JP4051263B2 - 熱可塑性樹脂発泡成形品 - Google Patents

熱可塑性樹脂発泡成形品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品を収容するトレーなどとして用いられる熱可塑性樹脂発泡成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品などを収容する容器として、ポリスチレン系樹脂などの熱可塑性樹脂の発泡シートを加熱成形したものや、発泡性ビーズを型内発泡させて成形したものなどが広く用いられている。このような熱可塑性樹脂発泡成形品において、成形品全体としての強度はもちろんのこと、ラップしたときに側壁部に過度の変形が生じないことが、商品価値を高める意味で重要となる。特に、発泡トレーと通称されている成形品は長方形をしていることが多く、ラップしたときの締め付けによって、短辺側はほとんど変形しないにもかかわらず、長辺側の中央が内側に変形しがちであり、改善が求められている。また、50枚、100枚と積み重ねたときの積み上げ高さが小さいこと(ロースタック性であること)も保管スペースの有効活用の観点から、望まれている。
【0003】
そのような観点から、いくつかの改良された熱可塑性樹脂発泡成形品が提案されている。特許文献1(特開平8−52795号公報)には、底部の厚みよりも4周の側壁部の厚みを薄いものとし、かつ、気泡形状を底部ではほぼ球形状とし、4周の側壁部では厚み方向に扁平した球形状としたものが記載されている。このようにすることにより、リブ強度が高くラップしたときに変形し難く、かつロースタック性も満足した成形品を得ることができる。
【0004】
特許文献2(特開平9−164585号公報)には、熱可塑性樹脂発泡シートを加熱可塑化し、嵌合用金型で容器を製造する方法において、容器外面の4周の側壁部を真空吸引して成形する方法が記載されている。この方法によれば、側壁部に目付分布の高い部分を作ることができ、側壁部は薄くても所要の強度を確保できる。側壁部の厚さが積み上げ高さを左右する主たる要因であることから、このようにして成形される成形品は、リブ強度とロースタック性の双方を満足することができるとしている。
【0005】
特許文献3(特開平8−11886号公報)には、底部に対して鈍角に周設された4周の側壁を有する発泡樹脂製容器であって、底部と側壁との容器内側の屈曲部R1と容器外側の屈曲部R2とが実質的に垂直線の上にあり、R1の角度θ1とR2の色度θ2が実質的に同じであるポリスチレン発泡樹脂製容器が記載されている。このようにすることにより、積み重ね高さを小さくできるので、輸送時や保管時の単位空間容積当りの積載数量をそれだけ大きくできるというものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−52795号公報
【特許文献2】
特開平9−164585号公報
【特許文献3】
特開平8−11886号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、いわゆる発泡トレーとよばれる発泡樹脂成形容器は、成形容器を上から見たときに長方形をしている場合が多い。その場合、4周の側壁の厚みが同じであっても、ラップによる締め付け力が同じであれば、短辺側壁部よりも長辺側壁部の方がスパンが長いだけ内側に変形しやすい。近年、スーパーなどでは、そのような成形容器に内容物を入れた後に、特殊な包装機械を用いて成形容器全体を薄いフィルムでラップすることが多くなってきており、過度の締め付け力が成形容器に作用しがちであることから、長辺側壁部に変形が生じやすくなっている。
【0008】
ところで、上記したいずれの成形品においても、4周の側壁部は同じ厚さとされており、ラップによる締め付けで変形しないだけの強度を持つように長辺側壁部の厚みを整えようとすると、必然的に短辺側壁部の厚みも厚くなり、短辺側壁部についてみれば、過剰な厚みを備えていることとなる。大量に製造されるこの種の熱可塑性樹脂発泡成形品においては、ビーズ型内発泡成形による場合に、この過剰厚み分の樹脂や発泡剤および発泡させるための熱エネルギーを用いることとなり、その原料コストとエネルギーコストは無視できない値となる。また、シート成形による場合にも、過剰厚み分を発泡させるための熱エネルギーを用いることとなり、そのエネルギーコストは無視できない値となる。
【0009】
一方、積み重ね高さは、主に側壁部の厚みとそれが底部となす角度に依存しており、ロースタック性を確保するためには、厚みが厚いほど、底部と側壁部とのの角度を大きく、すなわち、より鈍角にする必要がある。前記のように、従来の成形品では4周の側壁部は同じ厚さとされており、底部と4周の側壁部とのなす角度もすべて同じ角度となっている。同じ外郭寸法の成形品の場合、底部と4周の側壁部とのなす角度が鈍角になればなるほど底部の面積が小さくなり、容器としての有効容積が減少する。
【0010】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、長方形状をなす底部に対して鈍角に周設された短辺側壁部と長辺側壁部とを有する熱可塑性樹脂発泡成形品において、所要のリブ強度を備えた熱可塑性樹脂発泡成形品を従来のものよりも少ない原材料または熱エネルギーで成形することを目的とする。また、容器としての有効容積をより広いものとすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による熱可塑性樹脂発泡成形品は、長方形状をなす底部に対して鈍角に周設された短辺側壁部と長辺側壁部とを有する熱可塑性樹脂発泡成形品において、短辺側壁部の厚みよりも長辺側壁部の厚みが大きくされていることを特徴とする。
【0012】
前記のように、長方形状をなす有底容器において、4周の側壁部に同じ締め付け力が作用するようにしてラッピングした場合、過剰応力が作用すれば、長辺側壁部に先ず変形が生じる。従って、容器の設計に際しては、ラップ時などにおいて通常予測される平均的な応力によって長辺側壁部の厚みと底部の厚みを設定する。設定は、計算によってもよく、実験的に求めてもよい(なお、この値は、従来のこの種の容器における4周の側壁部の厚みに相当する)。その後、設定された長辺側壁部の厚みよりも薄く短辺側壁部の厚みを設定することにより、本発明による熱可塑性樹脂発泡成形品は形成される。短辺側壁部の厚みをどの程度薄くするかは、同じ応力が作用したときに、短辺側壁部に変形が生じない最少の厚みを計算により、あるいは実験的に求めればよい。
【0013】
上記のように、本発明による熱可塑性樹脂発泡成形品では、従来の同じ形態の成形品と比較して、短辺側壁部の厚みが薄くされている。にもかかわらず、ラップ時に変形が始まる応力値(ラップ時の締め付け力)は、従来のものと同じである。すなちわ、同じ使い勝手である熱可塑性樹脂発泡成形品を製造するのに、ビーズ型内発泡成形による場合であってもシート成形による場合であっても、短辺側壁部の厚みが薄くされている分だけ、原材料または熱エネルギーを低減した状態で成形することができる。
【0014】
ところで、短辺側壁部の厚みよりも長辺側壁部の厚みが大きくされている成形品の場合においては、ロースタック性を確保するために、厚みの厚い長辺側壁部が底部となす角度が所定角度となるように先ず設定される。その際に、同じ角度を短辺側壁部に適用すると、厚さが薄い分、積み重ねたときに、積み重ねられた短辺側壁部同士の間に隙間が生じる。この隙間を埋めるように、短辺側壁部をより立ち上がった角度としても、全体のロースタック性は維持される。従って、本発明による熱可塑性樹脂発泡成形品の好ましい態様では、底部と短辺側壁部とのなす角度が、底部と長辺側壁部とのなす角度よりも小さくされていることを特徴とする。この形態とすることにより、すべてが同じ角度とされている従来の成形品と比較して、底部の短手方向の幅は同じであるが、長手方向の幅をその分だけ広くすることが可能となり、容器としての有効容積をより広いものとすることができる。
【0015】
本発明による熱可塑性樹脂発泡成形品の好ましい態様において、底部の厚みは長辺側壁部の厚みよりも厚くされる。それにより、成形品の全体の強度がさらに向上する。また、他の好ましい態様において、少なくとも一方の面に熱可塑性フィルムが積層される。この態様でも、全体の強度アップを図ることができる。
【0016】
本発明の熱可塑性樹脂発泡成形品は、熱可塑性樹脂発泡体の成形品であって、予備発泡粒子を型内発泡成形(ビーズ型内発泡成形)したものでも、発泡シートを熱成形(シート成形)したものであってもよい。また、熱可塑性樹脂発泡体としては、ポリスチレン系樹脂発泡体、ポリプロピレン系樹脂発泡体、ポリエステル系樹脂発泡体等が挙げられ、強度と成形性とコストの面から特にポリスチレン系樹脂発泡体が好ましい。さらに、熱可塑性樹脂発泡成形品の少なくとも一方の面に熱可塑性フィルムが積層されていてもよい。熱可塑性フィルムとしては、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル等からなるフィルムが挙げられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明を説明する。最初に、本発明による熱可塑性樹脂発泡成形品である容器の成形方法について説明する。図1は、雌雄嵌合成形型1であり、雄成形型2と雌成形型3より構成されている。まず、図1(a)に示すように、開放された雄成形型2と雌成形型3の間に熱可塑性樹脂発泡シート4が送り込まれる。ここで、送り込まれた熱可塑性樹脂発泡シート4は図示しない加熱炉内で可塑化されている。その後、図1(b)に示すように、雌雄成形型2、3を嵌合後、所定の容器形状に成形される。ここで、容器の底部、短辺側壁部、長辺側壁部の各厚みは、嵌合した雄成形型2と雌成形型3の間に形成されるキャビティ空間距離によって、所望の厚みを得ることができる。
【0018】
図2は、容器5の一形態を示す斜視図であり、図3にA−A断面図を、図4にB−B断面図を示す。図3において、t1は短辺側壁部の厚み(mm)を、θ1は底部と短辺側壁部との屈曲部R1の容器内部側の角度(°)を、T1はt1×cos(180−θ1)で示される短辺側壁部の垂直方向の距離である。l1は長手方向の上部外寸距離(mm)、L1は長手方向の底部内寸距離(mm)であり、h1は容器の外寸高さ(mm)である。図4において、t2は長辺側壁部の厚み(mm)を、θ2は底部と長辺側壁部との屈曲部R2の容器内部側の角度(°)を、T2はt2×cos(180−θ2)で示される長辺側壁部の垂直方向の距離(mm)である。l2は短手方向の上部外寸距離(mm)、L2は短手方向の底部内寸距離(mm)であり、h1は容器の外寸高さ(mm)である。
【0019】
図5は、実施例および比較例において、成形した容器5の腰強度の測定方法を示す概念図であり、(株)オリエンテック製のテンシロン万能試験機RTC−130Aを用いて、図5(a)の様に、アルミ製の圧縮用の冶具6、6の間に容器5を短手方向に立てた状態で挟持し、容器5の長辺側壁部の上部中央を、図5(b)の様に矢印Cの方向に10mm(l−l’)圧縮し、この時の応力を腰強度(g)とした。ここで、冶具6と容器5との接触巾Wは15mmであり、圧縮スピードは400mm/minである。なお、上記の説明は、長辺側壁部の腰強度の場合であり、短辺側壁部の腰強度を求める場合には、冶具6、6の間に容器5を長手方向に立てた状態で挟持して同様に測定する。
【0020】
図6は、通常の包装機を用いて容器5へラップする包装工程を示す概念図である。まず、図6(a)のように、緊張状態にあるラップフィルム7の下部に容器5を配置する。次に図6(b)のように、容器5の上面をラップフィルム7に押し当てると共に上に突き上げる。このとき、ラップフィルム7は容器外側に向かって(矢印Dの方向)引き伸ばされる。そしてラップフィルム7は引き伸ばされたまま両端をカットされる。次に図6(c)のように、ラップ押え板8によってラップフィルム7を容器5の底部に押し当て固定する。このとき、それまで引き伸ばされていたラップフィルム7は、容器内側に向かって(矢印Eの方向)収縮するので、容器5の上面が内側にひずんで変形する。
【0021】
図7は、実施例及び比較例でのラップたわみ量△lを示す概念図でる。図7(a)はラップする前の容器5であり、図7(b)はラップすることによってひずんだ容器5を示す(ただし、ラップは図示せず)。ラップたわみ量△l(mm)は、(l−l”)/2で表わされる。lはひずみ前の長辺中央部の短手方向の長さ、l”はひずみ後の長辺中央部の短手方向の長さである。以上、長辺側のラップたわみ量の場合を説明したが、短辺側のラップたわみ量の場合は、lはひずみ前の短辺中央部の長手方向の長さ、l”はひずみ後の短辺中央部の長手方向の長さとして△lを求める。
【0022】
図8は、容器5のスタック高さH1(mm)を示すのもであり、容器5を100枚積重ねて、その時の高さH1をスタック高さで表わす。
以下に、上記の事項を条件とした実施例と比較例を示す。
【0023】
【実施例および比較例】
ポリスチレン系樹脂発泡シート(厚み1.6mm、坪量160g/m2)の両面にハイインパクトポリスチレンフィルム(厚み20μm:大石産業株式会社製のスチロファン20HSR)を熱ロールによるラミネートの方法によって積層させた発泡積層シートを熱成形して容器を作成した。このポリスチレン系樹脂発泡積層シートは、加熱することで二次発泡し厚み3.1mmになるものである。また、ラップフィルムとしてオカモト(株)製PASフィルムを、包装機として(株)フジパックシステム製A−18Nを用い、得られた容器中に鉄製の重り100gを入れ、ラップ包装した。得られた容器の物性値(腰強度、ラップたわみ量)を【表1】に示す。なお、表1において、比較例1は、t1=t2、θ1=θ2の従来の容器である。
【0024】
【表1】
Figure 0004051263
【0025】
【実施例1】
実施例1は、比較例1の短辺側壁部の厚みt1を1.9mmから1.7mmに変えたものである。これにより、短辺側の腰強度が765gから740gに減少したが、短辺側および長辺側ラップたわみ量はそれぞれ0.0mmと0.8mmのままであり、短辺側壁部の厚みのうち、0.2mm(1.9mm−1.7mm)分が過剰な厚みであったことが分かる。また、短辺側T1が3.62mm、長辺側T2が4.05mmであるから、この容器をスタックさせた場合は、短辺側壁部同士の間に隙間が生じていた。
【0026】
【実施例2】
実施例2は、実施例1で生じた隙間を埋めるように、θ1の角度を小さく(118°→115°)して、より立ち上がった角度にしたものである。この結果、長辺方向の底部内寸L1と底部内面積S1が大きくなり、容器としての有功容積が大きい優れた容器であった。
【0027】
【実施例3】
実施例3は、さらにt1とθ1を小さくし、短辺側壁部の過剰厚みを極力無くし、一方でt2の厚みを若干大きく(1.90mm→2.10mm)して、長辺側壁部の腰強度を大きく(620g→650g)したものである。短辺側ラップたわみ量が0.2mmとなり、若干大きくなったが、長辺側ラップたわみ量は0.4mmとなり、比較例1の長辺側ラップたわみ量0.8mmに比べると半減させることができた。さらに、底部内面積S1が大きくなり容器の有効容積が大きい非常に優れた容器であった。
【0028】
【実施例4】
実施例4は、実施例3の長辺側屈曲部の角度θ2を118°から122°に増加させ、よりなだらかな角度にしたものである。この結果、T2が4.54mmから3.96mmに減少し、スタック高さH1も実施例3のH1=495mmから440mmに低下させることができた。また、比較例1のスタック高さH1=445mmよりも小さくすることができ、保管スペースの有効利用の面で非常に優れていた。また、短辺側ラップたわみ量および長辺側ラップたわみ量はそれぞれ0.2mmと0.3mmであり、短辺側と長辺側とでたわみ量が均一になったため、ラップ後の容器を目視で観察したところでは、バランスの良い非常に優れた容器であった。
【0029】
【発明の効果】
上記したように、本発明による熱可塑性樹脂発泡成形品では、短辺側壁部の厚みよりも長辺側壁部の厚みを大きくすることで、短辺側壁部の過剰な厚みを削減でき、熱可塑性樹脂や発泡剤などの原材料コストまたは発泡させるための熱エネルギーコストを削減できる。また、過剰な厚みを削減しても従来の容器と同等の強度をもつ容器が得られる。短辺側壁部の過剰な厚みを削減するとともに、削減した原材料または熱エネルギーの一部を用いて長辺側壁部の厚みを増加させることで、従来の容器よりも強度の強い容器が得られる。
【0030】
さらに、短辺側壁部の厚みよりも長辺側壁部の厚みを大きくするとともに、底部と短辺側壁部とのなす角よりも、底部と長辺側壁部とのなす角を大きくすることで、有功容積の大きい容器が得られる。また、スタック高さを低くすることができ保管スペースを有効に利用できる容器が得られる。
【0031】
短辺側側壁強度と長辺側側壁強度を容易に調整することができるので、長方形状をなす容器であるにもかかわらず、全体としてバランスのとれた均一な強度をもつ容器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート成形による場合の熱可塑性樹脂発泡成形品の成形手順を説明する図であり、図1(a)は雌雄嵌合成形型を開放した状態、図1(b)は雌雄成形型を嵌合した状態を示す。
【図2】成形される本発明による熱可塑性樹脂発泡成形品(容器)の一形態を示す斜視図。
【図3】図2のA−A線による断面図。
【図4】図2のB−B線による断面図。
【図5】実施例および比較例において、容器の腰強度を測定した測定方法を示す概念図であり、図5(a)は測定前の状態、図5(b)測定中の状態を示している。
【図6】通常の包装機を用いて容器へラップする包装工程を示す概念図であり、図6(a)はラップする前の状態、図6(b)はラップ途中の状態、図6(c)はラップ終了時の状態をそれぞれ示している。
【図7】実施例および比較例においてのラップたわみ量△lを説明するための概念図であり、図7(a)はラップする前の容器であり、図7(b)はラップすることによってひずんだ容器を示す。
【図8】実施例および比較例においての容器のスタック高さH1(mm)を説明するための概念図。
【符号の説明】
1…雌雄嵌合成形型、2…雄型、3…雌型、4…熱可塑性樹脂発泡シート、5…成形容器(本発明による熱可塑性樹脂発泡成形品)

Claims (2)

  1. 長方形状をなす底部に対して鈍角に周設された短辺側壁部と長辺側壁部とを有する熱可塑性樹脂発泡成形品であって、短辺側壁部の厚みよりも長辺側壁部の厚みが大きくされており、かつ、底部と短辺側壁部とのなす角度が、底部と長辺側壁部とのなす角度よりも小さくされていることを特徴とする熱可塑性樹脂発泡成形品。
  2. 少なくとも一方の面に熱可塑性フィルムが積層されていることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂発泡成形品。
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