JP4052472B2 - プラズマ処理装置及びそのメンテナンス方法 - Google Patents

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Description

本発明はプラズマCVD装置やプラズマエチング装置などのプラズマ処理装置及びそのメンテナンス方法に関する。
現在、半導体素子の製造などにおいてはプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition )装置を用いた成膜が知られている。プラズマCVD装置は、膜の原料となるガスを低圧環境下(成膜室)に供給した後、高周波パワーでプラズマ状態として、このプラズマ中の活性粒子(励起原子又は分子)により化学的な反応を促進して、基板支持台上に載置した基板(ウエハ)に成膜を行う装置である。
そして、かかるプラズマCVD装置には、ロボットによって成膜後の基板を基板支持台上から搬送するときに前記基板を基板支持台から少し浮かせて前記ロボットによる前記基板の搬送を可能とするため、基板昇降装置が装備されている。この基板昇降装置は前記基板支持台に設けられたピン穴を通って上方へ移動することにより前記基板を押し上げる複数の基板押上ピンと、これらの基板押上ピンを昇降するエアシリンダとを有してなるものである。なお、関連する先行技術文献としては下記の特許文献1,2がある。
特開2003−197719号公報 特開2003−332280号公報
ところが、基板押上ピンの材料には基板(膜)の金属汚染を防止する観点から金属を使用することができず、セラミックスが使用される。このため、基板搬送時にロボットや基板が基板押上ピンに当たって、基板押上ピンが折れてしまうことが多い。また、基板支持台に静電チャックを備えている場合には、基板の電荷が十分に除去される前に基板押上ピンで基板を押し上げたときに基板押上ピンが折れてしまうこともある。
そして、折れた基板押上ピンがピン穴の中に残ると、これをピン穴から取り出すことは容易ではない。また、折れた基板押上ピンの上部破片がピン穴に落ちて、ピン穴に残っている基板押上ピンの下側部分とピン穴との隙間に入り込むこともあり、この場合には更に基板押上ピンの取り出しが困難となる。
従って本発明は上記の事情に鑑み、折れた基板押上ピンをピン穴から取り出すことが容易な構造のプラズマ処理装置及びそのメンテナンス方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明のプラズマ処理装置は、低圧環境下に供給したガスを高周波パワーによってプラズマ状態とし、このプラズマで基板支持台上に載置した基板に対しプラズマ処理を施す装置であって、前記基板を搬送手段により前記基板支持台から搬送するときに前記基板支持台に設けられたピン穴を通って上方へ移動することにより前記基板を押し上げる複数の基板押上ピンと、これらの基板押上ピンを昇降させるピン駆動手段とを有してなる基板昇降手段を備えたプラズマ処理装置において、
前記ピン穴の上部は前記ピン穴の下部よりも幅を広くし、且つ、前記ピン穴の上部には前記基板押上ピンが貫通する穴を有する蓋部材を着脱可能に設けたことを特徴とする。
また、第2発明のプラズマ処理装置のメンテナンス方法は、低圧環境下に供給したガスを高周波パワーによってプラズマ状態とし、このプラズマで基板支持台上に載置した基板に対しプラズマ処理を施す装置であって、前記基板を搬送手段により前記基板支持台から搬送するときに前記基板支持台に設けられたピン穴を通って上方へ移動することにより前記基板を押し上げる複数の基板押上ピンと、これらの基板押上ピンを昇降させるピン駆動手段とを有してなる基板昇降手段を備えたプラズマ処理装置のメンテナンス方法であって、
前記プラズマ処理装置は、前記ピン穴の幅は前記基板押上ピンの幅の2倍よりも小さいことを特徴としており、
前記基板押上ピンの上部が折れたとき、このピン上部破片が、前記ピン穴に残った前記基板押上ピンの下側部分と前記ピン穴との隙間に入り込むことなく、回収されることを特徴とする。
また、第3発明のプラズマ処理装置のメンテナンス方法は、低圧環境下に供給したガスを高周波パワーによってプラズマ状態とし、このプラズマで基板支持台上に載置した基板に対しプラズマ処理を施す装置であって、前記基板を搬送手段により前記基板支持台から搬送するときに前記基板支持台に設けられたピン穴を通って上方へ移動することにより前記基板を押し上げる複数の基板押上ピンと、これらの基板押上ピンを昇降させるピン駆動手段とを有してなる基板昇降手段を備えたプラズマ処理装置のメンテナンス方法であって、
前記プラズマ処理装置は、前記基板押上ピンは筒状であることを特徴としており、
前記基板押上ピンの上部が折れたとき、前記ピン穴に残った前記基板押上ピンの下側部分を、このピン下側部分の穴に細線状部材を差し込んで上方へ引き上げることにより、前記ピン穴から取り出すことを特徴とする。
第1発明のプラズマ処理装置は、低圧環境下に供給したガスを高周波パワーによってプラズマ状態とし、このプラズマで基板支持台上に載置した基板に対しプラズマ処理を施す装置であって、前記基板を搬送手段により前記基板支持台から搬送するときに前記基板支持台に設けられたピン穴を通って上方へ移動することにより前記基板を押し上げる複数の基板押上ピンと、これらの基板押上ピンを昇降させるピン駆動手段とを有してなる基板昇降手段を備えたプラズマ処理装置において、前記ピン穴の上部は前記ピン穴の下部よりも幅を広くし、且つ、前記ピン穴の上部には前記基板押上ピンが貫通する穴を有する蓋部材を着脱可能に設けたことにより、ロボットなどの基板搬送手段や基板との衝突などにより基板押上ピンが折れたときには、蓋部材を取り外すことにより幅の広いピン穴上部が露出するため、ピン穴に残った基板押上ピンを、作業員の指で掴んで或いはピンセットなどの工具で掴んでピン穴から容易に取り出すことができ、基板押上ピンが折れたときのメンテナンス性が改善される。
また、第2発明のプラズマ処理装置のメンテナンス方法は、低圧環境下に供給したガスを高周波パワーによってプラズマ状態とし、このプラズマで基板支持台上に載置した基板に対しプラズマ処理を施す装置であって、前記基板を搬送手段により前記基板支持台から搬送するときに前記基板支持台に設けられたピン穴を通って上方へ移動することにより前記基板を押し上げる複数の基板押上ピンと、これらの基板押上ピンを昇降させるピン駆動手段とを有してなる基板昇降手段を備えたプラズマ処理装置のメンテナンス方法であって、前記プラズマ処理装置は、前記ピン穴の幅は前記基板押上ピンの幅の2倍よりも小さいことを特徴としており、前記基板押上ピンの上部が折れたとき、このピン上部破片が、前記ピン穴に残った前記基板押上ピンの下側部分と前記ピン穴との隙間に入り込むことなく、回収されることを特徴とするため、ロボットなどの基板搬送手段や基板との衝突などにより基板押上ピンの上部が折れても、このピン上部破片が下に落ちて、ピン穴に残った基板押上ピンの下側部分とピン穴との隙間に入り込むことがなく、このピン上部破片を容易に回収することができ、基板押上ピンが折れたときのメンテナンス性が改善される。
また、第3発明のプラズマ処理装置のメンテナンス方法は、低圧環境下に供給したガスを高周波パワーによってプラズマ状態とし、このプラズマで基板支持台上に載置した基板に対しプラズマ処理を施す装置であって、前記基板を搬送手段により前記基板支持台から搬送するときに前記基板支持台に設けられたピン穴を通って上方へ移動することにより前記基板を押し上げる複数の基板押上ピンと、これらの基板押上ピンを昇降させるピン駆動手段とを有してなる基板昇降手段を備えたプラズマ処理装置のメンテナンス方法であって、前記プラズマ処理装置は、前記基板押上ピンは筒状であることを特徴としており、前記基板押上ピンの上部が折れたとき、前記ピン穴に残った前記基板押上ピンの下側部分を、このピン下側部分の穴に細線状部材を差し込んで上方へ引き上げることにより、前記ピン穴から取り出すことを特徴とするため、ロボットなどの基板搬送手段や基板との衝突などにより基板押上ピンが折れたときには、ピン穴に残った基板押上ピンを、この基板押上ピンの穴に針金などの細線状部材を差し込んで上方へ引き上げることにより容易にピン穴から取り出すことができ、基板押上ピンが折れたときのメンテナンス性が改善される。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1(a)は本発明の実施の形態1に係るプラズマCVD装置の構成図、図1(b)は前記プラズマCVD装置において基板を基板押上ピンで押し上げた状態を示す図である。また、図2(a)は前記基板押上ピン部分の断面図、図2(b)及び図2(c)は前記基板押上ピンが折れたときの状態を示す断面図である。
図1(a)に示すようにプラズマCVD装置は円筒状の真空チャンバ1を有しており、真空チャンバ1の内部が成膜室2となっている。成膜室2の上部には電磁波透過窓である円形の天井板3が設けられ、天井板3の上にはスパイラル状の給電アンテナ4が設置されており、給電アンテナ4にはインピーダンスマッチングを行うための整合器5を介して高周波電源6が接続されている。従って、高周波電源6から給電アンテナ4へ高周波電力を供給することにより、電磁波7が給電アンテナ4から天井板3を透過して成膜室2に入射され、成膜室2に供給された各種のガスが電磁波7のエネルギー(高周波パワー)によってプラズマ状態になる。
真空チャンバ1には図示ないガス供給系から送給されてきた各種のガスを成膜室2へ導入するためのノズル8,9が設けられている。例えば、ノズル8からは酸化膜の原料ガスとしてSiH4 が供給され、ノズル9からは補助ガスとしてO2 が供給される。なお、図示は省略するが、真空チャンバ1の下部には排気口が設けられており、この排気口から真空ポンプで成膜室2内のガスを排気することによって成膜室2内を低圧環境とし、この低圧環境下に各種のガスが供給される。
一方、成膜室2の下部には基板支持台(サセプタ)10が備えられている。基板支持台10は静電チャック12を有しており、静電チャック12の上面に円盤状のSiウエハである基板11が載置されるようになっている。静電チャック12は電極と同電極の周囲を囲むセラミックス材料とを有してなるものであり、図示しないボルトによって容易に着脱可能に取り付けられている。静電チャック12はその電極にLPF13を介して静電電源14が接続され、静電電源14からの直流電力の供給によって発生する静電気力により基板11を吸着して保持する。静電チャック12の電極はインピーダンスマッチングを行うための整合器15及びコンデンサ17を介してバイアス電源16にも接続されており、バイアス電極としても機能するようになっている。基板支持台10は図示しない支持台昇降装置によって矢印Aのように昇降することにより、基板11の上下位置を調節することができるようになっている。
また、図示は省略するが、真空チャンバ1には基板搬出・搬入口が設けられ、ロボットによる成膜室2への基板11の搬入(基板支持台10への載置)や、成膜室2(基板支持台10)からの基板11の搬出を行うようになっている。そして、基板支持台10には、ロボットによって基板11を搬出するときに基板11を図1(b)に示すように基板支持台10から少し浮かせて(押し上げて)ロボットによる基板11の搬送を可能とするため、基板押上ピン22などからなる基板昇降装置が装備されている。
基板昇降装置は基板押上ピン22と、基板押上ピン22を矢印Bのように昇降させるピン駆動手段(図示省略)とを有してなるものである。基板押上ピン22はセラミックス材料からなる横断面形状が円形の棒であり、例えば基板11の周方向に等間隔で3本設けられている。
そして、図2(a)に示すように基板押上ピン22は基板支持台10に設けられたピン穴21を通って上方へ移動することにより、基板11を押し上げる。ピン穴21も横断面形状が円形となっている。静電チャック12には貫通穴23が形成されており、基板11を押し上げるためにピン駆動手段によって基板押上ピン22を上方に移動させたとき、基板押上ピン22の先端部が貫通穴23から突き出て静電チャック12の上面12aよりも上に出るようになっている。ピン駆動手段としては図示しないエアシリンダ(図5参照、詳細後述)が用いられるが、これに限定するものではなく、モータを用いた昇降駆動装置などであってもよい。
そして、本実施の形態1では基板押上ピン22の幅(直径)d1 を大きくし、或いは、ピン穴21の幅(直径)d2 を小さくすることにより、ピン穴21の幅d1 が、基板押上ピン22の幅d2 の2倍よりも小さくなっている。例えばピン穴21の幅d1 が2mmであれば基板押上ピン22の幅d2 は4mmよりも小さくする。
このため、本実施の形態1によれば図2(b)に示すようにロボットや基板との衝突或いは電荷除去前に基板11を押し上げることなどにより基板押上ピン22の上部が折れても、このピン上部破片22aが下に落ちて、ピン穴21に残った基板押上ピン22の下側部分22bとピン穴21との隙間に入り込むことはない。このため、ピン上部破片22aを容易に回収することができ、基板押上ピン22が折れたときのメンテナンス性が改善される。
つまり、図2(c)に従来の状況を示すようにピン穴21の幅d1 が基板押上ピン22の幅d2 の2倍よりも大きくなっている場合には、ピン上部破片22aが下に落ちて、ピン穴21に残った基板押上ピン22の下側部分22bとピン穴21との隙間に入り込むことによりピン上部破片22aの取り出しが困難になるおそれがあるが、本実施の形態ではこのような事態を防止することができる。
なお、基板押上ピンやピン穴の横断面形状は必ずしも円形に限定するものではなく、矩形状などであってもよい。この場合にも、ピン穴の幅が基板押上ピンの幅の2倍よりも小さくなっていれば、基板押上ピンの上部破片が下に落ちて、ピン穴に残った基板押上ピンの下側部分とピン穴との隙間に入り込むことはない。
<実施の形態2>
図3(a)は本発明の実施の形態2に係るプラズマ処理装置の基板押上ピン部分の断面図、図3(b)は図3(a)のC−C線矢視断面図、図3(c)は折れた基板押上ピンをピン穴から取り出すときの様子を示す図である。なお、本実施の形態2では基板押上ピンの構造に工夫を施しており、プラズマCVD装置の他の構成については上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する。
図3(a)及び図3(b)に示すように本実施の形態2のプラズマCVD装置では、基板押上ピン21が、円筒状に形成されている。即ち、基板押上ピン21の内部が中空となっている。なお、図示例では基板押上ピン21の上端部は開口していないが、開口していてもよい。また、本実施の形態2でも上記実施の形態1と同様にピン穴21の幅(直径)を基板押上ピン22の幅(直径)の2倍よりも小さくすることにより、基板押上ピン22の上部破片が下に落ちて、ピン穴21に残った基板押上ピン22の下側部分とピン穴21との隙間に入り込むのを防止している。
そして、本実施の形態2によれば基板押上ピン22を円筒状としたため、ロボットとの衝突などにより基板押上ピン22が折れたときには、図3(c)に示すように静電チャック12を取り外した後、ピン穴21に残った基板押上ピン22の下側部分22bを、このピン下側部分22bの穴22cに針金などの細線状部材24を差し込んで矢印Dのように上方へ引き上げることにより容易にピン穴21から取り出すことができ、基板押上ピン22が折れたときのメンテナンス性が改善される。
なお、基板押上ピンやピン穴の横断面形状は必ずしも円形に限定するものではなく、矩形状などあってもよい。この場合にも、基板押上ピンを筒状とすることにより、折れてピン穴に残った基板押上ピンの下側部分の穴に細線状部材を差し込んで同下側部分を引き上げることにより容易にピン穴から取り出すことができる。
<実施の形態3>
図4(a)は本発明の実施の形態3に係るプラズマ処理装置の基板押上ピン部分の断面図、図4(b)は折れた基板押上ピンをピン穴から取り出すときの様子を示す図である。また、図5(a)は基板押上ピンとピン駆動部の構成を示す断面図、図5(b)は蓋部材の構成を示す図5(a)のE−E線矢視図である。なお、本実施の形態3ではピン穴部分の構成に工夫を施しており、プラズマCVD装置の全体的な構成などについては上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する。
図4(a)に示すように本実施の形態3のプラズマCVD装置では、ピン穴21の上部21aの幅d3 が、ピン穴21の下部21bの幅d4 よりも広くなっており、且つ、ピン穴上部21aにはT字状の蓋部材25が着脱可能に設けられている。蓋部材25はねじ込みや掛止構造によってピン穴上部21aに固定することができるようになっている。また、蓋部材25の中央部には基板押上ピン22が通る穴25aを有している。なお、本実施の形態3でも上記実施の形態1と同様にピン穴下部21bの幅(直径)を基板押上ピン22の幅(直径)の2倍よりも小さくすることにより、基板押上ピン22の上部破片が下に落ちて、ピン穴下部21bに残った基板押上ピン22の下側部分とピン穴下部21bとの隙間に入り込むのを防止している。
そして、本実施の形態3によれば、ピン穴上部21aはピン穴下部21bよりも幅を広くし、且つ、ピン穴上部21aには基板押上ピン22が通る穴25aを有する蓋部材25を着脱可能に設けたことにより、ロボットとの衝突などにより基板押上ピン22が折れたときには、図4(c)に示すように静電チャック12を取り外した後、蓋部材25を取り外すことにより幅の広いピン穴上部21aが露出するため、ピン穴21に残った基板押上ピン22の下側部分22bを、作業員の指で掴んで或いはピンセットなどの工具で掴んでピン穴21から容易に取り出すことができ、基板押上ピン22が折れたときのメンテナンス性が改善される。
ここで、図5に基づき、基板押上ピンとピン駆動部(エアシリンダ)のより具体的な構成例について説明する。
前述のように基板支持台10には静電チャック12が図示しないボルトによって容易に着脱可能に取り付けられている。そして、基板支持台10にはピン穴21が形成されており、ピン穴21の上部21aはピン穴21の下部21bよりも幅が広く、且つ、内周面にネジが形成され、外周面にネジが形成された蓋部材25が螺合している。また、蓋部材25の中央部の穴25aは六角形状となっている。従って、基板押上ピン22が折れたときには、蓋部材25の穴25aに六角レンチを挿入して蓋部材25を回すことにより、ピン穴上部21aから蓋部材25を取り外せば、ピン穴が広くなって(ピン穴上部21aが露出して)基板押上ピン22を容易に取り出すことができる。
また、基板押上ピン22の上部破片がピン穴下部21b内に落ちるのを防止するため、ピン穴下部21bの幅(直径)は基板押上ピン22の幅(直径)の2倍よりも小さくなっている。なお、図示例の場合には蓋部材25の下側にも蓋部材40を設けた構造となっており、この蓋部材40の中央部の穴がピン穴下部21bとなっている。下側の蓋部材40も、外周面にネジが形成されており、内周面にネジが形成されたピン穴上部21aの延長部分21a−1に螺合している。
一方、基板支持台10の下面にはボルト31によってエアシリンダ32が取り付けられている。エアシリンダ32は基板支持台10にボルト31で固定された固定部材33、ピンガイド34、バネ35、ベローズ36、可動部材37を有している。固定部材33は中空であり、中央部の穴33a内にバネ35を収容している。バネ35の上部は基板支持台10の下部に形成された穴10aの内部に位置している。ピンガイド34は棒状の部材であり中間部に突起部34aが形成され、突起部34aから上側の部分が固定部材33の穴33a内に位置し、且つ、突起部34aよりも下側の部分が固定部材33から下へ突き出ており、下端に可動部材37が固定されている。ベローズ36は固定部材33の下端部と可動部材37との間に介設されている。バネ35は下側の蓋部材40と、ピンガイド34の突起部34aとの間に介設されている。
そして、基板押上ピン22は静電チャック12の貫通穴23及びピン穴21に挿通され、ピン下端部22dがピンガイド34のピン保持穴34bに挿入されて保持されている。従って、可動部材37の下面側に矢印Fのように空気圧が作用すると、図中に一点鎖線で示すように可動部材37及びピンガイド34とともに基板押上ピン22が上方に移動する。その結果、基板押上ピン22によって基板11が上方に押し上げられる。空気圧がなくなれば、バネ35の弾性力によって
可動部材37及びピンガイド34とともに基板押上ピン22が上方に移動する。
なお、上記実施の形態では基板支持台に静電チャックを備えている場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、基板支持台に静電チャックを備えていない場合にも適用することができる。
また、上記実施の形態ではプラズマ処理装置としてプラズマCVD装置を例に挙げているが、これに限定するものではなく、本発明はプラズマによりエッチング処理などを行う場合にも適用することができる。
本発明はプラズマ処理装置に関し、プラズマCVD装置やプラズマエチング装置などのプラズマ処理装置において基板支持台上に載置した基板を押し上げる基板押上ピンが折れたときのメンテナンス性を向上させる場合に適用して有用なものである。
(a)は本発明の実施の形態1に係るプラズマCVD装置の構成図、(b)は前記プラズマCVD装置において基板を基板押上ピンで押し上げた状態を示す図である。 (a)は前記基板押上ピン部分の断面図、(b)及び(c)は前記基板押上ピンが折れたときの状態を示す断面図である。 (a)は本発明の実施の形態2に係るプラズマ処理装置の基板押上ピン部分の断面図、(b)は(a)のC−C線矢視断面図、(c)は折れた基板押上ピンをピン穴から取り出すときの様子を示す図である。 (a)は本発明の実施の形態3に係るプラズマ処理装置の基板押上ピン部分の断面図、(b)は折れた基板押上ピンをピン穴から取り出すときの様子を示す図である。 (a)は基板押上ピンとピン駆動部の構成を示す断面図、(b)は蓋部材の構成を示す(a)のE−E線矢視図である。
符号の説明
1 真空チャンバ
2 成膜室
3 天井板
4 給電アンテナ
5 整合器
6 高周波電源
7 電磁波
8,9 ノズル
10 基板支持台
10a 穴
11 基板
12 静電チャック
12a 上面
13 LPF
14 静電電源
15 整合器
16 バイアス電源
17 コンデンサ
21 ピン穴
21a ピン穴上部
21a−1 延長部分
21b ピン穴下部
22 基板押上ピン
22a ピン上部破片
22b ピン下側部分
22c 基板押上ピンの穴
22d ピン下端部
23 貫通穴
24 細線状部材(針金)
25 蓋部材
25a 穴
31 ボルト
32 エアシリンダ
33 固定部材
33a 穴
34 ピンガイド
34a 突起部
34b ピン保持穴
35 バネ
36 ベローズ
37 可動部材
40 蓋部材

Claims (3)

  1. 低圧環境下に供給したガスを高周波パワーによってプラズマ状態とし、このプラズマで基板支持台上に載置した基板に対しプラズマ処理を施す装置であって、前記基板を搬送手段により前記基板支持台から搬送するときに前記基板支持台に設けられたピン穴を通って上方へ移動することにより前記基板を押し上げる複数の基板押上ピンと、これらの基板押上ピンを昇降させるピン駆動手段とを有してなる基板昇降手段を備えたプラズマ処理装置において、
    前記ピン穴の上部は前記ピン穴の下部よりも幅を広くし、且つ、前記ピン穴の上部には前記基板押上ピンが貫通する穴を有する蓋部材を着脱可能に設けたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 低圧環境下に供給したガスを高周波パワーによってプラズマ状態とし、このプラズマで基板支持台上に載置した基板に対しプラズマ処理を施す装置であって、前記基板を搬送手段により前記基板支持台から搬送するときに前記基板支持台に設けられたピン穴を通って上方へ移動することにより前記基板を押し上げる複数の基板押上ピンと、これらの基板押上ピンを昇降させるピン駆動手段とを有してなる基板昇降手段を備えたプラズマ処理装置のメンテナンス方法であって、
    前記プラズマ処理装置は、前記ピン穴の幅は前記基板押上ピンの幅の2倍よりも小さいことを特徴としており、
    前記基板押上ピンの上部が折れたとき、このピン上部破片が、前記ピン穴に残った前記基板押上ピンの下側部分と前記ピン穴との隙間に入り込むことなく、回収されることを特徴とするプラズマ処理装置のメンテナンス方法。
  3. 低圧環境下に供給したガスを高周波パワーによってプラズマ状態とし、このプラズマで基板支持台上に載置した基板に対しプラズマ処理を施す装置であって、前記基板を搬送手段により前記基板支持台から搬送するときに前記基板支持台に設けられたピン穴を通って上方へ移動することにより前記基板を押し上げる複数の基板押上ピンと、これらの基板押上ピンを昇降させるピン駆動手段とを有してなる基板昇降手段を備えたプラズマ処理装置のメンテナンス方法であって、
    前記プラズマ処理装置は、前記基板押上ピンは筒状であることを特徴としており、
    前記基板押上ピンの上部が折れたとき、前記ピン穴に残った前記基板押上ピンの下側部分を、このピン下側部分の穴に細線状部材を差し込んで上方へ引き上げることにより、前記ピン穴から取り出すことを特徴とするプラズマ処理装置のメンテナンス方法。
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