JP4073434B2 - 下り共有チャネルを使用した移動通信システム - Google Patents
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Description
本発明は、下り共有チャネル(DSCH:Down Link Shared Channel)を使用した移動通信システムにおける通信方法および装置に関する。
【背景技術】
近年、CDMA(Code Division Multiple Access)通信システムの開発が急速に進み、音声のみならず、画像、動画といった、大容量のデータを高速かつ高品質、高効率で送受するため、従来よりも帯域の広いシステム(W-CDMA:Wideband-CDMA)への移行ニーズが高まってきている。
かかる要求に対応する通信システムは、一般に第三世代移動通信システムと呼ばれ、世界的な標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)により諸規格が整備され、既にシステムの導入が開始されている。
3GPPでは、複数の移動機で共有して使用する下りチャネルとして、DSCH(Downlink Shared Channel)を定義している(3GPP TS25.427、TS25.435参照)。DSCHでは、1つのチャネルを多数の移動機で共有でき、かつ、柔軟な電力制御も可能である。このことから無線という有限リソースの中で、高速かつ高効率なデータ通信が実現可能であり、今後ますますその重要度が高まってくると考えられる。
図1A〜1CにDSCHを使用した通信システムにおける下りデータ通信(移動機への通信)の概要を示す。かかるシステムは、有線網であるコアネットワーク100、無線ネットワーク制御装置101、基地局102および移動機103から構成される。
なお、DSCHは、無線ネットワーク制御装置101と基地局102間におけるチャネルの名称であり、かかるDSCHは、無線上では物理チャネルのひとつであるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)にマッピングされる。
また、1つの移動機103に対して1本個別に割り当てられるチャネルが存在し、無線ネットワーク制御装置101と基地局102間では個別チャネル(DCH:Dedicated Channel)、無線上では個別物理チャネル(DPCH:Dedicated Physical Channel)と呼称される。各チャネルのマッピングについては、3GPPTS25.301に規定されている。
図1Aに示すように、DSCH上にデータを送信する場合には、シグナリングと呼ばれる制御データをDPCH上に送信する必要がある。シグナリングデータは、このシグナリングに対応するタイミングに、PDSCH上にデータが存在するかどうかを移動機103に通知するために使用される。
すなわち、移動機103は常にPDSCHに関して受信状態にあるわけではなく、DPCH上でシグナリングデータを受信した場合のみ、PDSCH上のデータを受信する。
したがって、DSCHでデータを受信できるのは、移動機103に対して個別CHが設定されている場合のみであり、アイドル状態や個別チャネルが設定されていない状態においては、DSCH上のデータは受信できない。なお、移動機103はDPCH上のシグナリングデータを常時受信している。
前記シグナリングデータは、無線上ではDPCH上にマッピングされることは上述の通りであるが、無線ネットワーク制御装置101と基地局102間では、DCH上で伝送される場合と、さらにシグナリング用のチャネルが設定され、このチャネル上で伝送される場合の2通りが規定されている。
ここで、移動機103はシグナリングデータを受信してから、DSCHを受信する準備を開始するため、DSCHデータは、シグナリングよりも遅延時間ΔTだけ後に送信する必要がある。
DSCHデータは、セクタ毎に設定されている基準タイミングに従って送信されるため、全ての移動機103で、その受信タイミングは同一である。これに対して、DPCHの受信タイミングは移動機103毎に異なっている。このために、前記遅延時間ΔTも移動機103毎に異なることになる。したがって、無線ネットワーク制御装置101は、シグナリングデータに関して、移動機103毎に遅延時間ΔTを意識した送信タイミング制御を行う必要がある。
なお、遅延時間ΔTは、呼設定の時点でアプリケーションにより無線ネットワーク制御装置101、基地局102、移動機103のそれぞれに通知される。
また、図1Bに示すように、DSCHフレーム104内には、ユーザデータ104−1に加えて、移動機毎に付与される識別子ID104−2が格納される。これは、DSCHフレーム104が特定の移動機103に対して正しく送信されるために必要となる。
このため、図1Cに示すように1つの送信スロットでは、1つの移動機103に対してのみの送信が可能であり、該当の送信スロットにおいて送信されたDSCHフレームを複数の移動機103で同時に受信することはできない。
図2にDSCH送信時の処理シーケンスの例を示す。無線ネットワーク制御装置101は、コアネットワーク100からユーザデータ104−1を受信する(ステップS1)と、ユーザデータ104−1と既に設定されている諸情報からDSCHフレーム104を生成する(処理工程P1)。その後、DSCHフレーム104の送信タイミングが決定される(処理工程P2)。
続いて、シグナリングデータが生成された(処理工程P3)後、DSCHフレーム送信タイミングから、前記遅延時間ΔTに基づいてシグナリングデータの送信タイミングが決定される(処理工程P4)。シグナリングデータは、シグナリング送信タイミングに従って基地局102を経由して移動機103に送信される(ステップS2)。
移動機103は、シグナリングデータを受信すると、PDSCH上に受信すべきDSCHフレームが存在することを認識し、該当のDSCHフレームの受信準備を開始する(処理工程P5)。その後、無線ネットワーク制御装置101は、前記DSCHフレーム送信タイミングに従って、DSCHフレームを基地局102を経由して移動機103に対して送信する(ステップS3)。
移動機103は、該当のDSCHフレームを受信した後、データ内の移動機識別子ID104−2を自IDと比較し(処理工程P6)、一致していれば、その後のデータ処理を行う。また、DSCHフレームデータ内の移動機ID104−2と自IDが一致していなければ、このDSCHフレームは破棄する(処理工程P7)。
【発明の開示】
上記のように、DSCHは、多数の移動機103が1つのチャネルを共有するため、高速・高効率な無線通信を実現できることは前述した通りである。しかしながら、図1に示したように1つの送信スロットでは、1つの移動機103に対してのみの送信が可能である。そして、送信スロット(図1C参照)において送信されたDSCHフレームを複数の移動機103が同時に受信することはできない。
今後、通信レートの向上に伴い、音楽配信や映像配信といった大容量サービスの充実が予想されるが、このように同じデータを複数の移動機103に配信する際に、現在の技術におけるDSCHを用いた場合には、上記の制限から、全く同じデータを、受信する移動機数分だけ送信する必要がある。したがって、無線および有線伝送路の使用効率の観点で無駄が多いばかりでなく、各移動機向けのデータ量が積算された結果、DSCHのレートを圧迫し、通信品質の低下を招くことにつながると考えられる。
こうした問題は、インフラ設備を増強することにより、表面的には解決可能であるが、その結果、インフラ設備のコスト、ひいては、通信料金の増加につながるとともに、今後のサービス形態の多様化とその発展に歯止めをかけることになりかねない。
したがって、本発明の目的は、今後の通信レートの向上により、多様化するサービス、特に配信系サービス(マルチキャストサービス)を実現するうえで、現状のDSCH技術を基本に効率的な通信方法および装置を提供することにある。
さらに、開発コストや開発期間の観点から、既存の3GPPの規定に極力変更が入らないようにすることが重要である。また、DSCHは、移動機に対して個別CHが設定されている場合にのみ受信可能であるという特色を持っている。かかる点から、本発明の目的は、例えば、通話中にのみDSCH上にデータ配信を行うなどといった更に新しいサービスの実現に向けた通信方法および装置を提供することにある。
かかる目的に対応する本発明の通信方法および装置の特徴は、それぞれ1つ以上の3GPP等で規定される通信プロトコルを実装した無線ネットワーク制御装置、基地局および移動機から構成され、DSCHを使用して、前記1つ以上の移動機に対してデータのマルチキャスト通信を行うことを特徴とする。
さらに、本発明に従う前記無線ネットワーク制御装置は、内部にDSCHを処理する機能部を有し、更に、DSCH通信およびDSCHマルチキャスト通信に関する各種設定情報を格納するテーブル手段を具備していることを特徴とする。これらの情報に従って、1つ以上の移動機に対して、DSCHを使用したマルチキャスト通信(ユニキャスト通信含む)を実現する。
また、本発明に従う基地局は、無線ネットワーク制御装置から受信したDSCHデータや前記シグナリングデータを、無線回線を通して移動機に送信する機能を有する。
さらに、移動機は、通常の機能に加えて、DSCH上のデータがユニキャストされたものであるか、マルチキャストされたものであるかについての識別機能を有する。
本発明の更なる特徴は、以下に図面に従い説明される発明の実施の形態例から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
図1は、DSCHを使用した通信システムにおける下りデータ通信(移動機への通信)の概要を示す図である。
図2は、DSCH送信時の処理シーケンスの例を示す図である。
図3は、本発明に従うマルチキャストDSCH通信方法の概要を説明する図である。
図4は、図3のマルチキャストDSCH通信方法の動作シーケンス図である。
図5は、本発明における無線ネットワーク制御装置303の一実施形態を示す。
図6は、マルチキャスト設定テーブル502の実施例を示す図である。
図7は、DSCH設定テーブル503の実施例を示す図である。
図8は、マルチキャスト設定テーブル502内にどのような情報が設定されるかを示す図である。
図9は、DSCH設定テーブル503内にどのような情報が設定されるかを示す図である。
図10は、システム状態の具体例に対応して示す図である。
図11は、システムが起動してからマルチキャスト通信開始までの処理シーケンスについて示す図である。
図12は、シグナリング方法の具体例を示す図である。
図13は、無線ネットワーク制御装置303、特に、DSCH処理部500とマクロダイバーシチ処理部505におけるDSCH送信時の処理フローを示す図である。
図14は、移動機におけるDSCH受信時の処理フローを示す図である。
図15は、基地局304から制御フレームを受信した際の動作を説明する図である。
【発明を実施するための最良の形態】
図3は、本発明に従うマルチキャストDSCH通信方法の概要を説明する図である。図4は、図3のマルチキャストDSCH通信方法の動作シーケンス図である。
図1で説明したように、1つの送信スロットあたりに1つの移動機しかデータを受信できないのは、DSCHフレーム内に存在する移動機IDのためであった。
したがって、本発明では、図3Bに示すように、ユーザデータ格納部分306−1と移動機識別子ID格納部分306−2により構成されるDSCHフレーム306の移動機ID格納部分306−2に、マルチキャスト用の識別情報(マルチキャストID)を格納する。
これにより、複数の移動機300〜302が1つのDSCHフレーム306を同時受信できるようにする。図3Aでは、複数の移動機300〜302が、各々のDPCHでシグナリングデータを受信した後に、上記マルチキャストIDを使用したDSCHフレーム306を同時に受信する様子を示している。
さらに図4を用いて、図3で説明したDSCHを用いたマルチキャスト通信時のシーケンスについて説明する。無線ネットワーク制御装置303は、コアネットワーク100(図3では図示省略)からユーザデータを受信すると(ステップS11)、該当のユーザデータがマルチキャストされるべきものかどうかを判定し、マルチキャストの対象でない場合には、図2に説明したシーケンスに従いユニキャスト処理を行う。
上記コアネットワーク100から受信したユーザデータがマルチキャストの対象であった場合には、無線ネットワーク制御装置303において、該当のユーザデータと既に設定されている諸情報から図3BのDSCHフレーム306を生成する(処理工程P11)。
その後、DSCHフレーム306の送信タイミングが決定される(処理工程P12)。この際、DSCHフレーム306には、図3で説明したマルチキャストID格納領域306−2にマルチキャストIDが格納される。
次に、無線ネットワーク制御装置303は、内部に設定されているマルチキャストに関する情報を基に、マルチキャストをする移動機300〜302を選定し(処理工程P13)、該当のマルチキャスト対象移動機毎に、シグナリングデータの生成およびシグナリングフレームの送信タイミングを決定する(処理工程P14)。
シグナリングデータのそれぞれは、上記シグナリング送信タイミングに従って、基地局304を経由してマルチキャスト対象となっている全移動機300〜302に送信される(ステップS12)。各移動機は、シグナリングを受信すると、PDSCH上に受信すべきDSCHフレームが存在することを認識し、該当のDSCHフレームの受信準備を開始する(処理工程P14−1〜P14−3)。
その後、無線ネットワーク制御装置303は、前記DSCHフレーム送信タイミングに従い、基地局304経由でDSCHフレームを移動機300〜302に対して送信する(ステップS13)。
各移動機は、上記で送信されたDSCHフレーム306を一斉に受信した後、それぞれ受信データ内の移動機識別子IDをチェックし(処理工程P15)、識別子IDがマルチキャストIDに合致すれ場、該当の受信データの処理を続行する(処理工程P16)。マルチキャストIDでなかった場合には、図2のシーケンスにおける処理工程P6において、それぞれの移動機の自IDとを比較し、一致していれば、その後のデータ処理を行う。また、受信データ内IDと自IDも一致していなければ、DSCHフレーム306は破棄する(処理工程P7)。
ここで、上記本発明に従うシーケンスにおける該当の処理を実行する無線ネットワーク制御装置303の実施形態例を説明する。
図5に本発明における無線ネットワーク制御装置303の一実施形態を示す。
無線ネットワーク制御装置303は、DSCH処理部500、マクロダイバーシチ処理部505、主制御部507、回線終端部506から構成され、それぞれの機能部は、装置内バス501で接続されている。
マクロダイバーシチ処理部505は、移動通信において特徴的な技術であるマクロダイバーシチを実現するための機能部である。マクロダイバーシチは、あるノードとある移動機間で複数のチャネルを設定し、送信側では複数のチャネル全てに同一のデータを複製し送信する。受信側では複数のチャネルで受信した同一データのうち、最も品質の高いものを選択することにより、ハンドオーバー時等の通信品質を向上させるために使用される。
すなわち、マクロダイバーシチ処理部505は主に以下の2つの処理を行う。
(1)コアネットワーク100側から受信したある移動機向けのデータを、該当の移動機に設定されたチャネル数分だけ複製し、この設定された全てのチャネル上で前記移動機に対して送信を行う。
(2)ある移動機から複数のチャネルで受信したデータそれぞれの品質を判定し、最も品質のよいデータを選択し、コアネットワーク100側へ転送する。
回線終端部506は、コアネットワーク100側、基地局304側などの全回線を終端する機能を有し、チャネルによって適切な装置内の処理ブロックあるいは、他ノードへデータを転送する。
主制御部507は、装置内の各機能ブロックへ諸情報を設定するほか、他ノードとの間で制御情報のやりとりを行う機能を有する。
DSCH処理部500は、内部にDSCHのフレーム生成、送信タイミング調整等を行うDSCHフレーム処理部504、DSCHを用いたマルチキャストに関する情報を格納するマルチキャスト設定テーブル502、通常のDSCH通信のための情報を格納するDSCH設定テーブル503を有して構成される。
主制御部507などから受信した制御情報は、前記のマルチキャスト設定テーブル502や、DSCH設定テーブル503に設定格納される。こうして設定格納された諸情報は、DSCHフレーム処理部504によって、フレーム生成処理や送信タイミング決定などの処理の際に参照される。
なお、図5の実施形態例では、DSCH処理部500とマクロダイバーシチ処理部505を別機能ブロックとしているが、これらDSCH処理部500とマクロダイバーシチ処理部505を単一機能ブロック内で構成することも本質的に可能である。
図6にマルチキャスト設定テーブル502の実施例を示す。マルチキャスト設定テーブル502の構成は、1つの行が、1つのマルチキャストグループの設定情報を示しており、この設定情報は、(a)マルチキャストチャネル識別子IDと、(b)DSCH識別子IDと、(c)該当のマルチキャストグループに参加している移動機の数と、(d)その移動機の識別子IDから構成されている。
以下にそれぞれの設定情報の詳細について説明する。
(a)[マルチキャストチャネル識別子ID]
無線ネットワーク制御装置303とコアネットワーク100間に設定されたマルチキャストデータ配信用チャネルの識別子である。ここでは、1つのマルチキャストチャネルは、必ず1つのDSCHへマッピングされることとするが、テーブルの構成によっては、1つのマルチキャストチャネルを複数のDSCHへマッピングすることも可能である。
(b)[DSCH識別子ID]
DSCHに付与される識別子である。ここにおいても1つのDSCHに1つのマルチキャストチャネルがマッピングされることとするが、テーブルの構成によっては、1つのDSCHに複数のマルチキャストチャネルをマッピングすることも可能である。
(c)[移動機数]
前記DSCH識別子IDで示されるDSCHにおいて、マルチキャストグループに参加している移動機の数を表す。
(d)[移動機識別子ID]
マルチキャストグループに参加している移動機の識別であり、前記の移動機の数分だけ列挙される。
図7に、DSCH設定テーブル503の実施例を示す。DSCH設定テーブル503の構成は、1つの行が、1つのDSCHに関する設定情報を示しており、設定情報は、(a)個別チャネル識別子IDと、(b)DSCH識別子IDと、個別チャネル識別子IDに対応する(c)移動機の識別子IDと、移動機に対して設定されている信号送信時の(d)タイミングオフセットから構成されている。
以下にそれぞれの設定情報の詳細について説明する。
(a)[個別チャネル識別子ID]
無線ネットワーク制御装置303とコアネットワーク100間に設定されたそれぞれの移動機にユニークに割り当てられたチャネルの識別子である。1つの個別チャネルは、必ず1つのDSCHへマッピングされる。
(b)[DSCH識別子ID]
DSCHに付与される識別子である。1つのDSCHに1つの個別チャネルがマッピングされる。
(c)[移動機識別子ID]
個別チャネルが割り当てられている移動機の識別子IDである。
(d)[タイミングオフセット]
無線ネットワーク制御装置内の基準タイミングからのずれ分を表し、移動機に 対しては、該基準タイミングから該オフセット分だけタイミングを補正して送 信する。
図8、図9は、それぞれマルチキャスト設定テーブル502およびDSCH設定テーブル503内にどのような情報が設定されるかを図10に示すシステム状態の具体例に対応して示す図である。
図10は、無線ネットワーク制御装置304のみ示し、基地局304は図示省略している。この具体例では、3つのDSCH#0〜#2が設定され、DSCH#0にはマルチキャストチャネルMC#CH#0、#1と、個別チャネルCH#0〜#2が収容され、DSCH#1にはマルチキャストチャネルMC#CH#2と、個別チャネルCH#3〜#6が収容され、DSCH#2には個別チャネルCH#7〜#8が収容される。
さらに、DSCH#0を介して移動機#0〜#2が通信を行い、移動機#0と#2はマルチキャスト参加移動機であり、移動機#1はマルチキャストに不参加の移動機である。
また、DSCH#1を介して移動機#3〜#5が通信を行い、そのうち移動機#3〜#5はマルチキャスト参加移動機であり、移動機#6はマルチキャストに不参加の移動機である。さらに、DSCH#2を介して移動機#7、#8が通信を行い、これらの移動機はマルチキャスト不参加である。
かかる図10の状態に対して、図8のマルチキャスト設定テーブル502は、(a)いずれのマルチキャストチャネルが、(b)いずれのDSCHに収容され、(c)マルチキャスト参加移動機の数と(d)参加移動機の識別子IDが登録されている。
一方、図9のDSCH設定テーブル503には、(a)個別チャネルID毎の、(b)収容される対象のDSCH識別子IDと、(c)対応の移動機識別子ID が登録されている。
図11は、システムが起動してからマルチキャスト通信開始までの処理シーケンスについて示す図である。
移動ネットワークすなわち、無線ネットワーク制御装置303および基地局304が起動すると、該当ノード間で定められた手順に従って各種設定が行われる(処理工程P21)。この際に、本発明で使用するDSCHの設定も行われる(処理工程P22)。
DSCHの設定が完了すると、次に、コアネットワーク100側と無線ネットワーク制御装置303との間で、マルチキャスト用のデータチャネルの設定が行われる(処理工程P23)。図11には記載省略されているが、マルチキャスト用データチャネルは、例えば、コアネットワーク100内のデータ配信サーバ等に接続されることを想定している(処理工程P24)。
マルチキャスト用データチャネルの設定完了後、設定されたマルチキャスト用データチャネルとDSCHとのマッピング情報に従って、無線ネットワーク装置内のマルチキャスト設定テーブル502が更新される(処理工程P24)。
その後、データ配信サーバ等からマルチキャストデータの送信が開始される(ステップS21)。このとき、必ずしも、マルチキャストデータを受信する移動機が存在していなくてもよい。あるいは、マルチキャストデータの送信は止めておき、マルチキャストデータを受信する移動機が登録された時点で、サーバ側へ前記データ送信開始要求を出すことも可能である。
その後、ある移動機が呼接続し(処理工程P25)、その後、所定の手順によりDSCHを使用するよう切替え判断が行われる(処理工程P26)と、無線ネットワーク制御装置は、該移動機を前記DSCH設定テーブル503に追加する(処理工程P27)。
その後に、DSCHへの切替え指示を基地局304を経由して、該当移動機300に対して送信する(ステップS22)。
移動機300が、DSCHへの切替え指示を受信すると、切替え指示信号に含まれるDSCH受信のためのパラメータを抽出し設定を行う(処理工程P28)。
さらに、該当の移動機300は、DSCHに適用されているマルチキャスト通信に参加するかどうかの判定を行い(処理工程P29)、その有無も含め、DSCH切替え完了の応答メッセージを、基地局を介して無線ネットワーク制御装置に対して返送する(ステップS23)。
ここで、移動機300がマルチキャスト通信に参加するかどうかの判定は、あらかじめ、ユーザが移動機内に設定しておく方法や、ネットワーク内に設定しておく方法などが考えられる。
無線ネットワーク制御装置303が、移動機300からDSCH切替え応答を受信し、マルチキャストへの参加要求があれば、内部のマルチキャスト設定テーブル502に該当移動機を追加し更新する(処理工程P30)。
なお、上記の移動機がマルチキャスト通信に参加するかどうかの判定方法として、ネットワーク内に設定しておく方法を取った場合には、前記移動機からのDSCH切替え応答受信時にネットワーク100内で認証処理を行い、マルチキャスト通信に参加しているようであれば、前記マルチキャスト設定テーブル502への移動機追加処理を実行する。
マルチキャスト設定テーブル502に移動機が追加された後は、サーバ等からデータが配信され(ステップS24)、この配信データは、無線ネットワーク制御装置303内のDSCH処理部500において、DSCHフレームが組立てられるとともに、送信タイミングが決定される(処理工程P31)。その後、追加された移動機に対してシグナリング(ステップS25)と、DSCHフレームの送信が行われる(ステップ26)。
一方、移動機側が、無線ネットワーク制御装置303が送信したシグナリングを受信後、DSCH受信処理を起動し(処理工程P32)、DSCHフレームの受信処理(処理工程P33)は、図2(処理工程P6、P7)、図4(処理工程P15、P16)で説明した通りである。
図12は、シグナリング方法の具体例を示したものである。
シグナリングは、移動機毎に送信する必要があるため、シグナリング送信用チャネルも移動機単位で設定する必要がある。
3GPPでは、シグナリング送信用チャネルとして、DCHを使用する方法と、シグナリング用に新たにチャネル(シグナリングベアラ)を設定する方法の2通りを規定している。図12において、上記2つの場合について、実際に無線ネットワーク制御装置303内で、どのようにしてシグナリングが送信されるかについて説明する。
前述の通り、シグナリングはDSCH上にデータを送信する際に生成・送信されるため、シグナリングの送信契機はDSCH処理部500により作られる。
以下に4つの実施例について説明する。
[事例(Case)A]
図12Aに示す事例(Case)Aでは、シグナリングがDCHで送信される場合である。図5に記載した実施形態に従うとDCHはマクロダイバーシチ処理部505が終端しているため、DSCH処理部500はシグナリング送信時には、マクロダイバーシチ処理部505に対してシグナリング送信指示を出すことが必要である。
この際に、マクロダイバーシチ処理部505は、どの移動機(DCH)に対してシグナリングを送信するかを認識する必要があるため、DSCH処理部500は、マクロダイバーシチ処理部505に対して、シグナリング送信指示とともに、送信対象となる移動機の識別子IDも渡す必要がある。この際、DSCH処理部500とマクロダイバーシチ処理部505間の送信指示と移動機識別子IDの受渡しには、図5の装置内バスを用いる方法や、情報受渡しのために専用の制御路を設ける方法などが考えられる。
マクロダイバーシチ処理部505は、DSCH処理部500から受け取った、シグナリング送信指示と移動機識別子IDからシグナリングデータを生成し、このシグナリングデータを対応するDCH上で送信する。なお、図5には図示省略していないが、マクロダイバーシチ処理部505は、内部に移動機識別子IDとDCHのマッピングテーブル手段を具備している。
[事例(Case)B]
図12Bに示す事例(Case)Bも、シグナリングがDCHで送信される場合である。図12Aのケースと異なるのは、シグナリングデータの生成・送信はDSCH処理部500で行い、シグナリングデータのDCHへのマッピングは回線終端部506で行う方法について特徴を有する。
DSCH処理部500は、マクロダイバーシチ処理部505が終端するDCHのチャネルと同一のチャネルIDを用いて、回線終端部506に対して、シグナリングデータの送信を行う。DSCH処理部500がシグナリングを送信したチャネルIDは、シグナリングを受信すべき移動機に対応するDCHのIDと一致するため、シグナリングデータは、回線終端部506でDCHに合流し、基地局304を通して対応する移動機に対して送信される。
なお、この場合、DSCH処理部500は、登録されている移動機に対応するDCHのチャネルIDも同時に認識しておく必要があるが、これは、図7に示したDSCH設定テーブル503に追加情報として格納しておくことで可能である。
[事例(Case)C]
図12Cに示す事例(Case)Cでは、DSCH処理部500と基地局304との間で、シグナリング用のチャネル(シグナリングベアラ)を新たに設定する。このチャネルを使用してシグナリングデータを送信する実施例である。この場合、DSCH処理部500において生成されたシグナリングデータは、そのままDSCH処理部500が終端するシグナリングベアラで送信される。
[事例(Case)D]
図12Dに示す事例(Case)Dでは、マクロダイバーシチ処理部505と基地局304との間で、シグナリング用のチャネル(シグナリングベアラ)を新たに設定し、このチャネルを使用してシグナリングデータを送信する場合の実施例である。この場合も、事例(Case)Aと同様である。
図13は、無線ネットワーク制御装置303、特に、DSCH処理部500とマクロダイバーシチ処理部505におけるDSCH送信時の処理フローを示す図である。この際、シグナリングの方法としては、図12Aの事例(Case)Aを使用する。
DSCH処理部500は、コアネットワーク100側からデータを受信すると(処理工程P40、Yes)、受信データのチャネルIDを抽出する(処理工程P41)。DSCH処理部500は、マルチキャスト設定テーブル502を参照し、処理工程P41で抽出したチャネルIDがマルチキャスト設定テーブル502内に存在するか調べる(処理工程P42)。
処理工程P41で抽出したチャネルIDが、マルチキャスト設定テーブル502内に存在する場合(処理工程P42、Yes)には、DSCH処理部500は、マルチキャスト設定テーブル502からDSCH−IDとDSCHに属する全ての移動機IDを抽出する(処理工程P44)。
ついで、マルチキャスト設定テーブル502内に、移動機IDが1つも存在しない場合(処理工程P45、No)、DSCH設定テーブル503内にない(処理工程P43、No)時は、データは破棄される(処理工程P46)。
マルチキャスト設定テーブル502内に、移動機IDが1つ以上存在する場合(処理工程P45、Yes)、DSCH処理部500は、処理工程P1で受信したデータにマルチキャストIDを付与し、DSCHフレームを生成する(処理工程P47)。
一方、処理工程P42において、処理工程P41で抽出したチャネルIDがマルチキャスト設定テーブル502内に存在しない場合(処理工程P42、No)には、DSCH処理部500は、抽出したチャネルIDがDSCH設定テーブル503内に存在するかどうか調べる(処理工程P48)。
処理工程P48において、前記抽出したチャネルIDがDSCH設定テーブル503内に存在しない場合には、DSCH処理部500により、処理工程P40で受信したデータは破棄される(処理工程P49)。
処理工程P49において、抽出したチャネルIDがDSCH設定テーブル503内に存在する場合(処理工程P48、Yes)には、DSCH処理部500は、DSCH設定テーブル503からDSCH−IDと移動機IDを抽出する(処理工程P50)。その後、抽出した移動機IDを処理工程P1で受信したデータに付与し、DSCHフレームを生成する(処理工程P51)。
ついで、処理工程P47、P51でDSCHフレームが生成された後、DSCH処理部500は、生成されたDSCHフレームの送信タイミングを決定する(処理工程P52)とともに、DSCH設定テーブル503から該当のDSCHに対応する移動機のタイミングオフセットを取得する(処理工程P53)。
これにより、DSCHフレーム送信タイミングと移動機のタイミングオフセットからシグナリングデータの送信タイミングを算出する(処理工程P54)。
その後、DSCH処理部500は、処理工程P54で決定したシグナリング送信タイミングに従って、移動機IDとともにシグナリング送信指示をマクロダイバーシチ処理部505に対して通知する(処理工程P55)。
マクロダイバーシチ処理部505は、DSCH処理部500から渡された移動機IDとシグナリング送信指示により、シグナリングフレームを生成し、対応するDCH上にシグナリングフレームを送信する(処理工程P56)。
ここで、上記処理工程P52〜P56の処理は、移動機の数だけ実行する。その後、DSCH処理部500は、処理工程P52で決定したDSCHフレーム送信タイミングに従って、処理工程P47あるいは、処理工程P51で生成したDSCHフレームをDSCH上で送信する(処理工程P57)。
図14は、移動機におけるDSCH受信時の処理フローを示す図である。図14において、移動機には既に所定の手順により個別チャネル(DCH、DPCH)が設定されているものとする。
移動機がDPCH上でシグナリングを受信する(処理工程P60、Yes))と、DSCH受信準備を開始し(処理工程P61)、PDSCH上のDSCHフレームを受信する(処理工程P62)。
その後、DSCHフレームのエラーチェックが行われ(処理工程P63)、ここで、データに異常があれば、受信DSCHフレームは破棄される(処理工程P64)。
受信DSCHフレームが正常であった場合(処理工程P63、Yes)、DSCHフレーム内の識別子IDがチェックされ(処理工程P65)、該当の識別子IDがマルチキャストIDであった場合(処理工程P66、Yes)には、マルチキャストデータとしてのデータ処理が行われる(処理工程P67)。
一方、処理工程P66でマルチキャストIDでなかった場合には、DSCHフレーム内IDが自識別子IDと比較され(処理工程P68)、自識別子IDとも一致しなかった場合(処理工程P68、No)には、受信DSCHフレームは破棄される(処理工程P64)。
自識別子IDと一致した場合(処理工程P68、Yes)には、通常のユニキャストデータとしての処理が行われる(処理工程P67)。
ここで、基地局304から制御フレームを受信した際の動作について、図15により説明する。3GPPでは、無線ネットワーク制御装置303と基地局304との間でいくつかの制御フレームが定義されている。その1つにタイミングアジャストメント(Timing Adjustment)と呼ばれる制御フレームがある。これは、無線ネットワーク制御装置と基地局との間で設定されているチャネルのタイミングを補正するために使用される。
タイミングアジャストメント(Timing Adjustment)制御フレームは、無線ネットワーク100が送信したデータが、基地局304において適切なタイミングで受信されなかった場合に、基地局304から無線ネットワーク制御装置303に対して、適切な受信タイミングとの差分を格納して送信される。また、タイミングアジャストメント(Timing Adjustment)制御フレームは、送信タイミングが異常となったチャネルを使用して返信される。
無線ネットワーク制御装置303は、タイミングアジャストメント(Timing Adjustment)制御フレームを受信すると、受信したチャネルに関して、フレームに格納された補正すべてタイミング分だけ自装置内の送信タイミングを補正して、以後データ送信を行う。
タイミングアジャストメントの詳細については、3GPP TS25.402に詳細に規定されている。
DSCHを使用したデータ通信システムでは、DSCHフレームを送信する直前に、移動機に対してシグナリングデータを送信するが、シグナリングデータの送信タイミングが、個別チャネル(DCH、DPCH)の送信タイミングに基づいていることは前述の通りである。
したがって、仮に通常の個別チャネルにおける通信中に、個別チャネルにおける送信タイミングに異常が発生し、当該個別チャネルに対して、上記タイミングアジャストメント(Timing Adjustment)制御フレームが送信されてきた場合には、該当の個別チャネルの送信タイミングを補正するだけでなく、DSCH処理部500内のDSCH設定テーブル503に格納されている移動機毎のタイミングオフセットも補正する必要がある。
ここでは、上記のように、個別チャネル上でタイミングアジャストメント(Timing Adjustment)制御フレームが発生した際に、制御情報(この場合タイミング補正値)をDSCH処理部500にも通知する方法について記載する。
なお、以下の方法は、個別チャネルに関連するその他の制御フレームについても同様に適用可能なものである。
図15A〜図15Cは、タイミングアジャストメント(Timing Adjustment)制御フレーム受信時の制御情報をDSCH処理部500に通知するための方法として、事例(Case)A、事例(Case)B、事例(Case)Cの3パターンを示したものである。以下、これら3パターンについて説明する。
[事例(Case)A]
図15Aに示す事例(Case)Aでは、DCH上で送信されてきたタイミングアジャストメント(Timing Adjustment)制御フレームは、マクロダイバーシチ処理部505で終端され、制御フレームからDCHに対するタイミング補正値が抽出される。
マクロダイバーシチ処理部505は、前記補正値により、自処理部内の該当するDCHのタイミング補正を行う。マクロダイバーシチ処理部505は前記補正値と移動機IDをDSCH処理部500に通知する。これにより、DSCH処理部500は、補正値及び移動機IDに基づき、DSCH設定テーブル503内の該当する移動機に対応するタイミングオフセット量を補正する。
[事例(Case)B]
図15Bに示す事例(Case)Bにおいて、回線終端部506は、マクロダイバーシチ処理部505で終端される個別チャネル上に送信される上りデータを全て複製し、DSCH処理部500に対しても送信を行う。
DSCH処理部500は、回線終端部506から送信されてくる個別チャネル上の上りデータを逐一監視し、タイミングアジャストメント(Timing Adjustment)制御フレームのような制御フレームのみを受信し、通常のユーザデータは破棄するようにする。これによりDSCH処理部500も個別チャネル上のタイミング補正量を知ることができる。
[事例(Case)C]
図15Cに示す事例(Case)Cでは、無線ネットワーク制御装置303と基地局304との間に制御フレーム専用のチャネルを個別チャネルと同数分だけ設定し、個別チャネル上で、基地局304から無線ネットワーク制御装置303に対して制御フレームを送信する。その際には、基地局304内で、制御フレームを複製した後に該当の個別チャネルと、該当の制御フレーム専用チャネル上に複製した制御フレームのそれぞれを送信する。
ここで、本発明を適用して実現可能なマルチキャストDSCHを使用したサービスについて説明する。
先に説明したとおり、移動機は、DSCH上のデータを受信するためには、必ず個別チャネル(DPCH)上において、シグナリングデータを受信する必要がある。
これは、DSCHを受信するためには、移動機は待ち受け状態(アイドル状態)ではなく、呼接続中である必要があるということである。すなわち、マルチキャストDSCHを使用したサービスの特色として、呼接続中にだけ、移動機に対してマルチキャスト配信されるサービスということができる。
また、先において説明を省略したが、DSCHは、通常エリア単位に1本から数本が設定されるものであり、移動機があるエリアから別のエリアに移動した際には、受信するDSCHの切替えを行うことになる。このことは、すなわち、DSCHを使用したマルチキャスト通信のもう一つの特色として、エリア単位に異なった情報を配信可能であるということが言える。
以上のことから、DSCHを使用したマルチキャストサービスの特徴をまとめると、『呼接続中にある移動機だけを対象とした、エリアを意識したサービス』ということになる。
なお、DSCHは移動機が呼接続状態にならないと受信しないため、移動機は、待ち受け状態にマルチキャスト配信により無駄な電力を消費するなどといったこともない。
以下では、こうしたサービスの例をいつくか記載する。
[実施例1:マルチキャストDSCHを使用したエリア情報配信サービス]
コアネットワーク内のサーバ手段等から、エリア毎に、該エリアに関連する情報を、マルチキャストDSCHを使用して常時配信しておき、移動機は、呼接続を行うこことで、該エリア配信情報を受信する。
[実施例2:マルチキャストDSCHを使用したBGM配信サービス]
コアネットワーク内のサーバ手段等から常に音楽データ等を送信し、これをDSCHを用いて、エリア内にマルチキャストする。移動機は、呼接続して通話中になると、DSCH上で該配信音楽データを受信し再生する。
こうすることで、相手と話をしながら、背景で該受信した音楽をBGMのようにして聞くことが可能となる。
さらに、音楽データをエリア毎に別なものにすることで、地域毎に特色を出したサービスも可能になると考えら得る。これは、当然音楽データに限ったものではなく、聴覚的なものであれば全て同様のサービスが可能である。
【産業上の利用可能性】
近年の移動通信技術の進歩により、通信レートおよび通信品質は飛躍的に向上してきている。この結果、サービスの形態も多様化し、音声通話だけでなく、画像や動画といった大量のデータを扱うサービスも開始されつつある。しかしながら、現在では、ユーザ主体のリクエスト型サービスが大半をしめており、ラジオやテレビといった高レートなブロードキャスト・マルチキャスト型のサービスは将来に委ねられているといってよい。
こうした側面から見た場合、前述の通り、現在の第3世代移動通信技術、特に3GPPが規定するW-CDMA通信網では、今のところ効率的に高レートマルチキャストサービスを実現する最適な方法が提供されていないと考えられる。このことは、今後ますます多様化していくであろう通信サービスの発展を阻害する結果になりかねない。
本発明によれば、3GPPにおけるDSCH技術に若干の修正を行うだけで、効率的なマルチキャストサービスを実現することができる。また、『呼接続中にのみエリア単位の配信サービスを受信する』という非常に特徴のある技術的性質を応用することにより、これまで実現が難しかった様々なサービスが今後展開されていくことが期待され、移動通信市場の拡大につながると考えられる。
さらに、こうしたサービスの多様化・拡大により、通信事業者は、ユーザからの通信費により収益を得る形態から、マルチキャストサービス供給者からの通信網使用料を得る方向に切替えることにより、現状ユーザが負担している通信費を低減させることが可能となり、結果として、さらなる市場の拡大につながるものと考えられる。
(付記1)ネットワークに接続される無線ネットワーク制御装置と、
基地局と、
前記基地局と接続される一以上の移動機を有し、
前記無線ネットワーク制御装置から、下り共有チャネルを用いて前記一以上の移動機にデータを送信する移動通信システムであって、
前記ネットワークに存在するデータサーバ手段と前記無線ネットワーク制御装置間に、マルチキャストデータを送信するためのチャネルを設定し、
前記設定されるチャネルを前記下り共有チャネルにマッピングすることを特徴とする移 動通信システム。
(付記2)付記1において、
前記無線ネットワーク制御装置内に一以上のチャネルと前記下り共有チャネルとの対応関係を記憶するためのマッピングテーブル手段を備え、
前記マッピングテーブル手段を参照して、前記マルチキャストデータを送信するためのチャネルを適切な下り共有チャネルにマッピングすることを特徴とする移動通信システム。
(付記3)付記2において、
前記マッピングテーブル手段は、下り共有チャネル毎に、マルチキャストの対象となる移動機の識別子を格納し、前記識別子で示される移動機に対して、データをマルチキャストすることを特徴とする移動通信システム。
(付記4)付記1において、
前記無線ネットワーク制御装置内に、コアネットワークと該無線ネットワークとの間で移動機毎に設定される個別チャネルと、前記下り共有チャネルとの対応関係を記憶するためのマッピングテーブル手段を具備し、
前記マッピングテーブル手段を参照することにより、前記個別チャネルを適切な下り共有チャネルへマッピングすることを特徴とする移動通信システム。
(付記5)付記4において、
前記マッピングテーブル手段は、前記個別チャネル毎に、移動機の識別子を格納し、前記識別子で示される移動機に対して、データをユニキャストすることを特徴とする移動通信システム。
(付記6)付記5において、
前記マッピングテーブル手段は、前記個別チャネル毎にタイミングオフセットを格納し、前記個別チャネルを用いてデータを送信する際に、前記タイミングオフセットに基づいた送信タイミングで対応する移動機に対してデータを送信することを特徴とする移動通信システム。
(付記7)付記4〜6のいずれかにおいて、
前記無線ネットワーク制御装置は、前記下り共通チャネル上でデータをマルチキャストする際に、前記マッピングテーブル手段を参照して、マルチキャストの対象となる移動機を選定し、選定される移動機の全てに対して、適切なタイミングでシグナリングデータを送信することを特徴とする移動通信システム。
(付記8)付記7において、
前記無線ネットワーク制御装置は、前記下り共通チャネルを用いてデータのマルチキャストを行う際に、送信する前記下り共通チャネルのデータフレーム内に、マルチキャストされたデータであることを表す識別情報を格納することを特徴とする移動通信システム。
(付記9)付記8において、
前記移動機が、受信した下り共通チャネルのデータフレームが、マルチキャストされたものか否かを前記の識別情報を参照して判断することを特徴とする移動通信システム。
(付記10)付記8において、
前記移動機が、受信した下り共通チャネルのデータフレーム内に、マルチキャスト識別子ではなく、前記移動機の識別子が格納されていた場合に、前記移動機は、通常のユニキャスト受信を行うことを特徴とする移動通信システム。
(付記11)付記8において、
前記移動機が、受信した下り共通チャネルのデータフレーム内に格納された識別子が、マルチキャスト識別子でもなく、かつ、前記移動機の識別子でもない場合には、前記移動機は、前記受信したデータを破棄することを特徴とする移動通信システム。
(付記12)付記2において、
前記移動機が、前記無線ネットワーク制御装置から下り共通チャネルへの切替え指示を受信し、
前記移動機が、前記無線ネットワーク制御装置に対して、前記切替え指示に対する応答 メッセージを送信する際に、前記移動機が、前記応答メッセージ内にマルチキャストへの参加有無を表す情報を格納することを特徴とする移動通信システム。
(付記13)付記12において、
前記無線ネットワーク制御装置が、前記切替え指示に対する応答メッセージ内のマルチキャストへの参加有無を参照し、 " 参加 " であれば、前記応答メッセージを送信した移動機を前記マッピングテーブル手段に登録することを特徴とする移動通信システム。
(付記14)付記6において、
個別チャネル、あるいは、シグナリングデータ専用チャネル上で前記基地局から前記無線ネットワーク制御装置に対して、タイミング補正を促す制御データを受信した際に、前記タイミングオフセット情報を更新することを特徴とする移動通信システム。
(付記15)付記1において、
前記下り共通チャネルを用いて、呼接続状態にある移動機に対してのみ、マルチキャストデータ配信を行うことを特徴とする移動通信システム。
(付記16)付記15において、
前記下り共通チャネルを用いて、呼接続状態にある移動機に対してのみ、マルチキャストデータ配信を行う際に、エリア毎に異なる配信内容とすることを特徴とする移動通信システム。
(付記17)移動機に接続される基地局と、ネットワークに接続される無線ネットワーク制御装置であって、
それぞれ装置内バス手段により接続される、主制御部と、下り共通チャネル処理を行う下り共通チャネル処理部と、マクロダイバーシチ機能を実現するためのマクロダイバーシチ処理部と、回線終端部を有し、
前記共通チャネル処理は、コアネットワークと前記無線ネットワーク制御装置との間に設定された、マルチキャストデータを送信するための 1 つ以上のチャネルと、前記下り共通チャネルとの対応関係を記憶するマッピングテーブルを備え、
前記マッピングテーブル手段を参照することにより、前記マルチキャストデータを送信するためのチャネルを適切な下り共通チャネルへマッピングして、
前記一以上の移動機にデータを送信することを特徴とする移動通信システムにおける無線ネットワーク制御装置。
(付記18)付記17において、
前記下り共通チャネル処理部は、コアネットワークと前記無線ネットワーク制御装置との間に設定されたマルチキャストデータを送信するためのチャネルと1つ以上の下り共通チャネルとの対応関係を記憶するマッピングテーブルを備え、
前記マッピングテーブルを参照することにより、前記マルチキャストデータを送信するためのチャネルを適切な下り共通チャネルへマッピングすることを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記19)付記18において、
前記マッピングテーブルは、前記1つ以上の下り共通チャネル毎に、マルチキャストの対象となる移動機の識別子を格納し、前記識別子で示される移動機に対して、データをマルチキャストすることを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記20)付記17において、
前記下り共通チャネル処理部は、コアネットワークと前記無線ネットワークとの間に移動機毎に設定される個別チャネルと、前記下り共通チャネルとの対応関係を記憶するためのマッピングテーブルを備え、
前記マッピングテーブルを参照することにより、前記個別チャネルを適切な下り共通チャネルにマッピングすることを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記21)付記20において、
前記マッピングテーブルは、前記個別チャネル毎に、対応する移動機の識別子を格納し、
前記識別子で示される移動機に対して、データをユニチキャストすることを特徴とする 無線ネットワーク制御装置。
(付記22)付記20において、
前記マッピングテーブルは、前記個別チャネル毎に、前記チャネルにおけるタイミングオフセット格納し、
前記個別チャネルを用いてデータを送信する際に、前記タイミングオフセットに基づいた送信タイミングで対応する移動機に対してデータを送信することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記23)付記22において、
前記下り共通チャネル処理部は、下り共通チャネルフレーム処理部を有し、
前記下り共通チャネルフレーム処理部は、コアネットワークから受信した、マルチキャストデータおよび特定移動機向けのデータから下り共通チャネルフレームを生成し、
送信対象となる移動機に対して、シグナリングデータとともに、前記下り共通チャネルフレームを送信することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記24)付記23において、
前記下り共通チャネルフレーム処理部は、コアネットワークから受信したデータが、マルチキャスト用のデータであった場合に、前記受信したデータにマルチキャストデータであることを表す識別子を付与して下り共通チャネルフレームを生成することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記25)付記17において、
前記下り共通チャネル上でデータをマルチキャストする際に、前記マッピングテーブルを参照することにより、マルチキャストの対象となる移動機を選定し、
前記移動機の全てに対して、適切なタイミングでシグナリングデータを送信することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記26)付記25において、
前記シグナリングデータ送信に使用するチャネルとして、前記マクロダイバイーシチ処理部が終端する個別チャネル(DCH)を使用し、
前記下り共通チャネル処理部は、前記マクロダイバーシチ処理部に対して、
少なくともシグナリング送信指示と、シグナリング送信の対象となる移動機の識別子を通知し、
前記シグナリング送信指示および移動機識別子を受信したマクロダイバーシチ処理部は、前記個別チャネルを使用して、前記移動機に対してシグナリングを送信することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記27)付記25において、
前記シグナリングデータ送信に使用するチャネルとして、前記マクロダイバイーシチ処理部が終端する個別チャネル(DCH #0 )を使用し、前記シグナリングデータは、前記下り共通チャネル処理部において生成し、送信され、
前記共通チャネル処理部から送信されるシグナリングは、前記下り共通チャネル処理部と回線終端部との間に設定される第1のチャネル(DCH #1 )上に送信され、前記個別チャネル(DCH #0 )と前記第1のチャネル(DCH #1 )とを、前記回線終端部において合流されることにより、前記下り共通チャネル処理部から送信されたシグナリングデータが対応する移動機用の個別チャネル上で送信されるようにすることを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記28)付記25において、
前記シグナリングデータ送信に使用するチャネルとして、前記下り共通チャネル処理部に、移動機毎に独立にシグナリング専用のチャネルを設定し、前記シグナリング専用チャネルを使用して、対応する移動機に対してシグナリングデータを送信することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記29)付記25において、
前記シグナリングデータ送信に使用するチャネルとして、前記マクロダイバイーシチ処理部に、移動機毎に独立にシグナリング専用のチャネルを設定し、
前記下り共通処理部は、前記マクロダイバーシチ処理部に対して、少なくとも、シグナリング送信指示と、シグナリング送信の対象となる移動機の識別子を通知し、
前記シグナリング送信指示および移動機識別子を受信した前記マクロダイバーシチ処理部は、前記シグナリング専用チャネルを使用して、前記移動機に対してシグナリングを送信することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記30)ネットワークに接続される無線ネットワーク制御装置を通してよりら送られるデータを受信し、基地局に接続される移動機であって、
前記下り共通チャネルフレームに格納されたデータ識別子を参照し、
前記データ識別子が、自識別子と一致した場合には、受信したデータをユニキャストされたデータとして処理を行い、
前記データ識別子が、マルチキャスト識別子でない場合で、自識別子にも一致しない場合には、受信したデータを破棄することを特徴とする移動機。
(付記31)付記30において、
前記無線ネットワーク制御装置から下り共通チャネル識別子への切替え指示を受信した後、
前記無線ネットワーク制御装置に対して、前記切替え指示の応答メッセージを送信する際に、前記応答メッセージ内にマルチキャストへの参加有無を表す情報を格納することを特徴とする移動機。
(付記32)付記31にける移動機に格納される前記送信した切替え応答メッセージ内のマルチキャストへの参加有無を参照し、 " 参加 " であれば、前記応答メッセージを送信した移動機をマッピングテーブルに登録することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記33)付記17において、
前記マクロダイバーシチ処理部が個別チャネルあるいはシグナリング専用チャネルを終端している場合に、前記個別チャネルあるいはシグナリング専用チャネル上で、基地局からタイミング補正制御セルが送信された場合に、前記マクロダイバーシチ処理部が、前記タイミング補正制御セルから抽出したタイミング補正情報を前記個別チャネルに対応する移動機の識別子とともに、前記下り共通チャネル処理部に対して通知することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記34)付記33において、
前記マクロダイバーシチ処理部から前記下り共通チャネル処理部に通知された、タイミング補正情報および移動機識別子から、前記下り共通チャネル処理部が、前記マッピングテーブル内のタイミングオフセット値を格納する領域の値を更新することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記35)付記33において、
前記マクロダイバーシチ処理部が、前記個別チャネルあるいはシグナリング専用チャネルを終端している場合に、前記個別チャネルあるいはシグナリング専用チャネル上で、前記基地局からタイミング補正制御セルが送信された場合に、前記回線終端部が、前記個別チャネルあるいはシグナリング専用チャネルのデータを全てまたは一部を複製し、前記複製したデータを、前記下り共通チャネル処理部に対して送出することにより、タイミング補正情報を前記下り共通チャネル処理部に対して通知することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記36)付記35において、
前記下り共通チャネル処理部は、前記複製されたすべてのデータを受信し、前記受信データの中で、タイミング補正制御セルのみを抽出し、ユーザデータは破棄することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記37)付記36において、
前記受信したタイミング補正制御セルから、タイミング補正値を抽出し、前記マッピングテーブル内のタイミングオフセット値の格納領域の値を更新することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記38)付記33において、
前記マクロダイバーシチ処理部が、個別チャネルあるいはシグナリング専用チャネルを終端している場合に、前記個別チャネルあるいはシグナリング専用チャネル上で、前記基地局からタイミング補正制御セルが送信される場合に、
前記下り共通チャネル処理部と基地局との間に、制御フレーム専用のチャネルを設定しておき、
これにより、前記基地局において、前記タイミング補正制御セルを複製し、前記制御フレーム専用のチャネル上にも送信を可能とすること特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記39)付記33において、
前記DSCH処理部において、前記制御フレーム専用のチャネルで受信したタイミング補正制御セルから、タイミング補正値を抽出し、前記マッピングテーブル内のタイミングオフセット値の格納領域の値を更新することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
(付記40)ネットワークに接続される無線ネットワーク制御装置と、
基地局と、
前記基地局と接続される一以上の移動機を有し、
前記無線ネットワーク制御装置から、下り共有チャネルを用いて前記一以上の移動機にデータを送信するように構成され、
呼接続中の特定移動機に対してのみ選択的にデータをマルチキャストすることを特徴とする移動通信システム。
Claims (7)
- ネットワークに接続される無線ネットワーク制御装置と、
基地局と、
前記基地局と接続される一以上の移動機を有し、
前記無線ネットワーク制御装置から、下り共有チャネルを用いて前記一以上の移動機にデータを送信する移動通信システムであって、
前記ネットワークに存在するデータサーバ手段と前記無線ネットワーク制御装置間に、マルチキャストデータを送信するためのチャネルを設定し、
前記設定されるチャネルを前記下り共有チャネルにマッピングすることを特徴とする移動通信システム。 - 請求項1において、
前記無線ネットワーク制御装置内に一以上のチャネルと前記下り共有チャネルとの対応関係を記憶するためのマッピングテーブル手段を備え、
前記マッピングテーブル手段を参照して、前記マルチキャストデータを送信するためのチャネルを適切な下り共有チャネルにマッピングすることを特徴とする移動通信システム。 - 請求項1において、
前記無線ネットワーク制御装置内に、コアネットワークと該無線ネットワークとの間で移動機毎に設定される個別チャネルと、前記下り共有チャネルとの対応関係を記憶するためのマッピングテーブル手段を具備し、
前記マッピングテーブル手段を参照することにより、前記個別チャネルを適切な下り共有チャネルへマッピングすることを特徴とする移動通信システム。 - 移動機に接続される基地局と、ネットワークに接続される無線ネットワーク制御装置であって、
それぞれ装置内バス手段により接続される、主制御部と、下り共通チャネル処理を行う下り共通チャネル処理部と、マクロダイバーシチ機能を実現するためのマクロダイバーシチ処理部と、回線終端部を有し、
前記共通チャネル処理は、コアネットワークと前記無線ネットワーク制御装置との間に設定された、マルチキャストデータを送信するための1つ以上のチャネルと、前記下り共通チャネルとの対応関係を記憶するマッピングテーブルを備え、
前記マッピングテーブル手段を参照することにより、前記マルチキャストデータを送信するためのチャネルを適切な下り共通チャネルへマッピングして、
前記一以上の移動機にデータを送信することを特徴とする移動通信システムにおける無線ネットワーク制御装置。 - ネットワークに接続される無線ネットワーク制御装置を通してよりら送られるデータを受信し、基地局に接続される移動機であって、
前記下り共通チャネルフレームに格納されたデータ識別子を参照し、
前記データ識別子が、自識別子と一致した場合には、受信したデータをユニキャストされたデータとして処理を行い、
前記データ識別子が、マルチキャスト識別子でない場合で、自識別子にも一致しない場合には、受信したデータを破棄することを特徴とする移動機。 - 請求項5において、
前記無線ネットワーク制御装置から下り共通チャネル識別子への切替え指示を受信した後、
前記無線ネットワーク制御装置に対して、前記切替え指示の応答メッセージを送信する際に、前記応答メッセージ内にマルチキャストへの参加有無を表す情報を格納することを特徴とする移動機。 - 請求項6における移動機に格納される前記送信した切替え応答メッセージ内のマルチキャストへの参加有無を参照し、"参加" であれば、前記応答メッセージを送信した移動機をマッピングテーブルに登録することを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
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