JP4081204B2 - ユニット建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部を界壁で区切って複数戸に分割したり、防火用の界壁で区切って防火性能をよくしたユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユニット建物は、運搬可能な一定の大きさの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物ユニットを、予め、工場で製造し、この建物ユニットの複数個を施工現場に運搬し、施工現場で組み立てて建物となすもので、現場施工期間が短く、且つ、寸法精度の良い標準化された建物となる特徴があることから広く採用されている。
【0003】
このユニット建物に使用する建物ユニットとしては、特公昭62−62224号公報に記載あるように、方形の四隅に配置された4本の鋼製の柱と、4本の柱の下端部を辺に沿って連結する4本の鋼製の床梁と、4本の柱の上端部を辺に沿って連結する4本の鋼製の天井梁とからなる骨格を有し、この骨格の相対する床梁に複数本の鋼製の床小梁を差し渡し、この床小梁の上に複数本の木製の床根太を架け渡して取り付け、この床根太の上に床材を取り付けて床を形成し、相対する天井梁に木製の天井野縁を差し渡し、この天井野縁の下面に天井材を取り付けて天井を形成し、壁を設ける場所には、天井梁と床梁との間に間柱を取り付け、この間柱の屋外側に外壁を、又、屋内側に内壁を取り付け、この内壁と外壁との間に断熱材を取り付けて壁を形成したものが多く使用されている。
そして、ユニット建物は、この建物ユニットを水平方向に隣接させて据え付け、この上に建物ユニットを据え付けるというように、水平方向と垂直方向に組み立てたものである。
【0004】
このユニット建物等の建物では、下階の床から上階を経て小屋裏まで貫通した界壁を設けて複数戸に分割したり、防火性能の優れた界壁を設けて防火性能を向上させることが多い。
特に複数戸に分割したマンション等では、住戸と住戸との間に下階の床から上階を経て小屋裏まで貫通した防火性能のよい界壁を設けることが必要である。
しかし、上記建物ユニットでは、床材や天井梁を取り付け易いように、木製の床根太や天井野縁を使用しているので、この木製の床根太や木製の天井野縁を通って界壁の反対側に燃え拡がり防火性能が低下するという問題がある。
かかる問題を解決する手段としては、特許第2607714号に記載されているように、この床根太や天井野縁の界壁と交差する部分に界壁金具を取り付けたり、交差する位置の床根太に金属隔壁を設けることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにして界壁金具や金属隔壁を設けていると天井梁部分では問題がないが、床部分では次に示す問題が発生する。
即ち、界壁と交差する床根太に金属隔壁を設けると、床根太がこの金属隔壁によって分割されるために、この連結部分の機械的強度が弱くなり、床の上に重い物を載せたり、重い物を落下させたりして力が加わると、この連結部分で床根太が折れ易いという問題がある。
【0006】
かかることを防止するために、従来では、この連結部の両側に分割された床根太の端部を支持する補強床小梁を取り付けていたが、コストが増加するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、補強床小梁を取り付けなくとも界壁と交差する部分の床根太の機械的強度が低下しない安価なユニット建物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになしたものであって、請求項1記載の発明は、複数本の金属製の床小梁の上に複数本の木製の床根太が架け渡されて取り付けられた床構造を備えた建物ユニットが水平方向、垂直方向に組み立てられ、下階の建物ユニットの床から上階の建物ユニットを経て小屋裏まで貫通した界壁によって内部が区切られたユニット建物であって、前記界壁は上階の建物ユニットの床小梁位置で床と交差し、この界壁と交差する部分の床根太が切り取られ、この床根太の切り取られた端部が床小梁の上に設けられた金属板の上に載せられ、界壁は床と交差する位置で、床上界壁と床下界壁とに分割され、床上界壁は前記金属板の上面に立設され、床下界壁はこの金属板の下面に、床小梁を内部に挿入した状態にして、取り付けられているものである。
【0008】
請求項2記載の発明は、複数本の金属製の床小梁の上に複数本の木製の床根太が架け渡されて取り付けられた床構造を備えた建物ユニットが水平方向、垂直方向に組み立てられ、下階の建物ユニットの床から上階の建物ユニットを経て小屋裏まで貫通した界壁によって内部が区切られたユニット建物であって、前記界壁は上階の建物ユニットの床小梁位置で床と交差し、この界壁と交差する部分の床根太が切り取られ、この床根太の切り取られた端部が床小梁の上に設けられた金属板の上に載せられ、界壁は床と交差する位置で床上界壁と床下界壁とに分割され、床上界壁は切り取られた両側の床根太の端部上面に架け渡された上側金属板の上面に立設され、床下界壁は前記金属板の下面に、床小梁を内部に挿入した状態にして、取り付けられているものである。
【0009】
(作用)
請求項1記載の発明では、界壁は上階の建物ユニットの床小梁位置で床と交差し、この界壁と交差する部分の床根太が切り取られ、界壁は床と交差する位置で、床上界壁と床下界壁とに分割され、この床上界壁は金属板の上面に立設され、床下界壁はこの金属板の下面に、床小梁を内部に挿入した状態にして、取り付けられているから、界壁と床と交差する部分では、床上界壁と床下界壁との間に金属板と金属製の床小梁があるだけで木製の床根太は切り取られてない。即ち、界壁の一方から他方に貫通した燃え易い床根太等の木製品がなく、この請求項1記載の建物ユニットは防火性能のよい界壁で区切られている。
【0010】
また、この床根太の切り取られた端部は床小梁の上に設けられた金属板の上に載せられているから、この床根太の切り取られた端部は床小梁の上に設けられた金属板に支持され床根太の機械的強度は低下しない。
【0011】
請求項2記載の発明では、界壁は上階の建物ユニットの床小梁位置で床と交差し、この界壁と交差する部分の床根太が切り取られ、この界壁は床と交差する位置で床上界壁と床下界壁とに分割され、床上界壁は切り取られた両側の床根太の端部上面に架け渡された上側金属板の上面に立設され、床下界壁は床小梁の上に設けられた金属板の下面に、床小梁を内部に挿入した状態にして、取り付けられているから、界壁と床と交差する部分では、金属板、上側金属板および金属製の床小梁があるだけで木製の床根太は切り取られてない。即ち、界壁の一方から他方に貫通した燃え易い床根太等の木製品がなく、この請求項2記載のユニット建物は防火性能のよい界壁で区切られている。
【0012】
また、この床根太の切り取られた端部は床小梁の上に設けられた金属板の上に載せられているから、この床根太の切り取られた端部は床小梁の上に設けられた金属板に支持され床根太の機械的強度は低下しない。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例で示す。
(実施例1)
図1〜図8は本発明のユニット建物の一実施例を示すもので、図1はユニット建物を示す斜視説明図、図2は図1のA−A線における一部省略の断面図、図3は汎用建物ユニットの構成を示す一部切欠斜視図、図4は1階の界壁付き建物ユニットの構成を示す一部切欠斜視図、図5(イ)は2階の界壁付き建物ユニットの構成を示す一部切欠斜視図、(ロ)は(イ)のB部分の側面図、(ハ)は(イ)の床上界壁パネルを取り除いた状態の平面図、図6は床上界壁パネルの一部切欠斜視図、図7は床下界壁パネルの一部切欠斜視図、図8は天井上界壁パネルの一部切欠切欠図である。
【0014】
図1〜図8において、Uはユニット建物であり、このユニット建物Uは、基礎9の上のほぼ中央に3個の1階の界壁付き建物ユニット2が据え付けられ、この両側に6個の汎用建物ユニット1が据え付けられ、1階の界壁付き建物ユニット2の上に2階の界壁付き建物ユニット3が据え付けられ、1階の汎用建物ユニット1の上に2階の汎用建物ユニット1が据え付けられ、この2階の界壁付き建物ユニットの上と汎用建物ユニット1の上とに折版屋根材4が取り付けられたものである。
【0015】
汎用建物ユニット1は、図3に示すように、方形の四隅に配置された4本の四角筒状の鋼製の柱11と、4本の柱の下端部を辺に沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の床梁12と、4本の柱の上端部を辺に沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の天井梁13とからなる骨格を有し、この骨格の相対する床梁12に複数本の四角筒状の鋼製の床小梁14を差し渡し、この床小梁14の上に複数本の木製の床根太15を架け渡して取り付け、この床根太15の上に床材16を取り付けて床を形成し、相対する天井梁13に木製の天井野縁17を差し渡し、この天井野縁17の下面に天井材18を取り付け、上側に厚み12mmの石膏ボードの耐火板7を取り付けて天井を形成し、壁を設ける場所には、天井梁13と床梁12との間に間柱19を取り付け、この間柱19の屋外側に外壁を、又、屋内側に内壁を取り付け、この内壁と外壁との間に断熱材を取り付けて壁を形成したものである。
【0016】
1階の界壁付き建物ユニット2は、図4に示すように、上記汎用建物ユニット1に1階床上界壁パネル51と1階天井上界壁パネル52からなる1階界壁5が取り付けられたものである。
即ち、1階床上界壁パネル51は、厚みがほぼ148mm、高さがほぼ2397mm(1階の界壁付き建物ユニット2の床から天井までの高さとほぼ等しい長さ)のパネルであり、図2、図6に示すように、枠体511に厚みほぼ12mmの石膏ボード512が取り付けられ、この上に厚みほぼ12mmの石膏ボード514が取り付けられたものが断熱板519を挟んで一体となったものある。
【0017】
又、1階天井上界壁パネル52は、厚みがほぼ148mm、高さがほぼ228mm(天井から天井梁13の上面までの長さとほぼ等しい長さ)のパネルであり、図2、図8に示すように、枠体521に厚みほぼ12mmの石膏ボード522が取り付けられ、この上に厚みほぼ4mmの石綿セメント珪酸カルシウム板523が取り付けられ、更に、その上に厚みほぼ12mmの石膏ボード524が取り付けられたものが断熱板529を挟んで一体にされ、下端面内部に厚みほぼ12mmの合板からなる連結板525が取り付けられたものである。
【0018】
そして、1階界壁付き建物ユニット2は、図4に示すように、方形の四隅に配置された4本の四角筒状の鋼製の柱21と、4本の柱の下端部を辺に沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の床梁22と、4本の柱の上端部を辺に沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の天井梁23とからなる骨格を有し、この骨格の相対する床梁22に複数本の四角筒状の鋼製の床小梁24を差し渡し、この床小梁24の上に複数本の木製の床根太25を架け渡して取り付け、この床根太25の上に床材26を取り付けて床を形成し、相対する天井梁23に木製の天井野縁27を差し渡し、この天井野縁27の下面に天井材28を取り付け、上側に厚み12mmの石膏ボードの耐火板7を取り付けて天井を形成し、壁を設ける場所には、天井梁23と床梁22との間に間柱29を取り付け、この間柱29の屋外側に外壁を、又、屋内側に内壁を取り付け、この内壁と外壁との間に断熱材を取り付けて壁を形成したものであり、ほぼ中央の床小梁24の上方の床材26の上に1階床上界壁パネル51が立設され、この上に天井上界壁パネル52が立設されたものである。
【0019】
従って、図2に示すように、この1階床上界壁パネル51は、ほぼ中央の天井野縁27の間を通過し、この床上界壁パネル51の上に天井上界壁パネル52が連結されて、1階界壁5が形成されていて、この界壁5が通過する場所には天井材28および耐火板7は取り付けられてない。
なお、1階界壁5と天井材28とのコーナー部には回り縁8が取り付けられて、このコーナー部の隙間を覆っている。
【0020】
2階の界壁付き建物ユニット3は、図5(イ)に示すように、上記汎用建物ユニット1に2階床上界壁パネル61、2階天井上界壁パネル62および2階の床下界壁パネル63とからなる2階界壁6が取り付けられたものである。この2階の界壁付き建物ユニット3を1階の界壁付き建物ユニット2と比較すると、図5(ロ)、(ハ)に示すように、床下に床下界壁壁パネル63が床小梁34を中に入れた状態に取り付けられていること、床小梁34の上に鋼板の金属板85が溶接されて取り付けられていること、床上界壁パネル62は床材の上でなく、金属板85の上に立設されている(従って、この床上界壁パネル62は1階の床上界壁パネル61と比較すると高さが床根太と床材の厚みだけ高くなっている)ことが異なる。
【0021】
詳細に説明すると、2階床上界壁パネル61は、厚みがほぼ148mm、高さがほぼ2463mm(2階の界壁付き建物ユニット3の床から天井までの高さとほぼ等しい長さ(ほぼ2397mm)+床材36の厚み(ほぼ15mm)+床根太35の厚み(ほぼ51mm))のパネルであり、枠体611に厚みほぼ12mmの石膏ボード612が取り付けられ、この上に厚みほぼ12mmの石膏ボード614が取り付けられたものが断熱板619を挟んで一体となったものである。
【0022】
又、2階床下界壁パネル63は、厚みがほぼ148mm、高さがほぼ129mm(2階の界壁付き建物ユニット3の床梁32の下面から床根太35の下までの高さとほぼ等しい長さ)のパネルであり、図7に示すように、枠材631の両側に厚みほぼ15mmの合板636が取り付けられ、この合板636の上に厚みほぼ12mmの石膏ボード632が取り付けられ、この上に厚みほぼ4mmの石綿セメント珪酸カルシウム板633が取り付けられ、更に、その上に厚みほぼ12mmの石膏ボード634が取り付けられたものである。そして、上部には床根太35を挿入するだけの空間637が形成されている。
【0023】
又、2階天井上界壁パネル62は、1階天井上界壁パネル52とほぼ同じ構造であるので説明を省略する。
【0024】
そして、2階の界壁付き建物ユニット3は、図5(イ)に示すように、方形の四隅に配置された4本の四角筒状の鋼製の柱31と、4本の柱の下端部を辺に沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の床梁32と、4本の柱の上端部を辺に沿って連結する4本の断面コ字形の鋼製の天井梁33とからなる骨格を有し、この骨格の相対する床梁32に複数本の四角筒状の鋼製の床小梁34を差し渡し、この床小梁34の上に複数本の木製の床根太35を架け渡して取り付け、この床根太35の上に床材36を取り付けて床を形成し、相対する天井梁33に木製の天井野縁37を差し渡し、この天井野縁37の下面に天井材38を取り付け、上面に厚み12mmの石膏ボードの耐火板7を取り付けて天井を形成し、壁を設ける場所には、天井梁33と床梁32との間に間柱39を取り付け、この間柱39の屋外側に外壁を、又、屋内側に内壁を取り付け、この内壁と外壁との間に断熱材を取り付けて壁を形成したものであり、ほぼ中央の床小梁24の下方に2階の床下界壁パネル63が取り付けられ、この床小梁34の上に金属板85が取り付けられ、この金属板85の上に2階床上界壁パネル61が立設され、この上に天井上界壁パネル62が立設されている。
【0025】
従って、図2に示すように、2階床下界壁パネル63は床小梁34を中に挿入した状態に取り付けられ、この上に2階床上界壁パネル61が取り付けられ、この2階床上界壁パネル61は、ほぼ中央の天井野縁37の間を通過し、この床上界壁パネル61の上に天井上界壁パネル62が連結されて、2階界壁6が形成されていて、この界壁6が通過する場所には天井材38および耐火板7は取り付けられてない。
【0026】
なお、1階界壁5と天井材28とのコーナー部には回り縁8が取り付けられて、このコーナー部の隙間を覆っている。
この界壁6の取付構造を更に詳細に説明する。
界壁6は2階の建物ユニット3の床小梁34位置で床と交差している。
そして、図5(ロ)、(ハ)に示すように、この界壁6と交差する部分の床根太35が切り取られ、この床根太35の切り取られた端部351が床小梁34の上に取り付けられた金属板85の上に載せられている。
【0027】
従って、界壁6と床と交差する部分では、床上界壁パネル61と床下界壁パネル63との間に金属板85と金属製の床小梁34があるだけで木製の床根太35は切り取られてない。即ち、一方から他方に貫通した燃え易い床根太35等の木製品がなく、防火性能のよい界壁6となっている。
また、この床根太35の切り取られた端部は床小梁34の上に取り付けられた金属板85の上に載せられているから、この床根太35の切り取られた端部は床小梁34の上に取り付けられた金属板85に支持され床根太35の機械的強度は低下しない。
【0028】
次に、この建物ユニットの仮屋根構造の施工方法および作用について説明する。
工場で、汎用建物ユニット1、1階の界壁付き建物ユニット2、2階の界壁付き建物ユニット3、折版屋根材4等を製造する。
この汎用建物ユニット1、1階の界壁付き建物ユニット2、2階の界壁付き建物ユニット3、折版屋根材4等を施工現場に運搬し、施工現場では、予め設けられている基礎9の上のほぼ中央に3個の1階の界壁付き建物ユニット2を据え付け、この両側に6個の汎用建物ユニット1を据え付けて1階を構成し、この1階の界壁付き建物ユニット2の上に2階の界壁付き建物ユニット3を据え付け、1階の汎用建物ユニット1の上に汎用建物ユニット1を据え付けて2階を構成し、この2階の界壁付き建物ユニット3の上と汎用建物ユニット1の上とに折版屋根材4を取り付け、種々な仕上げを行うとユニット建物Uが完成する。
【0029】
この1階の界壁付き建物ユニット2の上に2階の界壁付き建物ユニット3を据え付ける際には、図2に示すように、1階の天井上界壁パネル52の上端面に石綿保温板94の両側に亜鉛鉄板95が取り付けられたユニット間スペーサー93を挟んで据え付けて両者を連結する。又、2階の界壁付き建物ユニット3の上に折版屋根材4を取り付けるときには、2階の天井上界壁パネル62の上端面にコ字形に成形された石綿保温板97の両側に亜鉛鉄板98が取り付けられた小屋裏スペーサースペーサー96を挟んで取り付ける。
【0030】
このようにすると、1階の床材26から小屋裏まで貫通した界壁5、6が形成され、この界壁5、6の中には床根太35等の木製品がなく、従って、このユニット建物Uは一方から他方に燃え拡がることがない防火性能のよい建物である。
【0031】
(実施例2)
図9および図10は本発明の他の実施例を示すもので、(イ)は2階の界壁付き建物ユニットの床と界壁とが交差している場所の側面図、(ロ)は(イ)の床上界壁パネルを取り除いた状態の平面図、図10は界壁金具を示す斜視図である。
【0032】
この図9および図10に示す実施例2を図1〜図8に示す実施例1と比較すると、2階の界壁付き建物ユニット3aの床上界壁パネル61aと床下界壁パネル63aとの連結構造が異なる。
従って、この連結構造について説明する。
【0033】
界壁6aは2階の建物ユニット3aの床小梁34a位置で床と交差し、この界壁6aと交差する部分の床根太35aが切り取られていること、界壁6aは床と交差する位置で床上界壁パネル61aと床下界壁パネル63aとに分割されていることは実施例1とほぼ同じであるが、この切り取られた部分に界壁金具83aが取り付けられていることが異なる。
この界壁金具83aは、図10に示すように、床根太35aの切断端面とほぼ同じ形状の相対する一対の支持板84a、84aと、この支持板84aの下端に取付けられた金属板85aと上側金属板86aとからなる。
【0034】
この界壁金具83aを、上側金属板86aと金属板85aとの間に切断された床根太35aの端部を入れて、床根太35aに取り付けると、床根太85aの下面に金属板85aが差し渡され、上側金属板86aが床根太35aの上面に架け渡され状態に取り付けられる。そして、この界壁金具83aが、図9に示すように、床小梁34aの上に取り付けられている。このような構造になっているので、床小梁34aの上に金属板85aが設けられ、この金属板85aの上に切り取られた床根太35aの端部が載り、この床根太35aの上面に上側金属板86aが架け渡された構造となっている。
【0035】
そして、図9に示すように、床上界壁パネル61aは切り取られた両側の床根太35aの端部上面に架け渡された上側金属板86aの上面に立設され、床下界壁パネル63aは金属板85aの下面に、床小梁34aを内部に挿入した状態にして、取り付けられている。
従って、この床上界壁パネル62aを実施例1の床上界壁パネルと比較すると床上界壁パネル62aの高さが床根太35aと床材36aの厚みだけ低くなっている。
その他の構造は実施例1とほぼ同じであるので、説明を省略する。
【0036】
このような構造になっているので、界壁6aと床と交差する部分では、金属板85a、上側金属板86aおよび金属製の床小梁34aがあるだけで、木製の床根太35aは切り取られている。即ち、界壁6aの一方から他方に貫通した燃え易い床根太35a等の木製品がなく、実施例2のユニット建物は防火性能のよい界壁6aで区切られている。
また、この床根太35aの切り取られた端部は床小梁34aの上に取り付けられた金属板75aの上に載せられているから、この床根太35aの切り取られた端部は床小梁34aの上に取り付けられた金属板75aに支持され床根太35aの機械的強度は低下しない。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明で判るように、請求項1記載の発明は、界壁が上階の建物ユニットの床小梁に沿った位置で床と交差し、この界壁と交差する部分の床根太が切り取られ、界壁は床と交差する位置で、床上界壁と床下界壁とに分割され、この床上界壁は金属板の上面に立設され、床下界壁はこの金属板の下面に、床小梁を内部に挿入した状態にして、取り付けられているから、界壁の一方から他方に貫通した燃え易い床根太等の木製品がなく、請求項1記載のユニット建物は防火性能のよい界壁で区切られている。
また、この床根太の切り取られた端部は床小梁の上に設けられた金属板の上に載せられているから、床根太の機械的強度は低下しない。
【0038】
請求項2記載の発明は、界壁が上階の建物ユニットの床小梁に沿った位置で床と交差し、この界壁と交差する部分の床根太が切り取られ、この界壁は床と交差する位置で床上界壁と床下界壁とに分割され、床上界壁は切り取られた両側の床根太の端部上面に架け渡された上側金属板の上面に立設され、床下界壁は床小梁の上に設けられた金属板の下面に、床小梁を内部に挿入した状態にして、取り付けられているから、界壁の一方から他方に貫通した燃え易い床根太等の木製品がなく、請求項2記載のユニット建物は防火性能のよい界壁で区切られている。
また、この床根太の切り取られた端部は床小梁の上に設けられた金属板の上に載せられているから、床根太の機械的強度は低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のユニット建物の一実施例を示すもので、ユニット建物を示す斜視説明図である。
【図2】図1のA−A線における一部省略の断面図である。
【図3】汎用建物ユニットの構造を示す一部切欠斜視図である。
【図4】1階の界壁付き建物ユニットの構造を示す一部切欠斜視図である。
【図5】(イ)は2階の界壁付き建物ユニットの構造を示す一部切欠斜視図、(ロ)は(イ)のB部分の側面図、(ハ)は(イ)の床上界壁パネルを取り除いた状態の平面図である。
【図6】床上界壁パネルの一部切欠斜視図である。
【図7】床下界壁パネルの一部切欠斜視図である。
【図8】天井上界壁パネルの一部切欠切欠図である。
【図9】本発明の他の実施例を示すもので、(イ)は2階の界壁付き建物ユニットの床と界壁とが交差している場所の側面図、(ロ)は(イ)の床上界壁パネルを取り除いた状態の平面図である。
【図10】界壁金具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 汎用建物ユニット
2 1階の界壁付き建物ユニット
3、3a 2階の界壁付き建物ユニット
34、34a 床小梁
35、35a 床根太
5 1階の界壁
51 床上界壁(床上界壁パネル)
52 天井上界壁(天井上界壁パネル)
6、6a 2階の界壁
61、61a 床上界壁(床上界壁パネル)
62 天井上界壁パネル
63、63a 床下界壁(床下界壁パネル)
85、85a 金属板
86a 下側金属板

Claims (2)

  1. 複数本の金属製の床小梁の上に複数本の木製の床根太が架け渡されて取り付けられた床構造を備えた建物ユニットが水平方向、垂直方向に組み立てられ、下階の建物ユニットの床から上階の建物ユニットを経て小屋裏まで貫通した界壁によって内部が区切られたユニット建物であって、前記界壁は上階の建物ユニットの床小梁位置で床と交差し、この界壁と交差する部分の床根太が切り取られ、この床根太の切り取られた端部が床小梁の上に設けられた金属板の上に載せられ、界壁は床と交差する位置で、床上界壁と床下界壁とに分割され、床上界壁は前記金属板の上面に立設され、床下界壁はこの金属板の下面に、床小梁を内部に挿入した状態にして、取り付けられていることを特徴とするユニット建物。
  2. 複数本の金属製の床小梁の上に複数本の木製の床根太が架け渡されて取り付けられた床構造を備えた建物ユニットが水平方向、垂直方向に組み立てられ、下階の建物ユニットの床から上階の建物ユニットを経て小屋裏まで貫通した界壁によって内部が区切られたユニット建物であって、前記界壁は上階の建物ユニットの床小梁位置で床と交差し、この界壁と交差する部分の床根太が切り取られ、この床根太の切り取られた端部が床小梁の上に設けられた金属板の上に載せられ、界壁は床と交差する位置で床上界壁と床下界壁とに分割され、床上界壁は切り取られた両側の床根太の端部上面に架け渡された上側金属板の上面に立設され、床下界壁は前記金属板の下面に、床小梁を内部に挿入した状態にして、取り付けられていることを特徴とするユニット建物。
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