JP4081370B2 - コンパクトなロータリーせん断機 - Google Patents

Description

【０００１】
本発明は、ダブルサイドトリマー、それぞれ１つのサイドトリマーに所属して設けられており、且つトリミングされるべき材料の走過線を基準としてサイドトリマーの下方に位置ずれして配設されている縁部条片細断機を有し、並びに、このダブルサイドトリマーの入側および出側において、それぞれ１つの駆動機構ローラ対を有する、圧延ストリップ及び／または薄板の両側のトリミングのための装置に関する。
【０００２】
この様式の装置は、実際的に公知である。これら実際的に公知の装置は、サイドトリマー、縁部条片細断機、および、薄板または圧延ストリップの案内および移送のためにこのサイドトリマーの入側および出側において駆動装置を有している。全ての４つの上記の機能グループは、独立の機械装置である。これら上記の機能グループの基本的な欠点は、例えば、大きな所要スペースが必要とされること、および、入側の駆動装置と出側の駆動装置との間で、相対的に大きな間隔が存在し、このことによって、丈の短い薄板のハンドリングが妨げられることにある。縁部条片細断機に対するサイドトリマーの相対的に大きな間隔によって、故障の起き易い縁部条片の案内が生じることとなる。
【０００３】
ドイツ連邦共和国特許公開第３７ ４１ ２１９号明細書は、走行している圧延ストリップの長手方向縁部をトリミングするためのトリミング設備を開示しており、このトリミング設備が、回転するサイドトリマー、および回転するスクラップ、即ち縁部条片細断機を有しており、その際、両方の機能グループが、コンパクトな構造ユニットへと統合されている。このコンパクトな構造ユニットから別個に、駆動機構ローラが設けられている。このドイツ連邦共和国特許公開第３７ ４１ ２１９号明細書による装置の実施形態における欠点は、丈の短い薄板のハンドリングが妨げられることである。
【０００４】
長手刃せん断機、特にアーチ形刃せん断機による、薄板のトリミングのための方法および設備は、ドイツ連邦共和国特許公開第３０ ０７ ９３１号明細書から公知である。この場合、この設備は、長手刃サイドトリマーおよび縁部条片細断機が、異なるストローク数比率によって、互いに連動可能であり、且つその際に、駆動装置の送りステップが、この縁部条片細断機のストローク数と、同期可能であるように形成されている。
【０００５】
駆動装置の回転運動への、ストローク運動の動力伝達は、しかしながら複雑であり、且つただ高い経費でもってだけ実施可能である。
【０００６】
従って、本発明の根底をなす課題は、上記の欠点を消失させること、および同時に、相対的に丈の短い薄板をその装置でもって処理することを許容する、装置を提供することである。
【０００７】
この課題を解決するために、それぞれのサイドトリマー、それぞれの縁部条片細断機、並びにそれぞれの駆動機構ローラ対が、少なくとも１つの基礎台座に、統合されており、且つ、
第１の基礎台座が固定式に、並びに第２の基礎台座が、圧延ストリップ及び／または薄板の異なるトリミング幅に対する調節のために、移動可能、および固定可能に配設されていることが提案される。
【０００８】
１つの基礎台座における４つの機能グループの統合によって、それに加えて小さな所要スペースを有するコンパクトな構造ユニットを形成できる。入側の駆動機構ローラ対と出側の駆動機構ローラ対との間の小さな間隔によって、丈の短い薄板も処理され得る。サイドトリマーと縁部条片細断機との間の僅かの間隔は、確実な縁部条片の案内を可能にする。
【０００９】
本発明による装置の有利な実施形態は、従属請求項において開示されている。
【００１０】
次に、本発明の実施例を説明する。
【００１１】
図面の図１および２において、圧延ストリップまたは薄板の両側のトリミングのために使用される装置１の上面図もしくは側面図が図示されている。この装置１の一方の側は、固定式であり、これに対して、他方の側が、二方向矢印７によって図示されているように、水平方向に移動可能であり、このことによって、トリミングされるべき材料の幅への適合が達成され得る。
【００１２】
トリミングされるべき材料の走過方向は、矢印６でもって図示されている。入側の駆動機構ローラ対４、４′は、このトリミングされるべき材料を、このトリミングされるべき材料の縁部を切断するロータリーせん断機２ａ、２ａ′に供給し、この縁部が、直接的に、縁部条片細断機３、３′に供給される。この縁部条片細断機３、３′は、切断された縁部を、チャージ可能なスクラップ片に細分する。出側の駆動機構ローラ対５、５′は、トリミング切断の後に作用状態になり、即ち、この出側の駆動機構ローラ対５、５′がこの入側の駆動機構ローラ対４、４′と同期して、このトリミングされるべき材料に作用する。
【００１３】
トリミングされるべき材料の中央の支持のために、支持ローラ８が設けられている。これら支持ローラは、トリミングされるべき材料の幅に相応して、水平方向に摺動可能であり、且つ圧延ストリップの膨らみ形成を防止する。
【００１４】
図面の図３において、圧延ストリップの走過線が、一点鎖線で図示されている。走過方向は、矢印６によって認識可能である。
【００１５】
入側の駆動機構ローラ対４は、旋回点９を介して、基礎フレーム１１と結合されている。異なった圧延ストリップ厚さに適合させるために、下側の駆動機構ローラと上側の駆動機構ローラとの間の間隙は、液圧シリンダー１０を介して変化され得る。このことによって、駆動機構ローラ対４が、必要な送りを、スリップ無しに可能にすることは保証される。この駆動機構ローラ対４によって、この圧延ストリップは、ロータリーせん断機２ａに供給される。このロータリーせん断機２ａは、それぞれに、上側および下側で、旋回点９を介してこの基礎フレーム１１と結合されている。異なる圧延ストリップ厚さへの適合は、液圧シリンダー１２を介して達成され、この液圧シリンダー１２が、上側のロータリー刃の位置を、適当に変化させる。
【００１６】
切断された縁部は、直接的に、縁部条片細断機３に供給される。
【００１７】
出側の駆動機構ローラ対５は、上側および下側で、旋回点９を介して、基礎フレーム１１に組付けられている。圧延ストリップ厚さへの同期的な適合は、このことが入側で行われているように、同様にここでも、直接的に、出側の駆動機構ローラ対５に作用する液圧シリンダー１３を介して行われる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 ダブルサイドトリマー、縁部条片細断機、並びに入側および出側の駆動機構ローラ対を有する、圧延ストリップ及び／または薄板の両側のトリミングのための、本発明による装置の上面図である。
【図２】 本発明による装置の側面図である。
【図３】 拡大図として示した、本発明による装置の側面の概略的な外観図である。

Claims (7)

1. ダブルサイドトリマー、それぞれ１つのサイドトリマーに所属して設けられており、且つトリミングされるべき材料の走過線を基準としてサイドトリマーの下方に位置ずれして配設されている縁部条片細断機を有し、並びに、このダブルサイドトリマーの入側および出側において、それぞれ１つの駆動機構ローラ対を有する、圧延ストリップ及び／または薄板の両側のトリミングのための装置において、
   それぞれのサイドトリマー（２、２′）、それぞれの縁部条片細断機（３、３′）、並びにそれぞれの駆動機構ローラ対（４、４′；５、５′）が、少なくとも１つの基礎台座（１１、１１′）に、統合されており、且つ、
   第１の基礎台座（１１、１１′）が固定式に、並びに第２の基礎台座（１１、１１′）が、圧延ストリップ及び／または薄板の異なるトリミング幅に対する調節のために、移動可能、および固定可能に配設されていることを特徴とする装置。
2. サイドトリマー(２、２′)は、ロータリーせん断機（２ａ、２ａ′）として形成されていることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 基礎台座(１１、１１′)は、開いているフレーム（１１ａ、１１ａ′）として形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の装置。
4. サイドトリマー（２、２′）、および駆動機構ローラ対（４、４′；５、５′）は、旋回点（９、９′）において運動可能に、フレーム（１１ａ、１１ａ′）に取付けられていることを特徴とする請求項１から３のいずれか一つに記載の装置。
5. フレーム（１１ａ、１１ａ′）に運動可能に取付けられた、駆動機構ローラ対（４、４′；５、５′）およびロータリーせん断機（２ａ、２ａ′）は、液圧シリンダー（１０、１０′；１２、１２′；１３、１３′）を介して、トリミングされるべき材料の厚さに、無段階に適合可能であるように構成されていることを特徴とする請求項１から４のいずれか一つに記載の装置。
6. ロータリーせん断機(２ａ、２ａ′)、駆動機構ローラ対（４、４′；５、５′）、並びに縁部条片細断機(３、３′)は、駆動可能であり、この駆動が、互いに同期可能であるように構成されていることを特徴とする請求項１から５のいずれか一つに記載の装置。
7. ロータリーせん断機(２ａ、２ａ′)は、駆動可能であり、且つ、駆動機構ローラ対（４、４′；５、５′）、並びに縁部条片細断機(３、３′)が、機械的な変速伝導装置によって、このロータリーせん断機(２ａ、２ａ′)の駆動装置に連結可能であるように構成されていることを特徴とする請求項１から５のいずれか一つに記載の装置。

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