JP4093516B2 - 車両の自動操舵装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライバーのステアリング操作によらずに車両を自動的に駐車するための車両の自動操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる車両の自動操舵装置は特開平4−55168号公報、特開平10−114274号公報により既に知られている。これらの車両の自動操舵装置は、従来周知の電動パワーステアリング装置のステアリングアクチュエータを利用し、予め記憶した車両の移動距離と転舵角との関係に基づいて前記ステアリングアクチュエータを制御することにより、バック駐車や縦列駐車を自動で行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のものは、ステアリングアクチュエータに給電する電源であるバッテリの電圧が低下すると、電気モータよりなるステアリングアクチュエータの作動速度が遅くなって操舵速度が低下するため、車両の移動軌跡が目標とする移動軌跡から外れてしまう可能性がある。特に、自動操舵中の車速が高い場合にはステアリングアクチュエータが高速で作動することが要求されるため、目標とする移動軌跡からのずれが増加してしまう。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ステアリングアクチュエータに給電する電源の電圧低下による移動軌跡のずれを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、目標位置までの車両の移動軌跡を記憶または算出する移動軌跡設定手段と、車輪を転舵するステアリングアクチュエータと前記ステアリングアクチュエータに給電する電源の電圧を検出する電圧検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、前記電圧検出手段で検出した電圧に基づいて車速制限値を設定する車速制限手段とを備え、前記アクチュエータ制御手段は、前記電圧検出手段で検出した電圧に基づいて、前記車速検出手段の検出車速が前記車速制限値以下の場合に前記ステアリングアクチュエータを制御することを特徴とする車両の自動操舵装置が提案される。
【0006】
上記構成によれば、ステアリングアクチュエータに給電する電源の電圧に基づいて該ステアリングアクチュエータを制御するので、電源の電圧の変動によるステアリングアクチュエータの作動速度の変動を補償して車両の移動軌跡のずれを防止することができる。しかも電源の電圧に基づいて車速制限値を設定し、車速が前記車速制限値以下の場合にステアリングアクチュエータを制御するので、ステアリングアクチュエータの作動速度が車速に追従できないために発生する移動軌跡のずれを防止することができる。
【0007】
尚、実施例の制御部22は本発明のアクチュエータ制御手段に対応し、実施例の記憶部23は本発明の移動軌跡設定手段に対応し、実施例のバッテリBは本発明の電源に対応し、実施例の前輪Wfは本発明の車輪に対応する。
【0012】
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、車速が前記車速制限値未満になるように車両の制動手段を自動的に作動させる自動制動装置を備えたことを特徴とする車両の自動操舵装置が提案される。
【0013】
上記構成によれば、車両の制動手段を自動的に作動させて車速を車速制限値未満に抑えるので、車速が車速制限値を越えて自動操舵制御が中止されるのを防止することができる。
【0014】
尚、実施例のブレーキキャリパ34は本発明の制動手段に対応する。
【0015】
また請求項に記載された発明によれば、請求項またはの構成に加えて、車速制限手段は電圧検出手段で検出した電圧が高いほど車速制限値を高く設定することを特徴とする車両の自動操舵装置が提案される。
【0016】
上記構成によれば、電源の電圧が高いほど車速制限値を高く設定するので、移動軌跡にずれが発生しない範囲で最大限の車速を確保して目標位置に達するまでの時間を最小限に抑えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0018】
図1〜図7は本発明の第1実施例を示すもので、図1は操舵制御装置を備えた車両の全体構成図、図2はバック駐車/左モードの作用説明図、図3はモード選択スイッチおよび自動駐車スタートスイッチを示す図、図4はステアリングアクチュエータの等価モデルを示す図、図5は車両の移動距離と転舵角との関係を示すグラフ、図6はバッテリ電圧と車速制限値との関係を示すグラフ、図7は作用を説明するフローチャートである。
【0019】
図1に示すように、車両Vは一対の前輪Wf,Wfおよび一対の後輪Wr,Wrを備える。ステアリングホイール1と操舵輪である前輪Wf,Wfとが、ステアリングホイール1と一体に回転するステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2の下端に設けたピニオン3と、ピニオン3に噛み合うラック4と、ラック4の両端に設けた左右のタイロッド5,5と、タイロッド5,5に連結された左右のナックル6,6とによって接続される。ドライバーによるステアリングホイール1の操作をアシストすべく、あるいは後述する車庫入れのための自動操舵を行うべく、電気モータよりなるステアリングアクチュエータ7がウオームギヤ機構8を介してステアリングシャフト2に接続される。
【0020】
操舵制御装置21は制御部22と記憶部23とから構成されており、制御部22には、ステアリングホイール1の回転角である転舵角θを検出する転舵角検出手段S1 と、ステアリングホイール1の操舵トルクTを検出する操舵トルク検出手段S2 と、左右の前輪Wf,Wfの回転角を検出する前輪回転角検出手段S3 ,S3 と、ブレーキペダル9の操作量を検出するブレーキ操作量検出手段S4 と、セレクトレバー10により選択されたシフトレンジ(「D」レンジ、「R」レンジ、「N」レンジ、「P」レンジ等)を検出するシフトレンジ検出手段S5 と、ステアリングアクチュエータ7に給電するバッテリBの電圧uBを検出する電圧検出手段S8 とからの信号が入力される。制御部22には車速制限手段221 が設けられており、この車速制限手段221 は電圧検出手段S8 で検出したバッテリBの電圧uBに基づいて後述する車速制限値vMAX を設定する。
【0021】
図3を併せて参照すると明らかなように、ドライバーにより操作されるモード選択スイッチS6 および自動駐車スタートスイッチS7 が制御部22に接続される。モード選択スイッチS6 は、後述する4種類の駐車モード、即ちバック駐車/右モード、バック駐車/左モード、縦列駐車/右モードおよび縦列駐車/左モードの何れかを選択する際に操作される4個のボタンを備える。自動駐車スタートスイッチS7 は、モード選択スイッチS6 で選択した何れかのモードによる自動駐車を開始する際に操作される。
【0022】
記憶部23には、前記4種類の駐車モードのデータ、即ち車両Vの移動距離Xに対する規範転舵角θrefの関係が、予めテーブルとして記憶されている。車両Vの移動距離Xは、既知である前輪Wfの周長に前輪回転角検出手段S3 ,S3 で検出した前輪Wfの回転角を乗算することにより求められる。尚、前記移動距離Xの算出には、左右一対の前輪回転角検出手段S3 ,S3 の出力のハイセレクト値、ローセレクト値、あるいは平均値が使用される。
【0023】
制御部22は、前記各検出手段S1 〜S5 ,S8 およびスイッチS6 ,S7 からの信号と、記憶部23に記憶された駐車モードのデータとに基づいて、前記ステアリングアクチュエータ7の作動と、液晶モニター、スピーカ、ランプ、チャイム、ブザー等を含む操作段階教示装置11の作動とを制御する。
【0024】
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用について説明する。
【0025】
自動駐車を行わない通常時(前記モード選択スイッチS6 が操作されていないとき)には、操舵制御装置21は一般的なパワーステアリング制御装置として機能する。具体的には、ドライバーが車両Vを旋回させるべくステアリングホイール1を操作すると、操舵トルク検出手段S2 がステアリングホイール1に入力された操舵トルクTを検出し、制御部22は前記操舵トルクTに基づいてステアリングアクチュエータ7の駆動を制御する。その結果、ステアリングアクチュエータ7の駆動力によって左右の前輪Wf,Wfが転舵され、ドライバーのステアリング操作がアシストされる。
【0026】
次に、バック駐車/左モード(車両Vの左側にある駐車位置にバックしながら駐車するモード)を例にとって自動操舵制御の内容を説明する。
【0027】
先ず、図2(A)に示すように、ドライバー自身のステアリング操作により車両Vを駐車しようとする車庫の近傍に移動させ、車体の左側面を車庫入口線にできるだけ近づけた状態で、予め決められた基準(例えば、ドアの内側に設けられたマークやサイドミラー)が車庫の中心線に一致する位置(スタート位置▲1▼)に車両Vを停止させる。そして、モード選択スイッチS6 を操作してバック駐車/左モードを選択するとともに自動駐車スタートスイッチS7 をONすると、自動操舵制御が開始される。自動操舵制御が行われている間、操作段階教示装置11には自車の現在位置、周囲の障害物、駐車位置、スタート位置から目標位置までの自車の予想移動軌跡、前進から後進に切り換える折り返し位置等が表示され、併せてスピーカからの音声でドライバーに前記折り返し位置におけるセレクトレバー10の操作等の各種の指示や警報が行われる。
【0028】
自動操舵制御により、ドライバーがブレーキペダル9を緩めて車両Vをクリープ走行させるだけでステアリングホイール1を操作しなくても、モード選択スイッチS6 により選択されたバック駐車/左モードのデータに基づいて前輪Wf,Wfが自動操舵される。即ち、スタート位置▲1▼から折り返し位置▲2▼まで車両Vが前進する間は前輪Wf,Wfは右に自動操舵され、折り返し位置▲2▼から目標位置▲3▼まで車両Vが後進する間は前輪Wf,Wfは左に自動操舵される。
【0029】
図2(B)から明らかなように、自動操舵が行われている間、制御部22は記憶部23から読み出したバック駐車/左モードの規範転舵角θrefと、転舵角検出手段S1 から入力された転舵角θとに基づいて偏差E(=θref−θ)を算出し、その偏差Eが0になるようにステアリングアクチュエータ7の作動を制御する。このとき、規範転舵角θrefのデータは車両Vの移動距離Xに対応して設定されているため、クリープ走行の車速に多少の変動があっても車両Vは常に前記移動軌跡上を移動することになる。
【0030】
上記自動操舵制御はドライバーがブレーキペダル9を踏んで車両Vがクリープ走行する間に実行されるため、ドライバーが障害物を発見したときに速やかにブレーキペダル9を踏み込んで車両Vを停止させることができる。
【0031】
上述した自動操舵制御は、ドライバーがモード選択スイッチS6 をOFFした場合に中止されるが、それ以外にもドライバーがブレーキペダル9から足を離した場合、ドライバーがステアリングホイール1を操作した場合に中止され、通常のパワーステアリング制御に復帰する。
【0032】
図4は直流ブラシモータよりなるステアリングアクチュエータ7をモデル化したもので、モータ電圧uは、モータ電流i、回路の抵抗R、回路のインダクタンスL、モータ回転角速度ωおよびモータに固有の定数Kを用いて、
u=L(di/dt)+Ri+Kω …(1)
で与えられる。上記(1)式をモータ回転角速度ωについて解くと、
ω={u−L(di/dt)−Ri}/K …(2)
が得られ、インダクタンスLは一般に小さいために省略すると、
ω=(u−Ri)/K …(3)
が得られる。上記(3)式から明らかなように、モータ回転角速度ωはモータ電圧uに応じて変化するもので、モータ電圧uが増加するとモータ回転角速度ωが増加し、モータ電圧uが減少するとモータ回転角速度ωが減少する。
【0033】
ところで、ステアリングアクチュエータ7は車載のバッテリBにより駆動されるもので、バッテリBの電圧をuBとすると、上記(3)式により、最大モータ回転角速度ωBは、
ωB=(uB−Ri)/K …(4)
で与えられる。一方、ステアリングアクチュエータ7からステアリングシャフト2までの減速比をGとすると、最大転舵角速度(dθ/dt)MAX は、
(dθ/dt)MAX =ωB/G …(5)
で与えられる。
【0034】
以上のことから、自動操舵制御中の目標転舵角速度dθ/dtが前記最大転舵角速度(dθ/dt)MAX 以上になると、ステアリングアクチュエータ7の作動速度が充分でなくなって実際の転舵角θが規範転舵角θrefに追従できなくなる。例えば、図5に示すように、車両Vが距離xだけ移動する間に転舵角θがαだけ増加する場合を考える。このときの車速をvとすると、目標転舵角速度dθ/dtはαv/xで表されるため、実際の転舵角θが規範転舵角θrefに追従可能であるためには、
αv/x<ωB/G …(6)
が成立することが必要である。
【0035】
上記(6)式の最大モータ回転角速度ωBに上記(4)式を代入して車速vについて解くと、
v<C1 uB−C2 …(7)
但し、C1 =x/αGK
2 =xRi/αGK
が得られる。
【0036】
バッテリBの定格電圧は12ボルトであるが、長期の使用による劣化、放電状態あるいは負荷状態によって実際のバッテリ電圧uBが10ボルト以下に低下する可能性があり、またジェネレータの故障等により実際のバッテリ電圧uBが16ボルト以上に上昇する可能性がある。このようにバッテリ電圧uBが変化したとき、そのバッテリ電圧uBに対応する車速上限値vMAX を上記(7)式に基づいて算出した結果が図6に太い実線で示される。図6から明らかなように、バッテリ電圧uBが10ボルト、12ボルト、16ボルトのときに、車速制限値vMA X はそれぞれ3km/h、5km/h、9km/hであり、実際の車速vが車速制限値vMAX 未満であれば実際の転舵角θを規範転舵角θrefに追従させて移動軌跡のずれを防止することができる。
【0037】
バッテリ電圧uBが10ボルト以下になると、車速vを3km/hよりも更に低く制限しないと実際の転舵角θを規範転舵角θrefに追従させることができず、その車速vで自動操舵制御を実行すると車庫入れに要する時間が長くなり過ぎるため、その時点で自動操舵制御を中止する。逆にバッテリ電圧uBが16ボルト以上になると、9km/hよりも更に高い車速vで自動操舵制御を実行することが可能になるが、過電圧によりステアリングアクチュエータ7が損傷する虞があるために自動操舵制御を中止する。
【0038】
以上のように、バッテリ電圧uBが10ボルト<uB<16ボルトの範囲内にあっても、車速vが車速制限値vMAX 以上になると転舵角θを規範転舵角θrefに追従させることができないため、車速vが車速制限値vMAX に接近すると操作段階教示装置11によりドライバーに減速を促すべく警報が発せられる。警報を発してもドライバーが減速を行わずに車速vが車速制限値vMAX 以上になれば、その時点で自動操舵制御を中止する。上記制御により、転舵角θが規範転舵角θrefに追従できなくなって車両Vの移動軌跡がずれるのを未然に防止することができる。また車速制限値vMAX は車速vの増加に応じて増加するように設定されているので、ステアリングアクチュエータ7の作動速度に余裕がある場合には車速制限値vMAX をできるだけ高めにして車庫入れ操作を短時間で終了させることができる。
【0039】
上記作用を、図7のフローチャートに基づいて更に説明する。
【0040】
先ず、ステップS1で電圧検出手段S8 によりバッテリBの電圧uBを検出する。続くステップS2で電圧uBが下限値uBMIN および上限値uBMAX の間になければ、ステップS7で自動操舵制御を中止する。前記ステップS2で電圧uBが下限値uBMIN および上限値uBMAX の間にあれば、ステップS3で電圧uBに応じた車速制限値vMAX を設定する(図6参照)。そしてステップS4で前輪回転角検出手段S3 により車速vを検出し、続くステップS5で車速vが車速制限値vMAX 未満であれば、ステップS6で自動操舵制御を続行する。一方、車速vが車速制限値vMAX 未満でなければ、前記ステップS7で自動操舵制御を中止する。
【0041】
次に、図8に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
【0042】
第1実施例は、車速vが車速制限値vMAX に接近すると操作段階教示装置11によりドライバーに減速を促すべく警報が発せられたが、第2実施例ではドライバーが自発的な減速を行わなくても、自動制動装置31による減速が実行される。
【0043】
図8に示すように、ブレーキペダル9に負圧ブースタ32を介してマスタシリンダ33が接続されており、マスタシリンダ33とブレーキキャリパ34とを接続する油路35にソレノイドバルブよりなるシャットバルブ36と、マスタシリンダ33側からブレーキキャリパ34側への油圧の伝達のみを許容するチェックバルブ37とが並列に配置される。またシャットバルブ36よりもブレーキキャリパ34寄りの油路35とマスタシリンダ33のリザーバ38とが一対の並列な油路39,40で接続されており、一方の油路39にオイルポンプ41、アキュムレータ42、ソレノイドバルブよりなる増圧バルブ43および絞り44が直列に配置されるとともに、他方の油路40に絞り45およびソレノイドバルブよりなる減圧バルブ46が直列に配置される。前記シャットバルブ36、増圧バルブ43および減圧バルブ46は、制御部22からの指令によって作動する。
【0044】
而して、シャットバルブ36を開弁し、増圧バルブ43および減圧バルブ46を閉弁した状態では、ドライバーがブレーキペダル9に入力した踏力に応じて負圧ブースタ32を介してマスタシリンダ33がブレーキ油圧を発生し、そのブレーキ油圧がブレーキキャリパ34に伝達されて制動力を発生する。一方、シャットバルブ36を閉弁した状態で、増圧バルブ43を開弁して減圧バルブ46を閉弁すれば、アキュムレータ42がブレーキキャリパ34に連通してブレーキ油圧が増圧され、逆に増圧バルブ43を閉弁して減圧バルブ46を開弁すれば、ブレーキキャリパ34がリザーバ38に連通してブレーキ油圧が減圧される。従って、増圧バルブ43および減圧バルブ46を開閉駆動することにより、ドライバーの操作によらずにブレーキキャリパ34に制動力を発生させるとともに、その制動力の大きさを任意に制御することができる。
【0045】
尚、シャットバルブ36を閉弁し、増圧バルブ43および減圧バルブ46を開閉駆動して自動制動を行っているときにドライバーがブレーキペダル9を踏むと、マスタシリンダ33が発生するブレーキ油圧が自動制動のブレーキ油圧よりも大きいときに限り、マスタシリンダ33が発生するブレーキ油圧がチェックバルブ37を介してブレーキキャリパ34に伝達される。
【0046】
以上のように第2実施例によれば、車速vが車速制限値vMAX に接近すると自動制動装置31が作動して車速vを自動的に低下させるので、ドライバーが自発的な制動操作を行わない場合であっても、車速vが車速制限値vMAX 以上になって自動操舵制御が中止されるのを防止することができる。
【0047】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0048】
例えば、実施例では目標位置までの車両Vの移動軌跡が予め記憶部23に記憶されているが、車両Vの現在位置および目標位置から前記移動軌跡を算出することも可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、ステアリングアクチュエータに給電する電源の電圧に基づいて該ステアリングアクチュエータを制御するので、電源の電圧の変動によるステアリングアクチュエータの作動速度の変動を補償して車両の移動軌跡のずれを防止することができる。しかも電源の電圧に基づいて車速制限値を設定し、車速が前記車速制限値以下の場合にステアリングアクチュエータを制御するので、ステアリングアクチュエータの作動速度が車速に追従できないために発生する移動軌跡のずれを防止することができる。
【0052】
また請求項に記載された発明によれば、車両の制動手段を自動的に作動させて車速を車速制限値以下に抑えるので、車速が車速制限値を越えて自動操舵制御が中止されるのを防止することができる。
【0053】
また請求項に記載された発明によれば、電源の電圧が高いほど車速制限値を高く設定するので、移動軌跡にずれが発生しない範囲で最大限の車速を確保して目標位置に達するまでの時間を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】操舵制御装置を備えた車両の全体構成図
【図2】バック駐車/左モードの作用説明図
【図3】モード選択スイッチおよび自動駐車スタートスイッチを示す図
【図4】ステアリングアクチュエータの等価モデルを示す図
【図5】車両の移動距離と転舵角との関係を示すグラフ
【図6】バッテリ電圧と車速制限値との関係を示すグラフ
【図7】作用を説明するフローチャート
【図8】本発明の第2実施例に係る自動制動装置を示す図
【符号の説明】
7 ステアリングアクチュエータ
22 制御部(アクチュエータ制御手段)
221 車速制限手段
23 記憶部(移動軌跡設定手段)
31 自動制動装置
34 ブレーキキャリパ(制動装置)
B バッテリ(電源)
3 前輪回転角検出手段(車速検出手段)
8 電圧検出手段
V 車両
v 車速
MAX 車速制限値
Wf 前輪(車輪)
uB 電圧

Claims (3)

  1. 目標位置までの車両(V)の移動軌跡を記憶または算出する移動軌跡設定手段(23)と、
    車輪(Wf)を転舵するステアリングアクチュエータ(7)と、
    車両(V)が目標位置まで移動する間に移動軌跡設定手段(23)により設定された移動軌跡に基づいてステアリングアクチュエータ(7)を制御するアクチュエータ制御手段(22)と
    前記ステアリングアクチュエータ(7)に給電する電源(B)の電圧(uB)を検出する電圧検出手段(S8 と、
    車速(v)を検出する車速検出手段(S 3 )と、
    前記電圧検出手段(S 8 )で検出した電圧(uB)に基づいて車速制限値(v MAX )を設定する車速制限手段(22 1 )とを備え、
    前記アクチュエータ制御手段(22)は、前記電圧検出手段(S8 )で検出した電圧(uB)に基づいて、前記車速検出手段(S 3 )の検出車速(v)が前記車速制限値(v MAX )以下の場合に前記ステアリングアクチュエータ(7)を制御することを特徴とする、車両の自動操舵装置
  2. 車速(v)が前記車速制限値(vMAX )未満になるように車両(V)の制動手段(34)を自動的に作動させる自動制動装置(31)を備えたことを特徴とする、請求項に記載の車両の自動操舵装置。
  3. 車速制限手段(221 )は電圧検出手段(S8 )で検出した電圧(uB)が高いほど車速制限値(vMAX )を高く設定することを特徴とする、請求項またはに記載の車両の自動操舵装置。
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