JP4083598B2 - ネットワークシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、共通の伝送路を介して接続され、省電力状態と通常状態とに移行可能な複数の通信ノードを備えたネットワークシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車輌内に搭載された複数の通信ノードを共通の多重バスによって接続し、通常状態と省電力状態とを各通信ノードに備えたネットワークシステムが提案されている。各通信ノードは、遷移条件(スリープ条件)を満足すると一斉に通常状態から省電力状態に移行して、電力供給源であるバッテリの電力消費を低減させている(特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
ここで、前記遷移条件は、
i)各通信ノードの入力(各通信ノードに接続されたスイッチやセンサからの入力に所定時間以上変化がなく、
ii)各通信ノードの出力制御処理(各通信ノードに接続された被制御負荷の制御処理)が終了し、
iii)各通信ノードが他の通信ノードからの情報を所定時間以上受信しないか、他の通信ノードから省電力状態へ移行指令情報を受信した、
という3つの項目i)〜iii)が全て成立することをいう。
そして、省電力状態において、前記通信ノードの一つに入力変化が検出されると、その通信ノードから起動情報(ウエイクアップ情報)が送信され、ウエイクアップ情報を受信することにより全通信ノードが一斉に通常状態に復帰することでノード間の通信が再開されネットワークシステムが稼働する。
【0004】
なお、ここで、全通信ノードが省電力状態となることで通信ノード間の通信が停止した状態を、ネットワークシステムの省電力状態と、また、全通信ノードが通常状態となり通信ノード間で通信が行われている状態をネットワークシステムの通常状態と定義する。
また、各通信ノードの省電力状態とは、通常状態に対して消費電流を下げた状態のことであり、例えば、通信ノード内部のクロックまたは発振器などの特定の電子素子を停止した状態、通信ノード内部の電気回路の一部または全部の給電を停止した状態である。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−291772号公報(段落番号0014)
【特許文献2】
特開平7−38966号公報(段落番号0027)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術に開示される省電力方法では、全通信ノードが前記遷移条件を満足したときに、全通信ノードが一斉に省電力状態に移行することによりネットワークシステムが省電力状態に移行するため、例えば、特許文献1の段落番号0014に記載されるように、一つの通信ノードが内部タイマーにより自身に接続される負荷を制御中の状態においては、実行中の前記タイマー制御処理(内部タイマー処理)に無関係な他の通信ノードは省電力状態に移行することができず、バッテリ電力の消費を抑制することができないという問題があった。
また、ネットワークが省電力状態、即ち、全通信ノードが省電力状態のときにおいて、一つの通信ノードの自身に接続される入力の変化で、自身に接続される負荷を前記のように内部タイマー処理する場合にも、それに無関係な他の通信ノードにウエイクアップ信号を送信して他の通信ノードを通常状態に移行させて、ネットワークシステムが通常状態に移行してしまうため、不必要にバッテリ電力を浪費してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、バッテリの消費電力を抑制して省電力を図ることができるネットワークシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載した発明は、共通の伝送路(例えば、後述する実施の形態における多重バス8)を介して接続され、省電力状態と通常状態(例えば、後述する実施の形態における通常動作状態、省電力化可能状態、スリープコマンド送信状態、ウエイクアップコマンド送信状態、通信I/F省電力化可能状態)とに移行可能な複数の通信ノード(例えば、後述する実施の形態における通信ノード2A〜2D)を備えたネットワークシステムにおいて、該ネットワークシステムは、前記複数の通信ノードの全てが通常状態のときに通常状態から省電力状態への遷移条件が確立した場合には、自己完結型制御処理を実行中の通信ノード(例えば、後述する実施の形態における通信ノード2D)以外の通信ノード(例えば、後述する実施の形態における通信ノード2A〜2C)が省電力状態に移行するとともに、前記複数の通信ノードの全てが省電力状態のときに、少なくとも一つの通信ノードの起動入力が自己完結型制御処理の起動入力の場合には、起動入力が発生した通信ノード(例えば、後述する実施の形態における通信ノード2D)以外の通信ノード(例えば、後述する実施の形態における通信ノード2A〜2C)は省電力状態を維持する局部的省電力状態を有することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、ネットワークシステムが自己完結型制御処理を実行中の通信ノード以外の通信ノードを省電力状態にする局部的省電力状態を有することにより、その制御に無関係或いは不必要な通信ノードは早期に省電力状態に移行し、また、ある通信ノードに発生した起動入力が自己完結型制御処理の起動入力の場合には、その制御に無関係或いは不必要な通信ノードは省電力状態が継続されるため、バッテリ電力の浪費を効率的に防止できる。
【0010】
請求項2に記載した発明は、前記通信ノードは、自身に接続される負荷を制御する制御回路部(例えば、後述する実施の形態におけるCPU4D)と、前記伝送路を介して互いに情報を送受信する通信回路部(例えば、後述する実施の形態における通信I/F3D)と、入出力回路を備える周辺回路部(例えば、後述する実施の形態における周辺回路部5D)とで構成され、通常状態から省電力状態への遷移条件が確立したときに、自己完結型制御処理を実行中であれば、通信回路部を省電力状態へ移行させて前記ネットワークシステムを局部的省電力状態に移行させることを可能とするとともに、前記通信ノードが省電力状態のとき、起動入力が自己完結型制御処理入力の場合には、前記制御回路部および前記周辺回路部を通常状態に移行させ、通信回路部を省電力状態に維持させて前記ネットワークシステムを局部的省電力状態に維持させることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、自己完結型処理を実行中の通信ノードは、通信回路部の給電を停止して省電力状態に移行させて通信を停止させることで、他の通信ノードが省電力状態へ移行することを可能としてネットワークシステムを局部的省電力状態に移行させ、また、省電力状態の通信ノードの起動入力が自己完結型制御処理入力の場合には、その通信ノードの通信回路部を給電して通常状態へ移行させないため、その通信ノードが自己完結型制御のために起動しても他の通信ノードとの通信停止状態が継続されネットワークシステムが局部的省電力状態を維持するので、バッテリ電力の浪費を効率的に防止できる。
【0012】
請求項3に記載した発明は、共通の伝送路を介して接続され、省電力状態と通常状態とに移行可能な複数の通信ノードを備えたネットワークシステムにおいて、前記複数の通信ノードのうち少なくとも一つの通信ノードは、該通信ノード自身に接続される負荷を制御する制御回路部と、前記伝送路を介して他の通信ノードと情報を送受信する通信回路部と、入出力回路を備える周辺回路部とを有し、通常状態から省電力状態への遷移条件が確立したときに、前記通信ノード自身が自己完結型制御処理を実行中であれば、前記通信回路部を省電力状態へ移行させ、前記処理が終了した後に前記制御回路部及び前記周辺回路部を省電力状態に移行させるとともに、省電力状態のとき、起動入力が自己完結型制御処理入力の場合には、前記制御回路部及び前記周辺回路部を通常状態に移行させ、前記通信回路部は省電力状態を維持させることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、前記少なくとも一つの通信ノードが、この通信ノードの負荷制御に他の通信ノードの情報が必要ないと判断すると、該他の通信ノードと通信する自身の通信回路部の給電を停止して省電力状態に移行させるので、通信ノードが局部的省電力状態となり、通信ノード単体の消費電流を低減させることができるとともに、前記負荷制御に不必要な他の通信ノードを省電力状態へ移行させてネットワークを局部的省電力状態に移行させることができるので、バッテリ電力の浪費を効率的に防止できる。
また、省電力状態のとき、起動入力が自己完結型制御処理のための入力の場合には、他の通信ノードの情報が必要でない、または、他の通信ノードに接続される出力装置である負荷の制御が必要でないと判断して、自己完結型制御処理の実行に必要な制御回路部と周辺回路部とを通常状態に移行させ、通信回路部の省電力状態は継続させるので、他の通信ノードは通常状態に移行できず省電力状態が維持されるため、起動入力に発生した通信ノード及びネットワークが局部的(部分的)省電力状態となりネットワークシステムの消費電力を低減することができる。
すなわち、処理実行中の負荷制御、または起動入力に対応する負荷制御に必要な通信ノードの回路部のみを通電して通常状態とし、前記負荷制御に不必要な通信回路部及び他の通信ノードを省電力状態に移行または省電力状態を維持させることにより、ネットワークシステムのバッテリ電力の浪費を効率的に防止する。
【0014】
請求項4に記載した発明は、前記自己完結型処理とは、前記一つの通信ノードに接続される負荷を制御するために、前記共通の伝送路を介した他の通信ノードの情報を必要としない負荷制御であることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、前記自己完結型処理の場合には、前記負荷を制御するために、前記他の通信ノードの情報を必要としないので、他の通信ノードとの通信が不要であり、よって、前記一つの通信回路部を省電力状態へ移行させて前記他の通信ノードとの通信を停止しても、何ら影響なく負荷制御を行うことができる。
【0016】
尚、内部タイマーにより通信ノード自身に接続される負荷(出力装置)を制御する制御処理、または、通信ノード自身に接続される入力変化を基に自身に接続される負荷を制御する制御処理など、通信ノード自身に接続される負荷制御にバス(共通の伝送路)からのデータ(情報)を必要としない制御、すなわち、他の通信ノードのデータを必要とせず自己で負荷制御が完結する制御を自己完結型制御処理と定義する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態におけるネットワークシステムを図面と共に説明する。図1は本発明の実施の形態におけるネットワークシステムを示す構成図である。このネットワークシステム1は、車輌に搭載される通信ノード2(2A〜2D)と、相隣接する通信ノード2A〜2Dを互いに接続するツイストベア線からなる多重バス8とを有している。そして、各通信ノード2は、通信回路部としての通信I/F(インターフェイス)3(3A〜3D)と、制御回路部としてのCPU4(4A〜4D)と、周辺回路5(5A〜5D)とをそれぞれ備えている。通信I/F3A〜3Dは、多重バス8にそれぞれ接続され、該多重バス8を介して相互間で通信を行う。CPU4A〜4Cは、通信I/F3A〜3D、周辺回路5A〜5Dに接続され、通信I/F3A〜3Dで受信する情報(データ)、周辺回路に含まれる入力回路を介して自身に接続されるスイッチまたはセンサ等の入力装置(例えばドアスイッチ6または9)からの入力信号により、周辺回路に含まれる出力回路を介して自身に接続されるアクチュエータ等の負荷である出力装置(ルームライト7)を制御する。周辺回路5A〜5Dは、電源回路や、入出力回路、タイマー等を備える。
【0018】
図2は図1に示す各通信ノード2の詳細説明図である。各通信ノード2は、周辺回路5として、電源回路10、WDT(Watch Dog Timer)回路11、入力回路12、出力回路13、などを含んでいる。また、CPU4と通信I/F3間には、信号の送信ライン14および受信ライン15に加えて、通信I/F3を省電力モードに移行させるための省電力化設定ライン16が設けてある。
【0019】
また、通信ノード2Aは、車輌のドアに接続されたドアスイッチ6を入力装置として有し、このドアの開閉をドアスイッチ6が検知すると、その検知信号が通信ノード2Aに入力される。一方、通信ノード2Dは、前記ドアスイッチ6が接続されたドアと異なる他のドアに接続されたドアスイッチ9を入力装置として有し、このドアの開閉をドアスイッチ9が検知すると、その検知信号が通信ノード2Dに入力される。また、通信ノード2Dは、出力装置として車輌のルームライト7を有し、通信ノード2Aから送信されるドアスイッチ6のON/OFF情報や、通信ノード2Dに入力されるドアスイッチ9のON/OFF入力信号に基づいて、ルームライト7の点灯、消灯を通信ノード2Dの内部タイマーによりタイマー制御する。また、通信ノード2B、2Cはこのルームライト7のタイマー制御に無関係な他の制御を行っている。
【0020】
各通信ノード2A〜2D間の通信に用いられるメッセージフレームの構造(フォーマット)を図4に示す。図4は各通信ノード2A〜2D間で送受信されるフレームの説明図である。同図に示したように、メッセージフレームは、フレームの始めを示すスタートオブフレーム領域(SOF)と、フレームの優先順位を決定するためのプライオリティ領域(PRI)と、メッセージの識別を示すコード領域(PF)と、送信先の通信ノードを示すディスティネイションアドレス領域(DA)と、送信元の通信ノードを示すソースアドレス領域(SA)と、後述するデータ領域の長さを示すデータ長領域(LEN)と、データ領域(DAT)と、エラーコードチェック領域(CHK)と、フレームの終了を示すエンドオブフレーム領域(EOF)とで構成されている。
そして、PRFに予め定めたコードを指定することで、そのメッセージが、前記通信ノード2Aから送信されるドアスイッチ6のON/OFF情報などの情報フレーム(入力変化情報)なのか、後述するACTIVEフレーム、SLEEPフレーム等のコマンドフレーム(コマンド情報)なのかが識別可能となっている。
なお、ACTIVEフレーム、SLEEPフレームでは、LENには“0”、DAにはブロードキャストアドレス(同報通信用アドレス)が設定される。
尚、本発明の実施例においてWAKE−UPフレームは、送受信を停止した省電力状態の通信回路部を通常動作状態へ移行するための信号であるから、図4のフレーム送信の信号ではなく、所定時間の間多重バス8上の電圧を通信で使用する電圧より高くした信号として形成され、通信回路部は、多重バス8から所定値を超えた電圧が入力されると通常動作状態に移行するように構成されている。
【0021】
図3は図1に示す各通信ノード2A〜2Dの状態遷移図である。各状態について通信ノード2Dを例にとり説明すると、同図に示す通常動作状態は、通信ノード2Dが通信可能な動作状態であり、自己完結型でないタイマー制御を実行している状態である。この状態にある通信ノード2Dは、通信ノード2D自身が通常動作状態であることを示すACTIVEフレーム(図4参照)を他の通信ノード2A〜2Cに、周期的に送信する。
【0022】
省電力化可能状態は、通信ノード2Dの負荷制御が全て終了している状態である。この状態では、通信ノード2DからのACTIVEフレームの送信は中止され、他の通信ノード2A〜2CからのACTIVEフレームが一定時間受信されなかったことを検出してスリープコマンド送信状態へ移行する。
スリープコマンド送信状態は、他の通信ノード2A〜2Cを省電力状態に移行させるためにSLEEPフレームを送信する状態である。
【0023】
省電力状態は、通信ノード2Dの通信I/F3D、CPU4D、周辺回路5D全てが省電力状態となる状態である。この状態ではネットワークシステム1間の通信も停止しており、最も消費電力が少なくなる状態である。
ウエイクアップコマンド送信状態は、他の通信ノード2A〜2Cを通常動作状態へ遷移させるためのWAKE−UPフレームを送信する状態である。
【0024】
通信I/F省電力状態は、通信ノード2Dの通信I/F3Dのみ省電力状態となり、ネットワークの通信は停止している状態である。この状態では、通信ノード2D自身で単独のタイマー制御のみを実行している。
なお、以上の説明では、通信ノード2Dを例にとり説明したが、他の通信ノード2A〜2Cの場合も同様であってもよい。
【0025】
次に、この状態遷移条件について説明する。まず、通常動作状態において、入力変化が無く、負荷制御が終了している場合には、矢印P1のように省電力化可能状態に移行する。また、入力変化が無く、自己完結型制御処理の負荷制御を実行中の場合には、矢印P2のように通信I/F省電力化可能状態に移行する。通信I/F省電力化可能状態で自己完結型制御処理を終了した場合には、矢印P3のように省電力化可能状態に移行する。
【0026】
省電力化可能状態で他の通信ノードからACTIVEフレームの受信が所定時間無い場合には、矢印P4のようにスリープコマンド送信状態に移行する。スリープコマンド送信状態でSLEEPフレームを送信終了した後は、矢印P5のように省電力状態に移行する。また、省電力化可能状態でSLEEPフレームを受信した場合にも、矢印P10のように省電力状態に移行する。
【0027】
一方、通信I/F省電力化可能状態でSLEEPフレームを受信した場合には、矢印P6のように通信I/F省電力状態に移行する。通信I/F省電力状態で自己完結型制御処理を終了した場合には、矢印P7のように省電力状態に移行する。
【0028】
省電力状態で自己完結型制御処理以外の起動入力が有った場合には、矢印P8のようにウエイクアップコマンド送信状態に移行する。ウエイクアップコマンド送信状態で、WAKE−UPフレームを送信終了すると、矢印P9のように通常動作状態に移行する。また、省電力状態で、WAKE−UPフレームを受信した場合にも、矢印P11に示すように通常動作状態に移行する。一方、省電力状態で、自己完結型制御の起動入力があった場合には、矢印P12のように通信I/F省電力状態に移行する。
【0029】
尚、図3では示していないが、省電力化可能状態において接続されている入力装置またはWAKE−UPフレームなど入力変化が発生すると通常動作状態に復帰し、通信I/F省電力化可能状態において自己完結型制御処理以外の入力変化が発生すると通常動作状態に、通信I/F省電力状態において自己完結型制御処理以外の入力変化が発生すると通常動作状態またはウエイクアップコマンド送信状態に、各々移行する。
【0030】
通信ノード2Dは、動作状態として大別すると以下の3つの状態を持っている。まず、1つめとしては、作動状態である通常動作状態であり、この状態においては、通信ノード2Dは、負荷制御にネットワークからバス8を介して受信するデータを必要とする等の理由により(自己完結型制御処理ではない制御も実行するため)、他の通信ノード2A〜2Cにその理由を知らせるためのACTIVEフレームを送信する。
2つめとして、通信ノード2Dは、通信I/F3D、CPU4D及び周辺回路5Dの消費電力が最も少なくなる省電力状態を持つ。
3つめとして、通信ノード2Dは、通信I/F3Dのみを省電力状態とするとともに、CPU4D及び周辺回路5Dを作動状態とする局部的省電力状態を持っている。この状態は、通常動作状態より消費電力が少ないが、省電力状態よりは消費電力が多い。また、この状態では、通信ノード2Dが単独で実行可能な自己完結型制御処理、例えば内部タイマー制御処理を実行している。尚、この状態では、他の通信ノード2A〜2Cへの通信が停止しているためACTIVEフレームは送信していない。
【0031】
そして、通信ノード2Dが、通常動作状態のとき以下の遷移条件を満足すると省電力状態に移行する。この遷移条件は、
1)通信ノード2Dに接続されているスイッチなどが非作動状態となるなど、通信ノード2Dに対する全ての入力装置の入力変化がない。
2)通信ノード2Dの出力制御処理、すなわち、通信ノード2Dに接続される非制御負荷の制御処理が終了した。
3)他の通信ノード2A〜2Cからのメッセージフレームを監視し、ACTIVEフレームまたは情報フレームを一定期間受信しないか、または、他の通信ノード2A〜2CからのSLEEPフレームを受信した。
の3つである。
【0032】
また、通信ノード2Dが、通常動作状態のとき以下の遷移条件を満足すると通信I/F省電力状態に移行する。この遷移条件は、
1)通信ノード2Dに接続されているスイッチなどが非作動状態となるなど、通信ノード2Dに対する全ての入力装置の入力変化がない。
2)通信ノード2Dは、自己完結型制御処理のみを実行している。
3)他の通信ノード2A〜2Cからのメッセージフレームを監視し、他の通信ノード2A〜2CからのSLEEPフレームを受信した。
の3つである。
【0033】
さらに、通信ノード2Dは、通信I/F省電力状態のとき、実行中の自己完結型制御処理が終了すると省電力状態に移行する。
一方、通信ノード2Dは、省電力状態のとき、何らかの要因で起動状態となった場合、その要因により起動される制御が自己完結型制御処理、例えば内部タイマー処理かどうかを判断する機能を持ち、自己完結型制御処理の場合には、WAKE−UPフレームを送信せずに自己完結型制御処理を継続する(通信I/F省電力状態への移行)。また、起動される制御が自己完結型制御処理ではない場合、または、ネットワークからのWAKE−UPフレームの場合には、通常動作状態へ移行する。
このようにネットワークを構成する一部の通信ノード2Dは、負荷制御処理を継続しているにもかかわらずネットワーク上の他の通信ノード2A〜2Cを省電力状態にすることが可能になり、消費電力を低減することができる。
【0034】
図6は通信ノード2Aの省電力状態移行処理を示すフローチャートである。ステップS10の省電力状態移行処理を行うにあたっては、ステップS12でドアスイッチ6がONかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS13へ、判定結果がNOであればステップS16に進む。ドアスイッチ6がONの場合には、ステップS13で、ドアスイッチ6がONであるという情報を通信ノード2Dに送信するとともに、ステップS14でACTIVEフレームを所定間隔(例えば1秒間隔)で送信し、ステップS12の処理に戻る。
【0035】
ステップS16ではACTIVEフレームの受信を一定時間監視するため、T2タイマーを起動させて、ステップS17に進む。そして、ステップS17でドアスイッチ6の受信データがON情報かどうかを判定する。判定結果がYESであればステップS12に戻り、判定結果がNOであればステップS18に進む。ステップS18では、SLEEPフレームを受信したかどうかを判定する。判定結果がYESであれば後述するステップS24の処理に進み、判定結果がNOであればステップS19に進む。ステップS19では、ACTIVEフレームを受信したかどうかを判定する。判定結果がYESであれば再度ステップS16に戻ってT2タイマーを再起動し、判定結果がNOであればステップS20に進む。ステップS20では、タイマーT2の時間が経過したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS22に進み、判定結果がNOであれば再度ステップS18に戻る。
ステップS22ではSLEEPフレームを送信して他の通信ノード2B、2Cを省電力状態に移行させる。そして、ステップS24で省電力状態に移行して、処理を終了する。ステップS12、13、14は通常動作状態、ステップS16〜20は省電力化可能状態、ステップS22はスリープコマンド送信状態、ステップS24は省電力状態をそれぞれ示している。
尚、通信ノード2Aは、ここでは、通信I/Fのみの給電を停止する通信I/F省電力状態を持たない通信ノードとして説明した。
【0036】
図7〜図9は通信ノード2Dの省電力状態移行処理を示すフローチャートである。ステップS30の省電力状態移行処理は、まず、ステップS32でドアスイッチ6のONデータを受信したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS34に進み、判定結果がNOであればステップS33に進む。
【0037】
ステップS34では、ルームライト7の負荷をONに制御する。そして、ステップS36に進んでACTIVEフレームを一秒間隔で送信を開始または継続して、ステップS32に戻る。
また、ステップS33では、ドアスイッチ9がONかどうかを判定する。判定結果がYESであればステップS34に進み、判定結果がNOであればステップS35に進む。ステップS35では、ルームライト7負荷がONかどうかを判定し、判定結果がYESならばステップS38に進み、判定結果がNOならば後述するステップS59に進む。
【0038】
ステップS38では、ドアスイッチ9のOFF後ルームライト7を所定時間点灯させるため、T1タイマーを起動する。そして、ステップS39では、タイマー時間T1が経過したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS54に、判定結果がNOであればステップS40に進む。ステップS40では、ドアスイッチ6のONデータを受信したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS32に戻り、判定結果がNOであればステップS41に進む。
【0039】
ステップS41では、ドアスイッチ9がONかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS55に進み、判定結果がNOであればステップS42に進む。
ステップS55では、ルームライト7負荷をONに制御する。そして、ステップS56では、ドアスイッチ6のONデータを受信したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS32の処理に戻り、判定結果がNOであればステップS57に進む。ステップS57ではSLEEPフレームを受信したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS44に、判定結果がNOであればステップS58に進む。ステップS58では、ドアスイッチ9がONかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS59に進み、判定結果がNOであればステップS38に進みT1タイマーを再起動する。
ステップS42ではSLEEPフレームを受信したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS44に進み、判定結果がNOであればステップS39に戻る。
【0040】
ステップS44では他の通信ノード2A〜2Cとの通信を停止する。そして、ステップS46で通信I/F省電力化状態に移行して、ステップS47に進む。ステップS47では、ドアスイッチ9がONかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS49に進み、判定結果がNOであればステップS47−2に進む。
ステップS47−2では、WAKE−UPフレームに受信したかどうかを判定し、YESであればステップS32に進み通常動作状態に移行し、NOであればステップS48に進む。
ステップS49では、ルームライト7負荷をONにして、ステップS51に進む。ステップS51では、ドアスイッチ9がONかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS51−2の処理に戻り、判定結果がNOであればステップS53に進む。ステップS51−2では、WAKE−UPフレームを受信したかどうかを判定し、YESであればステップS32に進み、NOであればステップS57に戻る。ステップS53では、T1タイマーを起動してステップS47に戻る。
ステップS48では、タイマー時間T1が経過したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS50に進み、判定結果がNOであれば再度ステップS48に戻る。ステップS50では、ルームライト7(負荷)をOFFにする。そして、ステップS52で省電力状態に移行して、処理を終了する。
【0041】
また、上述したステップS39の判定結果がYESの場合には、ステップS54でルームライト7(負荷)をOFFにして、ステップS59に進む。ステップS59でT2タイマーを起動する。そして、ステップS60でドアスイッチ6のONデータを受信したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS32に進み、判定結果がNOであればステップS61に進む。ステップS61では、ドアスイッチ9がONかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS55に進み、判定結果がNOであればステップS62に進む。ステップS62では、SLEEPフレームを受信したかどうかを判定し、判定結果がYESであれば後述するステップS66に進み、判定結果がNOであればステップS63に進む。ステップS63ではACTIVEフレームを受信したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS59に戻ってT2タイマーを再起動し、判定結果がNOであればステップS64に進む。ステップS64では、タイマー時間T2が経過したかどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS65に進み、判定結果がNOであればステップS60に戻る。ステップS65ではSLEEPフレームを送信して他の通信ノード2A〜2Cを省電力状態へ移行させ、ステップS66で通信ノード2D自身を省電力状態に移行して、処理を終了する。同図において、ステップS32〜36は通常動作状態、ステップS38〜42、54〜58は通信I/F省電力化可能状態、ステップS44〜51、51−2、53は通信I/F省電力化可能状態、ステップS59〜64は省電力化可能状態、ステップS65はスリープコマンド送信状態、ステップS52、66は省電力状態における処理をそれぞれ示している。
【0042】
図10は通信ノード2Dのウエイクアップ時の処理を示すフローチャートである。ステップS70のウエイクアップ時の処理を行うにあたっては、ステップS72で起動要因の調査を行い、ステップS74に進む。ステップS74で、起動入力が自己完結型制御処理要因かどうか、すなわちドアスイッチ9のON入力かどうかを判定し、判定結果がYESであればステップS76に進み、判定結果がNOであればステップS80に進む。
なお、ステップS74における、起動入力が自己完結型制御処理の要因か否かの具体的な判断手法としては、
a)WAKE−UPフレームを受信したか、
b)起動された要因がWAKE−UPフレーム以外のスイッチ又はセンサからの入力変化で、入力変化情報として他の通信ノードに送信するか、
c)起動された要因がWAKE−UPフレーム以外のスイッチまたはセンサからの入力変化が発生した入力端子が、ネットワークをウエイクアップする入力端子として選定されているか、
等の手法がある。
ステップS76では、通信I/F省電力状態へ移行して、ステップS78でルームライト7の制御を実行する。具体的には、図7に示したステップS40以降の処理を実行する。また、ステップS80では、ウエイクアップ信号を送信して、ステップS82で通常制御状態へ移行する。
【0043】
ここで、通信ノード2Dは、ステップS40、S41、S47、S47−2、S60、S61、S74で示されるように、通常動作状態以外の動作状態では、入力が自己完結型制御処理に対応する入力か否かを判断し、自己完結型制御処理入力であれば通常動作状態へ移行しないようにしてネットワークの省電力化を図っている。
【0044】
図14は図1に示すドアスイッチ6,9とルームライト7の状態変化を示すタイムチャートである。ドアスイッチ6やドアスイッチ9がONになったことを通信ノード2Dが検知すると、ルームライト7は通信ノード2DによりONに制御される(時刻t1)。また、ドアスイッチ6、9がOFFに戻ったことを通信ノード2Dが検知すると(時刻t2)、ルームライト7は通信ノード2DによりタイマーT1経過後にOFFに制御される(時刻t3)。この制御における通信ノード2A〜2Dの状態変化について、より具体的に説明する。
【0045】
図11は図1に示すドアスイッチ6とルームライト7の状態変化を示すタイムチャートである。図12は本実施の形態における各通信ノード2A〜2Dの状態変化を示すタイムチャートである。図13は図12に相当する比較例(従来例)における各通信ノード2A〜2Dの状態変化を示すタイムチャートである。
まず、ドアスイッチ6がONになっている時には、通信ノード2A、2Dは、通常動作状態(WUP)になっており、それぞれACTIVEフレーム(ACF−A、ACF−D)を送信する。また、通信ノード2B、2Cはルームライト7の制御に無関係なため、省電力化可能状態(SDK)に保持されている。
【0046】
ドアスイッチ6がOFFとなると(時刻t2)、通信ノード2Aは省電力化可能状態に移行し(図3の矢印P1参照)、ACTIVEフレームの周期的送信を停止するとともに、通信ノード2Dは自己完結型制御処理のタイマー制御のみとなるので通信I/F省電力化状態(I/F SDK)へ移行し(図3の矢印P2参照)、ACTIVEフレームの周期的送信を停止する。
【0047】
よって、ACTIVEフレームが受信されないので所定時間(T2タイマー)経過後に、例えば、通信ノード2Aがスリープコマンド送信状態へ移行し、SLEEPフレーム(SLF−A)を送信し(時刻t4)、省電力状態(SLP)に移行する(図3の矢印P5参照)。通信ノード2B、2Cは通信ノード2Aが送信したSLEEPフレームを受信すると省電力化可能状態から省電力状態へ移行する(図3の矢印P10参照)。通信ノード2Dは通信ノード2Aの送信したSLEEPフレームを受信後、通信I/Fの給電を停止し通信I/F省電力状態(I/F SLP)へ移行する(図3の矢印P6)。
【0048】
そして、タイマーT1が終了した時点(時刻t3)では、通信ノード2Dは負荷制御が全て終了したので通信I/F省電力状態から省電力状態へ移行し(図3の矢印P7参照)、全ての通信ノード2A〜2Dが省電力状態となる。
これに対し、比較例(従来例)においては、図11のように、ドアスイッチ6がOFFになったことを通信ノード2Dが検知した後でも(時刻t2)、通信ノード2DからACTIVEフレームが送信されるため、通信ノード2A〜2Cは省電力化可能状態に維持させられ、省電力状態に移行できない。各通信ノード2A〜2Dが省電力状態に移行するのは、通信ノード2DのT1タイマーによるルームライト7のタイマー制御が終了して(時刻t3)、通信ノード2DからのACTIVEフレームの送信が停止されてから、所定時間(タイマーT2)経過後に、通信ノード2AがSLEEPフレームを送信した後(時刻t6)である。
【0049】
このように、従来例では、T1タイマーの計時による一定時間が経過してルームライト7がOFFした後(時刻t3)さらにT2タイマーの計時による所定時間経過後の時刻t6に、ネットワーク上の全ての通信ノード2A〜2Dが一斉に省電力状態に移行するのに対し、本発明の実施例では、ドアスイッチ6がOFFになった時刻t2からT2タイマーの計時による所定時間後の時刻t4に、通信ノード2A〜2Cは省電力状態、通信ノード2Dは通信I/F省電力状態となり、ルームライト7のタイマー制御を実行中にもかかわらずネットワークの消費電力を低減することができるとともに、T1タイマーの計時による一定時間が経過してルームライト7がOFFした時刻t3では、通信ノード2Dも省電力状態となるので早期のネットワークを省電力状態に移行させることができるので、ネットワークの消費電力をさらに低減することができる。
【0050】
図14は図1に示すドアスイッチ9とルームライト7の状態変化を示すタイムチャートである。図15は本実施の形態における各通信ノード2A〜2Dの状態変化を示すタイムチャートである。図16は図14に相当する比較例(従来例)における各通信ノード2A〜2Dの状態変化を示すタイムチャートである。
まず、ドアスイッチ9がOFFになっている時には、通信ノード2A〜2Dは省電力状態になっている。
【0051】
図15のように、ドアスイッチ9がONになったことを通信ノード2Dが検知すると(時刻t1)、通信ノード2Dは、通信I/F省電力状態に移行するので、WAKE−UPフレームを送信しない(図3の矢印P12参照)。このため、他の通信ノード2A〜2Cは省電力状態に維持されたままで、通信ノード2Dはルームライト7の制御を自己の内部タイマーにて制御する。そして、ルームライト7の制御が終了すると(時刻t3)、通信ノード2Dは直ちに省電力状態に移行する(図3の矢印P7)。
これに対し、比較例(従来例)においては、図16のように、ドアスイッチ9がONになったことを通信ノード2Dが検知すると(時刻t1)、通信ノード2Dは通常動作状態へ移行してWAKE−UPフレーム(WUF−D)を送信するとともに、ルームライト7をONに制御する間は、ACTIVEフレームを周期的に送信する。他の通信ノード2A〜2Cは、WAKE−UPフレームの受信により通常動作状態に復帰させられた後、省電力化可能状態に待機させられる。そして、通信ノード2DからのACTIVEフレームの送信が停止して(時刻t3)、所定時間(タイマーT2)経過後に通信ノード2AがSLEEPフレームを送信した後(時刻t7)に、全ての通信ノード2A〜2Dは、省電力状態に移行する。
【0052】
このように、通信ノード2A〜2Dが省電力状態の場合に通信ノード2Dに起動入力が発生すると、従来例では、ルームライト7のタイマー制御が終了するまでの間、ネットワーク上の全ての通信ノードが一斉に通常動作状態に移行するのに対し、本発明の実施例では、起動入力が自己完結型制御処理の場合には、該起動入力に対する制御処理に無関係な通信ノード2A〜2Cを省電力状態に維持したまま、ルームライト7のタイマー制御を行うことができるため、バッテリ電力の浪費を効率的に防止することができる。また、通信ノード2Dは通信I/Fの給電を停止する通信I/F省電力状態に移行するため、バッテリ電力の浪費をさらに効率的に防止することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明によれば、前記起動入力が自己完結型制御処理の起動入力の場合には、該起動入力に無関係な通信ノードは早期に省電力状態に移行或いは省電力状態を継続させることができ、バッテリ電力の浪費を効率的に防止することができる。
【0054】
請求項2に記載した発明によれば、自己完結型処理を実行しつつ他の通信ノードが省電力状態へ移行することを可能としてネットワークシステムを局部的省電力状態に移行させるとともに、通信ノードが自己完結型制御のために起動しても他の通信ノードとの通信停止状態が継続されネットワークシステムが局部的省電力状態を維持するので、バッテリ電力の浪費を効率的に防止できる。
【0055】
請求項3に記載した発明によれば、通信ノード単体の消費電流を低減させることができるとともに、前記負荷制御に不必要な他の通信ノードを省電力状態へ移行させてネットワークを局部的省電力状態に移行させることができるので、バッテリ電力の浪費を効率的に防止できる。
【0056】
請求項4に記載した発明によれば、前記一つの通信回路部を省電力状態へ移行させて前記他の通信ノードとの通信を停止しても、何ら影響なく負荷制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるネットワークシステム1を示す構成図である。
【図2】 図1に示す各通信ノード2A〜2Dの詳細説明図である。
【図3】 図1に示す各通信ノード2A〜2Dの状態遷移図である。
【図4】 各通信ノード2A〜2D間で送受信されるフレームの説明図である。
【図5】 図1に示すドアスイッチ6,9とルームライト7の状態変化を示すタイムチャートである。
【図6】 通信ノード2Aの省電力状態移行処理を示すフローチャートである。
【図7】 通信ノード2Dの省電力状態移行処理を示すフローチャートである。
【図8】 通信ノード2Dの省電力状態移行処理を示すフローチャートである。
【図9】 通信ノード2Dの省電力状態移行処理を示すフローチャートである。
【図10】 通信ノード2Dのウエイクアップ時処理を示すフローチャートである。
【図11】 図1に示すドアスイッチ6とルームライト7の状態変化を示すタイムチャートである。
【図12】 本実施の形態における各通信ノード2A〜2Dの状態変化を示すタイムチャートである。
【図13】 比較例(従来例)における各通信ノード2A〜2Dの状態変化を示す図12に相当するタイムチャートである。
【図14】 図1に示すドアスイッチ9とルームライト7の状態変化を示すタイムチャートである。
【図15】 本実施の形態における各通信ノード2A〜2Dの状態変化を示すタイムチャートである。
【図16】 比較例(従来例)における各通信ノード2A〜2Dの状態変化を示す図15に相当するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワークシステム
2 通信ノード
8 多重バス

Claims (4)

  1. 共通の伝送路を介して接続され、省電力状態と通常状態とに移行可能な複数の通信ノードを備えたネットワークシステムにおいて、
    該ネットワークシステムは、前記複数の通信ノードの全てが通常状態のときに通常状態から省電力状態への遷移条件が確立した場合には、自己完結型制御処理を実行中の通信ノード以外の通信ノードが省電力状態に移行するとともに、
    前記複数の通信ノードの全てが省電力状態のときに、少なくとも一つの通信ノードの起動入力が自己完結型制御処理の起動入力の場合には、起動入力が発生した通信ノード以外の通信ノードは省電力状態を維持する局部的省電力状態を有することを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記通信ノードは、自身に接続される負荷を制御する制御回路部と、前記伝送路を介して互いに情報を送受信する通信回路部と、入出力回路を備える周辺回路部とで構成され、
    通常状態から省電力状態への遷移条件が確立したときに、自己完結型制御処理を実行中であれば、通信回路部を省電力状態へ移行させて前記ネットワークシステムを局部的省電力状態に移行させることを可能とするとともに、
    前記通信ノードが省電力状態のとき、起動入力が自己完結型制御処理入力の場合には、前記制御回路部および前記周辺回路部を通常状態に移行させ、通信回路部を省電力状態に維持させて前記ネットワークシステムを局部的省電力状態に維持させることを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. 共通の伝送路を介して接続され、省電力状態と通常状態とに移行可能な複数の通信ノードを備えたネットワークシステムにおいて、
    前記複数の通信ノードのうち少なくとも一つの通信ノードは、該通信ノード自身に接続される負荷を制御する制御回路部と、前記伝送路を介して他の通信ノードと情報を送受信する通信回路部と、入出力回路を備える周辺回路部とを有し、
    通常状態から省電力状態への遷移条件が確立したときに、前記通信ノード自身が自己完結型制御処理を実行中であれば、前記通信回路部を省電力状態へ移行させ、前記処理が終了した後に前記制御回路部及び前記周辺回路部を省電力状態に移行させるとともに、
    省電力状態のとき、起動入力が自己完結型制御処理入力の場合には、前記制御回路部及び前記周辺回路部を通常状態に移行させ、前記通信回路部は省電力状態を維持させることを特徴とするネットワークシステム。
  4. 前記自己完結型処理とは、前記一つの通信ノードに接続される負荷を制御するために、前記共通の伝送路を介した他の通信ノードの情報を必要としない負荷制御であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のネットワークシステム。
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