JP4075756B2 - 自動伴奏装置および自動伴奏方法を実現するためのプログラム - Google Patents

自動伴奏装置および自動伴奏方法を実現するためのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、伴奏パターンデータに含まれる複数の音符情報のそれぞれを順次読み出し、該読み出した各音符情報の音高を、入力された演奏情報および検出されたコード情報に基づいて変更し、該音高の変更された音符情報に基づいて自動伴奏を行う自動伴奏装置および自動伴奏方法を実現するためのプログラムに関する。
伴奏パターンデータに含まれる複数の音符情報のそれぞれを順次読み出し、該読み出した各音符情報の音高を、入力された演奏情報および検出されたコード情報に基づいて変更し、該音高の変更された音符情報に基づいて自動伴奏を行う自動伴奏装置は、従来から知られている。
このような自動伴奏装置として、手鍵盤および足鍵盤の押鍵状態に基づいてコード種類(メジャ、マイナ等)を検出し、該検出したコード種類に対応するベース・コードパターンに従って演奏を行う際に、手鍵盤の押鍵状態に基づいて検出した根音の音名と、足鍵盤で押された鍵に対応する音名とが一致しているかどうかを判定し、一致していると判定されたときには、検出されたコード種類に対応するベースパターンおよび検出された根音に基づいてベース音を発生し、一致していないと判定されたときには、足鍵盤で押された鍵に対応するベース音を発生するようにしたものがある(たとえば、特許文献1参照)。
特許第2125813号
しかし、上記従来の自動伴奏装置では、足鍵盤で押された鍵の音名と検出された根音の音名とが異なっている場合には、足鍵盤で押された鍵に対応するベース音が発生するものの、足鍵盤で押された鍵の音名と検出された根音の音名とが同じ場合、特に、足鍵盤で押された鍵に対応する音が検出された根音とオクターブ違いである場合には、足鍵盤の押鍵状態は、発生されるベース音に何の影響も与えないことから、演奏者の意図、すなわち、足鍵盤の押鍵状態を、発生されるベース音に影響させたいという意図とは異なったベース音が発生することになる。
また、一般に、演奏入力を判定するタイミング(時間範囲)、すなわち、上記従来の自動伴奏装置の場合には、手鍵盤および足鍵盤を用いた押鍵を判定するタイミングは、テンポを基準にしているため、演奏入力が有効か無効かを判定するタイミングは、自動伴奏時に設定されるテンポに応じて変動することになる。つまり、遅いテンポが設定されたときには、速いテンポが設定されたときより、演奏入力が有効であると判定される時間は長いため、演奏者が、予定よりもかなり早いタイミングで、間違った演奏入力をした場合でも、その演奏入力は有効と判定され、伴奏パターンデータに対して何らかの影響を与えることになる。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、演奏者の予定通りのタイミングで演奏入力がなされたときに、この演奏入力を伴奏パターンデータに対して演奏者の意図通り反映させることが可能となる自動伴奏装置および自動伴奏方法を実現するためのプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の自動伴奏装置は、複数の音符情報を含む伴奏パターンデータを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された伴奏パターンデータ中の各音符情報を順次読み出す読み出し手段と、演奏情報を入力する入力手段と、コード情報を取得する取得手段と、前記入力手段による演奏情報の入力が、前記読み出し手段によって読み出された音符情報に基づいて発音するタイミングを含む所定の固定時間内になされたか否かを判別する判別手段と、該判別手段によって、当該演奏情報の入力が前記所定の固定時間以内になされたと判別されたときには、前記読み出された音符情報の音高を当該入力された演奏情報に含まれる音高に差し替えることにより、発生させるべき伴奏音の基になる音符情報を生成する一方、当該演奏情報の入力が前記所定の固定時間外になされたと判別されたときには、前記読み出された音符情報の音高を前記取得手段によって取得されたコード情報に基づいて変換することにより、発生させるべき伴奏音の基になる音符情報を生成する生成手段と、該生成手段によって生成された音符情報に基づいて伴奏音を発生させる発生手段とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載のプログラムは、請求項1と同様の技術的思想によって実現できる。
請求項1または2に記載の発明によれば、演奏情報の入力が所定の固定時間以内になされたと判別されたときには、読み出された音符情報の音高を当該入力された演奏情報に含まれる音高に差し替えることにより、発生させるべき伴奏音の基になる音符情報が生成され、該生成された音符情報に基づいて伴奏音が発生される、すなわち、有効な演奏入力があれば、このとき取得されているコード情報に拘わらず、その演奏入力によって指定された音高の伴奏音を発生させるようにしたので、演奏者の意図したタイミングと音高の伴奏音を、伴奏パターンデータに従った伴奏音列の中に混在させることができる。また、有効な演奏入力と判定する条件として、所定の許容量を備えた時間を設定したので、演奏者の演奏入力が容易になる。さらに、この許容量を固定値、すなわち固定時間(絶対時間)としたので、演奏者は、自分でリズムを取りながら演奏入力することができ、仮に遅いテンポが設定されていたときに、予定よりもかなり早めに間違った音高の演奏を入力したとしても、この演奏は伴奏音には反映されず、予定のタイミングで正しい演奏を入力し直すことで、演奏者の意図通りの音高の伴奏音を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る自動伴奏装置の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態の自動伴奏装置は、音高情報を入力するための足鍵盤および手鍵盤を含む演奏操作子1と、各種情報を入力するための複数のスイッチを含む設定操作子2と、演奏操作子1の操作状態を検出する検出回路3と、設定操作子2の操作状態を検出する検出回路4と、装置全体の制御を司るCPU5と、該CPU5が実行する制御プログラムや、各種テーブルデータ等を記憶するROM6と、演奏データ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶するRAM7と、タイマ割込み処理における割込み時間や各種時間を計時するタイマ8と、各種情報等を表示する、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)若しくはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイおよび発光ダイオード(LED)等を備えた表示装置9と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種楽曲データ、各種データ等を記憶する外部記憶装置10と、外部MIDI(Musical Instrument Digital Interface)機器等の外部制御機器100を接続し、この外部制御機器100とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)11と、演奏操作子1から入力された演奏データや予め設定された演奏データ等を楽音信号に変換する音源回路12と、該音源回路12からの楽音信号に各種効果を付与するための効果回路13と、該効果回路13からの楽音信号を音響に変換する、たとえば、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム14とにより構成されている。
上記構成要素3〜13は、バス15を介して相互に接続され、CPU5にはタイマ8が接続され、通信I/F11には外部制御機器100が接続され、音源回路12には効果回路13が接続され、効果回路13にはサウンドシステム14が接続されている。
外部記憶装置10としては、たとえば、フレキシブルディスクドライブ(FDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、CD−ROMドライブおよび光磁気ディスク(MO)ドライブ等を挙げることができる。そして、外部記憶装置10には、前述のように、CPU5が実行する制御プログラムも記憶でき、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合には、この外部記憶装置10に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU5にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
通信I/F11には、図示例では、外部制御機器100が直接接続されているが、これに限られず、たとえばLAN(Local Area Network)やインターネット、電話回線等の通信ネットワークを介して、サーバコンピュータが接続されるようにしてもよい。この場合、外部記憶装置10に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていなければ、通信I/F11は、サーバコンピュータからプログラムやパラメータをダウンロードするために用いられる。クライアントとなるコンピュータ(本実施の形態では、自動伴奏装置)は、通信I/F11および通信ネットワークを介してサーバコンピュータへとプログラムやパラメータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパラメータを、通信ネットワークを介してコンピュータへと配信し、コンピュータが通信I/F11を介して、これらプログラムやパラメータを受信して外部記憶装置10に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
なお、本実施の形態の自動伴奏装置は、上述の構成から分かるように、足鍵盤および手鍵盤を備えた電子鍵盤楽器上に構築されたものであるが、これに限らず、汎用的なパーソナルコンピュータ上に構築してもよい。
以上のように構成された自動伴奏装置が実行する制御処理を、まず図2を参照してその概要を説明し、次に図3および図4を参照して詳細に説明する。
本実施の形態の自動伴奏装置では、伴奏パターンデータの各ノートオンデータに基づいて各伴奏音を発音する時刻(図2では、時刻t3,t7,t10,t13)よりも所定の固定時間(図2では、250ms)の半分(図2では、125ms)だけ早い時刻(図2では、時刻t1,t6,t9,t12)に、該各ノートオンイベントを先読みするとともに、上記所定の固定時間(図2では、時間t1−t4,t6−t8,t9−t11,t12−t14)を計時するタイマをスタートさせる。
そして、上記所定の固定時間内に、前記足鍵盤から演奏入力(図2では、時刻t2およびt10における音高“C1”および“E1”の各演奏入力)があると、その演奏入力によって指定される音高で、伴奏パターンデータ中の対応するノートオンイベントの音高を差し替え、差し替え後のノートオンイベントに基づいて伴奏音を発生させる。具体的には、図2において、時刻t2およびt10でそれぞれ音高“C1”および“E1”の演奏(ノートオンイベント)が入力されると、時刻t2およびt10は、それぞれ時間t1−t4およびt9−t11に含まれるため、伴奏パターンデータの第1および第3拍目のノートオンイベントの各音高“C2”および“C2”が、それぞれ“C1”および“E1”に差し替えられ、この差し替え後の各ノートオンイベントに基づいて、その各発音タイミングである時刻t3およびt10に各伴奏音が発生する。
一方、上記所定の固定時間外に、前記足鍵盤から演奏入力(図2では、時刻t5における音高“C1”の演奏入力)があったとしても、その演奏入力に拘わらず、伴奏パターンデータ中の対応するノートオンイベントに基づいて伴奏音を発生させる。具体的には、図2において、時刻t5で音高“C1”の演奏(ノートオンイベント)が入力されると、時刻t5は、時間t6−t8に含まれないため、伴奏パターンデータの第2拍目のノートオンイベント、すなわち音高“G1”のノートオンイベントに基づいて、その発音タイミングである時刻t7に伴奏音が発生する。また、第4拍目のノートオンイベントに対しては、そもそも足鍵盤から演奏入力がなされないので、そのノートオンイベント、すなわち音高“G1”のノートオンイベントに基づいて、その発音タイミングである時刻t13に伴奏音が発生する。
なお、図2の例では、足鍵盤からの演奏入力が、上記所定の固定時間内であって、伴奏パターンデータ中の対応するノートオンイベントの発音タイミングより後になされた場合が図示されていないが、この場合には、足鍵盤からの演奏入力があるまで、当該ノートオンイベントそのものに基づいて伴奏音を発生させ、足鍵盤から演奏入力があったときに、その演奏入力によって指定される音高で、伴奏パターンデータ中の対応するノートオンイベントの音高を差し替え、差し替え後のノートオンイベントに基づいて伴奏音を発生させるようにすればよい。
また、図2の例では、上記所定の固定時間外に演奏入力があった場合、またはそもそも演奏入力自体がない場合には、伴奏パターンデータの対応するノートオンイベントそのものに基づいて伴奏音を発生させるようにしたが、これは説明の便宜上に過ぎず、実際には、前記手鍵盤の押鍵状態に基づいてコード(和音)情報を検出し、このコード情報に基づいて、対応するノートオンイベントの音高を変換し、変換後のノートオンイベントに基づいて伴奏音を発生させている。ここで、コード情報に基づいた音高変換方法は、本発明の特徴ではないため、公知のものを使用すればよい。さらに、コード情報は、前記従来の自動伴奏装置のように、手鍵盤の押鍵状態に足鍵盤の押鍵状態を加えた両押鍵状態に基づいて検出するようにしてもよい。
このように、本実施の形態の自動伴奏装置では、有効な演奏入力があれば、このとき取得されているコード情報に拘わらず、その演奏入力によって指定された音高の伴奏音を発生させるようにしたので、演奏者の意図したタイミングと音高の伴奏音を、伴奏パターンデータに従った伴奏音列の中に混在させることができる。また、有効な演奏入力と判定する条件として、所定の許容量を備えた時間を設定したので、演奏者の演奏入力が容易になる。さらに、この許容量を固定値、すなわち固定時間(絶対時間)としたので、演奏者は、自分でリズムを取りながら演奏入力することができ、仮に遅いテンポが設定されていたときに、予定よりもかなり早めに間違った音高の演奏を入力したとしても、この演奏は伴奏音には反映されず、予定のタイミングで正しい演奏を入力し直すことで、演奏者の意図通りの音高の伴奏音を得ることができる。
次に、この制御処理を詳細に説明する。
図3は、本実施の形態の自動伴奏装置、特に前記CPU5が実行する自動伴奏処理の手順を示すフローチャートであり、本自動伴奏処理では、主として次の処理を実行する。すなわち、
(1)本自動伴奏処理が起動されたときに一度だけ実行する処理(起動時処理)
(2)足鍵盤からの演奏入力を検出する処理(演奏入力検出処理)
(3)伴奏パターンデータの各ノートイベントを先読みする処理(先読み処理)
(4)足鍵盤から有効な演奏入力があったかどうかを判別し、その判別結果に応じて伴奏音を生成する処理(伴奏音生成処理)
(5)自動伴奏を停止する処理(自動伴奏停止処理)
である。
図4は、前記タイマ8が、たとえば1ms毎に発生するタイマ割り込みに応じて、CPU5が実行するタイマ割り込み処理の手順を示すフローチャートであり、本タイマ割り込み処理では、次の処理を実行する。すなわち、
(11)伴奏パターンデータ中の各ノートオンイベントを先読みするタイミングを決定するソフトウェアタイマintervalの値をデクリメントする処理(タイマintervalのデクリメント処理)
(12)前記所定の固定時間である250msを計時するソフトウェアタイマt250msの値をデクリメントする処理(タイマt250msのデクリメント処理)
である。
演奏者が、たとえば、前記設定操作子2に設けられている、自動伴奏の開始を指示するスタートボタン(図示せず)を操作すると、図3の自動伴奏処理が起動され、まず、前記(1)の起動時処理にCPU5の処理が移行する。
この(1)起動時処理では、初期化処理(ステップS1)と、前記タイマ割り込み処理の開始を指示する処理(ステップS2)が実行される。具体的には、初期化処理には、伴奏パターンデータが前記外部記憶装置10等に複数記憶され、この中から演奏者がいずれかの伴奏パターンデータを選択するように構成されている場合には、演奏者が選択した伴奏パターンデータを前記RAM7に確保された伴奏パターンデータ格納領域に格納したり、演奏入力を行う操作子を設定可能に構成されている場合には、演奏者の指示に応じて、その操作子を、たとえば前記足鍵盤に設定したりする等の処理が含まれている。また、タイマ割り込み処理の開始を指示する処理には、フラグFRUNをセット(“1(開始指示)”)する処理が含まれている。
次に、演奏者が、たとえば、前記設定操作子2に設けられている、自動伴奏の停止を指示するストップボタン(図示せず)を操作することにより、自動伴奏の停止が指示されるまで、CPU5は、前記(2)〜(4)の各処理を繰り返し実行する。そして、自動伴奏の停止が指示されると、CPU5は、前記(5)の自動伴奏停止処理を実行した後、本自動伴奏装置を終了する。
(2)演奏入力検出処理では、演奏者による足鍵盤の押鍵/離鍵をチェックし(ステップS4)、押鍵/離鍵があれば、その演奏入力音(ノートオンイベント/ノートオフイベント)を、前記RAM7に確保された領域Note(以下、この領域Noteの内容を、「演奏入力音Note」という)に格納する(ステップS5)。
(3)先読み処理では、現時点が伴奏パターンデータの先読みタイミングかどうかをチェックし(ステップS6)、先読みタイミングのときには、伴奏パターンデータ中の先読みすべきノートオンイベントを読み出し(ステップS7)、読み出したノートオンイベントを前記RAM7に確保された領域PatternNote(以下、この領域PatternNoteの内容を、「読み出したノートオンイベントPatternNote」という)に格納し(ステップS8)、前記タイマintervalに、次の伴奏パターンデータを先読みするまでの時間を設定し(ステップS9)、前記タイマt250msに、前記所定の固定時間(250ms)に相当する値“250”を設定する(ステップS10)。
前記(1)の起動時処理が実行されると、前述のように、フラグFRUNに“1”が設定されるため、図4のタイマ割り込み処理は、実質的に処理を開始する。このように、本実施の形態では、前記タイマ8が1msを計時する度に常にタイマ割り込み処理を起動し、その実質的な処理(前記(11)および(12)の各処理)を、フラグFRUNの値に従って制御するように構成しているが、もちろん、これに限らず、タイマ割り込み処理自体の起動をオン/オフ制御するようにしてもよい。
タイマintervalには、上述のように、伴奏パターンデータの先読みタイミングになったときに、次の伴奏パターンデータの先読みタイミングまでの時間が設定され、タイマintervalの値は、前記(11)のタイマintervalのデクリメント処理により、タイマintervalに正の整数値が設定されている限り、1ms毎に“1”だけデクリメントされる(図4のステップS22→S23)ので、タイマintervalの値が“0”になったときが、伴奏パターンデータの先読みタイミングである。すなわち、前記ステップS6では、タイマintervalが“0”であるかどうかをチェックすることにより、伴奏パターンデータの先読みタイミングかどうかをチェックしている。
また、タイマt250msには、上述のように、伴奏パターンデータの先読みタイミングになったときに、整数値“250”が設定され、タイマt250msの値は、前記(12)のタイマt250msのデクリメント処理により、タイマt250msに正の整数値が設定されている限り、1ms毎に“1”だけデクリメントされる(図4のステップS24→S25)ので、タイマt250msの値が“0”になったときが、前記所定の固定時間が経過したときである。逆に言えば、タイマt250msに正の整数値が設定されている間が、所定の固定時間内である。なお、本実施の形態では、所定の固定時間の始点を、伴奏パターンデータの先読みタイミングに一致させたが、これに限られるわけではなく、伴奏パターンデータの先読みタイミングと無関係に設定してもよい。その場合、タイマt250msに整数値“250”を設定する処理を、本自動伴奏処理中、所定の固定時間の始点となる位置に追加する必要があるが、始点とする時刻が決まれば、追加位置は簡単に決まる。
(4)伴奏音生成処理では、演奏入力音Noteが有効な状態であって、かつ(&)演奏入力音Noteの入力時刻(入力タイミング)が、読み出したノートオンイベントPatternNoteの再生タイミングを含む、前記所定の固定時間内であるときには、読み出したノートオンイベントPatternNoteの音高を、演奏入力音Noteの音高に差し替えた伴奏音(の基になるノートオンイベント)を生成し(ステップS11→S12)、この生成した伴奏音を、読み出したノートオンイベントPatternNoteの再生タイミングで再生する(ステップS13)一方、演奏入力音Noteが有効な状態でないか、または演奏入力音Noteの入力時刻が前記所定の固定時間外であるときには、前記手鍵盤から入力されたコード情報を取得し(ステップS11→S14)、この取得したコード情報と読み出したノートオンイベントPatternNoteに基づいて伴奏音(の基になるノートオンイベント)を作成し(具体的には、読み出したノートオンイベントPatternNoteの音高を、取得したコード情報に従って変換して、新たなノートオンイベントを生成し)(ステップS15)、この生成した伴奏音を、読み出したノートオンイベントPatternNoteの再生タイミングで再生する(ステップS13)。
ここで、ステップS11の演奏入力音Noteが有効な状態とは、具体的には、足鍵盤からの押鍵があり、その押鍵に対応するノートオンイベントが演奏入力音Noteとして、前記領域Noteに設定された状態を意味する。すなわち、領域Noteには、有効なものと無効なものが格納される場合があり、有効なものとしては、上述のように、足鍵盤の押鍵に対応するノートオンイベントであり、無効なものとしては、足鍵盤の離鍵に対応するノートオフイベントと、初期状態の何も入っていない状態である。また、同ステップにおける、演奏入力音Noteの入力時刻が前記所定の固定時間内であるかどうかの判別は、前記タイマt250msに正の整数値が設定されているかどうかを判別することによってなされている。前述のように、タイマt250msのデクリメントは、伴奏パターンデータの先読みタイミング、具体的には、伴奏パターンデータの各ノートオンイベントの再生タイミング(図2では、時刻t3,t7,t10,t13)より125ms前のタイミング(図2では、時刻t1,t6,t9,t12)で開始されるので、タイマt250msに正の整数値が設定されているということは、現時刻が、伴奏パターンデータの各ノートオンイベントを中心として、その前後125msの範囲内に含まれていることを示している。
(5)自動伴奏停止処理では、発音中の伴奏音を消音した(ステップS16)後、前記フラグFRUNをリセット(“0”)する(ステップS17)。
なお、本実施の形態では、コード情報は、手鍵盤からの押鍵状態に基づいてリアルタイムに検出するようにしているが、これに限らず、コード情報のシーケンスを記憶しておき、所定のタイミングで読み出した各コード情報を使用するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、前記所定の固定時間は、伴奏パターンデータの各ノートオンイベントを中心として、その前後125msの範囲内としたが、この固定時間の時間幅は、伴奏パターンデータの各ノートオンイベントを中心とせずに、その前後どちらかに偏っていてもよいし、その前後のどちらか一方であってもよい。さらに、固定時間を演奏者が自由に設定できるように構成してもよい。この場合、固定時間の範囲だけでなく、伴奏パターンデータの各ノートオンイベントに対する偏り具合も設定できるようにした方が望ましい。
さらに、本実施の形態では、足鍵盤から有効な演奏が入力されないときでも、伴奏音を発生させるようにしたが、これに限らず、足鍵盤から有効な演奏が入力されないときには、伴奏音を発生しないようにしてもよい。
また、足鍵盤から所定の固定時間内に有効な演奏入力があると、その演奏入力によって指示された音高で、伴奏パターンデータ中の対応するノートオンイベントの音高が差し替わることから分かるように、伴奏パターンデータは、本実施の形態では、ベース音を対象にしているが、これに限らず、他のパートの音を対象にしてもよい。
さらに、本実施の形態では、演奏入力は、足鍵盤を用いて行うようにしたが、これに限らず、他の演奏操作子を用いて行うようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU5やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU5などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態に係る自動伴奏装置の概略構成を示すブロック図である。 演奏入力のタイミングに応じて、伴奏パターンデータがどのように変更され、伴奏音が生成されるかの一例を示す図である。 図1の自動伴奏装置、特にCPUが実行する自動伴奏処理の手順を示すフローチャートである。 図1の自動伴奏装置のタイマが、たとえば1ms毎に発生するタイマ割り込みに応じて、CPUが実行するタイマ割り込み処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…演奏操作子(入力手段),5…CPU(読み出し手段、判別手段、生成手段、発生手段),7…RAM(記憶手段),12…音源回路(発生手段)

Claims (2)

  1. 複数の音符情報を含む伴奏パターンデータを記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶された伴奏パターンデータ中の各音符情報を順次読み出す読み出し手段と、
    演奏情報を入力する入力手段と、
    コード情報を取得する取得手段と、
    前記入力手段による演奏情報の入力が、前記読み出し手段によって読み出された音符情報に基づいて発音するタイミングを含む所定の固定時間内になされたか否かを判別する判別手段と、
    該判別手段によって、当該演奏情報の入力が前記所定の固定時間以内になされたと判別されたときには、前記読み出された音符情報の音高を当該入力された演奏情報に含まれる音高に差し替えることにより、発生させるべき伴奏音の基になる音符情報を生成する一方、当該演奏情報の入力が前記所定の固定時間外になされたと判別されたときには、前記読み出された音符情報の音高を前記取得手段によって取得されたコード情報に基づいて変換することにより、発生させるべき伴奏音の基になる音符情報を生成する生成手段と、
    該生成手段によって生成された音符情報に基づいて伴奏音を発生させる発生手段と
    を有することを特徴とする自動伴奏装置。
  2. 記憶手段に記憶された伴奏パターンデータ中の各音符情報を順次読み出す読み出し手順と、
    コード情報を取得する取得手順と、
    入力手段による演奏情報の入力が、前記読み出し手順によって読み出された音符情報に基づいて発音するタイミングを含む所定の固定時間内になされたか否かを判別する判別手順と、
    該判別手順によって、当該演奏情報の入力が前記所定の固定時間以内になされたと判別されたときには、前記読み出された音符情報の音高を当該入力された演奏情報に含まれる音高に差し替えることにより、発生させるべき伴奏音の基になる音符情報を生成する一方、当該演奏情報の入力が前記所定の固定時間外になされたと判別されたときには、前記読み出された音符情報の音高を前記取得手順によって取得されたコード情報に基づいて変換することにより、発生させるべき伴奏音の基になる音符情報を生成する生成手順と、
    該生成手順によって生成された音符情報に基づいて伴奏音を発生させる発生手順と
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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