JP4069831B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェット記録装置に使用するインクジェットヘッドに関する。
インクジェットヘッドにおいては、インクタンクからインクが複数の共通インク通路を介して複数の圧力室に供給されて、これら圧力室に選択的にパルス状の圧力を付与して圧力波を発生させることにより、圧力室に接続されたノズルからインクを吐出する。このようなインクジェットヘッドの中でも、複数の圧力室をヘッド表面に沿ったマトリクス状に配置することにより、印刷の高解像度化や高速化を実現可能なインクジェットヘッドが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このインクジェットヘッドにおいては、複数の六角形状の圧力室がヘッド表面に沿う一方向に配列されて、複数の圧力室列が構成されている。また、圧力室にインクを供給する複数の共通インク通路が圧力室列の配列方向に延在しており、ヘッド表面に垂直な方向から見て、各圧力室列を構成する圧力室の両側の部分が、夫々2つの共通インク通路に部分的に対向している。さらに、ヘッド表面に垂直な方向から見て、各圧力室の中央部にノズルが配置されており、圧力室の両側の共通インク通路から圧力室にインクが供給されて、このインクが圧力室の中央部のノズルから吐出されるようになっている。
特許第3231786号公報(第3−4図)
しかし、前記特許文献1に記載のインクジェットヘッドにおいては、ノズルが圧力室の中央に配置されているため、隣接した2つの圧力室列間で、ノズル間の距離が大きくなってしまう。そして、インクを吐出するこれらのノズルは、ヘッド表面と垂直な方向から見て共通インク通路と重ならない位置に配置する必要があるが、そうすると、圧力室列の両側に配置される共通インク通路の幅が制限されてしまう。このように、共通インク通路の幅が制限されてしまうと、共通インク通路の流路面積が必然的に狭くなってその流路抵抗が大きくなり、圧力室へのインク供給を円滑に行うことができなくなる。あるいは、共通インク通路の流路面積を増やすためには、共通インク通路の高さを高くしなくてはならず、ヘッドが大型化してしまう。
本発明の目的は、共通インク通路の幅を極力大きくすることができるように圧力室及びノズルを配置したインクジェットヘッドを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
の発明のインクジェットヘッドは、インクを吐出する複数のノズルと、一端が前記複数のノズルに夫々接続され且つ平面に沿ってマトリクス状に配置されることにより前記平面内における第1の方向に複数の圧力室列を形成する複数の圧力室と、前記第1の方向に沿って延在し且つ複数のアパーチャを介して複数の前記圧力室に連通した複数の共通インク通路とが設けられた流路ユニットを備え、前記複数の圧力室列は、ノズルが前記第1の方向と交差する第2の方向の一方側に偏在した圧力室からなる第1の圧力室列と、ノズルが前記第2の方向の他方側に偏在した圧力室からなる第2の圧力室列を含み、これら第1の圧力室列と第2の圧力室列とが前記平面内で交互に配置され、前記アパーチャは、前記平面と垂直な第3の方向に前記圧力室と異なる高さで前記平面と平行に延在し、前記複数の共通インク通路毎に前記第1の方向に並んで配置され、前記各共通インク通路には、隣接する前記第1の圧力室列と前記第2の圧力室列からなる2列の圧力室列がそれぞれ対向して連通し、前記第3の方向から見て、当該第1の圧力室列の複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャが当該第2の圧力室圧力室列の複数の圧力室と重なるとともに、当該第2の圧力室列の複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャが当該第1の圧力室列の複数の圧力室と重なるように配置され、前記第1の圧力室列の複数の圧力室に接続された複数のノズルと、前記第2の圧力室列の複数の圧力室に接続された複数のノズルとが、前記平面と垂直な方向から見て、対応する共通インク通路の両側において夫々前記第1の方向に並べて配置され、隣接する2つの共通インク通路間において、第1の圧力室列の各圧力室と各ノズルとを連通させる複数の第1のインク流路と、第2の圧力室列の各圧力室と各ノズルとを連通させる複数の第2のインク流路とが、前記第1の方向から見て少なくとも部分的に重なるように配置されているとともに、前記第3の方向から見て、前記第1の圧力室列の複数の圧力室が、前記共通インク通路の前記第1の方向に延びて互いに対向する2つの側壁の一方と重なり、且つ、これら複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャを介して、前記2つの側壁の他方近傍において前記共通インク通路に連通しており、前記第2の圧力室列の複数の圧力室が、前記共通インク通路の前記2つの側壁の他方と重なり、且つ、これら複数の圧力室に連通する複数のアパーチャを介して、前記2つの側壁の一方近傍において前記共通インク通路に連通していることを特徴とするものである。
このインクジェットヘッドにおいては、第1の方向に沿って延在する複数の共通インク通路から、インク供給口を介して複数の圧力室に夫々インクが供給され、圧力室の一端に連通口を介して接続されたノズルからインクが吐出される。ここで、複数の圧力室は、前記第1の方向に延びる複数の圧力室列を構成しており、さらに、これら複数の圧力室列は、ノズルが第1の方向と交差する第2の方向の一方側に偏在する第1の圧力室列と、ノズルが第2の方向の他方側に偏在する第2の圧力室列とを含んでいる。つまり、第1の圧力室列を構成する圧力室と、第2の圧力室列を構成する圧力室とでは、ノズルの位置が第2の方向に関して逆になっている。
そして、各共通インク通路には、隣接する第1の圧力室列と第2の圧力室列からなる2列の圧力室列が対向している。このように、第1の圧力室列と第2の圧力室列を構成する複数の圧力室が、すべて共通インク通路に対向しているため、第1の圧力室列に属する圧力室と第2の圧力室列に属する圧力室との間で、ノズルからインクを吐出する際のコンプライアンス(剛性の逆数)の差が小さくなり、夫々の圧力室に接続されたノズルから吐出されるインクの、液滴形状や吐出速度等の吐出特性の均一化を図ることができる。
また、この第の発明のインクジェットヘッドによれば、1の圧力室列の複数のノズルと第2の圧力室列の複数のノズルが、共通インク通路の両側において夫々第1の方向に並べて配置され、さらに、第1の圧力室列の各圧力室と各ノズルとを連通させる複数の第1のインク流路と、第2の圧力室列の各圧力室と各ノズルとを連通させる複数の第2のインク流路とが、第1の方向から見て少なくとも部分的に重なるように配置されているため、複数の第1のインク流路と複数の第2のインク流路が占める領域を、第2の方向に狭くすることができ、複数の共通インク通路の幅を広くできる。
また、アパーチャが第3の方向に関して圧力室と異なる高さに配置されているため、第3方向から見て、第1の圧力室列の圧力室に連通するアパーチャが第2の圧力室列の圧力室に重なり、第2の圧力室列の圧力室に連通するアパーチャが第1の圧力室列の圧力室に重なるようにアパーチャを配置することができる。この結果、圧力室を高密度に配置することによって、比較的小さな占有面積のインクジェットヘッドにより高解像度の画像印刷が実現される。
さらに、1つの共通インク通路からは、2列の圧力室列を構成する複数の圧力室にのみインクを供給するように構成されているため、3以上の圧力室列にインクを供給する場合と比べて、共通インク通路に形成されたアパーチャの密集度を緩和することができる。従って、アパーチャ等を配置する際の設計の自由度が増す。加えて、1つの圧力室に連通するノズルからインクを吐出したときに、その際の共通インク通路の圧力変動により他の圧力室からのインク吐出特性が影響される、いわゆるクロストークを低減することができる。
第2の発明のインクジェットヘッドは、前記複数の第1のインク流路が、前記第1の圧力室列の複数の圧力室に形成された複数の第1の連通口において前記第1の圧力室列の複数の圧力室と連通しており、前記複数の第2のインク流路が、前記複数の第2の圧力室列の圧力室に形成された複数の第2の連通口において前記第2の圧力室列の複数の圧力室と連通しており、前記複数の第1の連通口と前記複数の第2の連通口とが、前記第1の方向から見て少なくとも部分的に重なるように配置されていることを特徴とするものである。
従って、複数の第1の連通口と複数の第2の連通口が占める領域を第2の方向に可能な限り狭くして、第2の方向に関してノズル間の距離を狭めることにより、複数の共通インク通路の幅を広くできる。これにより、共通インク通路の流路面積が大きくなって流路抵抗が小さくなり、圧力室へのインク供給を円滑に行うことができる。あるいは、共通インク通路の幅が広くなった分、共通インク通路の高さ(第3の方向の長さ)を小さくでき、インクジェットヘッドを小型化することも可能となる。
の発明のインクジェットヘッドは、前記第の発明において、前記隣接する2つの共通インク通路間において、複数の第1のインク流路と複数の第2のインク流路とが、前記第1の方向に一列状に配置されていることを特徴とするものである。従って、複数の第1のインク流路と複数の第2のインク流路が占める領域を、第2の方向にさらに狭くすることができ、複数の共通インク通路の幅をより広くできる。
第4の発明のインクジェットヘッドは、前記第3の方向から見て、前記第1の圧力室列の複数の圧力室、及び、前記第2の圧力室列の複数の圧力室と、前記共通インク通路とが、同等の重なり面積をもって対向していることを特徴とするものである。従って、各圧力室にとって、共通インク通路との立体的な位置関係がほぼ同じになるので、何れの圧力室も実効的にほぼ同じ剛性の構造体中に配設されることになる。即ち、圧力室間においてノズルからインクを吐出する際のコンプライアンスの差が小さくなり、夫々の圧力室に接続されたノズルから吐出されるインクの、液滴形状や吐出速度といったインクの吐出特性の均一化を図ることができる。
第5の発明のインクジェットヘッドは、インクを吐出する複数のノズルと、一端が前記複数のノズルに夫々接続され且つ平面に沿ってマトリクス状に配置されることにより前記平面内における第1の方向に複数の圧力室列を形成する複数の圧力室と、前記第1の方向に沿って延在し且つ複数のインク供給口を介して複数の前記圧力室に連通した複数の共通インク通路とが設けられた流路ユニットを備え、前記複数の圧力室列は、ノズルが前記第1の方向と交差する第2の方向の一方側に偏在した圧力室からなる第1の圧力室列と、ノズルが前記第2の方向の他方側に偏在した圧力室からなる第2の圧力室列を含み、これら第1の圧力室列と第2の圧力室列とが前記平面内で交互に配置され、前記各共通インク通路には、隣接する前記第1の圧力室列と前記第2の圧力室列からなる2列の圧力室列が対向し、前記第1、第2の圧力室列の複数の圧力室に夫々形成された前記複数のインク供給口が、前記平面と垂直な第3の方向から見て、対応する圧力室に接続されたノズルと反対側に並べて配置され、各共通インク通路において、前記第1の圧力室列の複数の第1のインク供給口と、前記第2の圧力室列の複数の第2のインク供給口とが、この共通インク通路の前記第3の方向から見た中央部付近に、前記第1の方向から見て少なくとも部分的に重なるように配置されていることを特徴とするものである。
この第5の発明のインクジェットヘッドによれば、前記第1の発明と略同様の作用、効果を奏する。即ち、第1、第2の圧力室列の複数の圧力室に夫々形成された複数のインク供給口が、第3の方向から見て、対応する圧力室に接続されたノズルと反対側に並べて配置されており、さらに、第1の圧力室列の複数の第1のインク供給口と、第2の圧力室列の複数の第2のインク供給口とが、この共通インク通路の中央部付近に、第1の方向から見て少なくとも部分的に重なるように配置されているため、共通インク通路の両側に配置された第1、第2の圧力室列のノズル間の距離が広がることになり、その間に配置された共通インク通路の幅を広くできる。
第6の発明のインクジェットヘッドは、前記第5の発明において、前記各共通インク通路において、複数の第1のインク供給口と複数の第2のインク供給口とが、この共通インク通路の前記第3の方向から見た中央部付近に、前記第1の方向に一列状に配置されていることを特徴とするものである。従って、共通インク通路の両側に配置された第1、第2の圧力室列のノズル間の距離がさらに広がるため、共通インク通路の幅をより広くできる。
第7の発明のインクジェットヘッドは、前記複数の圧力室と前記共通インク通路とが複数のアパーチャを介して連通しており、前記複数のアパーチャは、前記平面と垂直な第3の方向に前記圧力室と異なる高さで前記平面と平行に延在し、前記複数の共通インク通路毎に前記第1の方向に並んで配置され、前記第3の方向から見て、前記各共通インク通路に連通する前記第1の圧力室列の複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャが、当該共通インク通路に連通する前記第2の圧力室列の複数の圧力室と重なるとともに、前記各共通インク通路に連通する第2の圧力室列の複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャが、当該共通インク通路に連通する前記第1の圧力室列の複数の圧力室と重なるように配置され、前記第3の方向から見て、前記第1の圧力室列の複数の圧力室が、前記共通インク通路の前記第1の方向に延びて互いに対向する2つの側壁の一方と重なり、且つ、これら複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャを介して、前記2つの側壁の他方近傍において前記共通インク通路に連通しており、前記第2の圧力室列の複数の圧力室が、前記共通インク通路の前記2つの側壁の他方と重なり、且つ、これら複数の圧力室に連通する複数のアパーチャを介して、前記2つの側壁の一方近傍において前記共通インク通路に連通していることを特徴とするものである。
従って、アパーチャが第3の方向に関して圧力室と異なる高さに配置されているため、第3方向から見て、第1の圧力室列の圧力室に連通するアパーチャが第2の圧力室列の圧力室に重なり、第2の圧力室列の圧力室に連通するアパーチャが第1の圧力室列の圧力室に重なるようにアパーチャを配置することができる。この結果、圧力室を高密度に配置することによって、比較的小さな占有面積のインクジェットヘッドにより高解像度の画像印刷が実現される。
さらに、1つの共通インク通路からは、2列の圧力室列を構成する複数の圧力室にのみインクを供給するように構成されているため、3以上の圧力室列にインクを供給する場合と比べて、共通インク通路に形成されたアパーチャの密集度を緩和することができる。従って、アパーチャ等を配置する際の設計の自由度が増す。加えて、1つの圧力室に連通するノズルからインクを吐出したときに、その際の共通インク通路の圧力変動により他の圧力室からのインク吐出特性が影響される、いわゆるクロストークを低減することができる。
の発明のインクジェットヘッドは、前記第1〜第の何れかの発明において、前記共通インク通路から前記圧力室へ供給されるインクの流れ方向が、前記共通インク通路内におけるインクの流れ方向に対して、前記第3の方向から見て、鋭角に傾いていることを特徴とするものである。従って、共通インク通路から、圧力室にインクがスムーズに流れることになり、圧力室へのインク供給を円滑に行うことができる。さらに、共通インク通路内に混入したエアがインクとともにスムーズに圧力室へ流れるため、共通インク通路等の内部にたまったエアが排出されやすくなる。
の発明のインクジェットヘッドは、前記第1〜第の何れかの発明において、前記圧力室と前記共通インク通路とが前記平面と平行に延在するアパーチャを介して接続され、各共通インク通路において、前記第1の圧力室列の複数の圧力室に夫々接続された第1のアパーチャと、前記第2の圧力室列の複数の圧力室に夫々接続された第2のアパーチャとが、前記第3の方向から見て、点対称に配置されていることを特徴とするものである。従って、共通インク通路から第1の圧力室列を構成する圧力室にインクを供給する流路構造と、共通インク通路から第2の圧力室列を構成する各圧力室にインクを供給する流路構造とが、点対称に構成されるため、第1の圧力室列と第2の圧力室列間でのインクの供給特性や混入したエアの排出特性を均一にすることができる。
第10の発明のインクジェットヘッドは、前記第3の方向から見て、前記共通インク通路から第1圧力室列の複数の圧力室にインクを供給する流路構造と、前記共通インク通路から第2圧力室列の複数の圧力室にインクを供給する流路構造とが点対称に構成されることを特徴とするものである。従って、第1の圧力室列と第2の圧力室列間でのインクの供給特性や混入したエアの排出特性を均一にすることができる。
第11の発明のインクジェットヘッドは、前記第1〜第10の発明において、前記流路ユニットが、複数の金属製の薄板からなる積層体であって、各薄板が拡散接合等の金属接合によって接合されていることを特徴とするものである。従って、薄板同士を金属接合により接合する際には接着剤を使用しないので、接着剤を逃がすための逃がし溝等を薄板に形成する必要がなく、連通口やインク供給口等を可能な限り近接させることにより、共通インク通路の幅を広げることが可能になる。
本発明の第1の実施形態について説明する。図1、図2に示すように、この第1の実施形態のインクジェットヘッド1は、用紙に対してインクを吐出するための主走査方向に延在した矩形平面形状を有するヘッド本体70と、ヘッド本体70の上方に配置され且つヘッド本体70に供給されるインクの流路である2つのインク溜まり3が形成されたベースブロック71とを備えている。
ヘッド本体70は、インク流路が形成された流路ユニット4と、流路ユニット4の上面に接着された複数のアクチュエータユニット21とを含んでいる。これら流路ユニット4及びアクチュエータユニット21は共に、複数の薄板を積層して互いに接着させた構成である。また、アクチュエータユニット21の上面には、給電部材であるフレキシブルプリント配線板(FPC:Flexible Printed Circuit)50 が接着され、左右に引き出されている。ベースブロック71は、例えばステンレスなどの金属材料からなる。ベースブロック71内のインク溜まり3は、ベースブロック71の長手方向に沿って形成された略直方体の中空領域である。
ベースブロック71の下面73は、開口3bの近傍において周囲よりも下方に飛び出している。そして、ベースブロック71は、下面73の開口3bの近傍部分73aにおいてのみ流路ユニット4と接触している。そのため、ベースブロック71の下面73の開口3bの近傍部分73a以外の領域は、ヘッド本体70から離隔しており、この離隔部分にアクチュエータユニット21が配されている。
ベースブロック71は、ホルダ72の把持部72aの下面に形成された凹部内に接着固定されている。ホルダ72は、把持部72aと、把持部72aの上面からこれと直交する方向に所定間隔をなして延出された平板状の一対の突出部72bとを含んでいる。アクチュエータユニット21に接着されたFPC50は、スポンジなどの弾性部材83を介してホルダ72の突出部72b表面に沿うようにそれぞれ配置されている。そして、ホルダ72の突出部72b表面に配置されたFPC50上にドライバIC80が設置されている。FPC50は、ドライバIC80から出力された駆動信号をヘッド本体70のアクチュエータユニット21(後に詳述)に伝達するように、両者とハンダ付けによって電気的に接合されている。
ドライバIC80の外側表面には略直方体形状のヒートシンク82が密着配置されているため、ドライバIC80で発生した熱を効率的に散逸させることができる。ドライバIC80及びヒートシンク82の上方であって、FPC50の外側には、基板81が配置されている。ヒートシンク82の上面と基板81との間、および、ヒートシンク82の下面とFPC50との間は、それぞれシール部材84で接着されている。
図3は、図1に示したヘッド本体70の平面図である。図3において、ベースブロック71内に形成されたインク溜まり3が仮想的に破線で描かれている。2つのインク溜まり3は、ヘッド本体70の長手方向に沿って、互いに所定間隔をなして平行に延在している。2つのインク溜まり3はそれぞれ一端に開口3aを有し、この開口3aを介してインクタンク(図示せず)に連通することによって、常にインクで満たされている。また、開口3bは、ヘッド本体70の長手方向に沿って各インク溜まり3に多数設けられていて、上述したように各インク溜まり3と流路ユニット4とを結んでいる。多数の開口3bは、対となる2つずつがヘッド本体70の長手方向に沿って近接配置されている。一方のインク溜まり3に連通した開口3bの対と、他方のインク溜まり3に連通した開口3bの対とは、千鳥状に配置されている。
開口3bが配置されていない領域には、開口3bの対とは逆のパターンで、台形の平面形状を有する複数のアクチュエータユニット21が千鳥状に配置されている。各アクチュエータユニット21の平行対向辺(上辺及び下辺)は、ヘッド本体70の長手方向と平行である。また、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺の一部同士がヘッド本体70の幅方向にオーバーラップしている。
図4は、図3内に描かれた一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。図4に示すように、各インク溜まり3に設けられた開口3bはマニホールド5に連通し、さらに各マニホールド5の先端部は分岐して共通インク通路である副マニホールド5aが形成されている。従って、アクチュエータユニット21の下方には、アクチュエータユニット21の平行対向辺に沿って互いに離隔した計8つの副マニホールド5aが延在している。アクチュエータユニット21の接着領域と対応した流路ユニット4の下面は、インク吐出領域となっている。インク吐出領域の表面には、後述するように、多数のノズル8及び圧力室10がマトリクス状に配列されている。
図5は、図4に描かれた一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。図4及び図5は、流路ユニット4における多数の圧力室10がマトリクス状に配置された平面を、インク吐出面に対して垂直な方向から見た状態を示している。圧力室10は、角部にアールが施された略菱形の平面形状を有しており、複数の圧力室10が、互いに重なり合うことなく、配列方向A(第1の方向)及び配列方向Bの2方向にマトリクス状に隣接配置されている。配列方向Aは、インクジェットヘッド1の長手方向、すなわち副マニホールド5aの延在方向であって、各圧力室10の短い方の対角線と平行である。配列方向Bは、配列方向Aと鈍角θをなす方向である。
圧力室10の長い方の対角線方向(第2の方向)は前記配列方向A(第1の方向)と直交し且つ流路ユニット4の幅方向と平行であり、図5、図6に示すように、各圧力室10の一端は連通口14(14a,14b)を介してノズル8に連通しており、他端はインク供給口16(16a,16b)及びアパーチャ12(12a,12b)を介して共通インク通路としての副マニホールド5aに連通している。尚、図5には図示しないが、平面視において各圧力室10と重なり合う位置には、圧力室10と相似形状で且つ圧力室10よりも一回り小さい形状を有する個別電極35(図8参照)が、アクチュエータユニット21上に形成されている。なお、図4及び図5において、図面を分かりやすくするために、アクチュエータユニット21内又は流路ユニット4内にあって破線で描くべき副マニホールド5a、圧力室10及びアパーチャ12等を実線で描いている。
さらに、前記複数の圧力室10は、配列方向Aに沿って37.5dpiに相当する距離ずつ離隔して並んでおり、これら複数の圧力室10により配列方向Aに延びる複数の圧力室列11が構成されている。尚、配列方向Bの両端にある圧力室10はダミーであって、インク吐出に寄与しない。
ここで、これら複数の圧力室列11は、ノズル8が第2の方向の一方側(図5における上側)に偏在した圧力室10aからなる第1の圧力室列11aと、ノズル8が第2の方向の他方側(図5における下側)に偏在した圧力室10bからなる第2の圧力室列11bとで構成されており、これら第1の圧力室列11aと第2の圧力室列11bとが平面内で交互に配置されている。そして、隣接する第1の圧力室列11aと第2の圧力室列11bからなる2列の圧力室列を構成する圧力室10a,10bの約2/3の領域が、複数の圧力室10が配置された平面に垂直な方向(第3の方向)から見て、1つの副マニホールド5aに重なっており、この副マニホールド5aに対向している。このように、第1の圧力室列11aを構成する圧力室10a及び第2の圧力室列11bを構成する圧力室10bが、共に1つの副マニホールド5aに対して同等の面積の重なりをもって対向している。そのため、各圧力室10a,10bにとって副マニホールド5aや他の流路の構成要素との立体的な位置関係がほぼ同じになるので、何れの圧力室10a,10bも実効的にほぼ同じ剛性の構造体中に配設されることになる。即ち、圧力室10a,10b間において、ノズル8からインクを吐出する際のコンプライアンスの差が小さくなり、夫々の圧力室10a,10bに接続されたノズル8から吐出されるインクの、液滴形状や吐出速度といったインクの吐出特性の均一化を図ることができる。
そして、各圧力室10a,10bにおいて、副マニホールド5aに重ならない残りの1/3の領域には、各ノズル8に連通した連通口14(14a,14b)が形成されている。そして、この連通口14は、次述のように、第3の方向に延びるインク流路15(15a,15b)を介してノズル8に接続されている。
ここで、副マニホールド5aから圧力室10を通ってノズル8に至る個別インク流路32について説明する。図5、図6に示すように、この個別インク流路32においては、副マニホールド5aが、インク取り出し口18から、アパーチャ12及びインク供給口16を介して圧力室10に連通し、さらに、圧力室10は、連通口14及び第3の方向に延びるインク流路15を介してノズル8に接続されている。そして、1つの副マニホールド5aからは、その副マニホールド5aに対向する第1、第2の圧力室列11a,11bを構成する複数の圧力室10a,10bにインクが供給されるようになっている。
このように、流路ユニット4においては、1つの副マニホールド5aからは、2列の圧力室列11a,11bを構成する複数の圧力室10a,10bにのみインクを供給するように構成されている。そのため、1つの副マニホールド5aから、3以上の多数(例えば、4列)の圧力室列にインクを供給する場合に比べて、副マニホールド5aに形成されたインク取り出し口18(18a,18b)やこのインク取り出し口18に接続されたアパーチャ12の密集度を緩和することができる。従って、インク取り出し口18やアパーチャ等を配置する際の設計の自由度が増す。さらには、1つの圧力室10に連通するノズル8からインクを吐出したときに、その際の副マニホールド5a内の圧力変動により他の圧力室10からのインク吐出特性が影響される、いわゆるクロストークを低減することも可能になる。
ところで、図5に示すように、第1の圧力室列11aを構成する圧力室10aに形成された第1の連通口14aと、第2の圧力室列11bを構成する圧力室10bに形成された第2の連通口14bとは、第3の方向から見て、副マニホールド5aの両側において、夫々第1の方向に並べて配置されている。さらに、図5、図7に示すように、隣接する2つの副マニホールド5a間において、複数の第1の連通口14aと複数の第2の連通口14bとが第1の方向から見て部分的に重なっており、第1の方向にほぼ一列状に配置されている。また、第1の圧力室列11aを構成する圧力室10aに接続された第1のインク流路15aと、第2の圧力室列11bを構成する圧力室10bに接続された第2のインク流路15bも、第1の方向から見て部分的に重なっており、第1の方向にほぼ一列状に配置されている。
このような構成により、第3の方向から見て、複数の第1の連通口14aと複数の第2の連通口14b(第1のインク流路15aと第2のインク流路15b)の占める領域を第2の方向に可能な限り狭くして、第2の方向に関してノズル8間の距離を狭めることにより、複数の副マニホールド5aの幅を広くできる。従って、副マニホールド5aの流路面積が大きくなって流路抵抗が小さくなり、圧力室10へのインク供給を円滑に行うことができる。あるいは、副マニホールド5aの幅が広くなった分、副マニホールド5aの高さ(第3の方向の長さ)を小さくでき、インクジェットヘッド1を小型化することも可能となる。
さらには、第1の圧力室列11aを構成する圧力室10aに形成された第1のインク供給口16aと、第2の圧力室列11bを構成する圧力室10bに形成された第2のインク供給口16bは、第3の方向から見て、対応する圧力室10a,10bに接続されたノズル8と反対側に並べて配置されており、これら第1のインク供給口16aと第2のインク供給口16bは、第1の方向から見て部分的に重なっており、副マニホールドの第3の方向から見た中央部付近に、第1の方向にほぼ一列状に配置されている。そのために、副マニホールド5aの両側に配置された第1、第2の圧力室列11bのノズル8の間の距離が広がるため、その間に配置された副マニホールド5aの幅をより広くすることが可能になる。
図6に示すように、複数の薄板の積層方向において、圧力室10とアパーチャ12とは異なる深さに設けられている。これにより、図5に示すように、アクチュエータユニット21の下方にあるインク吐出領域に対応した流路ユニット4内において、1つの圧力室10と連通したアパーチャ12を、当該圧力室に隣接する圧力室10と平面視で同じ位置に重ねて配置することが可能となっている。この結果、圧力室10同士が密着して高密度に配列されるため、比較的小さな占有面積のインクジェットヘッド1により高解像度の画像印刷が実現される。
ここで、図5に示すように、第1の圧力室列11aの圧力室10aに接続された第1のアパーチャ12aと、第2の圧力室列11bの圧力室10bに接続された第2のアパーチャ12bは、第3の方向から見て点対称に配置されている。そのため、副マニホールド5aから、第1の圧力室列11aを構成する圧力室10aにインクを供給する流路構造と、第2の圧力室列11bを構成する圧力室10bにインクを供給する流路構造とが、点対称に構成されるため、第1の圧力室列11aと第2の圧力室列11b間のインクの供給特性や混入したエアの排出特性を均一にすることができる。
ところで、図6、図7に示すように、ヘッド本体70は、アクチュエータユニット21、キャビティプレート22、ベースプレート23、アパーチャプレート24、サプライプレート25、マニホールドプレート26、27、28、カバープレート29及びノズルプレート30の合計10枚のシート材が積層された積層構造を有している。これらのうち、アクチュエータユニット21を除いた9枚のプレートから流路ユニット4が構成されている。
アクチュエータユニット21は、後で詳述するように、4枚の圧電シート41〜44(図8(a)参照)が積層され且つ電極が配されることによってそのうちの最上層だけが電界印加時に活性層となる部分を有する層とされ、残り3層が非活性層とされたものである。キャビティプレート22は、圧力室10に対応する略菱形の開口と、この開口に連通する前述の第1、第2のインク供給口16a,16b及び第1、第2の連通口14a,14bが設けられた金属プレートである。ベースプレート23は、キャビティプレート22の1つの圧力室10について、圧力室10とアパーチャ12との連絡孔及び圧力室10からノズル8への連絡孔がそれぞれ設けられた金属プレートである。アパーチャプレート24は、キャビティプレート22の1つの圧力室10について、2つの孔とその間を結ぶハーフエッチング領域で形成されたアパーチャ12のほかに圧力室10からノズル8への連絡孔がそれぞれ設けられた金属プレートである。サプライプレート25は、キャビティプレート22の1つの圧力室10について、アパーチャ12と副マニホールド5aとの連絡孔及び圧力室10からノズルへの連絡孔がそれぞれ設けられた金属プレートである。マニホールドプレート26、27、28は、副マニホールド5aに加えて、キャビティプレート22の1つの圧力室10について、圧力室10からノズル8への連絡孔がそれぞれ設けられた金属プレートである。カバープレート29は、キャビティプレート22の1つの圧力室10について、圧力室10からノズル8への連絡孔がそれぞれ設けられた金属プレートである。ノズルプレート30は、キャビティプレート22の1つの圧力室10について、ノズル8がそれぞれ設けられた金属プレートである。
これら複数の金属プレート22〜30を積層させる場合には、接着剤を用いて接着するのが一般的であるが、この場合には、接着剤が、金属プレートに形成された前述の個別インク流路32を構成する連通口14等に入り込んで個別インク流路32を塞いでしまうのを防止するための、接着剤の逃し溝が必要になる。そこで、特に、多数の孔が形成されている金属プレート22〜25に関しては、拡散接合等の金属接合により接合してもよい。この場合には、接着剤を使用しないために、接着剤を逃す逃し溝を各金属プレート22〜25に形成する必要がなく、個別インク流路32を構成する連通口14等を可能な限り近接させて配置することができる。このように連通口14やインク供給口16等を可能な限り近接させることにより、副マニホールド5aの幅をさらに広げることが可能になる。
これら10枚のシート21〜30は、図6に示すように、前述の個別インク流路32が形成されるように、互いに位置合わせして積層されている。即ち、個別インク流路32は、副マニホールド5aからまず上方へ向かい、アパーチャ12において水平に延在し、それからさらに上方に向かい、圧力室10において再び水平に延在し、それからしばらくアパーチャ12から離れる方向に斜め下方に向かってから垂直下方にノズル8へと向かう。
次に、流路ユニット4における最上層のキャビティプレート22に積層された、アクチュエータユニット21の構成について説明する。
図8(a)に示すように、アクチュエータユニット21は、それぞれ厚みが15μm程度で同じになるように形成された4枚の圧電シート41、42、43、44を含んでいる。これら圧電シート41〜44は、ヘッド本体70内の1つのインク吐出領域内に形成された多数の圧力室10に跨って配置されるように連続した層状の平板(連続平板層)となっている。圧電シート41〜44が連続平板層として多数の圧力室10に跨って配置されることで、例えばスクリーン印刷技術を用いることにより圧電シート41上に個別電極35を高密度に配置することが可能となっている。そのため、個別電極35に対応する位置に形成される圧力室10をも高密度に配置することが可能となって、高解像度画像の印刷ができるようになる。圧電シート41〜44は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなるものである。
最上層の圧電シート41上には、個別電極35が形成されている。最上層の圧電シート41とその下側の圧電シート42との間には、シート全面に形成された略2μmの厚みの共通電極34が介在している。これら個別電極35及び共通電極34は共に、例えばAg−Pd系などの金属材料からなる。
個別電極35は、略1μmの厚みで、図8(b)に示すように、図5に示した圧力室10と略相似である略菱形の平面形状を有している。略菱形の個別電極35における鋭角部の一方は延出され、その先端に、個別電極35と電気的に接続された、略160μmの径を有する円形のランド部36が設けられている。ランド部36は、例えばガラスフリットを含む金からなり、図8(a)に示すように、個別電極35における延出部表面上に接着されている。
共通電極34は、図示しない領域において接地されている。これにより、共通電極34、すべての圧力室10に対応する領域において等しくグランド電位に保たれている。また、個別電極35は、各圧力室10に対応するものごとに電位を制御することができるように、各個別電極35ごとに独立した別のリード線を含むFPC50を介してドライバIC80に接続されている(図1及び図2参照)。
次に、アクチュエータユニット21の駆動方法について述べる。アクチュエータユニット21における圧電シート41の分極方向はその厚み方向である。つまり、アクチュエータユニット21は、上側(つまり、圧力室10とは離れた)1枚の圧電シート41を活性層が存在する層とし且つ下側(つまり、圧力室10に近い)3枚の圧電シート42〜44を非活性層とした、いわゆるユニモルフタイプの構成となっている。従って、個別電極35を正又は負の所定電位とすると、例えば電界と分極とが同方向であれば圧電シート41中の電極に挟まれた電界印加部分が活性層(圧力発生部)として働き、圧電横効果により分極方向と直角方向に縮む。一方、圧電シート42〜44は、電界の影響を受けないため自発的には縮まないので、上層の圧電シート41と下層の圧電シート42〜44との間で、分極方向と垂直な方向への歪みに差を生じることとなり、圧電シート41〜44全体が非活性側に凸となるように変形しようとする(ユニモルフ変形)。このとき、図8(a)に示したように、圧電シート41〜44の下面は圧力室を区画する隔壁(キャビティプレート)22の上面に固定されているので、結果的に圧電シート41〜44は圧力室側へ凸になるように変形する。このため、圧力室10の容積が低下して、インクの圧力が上昇し、ノズル8からインクが吐出される。その後、個別電極35を共通電極34と同じ電位に戻すと、圧電シート41〜44は元の形状になって圧力室10の容積が元の容積に戻るので、インクをマニホールド5側から吸い込む。
なお、他の駆動方法として、予め個別電極35を共通電極34と異なる電位にしておき、吐出要求があるごとに個別電極35を共通電極34と一旦同じ電位とし、その後所定のタイミングにて再び個別電極35を共通電極34と異なる電位にすることもできる。この場合は、個別電極35と共通電極34とが同じ電位になるタイミングで、圧電シート41〜44が元の形状に戻ることにより、圧力室10の容積は初期状態(両電極の電位が異なる状態)と比較して増加し、インクがマニホールド5側から圧力室10内に吸い込まれる。その後再び個別電極35を共通電極34と異なる電位にしたタイミングで、圧電シート41〜44が圧力室10側へ凸となるように変形し、圧力室10の容積低下によりインクへの圧力が上昇し、インクが吐出される。
以上説明したインクジェットヘッドによれば、次のような効果が得られる。
複数の圧力室10がマトリクス状に配置された平面において、第1、第2の圧力室列11a,11bが交互に配置され、第1の圧力室列11aを構成する圧力室10aと第2の圧力室列11bを構成する圧力室10bが、共に1つの副マニホールド5aに対向しているため、第1、第2の圧力室列11a,11bを構成する圧力室10a,10b間で、ノズル8からインクを吐出する際のコンプライアンスの差が小さくなり、夫々の圧力室10a,10bに接続されたノズル8から吐出されるインクの吐出特性の均一化を図ることができる。
また、1つの副マニホールド5aからは、2列の圧力室列11a,11bを構成する複数の圧力室10a,10bにのみインクを供給するように構成されているため、1つの副マニホールド5aから、多数の圧力室列にインクを供給する場合に比べて、副マニホールド5aからのインク取り出し口18やこのインク取り出し口18に接続されたアパーチャ12の密集度を緩和することができる。従って、インク取り出し口18やアパーチャ12等を配置する際の設計の自由度が増す。さらには、1つの圧力室10に連通するノズル8からインクを吐出したときに、その際の副マニホールド5a内の圧力変動により他の圧力室10からのインク吐出特性が影響される、いわゆるクロストークを低減することも可能になる。
第1の圧力室列11aの複数の第1の連通口14aと、第2の圧力室列11bの複数の第2の連通口14bとが、第3の方向から見て、副マニホールド5aの両側において、夫々第1の方向に並べて配置され、さらに、隣接する2つの副マニホールド5a間において、複数の第1の連通口14aと複数の第2の連通口14bとが第1の方向から見て部分的に重なっており、第1の方向にほぼ一列状に配置されている。また、第1の圧力室列11aの第1のインク流路15aと、第2の圧力室列11bの第2のインク流路15bも、第1の方向から見て部分的に重なっており、第1の方向にほぼ一列状に配置されている。
このような構成により、第3の方向から見て、複数の第1の連通口14aと複数の第2の連通口14b(第1のインク流路15aと第2のインク流路15b)の占める領域を第2の方向に可能な限り狭くして、第2の方向に関してノズル8間の距離を狭めることにより、複数の副マニホールド5aの幅を広くできる。従って、副マニホールド5aの流路面積が大きくなって流路抵抗が小さくなり、圧力室10へのインク供給を円滑に行うことができる。あるいは、副マニホールド5aの幅が広くなった分、副マニホールド5aの高さ(第3の方向の長さ)を小さくでき、インクジェットヘッド1を小型化したり、副マニホールド5aを形成する金属プレート26〜28の枚数を減らすことが可能になる。
さらに、第1の圧力室列11aの複数の第1のインク供給口16aと、第2の圧力室列11bの複数の第2のインク供給口16bは、第3の方向から見て、対応する圧力室10a,10bに接続されたノズル8と反対側に並べて配置され、これら第1のインク供給口16aと第2のインク供給口16bは、第1の方向から見て部分的に重なっており、副マニホールド5aの第3の方向から見た中央部付近に、第1の方向にほぼ一列状に配置されている。そのために、副マニホールド5aの両側に配置された第1、第2の圧力室列11a,11bのノズル8間の距離が広がり、その間に配置された副マニホールド5aの幅を広くすることが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。尚、前記第1の実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
この第2の実施形態においては、圧力室10、ノズル8及び副マニホールド5aの配置は前記第1の実施形態とほぼ同様であるが、副マニホールド5aから圧力室10へインクを供給するための構成が異なっている。
図9に示すように、1つの副マニホールド5aには、第1の圧力室列11aを構成する複数の圧力室10aと、第2の圧力室列11bを構成する複数の圧力室列10bとが対向しており、その1つの副マニホールド5aから、これら2列の圧力室列11a,11bの圧力室10a,10bにインクを供給するように構成されている。そして、各副マニホールド5aにおいて、その左右両側からインクが流れ込むようになっている。
この副マニホールド5aからは、アパーチャ12(12a,12b)及びインク供給口16(16a,16b)を介して圧力室10にインクが供給される。ここで、図10に示すように、第1の圧力室列11aを構成する圧力室10aに接続された第1のアパーチャ12aと、第2の圧力室列11bを構成する圧力室10bに接続された第2のアパーチャ12bは、副マニホールド5a内のインクの流れ方向Cに対して夫々鋭角φ1、φ2だけ傾いている。つまり、第1の圧力室列11aの圧力室10aには、流れ方向Cと鋭角φ1だけ図10の上側に傾いた流れ方向Dに沿ってインクが供給され、一方、第2の圧力室列11bの圧力室10bには、流れ方向Cに対して鋭角φ2だけ図10の下側に傾いた流れ方向Eに沿ってインクが供給される。そして、これら複数の第1のアパーチャ12aと複数の第2のアパーチャ12bとは、副マニホールド5aの中央位置Pを中心として点対称に構成されている(図9参照)。
このような構成によれば、副マニホールド5aから、圧力室10へスムーズにインクが流れることになるため、圧力室10へのインク供給を円滑に行うことができる。さらに、副マニホールド5a内に混入したエアがインクとともにスムーズに圧力室10へ流れるため、副マニホールド5aやアパーチャ12等の内部にたまったエアを排出しやすくなる。尚、構造的な対称性の面から、φ1とφ2とはほぼ等しいことが好ましく、その場合には、第1の圧力室列11aの圧力室10aと第2の圧力室列11bの圧力室10bとの間で、インクの供給特性や混入したエアの排出特性を均一にすることができる。
本発明の第1の実施形態に係るインクジェットヘッドの斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 ヘッド本体の平面図である。 図3の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図4の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図5のVI-VI線断面図である。 副マニホールド及び第1、第2の圧力室列の圧力室の個別インク通路を概略的に断面で示した図である。 アクチュエータユニットを示す図であり、(a)はアクチュエータユニットの断面図、(b)は個別電極の平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るヘッド本体の一部拡大図である。 図9の一部拡大図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
5a 副マニホールド
8 ノズル
10 圧力室
10a 第1の圧力室
10b 第2の圧力室
11 圧力室列
11a 第1の圧力室列
11b 第2の圧力室列
12 アパーチャ
12a 第1のアパーチャ
12b 第2のアパーチャ
14 連通口
14a 第1の連通口
14b 第2の連通口
15 インク流路
15a 第1のインク流路
15b 第2のインク流路
16 インク供給口
16a 第1のインク供給口
16b 第2のインク供給口

Claims (11)

  1. インクを吐出する複数のノズルと、一端が前記複数のノズルに夫々接続され且つ平面に沿ってマトリクス状に配置されることにより前記平面内における第1の方向に複数の圧力室列を形成する複数の圧力室と、前記第1の方向に沿って延在し且つ複数のアパーチャを介して複数の前記圧力室に連通した複数の共通インク通路とが設けられた流路ユニットを備え、
    前記複数の圧力室列は、ノズルが前記第1の方向と交差する第2の方向の一方側に偏在した圧力室からなる第1の圧力室列と、ノズルが前記第2の方向の他方側に偏在した圧力室からなる第2の圧力室列とを含み、これら第1の圧力室列と第2の圧力室列とが前記平面内で交互に配置され、
    前記アパーチャは、
    前記平面と垂直な第3の方向に前記圧力室と異なる高さで前記平面と平行に延在し、前記複数の共通インク通路毎に前記第1の方向に並んで配置され、
    前記各共通インク通路には、隣接する前記第1の圧力室列と前記第2の圧力室列からなる2列の圧力室列がそれぞれ対向して連通し、前記第3の方向から見て、当該第1の圧力室列の複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャが当該第2の圧力室列の複数の圧力室と重なるとともに、当該第2の圧力室列の複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャが当該第1の圧力室列の複数の圧力室と重なるように配置され、
    前記第1の圧力室列の複数の圧力室に接続された複数のノズルと、前記第2の圧力室列の複数の圧力室に接続された複数のノズルとが、前記平面と垂直な第3の方向から見て、対応する共通インク通路の両側においてそれぞれ前記第1の方向に並べて配置され、
    隣接する2つの共通インク通路間において、第1の圧力室列の各圧力室と各ノズルとを連通させる複数の第1のインク流路と、第2の圧力室列の各圧力室と各ノズルとを連通させる複数の第2のインク流路とが、前記第1の方向から見て少なくとも部分的に重なるように配置されているとともに、
    前記第3の方向から見て、
    前記第1の圧力室列の複数の圧力室が、前記共通インク通路の前記第1の方向に延びて互いに対向する2つの側壁の一方と重なり、且つ、これら複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャを介して、前記2つの側壁の他方近傍において前記共通インク通路に連通しており、
    前記第2の圧力室列の複数の圧力室が、前記共通インク通路の前記2つの側壁の他方と重なり、且つ、これら複数の圧力室に連通する複数のアパーチャを介して、前記2つの側壁の一方近傍において前記共通インク通路に連通していることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記複数の第1インク流路が、前記第1の圧力室列の複数の圧力室に形成された複数の第1の連通口において前記第1の圧力室列の複数の圧力室と連通しており、
    前記複数の第2インク流路が、前記第2の圧力室列の複数の圧力室に形成された複数の第2の連通口において前記第2の圧力室列の複数の圧力室と連通しており、
    前記複数の第1の連通口と前記複数の第2の連通口とが、前記第1の方向から見て少なくとも部分的に重なるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記隣接する2つの共通インク通路間において、複数の第1のインク流路と複数の第2のインク流路とが、前記第1の方向に一列状に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記第3の方向から見て、
    前記第1の圧力室列の複数の圧力室、及び、前記第2の圧力室列の複数の圧力室と、前記共通インク通路とが、同等の重なり面積をもって対向していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  5. インクを吐出する複数のノズルと、一端が前記複数のノズルに夫々接続され且つ平面に沿ってマトリクス状に配置されることにより前記平面内における第1の方向に複数の圧力室列を形成する複数の圧力室と、前記第1の方向に沿って延在し且つ複数のインク供給口を介して複数の前記圧力室に連通した複数の共通インク通路とが設けられた流路ユニットを備え、
    前記複数の圧力室列は、ノズルが前記第1の方向と交差する第2の方向の一方側に偏在した圧力室からなる第1の圧力室列と、ノズルが前記第2の方向の他方側に偏在した圧力室からなる第2の圧力室列とを含み、これら第1の圧力室列と第2の圧力室列とが前記平面内で交互に配置され、
    前記各共通インク通路には、隣接する前記第1の圧力室列と前記第2の圧力室列からなる2列の圧力室列が対向し、
    前記第1、第2の圧力室列の複数の圧力室に夫々形成された前記複数のインク供給口が、前記平面と垂直な第3の方向から見て、対応する圧力室に接続されたノズルと反対側に並べて配置され、
    各共通インク通路において、前記第1の圧力室列の複数の第1のインク供給口と、前記第2の圧力室列の複数の第2のインク供給口とが、この共通インク通路の前記第3の方向から見た中央部付近に、前記第1の方向から見て少なくとも部分的に重なるように配置されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  6. 前記前記各共通インク通路において、複数の第1のインク供給口と複数の第2のインク供給口とが、この共通インク通路の前記第3の方向から見た中央部付近に、前記第1の方向に一列状に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記複数の圧力室と前記共通インク通路とが複数のアパーチャを介して連通しており、
    前記複数のアパーチャは、
    前記平面と垂直な第3の方向に前記圧力室と異なる高さで前記平面と平行に延在し、前記複数の共通インク通路毎に前記第1の方向に並んで配置され、
    前記第3の方向から見て、
    前記各共通インク通路に連通する前記第1の圧力室列の複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャが、当該共通インク通路に連通する前記第2の圧力室列の複数の圧力室と重なるとともに、
    前記各共通インク通路に連通する第2の圧力室列の複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャが、当該共通インク通路に連通する前記第1の圧力室列の複数の圧力室と重なるように配置され、
    前記第3の方向から見て、
    前記第1の圧力室列の複数の圧力室が、前記共通インク通路の前記第1の方向に延びて互いに対向する2つの側壁の一方と重なり、且つ、これら複数の圧力室に連通する前記複数のアパーチャを介して、前記2つの側壁の他方近傍において前記共通インク通路に連通しており、
    前記第2の圧力室列の複数の圧力室が、前記共通インク通路の前記2つの側壁の他方と重なり、且つ、これら複数の圧力室に連通する複数のアパーチャを介して、前記2つの側壁の一方近傍において前記共通インク通路に連通していることを特徴とする請求項5又は6に記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記共通インク通路から前記圧力室へ供給されるインクの流れ方向が、前記共通インク通路内におけるインクの流れ方向に対して、前記第3の方向から見て、鋭角に傾いていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記圧力室と前記共通インク通路とが前記平面と平行に延在するアパーチャを介して接続され、
    各共通インク通路において、前記第1の圧力室列の複数の圧力室にそれぞれ接続された第1のアパーチャと、前記第2の圧力室列の複数の圧力室にそれぞれ接続された第2のアパーチャとが、前記第3の方向から見て、点対称に配置されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  10. 前記第3の方向から見て、前記共通インク通路から第1圧力室列の複数の圧力室にインクを供給する流路構造と、前記共通インク通路から第2圧力室列の複数の圧力室にインクを供給する流路構造とが点対称に構成されることを特徴とする請求項9に記載のインクジェットヘッド。
  11. 前記流路ユニットが、複数の金属製の薄板からなる積層体であって、各薄板が拡散接合等の金属接合によって接合されていることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のインクジェットヘッド。
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