JP4064182B2 - ディスク装置、電子機器、コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記憶媒体としてのディスクに対して情報の書き込み/読み出しを行なうディスク装置、ディスク装置を含む電子機器、ディスク装置と電子装置とを接続するコネクタに係り、特に、低消費電力化に好適なディスク装置、電子機器、およびコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク装置は、ホスト側と所定の接続規格により接続される。例えば、3.5インチ磁気ディスク装置、2.5インチ磁気ディスク装置では、この接続規格に則って所定のコネクタが用いられる。コネクタにおいては、ホスト側から磁気ディスク装置側への電源供給規格も定められている。例えば、ピン配置、供給電圧値などである。ちなみに、供給電圧値についていうと、3.5インチ磁気ディスク装置では、モータなどの駆動用として12V、そのほかの制御回路用として5Vが、2.5インチ磁気ディスク装置では、モータなどの駆動用そのほかの制御回路用ともに5Vが、それぞれ供給されるのが一般的である。
【0003】
なお、磁気ディスク装置では、内部に供給電圧の監視回路が設けられ、一定レベルを切るとリセットがかかるようになっている。異常な動作を防止するためである。リセットがかかる電圧値は、スピンドルモータの起動に必要なレベルや回路動作に必要なレベルから決められる。
【0004】
2.5インチ磁気ディスク装置は、主としてノートタイプ(モバイル型)のPC(パーソナルコンピュータ)に使われるので、そのバッテリ使用時間を延ばすためには、コネクタを介して供給された電力の低消費化は重要な課題である。この課題は、記憶容量の増大や転送の高速化などの基本的性能の向上と質的には異なるものの重要性においては同等である。なお、モバイル型PCでは、磁気ディスク装置だけでなく、これまでにもCPU(central processing unit)や液晶ディスプレイの低消費電力化が進められてきている。
【0005】
図7は、従来の2.5インチ磁気ディスク装置の回路構成を、供給電源系の観点から説明する図である。図7に示すように、磁気ディスク装置110には、2系統の5Vの供給口5VM、5VDがある。これらの供給口5VM、5VDには、接続規格に則るコネクタを介してホスト(PC本体)側から5Vの電圧が供給される。
【0006】
5VMに供給された電圧は、主としてスピンドルモータを駆動するための制御回路であるモータドライバ(IC化されている。ICは、integrated circuit)111に導かれる。これにより、スピンドルモータは、5VMに供給された電圧により電力を得る。モータドライバ111内には、このほかにレギュレータ117が備えてあり、レギュレータ117には5VDに供給された電圧が導かれる。5VDに供給された電圧は、モータドライバ111とヘッドIC12にも導かれており、それらの内部回路用の電源供給となる。
【0007】
レギュレータ117では、3.3V、1.8V、−3Vの電圧が生成される。この生成された電圧のうち、3.3Vは、リードライトチャネルIC13、CPU14、HDC(ハードディスクコントローラ)15、DRAM(dynamic random access memory)16に導かれる。1.8Vは、リードライトチャネルIC13、HDC15に導かれる。−3Vは、ヘッドIC12に導かれる。なお、レギュレータ117内には、リセット回路117aが設けられ、5VDに供給されている電圧が一定レベルを切ると、リセット信号が生成される。生成されたリセット信号は、所定のICに出力されそれらのICをリセット状態にする。
【0008】
ちなみに、レギュレータ117による電圧変換に代えてコンバータを用いても5Vを上記のような電圧に変換することができる(例えば、特開平4−349267号公報を参照)。レギュレータでは、シリーズ抵抗により無駄に電力が消費されるが、コンバータはこの点で低消費電力化に適している。ただし、依然、損失はある。
【0009】
図8は、図7で説明の2.5インチ磁気ディスク装置110をコネクタ130を介してホスト120と接続した場合の構成を示すブロック図である。図8において、図7と同一相当の構成には同一符号を付してある。
【0010】
磁気ディスク装置110の内部構成は、図7に示したものと同様である。補足すると、HDC15は、DRAM16との間でデータの一時格納、読み出しを行なう。また、HDC15は、CPU14の制御の下で動作し、制御のためのプログラムと、5VDに供給された電圧など電源に関する情報14aを保持する。電源部118は、図7におけるレギュレータ117に相当する。電源部118とHDC15は、コネクタ130を介してホスト120側との接続を有する。
【0011】
ホスト120の内部構成としては、制御回路(処理部)21、キーボード入力部22、ディスプレイ部23、インターフェース部24、バッテリ部25、電力制御部126などが存在する。制御回路21は、構成各部に対しての制御および情報処理を行なうものである。このため、キーボード入力部22、ディスプレイ部23、インターフェース部24と有機的に結合している。バッテリ部25は、電力制御部126を介して、磁気ディスク装置110への電力供給やその他の内部構成などへの電力供給を行なう。
【0012】
このような接続において、電力制御部126は、磁気ディスク装置110への電力供給について特別な制御を行うことなく動作する。ホスト120側から5Vの電圧が供給されると磁気ディスク装置110の動作が開始し、スピンドルモータが定常回転に達すると磁気ディスク装置110はレディ状態になる。レディ状態により、ホスト120からコマンドが送られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記説明の磁気ディスク装置110では、3.3Vが主たる回路系としては最大電圧である。これに対してその電源供給は5Vで行なっており、磁気ディスク装置110での降圧に際して電力の損失が生じる。したがって、この意味では、ホスト120側からの電源供給をモータ等で用いる5Vとそれ以外の3.3Vとで行なうことが低消費電力化には有効である。ただし、2.5インチ磁気ディスク装置には2系統の5V電圧を供給することが、接続規格(ATA規格)で定められており、この点を考慮しなければならない。
【0014】
ホスト側は、通常2系統の5Vを出力する。これに対応して磁気ディスク装置は、通常2系統の5Vの入力を行なう。今、仮にホスト側を5V、3.3Vの出力形式(2電圧出力形式)に変え、磁気ディスク装置側もこれに対応して5V、3.3V(2電圧入力形式)の入力形式に変えるとすると、これらの変えられたもの同士では、適合的に接続され、低消費電力化が図れる。
【0015】
しかし、ホスト側が通常で、磁気ディスク装置側が2電圧入力形式では、不適合で使うことができず、また、ホスト側が2電圧出力形式で、磁気ディスク装置側が通常でも不適合で使うことができない。比較考量すると、ホスト側が従前形式(通常の出力形式)の場合ではいかなる場合においても磁気ディスク装置を含めた動作を保証することが重要である。この意味で、新しい磁気ディスク装置は、通常の2系統5V出力形式に対応しかつ5V、3.3Vの2電圧出力形式にも対応するように構成するのが上記接続規格との関係でひとつの正しい選択である。このようにすれば、さらに、新しい磁気ディスク装置は下位互換の保証された汎用性の高いものとなる。
【0016】
そこで新しいホストは、5V、3.3Vの2電圧出力形式となるので、旧来の2系統5V入力形式の磁気ディスク装置を使うことはできなくなる。しかし、新しい磁気ディスク装置を接続することで低消費電力化が図れるわけでなる。ただし、さらに言うと、旧来の2系統5V入力形式の磁気ディスク装置を新しいホストに接続すると、磁気ディスク装置側で2系統の5Vが電気的に分離されている保証がないので、ホスト側から供給される5V、3.3Vが短絡されてしまう危険がある。このような短絡は回避されなければならない。
【0017】
本発明は、上記した事情を考慮してなされたもので、情報記憶媒体としてのディスクに対して情報の書き込み/読み出しを行なうディスク装置、ディスク装置を含む電子機器、ディスク装置と電子装置とを接続するコネクタにおいて、不都合なく低消費電力化を図ることができるディスク装置、電子機器、およびコネクタを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るディスク装置は、リザーブコネクタピンを設定する接続規格にコンパチブルなコネクタであって、第1の電源入力用コネクタピンと、第2の電源入力用コネクタピンと、前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが配置されるべき前記コネクタ内の位置に設けられたピン状突起のない部位とを有する前記コネクタと、前記第2の電源入力用コネクタピンに電気的に接続して設けられ、前記第2の電源入力用コネクタピンに入力される電源電圧を変換することが可能な電源電圧変換回路とを具備することを特徴とする。
【0019】
すなわち、このディスク装置では、第2の電源入力用コネクタピンに入力される電源電圧を変換することが可能な電源電圧変換回路の機能により、第2の電源の電圧は例えば5Vでも3.3Vでもよい。3.3Vで供給される場合には、電圧の降圧による電力の損失が発生しない。
【0020】
また、リザーブコネクタピンが配置されるべきコネクタ内の位置に設けられたピン状突起のない部位の存在により、旧来のホストへの接続に支障が生じず、さらに新しいホストへの接続にも支障は生じない。新しいホストでは、ピン状突起のない部位に対向するコネクタの位置を物理的にピン挿入不可に改変することができる。これにより、旧来のディスク装置が新しいホストに誤接続されることがなくなる。したがって、不都合なく、ディスク装置の低消費電力化を図ることができる。
【0021】
なお、ディスク装置は、磁気ディスク装置に限らず、例えば光ディスク装置など、情報記憶媒体としてのディスクに対して情報の書き込み/読み出しを行なうものを含む。これは以下でも同様である。
【0022】
また、本発明に係る電子機器は、ディスク装置と、リザーブコネクタピンを設定する接続規格にコンパチブルなコネクタを介して前記ディスク装置が接続された電子装置とを具備し、前記ディスク装置は、第1の電源入力用コネクタピンと、第2の電源入力用コネクタピンと、前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが配置されるべき位置に設けられたピン状突起のない部位とを有する凸側コネクタと、前記第2の電源入力用コネクタピンに電気的に接続して設けられ、前記第2の電源入力用コネクタピンに入力される電源電圧を変換することが可能な電源電圧変換回路とを有し、前記電子装置は、前記ディスク装置の前記凸側コネクタに嵌合する凹側コネクタであって、前記凸側コネクタのピン状突起のない前記部位に対向する部位にピン挿入部を有しない前記凹側コネクタと、前記凹側コネクタを介して前記凸側コネクタの前記第1および第2の電源入力用コネクタピンに電源電圧を供給する電源制御部とを有することを特徴とする。
【0023】
この電子機器は、上記のディスク装置を電子装置(例えばホストであるPC本体)に接続して構成されたものである。ディスク装置の凸側コネクタと電子装置の凹側コネクタとにより両者の接続がなされる。この場合も、旧来のディスク装置が上記の電子装置に誤接続されることがなくなり、したがって、不都合なく低消費電力化を図ることができる。なお、電子機器には、ディスク装置を含むシステムとしてのPCが含まれる。
【0024】
また、本発明に係るコネクタは、リザーブコネクタピンを設定する接続規格にコンパチブルなコネクタであって、第1の電源入力用コネクタピンと、第2の電源入力用コネクタピンと、前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが配置されるべき前記コネクタ内の位置に設けられたピン状突起のない部位とを具備することを特徴とする。これは、上記の凸側コネクタである。
【0025】
また、本発明に係るコネクタは、リザーブコネクタピンを設定する接続規格にほぼコンパチブルであり完全にはコンパチブルではないコネクタであって、第1の電源出力用コネクタピン挿入部と、第2の電源出力用コネクタピン挿入部と、前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが挿入されるべき前記コネクタ内の位置に設けられたピン挿入部を有しない部位とを具備することを特徴とする。これは、上記の凹側コネクタである。
【0026】
また、本発明に係るコネクタは、リザーブコネクタピンを設定する接続規格にコンパチブルな凸側コネクタであって、第1の電源入力用コネクタピンと、第2の電源入力用コネクタピンと、前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが配置されるべき位置に設けられたピン状突起のない部位と有する前記凸側コネクタと、リザーブコネクタピンを設定する前記接続規格にほぼコンパチブルであり完全にはコンパチブルではない凹側コネクタであって、前記第1の電源用コネクタピンが挿入され得る第1の電源出力用コネクタピン挿入部と、前記第2の電源入力用コネクタピンが挿入され得る第2の電源出力用コネクタピン挿入部と、前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが挿入されるべき位置に設けられたピン挿入部を有しない部位とを有する前記凹側コネクタとを具備することを特徴とする。これは、上記の凸側コネクタおよび凹側コネクタである。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施態様として、前記接続規格は、ATA規格であり、ピン状突起のない前記部位は、前記ATA規格では44番ピンが配置されるべき位置の部位である。
【0028】
また、実施態様として、前記接続規格は、ATA規格であり、ピン挿入部を有しない前記部位は、前記ATA規格では44番ピンが挿入されるべき位置の部位である。
【0029】
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態たる2.5インチ磁気ディスク装置の回路構成を、供給電源系の観点から説明する図である。
【0030】
図1に示すように、この磁気ディスク装置10には、2系統の電源電圧(5V、3.3V)の供給口があり、これらの供給口には、接続規格にコンパチブルなコネクタ(後述する)を介してホスト(PC本体)側から5Vおよび3.3Vの電圧が供給される。3.3Vの電圧供給については、3.3V以上であればほかの電圧でもよい。例えば5Vを供給することができる。以下では、区別のため、図1の「5V」に供給されるものを第1の電圧、「3.3V」に供給されるものを第2の電圧という。
【0031】
第1の電圧は、主としてスピンドルモータを駆動するための制御回路であるモータドライバ(IC)11に導かれる。これにより、スピンドルモータは、第1の電圧により電力を得る。モータドライバ11内には、このほかに電圧変換回路が備えてあり、ヘッドIC12用の−3Vを発生する。第1の電圧は、それぞれ5VD、5VAの名称でモータドライバ11とヘッドIC12とにも導かれ、それらの内部回路用の電源となる。
【0032】
電源変換LSI17では、第2の電圧が接続・入力されることで、3.3V、1.8Vの電圧が生成される。この電圧生成は、第2の電圧が上記所定の電圧である場合には、この第2の電圧の値にかかわらず行なわれる。生成電圧のうち、3.3Vは、リードライトチャネルIC13、CPU14、HDC15、DRAM16に導かれる。1.8Vは、リードライトチャネルIC13、HDC15に導かれる。
【0033】
上記でも述べたが、電源変換LSI17には、好ましくは3.3Vが供給されるが、これ以上の電圧例えば5Vが供給される場合があり得る。後者の場合、旧来のホストとの接続としてコンパチブル(下位互換)になる。3.3Vが供給される場合には、降圧に伴う電力損失が大きく削減される。したがって、低消費電力化が達成される。なお、符号18は、電源部として他の部分と区別される範囲を示す。
【0034】
図2は、図1で説明の、本発明の一実施形態たる2.5インチ磁気ディスク装置10をコネクタ30を介してホスト20と接続した場合の構成を示すブロック図である。図2において、図1と同一相当の構成には同一符号を付してある。
【0035】
磁気ディスク装置10の内部構成は、図1に示したものと同様である。補足すると、HDC15は、DRAM16との間でデータの一時格納、読み出しを行なう。また、HDC15は、CPU14の制御の下で動作し、制御のためのプログラムと、この磁気ディスク装置に供給された電圧など電源に関する情報14aを保持する。電源部18とHDC15は、コネクタ30を介してホスト20側との接続を有する。
【0036】
ホスト20の内部構成としては、制御回路(処理部)21、キーボード入力部22、ディスプレイ部23、インターフェース部24、バッテリ部25、電力制御部26などが存在する。制御回路21は、構成各部に対しての制御および情報処理を行なうものである。このため、キーボード入力部22、ディスプレイ部23、インターフェース部24と有機的に結合している。
【0037】
バッテリ部25は、電力制御部26を介して、磁気ディスク装置10への電力供給やその他の内部構成などへの電力供給を行なう。ここで、電力制御部26は、バッテリ部25を電力源として少なくとも第1の電圧と第2の電圧とを発生可能な制御部である。発生された第1の電圧と第2の電圧とは、コネクタ30を介して磁気ディスク装置10に供給される。
【0038】
なお、電力制御部26は、磁気ディスク装置10への電力供給について省電力制御を行うように動作させてもよい。例えば、供給電圧である5V、3.3Vを磁気ディスク装置10の動作状況に応じて、アクティブ/非アクティブの切換えを行なうなどである。
【0039】
図3は、図2に示す接続を実現するコネクタ30の信号配置を示す図である。この信号配置は、次述するように、2.5インチ磁気ディスク装置で通常用いられるATA規格にコンパチブル(下位互換)である。
【0040】
すなわち、図3におけるピン番号1から43までは、ATA規格をほぼそのまま踏襲している。ピン番号42は、主にモータを回転駆動するための5Vである。ピン番号41については、3.3Vでも5Vでもよいとして下位互換を確保している。ピン番号42と41とが、図1、図2で説明した2系統の電源電圧を供給するピン(第1の電源入力用コネクタピン、第2の電源入力用コネクタピン)である。ピン番号44については、ATA規格ではリザーブとされているが、ここでは、非接続(NC)として用いる。
【0041】
図4は、上記のコネクタ30の具体的な態様を示す図であり、コネクタ30のうち磁気ディスク装置10側の設けられる凸側コネクタ30aを示す斜視図である。図4(a)は、ピンの設けられる側から見た全体図であり、図4(b)は、ピンの設けられた側とは反対側の一部拡大図である。図4に示すように、このコネクタ30aは、基本的に2列にピンが配置され、凹側のコネクタ(後述する図5)との挿抜が可能に構成されるものである(ピン近くに主なピン番号を付す。)。
【0042】
図4においてピン番号20の位置にはピンがない。これに対応して凹側コネクタの対応位置にピン挿入口を設けないようにすることで、上下反対のコネクタ挿入(誤挿入)を防止するためである。これは、ATA規格を踏襲した誤挿入防止である。
【0043】
さらに、この実施形態では、図4(a)に示すように、ピン番号44の位置にもピンを設けないようにする(ピン状突起のない部位とする)。これに伴い、図4(b)に示すように、この凸側コネクタ30aを基板に例えば半田リフローで接続するための端子についても、端子自体を削除するようにしてもよい。(もちろんこの端子自体については、削除しなくてもよい。)
【0044】
このような凸側コネクタ30aを有する磁気ディスク装置は、旧来のホストに対しての接続可能性が維持されている。この意味で下位互換が達成されている。
【0045】
図5は、図4に示した凸側コネクタ30aに対応する凹側コネクタ30bを示す斜視図であり、図2に示したコネクタ30のうちホスト20側に設けられるものに相当する(ピン挿入口(ピン挿入部)近くに主なピン番号を付す。)。
【0046】
図5に示すように、この実施形態では、ピン番号44に相当する部位にピン挿入口を設けていない。このような構造の凹側コネクタ30bに対して、図4に示した凸側コネクタ30aでは、支障なくコネクタ30a全体として挿入することができる。したがって、すでに説明したように、低消費電力化を実現することができる。
【0047】
ただし、凸側コネクタとして44番ピンが存在するもの(すなわち旧来のもの)をこの凹側コネクタ30bに挿入しようとすると、44番ピンが障害となって接続することができない。ホスト20の側にこの凹側コネクタ30bを設けるのは、2電圧出力形式であることのある種の表示であるとともに、旧来の磁気ディスク装置が接続されることにより2つの電圧(5V、3.3V)が磁気ディスク装置側で短絡されることを防止するためである。したがって、低消費電力化に対応するホスト20として接続上の不都合を回避することできる。
【0048】
なお、ピン番号44に相当する部位にピン挿入口を設けないようにするには、コネクタ30bの成形形状を変更することのほか、旧来のものを改造してピン挿入口を塞ぐようにしてもよい。
【0049】
図6は、ホスト20上での磁気ディスク装置10の一使用態様を示す斜視図である。同図に示すように、磁気ディスク装置10をホスト20のスロット口20aに挿入し使用することができる。このような態様では、磁気ディスク装置10の交換が容易である。すでに述べたように、磁気ディスク装置10は、下位互換の確保されている凸側コネクタ30aにより旧来のホストに組み込んで使用することもできる。
【0050】
なお、以上の説明では、磁気ディスク装置を例に挙げ、接続規格としてATA規格をとりあげたが、本発明によれば、その構成要件から明らかなように、これ以外のディスク装置などでも同様な態様をとることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、第2の電源入力用コネクタピンに入力される電源電圧を変換することが可能な電源電圧変換回路の機能により、第2の電源の電圧は例えば5Vでも3.3Vでもよい。また、リザーブコネクタピンが配置されるべきコネクタ内の位置に設けられたピン状突起のない部位の存在により、旧来のホストへの接続に支障が生じず、さらに新しいホストへの接続にも支障は生じない。新しいホストでは、ピン状突起のない部位に対向するコネクタの位置を物理的にピン挿入不可に改変することができる。これにより、旧来のディスク装置が新しいホストに誤接続されることがなくなる。したがって、不都合なく、ディスク装置の低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態たる2.5インチ磁気ディスク装置の回路構成を、供給電源系の観点から説明する図。
【図2】図1で説明の、本発明の一実施形態たる2.5インチ磁気ディスク装置10をコネクタ30を介してホスト20と接続した場合の構成を示すブロック図。
【図3】図2に示す接続を実現するコネクタ30の信号配置を示す図。
【図4】図2中のコネクタ30の具体的な態様を示す図であり、コネクタ30のうち磁気ディスク装置10側の設けられる凸側コネクタ30aを示す斜視図。
【図5】図4に示した凸側コネクタ30aに対応する凹側コネクタ30bを示す斜視図。
【図6】図2に示したホスト20上での磁気ディスク装置10の一使用態様を示す斜視図。
【図7】従来の2.5インチ磁気ディスク装置の回路構成を、供給電源系の観点から説明する図。
【図8】図7で説明の2.5インチ磁気ディスク装置110をコネクタ130を介してホスト120と接続した場合の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
10…磁気ディスク装置 11…モータドライバIC 12…ヘッドIC 13…リードライトチャネルIC 14…CPU 14a…プログラムおよび電源情報 15…HDC 16…DRAM 17…電源変換LSI 18…電源部 20…ホスト(電子装置) 20a…スロット口 21…制御回路(処理部) 22…キーボード部 23…ディスプレイ部 24…インターフェース部 25…バッテリ部 26…電力制御部 30…コネクタ 30a…凸側コネクタ 30b…凹側コネクタ
Claims (10)
- リザーブコネクタピンを設定する接続規格にコンパチブルなコネクタであって、第1の電源入力用コネクタピンと、第2の電源入力用コネクタピンと、前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが配置されるべき前記コネクタ内の位置に設けられたピン状突起のない部位とを有する前記コネクタと、
前記第2の電源入力用コネクタピンに電気的に接続して設けられ、前記第2の電源入力用コネクタピンに入力される電源電圧を変換することが可能な電源電圧変換回路と
を具備することを特徴とするディスク装置。 - 前記接続規格は、ATA規格であり、ピン状突起のない前記部位は、前記ATA規格では44番ピンが配置されるべき位置の部位であることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
- ディスク装置と、リザーブコネクタピンを設定する接続規格にコンパチブルなコネクタを介して前記ディスク装置が接続された電子装置とを具備し、
前記ディスク装置は、
第1の電源入力用コネクタピンと、第2の電源入力用コネクタピンと、前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが配置されるべき位置に設けられたピン状突起のない部位とを有する凸側コネクタと、
前記第2の電源入力用コネクタピンに電気的に接続して設けられ、前記第2の電源入力用コネクタピンに入力される電源電圧を変換することが可能な電源電圧変換回路とを有し、
前記電子装置は、
前記ディスク装置の前記凸側コネクタに嵌合する凹側コネクタであって、前記凸側コネクタのピン状突起のない前記部位に対向する部位にピン挿入部を有しない前記凹側コネクタと、
前記凹側コネクタを介して前記凸側コネクタの前記第1および第2の電源入力用コネクタピンに電源電圧を供給する電源制御部とを有する
ことを特徴とする電子機器。 - 前記接続規格は、ATA規格であり、前記凸側コネクタのピン状突起のない前記部位は、前記ATA規格では44番ピンが配置されるべき位置の部位であることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
- リザーブコネクタピンを設定する接続規格にコンパチブルなコネクタであって、
第1の電源入力用コネクタピンと、
第2の電源入力用コネクタピンと、
前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが配置されるべき前記コネクタ内の位置に設けられたピン状突起のない部位と
を具備することを特徴とするコネクタ。 - 前記接続規格は、ATA規格であり、ピン状突起のない前記部位は、前記ATA規格では44番ピンが配置されるべき位置の部位であることを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
- リザーブコネクタピンを設定する接続規格にほぼコンパチブルであり完全にはコンパチブルではないコネクタであって、
第1の電源出力用コネクタピン挿入部と、
第2の電源出力用コネクタピン挿入部と、
前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが挿入されるべき前記コネクタ内の位置に設けられたピン挿入部を有しない部位と
を具備することを特徴とするコネクタ。 - 前記接続規格は、ATA規格であり、ピン挿入部を有しない前記部位は、前記ATA規格では44番ピンが挿入されるべき位置の部位であることを特徴とする請求項7記載のコネクタ。
- リザーブコネクタピンを設定する接続規格にコンパチブルな凸側コネクタであって、第1の電源入力用コネクタピンと、第2の電源入力用コネクタピンと、前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが配置されるべき位置に設けられたピン状突起のない部位と有する前記凸側コネクタと、
リザーブコネクタピンを設定する前記接続規格にほぼコンパチブルであり完全にはコンパチブルではない凹側コネクタであって、前記第1の電源用コネクタピンが挿入され得る第1の電源出力用コネクタピン挿入部と、前記第2の電源入力用コネクタピンが挿入され得る第2の電源出力用コネクタピン挿入部と、前記接続規格では前記リザーブコネクタピンが挿入されるべき位置に設けられたピン挿入部を有しない部位とを有する前記凹側コネクタと
を具備することを特徴とするコネクタ。 - 前記接続規格は、ATA規格であり、前記凸側コネクタのピン状突起のない前記部位は、前記ATA規格では44番ピンが配置されるべき位置の部位であり、前記凹側コネクタのピン挿入部を有しない前記部位は、前記ATA規格では44番ピンが挿入されるべき位置の部位であることを特徴とする請求項9記載のコネクタ。
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JP2002248205A JP4064182B2 (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | ディスク装置、電子機器、コネクタ |
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