JP2007172573A - 文書作成システム、文書作成方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

文書作成システム、文書作成方法、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】レイアウト領域全体のバランスを考慮しつつ高いデザイン性を有する文書を作成すること。
【解決手段】本発明は、レイアウト領域に配置される少なくとも一のオブジェクトおよび前記レイアウト領域における前記少なくとも一のオブジェクトの配置を特定するレイアウト情報を含むデータである文書を取得する文書取得手段と、前記文書取得手段により取得された文書に含まれるレイアウト情報およびオブジェクトの少なくともいずれか一方に基づいて、その文書の属性情報を生成する属性情報生成手段と、前記属性情報生成手段により生成された属性情報に基づいて、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工するレイアウト加工手段とを有する文書作成システムを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は少なくとも一のオブジェクト(デジタルコンテンツ)を含む文書を作成する技術に関する。
ニュース等のオブジェクト(デジタルコンテンツ)をユーザに提供するコンテンツ配信システムが知られている。一般的に、コンテンツ配信システムは、まずコンテンツデータベースから複数のオブジェクトを読み出す。次にコンテンツ配信システムは、読み出したオブジェクトを編集し、これらを含む文書を生成する。さらにコンテンツ配信システムは、文書をユーザに配信する。オブジェクトの編集過程において、視認性を向上させるように、オブジェクトが編集される。一般的には、オブジェクトに含まれる画像やテキストなどを配置するための配置枠がレイアウト領域に複数配置される。オブジェクトは、配置枠に従って配置される。
このような編集過程は、種々の問題を含んでいる。例えば、テキストのフォントサイズが配置枠に対して小さすぎる場合、配置枠内部に不必要な空白が生じてしまうという問題がある。あるいは、テキストのフォントサイズが配置枠に対して大きすぎる場合、テキストが配置枠に収まらないという問題がある。さらに、あるページの配置枠からあふれたテキストが、別のページの配置枠に配置されると、ページ間でフォントサイズまたは行間隔が異なってしまうという問題がある。加えて、一部の配置枠に対応するオブジェクトを変更したときに、変更されたオブジェクトと他のオブジェクトとのフォントサイズまたは行間隔が異なってしまうという問題がある。これらの現象により、出力用オブジェクトの視認性あるいは美観が損なわれるという問題がある。
このような問題を解決する技術として、例えば特許文献1および2に記載の技術がある。特許文献1は、指定されたページ内に文書データが収まるように文書の書式を変更する技術を開示している。特許文献2は、文書データの構造属性に基づいて文書データの割り付けを自動修正する技術を開示している。
特開昭63−221457号公報 特開平1−185761号公報
特許文献1および2の技術は、いずれも組版に基づいて設計されているため、組版に適合しない文書を作成するのが困難であるという問題があった。例えば、オブジェクトが複数ページにわたって配置される場合に、レイアウト領域全体のバランスを考慮しつつ高いデザイン性を有する文書(出力用オブジェクト)を作成することは困難であった。
これに対し本発明は、レイアウト領域全体のバランスを考慮しつつ高いデザイン性を有する文書を作成する技術を提供する。
本発明は、レイアウト領域に配置される少なくとも一のオブジェクトおよび前記レイアウト領域における前記少なくとも一のオブジェクトの配置を特定するレイアウト情報を含むデータである文書を取得する文書取得手段と、前記文書取得手段により取得された文書に含まれるレイアウト情報およびオブジェクトの少なくともいずれか一方に基づいて、その文書の属性情報を生成する属性情報生成手段と、前記属性情報生成手段により生成された属性情報に基づいて、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工するレイアウト加工手段とを有する文書作成システムを提供する。この文書作成システムによれば、文書全体のバランスを考慮しつつ高いデザイン性を有する文書を作成することができる。
好ましい態様において、この文書作成システムは、前記レイアウト情報が、前記少なくとも一のオブジェクトの各々の重要度を示す重要度情報を含み、前記属性情報生成手段が、前記レイアウト領域における重要度の分布を示す重要度分布情報を含む属性情報を生成し、前記レイアウト加工手段が、前記重要度分布情報に基づいて、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工してもよい。
さらに、この文書作成システムは、前記レイアウト領域を複数に区分した区分領域ごとに、その区分領域に対応するオブジェクトの重要度情報またはその区分領域と特定の位置関係にある他の区分領域に対応する少なくとも一のオブジェクトの重要度情報に基づいて、その区分領域の重要度を示す区分重要度情報を生成する区分重要度情報生成手段をさらに有し、前記属性情報生成手段が、前記区分重要度情報生成手段により生成された区分重要度情報に基づいて重要度分布情報を生成してもよい。
別の好ましい態様において、この文書作成システムは、前記文書が、その文書の出力単位を示す情報をさらに含み、前記レイアウト領域が、前記出力単位と異なっていてもよい。
さらに別の好ましい態様において、この文書作成システムは、前記レイアウト情報が、前記複数のオブジェクトの各々のカテゴリを示すカテゴリ情報を含み、前記属性情報生成手段が、前記カテゴリ情報に基づいて、属性情報を生成してもよい。
さらに別の好ましい態様において、この文書作成システムは、前記レイアウト情報が、前記複数のオブジェクトの各々の大きさを示すサイズ情報を含み、前記属性情報生成手段が、前記サイズ情報に基づいて、属性情報を生成してもよい。
さらに別の好ましい態様において、この文書作成システムは、前記属性情報生成手段が、前記少なくとも一のオブジェクトの各々の形状を示す形状情報を含む属性情報を生成してもよい。
さらに別の好ましい態様において、この文書作成システムは、前記属性情報生成手段が、オブジェクトの重なりを示す重なり情報を含む属性情報を生成してもよい。
さらに別の好ましい態様において、この文書作成システムは、前記属性情報生成手段が、前記レイアウト領域において前記少なくとも一のオブジェクトが占める領域以外の領域である余白領域を示す余白情報を含む属性情報を生成してもよい。
さらに別の好ましい態様において、この文書作成システムは、前記属性情報生成手段が、前記レイアウト領域における色の分布を示す重要度分布情報を含む属性情報を生成してもよい。
さらに別の好ましい態様において、この文書作成システムは、複数のオブジェクトを記憶したコンテンツ記憶手段と、複数のレイアウト情報を記憶したレイアウト記憶手段と、前記レイアウト記憶手段に記憶された複数のレイアウト情報から一のレイアウト情報および前記コンテンツ記憶手段に記憶された複数のオブジェクトから少なくとも一のオブジェクトを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された少なくとも一のオブジェクトを、前記選択手段により選択されたレイアウト情報に従ってレイアウト領域に配置し、文書を生成する初期レイアウト手段とをさらに有し、前記文書取得手段が、前記初期レイアウト手段により生成された文書を取得してもよい。
さらに別の好ましい態様において、この文書作成システムは、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工するルールを含むデザイン知識情報を記憶するデザイン知識情報記憶手段と、前記レイアウト加工手段が、前記デザイン知識情報記憶手段に記憶されたデザイン知識情報に基づいて前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工してもよい。
また、本発明は、レイアウト領域に配置される少なくとも一のオブジェクトおよび前記レイアウト領域における前記少なくとも一のオブジェクトの配置を特定するレイアウト情報を含むデータである文書を取得する文書取得ステップと、前記取得された文書に含まれるレイアウト情報およびオブジェクトの少なくともいずれか一方に基づいて、その文書の属性情報を生成する属性情報生成ステップと、前記属性情報に基づいて、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工するレイアウト加工ステップとを有する文書作成方法を提供する。
さらに、本発明は、コンピュータ装置に、レイアウト領域に配置される少なくとも一のオブジェクトおよび前記レイアウト領域における前記少なくとも一のオブジェクトの配置を特定するレイアウト情報を含むデータである文書を取得する文書取得ステップと、前記取得された文書に含まれるレイアウト情報およびオブジェクトの少なくともいずれか一方に基づいて、その文書の属性情報を生成する属性情報生成ステップと、前記属性情報に基づいて、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工するレイアウト加工ステップとを実行させるプログラムを提供する。
さらに、本発明はこのプログラムを記憶した記憶媒体を提供する。
<1.第1実施形態>
<1.1.構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る文書作成装置100の機能構成を示すブロック図である。自動レイアウト部10は、ユーザからの指示に応じて選択されたレイアウトテンプレートに基づき、選択されたオブジェクトを自動的に初期レイアウトする。コンテンツデータベース12は、種々のオブジェクトを記憶したデータベースである。テンプレートデータベース11は、種々のレイアウトテンプレートを記憶したデータベースである。文書属性情報生成部13は、初期レイアウトによって作成された文書(出力用デジタルコンテンツ)に基づき、文書属性情報を生成する。ここで、「文書」とは、少なくとも1のオブジェクトおよび少なくとも1のレイアウト情報を含むデジタルデータ、またはそのデジタルデータに基づいて出力される画像をいう。「レイアウト情報」とは、レイアウト領域におけるオブジェクトの配置を示す情報をいう。「オブジェクト」とは、テキスト(文字列)または画像を示すデジタルデータをいう。「レイアウト領域」とは、以下で説明するレイアウト調整が行われる単位であって、オブジェクトが配置される領域をいう。文書属性情報記憶部14は、生成された文書属性情報を記憶する。レイアウト調整部15は、文書属性情報に基づいてレイアウトされたオブジェクトのレイアウトを調整(加工)する。文書属性情報更新部16は、レイアウト内容が調整されたオブジェクトに基づいて文書属性情報を更新する。また、文書属性情報更新部16は、後述するデザイン部17においてデザイン処理が施された後の文書に基づき文書属性情報を更新する。
自動レイアウト部10は、ユーザからの指示に応じて、テンプレートデータベース11からレイアウトテンプレートを取得する。また、自動レイアウト部10は、ユーザからの指示に応じて、コンテンツデータベース12から少なくとも一のオブジェクトを取得する。さらに、自動レイアウト部10は、取得されたレイアウトテンプレートに含まれるレイアウト情報に基づいて、取得されたオブジェクトを初期レイアウトする。
レイアウトテンプレートは、レイアウト情報を含む。レイアウト情報は、少なくともレイアウト領域におけるオブジェクトの配置を指定する情報を含む。また、レイアウト情報は、配置されるオブジェクトの属性を示すオブジェクト属性情報を含んでもよい。「オブジェクト属性情報」は、オブジェクト個々の属性を示す情報である。これに対し、「文書属性情報」は、複数のオブジェクトを含む文書全体の属性を示す情報である。「文書属性情報」は、例えば、その文書に含まれるオブジェクトのオブジェクト属性情報に基づいて生成される。オブジェクト属性情報は、例えば、(1)オブジェクトのカテゴリ(例えば、タイトル、本文、メイン画像、またはサブ画像など)を示すカテゴリ情報、(2)オブジェクトの配置を示す配置情報(例えば、印刷用紙領域内における配置情報。具体的には2次元座標系における座標の値)、(3)その配置に対応するオブジェクト個々の重要度を示す重要度情報、(4)テキストのオブジェクトに対する、フォント種類、フォントサイズ、フォント色、文字間隔、または行ピッチなどのフォント情報、(5)画像のオブジェクトに対する、画像の数、品質、大きさ、または割合などの画像情報を含む。レイアウト情報は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)により記述される。なお、ここでいう「重要度」は、複数のオブジェクトと1対1に対応する情報であり、個々のオブジェクトの重要度を示す情報である。これに対し後述する「重要度分布情報」は、レイアウト領域においてオブジェクトの重要度がどのように分布しているかを示す情報である。このように、「重要度」と「重要度分布情報」とは異なる概念である。また、自動レイアウトの処理方法およびテンプレートの構成は、以上で説明したものに限られない。他の自動レイアウト処理方法および他の構成のレイアウトテンプレートが用いられてもよい。また、レイアウト情報は、上記5つのオブジェクト属性情報をすべて含んでいなくてもよいし、上記5つのオブジェクト属性情報以外の別の情報を含んでいてもよい。
テンプレートデータベース11は、少なくとも一のレイアウトテンプレートを含む。各レイアウトテンプレートは、例えば、「カタログ」や「ポスター」など、種々の使用目的に対応して作成されたものである。
コンテンツデータベース12は、複数のテキストデータおよび複数の画像データの少なくともいずれか一方を含むデータベースである。テキストデータは、例えば、タイトル、本文、またはキャッチフレーズ等の種々の使用目的に応じたテキスト(文字列)を含む。画像データは、背景画像、人物画像、動物画像、または商品画像などの種々の種類の画像を含む。
文書属性情報生成部13は、文書属性情報を生成する。文書属性情報は、レイアウト領域にレイアウトされた少なくとも1のオブジェクトを含む文書全体の属性を示す情報である。本実施形態において、レイアウト領域として、単数ページ、複数ページまたはセクションが用いられる。「ページ」とは、出力装置における出力単位を意味する。文書は、出力単位を示す情報、例えば、ページの区切りを示す情報を含む。「セクション」とは、ページに依存しないレイアウト領域を意味する。すなわち、あるセクションは複数のページにまたがっていてもよい。あるいは、あるページが複数のセクションを含んでいてもよい。このように、本実施形態において、レイアウト調整処理の単位である「レイアウト領域」と、出力単位である「ページ」とは同一であってもよいし、異なっていてもよい。特に、レイアウト領域と出力単位とが異なる場合、複数ページに渡る文書全体のレイアウトがあるルールに基づいて決定されるので、レイアウト領域全体のバランスを考慮しつつ高いデザイン性を有する文書を作成することができる。文書属性情報生成部13は、レイアウト領域にレイアウトされた少なくとも1のオブジェクト、またはそのオブジェクトのオブジェクト属性情報に基づいて、文書属性情報を生成する。文書属性情報は、例えば、オブジェクトの配置を示す配置情報、少なくとも2のオブジェクトの重なりを示す重なり情報、レイアウト領域においてオブジェクトが占める領域以外の領域すなわち余白を示す余白情報、オブジェクトの重要度の分布を示す重要度情報を含む。このように、本実施形態においては、レイアウト領域を単位として文書属性情報が生成される。また、後述するように、生成された文書属性情報に基づいてデザイン処理が行われる。したがって、レイアウト領域全体のバランスが考慮された、高いデザイン性を有する文書が作成される。レイアウト領域を変更することにより、デザイン処理の対象となる、すなわち、バランスが考慮される対象となる領域が変更される。
文書属性情報記憶部14は、文書属性情報生成部13によって生成された文書属性情報または文書属性情報更新部16によって更新された文書属性情報を記憶する。
レイアウト調整部15は、文書属性情報記憶部14に記憶された文書属性情報に基づいて、初期レイアウトされたオブジェクトのレイアウト内容を調整する、すなわち、レイアウト情報の更新、またはオブジェクトの加工を行う。レイアウト調整部15は、例えば、オブジェクトの重なり除去、グリッドの調整、画像サイズの調整、フォントサイズの調整、または色の調整を行う。
文書属性情報更新部16は、更新されたレイアウト情報、例えば、配置情報、サイズ情報、色情報などに基づいて、文書属性情報を再生成する。文書属性情報更新部16は、再生成された文書属性情報を用いて、文書属性情報記憶部14に記憶された文書属性情報を更新する。また、文書属性情報更新部16は、デザイン部17においてデザインが施されたレイアウト情報、例えば、配置情報、サイズ情報、色情報などに基づいて、文書属性情報記憶部14に記憶された文書属性情報を更新する。
デザイン部17は、デザイン知識情報記憶部18に記憶されたデザイン知識情報に基づいて、文書に対してデザイン処理を施す。デザイン知識情報とは、デザイナ等のレイアウトデザインの知識をルール化および情報化したものである。すなわち、デザイン部17は、デザイナのデザイン知識に基づいて、文書のデザイン性を高める処理を行う。
デザイン知識情報記憶部18は、カタログやポスターなどに対する、デザイナのレイアウトデザインの知識をルール化および情報化したデザイン知識情報を記憶する。
文書出力部19は、デザイン部17においてデザインが施された文書を、出力装置に出力する。例えば、出力装置が表示装置であれば、出力装置は、文書に基づいた画像を表示する。あるいは、出力装置がプリンタなどの画像形成装置であれば、文書に基づいた画像を印刷媒体上に形成する。
図2は、文書作成装置100のハードウェア構成を示す図である。CPU(Central Processing Unit)60は、各種制御および演算を行う中央演算処理装置である。RAM(Random Access Memory)62は、主記憶装置である。ROM(Read Only Memory)64は、読み出し専用の記憶装置である。内外バス68は、上記の要素を接続する。内外バス68は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バスである。I/F66は、外部機器との間でデータや制御信号の入出力を行うインターフェースである。外部記憶装置70は、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置である。出力装置72は、プリンタなどの画像形成装置、またはCRT(Cathode Ray Tube)もしくはLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置である。入力装置74は、操作パネル、マウス、キーボードでなどである。また、文書作成装置100は、ネットワークL(図示略)およびI/F66を介して他の装置とデータを送受信することができる。
電源(図示略)が投入されると、CPU60は、ROM64に記憶されたBIOS(Basic Input/Output System)などのシステムプログラムを読み出して実行する。システムプログラムを実行すると、CPU60は、外部記憶装置70に記憶されたオブジェクト作成プログラムを読み出して実行する。オブジェクト作成プログラムを実行することにより、文書作成装置100は、図1に示される機能構成を具備する。
<1.2.動作>
図3は、第1実施形態に係るオブジェクト作成処理を示すフローチャートである。図4は、レイアウトテンプレートの一例を示す図である。図5は、オブジェクトの一例を示す図である。図6は、レイアウトテンプレートに従って初期レイアウトされたオブジェクトの一例を示す図である。
初期動作が終了すると、ステップS100において、文書作成装置100のCPU60は、入力装置74を介して取得された選択指示に基づいて、ユーザがレイアウトテンプレートを選択したか判断する。ユーザがレイアウトテンプレートを選択したと判断された場合(ステップS100:Yes)、CPU60は、処理をステップS102に移行する。ユーザがレイアウトテンプレートを選択していないと判断された場合(ステップS100:No)、CPU60は、ユーザがレイアウトテンプレートを選択するまで判定を継続する。
ステップS102において、CPU60は、テンプレートデータベース11から、選択されたレイアウトテンプレートを取得する。ここでは、図4に示されるレイアウトテンプレートが選択された場合について説明する。このレイアウトテンプレートは、テキスト1、画像1、画像2およびテキスト2の4つのオブジェクトのレイアウト情報を含む。このレイアウトテンプレートは、テキスト1のレイアウト情報として、「カテゴリ=タイトル」、「重要度=High」、「align=Top:Left」および「フォントサイズ=96pt」という情報を含んでいる。また、このレイアウトテンプレートは、画像1のレイアウト情報として、「カテゴリ=サブ画像」、「重要度=Low」および「align=Top:Left」という情報を含んでいる。また、このレイアウトテンプレートは、画像2のレイアウト情報として、「カテゴリ=メイン画像」、「重要度=High」および「align=Top:Left」という情報を含んでいる。さらに、このレイアウトテンプレートは、テキスト2のレイアウト情報として、「カテゴリ=本文」、「重要度=Middle」、「align=Top:Left」および「フォントサイズ=16pt」という情報を含んでいる。
ステップS104において、CPU60は、入力装置74を介して取得された選択指示に基づいて、ユーザが必要な数のオブジェクトを選択したか判断する。ユーザが必要な数のオブジェクトを選択したと判断された場合(ステップS104:Yes)、CPU60は、処理をステップS106に移行する。ユーザがオブジェクトを選択していないと判断された場合(ステップS104:No)、CPU60は、ユーザがオブジェクトを選択するまで判定を継続する。
ステップS106において、CPU60は、コンテンツデータベース12から、選択されたオブジェクトを取得する。ここでは、図5に示されるように、テキスト1として文字列「新しいプリンタの登場」が、画像1として人物画像が、画像2としてプリンタ画像が、テキスト2として文字列「高速印刷と高画質とを両立させた新機能を搭載」が選択された場合を例に説明する。
ステップS108において、CPU60は、取得されたレイアウトテンプレートに、取得されたオブジェクトを初期レイアウトする。初期レイアウトにより、オブジェクトの配置が決定される。図6に示されるように、初期レイアウトにおいて、テキスト1の一部と画像1の一部とが重なっている。また、画像1の一部と画像2の一部も重なっている。
ステップS110において、CPU60は、初期レイアウトされたオブジェクトに基づいて、文書属性情報を生成する。
ステップS112において、CPU60は、生成された文書属性情報を、外部記憶装置70の文書属性情報記憶部14に相当する記憶領域に記憶する。
ステップS114において、CPU60は、文書属性情報に基づいて、初期レイアウトされたオブジェクトのレイアウト情報を調整するレイアウト調整処理を実行する。
ステップS116において、CPU60は、レイアウト調整処理が完了したか判断する。レイアウト調整処理が完了したと判断された場合(ステップS116:Yes)、CPU60は、処理をステップS118に移行する。レイアウト調整処理が完了していないと判断された場合(ステップS116:No)、CPU60は、完了するまでレイアウト調整処理を実行する。
ステップS118において、CPU60は、デザイン知識情報記憶部18からデザイン知識情報を取得する。CPU60は、取得されたデザイン知識情報と、文書属性情報とに基づいて、レイアウト調整された文書に対してデザイン処理を実行する。
ステップS120において、CPU60は、デザイン処理された文書に基づいて文書属性情報を生成する。CPU60は、生成された文書属性情報を用いて文書属性情報記憶部14に記憶された文書属性情報を更新する。
ステップS122において、CPU60は、デザイン処理が完了したか判定する。デザイン処理が完了したと判定された場合(ステップS122:Yes)、CPU60は、処理をステップS124に移行する。デザイン処理が完了していないと判定された場合(ステップS122:No)、CPU60は、完了するまでデザイン処理を実行する。
ステップS124において、CPU60は、デザイン処理された文書を出力装置72に出力する。文書を出力装置72に出力すると、CPU60は処理を終了する。
<1.2.1.文書属性情報生成処理>
図7は、ステップS110における文書属性情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS200において、CPU60は、配置情報を生成する。配置情報とは、レイアウト領域における各オブジェクトの配置を示す情報である。本実施形態において、配置情報は、オブジェクトの形状を示す形状情報および座標を示す座標情報を含む。
ステップS202において、CPU60は、重なり情報を生成する。重なり情報とは、レイアウト領域にレイアウトされたオブジェクトの重なり状態を示す情報である。本実施形態において、重なり情報は、重なっているオブジェクトの個数を示す情報、重なっている部分の面積を示す情報などを含む。また、重なり情報は、重なっている領域の形状を特定するのに必要な座標情報を含んでもよい。例えば、重なっている領域が多角形の場合、重なり情報は、その頂点の座標を含んでもよい。
ステップS204において、CPU60は、余白領域情報を生成する。余白領域情報とは、レイアウト領域において、オブジェクトが占有する領域以外の領域である余白領域を示す情報である。余白領域情報は、例えば、余白領域を多角形で近似した場合におけるその多角形を特定する情報(例えば、多角形の頂点の座標)、あるいは、余白領域を楕円形で近似した場合におけるその楕円形を特定する情報(例えば、楕円形の中心の座標、長径および短径の長さ)を含む。余白領域は、例えば、複数の多角形を特定する情報を含む。
ステップS206において、CPU60は、重要度分布情報を生成する。重要度分布情報は、レイアウト領域にレイアウトされたオブジェクトの重要度の分布を示す情報である。本実施形態において、重要度分布情報は、それぞれのオブジェクトの重要度情報と、その領域情報とを含む。領域情報とは、レイアウト領域においてその一部の領域を特定する情報、例えば、2次元座標系における座標の値をいう。
ステップS208において、CPU60は、色分布情報を生成する。色分布情報は、レイアウト領域における色の分布状態を示す情報である。本実施形態において、色分布情報は、オブジェクトの代表色と、その領域情報とを含む。代表色とは、オブジェクトに含まれる色情報から、あらかじめ決められたアルゴリズムにより決定される色である。ステップS200〜S208の処理が完了すると、CPU60は、図7に示される処理を終了する。
<1.2.1.1.配置情報生成処理>
図8は、ステップS200における配置情報生成処理の詳細を示す図である。図9(a)および(b)は、グループ化されたオブジェクトを例示する図である。図10(a)〜(g)は、文書属性情報を視覚化した図である。
ステップS300において、CPU60は、レイアウト領域にレイアウトされたオブジェクトのうち、処理対象となる対象オブジェクトを選択する。ステップS302において、CPU60は、対象オブジェクトがグループ化されているか判定する。対象オブジェクトがグループ化されていると判定された場合(ステップS302:Yes)、CPU60は、処理をステップS304に移行する。対象オブジェクトがグループ化されていないと判定された場合(ステップS302:No)、CPU60は、処理をステップS310に移行する。
ステップS304において、CPU60は、グループに含まれるオブジェクトの各々について領域情報を取得する。本実施形態において、人物画像は、図9(b)に示されるように、画像cおよび画像dの2つの画像がグループ化されて形成されたものである。また、プリンタ画像は、図9(a)に示されるように、画像aおよび画像bの2つの画像がグループ化されて形成されたものである。したがって、CPU60は、人物画像については画像cおよび画像dの領域情報をそれぞれ取得し、プリンタ画像については画像aおよび画像bの領域情報をそれぞれ取得する。また、CPU60は、テキストのオブジェクトについて、行ごとに領域情報を取得する。例えば、図6に示される例において、テキスト「新しいプリンタの登場」に着目すると、CPU60は、1行目のテキスト「新しいプリン」の領域情報と、2行目のテキスト「タの登場」の領域情報とをそれぞれ取得する。すなわち、CPU60は、テキスト「新しいプリンタの登場」を、「新しいプリン」および「タの登場」の2つのテキストがグループ化されたオブジェクトとして取り扱う。
ステップS306において、CPU60は、レイアウト領域にレイアウトされたすべてのオブジェクトについて領域情報の取得が完了したか判定する。すべてのオブジェクトについて領域情報の取得が完了したと判定された場合(ステップS306:Yes)、CPU60は、処理をステップS308に移行する。すべてのオブジェクトについて領域情報の取得が完了していないと判定された場合(ステップS306:No)、CPU60は、処理を再びステップS300に移行する。
ステップS308において、CPU60は、取得された領域情報に基づいて配置情報を生成する。配置情報は、例えば、オブジェクトが画像である場合、画像の形状(円形、多角形、楕円形など)を示す形状情報およびその図形を代表する座標を示す代表座標情報(円の中心座標、多角形の頂点の座標など)を含む。また、オブジェクトがテキストであれば、配置情報は、テキストボックスの形状情報および座標情報を含む。テキストボックスとは、テキストのオブジェクトが配置される位置を示す図形である。図10(a)は、図6に示される初期レイアウトの配置情報を視覚化した図である。図10(a)の例では、テキストがレイアウトされている領域の形状は矩形である。
ステップS310において、CPU60は、選択されたオブジェクトの領域情報を取得する。
<1.2.1.2.重なり情報生成処理>
図11は、ステップS202における重なり情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS400において、CPU60は、配置情報生成処理において生成された配置情報を取得する。ステップS402において、CPU60は、レイアウト領域において重なっているオブジェクトが存在するか判定する。レイアウト領域において重なっているオブジェクトが存在すると判定された場合(ステップS402:Yes)、CPU60は、処理をステップS404に移行する。レイアウト領域において重なっているオブジェクトが存在しないと判定された場合(ステップS402:No)、CPU60は、処理をステップS408に移行する。
ステップS404において、CPU60は、配置情報に基づいて、他のオブジェクトと重なっているオブジェクトの数を算出する。ステップS406において、CPU60は、重なり合ったオブジェクトの重なり領域を示す座標を算出する。ステップS408において、CPU60は、重なり個数および重なり座標に基づいて、重なり情報を生成する。図10(b)は、生成された重なり情報を視覚化した図である。なお、レイアウト領域内に重なっているオブジェクトが存在しない場合、CPU60は、重なりがないことを示す重なり情報を生成する。なお、CPU60は、グループ化されたオブジェクトであって、同一のグループに属するオブジェクトについては、重なり情報を生成しない。
<1.2.1.3.余白領域情報生成処置>
図12は、ステップS204における余白領域情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS500において、CPU60は、配置情報生成処理において生成された配置情報を取得する。ステップS502において、CPU60は、レイアウト領域の情報を取得する。ここで、レイアウト領域の情報とは、レイアウト領域が単数ページの情報であれば単数ページ領域の範囲情報であり、レイアウト領域が複数ページの情報であれば複数ページ領域の範囲情報であり、レイアウト領域が単数セクションの情報であれば単数セクションの領域の範囲情報であり、レイアウト領域が複数セクションの情報であれば複数セクションの領域の範囲情報である。範囲情報とは、印刷用紙や表示装置などの出力媒体に置ける物理的な範囲すなわち領域を特定する情報である。
ステップS504において、CPU60は、配置情報および範囲情報に基づいて、余白領域を示す座標を算出する。ステップS506において、CPU60は、余白領域の座標に基づいて、余白領域情報を生成する。本実施形態において、余白領域情報は、余白領域を多角形もしくは楕円形またはこれらの組み合わせで近似することにより生成されてもよい。図10(c)は、余白領域を視覚化した図である。余白領域と配置情報により示される領域(図10(a))とは、排他的な関係にある。図10(f)は、多角形(矩形)で近似された余白領域を視覚化した図である。図10(g)は、楕円形で近似された余白領域を視覚化した図である。なお、余白領域と配置情報により示される領域とは、必ずしも排他的な関係になくてもよい。例えば、ある領域が余白領域と配置情報により示される領域の双方に属してもよい。あるいは、余白領域と配置情報により示される領域のどちらにも属さない領域が存在してもよい。
<1.2.1.4.重要度分布情報生成処理>
図13は、ステップS206における重要度分布情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS600において、CPU60は、配置情報生成処理において生成された配置情報を取得する。ステップS602において、CPU60は、レイアウトテンプレートにおけるレイアウト領域に対応する重要度情報を取得する。前述のように、レイアウトテンプレートは、各領域に対する重要度を示す重要度情報を含んでいる。
ステップS604において、CPU60は、配置情報および重要度情報に基づいて、重要度分布情報を生成する。ここで、重要度分布情報とは、レイアウト領域におけるオブジェクトの重要度の分布を示す情報である。重要度分布情報は、各オブジェクトの重要度およびそのオブジェクトの配置情報を含む。n個のオブジェクトが配置される場合、重要度分布情報は、オブジェクトの重要度およびそのオブジェクトの配置情報からなるデータセットをn個含む。本実施形態において、重要度は、高いほうから順に「High」、「Middle」および「Low」の3段階で表される。なお、重要度の表現方法はこれに限定されるものではない。また、本実施例では、予め各オブジェクトに設定された重要度をそのまま重要度分布情報として利用しているが、これに限らず各オブジェクトの重要度からあらかじめ決められたアルゴリズムにより重要度分布情報を算出してもよい。これにより、よりレイアウト領域全体の重要度を正確に計算できる。図10(d)は、重要度分布情報を視覚化した図である。図10(d)において、より濃いハッチングで示されるオブジェクトは、より高い重要度を有している。最も濃いハッチングで示されるオブジェクトは重要度「High」を有し、最も薄いハッチングで示されるオブジェクトは重要度「Low」を有し、中間濃度のハッチングで示されるオブジェクトは重要度「Middle」を有する。
<1.2.1.5.色分布情報生成処理>
図14は、ステップS208における色分布情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS700において、CPU60は、配置情報生成処理において生成された配置情報を取得する。ステップS702において、CPU60は、各オブジェクトの色情報に基づいて、各オブジェクトの代表色を決定する。
ステップS704において、CPU60は、配置情報および代表色に基づいて、色分布情報を生成する。色分布情報とは、オブジェクトの代表色と、そのオブジェクトの配置情報とを含む。図10(e)は、色分布情報を視覚化した図である。図10(e)において、各オブジェクトは、全体がその代表色一色で塗られている。
<1.2.2.レイアウト調整処理>
図15は、ステップS114におけるレイアウト調整処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS800において、CPU60は、初期レイアウトされた文書に対して重なり除去処理を実行する。ステップS802において、CPU60は、重なり除去処理された文書に基づいて文書属性情報を再生成する。さらに、CPU60は、再生成された文書属性情報を用いて、文書属性情報記憶部14に記憶された文書属性情報を更新する。ここで、重なり除去処理とは、初期レイアウト時のレイアウト領域において重なり合っているオブジェクトのいずれか一方または双方を、重なりがなくなるように移動またはサイズ変更する処理をいう。重なり除去処理は、配置情報、重なり情報、余白領域情報および重要度分布情報などの文書属性情報の少なくとも1つに基づいて行われる。
ステップS804において、CPU60は、文書に対してグリッド調整処理を行う。グリッド調整処理とは、複数のオブジェクトの位置関係を、あらかじめ決められたルールに従って調整する処理をいう。グリッド調整は、例えば、以下のように行われる。CPU60は、レイアウト領域にグリッド線を引く。グリッド線の位置は、あらかじめ決められていてもよい。あるいは、グリッド線の位置は、特定のオブジェクトとの位置関係に応じて決められてもよい。CPU60は、各オブジェクトの代表位置と、グリッド線との位置関係があらかじめ決められた条件を満たすように、オブジェクトの位置を変更する。オブジェクトの代表位置としては、例えば、左上端の頂点の座標あるいは中心点の座標などが用いられる。グリッド線と代表位置との関係としては、例えば、代表位置がグリッド線上に位置するという条件が用いられる。このとき、グリッド線の位置は、余白領域情報に基づいて設定されてもよい。例えば、CPU60は、余白領域の大きさ(あるいはレイアウト領域における余白領域の比率)があらかじめ決められた範囲に収まるように、グリッド線の位置を設定してもよい。
ステップS806において、CPU60は、グリッド調整された文書に基づいて文書属性情報を再生成する。さらに、CPU60は、再生成された文書属性情報を用いて、文書属性情報記憶部14に記憶された文書属性情報を更新する。
ステップS808において、CPU60は、文書に対し画像サイズ調整処理を行う。画像サイズ調整処理とは、ある条件を満たす複数の画像のサイズ(大きさ)を、あらかじめ決められたルールに従って変更する処理をいう。例えば、対象となる複数の画像の条件としては、同一カテゴリに属し、かつ、これらの画像サイズの比があらかじめ決められた範囲内(例えば±10%以内)にあるという条件が採用される。なお、この条件は任意に設計されることができる。また、画像のサイズを変更するルールとしては、例えば、これらの画像を同一のサイズに変更するというルールが採用される。この処理によって、同一カテゴリに属する画像同士のサイズが揃っていないため見栄えが悪くなること防ぐことができる。
ステップS810において、CPU60は、画像サイズ調整処理された文書に基づいて文書属性情報を再生成する。さらに、CPU60は、再生成された文書属性情報を用いて、文書属性情報記憶部14に記憶された文書属性情報を更新する。
ステップS812において、CPU60は、文書に対しフォントサイズ調整処理を行う。フォントサイズ調整処理とは、ある条件を満たすテキストに対し、あらかじめ決められたルールに従ってフォントサイズを変更する処理をいう。処理対象の例としては、例えば、同一カテゴリに属する複数のテキストがある。これらのフォントサイズが異なる場合、CPU60は、フォントサイズを同一の値に変更する。処理対象の別の例として、例えば、フォントサイズが大きすぎてテキストボックスの外枠に収まらないテキストがある。この場合、CPU60は、テキストがテキストボックスの外枠に収まるようにフォントサイズを小さくする。処理対象のさらに別の例として、例えば、テキストボックスに対して文字の占める領域の面積があるしきい値より小さい、すなわち、テキストボックスに対してフォントサイズが小さすぎるテキストがある。この場合、CPU60は、テキストボックスの外枠に収まる範囲でフォントサイズを大きくする。フォントサイズ調整処理によれば、文書のレイアウトに統一感を持たせることができる。
ステップS814において、CPU60は、フォントサイズ調整処理された文書に基づいて文書属性情報を再生成する。さらに、CPU60は、再生成された文書属性情報を用いて、文書属性情報記憶部14に記憶された文書属性情報を更新する。
ステップS816において、CPU60は、文書に対しフォント種別調整処理を行う。フォント種別調整処理とは、ある条件を満たすテキストに対し、あらかじめ決められたルールに従ってフォント(の種別)を変更する処理をいう。処理対象の例としては、例えば、同一カテゴリに属する複数のテキストがある。これらのフォントが異なる場合、CPU60は、これらのテキストのフォントを同一のフォントに変更する。CPU60は、例えば、変更前のフォントのいずれか1つを変更後のフォントとして選択する。あるいは、CPU60は、あらかじめ決められたフォントを変更後のフォントとしてもよい。フォント種別調整処理によれば、文書のレイアウトに統一感を持たせることができる。
ステップS818において、CPU60は、フォント種別調整処理された文書に基づいて文書属性情報を再生成する。さらに、CPU60は、再生成された文書属性情報を用いて、文書属性情報記憶部14に記憶された文書属性情報を更新する。
ステップS820において、CPU60は、文書に対して色調整処理を行う。色調整処理とは、ある条件を満たす複数のオブジェクトに対し、あらかじめ決められたルールに従ってその色を変更する処理をいう。処理対象となるオブジェクトとしては、例えば、その代表色の色差があらかじめ決められた範囲外にある複数のオブジェクトがある。この場合、CPU60は、これらのオブジェクトの代表色の色差があらかじめ決められた範囲内に収まるように、オブジェクトの色を変更する。色調整処理によれば、文書のレイアウトに統一感を持たせることができる。なお、テンプレートに配色ルールが規定されている場合、CPU60は、この配色ルールに従って色を調整してもよい。
ステップS822において、CPU60は、色調整処理された文書に基づいて文書属性情報を再生成する。さらに、CPU60は、再生成された文書属性情報を用いて、文書属性情報記憶部14に記憶された文書属性情報を更新する。
<1.2.2.1.重なり除去処理>
図16は、ステップS800における重なり除去処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS900において、CPU60は、重要度分布情報および余白領域情報に基づいて、レイアウト領域にレイアウトされたオブジェクトのうち、「High」以外の重要度を有し、かつ、面積が最大の余白領域に最も近いオブジェクトを対象オブジェクトとして特定する。ステップS902において、CPU60は、対象オブジェクトが他のオブジェクトと重なっているか判定する。対象オブジェクトが他のオブジェクトと重なっていると判定された場合(ステップS902:Yes)、CPU60は、処理をステップS904に移行する。対象オブジェクトが他のオブジェクトと重なっていないと判定された場合(ステップS902:No)、CPU60は、処理をステップS906に移行する。
ステップS904において、CPU60は、対象オブジェクトに対して重なり除去処理を行う。ステップS906において、CPU60は、レイアウト領域における重なりがすべて除去されたか判定する。レイアウト領域における重なりがすべて除去されたと判定された場合(ステップS906:Yes)、CPU60は、図16に示される処理を終了する。レイアウト領域における重なりがすべて除去されていないと判定された場合(ステップS906:No)、CPU60は、処理をステップS908に移行する。
ステップS908において、CPU60は、レイアウト領域にレイアウトされたオブジェクトのうち、「High」以外の重要度を有し、かつ、面積が最大の余白領域に先ほど対象オブジェクトであったオブジェクトの次に近いオブジェクトを対象オブジェクトとして特定する。ステップS910において、CPU60は、ステップS908において対象オブジェクトを特定できたか判定する。対象オブジェクトを特定できたと判定された場合(ステップS910:Yes)、CPU60は、処理を再びステップS904に移行する。対象オブジェクトを特定できなかったと判定された場合(ステップS910:No)、CPU60は、処理を再びステップS912に移行する。
ステップS912において、CPU60は、レイアウト領域に配置されたオブジェクトのうち、重要度「High」を有するオブジェクトを対象オブジェクトとして特定する。重要度「High」を有するオブジェクトが複数ある場合、CPU60は、あらかじめ決められたルールに従って順番に1つずつ対象オブジェクトを特定する。ステップS914において、CPU60は、重なり情報に基づいて、対象オブジェクトが他のオブジェクトと重なっているか判定する。対象オブジェクトが他のオブジェクトと重なっていると判定された場合(ステップS914:Yes)、CPU60は、処理をステップS916に移行する。対象オブジェクトが他のオブジェクトと重なっていないと判定された場合(ステップS914:No)、CPU60は、図16に示される処理を終了する。
ステップS916において、CPU60は、対象オブジェクトに対して重なり除去処理を行う。ステップS918において、CPU60は、レイアウト領域における重なりがすべて除去されたか判定する。レイアウト領域における重なりがすべて除去されたと判定された場合(ステップS918:Yes)、CPU60は、図16に示される処理を終了する。レイアウト領域における重なりがすべて除去されていないと判定された場合(ステップS918:No)、CPU60は、重なり除去処理が失敗したことを示す情報を生成する。CPU60は、図16に示される処理を終了する。
図17は、ステップS904およびS916における重なり除去処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS1000において、CPU60は、対象オブジェクトが、余白領域のある方向に移動可能であるか判定する。例えば、移動のルールは、あらかじめ決められている。CPU60は、このルールに従って対象オブジェクトを移動することができるか判定する。余白領域のある方向に移動可能であると判定された場合(ステップS1000:Yes)、CPU60は、処理をステップS1002に移行する。余白領域のある方向に移動可能でないと判定された場合(ステップS1000:No)、CPU60は、処理をステップS1006に移行する。
ステップS1006において、CPU60は、対象オブジェクトがサイズ変更可能なものであるか判定する。例えば、オブジェクトまたはレイアウト情報は、そのオブジェクトがサイズ変更可能であるかを示すフラグを含んでいる。CPU60は、このフラグに基づいてサイズ変更可能であるか判断する。あるいは、CPU60は、あらかじめ決められたルールに従って、オブジェクトがサイズ変更可能であるか判断してもよい。対象オブジェクトがサイズ変更可能なものであると判定された場合(ステップS1006:Yes)、CPU60は、処理をステップS1008に移行する。対象オブジェクトがサイズ変更可能なものでないと判定された場合(ステップS1006:No)、CPU60は、図17に示される処理を終了する。
ステップS1008において、CPU60は、あらかじめ決められたルールに従って対象オブジェクトのサイズを変更する。例えば、CPU60は、あらかじめ決められた変化量で、縮小率を変化させる。具体的には、CPU60は、90%、80%、70%、…と10ポイントずつ縮小率を減少させる。縮小率には、下限値が設定されていてもよい。あるいは、CPU60は、テキストのオブジェクトに対し、縮小後のフォントサイズがあらかじめ決められた一群のフォントサイズのいずれかと一致するように、そのフォントサイズを変更してもよい。例えば、フォントサイズの取りうる値が、「…、8、9、10、10.5、11、12、14、16、18、20、22、24、…」と決められている場合、CPU60は、縮小前のフォントサイズよりも1段階小さいフォントサイズに、フォントを縮小する。
ステップS1010において、CPU60は、対象オブジェクトにおける重なりがすべて除去されたか判定する。対象オブジェクトにおける重なりがすべて除去されたと判定された場合(ステップS1010:Yes)、CPU60は、図17に示される処理を終了する。対象オブジェクトにおける重なりがまだすべて除去されていないと判定された場合(ステップS1010:No)、CPU60は、処理を再びステップS1000に移行する。すなわち、サイズ変更によりオブジェクトを余白方向に移動できる場合には、移動により重なりを除去することが試みられる。移動できない場合には、縮小サイズの下限値まで1段階ずつオブジェクトのサイズは縮小され、移動処理と併せて重なり除去が試みられる。
<1.3.具体例>
文書作成装置100のCPU60は、まず、ユーザからの指示に応じて、テンプレートデータベース11からテンプレートを取得する。さらに、CPU60は、ユーザからの指示に応じて、コンテンツデータベース12から、テンプレートに配置されるオブジェクトを取得する(ステップS100〜S106)。ここでは、図4に示されるレイアウトテンプレート、および図5に示されるオブジェクトが取得された場合を例に説明する。すなわち、CPU60は、画像1として人物画像を、画像2としてプリンタ画像を、テキスト1として文字列「新しいプリンタの登場」を、テキスト2として「高速印刷と高画質とを両立させた新機能を搭載」を取得する。次に、CPU60は、取得されたレイアウトテンプレートに、取得されたオブジェクトを配置する。(ステップS108)。
図18は、初期レイアウトされた文書の一例を示す図である。図18に示されるように、初期レイアウトされた文書において、画像1の一部と画像2の一部とが重なり合い、かつテキスト2の一部が画像1の下端部に重なっている。
CPU60は、文書から、配置情報、重なり情報、余白領域情報、重要度分布情報及び色分布情報の5つの文書属性情報を生成する(ステップS110,ステップS200〜S208)。なお、図4に示すレイアウトテンプレートは、単数ページのレイアウト領域を有する。
図19(a)〜(c)は、図18の文書の文書属性情報を視覚化した図である。図19(a)は、配置情報を視覚化した図である。テキスト1およびテキスト2に対する配置情報は、レイアウト領域にレイアウトされたテキストの行毎にテキストボックスの形状で生成される。画像1および画像2に対する配置情報は、図9に示されるようにオブジェクトごと(a〜d)に生成される。図19(b)は、重なり情報を視覚化した図である。テキストに対してはテキストボックスの形状で配置情報が生成されるので、重なり情報もこれに対応して生成される。図19(c)は、余白領域情報を視覚化した図である。図19(c)は、余白領域を多角形で近似した例を示している。この例では、特に、レイアウト領域の下方に大きな余白領域が存在する。
次に、CPU60は、文書属性情報に基づき、レイアウト調整処理を実行する(ステップS114)。レイアウト調整処理として、まず重なり除去処理が実行される(ステップS800)。重なり除去処理において、CPU60は、レイアウト領域にレイアウトされたオブジェクトのうち、「High」以外の重要度を有し、かつ、最も余白量の面積の大きい領域に最も近いオブジェクトを対象オブジェクトとして特定する(ステップS900)。図19(c)に示されるように、最も余白量の大きい領域は、レイアウト領域の下側に存在する。したがって、CPU60は、この領域に最も近く、かつ、重要度「Middle」を有するテキスト2(「高速印刷と高画質とを両立させた新機能を搭載」)を、対象オブジェクトとして特定する。図19(b)に示されるように、テキスト2は、画像1および画像2との間で重なりを有する。したがって、CPU60は、重なり除去処理を行う(ステップS904)。
図20(a)〜(c)は、重なり除去処理の一例を示す図である。重なり除去処理において、CPU60は、テキスト2の配置情報および余白領域情報から、テキスト2を、レイアウト領域下側の余白領域に移動可能かを判定する(ステップS1000)。この場合は、十分に広い余白があるので、テキスト2は移動可能であると判断される。CPU60は、テキスト2をレイアウト領域下部の余白領域方向に移動する(ステップS1002)。図20(a)は、テキスト2を移動した後の文書を示す。これにより、テキスト2における重なりは全て除去されたので(ステップS1004:Yes)、CPU60は、レイアウト領域における重なりが全て除去されたか判定する(ステップS906)。
図20(a)に示されるように、テキスト2を移動した後でも、画像1と画像2とが重なっている(ステップS906:No)。したがって、CPU60は、レイアウト領域にレイアウトされたオブジェクトのうち、「High」以外の重要度を有し、かつ、最も面積の大きい領域に前回の対象オブジェクト(テキスト2)の次に近い位置にあるオブジェクトを対象オブジェクトとして特定する(ステップS908)。この場合、重要度「Low」を有する画像1が対象オブジェクトとして特定される(ステップS910:Yes)。CPU60は、画像1に対して重なり除去処理を実行する(ステップS904)。画像1に対して移動可能な余白領域は無いため(ステップS1000:No)、CPU60は、画像1のサイズ変更が可能であるか否かを判定する。ここで、画像1のフラグはサイズ変更が可能であることを示している(ステップS1006:Yes)。したがって、CPU60は、画像1のサイズを1段階縮小する(ステップS1008)。図20(b)は、画像1のサイズ変更後の文書を示す。図20(b)に示されるように、サイズ変更後においても、画像1における重なりは解消していない(ステップS1010:No)。したがって、CPU60は、画像1を余白領域に移動することが可能か再び判定する。ここで、移動は不可能であるので(ステップS1000:No)、CPU60は、更なるサイズ変更が可能か判定する。ここで、画像1のフラグは更なるサイズ変更が不可能であることを示している(ステップS1006:No)。したがって、CPU60は、画像1に対する重なり除去処理を終了する。「High」以外の重要度を有するオブジェクトで、対象オブジェクトとなる条件を満たすオブジェクトは他に存在しないので(ステップS910:No)、CPU60は、重要度「High」を有するオブジェクトを対象オブジェクトとして特定する。重要度「High」を有するオブジェクトとして、テキスト1および画像2の2つが存在する。このうち、他のオブジェクトと重なっているのは画像2であるので、CPU60は、画像2を対象オブジェクトとして特定する。CPU60は、画像2に対して重なり除去処理を実行する(ステップS916)。画像2は、余白領域に移動することができないため(ステップS1000:No)、CPU60は、画像2のサイズ変更が可能であるか判定する。ここで、画像2のフラグはサイズ変更が可能であることを示しているので(ステップS1006:Yes)、CPU60は、画像2のサイズを1段階縮小する(ステップS1008)。図20(c)は、画像2のサイズ変更後の文書を示す。図20(c)に示されるように、画像2のサイズを縮小したことにより、画像2における重なりが除去される(ステップS1010:Yes)。CPU60は、画像2のオブジェクトに対する重なり除去処理を終了する。
以上の処理によりレイアウト領域における重なりは全て除去されたので(ステップS906:Yes)、CPU60は、重なり除去処理を終了する。重なり除去処理が完了すると、CPU60は、その時点の文書から文書属性情報を生成する。CPU60は、生成した文書属性情報を用いて、文書属性情報記憶部14の内容を更新する(ステップS802)。
CPU60は、さらに、レイアウト調整処理として、グリッド調整処理、画像サイズ調整処理、フォントサイズ調整処理、フォント種別調整処理、および色調整処理を行う。また、CPU60は、各調整処理後に文書属性情報を更新する(ステップS804〜S822)。
図21(a)は、本発明に係るレイアウト調整処理後の文書の一例を示す図である。図21(a)に示されるように、以上で説明したレイアウト調整処理が施された文書において、各オブジェクトの重なりが除去されている。また、テキスト2が、初期レイアウト時のレイアウト領域に存在した余白領域に移動され、各オブジェクト間の配置バランスが向上している。
図21(b)は、従来技術に係るレイアウト調整処理後の文書の一例を示す図である。従来技術においては、余白領域のバランスは考慮されず、重要度の低い順に重なりが除去される。したがって、図21(b)に示されるように、レイアウト領域下部に大きな余白が残る。各オブジェクト間の配置バランスは本発明によるものと比較して悪い。
レイアウト調整処理が完了すると(ステップS116:Yes)、CPU60は、デザイン知識情報記憶部18に記憶されたデザイン知識情報に基づいて、文書に対しデザイン処理を行う(ステップS118)。
図22は、デザイン知識情報の一例を示す図である。本実施形態において、デザイン知識情報は、図22に示される2つのルールを含んでいる。ルールは、適用条件および対応する処理を含む。CPU60は、文書が、デザイン知識情報の適用条件を満たしているか判定する。具体的には、CPU60は、ルール1およびルール2のそれぞれについて、文書が適用条件を満たしているか判定する。CPU60は、適用条件が満たされたルールを、文書に適用する。
図22において、TH1はタイトルの彩度に対するしきい値を示す。TH2は、タイトルとその周辺のオブジェクトとの最大色差に対するしきい値を示す。TH3は、重要度「High」を有する複数のオブジェクトの色差に対するしきい値を示す。TH4は、重要度「High」を有する複数のオブジェクトの距離に対するしきい値を示す。
図22に示される例において、ルール1は、(1)タイトルの配置領域にレイアウトされるオブジェクトの彩度がしきい値TH1よりも小さいという条件、(2)タイトルの配置領域にレイアウトされるオブジェクトと、その周辺のオブジェクトとの最大色差がしきい値TH2よりも小さいという条件、および(3)タイトルが重要度「High」を有するという条件を含む。これらの条件が満たされると、CPU60は、タイトル(この例では「新しいプリンタの登場」)に対し、その彩度を、赤を基準に上げる処理を施す。
また、ルール2は、(1)重要度「High」を有する複数のオブジェクトの色差がしきい値TH3よりも小さいという条件、および(2)重要度「High」を有する2つのオブジェクトの距離がしきい値TH4よりも小さいという条件を含む。これらの条件が満たされると、CPU60は、重要度「High」を有する複数のオブジェクト(この例では文字列「プリンタ画像」および文字列「高速印刷と高画質とを両立させた新機能を搭載」)の色差を上げるデザイン処理を施す。
具体的には、CPU60は、まず、文書がルール1の適用条件を満たすか判定する。適用条件が満たされると、CPU60は、タイトルの彩度を赤を基準に上げる(例えば、タイトルのテキストを赤色にする)。次に、CPU60は、文書がルール2の適用条件を満たすか判定する。ルール1が適用された場合は、ルール1を適用した後の文書が適用条件を満たしているか判定される。例えば、ルール1の適用後にルール2の適用条件を満たさなくなった文書に対して、ルール2は適用されない。例えば、タイトルのテキストの色が変更されたことにより、重要度「High」を有するプリンタ画像との色差が大きくなった場合、ルール2は適用されない。
図23(a)は、デザイン処理後の文書の一例を示す図である。図23(b)は、デザイン処理後に更新された色分布情報を視覚化した図である。タイトル(文字列「新しいプリンタ」)の文字が赤色に変更されたので、タイトルに対応する色分布情報(代表色)も赤色に更新される(ステップS120)。なお、彩度を上げる処理、色差を上げる処理については、周知の技術を利用することによって容易に実現できるので、ここでは、詳細な説明を省く。
デザイン処理を完了すると(ステップS122:Yes)、CPU60は、文書を出力装置72から出力する(ステップS124)。文書は、例えば、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等に表示される。あるいは、文書は、プリンタ装置から印刷される。
本実施形態によれば、文書のレイアウトは、文書属性情報に基づいて調整される。さらに、文書は、デザイン知識情報に基づいてデザイン処理される。したがって、視認性がよく、かつ、デザイン性の高い文書を簡単に作成することが可能である。
また、文書は出力装置72を介してユーザに提示される。したがって、ユーザは、どのようなオブジェクトがレイアウトされているのか、各オブジェクトはどんな関係にあるのかなどを視覚的に判断することができる。ユーザは、これを手がかりとしてレイアウト内容を修正することができる。このように文書作成装置100は、ユーザのデザインの課程を支援することができる。
<1.4.変形例>
図24は、デザイン知識情報の変形例を示す図である。デザイン知識情報は、図22に示されるものに限定されない。デザイン知識情報として、別のルールが用いられてもよい。図24は、別のデザイン知識情報の適用例として、適用例1〜4の4つの例を示している。図24(a)は、ルール1が適用された例を示している。
適用例1(図24(b))は、重要度によって画像ジャンプ率(画像の拡大率または拡大率の増加率)が変更されるルールが適用された例を示している。このルールによれば、より重要度が高い画像はより大きく、より重要度が低い画像がより小さくなる。したがって、このルールによれば、より重要度の高い画像を目立たせることができる。
適用例2(図24(c))は、重要度がより高いものが前方に、重要度がより低いものが後方になるように、2つの画像を重ねるルールが適用された例を示している。重ね合わせの量は、ルールにより定められる。このルールによれば、重要度が高いものを前面に表示しつつ、画像の統一感を向上させることができる。
適用例3(図24(d))は、重要度が最も高いオブジェクト(ここではタイトル)に対して、その背景に図形(例えば惰円形)を挿入するルールが適用された例を示している。図形の形状および色はルールにより定められる。このルールによれば、重要度が最も高いオブジェクトの視認性を向上させることができる。
適用例4(図24(e))は、レイアウト領域全体に、あらかじめ決められた背景(例えば、グラデーション画像)を挿入するルールが適用された例を示している。背景として挿入される画像はルールにより定められる。ルールは、例えば、タイトルの色に応じてグラデーションの色を決定するものを含んでもよい。このルールによれば、背景画像によりレイアウト領域全体の印象を決定することができ、かつ、タイトルの視認性を向上させることができる。なお、グラデーションを図示することは困難であるため、図24(e)においてグラデーションは図示していない。
図25(a)〜(e)は、レイアウト領域の変形例を示す図である。上述の実施形態においては、レイアウト領域が単数ページに相当する例を説明したが、レイアウト領域はこれに限定されない。図25(a)は、連続する2ページに相当するレイアウト領域を、図25(b)は、連続する3ページに相当するレイアウト領域を、図25(c)は、連続する4ページに相当するレイアウト領域を示す。また、レイアウト領域の単位はページに限られない。ページにとらわれないレイアウト領域の単位として「セクション」という概念が導入される。図25(d)は、単数ページが1つのセクションが存在する例および単数ページに2つのセクションが存在する例を示している。図25(e)は、見開き2ページの上半分と下半分がそれぞれ別のセクションになっている例を示している。各セクションは、それぞれ固有のレイアウト情報を有する。ある文書は、複数のセクションすなわち複数のレイアウト情報を含んでもよい。文書作成装置100は、これらのセクションから、単数又は複数のセクションを選択してレイアウト領域とすることができる。このように、レイアウト領域が設定できることによって、ぞれぞれのレイアウト領域全体での文書属性情報を生成できる。例えば、見開き2ページあるいは3つ折り3ページなどに適した高いデザイン性も有する文書を作成できる。
また、上述の実施形態においては、文書作成装置100が単一の装置である例について説明した。しかし、複数の装置を含むシステムが全体として図1に示される機能構成を有してもよい。このシステムは、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムであってもよい。この場合、各機能構成部は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。また、上述の実施形態においては、各機能構成要素がソフトウェアモジュールとして実現される例を説明したが、各機能構成要素は、専用の電子回路など、ハードウェア構成として実現されてもよい。
また、上述の実施形態においては、CPU60は、デザイン知識情報に含まれるすべてのルールについて、ひとつずつ順番にその適用条件が満たされているか判断した。しかし、デザイン知識情報の適用方法はこれに限られない。デザイン知識情報の適用時に、ニューラルネットワーク等の学習機能を利用してもよい。あるいは、CPU60は、適用条件を満たしているか判定せずに、順番に全てのルールを適用してもよい。さらにあるいは、CPU60は、適用条件を満たしているか判定せずに、デザイン知識情報に含まれるルールからランダムに選択されたルールを適用してもよい。
また、上述の実施形態においては、CPU60は、テンプレートデータベース11からユーザの指示に応じてレイアウトテンプレートを取得した。しかし、レイアウトテンプレートの取得方法はこれに限定されない。例えば、ユーザは、レイアウトテンプレートに含まれる情報を、文書を作成するたびに入力してもよい。あるいは、文書作成装置100があらかじめ決められたアルゴリズムに従ってレイアウトテンプレートを自動的に選択あるいは生成してもよい。
また、上述の実施形態においては、CPU60は、まずレイアウトテンプレートを取得し、次に、そのレイアウトテンプレートに対応する数および種類のオブジェクトを取得した。しかし、レイアウトテンプレートおよびオブジェクトの取得方法はこれに限定されない。CPU60は、まずオブジェクトを取得(決定)し、取得したオブジェクトの数と種類に適合するレイアウトテンプレートを取得してもよい。あるいは、CPU60は、まずオブジェクトを取得(決定)し、次にレイアウトテンプレートを取得し、最後に、最初に取得したオブジェクトの中から、レイアウトテンプレートに対応する数および種類のオブジェクトを選択してもよい。また、文書作成装置100は、テンプレートを取得せずに、既に完成した文書(オブジェクトとレイアウト情報を含むデータ)を取得してもよい。
また、上述の実施形態においては、文書属性情報は、配置情報、重なり情報、余白領域情報、重要度分布情報および色分布情報の5つの属性情報を含む例について説明した。しかし、文書属性情報は、これらの5つの属性情報をすべて含んでいなくてもよい。また、文書属性情報は、これら5つの属性情報以外の属性情報を含んでもよい。属性情報は、レイアウトの調整(修正・編集)やデザイン処理に必要な情報であり、かつ、レイアウト領域単位で生成された情報であれば、どのような情報でもよい。
また、上述の実施形態においては、重なり情報、余白領域情報および重要度分布情報に基づいて、重なり除去処理が行われる例を説明した。しかし、CPU60は、色分布情報も用いて重なり除去処理を行ってもよい。具体的には、CPU60は、色分布が重ならないように各オブジェクトを移動させるようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、余白領域情報が、重なり除去に有効なオブジェクトを選定する際に用いられる例を説明した。しかし、余白領域情報は、オブジェクトの移動方向を決定する際に用いられてもよい。あるいは、余白領域情報は、オブジェクトのサイズ変更時の最小サイズを決定する際に用いられてもよい。さらに、これ以外の用途に用いられてもよい。これにより、より全体の余白量を考慮した綺麗なレイアウトを有する文書を作成することができる。
また、上述の実施形態においては、図3、図7、図8、図11〜図17などのフローチャートに示される処理は、CPU60がROM64に記憶されている制御プログラムを実行することにより実現された。しかし、CPU60は、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM62に読み込んで実行してもよい。ここで、記憶媒体とは、コンピュータで読み取り可能なあらゆる記憶媒体を含む。例えば、記憶媒体は、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であってもよい。
<2.第2実施形態>
<2.1.構成>
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。以下おいて、第1実施形態と共通する事項についてはその説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。また、第1実施形態と共通する要素に対しては、共通の参照符号を用いて説明する。
図26は、第2実施形態に係る文書作成装置100aの機能構成を示すブロック図である。レイアウト結果取得部1は、文書を取得する。文書は、例えば、ネットワークを介して、CD−ROM等の記憶媒体を介して、入力装置74を介したユーザの操作入力により、または、文書作成装置100aにより自動生成されることにより、取得される。文書は、少なくとも1のオブジェクトと、あるレイアウト領域におけるオブジェクトの配置を示す配置情報とを含む。重要度分布情報生成部2は、オブジェクト毎の重要度情報に基づいて、レイアウト領域における各オブジェクトの重要度の分布を示す重要度分布情報を生成する。レイアウト内容加工部3は、文書における各オブジェクトのレイアウトを加工する。なお、文書作成装置100aのハードウェア構成は、図2に示されるものと同一であるので説明を省略する。CPU60が、ROM64に記憶されているプログラムを実行することにより、文書作成装置100aは図26に示される機能構成を具備する。
<2.1.1.重要度分布情報の生成>
図27は、文書のデータ構造を模式的に示す図である。図27に示される例において、文書は、テキスト1および2、並びに画像1および2の計4つのオブジェクトを含む。テキスト1はレイアウト領域の上方に、また、テキスト2はレイアウト領域の下方に配置されている。画像1および2は、テキスト1および2の間に横に並ぶように配置されている。テキスト1および2は、オブジェクトのカテゴリを示すカテゴリ情報として「テキスト」を有する。画像1および2は、カテゴリ情報「画像」を有する。各オブジェクトに対応するレイアウト情報は、レイアウト領域における位置を示す配置情報(例えば、xy座標系におけるx座標およびy座標)を含む。重要度分布情報生成部2は、以下で説明するいずれかの処理を行う機能を有する。
<2.1.1.1.処理1>
この例において、CPU60は、コンテンツ重要度情報に基づいて区分領域ごとに重要度を算出する。さらに、CPU60は、算出された重要度に基づいて重要度分布情報を生成する。
図28は、重要度分布情報を視覚化した図である。各オブジェクトに対応するレイアウト情報は、重要度情報を含む。本実施形態において、重要度情報は、「High」(=3)、「Middle」(=2)および「Low」(=1)の3段階で表される。以下の説明において、重要度「High」、「Middle」および「Low」をそれぞれ「3」、「2」および「1」と表す。図28に示される例において、テキスト1および画像2は重要度情報「3」を、テキスト2は重要度情報「2」を、画像1は重要度情報「1」を有する。
図29は、重要度分布情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。まず、CPU60は、文書を、複数の区分領域に区分する。次に、CPU60は、レイアウト領域において左上端の区分領域を、処理の対象となる対象区分領域として特定する。
図30は、区分領域に区分された文書を例示する図である。区分領域は、例えば、10ピクセル×10ピクセルの大きさを有する。
再び図29を参照して、ステップS10において、CPU60は、対象区分領域およびその周辺区分領域のコンテンツ重要度情報を取得する。ここで、周辺区分領域とは、対象区分領域とあらかじめ決められた位置関係にある区分領域をいう。ここでは対象区分領域に隣接する8つの区分領域が周辺区分領域である。なお、対象区分領域が端部に位置する場合は周辺区分領域の数は8よりも小さくなる。図30に示される例では、対象区分領域の下および右下の区分領域には、テキスト1が配置されている。したがって、CPU60は、これらの周辺区分領域のコンテンツ重要度情報として「3」を取得する。また、対象区分領域の右の区分領域は余白領域である。したがって、CPU60は、この周辺区分領域のコンテンツ重要度情報として「0」を取得する。
ステップS12において、CPU60は、取得されたコンテンツ重要度情報に基づいて、次式(1)により対象区分領域の重要度Yを算出する。式(1)において、nは注目区分領域および周辺区分領域に属する個々の区分領域を区別する領域番号(n=1〜9)を示す。xは、領域番号nの区分領域におけるコンテンツ重要度を示す。
Figure 2007172573
例えば、図30において、レイアウト領域の左上端の区分領域が対象区分領域である場合、対象区分領域の重要度Yは、Y=3+3=6である。この場合、対象区分画素の左上、上、右上、左および左下の区分領域は存在しない。したがって、これらの区分領域におけるコンテンツ重要度情報として「0」を式(1)に適用する。また、ある区分領域に複数のオブジェクトが重なっている場合は、その重要度の合計値がその区分領域の重要度となる。例えば、テキスト2と画像1とが重なり合っている区分領域の重要度は、3+3=6となる。
ステップS14において、CPU60は、すべての区分領域について処理が完了したか判定する。すべての区分領域について処理が完了したと判定された場合(ステップS14:Yes)、CPU60は、図29に示される処理を終了する。すべての区分領域について処理が完了していないと判定された場合(ステップS14:No)、ステップS16において、CPU60は、対象区分領域を更新する。具体的には、CPU60は、現在の対象区分領域の右隣の区分領域を、新たな対象区分領域と決定する。CPU60は、更新された対象区分領域に対してステップS10〜S14の処理を繰り返し実行する。
図31は、レイアウト領域の左上部周辺の複数の区分領域について算出された重要度を示す図である。各区分領域における重要度は、その周辺の区分領域の重要度を反映したものになっている。なお、以上の例では、対象区分領域を中心とする、3×3のマトリクスに基づいて対象区分領域の重要度を算出した。しかし、対象区分領域の重要度の算出に用いられる周辺区分領域は、これに限定されるものではない。
図32(a)〜(c)は、周辺区分領域の変形例を示す図である。図32(a)は、4×4の区分領域からなる正方形の領域を計算マトリクスとする例を示している。図32(b)は、4×3の区分領域からなる長方形の領域を計算マトリクスとする例を示している。図32(c)は、擬似円の領域を計算マトリクスとする例を示している。なお、上述の例においては、区分領域は10ピクセル×10ピクセルの大きさを有したが、区分領域の大きさはこれに限定されない。例えば、20ピクセル×20ピクセルなど任意の大きさの領域を区分領域としてもよい。また、区分領域の形状は正方形に限らず、長方形など他の形状であってもよい。
また、重要度Yを算出する式は、式(1)で示されるものに限定されない。例えば、各区分領域のコンテンツ重要度に、係数を乗じてもよい。次式(2)は、重要度Iの算出式の変形例を示す。ここで、αは、領域番号nの区分領域に対応する係数である。αの値は、対象区分領域との間の距離が離れるに従って小さくなる。
Figure 2007172573
図33は、係数αを例示する図である。この例では、係数αは、対象区分領域との距離に応じて定められる値であって、0≦α≦1の範囲において定められる。このような係数を用いることによって、CPU60は、区分領域の位置に応じた重要度を算出することができる。
上述の例では、対象区分領域および周辺区分領域に対応するオブジェクトのコンテンツ重要度情報に基づいて対象区分領域の重要度が算出された。しかし、CPU60は、周辺区分領域を考慮せず、注目区分領域に対応するオブジェクトのコンテンツ重要度情報に基づいて対象区分領域の重要度を算出してもよい。
<2.1.1.2.処理2>
この例において、CPU60は、コンテンツ重要度情報およびオブジェクトのカテゴリに基づいて重要度分布情報を生成する。例えば、CPU60は、オブジェクトのカテゴリに応じて、コンテンツ重要度情報にあらかじめ決められた係数を乗算する。具体的には、CPU60は、テキストについては係数「1」を、画像については係数「2」を、コンテンツ重要度情報に乗算する。
図27に示される例において、テキスト1のコンテンツ重要度情報は「High」であるので、配置後重要度は、3×1=3となる。配置後重要度とは、オブジェクトをレイアウト領域に配置した後の重要度をいう。画像1のコンテンツ重要度情報は「Low」であるので、配置後重要度は、1×2=2である。画像2のコンテンツ重要度情報は「High」であるので、配置後重要度は、3×2=6である。テキスト2のコンテンツ重要度情報は「Middle」であるので、配置後重要度は、2×1=2である。
図34は、以上のように算出された重要度分布情報を視覚化した図である。重要度分布情報は、レイアウト領域上の点を示す座標およびその点の配置後重要度を含んでもよいし、領域情報およびその領域の配置後重要度を含んでもよい。
<2.1.1.3.処理3>
この例では、CPU60は、オブジェクトの面積に応じてコンテンツ重要度情報を生成する。CPU60は、まず、オブジェクトの面積を算出する。例えば、テキスト1、画像1、画像2およびテキスト2の面積が、「100」、「200」、「150」および「100」である場合を例に説明する。CPU60は、次式(3)により、配置後重要度を算出する。

配置後重要度=コンテンツ重要度情報+コンテンツ重要度情報×(対象オブジェクトの面積−最小面積)/(最大面積−最小面積) …(3)
式(3)によれば、テキスト1、画像1、画像2およびテキスト2の配置後重要度は、「3」、「2」、「4.5」および「2」となる。
<2.1.1.4.処理4>
上記の各処理において、配置後重要度は、レイアウト領域におけるオブジェクトの配置を考慮せずに算出された。しかし、この例において、CPU60は、レイアウト領域におけるオブジェクトの配置に基づいて重要度分布情報を生成する。例えば、視線を左から右へと誘導したいという意図がある場合、レイアウト領域の左側の配置後重要度を高くすることにより、意図したとおりに視線を誘導できる。
例えば、式(2)における係数αを、レイアウト領域の左側においてはより高く、右側においてはより低くすることにより、CPU60は、オブジェクトの配置に応じた重要度分布情報を生成することができる。
<2.1.1.5.処理5>
上記の各処理において、各オブジェクトが、対応するコンテンツ重要度情報を有する例を示した。しかし、この例では、CPU60は、コンテンツ重要度情報によらない重要度分布情報を生成する。例えば、CPU60は、オブジェクトのカテゴリに応じて重要度分布情報を生成する。具体的には、CPU60は、テキストに対しては配置後重要度「1」を、画像に対しては配置後重要度「2」を割り当てる。各カテゴリに割り当てられる配置後重要度はあらかじめ決められている。あるいは、CPU60は、(d)で説明したように、レイアウト領域における配置に基づいて配置後重要度を決定してもよい。
<2.1.1.6.処理6>
この例では、CPU60は、オブジェクトの彩度に基づいて重要度分布情報を生成する。すなわち、CPU60は、色分布情報、特に、彩度に基づいて重要度分布情報を生成する。例えば、CPU60は、色分布情報によって求められた色の彩度を「0」から「1」の範囲に正規化する。CPU60は、正規化された彩度を、各オブジェクトのコンテンツ重要度情報に乗算する。この処理によれば、オブジェクトの色(例えば代表色)に応じて、配置後重要度を決定することができる。
<2.1.1.7.処理7>
この例では、CPU60は、オブジェクトのコントラストに基づいて重要度分布情報を生成する。上述の例において、CPU60は、色分布情報に基づいて重要度分布情報を算出した。同様に、CPU60は、色分布情報に含まれるコントラストに基づいて重要度分布情報を算出してもよい。例えば、オブジェクトXおよびYが存在し、コントラストがっX1、Y1の場合、CPU60は、上述の処理で算出された配置後重要度に対して、コントラストに応じた重み付け係数g(X1)およびg(Y1)を乗算する。この処理によれば、オブジェクトのコントラストに応じて、配置後重要度を決定することができる。
<2.1.1.8.その他の処理>
重要度分布情報は、オブジェクトの重心と、そのコンテンツ重要度情報との関係を含む情報であってもよい。これにより、例えば、配置後重要度が高いオブジェクト同士の物理的な距離が明確になる。例えば、CPU60は、配置後重要度が高いオブジェクト間の距離を縮めることができる。あるいは、CPU60は、配置後重要度が高いオブジェクト間の距離を伸ばすこともできる。
また、CPU60は、オブジェクトに対応するコンテンツ重要度情報と、そのオブジェクトの周辺に配置されているオブジェクトやオブジェクトのカテゴリ、長さ、大きさなどを用いて配置後重要度を算出してもよい。
<2.1.2.レイアウト内容加工>
次に、レイアウト内容加工部3の機能を説明する。レイアウト内容加工部3は、以下で説明するいずれかの機能を有する。
<2.1.2.1.余白を生成>
この例において、CPU60は、主題を明確化させるため、配置後重要度に基づいてオブジェクト間に余白を生成する。主題とは、文書において最も強調したいオブジェクトをいう。具体的には、最も高い配置後重要度を有するオブジェクトをいう。主題を明確化させる、すなわち、配置後重要度が高いオブジェクトが目立つようにすることは、レイアウトにおいて重要な処理である。
例えば、CPU60は、配置後重要度があるしきい値よりも高いオブジェクトに対して、オブジェクト間の距離(レイアウト間の余白量)を算出する。CPU60は、算出された距離があるしきい値よりも低い場合、オブジェクト間の余白量を下式(4)により算出する。下式(4)において、Iは、配置後重要度である。また、aおよびbは定数である。

F(I)=aI+b …(4)
CPU60は、オブジェクト間の余白量と、式(4)で算出された余白量との差があらかじめ決められた範囲に収まるように、オブジェクトを移動またはサイズ変更する。なお、CPU60は、配置後重要度の差に反比例した余白量を与えてもよい。また、CPU60は、配置後重要度の差が大きければ、特に余白を設けなくてもよい。
<2.1.2.2.サイズを変更>
この例において、CPU60は、主題を明確化させるため、配置後重要度に基づいてオブジェクトのサイズを変更する。例えば、CPU60は、配置後重要度が高いオブジェクトXと、配置後重要度が低いオブジェクトYとの面積比と配置後重要度の比とがあらかじめ決められた範囲内に収まるように、オブジェクトのサイズを変更する。
この処理によれば、オブジェクトのサイズ比は配置後重要度に基づいて決定されるので、レイアウト領域における視認性が向上する。そのため、重要度分布情報に基づいて、よりデザイン性の高いレイアウトが提供される。なお、面積比の決定方法は、配置後重要度比と同一にする方法に限定されない。例えば、CPU60は、配置後重要度のべき乗の比に基づいて面積比を決定してもよい。あるいは、CPU60は、その他の関数に基づいて面積比を決定してもよい。
<2.1.2.3.色処理>
この例において、CPU60は、配置後重要度に基づいてオブジェクトの色を変更する。CPU60は、特に彩度を変更する。例えば、配置後重要度の比率がkであるオブジェクトXおよびY(I=kI。IおよびIはオブジェクトXおよびYの配置後重要度を示す)がある場合、CPU60は、オブジェクトXおよびYの彩度の比がk倍になるように、オブジェクトXおよびYの彩度の少なくともいずれか一方を変更する。例えば、CPU60は、オブジェクトXの彩度を変更する。オブジェクトXの彩度を変更しても彩度の比がk倍以上にならない場合、CPU60は、オブジェクトYの彩度を落とす。この処理によれば、より高い配置後重要度を有するオブジェクトが、より高い彩度を有するように変更される。したがって、より高い配置後重要度を有するオブジェクトの視認性を向上させることができる。なお、彩度比の決定方法は、配置後重要度比と同一にする方法に限定されない。例えば、CPU60は、配置後重要度のべき乗の比に基づいて彩度比を決定してもよい。あるいは、CPU60は、その他の関数に基づいて面積比を決定してもよい。
<2.1.2.4.テキストのフォントを変更>
この例において、CPU60は、テキストに対し、配置後重要度に基づいてフォントを変更する。例えば、文書作成装置100aは、外部記憶装置70に、フォント種別と配置後重要度との関係を表すテーブルをあらかじめ記憶している。CPU60は、このテーブルに基づいて、対象となるテキストのフォントを変更する。このテーブルは、例えば、より高い配置後重要度に、より視認性の高いフォントを対応させるものである。
<2.1.2.5.画像枠を変更>
この例において、CPU60は、画像に対し、配置後重要度に基づいて画像の枠線を付加または変更する。例えば、文書作成装置100aは、外部記憶装置70に、枠線の識別子と配置後重要度との関係を表すテーブルをあらかじめ記憶している。CPU60は、このテーブルに基づいて、対象となる画像の枠線を付加または変更する。このテーブルは、例えば、より高い配置後重要度に、より視認性の高い枠線を対応させるものである。
<2.1.2.6.配置後重要度が低いオブジェクトを加工>
この例において、CPU60は、配置後重要度が低いオブジェクトを相対的に目立たなくさせる。
<2.1.2.6.1.オブジェクトを除外する>
この例において、CPU60は、ある条件を満たすオブジェクトをレイアウト領域から除外する。例えば、対象オブジェクトの配置後重要度がしきい値TH5より低く、かつ、全オブジェクト数がしきい値TH6より低い場合、CPU60は、レイアウト領域から対象オブジェクトを除外する。配置後重要度が低いオブジェクトが除外されるので、相対的に配置後重要度が高いオブジェクトの視認性を向上させることができる。
<2.1.2.6.2.オブジェクトを背景化する>
この例において、CPU60は、ある条件を満たすオブジェクトを背景化する。例えば、対象オブジェクトの配置後重要度があるしきい値より低く、かつ、全オブジェクト数があるしきい値より低い場合、CPU60は、対象オブジェクトを背景化する。配置後重要度が低いオブジェクトは、背景と一体化されたオブジェクトとなるため、相対的に配置後重要度が高いオブジェクトの視認性を向上させることができる。背景化は、例えば、画像の透過率を高めることによって行う。あるいは、背景化は、画像に、ある規定色(例えば、薄い青色など)のマスクを施すことにより行われてもよい。さらに、背景化は、ぼかしフィルタによってぼかし処理を施すことにより行われてもよい。さらにあるいは、背景化は、画像の色をよりグレーに近付けることにより行われてもよい。
<2.1.2.6.3.テキストを要約する>
この例において、CPU60は、あるしきい値よりも低い配置後重要度を有するテキストを要約する。配置後重要度が低いテキストの面積を減らすことにより、配置後重要度が高いオブジェクト周辺部の余白を増やすことができる。これにより、配置後重要度が高いオブジェクトの視認性を向上させることができる。
<2.1.2.6.4.画像の解像度を落とす>
この例において、CPU60は、あるしきい値よりも低い配置後重要度を有する画像の解像度を、より低解像度に変換する。画像の解像度を落とすことによって、文書のデータサイズを小さくすることができる。
<2.2.動作>
次に、文書作成装置100aの動作を説明する。ここでは、第1実施形態の動作と異なる点について説明する。
ステップS208において、CPU60は、上述の重要度分布情報生成処理のうち少なくともいずれか1つの処理を行う。こうして生成された重要度分布情報は、オブジェクトの配置後重要度と、そのオブジェクトの配置情報とを含む。
次に、ステップS118のデザイン処理について説明する。
図35は、デザイン知識情報の一例を示す図である。本実施形態において、デザイン知識情報は、図35に示される2つのルールを含む。これらのルールは、適用条件およびデザイン処理を含んでいる。CPU60は、各ルールについて、文書が適用条件を満たしているか判断する。適用条件を満たしていると判断された場合、CPU60は、そのデザイン処理を適用する。
図35において、しきい値TH5およびTH6は、オブジェクトの余白量に対するしきい値である。しきい値TH7およびTH8は、2つのオブジェクト間の距離のしきい値である。この例では、TH5、TH6、TH7およびTH8は、TH5>TH6およびTH7>TH8を満たす。
ルール1の適用条件は、最も高い配置後重要度を有するオブジェクトと、最も低い配置後重要度を有するオブジェクトとの間の余白量が、しきい値TH5よりも小さいという条件である。これに対応するデザイン処理は、最も高い配置後重要度を有するオブジェクトと、最も低い配置後重要度を有するオブジェクトとの距離を、しきい値TH7以上に広げる処理である。さらに、対応するデザイン処理は、これらのオブジェクトを移動することができない場合、または、移動しても距離をしきい値TH7以上に広げることができない場合、オブジェクトを縮小する処理を含む。縮小は、最も低い配置後重要度を有するオブジェクト、最も高い配置後重要度を有するオブジェクトの順に行われる。
ルール2の適用条件は、最も高い配置後重要度を有するオブジェクトと、それ以外のオブジェクトとの間の余白量が、しきい値TH6よりも小さいという条件である。さらに、適用条件は、ルール1が適用されていないという条件を含む。これに対応するデザイン処理は、最も高い配置後重要度を有するオブジェクトと、それ以外のオブジェクトとの距離をしきい値TH8以上に広げる処理である。さらに、対応するデザイン処理は、これらのオブジェクトを移動することができない場合、または、移動しても距離をしきい値TH7以上に広げることができない場合、オブジェクトを縮小する処理を含む。縮小は、それ以外のオブジェクト、最も高い配置後重要度を有するオブジェクトの順に行われる。それ以外のオブジェクトが複数存在する場合、配置後重要度の高い順にデザイン処理が適用される。
図36は、デザイン処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS1100において、CPU60は、文書において、未処理のオブジェクトのうち、最も高い重要度を有するオブジェクトを特定する。ステップS1102において、CPU60は、すべてのオブジェクトについて処理が完了したか判定する。すべてのオブジェクトについて処理が完了したと判定された場合(ステップS1102:Yes)、CPU60は、図36に示される処理を終了する。すべてのオブジェクトについてまだ処理が完了していないと判定された場合(ステップS1102:No)、CPU60は、処理をステップS1104に移行する。
ステップS1104において、CPU60は、処理対象となる対象オブジェクトを特定する。ステップS1106において、CPU60は、対象オブジェクトが、各ルールの適用条件を満たすか判定する。適用条件が満たされたと判定された場合(ステップS1106:Yes)、ステップS1108において、CPU60は、余白を生成する余白生成処理を行う。適用条件が満たされていないと判定された場合(ステップS1106:No)、CPU60は、処理を再びステップS1100に移行する。
図37は、ルール1に対応する余白生成処理を示すフローチャートである。ステップS1200において、CPU60は、より低い配置後重要度を有するオブジェクトを、余白が生成される方向、すなわち、より高い配置後重要度を有するオブジェクトから遠ざかる方向に移動させる。ステップS1202において、CPU60は、2つのオブジェクト間にTH7以上の余白が生成されたか判定する。TH7以上の余白が生成されたと判定された場合(ステップS1202:Yes)、CPU60は、図37の処理を終了させる。TH7以上の余白が生成されていないと判定された場合(ステップS1202:No)、CPU60は、処理をステップS1204に移行する。
ステップS1204において、CPU60は、より高い配置後重要度を有するオブジェクトを、余白が生成される方向に移動させる。ステップS1206において、CPU60は、2つのオブジェクト間にTH7以上の余白が生成されたか判定する。TH7以上の余白が生成されたと判定された場合(ステップS1206:Yes)、CPU60は、図37の処理を終了させる。TH7以上の余白が生成されていないと判定された場合(ステップS1206:No)、CPU60は、処理をステップS1208に移行する。
ステップS1208において、CPU60は、より低い配置後重要度を有するオブジェクトを、あらかじめ決められた倍率、例えば、0.9倍して縮小する。ステップS1210において、CPU60は、より低い配置後重要度を有するオブジェクトを、余白が生成される方向に移動させる。ステップS1212において、CPU60は、2つのオブジェクト間にTH7以上の余白が生成されたか判定する。TH7以上の余白が生成されたと判定された場合(ステップS1212:Yes)、CPU60は、図37の処理を終了させる。TH7以上の余白が生成されていないと判定された場合(ステップS1212:No)、CPU60は、処理をステップS1214に移行する。
ステップS1214において、CPU60は、より高い配置後重要度を有するオブジェクトを、余白が生成される方向に移動させる。ステップS1216において、CPU60は、2つのオブジェクト間にTH7以上の余白が生成されたか判定する。TH7以上の余白が生成されたと判定された場合(ステップS1216:Yes)、CPU60は、図37の処理を終了させる。TH7以上の余白が生成されていないと判定された場合(ステップS1216:No)、CPU60は、処理をステップS1218に移行する。
ステップS1218において、CPU60は、より高い配置後重要度を有するオブジェクトを、あらかじめ決められた倍率、例えば、0.9倍して縮小する。CPU60は、処理を再びステップS1200に移行する。
図38(a)は、本実施形態により生成された重要度分布情報を視覚化した図である。図38(b)は、対比例を示す図である。対比例は、コンテンツ重要度情報のみに基づいて生成された重要度分布情報を有する。図38の例において、テキスト1、テキスト2、画像1および画像2のコンテンツ重要度情報は、「High」、「Middle」、「Low」および「High」である。対比例においては、テキスト1および画像2の配置後重要度が最も高く、テキスト2の配置後重要度が次に高く、画像1の配置後重要度が最も低い。
これに対し、本実施形態によれば、重要度分布情報は、コンテンツ重要度情報、配置情報および色分布情報のうち2つ以上の情報を用いて生成される。図38(a)の例では、画像2の配置後重要度が最も高く、テキスト1の配置後重要度が次に高く、画像1およびテキスト2の配置後重要度が最も低い。
図39(a)および(b)は、図38(a)および(b)の例に対して、本実施形態に係るデザイン処理を施した例を示す。以下、これらのデザイン処理の詳細を説明する。
(1)対比例の場合
(a)ルール1の適用
1.CPU60は、配置後重要度が最も高いオブジェクトを特定する。この場合、画像2およびテキスト1が特定される。CPU60は、まず、画像2に対して以下の処理を適用する。
2.CPU60は、最も低い配置後重要度を有するオブジェクトとの余白量を求める。いま、画像1との余白量を求める。画像1および画像2は横に並んでいる。この場合、余白量は、画像1および画像2の横方向の余白量となる。画像1および画像2は接しているため、余白量は「0」と算出される。
3.余白量がTH5より小さいので、CPU60は以下の余白生成処理を行う。
4−1.CPU60は、より低い配置後重要度を有するオブジェクトを、余白が生成される方向に移動できるか判定する。この場合、より低い配置後重要度を有するオブジェクトは画像1である。余白が生成される方向は左方向である。しかし、画像1の左方向に余白が存在しないため、移動は行われない。
4−2.CPU60は、より高い配置後重要度を有するオブジェクトを余白が生成される方向に移動できるか判定する。より低い配置後重要度を有するオブジェクトは画像2である。余白が生成される方向は右方向である。しかし、画像2の右方向に余白が存在しないため、移動は行われない。
4−3.CPU60は、画像1を縮小する。さらに、CPU60は、縮小された画像1を左方向に移動させる。この結果、TH7以上の余白量が生成できた。
5.次に、CPU60は、テキスト1を対象として処理を行う。配置後重要度が最も低い画像1との距離を求めると、しきい値TH5より余白量が低い。したがって、CPU60は余白生成処理を行う。ただし、この場合は、画像1を下方向に移動させれば余白が生成できる。したがってCPU60は、画像1を下方向に移動させる。
(b)ルール2の適用
1.CPU60は、配置後重要度が最も高いオブジェクトを特定する。この場合、ルール1と同様にテキスト1および画像2が特定される。テキスト1と他オブジェクトとの余白量は、ルール1の適用により、すべてTH6より大きい。そのため、ここではデザイン処理は行われない。また、画像2とテキスト2との余白量は、ちょうどTH6であったため、デザイン処理は行われない。
この結果、図39(a)のような文書が得られる。
(2)本実施の形態により生成した重要度分布情報を用いる場合
(a)ルール1の適用
1.CPU60は、最も高い配置後重要度を有するオブジェクトを特定する。いま、画像2が特定される。
2.CPU60は、最も低い配置後重要度を有するオブジェクトとの余白量を求める。いま、画像1とテキスト2との余白量を求める。
3.2.のどちらの余白量もTHlより小さいので余白生成処理を行う。画像1、2間の余白生成処理は、上記同様の処理内容となる。また、画像2とテキスト2との余白生成処理は、テキスト2が下に移動できるため、下に移動して終了となる。
(b)ルール2の適用
1.CPU60は、配置後重要度が最も高いオブジェクトを特定する。この場合、画像2が特定される。
2.CPU60は、他のオブジェクトとの余白量を算出する。この場合、他のオブジェクトは、テキスト1、画像1およびテキスト2の3つのオブジェクトがある。CPU60は、このうち、配置後重要度が最も高いテキスト1から順に処理を行う。
3.テキスト1と画像1との間の余白量は、しきい値TH6より小さい。したがって、CPU60は、テキスト1を上に移動させて余白を生成する。
4.テキスト1以外の画像1およびテキスト2は、すでにルール1で処理されているため、ルール2は適用されない。
この結果、図39(b)のような文書が得られる。図39(a)のレイアウト結果と比較すると、図39(b)では、重要である画像2の周辺の余白量が大きい。図39(a)に比べて図39(b)の方が重要な画像に対してのバランスが良いデザインとなっている。
このようにして、本実施形態によれば、レイアウト領域にレイアウトされたオブジェクトの文書属性情報に基づいて、文書のレイアウトが調整される。また、文書に対して、デザイン知識情報に基づいてデザイン処理が施される。
第1実施形態に係るオブジェクト作成装置の機能構成を示す。 オブジェクト作成装置100のハードウェア構成を示す図である。 第1実施形態に係るオブジェクト作成処理を示す。 レイアウトテンプレートの一例を示す図である。 オブジェクトの一例を示す図である。 初期レイアウトされたオブジェクトの一例を示す図である。 文書属性情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。 配置情報生成処理の詳細を示す図である。 グループ化されたオブジェクトを例示する図である。 文書属性情報を視覚化した図である。 重なり情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。 余白領域情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。 重要度分布情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。 色分布情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。 レイアウト調整処理の詳細を示すフローチャートである。 重なり除去処理の詳細を示すフローチャートである。 重なり除去処理の詳細を示すフローチャートである。 初期レイアウトされた文書の一例を示す図である。 文書属性情報を視覚化した図である。 重なり除去処理の一例を示す図である。 レイアウト調整処理後の文書の一例を示す図である。 デザイン知識情報の一例を示す図である。 デザイン処理後の文書の一例を示す図である。 デザイン知識情報の変形例を示す図である。 レイアウト領域の変形例を示す図である。 第2実施形態に係るオブジェクト作成装置の機能構成を示す。 文書のデータ構造を模式的に示す図である。 重要度分布情報を視覚化した図である。 重要度分布情報生成処理の詳細を示すフローチャートである。 区分領域に区分された文書を例示する図である。 算出された重要度を示す図である。 周辺区分領域の変形例を示す図である。 係数αを例示する図である。 重要度分布情報を視覚化した図である。 デザイン知識情報の一例を示す図である。 デザイン処理の詳細を示すフローチャートである。 ルール1に対応する余白生成処理を示すフローチャートである。 第2実施形態により生成された重要度分布情報を視覚化した図である。 第2実施形態に係るデザイン処理が施された文書を示す。
符号の説明
1…レイアウト結果取得部、2…重要度分布情報生成部、3…レイアウト内容加工部、10…自動レイアウト部、11…テンプレートデータベース、12…コンテンツデータベース、13…文書属性情報生成部、14…文書属性情報記憶部、15…レイアウト調整部、16…文書属性情報更新部、17…デザイン部、18…デザイン知識情報記憶部、19…文書出力部、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…I/F、68…内外バス、70…外部記憶装置、72…出力装置、74…入力装置、100・100a…オブジェクト作成装置

Claims (15)

  1. レイアウト領域に配置される少なくとも一のオブジェクトおよび前記レイアウト領域における前記少なくとも一のオブジェクトの配置を特定するレイアウト情報を含むデータである文書を取得する文書取得手段と、
    前記文書取得手段により取得された文書に含まれるレイアウト情報およびオブジェクトの少なくともいずれか一方に基づいて、その文書の属性を示す属性情報を生成する属性情報生成手段と、
    前記属性情報生成手段により生成された属性情報に基づいて、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工するレイアウト加工手段と
    を有する文書作成システム。
  2. 前記レイアウト情報が、前記少なくとも一のオブジェクトの各々の重要度を示す重要度情報を含み、
    前記属性情報生成手段が、前記レイアウト領域における重要度の分布を示す重要度分布情報を含む属性情報を生成し、
    前記レイアウト加工手段が、前記重要度分布情報に基づいて、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工する
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書作成システム。
  3. 前記レイアウト領域を複数に区分した区分領域ごとに、その区分領域に対応するオブジェクトの重要度情報またはその区分領域と特定の位置関係にある他の区分領域に対応する少なくとも一のオブジェクトの重要度情報に基づいて、その区分領域の重要度を示す区分重要度情報を生成する区分重要度情報生成手段をさらに有し、
    前記属性情報生成手段が、前記区分重要度情報生成手段により生成された区分重要度情報に基づいて重要度分布情報を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の文書作成システム。
  4. 前記文書が、その文書の出力単位を示す情報をさらに含み、
    前記レイアウト領域が、前記出力単位と異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書作成システム。
  5. 前記レイアウト情報が、前記複数のオブジェクトの各々のカテゴリを示すカテゴリ情報を含み、
    前記属性情報生成手段が、前記カテゴリ情報に基づいて、属性情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書作成システム。
  6. 前記レイアウト情報が、前記複数のオブジェクトの各々の大きさを示すサイズ情報を含み、
    前記属性情報生成手段が、前記サイズ情報に基づいて、属性情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書作成システム。
  7. 前記属性情報生成手段が、前記少なくとも一のオブジェクトの各々の形状を示す形状情報を含む属性情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の文書作成システム。
  8. 前記属性情報生成手段が、オブジェクトの重なりを示す重なり情報を含む属性情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の文書作成システム。
  9. 前記属性情報生成手段が、前記レイアウト領域において前記少なくとも一のオブジェクトが占める領域以外の領域である余白領域を示す余白情報を含む属性情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の文書作成システム。
  10. 前記属性情報生成手段が、前記レイアウト領域における色の分布を示す重要度分布情報を含む属性情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の文書作成システム。
  11. 複数のオブジェクトを記憶したコンテンツ記憶手段と、
    複数のレイアウト情報を記憶したレイアウト記憶手段と、
    前記レイアウト記憶手段に記憶された複数のレイアウト情報から一のレイアウト情報および前記コンテンツ記憶手段に記憶された複数のオブジェクトから少なくとも一のオブジェクトを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された少なくとも一のオブジェクトを、前記選択手段により選択されたレイアウト情報に従ってレイアウト領域に配置し、文書を生成する初期レイアウト手段と
    をさらに有し、
    前記文書取得手段が、前記初期レイアウト手段により生成された文書を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書作成システム。
  12. 前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工するルールを含むデザイン知識情報を記憶するデザイン知識情報記憶手段と、
    前記レイアウト加工手段が、前記デザイン知識情報記憶手段に記憶されたデザイン知識情報に基づいて前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工する
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書作成システム。
  13. レイアウト領域に配置される少なくとも一のオブジェクトおよび前記レイアウト領域における前記少なくとも一のオブジェクトの配置を特定するレイアウト情報を含むデータである文書を取得する文書取得ステップと、
    前記取得された文書に含まれるレイアウト情報およびオブジェクトの少なくともいずれか一方に基づいて、その文書の属性情報を生成する属性情報生成ステップと、
    前記属性情報に基づいて、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工するレイアウト加工ステップと
    を有する文書作成方法。
  14. コンピュータ装置に、
    レイアウト領域に配置される少なくとも一のオブジェクトおよび前記レイアウト領域における前記少なくとも一のオブジェクトの配置を特定するレイアウト情報を含むデータである文書を取得する文書取得ステップと、
    前記取得された文書に含まれるレイアウト情報およびオブジェクトの少なくともいずれか一方に基づいて、その文書の属性情報を生成する属性情報生成ステップと、
    前記属性情報に基づいて、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工するレイアウト加工ステップと
    を実行させるプログラム。
  15. コンピュータ装置に、
    レイアウト領域に配置される少なくとも一のオブジェクトおよび前記レイアウト領域における前記少なくとも一のオブジェクトの配置を特定するレイアウト情報を含むデータである文書を取得する文書取得ステップと、
    前記取得された文書に含まれるレイアウト情報およびオブジェクトの少なくともいずれか一方に基づいて、その文書の属性情報を生成する属性情報生成ステップと、
    前記属性情報に基づいて、前記レイアウト情報または前記少なくとも一のオブジェクトのうち一のオブジェクトの少なくともいずれか一方を加工するレイアウト加工ステップと
    を実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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