JP4069943B2 - ノイズ除去の強弱を画面内でコントロールする画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、および電子カメラ - Google Patents

ノイズ除去の強弱を画面内でコントロールする画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、および電子カメラ Download PDF

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Description

本発明は、ノイズ除去の強弱を画面内でコントロールする画像処理技術に関する。
[階調補正の従来技術]
通常、真夏日のような日差しの強い状態で撮影した場合、人物の顔などに強い明暗が生じ、影に隠れた部分やハイライト部分の階調が明瞭に再現されない。また、逆光で撮影された人物も、シルエットに隠れるなど、階調が明瞭に再現されない。
このような偏った階調表現を改善する階調補正技術として、従来からヒストグラム均等化法や、米国特許第5991456号明細書(以下『特許文献1』という)の方法が知られている。これらの従来方法は、入力される画像データの着目する画素値付近や領域において階調を拡大する方向に階調補正することによって、階調の潰れを改善する。
[ノイズ除去の従来技術]
画像データには、撮像素子の暗電流やショットノイズなどのノイズが含まれる。このようなノイズを低減する技術として、日本出願の特開2003−101887号公報(以下『特許文献2』という)の方法などが知られている。一般的に、これらの従来方法は、入力される画像データの近隣画素差を低減するように局所平滑化を行うことによって、ノイズ除去する方法である。
米国特許第5991456号明細書 特開2003−101887号公報
本発明者は、これらの従来技術について下記の課題を発見した。
上述したような階調補正では、画像の暗部階調が拡大され、明るくなる。このとき、暗部に乗っていたノイズ振幅が増幅されたり、暗部に隠れていたノイズが明るくなることで目立つようになる。
この状態では、一つの画像内に、ノイズの目立つ箇所と目立たない箇所とが混在して発生し、一種のノイズムラを生じる。このノイズムラは、一様にノイズが発生する場合よりも視覚的に不自然であり、画像の見た目の品質を大きく劣化させてしまう。
一方、従来のノイズ除去では、ノイズを一様に低減する効果はあるが、上記のノイズムラを改善することは難しい。
つまり、ノイズの目立つ箇所について十分なノイズ除去効果を上げるためには、ノイズ除去の程度を強める必要がある。この場合、ノイズが目立たない箇所についても、ノイズ除去が過剰に働いてしまい、画像の微細なディテール情報が徒らに欠落してしまう。その結果、情報量に乏しい印象の画像データになってしまう。
逆に、ノイズの目立たない箇所に合わせてノイズ除去を実施した場合、ノイズの目立つ箇所についてはノイズが十分に除去できず、不自然なノイズムラが残ってしまう。
そこで、本発明では、階調補正によって目立つノイズを適切に除去する画像処理技術を提供することを目的とする。
以下、本発明について説明する。
(1)
本発明の画像処理装置は、画像データに適応して実施される階調補正に合わせて、画像データに施すノイズ除去を変更する画像処理装置であって、変化率取得部、およびノイズ除去部を備える。
この変化率取得部は、画像データの画面内の複数箇所において、階調補正の前後における画像データの信号レベルの変化率を得る。
一方、ノイズ除去部は、これら変化率に応じて、画像データに施すノイズ除去の強弱を画面内の箇所ごとにコントロールする。
(2)
なお好ましくは、ノイズ除去部は、変化率の大きな箇所ほど、ノイズ除去を強めることを特徴とする。
(3)
また好ましくは、ノイズ除去部は、変化率の画面内配列に局所平滑化を施してノイズ変動を低減する。ノイズ除去部は、この局所平滑化後の変化率に応じて、画像データに施すノイズ除去の強弱をコントロールする。
(4)
なお好ましくは、ノイズ除去部は、変化率の上限をリミットし、上限リミットを施した変化率に応じて、画像データに施すノイズ除去の強弱をコントロールする。
(5)
また好ましくは、ノイズ除去部は、変化率をべき乗し、べき乗を施した変化率に応じて、画像データに施すノイズ除去の強弱をコントロールする。
(6)
なお好ましくは、ノイズ除去部は、画像データを撮像した電子カメラの撮像条件を情報取得し、少なくとも変化率および撮像条件を組み合わせた条件に応じて、画像データに施すノイズ除去の強弱をコントロールする。
(7)
また好ましくは、本発明の画像処理装置は、画像データのノイズ量を検出するノイズ判定部を備える。ノイズ除去部は、上記の変化率と、検出されたノイズ量とを少なくとも組み合わせた条件に応じて、画像データに施すノイズ除去の強弱をコントロールする。
(8)
本発明の画像処理プログラムは、コンピュータを、上記(1)〜(7)のいずれか1つの画像処理装置として機能させるためのプログラムである。
(9)
本発明の画像処理方法は、画像データに適応して実施される階調補正に合わせて、画像データに施すノイズ除去を変更する画像処理方法であって、下記のステップを備える。
『変化率取得ステップ』‥画像データの画面内において、階調補正の前後における画像データの信号レベルの変化率を得るステップ。
『ノイズ除去ステップ』‥変化率取得ステップで得られた変化率に応じて、画像データに施すノイズ除去の強弱を画面内の箇所ごとにコントロールするステップ。
(10)
本発明の電子カメラは、撮像部、階調補正部、および画像処理装置を備える。
撮像部は、被写体を撮像して画像データを生成する。
階調補正部は、画像データに適応して階調補正を実施する。
画像処理装置は、上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の画像処理装置である。この画像処理装置は、階調補正部による階調補正前後の信号レベルの変化率に応じて、画像データにノイズ除去を施す。
本発明では、画像データの画面内の複数箇所において、階調補正の前後における信号レベルの変化率を求め、これら変化率に応じて画面内の箇所ごとにノイズ除去の強弱を切り換える。
本発明者は、階調補正による信号レベルの変化率に合わせてノイズ増幅率が変化し、そのノイズ増幅率によってノイズムラが生じることを発見した。本発明では、この現象を逆に利用して、この変化率に応じてノイズ除去の強弱をコントロールする。その結果、上記現象のノイズムラをうち消す方向に抑制することが可能になり、画像に現れていた不自然なノイズムラを効果的に目立たなくすることが可能になる。
なお、本発明における上述した目的およびそれ以外の目的は、以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
実施形態の電子カメラ11(画像処理装置13を含む)の構成を示す図である。 階調補正係数の算出手順Aを説明する流れ図である。 階調補正係数の算出手順Bを説明する流れ図である。 階調補正係数の算出手順Cを説明する流れ図である。 ノイズ除去の動作を説明する流れ図である。
[本実施形態の構成説明]
図1は、本実施形態の電子カメラ11(画像処理装置13を含む)の構成を示す図である。
図1において、電子カメラ11は、被写体を撮像して画像データを生成する撮像部12と、画像処理装置13とを備える。
この画像処理装置13は、下記のような構成要素を備える。
(1)階調補正係数演算部14‥画像データを解析して階調補正係数を算出する。
(2)階調補正演算部15‥階調補正係数に従って画像データを階調補正する。
(3)変化率取得部16‥階調補正の前後における信号レベルの変化率を取得する。
(4)ノイズ除去係数演算部17‥変化率に応じて、ノイズ除去係数を算出する。
(5)ノイズ除去演算部18‥ノイズ除去係数に従って、画像データにノイズ除去を施す。
(6)ノイズ判定部19‥画像データを解析してノイズ量を推定する。
なお、このような画像処理装置13の構成の全部または一部を、マイクロプロセッサやDSPなどによるソフトウェア処理で実現してもよい。また、演算回路などのハードウェアを用いて実現してもよい。
[発明との対応関係]
以下、発明と本実施形態との対応関係について説明する。なお、ここでの対応関係は、参考のために一解釈を例示するものであり、本発明を徒らに限定するものではない。
請求項記載の変化率取得部は、変化率取得部16に対応する。
請求項記載のノイズ除去部は、ノイズ除去係数演算部17およびノイズ除去演算部18に対応する。
請求項記載のノイズ判定部は、ノイズ判定部19に対応する。
請求項記載の撮像部は、撮像部12に対応する。
請求項記載の階調補正部は、階調補正係数演算部14および階調補正演算部15に対応する。
[本実施形態の動作説明]
以下、本実施形態の動作について説明する。
まず、撮像部12では、ユーザーのレリーズ操作などに従って被写体を撮像することにより、デジタルの画像データを生成する。この画像データは、画像処理装置13に入力される。
この画像処理装置13内では、まず、階調補正係数演算部14によって、入力された画像データの解析が行われ、画像データに適した階調補正係数が算出される。
ここでは、階調補正係数の算出手順として、3種類の手順A〜Cについて具体的に説明する。
<階調補正係数の算出手順A>
図2は、階調補正係数の算出手順Aを説明する流れ図である。この図2に示すステップ番号にそって、この算出手順Aを説明する。
[ステップS11] まず、階調補正係数演算部14は、入力される画像データから輝度成分を抽出して、輝度画像Vを生成する。ここでの輝度成分は、例えば、LabカラースペースのL、YCbCrカラースペースのY、HSVカラースペースのV、RGBカラースペースのGなどに該当する。
[ステップS12] 次に、階調補正係数演算部14は、生成した輝度画像Vに対して、非線形な局所平滑化処理を施す。
下記の(1)式は、局所平滑化処理の算出式の一例である。
Figure 0004069943
ただし、(1)式中の(x,y)は、処理対象の画素位置である。rは、平滑化する局所範囲のサイズに該当するパラメータである。σは、『絵柄部分における大振幅変化』と『ノイズによって生じる微小振幅変化』とを切り分ける際の閾値に該当するパラメータである。例えば、r=20,σ=30程度が好ましい。
このような非線形な局所平滑化処理では、σを超えるエッジなどの振幅変化を残しつつ、ノイズなどの微小な振幅変化を平滑化する。このような処理により、非線形平滑化画像Vaが生成される。
[ステップS13] 階調補正係数演算部14は、下記の(2)式を用いて、非線形平滑化画像Vaを処理する。ここでは、画素値Va(x,y)に対して、正規化処理と上下限の制限処理が施され、数値範囲[Vl,1]内の値を取る正規化画像Vbが生成される。
Figure 0004069943
ただし、(2)式中のVmaxは、画素値Va(x,y)の最大レンジである。Vuは、上限リミットの閾値である。Vlは、正規化画像Vbの下限値である。例えば、具体的な値としては、Vu=0.5,Vl=0.25程度が好ましい。
続いて、階調補正係数演算部14は、正規化画像Vbの画素値Vb(x,y)の逆数を求めることにより、画素単位の階調補正係数R(x,y)を得る。
R(x,y)≡1/Vb(x,y)
<階調補正係数の算出手順B>
図3は、階調補正係数の算出手順Bを説明する流れ図である。この図3に示すステップ番号にそって、この算出手順Bを説明する。
[ステップS21] 階調補正係数演算部14は、輝度画像Vの局所平均を、局所領域のサイズを変えながら実施し、複数のLPF画像を生成する。
なお、このような局所平均処理では、計算済みで既知の前画素の局所和に対し、次画素の局所和との差異分を加算する漸化計算を用いることにより、計算回数を低減してLPF画像を高速作成することが好ましい。
さらに、このように求めた複数のLPF画像の線形和を求めることで、多様なカットオフ特性のLPF画像を生成してもよい。
[ステップS22] 階調補正係数演算部14は、下記の(3)式を用いて、輝度画像Vと各LPF画像との信号レベルの比を画素ごとに求め、その画素比の対数値を算出して、対数画像Viを複数生成する。これらの対数画像は、局所的な明暗差に敏感な人間の視覚特性に沿った画像である。
Figure 0004069943
[ステップS23] 階調補正係数演算部14は、下記の(4)式を用いて、複数の対数画像Viを画素単位に加重加算して、人間の視覚特性を総合的に考慮した視覚画像Vdを生成する。
Figure 0004069943
なお、(4)式中の加重係数Wiは、全て同じ値に揃えてもよい。また、個々の対数画像Viと視覚特性との一致度に応じて、加重係数Wiの大きさを調整してもよい。
[ステップS24] 階調補正係数演算部14は、視覚画像Vdの累積ヒストグラムを求める。次に、階調補正係数演算部14は、その累積ヒストグラムを、輝度画像Vの信号レンジに合わせて正規化して、ヒストグラム均等化の階調変換テーブルを作成する。
[ステップS25] 階調補正係数演算部14は、輝度画像Vをこの階調変換テーブルに従って階調補正し、変換後輝度画像Veを生成する。
続いて、階調補正係数演算部14は、変換後輝度画像Veの画素値Ve(x,y)と、輝度画像Vの画素値V(x,y)との比を画素単位に求めることにより、階調補正係数R(x,y)を得る。
R(x,y)≡Ve(x,y)/V(x,y)
<階調補正係数の算出手順C>
図4は、階調補正係数の算出手順Cを説明する流れ図である。この図4に示すステップ番号にそって、この算出手順Cを説明する。
[ステップS31] 階調補正係数演算部14は、輝度画像Vに対して、下式の空間微分を実行して微分画像Pを作成する。
Figure 0004069943
なお、具体的には、下記のラプラシアンフィルタAによる局所積和演算を、輝度画像Vに施せばよい。
Figure 0004069943
[ステップS32]
ここでは、微分画像Pに基づいて、局所的な明暗差を保存した処理画像Unを生成する。まず、階調補正係数演算部14は、処理画像Unの初期値Uo(x,y)を全て定数Cに初期化した後、下記の漸化式の反復演算を実行する。なお、この定数Cは、V信号の平均値に設定しておくことが好ましい。
Figure 0004069943
この(7)式では、右辺の微分値P(x,y)の項により、処理画像Unの局所的な明暗差が、微分前の輝度画像Vとおおむね等しく保たれる。さらに、漸化式の反復により、この局所的な明暗差が周囲へ徐々に波及する。
なお、この反復演算では、桁落ちや誤差累積などの影響を受けないよう、浮動小数点演算などを用いてなるべく高精度に実行することが好ましい。
[ステップS33] 階調補正係数演算部14は、画像として認知できる程度まで微分値Pの波及サイズが広がり、かつ画像全体の明暗レベルを完全に再現する前の段階(収束の不十分な段階)で、反復演算をストップする。
このように反復演算をストップすると、階調補正係数演算部14は、ステップS34に動作を移行する。
一方、このような反復演算の終点が検出されるまでの間、階調補正係数演算部14は、ステップS32に動作を戻して、反復演算を継続する。
[ステップS34] 反復演算を終えた処理画像Unの信号レンジは、画像全体の明暗レベルが完全再現されていないために、もともとの輝度画像Vの信号レンジよりも狭い。そこで、階調補正係数演算部14は、処理画像Unの信号レンジを、輝度画像Vの信号レンジに再配置するように、レベル調整を行う。このレベル調整を経て、処理画像Uを得る。
例えば、下式に従って、処理画像Unのレベル調整を行い、レベル調整後の処理画像Uを得る。
Figure 0004069943
(ただし、maxは処理画像Unの最大レベル、minは処理画像Unの最小レベル、Rは輝度画像Vの信号レンジの幅)
通常、人間の視覚は、明るさの絶対レベルよりも、局所的な明暗差やその大小関係に敏感である。すなわち、人間が、視野内の明領域を注視すれば、明領域における局所的な明暗差が顕著に見えてくる。また、暗領域を注視すれば、暗領域における局所的な明暗差が顕著に見えてくる。
したがって、上述した処理画像Uは、明暗領域どちらにおいても局所的な明暗差を強調しているという点で、人間の視覚特性を経た状態に近く、人間が脳内の視覚野で認知しているような印象の画像となる。
[ステップS35] 階調補正係数演算部14は、ユーザーによる階調補正の強弱設定に基づいて、所定比率C1:C2を設定する。(C1は処理画像Uの加算係数、C2は輝度画像Vの加算係数)
[ステップS36] 階調補正係数演算部14は、下式に基づいて、処理画像Uの信号値と、輝度画像Vの信号値とを所定比率で画素単位に加算する。この加算処理によって加算画像Sが得られる。
Figure 0004069943
ここで、処理画像Uの加算係数C1を大きくすれば、階調補正を強めることができる。一方、輝度画像Vの加算係数C2を大きくすれば、階調補正を弱めにかけることができる。
[ステップS37] 階調補正係数演算部14は、予めカスタム設定されている階調補正の動作モードを判定する。
ここで、コントラスト柔和モードが選択されている場合、階調補正係数演算部14は、ステップS38に動作を移行する。
デジタル日中シンクロモードが選択されている場合、階調補正係数演算部14は、ステップS39に動作を移行する。
一方、ハイライト階調復元モードが選択されている場合、階調補正係数演算部14は、ステップS40に動作を移行する。
[ステップS38] コントラスト柔和モードがモード選択されている場合、階調補正係数演算部14は、加算画像Sをそのまま合成画像Dとする。このような動作の後、ステップS41に移行する。
[ステップS39] デジタル日中シンクロモードが選択されている場合、階調補正係数演算部14は、下式に基づいて画像合成を実行する。
Figure 0004069943
ここでは、輝度画像Vと、加算画像Sとを画素値比較し、明るい方の画素値を選択して合成し、合成画像Dを生成する。
[ステップS40] ハイライト階調復元モードが選択されている場合、階調補正係数演算部14は、下式に基づいて画像合成を実行する。
Figure 0004069943
ここでは、輝度画像Vと、加算画像Sとを画素値比較し、暗い方の画素値を選択して合成し、合成画像Dを生成する。
[ステップS41] 階調補正係数演算部14は、合成画像Dの画素値D(x,y)と、輝度画像Vの画素値V(x,y)との比を画素単位に求めることにより、階調補正係数R(x,y)を得る。
R(x,y)≡D(x,y)/V(x,y)
<階調補正演算部15の動作説明>
上述した処理により画素単位に求めた階調補正係数R(x,y)は、階調補正演算部15に入力される。階調補正演算部15は、この階調補正係数R(x,y)に従って、画像データを階調補正する。
以下、この階調補正の具体的処理について説明する。
まず、階調補正演算部15は、階調補正係数R(x,y)が過度に大きくならないように、下記のソフトリミット処理を施し、変化率g(x,y)を求める。
Figure 0004069943
ただし、(12)式中のSは上限値に係るパラメータであり、mはリミットの掛かり具合に係るパラメータである。例えば、S=20,m=1程度が好ましい。
なお、変化率g(x,y)が過度に小さくならないように、下記の(13)式を用いて、変化率g(x,y)の下限値を制限してもよい。
Figure 0004069943
階調補正演算部15は、この画素単位に求めた変化率g(x,y)を、画像データの各画素値に乗じることにより、画像データに階調補正を施す。
例えば、輝度画像VやRGB画像であれば、階調補正演算部15は、これらの画素値に対して変化率g(x,y)を直に乗算する。
Figure 0004069943
Figure 0004069943
なお、Labカラースペースの画像データの場合、階調補正演算部15は、次の手順で階調補正を実行する。
まず、階調補正演算部15は、輝度成分Lに変化率g(x,y)をそのまま乗算し、色成分abについては色あいを保つよう変化率g(x,y)を控えめに乗算する。
Figure 0004069943
なお、色成分abの色あいを保つ変換テーブルTa,Tbを予め準備することで、(16)式の代わりに(17)式を使用してもよい。
Figure 0004069943
ただし、Labカラースペース中では任意の値が取ることはできず、予め定められた色域内の値しか取れない。仮に色域外の値を取ると、信号が飽和して階調が無くなるおそれが生じる。
そこで、sRGBのカラー画像信号に階調補正を行う場合には、Labカラースペース内のsRGB色域の上限を、
Figure 0004069943
で示される3つの平面に近似する。
次に、元の(L,a,b)と、変化率乗算後の(Lo,ao,bo)とを直線で結び、この直線と交わる上記3つの内のいずれか一つの平面『ka+kb+L=100』との交点(Lx,ax,bx)を、
Figure 0004069943
を用いて算出する。
続いて、階調補正演算部15は、
Figure 0004069943
を算出する。ここで求めたRlは、(L,a,b)から交点(Lx,ax,bx)までの距離を『数値1』とした時の、(L,a,b)から(Lo,ao,bo)までの間隔に該当する。この間隔Rlが1を超えると、sRGB色域外にはみ出してしまう。そこで、階調補正演算部15は、
Figure 0004069943
を用いて、Rlにソフトリミットをかける。ここでは、S=1,m=2程度が好ましい。
階調補正演算部15は、このように求めたt′を用いて、
Figure 0004069943
を算出し、色域内の納まる値(Lo′,ao′,bo′)を階調補正後の値とする。
なお、下記の(23)式を用いて、(L,a,b)と(Lo,ao,bo)との内分点を求める簡易計算により色域内に納まる値(Lo″,ao″,bo″)を求め、階調補正後の値としてもよい。
Figure 0004069943
ここで、(23)式中のγは内分比であり、例えば、γ=0.5程度が好ましい。
<ノイズ除去の動作説明>
図5は、ノイズ除去の動作を説明する流れ図である。
以下、図5に示すステップ番号に沿って、このノイズ除去の動作説明を行う。
[ステップS51] 変化率取得部16は、階調補正の前後における信号レベルの変化率を階調補正演算部15から取得する。上述した輝度画像VやRGB画像の階調補正では、変化率g(x,y)をそのまま取得すればよい。また、上述したLab画像の階調補正では、前後の信号レベルを階調補正演算部15から取得して画素単位に除算し、変化率を算出すればよい。なお、このとき、階調補正前の信号レベルがゼロの画素については、変化率を所定値(例えば『1』)に設定することが好ましい。
[ステップS52] ノイズ除去係数演算部17は、設計者またはユーザーからのカスタム設定を予め記憶する。ここで、ノイズ除去係数演算部17は、『変化率の平滑化』のカスタム設定について判定する。
ここで、『変化率の平滑化』を実施する設定の場合、ノイズ除去係数演算部17はステップS53に動作を移行する。
一方、『変化率の平滑化』を省略する設定の場合、ノイズ除去係数演算部17はステップS54に動作を移行する。
[ステップS53] ノイズ除去係数演算部17は、変化率g(x,y)の画面内配列に対して局所平滑化を実施する。この局所平滑化により、変化率g(x,y)に含まれるノイズが抑制される。また、変化率g(x,y)の空間的な変化が滑らかになる。
[ステップS54] 続いて、ノイズ除去係数演算部17は、『変化率のべき乗』のカスタム設定について判定する。
ここで、『変化率のべき乗』を実施する設定の場合、ノイズ除去係数演算部17は、ステップS55に動作を移行する。
一方、『変化率のべき乗』を省略する設定の場合、ノイズ除去係数演算部17は、ステップS56に動作を移行する。
[ステップS55] ノイズ除去係数演算部17は、変化率g(x,y)にべき乗を施し、変化率g(x,y)に非線形性を与える。例えば、N乗(N>1)することにより、変化率g(x,y)の増加変化を累進的に高め、大きな変化率g(x,y)の箇所におけるノイズ除去を格段に強めることができる。
[ステップS56] さらに、ノイズ除去係数演算部17は、『変化率の上限リミット』のカスタム設定について判定する。
ここで、『変化率の上限リミット』を実施する設定の場合、ノイズ除去係数演算部17は、ステップS57に動作を移行する。
一方、『変化率の上限リミット』を省略する設定の場合、ノイズ除去係数演算部17は、ステップS58に動作を移行する。
[ステップS57] ノイズ除去係数演算部17は、変化率g(x,y)の上限をリミットする。この上限リミットにより、後述するノイズ除去が過度にならないように制限することができる。
[ステップS58] 次に、ノイズ除去係数演算部17は、『撮像条件による調整』のカスタム設定について判定する。
ここで、『撮像条件による調整』を実施する設定の場合、ノイズ除去係数演算部17は、ステップS59に動作を移行する。
一方、『撮像条件による調整』を省略する設定の場合、ノイズ除去係数演算部17は、ステップS61に動作を移行する。
[ステップS59] ノイズ除去係数演算部17は、撮像部12から、画像データのノイズ量に関連する撮像条件を取得する。例えば、このような撮像条件としては、撮像感度設定、露光時間、撮像部12内部のノイズ除去設定などが特に有用である。
[ステップS60] ノイズ除去係数演算部17は、撮像条件から画像データのノイズ量が多いと推定すると、変化率g(x,y)を全体的に大きく調整する。逆に、撮像条件からノイズ量が少ないと判断すると、変化率g(x,y)を全体的に小さく調整する。
[ステップS61] さらに、ノイズ除去係数演算部17は、『ノイズ量の検出』のカスタム設定について判定する。
ここで、『ノイズ量の検出』を実施する設定の場合、ノイズ除去係数演算部17は、ステップS62に動作を移行する。
一方、『ノイズ量の検出』を省略する設定の場合、ノイズ除去係数演算部17は、ステップS64に動作を移行する。
[ステップS62] ノイズ判定部19は、階調補正前の画像データに対して、上述した(1)式と同様の非線形平滑化を施し(例えばr=1,σ=10)、非線形平滑化画像を生成する。
ノイズ判定部19は、画像データと非線形平滑化画像との差分を画素単位に求めることにより、微小振幅のノイズを抽出する。この微小振幅の分散を求めることにより、ノイズ量を検出する。
このように検出されたノイズ量は、ノイズ除去係数演算部17に情報伝達される。
[ステップS63] ノイズ除去係数演算部17は、ノイズ量が多いと判断すると、変化率g(x,y)を全体的に大きく調整する。逆に、ノイズ量が少ないと判断すると、変化率g(x,y)を全体的に小さく調整する。
[ステップS64] 上述した処理を経た変化率の画面内の分布は、階調補正後に生じるノイズムラと高い相関を示す。したがって、この変化率の画面内分布に応じてノイズ除去パラメータを調整することによって、ノイズムラの不均一さを軽減できる。
[ステップS65] このように生成されたノイズ除去パラメータは、ノイズ除去演算部18に伝達される。
ノイズ除去演算部18は、このノイズ除去パラメータに従ってノイズ除去の強弱をコントロールして、階調補正に起因する不自然なノイズムラ(特に暗側のノイズ)を低減する。
<ノイズ除去の演算式の例>
以下、ノイズ除去の演算式の例を具体的に挙げて説明する。
まず、ノイズ除去のフィルタとしては、下記のような非線形な局所平滑化フィルタを使用する。
Figure 0004069943
ただし、(24)式中のPiは、カラー画像データの各コンポーネントに該当する。なお、ここでは、PはLなどの輝度成分に該当し、P1,2は、abなどの色成分に該当するものとして説明する。
この場合、ノイズ除去の強弱を決定するノイズ除去パラメータは、平滑化範囲のサイズriと、ノイズ振幅を弁別する閾値σiとなる。
これらのノイズ除去パラメータは、下記の(25)式を用いて決定することが好ましい。
Figure 0004069943
ここで、g0,1,2は、階調補正の前後における各コンポーネントの変化率である。(25)式では、変化率をべき乗(ここでは2乗)することによって、変化率の増加に従ってノイズ除去を累進的に強めている。その結果、暗部から明るく補正された箇所で特に目立ちやすいノイズムラを適切に低減することができる。
なお、平滑化範囲riについては、下記の(26)式のように上限リミットを行ってノイズ除去を制限し、ノイズ除去に伴う高域ディテールの情報欠落を回避することが好ましい。
Figure 0004069943
また、画像データのノイズ量は、撮像感度Aによって大きく変化する。そのため、下記の(27)式のように、撮像感度Aによってノイズ除去パラメータri,σiを増減することが好ましい。
Figure 0004069943
この(27)式では、撮像感度200以上ではノイズ除去を強め、撮像感度200未満ではノイズ除去を弱めている。
また、上記のステップS62で求めた、各コンポーネントの微小振幅の分散Siに従って、下記の(28)式のように、ノイズ除去パラメータri,σiを増減することが好ましい。
Figure 0004069943
[本実施形態の効果など]
上述したように、本実施形態では、階調補正の前後における信号レベルの変化率を画素単位に取得する。この変化率の大きい箇所ほど、階調補正後のノイズ増幅率が高く、かつ明るくなってノイズが目立つ。したがって、変化率の画面内分布と、階調補正に起因するノイズムラとの間には、強い因果関係がある。そこで、本実施形態では、この変化率に応じてノイズ除去の強弱を画面内でコントロールすることにより、不自然なノイズムラの変化を縮小して目立ちにくくすることができる。
さらに、本実施形態では、変化率の画面内配列に対して局所平滑化を施す。このような局所平滑化により、変化率の急峻な変化は抑制される。その結果、変化率に含まれていたノイズ成分は小さくなる。また、変化率のピークや急峻な変動が抑えられ、滑らかに整形される。このような平滑化後の変化率に従ってノイズ除去の強弱を変更することにより、ノイズ除去の強弱コントロールも滑らかに行われる。
その結果、ノイズ除去の強弱が、変化率中のノイズ分によって変動することがなくなる。また、ノイズ除去の強弱が不自然に急変して逆にムラを生じるなどといった弊害も防止できる。
また、本実施形態では、変化率の上限をリミットすることにより、ノイズ除去の過度な強弱変化を制限することができる。
さらに、本実施形態では、変化率をべき乗して非線形化処理する。その結果、ノイズ除去の強弱変化の傾きを柔軟にコントロールすることが可能になり、ノイズムラの変化をより適切に低減することが可能になる。
また、本実施形態では、撮像条件と変化率とを組み合わせて、ノイズ除去の強弱をコントロールする。したがって、撮像条件に起因する全体的なノイズ増減にも対処できるようになり、ノイズムラをより適切に低減できる。
さらに、本実施形態では、画像データのノイズ量を検出し、そのノイズ量と変化率とを組み合わせて、ノイズ除去の強弱をコントロールする。したがって、全体的なノイズ増減にも直に対処できるようになり、ノイズムラをより適切に低減できる。
[実施形態の補足事項]
なお、上述した実施形態では、本発明を電子カメラ11に採用したケースについて説明した。しかしながら、上述した画像処理方法(図5)を実行する画像処理プログラムを作成してもよい。この画像処理プログラムをコンピュータで実行することにより、コンピュータを画像処理装置13として機能させることができる。
また、上述した実施形態では、階調補正後の画像データに対して、ノイズ除去を実施している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。階調補正の前後の信号レベルを推定してノイズ除去の強弱を決定することにより、階調補正の前にノイズ除去を施すことも可能になる。
なお、階調補正の前後にノイズ除去を分担してもそれぞれ実施することも可能である。一般的に階調補正は非線形な処理であるため、階調補正の前後におけるノイズ除去の分担比を適宜に調整することにより、本発明におけるノイズムラの除去効果を更に高めることができる。
さらに、上述した実施形態のステップS62では、階調補正前の画像データからノイズ量を検出している。この場合のノイズ量は、階調補正の変化率の影響を受ける前のノイズ量である。したがって、ノイズ量と変化率とを組み合わせることで、階調補正後のノイズムラの状況を容易に把握することができる。その結果、ノイズムラの高い除去効果を得ることができる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、階調補正後の画像データからノイズ量を検出してもよい。このノイズ量の検出では、階調補正後のノイズの絶対レベルが検出される。したがって、この階調補正後のノイズ量と変化率とを組み合わせることで、ノイズムラの絶対レベルを容易に把握することができる。その結果、このような動作によっても、ノイズムラの除去効果を高めることができる。
なお、上述した実施形態では、画素単位に変化率を求めている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画面内の複数の箇所ごとに、変化率を求めてもよい。この場合は、各箇所の変化率に応じてノイズ除去の強弱を切り換えることで、ノイズムラを低減できる。
また、上述した実施形態では、ノイズ除去のフィルタとして、(24)式の処理を使用している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、下記の(29)式の処理を代わりに使用してもよい。なお、(29)式中の記号の意味は(24)式と同じため、ここでの説明を省略する。
Figure 0004069943
なお、上述した実施形態では、変化率g(x,y)に応じて平滑化フィルタのパラメータを変えてノイズフィルタの強度を変更している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一律の強度でノイズフィルタ処理をした画像と、ノイズフィルタ処理の弱いまたはしない画像とを加重平均してもよい。この加重比率を、変化率g(x,y)に応じて変えることにより、実質的にノイズフィルタ処理の強度調節が実現する。
この処理の具体例としては、次のステップ1〜3の処理が好ましい。
ステップ1:階調補正を行い、変化率g(x,y)を求める。
ステップ2:カメラ設定や、ノイズ量検出、あるいは予め定めておいたパラメータでノイズフィルタ処理を行う。
ステップ3:変化率g(x,y)に応じて加重比率を決定し、ノイズフィルタ処理前の画像I(x,y)と、ノイズフィルタ処理後の画像I′(x,y)との加重平均を行う。このとき、変化率g(x,y)が大きい程、ノイズフィルタ処理後の画像I′(x,y)の加重比率を大きくする。
また例えば、変化率g(x,y)が、1≦g(x,y)≦zの範囲にあるとして、下記の(30)式のような加重平均処理を用いて、加重平均後の画像Iout(x,y)を作成してもよい。
Figure 0004069943
また、上述した実施形態では、(12)式、(13)式、または(21)式において上限値に係るパラメータSを使用している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、このパラメータSを、リミットの掛かり具合に係るパラメータmに応じて変更してもよい。例えば、パラメータSを、数式Sに置き換えることが好ましい。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、前述の実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、階調補正に合わせて適切なノイズ除去を実施する画像処理装置に利用可能な技術である。

Claims (10)

  1. 画像データに適応して実施される階調補正に合わせて、前記画像データに施すノイズ除去を変更する画像処理装置であって、
    前記画像データの画面内の複数箇所において、前記階調補正の前後における前記画像データの信号レベルの変化率を得る変化率取得部と、
    前記変化率に応じて、前記画像データに施す前記ノイズ除去の強弱を前記画面内の箇所ごとにコントロールするノイズ除去部と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記ノイズ除去部は、
    前記変化率の大きな箇所ほど、前記ノイズ除去を強める
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記ノイズ除去部は、
    前記変化率の画面内配列に局所平滑化を施してノイズ変動を低減し、前記局所平滑化後の前記変化率に応じて、前記画像データに施すノイズ除去の強弱をコントロールする
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記ノイズ除去部は、
    前記変化率の上限をリミットし、前記上限リミットを施した前記変化率に応じて、前記画像データに施すノイズ除去の強弱をコントロールする
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記ノイズ除去部は、
    前記変化率をべき乗し、べき乗を施した前記変化率に応じて、前記画像データに施すノイズ除去の強弱をコントロールする
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記ノイズ除去部は、
    前記画像データを撮像した電子カメラの撮像条件を情報取得し、少なくとも前記変化率および前記撮像条件を組み合わせた条件に応じて、前記画像データに施すノイズ除去の強弱をコントロールする
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記画像データのノイズ量を検出するノイズ判定部を備え、
    前記ノイズ除去部は、
    少なくとも前記変化率および前記ノイズ量を組み合わせた条件に応じて、前記画像データに施すノイズ除去の強弱をコントロールする
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. コンピュータを、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるための画像処理プログラム。
  9. 画像データに適応して実施される階調補正に合わせて、前記画像データに施すノイズ除去を変更する画像処理方法であって、
    前記画像データの画面内において、前記階調補正の前後における前記画像データの信号レベルの変化率を得る変化率取得ステップと、
    前記変化率に応じて、前記画像データに施す前記ノイズ除去の強弱を前記画面内の箇所ごとにコントロールするノイズ除去ステップと
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  10. 被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、
    前記画像データに適応して階調補正を実施する階調補正部と、
    請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置とを備え、
    前記画像処理装置が、前記階調補正部による階調補正前後の信号レベルの変化率に応じて、画像データにノイズ除去を施す
    ことを特徴とする電子カメラ。
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