JP4066823B2 - 走行支援システムとその応用装置、車両、及び移動体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は路側設備から車両にエネルギーを供給する技術に関し、特に、無線波でエネルギーの授受を図る走行支援システム、車両用走行支援装置、車両、移動体用走行支援装置、および移動体に関する。
【0002】
【従来の技術】
地面に設置したマイクロ波送信器や人工衛星などのエネルギー供給設備から、マイクロ波を車両などの移動体に供給し、移動体がマイクロ波を電力変換して電気エネルギーを取得するエネルギー供給システムについての研究が行われている。このようなエネルギー供給システムとして、磁界を発生する電力源を組み合わせた道路上で使用する車両が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭55−92504号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術を含むエネルギー供給システムを実用化するには、エネルギーの利用効率向上を追求する様々な角度からの改良が欠かせない。その一方で、エネルギー供給システムにはエネルギーの利用以外の面でも多くの可能性が秘められている。特に、乗用車のように高い安全性が求められる車両に対してエネルギーを供給するエネルギー供給システムの場合、システムの新たな有効活用により車両の走行安全性を一層向上させる可能性がある。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、路側設備から車両へエネルギーを供給するシステムを有効活用した走行支援システム、車両用走行支援装置、車両、移動体用走行支援装置、および移動体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、車両と路側設備を備える走行支援システムを提供する。前記路側設備は、前記車両に対して無線波を送信する送信手段を有する。前記車両は、前記送信手段から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ当該車両の車幅方向に配置された複数の受信手段と、前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、当該車両の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、を有する。
【0007】
「進行すべき方向」は、例えば車線に沿った方向であってもよいし、車線の中央に想定する線の方向であってもよい。「受信状態」は、例えば複数の受信手段が受信する無線波の強度のバランスであってもよい。前記電力変換手段は、前記複数の受信手段と同数で構成されてもよいし、それら複数の電力変換手段のそれぞれは複数の受信手段のそれぞれと一体的に構成されてもよい。本態様の走行支援システムによれば、複数の受信手段のうちいずれが最も強く無線波を受信したかにより車両の横方向の位置状態を把握できる。従って、運転の誤りによる車線中央からのずれを車両側で検知することができる。
【0008】
前記車両は、前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に当該車両の運転者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有してもよい。これにより、運転の誤りによる車線中央からのずれを運転者に気づかせることができ、走行の安全性をさらに高めるシステムを実現できる。前記路側設備の送信手段は、前記車両からのマイクロ波の送信を要求する送信指令の受信を契機として前記無線波を送信してもよい。前記車両は、前記バッテリによる電気エネルギーの蓄積量が所定値を下回ったことが検出されたときに前記無線波の送信を要求する送信指令を前記路側設備に対して送る送受信器をさらに有してもよい。
【0009】
本発明の別の態様は、路側から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ車両の車幅方向に配置された複数の受信手段と、前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、前記車両の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、を有する車両用走行支援装置を提供する。
【0010】
本態様の車両用走行支援装置によれば、複数の受信手段の路側設備に対する位置関係を把握することにより車両の横方向位置を検出できる。従って、車両の車線中央からのずれを検知でき、走行の安全性をさらに向上させることができる。
【0011】
当該車両用走行支援装置は、前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に前記車両の運転者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有してもよい。これにより、運転の誤りによる車線中央からのずれを運転者に気づかせることができ、走行の安全性を一層高めることができる。
【0012】
本発明のさらに別の態様は、路側から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ車両の車幅方向に配置された複数の受信手段と、前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、前記車両の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、を有する車両を提供する。
【0013】
本態様の車両によれば、複数の受信手段の路側設備に対する位置関係を把握することにより当該車両の横方向位置を検出できる。従って、車両の車線中央からのずれを検知でき、走行の安全性をさらに向上させることができる。
【0014】
当該車両は、前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に前記車両の運転者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有してもよい。これにより、運転の誤りによる車線中央からのずれを運転者に気づかせることができ、走行の安全性を一層高めることができる。
【0015】
本発明のさらに別の態様は、移動体と路側設備を備える走行支援システムを提供する。前記路側設備は、前記移動体に対して無線波を送信する送信手段を有し、前記移動体は、前記送信手段から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ当該移動体の本体幅方向に配置された複数の受信手段と、前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、当該移動体の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、を有する。本態様の走行支援システムにおいても複数の受信手段のうちいずれが最も強く無線波を受信したかにより移動体の横方向の位置状態を把握できるので、操縦の誤りによる航路中央からのずれを移動体側で検知することができる。
【0016】
前記移動体は、前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に当該移動体の操縦者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有してもよい。これにより、操縦の誤りによる航路中央からのずれを操縦者に気づかせることができ、走行の安全性をさらに高めるシステムを実現できる。
【0017】
本発明のさらに別の態様は、路側から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ移動体の本体幅方向に配置された複数の受信手段と、前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、前記移動体の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、を有する移動体用走行支援装置を提供する。本態様の移動体用走行支援装置によっても複数の受信手段の路側設備に対する位置関係を把握することにより移動体の横方向位置を検出できるので、移動体の航路中央からのずれを検知でき、走行の安全性をさらに向上させることができる。
【0018】
当該移動体用走行支援装置は、前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に前記移動体の操縦者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有してもよい。これにより、操縦の誤りによる航路中央からのずれを操縦者に気づかせることができ、走行の安全性を一層高めることができる。
【0019】
本発明のさらに別の態様は、路側から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ移動体の本体幅方向に配置された複数の受信手段と、前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、前記移動体の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、を有する移動体を提供する。本態様の移動体によっても複数の受信手段の路側設備に対する位置関係を把握することにより当該移動体の横方向位置を検出できるので、移動体の航路中央からのずれを検知でき、走行の安全性をさらに向上させることができる。
【0020】
当該移動体は、前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に前記移動体の操縦者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有してもよい。これにより、操縦の誤りによる航路中央からのずれを操縦者に気づかせることができ、走行の安全性を一層高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る走行支援システムの構成を示す。路側設備50において、マイクロ波発生器32は、電気エネルギーをマイクロ波に変換する。送信手段として機能するマイクロ波送信アンテナ30は、マイクロ波発生器32により変換されたマイクロ波を外部に送信する。車両10の第1のレクテナ12および第2のレクテナ14は、受信手段として機能する受電アンテナと電力変換手段として機能する整流回路で構成されており、マイクロ波から直接に直流電力を取り出す機能をもつ。第1のレクテナ12および第2のレクテナ14は、マイクロ波送信アンテナ30により送信されたマイクロ波を受信して電気エネルギーに変換する。第1のレクテナ12および第2のレクテナ14により変換された電気エネルギーはバッテリ18に蓄積される。モータジェネレータ17は、バッテリ18に蓄積された電気エネルギーまたは第1のレクテナ12と第2のレクテナ14により変換された電気エネルギーを利用して駆動する。
【0022】
マイクロ波発生器32がマイクロ波を生成するタイミングやマイクロ波の強度は、エネルギー供給電子制御装置(以下、電子制御装置を「ECU」と表記する)34が制御する。マイクロ波発生器32は常時マイクロ波を発生してもよいが、車両10が路側設備50付近を通過していないときはマイクロ波を送信しても車両10は受信することができないので、エネルギー供給ECU34は車両10が通過したときのみマイクロ波発生器32にマイクロ波を発生させるよう制御してもよい。
【0023】
車両10のエネルギー管理ECU20は、バッテリ18による電気エネルギーの蓄積状況を監視する。バッテリ18による電気エネルギーの蓄積量が所定値を下回ったことをエネルギー管理ECU20が検出したときに、車両10の送受信器26が路側の送受信器36に対してマイクロ波の送信を要求する送信指令を送る。エネルギー供給ECU34は、路側の送受信器36による送信指令の受信を契機としてマイクロ波発生器32を駆動する。路側設備50は、図示するように路側の地中に埋設されてもよいが、路面上に設置されてもよい。
【0024】
車両10の第1のレクテナ12および第2のレクテナ14は、車両10の車幅方向において車幅の略中央から等間隔の位置にそれぞれ配置される。検出手段として機能する電力検出部16は、第1のレクテナ12および第2のレクテナ14によるマイクロ波の受信状態を検出する。すなわち電力検出部16は、第1のレクテナ12および第2のレクテナ14により受信されるマイクロ波の強度の均衡度合いを検出する。電力検出部16は、第1のレクテナ12および第2のレクテナ14により変換される電気エネルギーの電力を測定し、測定した電力を比較することによりマイクロ波の強度の均衡度合いを検出する。
【0025】
路側設備50のマイクロ波送信アンテナ30は、車両10が走行すべき走行車線の略中央に設置されており、車両10が走行車線の略中央を走行する場合、第1のレクテナ12および第2のレクテナ14が受信するマイクロ波の強度はほぼ均衡する。一方、車両10の走行位置が走行車線の略中央から横方向に偏位している場合、第1のレクテナ12および第2のレクテナ14が受信するマイクロ波の強度は不均衡な状態となる。例えば、第1のレクテナ12で受信するマイクロ波の方が第2のレクテナ14で受信するマイクロ波よりも強い場合、車両10の走行位置は、第1のレクテナ12が車線中央に近づき、第2のレクテナ14が車線中央から離れている位置状態であることが分かる。
【0026】
電力検出部16とともに検出手段として機能するエネルギー管理ECU20は、第1のレクテナ12および第2のレクテナ14が受信するマイクロ波の強度の均衡度に基づいて車両10の横方向の偏位を検出する。すなわち、エネルギー管理ECU20は、第1のレクテナ12および第2のレクテナ14が変換する電気エネルギーの電力差により車両10の横方向の偏位を検出する。また、第1のレクテナ12および第2のレクテナ14が変換する電気エネルギーの電力差が所定量を超過したことをエネルギー管理ECU20が検出した場合、警告装置22は横方向の偏位を運転者に警告する。警告装置22は、車両10が左右いずれの方向に偏位しているかをさらに警告してもよい。これにより、運転者は車両10の走行位置が走行車線から大きくずれた場合にそのずれを警告によって即座に把握することができる。
【0027】
舵角制御装置24は、第1のレクテナ12および第2のレクテナ14が変換する電気エネルギーの電力差が所定量を超過したことをエネルギー管理ECU20が検出した場合に、車両10の横方向の偏位を解消する方向へ車両10の舵角を制御する。これにより、走行位置が運転者の操縦によって修正されない場合であっても、車両10が自動的に走行位置を修正して走行車線からのずれを解消できる。
【0028】
図2は、第1のレクテナ12および第2のレクテナ14によるマイクロ波の受信状態に基づいて横方向の偏位を検出するフローの一例を示す。まず第1のレクテナ12および第2のレクテナ14が、マイクロ波を受信し(S10)、受信したマイクロ波を電気エネルギーに変換する(S12)。電力検出部16が第1のレクテナ12および第2のレクテナ14で受信したマイクロ波の強度をレクテナ毎に検出し(S14)、検出したレクテナ毎のマイクロ波の強度を比較する(S16)。
【0029】
レクテナ毎のマイクロ波の強度差が所定値を超えた場合(S18Y)、車両10の横方向の偏位が所定値を超えて車両10の位置が車線中央から大きくずれたものと判断して、横方向の偏位に関する警告を警告装置22が運転者に対して発し(S20)、舵角制御装置24が車両10の舵角を制御する(S22)。レクテナ毎のマイクロ波の強度差が所定値を超えない場合は(S18N)、S20とS22を実行しない。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態に係る走行支援システムの構成を示す。図示する通り、本実施形態の車両10は3個のレクテナを有する点で、2個のレクテナを有する第1実施形態と相違する。すなわち、車両10は第1のレクテナ12、第2のレクテナ14、および第3のレクテナ13を有し、それら複数のレクテナのうち第3のレクテナ13が車両10の車幅方向略中央に設置される。第1のレクテナ12および第2のレクテナ14は、第3のレクテナ13から車幅方向に等間隔の位置にそれぞれ設置される。路側設備50のマイクロ波送信アンテナ30は走行車線の略中央に設置されているので、車両10が走行車線の略中央を走行していれば、複数のレクテナのうち第3のレクテナ13により受信されたマイクロ波の強度が最も強くなる。
【0030】
電力検出部16は、第1のレクテナ12、第2のレクテナ14、および第3のレクテナ13のそれぞれにより受信したマイクロ波の強度を検出し、検出したマイクロ波の強度を比較する。すなわち、電力検出部16は第1のレクテナ12、第2のレクテナ14、および第3のレクテナ13のそれぞれにより変換された電気エネルギーの電力を測定し、測定した電力を比較することによりマイクロ波の強度の違いを判定する。第1のレクテナ12、第2のレクテナ14、および第3のレクテナ13により受信したマイクロ波の強度のうち、第3のレクテナ13により受信したマイクロ波の強度が最大でなかった場合、エネルギー管理ECU20は車両10が走行車線の略中央を走行していないと判断する。警告装置22は車両10が走行車線の略中央を走行していない旨の警告を運転者に対して発する。
【0031】
電力検出部16は、第1のレクテナ12、第2のレクテナ14、および第3のレクテナ13のうち、いずれのレクテナで受信したマイクロ波の強度が最大であるかを検出することにより、車両10が偏位する方向を検出できる。例えば、第1のレクテナ12で受信するマイクロ波の強度が最大であった場合、車両10の走行位置は、第1のレクテナ12が車線中央に近づき、第2のレクテナ14および第3のレクテナ13が車線中央から離れた位置状態になっていることが分かる。警告装置22は、車両10が左右いずれの方向に偏位しているかを警告してもよい。舵角制御装置24は、車両10の走行位置が走行車線の略中央となるよう車両10の舵角を制御することにより車両10の横方向の偏位を解消する。
【0032】
モータジェネレータ17、バッテリ18、送受信器26、マイクロ波送信アンテナ30、マイクロ波発生器32、エネルギー供給ECU34、および送受信器36は、第1実施形態と同様の機能を有する。
【0033】
図4は、第2実施形態における第1のレクテナ12、第2のレクテナ14、および第3のレクテナ13によるマイクロ波の受信状態に基づいて横方向の偏位を検出するフローの一例を示す。S30からS36までは図2に示す第1実施形態のS10からS16までと同じである。第1のレクテナ12、第2のレクテナ14、第3のレクテナ13のうち、中央に位置する第3のレクテナ13により受信したマイクロ波の強度が最大であった場合(S38Y)、後続のS40およびS42は実行しない。一方、第1のレクテナ12、第2のレクテナ14、第3のレクテナ13のうち、受信したマイクロ波の強度が最大となるレクテナが第3のレクテナ13ではなかった場合(S38N)、車両10が走行車線の略中央を走行していない旨の警告を警告装置22が運転者に対して発し(S40)、車両10の走行位置が走行車線の略中央となるよう舵角制御装置24が車両10の舵角を制御する(S42)。
【0034】
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。なお本発明はこの実施の形態に限定されることなく、その様々な変形例もまた本発明の態様として有効である。変形例においては、エネルギー管理ECU20が複数のレクテナにより変換される電気エネルギーの電力差に基づき車両10の横方向の偏位量を求めてもよい。例えばエネルギー管理ECU20が複数のレクテナにより変換される電気エネルギーの電力差に基づく計算によって求めてもよいし、予め実験で電力差と偏位量の関係をテーブル化して保持しておいてもよい。
【0035】
実施の形態においては、車両10のレクテナは2個または3個のレクテナで構成した。変形例においては、4個以上の任意数のレクテナを車両10の車幅方向に配置してもよい。車両10に設置するレクテナが4個以上の場合、いずれのレクテナで受信するマイクロ波の強度が強いかを検出することにより、車両10が偏位する方向だけでなく、車両10の偏位量を同時に検出してもよい。すなわち、車両10の車幅方向略中央に遠い側のレクテナが車幅方向略中央に近い側のレクテナよりも受信するマイクロ波の強度が強い場合は、車両10の横方向の偏位量が大きく、車両10の走行車線からのずれが大きくなっていると判断してもよい。
【0036】
第2実施形態においては、第1のレクテナ12、第2のレクテナ14、第3のレクテナ13のうち、第3のレクテナ13が受信したマイクロ波の強度が最大でなかった場合に警告装置22が警告を発し、舵角制御装置24が車両10の舵角を制御する構成とした。変形例においては、第3のレクテナ13が変換した電気エネルギーの電力と第1のレクテナ12が変換した電気エネルギーの電力との差が所定値を超えた場合、または、第3のレクテナ13が変換した電気エネルギーの電力と第2のレクテナ14が変換した電気エネルギーの電力との差が所定値を超えた場合に、警告装置22が警告を発し、舵角制御装置24が車両10の舵角を制御する構成としてもよい。
【0037】
実施の形態においては、車両として主に自動車を例示したが、変形例としての車両は自動車以外の列車や電車などであってもよい。その場合の「路」は線路であってもよい。また別の変形例においては車両以外の任意の移動体によって本発明を実現してもよい。移動体としては、例えば船舶や航空機などの航行体であってもよく、その場合の「路」は航路であってもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明によると、路側設備から車両にエネルギーを供給するシステムを車両の安全性を向上させるために有効活用する走行支援システム、車両用走行支援装置、および車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る走行支援システムの構成を示す図である。
【図2】 第1実施形態における第1のレクテナおよび第2のレクテナによるマイクロ波の受信状態に基づいて横方向の偏位を検出する過程を例示するフローチャートである。
【図3】 第2実施形態に係る走行支援システムの構成を示す図である。
【図4】 第2実施形態における第1のレクテナ、第2のレクテナ、および第3のレクテナによるマイクロ波の受信状態に基づいて横方向の偏位を検出する過程を例示するフローチャートである。
【符号の説明】
10・・・車両、12・・・レクテナ、13・・・レクテナ、14・・・レクテナ、16・・・電力検出部、22・・・警告装置、30・・・マイクロ波送信アンテナ、32・・・マイクロ波発生器、50・・・路側設備。
Claims (14)
- 車両と路側設備を備え、
前記路側設備は、前記車両に対して無線波を送信する送信手段を有し、
前記車両は、前記送信手段から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ当該車両の車幅方向に配置された複数の受信手段と、
前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、
前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、
前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、
当該車両の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、を有することを特徴とする走行支援システム。 - 前記車両は、前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に当該車両の運転者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の走行支援システム。
- 前記路側設備の送信手段は、前記車両からのマイクロ波の送信を要求する送信指令の受信を契機として前記無線波を送信することを特徴とする請求項1または2に記載の走行支援システム。
- 前記車両は、前記バッテリによる電気エネルギーの蓄積量が所定値を下回ったことが検出されたときに前記無線波の送信を要求する送信指令を前記路側設備に対して送る送受信器をさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の走行支援システム。
- 路側から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ車両の車幅方向に配置された複数の受信手段と、
前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、
前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、
前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、
前記車両の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、
を有することを特徴とする車両用走行支援装置。 - 前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に前記車両の運転者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の車両用走行支援装置。
- 路側から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ車両の車幅方向に配置された複数の受信手段と、
前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、
前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、
前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、
前記車両の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、
を有することを特徴とする車両。 - 前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に前記車両の運転者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の車両。
- 移動体と路側設備を備え、
前記路側設備は、前記移動体に対して無線波を送信する送信手段を有し、
前記移動体は、前記送信手段から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ当該移動体の本体幅方向に配置された複数の受信手段と、
前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、
前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、
前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、
当該移動体の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、を有することを特徴とする走行支援システム。 - 前記移動体は、前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に当該移動体の操縦者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の走行支援システム。
- 路側から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ移動体の本体幅方向に配置された複数の受信手段と、
前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、
前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、
前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、
前記移動体の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、
を有することを特徴とする移動体用走行支援装置。 - 前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に前記移動体の操縦者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の移動体用走行支援装置。
- 路側から送信された無線波を受信する手段としてそれぞれ移動体の本体幅方向に配置された複数の受信手段と、
前記複数の受信手段により受信した無線波を電気エネルギーに変換する電力変換手段と、
前記電力変換手段により変換された電気エネルギーが蓄積されるバッテリと、
前記バッテリに蓄積された電気エネルギーまたは前記電力変換手段により変換された電気エネルギーを利用して駆動するモータジェネレータと、
前記移動体の進行すべき方向に対する横方向の偏位を、前記複数の受信手段による無線波の受信状態に基づいて検出する検出手段と、
を有することを特徴とする移動体。 - 前記進行すべき方向に対する横方向の偏位が所定量を超過したことを前記検出手段が検出した場合に前記移動体の操縦者に対して前記偏位が所定量を超過したことを警告する警告手段をさらに有することを特徴とする請求項13に記載の移動体。
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