JP4063141B2 - 無線中継装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PHS(Personal Handy phone System)等の無線通信システムに用いる無線中継装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、PHSの基地局と移動局との間におけるパケット通信の方式として、4チャネル多重のTDMA−TDD(Time Division Multi Access-Time Division Duplex)方式が採用されている。上記方式では、図2に示すように5msecの時間長を有する1フレームを1つの基地局における伝送信号の一単位として設定し、さらに1フレームを8等分したものを1スロット(時間長0.625msec)として規定している。そして、1フレーム中の4スロットを基地局から移動局(以下、「下り」と呼ぶ)への送信信号に割り当て、残りの4スロットを移動局から基地局(以下、「上り」と呼ぶ)への送信信号に割り当てている。つまり、1つの基地局は理論上最大4つの移動局との通信が同時に処理できる。また、1つのスロットには160bitのデータが含まれ、1つの移動局と基地局との間では5msec毎に160bitのデータが半二重で伝送されることになり、単位時間当たりで見れば32kbit/secの通信速度が得られることになる。
【0003】
ところで、PHSでは1.9GHz帯の無線周波数を利用しており、例えば屋外に設置されている基地局の電波が建物内の移動局に到達し難いため、屋外の基地局と屋内の移動局との間で各々の送信電波を中継する無線中継装置が従来より用いられていた(例えば、特許文献1参照)。この無線中継装置では、起動後の初期設定時に基地局から送信される電波の受信強度(電界強度)を指標として通信可能な基地局のランキングを示したデータテーブル(ランキングテーブル)を作成し、ランキングの最上位の基地局、すなわち電波の受信強度が最も大きい基地局に対して制御用チャネル(CCH)を送信して通信要求を行うようになっていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−155172号公報(第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年では、インターネットの普及に伴って高速なパケット通信が行える無線通信システムの需要が高まってきており、上述のPHSを利用したパケット通信においても通信速度向上のために、1つの移動局が互いに異なる複数(例えば2つ)の基地局との間で通信することにより、1つの基地局とのみ通信している場合よりも速い速度(例えば2つの基地局と通信する場合であれば最大64kbit/secの通信速度)が得られるようになっている。
【0006】
しかしながら、1つの移動局と複数の基地局との間に無線中継装置が介在する場合、当該移動局からは無線中継装置も基地局とみなされるため、例えば無線中継装置で中継する基地局と移動局が直接通信する基地局とが重複する可能性があった。すなわち、移動局から見れば受信強度が最も大きいと考えられる無線中継装置と、受信強度が次に大きいと考えられる基地局とを選択したとしても、実際には2つの基地局が同一であって実質的に1つの基地局としか通信していない状況となり、本来の通信速度が得られない虞があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、移動局が同一の基地局を重複して選択することを防止して所期の通信速度が得られるようにした無線中継装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、時分割多重された複数のスロットを利用して移動局と基地局との間で無線のパケット通信を行う無線通信システムに用いられ、移動局と基地局との間で各々の送信電波を中継する無線中継装置において、起動後の初期設定時に通信可能なスロットを有する基地局の電波強度を指標として基地局のランキングを表したデータテーブルを作成するデータテーブル作成手段と、前記データテーブルを参照して移動局との間で送信データを中継する中継先の基地局を選択する基地局選択手段とを備え、該基地局選択手段は、前記データテーブルに同一のスロットに対して複数の基地局が格納されている場合に該スロットにおける複数の基地局の内で2番目以降に電波強度の大きい基地局を当該スロットに対する中継先に選択することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記基地局選択手段は、複数の基地局が格納されるスロットが前記データテーブルに複数存在する場合に各スロットにおける複数の基地局の内で2番目以降に電界強度の大きい基地局を該スロットに対する中継先に選択することを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記基地局選択手段は、複数の基地局が格納されるスロットが前記データテーブルに1つだけ存在する場合には当該スロットにおける複数の基地局の内で2番目以降に電界強度の大きい基地局を該スロットに対する中継先に選択し、前記スロットが複数存在する場合には各スロットにおける複数の基地局の内で2番目以降に電界強度の大きい基地局を該スロットに対する中継先に選択することを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記データテーブル作成手段は、基地局の電界強度を複数段階の階層に区分けするとともに初期設定時における各基地局の電界強度に対応する前記各階層に基地局を格納し、前記基地局選択手段は、前記データテーブルの複数の階層の内で電界強度の大きい階層に格納された基地局の数が多いスロットから前記中継先の基地局を選択することを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記データテーブル作成手段は、同一スロットに格納される複数の基地局の電界強度の差が所定のしきい値よりも小さい場合に当該複数の基地局を前記データテーブルから削除することを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れかの発明において、前記データテーブル作成手段は、基地局と移動局との間の通信が休止された場合に前記データテーブルを更新することを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、前記データテーブルにおけるスロットに他の無線中継装置が基地局として格納されている場合に当該他の無線中継装置が中継先に選択している基地局を調査する調査手段を備え、前記データテーブル作成手段は、前記調査手段により前記他の無線中継装置が中継先に選択している基地局並びに当該他の無線中継装置を前記データテーブルから削除することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態により詳細に説明する。
【0016】
(実施形態1)
図1はPHSに用いる本実施形態の無線中継装置Cの構成を示しており、公衆あるいは自営の基地局(以下、「基地局」と呼ぶ)B1,B2,…,Bn並びに移動局Aとの間で送受信を行うためのアンテナ1と、アンテナ1を通じて電波による通信データの送受信を行うモデムを含む無線回路ブロック2及び無線回路ブロック2を時分割多重によってアクセス制御する無線回路制御ブロック3からなる無線通信部4と、後述するデータテーブルDTを格納するためのRAMからなるメモリ6と、メモリ6に対する読み書きや無線回路制御ブロック3を通じた無線回路ブロック2の制御を行うためのCPU5とから構成される。なお図中Bi(i=1,2,…,n)は基地局を、Aは移動局(例えば、パケット通信に対応したPHS端末)を示す。
【0017】
ここで無線中継装置Cの周辺の基地局B1,…は同一の周波数において制御用チャネルCCHの信号を送信するが、その送信フォーマットは図2に示すように一定時間間隔(図示例では100msec)で一定時間幅のフレーム(5msec幅)が設定され、更にそのフレームの中を0.625msec幅のスロット(タイムスロット)を設け、該スロットが各基地局B1…の制御用チャネルCCHの報知情報等のデータの信号を送信する送信スロットを構成し、無線中継装置Cの無線回路ブロック2では最大80(1スロット当たり20で合計80)の基地局B1…の制御用チャネルCCHの信号を受信することができるようになっている。
【0018】
ここで本実施形態の無線中継装置Cでは、起動後の初期設定時に各基地局B1…から制御用チャネルCCHで送られる報知情報BCCHを受信するとともに解析を行い、報知情報BCCHを移動局Aに向けて送信する際に、CPU5が各基地局B1…からの受信電波の強度(電界強度)を下りの4つのスロット毎に調べ、当該電波強度を指標として基地局のランキングを表したデータテーブルを作成してメモリ6に記憶する。すなわち、本実施形態ではCPU5がデータテーブル作成手段となる。ここでデータテーブルDTは、図3に示すように基地局番号(例えばB1は1、B2は2というように通信可能なn個(最大20個)分の基地局番号)に対応してそれぞれの基地局B1…のIDを記入する欄と、該IDの基地局B1…の電界強度を記入する欄とが1〜4のスロット番号毎に設けられており、それぞれ同一のスロット番号に属する基地局B1…のIDが電界強度を指標として降順に並べられている。そして無線中継装置CのCPU5は、メモリ14に記憶されている上記データテーブルDTを参照して待ち受け先(移動局Aとの間で送信データを中継する中継先)の基地局B1…を選択する処理を行うのであって、本実施形態ではCPU5が基地局選択手段を構成している。
【0019】
ここで基地局選択手段としてのCPU5は、データテーブルDTに同一のスロットに対して複数の基地局B1…が格納されている場合に該スロットにおける複数の基地局B1…の内で2番目以降に電波強度の大きい基地局B1…を当該スロットに対する中継先に選択する。具体的に説明すると、図3に示すデータテーブルDTの例ではスロット番号1のスロット(以下、「第1スロット」と呼ぶ)に最も多くの基地局B1…が格納されているから該第1スロットを待ち受け対象のスロットに決定し、さらに第1スロットに格納された複数の基地局B1,B5,…,Bnの内で1番目に電界強度の強い基地局B1(ID=XXXXXXXXXX1)を除く基地局Bi、例えば2番目の基地局B5(=XXXXXXXXXX5)を待ち受け先(中継先)に選択して決定する。
【0020】
したがって、図4に示すように無線中継装置Cでは選択した基地局B5からは例えば第1スロットで受信し、例えば第4スロットを使って制御用チャネルCCHの信号を送信しており、移動局Aは、無線中継装置Cを介して基地局B5との間で間接的に通信を開始した後に電界強度が最も大きい基地局B1との間で直接通信を行うことになる。つまり、従来例では無線中継装置が電界強度の最も大きい基地局B1を中継先に選んでいたために移動局Aが直接通信する基地局と重複してしまって所期の通信速度が得られなかったが、本実施形態では上述のように移動局Aから見て最も電波強度が大きいと考えられる基地局(上記例ではB1)以外の基地局(例えば、B5)を無線中継装置Cが中継先として選択することにより、移動局Aが同一の基地局を重複して選択することを防止して所期の通信速度が得られるものである。
【0021】
ところで、データテーブルDTに複数の基地局B1…が格納されたスロットが2つ以上存在する場合に当該複数のスロットにおける複数の基地局の内で2番目以降に電界強度の大きい基地局を該スロットに対する中継先に選択するようにしても構わない。例えば、図3に示したデータテーブルDTであれば、4つのスロットの全てに複数の基地局B1…が格納されており、CPU5は、このうちで第1スロットと第2スロットについて2番目に電界強度の大きい基地局B5,B6を待ち受け先の基地局として選択する。したがって、図5に示すように無線中継装置Cでは選択した基地局B5,B6と第3及び4スロットを使って制御用チャネルCCHの信号を送信しており、移動局Aは、無線中継装置Cを介して基地局B5,B6との間で間接的に通信を開始した後に第1及び第2スロットにおいて電界強度が最も大きい基地局B1,B2との間で直接通信を行うことになる。このように無線中継装置Cが複数の基地局を待ち受け先(中継先)に選択すれば、移動局Aから見ると電界強度の大きい基地局の数が増えて基地局B1…と移動局Aとの間の通信が安定するという利点がある。
【0022】
但し、無線中継装置Cと基地局B1…の通信状況は千差万別であり、例えば、図6(a)に示すように通信可能な基地局B1…が5つしかない場合もあれば、同図(b)に示すように9つの基地局B1…と通信可能な場合もあって、それぞれのデータテーブルにおいても複数の基地局B1…が格納されるスロットが1つだけのもの(例えば、図6(a)のような場合)もあれば、複数の基地局B1…が格納されるスロットが複数あるもの(例えば、図6(b)のような場合)もある。なお、図6(a)(b)では縦に並んだ各基地局B1…は左端の列から順に第1スロット、第2スロット、第3スロット、第4スロットで通信可能な基地局B1…の組を表している。
【0023】
故に基地局選択手段であるCPU5では、複数の基地局B1…が格納されるスロットがデータテーブルに1つだけ存在する場合には当該スロットにおける複数の基地局B1…の内で2番目以降に電界強度の大きい基地局を該スロットに対する中継先に選択し、複数の基地局B1…が格納されるスロットが複数存在する場合には各スロットにおける複数の基地局の内で2番目以降に電界強度の大きい基地局を該スロットに対する中継先に選択するようにして、状況に応じて適切な数の基地局B1…を中継先として選択することが望ましい。
【0024】
(実施形態2)
本実施形態の無線中継装置Cの構成は実施形態1と共通であるから図示並びに説明を省略する。
【0025】
データテーブル作成手段であるCPU5は、実施形態1で説明したデータテーブル(以下、「第1のデータテーブル」と呼ぶ)DTから、図7に示すように基地局B1…の電界強度を複数段階の階層S1〜S4に区分けするとともに初期設定時における各基地局B1…の電界強度に対応する前記各階層S1〜S4に基地局B1…を格納したデータテーブル(以下、「第2のデータテーブル」と呼ぶ)DT2を作成する。各階層S1〜S4のしきい値は各基地局B1…の電界強度に基づいて決めれば良く、図7に示した例では最上位の階層S1と2番目の階層S2とのしきい値を42、2番目の階層S2と3番目の階層S3とのしきい値34、3番目の階層S3と4番目の階層S4とのしきい値を26としている。すなわち、電界強度が42以上の基地局は最上位の階層S1に格納され、電界強度が34以上且つ42未満の基地局は2番目の階層S2に格納され、電界強度が26以上且つ34未満の基地局は3番目の階層S3に格納され、電界強度が26未満の基地局は4番目の階層S4に格納される(図7参照)。
【0026】
そして基地局選択手段たるCPU5は、第2のデータテーブルDT2を参照して格納されている基地局Biの数が多い第2及び第4スロットにおいて2番目に階層S2に格納された基地局B7,B9を待ち受け先(中継先)に選択して決定する。
【0027】
而して、図7に示したごとく第1スロットにおいて1番目の基地局B1の電界強度が非常に大きく(70)、且つ2番目の基地局B10の電界強度が相対的に非常に小さい(33)ような場合に、この第1スロットの2番目の基地局B10を待ち受け先(中継先)として選択してしまうと無線中継装置Cとしての効率が低下してしまうことになるが、上述のように電界強度の大きい階層S1…に格納された基地局Biの数が多いスロット(上記例では第2及び第4スロット)から中継先の基地局Biを選択することにより、1番目と2番目以降との電界強度の差が非常に大きいスロットから中継先の基地局Biを選択することによる効率の低下等を避けることができ、適切な基地局Biを精度良く選択することができる。
【0028】
ところで、無線中継装置Cでは移動局Aにおける基地局Biからの受信強度を知ることができないため、例えば図8に示すように無線中継装置Cから見ると基地局B4の電界強度が基地局B6の電界強度よりも大きいが、移動局Aから見ると基地局B4の電界強度が基地局B6の電界強度よりも小さくなる状況が起こり得る。このような状況下では無線中継装置Cで電界強度が2番目の基地局B6を中継先として選択すると、移動局Aにとって電界強度が最も大きい基地局B6と同じであるために移動局Aが無線中継装置Cの中継先と同一の基地局B6を重複して選択してしまう虞がある。そこでデータテーブル作成手段たるCPU5が、同一スロット(図7に示した第2データテーブルDT2であれば第4スロット)に格納される複数の基地局B4,B6の電界強度の差(45−43=2)が所定のしきい値(例えば、5)よりも小さい場合に当該複数の基地局B4,B6をデータテーブル(今の場合には第2データテーブルDT2)から削除するようにすれば、上述のような状況で移動局Aが無線中継装置Cと同一の基地局B6を重複して選択することを防止することができて基地局選択の精度を高めることができる。
【0029】
(実施形態3)
本実施形態の無線中継装置Cの構成は実施形態1と共通であるから図示並びに説明を省略する。本実施形態は、データテーブル作成手段たるCPU5が、基地局B1…と移動局Aとの間の通信が休止された場合にデータテーブルDT又はDT2を更新する点に特徴がある。
【0030】
CPU5は、無線通信部4を制御することによって図9に示すように初期設定時に作成したデータテーブルDTaに基づいて選択した基地局B2と移動局Aとの間で送信データを中継しているが、何らかの原因で基地局B2と移動局Aとの間の通信が休止された場合、例えば基地局B2がメンテナンス等のために送信を休止した場合や、基地局B2からの送信電波の電界強度が低下して通信が途切れた場合に、初期設定時と同様の手順で各基地局B1…から制御用チャネルCCHで送られる報知情報BCCHを受信して各基地局B1…からの受信電波の電界強度を下りの4つのスロット毎に調べて新たなデータテーブルDTbを作成しメモリ6に記憶することによってデータテーブルDT又はDT2を更新する。
【0031】
このように本実施形態ではデータテーブル作成手段たるCPU5が、基地局B1…と移動局Aとの間の通信が休止された場合にデータテーブルDT又はDT2を更新するから、初期設定時に作成されたデータテーブルを使い続ける場合に比較して基地局選択の精度を高めることができる。
【0032】
(実施形態4)
本実施形態の無線中継装置C、C’の構成は実施形態1と共通であるから図示並びに説明を省略する。
【0033】
図10に示すように移動局Aと複数の基地局B1〜B9との間に2台の無線中継装置C、C’が存在し、同一の基地局B1〜B9が中継先候補として各無線中継装置C、C’のデータテーブルDT、DT’に格納されている場合を考える。ここで、先に起動した無線中継装置CのデータテーブルDTを図11に示し、後から起動した無線中継装置C’のデータテーブルDT’を図12に示す。但し、各データテーブルDT、DT’においては実施形態2と同様に電界強度を4段階の階層S1〜S4に区分けしてある。このような場合に2台の無線中継装置C、C’がそれぞれ同じ基地局(例えば、B5,B6)を選択したとすれば、移動局Aでは2台の無線中継装置C、C’の何れか一方としか通信できない状態が発生する。本実施形態は上述のような場合においても移動局Aが2台の無線中継装置C、C’と同時に通信できるようにしたものであり、以下に詳細を説明する。
【0034】
2台の無線中継装置C、C’のうちで後から起動した無線中継装置C’から見れば先に起動した無線中継装置Cも基地局と見なされるため、図12に示すように無線中継装置C’のデータテーブルDT’には無線中継装置Cが2台の基地局B5,B6を中継していることから2台の基地局C1,C2として格納される。つまり、無線中継装置C’のデータテーブルDT’においては実質的に同一の基地局であるB5とC1及びB6とC2が重複して格納されることになる。
【0035】
ところで基地局Biは、制御用チャネルCCHにおいて、自局の識別符号(発識別符号)を含む報知チャネルBCCHを一定の時間間隔(100msec間隔)で送信している。この報知チャネルBCCHは基地局Biから移動局Aに制御情報(チャネル構造に関する情報やシステム情報など)を報知するための下り片方向チャネルであって、プリアンブルパターン、同期用ユニークワード、チャネル種別コード、発識別符号、データ(BCCH)および巡回誤り検出符号で構成される。また、各基地局B1…を識別するための識別符号(発識別符号)には、図13に示すように9ビットの事業者識別符号、Npビット(図示例では16ビット)の一斉呼び出しエリア番号(基地局Biからの報知情報BCCHから取得)、(33−Np)ビット(図示例では17ビット)の付加IDが含まれている(「第二世代コードレス電話システム標準規格(RCR STD−28)」参照)。
【0036】
ここで、無線中継装置C、C’では中継先の基地局から取得した識別符号の一部(例えば、付加IDの7番目から16番目のビット)を利用して自装置の識別符号を作成し、その識別符号を使って中継先の基地局の報知チャネルBCCHを移動局Aに中継している。そして無線中継装置C’のCPU5においては、受信した報知チャネルBCCHに含まれる付加IDの上記7番目から16番目のビットが一致する基地局を重複している基地局の候補と見なし、図14に示すような重複候補リストRをCPU5にて作成する。すなわち、本実施形態ではCPU5が調査手段となる。そして、上述のように無線中継装置Cが基地局B5,B6を中継先として選択しているとすれば、図14に示すようにC1とB5並びにC2とB6がそれぞれ重複候補K1,K2として重複候補リストRに登録される。
【0037】
ここで、無線中継装置C’から見れば無線中継装置Cも基地局と見なされるが、無線中継装置C’のCPU5では重複候補リストRに登録された重複候補K1,K2の基地局の何れが無線中継装置Cであるかを次のような手順で確認している。
【0038】
すなわち無線中継装置C’のCPU5は、図15に示すように重複候補リストRに重複候補K1,K2として登録されている基地局B5,B6,C1,C2に対してRT(無線管理)・MM(移動管理)プロトコルによりリンクチャネル確立要求を送信する。ここで、RT・MMプロトコルには前記第二世代コードレス電話システム標準規格の版数(最新の規格は第4版)に応じた複数のバージョン(バージョン1からバージョン4)が存在し、このバージョンが基地局と移動局で一致しない場合には移動局からのリンクチャネル確立要求に対して基地局がリンクチャネル割当拒否の応答を行うように規定されており、無線中継装置C’のCPU5は実際に存在しない架空のバージョン(例えば、バージョン8)をRT・MMプロトコルバージョンに指定したリンクチャネル確立要求を各基地局B5,B6,C1,C2に送信する。したがって、無線中継装置C’から前記リンクチャネル確立要求を受信した基地局B5,B6,C1,C2においては、RT・MMプロトコルバージョンが一致しないから、RT・MMプロトコルバージョン不一致を理由とするリンクチャネル割当拒否の応答を無線中継装置C’に送信するはずである。しかしながら、無線中継装置Cにおいては例え本当の理由がRT・MMプロトコルバージョン不一致であったとしてもこれ以外の理由を付したリンクチャネル割当拒否の応答を返信する仕様となっている。したがって、無線中継装置C’においては、返信されたリンクチャネル割当拒否の理由を重複候補リストRの各基地局の欄に格納し(図14参照)、これらの理由から基地局B5,B6と無線中継装置C(C1,C2)とを識別するようにしている。
【0039】
そして、無線中継装置C’のCPU5は、上述のようにして作成した重複候補リストRの重複候補K1,K2の基地局B5,B6,C1,C2を削除してデータテーブルDT’を更新し(図16参照)、更新後のデータテーブルDT’を参照して待ち受け先(中継先)の基地局(図示の例であればB7及びB8)を選択して決定する(図17参照)。
【0040】
このように本実施形態では、無線中継装置C’のデータテーブルDT’におけるスロットに他の無線中継装置Cが基地局C1,C2として格納されている場合に当該他の無線中継装置Cが中継先に選択している基地局B5,B6を調査し、当該基地局B5,B6並びに当該他の無線中継装置C(C1,C2)をデータテーブルDT’から削除するようにしているため、他の無線中継装置Cと中継先の基地局B5,B6が重複するのを防止して基地局選択の精度を高めることができる。また、図17に示すように移動局Aからは2つの無線中継装置C,C’でそれぞれ異なる基地局B5,B6,B7,B8に待ち受けできるから、基地局B1…と移動局Aとの間の通信がさらに安定するという利点がある。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明では、移動局から見て最も電波強度が大きいと考えられる基地局以外の基地局を中継先として選択することにより、移動局が同一の基地局を重複して選択することを防止して所期の通信速度が得られる。
【0042】
請求項2の発明では、複数の基地局を中継先として選択することで基地局と移動局との間の通信が安定する。
【0043】
請求項3の発明では、状況に応じて適切な数の基地局を中継先として選択することができる。
【0044】
請求項4の発明では、例えば、あるスロットにおいて1番目の基地局の電界強度が非常に大きく且つ2番目以降の基地局の電界強度が相対的に非常に小さいような場合に当該スロットの2番目以降の基地局を中継先として選択してしまうと効率が低下してしまうが、電界強度の大きい階層に格納された基地局の数が多いスロットから中継先の基地局を選択することにより、上記例のように1番目と2番目以降との電界強度の差が非常に大きいスロットから中継先の基地局を選択することによる効率の低下等を避けることができ、適切な基地局を精度良く選択することができる。
【0045】
請求項5の発明では、例えば、データテーブルの同一スロットに格納されている1番目と2番目の基地局の順番が移動局から見た電界強度の大きさの順番と異なっており且つその電界強度の差が小さい場合には移動局が同一の基地局を重複して選択してしまう可能性があるが、同一スロットに格納される複数の基地局の電界強度の差が所定のしきい値よりも小さい場合に当該複数の基地局を前記データテーブルから削除することにより、上述のような状況で移動局が同一の基地局を重複して選択することを防止して基地局選択の精度を高めることができる。
【0046】
請求項6の発明では、基地局と移動局との間の通信が休止された場合、例えば基地局がメンテナンス等のために送信を休止する場合や基地局からの送信電波の電界強度が低下して通信が途切れた場合にデータテーブルを更新するため、初期設定時に作成されたデータテーブルを使い続ける場合に比較して基地局選択の精度を高めることができる。
【0047】
請求項7の発明では、他の無線中継装置と中継先の基地局が重複するのを防止して基地局選択の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1〜4に用いる無線中継装置の回路構成図である。
【図2】本発明の実施形態1を説明するための制御用チャネルのタイミングチャートである。
【図3】同上のデータテーブルの説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】(a)(b)は同上の動作説明図である。
【図7】実施形態2におけるデータテーブルの説明図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】実施形態3の動作シーケンスを示す説明図である。
【図10】実施形態4の動作説明図である。
【図11】同上におけるデータテーブルの説明図である。
【図12】同上におけるデータテーブルの説明図である。
【図13】同上における識別符号の説明図である。
【図14】同上における重複候補リストの説明図である。
【図15】同上の動作シーケンスを示す説明図である。
【図16】同上におけるデータテーブルの説明図である。
【図17】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
A 移動局
B1… 基地局
C 無線中継装置
1 アンテナ
2 無線回路部ロック
3 無線回路制御ブロック
4 無線通信部
5 CPU
6 メモリ

Claims (7)

  1. 時分割多重された複数のスロットを利用して移動局と基地局との間で無線のパケット通信を行う無線通信システムに用いられ、移動局と基地局との間で各々の送信電波を中継する無線中継装置において、起動後の初期設定時に通信可能なスロットを有する基地局の電波強度を指標として基地局のランキングを表したデータテーブルを作成するデータテーブル作成手段と、前記データテーブルを参照して移動局との間で送信データを中継する中継先の基地局を選択する基地局選択手段とを備え、該基地局選択手段は、前記データテーブルに同一のスロットに対して複数の基地局が格納されている場合に該スロットにおける複数の基地局の内で2番目以降に電波強度の大きい基地局を当該スロットに対する中継先に選択することを特徴とする無線中継装置。
  2. 前記基地局選択手段は、複数の基地局が格納されるスロットが前記データテーブルに複数存在する場合に各スロットにおける複数の基地局の内で2番目以降に電界強度の大きい基地局を該スロットに対する中継先に選択することを特徴とする請求項1記載の無線中継装置。
  3. 前記基地局選択手段は、複数の基地局が格納されるスロットが前記データテーブルに1つだけ存在する場合には当該スロットにおける複数の基地局の内で2番目以降に電界強度の大きい基地局を該スロットに対する中継先に選択し、前記スロットが複数存在する場合には各スロットにおける複数の基地局の内で2番目以降に電界強度の大きい基地局を該スロットに対する中継先に選択することを特徴とする請求項2記載の無線中継装置。
  4. 前記データテーブル作成手段は、基地局の電界強度を複数段階の階層に区分けするとともに初期設定時における各基地局の電界強度に対応する前記各階層に基地局を格納し、前記基地局選択手段は、前記データテーブルの複数の階層の内で電界強度の大きい階層に格納された基地局の数が多いスロットから前記中継先の基地局を選択することを特徴とする請求項3記載の無線中継装置。
  5. 前記データテーブル作成手段は、同一スロットに格納される複数の基地局の電界強度の差が所定のしきい値よりも小さい場合に当該複数の基地局を前記データテーブルから削除することを特徴とする請求項4記載の無線中継装置。
  6. 前記データテーブル作成手段は、基地局と移動局との間の通信が休止された場合に前記データテーブルを更新することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の無線中継装置。
  7. 前記データテーブルにおけるスロットに他の無線中継装置が基地局として格納されている場合に当該他の無線中継装置が中継先に選択している基地局を調査する調査手段を備え、前記データテーブル作成手段は、前記調査手段により前記他の無線中継装置が中継先に選択している基地局並びに当該他の無線中継装置を前記データテーブルから削除することを特徴とする請求項2〜6の何れかに記載の無線中継装置。
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