JP4086622B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピーカ装置に関し、特に、パワーアンプの放熱と良好な音響特性とを両立させることができるスピーカ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内部空間を形成するスピーカボックスにスピーカを装着したスピーカ装置には、スピーカで発熱した熱を外部に排出する放熱用の開口をスピーカボックスの前面に設けたものがある。このスピーカ装置によれば、1の放熱用の開口がスピーカボックスの最上部に設けられているので、暖められて上昇した空気をかかる開口から効率よく外部に排出(放熱)することができるのである(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−346283号公報(段落[0017]、第1図等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、内部空間を形成するスピーカボックスに装着されたスピーカをパワーアンプによって駆動する場合には、持ち運びの利便性等から、そのパワーアンプをスピーカボックスの内部空間に配置したスピーカ装置が好まれる。
【0005】
ところが、スピーカを駆動する際には、このパワーアンプからかなりの熱が発生する。この熱が、スピーカボックス内にこもると自身が出した熱によって故障したり、あるいは動作不良を起こしたりするので好ましくない。この場合、上述した特許文献1に開示されるように、スピーカボックスに放熱用の開口を設けることにより、この熱をある程度は外部に放熱することはできる。
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に開示される技術は、スピーカから発生する熱を外部に排出することを目的としたものであり、パワーアンプから発生する熱の放熱までをも考慮したものではない。そのため、スピーカボックスの内部空間にアンプが配置された場合には、放熱能力が不足して、熱を十分に放熱することができないという問題点があった。そのため、故障や動作不良を引き起こしたり、各国の安全規格に規定される温度条件を満たすことが困難であった。
【0007】
ここで、開口面積を大きくすることにより、放熱能力の向上を図ることは可能である。しかしながら、開口面積をむやみに大きくした場合には、パワーアンプの熱の問題以前に、スピーカ装置の音響特性が損なわれるという問題点があった。更に、かかる開口を介して、高温となった電気回路に使用者が外部から触れ得る結果となり、安全面の観点からも好ましいものではない。
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、パワーアンプの放熱と良好な音響特性とを両立させることができるスピーカ装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載のスピーカ装置は、内部空間を形成する略箱状体のスピーカボックス前面に装着されたスピーカを備えるものであり、前記スピーカボックス前面の、前記スピーカよりも下部に設けられた、該スピーカボックスの内外に開口した第1のポートと、前記スピーカボックス前面の、前記スピーカよりも上部に設けられた、前記スピーカボックスの内外に開口した第2のポートと、前記スピーカボックス内部の、前記スピーカが配備された内部空間と同一の内部空間の、前記第1のポートから流入した空気が前記第2のポートから流出するまでに通過する主要経路上に置かれた、前記スピーカを駆動するパワーアンプとを備え、前記第1のポートと第2のポートとを前記スピーカボックス前面の対角線上に配置している。
【0010】
この請求項1記載のスピーカ装置によれば、上記スピーカと上記パワーアンプとは同じ部屋に配備されているため、スピーカが配備された空間が狭くなることはなく、良好な音響特性を実現することができる。また、第1のポートから流入した空気が第2のポートから流出するまでに通過する主要経路上にパワーアンプが置かれているとともに、そのパワーアンプよりも高い位置に第2のポートが設けられているため、これら2つのポートで、パワーアンプを経由した空気の流れを確保することができ、パワーアンプの放熱を効率良く行うことができる。また、本発明のスピーカ装置によれば、スピーカ装置の音響特性を、第2のポートを設けないときの音響特性と実質的に同じにすることができる。
【0011】
【0012】
この請求項記載のスピーカ装置によれば、パワーアンプによりスピーカが駆動されると、パワーアンプから熱が発生し放熱される。
【0013】
パワーアンプの熱が放熱されると、この放熱により暖められた空気は、スピーカボックスの内部空間内を上昇し、第2のポートから流出される一方、スピーカボックスの内部空間内には、第1のポートから外部の空気が流入される。その結果、スピーカボックスの内部空間内には、略箱状体のスピーカボックス前面の対角線上に配置された第1のポートから第2のポートに至る空気の対流経路が形成される。
【0014】
ここで、スピーカボックスの内部空間内に空気の対流経路が形成されると、その主要経路上に配置されたパワーアンプが空気流によって空冷され、パワーアンプの熱が効率良く放熱される。
【0015】
請求項記載のスピーカ装置は、請求項記載のスピーカ装置において、前記パワーアンプは、互いに略平行に配設される複数のフィンを有すると共に、それら複数のフィン同士の対向面間に形成される隙間が上下両方向に開放されるように形成されたヒートシンクを備えている。
【0016】
この請求項記載のスピーカ装置によれば、第1のポートから内部空間内に空気流が流入されると、その空気流は、ヒートシンクのフィンを空冷しつつ内部空間内を上昇し、第2のポートから流出される。この場合、空気流は、各フィンの対向面間に形成される隙間の下側開放部から隙間内に流入し、その隙間内を上昇した後、上側開放部から流出される。その結果、空気流の上昇がヒートシンクのフィンにより妨げられることなく円滑に行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例におけるスピーカ装置1を前面斜め上から見た外観斜視図である。
【0018】
図1に示すスピーカ装置1は、電子打楽器用のスピーカ装置であって、ウーハ部10とツイータ部20とを備えている。これらのうちのウーハ部10には、本発明の一例が適用されている。ウーハ部10は、内部空間を形成するスピーカボックス11を備えている。スピーカボックス11は、わずかに斜め上を向いた斜面11aと、その斜面11aに対向する背面11bと、左右の側面11cとを含んで内部空間を画定するものである。この内部空間には、この図1では図示省略したパワーアンプが配備されている。斜面11aは、このスピーカ装置1のウ一ハ部10の前面となる。この斜面11aの、中央よりも少し上の部分には、主として低音域の楽音を再生するウーハ12が装着されている。また、斜面11aの、ウーハ12より下の両端それぞれには、スピーカボックス11の内外に開口したバスレフポート13が設けられている。バスレフポート13は、本発明の請求項1に記載した第1のポートに相当するものである。ウーハ部10は、これら2つのバスレフポート13によって、音響特性がチューニングされている。なお、バスレフポート13の数は、所望の音響特性に応じて変更すればよく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。左右の側面11cそれぞれには、このスピーカ装置1を持ち運ぶ際に便利なように指掛け部14が設けられている。なお、この左右の側面11cそれぞれは、スピーカボックス11の、この図1では図示省略された上面を越え、上方に拡がって形成されている。
【0019】
一方、ツイータ部20は、スピーカボックス11の上に、このスピーカボックス11に隣接して設けられたものである。ツイータ部20の内部には、この図1では図示省略したプリアンプが配備されている。また、ツイータ部20の前面下部には、このプリアンプや、ウーハ部10に設けられたパワーアンプの設定を行うコントロールパネル21が配備されている。さらに、ツイータ部20の前面の、このコントロールパネル21より上の中央には、主として高音域の楽音を再生するツイータ22が配備されている。ツイータ22は、このスピーカ装置1の最も上部に配備されており、ドラムプレーヤにとって最適な位置に配備されている。すなわち、このツイータ22が配備された位置の高さは、実際のドラムセットで電子シンバルが配置される高さにできるだけ近づけた高さであり、ドラムプレーヤは、アコースティックシンバルを叩いたときと同じ感覚で、電子シンバルの演奏をモニタすることができるのである。
【0020】
続いて、図2を用いて、コントロールパネル21について詳述する。
【0021】
図2は、図1に示すスピーカ装置1が備えているコントロールパネル21の正面図である。
【0022】
図1に示すスピーカ装置1は、チャンネル1からチャンネル3までの3つの入力チャンネルを有する。これらの入力チャンネルそれぞれに入力された楽音信号は、パワーアンプでミキシングされ、ウーハ12やツイータ22から空間に実際の音として放出される。これらの入力チャンネルのうち、チャンネル1は、電子打楽器を演奏することによって生成された楽音信号が入力される専用のチャンネルであり、チャンネル2および3は、その他一般の楽音信号が入力されるチャンネルである。図2に示すように、コントロールパネル21の向かって左側には、これら3つのチャンネルごとに専用の操作子が設けられている。いずれのチャンネルについても、各チャンネルに入力された楽音信号に基づく再生音の音量を調整するための、各チャンネル専用の音量調整操作子211が配備されている。また、チャンネル1については、チャンネル1に入力された楽音信号に基づく再生音の低域と高域それぞれの音質効果を決定するシェープ操作子として、オンされることにより、再生音の低域の音質を特徴づけるボトム操作子212と、同じくオンされることにより、再生音の高域の音質を特徴づけるパンチ操作子213とが設けられている。一方、チャンネル2および3については、これらのチャンネルそれぞれに入力された楽音信号に基づく出力信号の出力先を選択する出力先選択操作子214がそれぞれ設けられている。出力先選択操作子214を操作することで、出力信号を、ウ一ハ12およびツイータ22と、ヘッドフォンと、ラインアウトに接続された外部機器等との3つに同時に出力するか、ウーハ12およびツイータ22と、ヘッドフォンとの双方に同時に出力するか、あるいはヘッドフォンのみに出力するかを選択することができる。また、コントロールパネル21の向かって右側には、各チャンネルに入力された楽音信号をミキシングした結果の再生音の音質を、低域(BASS)、中域(MIDDLE)、高域(TREBLE)別に調整するイコライザ操作子群215と、ミキシングした結果の再生音の音量を調整するマスタ音量調整操作子216とが配設されている。
【0023】
続いて、図3を用いて、図1に示すスピーカ装置1の内部構造について説明する。
【0024】
図3は、図1に示すスピーカ装置1の幅方向中央を垂直に断面したときの側面図である。
【0025】
このスピーカ装置1のウーハ部10が備えているスピーカボックス11の内部空間Sは、一つの連続する空間であって複数に仕切られていない。このような内部空間Sには、パワーアンプ30が配置されている。すなわち、このパワーアンプ30は、ウーハ12が配備された内部空間と同一の内部空間に配置されており、空間が仕切られてパワーアンプ30専用の空間が設けられているわけではない。したがって、このウーハ部10では、ウーハ12が配備された空間が狭くなることはなく、良好な音響特性を実現することができる。
【0026】
また、このウーハ部10は、図1に示すように2つのバスレフポート13を有するものであるが、このパワーアンプ30は、これら2つのバスレフポート13それぞれの、内部空間S側の開口13aと対面するように、スピーカボックス11の下面11dの幅方向(図3では紙面に対して垂直な方向)中央の背面11b側にネジ止めされている。パワーアンプ30は、電源を有するものであって、かなりの重量物であるが、このように、スピーカボックス11の下面11dに固定されることで、このスピーカ装置1全体の重量バランスを良好なものとすることができる。
【0027】
一方、このスピーカ装置1のツイータ部20が備えているコントロールパネル21の後方には、プリアンプ31が配備されている。このプリアンプ31は、自身が出した熱によって故障したり、あるいは動作不良を起こしたりするほど発熱するものではない。
【0028】
このスピーカ1では、プリアンプ31とパワーアンプ30とが共働して、ウーハ12およびツイータ22の双方を駆動する。なお、この図3では、プリアンプ31とパワーアンプ30とを電気的に接続するケーブルや、パワーアンプ30と、ウーハ12およびツイータ22とを電気的に接続するケーブルは図示省略されている。
【0029】
また、このスピーカ装置1のウーハ部10が備えているスピーカボックス11の背面11bには、スピーカボックス11の内外に開口した放熱用ポート15が設けられている。放熱用ポート15は、本発明の請求項1に記載した第2のポートに相当するものである。この放熱用ポート15は、スピーカボックスの下面11dの幅方向中央の上面11e近傍に1つ設けられている。すなわち、この放熱用ポート15は、バスレフポート13よりも高い位置に設けられており、さらに、この放熱用ポート15の、内部空間S側の開口15aは、パワーアンプ30の直上に位置する。放熱用ポート15の長さや径は、再生可能音域のうち、聴感上影響しない極めて低い音域のみに作用するような長さや径である。このため、ウーハ部10の音響特性は、放熱用ポート15を設けないときの音響特性と実質的に同じとされている。
【0030】
以上説明した、本発明の一例が適用された第1実施例におけるウーハ部10では、ウーハ12が駆動することにより、2つのバスレフポート13それぞれにも放熱用ポート15にも、空気の出入りが生ずる。2つのバスレフポート13それぞれから流入された、スピーカボックス11の外の空気は、パワーアンプ30に当たり、パワーアンプ30は冷却される。また、内部空間s内では、パワーアンプ30の発熱によって高温となった空気が、パワーアンプ30の上方に昇り、放熱用ポート15からスピーカボックス11の外に流出される。さらに、このウーハ部10では、ウーハ12が駆動していないときでも、バスレフポート13→パワーアンプ30→放熱用ポート15といった流路が確保され、内部空間S内の熱は、放熱用ポート15から放熱される。
【0031】
なお、本実施形態では、放熱用ポート15は、スピーカボックス11の背面11bに一つ設けられているが、放熱用ポート15を設ける面は、背面11bに限らず左右の側面11cであってもよく、放熱用ポート15の数は、音響特性に変化がなければ1つに限らず複数であってもよい。また、放熱用ポート15の、内部空間S側の開口15aの位置を、パワーアンプ30の直上の位置に近づければ近づけるほど、内部空間S内の熱を効率よく放熱することができるが、その開口15aの位置は、パワーアンプ30の直上の位置に限られることはない。例えば、放熱用ポート15を2つ設ける場合には、パワーアンプ30の直上の空間を2つの放熱用ポート15の開口15aで挟み込むように、これら2つの放熱用ポート15それぞれを設ければよい。
【0032】
次に、図4から図6を参照して第2実施例について説明する。第1実施例では、パワーアンプ30がバスレフポート13(第1のポート)の開口13aに対面するように配置されていたのに対し、第2実施例のパワーアンプ130は、下部バスレフポート113(第1のポート)と上部バスレフポート115(第2のポート)とを結ぶ空気流の主要経路上に配置されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0033】
図4は、第2実施例におけるスピーカ装置100の外観斜視図であり、スピーカ装置100を前面斜め上から見た状態を示している。
【0034】
スピーカ装置100は、エレキギターやシンセサイザ、電子ピアノ等の電気・電子楽器、或いは、マイクアンプやミキサ等の音響機器の出力を増幅して外部空間へ放音するためのスピーカ装置であり、スピーカボックス111、ウーハ112、ツイータ122、コントロールパネル121等を主に備えている。
【0035】
スピーカボックス111は、スピーカ装置100の骨格をなす部材であり、第1実施例と同様に、内部空間S(図6参照)を有する中空の略箱状体として構成されている。即ち、スピーカボックス111は、わずかに傾斜する前面111aと、その前面111aに対向する背面111bと、一対の側面111cと、上部および底部を形成する上面111d及び底面とを備えており、これら各面によって囲まれた空間が内部空間S(図6参照)とされている。
【0036】
ウーハ112は、主として低音域の楽音を再生するスピーカであり、図4に示すように、正面視略矩形状に形成される前面111aの略中央部に配設されている。一方、ツイータ122は、主に高音域の楽音を再生するスピーカであり、図4に示すように、前面111aの正面視において、ウーハ112の右上側に配設されている。
【0037】
また、前面111aには、その前面111aの正面視において、ウーハ112の右下側(ウーハ112よりも底面側)に下部バスレフポート113が配設されると共に、ウーハ112の左上側(ウーハ112よりも上面111d側)に上部バスレフポート115が配設されている。
【0038】
これら下部及び上部バスレフポート113,115は、それぞれ上述した第1実施例におけるバスレフポート13及び放熱用ポート15と同様の役割を担う部材であり、スピーカ装置100の音響特性を決定すると共に、内部空間S(図6参照)内の熱を外部に放熱するための部材である。
【0039】
具体的には、下部及び上部バスレフポート113,115は、それぞれ所定の内径を有しスピーカボックス111(内部空間S)の内外に開口する円筒状に形成されている(図6参照)。よって、この円筒状部の内径や長さを変更することにより、スピーカ装置100の音響特性のチューニングを行うことができ、また、この円筒状部を介して、内部空間S(図6参照)内の熱を外部に放熱することができるのである。なお、この放熱方法の詳細については、後述する。
【0040】
ここで、請求項に記載した「第1のポート」としては下部バスレフポート113が、「第2のポート」としては上部バスレフポート115がそれぞれ該当する。
【0041】
スピーカボックス111には、図4に示すように、上面111dの一部にコントロールパネル121が設けられている。このコントロールパネル121には、第1実施例と同様に、複数の操作子やスイッチ等が設けられている。電源スイッチ121aは、スピーカ装置100の電源を投入(ON)又は切断(OFF)する際に操作されるスイッチである。電源スイッチ121aの側方には、ヘッドフォンジャック121b及び操作子群121cがそれぞれ配設されている。なお、操作子群121cの機能については、上述した第1実施例とほぼ同様であるので、その説明は省略する。
【0042】
図5は、回路ユニット102の内部構成を示す斜視図である。なお、図5では、各部品を電気的に接続する接続線(ケーブル)の図示が省略されている。
【0043】
回路ユニット102は、外部からの入力信号や操作子群121cの設定状態に基づいてスピーカ装置100(ウーハ112、ツイータ122)を駆動制御するためのユニットであり、図5に示すように、シャーシ130にメインボード131、変圧器132、パワーアンプ133、ジャックボード136等の部品を取着して構成されている。
【0044】
シャーシ130は、スピーカボックス111の上面111dと背面111bとが交差する稜線部に装着され、これら上面111d及び背面111bの一部を構成する部材である(図4及び図6参照)。このシャーシ130は、金属材料からなる平板部材を断面略L字状に屈曲して形成されており、図5に示すように、その一側の平板が第1平板130aとされる一方、他側の平板が第2平板130bとされている。
【0045】
なお、シャーシ130は、その第1平板130a及び第2平板130bがそれぞれスピーカボックス111の上面111d及び背面111bの一部を構成するようにスピーカボックス111に装着される(図4及び図6参照)。従って、第1平板130aの裏面側(図5左上奥側)に上述したコントロールパネル121(図4参照)が構成される。
【0046】
メインボード131は、スピーカ装置100(ウーハ112、ツイータ122)の駆動制御を行う主要回路基板であり、プリアンプ回路、及び、上述した電源スイッチ121a、ヘッドフォンジャック121b、操作子群121c等から主に構成されている。このメインボード131は、図5に示すように、シャーシ130の第2平板130b上において、第1平板130a側に近接して取着されており、上述した電源スイッチ121a、ヘッドフォンジャック121b、操作子群121cは、その第1平板130aの裏面側(即ち、コントロールパネル121)に露出して構成されている(図4及び図6参照)。
【0047】
変圧器132は、入力電圧をスピーカ装置100の駆動に必要な電圧値に変換して各回路に供給する部品である。この変圧器132は、メインボード131の一側において、図5に示すように、固定部材132aを介してシャーシ130の第2平板130bに取着されている。
【0048】
なお、変圧器132は、シャーシ130の第2平板130bから所定間隔(例えば、略10mm)だけ持ち上げられた状態で固定部材132aにより固定されている。よって、変圧器132の底面とシャーシ130の第2平板130bとの間には、所定の空隙が形成され、その結果、かかる空隙によって、変圧器132の熱がシャーシ130に直接伝わることを防止して、シャーシ130が過大に加熱されることを抑制することができる。
【0049】
また、このように、変圧器132の底面とシャーシ130の第2平板130bとの間に空隙を設けることにより、かかる空隙を後述する空気流の通路として利用することができる。その結果、後述するように、内部空間S内を空気流が上昇する場合には、かかる空気流の上昇を遮ることなくスムーズに通過させることができるので、変圧器132及び第2平板130bを効率的に空冷して、その放熱効率を高めることができる。
【0050】
変圧器132の側方には、パワーアンプ133が配設されている。パワーアンプ133は、パワーアンプ素子133aを主に備えており、このパワーアンプ素子133aにより増幅された入力信号をスピーカ(ウーハ112、ツイータ122)に出力するための基板である。
【0051】
パワーアンプ133の駆動中には、パワーアンプ素子133aから高温の熱が発生する。そのため、パワーアンプ素子133aは、その一側が平坦面状に形成されており、図5に示すように、その平坦面をヒートシンク134の当接面134aに密着して配設されている。これにより、ヒートシンク134への熱の伝達効率を高め、部品温度の過大な上昇を防止することにより、その電気特性の信頼性の向上が図られている。
【0052】
ヒートシンク134は、上述したように、パワーアンプ133(パワーアンプ素子133a)の放熱効率を高めるための部品である。このヒートシンク134は、鉄やアルミ、銅などの金属材料(本実施例ではアルミ)から構成されており、伝熱面134aとフィン134bとを主に備えている。
【0053】
伝熱面134aは、熱の発生源であるパワーアンプ素子133aから熱を吸収するための部位であり、図5に示すように、平坦面状に構成されている。これにより、パワーアンプ素子133aと面接触により密着可能とされ、熱の伝達効率が高められている。また、その伝熱面134aの裏面側には、吸収した熱を周囲の空気に効率的に拡散させるべく、拡大伝熱面としてのフィン134bが複数設けられている。
【0054】
これら各フィン134bは、それぞれ所定厚さの板状に形成され、隣接するフィン134bと所定の間隔を隔てつつ互いに平行に立設されている。その結果、各フィン134b同士の対向面間には複数の隙間が形成され、これら各隙間は、ヒートシンク134の底面側(伝熱面134aの反対面側)、及び、互いに対向する2面側において開放して構成されている。そして、ヒートシンク134は、その互いに対向して開放する2面の内の一方の面を、図5に示すように、シャーシ130の第1平板130a側に、他方の面を第1平板130aと反対側に向けた状態で第2平板130b上に固定されている。
【0055】
ここで、シャーシ130(回路ユニット102)は、上述したように、その第1平板130aを上側(上面111d側)としてスピーカボックス111に装着されるので(図4及び図6参照)、ヒートシンク134は、各フィン134bの対向面間に形成される隙間が、スピーカボックス111の内部空間S内において、上下方向(例えば、図6上下方向)に開放される向きで内部空間S内に配置されることとなる。
【0056】
このような向きにヒートシンク134を配置することにより、後述するように、内部空間S内を空気流が上昇する場合には、上下方向に開放された各フィン134b間の隙間をかかる空気流の通路として、内部空間S内に空気流の対流経路Cを確保することができる。その結果、空気流の上昇を遮ることなくスムーズに通過させることができるので、かかる空気流によりヒートシンク134を効率的に空冷して、その分、パワーアンプ133の放熱効率を一層向上させることができる。
【0057】
なお、ヒートシンク134は、上述した変圧器132の場合と同様に、シャーシ130の第2平板130bから所定間隔(例えば、略30mm)だけ持ち上げられた状態で固定部材135により固定されている。その結果、ヒートシンク134と第2平板130bとの間に所定の空隙が形成され、ヒートシンク134の熱がシャーシ130に直接伝わることが防止されている。
【0058】
また、このように、ヒートシンク134を持ち上げた状態で固定することにより、他の部品(例えば、後述するジャックボード136)をヒートシンク134の近傍に取着した場合でも、各フィン134b間に形成される隙間への空気流の流入が取着した他の部品によって妨げられることがない。その結果、ヒートシンク134の近傍にも部品を取着することができ、その分、シャーシ130の第2平板130b上における限られた部品の取着スペースを有効に活用することができる。
【0059】
ジャックボード136は、外部から入力された入力信号をメインボード131に出力するための回路基板であり、図5に示すように、ヒートシンク134の一側において、シャーシ130の第2平板130bに取着されている。このジャックボード136は、入力端子としての入力ジャック136aを3つ備えており、これら各入力ジャック136aは、第2平板130bの裏面側(即ち、スピーカボックス111の背面111b側)に露出して構成されている(図6参照)。
【0060】
図6は、図4のVI−VI線におけるスピーカ装置100の側断面図である。図6中の2点鎖線は、内部空間S内における空気流の対流経路Cを模式的に表したものであり、また、図中の複数の矢印は、その対流経路Cにおける空気流の流動方向を示している。なお、図6では、各部品を電気的に接続する接続線(ケーブル)の図示が省略されている。
【0061】
スピーカボックス111は、図6に示すように、内部空間Sを有する中空の略箱状体として構成されており、わずかに傾斜して構成された前面111aの上下方向(図6上下方向)略中央部には、ウーハ112が配設され、このウーハ112の下方及び上方(図6下側及び上側)には、内部空間Sの内外に開放される下部バスレフポート113及び上部バスレフポート115がそれぞれ配設されている。
【0062】
なお、上部及び下部バスレフポート115,113は、上述したように、それぞれ前面111aの左上及び右下の端縁部に配設されている(図4参照)。このように、上部及び下部バスレフポート115,113を前面111aの対角線上に配置することにより、後述する対流経路Cの経路長を内部空間S内においてより長く確保することができる。その結果、内部空間S内の空気を効率的に攪拌することができるので、内部空間S内の空気をより均等に外部に流出させて、内部空間Sの一部に空気が淀んでしまうことを防止することができる。
【0063】
一方、スピーカボックス111の上面111d及び背面111bが交差する稜線部(図6右側上方部)には、上述したように、シャーシ130(回路ユニット102)が装着されており、上面111dの一部には、図6に示すように、装着されたシャーシ130の第1平板130aによって、電源スイッチ121a等を有するコントロールパネル121が形成されている。
【0064】
また、シャーシ130の第2平板130bには、上述したように、変圧器132やパワーアンプ133、ヒートシンク134等が取着されており、これら各部品は、内部空間S内に配設されている。
【0065】
変圧器132、パワーアンプ133及びヒートシンク134は、図6に示すように、下部及び上部バスレフポート113,115の開口113a,115aよりも内部空間Sの奥側(図6右側、即ち、背面111b側)であって、下部バスレフポート113の開口113aよりも上方(図6上側)、かつ、上部バスレフポート115の開口115aよりも下方(図6下側)に配設されている。その結果、これら各部品132,133,134は、後述するように、空気の主な通過経路である対流経路C上に配置されている。
【0066】
なお、ヒートシンク134は、各フィン134bの対向面間に形成される隙間が、上述したように、スピーカボックス111の内部空間S内において、上下方向(図6上下方向)に開放される向きで内部空間S内に配置されている。
【0067】
次に、上述のように構成されたスピーカ装置100の放熱の仕組みについて説明する。
【0068】
スピーカ装置100の電源(電源スイッチ121a)が投入され、変圧器132やパワーアンプ133の駆動が開始されると、これら変圧器132やパワーアンプ133(パワーアンプ素子133a)が発熱し、この発熱により、内部空間S内の温度が上昇される。更に、ウーハ112及びツイータ122からの放音が開始された場合には、これら各スピーカ112,122のコイル部112a,122aからも熱が発生し、内部空間S内の温度が上昇される。
【0069】
変圧器132やパワーアンプ133は、上述したように、上部バスレフポート115よりも下方(図6下側)に配設されているので、これら各部品132,133等の発熱により暖められ内部空間S内を上昇する空気は、開口115aから上部バスレフポート115内に流入し、この上部バスレフポート115を介して、スピーカボックス111の外部に流出される。
【0070】
また、この上部バスレフポート115からの空気の流出に伴って、内部空間S内には、下部バスレフポート113を介して、外部の空気が開口113aから流入される。ここで、変圧器132やパワーアンプ133は、上述したように、下部バスレフポート113よりも上方(図6上側)に配設されているので、下部バスレフポート113を介して外部から内部空間S内に流入した空気は、その内部空間S内を変圧器132やパワーアンプ133に向かって上昇される。
【0071】
その結果、内部空間S内には、図6に示すように、下部バスレフポート113の開口113aから上部バスレフポート115の開口115aへ向かって曲線状に流動する空気流の対流経路Cが形成される。よって、かかる空気流によって、内部空間S内から外部への熱の排出(放熱)、及び、外部から内部空間S内への外気(空気)の導入を効率良く行って、内部空間内の温度の上昇を確実に抑制することができるのである。
【0072】
また、この対流経路C上には、図6に示すように、発熱量が大きく、内部空間S内の温度を最も上昇させる熱源としての変圧器132、パワーアンプ133(パワーアンプ素子133a)及びヒートシンク134が配設されるので、かかる空気流の空冷作用により、これらパワーアンプ133等の放熱効率を向上させることができる。そして、下部バスレフポート113からパワーアンプ133等を経由して上部バスレフポート115に至る対流経路C(空気流)によって、パワーアンプ133等から放熱された熱を開口115aへ確実に流動させることができ、その結果、内部空間S内の熱を上部バスレフポート115から外部に効率良く排出(放熱)させることができるのである。
【0073】
更に、ヒートシンク134は、上述したように、各フィン134bの対向面間に形成される隙間が上下方向(図6上下方向)に向かって開放されるように、スピーカボックス111の内部空間S内に配設されている。よって、内部空間S内を上昇する空気流は、各フィン134b間の隙間を通路として上昇されるので、かかる空気流によりヒートシンク134を効率的に空冷して、その分、パワーアンプ133の放熱効率をより一層向上させることができるのである。
【0074】
また、このように、各フィン134b間の隙間を空気流の通路として利用することにより、空気流の流動を妨げることなく円滑に上昇させることができるので、内部空間S内に空気流の対流経路Cを確保して、内部空間内の温度の上昇を確実に抑制することができるのである。
【0075】
ここで、上述した対流経路Cとは、内部空間S内において空気の流動(流量)が最も顕著(多い)と推認される対流経路を模式的に示したものである。よって、内部空間S内には、この対流経路C以外にも種々の空気流の対流経路が存在することは当然である。なお、請求項記載の「主要経路」には、対流経路Cが該当する。
【0076】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0077】
例えば、第2実施例におけるスピーカ装置100では、上部及び下部バスレフポート115,113がスピーカボックス111の前面111aに配設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、上部及び下部バスレフポート115,113の一方または両方を、例えば、背面111bや側面111cに配設して構成しても良い。
【0078】
なお、上部及び下部バスレフポート115,113から出力される音は、指向性を殆ど有さない低周波数の音であるため、上部及び下部バスレフポート115,113を前面111a、背面111b或いは側面111cのいずれの面に配設した場合でも、音響特性を損なうことなく、上述した放熱効果を達成することが可能である。
【0079】
また、第2実施例におけるスピーカ装置100では、各フィン134bの対向面間に形成される隙間が内部空間S内において上下方向に向かって開放されるようにヒートシンク134をスピーカボックス111内に固定したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、例えば、各フィン134b間の隙間の開放方向が対流経路Cの進行方向に対応するように、ヒートシンク134を傾斜させてスピーカボックス111内に固定しても良い。
【0080】
具体的には、対流経路Cは下部バスレフポート113から上部バスレフポート115に向かって形成されるので、スピーカボックス111の前面111aの正面視においては(図4参照)、右下から左上に向かって対角線状に形成される。従って、これに対応させるためには、図5において、ヒートシンク134をシャーシ130の第2平板130b上において反時計回り略30°乃至略60°程度回転させれば良い。
【0081】
【発明の効果】
請求項1記載のスピーカ装置によれば、パワーアンプの放熱と良好な音響特性とを両立させることができるという効果がある。
【0082】
また、請求項記載のスピーカ装置によれば、スピーカボックスには、その内部空間の内外に開口する第1及び第2のポートがスピーカの下部および上部にそれぞれ設けられている。よって、スピーカやパワーアンプ(ヒートシンク)の熱が放熱された場合には、その放熱により暖められた空気を第2のポートから外部に流出させる一方、外部の空気を第1のポートから内部空間内に流入させ、内部空間内に空気の対流経路を形成することができる。従って、かかる空気流によって内部空間内の熱を外部に排出して、内部空間内の温度の上昇を抑制することができるという効果がある。
【0083】
更に、本発明のスピーカ装置によれば、パワーアンプ(ヒートシンク)が内部空間内に形成される空気流の主要経路上に配置されているので、かかる空気流の空冷作用により、パワーアンプ(ヒートシンク)の放熱を促進させることができるという効果があり、また、かかる空気流によりパワーアンプ(ヒートシンク)から放熱された熱を外部に効率よく排出して、内部空間内の温度の上昇を抑制することができるという効果がある。
また、第1及び第2のポートを略箱状体のスピーカボックス前面の対角線上に配置することにより、対流経路Cの経路長を内部空間S内においてより長く確保することができる。その結果、内部空間S内の空気を効率的に攪拌することができるので、内部空間S内の空気をより均等に外部に流出させて、内部空間Sの一部に空気が淀んでしまうことを防止することができる。
【0084】
そして、第1及び第2のポートは、スピーカボックスの内外に開口して構成されているので、例えば、その径や長さを調整することにより、音響特性を所望の状態に変更することができ、その結果、パワーアンプ(ヒートシンク)の放熱効率の向上を図りつつ、良好な音響特性をも得ることができるという効果がある。
【0085】
請求項記載のスピーカ装置によれば、請求項記載のスピーカ装置の奏する効果に加え、ヒートシンクは、互いに略平行に配設される複数のフィンを有しているので、その表面積を大きくして、パワーアンプの放熱効率の向上を図ることができるという効果がある。
【0086】
更に、ヒートシンクは、複数のフィン同士の対向面間に形成される隙間がスピーカボックスの上下両方向に向かって開放されるように配置されている。よって、かかるフィンによって空気流の上昇が妨げられることを抑制して、円滑な空気流の対流経路を形成することができる。その結果、ヒートシンクが効率的に空冷され、その分、パワーアンプの放熱効率をより一層向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例におけるスピーカ装置を前面斜め上から見た外観斜視図である。
【図2】 図1に示すスピーカ装置が備えているコントロールパネルの正面図である。
【図3】 図1に示すスピーカ装置の幅方向中央を垂直に断面したときの側面図である。
【図4】 第2実施例におけるスピーカ装置の外観斜視図であ
【図5】 回路ユニットの内部構成を示す斜視図である。
【図6】 図4のVI−VI線におけるスピーカ装置の側断面図である。
【符号の説明】
1,100 スピーカ装置
10 ウーハ部
11,111 スピーカボックス
11a 斜面
111a 前面
11b,111b 背面
11c,111c 側面
11d 下面
11e,111d 上面
113 下部バスレフポート(第1のポート)
115 上部バスレフポート(第2のポート)
113a,115a 開口
12,112 ウーハ(スピーカ)
13 バスレフポート(第1のポート)
13a,15a 開口
132 変圧器
134 ヒートシンク
134b フィン
14 指掛け部
15 放熱用ポート(第2のポート)
20 ツイータ部
21,121 コントロールパネル
211 音量調整操作子
212 ボトム操作子
213 パンチ操作子
214 出力先選択操作子
215 イコライザ操作子群
216 マスタ音量調整操作子
22,122 ツイータ
30,133 パワーアンプ
31 プリアンプ
S 内部空間
C 対流経路(主要経路)

Claims (2)

  1. 内部空間を形成する略箱状体のスピーカボックス前面に装着されたスピーカを備えたスピーカ装置において、
    前記スピーカボックス前面の、前記スピーカよりも下部に設けられた、前記スピーカボックスの内外に開口した第1のポートと、
    前記スピーカボックス前面の、前記スピーカよりも上部に設けられた、前記スピーカボックスの内外に開口した第2のポートと、
    前記スピーカボックス内部の、前記スピーカが配備された内部空間と同一の内部空間の、前記第1のポートから流入した空気が前記第2のポートから流出するまでに通過する主要経路上に置かれた、前記スピーカを駆動するパワーアンプとを備え、
    前記第1のポートと第2のポートとを前記スピーカボックス前面の対角線上に配置したことを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記パワーアンプは、互いに略平行に配設される複数のフィンを有すると共に、それら複数のフィン同士の対向面間に形成される隙間が上下両方向に開放されるように形成されたヒートシンクを備えていることを特徴とする請求項1記載のスピーカ装置。
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