JP4053493B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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Description

この発明は、配線用遮断器や漏電遮断器などの回路遮断器に関し、詳しくは開閉機構部の小形化あるいは薄形化などについて、新規な機構を提供するものである。
従来の起倒形ハンドルを有する回路遮断器の開閉機構部においては、固定接触子に対する可動接触子の開閉や過電流によるトリップ動作のために、ハンドルと可動接触子の間に、上リンクと下リンク、及び、ハンドルアームなどの構成部品が必要である。これらの上リンクと下リンクは、通常、U字状に折り曲げた部品、あるいは、間隔を持って対面する2枚の板の両端を軸で接合した部品が用いられる。(例えば、特許文献1または2参照。)。
また、オン・オフの際に、このリンク機構を強い力の開閉スプリングで反転操作するために、リンク機構に比較して大きな形状で、しかもU字状に折り曲げた部品のハンドルレバーが用いられている。(例えば、特許文献2参照。)。
特公平6−97591号公報(図1) 特開平11−86714号公報(図1及び図3)
従来の回路遮断器では、固定接触子と可動接触子の開閉に際し、リンク機構を強い力の開閉スプリングで反転操作するために、リンク機構に比較して大きな形状で、しかもU字状に折り曲げた部品のハンドルレバーが用いられていた。従って、開閉機構部を小形化する際の大きな制約理由になっていた。特に、漏電遮断器において、回路遮断器の機構と共に漏電検出装置漏電引き外しコイルなどを一体的に構成する場合には、開閉機構部の小形化の必要性が大きい。また、警報・補助スイッチや不足電圧引き外し装置などの内部付属装置を回路遮断器に組み込む場合、通常、ハンドルの両側、即ち、開閉機構部の両側に配設するので、開閉機構部の厚さ方向の寸法を小さくする必要性が大きい。近年、回路遮断器の小形化と共に、上記のような事情から開閉機構部の小形化及び薄形化に関する課題が重要視されている。特に、薄形化については、開閉機構部の構造上、あるいは、付属装置の構造上などから、開閉機構部の部品の板厚1枚分の厚さ(1mmないし2mm)の寸法削減が課題になるほどである。また、小形化されたとしても、遮断電流は変わらないので、小さいハンドルで大きな接触子機構を開閉するための滑らかな操作機構が必要になる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、第一の目的は、開閉機構部において、正面側及び厚さ側共に小形化をはかった構成を有する回路遮断器を得るものである。また、第二の目的は、小形化をはかったものでありながら、ハンドルの操作が滑らかな回路遮断器を得るものである。
この発明に係る回路遮断器においては、主として開閉機構部に特徴を有するものであり、上記開閉機構部は、上記筺体内に収納されると共に上記ハンドルが上端側に回動自在に設けられたフレームと、このフレームにおいて上記ハンドルの位置に近接して形成された摺動溝と、上記ハンドルに係合され、上記ハンドルの回動により上記摺動溝を摺動する上側スプリングピンと、上端側が連結軸を介して所定位置に保持され、下端側に下側スプリングピンを回動自在に保持すると共に上記連結軸を中心にして回動できるようになされた上リンクと、一方端が上記下側スプリングピンに連結された下リンクと、一方端が上記下リンクの他方端に連結され、他方端が上記押し板に連結されたコネクトリンクと、上記上側スプリングピンと下側スプリングピンとの間に懸架されたメインばねとを備え、上記ハンドルを回動したとき、上記上側スプリングピンが摺動溝を摺動してメインばねを移動させることにより、上記メインばねの移動が、上記所定位置に保持された連結軸の位置を越えるたびに、上記上リンクに対するメインばねの作用方向が反転し、この反転による上記コネクトリンクの回動により、上記押し板を介して上記固定接触子と可動接触子を開閉作動させるようになされたものである。
また、フレームを形成する一対のフレーム板の間に、ハンドル及び上リンクと下リンクなど総てのリンク部品を挿入して密接状態に挟持し、メインばねは、上記フレームの両外側において、上側スプリングピンと下側スプリングピンの間に懸架したものである。
この発明は、開閉機構部において、従来のU字状に折り曲げたハンドルレバーを用いないので小形化されることにより、省スペース、低コストの回路遮断器を提供できる。
また、回路遮断器に付属装置を内蔵する場合や、漏電遮断器などに関する対応が容易になる。
さらに、小形化をはかったものでありながら、ハンドルの操作が滑らかな回路遮断器が得られる。
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明を実施するための実施の形態1における回路遮断器100を示すものであり、図1は回路遮断器の全体を示す正面図、図2はこの発明の主要部である開閉機構部を拡大して示す斜視図である。なお、図1は、回路遮断器の図面としては、通常、側面図として説明されるが、この実施例では、他の図面との関係から図1の図面を正面図として説明する。
図1において、ベース1及びカバー2は回路遮断器の筺体を構成するもので、合成樹脂材で形成されている。開閉機構部3は筺体の内部に配設され、後述のハンドル12が、カバー2のハンドル用窓孔2aからカバー2の表面に突出している。開閉接触子部4は、一般に橋絡形2接点方式と称する構成のものである。過電流引外し装置5は電路(図示しない)に接続された電源側端子6、及び負荷側端子7を介して過電流が流れたときに開閉機構部3を動作させるものであり、これらは周知の構成のものである。なお、消弧装置や端子ねじなども設けられるが、この発明には関係がないので、図示を省略してある。
図2において、開閉機構部3は、2枚のフレーム11の間にコネクトリンク13及び上リンク14などのリンク機構やハンドル軸31により支承されたハンドル12などが挟持されている。メインばね19は、ハンドル12により作動される上側スプリングピン32と、リンク機構に連結された下側スプリングピン35との間に懸架され、開閉接触子部4の開閉作動の際に伸縮あるいは移動作用方向を反転するようになされている。押し板20はリンク機構に連結されて、一端に設けた可動接触子22を固定接触子(図示せず)に対して離接させる。18は周知のトリップバーであり、後述のように過電流引外し装置5により作動される。
次に、上記開閉機構部3の構成について、その構成部品の詳細を図3ないし図7に基づいて説明する。図3はフレーム11の斜視図、図4の(a)は正面図、(b)は側面図である。このフレーム11は、厚さ1mmの鋼板を用いて、ほぼ対称的に形成された一対のフレーム板111と112を向かい合わせに組み合わせたものである。その大きさの概略を示すと、例えば、100アンペアフレームの回路遮断器用として寸法Hが44mm、寸法Wが23mm、寸法Tが6mmに形成されている。なお、図3及び図4において、フレーム11は、フレーム板111と112を組み合わせたもの(内部にリンク機構などの部品が無いもの)を示しているが、このフレーム11は、開閉接触子部4を構成するとき、フレーム板111と112の間に、後述のハンドル、リンク機構及び軸類などを両側から挟持するようにしてフレーム板111と112を組み合わせるものである。
なお、図において、次のように各種の貫通孔やガイド片などがあるが、関係する部品はそれぞれ後述する。即ち、貫通孔11aには、ハンドル12が軸支される。円弧状の摺動溝11bには、上側スプリングピン32が摺動できるように嵌装される。貫通孔11cには、コネクトリンク13が軸支される。貫通孔11dには、ラッチ17が軸支される。貫通孔11fには、レバー16が軸支される。貫通孔11gには、トリップバー18が軸支される。貫通窓11hは、下側スプリングピン35の作動空間、及び、作動空間の端縁の一部分は、下側スプリングピン35の係止部に使用される。ガイド片11kは、フレーム板111と112の間の中央位置近傍に配置される部品の位置ずれを抑制するために設けられている。11mはねじ孔で、開閉接触子部4をベース2に螺着するために用いる。
図5は、例えば、合成樹脂材で形成されたハンドル12であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。図において、12aは係合孔であり、後述の上側スプリングピン32が嵌装される。ただし、上側スプリングピン32は、フレーム11に形成された円弧状の摺動溝11bに従動するので、ハンドル12側から見ると上側スプリングピン32の位置が上下方向に移動する。従って、係合孔12aは支承孔12b位置方向に延設した長孔に形成するか、または、長孔を延長してハンドル12の端縁に開口部を有するすり割り溝にしてもよい。
図6は、例えば、鋼板で形成されたコネクトリンク13であり、(a)は正面図、(b)は下面図である。図において、貫通孔13aは、フレーム11の貫通孔11cに回動自在に支承するための孔である。貫通孔13bは、フレーム11で挟持する前に後述の下リンク15と回動自在に連結しておくための孔である。貫通孔13cは、後述の押し板20を連結するための孔である。
図7は、例えば、鋼板で形成された上リンク14であり、(a)は正面図、(b)は下面図である。図において、貫通孔14aは、後述の下側スプリングピン35を装着するための孔である。貫通孔14bはフレーム11で挟持する前に後述のレバー16と回動自在に連結しておくための孔である。14cはU曲げ部で、貫通孔14aはU曲げ部14cを貫通して形成されている。
図8は、例えば、鋼板で形成された下リンク15であり、(a)は正面図、(b)は下面図である。図において、貫通孔15aは、上記のようにフレーム11で挟持する前にコネクトリンク13と回動自在に連結しておくための孔である。貫通孔15bは、フレーム11で挟持する際に下側スプリングピン35を介して上リンク14に連結するための孔である。
図9は、例えば、鋼板で形成されたレバー16であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。図において、貫通孔16aはフレーム11で挟持する前に上記の上リンク14と回動自在に連結しておくための孔である。貫通孔16bはフレーム11の貫通孔11fに回動自在に支承するための孔である。なお、係止突起16cは後述のラッチ17の回動係止部17cに係止されるように形成されている。
図10は、例えば、鋼板で形成されたラッチ17であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。図において、17aは、フレーム11の貫通孔11dに回動自在に支承するための孔である。17bは、後述のトリップバー18に係止されるトリップ係止部である。17cは、レバー16の回動を係止するための回動係止部である。
上記のコネクトリンク13、上リンク14、下リンク15、レバー16、ラッチ17は、それぞれ厚さ1mmの鋼板で形成されている。そして、ハンドル12と共にフレーム11で挟持される。この挟持は、フレーム11の6mmの空間に、上記コネクトリンク13、上リンク14、下リンク15、レバー16、ラッチ17からなる5枚の部品を、それぞれ回動できるように挟持しなければならない。
この場合、開閉接触子部4の幅寸法を小さくするために、上記の5枚の部品が密接状態に挿入されている。即ち、同じ厚さの部品ならば、6枚は挿入できないほどにフレーム11の空間が設定されている。このため、隣接する部品が干渉しないように、一部分を折り曲げたものがある。
図11は合成樹脂材で形成されたトリップバー18であり、(a)はリンク機構側から見た正面図で、一部分を破断して示してある。(b)はK−K線における断面図である。図において、18aは、フレーム11に回動自在に支承するための貫通孔である。18bはラッチ係止部である。
次に、上記各部品を開閉機構部として組立てした状態について説明する。ただし、全部品を一括して図示すると、各部品の形状、他の部品との関係などが判りにくくなるので、オンの状態、あるいは、オフの状態のように図面(図示)を分割して、その状態に関係する部品のみ図示し、他の部品は図示を省略して説明する。この場合、説明の都合上、部品の前後の関係(実線と破線の関係)の図示が図12の関係と異なっている部分がある。
なお、図12は、開閉機構部3の側面図であり、フレーム板111と112の間に、コネクトリンク13、上リンク14、下リンク15、レバー16、ラッチ17の5個のリンク部品が密接状態に挿入されていることを示す。また、上記フレーム11の両外側において、上側スプリングピン32と下側スプリングピン35の間にメインばね19が懸架されることを示している。
先ず、図13は固定接触子21と可動接触子22が閉合している状態、即ち、オンの状態を示す。この状態では、ハンドル12はハンドル軸31を中心にして矢印RA方向に回動した位置にあり、ハンドル12の係合孔12aに係合された上側スプリングピン32は、フレーム11の円弧状に形成された摺動溝11bの左側に寄せられている。なお、上側スプリングピン32には、摺動溝11bに対して動きを滑らかにするためにローラ32aを設けてある。このローラ32aには、メインばね19による強い力が加えられるので、耐久性を考慮した金属製のローラが望ましい。コネクトリンク13は、フレーム11の貫通孔11cに設けたリンク支承軸33により回動自在に支承されている。下リンク15の一端はリンク連結軸34によりコネクトリンク13に対し回動自在に連結され、下リンク15の他端は、上リンク14のU曲げ部14cにある貫通孔14bに設けた下側スプリングピン35により上リンク14に対し回動自在に連結されている。上リンク14の上端側は、レバー連結軸36により後述のレバー16の上端側と回動自在に連結されている。上記レバー連結軸36は、上記ハンドル12を手動でオンからオフに、また、オフからオンに操作するときは、後述のように他の部品との係合関係から、常に、所定の位置(図13に示す位置)に保持されている。
メインばね19は一対の引きばねであり、上側スプリングピン32の両端と下側スプリングピン35の両端の間に懸架されている。このメインばね19により、上リンク14にはレバー連結軸36を中心にして矢印RB方向に回動する付勢力が加えられている。この上リンク14の回動は、下側スプリングピン35をフレーム11の窓孔部11hに当接係止した状態において静止されている。また、上リンク14の回動付勢力は、下リンク15を介してコネクトリンク13に伝えられ、コネクトリンク13が、リンク支承軸33を中心矢印RC方向に回動するように付勢力が加えられている。このコネクトリンク13の回動付勢力は、固定接触子21と可動接触子22を閉合させるように働いている。即ち、コネクトリンク13の先端には、押し板連結軸37により押し板20が連結され、この押し板20に可動接触子22が設けられている。固定接触子21は可動接触子22に対向して設けられているが、この実施の形態による固定接触子21及び可動接触子22は、図2に示すように、一般に橋絡形2接点方式と称する構成になっている。なお、可動接触子22は押し板20に内蔵された接圧ばね(図示せず)の付勢力により、所定の接触圧力で固定接触子21に閉合するようになされている。
次に、上記図13のオンの状態から図14のオフの状態にする操作について説明する。このオフの操作は、ハンドル12を左側に倒す(矢印LA 方向に回動する)ことによってなされる。即ち、ハンドル12を左側に回動すると、図14に示すように、上側スプリングピン32がフレーム11の摺動溝11aに案内されて右側に移動する。この移動の過程において、上側スプリングピン32と下側スプリングピン35の間に懸架されたメインばね19の作用線がレバー連結軸36の位置を越えると、上リンク14に対するメインばね19の作用方向が反転する。この反転により、上リンク14には、レバー連結軸36を中心にして矢印LB方向に回動する付勢力が加えられるようになる。上リンク14が矢印LB方向に回動すると、下リンク15を介してコネクトリンク13にも付勢力が加えられる。この付勢力により、コネクトリンク13はリンク支承軸33を中心にして矢印LC方向に回動する。従って、コネクトリンク13の先端に連結された押し板20を介して可動接触子22が固定接触子21から開離して図14に示すオフの状態になる。オフからオンの状態にする操作は、ハンドル12を右側に倒す(回動する)ことによってなされるが、その際のメインばね19の作用方向の反転、及び、上リンク14などの回動は、上記と逆方向になるだけのため説明を省略する。
上記説明の、ハンドル12を手動でオンからオフに、また、オフからオンに操作するとき、レバー連結軸36は常に所定の位置(図13に示す位置)に保持されているとした。その構成についてオンの状態における関係を図15を参照しながら説明する。この保持のために、フレーム11に設けられたレバー支承軸38により回動自在に支承されたレバー16と、ラッチ支承軸39により回動自在に支承されたラッチ17がある。レバー16の上端側は、上リンク14の上端側とレバー連結軸36により連結されている。従って、図15の状態において、下側スプリングピン35に懸架されたメインばね19により、上リンク14を介してレバー16は、レバー支承軸38を中心にして矢印LD方向に回動するように付勢されていることになる。
レバー16が矢印LD方向に付勢された状態は、次のようにしてラッチ17で係止されている。即ち、ラッチ17はラッチ支承軸39により回動自在にフレーム11に支承されているが、常時はラッチ支承軸39に設けられた弱い力のひねりばね23により、矢印LE方向に回動するように付勢されている。このラッチ17には、図10の部品図に示すように、U字状に折り曲げて形成された回動係止部17cがあり、図15のように、この回動係止部17cに対してレバー16に形成された係止突起16cが係合して、レバー16の矢印LD方向の回動が係止されている。なお、この係合は、メインばね19の強い力で係合しているので、ひねりばね23の付勢力を打ち消して、レバー16の回動力によりラッチ17が矢印RD方向に回動する付勢力を受けている。このとき、ラッチ17は回動しないように周知のトリップバー18により係止されている。上記のように構成されているので、レバー連結軸36は常に所定の位置(図13に示す位置)に保持されている。
この保持について、オフの状態における関係を図16を参照しながら説明する。この場合、ハンドル12の操作により、上リンク14がレバー連結軸36を中心に矢印LB方向に回動している。しかし、オンの状態と同様に、下側スプリングピン35に懸架されたメインばね19により、上リンク14を介してレバー16はレバー支承軸38を中心にして矢印LD方向に回動するように付勢されていることになる。従って、オンの状態と同様に、レバー連結軸36は常に所定の位置(図12に示す位置)に保持されている。上記のことから理解できるように、オン・オフの際、このレバー連結軸36が中心になってメインばね19の反転及び上リンク14などの作動がなされる。
次に所定値を超過した過電流が流れたときの引外し動作(トリップ)について説明する。過電流が流れたときには、周知のように過電流引外し装置が作動して図15に矢印LHで示すようにトリップバー18を回動させる。即ち、図15のオンの状態のとき、トリップバー18とラッチ17、及び、レバー16などの関係は図に示すようになされている。この状態で、トリップバー18が矢印LH方向に回動すると、トリップバー18に係止されていたラッチ17が外れる。外れる寸前においては、ラッチ17は、前記のように、U字状に折り曲げて形成された回動係止部17cに、レバー16の係止突起16cが係合して時計方向に回動する付勢力が加えられている。従って、ラッチ17は、図17のように矢印RD方向に回動し、レバー16はラッチ17との係合が外れて、メインばね19の付勢力により矢印LD方向に回動して図17の位置に停止する。この停止は、レバー16がフレーム11に設けたストッパ11nにより停止される。このレバー16が停止しているとき、ハンドル12がレバー16の先端部に係合して、図のようにハンドル12はオンとオフの中間位置に停止する。このあと、トリップバー18はひねりばね(図示せず)の付勢力により元の位置にもどる。また、トリップ状態から通常の状態に戻すためのリセット操作は、従来の回路遮断器と同様に、ハンドル12をオフ方向に回動することによりなされるが、これらに関係する動作は、この発明の要旨に直接関係しないので説明を省略する。
上記のような構成の回路遮断器によれば、開閉機構部3の小形化により、付属装置付や漏電遮断器などに適用するときの対応が容易になる。また、ハンドル12がオンからオフ、または、オフからオンに回動するときの動く範囲が小さいので、カバー2のハンドル用窓孔2aが小さくなる。このことは、カバー2の前面における、各種記号あるいは名板などの表示が容易になる。
なお、この発明による開閉機構部3は、橋絡形2接点方式の開閉接触子部4に適用されるだけでなく、一般の方式の開閉接触子部にも適用が可能である。
実施の形態2.
上記の構成において、フレーム11に形成された円弧状の摺動溝11bは、ハンドル12を、オンからオフに回動するに従って、メインばね19が伸長される方向に傾斜した円弧状になされている。これは、ハンドル操作をしていないとき、あるいは、操作の途中で手を離したときにハンドルを元のオンまたはオフ位置に戻る付勢力を生じるようになされたものである。この場合、摺動溝11bの円弧状は、単純な円弧でもよいが、図18に示すように特殊な円弧状にすると更に望ましい動作が得られる。即ち、摺動溝11bにおいて、下側の円弧Sを、図に示すように、摺動溝11bのほぼ中間位置を変曲点とし半径中心を下側スプリングピン35の近傍の互いに上記変曲点を越えた位置とする2種類の半径寸法R−1及びR−2で形成された円弧状にする。即ち、中間位置を変曲点にした、ほぼヘ字形状にする。 なお、上側の円弧Uは上側スプリングピン32が接触することがないので、特に考慮した円弧でなくてもよい。
上記のような摺動溝11bに形成することにより、ハンドル12を、オンからオフに回動しかけて途中で回動を中止したときのハンドル付勢力を増やすことができ、ハンドル12は確実にもとのオンの位置に復帰する。ハンドル12を、オフからオンに回動しかけて途中で回動を中止したときでも、ハンドル12は確実にもとのオフの位置に復帰する。
実施の形態3.
また、上記の構成において、ハンドル12の係合孔12aは、長孔またはすり割り溝であるように説明した。しかし、この係合孔12aは、単純な長孔あるいは単純なすり割り溝の場合は、ハンドル12をオンからオフに回動するとき、上側スプリングピン32をフレーム11の円弧状摺動溝11bに押し付ける力が大きくなって、ハンドル12の滑らかな回動を得ることが困難になる。このため、図19のような形状の係合孔12aにした。即ち、ハンドル12がオンの状態において、係合孔12aが上側スプリングピン32を摺動溝11bの形状に沿った方向に押圧する押圧部12cを含む形状にした。この実施の形態においては、例えば、図19に示すように、ハンドル12と上側スプリングピン32を結ぶ中心線に対する直角方向の線から、約27度上向きになるような押圧方向を係合孔12aに設定した。
上記上向きの角度は、計算値あるいは実験により求めるが、上記27度の角度を大きくした場合には、摺動溝11bに押し付ける力は少なくなるが、係合孔12aを大きくする必要があるため、結果的には上側スプリングピン32とのギャップが大きくなり開閉操作がスムーズでなくなるという問題がある。この発明による上記の構成ではこの角度は27度が適当であった。
なお、ハンドル12をオフからオンに回動するときも、同様の考えで押圧部12cを設定できる。上記のような係合孔12aの押圧部12cにより、上側スプリングピン32の動きが滑らかで、ハンドル12の操作が容易になる。
この発明の実施の形態を示す回路遮断器の正面図である。 この発明の主要部である開閉接触子部を示す斜視図である。 フレームの外観を示す斜視図である。 フレームの細部を示す部品図である。 ハンドルの細部を示す部品図である。 コネクトリンクの細部を示す部品図である。 上リンクの細部を示す部品図である。 下リンクの細部を示す部品図である。 レバーの細部を示す部品図である。 ラッチの細部を示す部品図である。 トリップバーの細部を示す部品図である。 開閉接触子部の説明用側面図である。 開閉接触子部のオン状態を示す説明用構成図である。 開閉接触子部のオフ状態を示す説明用構成図である。 開閉接触子部のオン状態を示す他部分の説明用構成図である。 開閉接触子部のオフ状態を示す他部分の説明用構成図である。 開閉接触子部のトリップ状態を示す説明用構成図である。 フレームの摺動溝の細部を示す説明図である。 ハンドルの係合孔の細部を示す説明図である。
符号の説明
1 ベース、2 カバー、3 開閉機構部、4 開閉接触子部、 5 過電流引外し装置、11 フレーム、11b 摺動溝、11k ガイド片、12 ハンドル、12a 係合孔、12b 支承孔、13 コネクトリンク、14 上リンク、15 下リンク、16 レバー、17 ラッチ、18 トリップバー、19 メインばね、20 押し板、21 固定接触子、22 可動接触子、31 ハンドル軸、32 上側スプリングピン、32a ローラ、35 下側スプリングピン、36 レバー連結軸(連結軸)、100 回路遮断器、111,112 フレーム板。

Claims (8)

  1. 筺体に収納され電路に接続された固定接触子と、この固定接触子に対向して設けられ電路に接続された可動接触子と、この可動接触子に連結された押し板と、この押し板を開閉作動させる開閉機構部と、この開閉機構部を外部から操作するハンドルとを備え、上記ハンドルをオン位置からオフ位置に、または、オフ位置からオン位置に回動させたときに上記可動接触子が上記固定接触子に離接する回路遮断器において、
    上記開閉機構部は、上記筺体内に収納されると共に上記ハンドルが上端側に回動自在に設けられたフレームと、このフレームにおいて上記ハンドルの位置に近接して形成された摺動溝と、上記ハンドルに係合され、上記ハンドルの回動により上記摺動溝を摺動する上側スプリングピンと、上端側が連結軸を介して所定位置に保持され、下端側に下側スプリングピンを回動自在に保持すると共に上記連結軸を中心にして回動できるようになされた上リンクと、一方端が上記下側スプリングピンに連結された下リンクと、一方端が上記下リンクの他方端に連結され、他方端が上記押し板に連結されたコネクトリンクと、上記上側スプリングピンと下側スプリングピンとの間に懸架されたメインばねとを備え、
    上記ハンドルを回動したとき、上記上側スプリングピンが摺動溝を摺動してメインばねを移動させることにより、上記メインばねの移動が、上記所定位置に保持された連結軸の位置を越えるたびに、上記上リンクに対するメインばねの作用方向が反転し、この反転による上記コネクトリンクの回動により、上記押し板を介して上記固定接触子と可動接触子を開閉作動させるようになされた回路遮断器。
  2. 開閉機構部は、フレームを形成する一対のフレーム板の間に、ハンドル及び上リンクと下リンクとコネクトリンクなど総てのリンク部品を挿入して密接状態に挟持し、メインばねは、上記フレームの両外側において、上側スプリングピンと下側スプリングピンの間に懸架したことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 摺動溝が、半径中心を下側スプリングピンの近傍とするほぼ円弧形状、または、摺動溝のほぼ中間位置を変曲点とし半径中心を下側スプリングピンの近傍の互いに上記変曲点を越えた位置とする二つの円弧で形成され、ほぼへ字形状になされたことを特徴とする請求項1または2記載の回路遮断器。
  4. 前記ハンドルに係合孔と支承孔が設けられ、前記係合孔は、支承孔位置方向に延設された長孔であって、この長孔にハンドルがオン位置のとき、及び、ハンドルがオフ位置のときに上側スプリングピンを摺動溝の形状に沿った方向に押圧する押圧部を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の回路遮断器。
  5. 摺動溝を配設したフレームをほぼ平行に形成させ、上側スプリングピンの両端部が上記摺動溝の夫々を摺動することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の回路遮断器。
  6. 上側スプリングピンの外周にローラを嵌挿させ摺動溝を摺動させるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の回路遮断器。
  7. 一対のフレーム板の間に突出して、一対のフレーム板の間に挿入されたリンク部品の位置ずれを抑制するガイド片を上記フレーム板に設けたことを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか一項に記載の回路遮断器。
  8. 上リンクはU曲げ部に形成させた貫通孔で下側スプリングピンを保持することを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
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