JP4091276B2 - 測位装置 - Google Patents
測位装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4091276B2 JP4091276B2 JP2001207696A JP2001207696A JP4091276B2 JP 4091276 B2 JP4091276 B2 JP 4091276B2 JP 2001207696 A JP2001207696 A JP 2001207696A JP 2001207696 A JP2001207696 A JP 2001207696A JP 4091276 B2 JP4091276 B2 JP 4091276B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positioning
- coordinate system
- output
- outputs
- trajectory
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01S—RADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
- G01S19/00—Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
- G01S19/01—Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
- G01S19/13—Receivers
- G01S19/24—Acquisition or tracking or demodulation of signals transmitted by the system
- G01S19/28—Satellite selection
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01S—RADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
- G01S19/00—Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
- G01S19/38—Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system
- G01S19/39—Determining a navigation solution using signals transmitted by a satellite radio beacon positioning system the satellite radio beacon positioning system transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
- G01S19/42—Determining position
- G01S19/421—Determining position by combining or switching between position solutions or signals derived from different satellite radio beacon positioning systems; by combining or switching between position solutions or signals derived from different modes of operation in a single system
- G01S19/426—Determining position by combining or switching between position solutions or signals derived from different satellite radio beacon positioning systems; by combining or switching between position solutions or signals derived from different modes of operation in a single system by combining or switching between position solutions or signals derived from different modes of operation in a single system
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
- Navigation (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、測位衛星や測位衛星に類する装置からの信号を受信して測位を行う測位装置に関するものであり、特に移動体に対して測位を行うものである。以降の記述で測位衛星もしくは衛星と記載したものは、特に記載が無い限り測位衛星に類する装置を含むものとする。
【0002】
【従来の技術】
測位衛星や測位衛星に類する装置からの信号を受信して行う測位において、その精度を支配する要因の一つに衛星配置がある。衛星配置の精度への影響の度合いを『DOP:Dilution of Precision(精度低下率)』と呼ぶが、これは測位衛星の概略軌道情報を用いて計算することが可能である。従来の測位装置においては、測位に使用するための測位衛星を選択する指標としてDOPを用いるものが一般的であった。これは、例えば社団法人日本測量協会発行の『改訂版「GPS測量の基礎」土屋 淳・辻 宏道 著』の第93頁に示されている。
【0003】
従来の測位装置について図面を参照しながら説明する。図10は、従来の測位装置の一部分である測位衛星信号Nチャネル受信機の構成の一例を簡略化して示したものである。
【0004】
図10において、1は測位衛星信号Nチャネル受信機、81はアンテナ、82は増幅器、83はミキサ、84はIF、85はAD変換器、86は相関検出DLL、87はデコーダである。
【0005】
つぎに、従来の測位装置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0006】
各測位衛星からの電波は、ほぼ同一の周波数であるが、固有のデータでCDMA変調されているため相関器で識別が可能である。各衛星からの周波数は、ドップラー効果などにより変動しているため、DLLで追従する必要がある。その後に、デコーダにより各衛星の受信データを得る。
【0007】
検出部分は、デジタル化が可能であるため、通常8チャネルから16チャネル程度の検出回路が同時に動作して個別の測位衛星からの信号に追従が可能である。測位衛星数は、受信機のチャネル数よりも多いので、各チャネルは常に固有の測位衛星に対して追従することはない。従って、受信機のNチャネルの出力には、測位衛星の識別番号も含まれる。受信データには、その他に測位衛星と受信機間の擬似距離ρ、測位衛星の軌道パラメータなどが含まれる。
【0008】
図11は、DOPのひとつであるGDOP(Geometrical DOP:幾何学的精度低下率)の計算方法を示したものである。
【0009】
図11に示した行列Aを一般にデザイン行列と呼ぶ。行列Aの各行は、測位に使用する各測位衛星iに対応している。第一列は、測位衛星iの信号から算出できる擬似距離ρiのx方向の偏微分係数αiである。第二列と第三列は、同様に、y、z方向の偏微分係数βi、γiである。
【0010】
図11において、デザイン行列は4行であるが、これは4つの衛星を用いて測位計算を行うことを示している。測位計算においては、測位衛星数は、4に限定されない。
【0011】
GDOPは、(AT・A)-1の対角要素和の平方根で定義される。ここで、ATは行列Aの転置行列であり、AT・Aは転置行列ATと行列Aの積であり、(AT・A)-1は行列(AT・A)の逆行列である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、このような指標を用いて測位計算の精度を把握していたが、実際には各測位衛星から得られる信号の品質劣化や各測位衛星の軌道情報の劣化などによって、DOPだけでは判定できない精度劣化が存在するという問題点があった。
【0013】
信号の品質劣化とは、例えば測位衛星から直接受信されずに、周囲の障害物に反射して受信された場合や、測位位置における測位衛星の仰角が低い場合に大気圏中の伝搬距離が長いなり伝搬遅延が大きくなる場合などが挙げられる。
【0014】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、DOPとは異なる指標を用いて測位計算の精度を判定することができる測位装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る測位装置は、複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に最も近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力決定器とを備えたものである。
【0016】
この発明の請求項2に係る測位装置は、前記衛星選択器が、前記衛星受信データを組合せた第2の衛星組合せデータを生成する衛星組合せ生成器と、前記第2の衛星組合せデータを用いて、前記衛星受信データに基づいてDOP計算してDOP値を出力するDOP計算器と、前記複数のDOP値を整列させることでその値の大小により部分集合を選択する整列・選択器と、前記整列・選択器の出力を用いて前記衛星組合せ生成器の出力の部分集合を選択して前記複数の衛星組合せデータを出力する組合せデータ選択出力器とを有するものである。
【0017】
この発明の請求項3に係る測位装置は、前記測位出力決定器が、前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に一番近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力選択器と、前記測位出力を用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器とを有するものである。
【0018】
この発明の請求項4に係る測位装置は、前記軌道予測器が、前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、前記第1の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系予測値を出力する軌道計算器と、前記第2の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第2の座標変換器とを有するものである。
【0019】
この発明の請求項5に係る測位装置は、前記軌道計算器が、移動体が等加速度運動をしていることを前提として軌道予測計算を行うものである。
【0020】
この発明の請求項6に係る測位装置は、複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に近い測位結果を複数選択しこれらの値を用いて測位出力を計算して出力する測位出力決定器とを備え、前記測位出力決定器が、前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に近い測位結果を複数選択して選択出力として出力する測位出力複数選択器と、前記測位出力複数選択器からの複数の選択出力を用いて測位位置を計算して測位出力として出力する測位出力計算器と、前記測位出力を用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器とを有するものである。
【0021】
この発明の請求項7に係る測位装置は、前記軌道予測器が、前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、前記第1の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系予測値を出力するとともに、移動体の軌道が現在用いている座標系から変動していることを予測する座標系変動予測値を出力する軌道計算器と、前記第2の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第2の座標変換器と、前記座標系変動予測値に基づいて軌道予測計算に用いる座標系を更新する座標系更新器とを有するものである。
【0022】
この発明の請求項8に係る測位装置は、前記軌道計算器が、移動体が所定の直線上を移動していることを前提として軌道予測計算を行うものである。
【0023】
この発明の請求項9に係る測位装置は、前記座標系更新器が、前記座標系変動予測値を用いて各座標軸と予測される軌道との角度ずれを算出し、これを補償する方向に座標変換行列を回転するような座標系更新変換行列を生成する座標系更新変換行列生成器と、現在の変換行列に前記座標系更新変換行列を適用して変換行列を更新する変換行列更新器とを有するものである。
【0024】
この発明の請求項10に係る測位装置は、複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、前記移動体の速度を検出して速度データを出力する速度検出器と、前記速度データを用いて、前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に最も近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力決定器とを備えたものである。
【0025】
この発明の請求項11に係る測位装置は、前記衛星選択器が、前記衛星受信データを組合せた第2の衛星組合せデータを生成する衛星組合せ生成器と、前記第2の衛星組合せデータを用いて、前記衛星受信データに基づいてDOP計算してDOP値を出力するDOP計算器と、前記複数のDOP値を整列させることでその値の大小により部分集合を選択する整列・選択器と、前記整列・選択器の出力を用いて前記衛星組合せ生成器の出力の部分集合を選択して前記複数の衛星組合せデータを出力する組合せデータ選択出力器とを有するものである。
【0026】
この発明の請求項12に係る測位装置は、前記測位出力決定器が、前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に一番近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力選択器と、前記測位出力、及び前記速度データを用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器とを有するものである。
【0027】
この発明の請求項13に係る測位装置は、前記軌道予測器が、前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、前記速度データの座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系へ変換する第2の座標変換器と、前記第1及び第2の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第3の座標系予測値を出力する軌道計算器と、前記第3の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第3の座標変換器とを有するものである。
【0028】
この発明の請求項14に係る測位装置は、前記軌道計算器が、移動体が等加速度運動をしていることを前提として軌道予測計算を行うものである。
【0029】
この発明の請求項15に係る測位装置は、複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、前記移動体の速度を検出して速度データを出力する速度検出器と、前記速度データを用いて、前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に近い測位結果を複数選択しこられの値を用いて測位出力を計算して出力する測位出力決定器とを備え、前記測位出力決定器が、前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に近い測位結果を複数選択して選択出力として出力する測位出力複数選択器と、前記測位出力複数選択器からの複数の選択出力を用いて測位位置を計算して測位出力として出力する測位出力計算器と、前記測位出力、及び前記速度データを用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器とを有するものである。
【0030】
この発明の請求項16に係る測位装置は、前記軌道予測器が、前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、前記速度データの座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系へ変換する第2の座標変換器と、前記第1及び第2の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第3の座標系予測値を出力するとともに、移動体の軌道が現在用いている座標系から変動していることを予測する座標系変動予測値を出力する軌道計算器と、前記第3の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第3の座標変換器と、前記座標系変動予測値に基づいて軌道予測計算に用いる座標系を更新する座標系更新器とを有するものである。
【0031】
この発明の請求項17に係る測位装置は、前記軌道計算器が、移動体が所定の直線上を移動していることを前提として軌道予測計算を行うものである。
【0032】
この発明の請求項18に係る測位装置は、前記座標系更新器が、前記座標系変動予測値を用いて各座標軸と予測される軌道との角度ずれを算出し、これを補償する方向に座標変換行列を回転するような座標系更新変換行列を生成する座標系更新変換行列生成器と、現在の変換行列に前記座標系更新変換行列を適用して変換行列を更新する変換行列更新器とを有するものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る測位装置について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る測位装置の構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0034】
図1において、1は測位衛星信号Nチャネル受信機、2は衛星選択器、3は測位計算器、4は速度検出器、5は測位出力決定器である。
【0035】
また、同図において、6は測位出力決定器5の出力である測位出力、7−1〜7−Nは測位衛星信号Nチャネル受信機1のN個の出力である衛星受信データ、8−1〜8−Mは衛星選択器2が選択したM個の衛星組合せデータ、9は速度検出器4の出力である速度データ、10−1〜10−Mは測位計算器3の入力8−1〜8−Mに対応したM個の測位結果である。
【0036】
図2は、この実施の形態1に係る測位装置の衛星選択器の構成を示す図である。
【0037】
図2において、11は7衛星受信データ7−1〜7−Nを組合せた8衛星組合せデータを生成する衛星組合せ生成器、12は衛星組合せデータを用いてDOP計算するDOP計算器、13は複数のDOP値を整列させることでその値の大小により部分集合を選択する整列・選択器、14は整列・選択器13の出力を用いて衛星組合せ生成器11の出力の部分集合を選択して出力する組合せデータ選択出力器である。
【0038】
また、同図において、15−1〜15−Pは衛星組合せ生成器11の出力である衛星組合せデータ、16−1〜16−PはDOP計算器12の出力であるDOP値、17は整列・選択器13の出力である選択信号を示す。
【0039】
図3は、この実施の形態1に係る測位装置の測位出力決定器の構成を示す図である。
【0040】
図3において、18は測位結果10−1〜10−Mの中から最適な結果を選択して測位出力6として出力する測位出力選択器、19は測位出力6を入力とする軌道予測器、20は軌道予測器19の出力である予測位置、21−1〜21−Mは測位結果10−1〜10−Mと予測位置20の差分を計算する差分器、22−1〜22−Mは差分器21−1〜21−Mの差分器出力である。
【0041】
図4は、この実施の形態1に係る測位装置の測位出力決定器の軌道予測器の構成を示す図である。
【0042】
図4において、23は測位出力6の座標系を緯度・経度・高さで表現する座標系に変換する座標変換器、24−1〜24−3は軌道予測器19で用いる座標系の3成分に対して適用する軌道計算器、25は軌道計算器24−1〜24−3を適用した座標系から予測位置20の座標系に変換する座標変換器、26は速度データ9の座標系から軌道予測器19で用いる座標系へ変換する座標変換器、27−1〜27−3は座標変換器23の出力である各座標成分測位出力、28−1〜28−3は軌道計算器24−1〜24−3の各座標成分予測値、29−1〜29−3は座標変換器26の出力である各座標成分速度データを示す。
【0043】
図5は、この実施の形態1に係る測位装置の測位出力決定器の軌道予測器の軌道計算器の構成を示す図である。
【0044】
図5において、30−1〜30−4は1サンプル時間の遅延を意味するメモリ、31−1〜31−7は加算器、32−1〜32−7は係数乗算器、33は係数乗算器、34は入力の値に応じて係数乗算器32−1〜32−7の係数を調整する係数32調整器である。
【0045】
各図の信号線において、複数の信号線が存在していることを明確に示したい場合には、斜め線を入れてそれを示している。
【0046】
つぎに、この実施の形態1に係る測位装置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0047】
図1に示すように、衛星選択器2は、測位衛星信号Nチャネル受信機1が受信した衛星受信データ7−1〜7−Nから、測位計算の対象となる衛星の組合せを複数選択して衛星組合せデータ8−1〜8−Mを出力する。
【0048】
測位計算器3は、これらのリストを対象として、つまり衛星受信データ7−1〜7−N、及び衛星組合せデータ8−1〜8−Mに基づいて測位計算を行い、測位結果10−1〜10−Mとして出力する。
【0049】
測位出力決定器5は、過去の測位出力6や速度検出器4の出力である過去および現在の速度データ9を用いて現在の測位装置の位置を予測する。この測位出力決定器5は、予測位置20に最も近いものを測位結果10−1〜10−Mの中から選択して出力する。
【0050】
次に、衛星選択器2の動作を詳細に説明する。
【0051】
図2に示すように、衛星組合せ生成器11は、衛星受信データ7−1〜7−Nの衛星番号(測位衛星の識別番号)を用いて測位するために必要な個数の衛星の組合せを生成した衛星組合せデータ15−1〜15−Pを出力する。これらの信号は、例えば衛星番号1から4の組合せであれば、「1,2,3,4」といったものである。
【0052】
DOP計算器12は、これらの組合せに対して衛星受信データ7−1〜7−Nに含まれる衛星位置情報(測位衛星と受信機間の擬似距離ρ、測位衛星の軌道パラメータなど)に基づいてDOPを計算し、DOP値16−1〜16−Pとして出力する。
【0053】
整列・選択器13は、これらのDOP値をもとにして、最適な測位結果が得られる衛星組合せデータを含むような衛星組合せデータ15−1〜15−Pの部分集合を選択する選択信号17を出力する。これは、例えば1からPまである組合せデータの中から選択する組合せの番号を抽出した番号リストである。選択の方法は、測位が可能であると思われるDOPの範囲に含まれるDOP値16−1〜16−Pを選択し、これに対応した衛星組合せデータを選択する。
【0054】
組合せデータ選択出力器14は、衛星組合せデータ15−1〜15−Pから選択された衛星組合せデータを8−1〜8−Mとして出力する。
【0055】
次に、測位出力決定器5の動作を詳細に説明する。
【0056】
図3に示すように、軌道予測器19は、測位出力6および速度データ9を用いて測位装置の軌道を予測する。差分器21−1〜21−Mは、測位結果10−1〜10−Mと軌道予測器19の出力である予測位置20との差分を計算し差分器出力22−1〜22−Mを出力する。測位出力選択器18は、これらの値を用いて、予測位置20に一番近い測位結果を選択してそれを測位出力6として出力する。
【0057】
次に、軌道予測器19の動作を説明する。
【0058】
軌道を予測する際には適切な座標系を選択することが重要である。図4ではその一例として、地球上の緯度、経度、高さの3方向に座標系を選択した場合の軌道予測器19を示す。座標系を変更することは明らかに容易である。測位出力6と速度データ9をそれぞれ座標変換して各座標軸に対応した軌道計算器24−1〜24−3に入力する。これらの軌道計算器24は、必要と思われるモデルを用いて軌道予測計算を行う。
【0059】
図5は、等加速度運動を想定した軌道計算器の構成を示す図である。
【0060】
図5に示すように、各座標成分27は、測位出力6の各座標成分である。速度成分を予測する部分に各座標成分速度データ29を加算することで、測位出力6だけでは得られない情報を取り込むことが可能になり、予測精度を上げることが可能になる。
【0061】
係数32調整器34は、各座標成分27と各座標成分予測値28との誤差の積分値を入力することで予測精度を見積もることが可能である。この入力を元にして軌道計算器24の係数乗算器32の係数を微調整することにより、さらに予測精度を上げることが可能になる。
【0062】
図4に示すように、軌道予測器19の座標変換器25は、各座標成分予測値28−1〜28−3を座標変換することで、予測位置20を生成して出力する。
【0063】
この軌道予測器19は、過去の測位出力6と過去および現在の速度データ9を用いたモデルに従って現時点の測位位置を予測計算するため、現時点の受信データに含まれる突発的な外乱成分の影響を受けにくい。また、モデルに従った予測計算は高域雑音を除去する事が可能である。これらの効果により、軌道予測器19は、滑らかな測位軌道を出力することが可能になる。これは利用者にとって望ましい。
【0064】
このように、複数の衛星組合せの候補に対して各々測位計算を行い、その測位結果と軌道予測計算による測位時点の予測位置とを比較して最適な測位結果を選択することで、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な高精度測位が実現可能になるという効果がある。さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去可能になるという効果がある。
【0065】
なお、上記実施の形態1では、測位出力決定器5は、過去の測位出力6と、速度検出器4の出力である過去および現在の速度データ9とを用いて現在の測位装置の位置を予測して予測精度を上げている。
【0066】
しかしながら、速度データ9を用いずに、過去の測位出力6だけを用いた測位出力決定器でも、現在の測位装置の位置を予測することができる。この測位出力決定器では、速度データ9に関する、速度検出器4、座標変換器26、及び軌道計算器24の速度成分を予測する部分は不要となり、それぞれを削除すればよい。また、図5に示す測位出力決定器5の軌道計算器24において、速度データ29が入力される係数乗算器32−7の係数を0に設定するだけで、測位出力6だけを用いた測位出力決定器を実現できる。この場合においても、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な測位が実現可能になるという効果がある。さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去可能になるという効果がある。
【0067】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る測位装置について図面を参照しながら説明する。
【0068】
図6は、この実施の形態2に係る測位装置の軌道予測器の構成を示す図である。なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様である。
【0069】
図6において、40は測位出力6を軌道計算器41−1〜41−3で用いる座標系(緯度、経度、及び高さで表現する座標系)に変換する座標変換器、41−1〜41−3は各座標成分に対応して軌道を予測計算する軌道計算器、42は軌道計算器41の出力である各座標成分の予測値を予測位置20に変換する座標変換器、43は速度データ9を軌道計算器41−1〜41−3で用いる座標系(緯度、経度、及び高さで表現する座標系)に変換する座標変換器、44は測位装置の軌道が現在用いている座標系から変動していることを予測するデータを用いて、予測計算に用いる座標系を更新するための座標系更新器である。
【0070】
また、同図において、45−1〜45−3は座標変換器40の出力である各座標成分、46−1〜46−3は軌道計算器41の出力である各座標成分予測値、47−1〜47−3は座標変換器43の出力である各座標成分、48−1〜48−3は軌道計算器41の各出力で、測位装置の軌道が現在用いている座標系から変動していることを予測する座標系変動予測値、49は座標変換器40、座標変換器42、座標変換器43の座標変換データである座標変換指定値、50は座標系更新器44が座標変換指定値49を更新する際にそのタイミングを軌道計算器41に通知する初期化信号である。
【0071】
図7は、この実施の形態2に係る測位装置の軌道計算器の構成を示す図である。
【0072】
図7において、51−1〜51−4は1サンプル時間の遅延を意味するメモリ、52−1〜52−7は加算器、53−1〜53−7は係数乗算器、54は係数乗算器、55は各座標成分45と各座標成分予測値46の誤差を積分することで軌道計算器41の状態を判断し係数乗算器53の係数を調整する係数53調整器、56は係数乗算器、57−1〜57−Kは各座標成分45と各座標成分予測値46の誤差を時系列に蓄積するK個のメモリ、58は係数乗算器56の出力とメモリ57−1〜57−Kの出力を用いて誤差の定常的なオフセットの変化率を計算し、測位装置の軌道と軌道計算に用いている座標軸とのずれを予測する座標系変動予測器である。
【0073】
図8は、この実施の形態2に係る測位装置の座標系更新器の構成を示す図である。
【0074】
図8において、60は座標系更新変換行列生成器、61は変換行列更新器、62は座標系更新変換行列である。
【0075】
つぎに、この実施の形態2に係る測位装置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0076】
図7に示すこの実施の形態2の軌道計算器41が、図5に示す実施の形態1の軌道計算器24と異なっている点は、係数53調整器55に初期化信号50が入力されている点と、座標系変動予測器58の存在である。
【0077】
この係数53調整器55は、軌道計算器41の内部状態を各座標成分45に高速に追従させるために、初期化信号50が入力された時点で、係数乗算器53の係数を短期間増加させる。これによりメモリ51−1〜51−3の状態は各座標成分45を反映することが可能である。
【0078】
座標系変動予測器58は、係数乗算器56の出力とメモリ57−1〜57−Kの出力を用いて誤差の定常的なオフセットの変化率を計算する。誤差がある一定の変化率に従うことは、各座標成分45が想定した軌道すなわち軌道計算器41が採用している座標軸と異なる直線上を移動している可能性を示している。この変化率を算出し、その間に移動した距離または予測速度との比率を用いることで、現在の座標軸と実際軌道との角度ずれを計算することが可能である。座標系変動予測値48−1〜48−3は、このようにして算出して出力される。
【0079】
図8に示す座標系更新変換行列生成器60は、座標系変動予測値48−1〜48−3を用いて各座標軸と予測される軌道との角度ずれを算出し、これを補償する方向に座標変換行列を回転するような座標系更新変換行列62を生成する。また、変換行列更新器61は、現在の変換行列に座標系更新変換行列62を適用して変換行列を更新する。
【0080】
測位装置の軌道が直線的な動作をすると想定される場合は、実際の軌道にあわせた座標系を採用することで、軌道の予測をより正確にすることが可能である。これは外乱がない測位結果が得られると仮定した場合に、軌道計算器41における各座標成分45と各座標成分予測値46の差分が定常的に0となることから説明が可能である。実際の軌道と異なる座標系を採用した軌道計算器41を用いると、各座標軸において定常的な誤差が発生する。
【0081】
従って、この実施の形態2の軌道予測器19は、実施の形態1における軌道予測器19よりも高精度であることが期待できる。
【0082】
このように、軌道予測器19が軌道計算の座標系を実際の軌道の向きに逐次あわせる動作を行うことにより、複数の測位衛星の情報を用いたより高精度な測位結果を出力できるという効果がある。また、この実施の形態2の軌道予測器19は、後述の実施の形態3における軌道予測器19への適用が可能であることも明らかである。
【0083】
なお、上記実施の形態2では、測位出力決定器5は、過去の測位出力6と、速度検出器4の出力である過去および現在の速度データ9とを用いて現在の測位装置の位置を予測して予測精度を上げている。
【0084】
しかしながら、速度データ9を用いずに、過去の測位出力6だけを用いた測位出力決定器でも、現在の測位装置の位置を予測することができる。この測位出力決定器では、速度データ9に関する、速度検出器4、座標変換器43、及び軌道計算器41の速度成分を予測する部分は不要となり、それぞれを削除すればよい。また、図7に示す測位出力決定器5の軌道計算器41において、速度データ47が入力される係数乗算器53−7の係数を0に設定するだけで、測位出力6だけを用いた測位出力決定器を実現できる。この場合においても、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な測位が実現可能になるという効果がある。さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去可能になるという効果がある。
【0085】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る測位装置について図面を参照しながら説明する。
【0086】
図9は、この実施の形態3に係る測位装置の測位出力決定器の構成を示す図である。なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様である。
【0087】
図9において、70は予測位置20に近い測位結果を複数選択して出力する測位出力複数選択器、71は測位出力複数選択器70の複数の選択出力を用いて測位位置を計算して出力する測位出力計算器、72−1〜72−Lは測位出力複数選択器70の選択出力である。
【0088】
上記実施の形態1と異なる点は、予測位置20に最も近い測位結果を一つ選択するのではなく、予測位置20に近い測位結果を複数選択し、これらの値を用いて測位出力6を計算することである。
【0089】
測位出力計算器71は、1つ目の計算例としては、選択出力72−1〜72−Lの平均値を計算して出力する。また、2つ目の計算例としては、選択出力72−1〜72−Lの二乗平均値を計算して出力する。
【0090】
このように、予測位置20に近い複数の測位結果を用いて測位出力6を計算することによって、選択した一つの測位結果に含まれる可能性がある誤差要因を除去することが可能になる。
【0091】
また、複数の測位結果を用いて測位出力を計算することにより、複数の測位衛星の情報を用いたより高精度な測位結果を出力できるという効果がある。また、この実施の形態3の測位出力決定器5は、上記実施の形態2の測位出力決定器5への適用が可能であることも明らかである。
【0092】
なお、上記実施の形態3では、測位出力決定器5は、過去の測位出力6と、速度検出器4の出力である過去および現在の速度データ9とを用いて現在の測位装置の位置を予測して予測精度を上げている。
【0093】
しかしながら、速度データ9を用いずに、過去の測位出力6だけを用いた測位出力決定器でも、現在の測位装置の位置を予測することができる。この測位出力決定器では、速度データ9に関する、速度検出器4等の機器は不要となり、それぞれを削除すればよい。この場合においても、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な測位が実現可能になるという効果がある。さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去可能になるという効果がある。
【0094】
【発明の効果】
この発明の請求項1に係る測位装置は、以上説明したとおり、複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に最も近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力決定器とを備えたので、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な測位が実現でき、さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去することができるという効果を奏する。
【0095】
この発明の請求項2に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記衛星選択器が、前記衛星受信データを組合せた第2の衛星組合せデータを生成する衛星組合せ生成器と、前記第2の衛星組合せデータを用いて、前記衛星受信データに基づいてDOP計算してDOP値を出力するDOP計算器と、前記複数のDOP値を整列させることでその値の大小により部分集合を選択する整列・選択器と、前記整列・選択器の出力を用いて前記衛星組合せ生成器の出力の部分集合を選択して前記複数の衛星組合せデータを出力する組合せデータ選択出力器とを有するので、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な測位が実現でき、さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去することができるという効果を奏する。
【0096】
この発明の請求項3に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記測位出力決定器が、前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に一番近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力選択器と、前記測位出力を用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器とを有するので、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な測位が実現でき、さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去することができるという効果を奏する。
【0097】
この発明の請求項4に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記軌道予測器が、前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、前記第1の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系予測値を出力する軌道計算器と、前記第2の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第2の座標変換器とを有するので、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な測位が実現でき、さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去することができるという効果を奏する。
【0098】
この発明の請求項5に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記軌道計算器が、移動体が等加速度運動をしていることを前提として軌道予測計算を行うので、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な測位が実現でき、さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去することができるという効果を奏する。
【0099】
この発明の請求項6に係る測位装置は、以上説明したとおり、複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に近い測位結果を複数選択しこれらの値を用いて測位出力を計算して出力する測位出力決定器とを備え、前記測位出力決定器が、前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に近い測位結果を複数選択して選択出力として出力する測位出力複数選択器と、前記測位出力複数選択器からの複数の選択出力を用いて測位位置を計算して測位出力として出力する測位出力計算器と、前記測位出力を用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器とを有するので、選択した一つの測位結果に含まれる可能性がある誤差要因を除去することが可能で、また、複数の測位結果を用いて測位出力を計算することにより、複数の測位衛星の情報を用いたより高精度な測位結果を出力できるという効果を奏する。
【0100】
この発明の請求項7に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記軌道予測器が、前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、前記第1の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系予測値を出力するとともに、移動体の軌道が現在用いている座標系から変動していることを予測する座標系変動予測値を出力する軌道計算器と、前記第2の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第2の座標変換器と、前記座標系変動予測値に基づいて軌道予測計算に用いる座標系を更新する座標系更新器とを有するので、複数の測位衛星の情報を用いたより高精度な測位結果を出力できるという効果を奏する。
【0101】
この発明の請求項8に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記軌道計算器が、移動体が所定の直線上を移動していることを前提として軌道予測計算を行うので、複数の測位衛星の情報を用いたより高精度な測位結果を出力できるという効果を奏する。
【0102】
この発明の請求項9に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記座標系更新器が、前記座標系変動予測値を用いて各座標軸と予測される軌道との角度ずれを算出し、これを補償する方向に座標変換行列を回転するような座標系更新変換行列を生成する座標系更新変換行列生成器と、現在の変換行列に前記座標系更新変換行列を適用して変換行列を更新する変換行列更新器とを有するので、複数の測位衛星の情報を用いたより高精度な測位結果を出力できるという効果を奏する。
【0103】
この発明の請求項10に係る測位装置は、以上説明したとおり、複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、前記移動体の速度を検出して速度データを出力する速度検出器と、前記速度データを用いて、前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に最も近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力決定器とを備えたので、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な高精度測位が実現でき、さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去することができるという効果を奏する。
【0104】
この発明の請求項11に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記衛星選択器が、前記衛星受信データを組合せた第2の衛星組合せデータを生成する衛星組合せ生成器と、前記第2の衛星組合せデータを用いて、前記衛星受信データに基づいてDOP計算してDOP値を出力するDOP計算器と、前記複数のDOP値を整列させることでその値の大小により部分集合を選択する整列・選択器と、前記整列・選択器の出力を用いて前記衛星組合せ生成器の出力の部分集合を選択して前記複数の衛星組合せデータを出力する組合せデータ選択出力器とを有するので、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な高精度測位が実現でき、さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去することができるという効果を奏する。
【0105】
この発明の請求項12に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記測位出力決定器が、前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に一番近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力選択器と、前記測位出力、及び前記速度データを用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器とを有するので、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な高精度測位が実現でき、さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去することができるという効果を奏する。
【0106】
この発明の請求項13に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記軌道予測器が、前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、前記速度データの座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系へ変換する第2の座標変換器と、前記第1及び第2の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第3の座標系予測値を出力する軌道計算器と、前記第3の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第3の座標変換器とを有するので、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な高精度測位が実現でき、さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去することができるという効果を奏する。
【0107】
この発明の請求項14に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記軌道計算器が、移動体が等加速度運動をしていることを前提として軌道予測計算を行うので、DOPと相関のない精度劣化などに対しても対応可能な高精度測位が実現でき、さらに、測位装置の軌道予測をすることにより、滑らかな測位軌道を生成することが可能になり、突発的な外乱を除去することができるという効果を奏する。
【0108】
この発明の請求項15に係る測位装置は、以上説明したとおり、複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、前記移動体の速度を検出して速度データを出力する速度検出器と、前記速度データを用いて、前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に近い測位結果を複数選択しこられの値を用いて測位出力を計算して出力する測位出力決定器とを備え、前記測位出力決定器が、前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に近い測位結果を複数選択して選択出力として出力する測位出力複数選択器と、前記測位出力複数選択器からの複数の選択出力を用いて測位位置を計算して測位出力として出力する測位出力計算器と、前記測位出力、及び前記速度データを用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器とを有するので、選択した一つの測位結果に含まれる可能性がある誤差要因を除去することが可能で、また、複数の測位結果を用いて測位出力を計算することにより、複数の測位衛星の情報を用いたより高精度な測位結果を出力できるという効果を奏する。
【0109】
この発明の請求項16に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記軌道予測器が、前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、前記速度データの座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系へ変換する第2の座標変換器と、前記第1及び第2の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第3の座標系予測値を出力するとともに、移動体の軌道が現在用いている座標系から変動していることを予測する座標系変動予測値を出力する軌道計算器と、前記第3の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第3の座標変換器と、前記座標系変動予測値に基づいて軌道予測計算に用いる座標系を更新する座標系更新器とを有するので、複数の測位衛星の情報を用いたより高精度な測位結果を出力できるという効果を奏する。
【0110】
この発明の請求項17に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記軌道計算器が、移動体が所定の直線上を移動していることを前提として軌道予測計算を行うので、複数の測位衛星の情報を用いたより高精度な測位結果を出力できるという効果を奏する。
【0111】
この発明の請求項18に係る測位装置は、以上説明したとおり、前記座標系更新器が、前記座標系変動予測値を用いて各座標軸と予測される軌道との角度ずれを算出し、これを補償する方向に座標変換行列を回転するような座標系更新変換行列を生成する座標系更新変換行列生成器と、現在の変換行列に前記座標系更新変換行列を適用して変換行列を更新する変換行列更新器とを有するので、複数の測位衛星の情報を用いたより高精度な測位結果を出力できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る測位装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る測位装置の衛星選択器の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る測位装置の測位出力決定器の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る測位装置の測位出力決定器の軌道予測器の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る測位装置の測位出力決定器の軌道予測器の軌道計算器の構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る測位装置の測位出力決定器の軌道予測器の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る測位装置の測位出力決定器の軌道予測器の軌道計算器の構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る測位装置の測位出力決定器の軌道予測器の座標系更新器の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る測位装置の測位出力決定器の構成を示すブロック図である。
【図10】 従来の測位衛星信号Nチャネル受信機の構成を示すブロック図である。
【図11】 GDOPの計算方法を示す図である。
【符号の説明】
1 測位衛星信号Nチャネル受信機、2 衛星選択器、3 測位計算器、4 速度検出器、5 測位出力決定器、6 測位出力、7 衛星受信データ、8 衛星組合せデータ、9 速度データ、10 測位結果、11 衛星組合せ生成器、12 DOP計算器、13 整列・選択器、14 組合せデータ選択出力器、15 衛星組合せデータ、16 DOP値、17 選択信号、18 測位出力選択器、19 軌道予測器、20 予測位置、21 差分器、22 差分器出力、23 座標変換器、24 軌道計算器、25 座標変換器、26 座標変換器、27 各座標成分、28 各座標成分予測値、29 各座標成分、30 メモリ、31 加算器、32 係数乗算器、33 係数乗算器、34 係数32調整器、40 座標変換器、41 軌道計算器、42 座標変換器、43 座標変換器、44 座標系更新器、45 各座標成分、46 各座標成分予測値、47 各座標成分、48 座標系変動予測値、49 座標変換指定値、50 初期化信号、51 メモリ、52 加算器、53 係数乗算器、54 係数乗算器、55 係数53調整器、56 係数乗算器、57 メモリ、58 座標系変動予測器、60 座標系更新変換行列生成器、61 変換行列更新器、62 座標系更新変換行列、70 測位出力複数選択器、71 測位出力計算器、72 選択出力。
Claims (18)
- 複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、
前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、
前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、
前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に最も近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力決定器と
を備えたことを特徴とする測位装置。 - 前記衛星選択器は、
前記衛星受信データを組合せた第2の衛星組合せデータを生成する衛星組合せ生成器と、
前記第2の衛星組合せデータを用いて、前記衛星受信データに基づいてDOP計算してDOP値を出力するDOP計算器と、
前記複数のDOP値を整列させることでその値の大小により部分集合を選択する整列・選択器と、
前記整列・選択器の出力を用いて前記衛星組合せ生成器の出力の部分集合を選択して前記複数の衛星組合せデータを出力する組合せデータ選択出力器と
を有することを特徴とする請求項1記載の測位装置。 - 前記測位出力決定器は、
前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に一番近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力選択器と、
前記測位出力を用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、
前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器と
を有することを特徴とする請求項1記載の測位装置。 - 前記軌道予測器は、
前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、
前記第1の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系予測値を出力する軌道計算器と、
前記第2の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第2の座標変換器と
を有することを特徴とする請求項3記載の測位装置。 - 前記軌道計算器は、移動体が等加速度運動をしていることを前提として軌道予測計算を行う
ことを特徴とする請求項4記載の測位装置。 - 複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、
前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、
前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、
前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に近い測位結果を複数選択しこれらの値を用いて測位出力を計算して出力する測位出力決定器とを備え、
前記測位出力決定器は、
前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に近い測位結果を複数選択して選択出力として出力する測位出力複数選択器と、
前記測位出力複数選択器からの複数の選択出力を用いて測位位置を計算して測位出力として出力する測位出力計算器と、
前記測位出力を用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、
前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器とを有する
ことを特徴とする測位装置。 - 前記軌道予測器は、
前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、
前記第1の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系予測値を出力するとともに、移動体の軌道が現在用いている座標系から変動していることを予測する座標系変動予測値を出力する軌道計算器と、
前記第2の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第2の座標変換器と、
前記座標系変動予測値に基づいて軌道予測計算に用いる座標系を更新する座標系更新器と
を有することを特徴とする請求項3又は6記載の測位装置。 - 前記軌道計算器は、移動体が所定の直線上を移動していることを前提として軌道予測計算を行う
ことを特徴とする請求項7記載の測位装置。 - 前記座標系更新器は、
前記座標系変動予測値を用いて各座標軸と予測される軌道との角度ずれを算出し、これを補償する方向に座標変換行列を回転するような座標系更新変換行列を生成する座標系更新変換行列生成器と、
現在の変換行列に前記座標系更新変換行列を適用して変換行列を更新する変換行列更新器と
を有することを特徴とする請求項7記載の測位装置。 - 複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、
前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、
前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、
前記移動体の速度を検出して速度データを出力する速度検出器と、
前記速度データを用いて、前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に最も近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力決定器と
を備えたことを特徴とする測位装置。 - 前記衛星選択器は、
前記衛星受信データを組合せた第2の衛星組合せデータを生成する衛星組合せ生成器と、
前記第2の衛星組合せデータを用いて、前記衛星受信データに基づいてDOP計算してDOP値を出力するDOP計算器と、
前記複数のDOP値を整列させることでその値の大小により部分集合を選択する整列・選択器と、
前記整列・選択器の出力を用いて前記衛星組合せ生成器の出力の部分集合を選択して前記複数の衛星組合せデータを出力する組合せデータ選択出力器と
を有することを特徴とする請求項10記載の測位装置。 - 前記測位出力決定器は、
前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に一番近い測位結果を選択して測位出力として出力する測位出力選択器と、
前記測位出力、及び前記速度データを用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、
前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器と
を有することを特徴とする請求項10記載の測位装置。 - 前記軌道予測器は、
前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、
前記速度データの座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系へ変換する第2の座標変換器と、
前記第1及び第2の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第3の座標系予測値を出力する軌道計算器と、
前記第3の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第3の座標変換器と
を有することを特徴とする請求項12記載の測位装置。 - 前記軌道計算器は、移動体が等加速度運動をしていることを前提として軌道予測計算を行う
ことを特徴とする請求項13記載の測位装置。 - 複数の測位衛星からの信号を受信して衛星受信データを出力する受信機と、
前記衛星受信データに基づいて、測位計算の対象となる測位衛星の組合せを複数選択して複数の衛星組合せデータを出力する衛星選択器と、
前記衛星受信データ、及び前記複数の衛星組合せデータに基づいて測位計算を行い、前記複数の衛星組合せデータに対応した、移動体の複数の測位結果を出力する測位計算器と、
前記移動体の速度を検出して速度データを出力する速度検出器と、
前記速度データを用いて、前記複数の測位結果の中から前記移動体の予測位置に近い測位結果を複数選択しこられの値を用いて測位出力を計算して出力する測位出力決定器とを備え、
前記測位出力決定器は、
前記複数の測位結果、及び前記測位結果と予測位置との差分を用いて、前記予測位置に近い測位結果を複数選択して選択出力として出力する測位出力複数選択器と、
前記測位出力複数選択器からの複数の選択出力を用いて測位位置を計算して測位出力として出力する測位出力計算器と、
前記測位出力、及び前記速度データを用いて移動体の軌道を予測し、前記予測位置を出力する軌道予測器と、
前記測位結果と前記予測位置の差分を計算する差分器とを有する
ことを特徴とする測位装置。 - 前記軌道予測器は、
前記測位出力の座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第1の座標系に変換する第1の座標変換器と、
前記速度データの座標系を緯度、経度、及び高さで表現する第2の座標系へ変換する第2の座標変換器と、
前記第1及び第2の座標系に基づき、所定のモデルを用いて軌道予測計算を行い、緯度、経度、及び高さで表現する第3の座標系予測値を出力するとともに、移動体の軌道が現在用いている座標系から変動していることを予測する座標系変動予測値を出力する軌道計算器と、
前記第3の座標系予測値から前記予測位置の座標系に変換する第3の座標変換器と、
前記座標系変動予測値に基づいて軌道予測計算に用いる座標系を更新する座標系更新器と
を有することを特徴とする請求項12又は15記載の測位装置。 - 前記軌道計算器は、移動体が所定の直線上を移動していることを前提として軌道予測計算を行う
ことを特徴とする請求項16記載の測位装置。 - 前記座標系更新器は、
前記座標系変動予測値を用いて各座標軸と予測される軌道との角度ずれを算出し、これを補償する方向に座標変換行列を回転するような座標系更新変換行列を生成する座標系更新変換行列生成器と、
現在の変換行列に前記座標系更新変換行列を適用して変換行列を更新する変換行列更新器と
を有することを特徴とする請求項16記載の測位装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001207696A JP4091276B2 (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 測位装置 |
US09/984,136 US6917330B2 (en) | 2001-07-09 | 2001-10-29 | Positioning system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001207696A JP4091276B2 (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 測位装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003021673A JP2003021673A (ja) | 2003-01-24 |
JP4091276B2 true JP4091276B2 (ja) | 2008-05-28 |
Family
ID=19043645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001207696A Expired - Fee Related JP4091276B2 (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 測位装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6917330B2 (ja) |
JP (1) | JP4091276B2 (ja) |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100450954B1 (ko) * | 2002-06-12 | 2004-10-02 | 삼성전자주식회사 | 전세계위치확인 시스템에서 최적 위성의 선택방법 및 장치 |
JP4234039B2 (ja) * | 2004-03-05 | 2009-03-04 | アルパイン株式会社 | 衛星測位装置及びナビゲーション装置 |
JP4154609B2 (ja) * | 2004-07-30 | 2008-09-24 | ソニー株式会社 | 衛星信号受信処理装置および衛星信号受信処理方法 |
US20060095234A1 (en) * | 2004-10-29 | 2006-05-04 | Cyril Brignone | Converting between coordinate systems |
JP4791233B2 (ja) * | 2006-04-10 | 2011-10-12 | 三菱電機株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、画像出力装置、画像処理システム |
US8125382B2 (en) | 2006-04-25 | 2012-02-28 | Rx Networks Inc. | Autonomous orbit propagation system and method |
US8493267B2 (en) | 2006-11-10 | 2013-07-23 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for position determination with extended SPS orbit information |
CA2705027C (en) * | 2007-11-09 | 2016-05-31 | Rx Networks Inc. | Autonomous orbit propagation system and method |
US9366763B2 (en) * | 2009-02-04 | 2016-06-14 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for position determination with hybrid SPS orbit data |
GB201100114D0 (en) | 2011-01-05 | 2011-02-16 | Cambridge Silicon Radio Ltd | Determing positiion |
GB2491549A (en) * | 2011-01-05 | 2012-12-12 | Cambridge Silicon Radio Ltd | Satellite subset selection |
GB2487348B (en) | 2011-01-05 | 2018-10-03 | Qualcomm Technologies Int Ltd | Calculation of location in a satellite navigation system with extended convergence zone |
GB2516576B (en) | 2011-01-05 | 2015-05-20 | Cambridge Silicon Radio Ltd | Location Fix From Unknown Position |
KR101437346B1 (ko) * | 2011-05-24 | 2014-09-04 | 이흥수 | Gps 수신기의 위치 계산 방법, 그 방법을 구현하기 위한 프로그램이 기록된 기록매체 및 gps 수신기 |
CN102955162A (zh) * | 2011-08-16 | 2013-03-06 | 神基科技股份有限公司 | 卫星定位方法 |
WO2013192156A1 (en) * | 2012-06-20 | 2013-12-27 | Topcon Positioning Systems, Inc. | Selection of a subset of global navigation satellite system measurements based on relation between shifts in target parameters and sum of residuals |
WO2015145718A1 (ja) | 2014-03-28 | 2015-10-01 | 三菱電機株式会社 | 測位装置 |
ES2879237T3 (es) * | 2014-03-28 | 2021-11-22 | Mitsubishi Electric Corp | Dispositivo de posicionamiento |
CN111247452A (zh) * | 2019-01-24 | 2020-06-05 | 深圳市大疆创新科技有限公司 | 一种定位信息融合方法、装置及智能终端 |
KR20220017264A (ko) * | 2020-08-04 | 2022-02-11 | 삼성전자주식회사 | Gnss에 기초한 이동체의 이동 위치 보정 방법 및 장치. |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2609292B2 (ja) * | 1988-06-22 | 1997-05-14 | 株式会社日立製作所 | Gps測位装置 |
JPH0372285A (ja) | 1989-08-11 | 1991-03-27 | Nissan Motor Co Ltd | 移動体用現在地表示装置 |
JPH03108681A (ja) | 1989-09-22 | 1991-05-08 | Nissan Motor Co Ltd | Gps受信装置 |
JP2536190B2 (ja) | 1989-10-24 | 1996-09-18 | 三菱電機株式会社 | 移動体用ナビゲ―ション装置 |
FR2696851B1 (fr) * | 1992-10-08 | 1994-11-04 | Alcatel Espace | Procédé de calcul de la position d'un mobile par un récepteur GPS. |
US5323163A (en) * | 1993-01-26 | 1994-06-21 | Maki Stanley C | All DOP GPS optimization |
-
2001
- 2001-07-09 JP JP2001207696A patent/JP4091276B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2001-10-29 US US09/984,136 patent/US6917330B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003021673A (ja) | 2003-01-24 |
US20030008666A1 (en) | 2003-01-09 |
US6917330B2 (en) | 2005-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4091276B2 (ja) | 測位装置 | |
CA2645572C (en) | Satellite ephemeris error | |
US10564296B2 (en) | Distributed kalman filter architecture for carrier range ambiguity estimation | |
JP3408600B2 (ja) | 衛星航法システムにおける位置計算方法 | |
JP3408593B2 (ja) | 衛星をベースとするナビゲーションシステムにおいて衛星の位置を予測する方法及び装置 | |
US8134499B2 (en) | Ultra-tightly coupled GPS and inertial navigation system for agile platforms | |
US5543804A (en) | Navagation apparatus with improved attitude determination | |
JP3271977B2 (ja) | 結合された信号追尾チャンネルを備えたナビゲーション受信機 | |
US5862495A (en) | Real time position correction to ground generated spacecraft ephemeris | |
CN108120994B (zh) | 一种基于星载gnss的geo卫星实时定轨方法 | |
WO2001094971A1 (en) | Adaptive gps and ins integration system | |
JPH10221109A (ja) | プラットホームのロール、ピッチおよび機首方位を判断するカルマンフィルタプロセスへの入力のための可観測値を得るための方法および装置 | |
WO2011046866A1 (en) | System and method for compensating for faulty measurements | |
JP2007529010A (ja) | 2周波数の一方で測定データが利用できない場合に短期間バックアップ2周波数ナビゲーションを行なう方法 | |
CN107607971B (zh) | 基于gnss共视时间比对算法的时间频率传递方法及接收机 | |
KR20040076877A (ko) | 위성신호 간섭을 감소시키기 위한 적응 디지털 빔형성기계수 처리기 | |
WO2013080183A9 (en) | A quasi tightly coupled gnss-ins integration process | |
CN116594046B (zh) | 基于低轨卫星信号多普勒误差补偿的运动目标定位方法 | |
US20100103032A1 (en) | Base Data Extrapolator to Operate with a Navigation Receiver in Real-Time Kinematic (RTK) and Differential Global Positioning System ( DGPS) Modes | |
KR101723751B1 (ko) | 위성체의 항법 제어 장치 및 방법 | |
JP7235357B2 (ja) | 測位支援装置、測位支援方法、及びプログラム | |
JP2003270319A (ja) | 衛星測位演算方法およびこれを用いる衛星航法測位装置 | |
EP0277231A1 (en) | Distributed kalman filter | |
Rao et al. | Elevation and position uncertainty based KF model for position accuracy improvement | |
RU2652529C1 (ru) | Способ и устройство фазирования и равносигнально-разностного автосопровождения неэквидистантной цифровой антенной решётки приёма широкополосных сигналов |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060303 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071017 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071030 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |