JP4059167B2 - リボン巻き防止方法及びリボン巻き防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動ワインダー等のリボン巻き防止方法及びリボン巻き防止装置に関するものである。
自動ワインダーは、精紡機で生産された精紡ボビンを綾振りドラム上で回転するパッケージに巻き取って、所定の糸量、形状のパッケージとする。
このパッケージの巻取中に綾振りドラムとパッケージの回転数が整数倍或いは整数分の1になったときに、綾振り周期とパッケージの巻取周期が同期して、巻き取られる糸が同じところに集まり重なって、いわゆるリボン巻きが発生する。
このようにリボン巻きが発生したパッケージでは、リボン巻き糸同士が相互に絡み合い、後工程でパッケージの糸を解舒した際に、リボン巻き糸毎パッケージから一挙に解舒されるスラッフィングを起こしてしまう。
従来、このリボン巻きを防止するには、本発明者が下記特許文献1で提案したように、ディスターブ制御を行うこと、すなわちリボン巻き発生径の近傍で綾振りドラムの回転を増減速させてパッケージとドラム間にスリップを生じさせて綾振り糸の糸道を分散させて巻き取ることで、リボン崩しが行える。
すなわち、ワインド数(Dw)の綾振りドラムをドラム回転数(Nd )で増減速しても、パッケージは、その慣性力で略一定の回転数(Np )で回転するため、Pw =Dw ×Np/Ndにて示されるパッケージワインド数(Pw )を変えてリボン崩しが行える。
ところで上述のように、リボン巻き発生径の近傍でドラム回転数を増減速してディスターブ制御を行うと、パッケージに巻き付けられるワインド数が細かく変化し、このワインド数の変化で、リボン巻き領域に入り、現実にはリボン発生径でも細かいリボン巻きが発生し、パッケージの解舒の際にリボン糸同士が絡み合ってラッチングを起こして糸切れが発生してしまう。
そこで、下記特許文献2では、パッケージの巻き始めから大きなリボンができる巻き径の前までは、綾振りドラムの増減速比を小さくしたディスターブ制御で巻き取り、大きなリボンができる巻取径のある程度前から直前まではディスターブ制御を行わずに巻き取り、その後大きなリボンができる巻取径の直前からその巻取径を通過するまで、綾振りドラムの増減速比を大きくしたディスターブ制御で巻き取るものが提案されている。
これによって、大きなリボンが発生するある程度前でディスターブ制御を行わずに定速で回転することで、リボン巻き発生径が正確となり、その直前で大きなディスターブ制御を行うことで、大きなリボンブレークを効果的により確実に行える。
特公平2−40577号公報 特開2000−247544号公報
ところで上記特許文献2のように、リボン巻き発生径の前でドラム回転数の増減速比を変化してディスターブ制御を行っても、リボン巻き領域に入って細かいリボン巻きが発生し、パッケージの解舒の際に糸同士が絡み合ってラッチングを起こすことを防止することができないということが判った。
このラッチングについて多数のパッケージの解舒を行って見たところ、パッケージのワインド数が、大きなリボンが形成される1.5W近傍で顕著であり、細番手の糸で、ラッチングの発生がみられることが判明した。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、より完全なリボン巻き防止が行えるリボン巻き防止方法及びリボン巻き防止装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明1のリボン巻き防止方法は、綾振りドラム上でパッケージを回転しながら糸を巻き取る際に、前記綾振りドラムを所定の増減速比で増減させるディスターブ制御を行いながら巻き取るリボン巻き防止方法であって、
大きなリボンができる巻取径の前で前記所定増減速比より小さな増減速比による小さなディスターブ制御で巻き取る第1ステップと、
その後大きなリボンができる巻取径の直前からその巻取径を通過する直後まで、前記所定増減速比より大きな増減速比による大きなディスターブ制御で巻き取る第2ステップと、
その後大きなリボンができる巻取径を通過直後から前記所定増減速比より小さいな増減速比による小さなディスターブで巻き取る第3ステップとを備えることを特徴とするものである。
本発明2のリボン巻き防止方法は、本発明1において、前記巻取径は、前記綾振りドラムの回転数と、前記パッケージの回転数とを検出して、前記綾振りドラムの径と前記回転数の比率とから算出されるものである。
本発明3のリボン巻き防止方法は、本発明1又は2において、前記綾振りドラムに形成されたトラバース溝がワインド数の異なる複数のトラバース溝を有し、前記第2ステップで、前記綾振りドラムのワインド数を変化させ、前記第3ステップで、前記綾振りドラムのワインド数を戻すものである。
本発明4のリボン巻き防止装置は、綾振りドラム上でパッケージを回転しながら糸を巻き取る際のリボン巻き防止装置において、
綾振りドラムを所定の増減速比で増減させるディスターブ制御を行うインバータ装置と、
大きなリボンができる巻取径のある程度前からパッケージの径を検出するパッケージ径検出手段と、
パッケージ径検出手段の検出値が入力され、大きなリボンができる巻取径の前で前記所定増減速比より小さな増減速比による小さなディスターブ制御で巻き取る第1ディスターブ指令信号を前記インバータ装置に出力する第1制御手段と、
パッケージ径検出手段の検出値が入力され、その後大きなリボンができる巻取径の直前からその巻取径を通過する直後まで、前記所定増減速比より大きな増減速比による大きなディスターブ制御で巻き取る第2ディスターブ信号を前記インバータ装置に出力する第2制御手段と、
パッケージ径検出手段の検出値が入力され、その後大きなリボンができる巻取径を通過直後から前記所定増減速比より小さいな増減速比による小さなディスターブで巻き取る第2ディスターブ指令信号を前記インバータ装置に出力する第3制御手段とを備えてなるものである。
本発明5のリポン巻き防止装置は、本発明4において、前記パッケージ径検出手段は、前記綾振りドラムの回転数の検出手段と、前記パッケージの回転数の検出手段と、前記綾振りドラムの径と前記回転数の比率とから巻取径を算出する算出手段とからなる。
本発明6のリボン巻き防止装置は、本発明4又は5において、綾振りドラム上でパッケージを回転しながら糸を巻き取る際のリボン巻き防止装置において、綾振りドラムの回転を制御するインバータ装置と、大きなリボンができる巻取径のある程度前からパッケージの径を検出するパッケージ径センサと、パッケージ径センサの検出値が入力され、パッケージの巻き始めから大きなリボンができる巻き径のある程度前までは、綾振りドラムの増減速比の小さなディスターブ制御を行い、大きなリボンができる巻取径のある程度前より直前までディスターブ制御を行わず、その後大きなリボンができる巻取径を通過するまで、綾振りドラムの増減速比を大きくしたディスターブ制御を行うようにインバータ装置にディスターブ指令信号を出力するロジック回路とを備えたリボン巻き防止装置である。
本発明1又は3によると、ディスターブの増減速比を大きなリボンが発生する前後で小→大→小へと変更することにより、ディスターブを行うにもかかわらず、大きなリボンが発生するトラバース位置に重なるトラバースの数を極力少なくすることができる。
本発明2又は4によると、パッケージの巻取径を正確に検出することができ、大きなリボンが発生する前後における制御の切換タイミングを的確に行うことができる。
年発明3又は5によると、大きなリボンが発生する位置を、綾振りドラムのワインド数の変更により、大きなリボンにならない状態にして乗り越えることができる。
以下、本発明の好適一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
先ず、図1により本発明の第1実施形態のリボン巻き防止方法及び装置が適用される自動ワインダーの基本構成を説明する。
ユニット本体10には、綾振りドラム11が設けられ、そのユニット本体10の後方に軸12を中心に回動自在なクレードル13が設けられる。パッケージPはクレードル13に回転自在に保持されると共に綾振りドラム11に接触回転され、精紡ボビン(図6参照)からの糸Yが綾振りドラム11のトラバース溝14で案内されて綾振りされながらパッケージPに巻き取られるようになっている。図6に示されるように、パッケージPは、コーン状に巻き形成される。
この綾振りドラム11は、伝導装置15を介して駆動モータ16に連結され、その駆動モータ16がインバータ装置18で回転数可変に駆動できるようになっている。
またクレードル13のボビンホルダ軸19には、パッケージ9の回転数を検出する回転計(回転数検出手段)36が設けられている。また綾振りドムラ11の駆動軸20には、綾振りドラム11の回転数を検出する回転計(回転数検出手段)37が設けられている。回転計36,37には、例えば、回転体側に設けられた歯車と磁気センサの組み合わせによるものが用いられる。これら回転計36,37からの出力は、プログラム可能なロジック回路21に入力される。そして、ロジック回路21の巻取径算出手段(パッケージ径検出手段)31にて、巻取り時点での巻取径が算出される。
インバータ装置18は、商用電源22からの交流を一旦直流に変換し、トランジスタのON−OFF制御で、直流を周波数可変の交流電源に変換するようになっている。
ロジック回路21は、パッケージPの巻き始めから巻き終わりまで、綾振りドラム11の回転数の制御プログラムに基づいてインバータ装置18に周波数指令信号23を出力するようになっている。
このロジック回路21の制御プログラムは、パッケージ径検出手段31の検出値が入力され、大きなリボンができる巻取径の前で前記所定増減速比より小さな増減速比による小さなディスターブ制御で巻き取る第1ディスターブ指令信号を前記インバータ装置に出力する第1制御手段32と、
パッケージ径検出手段31の検出値が入力され、その後大きなリボンができる巻取径の直前からその巻取径を通過する直後まで、前記所定増減速比より大きな増減速比による大きなディスターブ制御で巻き取る第2ディスターブ信号を前記インバータ装置に出力する第2制御手段33と、
パッケージ径検出手段31の検出値が入力され、その後大きなリボンができる巻取径を通過直後から前記所定増減速比より小さいな増減速比による小さなディスターブで巻き取る第2ディスターブ指令信号を前記インバータ装置に出力する第3制御手段34とを備えている。
図2及び図3は、パッケージ径に対するパッケージワインド数変化に対して、ロジック回路21で綾振りドラム11の回転数を増減速させる制御を行う例を示したものである。
このパッケージのリボン巻きについて、綾振りドラムのワインド数をDw ,ドラム径をDd ,パッケージのワインド数をPw ,パッケージ径(巻取径)をPd とすると、下式(1)の関係となる。
Pw =Dw ×Dd /Pd …(1)
また、ドラムの回転数をNd ,パッケージの回転数をNp とすると、パッケージのワインド数Pw は、下式(2)の関係となる。
Pw =Dw ×Np /Nd …(2)
図2に示されるように、パッケージ径(Pd)が大きくなるとともに、パッケージのワインド数Pwは低下する。そして、ドラム回転数(Nd)を増減速すると、パッケージPはその慣性力で略一定の回転数(Np)で回転するため、上記(2)式に示したパッケージワインド数(Pw)が変動し、図示のジグザグ状のリボン崩しが行われる。
このジグザグ状のリボン崩しの要領を図4により説明する。図4は、ある径におけるパッケージPに巻かれた大径側の糸道を示したもので、点線の糸道26に対して次のトラバース(綾振り)で巻かれた糸道27が実線で示したように巻かれたとすると、大径側には各糸道26,27の折り返しによるトラバース端部26a,27aが形成され、その円周方向の位置を「ずれ」とする。この場合、トラバース端部26aに対して、次のトラバースで形成されたトラバース端部27aが回転方向にずれればプラス、逆方向にずれればマイナスとして、トラバース毎のずれを解析することができる。
ディスターブ制御を行うことにより、トラバース端部がプラス方向とマイナス方向のずれを交互に繰り返すトラバース位置の変動を繰り返しながら、大きなリボンができるトラバース位置を乗り越えていく事になる。
この場合、例えば、綾振りドラム11のドラムワインド数Dw が、2.5W、ドラム径Dd が、105mmであると、大きなリボンができる1.5W(パッケージワインド数)のパッケージ径Pd は、上述した(1)式より175mmである。
そこで、本発明においては、図3に示すように、パッケージ径169mm(P-2)となるまでは、例えば、増減速比±1.2%,周期0.8/0.8secの標準的な所定増減速比によるディスターブ制御で巻き取りを行う。この状態では、ディスターブ制御により、トラバース位置の変動があっても、大きなリボンができるトラバース位置に対しては、マイナス側で余裕を有して変動している。
そして、前記第1制御手段32により、大きなリボンができる巻取り径(P0)の前169mm(P-2)で、前記所定増減速比より小さな、例えば、増減速比±0.8%、周期0.8/0.8secの第1ディスターブ制御を行う。この小さな第1ディスターブ制御は、その後の大きなリボンができるパッケージ径(P0)の直前171mm(P-1)まで続ける。
この第1制御手段32による小さな第1ディスターブにより、トラバース位置のプラスマイナスの変動幅が小さくなる。そのため、大きなリボンができるトラバース位置に対してまだマイナス側の余裕を残して変動させることができる。
このように第1制御手段32による小さな第1ディスターブの増減速比(W2)と区間(P-2〜P-1)は、ディスターブによるプラスマイナスのトラバース位置の変動が、大きなリボンができるトラバース位置にかからない(重ならない)程度のものに選定される。
つぎに、第2制御手段33により、大きなリボンができるパッケージ径(P0)の直前171mm(P-1)からそのパッケージ径を通過する直後177mm(P+1)まで、前記標準的な所定増減速比より大きな、例えば、増減速比±6%、周期1/1secの第2ディスターブ制御を行う。
この第2ディスターブは、大きな増減速比を有するため、ディスターブによるプラスマイナスの変動幅が大きく、そのトラバース位置は広く散らされながら、大きなリボンができるトラバース位置を通過していく。そのため、大きなリボンができるトラバース位置にかかる(重なる)トラバースの数は少ない。
このように第2制御手段33による大きな第2ディスターブの区間(P-1〜P+1)は、ディスターブによるプラスマイナスの変動が小さくなったときでも、大きなリボンができるトラバース位置にかからない程度のものに選定される。
つぎに、第3制御手段34により、大きなリボンができるパッケージ径(P0)を通過直後177mm(P+1)から通過後184mm(P+2)まで、前記標準的な所定増減速比より小さな、例えば、増減速比0.8%、周期0.8/0.8secによる第3ディスターブ制御を行う。この第3ディスターブ制御の増減速比は、第1ディスターブ制御の増減速比にほぼ等しい。
この第3ディスターブ制御は、小さな増減速比を有するため、ディスターブによるプラスマイナスの変動幅が小さくなる。そのため、大きなリボンができるトラバース位置に対してプラス側の余裕を残して変動させることができる。
このように第3制御手段34による小さな第3ディスターブの増減速比(W4)と区間(P+2〜P+1)は、ディスターブによるプラスマイナスの変動が、大きなリボンができるトラバース位置にかからない程度のものに選定される。
つぎに、大きなリボンができるパッケージ径(P0)を通過した後184mm(P+2)以降は、前記標準的な所定増減速比、例えば、増減速比±1.2%,周期0.8/0.8secの標準的な所定増減速比によるディスターブ制御で巻き取りを行う。
この状態では、ディスターブ制御により、トラバース位置の変動があっても、大きなリボンができるトラバース位置に対しては、プラス側で余裕を有して変動している。
この図3のリボン巻き防止の制御は、図1のロジック回路21に、ディスターブ制御に基づくインバータ装置18への周波数指令信号24の指令周波数変化をディスターブ指令信号としたパターンをプログラムしておき、パッケージ径算出手段31で検出したパッケージPの径で、制御のタイミングを決定する。
上述した制御手段32〜34により、大きなリボンができる巻取径の前で前記所定増減速比より小さな増減速比による小さなディスターブ制御で巻き取る第1ステップと、その後大きなリボンができる巻取径の直前からその巻取径を通過する直後まで、前記所定増減速比より大きな増減速比による大きなディスターブ制御で巻き取る第2ステップと、その後大きなリボンができる巻取径を通過直後から前記所定増減速比より小さいな増減速比による小さなディスターブで巻き取る第3ステップとが順に実行される。
これによって、大きなリボンが発生するトラバース位置に重なるトラバースの数をディスターブを小から大へ更に小へと変更するにより出来るだけ少なくすることができ、大きなリボンブレークを効果的により確実に行え、リボンのないより完全なパッケージであって、解舒時のスラッフィングが生じにくいパッケージに巻き取ることが可能となる。
また、パッケージの巻取径検出手段が、綾振りドラム11の回転計(回転数検出手段)36と、パッケージの回転計(回転数検出手段)37と、綾振りドラム11の径と前記回転数の比率とから巻取径を算出する算出手段(巻取計算出手段)21からなるものとされる。巻取径は、綾振りドラム11の回転数と、パッケージPの回転数とを検出して、綾振りドラム11の径と前記回転数の比率とから算出される。そのため、大きなリボンが発生する巻取径の前後で精密に、ディスターブを変更することができる。
なお、上述の実施の形態で、第1ディスターブ及び第3ディスターブとして、0.8%の例を示し、第2ディスターブとして、6%のディスターブを示したが、リボンブレークが行える制御であれば、この数値に限定されるものではなく、またその間に適宜数%の範囲で増減速比を変えてディスターブ制御を行ってもよい。
また、主に2.5Wのドラム11で説明したが、3W,2W,1.5Wのドラムにも適用できることは勿論である。
また、パッケージの巻取径検出手段として、クレードル13の軸12に、そのクレードル13と共に回動するパッケージ径伝達部材を設け、ユニット本体10に、そのパッケージ径伝達部材の回動位置からパッケージPの径、特にパッケージPの1.5ワインド(1W)のある程度前からの径を検出するパッケージ径センサを用いるものであってもよい。
つぎに、図5及び図6により、本発明の第2実施形態のリボン巻き防止方法及び装置が適用される自動ワインダーの基本構成を説明する。
図5において、図1と異なる点は、綾振りドラム110に、ワインド数の異なる複数のトラバース溝が形成され、このトラバース溝を変更させる切換装置(変更手段)111が設けられ、切換装置111が、第2制御手段33で作動させられるようになっている点である。その他の点は、図1と同様であるため、同じ符号を付して、その説明を省略する。
なお、図6において、自動ワインダーのユニット本体10は、精紡ボビン2をパッケージPに巻き返す装置である。精紡ボビン2は図示せぬ機台上を搬送されて、ユニット10の所定位置に配置され、精紡ボビン2の糸端が捕捉され、糸条Yが上方に送られる。糸条Yは途中、テンション装置4においてテンションが与えられ、糸欠陥検出ヘッド5を通過し、綾振りドラム110で綾振りされた後、パッケージPに送られる。この構成は、図1でも同様となっている。
綾振ドラム110は、ドラム表面に連続したトラバース溝140が形成されている。トラバース溝140は、図1において左方向へと糸を搬送するトラバース往路141と、右方向へと糸を搬送するトラバース復路142からなり、トラバース往路141において左方向へ綾振りされた糸条Yが、続いてトラバース復路142により右方向に綾振りされてもとの位置に戻る。このようにして順次トラバース溝140で綾振りされた糸条Yが、該綾振ドラム110によって表面接触駆動されるパッケージ3に巻き取られる。
そして、この綾振ドラム110は、リボン巻を更に防止するために、ワインド数(以下、適宜Wと記す)の異なる2種類の連続したトラバース溝140を形成している。その1つは、トラバース往路141、トラバース復路142が共に2.5Wで構成される通常運転時のトラバース溝140である。他方は、トラバース往路141とトラバース復路142が共に2Wであるリボン巻径運転時のトラバース溝140である。
上述した通常運転時及びリボン巻運転時のトラバース溝140は、図示されない分岐部において分岐され、この分岐部におけるトラバース溝140の切替は、糸道の変更手段であるピンシリンダー111により行われる。ピンシリンダー111はON・OFF切替可能に構成され、ON状態では図6の位置Aに突出して糸条Yを屈折させる。これによって糸条Yは往路、復路ともに2.5Wの通常運転を行う。また、OFF状態ではピンシリンダー111は引込まれ、糸条Yに対するテンションが開放され(このときの糸道をY2として図6に示す)、糸条Yはワインド数2Wのリボン巻運転が行われるのである。
以上の構成より、本発明のリボン巻防止装置及びその制御方法について説明する。
第2制御手段33により、大きなリボンができるパッケージ径(P0)の直前171mm(P-1)からそのパッケージ径を通過する直後177mm(P+1)まで、前記標準的な所定増減速比より大きな、例えば、増減速比±6%、周期1/1secの第2ディスターブ制御を行う。
この際、大きなリボンができるパッケージ径(P0)の直前171mm(P-1)となった時点で、すなわち、第2制御手段による第2ディスターブ信号の出力と同時に、ピンシリンダー(変更手段)111に、OFF状態(変更指示信号を出力する状態)にして、ワインド数2.5Wから2Wに切り替える。大きなリボンができる1.5Wは、1.20Wに変更されたことになり、大きなリポンを通過する際のリボン巻きの程度が少なくなる。
パッケージ径を通過する直後177mm(P+1)となった時点で、すなわち、第3制御手段による第3ディスターブ信号の出力と同時に、ピンシリンダー(変更手段)111に、ON状態(戻し指示信号を出力する状態)にして、ワインド数2Wから2.5Wに戻す。
以上のように、大きなリボンが発生するワインド数において、綾振りドラムのワインド数を変更することにより、大きなリボンにならない状態にして乗り越えることができる。
本発明の第1実施形態に係るリボン巻き防止装置の概略を示す図である。 リボン巻き防止におけるパッケージ径とパッケージワインド数におけるゲィスターブ制御を示す図である。 ディスターブ制御の詳細を示す図である。 パッケージに巻かれた糸道を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るリボン巻き防止装置の概略を示す図である。 実本発明の第2実施形態に係るリボン巻き防止装置の概略を示す図である。
符号の説明
10 ユニット本体
11 綾振りドラム
18 インバータ装置
21 ロジック回路
31 巻取径算出手段(パッケージ径検出手段)
32 第1制御手段
33 第2制御手段
34 第3制御手段
36 回転計(回転数検出手段)
37 回転計(回転数検出手段)
110 綾振りドラム
111 ピンシリンダー(変更手段)
140 トラバース溝
P パッケージ

Claims (6)

  1. 綾振りドラム上でパッケージを回転しながら糸を巻き取る際に、前記綾振りドラムを所定の増減速比で増減させるディスターブ制御を行いながら巻き取るリボン巻き防止方法であって、
    大きなリボンができる巻取径の前で前記所定増減速比より小さな増減速比による小さなディスターブ制御で巻き取る第1ステップと、
    その後大きなリボンができる巻取径の直前からその巻取径を通過する直後まで、前記所定増減速比より大きな増減速比による大きなディスターブ制御で巻き取る第2ステップと、
    その後大きなリボンができる巻取径を通過直後から前記所定増減速比より小さいな増減速比による小さなディスターブで巻き取る第3ステップとを備えることを特徴とするリボン巻き防止方法。
  2. 前記巻取径は、前記綾振りドラムの回転数と、前記パッケージの回転数とを検出して、前記綾振りドラムの径と前記回転数の比率とから算出されるものである請求項1に記載のリボン巻き防止方法。
  3. 前記綾振りドラムに形成されたトラバース溝がワインド数の異なる複数のトラバース溝を有し、前記第2ステップで、前記綾振りドラムのワインド数を変化させ、前記第3ステップで、前記綾振りドラムのワインド数を戻す請求項1または2に記載のリボン巻き防止方法。
  4. 綾振りドラム上でパッケージを回転しながら糸を巻き取る際のリボン巻き防止装置において、
    綾振りドラムを所定の増減速比で増減させるディスターブ制御を行うインバータ装置と、
    大きなリボンができる巻取径のある程度前からパッケージの径を検出するパッケージ径検出手段と、
    パッケージ径検出手段の検出値が入力され、大きなリボンができる巻取径の前で前記所定増減速比より小さな増減速比による小さなディスターブ制御で巻き取る第1ディスターブ指令信号を前記インバータ装置に出力する第1制御手段と、
    パッケージ径検出手段の検出値が入力され、その後大きなリボンができる巻取径の直前からその巻取径を通過する直後まで、前記所定増減速比より大きな増減速比による大きなディスターブ制御で巻き取る第2ディスターブ信号を前記インバータ装置に出力する第2制御手段と、
    パッケージ径検出手段の検出値が入力され、その後大きなリボンができる巻取径を通過直後から前記所定増減速比より小さいな増減速比による小さなディスターブで巻き取る第2ディスターブ指令信号を前記インバータ装置に出力する第3制御手段とを備えてなるリボン巻き防止装置。
  5. 前記パッケージ径検出手段は、前記綾振りドラムの回転数の検出手段と、前記パッケージの回転数の検出手段と、前記綾振りドラムの径と前記回転数の比率とから巻取径を算出する算出手段とからなる請求項4に記載のリボン巻き防止装置。
  6. 前記綾振りドラムが、ワインド数の異なる複数のトラバース溝を有し、前記トラバース溝を変更させる変更手段を備え、
    前記第2制御手段は、前記インバータ装置への第2ディスターブ信号の出力と同時に、前記変更手段に変更指示信号を出力するものであり、
    前記第3制御手段は、前記インバータ装置への第3ディスターブ信号の出力と同時に、前記変更手段に変更を基に戻す戻し指示信号を出力するものである請求項4又は5に記載のリボン巻き防止装置。

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