JP4080467B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、とりわけ2層構造のサイドウォールを有する空気入りタイヤに関する。
近年、地球環境の保護のため、資源の省エネルギー化(自動車の場合、低燃費化)が要求されている。このため、自動車用タイヤについても転がり抵抗の低減が要求されており、特に排気量の大きく燃料消費の激しいトラック、バス等の重車両に用いられる重荷重用タイヤについて転がり抵抗の大幅な低減が望まれている。
タイヤの転がり抵抗は、走行時の繰り返し変形に伴うエネルギー損失に大きく起因している。したがって、転がり抵抗を軽減するには、たとえば、その寄与率(およそ34%)の最も高いトレッド部のゴムを2層とし、内側にエネルギー損失の小さい配合ゴムを、また外側にはグリップ性能に優れる配合ゴムをそれぞれ配した構造などが提案されている。
しかし、トレッド部は、転がり抵抗の低減に対する寄与率が大きい反面、耐摩耗性能、氷雪上性能、ウェットグリップ性能などへの寄与率も大きく、特に、転がり抵抗の低減とこれらの走行諸性能とは、一般に二律背反事項の関係にあることが多い。したがって、転がり抵抗を低減することによって、上述の走行性能を損ねやすいという問題がある。
一方で、特許文献1には、2層構造としたサイドウォールを有する空気入りタイヤが開示されているが、転がり抵抗が充分に低減されたものではなかった。
特開平4−362405号公報
本発明は、耐摩耗性、氷雪上性能、ウェットグリップ性能といった走行性能、さらにはサイドウォール部の耐久性を損ねることなく、転がり抵抗を低減し、さらにコストを削減した重荷重用タイヤを提供することを目的としている。
本発明は、サイドウォールが内層と外層の2層からなる空気入りタイヤであって、サイドウォール全体の厚さに対するサイドウォール内層の厚さの比が0.2〜0.8であり、さらにサイドウォール内層および外層における老化防止剤の含有量が同量である空気入りタイヤに関する。
前記サイドウォール内層が、ゴム成分100重量部に対して炭酸カルシウムを5〜50重量部含有することが好ましい。
前記サイドウォール内層が、ゴム成分100重量部に対してクラフト紙の粉砕粉を1〜20重量部含有することが好ましい。
温度70℃、周波数10Hzおよび動歪±2%の条件における、前記サイドウォール内層の複素弾性率が3〜25MPaであることが好ましい。
温度70℃、周波数10Hzおよび動歪±2%の条件における、前記サイドウォール内層の損失正接が0.03〜0.07であることが好ましい。
前記サイドウォール外層が、炭酸カルシウムを含有しないことが好ましい。
本発明によれば、サイドウォールを内層と外層の2層構造とし、サイドウォール全体の厚さに対するサイドウォール内層の厚さの比を規定し、さらにサイドウォール内層とサイドウォール外層との老化防止剤の含有量を同量とすることで、サイドウォールの耐久性を損ねることなく、転がり抵抗を低減し、コストを削減した空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の空気入りタイヤは、図1(a)に示すように、タイヤ軸方向内側に位置するサイドウォール内層と、外側に位置するサイドウォール外層との2層からなるサイドウォールを有する。
サイドウォール内層の厚さは、0.4mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることがより好ましい。サイドウォール内層の厚さが0.4mm未満では、内層を設けることにより得られる効果が小さくなる傾向がある。
サイドウォール外層の厚さは、1.0mm以上であることが好ましく、1.2mm以上であることがより好ましい。サイドウォール内層の厚さが1.0mm未満では、耐屈曲亀裂性能が低下し、外層からのクラックが成長する傾向がある。
サイドウォール全体の厚さに対するサイドウォール内層の厚さの比は0.2以上、好ましくは0.25以上、より好ましくは0.3以上である。サイドウォール内層の厚さの比が0.2よりも小さいと、転がり抵抗が充分に低減されず、コストも低減されない。また、サイドウォール全体の厚さに対するサイドウォール内層の厚さの比が0.8以下、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.65以下、さらに好ましくは0.6以下である。サイドウォール全体の厚さに対するサイドウォール内層の厚さの比が0.8よりも大きいと、耐屈曲亀裂性能が低下する。ここで、厚さの比は、図1(b)におけるT1とT2の合計に対するT1の比を表す。
サイドウォール内層および外層は、ゴム成分および老化防止剤を含有するゴム組成物からなる。
サイドウォール内層および外層において用いられるゴム成分としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−イソプレンゴム、ブタジエン−イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン−イソプレンゴムなどのジエン系ゴムがあげられる。なかでも、屈曲亀裂成長を抑制する点で、NR、BRが好ましい。
老化防止剤としては、老化防止剤6Cなどがあげられるが、とくに、サイドウォール表面に移行し、ゴム表面をオゾンから守るはたらきを有していることから、老化防止剤6Cを用いることが好ましい。
サイドウォール内層における老化防止剤の含有量は、サイドウォール内層中のゴム成分100重量部に対して1.5重量部以上であることが好ましく、2重量部以上であることがより好ましい。含有量が1.5重量部未満では、サイドウォール表面に充分な老化防止剤がサイドウォール内層にいきわたらず、逆にサイドウォール外層から老化防止剤を吸収してしまう。また、含有量は10重量部以下であることが好ましく、8重量部以下であることがより好ましい。含有量が10重量部をこえると、コストが高くなる。
サイドウォール外層における老化防止剤の含有量は、サイドウォール外層中のゴム成分100重量部に対して1.5重量部以上であることが好ましく、2重量部以上であることがより好ましい。含有量が1.5重量部未満では、サイドウォール表面からオゾンクラックが発生しやすくなる。また、含有量は10重量部以下であることが好ましく、8重量部以下であることがより好ましい。含有量が10重量部をこえると、コストが高くなり、また、表面が著しく茶色く変化してしまう。
サイドウォール内層における老化防止剤の含有量、およびサイドウォール外層における老化防止剤の含有量は、同量である。ここで同量であるとは、前記サイドウォール外層における老化防止剤の含有量をA、およびサイドウォール内層における老化防止剤の含有量をBとして、以下の式で表した場合、αの下限値が0.95、好ましくは0.98であることを示し、αの上限値が1.05、好ましくは1.03であることを示す。
A=αB
αが1.05より大きい、つまりサイドウォール外層における老化防止剤の含有量がサイドウォール内層における老化防止剤の含有量より多い場合、サイドウォール円層への老化防止剤の移行が大きくなり、サイドウォール表面からオゾンクラフトが発生しやすくなる。
サイドウォール内層は、炭酸カルシウムを含有することが好ましく、該炭酸カルシウムの平均粒子径は0.5〜10μmであることが好ましい。平均粒子径が0.5μm未満では、コストが高くなり、充填するメリットが少なくなる傾向があり、平均粒子径が10μmをこえると、粒子を起点としてクラックが発生しやすくなる傾向がある。
サイドウォール内層における炭酸カルシウムの含有量は、サイドウォール内層中のゴム成分100重量部に対して5重量部以上であることが好ましく、10重量部以上であることがさらに好ましい。含有量が5重量部未満では、コストが充分に削減されない傾向がある。また、炭酸カルシウムの含有量は50重量部以下であることが好ましく、45重量部以下であることがさらに好ましい。含有量が50重量部をこえると、耐屈曲亀裂性能に劣る傾向がある。
サイドウォール内層は、クラフト紙の粉砕粉を配合することが好ましい。ここでクラフト紙の粉砕粉とは、クラフト紙をシュレッダーで粉砕し、石臼型のミルでさらに細かく粉砕したものである。サイドウォール内層がクラフト紙の粉砕粉を含有することで、損失正接(tanδ)の増大を抑えながら、弾性率(E*)を大きく向上させることができる。クラフト紙を含有したサイドウォール内層をサイドウォールに配置することで、車の燃費を低減しながら、操縦安定性能を向上させることができる。
クラフト紙の粉砕粉の含有量は、サイドウォール内層中のゴム成分100重量部に対して1重量部以上であることが好ましく、5重量部以上であることがさらに好ましい。含有量が1重量部未満では、操縦安定性能に劣る、あるいはクラフト紙の添加効果が小さい傾向がある。また、クラフト紙の粉砕粉の含有量は20重量部以下であることが好ましく、15重量部以下であることがさらに好ましい。含有量が20重量部をこえると、耐屈曲亀裂性能に劣る、あるいは加工性が悪化する傾向がある。
温度70℃、周波数10Hzおよび動歪±2%の条件において、サイドウォール内層の複素弾性率は3MPa以上であることが好ましく、6MPa以上であることがより好ましい。複素弾性率が3MPa未満では、操縦安定性能が悪化する傾向がある。また、複素弾性率は25MPa以下であることが好ましく、20MPa以下であることがより好ましい。複素弾性率が25MPaをこえると、耐屈曲亀裂性能に劣る傾向がある。
温度70℃、周波数10Hzおよび動歪±2%の条件において、損失正接は0.03以上であることが好ましい。また、該損失正接は0.07以下であることが好ましく、0.06以下であることがより好ましい。損失正接が0.07をこえると、転がり抵抗の低減効果が小さくなる傾向がある。
サイドウォール内層は、さらにカーボンブラックを含有することができる。
サイドウォール内層において用いられるカーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2SA)は20〜300m2/gであることが好ましい。N2SAが20m2/g未満では、充分な補強性が得られにくい傾向があり、300m2/gをこえると、分散性が悪化し、発熱が増大する傾向がある。前記N2SAを満たすカーボンブラックとしては、FEF(N550)、GPF(N660)、SAF(N110)、ISAF(N220)、HAF(N330)などが挙げられる。
サイドウォール内層におけるカーボンブラックの含有量は、サイドウォール内層中のゴム成分100重量部に対して30重量部以上であることが好ましく、35重量部以上であることが好ましい。カーボンブラックの含有量が30重量部未満では、硬度が低くなり、操縦安定性能が悪化する傾向がある。また、カーボンブラックの含有量は80重量部以下であることが好ましく、70重量部以下であることがより好ましい。カーボンブラックの含有量が80重量部をこえると、発熱が増大する傾向がある。
さらに、サイドウォール内層は、前記ゴム成分、老化防止剤、炭酸カルシウム、クラフト紙の粉砕粉およびカーボンブラックのほかにも、加硫剤、加硫促進剤、酸化亜鉛、軟化剤、ワックスなど通常タイヤ用ゴム組成物に使用される充填剤を配合することができる。
本発明におけるサイドウォール外層は、前述したゴム成分、老化防止剤のほかに、サイドウォール内層において用いられるものと同様の加硫剤、加硫促進剤、軟化剤、酸化亜鉛、軟化剤、ワックスなどの充填剤を用いることができる。
前記サイドウォール外層は、炭酸カルシウムを含有しないことが好ましい。サイドウォール外層に炭酸カルシウムを含有することで、大きい粒子を起点としてクラックが成長するという欠点が生じる。
サイドウォール外層は、カーボンブラックを含有することができる。
サイドウォール外層において用いられるカーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2SA)は20〜300m2/gであることが好ましい。N2SAが20m2/g未満では、充分な補強性が得られにくい傾向があり、300m2/gをこえると、分散性が悪化し、発熱が増大する傾向がある。前記N2SAを満たすカーボンブラックとしては、ISAF(N220)、GPF(N660)、SAF(N110)、ISAF(N220)、HAF(N330)などが挙げられる。
サイドウォール外層におけるカーボンブラックの含有量は、サイドウォール外層中のゴム成分100重量部に対して30重量部以上であることが好ましく、35重量部以上であることが好ましい。カーボンブラックの含有量が30重量部未満では、硬度が低くなり、操縦安定性能が悪化する傾向がある。また、カーボンブラックの含有量は80重量部以下であることが好ましく、70重量部以下であることがより好ましい。カーボンブラックの含有量が80重量部をこえると、発熱が増大する傾向がある。
サイドウォール外層は、シリカを含有することができる。シリカとしては特に制限はなく、湿式法または乾式法により製造されるものを用いることができる。
サイドウォール外層におけるシリカの含有量は、サイドウォール外層中のゴム成分100重量部に対して20重量部以上であることが好ましく、25重量部以上であることがより好ましい。シリカの含有量が20重量部未満では、分散性が悪化する傾向がある。また、シリカの含有量は60重量部以下であることが好ましく、55重量部以下であることがより好ましい。シリカの含有量が60重量部をこえると、発熱が増大する傾向がある。
本発明の空気入りタイヤは、公知の方法で製造することができる。たとえば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、サイドウォール内層用およびサイドウォール外層用の未加硫ゴム組成物を得る。得られた未加硫ゴム組成物を、それぞれシート状に形成し、所定の形状に貼り合わせるか、または、2本の押出し機に装入して押出し機のヘッド出口で2層に形成して、2層構造のサイドウォールを得る。これを、タイヤ成型機上にて、他のタイヤ部材と積層し、通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することにより空気入りタイヤを製造する。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに制限されるものではない。
実施例において用いた各種薬品について以下に説明する。
NR:RSS♯3
BR:宇部興産(株)製のBR150B
カーボンブラック1:三菱化学(株)製のISAF N220(N2SA:114m2/g)
カーボンブラック2:三菱化学(株)製のFEF N550(N2SA:41m2/g)
シリカ:デグッサ社製のシリカ
炭酸カルシウム:白石工業(株)製の白艶華CC(平均粒子径:1μm)
老化防止剤:住友化学工業(株)製の6C
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
アロマオイル:出光興産(株)製のダイアナプロセス AH−24
ステアリン酸:日本油脂(株)製の桐
酸化亜鉛:東邦亜鉛(株)製の銀嶺R
硫黄:軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤CZ:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ
また、実施例において使用したクラフト紙の粉砕品は、クラフト紙をシュレッダーにより粉砕し、さらに石臼型ミルで粉砕することにより得られた。
実施例1〜9および比較例1〜11
<未加硫ゴム組成物の製造方法>
表1、2および3に示す配合内容にしたがって、硫黄および加硫促進剤以外の各種薬品をバンバリーミキサーを用いて150℃で5分間混練した。つぎに、硫黄および加硫促進剤を加えて、オープンロールを用いて、80℃で5分間混練することにより、サイドウォール外層用ゴム「A−1」〜「A−3」およびサイドウォール内層用ゴム「B−1」〜「B−13」を得た。
Figure 0004080467
Figure 0004080467
Figure 0004080467
<タイヤの製造方法>
前記製造方法で得られたサイドウォール外層用ゴム「A−1」〜「A−3」およびサイドウォール内層用ゴム「B−1」〜「B−13」をそれぞれ表4〜6に示す組み合わせにより、2種類のゴムを積層させ、押出すことによりサイドウォール内層とサイドウォール外層の2層からなるサイドウォールを成形した。得られたサイドウォールと他のタイヤ部材を貼り合わせて加硫することにより、重荷重用ラジアルタイヤを試作し、以下の測定において使用した。
(ゴム硬度)
JIS K6253に準じ、JIS−A硬度計を用いて、25℃における前記ラジアルタイヤのサイドウォール内層から切り出したサンプルのゴム硬度を測定した。
(損失正接(tanδ)および複素弾性率(E*))
4mm幅×30mm長さ×1.5mm厚さの短冊状試料を作製して、(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用い、温度70℃、周波数10Hz、動歪±2%の条件で測定した。
(転がり抵抗)
転がり抵抗試験機を用い、各タイヤを正規リム(22.5×8.25の15°深底リム)に装着し、内圧700kPa、時速80km/h、荷重24.52kNで転がり抵抗を測定し、比較例1および9のタイヤを100としたときの指数で表示した。数値が小さいほど転がり抵抗が小さく良好である。
(耐屈曲亀裂性能)
JISK6260による屈曲亀裂試験に準じ、デマッチャ屈曲亀裂試験機を用いて耐屈曲亀裂成長性をテストした。なお、テストは、タイヤからサンプルを切り出し、規定のクラックを与え、このクラックが1mm成長するのに要する屈曲回数を測定し、比較例1、6および9を100として、それぞれ指数で表した。数値が大きいほど、耐屈曲亀裂性能に優れていることを示す。
(操縦安定性能)
前記供試タイヤを2−D−4の10トン定積載のテスト車両の前輪に装着してハンドル応答性、剛性感等に関する特性をドライバーの官能評価により、比較例1および9を6とする10点法で評価した。数値が大きいほど、操縦安定性能に優れていることを示す。
(コスト)
各材料単価に、充填されている重量をかけ、トータル重量で割って算出した。
測定結果を表4、5および6に示す。
Figure 0004080467
Figure 0004080467
Figure 0004080467
(a)は本発明における空気入りタイヤのサイドウォールの断面図であり、(b)は領域Xを拡大した図である。
符号の説明
1 サイドウォール外層
2 サイドウォール内層
3 カーカス
1 サイドウォール内層の厚さ
2 サイドウォール外層の厚さ

Claims (5)

  1. サイドウォールが内層と外層の2層からなる空気入りタイヤであって、
    サイドウォール全体の厚さに対するサイドウォール内層の厚さの比が0.2〜0.8であり、さらにサイドウォール内層および外層における老化防止剤の含有量が同量であり、サイドウォール内層が、ゴム成分100重量部に対してクラフト紙の粉砕粉を1〜20重量部含有するゴム組成物からなる空気入りタイヤ。
  2. サイドウォール内層が、ゴム成分100重量部に対して炭酸カルシウムを5〜50重量部含有するゴム組成物からなる請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 温度70℃、周波数10Hzおよび動歪±2%の条件における、サイドウォール内層の複素弾性率が3〜25MPaである請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
  4. 温度70℃、周波数10Hzおよび動歪±2%の条件における、サイドウォール内層の損失正接が0.03〜0.07である請求項1、2または3記載の空気入りタイヤ。
  5. サイドウォール外層が、炭酸カルシウムを含有しない請求項1、2、3または4記載の空気入りタイヤ。
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