JP4086568B2 - 位相比較回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は位相比較回路に関し、特にCMOS技術を使用して高周波(高速)動作可能な位相比較回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路では、PLL回路およびDLL回路で使用されるデータ信号とクロック信号の位相差を検出するために位相比較回路を用いる。図7および図8は、従来の位相比較回路の論理回路図およびタイミングチャートを示す。
【0003】
先ず、図7を参照して従来の位相比較回路の回路構成を説明する。この位相比較回路100は、D型フリップフロップ回路(以下、D−FF回路という)101、102、103、インバータ(位相反転)回路104、108、109、排他的OR回路(以下、EXOR回路という)105、106、NAND回路107、111およびNOR回路110により構成される。
【0004】
データ信号がデータ入力端子114からD−FF回路101、103のD(データ)入力端子に入力される。クロック信号がクロック入力端子115からD−FF回路101、10のC(クロック)入力端子およびインバータ回路104、108の入力端子に入力される。そして、インバータ104および108の反転クロック信号IおよびHは、それぞれD−FF回路103のC入力端子およびNAND回路107の一方の入力端子に入力される。
【0005】
EXOR回路106には、D−FF回路103のQ出力信号EおよびD−FF回路101のQ出力信号Aが入力される。また、EXOR回路105には、D−FF回路101のQ出力信号AおよびD−FF回路102のQ出力信号Bが入力される。EXOR回路105の出力信号Cは、NAND回路107の他方の入力端子に入力される。EXOR回路106の出力信号Fは、NOR回路110およびNAND回路111の一方の入力端子に入力される。
【0006】
また、NAND回路107の出力信号Gは、直接NOR回路110の他方の入力端子に入力すると共に、インバータ回路109で反転された信号Dとなり、NAND回路111の他方の入力端子に入力される。NOR回路110の出力信号は、DN出力端子116に供給され、NAND回路111の出力信号は、UP出力端子117に供給されている。
【0007】
次に、図8のタイミングチャートを参照して、図7に示す位相比較回路100の動作を説明する。図8(A)はデータ信号に対してクロック信号の位相が進んでいる場合であり、図8(B)はデータ信号に対してクロック信号の位相が遅れている場合の動作を示す。また、図8(A)および図8(B)において、(a)は、データ入力端子114のデータ信号、(b)はクロック入力端子115のクロック信号、(c)〜(i)はそれぞれ図7中に示す信号E、信号A、信号B、信号F、信号C、信号Gおよび信号D、(j)はDN出力端子116のDN出力信号および(k)はUP出力端子117のUP出力信号である。
【0008】
図8(A)を参照して、データ信号に対してクロック信号が進み位相の場合を説明する。(c)に示すD―FF回路103の出力信号Eは、(d)に示すD−FF回路101の出力信号Aより半クロック進んだ信号である。(e)に示すD―FF回路102の出力信号Bは、(d)に示すD―FF回路101の出力信号Aより1クロック遅れた信号である。(g)に示すEXOR回路5の出力信号Cは、D−FF回路101、102の出力信号A、Bを入力するため、必ず「H」固定出力となる。(f)に示すEXOR回路106の出力信号Fは、(d)および(c)に示すD−FF回路101およびD―FF回路103の出力信号AおよびEのEXOR論理出力となるため、(b)に示すクロック信号と同位相の信号である。
【0009】
また、(h)に示すNAND回路107の出力信号Gは、(g)に示すEXOR回路105の出力信号Cが「H」固定のため、(b)に示すクロック信号と同位相の信号となる。(j)に示すNOR回路110のDN出力信号は、(f)に示すEXOR回路106の出力信号Fと(h)に示すNAND回路107の出力信号Gを入力とするため、出力信号FおよびGの反転信号が出力される。一方、(k)に示すNAND回路111のUP出力信号は、EXOR回路106の出力信号FとNAND回路107の出力信号Gの反転信号D((i)参照)を入力とするため「L」固定となる。即ち、(a)に示すデータ信号に対して(b)に示すクロック信号の位相が進んでいる場合には、(j)に示すDN出力信号が出力され、(k)に示すUP出力信号は出力されない。
【0010】
次に、図8(B)を参照して、データ信号に対してクロック信号の位相が遅れている場合の動作を説明する。(a)に示すデータ信号に対して(b)に示すクロック信号が遅れると、(c)に示すD―FF回路103の出力信号Eは、(d)に示すD―FF回路101の出力信号Aより半クロック遅れた信号である。(e)に示すD−FF回路102の出力信号Bは、D−FF回路101および102の出力信号AおよびBを入力とするため、必ず「H」固定出力となる。(f)に示すEXOR回路106の出力信号Fは、D−FF回路101およびD―FF回路103の出力信号A、EのEXOR論理出力となるため、(b)に示すクロック信号と反転信号である。
【0011】
(h)に示すNAND回路107の出力信号Gは、EXOR回路105の出力が「H」固定のため、(b)に示すクロック信号と同位相の信号である。(j)に示すNOR回路110のDN出力信号は、(f)に示すEXOR回路106の出力信号Fと(h)に示すNAND回路107出力信号Gを入力とするため、「L」固定となる。一方、(k)に示すNAND回路111のUP出力信号は、(f)に示すEXOR回路106の出力信号Fと(h)に示すNAND回路107の出力信号Gの反転出力D((i)参照)を入力とするため、出力信号FおよびGの反転信号を出力する。即ち、(a)に示すデータ信号に対して(b)に示すクロックが遅れている場合には、(j)に示す如くDN出力信号は出力されず、(k)に示すUP出力信号が出力される。上述したように、従来の位相比較回路100は、データ信号とクロック信号の位相差を検出して、データ信号に対してクロック信号の位相が進んでいる場合にはDN出力信号を、遅れている場合にはUP出力信号を出力する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の如き従来の位相比較回路100は、次の如き課題を有する。即ち、データ信号をD―FF回路103がクロック信号の反転信号Iで「H」か「L」をラッチすることにより位相差を検出するため、D―FF回路103のセットアップ時間とホールド時間が位相差より大きくなると誤動作してしまい、高周波のPLL回路やDLL回路等に使用すると、定常位相誤差が大きくなる。
【0013】
上述した課題が生じる理由を、図9のタイミングチャートを参照して説明する。尚、このタイミングチャートにおいて、(a)および(b)は進み位相からの引き込み完了動作の状態、(c)および(d)は遅れ位相からの引き込み完了動作の状態を拡大して示している。進み位相の場合には、D―FF回路103のホールド時間の位相差だけずれて引き込み動作を完了する。遅れ位相の場合には、D―FF回路103のセットアップ時間の位相差だけずれて引き込み動作を完了してしまう。このため、誤動作範囲は、D―FF回路103のホールド時間とセットアップ時間の合計となり、高周波動作で問題が生じる。
【0014】
【発明の目的】
本発明は、従来の位相比較回路における上述した課題に鑑みなされたものであり、従来の位相比較回路と比較して高速動作する位相比較回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明の位相比較回路は次のような特徴的な構成を採用している。
【0016】
(1)データ入力端子にデータ入力信号が入力される第1および第2D型フリップフロップ(D−FF)回路と、前記第1D型フリップフロップ回路の出力信号がデータ入力端子に入力される第3D型フリップフロップ回路と、該第1〜第3D型フリップフロップ回路のクロック入力端子に所定位相関係のクロック信号を入力するクロック回路と、それぞれ前記第1および第2D型フリップフロップ回路の出力信号と前記第1および第3D型フリップフロップ回路の出力信号が入力されるEXOR回路を含み、前記データ信号およびクロック信号の位相関係に応じて1対の出力端子にDNおよびUP出力信号を出力する論理回路とを有する位相比較回路において、
前記第1および第2型フリップフロップ回路の出力信号を帰還して前記第1および第2型フリップフロップ回路の出力状態の一致又は不一致を検出し、この検出結果に応じて前記第1〜第3D型フリップフロップ回路の読み込み保持タイミングを決定する帰還ループを含むクロック補正回路を備える位相比較回路。
【0017】
(2)前記第1および第2D型フリップフロップ回路のデータ入力端子には、前記第2D型フリップフロップ回路のホールド時間に設定された第1遅延回路を介して前記データ信号を入力する上記(1)に記載の位相比較回路。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による位相比較回路の好適実施形態の構成および動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
先ず、図1は、本発明による位相比較回路の好適実施形態の構成を示す回路図である。この位相比較回路10は、D−FF回路11、12、13、EXOR回路15、16、NAND回路17、21、インバータ回路18、19、NOR回路20、遅延回路22およびクロック補正回路30により構成される。
【0024】
データ入力端子24を、遅延回路22を介してD−FF回路11、13のD(データ)入力端子に接続する。クロック入力端子25をクロック補正回路30の入力端子30Eに接続する。そして、クロック補正回路30の出力端子30AをD−FF回路13のC(クロック)入力端子に接続し、クロック補正回路30の入力端子30BにD−FF回路13のQ出力信号Eを入力する。クロック補正回路30の出力端子30DをD−FF回路11および12のC入力端子およびインバータ回路18の入力端子に接続する。また、D−FF回路11のQ出力信号Aをクロック補正回路30の入力端子30C、D−FF回路12のD入力端子およびEXOR回路15および16の一方の入力端子に入力する。
【0025】
EXOR回路15の1対の入力端子には、D−FF回路11のQ出力信号AおよびD−FF回路12のQ出力信号Bが入力される。また、EXOR回路16の1対の入力端子には、D−FF回路11のQ出力信号AおよびD−FF回路13のQ出力信号Eが入力される。NAND回路17の1対の入力端子には、EXOR回路15の出力信号Cおよびインバータ回路18の出力信号Hが入力される。NOR回路20の1対の入力端子には、EXOR回路16の出力信号FおよびNAND回路17の出力信号Gが入力され、その出力信号をDN出力端子26に供給する。一方、NAND回路21の1対の入力端子にはNAND回路17の出力信号Gをインバータ回路19で反転した信号DおよびEXOR回路16の出力信号Fが入力され、その出力信号をUP出力端子27に供給する。
【0026】
次に、図1に示す本発明による位相比較回路10の好適実施形態の動作を説明する。遅延回路22の遅延時間は、D―FF回路13のホールド時間に対応して設定する。
【0027】
先ず、データ入力端子24から入力されるデータ信号に対してクロック入力端子25から入力されるクロック信号の位相が遅れている場合の動作について説明する。データ信号に対してクロック信号が遅れている場合、クロック補正回路30の出力端子30Aは、その入力端子30Bおよび30Cに入力される信号により、クロック入力端子25から入力端子30Eに入力されるクロック信号を反転し、立ち上がり時間を遅延回路22とD―FF回路13のセットアップ時間だけ遅らせた信号を出力する。クロック補正回路30の出力端子30Dは、クロック入力端子25から入力されるクロック信号を遅延回路22の遅延時間だけ遅らせた信号を出力する。引き込み動作は、図7を参照して上述した従来の位相比較回路100と同様に動作し、クロック信号がデータ信号に対して遅れている時間からD―FF型回路13のセットアップ時間まで、UP出力端子27にUP出力信号を出力する。
【0028】
引き込み動作完了状態では、遅延回路22の遅延時間だけ遅れたデータ信号に対して、クロック補正回路30の出力端子30Aから出力される信号は、D―FF回路13のセットアップ時間だけ遅れている。しかし、クロック補正回路30の出力端子30Aから出力される信号は、上述したように立ち上がり時間を遅延回路22の遅延時間とD―FF回路13のセットアップ時間だけ遅れているため、データ入力端子24とクロック入力端子25から入力される信号間では、位相差はなく引き込み動作は完了している。
【0029】
次に、データ信号に対してクロック信号の位相が進んでいる場合の動作について説明する。クロック信号がデータ信号に対して進んでいる場合には、クロック補正回路30の出力端子30Aは、入力端子30B、30Cに入力される信号に関係なく、クロック入力端子25から入力端子30Eに入力されるクロック信号を反転した信号を出力する。引き込み動作は、従来の位相比較回路と同様に動作し、クロック信号がデータ信号に対して進んでいる時間からD―FF回路13のホールド時間までDN出力端子26にDN出力信号を出力する。
【0030】
引き込み動作完了状態では、遅延回路22の遅延時間だけ遅れたデータ信号に対して、クロック補正回路30の出力端子30Aから出力される信号は、遅延回路22の遅延時間だけ進んでいる。しかし、データ入力端子24から入力される信号を遅延回路22の遅延時間だけ遅らせているため、データ入力端子24とクロック入力端子25から入力される信号では、位相差はなく引き込み動作は完了している。これにより、本発明の位相比較回路10は、遅れ位相からの引き込み動作および進み位相からの引き込み動作の何れでも引き込み完了状態では引き込み誤差が生じない。
【0031】
次に、図2は、図1中に示すクロック補正回路30の具体的な回路図である。このクロック補正回路30は、図1中のクロック入力端子25に入力されるクロック信号が入力される第1入力端子30E、それぞれD−FF回路11および13の出力信号AおよびEが入力される第2入力端子30Cおよび第3入力端子30Bを有する。また、D−FF回路13のクロック(C)入力端子に対して第1位相のクロック信号を入力する第1出力端子30Aおよび図1中のD−FF回路11、12のクロック入力端子およびインバータ回路18の入力端子に第2位相のクロック信号を出力する第2出力端子30Dを有する。
【0032】
図2に示すクロック補正回路30の具体的回路構成を説明する。第1入力端子30Eは、遅延回路34bを介して第2出力端子30Dに接続されると共に、1対のNAND回路35、37の入力端子の一方に接続されている。これらNAND回路35、37の出力は、それぞれ遅延回路34cを介しておよび直接AND回路38に入力され、このAND回路38の出力端子は、第1出力端子30Aに接続される。
【0033】
一方、クロック補正回路30の第2入力端子30Cは、NAND回路31およびEXOR回路32の一方の入力端子に接続され、第3入力端子30Bは、これらNAND回路31およびEXOR回路32の他方の入力端子に接続される。そして、これらNAND回路31およびEXOR回路32の出力端子は、AND回路33の入力端子に接続される。このAND回路33の出力端子は、遅延回路34aを介して、それぞれ直接及びインバータ回路36で位相反転してNAND回路35および37の他方の入力端子に接続される。
【0034】
図1および図2に示す本発明による位相比較回路10の動作を、図3〜図6のタイミングチャートを参照して説明する。図3は、遅れ位相からの引き込み動作を示す。図4は、遅れ位相からの引き込み完了動作を示す。また、図5は、進み位相からの引き込み動作を示す。図6は、進み位相からの引き込み完了動作を示す。
【0035】
ここで、遅延回路22および34bの遅延時間は、D―FF回路13のホールド時間に設定する。遅延回路34cの遅延時間は、D―FF回路13のホールド時間およびセットアップ時間の合計時間に設定する。また、遅延回路34aの遅延時間は、充分長い遅延時間に設定する。
【0036】
先ず、図3および図4を参照して遅れ位相動作を説明する。(a)はデータ入力端子24に入力されるデータ信号、(b)は遅延回路22の出力信号、(c)はクロック信号、(d)はクロック補正回路30の第2入力端子30Cの信号、(e)はクロック補正回路30の第3入力端子30Bの信号、(f)は遅延回路34aの出力信号J、(g)はインバータ回路36の出力信号Kおよび(h)はクロック補正回路30の第1出力端子30Aの信号である。クロック信号がデータ信号に対して遅れている場合には、クロック補正回路30の第3入力端子30Bには、データ信号がクロック信号の立ち下がりに同期したD―FF回路13の出力Eが入力される。クロック補正回路30の第2入力端子30Cには、データ信号がクロック信号の立ち上がりに同期したD―FF回路11の出力信号Aが入力される。クロック補正回路30の第3入力端子30Bおよび第2入力端子30Cに上述した信号が入力されると、遅延回路34aの出力信号Jは、入力端子30B、30Cが「L」又は「H」のとき、遅延回路34aの遅延時間だけ遅れて「H」を出力する。インバータ回路36の出力信号Kは、遅延回路34aの出力信号Jの反転信号を出力する。
【0037】
遅延回路34aの出力信号Jが「H」のときは、NAND回路37の出力信号は「H」となり、AND回路38から第1出力端子30Aに出力される信号は、NAND回路35に入力されるクロック信号が優先となる。このとき、NAND回路35に入力されるクロック信号は、必ず立ち下がりエッジが入力されるため、クロック補正回路30が第1出力端子30Aに出力するクロック信号は、反転信号で、立ち上がり時間が遅延回路34cの遅延時間だけ遅れた信号を出力する。また、遅延回路34aの出力信号Jが「L」のときは、NAND回路35の出力信号は「H」で、遅延回路34cの出力信号も「H」となる。そのため、NAND回路37に入力されるクロック信号が優先となり、クロック補正回路30の出力端子30Aにはクロック信号の反転出力がそのまま出力される。即ち、クロック信号がデータ信号より遅れている場合には、クロック補正回路30の出力端子30Aの出力信号は、クロック信号に対して遅延回路34cの遅延時間だけ立ち上がり時間が遅れたクロック信号となる。クロック補正回路30の出力端子30Dには、遅延回路34bの遅延時間だけ遅れたクロック信号が出力される。
【0038】
位相比較は、クロック補正回路30の出力端子30Aから出力されるクロック信号とデータ入力端子から入力されるデータ信号を遅延回路22で遅延させた信号で行う。引き込み動作は、従来の位相比較回路と同様に行い、DーFF回路13のセットアップ時間までUP出力端子27に信号を出力する。
【0039】
次に、図4に示す引き込み動作が完了した状態でのタイミングチャートにおいて、(a)は遅延回路22の出力信号、(b)はクロック補正回路30の第1出力端子30Aの信号、(c)はデータ信号および(d)はクロック信号である。遅延回路22の遅延時間だけ遅れたデータ信号に対して、クロック補正回路30の出力端子30Aから出力される信号は、D―FF回路13のセットアップ時間だけ遅れる。しかし、この信号は、立ち上がり時間を遅延回路34cの遅延時間、即ち遅延回路22の遅延時間とD―FF回路13のセットアップ時間だけ遅らせているため、データ入力端子24とクロック入力端子25に入力される信号間では、位相差がない状態で引き込みを完了する。
【0040】
次に、図5および図6を参照して、進み位相の場合の動作を説明する。クロック信号がデータ信号に対して進んでいる場合には、遅れている場合と異なり、NAND回路37の出力信号が「H」になるときは、NAND回路35に入力されるクロック信号は、必ず立ち上がりエッジが入力される。そのため、クロック補正回路30が出力端子30Aに出力するクロック信号は、反転信号で立ち下がり時間が遅延回路34cの遅延時間だけ遅れた信号を出力する。
【0041】
また、遅延回路34aの出力信号Jが「L」のときは、NAND回路35の出力信号は「H」で、遅延回路34cの出力信号も「H」となるため、NAND回路37に入力されるクロック信号が優先となる。そこで、クロック補正回路30の出力端子30Aには、クロック信号の反転出力がそのまま出力される。即ち、クロック信号がデータ信号より進んでいる場合には、クロック補正回路30の出力端子30Aの出力信号は、クロック信号に対して遅延回路34cの遅延時間だけ立ち下がり時間が遅れたクロック信号を出力する。しかし、D―FF回路13は、クロック入力端子に入力される信号の立ち上がりエッジで動作するため、この信号の影響を受けない。クロック補正回路30の出力端子30Dには、遅延回路34bの遅延時間だけ遅れたクロック信号が出力される。
【0042】
位相比較は、クロック補正回路30の第1出力端子30Aから出力されるクロック信号と、データ入力端子24から入力されるデータ信号を遅延回路22で遅延させた信号で行う。引き込み動作は、従来の位相比較回路と同様に、D―FF回路13のホールド時間までDN出力端子26に信号を出力する。
【0043】
図6に示す引き込み動作が完了した状態では、クロック補正回路30の出力端子30Aからの出力信号に対して、遅延回路22の遅延時間だけ遅れたデータ信号が出力される。しかし、位相比較されるデータ信号は、データ入力端子24に入力されるデータ信号を遅延回路22の遅延時間だけ遅らせている。そのため、データ入力端子24とクロック入力端子25に入力される信号間では、位相差がない状態で引き込みを完了する。上述の如く、遅延回路22とクロック補正回路30を新たに追加し、D―FF回路のセットアップ時間およびホールド時間を制御することで、引き込み完了時の位相誤差を改善し、高速動作を実現する。
【0044】
以上、本発明による位相比較回路の好適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本発明の位相比較回路によると、次の如き実用上の顕著な効果が得られる。即ち、高速又は高周波動作特性が得られる。その理由は、位相比較回路に遅延回路およびクロック補正回路を設けて、D―FF回路のセットアップ時間およびホールド時間を制御することで、D―FF回路の特性の影響を受け難い構成とし、引き込み完了時の位相誤差を改善し、高速動作を実現するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位相比較回路の好適実施形態の回路図である。
【図2】図1中のクロック補正回路の具体例の回路図である。
【図3】本発明の位相比較回路の遅れ位相からの引き込み動作を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の位相比較回路の遅れ位相からの引き込み完了動作を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の位相比較回路の進み位相からの引き込み動作を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の位相比較回路の進み位相からの引き込み完了動作を示すタイミングチャートである。
【図7】従来の位相比較回路の回路図である。
【図8】図7に示す位相比較回路の引き込み動作を示すタイミングチャートである。
【図9】図7に示す位相比較回路の引き込み完了動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 位相比較回路
11〜13 D−FF(D型フリップフロップ)回路
15、16、32 EXOR回路
17、21、31、35、37 NAND回路
18、19、36 インバータ回路
20 NOR回路
22、34a〜34c 遅延回路
24 データ入力端子
25 クロック入力端子
26 DN出力端子
27 UP出力端子
30 クロック補正回路
30E 第1入力端子
30C 第2入力端子
30B 第3入力端子
30A 第1出力端子
30D 第2出力端子
33、38 AND回路

Claims (2)

  1. データ入力端子にデータ入力信号が入力される第1および第2D型フリップフロップ(D−FF)回路と、前記第1D型フリップフロップ回路の出力信号がデータ入力端子に入力される第3D型フリップフロップ回路と、該第1〜第3D型フリップフロップ回路のクロック入力端子に所定位相関係のクロック信号を入力するクロック回路と、それぞれ前記第1および第2D型フリップフロップ回路の出力信号と前記第1および第3D型フリップフロップ回路の出力信号が入力されるEXOR回路を含み、前記データ信号およびクロック信号の位相関係に応じて1対の出力端子にDNおよびUP出力信号を出力する論理回路とを有する位相比較回路において、
    前記第1および第2型フリップフロップ回路の出力信号を帰還して前記第1および第2型フリップフロップ回路の出力状態の一致又は不一致を検出し、この検出結果に応じて前記第1〜第3D型フリップフロップ回路の読み込み保持タイミングを決定する帰還ループを含むクロック補正回路を備えることを特徴とする位相比較回路。
  2. 前記第1および第2D型フリップフロップ回路のデータ入力端子には、前記第2D型フリップフロップ回路のホールド時間に設定された第1遅延回路を介して前記データ信号を入力することを特徴とする請求項1に記載の位相比較回路。
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