JP4089005B2 - コーター装置 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、テープ状のベース紙表面に感熱塗料等を直接塗工した加工紙等を連続して製造するためのコーター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、感熱紙等の加工紙は、例えば、図4に示すようなコーター装置(DFコーター( Direct-Fountain-Coater )装置)によって製造されている。
【0003】
図示するように、このコーター装置は、テープ状のベース紙Bが巻き付けられた繰出しロール1と、この繰出しロール1から繰り出されるベース紙Bを巻き取る巻取りローラ2と、これら繰出しロール1と巻取りローラ2間を略水平に案内する一対の案内ローラ3,3と、これら案内ローラ3,3間に位置する塗工部4と、定着部5とから主に構成されており、この塗工部4によって案内ローラ3,3間を略水平に流れるベース紙Bの上方から感熱剤等の塗工液を膜状に滴らせてベース紙Bの上面に塗工膜Lを塗工した後、その下流側に位置する加熱ヒータ等の定着部5によってこの塗工膜Lをベース紙Bの上面に連続的に定着させるようにしたものである。
【0004】
また、このベース紙Bの搬送速度(流れ速度)は、加工紙の製造効率を高めるために約1000m/minの高速で搬送されているため、このベース紙Bの表面には下流側に向かって流れる同伴空気流Aが発生することがあり、その結果、塗工膜Lが大きく乱されて良好な塗工が行えず、加工紙の品質を低下させることがある。
【0005】
そのため、従来では図4及び図5に示すように、ベース紙Bの塗工箇所P上流側に板状のブレード6を設け、そのブレード6の下端部を塗工面であるベース紙B上面に押し当てて少なくともベース紙B上面に発生する同伴空気流Aを遮断するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなベース紙B上面にブレード6を押し当てる方法の場合、ベース紙Bの紙質によっては、図5に示すようにブレード6とベース紙Bが擦れ合うことにより、その接触面から紙粉が発生し、これが飛散して塗工膜L中に混入して塗工膜Lを乱したり、その性状に悪影響を与えるなどの問題があった。
【0007】
一方、この同伴空気流Aは、ブレード6とベース紙Bとの間隙が充分小さければ、非接触状態であっても充分抑制されるが、ブレード6に衝突した同伴空気流Aがブレード6の先端で圧縮されてベース紙Bを下方に押し下げるように作用するため、ベース紙Bがブレード6を起点としてその下流側で上下に波打つことがあり、この結果、塗工に悪影響を与えるといった問題があった。
【0008】
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、ベース紙表面に発生する同伴空気流を確実に遮断すると共に、紙粉の発生等の不都合を未然に抑制できる新規なコーター装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、略水平に流れるテープ状のベース紙上面に塗工液を膜状に連続して流下して塗工するコーター装置であって、上記ベース紙の表面に発生する同伴空気流を遮断すべく、上記塗工液の塗工箇所上流側にエアカット部材を設けてなり、上記エアカット部材は、上記ベース紙を上下から非接触に挟むように位置する一対のエアカット体からなると共に、これら各エアカット体の上記ベース紙側の面に、それぞれ上記ベース紙の上流側を底辺とし下流側を頂点とした断面くさび状のキャビティを上下対称に位置するように複数形成し、かつそれらキャビティを上記ベース紙の長さ方向に配列するように形成したものである。
【0010】
このように構成することで、ベース紙の搬送に伴って発生する同伴空気流がこのキャビティによって効果的に遮断されると共に、この同伴空気が各キャビティ先端で圧縮されてベース紙を空気ベアリングの如く上下から非接触状態に保持するようになるため、ベース紙との接触によって発生する紙粉Wを未然に防止できると同時にベース紙Bの波動も効果的に抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施する好適一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1及び図2は本発明に係るコーター装置(DFコーター装置)の実施の一形態を示したものである。尚、図中、Bは上流側の案内ローラ3から略水平方向に搬送(流れる)テープ状のベース紙、4はこのベース紙Bの上面に塗工膜(塗工液)Lを流下して連続塗工する塗工部である。
【0013】
図示するように、本発明のコーター装置に用いるエアカット部材7は、塗工膜Lの塗工箇所P上流側のベース紙Bを上下から非接触に挟むように、すなわち、一定の間隔を隔てて位置する一対のエアカット体8a,8bからなっている。
【0014】
また、このエアカット体8a,8bの各ベース紙B側には、ベース紙Bの幅方向に延びる断面くさび状をした3つのキャビティ9a,9b,9cがそれぞれベース紙Bの長さ方向に配列するように形成されている。これらキャビティ9a,9b,9cは、それぞれその断面がくさび状、詳しく言い換えれば、ベース紙Bの上流側を底辺とし下流側を頂点とした二等辺三角形をその垂線から上下に二等分したような形状に形成されており、それぞれ垂線の部分に位置するベース紙Bを挟んで上下対称にかつ非接触状態で位置するように形成されている。
【0015】
そして、このような構成をしたエアカット部材7にあっては、図3に示すように、先ず、ベース紙Bの搬送に伴ってこのエアカット部材7の上流側から流れてくるベース紙B上面側の同伴空気流A1は、ベース紙Bの上部に位置するエアカット体8a内の上流側キャビティ9aの先端側に流れるに従って徐々に上下に圧縮されてベース紙Bを下方に押し下げようとする力が発生する。
【0016】
これによって、同伴空気流A1が効果的に遮断されることは勿論、エアカット体8a側のキャビティ9a先端とベース紙Bとの接触も防止され、従来のようにベース紙Bとエアカット部材7(ブレード6)との摩擦による紙粉の発生を未然に防止することができる。
【0017】
一方、このベース紙B下面側でも上面側と同様に同伴空気流A1が発生し、これがベース紙Bの下部に位置するエアカット体8b内の上流側キャビティ9a内に流れ込んで圧縮され、ベース紙Bを上方に押し上げようとする力が発生する。
【0018】
これによって、エアカット体8a側のキャビティ9a先端とベース紙Bとにおいてもそれらの接触が防止されると共に、両側の圧縮空気の力が相殺されて、図示するように、上下上流側キャビティ9a,9a間の隙間に浮ぶように非接触状態に保持されることになる。尚、図示矢印に示すように、これら上流側キャビティ9a,9aの先端に発生した圧縮空気は、その後、次々と流れてくる同伴空気流A1によって上流側の各キャビティ9a,9aの斜面に沿って上流側に戻され、その端部から大気中に放出されることになる。
【0019】
次に、この上流側キャビティ9aの下流側に位置する中間キャビティ9b,9b内でも同様にベース紙Bの流れに伴ってその上下面にそれぞれ別の同伴空気流A2,A2が発生し、これが中間キャビティ9b,9bの先端部でそれぞれ圧縮されることによって上記と同様、ベース紙Bを離間させ、中間キャビティ9b,9bの先端部とベース紙Bとの接触が防止されると共に、両側の圧縮空気の力が相殺されて図示するように上下中間キャビティ9b,9b先端間の隙間に浮ぶように非接触状態に保持されることになる。尚、この中間キャビティ9b,9b内では、上流側キャビティ9a,9aと異なり、新たな空気の流入が殆どないことから上下中間キャビティ9b,9bの先端に溜まった圧縮空気は、図示するように、その後、それぞれの斜面部を上流側に戻された後、再び、ベース紙Bの流れに伴って同伴空気流A2,A2となり、上下中間キャビティ9b,9bの先端側に流れる循環流となる。また、ここで発生する同伴空気流A2,A2は上流側キャビティ9a側に比べて搬送距離が短いことから、上流側キャビティ9a側に流れ込む同伴空気流A1に比べてその流量及び速度も大幅に小さいことはいうまでもない。
【0020】
そして、この中間キャビティ9b,9bの下流側の下流側キャビティ9c,9c内においても、同様に別の同伴空気流Ac,Acが発生することにより、ベース紙Bが下流側キャビティ9c,9c先端間の隙間に浮ぶように非接触状態に保持されることになる。
【0021】
このように、本発明のコーター装置に用いるエアカット部材7は、断面くさび状のキャビティを有するエアカット体8,8をベース紙Bを一定の間隔を隔てて上下から挟むように位置させてなるものであるため、ベース紙Bの搬送に伴って発生する同伴空気流を効果的に遮断(エアカット)できることは勿論、ベース紙Bを空気ベアリングの如く非接触状態に保持することができるため、ベース紙Bとの接触によって発生する紙粉を未然に防止できると共にベース紙Bの波動も同時に効果的に抑制することができる。
【0022】
尚、本実施の形態では、3つのキャビティ9a,9b,9cを備えた例で説明したが、このキャビティは少なくとも一つ以上設置されていれば、上述した効果を発揮することが可能であり、その数は本実施の形態に限定されるものでないことは勿論である。
【0023】
しかしながら、この同伴空気流Aの流量や流速はベース紙Bの上下で常に一定であるとは限られず、ある程度の変動があるため、一つのキャビティのみを設けた場合では、その変動によってベース紙Bが上下に細かく波打つように動くことが考えられる。そのため、このキャビティ9の数はできるだけ多く形成することが望ましく、そのようにすることによって上流側のキャビティ9でベース紙Bが上下に波打った場合でも、その下流側のキャビティでその波動が徐々に抑制されることになるからである。
【0024】
一方、このエアカット部材7の下流側においても、ベース紙Bの流れに伴って新たな同伴空気流が発生することが考えられるが、エアカット部材7と塗工箇所Pとの距離は短い(約20〜30cm程度)ため、この間で同伴空気流が発生してもその流量及び勢いは極めて小さいものであり、塗工膜Lに悪影響を及ぼす程のものではない。
【0025】
また、図2に示すエアカット部材7はその両側面が開口した状態となっているが、閉じた状態としても上記と同様の効果を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、以下に示すような優れた効果を発揮することができる。
【0027】
(1) ベース紙の搬送に伴って発生する同伴空気流を効果的に遮断(エアーカット)することができるため、同伴空気流による塗工膜への悪影響を確実に防止することが可能となる。
【0028】
(2) ベース紙を空気ベアリングの如く非接触状態で保持することができるため、ベース紙との接触による紙粉の発生を未然に抑制することができる。
【0029】
(3) ベース紙の波動も同時に効果的に抑制することができるため、良好な塗工を行うことができる。
【0030】
(4) 従って、以上の効果により、塗工ムラや性状悪化等のない高品質の加工紙を容易に得ることができる。
【0031】
(5) また、本発明のコーター装置に用いるエアカット部材は、塗工部の構成やベース紙の搬送位置等に何ら影響を与えず、既存のコーター装置にそのまま起用することができるため、優れた汎用性及び経済性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の一形態を示す斜視図である。
【図3】 本発明の実施の一形態を示す要部拡大断面図である。
【図4】 従来のコーター装置の構成を示す概略図である。
【図5】 従来のコーター装置の斜視図である。
【符号の説明】
7 エアカット部材
8 エアカット体
9 キャビティ
B ベース紙
L 塗工膜
P 塗工箇所

Claims (1)

  1. 略水平に流れるテープ状のベース紙上面に塗工液を膜状に連続して流下して塗工するコーター装置であって、上記ベース紙の表面に発生する同伴空気流を遮断すべく、上記塗工液の塗工箇所上流側にエアカット部材を設けてなり、そのエアカット部材は、上記ベース紙を上下から非接触に挟むように位置する一対のエアカット体からなると共に、これら各エアカット体の上記ベース紙側の面に、それぞれ上記ベース紙の上流側を底辺とし下流側を頂点とした断面くさび状のキャビティを上下対称に位置するように複数形成し、かつそれらキャビティを上記ベース紙の長さ方向に配列するように形成したことを特徴とするコーター装置
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