JP4082591B2 - データ編集装置及びプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータによるデータ編集技術に関し、特に表示画面の見やすさを向上させるためのデータ編集システム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの発展に伴って、ウェブページを用いた情報配信が重要な社会的基幹技術になってきている。そのため、ウェブページには、視覚障害者や高齢者などの視覚が不自由なユーザ(ウェブページ閲覧者)にも見やすいことが望まれる。ウェブページを見やすくするために、従来から、クライアント側でユーザごとのスタイルシートを用意したり、ネットワーク中にトランスコーディング・システムを置いたりすることが行われてきたが、根本的な施策としては、元のウェブページの画像自体が見やすくデザインされることが、より好ましい。
【0003】
従来、ウェブページの制作者が、ウェブページのアクセシビリティを向上させるために用いることのできる技術として、米国Watchfire社のBobby(非特許文献1参照)等のアクセシビリティ・チェッカが利用されている。これは、HTML(Hypertext Markup Language)文書を解析し、W3C(World Wide Web Consortium)のWAI(Web Accessibility Initiative)によって制定されたガイドラインに則ってアクセシビリティをチェックするものである。このチェック結果に従ってウェブページを修正することにより、WAIのガイドラインに準拠したページを制作することができる。
【0004】
ウェブページに限定せず、コンピュータによる画面表示技術一般に関して、視覚障害者や高齢者の視覚に関係する従来技術としては、作成した画像を視覚障害者や高齢者、あるいは視覚障害における様々な症状(視力低下、乱視、複視、コントラスト、散乱、視野狭窄、視野欠損など)に対応した画像処理を行い、画面表示を行うものがある(例えば、特許文献1、2参照)。また、所定の画像が高齢者にとってどう見えるかをシミュレートして表示するだけでなく、ピクセル単位の画像処理による補正を行い、高齢者にも見やすくする手段を開示するものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−65203号公報
【特許文献2】
特開2000−338857号公報
【特許文献3】
特開平9−97333号公報
【非特許文献1】
“BobbyTM”、[online]、[平成15年5月2日検索]、インターネット<URL:http://bobby.watchfire.com/>
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来、コンピュータにおけるウェブページ等の表示において、見やすい画像を作成することが望まれている。
しかし、アクセシビリティ・チェッカを用いてウェブページのアクセシビリティをチェックする手法は、次のような問題がある。第1の問題は、HTML文書の解析には限界があり、チェッカが画像修正のための具体的な指示を出すことができず、結局は人間の目に頼ってしまう部分が大きいことである。例えば上述したBobbyの場合、「ALT属性がついていない画像がある」という問題のある個所はタグを調べるだけでわかるので具体的に示すことができるが、「文字色と背景色に十分なコントラストがない」という問題のある個所は示すことができない。したがって、後者のようなチェックは、制作者の目に頼らなければならない。このような、人間の目に任せるチェック項目は、実際には大量に発生し、効率的なチェックが非常に困難になっている。
【0007】
第2の問題は、仮に所定のウェブページに関して全てのチェック項目を修正し、WAIのガイドラインに準拠することが保証されたとしても、そのウェブページが実際に視覚が不自由なユーザに見やすいものになっているとは限らないことである。ガイドラインはさまざまな障害に対して最大公約数的に対処し、また実施可能な程度の項目数に限られているので、あらゆるウェブページに完璧に対応できるものではないのは当然である。
アクセシビリティ・チェッカに関するこれらの問題は、画面上に表示されたときに見やすいかどうかということをHTML文書(テキスト)ベースでチェックしていることに根本的な原因がある。
【0008】
一方、特許文献1、2に開示された従来技術は、作成した画像が視覚の不自由なユーザにどのように見えるかをシミュレートし画面表示するが、これらは、単に体感教育等を目的としてシミュレーションを行っているだけであり、画像をどのように修正すれば視覚の不自由なユーザにとって見やすくなるか、といった対策は考慮されていない。
【0009】
また特許文献3に開示された従来技術は、高齢者にも見やすくなるように画像を補正する手段を備えるものの、ピクセル単位の画像処理による補正であるため、ウェブページの制作には応用できない。なぜなら、ウェブページにおいては、制作者が修正できるのはHTML文書(テキスト)のみであり、それがレンダリングされた結果のラスタ画像ではないからである。
また、特許文献3に開示された従来技術は、元の画像に対して想定する高齢利用者の年齢別に一律な補正処理を行って補正画像をユーザに見せるものであり、元の画像のどこがどう悪くて見づらいのかを指摘はしない。言い換えれば、元の画像をどう作るべきかについての指針やヒントは得られない。
このため、元の画像の性質が悪かった場合、補正手段の限界を超えて画像を見やすくすることはできない。例えば画像中の文字が小さすぎて見えづらい場合、ピクセル単位の画像処理(エッジ強調処理やコントラスト改善処理等)をおこなっても見やすくすることはほとんど不可能である。
【0010】
そこで本発明は、上記の問題に鑑み、主としてウェブページを画面表示した場合の画像に関して、当該画像の見やすさを解析し、適切な修正を行うことができるようにすることを目的とする。
また本発明は、上記の目的に加えて、視覚障害者や高齢者といった視覚の不自由なユーザにとって見やすい画面の作成を支援するデータ編集システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明は、次のように構成されたデータ編集装置として実現される。すなわち、このデータ編集装置は、所定のデータをレンダリングして画像を生成するレンダリング部と、このレンダリング部にて生成された画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく画像の見え方をシミュレートする画像処理部と、この画像処理部による処理結果に基づいて、処理対象である所定のデータにおける修正個所を特定する修正個所特定部と、この所定のデータにおける修正個所特定部にて特定された修正個所を修正する修正処理部とを備えることを特徴とする。
【0012】
より詳しくは、この画像処理部は、レンダリング部にて生成された画像に対して、所定の視覚特性に応じて画質を変更する処理を行う画質変更処理部と、画質変更処理部にて処理された画像の画質を判定する画質判定部とを備える構成とする。そして、さらに詳細には、画質判定部は、レンダリング部にて生成された画像および画質変更処理部にて処理された画像における対応する要素の形状がどの程度保存されているかを判断する。また、画質変更処理部にて処理された画像における所定の要素と、この要素に隣接する部分との色の差を評価する。
【0013】
また、このデータ編集装置は、修正個所特定部により特定された修正個所に対する修正方法をデータベースから検索する修正方法検索部をさらに備える構成とすることができる。この場合、修正処理部は、この修正方法検索部にて検索された修正方法の中から選択された修正方法に従って、修正個所特定部にて特定された修正個所を修正する。
【0014】
さらに本発明による他のデータ編集装置は、HTML文書をレンダリングして画像を生成するレンダリング部と、このレンダリング部にて生成された画像を画像処理し、処理された画像を評価する画像処理部と、この画像処理部の評価結果に基づいて、処理対象であるHTML文書における修正すべきHTMLエレメントを特定する修正エレメント特定部と、この修正エレメント特定部により特定された修正すべきHTMLエレメントに対する修正方法をデータベースから検索する修正方法検索部と、この修正すべきHTMLエレメント及び修正方法検索部にて検索された修正方法を表示出力する表示制御部とを備えることを特徴とする。
【0015】
このデータ編集装置は、処理対象であるHTML文書を実際に修正する文書修正処理部を備える構成とすることができる。この文書修正処理部は、例えば、修正方法検索部にて検索された修正方法の中から選択された修正方法に従って、処理対象であるHTML文書中の修正すべきHTMLエレメントの記述を修正する。あるいは、修正すべきHTMLエレメントの記述を、予め設定された修正方法にて機械的に修正するようにしても良い。
【0016】
本発明によるさらに他のデータ編集装置は、所定の文字フォントセットを構成する各文字に関して、かかる文字のラスタ画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく画像の見え方をシミュレートした結果を格納したデータベースと、処理対象であるHTML文書を解析してかかるHTML文書に含まれる文字に対応する文字の処理結果をデータベースから取得するHTML解析部と、このHTML解析部にて取得された文字の処理結果に基づいて、処理対象であるHTML文書における修正すべきHTMLエレメントを特定する修正エレメント特定部とを備えることを特徴とする。
さらに、このデータ編集装置に、HTML文書をレンダリングして画像を生成するレンダリング部と、このレンダリング部にて生成された画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく画像の見え方をシミュレートする画像処理部とをさらに備える構成とすることができる。この場合、修正エレメント特定部は、処理対象であるHTML文書の全体または部分に対して、HTML解析部にて取得された文字の処理結果または画像処理部による処理結果に基づいて、修正すべきHTMLエレメントを特定することができる。
【0017】
また、上記の目的を達成する他の本発明は、コンピュータを用いて所定のデータを編集する、次のようなデータ編集方法としても実現される。すなわち、所定のデータをレンダリングして画像を生成し、所定の記憶装置に格納するステップと、記憶装置に格納された画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく画像の見え方をシミュレートするステップと、画像に対するシミュレーションの結果に基づいて、処理対象である所定のデータにおける修正個所を特定するステップと、この所定のデータにおける修正個所特定部にて特定された修正個所を修正するステップとを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明による他のデータ編集方法は、処理対象であるHTML文書を解析するステップと、所定の文字フォントセットを構成する各文字に関して、かかる文字のラスタ画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく画像の見え方をシミュレートした結果を格納した所定の記憶装置から、HTML文書に含まれる文字に対応する文字の処理結果を取得するステップと、取得された文字の処理結果に基づいて、HTML文書における修正すべきHTMLエレメントを特定するステップと、修正すべきHTMLエレメントの特定結果に基づいて処理対象であるHTML文書を修正するステップとを含むことを特徴とする。
【0019】
さらにまた、本発明は、コンピュータを制御して上述したデータ編集装置の各機能を実現させるプログラム、あるいは上記のデータ編集方法における各ステップに対応する処理をコンピュータに実行させるプログラムとして実現することができる。このプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより、提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて、この発明を詳細に説明する。
本発明は、処理対象であるHTML文書をレンダリングして実際に画像を生成し、この画像に対して視覚における特定の症状(近視や老眼などの焦点調節能力の低下、色覚異常等)に相当する画像処理を施すことにより、視覚障害者や高齢者等の視覚が不自由なユーザにとって画面がどのように見えるかをシミュレーションする。そして、どのような修正を加えることで画像が見やすいものになるかを解析して、ウェブページ制作者によるウェブページの制作を支援する。
ここで、「ウェブページ制作者」とは、処理対象のウェブページのオリジナルを制作した者とは限らない。ウェブサイトのアクセシビリティ責任者等、当該ウェブページのアクセシビリティをチェックし修正する立場の者を含む。また、視覚における「症状」とは、単一の症状だけでなく、複数の症状を合成した症状であっても良い。
【0021】
本実施の形態では、HTML文書をレンダリングして得られたウェブページのラスタ画像における見やすさを改善することを目的とするが、処理の対象は、主としてウェブページ上の文字の見やすさとする。また、ウェブページ上の文字が見やすいかどうかは、文字の色(前景色)と背景色との差異、文字の形状が画像処理(シミュレーション)後のウェブページにおいて保存されているか否かに基づいて判断する。すなわち、文字の色と背景色との差が小さいか、または文字の形状が画像処理後のウェブページで保存されていない場合に、当該画像処理によってシミュレートされた症状を持つユーザにとって、その文字は見づらいと判断する。
【0022】
図1は、本実施の形態によるデータ編集装置を実現するコンピュータ装置のハードウェア構成の例を模式的に示した図である。
図1に示すコンピュータ装置は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)101と、M/B(マザーボード)チップセット102及びCPUバスを介してCPU101に接続されたメインメモリ103と、同じくM/Bチップセット102及びAGP(Accelerated Graphics Port)を介してCPU101に接続されたビデオカード104と、ビデオカード104に接続されたディスプレイ装置110と、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスを介してM/Bチップセット102に接続されたハードディスク105、ネットワークインターフェイス106と、さらにこのPCIバスからブリッジ回路107及びISA(Industry Standard Architecture)バスなどの低速なバスを介してM/Bチップセット102に接続されたフロッピーディスクドライブ108及びキーボード/マウス109とを備える。
なお、図1は本実施の形態を実現するコンピュータ装置のハードウェア構成を例示するに過ぎず、本実施の形態を適用可能であれば、他の種々の構成を取ることができる。例えば、ビデオカード104を設ける代わりに、ビデオメモリのみを搭載し、CPU101にてイメージデータを処理する構成としても良いし、外部記憶装置として、ATA(AT Attachment)やSCSI(Small Computer System Interface)などのインターフェイスを介してCD−R(Compact Disc Recordable)やDVD−RAM(Digital Versatile Disc Random Access Memory)のドライブを設けても良い。
【0023】
図2は、図1に示すようなコンピュータ装置にて実現される本実施の形態によるデータ編集装置の機能構成を示す図である。
図2を参照すると、本実施の形態のデータ編集装置は、症状のモデルを格納した症状モデル格納部10と、処理対象であるHTML文書から画像を生成するレンダリング部20と、画像処理を行う画像処理部30と、画像処理の結果を呈示する結果呈示部40と、処理対象のHTML文書の修正を行う文書修正処理部50とを備える。
【0024】
図2の構成において、症状モデル格納部10は、例えば図1に示したメインメモリ103やハードディスク105等の記憶装置にて実現される。また、レンダリング部20、画像処理部30及び文書修正処理部50は、プログラム制御されたCPU101にて実現されるソフトウェアブロックである。結果呈示部40は、例えば、プログラム制御されたCPU101と、画像表示を行うためのビデオカード104及びディスプレイ装置110とにより実現される。CPU101を制御してこれらの機能を実現するプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供することができる。
【0025】
症状モデル格納部10は、視覚障害者や高齢者等の視覚が不自由なユーザにおける視覚特性、すなわち「焦点調節能力の低下(近視・老眼)」や「色覚異常」といった症状のモデル(症状モデル)を設定し、当該症状モデルごとに、
(a)視覚の劣化を画像でシミュレートするための画質劣化処理手法とそのパラメータ。
(b)シミュレーションにより得られた画像が見づらい場合のHTML文書の修正方法。
の2つの情報を格納している。
【0026】
図3は、症状モデル格納部10の格納データの例を示す図である。
図3に示す例では、種々の症状に関して、症状の名称、その症状の内容を示す現象、画像処理(シミュレーション)手法、修正方法が格納されている。例えば、近視や老眼に現れる焦点調節能力の低下という症状については、「焦点調節能力の低下(近視・老眼)」という名称、「網膜上に結ぶ像がぼける」という現象、この症状をシミュレートする画像処理手法として「ぼけを表現する円筒状の関数を畳み込む」という処理(この処理におけるパラメータは円筒の半径)、この症状を持つユーザにとって見やすい画面とするための修正方法として「文字を拡大する」「フォントを飾りなしのものに替える」「行間を拡大する」の3つの方法が、情報として格納されている。
【0027】
レンダリング部20は、処理対象であるHTML文書をレンダリングして画像化する。生成された画像は、例えば図1に示したメインメモリ103やビデオカード104のビデオメモリの作業領域に格納される。またレンダリングの際、画像上の位置(座標値)とHTMLエレメントとの対応を取り、図1に示したメインメモリ103等の記憶手段に保持しておく。レンダリング部20による機能は、ウェブブラウザのレンダリングエンジン等の従来技術で実現可能である。
【0028】
画像処理部30は、ウェブページ制作者等から指示された対処したい症状と程度に応じて、症状モデル格納部10から該当する症状の「画像処理手法」を取得し、レンダリング部20で作成された画像(オリジナル画像)に画質劣化処理を施して視覚の劣化をシミュレートした画像(シミュレーション画像)を生成する。生成されたシミュレーション画像は、例えば図1に示したメインメモリ103やビデオカード104のビデオメモリの作業領域、ハードディスク105等の記憶手段に格納される。また、画像処理部30は、これらのメモリに格納されたオリジナル画像とシミュレーション画像に対してそれぞれ画像解析を行い、その結果を比較して、比較結果を結果呈示部40に渡す。画像処理部30の機能の詳細については後述する。
【0029】
結果呈示部40は、画像処理部30によるオリジナル画像とシミュレーション画像との比較結果と、レンダリング部20にて取得された画像上の位置(座標)とHTMLエレメントとの対応情報(以下、座標−エレメント対応情報と称す)とに基づいて、HTML文書からレンダリングされた画像を視認する上で問題のあるHTMLエレメントを特定する。また、症状モデル格納部10から症状に対応する「修正方法」を取得する。そして、問題のあるHTMLエレメントの全部または一部について、その位置とともに修正方法を列挙し、例えば図1に示したディスプレイ装置110に表示してウェブページ制作者に呈示する。ウェブページ制作者は、列挙された修正方法から1つまたは複数を選択して指示することができる。また、この情報(問題のあるHTMLエレメントの位置と修正方法)は、文書修正処理部50にも渡される。結果呈示部40の機能の詳細については後述する。
【0030】
文書修正処理部50は、結果呈示部40により問題があると判断されたHTMLエレメントに対して、ウェブページ制作者やシステムによって指定された修正方法を適用して、処理対象のHTML文書を修正する。
文書修正処理部50により修正されたHTML文書を、レンダリング部20に再帰的に送ることにより、レンダリング部20、画像処理部30、結果呈示部40及び文書修正処理部50による各処理が1つの処理ループを形成することになる。この処理ループを繰り返すことにより、HTML文書を段階的に改善していくことが可能となる。
【0031】
次に、画像処理部30及び結果呈示部40について、さらに詳細に説明する。図4は、画像処理部30の構成を示す図である。
図4を参照すると、画像処理部30は、視覚障害者や高齢者等の視覚をシミュレートするための画質変更処理部31と、シミュレーション画像の画質を判定して見づらい部分を特定する画質判定部32とを備える。
画質変更処理部31は、ウェブページ制作者からのコマンド入力等により指定された症状及びその程度に対応する画像処理手法及びパラメータを症状モデル格納部10から取得する。そして、レンダリング部20にて生成されたオリジナル画像に対し、この画像処理手法に基づく画像処理を適用することにより、シミュレーション画像を生成する。
【0032】
対処したい症状と程度の指定は、例えば、図1に示したキーボード/マウス109等の入力デバイスを用いてウェブページ制作者が所定のコマンドを入力することにより行うことができる。また、ディスプレイ装置110に、症状モデル格納部10に格納されている症状の名称の一覧を表示して症状を選択させ、さらにその症状の程度を指定するパラメータ(例えば、図2に示したような「焦点調節能力の低下」の場合における、標準的なウェブページ閲覧環境に基づいて円筒の半径に変換し得る視力や、「色覚異常」の場合における、混同色線図に変換し得る色覚異常のタイプ)を入力させるユーザインターフェイス画面を表示し、ウェブページ制作者の入力を促すことができる。さらに、特定の用途に限定して使用されるデータ編集装置の場合、予め症状とそのパラメータとを設定しておき、HTML文書からレンダリングされたオリジナル画像に対して機械的に決まった画像処理を実行するようにしても良い。
【0033】
画質判定部32は、レンダリング部20にて生成されたオリジナル画像と画質変更処理部31にて生成されたシミュレーション画像とを解析して各々の特徴を求め、これらを比較する。また、シミュレーション画像における要素の色(前景色)とこれに隣接する部分の色(背景色)との差を評価する。これらの処理によって、オリジナル画像の中で、画質変更処理部31による処理の条件として与えられた症状を持つユーザにとって見づらい部分を特定する。以下、画質判定部32の動作について、フローチャートを用いて、さらに詳細に説明する。
【0034】
図5は、オリジナル画像に対する画質判定部32の処理を説明するフローチャートである。
図5に示すように、画質判定部32は、まず入力したオリジナル画像における色の出現ヒストグラムを作成する(ステップ501)。そして、画像中に現れるそれぞれの色に順次着目し、着目した各色に関して、その色を前景色、その他の色を背景色とした2値画像を生成する。そして、連結成分発見処理を行う(ステップ502)。HTML文書中のテキストは1色で表されるので、この操作により、文字あるいは文字の一部分を連結成分として取得することが可能となる。この処理は、画像中に現れる全ての色に対して適用することもできるし、出現ヒストグラムの上位の色に対してのみ適用することもできる。
【0035】
また、この連結成分発見処理の変形として、画像中で大きな面積を占める連結成分に関して、その連結成分を背景とし、その連結成分に囲まれている他の色の連結成分を前景として、再度連結成分発見処理を行うことが考えられる。HTML文書中の画像内に書かれた文字(例えばアイコン上の文字)には、グラデーションがかかっていて1文字が1色で表現されていない場合がある。このような場合でも、背景が1色で表示される場合には、このような処理を施すことによって文字あるいは文字の一部分を連結成分として取得することが可能となる。
なお、連結成分発見処理については、画像処理における公知の従来技術を用いることができる。
【0036】
次に、画質判定部32は、ステップ502で得られた連結成分のうち、面積や縦横比等から文字ではないと思われるものを除去する(ステップ503)。これは、本実施の形態において、見づらいかどうかを判定すべき対象が主に文字であるため、文字以外の要素(HTMLエレメント)を処理対象から除外する後処理である。また、ウェブページ内でリンクを表現する下線等によって、複数の文字が一つの大きな連結成分として抽出されることがある。そこで、画質判定部32は、連結成分下部に線分が存在するかどうか、あるいは連結成分の縦横比からこのような下線を検出し、除去することによって、文字を表す連結成分を取得する。なお、データ編集装置の使用目的等によっては、文字以外の要素についても見づらい部分を修正する必要が生じる場合も考えられる。そのような場合は、このステップの処理を飛ばしても良い。
【0037】
次に、画質判定部32は、得られた連結成分のそれぞれに対して細線化処理を施す(ステップ504)。そして、細線化された連結成分から、特徴点を抽出する(ステップ505)。特徴点の例としては、連結数が0、1、3または4となる点がある。連結数とは、連結成分の輪郭を辿っていくとその点を何度通るか、という数である。
図7は、細線化処理および連結数計算の例を示す図である。
図7(a)は、オリジナル画像の2値画像を示す。図中の“1”が前景画素、“0”が背景画素を表す。図7(b)は、図7(a)のオリジナル画像における前景画素部分を細線化処理した結果を示す。図7(c)は、図7(b)の2値画像における各前景画素の連結数を求めた結果を示す。図7(c)において、数字は連結数を表す。“#”は連結数が2の画素を表す。“.”は背景画素を表す。図示のように、連結数が0、1、3、4の点は、連結成分のつながり方の特徴を表している。また、連結成分最上部左端の画素は、連結数2であるが、この連結成分の最上位置を表し、特徴として有用である。すなわち、図7(c)において数字で表現されている点を、特徴点として抽出することができる。
なお、細分化処理及び特徴点の抽出処理は、画像処理における公知の従来技術を用いることができる。
【0038】
最後に、画質判定部32は、ステップ503までの処理で得られた各連結成分に関して、その位置、形状および特徴点を、例えば図1に示したメインメモリ103等の記憶手段に記憶しておく(ステップ506)。
【0039】
図6は、シミュレーション画像に対する画質判定部32の処理を説明するフローチャートである。
図6に示すように、画質判定部32は、まずオリジナル画像における連結成分ごとに、図5のステップ506で所定の記憶手段に保存されたオリジナル画像における連結成分の位置の情報に基づき、シミュレーション画像において対応する位置を占める部分画像を切り出す(ステップ601)。切り出す部分画像としては、例えば、所定の連結成分を含む最小の長方形を切り出すことができる。ぼかし等を含むシミュレーション画像の場合、連結成分は膨張してオリジナル画像より大きな面積を占めるため、パラメータに基づくぼかしの程度等に応じて、切り出す面積を適宜調整する。
【0040】
次に、画質判定部32は、シミュレーション画像から切り出された部分画像のうち、図5のステップ506で所定の記憶手段に保存されたオリジナル画像における連結成分の形状に基づいて、前景である可能性の高い画素と背景である可能性の高い画素との色の差をチェックする(ステップ602)。これら隣接する要素あるいは部分の画素における色の差がある程度より小さい場合は、当該部分は見づらいと判定できる。シミュレーション画像においてシミュレートした視覚における症状が色覚異常であった場合は、混同色線に沿った色の違いは識別しにくいため、この線上で色の違いがあっても見づらいと判定できる。
【0041】
ここで、色の差について説明する。色の表し方には、明度・彩度・色相で表す方法やRGB(Red,Green,Blue:光の三原色)で表す方法など、種々の方法がある。例えば、色をL***表色系で表す場合を考える。L***表色系とは、色をL*、a*、b*の3つの値で表すもので、L*が明度、a*とb*が色相と彩度を総合して考えた知覚色度を表す。
前景と思われる画素の色と背景と思われる画素の色を、それぞれ(L1,a1,b1)、(L2,a2,b2)とすると、これら2つの色の色差ΔE、明度差ΔLは、
ΔE=((L1−L2)2+(a1−a2)2+(b1−b2)21/2
ΔL=L1−L2
で表される。そして、適当な値を設定し、例えば
ΔE<100.0 かつ |ΔL|<30.0
のとき、色の差が小さく、2つの色は見分けづらい、つまり、その部分は見づらいと判断することができる。
【0042】
ステップ602で、前景色と背景色にある程度以上の差があると判断された場合、次に画質判定部32は、適当な閾値を設けて部分画像を2値化する(ステップ603)。閾値設定の方法としては、機械的に設定する、色の出現ヒストグラムを用いる等、公知の従来技術を用いることができる。例えば、機械的に決める場合、前景と思われる画素を1つ決めて色を求め、背景と思われる画素を1つ決めて色を求め、その他の全画素について、どちらの色により近いかを計算し、近い方の色に合わせて2値化することができる。ここでの色の「近さ」に関しては、上述のL***空間における色差を用いることができる。また、単純にRGB空間での距離を用いても良い。色の出現ヒストグラムを用いる場合、処理対象となる部分画像の全画素について色のヒストグラムを取ると、2つの山(前景と背景に対応する)が出ることが多い。ボケた画像の場合は山はなだらかになり、ボケていない画像では山は急峻(特定の色の値に集中する)になる。この2つの峰の間の谷底となる部分を見つけ、そこを閾値として色空間を2分割して画像を2値化することができる。
【0043】
この後、画質判定部32は、2値化された画像に対して連結成分発見処理を行い(ステップ604)、得られた連結成分に対して細線化処理を行い(ステップ605)、さらに細線化された結果に対して特徴点の抽出処理を行う(ステップ606)。
【0044】
最後に画質判定部32は、図5のステップ506で所定の記憶手段に保存されたオリジナル画像における連結成分の特徴点の情報と、ステップ606で抽出されたシミュレーション画像における対応する連結成分の特徴点とを比較する(ステップ607)。そして、各特徴点の位置及び内容がシミュレーション画像においても保存されているならば、シミュレーション画像においてシミュレートした視覚における症状があっても、当該オリジナル画像は見づらくはないと判定する。一方、特徴点の位置及び内容がシミュレーション画像において保存されていない場合は、シミュレーション画像においてシミュレートした視覚における症状があるユーザには、当該オリジナル画像が見づらいと判定する。なお、細線化の結果によってはオリジナル画像とシミュレーション画像で全く同じ位置に特徴点が存在するとは限らない。そこで、予め閾値を設定し、オリジナル画像とシミュレーション画像とにおける各特徴点が、当該閾値よりも近い位置に特徴点が存在すれば、特徴点の位置が保存されていると判定することができる。
【0045】
次に、結果呈示部40について説明する。
図8は、結果呈示部40の構成を示す図である。
図8を参照すると、結果呈示部40は、修正すべきHTMLエレメントを特定する修正エレメント特定部41と、修正エレメント特定部41により特定されたHTMLエレメントに対する修正方法を検索する修正方法検索部42と、修正方法検索部42により検出されたHTMLエレメントの修正方法をウェブページ制作者に呈示する表示制御部43とを備える。
【0046】
修正エレメント特定部41は、HTML文書における修正個所を特定する修正個所特定手段である。すなわち、画像処理部30の画質判定部32により見づらいと判定された連結成分の位置を取得し、先にレンダリング部20により取得されて所定の記憶手段に保持された座標−エレメント対応情報に基づいて、修正すべきHTMLエレメントを特定する。
【0047】
修正方法検索部42は、症状モデル格納部10を検索し、画像処理部30の画質変更処理部31によるシミュレートで用いた視覚の症状に対する修正方法を取得する。そして、取得した修正方法の情報と適用すべきHTMLエレメントの情報とを表示制御部43に渡す。また、同じ情報を文書修正処理部50にも渡す。
【0048】
表示制御部43は、修正方法検索部42から受け取ったHTMLエレメントと対応する修正方法とを列挙し、チェックボックス等の入力手段を備えたユーザインターフェイス画面を生成して、例えば図1のディスプレイ装置110に表示してウェブページ制作者に呈示する。ウェブページ制作者は、このユーザインターフェイス画面に対して所定の入力を行うことにより、HTML文書に対する修正方法を指定することができる。また、ユーザインターフェイス画面の表示方法の例として、処理対象であるHTML文書から生成されたウェブページ画面(オリジナル画面)上で、問題のあるHTMLエレメントを反転表示し、ウェブページ制作者がその部分をクリックすると当該HTMLエレメントに対応する修正方法が表示されるような構成が考えられる。表示制御部43による表示制御で列挙された修正方法の中からウェブページ制作者により指定された修正方法の情報は、文書修正処理部50に送られる。
【0049】
次に、本実施の形態によるウェブページのデータ編集の全体的な処理の流れを説明する。
図9は、本実施の形態を用いたデータ編集処理の流れを説明するフローチャートである。
図9に示すように、まず、処理対象であるHTML文書の全体または一部が、本実施の形態のデータ編集装置に読み込まれ、レンダリング部20によりレンダリングされてオリジナルのラスタ画像が生成される(ステップ901)。このとき、上述したように、レンダリング部20により、生成されたオリジナル画像上の座標とウェブページ内のHTMLエレメントの対応が取得され、所定の記憶手段に保持される。また、生成されたオリジナル画像は、例えば図1に示したディスプレイ装置110に表示される。そして、データ編集装置は、ウェブページ制作者からの画像修正の指示待ち状態となる。
【0050】
ウェブページ制作者からの画像修正の指示が入力されると、この指示に応じて、画像処理部30の画質変更処理部31により、ステップ901で生成されたオリジナル画像に対して、当該指示にて特定された症状に対応する画像処理が行われ、シミュレーション画像が生成される(ステップ902)。そして、画質判定部32により、オリジナル画像およびシミュレーション画像に対してそれぞれ画像解析が行われ、解析結果が比較されて、シミュレーション画像においてシミュレートされた症状を持つユーザにとって見づらい部分が検出される(ステップ903)。
【0051】
次に、結果呈示部40の修正エレメント特定部41により、ステップ903で検出された部分の座標から、問題のある(すなわちウェブページが見づらい原因となる)HTMLエレメントが修正すべき個所として特定される(ステップ904)。そして、修正方法検索部42および表示制御部43により、HTML文書の修正方法がウェブページ制作者に呈示される(ステップ905)。
【0052】
ウェブページ制作者が呈示された修正方法のうち、所望の修正方法を選択し指示を入力すると、文書修正処理部50により、当該修正方法の指示に基づいて、HTML文書が修正される(ステップ906、907)。そして、ステップ901へ戻り、修正後のHTML文書のラスタ画像をオリジナル画像として、データ編集処理が繰り返される。
【0053】
以上の処理を繰り返すことにより、当該HTML文書によるウェブページの見え方を段階的に改善していくことができる。
ステップ906において、ウェブページ制作者が、これ以上HTML文書の修正を行う必要がないと判断した場合は、終了コマンドの入力等により、データ編集処理が終了する。
【0054】
ところで、視覚障害者や高齢者の視覚特性には種々の症状があり、複数の症状が複合的に生じている場合もある。そこで、本実施の形態で複数の症状を扱う場合について説明する。
複数の症状を持つユーザを想定する場合には、対応する複数の症状を合成した画像処理を行う。この場合、症状モデルの「画像処理手法」は、対応する各症状に関する画像処理手法を合成したものとなる。また、症状モデルの「修正方法」は合成された症状に関する修正方法を足し合わせたもとになる。
また、複数の症状に関する情報を合成するのではなく、一度の修正処理で複数症状を同時に並行して扱うことも可能である。この場合、画像処理部30は、扱う症状の数だけ画質劣化処理を行い、それぞれの結果に対して画像特徴の比較を行う。また、この場合には、結果呈示部40において修正方法を列挙する際、どの症状に対応する修正方法なのかという情報も同時に呈示する必要がある。
【0055】
以上のように、本実施の形態では、HTML文書をレンダリングして実際に画像を生成し、生成された画像に対し、視覚障害者や高齢者等の視覚特性をシミュレートする画像処理を行う。そして、オリジナル画像とシミュレーション画像とを解析し比較することによって、シミュレーション画像においてシミュレートされた視覚特性を持つユーザにとって画像が実際にどのように見えるかを判断し、画像中に見づらい個所があるかどうかを判定する。また、各種の視覚特性に応じて適切な修正方法を提示する。そのため、画像をどのように修正すれば視覚の不自由なユーザにとって見やすくなるかについて具体的な指針を挙げ、ウェブページ制作に関して効果的な支援を行うことができる。
【0056】
次に、本実施の形態によるデータ編集装置の他の構成例について説明する。
本実施の形態では、ウェブページの画像が見やすいかどうかの判断を、主にウェブページ上の文字の見え方によって行っている。また、HTML文書におけるテキストは、ブラウザの持つ文字フォント情報によって画像化され(ビットマップに変換され)て表示される。そこで、ウェブページで用いられる可能性のある文字フォントセットを構成する各文字に対して、上述した画像処理を予め施しておくことにより、HTML文書全体をレンダリングすることなく、見づらい部分の判断を行うことが可能である。これにより、HTML全体をレンダリングする場合と比べて、処理に要する工程を省き、高速化を図ることができる。
【0057】
図10は、本実施の形態によるデータ編集装置の他の構成を示す図である。
図10に示すデータ編集装置は、症状のモデルを格納した症状モデル格納部10と、処理対象であるHTML文書から画像を生成するレンダリング部20と、画像処理を行う画像処理部30と、画像処理の結果を呈示する結果呈示部40と、処理対象のHTML文書の修正を行う文書修正処理部50と、文字フォントセットを格納した文字フォントデータベース60と、文字フォントセットにおける文字ごとの評価結果を格納したフォント評価結果データベース70と、処理対象であるHTML文書を解析して画像処理の適用方法を選択するためのHTML解析部80とを備える。
【0058】
図10の構成において、症状モデル格納部10、レンダリング部20、画像処理部30、結果呈示部40及び文書修正処理部50は、図2に示した各構成要素と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
文字フォントデータベース60及びフォント評価結果データベース70は、例えば図1に示したメインメモリ103やハードディスク105等の記憶装置にて実現される。また、HTML解析部80は、例えば図1に示したCPU101にて実現されるソフトウェアブロックである。
【0059】
文字フォントデータベース60は、ウェブページで用いられる可能性のある代表的な文字フォントセットを格納したデータベースである。このデータ編集装置では、特定のHTML文書に対して本実施の形態によるデータ編集処理を行う前に、これらの代表的な文字フォントセットを構成する全ての文字について、レンダリングを行い、画像処理部30による処理を適用して、症状モデル格納部10に格納されている各症状に対応する個々の文字の見づらさを判定しておく。なお、ウェブページで用い得る文字フォントセットは多様であり、全てに対応することは現実的ではないため、明朝体やゴシック体等の頻繁に使用される代表的な文字フォントセットについてのみ、文字フォントデータベース60に格納し、評価を行っておくこととする。
【0060】
フォント評価結果データベース70は、画像処理部30の処理により判定評価された代表的な文字フォントセットを構成する文字ごとの評価結果を格納するデータベースである。後述するHTML解析部80の構成文字評価部83からの照会に応じて、HTML文書に現れる文字フォントセット中の文字が、指定された症状を持つ人にとって見づらいかどうかの評価結果を返す。代表的な文字フォントセットに形状が近い文字フォントに対する照会については、代表的な文字フォントセットの評価結果で代用することができる。
【0061】
HTML解析部80は、処理対象であるHTML文書を解析して当該HTML文書の文書体裁を調べ、解析結果に応じてデータ編集装置による画像処理の適用方法を決定する。
図11は、HTML解析部80の構成を示す図である。
図11を参照すると、HTML解析部80は、HTML文書を構成するHTMLエレメントを解析する構成エレメント解析部81と、当該HTML文書から画像処理を行う部分を抽出するHTML部分抽出部82と、ウェブページ中の文字に関して予め用意されたフォント評価結果データベース70を用いた評価を行う構成文字評価部83とを備える。
【0062】
構成エレメント解析部81は、処理対象であるHTML文書を解析し、当該HTML文書を構成する全てのHTMLエレメントの種類やレイアウトを調査する。そして、当該HTML文書から生成されるウェブページの見づらさを判断するために、
(1)全体のレンダリング及び画像処理を行うか、
(2)部分的にレンダリング及び画像処理を行うか、
(3)全くレンダリング及び画像処理を行わないか
を判別する。例えば、ウェブページ全体に背景画像が使われており文字と干渉する可能性がある場合は、HTML文書全体をレンダリングして画像処理することが必要と判断する。また、ウェブページ全体にわたる背景画像はないが、部分的に画像が使われている場合は、当該部分に対してレンダリング及び画像処理を行うことが適当と判断する。また、文字だけで構成されるHTML文書の場合は、レンダリング及び画像処理を行う必要はないと判断する。
【0063】
構成エレメント解析部81は、処理対象のHTML文書を解析した結果、HTML文書全体のレンダリング及び画像処理が必要と判断した場合は、当該HTML文書全体をレンダリング部20に渡す。これ以降、当該HTML文書に対する処理は、図9のフローチャートを参照して説明した処理と同様である。すなわち、レンダリング部20によりオリジナル画像が生成され、画像処理部30によりシミュレーション画像が生成され、さらにオリジナル画像とシミュレーション画像とが比較されて見づらい部分が検出される。そして、結果呈示部40により問題のあるHTMLエレメントが特定され、ウェブページ制作者の指示に基づいて文書修正処理部50によりHTML文書が修正される。
【0064】
部分的にレンダリング及び画像処理を行うことが適当と判断した場合、構成エレメント解析部81は、レンダリング及び画像処理を行うことが必要な部分を特定する情報を含む解析結果を、当該HTML文書と共に、HTML部分抽出部82に渡す。また、当該HTML文書におけるその他の部分を特定する情報を含む解析結果を、当該HTML文書と共に、構成文字評価部83に渡す。そして、処理をHTML部分抽出部82及び構成文字評価部83に移行する。
【0065】
HTML文書に対して全くレンダリング及び画像処理を行う必要がないと判断した場合、構成エレメント解析部81は、当該HTML文書を構成文字評価部83に渡し、処理を構成文字評価部83に移行する。
【0066】
HTML部分抽出部82は、構成エレメント解析部81の解析結果に基づいて、処理対象のHTML文書からレンダリング及び画像処理を行うことが必要な部分のHTMLエレメントを抽出し、レンダリング部20に渡す。これ以降、HTML文書の当該部分に対する処理は、図9のフローチャートを参照して説明した処理と同様である。
【0067】
構成文字評価部83は、HTML文書を構成する全ての文字、または構成エレメント解析部81の解析結果に基づきレンダリング及び画像処理を行う必要がない部分の文字を、フォント評価結果データベース70に照会する。そして、当該文字が実際にレンダリングされた場合の文字フォントと症状に基づいた見づらさの評価情報を取得し、当該文字の見づらさを評価する。評価の結果は、文字が構成するHTMLエレメントの単位で、結果呈示部40へ送られる。
【0068】
図12は、図10の構成のデータ編集装置における結果呈示部40の構成を示す図である。
図12に示す結果呈示部40は、図8に示した結果呈示部40と同一の機能を有するが、修正方法検索部42が、構成文字評価部83によるフォント評価結果データベース70を用いた評価結果を入力することができる。したがって、構成文字評価部83から評価結果を取得した場合は、修正エレメント特定部41が画像処理部30の判定結果とレンダリング部20にて取得された画像−エレメント対応情報とに基づき修正すべきHTMLエレメントを特定することなく、修正方法検索部42が直接、取得した評価結果に基づいて症状モデル格納部10から対応する修正方法を検索する。
【0069】
図13及び図14は、図10の構成のデータ編集装置におけるデータ編集処理の流れを説明するフローチャートである。
このデータ編集装置では、特定のHTML文書を処理対象としてデータ編集処理を行う前に、予備的な動作として図13に示すように、文字フォントデータベース60に格納されている文字フォントセットの文字が読み出され、画像化されて、画像処理部30に渡される(ステップ1301)。そして、この文字のオリジナル画像に対し、症状モデル格納部10に格納された画像処理手法に基づいて、特定の症状に対応する画質劣化処理が行われ、シミュレーション画像が生成される(ステップ1302)。さらに画像処理部30において、オリジナル画像およびシミュレーション画像のそれぞれに対して画像解析が行われ、解析結果が比較されて、当該文字がシミュレートされた症状を持つユーザにとって見づらいかどうかが評価される(ステップ1303)。この評価結果は、フォント評価結果データベース70に格納される(ステップ1304)。
【0070】
処理対象であるHTML文書の全体または一部が、本実施の形態のデータ編集装置に読み込まれると、図14に示すように、まずHTML解析部80により当該HTML文書が解析される(ステップ1401)。これにより、レンダリング及び画像処理を行って画像を評価するか、構成文字評価部83による評価を行うか、あるいは当該HTML文書のどの部分に対してどの方法による評価を行うかが判断される(ステップ1402)。なお、以下の動作は、HTML文書の部分(HTMLエレメント)ごとにステップ1402の判断が行われた場合について説明する。HTML解析部80による解析の結果、HTML文書の全体に対して、レンダリング及び画像処理に基づく評価、または構成文字評価部83による評価が行われる場合は、当該HTML文書中の全体に対して、以下の一方の処理が行われることとなる。
【0071】
レンダリング及び画像処理を行って評価を行うと判断されたHTMLエレメントに対しては、図9に示したステップ901〜904と同様に、レンダリングによるオリジナル画像の生成(ステップ1403)、画像処理部30の画質変更処理部31によるシミュレーション画像の生成(ステップ1404)、シミュレーション画像においてシミュレートされた症状を持つユーザにとって見づらい部分の検出(ステップ1405)、修正すべき個所(HTMLエレメント)の特定(ステップ1406)の各処理が行われる。
【0072】
一方、構成文字評価部83による評価を行うと判断されたHTMLエレメント(文字)に対しては、予め図13に示した手順でフォント評価結果データベース70に格納された評価結果の情報に基づいて、見づらいと評価された部分が特定される(ステップ1407)。
この後、結果呈示部40の修正方法検索部42および表示制御部43により、症状モデル格納部10からHTML文書の修正方法が検索されウェブページ制作者に呈示される(ステップ1408)。
【0073】
ウェブページ制作者が呈示された修正方法のうち、所望の修正方法を選択し指示を入力すると、文書修正処理部50により、当該修正方法の指示に基づいて、HTML文書が修正される(ステップ1409、1410)。そして、ステップ1401へ戻り、データ編集処理が繰り返される。
ステップ1409において、ウェブページ制作者が、これ以上HTML文書の修正を行う必要がないと判断した場合は、終了コマンドの入力等により、データ編集処理が終了する。
【0074】
以上のように、図10に示した構成のデータ編集装置では、ウェブページで使用される文字フォントセットに対して予め画像化して見え方を評価した結果を保持しておく。そして、処理対象であるウェブページの全体または一部が文字のみで構成され、前景と背景とを識別する必要がない場合は、保持されている評価結果を用いて修正方法を検索する。これにより、毎回HTML文書の全体に対してレンダリングを行うことなく、データ編集を行うことが可能となり、処理の高速化を期待できる。
【0075】
さて、図2あるいは図10に示したデータ編集装置は、画像処理部30の画質判定部32によってオリジナル画像と比較するためにシミュレーション画像を生成したが、このシミュレーション画像をウェブページ制作者に呈示することができる。
図15、図16は、この場合における画像処理部30および結果呈示部40の構成の変形例を示す図である。
図15に示すように、画像処理部30の画質変更処理部31は、生成したシミュレーション画像を、画質判定部32に渡すと共に、結果呈示部40へも送る。そして、図16に示すように、結果呈示部40の表示制御部43が、画像処理部30から受け取ったシミュレーション画像を、例えば図1のディスプレイ装置110に表示してウェブページ制作者に呈示する。
以上のように、シミュレーション画像をウェブ制作者に呈示することにより、ウェブページ制作者は、視覚障害者や高齢者にとってのウェブページの見え方について深く理解することができる。また、ウェブページ制作者は、シミュレーション画像と修正個所とを組み合わせて見ることにより、HTML文書をどのように修正すべきかについて、正確に判断するための情報を得ることができる。
【0076】
また、処理対象であるウェブページの内容によっては、大量の修正個所(対象HTMLエレメント数×HTMLエレメントごとの修正方法数)が結果呈示部40により呈示される可能性がある。このような場合に効率的に対処するため、処理内容に優先度をつけることが考えられる。
図17は、この場合における結果呈示部40の構成の変形例を示す図である。図17に示すように、結果呈示部40は、修正エレメント特定部41、修正方法検索部42及び表示制御部43を備えると共に、優先度判断部44を備える。
【0077】
優先度判断部44は、予め設定された優先度の判断基準に基づいて、修正エレメント特定部41にて特定された修正すべきHTMLエレメントの優先度を判断し、修正方法検索部42による修正方法の検索を実行する際の順番、および表示制御部43による修正方法の表示の順番を決定する。
優先度の判断基準の例としては、次のようなものが考えられる。
・修正対象であるHTMLエレメントの種類(例えば、<H1>タグには高い優先度を与える等)。
・修正対象のウェブページ内の位置(例えば、ウェブページの中央付近は優先度を高く、周縁部は優先度を低くする等)。
・修正対象であるHTMLエレメント内における修正個所の数や面積(例えば、修正個所の多いHTMLエレメントや修正個所の面積の大きいHTMLエレメントには高い優先度を与える等)。
・症状ごとに設定された優先度。
これらの判断基準は、単独で用いても良いし、複合的に用いても良い。複数の判断基準を複合的に判断するときは、各判断基準に対して重み付けを行っても良い。このような優先度を設けることにより、修正個所及び修正方法を提示する際に優先度の高い順に並べたり、優先度が所定の閾値に満たないHTMLエレメントは無視する(修正個所として呈示しない)といった表示制御を行うことが可能になる。そのため、大量の修正個所が発生した場合にも、効率的に対応することができる。
【0078】
以上、ウェブページの制作において、視覚障害者や高齢者等の特定の視覚特性を持つユーザを考慮したウェブページをデザインするための支援システムを説明したが、かかる技術を、ウェブページの閲覧時に利用することができる。すなわち、インターネット上に存在する全てのウェブページに対して、特定の視覚特性を考慮したデザインを義務づけることはできないため、ウェブページ閲覧者であるユーザの端末装置においてウェブページを表示する際に、本実施の形態の技術を用いてウェブページを修正する。
ウェブページの制作段階では、ウェブページ制作者の意図を無視して機械的にウェブページを修正してしまうことは好ましくない。したがって上記の実施の形態では、結果呈示部40が、ウェブページの修正すべき個所を指摘し、可能な修正方法を列挙して、ウェブページ制作者に呈示し、修正方法の選択を促す構成とした。しかし、ユーザが自身の端末装置を用いてウェブページを閲覧する場合を考えると、当該端末装置を使用するユーザは限定されているため、当該ユーザが何らかの視覚特性を持つ場合、端末装置のディスプレイに表示されるウェブページに対して、当該ユーザの持つ視覚特性に対応する修正を機械的に施すことが可能である。この場合、修正個所および修正方法をユーザに呈示するのではなく、ユーザ自身の視覚特性に対応する画像処理手法および適切な修正方法を予め設定しておき、画像処理部30および結果呈示部40は、ウェブページを表示する際に設定された処理を機械的に実行する。このような構成とすれば、ウェブページを表示する際に毎回、画像処理部30に対して画像処理手法を指示したり、結果呈示部40に対して修正方法を指示したりする、ユーザにとっては煩雑な作業を省略することができる。
【0079】
なお、本実施の形態においてはHTML文書を処理対象としたシステムについて説明したが、HTML以外の言語による文書、例えばXML(Extensible Markup Language)文書やSVG(Scalable Vector Graphics)ファイル、PDF(Portable Document Format)ファイル等であっても、ディスプレイ装置に画像表示して閲覧される文書ファイルに対しては、本実施の形態を適用することができる。また、本実施の形態は、実際に画像を生成した上で画像処理により所望の視覚特性をシミュレーションする。そして、シミュレートされた視覚特性を持つユーザにとって見づらいと判断される個所を修正個所として特定し、これに基づいて画像の元データである文書ファイルを修正する。しかしながら、実際に画像を処理してシミュレーションを行い、修正すべき個所を指摘するまでの処理については、これらの文書ファイルのみならず、一般の画像データに対しても適用することが可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、端末装置に表示される画像の見やすさを解析し、適切な修正を行うことが可能となる。
また本発明によれば、視覚障害者や高齢者といった視覚の不自由なユーザにとって見やすい画面の作成を支援するデータ編集システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態によるデータ編集装置を実現するコンピュータ装置のハードウェア構成の例を模式的に示した図である。
【図2】 本実施の形態によるデータ編集装置の機能構成を示す図である。
【図3】 本実施の形態における症状モデル格納部の格納データの例を示す図である。
【図4】 本実施の形態における画像処理部の構成を示す図である。
【図5】 オリジナル画像に対する画質判定部の処理を説明するフローチャートである。
【図6】 シミュレーション画像に対する画質判定部の処理を説明するフローチャートである。
【図7】 細線化処理および連結数計算の例を示す図である。
【図8】 本実施の形態における結果呈示部の構成を示す図である。
【図9】 本実施の形態を用いたデータ編集処理の流れを説明するフローチャートである。
【図10】 本実施の形態によるデータ編集装置の他の構成例を示す図である。
【図11】 図10の構成のデータ編集装置におけるHTML解析部の構成を示す図である。
【図12】 図10の構成のデータ編集装置における結果呈示部の構成を示す図である。
【図13】 図10の構成のデータ編集装置におけるデータ編集処理の流れを説明するフローチャートであり、予備的な処理のフローチャートである。
【図14】 図10の構成のデータ編集装置におけるデータ編集処理の流れを説明するフローチャートであり、処理対象であるHTML文書に対する処理のフローチャートである。
【図15】 画像処理部の構成の変形例を示す図である。
【図16】 結果呈示部の構成の変形例を示す図である。
【図17】 結果呈示部の構成の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10…症状モデル格納部、20…レンダリング部、30…画像処理部、31…画質変更処理部、32…画質判定部、40…結果呈示部、41…修正エレメント特定部、42…修正方法検索部、43…表示制御部、44…優先度判断部、50…文書修正処理部、60…文字フォントデータベース、70…フォント評価結果データベース、80…HTML文書解析部、101…CPU、103…メインメモリ、105…ハードディスク、106…ネットワークインターフェイス、109…キーボード/マウス

Claims (12)

  1. 所定のデータをレンダリングして画像を生成し、当該画像上の位置と当該所定のデータ上の部分との対応情報を記憶するレンダリング部と、
    前記レンダリング部にて生成された画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく当該画像の見え方をシミュレートする画像処理部と、
    前記画像処理部により見づらいと判定された位置に前記対応情報において対応付けられた前記所定のデータ上の部分を、修正個所として特定する修正個所特定部と、
    前記所定のデータにおける前記修正個所特定部にて特定された修正個所を修正する修正処理部と
    を備え、
    前記画像処理部は、
    前記レンダリング部にて生成された画像に対して、前記所定の視覚特性に対し予め定められた画質劣化処理を施すことにより、視覚の劣化をシミュレートした画像を生成する画質変更処理部と、
    前記レンダリング部にて生成された画像の要素の特徴点と前記画質変更処理部にて処理された画像の対応する要素の特徴点とを比較し、これらの特徴点が所定の閾値よりも近い位置に存在しなければ、前記特徴点の位置が保存されていないと判断でき、当該要素の位置を見づらいと判定する画質判定部と
    を備えることを特徴とするデータ編集装置。
  2. 所定のデータをレンダリングして画像を生成し、当該画像上の位置と当該所定のデータ上の部分との対応情報を記憶するレンダリング部と、
    前記レンダリング部にて生成された画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく当該画像の見え方をシミュレートする画像処理部と、
    前記画像処理部により見づらいと判定された位置に前記対応情報において対応付けられた前記所定のデータ上の部分を、修正個所として特定する修正個所特定部と、
    前記所定のデータにおける前記修正個所特定部にて特定された修正個所を修正する修正処理部と
    を備え、
    前記画像処理部は、
    前記レンダリング部にて生成された画像に対して、前記所定の視覚特性に対し予め定められた画質劣化処理を施すことにより、視覚の劣化をシミュレートした画像を生成する画質変更処理部と、
    前記画質変更処理部にて処理された画像における所定の要素と当該要素に隣接する部分との色差及び明度差が所定の閾値よりも小さければ、当該要素の位置を見づらいと判定する画質判定部と
    を備えることを特徴とするデータ編集装置。
  3. 所定のデータをレンダリングして画像を生成し、当該画像上の位置と当該所定のデータ上の部分との対応情報を記憶するレンダリング部と、
    前記レンダリング部にて生成された画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく当該画像の見え方をシミュレートする画像処理部と、
    前記画像処理部により見づらいと判定された位置に前記対応情報において対応付けられた前記所定のデータ上の部分を、修正個所として特定する修正個所特定部と、
    前記修正個所特定部により特定された前記修正個所に対する修正方法をデータベースから検索する修正方法検索部と、
    前記修正方法検索部にて検索された修正方法の中から選択された修正方法に従って、前記所定のデータにおける前記修正個所特定部にて特定された修正個所を修正する修正処理部と
    を備えることを特徴とするデータ編集装置。
  4. HTML文書をレンダリングして画像を生成し、当該画像上の位置と当該HTML文書におけるHTMLエレメントとの対応情報を記憶するレンダリング部と、
    前記レンダリング部にて生成された画像を画像処理し、処理された画像を評価する画像処理部と、
    前記画像処理部により見づらいと評価された位置に前記対応情報において対応付けられた前記HTMLエレメントを、修正すべきHTMLエレメントとして特定する修正エレメント特定部と、
    前記修正エレメント特定部により特定された前記修正すべきHTMLエレメントに対する修正方法をデータベースから検索する修正方法検索部と、
    前記修正すべきHTMLエレメント及び前記修正方法検索部にて検索された修正方法を表示出力する表示制御部と
    を備えることを特徴とするデータ編集装置。
  5. 前記修正方法検索部にて検索された修正方法の中から選択された修正方法に従って、前記HTML文書中の前記修正エレメント特定部にて特定された修正すべきHTMLエレメントの記述を修正する文書修正処理部をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のデータ編集装置。
  6. HTML文書をレンダリングして画像を生成し、当該画像上の位置と当該HTML文書におけるHTMLエレメントとの対応情報を記憶するレンダリング部と、
    前記レンダリング部にて生成された画像を画像処理し、処理された画像を評価する画像処理部と、
    前記画像処理部により見づらいと評価された位置に前記対応情報において対応付けられた前記HTMLエレメントを、修正すべきHTMLエレメントとして特定する修正エレメント特定部と、
    前記HTML文書中の前記修正エレメント特定部にて特定された修正すべきHTMLエレメントの記述を、予め設定された修正方法にて修正する文書修正処理部と
    を備えることを特徴とするデータ編集装置。
  7. 所定の文字フォントセットを構成する各文字に関して、当該文字のラスタ画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく当該画像の見え方をシミュレートした結果を格納したデータベースと、
    HTML文書を解析して当該HTML文書に含まれる文字の見づらさの評価情報を前記データベースから取得するHTML解析部と、
    前記HTML解析部にて取得された前記評価情報により見づらいと判定された文字を含むHTMLエレメントを、前記HTML文書における修正すべきHTMLエレメントとして特定する修正エレメント特定部と
    を備えることを特徴とするデータ編集装置。
  8. HTML文書をレンダリングして画像を生成、当該画像上の位置と当該HTML文書におけるHTMLエレメントとの対応情報を記憶するレンダリング部と、
    前記レンダリング部にて生成された画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく当該画像の見え方をシミュレートする画像処理部とをさらに備え、
    前記修正エレメント特定部は、処理対象であるHTML文書の全体または部分に対して、前記画像処理部により見づらいと評価された位置に前記対応情報において対応付けられた前記HTMLエレメントを、修正すべきHTMLエレメントとして特定することを特徴とする請求項7に記載のデータ編集装置。
  9. コンピュータを制御して、所定の機能を実現させるプログラムであって、
    HTML文書をレンダリングして画像を生成し、当該画像上の位置と当該HTML文書におけるHTMLエレメントとの対応情報を記憶するレンダリング手段と、
    レンダリングにより生成された前記画像を画像処理し、処理された画像を評価する画像処理手段と、
    見づらいと評価された位置に前記対応情報において対応付けられた前記HTMLエレメントを、修正すべきHTMLエレメントとして特定する修正エレメント特定手段として、
    前記コンピュータを機能させ、
    前記画像処理手段の機能として、
    レンダリングにより生成された前記画像に対して、所定の視覚特性に対し予め定められた画質劣化処理を施すことにより、視覚の劣化をシミュレートした画像を生成する処理と、
    レンダリングにより生成された前記画像の要素の特徴点と前記画質劣化処理が施された画像の対応する要素の特徴点とを比較し、これらの特徴点が所定の閾値よりも近い位置に存在しなければ、前記特徴点の位置が保存されていないと判断でき、当該要素の位置を見づらいと判定する処理と
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  10. コンピュータを制御して、所定の機能を実現させるプログラムであって、
    HTML文書をレンダリングして画像を生成し、当該画像上の位置と当該HTML文書におけるHTMLエレメントとの対応情報を記憶するレンダリング手段と、
    レンダリングにより生成された前記画像を画像処理し、処理された画像を評価する画像処理手段と、
    見づらいと評価された位置に前記対応情報において対応付けられた前記HTMLエレメントを、修正すべきHTMLエレメントとして特定する修正エレメント特定手段として、
    前記コンピュータを機能させ、
    前記画像処理手段の機能として、
    レンダリングにより生成された前記画像に対して、所定の視覚特性に対し予め定められた画質劣化処理を施すことにより、視覚の劣化をシミュレートした画像を生成する処理と、
    前記画質劣化処理が施された画像における所定の要素と当該要素に隣接する部分との色差及び明度差が所定の閾値よりも小さければ、当該要素の位置を見づらいと判定する処理と
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  11. コンピュータを制御して、所定の機能を実現させるプログラムであって、
    HTML文書を解析するHTML解析手段と、
    所定の文字フォントセットを構成する各文字に関して、当該文字のラスタ画像を画像処理し、所定の視覚特性に基づく当該画像の見え方をシミュレートした結果を格納した所定の記憶装置から、前記HTML文書に含まれる文字の見づらさの評価情報を取得する処理結果取得手段と、
    取得された前記評価情報により見づらいと判定された文字を含むHTMLエレメントを、前記HTML文書における修正すべきHTMLエレメントとして特定する修正エレメント特定手段と、
    前記修正エレメント特定手段にて特定された修正すべきHTMLエレメントの記述を、予め設定された修正方法にて修正する文書修正処理手段として、
    前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  12. 請求項9から請求項11のいずれかに記載のプログラムを、コンピュータが読み取り可能に記録した記録媒体。
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