合に、出口部の温度も下がって、給水パイプの出口部の残留水がして給水パイプの出口部を詰らせたり、水滴の場合には給水パイプの出口部を半分ふさぐ状態で結氷し、この影響で再給水時に給水パイプの出口部で、水の方向、角度が変化し、水が飛散し、製氷皿への給水ができなくなる。
【0008】
さらには、上記の問題を解決しようとして、給水パイプの出口部に集結し、表面張力で自重だけでは落下しない残留水をポンプを正回転させ、吸い込みパイプの空気を給水パイプへ送風させて、風圧で落下させようとすると、その間に給水タンクの水を吸引してしまい、この水が再び給水パイプに送水され、給水パイプ内に残留水を発生させてしまう。
【0009】
さらには、給水パイプの出口部に集結した残留水が異常時結氷し給水パイプが詰まった時、ポンプを逆回転すると給水パイプ内が負圧になるため、ポンプが停止していても給水パイプは給水タンクから水を吸引し、前記した異常運転が正常運転に戻った時、サイフォンの作用で製氷皿へ不必要な給水が行われる。
【0010】
あるいは、給水パイプの出口部に集結した残留水が多量に発生して、その自重で給水パイプの出口部から離脱する際に給水パイプ内に瞬間的に負圧になるため、ポンプが停止していても給水パイプは給水タンクから水を吸引し、サイフォンの作用で製氷皿へ不必要な給水が行われる。
【0011】
本発明は、従来技術の上記した問題点に着目し、給水パイプの水切り制御を行うことによって製氷皿への給水不良のない製氷装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するための本発明の特徴は、冷蔵庫内に給水タンクと、ポンプと、製氷皿と、これらを結ぶパイプとを配設し、上記ポンプの吸い込み側の吸い込みパイプは給水タンクの内部に接続され、上記ポンプの給水側の給水パイプは上記製氷皿の上面に開口されている製氷構造を有し、上記ポンプを正回転させて製氷皿に給水後、上記ポンプを一定時間逆回転させて上記給水パイプ内の残留水を上記給水タンクに回収する残留水の回収制御を有する製氷装置に於いて、残留水の回収制御の逆回転終了後、上記ポンプ停止させて上記給水パイプの内面に附着した残留水を上記給水パイプの内面に沿って自重で落下させ上記ポンプを正回転させて上記吸込みパイプの空気を上記給水パイプへ送風して上記給水パイプの出口に集結した残留水を風圧で落下させ、上記ポンプを停止させてから前記逆回転させる給水ポンプの水切り制御を附加したことを特徴とする製氷装置にある。
【0013】
このようにすることによって、ポンプで製氷皿に給水後、ポンプを一定時間逆回転させて給水パイプ内の残留水を給水タンク内に回収する残留水の回収制御では給水パイプの水切りができなかったものを給水パイプの水切りができるようにした。
【0014】
また、ポンプ停止させて給水パイプの内面に附着した残留水を上記給水パイプの内面に沿って自重で落下させ上記ポンプを正回転させて吸込みパイプの空気を上記給水パイプへ送風して上記給水パイプの出口に集結した残留水を風圧で落下させ、上記ポンプを停止させてから前記逆回転させる動作をサイクルとする上記ポンプの動作を連続して複数回行うようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
このようにすることによって、給水パイプの出口先端の水切りをより確実に行うようにしたものである。
【0016】
さらに、冷蔵室には給水タンクとポンプとを配設し、冷蔵室の下部に形成した冷凍室には製氷皿を配設し、ポンプと製氷皿とを結ぶ給水パイプはポンプから冷蔵室の内箱背面に沿って下降させ、冷蔵室と冷凍室とを仕切る仕切断熱を貫通して製氷皿の上部に配設すると共に、給水パイプの寸法は内径7mm〜9mm、長さ600mm〜900mmとし、その形状は30°〜120°の曲げ部を3ヶ所以上としたことを特徴とするものである。
【0017】
このようにすることによって、ポンプ停止させて給水パイプの内面に附着した残留水を上記給水パイプの内面に沿って自重で落下させ上記ポンプを正回転させて吸込みパイプの空気を上記給水パイプへ送風して上記給水パイプの出口に集結した残留水を風圧で落下させ、上記ポンプを停止させてから前記逆回転させる動作をサイクルとした水切り制御に於いて、ポンプの停止時間内に給水パイプの内面に附着した残留水を給水パイプの出口部まで自重で結集させることができ、次のポンプの正回転時間内に給水パイプの出口部の残留水を風圧で落下させることができるようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図1、図2で説明する。図1は、本発明の製氷装置の冷蔵庫組み込み時の主要縦断面説明図である。図2は、本発明の給水工程のフローチャート説明図である。図1に於いて、1は製氷装置であり、該製氷装置は冷蔵庫の庫内に組み込まれ、製氷皿2、反転装置3、貯氷容器4、ポンプ5、給水タンク6、給水パイプ7、および吸い込みパイプ8によって構成される。上記した製氷装置1の構成物の内、製氷皿2、反転装置3、および貯氷容器4は冷蔵庫の下段に配設した冷凍室9に設けられる。製氷皿2は内部の水を凍らせる皿である。反転装置3はギア列が内蔵されており、製氷皿2を反転して離氷させる働きをする。貯氷容器4は製氷皿の下に設けられ、製氷皿2から落下した氷を貯めておく容器である。また、ポンプ5、給水タンク6、吸い込みパイプ8は冷蔵庫の上段に配設した冷蔵室10に設けられている。ポンプ5はギアポンプであり、回転と同時に水が給水タンク6から吸い込みパイプ8を通して直接吸い上げられる。給水タンク6は内部に給水用の水を貯えた容器である。給水パイプ7は冷蔵庫の内箱背面11に沿って下降し、冷凍室9と冷蔵室10とを仕切る仕切断熱12を貫通して製氷皿2の上面に開口されている。給水パイプ7の出口はノズル等で形成した出口部13を有しており、この出口部13から製氷皿2へ水が注水される。給水パイプの寸法は内径7mm〜9mm、長さ600mm〜900mmとし、その形状は給水パイプ7の上部、中間部、下部に30°〜120°の曲げ部7A、7B、7Cを有している。吸い込みパイプ8はポンプ5の吸い込み側に隙間無く連続的に接続され、その先端は給水タンク6内の水中に没している。
【0019】
次に、製氷の動作を説明する。給水タンク6にある水をポンプ5を正回転させ吸い込みパイプ8で吸引し、給水パイプ7に送水し、給水パイプ7の出口部13から製氷皿2に注水する。製氷皿2が満水になるとポンプ5は停止し、その後給水パイプ7に残留した水を給水タンク6に回収するためにポンプ5を逆回転させる。製氷皿2で製氷が完了すると、反転装置3で製氷皿2を反転して離氷させ、製氷皿2の下にある貯氷容器4に落下させ、一連の製氷運転を終了する。この場合、給水パイプ7の寸法は、上記したように内径が7mm〜9mm、長さが600mm〜900mmあり、その形状は給水パイプの上部、中間部、下部に30°〜120°の曲げ部7A、7B、7Cを有しているため、給水パイプ7の残留水を給水タンク6に回収するためにポンプ5を逆回転させる回収制御を行なっても、給水パイプ7の径方向全域に発達した水流が途中で切れ、給水パイプ7の内面に水滴状で附着し、回収できない水滴状の残留水が発生する。この水滴状の残留水のほとんどは自重で給水パイプ7の出口部13に集まるが、集まるのに10秒程度時間がかかる。出口部13に集まった残留水をこのまま放置しておくと結氷して出口部13を詰まらせる。水滴の場合は、出口部13を半分ふさぐ状態で結氷し、再給水時に出口部13で飛散し、製氷皿への給水が出来なくなる。出口部13に集まった残留水が下に落下しないのは、出口部13で表面張力が作用し自重では落下しにくくなるためである。そこで本発明では、ポンプ5を短時間(本例では0.2秒程)正回転させる。この正回転により、吸い込みパイプ8の空気を給水パイプ7に送風し、給水パイプ7の出口部13に集まった残留水を風圧で落下させ、給水パイプ7の出口部13の残留水の水切りを行うものである。ここで、ポンプ5を0.2秒正回転させると給水タンク6の水は吸い込みパイプ8へ吸い上げられることになるが、この間に吸い込みパイプ8へ吸い上げられる位置は給水タンク6の水面A点から給水ポンプ5の入口部B点まである。そこで、次の動作で給水ポンプ5の入口部B点まで吸い上げられた水を給水タンク6へ戻すことが必要となり、給水ポンプ5を1秒逆回転させる。上記したように、ポンプ5の10秒間の停止と、それに続く0.2秒間の正回転と、更に1秒間の逆回転を一サイクルとした給水パイプ7の水切り制御を行うことにより、給水パイプ7の内面に附着した残留水のほとんど(80から90%)を給水パイプ7の出口部13に集め、給水パイプ7の出口部13に集めた水を給水ポンプ5の風圧で落下させ、水切りができるようにしたものである。しかし、給水パイプ7の内面に附着した残留水を給水パイプ7の詰まりや製氷皿2への給水不良を完璧に起こさない程度まで除去するためには、上記した一サイクルの水切り制御を複数回繰返して行うことが必要となる。
【0020】
次に、給水工程を図2のフローチャートによって詳細に説明する。ステップ1で図示されていない制御回路の給水タイマ1が始動し、続いてステップ2でポンプ5のモータが正回転を開始する。この正回転によって水が給水タンク6から吸い込みパイプ8を介して直接吸い上げられ、ポンプ5に入る。そして、ポンプ5から給水パイプ7を経て出口部13から水が製氷皿2に吐出される。給水タイマ1が満了(本例では5秒間)するとポンプ5のモータが停止し、出口部13からの水の吐出は停止する。この時、製氷皿2には水が満たされた状態になっている。製氷皿2へ吐出する水量の制御はタイマー1でポンプ5のモータ回転数を制御することによって行われている。ポンプ5はギアポンプを使用しているから、ポンプ5の総回転数にほほぼ比例した吐出水量が得られる。このためポンプ5のモータの回転時間を一定に定めることにより、希望する水量が得られる。
【0021】
給水タイマー1の満了がステップ3で確認されると、ステップ4でタイマー2が始動を開始する。タイマー2の設定時間は、ポンプ5の停止時間(本例では1秒)と逆回転時間(本例では3秒)からなり、先のタイマー1のそれに比べて短い。そして、タイマー2が始動を開始すると、停止時間(本例では1秒)の後にステップ5でポンプ5のモータが逆回転(本例では3秒)をする。このようにポンプ5のモータを一定時間(3秒)だけ逆回転させる理由は、給水パイプ7に残留する水をポンプ5を介して給水タンク6内に回収するためである。
【0022】
給水タイマー2の満了がステップ6で確認されると、ステップ10でタイマー3が始動を開始する。タイマー3の設定時間は、ポンプ5の停止時間(10秒)と正回転時間(0.2秒)からなる。そして、タイマー3が始動を開始すると、停止時間(10秒)の後にステップ11でポンプ5のモータが正回転(0.2秒)をする。このように、ポンプ5のモータを一定時間(10秒)だけ停止させる理由は、給水パイプ7の内面に附着した残留水を自重で内面に沿って落下させ、給水パイプ7の出口部に集結させるためである。その後に、ポンプ5のモータを一定時間(0.2秒)だけ正回転させる理由は、吸い込みパイプ8の空気を給水パイプ7へ送風して給水パイプ7の出口に集結した残留水を風圧で落下させ水切りを行うためである。
【0023】
給水タイマー3の満了がステップ12で確認されると、ステップ13でタイマー4が始動を開始する。タイマー4の設定時間は、ポンプ5の停止時間(本例では1秒)と逆回転時間(本例では1秒)からなる。そして、タイマー4が始動を開始すると、停止時間(1秒)の後に、ステップ14でポンプ5のモータが逆回転(1秒)をする。このように、ポンプ5のモータを一定時間(1秒)だけ逆回転させる理由は、前工程でポンプ5のモータを一定時間(0.2秒)だけ正回転したことによって、給水タンク6の水が吸い込みパイプ8内のA点(すなわち給水タンクの水面の位置)、からB点(すなわち給水ポンプ5の吸い込み側の位置)、に吸い上げられているのをポンプ5の逆回転により給水タンク6に回収するためである。
【0024】
給水タイマー4の満了がステップ15で確認され、停止(10秒)、正回転(0.2秒)、逆回転(1秒)を一サイクルとする給水パイプ7の水切り制御を終了する。しかし、給水パイプ7の詰まりや製氷皿2への給水不良を完璧に起こさせない程度まで給水パイプ7の内面に附着した残留水の水切り制御を行うにはこのサイクルを複数回繰返して行うことが必要となる。
【0025】
図2のステップ20からステップ25は前述したステップ10からステップ15までの水切り制御の工程と同じものである。従ってステップ10からステップ25まで行うことによって2サイクルの水切り制御を完了するものである。一サイクルの所要時間は12秒程度であり、このサイクルを複数回繰り返しても数十秒以内に水切り制御が完了できる。これによって、給水パイプ7の出口部の詰まりや製氷皿2への給水不良の発生を抑制することができる。
【0026】
上記した構成によれば、給水パイプ7の出口部の水切りができることによって、ポンプ5の逆回転時に給水パイプ7内の圧力は負圧にならないこと、あるいは、給水パイプ7の出口部に集結した残留水の自重による離脱で給水パイプ7内の圧力が負圧になることもないので、ポンプ5が停止時に給水タンク6から水を吸収しサイフォンの作用で製氷皿2へ不必要な給水が行われることもなくなる。
【0027】
また、ポンプの停止時に給水パイプの内面に附着した残留水を自重により給水パイプの出口部まで集結させることができ、次の正回転時には吸い込みパイプ内の空気を給水パイプ内に送風し、給水パイプの出口部に集結した残留水を風圧で落下させ、給水パイプの残留水の水切りができる効果がある。これにより、給水パイプの出口部の結氷による詰りが解消できると共に、給水パイプの出口部の水滴もなくなるので、この水滴により、出口部を半分ふさぐ状態で結氷して、再給水時に水の方向、角度が変化し、飛散して製氷皿への給水が出来なくなるという問題を解消できる。また、給水パイプの出口部の水切りができることにより、ポンプを逆回転させても給水パイプ内が負圧になることがなくなり、あるいは、給水性パイプの出口部に集結した多量の残量水が、その自重で給水パイプの出口部から離脱する際に給水パイプ内が瞬間的に負圧になるということもなくなり、ポンプの停止時に給水タンクから水をサイフォン作用で給水パイプ側へ不必要に吸引し、製氷皿に不必要に給水が行われるという問題を解消できる。
【0028】
さらに、ポンプを停止させ、給水パイプの出口部へ残留水を集める集結動作と、正回転させ、給水パイプの出口部に集結した残留水を風圧で落とす水切り動作と、逆回転させ、前工程で吸い込みパイプに吸い上げられた水を給水タンクへ戻させる戻し動作との3動作を一サイクルとする給水パイプの水切り制御を連続して複数回行うようにしたことによって、給水パイプの出口部の残留水の水切りをより確実に行うことができる。
【0029】
さらに、製氷装置の構造に於いては、冷蔵室には給水タンクとポンプとを配設し、冷蔵室の下部に形成した冷凍室には製氷皿を配設し、ポンプと製氷皿とを結ぶ給水パイプはポンプから冷蔵室の内箱背面に沿って下降させ、冷蔵室と冷凍室とを仕切る仕切断熱を貫通して製氷皿の上面に配設すると共に、給水パイプの寸法は内径7mm〜9mm、長さ600mm〜900mmとし、その形状は30°〜120°の曲げ部を3ヶ所以上有する形状である。この様な構成にすることによって、ポンプの停止、正回転、逆回転の3動作を一サイクルとした給水パイプの水切り制御に於いて、ポンプの停止時間(10秒間)内に給水パイプの内面に附着した残留水を給水パイプの出口部まで自重で集結させることができ、次のポンプの正回転時間(0.2秒)内に給水パイプの出口部の残留水を風圧で落下させることができ、加えてポンプの逆回転時間(1秒)内に上記正回転(0.2秒)で吸い込みパイプに吸い上げられた水を給水タンクへ戻すことができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、製氷皿への給水不良のない製氷装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製氷装置の冷蔵庫組込み時の主要縦断面説明図。
【図2】本発明の給水工程のフローチャート説明図。
【図3】従来の製氷装置の冷蔵庫組込み時の主要縦断面説明図。
【符号の説明】
1・・・製氷装置 2・・・製氷皿
3・・・反転装置 5・・・ポンプ
6・・・給水タンク 7・・・給水パイプ
8・・・吸い込みパイプ 9・・・冷凍室
10・・・冷蔵室 12・・・仕切断熱

Claims (3)

  1. 冷蔵庫内に給水タンクと、ポンプと、製氷皿と、これらを結ぶパイプと、前記給水タンクの内部と連通された前記ポンプの吸い込み側の吸い込みパイプと、前記製氷皿の上面に開口されている前記ポンプの給水側の給水パイプとを備え、前記ポンプを正回転させて前記製氷皿に給水後、前記ポンプを一定時間逆回転させて前記給水パイプに残留した水を前記給水タンクに回収する製氷装置において
    前記ポンプの一定時間の逆回転後、前記ポンプ停止させて前記給水パイプの内面に附着した残留水を前記給水パイプの内面に沿って自重で落下させ
    前記ポンプを正回転させて前記吸込みパイプの空気を前記給水パイプへ送風して前記給水パイプの出口に集結した残留水を風圧で落下させ、
    前記ポンプを停止させてから前記逆回転させる製氷装置。
  2. 前記ポンプ停止させて前記給水パイプの内面に附着した残留水を前記給水パイプの内面に沿って自重で落下させ前記ポンプを正回転させて前記吸込みパイプの空気を前記給水パイプへ送風して前記給水パイプの出口に集結した残留水を風圧で落下させ、前記ポンプを停止させてから前記逆回転させる動作をサイクルとする前記ポンプの動作を連続して複数回行うようにした請求項1記載の製氷装置。
  3. 前記給水パイプの寸法は内径7mm乃至9mm、長さ600mm乃至900mmとし、その形状は30°乃至120°の曲げ部を3カ所以上としたことを特徴とする請求項1記載の製氷装置。
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