JP4090005B2 - クリーニング方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被クリーニング物、特に樹脂成形用の金型や電子部品用の配線基板等に付着した付着物を除去する、クリーニング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、樹脂成形用の金型を使用して製造される成形品に対しては、ますます厳しい品質、例えば、寸法精度や表面の外観品位が要求されるようになっている。このことから、金型・成形品間における離型性の向上と、金型表面の効果的なクリーニングとが必要になっている。従来、金型表面をクリーニングするには、回転ブラシ又は往復ブラシと吸引機構とを組み合わせたクリーニング装置が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のクリーニング装置によれば、小型で精密な製品を成形する場合には、成形する際に樹脂成形用の金型のキャビティにおける微小な凹部やコーナー部等に付着した樹脂かす等の成形汚れを、充分に除去することができないという問題があった。
また、半導体チップ等の電子部品をリードフレームやプリント基板等(以下、配線基板という。)に樹脂封止する場合には、金型を使用して樹脂封止することが一般的になっている。この場合には、上述の要因に加えて、成形汚れを充分に除去できない別の要因がある。すなわち、完成品であるパッケージの小型化・薄型化の進展に伴い、パッケージの信頼性を確保するために、配線基板に対する密着性が高い高密着性の樹脂が使用されている。ところが、高密着性の樹脂は金型表面に対する密着性も強いので、金型表面に成形汚れが付着しやすくなるとともに、付着した成形汚れがいっそう除去されにくくなる。
更に、配線基板自体に汚れが付着している場合には、封止用の樹脂と配線基板との間の密着性が低下して、水分の侵入等によってパッケージの信頼性が低下するおそれがある。
これらのことから、成形品の品質を維持するためには、長時間をかけて樹脂成形用の金型をクリーニングする必要があり、また、パッケージの信頼性を向上させるためには、配線基板を充分にクリーニングする必要がある。したがって、樹脂成形工程及び樹脂封止工程の短縮をはかる際に、障害になっていた。
【0004】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、被クリーニング物の表面に付着した付着物を、短時間にかつ充分に除去するクリーニング方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の技術的課題を解決するために、本発明に係るクリーニング方法は、透光窓を有する筐体の内部に設けられたランプを使用して紫外線を発生させるとともに透光窓を介して紫外線を被クリーニング物の表面に照射する工程と、表面と透光窓との間の空間に酸素又はオゾンの少なくとも一方と不活性ガスとを含む酸素含有ガスを供給する工程と、紫外線を酸素含有ガスに照射することにより活性酸素原子を生成する工程と、紫外線を表面に照射することにより該表面に付着した付着物を分解する工程と、分解された付着物と活性酸素原子とを反応させて揮発物を生成する工程と、揮発物を揮発させることにより付着物を除去する工程とを備えているとともに、紫外線はエキシマ光であり、表面と透光窓との間の空間における不活性ガスは、該不活性ガスに対してエキシマ光が吸収されないという特性に基づいて、表面に到達するエキシマ光の減衰を抑制するように作用し、酸素含有ガスを供給する工程では、該酸素含有ガスに含まれる酸素又はオゾンと不活性ガスとの混合比率について、エキシマ光を照射している期間において照射の開始時点よりも後の時点における酸素又はオゾンの混合比率の方が大きくなるようにするとともに、後の時点よりも開始時点における不活性ガスの混合比率の方が大きくなるようにして変化させることを特徴とする。
【0006】
これによれば、第1に、エキシマ光からなる紫外線により、被クリーニング物の表面における付着物、特に有機物の化学結合を切断する。第2に、酸素含有ガスにエキシマ光からなる紫外線を作用させて生成した活性酸素原子を、化学結合が切断された付着物の一部に結合させることにより、付着物を酸化して揮発性物質を生成する。したがって、揮発性物質を揮発させることにより、被クリーニング物の表面における付着物を除去することができる。また、エキシマ光は不活性ガスによっては吸収されないので、表面と透光窓との間の空間における不活性ガスにより、その空間でのエキシマ光の減衰を抑制することができる。また、酸素含有ガスとして、大気を使用することができる。加えて、エキシマ光は、不活性ガスによっては吸収されないので、エキシマ光の照射の開始時点においては、減衰せずに被クリーニング物の表面における付着物を充分に照射する。これにより、付着物の化学結合が切断され、付着物が分解されるプロセスが充分に進行する。そして、開始時点よりも後の時点における酸素又はオゾンの混合比率(濃度)を増加させることにより、エキシマ光が活性酸素原子を大量に生成させる。したがって、表面に付着した付着物を分解する工程と、活性酸素原子を生成する工程とを、好ましい酸素又はオゾンと不活性ガスとの濃度の下で、それぞれ行うことができる。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を、樹脂封止装置に使用される金型をクリーニングする場合を例に、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るクリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置を示す概略正面図である。
【0016】
図1において、1は、被クリーニング物であって、樹脂封止装置が有する金型のうちの下型である。2は下型1に設けられ溶融樹脂が注入される空間であるキャビティ、3は下型1に設けられ溶融樹脂の原料となる樹脂タブレット(図示なし)が載置されるポット、4は下型1に設けられ溶融樹脂を押圧するプランジャである。下型1の型面には、溶融樹脂が硬化して形成された付着物、すなわち有機物からなる成形汚れ5が付着している。下型1と、これに対向して設けられた上型(図示なし)とは、併せてモールドユニット6を構成する。
【0017】
7は、筐体8の内部に設けられ、放電ガスとして、F,Ar,Kr,Xeの元素のうち少なくとも1つを含むガス、例えばキセノン(Xe)ガスが封入されているエキシマランプである。9は、筐体8の下面に設けられた開口に嵌装され、エキシマランプ7が発生させた紫外線、すなわちエキシマ光10を透過させる材質、例えば石英ガラスからなる透光窓である。エキシマランプ7と筐体8と透光窓9とは、併せて光源11を構成する。12は、モールドユニット6の内部であって下型1と光源11との間の空間に、クリーニング効果を向上させるための酸素含有ガスを吐出する、酸素含有ガス用の吐出管である。この吐出管12は、それぞれ酸素含有ガス用の供給管13と電磁弁14とを経由して、純酸素(O)ガスが充填された酸素含有ガス用のボンベ15に配管されている。ここで、光源11と吐出管12とは、例えばガイドレール(図示なし)に取り付けられて、下型1と上型(図示なし)とからなる金型の間において自由に進退することができる。16は、モールドユニット6の上面に設けられ、排気機構(図示なし)に接続された排気管である。
【0018】
本実施形態に係るクリーニング装置の動作、すなわちクリーニング方法を説明する。まず、樹脂封止装置が樹脂封止を行っていない状態、すなわち、金型が型開きしている状態において、光源11と吐出管12とを、ガイドレール(図示なし)に沿って金型の間に移動させる。そして、光源11と吐出管12とを、透光窓9を通過したエキシマ光10が下型1の型面における所望の領域を一様に照射することができる所定の位置で、停止させる。ここで、エキシマ光10の強度低下を防止する観点から、透光窓9と型面との間隙は、できるだけ小さいことが好ましい。
【0019】
次に、エキシマランプ7に、所定の高周波電圧を印加する。このことにより、放電ガスとしてキセノン(Xe)ガスを使用しているエキシマランプ7は、中心波長(ピーク)を172nmとするエキシマ光10を発生する。そして、透光窓9を介して、エキシマ光10を下型1の型面に照射する。ここで、中心波長を中心に極めて狭い範囲の波長、すなわち単一ピーク波長を有するエキシマ光10のエネルギーによって、次のような現象が起きる。
【0020】
第1に、エキシマ光10のエネルギーは、照射された型面の付着物、例えば成形汚れ5のような有機物の化学結合を切断する。このことにより、型面と成形汚れ5との間の密着力を低下させるとともに、成形汚れ5の一部を炭素17及び水素(図示なし)に分解する。
第2に、エキシマ光10は、下型1と光源11との間の空間において、酸素含有ガスに含まれる酸素分子18に吸収される。このときエキシマ光10は、酸素分子18を分解して、励起された酸素原子、すなわち活性酸素原子(O)19と、オゾン(O)20とを生成する。
これらの結果、炭素17及び水素と活性酸素原子19とが反応することによって、揮発性物質であるCO及びHOを生成する。更に、これらのCO及びHOが揮発することにより、成形汚れ5を酸化して揮発させることになる。
【0021】
次に、引き続き、エキシマ光10を照射して成形汚れ5を酸化して揮発させるとともに、排気管16を使用して、型面から除去された物質、すなわち揮発したCO及びHOをモールドユニット6の外部に排出する。また、生成されたオゾン20は人体に有害なので、排気管16を使用して、オゾン20を含む雰囲気をモールドユニット6の外部に排出する。そして、クリーニングに必要な所定の時間だけエキシマ光10を照射した後に、エキシマランプ7を消灯する。
【0022】
以上説明したように、本実施形態によれば、単一ピーク波長を有し光子のエネルギーが大きいエキシマ光10を使用して、ポット3の上部とキャビティ2とを含む下型1の型面を照射する。このことにより、エキシマ光10による成形汚れ5の化学結合の切断・分解と、エキシマ光10により生成された活性酸素原子19が反応することによる成形汚れ5の酸化・揮発とが、並行して進行する。したがって、型面に付着した成形汚れ5を、短時間に、かつ充分に除去することができる。
また、エキシマランプ7を有する光源11と、酸素含有ガスを吐出する吐出管12とを移動させて、下型1の型面を照射する。これにより、樹脂封止装置に組み込まれたクリーニング装置により、下型1をクリーニングすることができる。したがって、樹脂封止用の金型をクリーニングする工程の自動化を図ることができる。
また、所定の時間だけエキシマランプ7を点灯するので、消費エネルギーの低減とエキシマランプ7の長寿命化とを図ることができる。
また、非接触動作によって金型をクリーニングするので、金型表面に対して損傷を与えることなくクリーニングすることができる。
【0023】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を、樹脂封止装置に使用される金型をクリーニングする場合を例に、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るクリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置を示す概略正面図である。
【0024】
本実施形態では、下型1と光源11との間の空間に、酸素含有ガスとして、酸素高濃度ガスである酸素(O)ガスと、不活性ガスである窒素(N)ガスとからなる混合ガスを供給するとともに、その混合ガスにおける酸素濃度、言い換えれば酸素と窒素との混合比を、制御して変化させるものである。
【0025】
図2において、21は、下型1と光源11との間の空間に、酸素含有ガスとして、酸素ガスと窒素ガスとからなる混合ガスを吐出する、酸素含有ガス用の吐出管である。この吐出管21は、酸素含有ガス用の供給管22に配管されている。供給管22は、酸素高濃度ガス用の電磁弁23を介して酸素高濃度ガス用のボンベ24に配管されているとともに、不活性ガス用の電磁弁25を介して不活性ガス用のボンベ26に配管されている。各電磁弁23,25は、それぞれコントローラ27によって制御される。これにより、それぞれのガス流量が制御されて、混合ガスにおける酸素濃度が制御される。
【0026】
図2に示されたクリーニング装置は、エキシマ光10を照射しながら、下型1と光源11との間の空間に酸素含有ガスを吐出する。その際の動作として、次の2つの態様がある。第1の態様は、先に窒素ガスを吐出して、その後に、酸素ガスの混合比率を徐々に増加させて酸素濃度を増加させていく動作である。第2の態様は、先に酸素ガスを吐出して、その後に、窒素ガスの混合比率を徐々に増加させて酸素濃度を減少させていく動作である。
【0027】
第1の態様によれば、エキシマ光10は、窒素によっては吸収されないので、減衰せずに成形汚れ5を充分に照射する。これにより、成形汚れ5の化学結合が切断され、成形汚れ5が炭素17及び水素(図示なし)にまで分解されるプロセスが充分に進行する。その後に、酸素濃度を増加させることにより、エキシマ光10が活性酸素原子(O)19を大量に生成させる。したがって、大量に生成された活性酸素原子19と、分解により成形汚れ5から生成された炭素17及び水素とが充分に反応するので、成形汚れ5を効率よく除去することができる。
【0028】
第2の態様によれば、酸素濃度が高いガスに対してエキシマ光10を照射させるので、活性酸素原子(O)19が大量に生成する。その後に、窒素濃度を増加させることにより、エキシマ光10は窒素によっては吸収されないことから、エキシマ光10が減衰せずに成形汚れ5を充分に照射する。したがって、活性酸素原子19が大量に存在する雰囲気中で、エキシマ光10が成形汚れ5を充分に照射するので、成形汚れ5を効率よく除去することができる。
なお、上述の第1及び第2の態様については、成形汚れ5の付着量や特性等によって、適当に選択して使用すればよい。
【0029】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を、樹脂封止装置に使用される金型をクリーニングする場合を例に、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係るクリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置を示す概略正面図である。
【0030】
本実施形態では、下型1と光源11との間の空間に、酸素含有ガスとして、酸素高濃度ガスである酸素(O)ガスと、不活性ガスである窒素(N)ガスとからなる混合ガスを供給する。更に、供給する際に、酸素ガスと窒素ガスとを、異なる位置において別々に供給するものである。
【0031】
図3において、28は、下型1と光源11との間の空間において、下型1の型面近傍に酸素ガスを吐出する、酸素高濃度ガス用の吐出管である。この吐出管28は、それぞれ酸素高濃度ガス用の供給管29と電磁弁23とを介してボンベ24に配管されている。30は、下型1と光源11との間の空間において、光源11の近傍、特に透光窓9の近傍に窒素ガスを吐出する、不活性ガス用の吐出管である。この吐出管30は、それぞれ不活性ガス用の供給管31と電磁弁25とを介してボンベ26に配管されている。各電磁弁23,25は、それぞれコントローラ27によって制御される。これにより、それぞれのガス流量が制御されて、下型1の型面近傍に吐出される酸素ガスと、光源11の近傍に吐出される窒素ガスとの量が、最適に制御される。
【0032】
図3に示されたクリーニング装置は、次のように動作する。まず、吐出管28により下型1の型面近傍に酸素ガスを吐出し、吐出管30により光源11の近傍に窒素ガスを吐出する。これにより、下型1と光源11との間の空間に存在する混合ガスにおいては、下型1の型面近傍で酸素の高濃度領域が、光源11の近傍で窒素の高濃度領域が、それぞれ発生する。
次に、エキシマランプ7を使用して、エキシマ光10を照射する。このエキシマ光10は、光源11の近傍、すなわち窒素の高濃度領域では吸収されにくいので、ほとんど減衰せずに下型1の型面を照射する。これにより、エキシマ光10が成形汚れ5を充分に照射して、その一部を炭素17及び水素(図示なし)に分解する。また、エキシマ光10が、下型1の型面近傍、すなわち酸素の高濃度領域を充分に照射して、大量の活性酸素原子(O)19を生成させる。
次に、これまでの実施形態と同様に、炭素17及び水素と活性酸素原子19とが反応することにより、揮発性物質であるCO及びHOを生成する。更に、これらのCO及びHOが揮発することにより、成形汚れ5を酸化して揮発させることになる。
【0033】
以上説明したように、本実施形態によれば、下型1の型面近傍に酸素の高濃度領域を発生させ、また、光源11の近傍に窒素の高濃度領域を発生させる。その状態で、エキシマ光10を照射する。これにより、ほとんど減衰されないエキシマ光10が、成形汚れ5を充分に照射するとともに、下型1の型面近傍で大量の活性酸素原子(O)19を生成させる。したがって、大量に生成された活性酸素原子19と、分解により成形汚れ5から生成された炭素17及び水素とが充分に反応するので、成形汚れ5を効率よく除去することができる。
【0034】
なお、本実施形態において、酸素及び窒素の高濃度領域を確実に発生させるには、上述の吐出管28,30を図3のように設ける構成以外に、又は、その構成に加えて、次のような構成を採用することもできる。
第1の構成は、酸素ガスを低温にし、窒素ガスを高温にして供給することである。これにより、図3において、それぞれ酸素ガスは下型1の型面近傍に、窒素ガスは光源11近傍に、いっそう滞留しやすくなる。
第2の構成は、それぞれ吐出管28,30に対向して、酸素ガス用及び窒素ガス用の吸引管を設けることである。これにより、下型1の型面近傍に酸素ガスの層流を、光源11の近傍に窒素ガスの層流を、それぞれ生成することになる。
第3の構成は、図3の吐出管28,30に代えて、それぞれエキシマランプ7と平行に、酸素高濃度ガス用のパイプと不活性ガス用のパイプとを設けることである。そして、各パイプに設けられたノズルを使用して、酸素高濃度ガス用のパイプからは下型1の型面に向かって酸素ガスを、不活性ガス用のパイプからは透光窓9に向かって窒素ガスを、それぞれ吐出する。また、各パイプが紫外線の照射を妨げないように、各パイプを適宜移動させてもよい。
第4の構成は、下型1の型面近傍に酸素ガスを貯留する囲いを設けることである。この場合には、窒素ガスを筐体8の内部に封入しておいてもよい。これによっても、エキシマランプ7の近傍に窒素の高濃度領域を、下型1の型面近傍に酸素の高濃度領域を、それぞれ生成することができる。
【0035】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態を、樹脂封止装置に使用される金型をクリーニングする場合を例に、図4と図5とを参照して説明する。本実施形態は、下型1と光源11との間の空間である被照射空間に、様々な形態のエネルギーを印加するものである。そして、下型1の型面近傍において、より大量の活性酸素原子を存在させることにより、クリーニングの効率化を図ることとしている。
図4(A),(B)は、本実施形態に係る各クリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置において、被照射空間にレーザを照射する状態と、被照射空間に高周波電圧を印加した状態とを、それぞれ示す概略正面図である。
【0036】
図4(A)において、吐出管12が被照射空間に酸素含有ガス32を吐出している状態で、被照射空間に、又は下型1の型面に対してレーザ33を照射する。これにより、被照射空間において、レーザ33によるエネルギーが印加されてプラズマに近い状態が発生して、酸素分子が活性酸素原子に分解される。また、上述の各実施形態と同様に、被照射空間にエキシマ光10を照射するので、これによっても活性酸素原子を生成させる。したがって、活性酸素原子の発生効率が高くなるので、下型1の型面に付着した成形汚れを、いっそう効率的に除去することができる。
【0037】
図4(B)において、吐出管12が被照射空間に酸素含有ガス32を吐出している状態で、被照射空間に対して、相対向する電極34と高周波電源35とを使用して、高周波電圧を印加する。これにより、被照射空間において、高周波電圧によるエネルギーが印加されてプラズマに近い状態が発生して、酸素分子が活性酸素原子に分解される。また、上述の各実施形態と同様に、被照射空間にエキシマ光10を照射するので、これによっても活性酸素原子を生成させる。したがって、活性酸素原子の発生効率が高くなるので、下型1の型面に付着した成形汚れを、いっそう効率的に除去することができる。また、下型1と筐体8とを、又は下型1と筐体8に取り付けられた金属板とを、それぞれ高周波電圧を印加するための電極として使用することもできる。
【0038】
なお、図4(A),(B)においては、下型1と光源11との間の空間に、電界、磁界、又は電磁場を形成してもよい。この場合には、レーザ33又は高周波電圧によって発生しうる荷電粒子が、電界、磁界、又は電磁場によって拘束される。したがって、電界、磁界、又は電磁場を適当に形成することにより、荷電粒子を下型1の型面近傍に滞留させることができる。そして、滞留した荷電粒子の少なくとも一部から活性酸素原子が生成されるので、クリーニングの効率化を図ることができる。
【0039】
図5(A),(B)は、本実施形態に係る各クリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置において、被照射空間において下型に向けてダウンフローガスを吐出する状態と、被照射空間に超音波を印加した状態とを、それぞれ示す概略正面図である。
【0040】
図5(A)において、上述の各実施形態と同様に、吐出管12が被照射空間に酸素含有ガス32を吐出している状態で、被照射空間にエキシマ光10を照射する。この状態で、ダウンフローガス用の吐出管36を使用して、下型1に向けてダウンフローガス37を吐出する。すなわち、被照射空間には、下向きの流体エネルギーが印加されたことになる。これにより、被照射空間において、エキシマ光10を照射することにより生成された活性酸素原子が、ダウンフローガス37の流体エネルギーによって下型1の型面近傍に移動する。したがって、下型1の型面近傍において活性酸素原子の濃度が高くなるので、下型1の型面に付着した成形汚れを、いっそう効率的に除去することができる。
なお、ダウンフローガス37は、活性酸素原子を生成する効率を更に高めるために、大気、酸素ガス、オゾンガス等の酸素含有ガスであることが好ましい。
【0041】
図5(B)において、上述の各実施形態と同様に、吐出管12が被照射空間に酸素含有ガス32を吐出している状態で、被照射空間にエキシマ光10を照射する。この状態で、超音波発生器38を使用して、下型1に向けて超音波39を吐出する。すなわち、被照射空間には、下向きの超音波エネルギーが印加されたことになる。これにより、被照射空間において、エキシマ光10を照射することにより生成された活性酸素原子が、超音波39による下向きの超音波エネルギーによって下型1の型面近傍に移動する。したがって、下型1の型面近傍において活性酸素原子の濃度が高くなるので、下型1の型面に付着した成形汚れを、いっそう効率的に除去することができる。
また、超音波39自体のエアーナイフ効果によっても、下型1の型面とこれに付着した成形汚れとの間の密着力を低下させる。これによっても、下型1の型面から、成形汚れをいっそう効率的に除去することができる。
【0042】
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態を、樹脂封止装置に使用される金型をクリーニングする場合を例に、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係るクリーニング装置が、樹脂封止装置の上型と下型とを同時にクリーニングする状態を示す概略正面図である。
図6において、40は、下型1に対向して設けられた樹脂封止用の金型、すなわち上型である。41は、上型40に設けられ溶融樹脂が分岐する空間であるカルである。42は、上型40に設けられ溶融樹脂が注入される空間であるキャビティである。43は、筐体8の上下両面に透光窓9が設けられた光源である。また、吐出管12が、下型1と光源43との間の空間、及び上型40と光源43との間の空間の双方に酸素含有ガスを吐出するように、設けられている。
【0043】
本実施形態によれば、上下両方向を同時に照射することができる光源43と、下型1と光源43との間の空間、及び上型40と光源43との間の空間の双方に酸素含有ガスを吐出する吐出管12とを使用する。これにより、図1に示された光源43と吐出管12とを反転させることなく、下型1と上型40とを同時にクリーニングすることができる。したがって、下型1と上型40とを短時間にクリーニングすることができる。
【0044】
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態を、樹脂封止装置に使用される金型をクリーニングする場合を例に、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係るクリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置を示す概略正面図である。
【0045】
本実施形態では、下型1と光源11との間の空間を、モールドユニット6の外部から吸引機構により低圧にして、クリーニングを行う。図7において、VACは、モールドユニット6の外部に設けられた、例えば真空ポンプからなる吸引機構である。44は、吸引機構VACに接続され、モールドユニット6内部の空間を減圧する吸引管である。
【0046】
本実施形態によれば、モールドユニット6内部の空間を減圧することにより、その空間における酸素の濃度が低下するので、生成される活性酸素原子の量は減少する。その反面、酸素の濃度が低下することから、エキシマ光10が、吸収されにくくなる、すなわち減衰しにくくなるので、下型1の型面に到達する光量は増加する。また、生成された活性酸素原子の平均自由工程が増大する。したがって、これら2つの効果により、活性酸素原子の生成量減少を補って、クリーニングの効果を高めることができる。なお、本実施形態において、モールドユニット6内部の空間をどの程度の気圧にまで減圧するかについては、成形汚れ5の付着量や特性等によって最適な条件を見出して、その条件を適用すればよい。
【0047】
なお、第1〜第4、及び第6の実施形態において、上型(図示なし)をクリーニングする場合には、光源11と各吐出管とを反転させればよい。これにより、上型の型面が光源11により照射され、上型と光源11との間の空間に各吐出管により酸素含有ガスが吐出されるので、上型の型面をクリーニングすることができる。
【0048】
また、被クリーニング物として、樹脂封止装置の金型のみならず、樹脂成形用の金型を、エキシマ光によって照射してもよい。
また、金型のみならず、電子部品が装着される前のリードフレームやプリント基板等の配線基板や、電子部品が装着された後の配線基板を、エキシマ光によって照射してもよい。これにより、配線基板上の付着物を除去することができる。したがって、電子部品と配線基板との間の密着性を向上させるとともに、電子部品と配線基板とが有する電極間の電気的接続、例えばワイヤやバンプによる電気的接続の信頼性を向上させることができる。また、樹脂封止する際に、配線基板と封止樹脂との間の密着性を向上させる。したがって、パッケージにおいて水分の侵入を防止するので、パッケージの信頼性を向上させることができる。
特に、プリント基板等のように傷がつきやすい被クリーニング物に対しては、エキシマ光を使用して非接触でクリーニングするので、被クリーニング物の損傷を防止することができる。
また、エキシマランプ自体による発熱が極めて小さく、透光窓の温度は、連続して点灯している状態でも40℃程度である。したがって、熱に弱い材質からなる配線基板に対しても、熱による損傷を与えることなくクリーニングすることができる。
【0049】
また、エキシマランプは、高周波電圧の印加/遮断によって、瞬間的に点灯/消灯させることができる。これを利用して、エキシマランプに対して高周波電圧を間欠的に印加することにより、パルス状にエキシマ光を照射してもよい。この場合には、点灯するたびに、エキシマ光のエネルギーによって被クリーニング物の表面と付着物との間の密着性を低下させるとともに、密着性が低下した物質に活性原子状酸素を作用させることになる。したがって、更に短時間に被クリーニング物をクリーニングすることができる。
【0050】
また、エキシマランプの本数は、被クリーニング物の大きさに応じて適宜増減することが好ましい。例えば、樹脂封止用の金型をクリーニングする場合には、複数本のエキシマランプを平行に設けて、型面の全面を一様に照射できるようにすればよい。また、配線基板のうち、細長い形状を有するリードフレームをクリーニングする場合には、1本のエキシマランプを使用してもよい。
また、本発明によれば、大面積を一括して照射することによって、被クリーニング物をクリーニングすることができる。この点で、本発明は、レーザを使用してごく狭い領域を照射させ、更にレーザをスキャンさせて被クリーニング物をクリーニングする構成に比較して、顕著な利点を有するといえる。
【0051】
また、放電ガスとしては、キセノン(Xe)ガスに限らず別のガスを使用してもよい。例えば、それぞれ、フッ素(F)ガスを使用した場合には中心波長が153nm、クリプトン(Cr)ガスを使用した場合には中心波長が146nm、アルゴン(Ar)ガスを使用した場合には中心波長が126nmであるエキシマ光を発生する。また、クリプトン/塩素(Kr/Cl)ガスを使用した場合には中心波長が222nmであるエキシマ光を発生する。これらのエキシマ光を使用して、被クリーニング物をクリーニングすることもできる。
加えて、例えば低圧水銀ランプが発生させた紫外線、すなわち、エキシマ光以外の紫外線を使用してもよい。この場合においても、紫外線により、成形汚れの化学結合が切断されるとともに、活性酸素原子が生成される。したがって、同様のクリーニング効果を得ることができる。
【0052】
また、ヒータ、赤外線照射機構、レーザ照射機構等を使用して、被クリーニング物に熱エネルギーを印加してもよい。これにより、被クリーニング物の表面が加熱されるので、表面における付着物の分子結合が熱振動により活性化される。したがって、付着物が除去されやすくなるので、クリーニングの効率化を図ることができる。
【0053】
また、被クリーニング物に超音波エネルギー等の振動エネルギーを印加してもよい。これによっても、被クリーニング物の表面における付着物が除去されやすくなるので、クリーニングの効率化を図ることができる。
【0054】
また、酸素含有ガスとしては、純酸素(O)ガス以外に、所定の濃度の酸素ガスを使用してもよく、酸素原子を含むガスを使用してもよい。例えば、オゾン(O)ガス、酸素とオゾンとの混合ガス、更に、酸素と窒素(N)とを主成分とする大気を使用することができる。
また、酸素高濃度ガスとして、オゾンガスを使用してもよい。更に、窒素ガスに代えて、窒素ガス以外の不活性ガス、例えばアルゴン(Ar)ガスを使用してもよい。
【0055】
また、石英ガラスからなる透光窓9は、高温の状態では紫外線の透過率が低下する。これを防止するために、酸素含有ガス等のガスを常温で又は冷却した状態で、少なくともガスの一部が透光窓9に沿って流動するようにしてもよい。これにより、透光窓9が冷却されるので、高温の状態でも紫外線の透過率が維持される。
【0056】
また、例えば石英ガラスからなる集光用レンズを使用して、エキシマ光を集光することもできる。この場合には、特に成形汚れのひどい部分にエキシマ光を集中的に照射することにより、成形汚れの程度に応じてエキシマ光を照射することになる。したがって、クリーニングの効率化を図ることができる。
【0057】
また、上述の各実施形態で説明したガスの吐出方法は、一例にすぎない。例えば、エキシマランプとは平行に、かつエキシマ光の照射を妨げないようにしてパイプを設け、そのパイプに設けたノズルから、金型の型面に向けてガスを吐出させてもよい。
【0058】
また、変形例として、エキシマ光によって被クリーニング物を照射する前後の少なくともいずれかに、その表面を、ブラシ等を使用してクリーニングすることもできる。例えば、光源11が金型の間に進退する際に、光源11に併設したブラシ等を使用してもよい。
図8は、本変形例に係るクリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置の要部を示す概略正面図である。図8において、45はガイドレール、46は光源とガスの吐出管とを有する照射・ガス吐出ユニット、47はブラシ48が設けられたブラシユニット、49は基板50を吸着してこれをモールドユニット6に対して搬送する搬送ユニットである。51は、照射・ガス吐出ユニット46、ブラシユニット47、及び搬送ユニット49が連結して設けられたクリーニングユニットである。
本変形例によれば、ブラシ48による物理的なクリーニングを追加して行うことにより、クリーニングの効果を一層高めることができる。また、照射・ガス吐出ユニット46とブラシユニット47と搬送ユニット49とを連結して、一体的に動作させる。これにより、基板50の搬送工程、又は完成したパッケージの搬出工程と同時に金型のクリーニングを行うので、クリーニングの効率を一層高めることができる。
【0059】
また、本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に変更・選択して採用できるものである。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、エキシマ光を照射することによって、被クリーニング物の表面における付着物、特に有機物の化学結合を切断する。また、酸素含有ガスにエキシマ光を作用させて生成した活性酸素原子を、化学結合が切断された付着物の一部に結合させることにより、付着物を酸化して揮発性物質を生成する。したがって、揮発性物質を揮発させることにより、被クリーニング物の表面における付着物を除去することができる。
また、活性酸素原子を生成する工程と、表面に付着した付着物を分解する工程とを、好ましい酸素又はオゾンの濃度の下でそれぞれ行うことができるので、被クリーニング物の表面における付着物を効率よく除去することができる。
また、光源の近傍では不活性ガスの濃度が高いことから、エキシマ光が減衰されにくいので、被クリーニング物の表面に到達するエキシマ光の光量を増加させる。加えて、被クリーニング物の近傍では、酸素濃度が高いので、活性酸素原子を大量に生成する。これらにより、被クリーニング物の表面における付着物を、効率よく除去することができる。
したがって、本発明は、被クリーニング物の表面に付着した付着物を短時間にかつ充分に除去するクリーニング方法を提供できるという優れた実用的な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るクリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置を示す概略正面図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係るクリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置を示す概略正面図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態に係るクリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置を示す概略正面図である。
【図4】 (A),(B)は、本発明の第4の実施形態に係る各クリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置において、被照射空間にレーザを照射する状態と、被照射空間に高周波電圧を印加した状態とを、それぞれ示す概略正面図である。
【図5】 (A),(B)は、本発明の第4の実施形態に係る各クリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置において、被照射空間において下型に向けてダウンフローガスを吐出する状態と、被照射空間に超音波を印加した状態とを、それぞれ示す概略正面図である。
【図6】 本発明の第5の実施形態に係るクリーニング装置が、樹脂封止装置の上型と下型とを同時にクリーニングする状態を示す概略正面図である。
【図7】 本発明の第6の実施形態に係るクリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置を示す概略正面図である。
【図8】 本発明の変形例に係るクリーニング装置を取り付けた樹脂封止装置の要部を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 下型(被クリーニング物)
2,42 キャビティ
3 ポット
4 プランジャ
5 成形汚れ(付着物)
6 モールドユニット
7 エキシマランプ
8 筐体
9 透光窓
10 エキシマ光
11,43 光源(発光手段)
12,21,36 吐出管
28 吐出管(第1の供給手段)
30 吐出管(第2の供給手段)
13,22,29,31 供給管
14,23,25 電磁弁
15,24,26 ボンベ
16 排気管(排出手段)
17 炭素
18 酸素分子
19 活性酸素原子
20 オゾン
27 コントローラ
32 酸素含有ガス
33 レーザ
34 電極
35 高周波電源
37 ダウンフローガス
38 超音波発生器
39 超音波
40 上型(被クリーニング物)
41 カル
44 吸引管
45 ガイドレール
46 照射・ガス吐出ユニット
47 ブラシユニット
48 ブラシ
49 搬送ユニット
50 基板
51 クリーニングユニット
VAC 吸引機構

Claims (1)

  1. 透光窓を有する筐体の内部に設けられたランプを使用して紫外線を発生させるとともに前記透光窓を介して前記紫外線を被クリーニング物の表面に照射する工程と、
    前記表面と前記透光窓との間の空間に酸素又はオゾンの少なくとも一方と不活性ガスとを含む酸素含有ガスを供給する工程と、
    前記紫外線を前記酸素含有ガスに照射することにより活性酸素原子を生成する工程と、
    前記紫外線を前記表面に照射することにより該表面に付着した付着物を分解する工程と、
    前記分解された付着物と前記活性酸素原子とを反応させて揮発物を生成する工程と、
    前記揮発物を揮発させることにより前記付着物を除去する工程とを備えているとともに、
    前記紫外線はエキシマ光であり、
    前記表面と前記透光窓との間の空間における不活性ガスは、該不活性ガスに対して前記エキシマ光が吸収されないという特性に基づいて、前記表面に到達する前記エキシマ光の減衰を抑制するように作用し、
    前記酸素含有ガスを供給する工程では、該酸素含有ガスに含まれる前記酸素又はオゾンと前記不活性ガスとの混合比率について、前記エキシマ光を照射している期間において照射の開始時点よりも後の時点における前記酸素又はオゾンの混合比率の方が大きくなるようにするとともに、前記後の時点よりも前記開始時点における前記不活性ガスの混合比率の方が大きくなるようにして変化させることを特徴とするクリーニング方法。
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