JP4085741B2 - 単電池、電池モジュールおよび組電池 - Google Patents

単電池、電池モジュールおよび組電池 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラミネートフィルムで被覆された電池に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
近年、電気を動力源とする電気自動車(EV)や、エンジンとモータとを組み合わせたハイブリッドカー(HEV)が注目を集めている。これらの動力源として、軽量性の観点から、ラミネートフィルムによって被覆された電池、いわゆるラミネートフィルム外装電池が注目されている。
【0003】
ラミネートフィルム外装電池は、電池本体に水分が浸入すると性能が低下し、電池の劣化が促進されるため、ラミネートフィルムが相互に接合されている接合部分におけるシール性が重要な問題となる。
【0004】
一般的なラミネートフィルム外装電池において、前記接合部分の防水性は、家電製品に用いられることを前提としている。しかし、車両に搭載して用いる場合は、家電製品に用いられる電池と比較して厳しい環境下で使用されるため、接合部分の防水性はより高いものが求められる。
【0005】
そこで、本発明は、ラミネートフィルムの接合部分における防水性の向上を図り、水分の浸入による電池本体の劣化を防止することができるラミネートフィルム外装電池を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための発明は、可撓性を有するラミネートフィルムを相互に接合することによって被覆された電池本体と、前記電池本体に一端が電気的に接続され他端が前記ラミネートフィルムより突出した電極リードと、を有する単電池において、
前記ラミネートフィルムの外周縁部に対応する凹部形状を有する防水性のキャップ部材が、前記外周縁部に嵌合して取り付けられており、前記外周縁部は、前記キャップ部材を包み込むように折りたたまれ、固定されていることを特徴とする単電池である。そして、可撓性を有するラミネートフィルムを相互に接合することによって被覆された電池本体と、前記電池本体に一端が電気的に接続され他端が前記ラミネートフィルムより突出した電極リードと、を有する単電池において、
前記ラミネートフィルムの外周縁部に対応する凹部形状を有する防水性のキャップ部材が、前記外周縁部に嵌合して取り付けられており、前記ラミネートフィルムの接合部分の全周がシール材によって覆われていることを特徴とする単電池である。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、ラミネートフィルム外装電池のラミネートフィルムの接合部分における防水性を向上することができ、接合部分から電池本体への水分浸入を防止できるので、水分の浸入による電池本体の劣化を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0009】
なお、本明細書においては、「単電池」、「電池モジュール」および「組電池」は、それぞれ、以下のように定義される。「単電池」とは、可撓性を有するラミネートフィルムを相互に接合して電池本体を被覆した電池、いわゆるラミネートフィルム外装電池の個々のそれぞれの電池をいう。「電池モジュール」とは、複数の単電池を電気的に接続した電池をいう。組電池とは、複数の電池モジュールを電気的に接続した電池をいう。「単電池」はもちろんのこと、「電池モジュール」および「組電池」のそれぞれも電池として用いられる。「単電池」、「電池モジュール」および「組電池」のそれぞれの名称は、電池の大きさの違いを理解し易くするために用いられる。
【0010】
(第1の実施形態)
図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る単電池としてのラミネートフィルム外装電池50を示す平面図、図1(B)は、図1(A)のB−B線に沿う部位を拡大して示す断面図、図1(C)は、図1(A)のB−B線に沿う部位の外周縁部41を拡大して示す部分断面図、図1(D)は、図1(A)のD−D線に沿う部位の外周縁部41を拡大して示す部分断面図である。図2(A)〜(D)は、本発明の第1の実施形態に係るラミネートフィルム外装電池50を作成する過程を示す図である。
【0011】
図1(A)〜(D)に示すように、本実施形態のラミネートフィルム外装電池50は、可撓性を有するラミネートフィルム42、43を相互に接合することによって被覆された電池本体44と、電池本体44に一端が電気的に接続され他端がラミネートフィルム42、43より突出した電極リード45と、を有するラミネートフィルム外装電池50において、ラミネートフィルム42、43の外周縁部41に対応する凹部形状を有する防水性のキャップ部材51、52が、外周縁部41に嵌合して取り付けられていることを特徴とするラミネートフィルム外装電池50である。前記キャップ部材51、52は、略コの字状の断面を有している。また、ラミネートフィルム外装電池50は、ラミネートフィルム42、43の接合部分47の全周がシール材62によって覆われている。電極リード45は正極と負極とがそれぞれ反対方向(図1(A)においては上下方向)に伸びて突出している。
【0012】
図1(A)に示すように、キャップ部材51、52は、外周縁部41の全周に取り付けられている。図1(B)〜(D)に示すように、キャップ部材51、52の凹部54は、外周縁部41と密着する形状に形成されている。外周縁部41のうち電極リード45が突出している部分に取り付けられるキャップ部材51は、電極リード45を挿通するための貫通孔56が設けられている。貫通孔56は、電極リード45と密着する形状および大きさに形成されている。キャップ部材51、52は、ラミネートフィルム外装電池の特徴である軽量性と、電極リード45が接触し得る部分は絶縁性を有することが好ましいことと、を考慮し、樹脂製の材質を用いて形成されている。もちろん、防水性を満たしていれば他の材質であってもよい。
【0013】
図1(C)(D)に示すように、ラミネートフィルム42、43は、高分子と金属とを複合して構成されており、詳細には、内方から表面にかけて順に、熱融着性の高分子からなる接着層42a、43aと、金属箔からなる層42b、43bと、高分子からなる外装保護層42c、43cと、を有している。各ラミネートフィルム42、43は、略矩形状を有しており、電池本体44を挟み込むように被覆している。図1(B)に示すように、2枚のラミネートフィルム42、43は、電池本体44の外側からフィルム端部にかけて、相互に接合されている。ラミネートフィルム42、43は、熱融着によって接着層42a、43aを溶かして相互に接合される。ラミネートフィルム42、43が相互に接合されている耳部分を外周縁部41という。
【0014】
ラミネートフィルム外装電池50は、ラミネートフィルム42、43の接合部分47が水分を透過しないシール材62によって覆われている。前述したキャップ部材51、52は、シール材62によって覆われたラミネートフィルム外装電池50の外周縁部41を覆うように取り付けられている。シール材62の材質は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エポキシ系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)等の樹脂が例示できる。ただし、本発明のシール材62は、これらに制限されるべきものではない。
【0015】
電極リード45は、ラミネートフィルム外装電池50が充放電するための電極として用いられる。
【0016】
次に、図2を参照して、外周縁部41へのキャップ部材51、52の取り付けの手順と、接合部分47をシール材62で覆う手順と、を示す。
【0017】
図2(A)に示すように、一般的なラミネートフィルム外装電池40を用意する。接合部分47をシール材62で覆うために、液体状のシール剤(図示せず)を用意する。気泡や異物が混入すると防水性を低下させる虞があるので、気泡等が入らないように注意しながら接合部分47にシール剤を塗布する。塗布されるシール剤の厚みは、防水性の観点から決定される。塗布後、シール剤が硬化することによってシール材62が形成され、図2(B)に示すラミネートフィルム外装電池60となる。
【0018】
次に、図2(C)に示すように、接合部分47がシール材62で覆われたラミネートフィルム外装電池60と、該ラミネートフィルム外装電池60の大きさおよび形状に対応する四分割されたキャップ部材51、52と、を用意する。本実施形態のキャップ部材51、52は、平板状の材料を折り曲げて作成されており、断面が略コの字状を有している。各キャップ部材51、52を電池本体44の方向(図示中の矢印方向)へ移動させ、それぞれを外周縁部41に嵌め込む。キャップ部材51は、電極リード45を挿通する貫通孔56が設けられており、貫通孔56に電極リード45を通し、電極リード45を折り曲げないようにして外周縁部41に嵌め込まれる。
【0019】
図2(D)に示すように、各キャップ部材51、52は、端面51a、52aが相互に隣接して配置されている。キャップ部材51、52は、外周縁部41に嵌め込んだだけでは、脱落する虞がある。そこで、キャップ部材51、52の隣接する端面51a、52aを相互に接着剤で接合し、四分割されていたものを一体的に形成することによって、ラミネートフィルム外装電池50の作成が完了する。
【0020】
上述したように、第1の実施形態は、可撓性を有するラミネートフィルム42、43を相互に接合することによって被覆された電池本体44と、電池本体44に一端が電気的に接続され他端がラミネートフィルム42、43より突出した電極リード45と、を有するラミネートフィルム外装電池50において、ラミネートフィルム42、43の外周縁部41に対応する凹部形状を有する防水性のキャップ部材51、52が、外周縁部41に嵌合して取り付けられていることを特徴とするラミネートフィルム外装電池50であるので、水分が接合部分47に接触することを防止することができ、接合部分47から電池本体44への水分の浸入を防止することができ、水分の浸入による電池本体44の性能の劣化を防止することができ、長期間に渡ってラミネートフィルム外装電池50の性能を維持することができる。
【0021】
また、ラミネートフィルム外装電池50は、ラミネートフィルム42、43の接合部分47の全周がシール材62によって覆われていることを特徴としているので、接合部分47からの水分の浸入を防止することができ、電池本体44の性能の劣化を防止することができ、長期間に渡ってラミネートフィルム外装電池50の性能を維持することができ、さらに、ラミネートフィルム外装電池50の外力による変形に対する強度を向上することができる。
【0022】
このように、ラミネートフィルム外装電池50は、キャップ部材51、52と、シール材62とを併用しているので、より確実に接合部分47からの水分の浸入を防止することができる。
【0023】
キャップ部材51、52は、略コの字状の断面を有することを特徴としているので、平板形状の材料を折り曲げるだけで作成することができ、キャップ部材51、52の作成を容易にすることができる。
【0024】
本実施形態では、シール材62は、液体状の樹脂からなるシール剤を用いたので、シール剤を塗布し、硬化するのを待つだけで、接合部分47をシール材62で覆うことができる。
【0025】
キャップ部材51、52は、外周縁部41の全周に一体的に取り付けられているので、ラミネートフィルム外装電池50から脱落する虞を防止することができる。また、キャップ部材51、52に外力が付加された場合、キャップ部材51、52全体で外力を受けることができるので、負荷を分散することができ、キャップ部材51、52、ひいては外力によってラミネートフィルム外装電池50が損傷することを防止することができる。
【0026】
なお、キャップ部材51、52の製造方法は平板を折り曲げて作成するだけでなく、例えば、型枠による射出成型などの従来公知の方法によって作成してもよい。また、キャップ部材51、52は、外周縁部41に直接、接着剤や熱融着等によって接合されていてもよい。
【0027】
また、キャップ部材51、52は四分割にされている必要はなく、外周縁部41の形状に適した数量に分割することができる。また、キャップ部材51、52は、伸縮自在な材料によって予め一体的に作成した場合には、分割されていなくてもよい。キャップ部材51、52が伸縮自在な材料によって予め一体的に作成されている場合は、キャップ部材51、52は、着脱可能に取り付けることができる。
【0028】
また、シール材62は、液体状のシール剤を塗布する以外の方法によって作成してもよい。例えば、固体状のシール剤を接合部分47に設置した後、該シール剤を熱融着することによってシール材62を形成し、接合部分47を覆ってもよい。また、ゲル状のシール剤を塗布してシール材62を作成してもよい。
【0029】
(第1の実施形態の改変例1)
図3(A)は、本発明の第1の実施形態の改変例1に係るラミネートフィルム外装電池70を示す平面図、図3(B)は、図3(A)のB−B線に沿う部位の外周縁部41を拡大して示す部分断面図、図3(C)は、図3(A)のC−C線に沿う部位の外周縁部41を拡大して示す部分断面図である。
【0030】
図3(A)〜(C)に示すように、本改変例におけるラミネートフィルム外装電池70は、外周縁部41に対応する凹部形状を有する防水性のキャップ部材51、52が、外周縁部41に嵌合して取り付けられている。
【0031】
本改変例は、ラミネートフィルム42、43の接合部分47がシール部材によって覆われていない点において、第1の実施形態と異なっている。
【0032】
本改変例は、第1の実施形態と対比して接合部分47がシール部材によって覆われていないので、ラミネートフィルム外装電池70の作成を第1の実施形態に示したラミネートフィルム外装電池50よりも容易にすることができる。
【0033】
(第1の実施形態の改変例2)
図4(A)は、本発明の第1の実施形態の改変例2に係るラミネートフィルム外装電池60を示す平面図、図4(B)は、図4(A)のB−B線に沿う部位の外周縁部41を拡大して示す部分断面図、図4(C)〜(E)は、図4(A)のB−B線に沿う部位の外周縁部41を覆うシール材のバリエーションを拡大して示す部分断面図である。
【0034】
図4(A)(B)に示すように、本改変例におけるラミネートフィルム外装電池60は、ラミネートフィルム42、43の接合部分47の全周がシール材62によって覆われている。本改変例は、キャップ部材が外周縁部41に取り付けられていない点において、第1の実施形態と異なっている。
【0035】
本改変例は、第1の実施形態と対比して外周縁部41にキャップ部材が取り付けられていないので、ラミネートフィルム外装電池60の作成を第1の実施形態のラミネートフィルム外装電池50よりも容易にすることができ、部品点数を削減することができる。
【0036】
図4(C)〜(E)に示すように、シール材は、図4(B)に示される形状に限られず、状況に応じて種々のバリエーションの形状を有するシール材63、64、65を用いることができる。
【0037】
図4(C)に示すシール材63は、接合部分47を確実に被覆しているので、接合部分からの水分の浸入を防止することができ、また、シール材63を作成するときに必要となるシール剤の量を少なくすることができる。
【0038】
図4(D)に示すシール材64は、シール材62よりも外周縁部41を広く覆っているので、ラミネートフィルム外装電池60の外力による変形に対する強度を、より向上することができる。
【0039】
図4(E)に示すシール材65は、シール材64と同様、シール材62よりも外周縁部41を広く覆っているので、ラミネートフィルム外装電池60の外力による変形に対する強度を向上することができる。また、シール材65の断面形状が略楕円形状であることから、シール材を液体状のシール剤を塗布することによって作成する場合、シール材64よりも作成を容易にすることができる。
【0040】
(第1の実施形態の改変例3)
図5(A)は、本発明の第1の実施形態の改変例3に係るラミネートフィルム外装電池80を示す平面図、図5(B)は、該ラミネートフィルム外装電池80の正面図である。
【0041】
本改変例は、キャップ部材81を、電極リード45がラミネートフィルムから突出している部分を含む部位にのみ取り付けている点において、第1の実施形態と異なっている。また、本改変例において、キャップ部材81は、貫通孔82に電極リード45を挿通して外周縁部41に嵌め込まれ、接着剤を塗布することによって外周縁部41に接着されている点で、第1の実施形態と異なっている。
【0042】
本改変例は、電極リード45を間に挟んでおりラミネートフィルム42、43が直接に接合されていないために、ラミネートフィルム外装電池50の外周縁部41のうち最も水分が浸入し易い電極リード45の突出している部分にキャップ部材81が取り付けられているので、電池本体44への水分の浸入を効率よく防止することができる。また、キャップ部材を全周につける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
【0043】
なお、ラミネートフィルム外装電池80は、シール材62で覆われず、キャップ部材81のみが電極リード45を含む部位に取り付けられていてもよく、このことによって、ラミネートフィルム外装電池80を作成する工程を少なくすることができる。また、キャップ部材81は、ゴムなどの弾性体からなる材料を用いることによって、外周縁部に接着剤によって接着されていなくても脱落を防止することができる。
【0044】
第2の実施形態
図6(A)は、第2の実施形態におけるキャップ部材91を取り付けたラミネートフィルム外装電池90の平面図、図6(B)は、該ラミネートフィルム外装電池90の正面を部分的に拡大した図である。
【0045】
図6(A)(B)に示すように、本実施形態におけるラミネートフィルム外装電池90の外周縁部41は、キャップ部材91を包み込むように折りたたまれ、固定されている点で、第1の実施形態と異なっている。
【0046】
実施形態の作成手順は、まず、電極リード45が伸びる方向(図6(A)においては、上下方向)に平行に沿った外周縁部41に、外周縁部41よりも狭い幅、好ましくは外周縁部41の半分以下の幅を有するキャップ部材91を取り付ける。次に、キャップ部材91を電池本体44の方へ向けてキャップ部材91と外周縁部41とが密着するように巻き込み、接着剤を表面に塗布して相互に接合する。
【0047】
実施形態では、外周縁部41は、キャップ部材91を包み込むように折りたたまれ、固定されているので、キャップ部材91が外周縁部41の全周に一体的に取り付けられていなくても、外周縁部41から脱落する虞を防止することができる。また、外周縁部41の折り曲げられた箇所には、ラミネートフィルム42、43を圧迫する力が加わるため、ラミネートフィルム42、43を接合する強くなり、水分の浸入を防止することができる。
【0048】
なお、キャップ部材91は、図示例のように、外周縁部41の2箇所に取り付けるのではなく、一箇所(図5(A)においては、右もしくは左のみ)だけにとりつけて外周縁部41を巻き込んでラミネートフィルム外装電池を作成してもよい。
【0049】
(第の実施形態)
図7(A)は、本発明の第の実施形態に係る電池モジュール20を示す平面図、図7(B)は、該電池モジュール20の側面図である。
【0050】
の実施形態に係る電池モジュール20は、第1の実施形態に示したラミネートフィルム外装電池50を、少なくとも2つ以上、電気的に接続して構成した電池である。
【0051】
図7(A)に示すように、電池モジュール20は、略直方体のケース21内に、電極リード45が伸びる方向に対して直交する方向にラミネートフィルム外装電池50が6列並べられている(図7(A)においては左右方向)。さらに、各列は、図7(B)に示すように、ラミネートフィルム外装電池50が4個積層されている(図7(B)においては左右方向)。電池モジュール20のうち、ラミネートフィルム外装電池50が複数積層(図示例では4個)された1列を、電池群30と定義する。
【0052】
電池群30は、電極リード45を一の面に揃え、さらに外周も揃えて、図7(B)において左右方向に積層されている。さらに、電池群30は、例えば、図7(B)中の下方に正極を、上方に負極を、というようにラミネートフィルム外装電池50の同極を揃えて積層されている。電極リード45は、図中左側の電極リード45と右側の電極リード45との間に配置されたバスバー31を介して、電気的に接続されている。つまり、図示する電池群30にあっては、4個のラミネートフィルム外装電池50は、電気的に並列接続されている。バスバー31の高さ寸法は、左側の電極リード45と右側の電極リード45との間の隙間寸法に略等しい寸法が好ましい。このように寸法を設定すれば、電極リード45に生じる曲げ変形が小さく、電池本体44と電極リード45の一端との接続個所の破損などを防止することができる。
【0053】
図7(A)に示すように、6列並べられた電池群30は、電気的に異極をなす電極リード45を隣接させてケース21内に収納されている。各電池群30は、隣接する異極同士をバスバー31を介して電気的に接続されている。つまり、図示する電池モジュール20にあっては、6列の電池群30は、電気的に直列接続されている。
【0054】
上述したように、第の実施形態は、第1の実施形態で示されたラミネートフィルム外装電池50を、複数電気的に接続して構成されることを特徴とする電池モジュール20であるので、防水性に優れた電池モジュールを提供することができる。
【0055】
なお、電池モジュール20を構成するラミネートフィルム外装電池50は、本実施形態に示した組み合わせに限られず、複数個電気的に直列接続、並列接続、または直列と並列との複合接続がされていてもよい。このように、ラミネートフィルム外装電池50の電気的な接続形式と数量との組み合わせによって、要求される容量や電圧等を満たす最適の電池モジュール20を提供することができる。
【0056】
また、電池モジュールを構成する電池は、ラミネートフィルム外装電池50に限られず、第1の実施形態の各改変例に示されるラミネートフィルム外装電池60、70、80、90を用いてもよい。
【0057】
また、ケース21内には、ラミネートフィルム外装電池を保持する手段を取り付けてもよい。例えば、スプリング等の弾性体によって各ラミネートフィルム外装電池を支持し、ラミネートフィルム外装電池に加わる外力を吸収させる手段を用いることができる。係る手段を用いることにより、振動等によって電池モジュール20を構成するラミネートフィルム外装電池がずれる虞を防止することができる。
【0058】
(第の実施形態)
図8は、本発明の第の実施形態に係る組電池10を示す斜視図である。
【0059】
図示例の組電池10は、外観が略直方体である電池モジュール20を6個、ケース21の端面を揃えて積み重ねることによって構成されている。また、組電池10は、各電池モジュール20の端面を連結板13を用いて相互に固定して構成されている。各電池モジュール20は、外部へ突出した正極と負極との電極端子32aを各一個ずつ有しており、各電極端子32aの同極は、電極端子連結板11によって相互に接続されている。このようにして、組電池10は、電池モジュール20を電気的に6個並列に接続して構成されている。
【0060】
この組電池10では、電極端子連結板11の端部11aが外部との電気の授受するための電極として用いられる。各電池モジュール20の電極端子32aは、それぞれ絶縁カバー12により保護されており、電極の正極および負極を明確にするため、例えば、各極を赤と青とに色分けして識別できるようにしてある。
【0061】
の実施形態に示される電池モジュール20を、少なくとも2つ以上、電気的に接続して構成されることを特徴とする組電池10であるので、防水性に優れた組電池を提供することができる
【0062】
本実施形態の組電池10は、略直方体のケース21で覆われている電池モジュール20を積み重ねることによって構成されているので、組み立てを容易に行うことができる。
【0063】
なお、組電池10は、上述したものに限られず、電池モジュール20を複数個電気的に並列接続、直列接続または直列と並列とに複合接続して構成されていてもよい。このような電池モジュール20の電気的な接続形式と数量との組み合わせによって、要求される容量や電圧等を満たす最適の組電池10を提供することができる。
【0064】
(第の実施形態)
図9は、本発明の組電池10を搭載した車両5を示す概要図である。
【0065】
本実施形態の組電池10は、車両5に搭載される電池として用いられる。組電池10は、車両5の主動力源または補助動力源として車両5に搭載され、車両5の車内空間やトランクルームを広く確保するために、車両5の座席下部近傍に設置されている。
【0066】
上述したように、第の実施形態は、組電池10は車両5に搭載される電池であることを特徴とする組電池10であり、複数のラミネートフィルム外装電池50からなるので、防水性に優れている。また、金属製の外装缶を用いた電池と比較して車両5の動力源を軽量にすることができ、車両5の全体を軽量にすることができるので、車両5の燃費向上に貢献することができる。
【0067】
なお、組電池10の設置場所は、上記の場所に制限されるものではなく、後部トランクルームの下部に設置しても良いし、あるいはEV(電気自動車)のようにエンジンを搭載していないのであれば、一般的な車両がエンジンを搭載している場所である車両の前方に、エンジンの替わりに設置することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る単電池としてのラミネートフィルム外装電池を示す平面図、図1(B)は、図1(A)のB−B線に沿う部位を拡大して示す断面図、図1(C)は、図1(A)のB−B線に沿う部位の外周縁部を拡大して示す部分断面図、図1(D)は、図1(A)のD−D線に沿う部位の外周縁部を拡大して示す部分断面図である。
【図2】図2(A)〜(D)は、本発明の第1の実施形態に係るラミネートフィルム外装電池を作成する過程を示す図である。
【図3】図3(A)は、本発明の第1の実施形態の改変例1に係るラミネートフィルム外装電池を示す平面図、図3(B)は、図3(A)のB−B線に沿う部位の外周縁部を拡大して示す部分断面図、図3(C)は、図3(A)のC−C線に沿う部位の外周縁部を拡大して示す部分断面図である。
【図4】図4(A)は、本発明の第1の実施形態の改変例2に係るラミネートフィルム外装電池を示す平面図、図4(B)は、図4(A)のB−B線に沿う部位の外周縁部を拡大して示す部分断面図、図4(C)〜(E)は、図4(A)のB−B線に沿う部位の外周縁部を覆うシール材のバリエーションを拡大して示す部分断面図である。
【図5】図5(A)は、本発明の第1の実施形態の改変例3に係るラミネートフィルム外装電池を示す平面図、図5(B)は、該ラミネートフィルム外装電池の正面図である。
【図6】図6(A)は、第の実施形態におけるキャップ部材を取り付けたラミネートフィルム外装電池の平面図、図6(B)は、該ラミネートフィルム外装電池の正面を部分的に拡大した図である。
【図7】図7(A)は、本発明の第の実施形態に係る電池モジュールを示す平面図、図7(B)は、該電池モジュールの側面図である。
【図8】図8は、本発明の第の実施形態に係る組電池を示す斜視図である。
【図9】図9は、本発明の第5の実施形態に係る組電池搭載した車両示す概要図である。
【符号の説明】
5…車両
10…組電池
20…電池モジュール
41…外周縁部
42、43…ラミネートフィルム
44…電池本体
45…電極リード
47…接合部分
50、60、70、80、90…ラミネートフィルム外装電池(単電池)
51、52、81、91…キャップ部材
62、63、64、65…シール材

Claims (6)

  1. 可撓性を有するラミネートフィルムを相互に接合することによって被覆された電池本体と、前記電池本体に一端が電気的に接続され他端が前記ラミネートフィルムより突出した電極リードと、を有する単電池において、
    前記ラミネートフィルムの外周縁部に対応する凹部形状を有する防水性のキャップ部材が、前記外周縁部に嵌合して取り付けられており、前記外周縁部は、前記キャップ部材を包み込むように折りたたまれ、固定されていることを特徴とする単電池。
  2. 可撓性を有するラミネートフィルムを相互に接合することによって被覆された電池本体と、前記電池本体に一端が電気的に接続され他端が前記ラミネートフィルムより突出した電極リードと、を有する単電池において、
    前記ラミネートフィルムの外周縁部に対応する凹部形状を有する防水性のキャップ部材が、前記外周縁部に嵌合して取り付けられており、前記ラミネートフィルムの接合部分の全周がシール材によって覆われていることを特徴とする単電池。
  3. 前記キャップ部材は、略コの字状の断面を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の単電池。
  4. 請求項1〜3に記載の単電池を用いる電池モジュールであって、
    前記単電池を、少なくとも2つ以上、電気的に接続して構成されることを特徴とする電池モジュール。
  5. 請求項4に記載の電池モジュールを、少なくとも2つ以上、電気的に接続して構成されることを特徴とする組電池。
  6. 前記組電池は車両に搭載される電池であることを特徴とする請求項5に記載の組電池。
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