JP4071564B2 - 椅子の座構造 - Google Patents
椅子の座構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4071564B2 JP4071564B2 JP2002213451A JP2002213451A JP4071564B2 JP 4071564 B2 JP4071564 B2 JP 4071564B2 JP 2002213451 A JP2002213451 A JP 2002213451A JP 2002213451 A JP2002213451 A JP 2002213451A JP 4071564 B2 JP4071564 B2 JP 4071564B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- net member
- frame
- seat
- seat frame
- piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、座フレームにネット部材を張設した椅子の座構造に関する。なお、本発明の座構造は、座シートおよび背当てを含むものである。
【0002】
【従来の技術】
座フレームに弾性変形可能なネット部材を張設した従来の椅子の座構造では、ネット部材の周辺部を座フレームに重合し、締付保持部材を介して、あるいは直接に、ボルト等をもって、座フレームに締着固定したものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ネット部材の周辺部を、一定の張力を付与したまま、前述した従来の要領で座フレームに止着することは容易ではなく、多大の手間と時間を要し、かつ各締付ボルト等付近におけるネット部材の張力が不均一となって、ネット部材の取付部に、しわが寄ったり、撓みが生じたりし、また締付ボルト等のまわりにおいて、ネット部材に過大な張力が作用し、ネット部材のこの部分が、裂断することがある。
【0004】
本発明の目的は、ネット部材の周辺部を、十分な張力と強度をもって、できるだけ均一かつ容易に、座フレームに止着しうるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 座フレームの上面に張設され、周辺部が、座フレームの外周部の上面および外側面を経て、内向きに折返えされているネット部材の周縁部に挟入片を止着し、この挟入片を、座フレームの外周部の下面に設けた周方向の保持溝内へ嵌入するとともに、座フレームの下側に取付けた締付枠をもって、前記挟入片を保持溝内へ押し入れることにより、ネット部材に張力を付与するようにする。
【0006】
(2) 上記(1)項において、挟入片の下端に、締付枠による押圧力を受支するとともに、抜き外しのために機能しうる水平方向の係止片を設ける。
【0007】
(3) 上記(1)または(2)項において、保持溝の外側方において、座フレームの外周部下面に、周方向の挟支溝を設けるとともに、締付枠の上面の対応個所に起立片を設け、締付枠を座フレームの下面に取付けた際、その起立片が、ネット部材の周辺部を前記挟支溝内へ押入れることにより、ネット部材に、さらなる張力を付与するようにする。
【0008】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、締付枠の外周縁に、座フレームの外側部へ重合しうる上向保護フランジを形成する。
【0009】
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、座フレームが、剛質厚肉の外周部の上面から、内方へ向って下傾する弾性片を有し、未着席状態では、上記弾性片はネット部材から離間しており、かつ着席状態では、ネット部材の周辺部が下向きに撓んで、弾性片を押圧するようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は、図1に例示するような椅子(A)の座シート(B)もしくは背当て(C)を対象とするものであるが、以下、図2以下を参照して、座シート(B)に適用した実施の形態について説明する。
座シート(B)は、図2および図3に示すように、所望の閉結形状とした座フレーム(1)の上面および外側面に沿って、高張力プラスチックその他適宜の材料からなるネット部材(2)(多孔板を含む)の周辺部を当接した後、ネット部材(2)の周端部を内方へ折り返えし、この折り返えし部(2a)の下面に、座枠(1)とほぼ相似形をなす締付枠(3)を重合し、締付枠(3)の各所に穿設した通孔(4)の下方より挿入したボルト(5)を、座フレーム(1)の下面における対応個所に穿設したねじ孔(6)へ螺合することにより、ネット部材(2)の内向折返し部(2a)を、締付枠(3)の下面に止着して形成されている。
【0011】
座フレーム(1)は、厚肉剛質の外周部(7)の上面より、内方へ向かって下傾する弾性片(8)を連設し、かつ厚肉剛質の外周部(7)の下面に、内方から外方へ向かって、周方向の下向き突条(9)、上向き保持溝(10)および上向き挟支溝(11)を設けたものである。
【0012】
前記ねじ孔(6)は、下向き突条(9)の下面から穿設されている。
【0013】
保持溝(10)および挟支溝(11)は、上方へ向かってやや狭幅となる台形断面としておくのがよい。
【0014】
締付枠(3)は、座フレーム(1)の外周部(7)と対応する平面形状の外周部(12)を有し、この外周部(12)の上面には、座フレーム(1)の外側部へ重合しうる上向保護フランジ(3a)が設けられ、かつ前記座フレーム(1)の下向き突条(9)および挟支溝(11)と対応する個所には、それぞれ、それらに嵌合しうる環状の凹孔(13)と起立片(14)が設けられている。
【0015】
挟支溝(11)と起立片(14)との間隙は、両者間に、ネット部材(2)の折返し部(2a)を、挾入して締着しうるように定めてある。
【0016】
なお、ネット部材(2)の外周縁には、座フレーム(1)の外周部(7)における保持溝(10)の幅よりもやや狭幅で、下端に外向係止片(15)を有し、かつ周方向に連続するか、もしくは分断された挟入片(16)が止着されている。
【0017】
ネット部材(2)を張設するには、その周辺部を、座フレーム(1)の外周部(7)の上面および外面に当接させた後、その外端を内方へ折曲げて、外周縁に固着されている挟入片(16)を、保持溝(10)の下方から嵌入する。
【0018】
これにより、ネット部材(2)の外周縁は、保持溝(10)内に抜け止め保持されるので、ついで座フレーム(1)の下面に締付枠(3)を当接し、ボルト(5)を、通孔(4)の下方から挿入して、座フレーム(1)のねじ孔(6)に螺合すれば、挟入片(16)は締付枠(3)により押されて、挟支溝(11)内へ進入して行く。
【0019】
そのため、ネット部材(2)の周辺部は座フレーム(1)の下面に引張り込まれ、周方向および内外方向に均一の張力をもって、自動的に張設されることとなる。
【0020】
さらに、実施の形態においては、この際、締付枠(3)の上面の起立片(14)が、ネット部材(2)の周辺部を押圧して、座フレーム(1)の挟支溝(11)内へ押し入れるので、ネット部材(2)の張力は、より大となる。
【0021】
【発明の効果】
各請求項に記載の発明の効果は、次の如くである。
請求項1:ネット部材の周縁部の挟入片を、座フレームの下面の保持溝内へ緩く嵌入してから、座フレームの下面に締付枠を取付ければ、ネット部材には、自動的に、一定の張力が付与される。
【0022】
請求項2:締付枠を座フレームの下面に取付けた際、挟入片は締付枠により好適に押されて保持溝内へ進入し、かつ水平方向の係止片を利用して、挟入片とともにネット部材を、座フレームから取外すことができる。
【0023】
請求項3:ネット部材に、自動的に、さらなる張力が付与される。
【0024】
請求項4:座フレームおよびネット部材の外側面が保護される。
【0025】
請求項5:不使用時には、ネット部材は水平状態となっているので体裁が良く、かつ使用時には、着席者の荷重は、ネット部材および弾性片をもって、好適に受支される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座構造を備える椅子を例示する側面図である。
【図2】本発明の座構造の一実施形態を示す下方斜視図である。
【図3】同じく分解して示す下方斜視図である。
【図4】座構造の外側端部を示す拡大縦断面図である。
【図5】座構造の外側端を分解して示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
(A)椅子
(B)座シート
(C)背当て
(1)座フレーム
(2)ネット部材
(2a)折返し部
(3)締付枠
(3a)上向保護フランジ
(4)通孔
(5)ボルト
(6)ねじ孔
(7)外周部
(8)弾性片
(9)下向き突条
(10)保持溝
(11)挟支溝
(12)外周部
(13)凹孔
(14)起立片
(15)係止片
(16)挟入片
Claims (5)
- 座フレームの上面に張設され、周辺部が、座フレームの外周部の上面および外側面を経て、内向きに折返えされているネット部材の周縁部に挟入片を止着し、この挟入片を、座フレームの外周部の下面に設けた周方向の保持溝内へ嵌入するとともに、座フレームの下側に取付けた締付枠をもって、前記挟入片を保持溝内へ押し入れることにより、ネット部材に張力を付与するようにしたことを特徴とする椅子の座構造。
- 挟入片の下端に、締付枠による押圧力を受支するとともに、抜き外しのために機能しうる水平方向の係止片を設けたことを特徴とする請求項1記載の椅子の座構造。
- 保持溝の外側方において、座フレームの外周部下面に、周方向の挟支溝を設けるとともに、締付枠の上面の対応個所に起立片を設け、締付枠を座フレームの下面に取付けた際、その起立片が、ネット部材の周辺部を前記挟支溝内へ押入れることにより、ネット部材に、さらなる張力を付与するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の椅子の座構造。
- 締付枠の外周縁に、座フレームの外側部へ重合しうる上向保護フランジを形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅子の座構造。
- 座フレームが、剛質厚肉の外周部の上面から、内方へ向って下傾する弾性片を有し、未着席状態では、上記弾性片はネット部材から離間しており、かつ着席状態では、ネット部材の周辺部が下向きに撓んで、弾性片を押圧するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の椅子の座構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002213451A JP4071564B2 (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 椅子の座構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002213451A JP4071564B2 (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 椅子の座構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004049685A JP2004049685A (ja) | 2004-02-19 |
JP4071564B2 true JP4071564B2 (ja) | 2008-04-02 |
Family
ID=31936042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002213451A Expired - Fee Related JP4071564B2 (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 椅子の座構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4071564B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4818601B2 (ja) | 2004-10-13 | 2011-11-16 | 株式会社岡村製作所 | ハンガー付き椅子 |
-
2002
- 2002-07-23 JP JP2002213451A patent/JP4071564B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004049685A (ja) | 2004-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2014341049B9 (en) | Panel body | |
US6241311B1 (en) | Support ring for holding a fabric seat on inclined frame tube | |
US7207344B2 (en) | Two tier canopy system | |
US20170099957A1 (en) | Chair upholstery attachment and method | |
JP4061169B2 (ja) | 椅子の座等へのネット部材の張設方法 | |
JP4071564B2 (ja) | 椅子の座構造 | |
JPH07117093B2 (ja) | ボルト締付け用プラスチッククリップ | |
JP3662006B2 (ja) | 椅子における弾性支持シートの張着構造 | |
JPH0425038Y2 (ja) | ||
JP4061160B2 (ja) | ネット部材の張り構造及び張り方法 | |
JP4524014B2 (ja) | 椅子の座板 | |
JP2004049687A (ja) | 椅子の座構造 | |
US4377240A (en) | Towel supporting fixture | |
JP4109442B2 (ja) | 椅子の背凭れ | |
JPH088673Y2 (ja) | 椅子構造 | |
KR200437404Y1 (ko) | 의자 다리 체결구조 | |
JPS6130530Y2 (ja) | ||
JPS643407Y2 (ja) | ||
KR200438384Y1 (ko) | 의자의 등좌판 구조 | |
JP2526515Y2 (ja) | 刺繍枠 | |
JPS6130529Y2 (ja) | ||
KR950010507Y1 (ko) | 의자 좌판의 저면 커버판 | |
JPH10248679A (ja) | 簡易ベッドのとこ座装置 | |
JPH0662145U (ja) | タープ | |
JPS6112836Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050719 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4071564 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |