JP4062229B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
近年、自動車等に搭載される内燃機関では、排気中に含まれる煤等の粒子状物質(PM:Particulate Matter)を低減するために、内燃機関の排気通路にパティキュレートフィルタ(以下、フィルタという場合もある)を配置し、内燃機関から排出されるPMをフィルタにより捕集する技術が知られている。
そして、フィルタが捕集可能なPM量には限りがあるため、フィルタに捕集されているPMを該フィルタから適宜除去させる必要がある。そして、フィルタに捕集されているPMを除去する方法(以下、PM再生処理という場合もある)としては、フィルタ内が酸化雰囲気(すなわち、酸素過剰な雰囲気)の状態で、PMが酸化可能な温度域までフィルタを昇温させることにより、微粒子を酸化・除去する方法が一般的である。
ところで、PMを酸化除去しているときに、自動車の減速運転が行われると、燃料の供給が止められて無噴射となる場合があり、このような場合には、燃焼が行われず筒内から排気通路に流出する排気の温度が低下し、フィルタの温度が低下して、PMを酸化除去することができなくなる可能性がある。
そこで、このような場合に、吸気絞り弁の開度を絞るとともに、排気還流制御弁(EGR弁)を全開にすることにより、フィルタの温度低下を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような技術において、フィルタの温度低下を抑制することはできるが、フィルタの温度を維持できるものではないため、結局、フィルタの温度が低下して、PMを酸化除去することができなくなる可能性がある。
特許第2582972号公報 特開平10−299540号公報 特開2002−276340号公報 特開2003−83139号公報
本発明は、上記したような事情に鑑みてなされたものであり、パティキュレートフィルタを有する内燃機関の排気浄化装置において、PM再生処理中に、燃料の供給が止められて無噴射条件となった場合に、パティキュレートフィルタの温度を維持することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を採用した。
すなわち、PM再生処理中に、燃料の供給が止められて無噴射条件となった場合に、排気の流量を減少させてパティキュレートフィルタに流入する排気の量を抑制するとともに、PMを酸化可能な温度域にパティキュレートフィルタの温度が維持できるようにパティキュレートフィルタを昇温させることを要旨とする。
本発明は、具体的には、内燃機関の排気通路に設けられ、排気中に含まれる粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタと、
前記パティキュレートフィルタに捕集されている粒子状物質の量が所定量より多い場合に該粒子状物質の酸化除去を行う酸化除去手段と、
を備えた内燃機関の排気浄化装置において、
気筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段による燃料噴射動作の停止を検出する検出手段と、
前記酸化除去手段により前記パティキュレートフィルタに捕集されている粒子状物質の酸化除去が行われている場合であって、かつ、前記検出手段により前記燃料噴射手段による燃料噴射動作の停止が検出された場合に、内燃機関の吸気通路に設けられ該吸気通路を通過する吸気の量を調整する吸気絞り弁により吸気の量を絞り、及び/又は、前記排気通路に設けられ該排気通路を通過する排気の量を調整する排気絞り弁により排気の量を絞るとともに、前記燃料噴射手段により主噴射を行わせることなく吸気行程又は排気行程の上死点近傍で気筒内に副次的に燃料を噴射するビゴム噴射を少なくとも含んだ副噴射を行わせる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
このように、PM再生処理実行中に燃料噴射が停止された場合においても、パティキュレートフィルタに流入する排気の量を絞るとともに、主噴射を行うことなく副噴射行うことによって、パティキュレートフィルタの温度を長期間にわたって高温に維持することが可能となる。
したがって、PM再生処理実行中にパティキュレートフィルタの温度低下によってPMを酸化除去できなくなるようなことはなくなり、パティキュレートフィルタに目詰まりが生じたり、また、フィルタの目詰まりによって排気抵抗の増加が生じることによって、内燃機関の出力低下が生じることを防止することができる。また、パティキュレートフィルタの目詰まりに起因するパティキュレートフィルタの溶損を防止することも可能となる。
本発明によれば、パティキュレートフィルタを有する内燃機関の排気浄化装置において、PM再生処理中に、燃料の供給が止められて無噴射条件となった場合に、パティキュレートフィルタの温度を維持することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。
(実施例)
図1は、本発明の実施例に係る内燃機関としてディーゼルエンジンを説明するための概略断面図である。まず、内燃機関の基本構造及び機能について説明する。
図1に示すように、内燃機関1は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程(爆発行程)及び排気行程の4サイクルを繰り返して出力を得るディーゼルエンジンである。内燃機関1は、その内部に気筒(燃焼室)2を形成する。気筒2で発生する燃料の爆発力は、ピストン3及びコンロッド4を介してクランクシャフト7の回転力に変換される。また、気筒2には、吸気通路5の最下流部をなす吸気ポート5Aと、排気通路6の最上流部をなす排気ポート6Aとが設けられている。吸気ポート5Aと気筒2との境界は吸気弁8によって開閉される。また、排気ポート6Aと気筒2との境界は排気弁9によって開閉される。
また、内燃機関1は、燃料噴射弁10を備えている。燃料噴射弁10は、高圧ポンプ(
図示略)等によって加圧された軽油を、気筒2に適宜の量、適宜のタイミングで噴射供給する電磁駆動式開閉弁である。ここで、燃料噴射弁10は燃料噴射手段を構成している。
吸気通路5には、該吸気通路5内を流れる吸気の流量を調整する吸気絞り弁12が設けられている。この吸気絞り弁12は、その開度を無段階に調節することのできる電子制御式の開閉弁である。
排気通路6は、下流にてマフラー(図示略)と接続されている。そして、排気通路6の途中には、排気中に含まれる窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、PM等の排気成分を浄化するための排気浄化装置11が設けられている。
排気浄化装置11は、排気中のPMを捕集するパティキュレートフィルタに酸化触媒、吸蔵還元型NOx触媒などの酸化能を有する触媒が担持されたものである(以下、フィルタ11という)。ここで、パティキュレートフィルタと触媒とは独立して設けられるものであってもよい。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)20が併設されている。このECU20は、中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及びバックアップRAM等からなる論理演算回路を備え、各種センサの信号に基づいて、例えば、内燃機関1の運転状態を検出し、内燃機関1の各種構成要素を統括制御する。
ECU20には、内燃機関1に取り付けられたクランクポジションセンサ13、運転者によるアクセルペダル(図示略)の踏込量に応じた信号を出力するアクセルポジションセンサ(図示略)、及び内燃機関1内を循環する冷却水の温度(冷却水温)に応じた信号を出力する水温センサ(図示略)、吸気通路5を通じて気筒2に導入される空気の流量(吸入空気量)に応じた信号を出力するエアフロメータ(図示略)、スロットルポジションセンサ(図示略)等、各種センサが電気配線を介して接続され、上記した各種センサの出力信号がECU20に入力されるようになっている。
また、ECU20は、一定時間毎に実行すべき基本ルーチンにおいて、各種センサの出力信号の入力、機関回転数の演算、トルクの演算、燃料噴射量の演算、燃料噴射時期の演算などを実行する。基本ルーチンにおいてECU20が入力した各種信号やECU20が演算して得られた各種制御値は、該ECU20のRAMに一時的に記憶される。
更に、ECU20は、各種のセンサやスイッチからの信号の入力、一定時間の経過、或いはクランクポジションセンサ13からのパルス信号の入力などをトリガとした割り込み処理において、RAMから各種制御値を読み出し、それら制御値に従って燃料噴射弁10などを制御し、そして、定期的に以下に述べるような排気浄化制御を実行する。ここで、ECU20は、酸化除去手段と、燃料噴射動作の停止を検出する検出手段と、制御手段と、を構成している。
本実施例の排気浄化制御においては、ECU20は、フィルタ11の酸化除去処理実行条件(以下、PM再生処理実行条件という)が成立したときに、フィルタ11に捕集されているPMを酸化除去すべく、酸化除去処理(以下、PM再生処理という)を実行する。
PM再生処理実行条件としては、フィルタ11に捕集されているPM量が、所定量以上であるという条件を例示することができる。例えば、当該所定量は、PMがフィルタ11に捕集されることによりフィルタ11の目詰まりを起こし、この目詰まりが排気抵抗の増
加を生じさせ、内燃機関1の出力低下を生じさせてしまう量である。
また、フィルタ11に捕集されているPM量が所定量以上であるか否かを判定する方法としては、内燃機関1の運転状態、例えば、機関回転数とトルクとPM量との関係を予め導き出しマップ化してROMに記憶させておき、そのマップと機関回転数とトルクとからPM量を算出し、前回のPM再生処理実行終了時から内燃機関1の運転状態に基づいて算出されるPM量を積算し、その積算値からフィルタ11に捕集されているPM量が所定量以上であると判定する方法、フィルタ11の前後差圧(フィルタ11より上流の排気圧力とフィルタ11より下流の排気圧力との差圧)が所定圧以上であるときにフィルタ11に捕集されているPM量が所定量以上であると判定する方法、或いは、前回のPM再生処理実行終了時からの燃料噴射量の積算値が所定量以上であるときにフィルタ11に捕集されているPM量が所定量以上であると判定する方法、等を例示することができる。
そして、上記したような方法によりPM再生処理実行条件が成立としていると判定された場合には、ECU20は、フィルタ11の温度を500℃〜700℃程度の高温域まで昇温させるための昇温処理を実行する。
フィルタ11の温度を上昇させる手段としては、燃料噴射弁10により行われる、内燃機関1の圧縮上死点近傍で気筒2内に燃料を噴射する通常の主燃料噴射(主噴射)に加えて、排気行程中又は膨張行程中に気筒2内に燃料を副次的に噴射するポスト噴射又は吸気行程もしくは排気行程の上死点近傍で気筒2内に燃料を噴射するビゴム噴射等の副噴射を行うことが有効である。
ポスト噴射においては、排気行程中又は膨張行程中に噴射された燃料が未燃燃料としてフィルタ11に流入し、フィルタ11に担持された触媒との反応熱により該触媒の温度が上昇する。一方、ビゴム噴射においては、吸気行程又は排気行程の上死点近傍で噴射された燃料がその後の行程で蒸発して着火し易いものとなり燃焼を安定させるので、主噴射時期を遅延させることによりピストン運動に消費されるエネルギ量が減少し、それに伴い温度上昇した排気がフィルタ11に到達することにより該フィルタ11の温度が上昇する。更に噴射された燃料の未燃分がフィルタ11に供給され、それがフィルタ11に担持された触媒上で酸化反応を起こし、以って該触媒の温度が上昇する。
そして、触媒の温度が上昇すると、該触媒を担持したフィルタ11の温度も上昇し、PMが酸化されて除去されることとなる。
副噴射の量及び噴射時期は、アクセル開度と機関回転数と副噴射量又は副噴射時期との関係を予め導き出してマップ化しておきROMに記憶させておけば、そのマップとアクセル開度と機関回転数とから算出することができる。
以下に、本実施例におけるPM再生処理の特徴について説明する。
内燃機関1において、PM再生処理実行中に減速運転状態となると、燃料噴射弁10による燃料噴射動作が停止される場合がある。
PM再生処理実行中に燃料噴射弁10による燃料噴射動作が停止すると、内燃機関1(気筒2)において燃焼が行われなくなるため、排気の温度が低下することとなる。したがって、フィルタ11には、温度の低下した排気が流入するようになり、PM再生処理により昇温しているフィルタ11の温度は一気に低下してしまい、PM再生処理が正常に行なわれなくなる可能性がある。
そこで、PM再生処理実行中に燃料噴射弁10による燃料噴射動作が停止した場合、本実施例において、ECU20は、吸気絞り弁12を制御することにより吸気を絞り、さらに、燃料噴射動作が停止されている燃料噴射弁10を制御して、主噴射を行わせることなくビゴム噴射を行わせている。
このように、吸気絞り弁12により吸気を絞ることにより、吸入空気量を減少させることができるので、燃料噴射動作が停止することによって温度が低下した排気の量を減少させることができる。したがって、温度の低下した排気によってフィルタ11の温度が低下することを抑制することができ、また、排気の流れによってフィルタ11の熱が奪われてしまうことを抑制することができる。
また、この時に、内燃機関1が、排気通路6を流れる排気の一部を、EGR通路を介して吸気通路5へ再循環させる排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)装置を備えていれば、EGR通路内を流通する排気の流量を変更するEGR弁は閉じる方が好ましい。このようにすれば、燃焼室内から供給されるHC(ビゴム噴射により噴射された未燃の燃料)がEGR通路に入り込み、EGR弁やEGR通路に付着することを抑制することができる。
さらに、ビゴム噴射を行うことによって、噴射された未燃の燃料がフィルタ11に供給されフィルタ11に担持された触媒上で酸化反応を起こして該触媒の温度が上昇することにより、フィルタ11の温度を上昇させることができる。
ここで、ビゴム噴射のうち、特に吸気行程で燃料の噴射を行うことが好ましい。これは、吸気行程において噴射された燃料は、気筒内において圧縮されることにより温められ、熱分解・部分酸化されることによって、沸点の低い成分(蒸発性の良好な成分、密度の小さい成分)が生成され、フィルタ11において酸化されやすい組成となるためである。また、沸点の低い成分となることによって、排気通路6(排気管など)に付着しにくくなる。
ここで、PM再生処理実行中に燃料噴射動作が停止した場合に、ビゴム噴射のみを行うこととすることも考えられる。しかしながら、吸気を絞ることなくビゴム噴射のみ行っても、排気の流量が多い場合には排気によってフィルタ11の熱が奪われてしまうので、ビゴム噴射時の燃料噴射量を増量することが必要となってくる。ビゴム噴射時の燃料噴射量を増量すると、燃料が気筒内で燃焼してしまい、トルクの発生を招いてしまう。また、気筒内に吸入される空気量が多い場合には、圧縮行程によって気筒内の圧力が上がるため、燃料が気筒内で燃焼してしまい、トルクの発生を招いてしまう。トルクが発生してしまうと、例えば、エンジンブレーキを効かせようとしてもエンジンブレーキが効かなくなってしまうような場合が生じる可能性がある。
本実施例のように、ビゴム噴射に加えて吸気絞りを併用することによって、排気の流量を減少させることができるので、排気によってフィルタ11から熱が奪われることを抑えることができる。これにより、ビゴム噴射時の燃料噴射量を最小限に抑えることが可能となり、燃費の悪化を抑制することが可能となる。また、気筒内に吸入される空気量を減少させることができるので、圧縮行程により上昇する気筒内の圧力を抑えることができ、気筒内で燃料が燃焼しにくい状態とすることができる。したがって、気筒内でのビゴム噴射による燃料の燃焼を抑えることができるので、トルクの発生を抑制することができ、エンジンブレーキを効かせることが可能となる。
このように、PM再生処理実行中に燃料噴射が停止された場合においても、吸気を絞り、ビゴム噴射を行うことによって、フィルタ11の温度を長期間にわたって高温に維持す
ることが可能となる。
したがって、PM再生処理実行中にフィルタ11の温度低下によってPMを酸化除去できなくなるようなことはなくなり、フィルタ11に目詰まりが生じたり、目詰まりによって排気抵抗の増加が生じることによって、内燃機関1の出力低下が生じることを防止することができる。また、フィルタ11の目詰まりに起因するフィルタ11の溶損を防止することも可能となる。
以下、本実施例における排気浄化制御について、図2の排気浄化制御ルーチンを示すフローチャート図に沿って説明する。
排気浄化制御ルーチンでは、ECU20は、先ず、ステップS101においてPM再生処理実行条件が成立しているか否かを判定する。そして、PM再生処理実行条件が成立していると判定された場合は、ECU20は、ステップS102へ進み、PM再生処理を実行開始する。具体的には、ECU20は、前述した昇温処理を実行する。ステップS101において、PM再生処理実行条件が不成立であると判定された場合は、ECU20は、本ルーチンの実行を終了する。
ステップS102においてPM再生処理を実行開始した後は、ステップS103へ進み、ステップS103においては、燃料噴射弁10による燃料噴射動作が停止された(無噴射条件)かどうかを判定する。燃料噴射弁10による燃料噴射動作が停止されたかどうかの判定は、燃料噴射弁10により行われる主噴射の燃料噴射量に基づいて判定される。主噴射の燃料噴射量は、アクセル開度と機関回転数と主噴射の燃料噴射量との関係を予め導き出してマップ化しておきROMに記憶させておけば、そのマップとアクセル開度と機関回転数とから算出することができる。ステップS103にて燃料噴射動作が停止されていると判定された場合はステップS104へ進み、否定判定の場合にはステップS106へ進む。
ステップS104において、吸気絞り弁12の開度を絞るとともに、燃料噴射弁10によりビゴム噴射を行わせる。吸気絞り弁12の開度は、可能な限り絞ることが好ましい。
続くステップS105では、燃料噴射弁10による燃料噴射動作の停止状態が継続しているかどうかを判定する。燃料噴射動作の停止状態が継続していれば、ステップS104に戻り、その後、上述した処理が繰り返されることとなる。ステップS105で否定判定がなされた場合には、ステップS106に進む。
ステップS106においては、PM再生処理終了条件が成立しているか否かが判定される。具体的には、PM再生処理実行開始から所定時間経過したか否か、あるいはPM堆積量が所定量以下か否かにより判定する。そして、PM再生処理終了条件が成立している場合はステップ106にてPM再生処理を終了し本制御を終了する。一方、PM再生処理終了条件が成立していない場合は、再度ステップ102へ戻り、その後上述した処理が繰り返されることとなる。
なお、長時間燃料噴射動作の停止が続いた場合や、フィルタ11の温度がPM再生処理温度以下に低下してしまった場合には、ビゴム噴射を停止するようにしてもよい。この場合には、図2に示すフローチャート図のステップS105において燃料噴射動作の停止状態が継続していると判定された後に、燃料噴射動作の停止が所定時間以上続いているかどうか、および/または、フィルタ11の温度が所定温度以下かどうかを判定するステップを設けるとよい。このステップで肯定判定がなされた場合は、ビゴム噴射を停止させて本制御を終了することとし、否定判定がなされた場合には、ステップS104に戻るように
するとよい。
本実施例においては、フィルタ11に流入する排気の量を減少させるために、吸気絞り弁12を絞っていたが、これに限るものではない。ここで、排気絞り弁14を備えた内燃機関1を示す概略図を図3に示す。
図3に示すように、排気通路6を通過する排気の量を調整する排気絞り弁14を排気通路6に設け、この排気絞り弁14を絞ることにより、フィルタ11に流入する排気の量を減少させてもよい。なお、図3において、排気絞り弁14はフィルタ11より上流側の排気通路6に設けているが、これに限らず、フィルタ11より下流側であってもよい。
すなわち、吸気絞り弁12と排気絞り弁14とのうちいずれか一方を内燃機関に設け、該一方の弁を絞ることによって、フィルタ11に流入する排気の量を減少させればよい。吸気絞り弁12と排気絞り弁14とが設けられている場合には、吸気絞り弁12と排気絞り弁14とのうち少なくともいずれか一方を絞ることによって、フィルタ11に流入する排気の量を減少させればよい。
また、本実施例においては、ビゴム噴射を行うことによって、フィルタ11の温度を上昇(高温に維持)させたが、これに限るものではない。燃料噴射動作が停止されている燃料噴射弁10を制御して、主噴射を行わせることなくポスト噴射を行わせることによって、噴射された未燃の燃料がフィルタ11に供給されフィルタ11に担持された触媒上で酸化反応を起こして該触媒の温度が上昇することにより、フィルタ11の温度を上昇させることができる。
また、フィルタ11より上流の排気通路6に、排気通路6内を流通する排気中に燃料を添加する燃料添加弁を設け、該燃料添加弁により燃料添加を行うことによって、フィルタ11の温度を上昇させてもよい。しかしながら、上述したように、ビゴム噴射やポスト噴射を行うことによってフィルタ11の温度を上昇させる場合の方が、燃料添加弁を設ける必要がないので、構成を簡素化することができ、コストを抑えることができる。
本発明の実施例に係る内燃機関を示す概略図。 本発明の実施例に係る内燃機関の排気浄化装置の制御ルーチンを示すフローチャート図。 本発明の実施例に係る内燃機関を示す概略図。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 ピストン
4 コンロッド
5 吸気通路
5A 吸気ポート
6 排気通路
6A 排気ポート
7 クランクシャフト
8 吸気弁
9 排気弁
10 燃料噴射弁
11 フィルタ
12 吸気絞り弁
13 クランクポジションセンサ
14 排気絞り弁
20 ECU

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、排気中に含まれる粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタと、
    前記パティキュレートフィルタに捕集されている粒子状物質の量が所定量より多い場合に該粒子状物質の酸化除去を行う酸化除去手段と、
    を備えた内燃機関の排気浄化装置において、
    気筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段による燃料噴射動作の停止を検出する検出手段と、
    前記酸化除去手段により前記パティキュレートフィルタに捕集されている粒子状物質の酸化除去が行われている場合であって、かつ、前記検出手段により前記燃料噴射手段による燃料噴射動作の停止が検出された場合に、内燃機関の吸気通路に設けられ該吸気通路を通過する吸気の量を調整する吸気絞り弁により吸気の量を絞り、及び/又は、前記排気通路に設けられ該排気通路を通過する排気の量を調整する排気絞り弁により排気の量を絞るとともに、前記燃料噴射手段により主噴射を行わせることなく吸気行程又は排気行程の上死点近傍で気筒内に副次的に燃料を噴射するビゴム噴射を少なくとも含んだ副噴射を行わせる制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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