JP4068416B2 - 換気システム及び換気方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家屋の床下や倉庫等で外部に換気する換気扇と、この域内の内部空気を内部的に流動させる送風機を備えた換気システム、とくに換気モードとよどみ防止モードで最適な運転が行える換気システム、及びその換気方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、床下や倉庫等の対象換気域内の湿度管理を行う換気システムは、床下や倉庫等に設置した湿度センサで内部湿度を測定し、これを予め設定した湿度とを比較して、湿度の高い空気を外部に排出するため換気扇を運転している。
【0003】
そこで、従来の床下の換気システムについて説明する。図4(a)は従来の床下換気システムの側面図、図4(b)は(a)の床下換気システムの平面図である。図4(a)において、1は換気システムの管理を行うためのタイマーコントローラユニット、2は換気扇に給電して制御する駆動制御部、3は湿度センサや温度センサを設けたセンサユニット、4は床下換気扇、5はセンサ3からの検出信号を符号化して駆動制御部2経由でタイマーコントローラユニット1に送り、タイマーコントローラユニット1からの指令を駆動制御部2に伝える通信ケーブルである。6は駆動制御部2に供給するAC100Vの電源コンセント、7は換気口である。
【0004】
タイマーコントローラユニット1は、床下換気扇4を運転制御する時間帯を予め設定することができるようになっている。タイマーコントローラユニット1には予め基準となる湿度が設定されており、検出した湿度とこれを比較し、床下で検出した湿度が高い場合、複数の床下換気扇4を同時に運転するため運転指令が通信ケーブル5を介して駆動制御部2に送られる。駆動制御部2は床下換気扇4のモータを駆動するため電源リレースイッチを動作させる。図4(b)に示すように、換気口7から流入した空気は複数の床下換気扇4を通して床下内の湿度の高い空気は排出される。
【0005】
図5は従来の床下換気扇の構成図である。図5において、11は床下換気扇4の本体ケーシング、12は本体ケーシング11内部に設けられたプラスチック製のファン、13はモータ本体、14はモータのロータ、15はロータ14に圧入されたシャフトである。16はシャフト15を支持するベアリング、17はモータ本体13と反対側に設けられたプラスチック製軸受であり、ロータ14はこのベアリング16により支持され、ファン12はプラスチック製軸受17に支持されている。ファン12とプラスチック製軸受17は絶縁を徹底するためプラスチックが採用されている。
【0006】
18はアース設置用のアース線、19は電源用リード線、20はモータ本体13内部のステータ、21はステータ20に巻回されたコイルである。22は床下換気扇4の吸込口、23は床下換気扇4の吹出口である。電源用リード線19から電圧が印加されると、モータ本体13内部のコイル21に電流が流れ、ロータ14が回転を開始する。これと同時にシャフト15に固定されたファン12も回転を始め、ファン12が回転することで風を起こし、吸込口22から空気を吸入し、吹出口23から空気を排出させることができる。床下換気扇4は家屋の大きさ、構造により必要に応じて複数個設置され同時に並列運転される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の換気システムでは、単に床下湿度と基準の湿度を比較して排出するものである。従って、外気湿度を床下湿度から引いた湿度差が予め設定した基準の湿度より高い場合は、高湿度の床下空気を外部に排出することになり目的に適い問題ないが、この予め設定した基準の湿度より低い場合は外気によって床下の湿度を逆に高めることになってしまうものであった。このような場合にそのまま放置するのでは、換気動作を行わない状態で、長時間に渡って床下のよどんだ空気が高温多湿の状態で滞留し、床下設備を損なうという問題があった。
【0008】
また従来の換気システムは、タイマーコントローラユニット1ですべての換気扇を一元的に時間管理している。外気湿度と床下湿度との関係を考慮することはないし、時間動作から離れて換気扇の運転を停止するだけであった。例えば特開2000−179903には、換気ファンの設置された非居住部にセンサ部を設けて、タイマ部の動作に関係なく、換気ファンを停止する換気ファン用タイマが開示されている。しかし、これは外気湿度と床下湿度の状況にあった細かな換気動作の制御を行うものではない。
【0009】
さらに、従来の換気システムを床下や倉庫等に設置する場合、タイマーコントローラユニット1と駆動制御部2は多線の専用の通信ケーブル5が必要で、設置工事が煩雑となり、こうしたことが制約となってタイマーコントローラユニット1の設置場所が限定されていた。
【0010】
そこで本発明は、内部と外気の湿度に応じて換気とよどみ防止の運転を行うことができ、最もよどみを解消できる流動を選択することができる換気システムと、内部と外気の湿度に応じて換気運転をすることができ、最もよどみを解消できる流動を選択することができる換気方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため本発明の換気システムは、換気対象域の内部空気を換気するための換気扇と、該内部空気を換気対象域内で流動させるための送風機と、外気湿度を検出するための外気湿度検出センサ及び内部湿度を検出するための内部湿度検出センサと、運転する時間帯を設定するとともに、外気湿度検出センサの検出した外気湿度と内部湿度センサの検出した内部湿度に基づいて運転モードを決定し、該運転モードに従って換気扇と送風機を同時または選択的に駆動するシステム管理部とを備え、内部湿度外気湿度と比較比較したとき所定の基準値以上高い場合には、システム管理部が換気モードとして換気扇と送風機を共に駆動し、内部湿度外気湿度比較したとき該基準値より低い場合には、システム管理部がよどみ防止モードとして送風機を駆動する換気システムであって、送風機として、換気対象域の内部に設けられて内部空気を全方向に流動させて攪拌する攪拌送風機と、換気対象域の開放部分のない周辺に設けられて内部空気を内部に向けて拡散する拡散送風機と、が設けられ、送風機を運転するときには換気対象域の流動を選択するために、攪拌送風機、または拡散送風機、または攪拌送風機及び拡散送風機のいずれかが選択的に運転されること特徴とする。
【0012】
これにより、最もよどみを解消できる流動を選択することができ、内部と外気の湿度に応じて換気とよどみ防止の運転を行うことができ、設置工事が容易な換気システムにすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、換気対象域の内部空気を換気するための換気扇と、該内部空気を換気対象域内で流動させるための送風機と、外気湿度を検出するための外気湿度検出センサ及び内部湿度を検出するための内部湿度検出センサと、運転する時間帯を設定するとともに、外気湿度検出センサの検出した外気湿度と内部湿度センサの検出した内部湿度に基づいて運転モードを決定し、該運転モードに従って換気扇と送風機を同時または選択的に駆動するシステム管理部とを備え、内部湿度外気湿度と比較比較したとき所定の基準値以上高い場合には、システム管理部が換気モードとして換気扇と送風機を共に駆動し、内部湿度外気湿度比較したとき該基準値より低い場合には、システム管理部がよどみ防止モードとして送風機を駆動する換気システムであって、送風機として、換気対象域の内部に設けられて内部空気を全方向に流動させて攪拌する攪拌送風機と、換気対象域の開放部分のない周辺に設けられて内部空気を内部に向けて拡散する拡散送風機と、が設けられ、送風機を運転するときには換気対象域の流動を選択するために、攪拌送風機、または拡散送風機、または攪拌送風機及び拡散送風機のいずれかが選択的に運転されることを特徴とする換気システムであり、内部湿度が外気湿度より基準値以上高い場合には換気扇と送風機を共に駆動して内部空気を攪拌排出し、内部湿度が外気湿度と比較して基準値より低い場合には送風機を駆動してよどみ防止の運転を行うことができ、換気対象域を多湿状態にすることはない。システム管理部で時間帯の設定を行ったり運転モードを決定したりするため、換気扇と送風機の制御が容易で設置工事も楽になる。
【0014】
そして請求項1に記載の発明は、上記構成により、中央に置かれた攪拌送風機を選択した場合には、換気対象域内の空気を全方向に流動させることができ、よどみを残さず攪拌できる。開放部分のない周辺に置かれた拡散送風機を選択した場合には、開放部分のない周辺から内部へ向けて空気を吐き出して拡散するため、換気対象域内に大きな流動を起こし、この開放部分のない周辺にも循環流が流れ込み、よどみを解消できる。攪拌送風機と拡散送風機の双方を選択したときは、換気対象域内の空気を全体的に大きく流動させることができ、よどみを残さず攪拌できる。床下の換気口の位置、換気扇の配置、間切りの状況に応じて最もよどみを解消できる流動を選択することができる。
【0020】
本発明の請求項に記載の発明は、外気湿度を検出して換気対象域の内部湿度と比較し、前記外部湿度が前記内部湿度より低い場合は換気扇を運転して前記内部空気の換気を行うと共に送風機を運転し、前記内部湿度より高い場合は前記換気扇の運転をせずに、前記内部空気を前記換気対象域内で流動させるための送風機だけを駆動する換気方法であって、前記送風機を運転するときには、内部空気を全方向に流動させて攪拌する攪拌送風機、または前記換気対象域の開放部分のない周辺に設けられて内部空気を内部に向けて拡散する拡散送風機、または前記攪拌送風機及び前記拡散送風機のいずれかを選択的に運転し、前記換気対象域でのよどみのない流動を行うことを特徴とする換気方法であり、換気対象域において最もよどみを解消できる流動を選択することができ、内部と外気の湿度に応じて換気運転することができる。
【0021】
本発明の請求項に記載の発明は、外気湿度を検出して換気対象域で換気を行う基準湿度と比較し、前記外部湿度が前記基準湿度より低い場合は換気扇を運転して前記内部空気の換気を行うと共に送風機を運転し、前記基準湿度より高い場合は前記換気扇の運転をせずに、前記内部空気を前記換気対象域内で流動させるための送風機だけを駆動する換気方法であって、前記送風機を運転するときには、内部空気を全方向に流動させて攪拌する攪拌送風機、または前記換気対象域の開放部分のない周辺に設けられて内部空気を内部に向けて拡散する拡散送風機、または前記攪拌送風機及び前記拡散送風機のいずれかを選択的に運転し、前記換気対象域でのよどみのない流動を行うことを特徴とする換気方法であり、換気対象域において最もよどみを解消できる流動を選択することができ、内部と外気の湿度に応じて換気運転することができる。
【0022】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における換気システム及び換気方法について説明する。実施の形態1は換気対象域が床下の場合である。図1(a)は本発明の実施の形態1における換気システムの側面図、図1(b)は(a)の床下換気システムの平面図、図2は本発明の実施の形態1における換気システムの制御構成図、図3は本発明の実施の形態1における換気システムの運転状態説明図である。実施の形態1の換気システムと従来の換気システムの説明で使用した同一符号のものは、同一内容を示すものであるため詳細な説明は省略する。
【0023】
図1において、1は換気システムを運転する時間帯の設定を行うタイマーコントローラユニット(本発明のシステム管理部)、2は運転モードに従って後述の床下換気扇4a,攪拌送風機4b及びまたは拡散送風機4cに給電して駆動するための駆動制御部、3aは床下湿度を検出する床下湿度センサ(本発明の内部湿度センサ)、3bは外気湿度を検出する外気湿度センサセンサ(本発明の外気湿度センサ)、4aは床下換気扇(本発明の換気扇)、4bは床下空気の流動を行う攪拌送風機、4cは床下空気の流動を行う拡散送風機である。この攪拌送風機4b,拡散送風機4cが本発明の内部空気を流動させる送風機に相当し、攪拌送風機4b,拡散送風機4cのどちらか、もしくは攪拌送風機4b,拡散送風機4c双方の送風機を、床下の換気状況に応じて選択する。そしてこの選択により攪拌送風機4b,拡散送風機4cの一方だけを設置することもできるし、あるいは、両者を同時に設置して一方を選択して利用することもできるし、攪拌送風機4b,拡散送風機4cの双方を同時に運転して利用することもできる。6はタイマーコントローラユニット1と駆動制御部2に給電するAC100Vの電源コンセント、7は換気口である。
【0024】
床下湿度(本発明の内部湿度)を検出する床下湿度センサ3aと、外気湿度を検出する外気湿度センサ3bで検出した湿度は、後述するように駆動制御部2で符号化され電波でタイマーコントローラユニット1に送信される。室内に設置されたタイマーコントローラユニット1ではこれを受信し、予め設定した基準値もしくは基準湿度との差と比較演算し、運転指令値を符号化して駆動制御部2に送信する。なお実施の形態1の運転モードは、後で詳述する換気モードと、よどみ防止モードの2つがあるが、駆動制御部2はこの運転モードに従って、攪拌送風機4b,拡散送風機4cの一方または双方の送風機と床下換気扇4aとを同時に、または攪拌送風機4b,拡散送風機4cの一方または双方を選択的に運転する。
【0025】
なお、攪拌送風機4b,拡散送風機4cの一方の選択で、中央に置かれた攪拌送風機4bの方を選択した場合には、換気対象域内の空気を全方向に流動させることができ、よどみを残さず攪拌できる。開放部分のない周辺に置かれた拡散送風機4cを選択した場合には、開放部分のない周辺から内部へ向けて空気を吐き出して拡散するため、換気対象域内に大きな流動を起こし、この開放部分のない周辺にも循環流が流れ込み、よどみを解消できる。攪拌送風機と拡散送風機の双方を選択したときは、換気対象域内の空気を全体的に大きく流動させることができ、よどみを残さず攪拌できる。従って、床下の換気口の位置、換気扇の配置、間切りの状況に応じて最もよどみを解消できる流動を選択することができる。また、後述するように回転数や間欠運転の間隔で換気モードに強弱を付けることもできる。
【0026】
次に、実施の形態1の換気システムの制御構成について説明する。図2において、31はタイマーコントローラユニット1の制御部、32は指定時間、基準値もしくは基準湿度を入力するための入力部、33は外気湿度と内部の湿度を表示できる表示部、34は駆動制御部2との間で制御データを送受信する無線シリアル送/受信部、35は制御部31を動作させるためのレギュレータ、36はバックアップ電池である。制御部31は中央処理装置(CPU)から構成され、図示しないメモリ部から制御プログラムをロードすることにより機能実現手段として構成され、図示しないタイマーを備えている。
【0027】
41は駆動制御部2の制御部、42は制御部41によって制御される電源リレースイッチ(本発明の選択部)、43はAC100V電源、44はタイマーコントローラユニット1との間で制御データと符号化した検出データを送受信する無線シリアル送/受信部、45は制御部41を動作させるためのレギュレータである。無線シリアル送/受信部34,44は400MHz帯の極超短波で双方向通信を行う。制御部41は中央処理装置(CPU)から構成され、図示しないメモリ部から制御プログラムをロードすることにより機能実現手段として構成される。タイマーコントローラユニット1からの指令で制御部41によって電源リレースイッチ42が動作され、リレーRa1により電源が床下換気扇4aに接続され、リレーRa2により電源が攪拌送風機4b及びまたは拡散送風機4cに接続される。なお、攪拌送風機4bと拡散送風機4cを同時に運転させる場合はリレーの数を増す必要がある。
【0028】
続いて、外気湿度と床下湿度の差で決定される運転モードの説明をする。まず、床下湿度が外気湿度より高く湿度差が所定の基準値以上の場合には、換気モードとして床下換気扇4aと、攪拌送風機4bまたは拡散送風機4cの一方、あるいは床下換気扇4aとこの双方の送風機を同時に駆動する。なお換気モードは床下換気扇4aと各送風機との同時運転が基本であるが、別に従来通り床下換気扇4aのみを駆動する第1弱換気モードを設けるのもよい。このとき、タイマーコントローラユニット1の制御部31は床下換気扇4aにだけ運転の指令を出す。また、送風機として攪拌送風機4bを選択した場合は、中央から空気を全体的に攪拌することができ、拡散送風機4cを選択した場合は床下空気を横断的に拡散することができる。攪拌送風機と拡散送風機の双方を選択したときは、全体的に大きく流動させることができる。このように送風機を選択することによって最も床下のよどみを解消できる流動にすることができる。またこの流動と併せて、通常北側に設置された床下換気扇4aによって高湿度の床下空気が効率よく外部に排出される。なお、床下湿度センサ3aで検出した床下湿度と、外気湿度センサ3bで検出した外部湿度との湿度差が大きい場合、回転数を高くした強換気モード、湿度差が低い場合は回転数を下げた第2弱換気モード、あるいは間欠運転の第3弱換気モードを設けることもできる。
【0029】
ところで床下湿度が外気湿度より低く、その湿度差が基準値より小さい場合もしくは負の値の場合には、タイマーコントローラユニット1はよどみ防止モードとして攪拌送風機4bまたは拡散送風機4cのどちらか、もしくは攪拌送風機と拡散送風機の双方を駆動する。これは高湿度の外気の侵入を防ぎながら床下内部のみで内部攪拌の流動によるよどみ防止の換気を行うものである。
【0030】
以上説明した換気システムが具体的にどのように運転されるか、図3に基づいて説明する。図3はタイマー設定時刻10:00〜15:00に設定したものである。タイマーコントローラユニット1によって設定時刻10:00〜15:00に自動的に運転が行われる。図3おいて、時間経過図aは湿度の時間変化を示しており、実線が外気湿度であり、破線が床下湿度を示している。時間経過図bは外気湿度と床下湿度の湿度差0を基準値とした湿度差を示しており、また、上述の第1弱換気モードで示したような床下湿度と比較を行う基準湿度は従来通りに設定されてよいが、ここでは一例として基準湿度75%を採用している。従って、この基準値を中心に上下が正負となっており、外気湿度から基準湿度75%をみたときはこれが床下湿度より大きい方が正、小さい方が負である。時間経過図cはタイマー設定時刻、時間経過図dは床下換気扇4aを運転するための出力A、時間経過図eは攪拌送風機4bまたは拡散送風機4cのどちらか、もしくは攪拌送風機と拡散送風機の双方の送風機を運転するための出力Bである。
【0031】
時間経過図aによれば、設定時刻10:00の時点で外気湿度が80%,床下湿度が75%であり、タイマー設定時刻が到来したとき湿度差は時間経過図bからも分かるように基準値を5%下回っている。このときタイマーコントローラユニット1の制御部31はよどみ防止モードと判断し、駆動制御部2に攪拌送風機4bまたは拡散送風機4cのどちらか、もしくは攪拌送風機と拡散送風機の双方を運転するように指令する。これに伴い、駆動制御部2により時間経過図eに示すように出力Bが出力され、床下空気に対する攪拌もしくは拡散運転が行われる。
【0032】
その後設定時刻11:00の直前に外気湿度が75%,床下湿度が75%になり、湿度差は負から正に切り替わる。このとき両湿度は基準湿度の75%で交差し、湿度差は0と なる。その後、外気湿度の方が床下湿度、すなわち基準湿度より低いことになり、タイマーコントローラユニット1の制御部31は換気モードと判断し、駆動制御部2に床下換気扇4aを追加して運転するように指令する。このため時間経過図dに示すように出力Aが出力され、床下換気扇4aの運転が、攪拌送風機4bまたは拡散送風機4cのどちらか一方、もしくは攪拌送風機と拡散送風機の双方の運転に追加される。このとき、時間経過図d,時間経過図eに示すように出力A,出力Bの両方が出力され、床下換気扇4aと、攪拌送風機4bまたは拡散送風機4cのどちらか一方、もしくは攪拌送風機と拡散送風機の双方が同時に換気のため運転される。
【0033】
設定時刻15:00の時点に、タイマーコントローラユニット1はタイマー設定時刻で動作終了の時刻が到来したと判断し、駆動制御部2に床下換気扇4aと、攪拌送風機4b及びまたは拡散送風機4cの運転を停止するよう指令する。
【0034】
このようにタイマーコントローラユニット1が、タイマー設定時刻が到来したとき外気湿度と床下湿度の差を比較し、この湿度差が基準値より低いか負の場合には床下のよどみをなくすよどみ防止モードの運転を行い、この湿度差が基準値より高い場合は換気モードとして床下の空気を排気するので、高湿度の外気を取り込んだりせず、よどみを防止して湿度と温度を調整できるので、最適な湿度換気運転が行える。複数の換気モードを設ける場合には基準値を複数設定する必要がある。
【0035】
【発明の効果】
本発明の換気システムによれば、内部湿度が外気湿度に比べて高い場合には換気モードの運転を行い、低い場合はよどみ防止モードの運転を行うことができ、高湿度の外気を取り込んだり運転停止するのでなく、換気対象域の湿度低減が行え、最適制御が可能となる。送風機が攪拌送風機または拡散送風機のいずれかから選択されるから、中央に置かれた攪拌送風機を選択した場合には、換気対象域内の空気を全方向に流動させることができ、よどみを残さず攪拌できる。開放部分のない周辺に置かれた拡散送風機を選択した場合には、開放部分のない周辺から内部空気を吐き出して拡散するため、換気対象域内に大きな流動を起こし、この開放部分のない周辺にも循環流が流れ込み、全体的によどみを解消できる。攪拌送風機と拡散送風機の双方を選択したときは、換気対象域内の空気を全体的に大きく流動させることができ、よどみを残さず攪拌できる。床下の換気口の位置、換気扇の配置、間切りの状況に応じて最もよどみを解消できる流動を選択することができる。
【0036】
室内のシステム管理部と室外の駆動制御部を無線で通信すれば、これを結ぶ専用通信回線が不要となり、設置工事が大幅に簡素化でき、室内のシステム管理部の設置場所に対する制約がなくなり、自由に設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明の実施の形態1における換気システムの側面図
(b)(a)の床下換気システムの平面図
【図2】 本発明の実施の形態1における換気システムの制御構成図
【図3】 本発明の実施の形態1における換気システムの運転状態説明図
【図4】 (a)従来の床下換気システムの側面図
(b)(a)の床下換気システムの平面図
【図5】 従来の床下換気扇の構成図
【符号の説明】
1 タイマーコントローラユニット
2 駆動制御部
3 センサユニット
3a 床下湿度センサ
3b 外気湿度センサ
4,4a 床下換気扇
4b 攪拌送風機
4c 拡散送風機
5 通信ケーブル
6 電源コンセント
7 換気口
11 本体ケーシング
12 ファン
13 モータ本体
14 ロータ
15 シャフト
16 ベアリング
17 プラスチック製軸受
18 アース線
19 電源用リード線
20 ステータ
21 コイル
22 吸込口
23 吹出口
31,41 制御部
32 入力部
33 表示部
34,44 無線シリアル送/受信部
35,45 レギュレータ
36 バックアップ電池
42 電源リレースイッチ
43 AC100V電源

Claims (3)

  1. 換気対象域の内部空気を換気するための換気扇と、該内部空気を前記換気対象域内で流動させるための送風機と、外気湿度を検出するための外気湿度検出センサ及び内部湿度を検出するための内部湿度検出センサと、運転する時間帯を設定するとともに、前記外気湿度検出センサの検出した外気湿度と前記内部湿度センサの検出した内部湿度に基づいて運転モードを決定し、該運転モードに従って前記換気扇と前記送風機を同時または選択的に駆動するシステム管理部とを備え、前記内部湿度前記外気湿度と比較比較したとき所定の基準値以上高い場合には、前記システム管理部が換気モードとして前記換気扇と前記送風機を共に駆動し、前記内部湿度前記外気湿度比較したとき該基準値より低い場合には、前記システム管理部がよどみ防止モードとして前記送風機を駆動する換気システムであって、
    前記送風機として、前記換気対象域の内部に設けられて内部空気を全方向に流動させて攪拌する攪拌送風機と、前記換気対象域の開放部分のない周辺に設けられて内部空気を内部に向けて拡散する拡散送風機と、が設けられ、
    前記送風機を運転するときには前記換気対象域の流動を選択するために、前記攪拌送風機、または前記拡散送風機、または前記攪拌送風機及び前記拡散送風機のいずれかが選択的に運転されること特徴とする換気システム。
  2. 外気湿度を検出して換気対象域の内部湿度と比較し、前記外部湿度が前記内部湿度より低い場合は換気扇を運転して前記内部空気の換気を行うと共に送風機を運転し、前記内部湿度より高い場合は前記換気扇の運転をせずに、前記内部空気を前記換気対象域内で流動させるための送風機だけを駆動する換気方法であって、
    前記送風機を運転するときには、内部空気を全方向に流動させて攪拌する攪拌送風機、または前記換気対象域の開放部分のない周辺に設けられて内部空気を内部に向けて拡散する拡散送風機、または前記攪拌送風機及び前記拡散送風機のいずれかを選択的に運転し、前記換気対象域でのよどみのない流動を行うことを特徴とする換気方法。
  3. 外気湿度を検出して換気対象域で換気を行う基準湿度と比較し、前記外部湿度が前記基準湿度より低い場合は換気扇を運転して前記内部空気の換気を行うと共に送風機を運転し、前記基準湿度より高い場合は前記換気扇の運転をせずに、前記内部空気を前記換気対象域内で流動させるための送風機だけを駆動する換気方法であって、
    前記送風機を運転するときには、内部空気を全方向に流動させて攪拌する攪拌送風機、または前記換気対象域の開放部分のない周辺に設けられて内部空気を内部に向けて拡散する拡散送風機、または前記攪拌送風機及び前記拡散送風機のいずれかを選択的に運転し、前記換気対象域でのよどみのない流動を行うことを特徴とする換気方法。
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