JP4056614B2 - 平行軸歯車減速機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力軸の回転トルクを2つの系統に分配し、その分配された回転トルクを出力軸に同時に合流・伝達する構成とされた平行軸歯車減速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、入力軸と出力軸が平行に組込まれた平行軸歯車減速機において、入力軸から出力軸へ回転トルクを伝達する方法や装置について、種々の提案がなされている。
【0003】
図5の(a)、(b)に、従来公知の平行軸歯車減速機R1、R2を示す。
【0004】
まず、図5の(a)について説明する。
【0005】
平行軸歯車減速機R1は、モータ(図示せず)から回転を受ける入力軸2と、最終的に減速された回転を出力する出力軸(第4軸)4を備えている。
【0006】
この平行軸歯車減速機R1では、その入力軸2に回転トルクが入力されると、該回転は先ず第1歯車20と噛合う第2歯車10に伝達され、更に該第2歯車10が組込まれた歯車軸(第2軸)6上にある第3歯車12を介して、該第3歯車12と噛合う第4歯車14に伝達される。又、その後第4歯車14と同一の歯車軸(第3軸)8の第5歯車16から、それと噛合う第6歯車22へと伝達され、最終的に出力軸4に伝達される。
【0007】
なお、図5の(b)の平行軸歯車減速機R2は出力軸が中空軸5となっているが、基本構造はほぼ図5(a)と同様である。
【0008】
この平行軸歯車減速機R1、R2では、1つの歯車に1の歯車が噛合う構造となっているため、特に大きな回転トルク(高負荷)を伝達させたい場合には、それぞれの軸を太くさせ、更に、各歯車(第1〜第6歯車)を大きくする必要がある。しかし、需要者のニーズでは、特に設置スペースの限られたところで使用されることも多く、この場合、各軸、各歯車を大きくすることは難しい。つまり、小型で且つ高能力が望まれてる場合は、入力軸2と出力軸4(5)の軸芯距離を短くし、且つ、高負荷に耐えられることが必要である。
【0009】
そのため、1つの歯車に対し複数の歯車が噛合うようにさせて、回転トルクを分配して出力軸に伝達させる代表的な減速機として、図6で示すような減速部を有する遊星歯車減速機R3が知られている。この遊星歯車減速機R3は、サンピニオン24のまわりにプラネタリギヤ26を複数有するもので、回転トルク(負荷)伝達容量を比較的容易に上げることが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示すような減速部を有する遊星歯車減速機R3は、周知の如く、図示せぬ入力軸と出力軸とが同心であるため、回転トルクを入力軸から高さの異なる出力軸へ伝達したいときには結局、別途に平行軸減速部が必要となってしまい、構造も複雑でコストも上昇する。
【0011】
そのため、入力軸の回転トルクを、例えば2個の歯車対で受けてそれぞれ別々の系統(第1軸、第2軸)に分配し、それを出力軸に合流・伝達させる構成を平行軸歯車減速機自体で達成するという方法が考えられる。
【0012】
即ち、入力軸に第1歯車及び第2歯車の2つの歯車を組込み、一方、入力軸と平行に第1軸及び第2軸の2つの軸を設けて、これに第3、第4歯車を組込み、それぞれ第1、第2歯車と噛合いさせる。これによって、入力軸に入ってきた回転トルクを第1歯車→第3歯車(第1軸)の系統と、第2歯車→第4歯車(第2軸)の系統に分配するのである。第1軸と第2軸に分配された回転トルクは、第1軸、第2軸上にそれぞれ組込まれた第5、第6歯車と出力軸上に組込まれた出力軸歯車との噛合いにより、出力軸上に同時に合流・伝達される。
【0013】
しかしながら、このような構成の減速構造を採用した場合、特に第5、第6歯車がそれぞれ出力軸歯車と噛合する強さが組込み誤差等によって若干でも異なると、それぞれの系統に分配される回転トルク(荷重配分)自体が均等でなくなってしまい、甚だしいときは、一方の側の系統ばかりに動力が伝達され、他方側の系統は各歯車のバックラッシの範囲でただ回っているだけという状態となってしまうこともある。
【0014】
このように、各歯車から出力軸歯車への伝達トルク(以後、噛合いの強さという)が異なると、当然に、一番強く出力軸歯車に噛合っている歯車にかかる負担のみが大きくなり、その結果、その歯車での消耗が大きくなるばかりでなく、減速機全体での許容伝達容量も(2系統とした)本来の容量を達成できないことになる。
【0015】
又、歯車同士は複雑に噛合っており、又、高速・高負荷で回転しているものであるため、この噛合いの強さの検出自体が難しいことと相俟って、該荷重配分の不均等を解消するのは、現実には困難であるというのが実状であった。
【0016】
又、たとえ各歯車及び軸の剛性確保や加工精度や組立精度の向上、あるいは組立時の部品の選択・組付調整等により、該荷重配分の不均等をある程度解消したとしても、時間の経過と共に再度不均等が生じることも多かった。
【0017】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、基本的に構造が簡素な平行軸歯車減速機をベースとし、入力軸の回転トルクを複数の系統に分配して伝達し、最後に出力軸に合流・伝達する構成を採用しながら、各系統での伝達容量(荷重配分)を自動的に均等化し、それぞれの系統のそれぞれの歯車が均等に動力伝達を行い、もって一部の歯車のみに過負荷の状態を形成することなく、減速機全体での伝達容量を高く確保することのできる平行軸歯車減速機を提供することをその課題としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入力軸と、該入力軸と平行に組込まれた出力軸と、前記入力軸を歯車軸とする第1歯車及び第2歯車と、前記第1歯車と噛合する第3歯車の歯車軸であって、前記入力軸と平行な第1軸と、前記第2歯車と噛合する第4歯車の歯車軸であって、前記入力軸と平行な第2軸と、を備え、前記第1軸と前記第2軸の回転を前記出力軸に同時に伝達する構成とされた平行軸歯車減速機において、前記第1〜第4歯車にはすば歯車を用いると共に、前記入力軸に対し、前記第1歯車と第2歯車のはすばの捩じれの方向を逆にして組込み、且つ、第3歯車と第4歯車をそれぞれ第1歯車及び第2歯車と噛合うようにそれぞれの歯車軸に組込み、前記第1歯車と前記第3歯車との軸方向の相対位置、あるいは前記第2歯車と前記第4歯車との軸方向の相対位置の少なくとも一方を変位可能として、且つ、前記第3歯車及び第4歯車のうち、少なくとも一方を、第1軸又は第2軸上でスライド可能としたことにより、上記課題を解決したものである。
【0019】
なお、本発明は、前記第1軸と第2軸の回転を出力軸に同時に伝達するための具体的な歯車構成としては、これを平歯車で構成してもよく、又、はすば歯車で構成してもよい。
【0020】
本発明によれば、前記第3歯車及び第4歯車のうちの少なくとも一方を軸方向にスライド可能としておくことにより、一部の軸受のみに過度のスラスト力がかかるのを防止できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明のベースとなる技術(ベース技術と称する)に係る平行軸歯車減速機の噛合構造を概略的に示した平面図である。図2は、図1を紙面右側から見た矢印II視図である。又、図3は、図1のIII 部におけるはすば歯車のねじれの様子をわかりやすく示すため、図1の紙面の右手前側から見た斜視図である。
【0023】
まず、便宜上、図1を用いてベース技術について説明する。
【0024】
この平行軸歯車減速機は、入力軸102と、該入力軸102と平行に組込まれた出力軸104と、入力軸102を歯車軸とする第1歯車106及び第2歯車108と、第1歯車106と噛合する第3歯車114の歯車軸であって、入力軸102と平行な第1軸110と、第2歯車108と噛合する第4歯車118の歯車軸であって入力軸102と平行な第2軸112とを備える。
【0025】
前記第1軸110及び第2軸112には、それぞれ第5歯車116及び第6歯車120が組込まれている。又、出力軸104には第5歯車116及び第6歯車120と同時に噛合う(最終段歯車である)第7歯車(出力軸歯車)122が組込まれている。
【0026】
即ち、この平行軸歯車減速機では、入力軸102に入力されてきた回転トルクが第1歯車106→第3歯車114→第1軸110→第5歯車116の第1系統L1 と、第2歯車108→第4歯車118→第2軸112→第6歯車120の第2系統L2 に分配して伝達され、第1系統L1 の第5歯車116及び第2系統L2 の第6歯車120が(1個の)出力軸歯車122と異なる位置P1 、P2 で噛合することにより、この分配して伝達された回転トルクが出力軸104に合流・伝達される構成とされている。
【0027】
ここで、このベース技術では、第1〜第7歯車に全てはすば歯車を用い、第1歯車106と第2歯車108は互いに捩じれの向きが平面から見て逆向きになるように組込んである。即ち、入力軸102に対し、第1歯車106及び第3歯車114のセットのはすば歯車の捩じれの方向と、第2歯車108及び第4歯車118のセットのはすば歯車の捩じれの方向とが、平面から見て互いに逆向きになるように設定されているものである。なお、第1歯車106及び第2歯車108のはすばのねじれ角θは同一に設定してある。
【0028】
又、入力軸102、出力軸104、第1軸110、及び第2軸112は、それぞれ回転自在になるように軸受(図示せず)に支えられる構造となっているが、入力軸102以外は軸方向に対してスライド不能とされ、入力軸102のみが軸方向に対してスライド可能な構造とされている。なお、入力軸102を軸方向に対してスライド可能とする構造については、特に限定されるものではなく、公知の軸受構造が適宜に採用できる。
【0029】
なお、図1、図3に示されるように、第5歯車116と第6歯車120は第7歯車(出力軸歯車)122と同時に噛合するものであるため、当然に同一の捩じれ方向とされる。
【0030】
次に、このベース技術の作用を説明する。
【0031】
第5歯車116と第7歯車122とが噛合するトルクをT1 、第6歯車120と第7歯車122とが噛合するトルクをT2 とした場合の第7歯車122の受ける合計トルクをTとすると、次式が成立する。
【0032】
T=T1 +T2 …(1)
【0033】
ここで、T1 は第1系統L1 を経由して第7歯車122に伝達されるトルクに相当し、T2 は第2系統L2 を経由して第7歯車122に伝達されるトルクに相当する。言うまでもなく、それぞれの系統L1 、L2 に入力軸102からの回転トルクが1/2ずつ分配されるのが理想であるが、前述したように、歯車の加工誤差、あるいは組立誤差等があると、必ずしも1/2ずつ(均等)の分配が実現せず、一方のみが大きくなるという状態が発生する。この場合、第7歯車122の受け取る合計トルクTは不変であるため、結局いずれか一方が少なくなった分、他方が過負荷状態に陥ることになる。
【0034】
なお、入力軸102から第1歯車106に伝達されるトルクをt1 、第2歯車108に伝達されるトルクをt2 、その合計をtとした場合、当然に次式が成立する。
【0035】
T/t=一定 …(2)
T1 /t1 =T2 /t2 =一定 …(3)
【0036】
ここで、今仮に噛合いの強さのばらつきにより、第1系統L1 の伝達トルクの方が大きくなり、T1 >T2 になったと仮定する。この場合、上記各関係により、当然にt1 >t2 の関係が成立していることになる。
【0037】
一方、はすば歯車の噛合いによって動力が伝達される場合、はすばの捩じれ角(傾き)θに応じ、伝達されるトルクに比例した軸方向分力が噛合点に発生する。この第1実施形態の場合、第1系統L1 においては、出力軸104及び第1軸110は軸方向に固定されているため、入力軸102が該軸方向分力の反作用により、図の矢印方向Xに移動力F1 を受ける。
【0038】
同様に、入力軸102と第2歯車108との間における動力伝達の際に発生する軸方向分力の反作用を受け、入力軸102は図の矢印Yの方向に移動力F2 を受ける。はすばの捩じれ角はθは第1歯車106と第2歯車108とで同一に設定されているため、移動力F1 は伝達トルクt1 に比例し、移動力F2 は伝達トルクt2 に比例する。従って、今t1 >t2 であれば、F1 >F2 となり、入力軸102は移動力F1 によって矢印Xの方向に移動(スライド)する。
【0039】
入力軸102が移動力F1 の矢印Xの方向に移動すると、第3歯車114は軸方向に固定されているため、第1歯車106と第3歯車114との噛合い(の強さ)がそれだけ弛められることになる。噛合いが弛められると当然にそこで伝達されるトルクt1 も弱められる。逆に、第2系統L2 側では、入力軸102が移動力F1 の矢印X方向に移動することにより、第2歯車108と第4歯車118との噛合が強められ、ここでの伝達トルクt2 が増大する。即ち、この結果、移動力F1 が弱められると相対的に、移動力F2 が強められることにより、入力軸102は移動力F1 とF2 がちょうど等しくなった位置、即ちt1 とt2 が等しくなった位置(T1 とT2 が等しくなった位置)に自動的に収束することになる。
【0040】
なお、第2系統L2 側の伝達力t2 の方が大きくなった場合には、F2 >F1 となるため、前述した作用と全く対称的な動きを見せ、やはりF1 =F2 (t1 =t2 、T1 =T2 )となった位置に収束する。
【0041】
このようにして、第5歯車116及び第6歯車120のどちらか一方が第7歯車(出力軸歯車)122との噛合いにおいて、その伝達トルクT1 又はT2 が他方T2 又はT1 より大きくなったときには、入力軸102がスライドし、最終的に必ずT1 =T2 となるような位置にまでスライドし、安定するようになる。
【0042】
なお、第5歯車116及び第6歯車120が第7歯車122との噛合いにおいて、その噛合力が強くなったり弱くなったりする、いわゆるハンチング現象に関しては、歯車と歯車の噛合いの際には必ず摩擦が存在するため、入力軸102のスライド抵抗を総伝達力に対して適正に設定することにより、支障のない範囲に収めることができる。
【0043】
以上の結果、第1系統L1 と第2系統L2 は結果として伝達トルクt1 、t2 、あるいはT1 、T2 が均等に配分され、各系統L1 、L2 の歯車にも均等な負荷がかかるようになり、歯車の耐久性を向上させることができ、又、摩擦による動力損失や騒音に関してもこれらを最小限に抑えることができるようになる。
【0044】
なお、このベース技術では、全ての歯車をはすば歯車で構成していたが、第5〜第7歯車に関しては特にはすば歯車である必要はなく、例えば平歯車でも同様な効果が得られる。
【0045】
次に、本発明の実施形態について説明する。
【0046】
本実施形態は、基本的にベース技術と同様な構成を有するが(全ての歯車がはすば歯車)、第3歯車の軸受の負担を軽くするために、第1軸の構造を改良したものである。
【0047】
即ち、全ての歯車がはすば歯車で構成された場合、第1系統においては、はすばの向きの関係上、第5歯車116と第7歯車122との噛合によって第1軸110上に発生する軸方向分力F3 と、第1歯車106及び第3歯車114との噛合によって第1軸110上に発生する軸方向分力F4 (F1 と大きさが同じで向きが反対)との向きが同一になるため、第3歯車114の軸受200に非常に大きなスラスト方向の負担がかかる。
【0048】
そこで、図4に示すように第1軸210の段差部212と、ボルト204によって第1軸210に固定したプレート202とにより、軸受206を挟み込み、この軸受206をハウジング側の段差部208で受け止めることにより、第5歯車116と第7歯車122との噛合によって第1軸210上に発生する軸方向分力F3 が軸受200にかからないようにしている。
【0049】
即ち、第3歯車114はスプライン216を介して第1軸210上に組込まれているため、第3歯車114には、該第3歯車114と第1歯車106との噛合によって発生する軸方向分力F4のみがかかることになり、この分力F4のみを軸受200が受け止めればよいことになる。この結果、先のベース技術では(特に対策が施されていなかったため)第3歯車側の軸受に第5歯車116と第7歯車122の噛合によって発生する軸方向分力F3と、第1歯車106と第3歯車114との噛合によって発生する軸方向分力F4との双方がかかっていたのに対し、後者F4のみがかかるようになるため、それだけ負担が軽減される。
【0050】
なお、第2系統L2の側は、はすば歯車の捩じれの方向により第4歯車118からかかるスラスト荷重の方向と、第6歯車120からかかるスラスト荷重の方向が逆になるため、特定の軸受に大きなスラスト荷重が発生することはない。従って、この第2系統L2の方は特に本実施形態のような対処をする必要はないが、同様の構成をとることを特に禁止するものではない。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、出力軸に組込まれた最終段歯車(出力軸歯車)に噛合う各々の歯車からの回転トルク(噛合いの強さ)を、自動的に均等化することができ、ある特定の1つの歯車に負担をかけることなく、それぞれの歯車が本来持つ伝達許容能力を十分に発揮させ、結果的に小型化、軽量化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベース技術に係る平行軸歯車減速機の歯車及び軸の噛合構造を示す概略平面図
【図2】図1の矢印II視図
【図3】上記ベース技術における第7歯車(出力軸歯車)とそれに噛合う第5歯車、第6歯車を示した斜視図
【図4】本発明の実施形態に係る第1軸付近の支持構造を示す断面図
【図5】従来公知の平行軸歯車減速機を示した断面図
【図6】従来公知の遊星歯車減速機を示した断面図
【符号の説明】
102…入力軸
104…出力軸
106…第1歯車
108…第2歯車
114…第3歯車
118…第4歯車
116…第5歯車
120…第6歯車
122…第7歯車(出力軸歯車)
110…第1軸
112…第2軸
Claims (3)
- 入力軸と、該入力軸と平行に組込まれた出力軸と、前記入力軸を歯車軸とする第1歯車及び第2歯車と、前記第1歯車と噛合する第3歯車の歯車軸であって、前記入力軸と平行な第1軸と、
前記第2歯車と噛合する第4歯車の歯車軸であって、前記入力軸と平行な第2軸と、を備え、前記第1軸と前記第2軸の回転を前記出力軸に同時に伝達する構成とされた平行軸歯車減速機において、
前記第1〜第4歯車にはすば歯車を用いると共に、
前記入力軸に対し、前記第1歯車と第2歯車のはすばの捩じれの方向を逆にして組込み、且つ、第3歯車と第4歯車をそれぞれ第1歯車及び第2歯車と噛合うようにそれぞれの歯車軸に組込み、
前記第1歯車と前記第3歯車との軸方向の相対位置、あるいは前記第2歯車と前記第4歯車との軸方向の相対位置の少なくとも一方を変位可能として、
且つ、前記第3歯車及び第4歯車のうち、少なくとも一方を、第1軸又は第2軸上でスライド可能とした
ことを特徴とする平行軸歯車減速機。 - 請求項1において、
前記第1軸と第2軸の回転を出力軸に同時に伝達するための歯車構成として、該第1軸及び第2軸にそれぞれ組込まれ、出力軸と噛合いしている平歯車を用いる
ことを特徴とする平行軸歯車減速機。 - 請求項1において、
前記第1軸と第2軸の回転を出力軸に同時に伝達するための歯車構成として、該第1軸及び第2軸にそれぞれ組込まれ、出力軸と噛合いしているはすば歯車を用いる
ことを特徴とする平行軸歯車減速機。
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