JP4066191B2 - シリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関を発電専用として使用し、モータで駆動するシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置に関する。
近年、内燃機関(以下エンジンという)の排ガスに含まれるパティキュレート・マター(以下PMという)や窒素酸化物(以下NOxという)の低減が求められている。
これらの対策として、PMについてはエンジンの排気流路にフィルタを設けることで捕集できるのだが、捕集して放置しておくとフィルタが詰まってしまうので何らかの手段を用いてPMを焼却等して処理しなくてはならない。このフィルタを再生させる手段のひとつとして化学反応を利用し連続的にPMを焼却する連続再生式フィルタがある。連続再生式フィルタは排ガス中の二酸化窒素(NO2)を利用してPMを燃焼させるので一般的な大気中の酸素(O2)を利用して燃焼させるよりも比較的低温で燃焼させることができるが、それでもある程度フィルタが高温雰囲気下でないと十分に機能しないという問題がある。
NOxについては、排出ガスをEGRガスとして再び吸気系に再循環させるEGRシステムが有効であるが、特にディーゼルエンジンによく用いられる高過給のターボ過給機を備えていると吸気圧が排気圧よりも高くなる場合がありEGRシステムを有効に適用するのが困難である。
また、ガソリンエンジンに関してはNOxの排出を低減する手段として三元触媒等が有効であるが、三元触媒に関しても低温雰囲気下では機能しないという問題がある。
そして、これらの問題を解決するために動力として内燃機関とモータとを使用するハイブリット車両の排気流路にパティキュレート・マターを捕集するフィルタを設け、走行用バッテリとは別にフィルタ加熱用のバッテリを設け、加熱用バッテリからフィルタに設けられたヒータに電力を供給することにより捕集したPMを燃焼させる技術が開発されている(特許文献1参照)。
特開2001−355434号公報
上記特許文献1に開示された技術は、内燃機関とモータを動力とする所謂パラレル式のハイブリット車両であり、ヒータを加熱するためのバッテリ(第2バッテリ)を走行用のバッテリ(第1バッテリ)とは別に設けている。また、上記特許文献1に開示された技術では、第2バッテリから直接ヒータに電力を供給する構成であるが、過剰電流の防止や、フィルタの条件に応じて最適に制御するためにインバータを介して行うことが望ましい。
しかし、バッテリやインバータは比較的コストがかかる上、重く大型な構造をしておりヒータを加熱するためにこれらを追加して設けるには車両搭載上に問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、コストの増加を抑えつつ、効率よく確実に排ガスを浄化することができるシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置では、内燃機関により駆動される発電機と、該発電機の出力によってインバータを介して充電される走行用のバッテリと、該バッテリから前記インバータを介して電力が供給されるモータとを備えたシリーズ式ハイブリッド車両において、前記内燃機関の排気経路に設けられ、前段に酸化触媒が配設され、後段に排気中のパティキュレート・マターを捕集するフィルタが配設されて構成された排気浄化手段と、前記内燃機関の停止時に、前記バッテリから前記インバータを介して電力が供給されることにより前記排気浄化手段の温度を上げる昇温手段とを備え、前記内燃機関の停止時であり、前記フィルタが所定温度以上であるときに、前記バッテリから前記インバータを介し前記発電機に電力を供給し、該発電機により前記内燃機関を回転作動させ、捕集されたパティキュレート・マターを燃焼するための空気をフィルタに供給することを特徴としている。
つまり、シリーズ式ハイブリット車両の内燃機関の排気経路に設けられた排気浄化装置を、内燃機関が停止中に走行用のバッテリからインバータを介して電力を昇温手段に供給し昇温させる
また、排気浄化装置を所謂連続再生式フィルタとすることで、前段酸化触媒により排ガス中の炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)を二酸化炭素(CO)と水(HO)に変化させるとともに、NOx中の一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO)に効率よく変化させ、一時的にNO濃度を高め、後段のフィルタによりPMを捕集し、捕集したPMを前段で生成されたNOで燃焼させる。
さらに、バッテリの蓄電量が十分にあり、排気浄化装置の温度も排ガスを浄化するのに十分な温度を有しているときに、バッテリの電力を発電機に供給し、発電機により内燃機関を極低回転させることで排気浄化装置に空気を送ることとしている。
請求項のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置では、前記フィルタはSiC製フィルタであり、前記昇温手段は電力を直接前記SiCに通電させることによりフィルタ自体を発熱させ昇温させることであることを特徴としている。
つまり、フィルタを通電性を有するSiC(シリコンカーボン、炭化珪素)フィルタとし、当該SiCフィルタに直接電力を供給することによって発熱させ昇温させることとしている。
請求項のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置では、前記フィルタはコーディライト製フィルタであり、前記昇温手段は前記フィルタの周囲に設けられ電力が供給されることで発熱するヒータであることを特徴としている。
つまり、フィルタを通電性のないコーディライトフィルタとするときには、当該コーディライトフィルタの周囲にヒータを設け、当該ヒータに電力を供給し発熱させることでコーディライトフィルタを昇温させることとしている。
請求項のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置では、前記内燃機関は、排気経路に配設されたタービンと吸気経路に配設されたコンプレッサとから構成されるターボ過給機と、前記コンプレッサの吸気上流側と前記排気浄化装置の排気下流側とを接続したEGR通路とを備え、前記内燃機関が一定の運転状態で運転されるとともに、前記EGR通路を通るEGRガスの還流量が前記内燃機関の運転状態により自動的に調節されることを特徴としている。
つまり、シリーズ式ハイブリット車両にターボ過給機付きの内燃機関を搭載し、上記排気浄化装置により浄化された排ガスをEGRガスとして、ターボ過給機のコンプレッサにより圧縮される前の吸気上流側に還流することとする。
そして、シリーズ式ハイブリット車両の内燃機関は一定運転されるものなので特にEGRバルブ等を設けてEGRガスの還流量を調節せずに、エンジンの運転状態に応じたコンプレッサ前の吸気負圧により自動的に一定のEGRガスを還流する。
上記手段を用いる本発明の請求項1のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置によれば、シリーズ式ハイブリット車両に設けられる走行用のバッテリから、発電機がバッテリを充電する際に使用しているインバータを介して昇温手段に電力を供給することで、昇温手段用の新たなバッテリやインバータを設けずに、排気浄化装置の昇温を十分に行うことができる。
したがって、コストの増加を抑えつつ、効率よく確実に排ガスを浄化することができる。
また、排気浄化手段を、前段に酸化触媒が配設され後段に排気中のパティキュレート・マターを捕集するフィルタが配設された構成とし、酸素(O)ではなく二酸化窒素(NO)を利用してPMを燃焼させることで比較的低温で連続的にPMを処理することができる。
さらに、内燃機関が停止中に、発電機により内燃機関を極低回転で回転させることで排気浄化装置内に空気を送り込み、空気中に含まれる酸素(O)をフィルタに供給することでPMの燃焼をさらに促進させることができる。
請求項のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置によれば、フィルタに通電性を有するSiCを用いることで特別に昇温装置を設ける必要なく直接電力を供給するという簡単な構成で昇温させることができる。
請求項のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置によれば、フィルタに通電性のないコーディライトを用いてもヒータを設けることで十分に昇温させることができる。
請求項のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置によれば、内燃機関がターボ過給機を備える場合であっても、効率よく大量のEGRガスを還流させることができるので、車両の排気浄化性能を向上させることができる。
また、シリーズ式ハイブリット車両の内燃機関の一定運転によりEGRバルブ等を必要としないことで構造的にも簡素化を図ることができ、圧力損失の低減による内燃機関の燃費の改善も図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1を参照すると、本発明に係るシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置の概略構成図が示されている。
図1に示すように、発電専用のエンジン(内燃機関)1は例えば4気筒ディーゼルエンジンであり、コモンレール式燃料噴射装置を備えており、コモンレール2に蓄圧された高圧燃料を各気筒4の燃料噴射弁6に供給し、任意の噴射時期及び噴射量で燃料噴射弁6から各気筒4の筒内に噴射可能に構成されている。
エンジン1の吸気側には吸気マニホールド8が接続されており、吸気マニホールド8からは吸気管10が延びている。吸気管10の吸気上流端にはエアクリーナ12が設けられており、吸気管10の途中にはターボ過給機14のコンプレッサ14aが設けられ、当該コンプレッサ14aの吸気下流側にはインタークーラ16が設けられている。
一方、エンジン1の排気側には排気マニホールド18が接続されており、排気マニホールド18からは排気管20が延びている。排気管20の途中には上記コンプレッサ14aと同軸上に連結されているタービン14bが設けられており、排気管20の排気下流側には排気浄化装置30が接続されている。
排気浄化装置30は、ケース32内の前段に酸化触媒34を、後段にフィルタ36を設けた所謂連続再生式フィルタである。
酸化触媒34は、例えばハニカム構造のセラミックス製の触媒担体上に白金(Pt)等の触媒金属を担持して構成されており、排ガス中の炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)を二酸化炭素(CO2)と水(H2O)に変えるとともに、NOxのうち一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に効率よく変化させ、二酸化窒素の比率を一時的に高めるものである。
フィルタ36は、通電性のあるSiC(シリコン・カーボン、炭化珪素)製セラミックスをハニカム状に組み立てたSiCフィルタであり、PMを捕集し、前段の酸化触媒で生成された二酸化窒素(NO2)で燃焼させ二酸化炭素(CO2)に変化させる。また、フィルタ36にはフィルタ温度Tを検出するフィルタ温度センサ38が設けられている。
さらに、排気浄化装置30により浄化された排ガスをEGRガスとして吸気側に還流するEGR通路40が、吸気管10のコンプレッサ14aの吸気上流側と排気管20の排気浄化装置30の排気下流側とを連通するように設けられており、当該EGR通路40の途中にはEGRガスを冷却するEGRクーラ42が設けられている。
また、エンジン1の動作状態やフィルタ温度センサ38からの検知データを入力し各種エンジン関係の制御を行うエンジンECU50が設けられている。
エンジン1は図示していないクランクシャフトを介して発電機60と接続されており、当該発電機60はエンジン1の駆動によりクランクシャフトを介して同期回転することで発電を行う。そして発電機60により発電された電力はインバータ62を介して走行用バッテリ64に蓄電される。また、エンジン1が停止しているときであれば、発電機60は電力を供給されることにより回転し、クランクシャフトを介してエンジン1を駆動させる機能も有している。
また、インバータ62はHEVECU80と接続されており、HEVECU80は例えば運転者のアクセル踏み込み量を検出するアクセルセンサ66からの入力に基づきインバータ62を制御し、走行用バッテリ64に蓄電された電力をインバータ62を介してモータ68に供給させてモータ68を駆動させることでディファレンシャルギヤ70を介して車輪72を回転させ車両を駆動させる。また、モータ68は車両の減速時に制動エネルギを電力に回生する発電機としての機能も有する。また、車輪72には車輪72の回転を検知する車輪回転センサ74が設けられている。
さらに、インバータ62は上記排気浄化装置30のフィルタ36と電気的に接続されており、走行用バッテリ64からフィルタ36に電力を供給することができるよう構成されている。
また、走行用バッテリ64には蓄電量V等のバッテリ状態を管理するバッテリ管理装置76が接続されており、該バッテリ管理装置76は走行用バッテリ64の蓄電量V等の情報をHEVECU80へ出力する。
HEVECU80とエンジンECU50は互いに接続されており相互の情報に基づきそれぞれの管理制御を行う。
以下このように構成された本発明に係るシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置の作用について説明する。
図2を参照すると、エンジンECU50及びHEVECU60により実行されるインバータ62の制御ルーチンがフローチャートで示されており、以下同フローチャートに基づき説明する。
まず、ステップS1では、車輪回転センサ72から車輪70の回転を検出し、車輪70が回転しているか否かを判別する。判別結果が偽(No)、即ち車両が停止している場合には、ステップS5に進む。一方、判別結果が真(Yes)、即ち車両が走行している場合にはステップS2に進む。
ステップS2では、アクセルセンサ66からアクセルの踏み込みを検出し、運転者がアクセルを踏んでいるか否かを判別する。判別結果が偽(No)、即ち運転者がアクセルを踏んでいない状態、つまり車両が減速している場合にはステップS4に進む。一方、判別結果が真(Yes)、即ち運転者が踏み込んでいる状態、つまり車両が加速している場合にはステップS3に進む。
ステップS3では、アクセルの踏み込み量に応じて走行用バッテリ64からインバータ62を介してモータ68に電力を供給しモータ68を駆動させ、ステップS5に進む。
ステップS4では、図3に示すようにモータ68を発電機として利用し、制動エネルギを電力に回生してインバータ62を介して走行用バッテリ64に蓄電し、ステップS7に進む。
ステップS5では、バッテリ管理装置76から走行用バッテリの蓄電量Vを検出し、当該検出した蓄電量Vが所定蓄電量V1よりも高いか否かを判別する。所定蓄電量V1は例えば車両を走行させるために最低限必要なバッテリ蓄電量である。当該判別結果が偽(No)、即ち走行用バッテリ62の蓄電量Vが低下している場合はステップS6に進む。一方、判別結果が真(Yes)、即ちバッテリ蓄電量が十分にある場合にはステップS7に進む。
ステップS6では、図4に示すように、走行用バッテリ64の蓄電量Vを補填させるために、エンジン1を運転させ発電機60を駆動させることで発電を行い、当該ルーチンを抜ける。
ここでのエンジン1の運転状態は、エンジンECU50により燃費効率の最適な点で一定運転するよう制御される。具体的なエンジン1に吸排気の流れは、コンプレッサ14aにより圧縮された空気を各気筒4に吸気し、燃焼噴射弁6より燃料を噴射することによって燃焼が生起され、燃焼によって生成された高温の排ガスは途中タービン14bを回転させ排気浄化装置30内へと流入していく。
排気浄化装置30内では前段の酸化触媒34により排ガス中の炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)を二酸化炭素(CO2)と水(H2O)に変えるとともに、NOxのうち一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に効率よく変化させ、二酸化窒素(NO2)の比率を一時的に高め、後段のフィルタ36ではPMを捕集し前段の酸化触媒34で生成された二酸化窒素(NO2)で燃焼させ二酸化炭素(CO2)に変化させる。
このときフィルタ36の温度は高温の排ガスが流通することにより十分に昇温され、PMを処理するのに十分な温度を有している。また、排気浄化装置30を流通し浄化された排ガスの一部はEGRガスとして吸気管10のコンプレッサ14aより吸気下流側に還流される。吸気管10のコンプレッサ14aより吸気下流側はエンジン1が駆動中は負圧となるので自動的に排気側からEGRガスを還流することとなる。
そして、ステップS7では、フィルタ温度センサ38によりフィルタ温度Tを検知し、フィルタ温度Tが第1の所定温度T1よりも高いか否かを判別する。第1の所定温度T1はフィルタ36がPMを処理するのに必要とする最低限の温度である。当該判別結果が偽(No)、即ちフィルタ36が低温である場合にはステップS8に進む。一方、判別結果が真(Yes)である場合にはステップS9に進む。
ステップS8では、図5に示すようにフィルタ36を昇温させるために走行用バッテリ64からインバータ62を介してフィルタ36へ電力を供給し、フィルタ36自体への通電による発熱により昇温させ、当該ルーチンを抜ける。
ステップS9では、上記ステップS7において検出したフィルタ温度Tが第2の所定温度T2よりも高いか否かを判別する。第2の所定温度T2はT1より高く(T1<T2)フィルタ36がPMの処理するのに十分な温度である。判別結果が偽(No)である場合には当該ルーチンを抜け、一方、判別結果が真(Yes)、即ちフィルタ36の温度が十分高温な状態にある場合にはステップS10に進む。
ステップS10では、図6に示すように、走行用バッテリ64からインバータ62を介して発電機60に電力を供給し発電機60を駆動させ、発電機60と連結されているエンジン1のクランクシャフトを極低回転で回転させて当該ルーチンを抜ける。クランクシャフトが極低回転で回転することにより気筒4内に空気が吸気され、燃焼が生起されずにそのまま排気されることで空気が排気浄化装置30内に流入していき、PMを燃焼しているフィルタ36内を空気が流通することでに空気中に含まれている酸素(O2)がPMの燃焼を促進させる。
このように、本発明に係るシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置では、エンジン1に設けられる排気浄化装置30のフィルタ36が、エンジン1が作動しているときにはエンジン1から排出される高温の排ガスにより、エンジン1が停止しているときには走行用バッテリ64からの電力により昇温されることで、フィルタ36は常にPMを処理するのに最適な温度状態を確保することができる。また、エンジン1が停止中でありフィルタ36が十分な温度を確保している場合にはフィルタ36に空気を送ることでPMの燃焼を促進させることができる。
したがって、フィルタ36を昇温させるための新たな装置を追加することなく発電機60により発電した電力を走行用バッテリ64に蓄電する際に使用しているインバータ62を介して走行用バッテリ64からの電力をフィルタ36へと供給していることから余計なコストをかけることもない。
また、フィルタに通電性を有するSiCを用いることで特別に昇温装置を設ける必要なく直接電力を供給するという簡単な構成で昇温させることができる。
さらに、エンジン1がターボ過給機を備えていても、エンジン1の一定運転によりEGRバルブ等を必要としない簡素な構造で、効率よく大量のEGRガスを還流させることができNOxを低減することができ、圧力損失の低減による内燃機関の燃費も改善も図ることができる。
したがって、以上のことからシリーズ式ハイブリット車両において、コストの増加を抑えつつ、効率よく確実に排ガスの浄化を行うことができる。
以上で本発明に係るシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、フィルタ36は、通電性のあるSiC(シリコン・カーボン、炭化珪素)製セラミックスをハニカム状に組み立てたSiCフィルタとしているが、これに限られるものではなく、コーディライト製セラミックスをハニカム状に組み立てたコーディライトフィルタとしてもよい。ただし、コーディライトフィルタには通電性がないため、このような場合には例えばフィルタの周囲に電熱線を巻いたヒータを設け、当該ヒータに走行用バッテリから電力を供給することによりフィルタを昇温させる。
また、上記実施形態ではエンジン1はディーゼルエンジンとしているが、ガソリンエンジンとしてもよい。ただし、エンジンをガソリンエンジンとした場合は排気浄化装置を三元触媒にすることが望ましい。三元触媒とした場合であってもインバータにより電力を供給することにより三元触媒を昇温させることで触媒の早期活性化を図ることができる。
本発明に係るシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置の概略構成図である。 エンジンECU及びHEVECUにより実行されるインバータの制御ルーチンを示すフローチャートである。 図2のステップS3におけるシリーズ式ハイブリット車両内の入出力関係図である。 図2のステップS6におけるシリーズ式ハイブリット車両内の入出力関係図である。 図2のステップS8におけるシリーズ式ハイブリット車両内の入出力関係図である。 図2のステップS10におけるシリーズ式ハイブリット車両内の入出力関係図である。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
14 ターボ過給機
14a コンプレッサ
14b タービン
30 排気浄化装置(排気浄化手段)
36 フィルタ(パティキュレートフィルタ)
40 EGR通路
42 EGRクーラ
50 エンジンECU
60 発電機
62 インバータ
64 走行用バッテリ
68 モータ
80 HEVECU

Claims (4)

  1. 内燃機関により駆動される発電機と、該発電機の出力によってインバータを介して充電される走行用のバッテリと、該バッテリから前記インバータを介して電力が供給されるモータとを備えたシリーズ式ハイブリッド車両において、
    前記内燃機関の排気経路に設けられ、前段に酸化触媒が配設され、後段に排気中のパティキュレート・マターを捕集するフィルタが配設されて構成された排気浄化手段と、
    前記内燃機関の停止時に、前記バッテリから前記インバータを介して電力が供給されることにより前記排気浄化手段の温度を上げる昇温手段とを備え、
    前記内燃機関の停止時であり、前記フィルタが所定温度以上であるときに、
    前記バッテリから前記インバータを介し前記発電機に電力を供給し、該発電機により前記内燃機関を回転作動させ、捕集されたパティキュレート・マターを燃焼するための空気をフィルタに供給することを特徴とするシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置。
  2. 前記フィルタはSiC製フィルタであり、
    前記昇温手段は電力を直接前記SiCに通電させることによりフィルタ自体を発熱させ昇温させることであることを特徴とする請求項記載のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置。
  3. 前記フィルタはコーディライト製フィルタであり、
    前記昇温手段は前記フィルタの周囲に設けられ電力が供給されることで発熱するヒータであることを特徴とする請求項記載のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置。
  4. 前記内燃機関は、排気経路に配設されたタービンと吸気経路に配設されたコンプレッサとから構成されるターボ過給機と、
    前記コンプレッサの吸気上流側と前記排気浄化装置の排気下流側とを接続したEGR通路とを備え、
    前記内燃機関が一定の運転状態で運転されるとともに、前記EGR通路を通るEGRガスの還流量が前記内燃機関の運転状態により自動的に調節されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載のシリーズ式ハイブリット車両の排気浄化装置。
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