JP4082142B2 - 溶液測定用微小電極、電気化学測定用装置、電極の製造方法、及び溶液測定方法 - Google Patents

溶液測定用微小電極、電気化学測定用装置、電極の製造方法、及び溶液測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は溶液測定用微小電極、電極の製造方法、及び溶液測定方法に係り、特に、医学、薬学、生物学、化学、食品学等の諸分野において、酸化還元反応を利用して生理活性物質の微量測定に用いる溶液測定用微小電極、電極の製造方法、及び溶液測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アンペロメトリック型電気化学測定方法の1つとして、電流シグナルを検出するために基板上に櫛歯型電極を平面的に配置し、陽極と陰極の電極を独立して電位制御することで酸化還元物質(酸化型と還元型が可逆的に生じる酸化還元物質)の電気的な検出信号を増幅させ、シングル電極に比較して約5倍から10倍の電流シグナルを得ていた(Anal. Chem. 1993、65、1559−1563)。
【0003】
図15の断面図に示す従来の溶液測定用電極は、平面的な二つの櫛歯形電極がかみあった構造を有している。この電極に接触する被検液中のレドックス活性基は、アノード電極4にレドックス活性基(R)が酸化するような電位を印加し、カソード電極3に酸化されたレドックス活性基(o)が還元されてもとに戻るような電位を印加する。この電位状態を保持し、アノード電極4とカソード電極3の間でレドックス活性基が拡散移動することで酸化と還元のサイクルを繰り返し、化学増幅効果(レドックスサイクリング)によって被検液中のレドックス活性基を検出していた(Anal. Chem. 1993、65、1559−1563)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の如く、従来の溶液測定用電極は、平面状の櫛歯形電極が噛みあった構造であるから、レドックス活性基が電極と接触する接触領域が櫛歯形アノード電極4と櫛歯形カソード電極3の平面上に制限されている。また、サンプル量や櫛歯形電極が微小になると絶対的な電気信号のレベルが下がり感度が低くなるという問題が存在する。
【0005】
そのため、電気化学測定において、平面櫛歯電極表面近傍の被検液下層に存在するレドックス活性基の検出が可能であるとしても、被検液の中層又は上層のレドックス活性基の検出に一定の限界が生じていた。
【0006】
本発明は、斯かる実情に鑑み、電気化学測定を行う際に高感度な電流シグナルを得る溶液測定用微小電極、電極の製造方法、及び溶液測定方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様にかかる溶液測定用微小電極は、例えば、図1に示すように、被測定溶液を受容する、絶縁材料で形成された基板10と、基板10上に基板面から所定の高さを有する三次元的に複数枚に形成された第1の作用電極16と、基板10上に基板面から所定の高さを有する三次元的に複数枚に形成された第2の作用電極18と、基板10上に形成された参照電極12と、基板10上に形成された対向電極14とを備え、第1の作用電極16と第2の作用電極18とを互い違いに平行に配置するように構成する。ここで三次元的に形成とは、作用電極16及び18の高さは1μm以上のことを言う。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の第2の態様は、第1の態様の溶液測定用微小電極において、例えば、図7に示すように、第1の作用電極16と第2の作用電極18の断面幅が各々独立して0.1μmから100μmであり、第1の作用電極16及び第2の作用電極18との対面距離が0.1μmから100μmに構成する。
【0009】
このように構成すると、第1の作用電極16と第2の作用電極18との間に受容された被測定溶液の測定感度を向上させることができる。
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様の溶液測定用微小電極において、例えば、図1に示すように、第1及び第2の作用電極16、18の高さは、各々1μmから1000μmに構成する。
【0011】
このように構成すると、第1の作用電極16と第2の作用電極18との間に受容された被測定溶液の測定感度を向上させることができる。
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の第4の態様の溶液測定用微小電極の製造方法は、第1の態様の溶液測定用微小電極の製造において、例えば、図8から図11に示すように、透明材料製の平面基板10上に金属54の電極パターンを形成する工程(c)と、電極パターンが形成された基板10を絶縁材料55でコーティングする工程(d)と、コーティングされた絶縁材料55を、少なくとも電極を形成する領域から選択的に除去する工程(f)と、絶縁材料55が電極を形成する領域から除去された基板10に厚膜型のネガ型フォトレジスト56をコーティングする工程(g)と、基板10の裏面から露光52した後に、ネガ型フォトレジスト56を現像してパターニングする工程(i)と、基板10上にパターニングしたネガ型フォトレジスト56を鋳型として金属63を堆積させ電極を形成する工程(j)と、金属63を堆積させた後に、ネガ型フォトレジスト56を剥離する工程(k)とを備える。なお、電極を形成する手段としては、電解メッキ法、無電解メッキ法、蒸着などの種々の金属堆積手段から選択することができる。電極の材質としては、例えば金が好ましく、白金、カーボン、あるいはニッケル、ニッケル基合金を基体として表面を金メッキ或いは白金メッキをした材料等をあげることができる。
【0013】
このように構成すると、基板10上にパターニングしたネガ型フォトレジスト56を鋳型として金属63を堆積させ電極を形成する工程(j)と、金属63を堆積させた後に、ネガ型フォトレジスト56を剥離する工程(k)とを備えるので、高アスペクト比の溶液測定用微小電極を製造することができる。
【0014】
上記目的を達成するために、本発明の第5の態様の電気化学測定用装置は、例えば、図1及び図12に示すように、第1乃至第3の何れかの態様の溶液測定用微小電極16、18と、一方の作用電極(16)の電位と他方の作用電極(18)の電位を各々独立に制御し、少なくとも一方の電極に流れる電流値を測定する装置72とを備える。
【0015】
このような構成に基づけば、一方の作用電極(16)の電位と他方の作用電極(18)の電位を各々独立に制御し、少なくとも一方の電極に流れる電流値を測定する装置72とを備えるので、本発明の微小電極の優位点を生かした溶液の電気化学測定ができる。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明の第6の態様の溶液測定方法は、例えば、図13に示すように、第1乃至第3の何れかの態様の溶液測定用微小電極を使用した溶液測定をすることができる。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明の第7の態様の溶液測定方法は、例えば、図13に示すように、第1乃至第3の何れかの態様の溶液測定用微小電極による、酸化還元物質の電気化学的溶液測定をすることができる。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明の第8の態様は、第7の態様の溶液測定方法において、例えば、図13に示すように、抗原又は抗体に標識した酵素により生産される酸化還元物質の測定をすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1から図14は発明を実施する形態の一例であって、図中、図と同一または類似の符号を付した部分は同一物または相当物を表わし、重複した説明は省略する。
【0020】
図1は、本発明による第1の実施の形態である溶液測定装置1の一部破断斜視図である。溶液測定装置1は、紫外線光を透過する透明な絶縁材料で形成された基板10と、この基板10の中央領域上に1μmから1000μmの所定の高さを有する三次元的に形成された複数の第1の作用電極16と、この第1の作用電極16と互い違いに平行に配置され、基板10の中央領域上に1μmから1000μmの所定の高さを有する三次元的に形成された複数の第2の作用電極18と、基板10上に形成され、第2の作用電極18と電気的に接続された引出配線20と、この引出配線20に隣接し第2の作用電極18と間隔を置いて基板10上に形成された参照電極12と、基板10上に形成され、第1の作用電極16と電気的に接続された引出配線22と、この引出配線22に隣接し第1の作用電極16と間隔を置いて基板10上に形成された対向電極14とを備える。なお、説明の便宜上、少なくとも引出配線20、22の表面を被覆する絶縁層を剥がした状態を示している。
【0021】
また、溶液測定装置1は、矢印26及び矢印28で示す方向に被測定溶液を流すチャンネル領域を確定させるシリコンラバー製のチャンネル側壁24を設け、幅wと高さhのチャンネルを形成している。このチャンネルを流れる被測定溶液は、第1の作用電極16と第2の作用電極18とを互い違いに平行に配置する領域を通過し、例えば、免疫反応及び酵素反応により生じた酸化還元物質p−アミノフェノール(以下、PAP)を含む反応溶液を被測定溶液として受容する。第1の作用電極16と第2の作用電極18の配置は、図示するように被測定溶液の流れる方向に沿って平行に並べ、被測定溶液の流れを妨げることなく電気化学測定を行うことができる。但し、被測定溶液を流すことなく溶液測定装置1内で受容し電気化学測定を実施する場合は、チャンネルの長手方向に対して直角に配置してもよい。
【0022】
上記チャンネルは、例えば、幅wを2000μm、高さhを三次元の作用電極の高さと同等の高さに設定し被測定溶液を受容し、流すことができる。また、三次元に形成した作用電極16と作用電極18は、例えば、断面幅を約0.1μmから100μmの間で任意に選択することができ、好ましくは0.1から10μmの断面幅に設定する。
【0023】
作用電極16、18の高さは、1μm以上であればよく、1μmから1000μmの間で任意に選択することができ、好ましくは10μmから1000μm、さらに好ましくは30μmから1000μmの高さhに設定する。
【0024】
さらに、第1と第2の作用電極の間隔、すなわち、両電極の対面距離が0.1μmから100μmの間で任意に選択することができ、好ましくは0.1μmから10μm、さらに好ましくは0.1μmから5μmの対面距離に設定する。
【0025】
このように作用電極16と18の断面幅、高さ、間隔を各々設定することにより、被測定溶液を受容する領域を確保することができる。
【0026】
図2は、本発明による第1の実施の形態である溶液測定装置1の模式的な平面図である。溶液測定装置1は、基板10の略中央領域上に所定の高さを有する三次元的に形成された複数本の第1の作用電極16と、この第1の作用電極16と互い違いに平行に配置され、基板10の略中央領域上に所定の高さを有する三次元的に形成された複数本の第2の作用電極18と、基板10上に形成され、第2の作用電極18の左端部と電気的に接続された引出配線20と、この引出配線20の左に隣接し間隔を置いて基板10上に形成された参照電極12と、基板10上に形成され、第1の作用電極16の右端部と電気的に接続された引出配線22と、この引出配線22の右に隣接し間隔を置いて基板10上に形成された対向電極14とを備える。本発明による第1の実施の形態における作用電極の高さは50μm、幅は5μm、第1の作用電極と第2の作用電極との間隔は5μm、電極数は第1の作用電極が90本、第2の作用電極が90本、合計180本(90対)である。
【0027】
引出配線20は、第2の作用電極18との電気的なコンタクト領域から溶液測定装置1の左縁部まで延在し、その先端に外部から電気的接続を許容するコネクティングパッド20aを設けている。
【0028】
引出配線22は、第1の作用電極16との電気的なコンタクト領域から溶液測定装置1の左縁部まで延在し、その先端に外部から電気的接続を許容するコネクティングパッド22aを設けている。
【0029】
参照電極12は、引出配線20と平行して溶液測定装置1の左縁部まで延在し、その先端に外部から電気的接続を許容するコネクティングパッド12aを設けている。
【0030】
対向電極14は、引出配線22と平行して溶液測定装置1の左縁部まで延在し、その先端に外部から電気的接続を許容するコネクティングパッド14aを設けている。
【0031】
また、溶液測定装置1は、左縁部と右縁部に挟まれた本体領域に配置された基板10、引出配線20、引出配線22、参照電極12、及び対向電極14の表面を被覆する絶縁層36を備える。この絶縁層36には、基板10の略中央領域に配置された櫛歯形の三次元作用電極16、18を露出する開口部32と、作用電極16の近傍に配置された対向電極14の一部を露出する開口部34と、作用電極18の近傍に配置された参照電極12の一部を露出する開口部30と、を有している。
【0032】
さらに、矢印28で示す方向に流れる被測定溶液は、開口部30内の参照電極12と接触し、開口部32内の作用電極16、18と接触し、開口部34内の対向電極14と接触するように構成されている。
【0033】
図3は、本発明による第1の実施の形態である溶液測定装置の概略図である。図上部の(a)に示す平面図を参照して溶液測定装置の構成を説明する。溶液測定装置は、コネクティングパッド12a、コネクティングパッド14a、コネクティングパッド20a、及びコネクティングパッド22aを露出するように、基板10上を被覆するシリコンラバー製の封止材38によりパッケージングされている。
【0034】
溶液測定装置は、図中破線で囲まれた基板中心領域に被測定溶液を流す縦長の流路40が中空状態に形成されている。この流路40の一端部(コネクティングパッド群側)には外部に通じる貫通口42が設けられ、被測定溶液をチャンネルとしての流路40内部に流入させることができる。一方、流路40の他端部には外部に通じる貫通口44が設けられ、被測定溶液を外部に排出することができる。
【0035】
図下部の(b)に示す断面図を参照して溶液測定装置の構成を説明する。溶液測定装置は、基板10上に形成された作用電極16と作用電極18を有し、この作用電極16、18を囲むように封止材38によりパッケージングされている。
【0036】
図4の経路図を参照して、本発明の実施の形態である溶液測定方法を説明する。測定材料のサンプルは、ヒト血清又は標準液としてのヒト血清中に存在するαフェトプロテイン(AFP)溶液を用い、固相抗体は、抗AFP抗体固定化磁性体粒子を用い、標識抗体は、アルカリフォスファターゼ標識抗AFP抗体を用い、基質は、p−アミノフェニルリン酸塩(以下、PAPP)を0.1MのTris−HCl(pH9.0)による緩衝液で溶解する。
【0037】
第1ステップは、抗AFP抗体固定化磁性体粒子溶液にサンプル溶液(ヒト血清又はAFP標準溶液)を混合し、免疫反応を行う。サンプル溶液中のAFPは磁性粒子に固定化されている抗AFP抗体と特異的に結合させる。
【0038】
第2ステップは、免疫反応後の磁性粒子に対して磁石を用いて磁性粒子を固定させ、洗浄液により洗浄処理を施しサンプル溶液中の不純物成分を除去する。
【0039】
第3ステップは、洗浄後の磁性粒子に対して過剰量のアルカリフォスファターゼ標識抗AFP抗体溶液を加え免疫反応を行い、アルカリフォスファターゼ標識抗AFP抗体と磁性粒子に免疫結合しているAFPを特異的に結合させる。
【0040】
第4ステップは、免疫反応後の磁性粒子に対して磁石を用いて磁性粒子を固定させた状態で、洗浄液により洗浄処理を施し反応液中の未結合アルカリフォスファターゼ標識抗AFP抗体を除去する。
【0041】
第5ステップは、引き続き、十分な量のPAPP溶液(0.1M Tris−Cl緩衝液に溶解)を反応させ、アルカリフォスファターゼによる酵素反応によりPAPPの燐酸基が加水分解され遊離する結果、PAPを産生させる。
【0042】
このPAPの産生量は、アルカリフォスファターゼの濃度(量)に比例し、またアルカリフォスファターゼの濃度(量)は免疫反応におけるサンプル中の目的物質(AFP)の濃度(量)に比例するため、PAP濃度の定量をすることにより目的物質(AFP)の定量が可能となる。
【0043】
第6ステップは、一方の作用電極にPAPが酸化するような電位を印加し、他方の作用電極に酸化されたPAPすなわちp−キノンイミン(以下、PQI)が還元されてPAPに戻るような電位を印加する。この電位状態を保持することで酸化と還元のサイクルを繰り返し、化学増幅効果(レドックスサイクリング)を生じさせ、各々の作用電極に流れる電流値を測定しPAPの定量を行うことができる。
【0044】
このPAPの測定は、酵素反応によって生じたPAPの電気化学測定により実施するため作用電極を用いて行うが、他の第1から第5ステップまでの処理は、溶液測定装置の外部で遂行してから、これら反応により得られたPAPを溶液測定装置の参照電極、作用電極、対向電極に滴下して電気化学測定を実施してもよく、PAPを参照電極、作用電極、対向電極を囲むチャンネルに流して電気化学測定を実施もよい。
【0045】
また、上記第1から第5ステップまでの処理を溶液測定装置のチャンネルの中で遂行することができる。この場合、抗体固定化磁性粒子の位置を磁石によって制御することで任意の場所を固相場(反応場)として利用することができる。
【0046】
さらに、固相場として磁性体を用いずにチャンネルの表面(内壁)やその他の材料表面に予め抗体を固定化し、上記第2から第6ステップまでの処理を溶液測定装置のチャンネルの中で遂行することができる。この場合も、第6ステップによるPAPの電気化学測定以外の処理は、溶液測定装置の外部で第1から第5ステップを遂行することもできる。
【0047】
上記第1から第5ステップまでの処理において、免疫反応から酵素反応を遂行する反応方法として、溶液測定装置の外部で反応処理をする方法と、参照電極、作用電極、対向電極に到達する前のチャンネルの中で反応処理をする方法と、参照電極、作用電極、対向電極の配置されている位置で反応処理をする方法の何れの方法をも適用することができる。
【0048】
図5は、本発明による実施の形態である溶液測定装置の模式的斜視図である。溶液測定装置は、基板10の第1の作用電極16と第2の作用電極18の間に受容する溶液の酸化還元反応を繰り返すように構成する。
【0049】
溶液は、第1の作用電極16と第2の作用電極18の間で複数の酸化と還元を繰り返す。図示した酸化還元反応は基板10の近傍と、チャンネルの中間と、チャンネルの上方で酸化還元反応を繰り返すように構成されている。
【0050】
溶液測定装置は、基板10上に作用電極としての陰極16(Cathode)と作用電極としての陽極18(Anode)を備え、陰極16と陽極18は、レドックス活性基(R)としてのPAPの電気化学測定に用いられる。レドックス活性基(R)は種類に限定はなく、例えば、PAPの他にフェノチアジンやフェロセロン等の可逆的に酸化還元反応する活性基を用いることができる。
【0051】
陽極18(Anode)にPAPが酸化する電位を印加すると陽極18表面でPAPが酸化されPQIが生じる。このとき陽極18で生じた電流値を酸化電流値として検出できる。また同時に陰極16(Cathode)にPQIが還元する電位を印加しておくと、酸化反応によって生じたPQIが陰極16表面で還元されPAPが生じる。このとき陰極16で生じた電流値を還元電流値として検出できる。
【0052】
このように陽極及び陰極の電位をPAPの酸化電位及びPQIの還元電位に保持することにより酸化還元反応が繰り返され、陽極18と陰極16に流れる電流値を測定できる。各々の測定電流値は酸化還元物質の濃度に比例するのでPAP及びPQIの定量が可能となる。
【0053】
図6は、本発明による第2の実施の形態である溶液測定装置の模式的な平面図である。溶液測定装置は、第1の実施の形態の電極と配線のパターンを変更し、同様の溶液測定を実施することができる。基板は、幅(図中縦方向)約20mm、長さ(図中横方向)約30mmの透明部材で形成され、基板上に参照電極12、対向電極14、第1の作用電極16、第2の作用電極18、引出配線20、及び引出配線22を形成している。第1と第2の作用電極の構造は上述した実施の形態と同等であり、重複する説明を省略する。
【0054】
参照電極12は、図中右から左へ長手方向に形成された幅が約2000μmのチャンネル40の略中央領域から装置右縁部まで延材し端部にコネクティングパッド12aを備え、この参照電極12の線幅ルールは約400μmで形成されている。
【0055】
引出配線20は、参照電極12の右に隣接し、チャンネル40の略中央領域から装置右縁部まで延材し端部にコネクティングパッド20aを備え、この引出配線20の線幅ルールは約400μmで形成されている。
【0056】
引出配線22は、作用電極を引出配線20と挟むようにチャンネル40の略中央領域から装置右縁部まで延材し端部にコネクティングパッド22aを備え、この引出配線22の線幅ルールは約400μmで形成されている。
【0057】
対向電極14は、引出配線22の右に隣接し、チャンネル40の略中央領域から装置右縁部まで延材し端部にコネクティングパッド14aを備え、この対向電極14の線幅ルールは約400μmで形成されている。
【0058】
チャンネル40は、溶液の流路を形成し、図中左の参照電極12側から右の対向電極14側へ溶液を順次流すことができる。すなわち、矢印26で示す溶液流入方向から矢印28で示す溶液排出方向へ溶液を流す。
【0059】
上記チャンネル40内に配置された参照電極12と隣接する引出配線20との間隔aは約400μm、同様に、対向電極14と隣接する引出配線22との間隔bは約400μmに設定されている。
【0060】
また、各コネクティングパッド12a、14a、20a、22aは、縦2000μm、横2000μmに設定されている。
【0061】
図7は、本発明による第2の実施の形態である溶液測定装置に用いる第1と第2の作用電極の模式的な平面図である。平行に形成された引出配線20と22の間に互い違いに平行に三次元立体構造の第1の作用電極16と第2の作用電極18が形成されている。
【0062】
第1の作用電極16は、引出配線22と電気的に接続され、図中左側に配置した引出配線22から右水平方向に延材するように形成されている。一方、第2の作用電極18は、引出配線20と電気的に接続され、図中右側に配置した引出配線20から左水平方向に延材するように形成されている。
【0063】
第1と第2の作用電極が互い違いに平行に配置する領域には、矩形状の開口部32が形成され、第1と第2の作用電極が溶液と接触することを可能にしている。この開口部32の上方縁部と隣接する第1の作用電極16との間隔gは、約50μmに設定し、この作用電極16と開口部32の下方縁部に隣接する第2の作用電極18との距離dは、1800μmに設定し、開口部32の縦方向の長さは、距離cの約2000μm以内の範囲で距離iの約50μmを上部と下部から差し引いた約1900μmに設定している。
【0064】
また、引出配線20と引出配線22との対向距離eは、約2200μmに設定し、引出配線20と22との間に配置する開口部32の横方向の長さfは、約2200μm未満であって約2000μm以上の範囲から任意に選択することができる。
【0065】
上記開口部32の中に配置される作用電極16、18は、例えば、線幅を各々2μm、5μm、10μm等の何れか1つのルールを採用し、作用電極間の距離(間隔)を2μm、5μm、10μm等の何れか1つのルールを採用することができる。
【0066】
図8は、本発明による実施の形態である溶液測定用微小電極の製造工程図である。図示した(a)工程は、出発材料である透明材料製の基板10上にポジ型フォトレジスト50をスピンコートにより塗布し、フォトマスク51を介して紫外線光52を表面から基板10に向けて露光する。基板10は、例えば、石英ガラスやサファイアガラス等を使用することができ、本発明はこのガラスに限定するものではなく、他の透明材料を用いてもよい。
【0067】
(b)工程は、フォトリソグラフィ処理により、パターニングしたポジ型フォトレジスト50と基板10の表面にクロム53(Cr)と金54(Au)を順にデポジションする。堆積したクロム53の膜厚は100Å、金54の膜厚は1000Åに設定する。
【0068】
(c)工程は、基板10上のポジ型フォトレジスト50を、例えばアセトンにより溶解しリフトオフ法により除去することにより、クロム53と金54の下地電極をパターニングする。
【0069】
この下地電極のリフトオフ工程に本発明は限定されることはなく、例えば、基板10の全面にクロム53と金54を順次堆積させた後にレジストを塗布し、フォトリソグラフィ処理によってレジストをパターニングしてからクロム53と金54をエッチングし下地電極をパターニングすることができる。
【0070】
(d)工程は、下地電極を形成した基板10上にフッ素樹脂(CYTOP、登録商標、旭硝子)の絶縁膜55をコーティングする工程である。フッ素樹脂に代えてシリコン酸化膜SiO等を絶縁膜として使用することができる。
【0071】
図9は、本発明による実施の形態である溶液測定用微小電極の製造工程図である。図示した(e)工程は、絶縁膜(CYTOP)をコーティングした基板10上にポジ型フォトレジスト50aをコーティングし、フォトマスク57を介して基板10の表面から紫外線光で露光し、ポジ型フォトレジスト50aをパターニングし図2に示した作用電極16、18、開口部32、参照電極12、開口部30、対向電極14、開口部34、及びコネクティングパッド12a、14a、20a、22を露出するためのマスクを形成する工程断面図である。
【0072】
(f)工程は、ドライエッチング(Oアッシング)により、絶縁膜55を選択的に除去して図2に示した作用電極16、18、開口部32、参照電極12、開口部30、対向電極14、開口部34、及びコネクティングパッド12a、14a、20a、22を露出してから、残存する絶縁膜55上のポジ型フォトレジスト50aをアセトンにより除去する工程である。
【0073】
(g)工程は、基板10上に約50μmの厚さの厚膜メッキ用ネガ型フォトレジスト56を塗布し、紫外線光52を基板10の裏面から照射して電極パターン上以外のレジストを基板裏面より露光するセルフアライメントによる露光工程である。
【0074】
(h)工程は、基板10表面からフォトマスク57aを介して紫外線光52を照射し、作用電極領域、及び、コネクティングパット上以外の領域に塗布したネガ型フォトレジスト56を露光する工程である。
【0075】
(i)工程は、紫外線光52により露光したネガ型フォトレジスト56をフォトリソグラフィ工程により現像し、作用電極の下地電極、コネクティングパッドを露出する工程である。
【0076】
図10は、本発明による実施の形態である溶液測定装置の製造工程図である。図示した(j)工程は、ネガ型フォトレジスト56の開口部に形成された作用電極を包囲する領域58をメッキ用浴に浸漬させ、コネクティングパットをメッキ浴水面上から離して引出配線から作用電極の下地電極へ負の電位を印加し、ネガ型フォトレジスト56を鋳型として用い、作用電極の下地電極上にニッケル63(Ni)を堆積させる電解メッキを施す工程である。
【0077】
この電解メッキ工程では、メッキ処理時の電流密度を制御することにより、ニッケル63の堆積速度をコントロールし、ポジ型フォトレジスト56層の高さを超えないレベルでメッキ処理を停止させる。仮に、ニッケル63がネガ型フォトレジスト56層の高さを超えオーバハング状態に至った場合には、基板10の表面側からポリッシング処理を施し、ニッケル層の平坦性を確保することができる。
【0078】
(k)工程は、基板10上のネガ型フォトレジスト56層をレジスト剥離液で剥離した工程である。図示したように、基板10上には、パターニングした絶縁膜55と、クロム53、金54の二層の電極及び配線層、クロム53、金54、ニッケル63の三層構造の作用電極が形成されている。このニッケル63の電極をSEMで観察した結果、幅が10μm、高さが30μm、ニッケル電極間の間隔が10μmであることを確認することができた。
【0079】
(l)工程は、電解メッキ法又は無電解メッキ法により領域59中のニッケル63の露出面に金60(Au)をコーティングする工程である。上記工程を大別すると、鋼性が高く寸法精度や高速形成性に優れるニッケルで基体となる構造を形成する工程と、その表面を電気化学的特性や表面修飾性に優れた金でコーティングする。この金コーティング処理に引き続き、参照電極30部分に硝酸銀溶液を浸しコネクティングパッドを通し負の電位を印加し参照電極30の表面にAgを電解メッキし、その後塩酸水溶液を浸しコネクティングパッドを通し正の電位を印加し参照電極の表面に被着したAg層の一部をAgCl化することによりAg/AgCl参照電極を形成することができる。
【0080】
図11は、本発明による他の実施の形態である溶液測定装置の製造工程図である。図示した(m)工程は、ネガ型フォトレジスト56の開口部に形成された作用電極を包囲する領域61をメッキ用浴に浸漬させ、コネクティングパッドをメッキ浴水面上から離して引出配線から作用電極の下地電極へ負の電位を印加し、ネガ型フォトレジスト56を鋳型として作用電極の下地電極上に金62(Au)を堆積させる電解メッキを施す工程である。
【0081】
(n)工程は、ネガ型フォトレジスト56からオバーハングした金62を基板10の表面側からポリッシング処理を施し、金62上部の平坦性を確保する工程である。
【0082】
引き続き、(o)工程で基板10上のネガ型フォトレジスト56層をレジスト剥離液で剥離し、基板10上に、パターニングした絶縁膜55と、クロム53、金54の二層の電極及び配線層と、クロム53、金54、金62の二層構造の作用電極が形成される。この金メッキ処理に引き続き、参照電極30部分に硝酸銀溶液を浸しコネクティングパッドを通し参照電極部に負の電位を印加し参照電極部の表面にAgを電解メッキし、その後塩酸水溶液を浸しコネクティングパッドを通し正の電位を印加し参照電極の表面に被着したAg層の一部をAgCl化することによりAg/AgCl参照電極を形成することができる。
【0083】
図12は、本発明による実施の形態である溶液測定装置のブロック図である。封止材38によりパッケージングされた溶液測定装置は、貫通口42から溶液を注入し、貫通口44から溶液を排出する。溶液測定装置はコネクタ70を挿入しポテンショスタット72と電気的に接続される。
【0084】
コネクタ70は、ポテンショスタット72とライン14b、ライン22b、ライン12b、ライン20bを介して電気信号を伝送し、溶液測定装置中の溶液の電気化学測定をするように構成されている。ポテンショスタット72はスイーパー74により酸化還元反応の増加領域を探索し、X−Yレコーダ76へ作用電極に流れる電流の測定値を記憶するように構成されている。
【0085】
図13は、本発明による実施の形態である溶液測定装置において得られるサイクリックボルタモグラムである。縦軸に各々の電極における電流値を示し、横軸にアノード電極の電位を示す。溶液を注入した溶液測定装置のカソード電極をレドックス活性物質が還元する電位に保持しておき、アノード電極の電位を掃引したときのアノード電極における電流値78,79及びカソード電極における電流値80、81を測定することで酸化還元物質の測定が可能となる。
【0086】
図14は、本発明による他の実施の形態である溶液測定装置の概略図である。図上部の(a)に示す平面図を参照して溶液測定装置の構成は、上述した実施の形態と同等であり重複する説明を省略する。溶液測定装置は、コネクティングパッド12a、コネクティングパッド14a、コネクティングパッド20a、及びコネクティングパッド22aを露出するように、基板10上を被覆するシリコンラバー製の封止材38によりパッケージングされている。
【0087】
図下部の(b)に示す断面図を参照して溶液測定装置の構成を説明する。溶液測定装置は、基板10上に形成された作用電極16と作用電極18を有し、この作用電極16、18の頂部と底部を挟むようにチャンネルが形成され封止材38によりパッケージングされている。被測定溶液は、この頂部と底部に挟まれた第1の作用電極16と第2の作用電極18の間で受容され、電気化学測定を実施する。
【0088】
尚、本発明の溶液測定用微小電極、電極の製造方法、及び溶液測定方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0089】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1から請求項8に記載の溶液測定用微小電極、電極の製造方法、及び溶液測定方法によれば、電気化学測定を行う際に高感度な電流シグナルを得る溶液測定用微小電極、電極の製造方法、及び溶液測定方法を提供するという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態である溶液測定装置1の一部破断斜視図である。
【図2】本発明による第1の実施の形態である溶液測定装置1の模式的な平面図である。
【図3】本発明による第1の実施の形態である溶液測定装置の概略図である。
【図4】本発明の実施の形態である溶液測定方法を説明する経路図である。
【図5】本発明の実施の形態である溶液測定装置の模式的斜視図である。
【図6】本発明による第2の実施の形態である溶液測定装置の模式的な平面図である。
【図7】本発明による第2の実施の形態である溶液測定装置に用いる櫛歯形電極の模式的な平面図である。
【図8】本発明による実施の形態である溶液測定装置の製造工程図である。
【図9】本発明による実施の形態である溶液測定装置の製造工程図である。
【図10】本発明による実施の形態である溶液測定装置の製造工程図である。
【図11】本発明による実施の形態である溶液測定装置の製造工程図である。
【図12】本発明による実施の形態である溶液測定装置のブロック図である。
【図13】本発明による実施の形態である溶液測定装置の電気化学測定結果の電圧対電流値の関係図である。
【図14】本発明による他の実施の形態である溶液測定装置の概略図である。
【図15】従来の溶液測定装置の断面図である。
【符号の説明】
1 溶液測定装置
10 基板
12 参照電極
14 対向電極
16 第1の作用電極
18 第2の作用電極
20 引出配線
22 引出配線
24 チャンネル側壁
34 対向電極(開口部)
36 絶縁層
40 チャンネル
46 チャンネル
50 ポジ型フォトレジスト
50a ポジ型フォトレジスト
53 クロム
54 金
55 絶縁膜
56 ネガ型フォトレジスト
60 金
63 ニッケル
70 コネクタ
72 ポテンショスタット
74 スイーパー
76 X−Yレコーダ

Claims (7)

  1. 被測定溶液を受容する、絶縁材料で形成された基板と;
    前記基板上に該基板面から所定の高さを有する三次元的に複数枚に形成された第1の作用電極と;
    前記基板上に該基板面から所定の高さを有する三次元的に複数枚に形成された第2の作用電極と;
    前記基板上に形成された参照電極と;
    前記基板上に形成された対向電極と、を備え;
    前記第1の作用電極と前記第2の作用電極とを互い違いに平行に配置する溶液測定用微小電極であって;
    前記第1の作用電極と第2の作用電極の断面幅が各々独立して0.1μmから100μmであり、前記第1の作用電極及び第2の作用電極との対面距離が0.1μmから100μmであり;
    前記第1及び第2の作用電極の高さは、各々10μmから1000μmである;
    溶液測定用微小電極。
  2. 前記請求項1に記載の微小電極の製造において;
    透明材料製の平面基板上に金属の電極パターンを形成する工程と;
    前記電極パターンが形成された前記基板を絶縁材料でコーティングする工程と;
    前記コーティングされた絶縁材料を、少なくとも電極を形成する領域から選択的に除去する工程と;
    前記絶縁材料が電極を形成する領域から除去された基板に厚膜型のネガ型フォトレジストをコーティングする工程と;
    前記基板の裏面より露光した後に、前記ネガ型フォトレジストを現像してパターニングする工程と;
    前記基板上にパターニングしたネガ型フォトレジストを鋳型として金属を堆積させ電極を形成する工程と;
    前記金属を堆積させた後に、前記ネガ型フォトレジストを剥離する工程と;
    を備える溶液測定用微小電極の製造方法。
  3. 請求項1に記載の溶液測定用微小電極と;
    一方の作用電極の電位と他方の作用電極の電位を各々独立に制御し、少なくとも一方の電極に流れる電流値を測定する装置と;
    を備える電気化学測定用装置。
  4. 前記第1の作用電極と前記第2の作用電極の頂部と底部を挟むようにチャンネルが形成され封止材によりパッケージングされている;
    請求項3に記載の電気化学測定用装置。
  5. 請求項1に記載の溶液測定用微小電極を使用した溶液測定方法。
  6. 請求項1に記載の溶液測定用微小電極による、酸化還元物質の電気化学的溶液測定方法。
  7. 請求項6に記載の溶液測定方法であって、抗原又は抗体に標識した酵素により生産される酸化還元物質の測定方法。
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