JP4050877B2 - ワイヤ曲げ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡用処置具の操作ワイヤ先端を所定の曲げ形状に成形するワイヤ曲げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の鉗子チャンネルに挿通可能な可撓性を有する内視鏡用処置具の挿入部には、軸方向に進退自在な操作ワイヤが挿通されている。この内視鏡用処置具は、例えば、特開2000−175928号公報所載のものが知られている。この内視鏡用処置具について説明する。図16は生検カップが閉じられた状態における内視鏡用処置具の挿入部の遠位端側の断面図、図17は図16のa−a線に沿う断面図である。図16および図17において、操作ワイヤ101の端部に生検カップ102が接続されている。操作ワイヤ101には、生検カップ102に穿設された孔103に挿入固定するための略直角に曲がった第1曲げ部104が形成されているとともに、生検カップ102の開閉時の作動力を軽減させるための第2曲げ部105が形成されている。また、図18に示すように、さらに第3曲げ部106が形成される例もある。
【0003】
従来、操作ワイヤ101の曲げ加工は、人による手作業(従来技術1)で行われており、ピンセットや簡単な治具を使用して、操作ワイヤ101を所定の曲げ形状に成形していた。また、「金属撚り線曲げ装置」として、特開平7−144242号公報所載の技術(従来技術2)が開示されている。この従来技術2について説明する。図19は、金属撚り線曲げ装置の平面図、図20は金属撚り線曲げ装置の側面図である。図19および図20において、金属撚り線曲げ装置は、金属撚り線からなる線材107を挟み込む開閉可能な一対の第1チャック108a、108bと、この第1チャック108a、108bに対向する位置で、線材107を挟み込む開閉可能な第2チャック109a、109bと、第1チャック108a、108bを線材107の曲げ方向に回転させる回転テーブル110と、第1チャック108a、108bを線材107の長さ方向に移動させる送り機構111とを有している。
【0004】
上記構成の金属撚り線曲げ装置では、まず、第1チャック108a、108bと第2チャック109a、109bとを開いた状態で線材107を通し、各チャックを閉じて線材107を把持する。この状態で、回転テーブル110を駆動することにより、第1チャック108a、108bを所定角度回転させる。この回転で、曲げ加工に必要な張力を生じさせて、線材107が所定の角度に曲げられる。この曲げ加工が行われた後は、固定側の第2チャック109a、109bが開き、送り機構111の駆動により第1チャック108a、108bが移動する。これにより、次の曲げ加工部位が第2チャック109a、109bに達するまで、線材107が引き出される。
【0005】
この線材107の引き出し後、第2チャック109a、109bが線材107を把持するとともに、第1チャック108a、108bが開く。そして、シリンダ112により、第1チャック108a、108bが下降し、回転テーブル110の回転で第1チャック108a、108bが元の位置まで復帰するとともに、前段の曲げ加工位置まで戻る。その後、シリンダ112により、第1チャック108a、108bが上昇して、線材107を把持して、前述と同様に曲げ加工を行う。以上のような動作で、線材107に対して連続的に曲げ加工を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来技術にはつぎのような問題点があった。すなわち、従来技術1の人の手作業によるワイヤの曲げ作業では、効率よくワイヤに曲げ加工を行うことができないだけでなく、形状が安定しないため、処置部材の開閉力量などの品質が安定して得られないという欠点があった。
【0007】
また、従来技術2の金属撚り線曲げ装置では、ワイヤを平面状にしか成形することができず、内視鏡用処置具の操作ワイヤ先端のような第1曲げ部と第2曲げ部とが互いに異なる曲げ方向の曲げ加工を行うことはできなかった。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の課題は、ワイヤを基にして曲げ部を安定した曲げ形状で効率良く作り出すことができるワイヤ曲げ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ワイヤに曲げ部を成形するワイヤ曲げ装置において、前記ワイヤの曲げ部分に当接させるエッジを備え、このエッジの両側に所定の角度を有する面を具備する固定型と、前記固定型の一方の面に向けて進退可能に配置され、前記一方の面との間で前記ワイヤをその先端を前方に突出させた状態で固定する固定部材と、前記固定型の前記エッジの近傍で前記固定型の他方の面に接近離反可能に回転駆動され、前記ワイヤを前記エッジの位置で他方の面側に曲げる曲げアームと、前記固定型の他方の面に向けて進退可能に配置され、前記曲げアームにより曲げられた前記ワイヤの前記エッジ付近の部分を他方の面に押圧して曲げ部を成形する移動型と、を具備した。
また、請求項2に係る発明に係るワイヤ曲げ装置では、請求項1に係る発明のワイヤ曲げ装置において、前記曲げアームは、ワイヤ保持用の溝を有する構成とした。
【0010】
請求項1に係る発明のワイヤ曲げ装置では、ワイヤの曲げ部分に当接させるエッジを備え、このエッジの両側に所定の角度を有する面を具備する固定型と、その一方の面に向けて進退可能に配置された固定部材とによって、前記一方の面との間で前記ワイヤをその先端を前方に突出させた状態で固定し、曲げアームによってワイヤの外周を安定して保持しつつこの曲げアームを回転駆動して、前記エッジの近傍で前記固定型の他方の面に接近させることで前記ワイヤを前記エッジの位置で他方の面側に曲げ、さらに、移動型により前記曲げアームにより曲げられた前記ワイヤの前記エッジ付近の部分を他方の面に押圧して
固定型のエッジの両側の角度に相当する角度をもった曲げ部を成形する。
また、請求項2に係る発明のワイヤ曲げ装置では、前記曲げアームを、ワイヤ保持用の溝を有する構成として、請求項1に係る発明と同様、ワイヤに対して所定の角度をもった曲げ部を成形する。
【0011】
請求項3に係る発明は、前記ワイヤを載置するワイヤ台と、前記ワイヤ台と並設されるとともに、前記ワイヤの曲げ部成形用の曲げ部分に当接させるエッジに続く面を所定の傾斜角度とした固定型と、前記ワイヤ台に向けて駆動されるとともに、前記ワイヤをワイヤ台との間で固定し、前記ワイヤを前記固定型のエッジに続く面に沿って曲げる固定部材と、前記固定型に向けて駆動されるとともに、前記固定型の面の傾斜角度と略同等の傾斜角度をもった面と前記固定型の面との間で前記ワイヤを挟み押圧して前記エッジの位置で前記ワイヤを曲げる移動型と、を具備した。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明のワイヤ曲げ装置において、前記ワイヤ台はワイヤ保持用の溝を有する構成とした。
【0012】
請求項3に係る発明のワイヤ曲げ装置では、ワイヤをワイヤ台上に載置し、前記ワイヤの曲げ部形成用の曲げ部分に当接させるエッジに続く面を所定の傾斜角度とした固定型を前記ワイヤ台と並設し、ワイヤ台に対して駆動される固定部材と前記ワイヤ台との間で前記ワイヤを固定し、固定部材により前記ワイヤを前記固定型のエッジに続く面に沿って曲げ、移動型により前記固定型の面の傾斜角度と略同等の傾斜角度をもった面と前記固定型の面との間で前記ワイヤを挟み押圧して前記エッジの位置で前記ワイヤを曲げて、前記固定型の傾斜角度に相当する角度を有する曲げ部を成形する。
また、請求項4に係る発明のワイヤ曲げ装置では、前記ワイヤ台をワイヤ保持用の溝を有する構成として請求項3に係る発明と同様、ワイヤに対して曲げ部を成形する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、具体的な実施の形態について説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1〜図13は実施の形態1を示し、図1は成形されるワイヤの斜視図、図2はワイヤ曲げ装置の全体構成を示す斜視図、図3は曲げ型部の拡大斜視図、図4は第1固定型の平面図、図5は第1固定型の正面図、図6は第2固定型の正面図、図7は第2移動型の正面図、図8は第1曲げ工程のワイヤの基端側を固定した工程図、図9は第1曲げ工程のワイヤの先端側を固定した工程図、図10は第1曲げ工程の第1曲げ部を押圧成形した工程図、図11は第2曲げ工程のワイヤをワイヤ台および第2固定型上に移動した工程図、図12は第2曲げ工程のワイヤの基端側を固定した工程図、図13は第2曲げ工程の第2曲げ部を押圧成形した工程図である。
【0015】
まず、本実施の形態のワイヤ曲げ装置によって成形されるワイヤ1について説明する。図1において、ワイヤ1は、長尺の金属素線からなり、先端部に生検カップ等の処置部材を取り付けるための曲げ部としての第1曲げ部1aと、
処置部材の開閉時の作動力を軽減するための曲げ部としての第2曲げ部1bとが形成されている。
【0016】
つぎに、本実施の形態のワイヤ曲げ装置について説明する。
図2において、ワイヤ曲げ装置は、主に、ワイヤ1を移動させるワイヤ移動機構としてのワイヤ移動部4と、ワイヤ1を成形する曲げ型部5とから構成されている。ワイヤ移動部4には、ワイヤ1を把持するワイヤチャック6が配設され、その下端に一対の爪6aを有し、ワイヤ1が把持可能となっている。また、ワイヤチャック6は、ガイド付きシリンダ7に固定されており、ガイド付きシリンダ7の駆動により上下動可能となっている。ガイド付きシリンダ7は、連結部材8を介してアクチュエータ9のスライダ部10に取着されている。アクチュエータ9のスライダ部10は、ワイヤ1の長さ方向(矢印AB方向)に移動可能となっており、ワイヤ1を曲げ型部5に向けて進退可能になっている。アクチュエータ9は、ワイヤ移動量制御手段としての図示しない制御装置により、スライダ部10の移動量を検知し、ワイヤ移動量を一定の値に制御している。
【0017】
図3において、曲げ型部5には、ワイヤ1の第1曲げ部1a(図1参照)を成形するための固定型としての第1固定型11が基台12上に配設されている。第1固定型11には、図4に示すように、所定の曲げ形状をワイヤ1に形成するために、面11aおよび面11bが所定の角度θをなして配置され、エッジ11cが形成されている。第1固定型11の面11aに対向する位置には、ワイヤ固定部材としての第1ワイヤクランプ13が配設され、図示しないシリンダの駆動により、第1固定型11に向けて進退可能になっている。第1固定型11のエッジ11cの直下には、そのエッジ11cの延長線と同軸の回転中心を有するワイヤ固定部材としての曲げアーム14が配設されている。曲げアーム14は、その回転中心に位置するシャフト15を介してモータ16に連結されており、モータ16の回転駆動により、曲げアーム14が第1固定型11に接近離反可能となっている。曲げアーム14には、成形時における基台12上面からのワイヤ1の高さと同じ位置に、ワイヤ1の線径の1/2より僅かに大きい半径を有する溝17が形成されている。また、図5に示すように、第1固定型11は、曲げアーム14の接近時に、アーム14との干渉を避けるため、正面から見て下部をL字形に逃がした形状となっている。
【0018】
第1固定型11の面11bと対向する位置には、移動型としての第1移動型18が配設されており、図示しないシリンダの駆動により、第1固定型11に向けて進退可能となっている。第1固定型11と第1移動型18とにより1組の曲げ型を構成している。曲げアーム14は、第1移動型18が第1固定型11に向けて前進したときに、第1移動型18との干渉を避けるため、回転中心付近を逃がした形状(図10参照)となっており、第1移動型18も曲げアーム14との干渉を避けるため切欠き18aを設けている。第1固定型11からワイヤ1の前進(矢印A)方向(図2参照)には、ワイヤ固定部材としてのワイヤ台19が曲げアーム14と干渉しない離れた位置に配設されている。ワイヤ台19の上面には、ワイヤ1の線径の1/2より僅かに大きい半径を有する溝20が形成されている。ワイヤ台19の側面には、ワイヤ1の第2曲げ部1b(図1参照)を成形するための固定型としての第2固定型21が取付けられている。第2固定型21は、図6に示すように、面21aおよび面21bが所定の角度θをなして配置され、エッジ部21cが形成されている。第2固定型21のエッジ部21cは、ワイヤ台19に形成された溝20の底と同一高さになっている。
【0019】
ワイヤ台19の上方には、ワイヤ固定部材としての第2ワイヤクランプ22が配設されており、図示しないシリンダの駆動により、ワイヤ台19に向けて上下動可能となっている。また、第2固定型21の上方には、第2の所定の曲げ形状をワイヤ1に形成するための移動型としての第2移動型23が配設されている。第2移動型23は、図7に示すように、面23aおよび面23bが所定の角度θをなして配置され、エッジ23cが形成されている。第2移動型23は、図示しないシリンダの駆動により、第2固定型21に向けて上下動可能となっている。第2固定型21と第2移動型23とにより1組の曲げ型を構成している。第2固定型21のエッジ部21cと第2移動型のエッジ23cは、第2移動型が下降したとき、一致する位置関係になっている。また、第2固定型21のエッジ部21cの角度θと第2移動型23のエッジ23cの角度θは、ワイヤ1が第2固定型21のエッジ部21cに当て付くように、θ≧θの関係になっている。また、第1固定型11は基台12に、第1移動型18は図示しないシリンダに、第2固定型21はワイヤ台19に、第2移動型23は図示しないシリンダに、それぞれ着脱可能に固定されている。
【0020】
つぎに、上記構成のワイヤ曲げ装置を用いたワイヤの曲げ方法について説明する。
図2において、ワイヤ1は、作業者の手作業またはワイヤ曲げ装置の前工程からの搬送作業によって、ワイヤチャック6の一対の爪6aから矢印A方向に所定の長さ分だけ突出して把持されている。ワイヤ1は、アクチュエータ9の駆動により矢印A方向に移動し、第1固定型11と第1ワイヤクランプ13との間に挿入される。ワイヤ1は、所定のワイヤ移動量によって、図8に示すように、その先端面が曲げアーム14よりも突出した位置まで送られ、第1固定型の面11aに第1ワイヤクランプ13が前進してワイヤ1の基端側が押圧固定される。
【0021】
つぎに、図9に示すように、曲げアーム14がモータ16(図3参照)の回転駆動によって、第1固定型11に接近する方向に回転し、ワイヤ1の先端側が第1固定型11の面11bに当て付けられて固定される。このとき、ワイヤ1は、曲げアーム14に形成された溝17(図3参照)で保持されているため、曲げアーム14から外れることなく、第1固定型11に当て付けられる。その後、図10に示すように、第1移動型18が前進し、第1固定型11のエッジ11c付近でワイヤ1を押圧成形することにより、第1の固定型の面11a、11bからなる角度θ(図4参照)に相当する第1曲げ部1a(図1参照)がワイヤ1に形成される。ワイヤ1に第1曲げ部1aが形成された後は、第1移動型18が後退し、曲げアーム14を第1固定型11から離反する方向に回転させ、ワイヤ1の先端側を開放する。さらに、第1のワイヤクランプ13が後退して、ワイヤ1の基端側の押圧固定を開放する。
【0022】
つぎに、図2に示すように、ワイヤ1の第2曲げ部1b(図1参照)を成形するため、アクチュエータ9を駆動し、ワイヤ1を所定のワイヤ移動量だけ移動させる。この移動により、ワイヤ1は、図11に示すように、ワイヤ台19および第2固定型21上に移動する。そして、図12に示すように、まず、第2ワイヤクランプ22が下降し、ワイヤ台19上にワイヤ1の基端側を押圧固定する。すると、ワイヤ1は第2固定型21の面21aに当て付けられる状態となり、ワイヤ1の先端側が上側に曲がる。このとき、ワイヤ1は、ワイヤ台19に形成された溝20(図3参照)の間に入り込んで位置が規制されている。
つぎに、図13に示すように、第2の移動型23が下降し、第2固定型のエッジ部21c(図6参照)付近でワイヤ1を押圧成形することにより、第2移動型の面23a、23bからなる角度θ(図7参照)に相当する第2曲げ部1b(図1参照)がワイヤ1に形成される。ワイヤ1に第2曲げ部1bが形成された後は、第2ワイヤクランプ22および第2移動型23を上昇させて、ワイヤ1の先端側および基端側を開放する。
【0023】
ワイヤ1の押圧成形が完了すると、図2に示すように、ワイヤ移動部4のガイド付きシリンダ7を駆動し、ワイヤチャック6を上昇させることにより、ワイヤ1を曲げ型部5から離反させる。そして、アクチュエータ9を駆動させ、ワイヤ1を矢印B方向に移動させ、ワイヤ1を曲げ型部5から退避させる。最後に、ワイヤチャック6によるワイヤ1の把持を解除して、成形されたワイヤ1を取り出す。
【0024】
本実施の形態によれば、ワイヤ1の第1曲げ部1aと第2曲げ部1bとを曲げ方向が互いに異なる方向に成形することができるとともに、安定した曲げ形状を効率良く作り出すことができる。また、各曲げ型部材は、着脱可能に構成されているため、曲げ型部材の変更により、曲げ角度を自由に変更することができる。
【0025】
(実施の形態2)
図14および図15は実施の形態2を示し、図14は成形されるワイヤの斜視図、図15はワイヤ曲げ装置の全体構成を示す斜視図である。本実施の形態は、実施の形態1とワイヤの形状およびこれに関連するワイヤ曲げ装置の部分のみが異なり、他の部分は実施の形態1と同様のため、異なる部分のみ説明し、同様の部分の図と説明を省略する。また、図15においても、実施の形態1の図2と同一の部材には同一の符号を付し説明を省略する。
【0026】
まず、本実施の形態のワイヤ曲げ装置によって成形されるワイヤ2について説明する。図14において、ワイヤ2は、長尺の金属素線からなり、先端部に生検カップ等の処置部材を取り付けるための第1曲げ部2aと、処置部材の開閉時の作動力を軽減するための第2曲げ部2bおよび第3曲げ部2cとが形成されている。ワイヤ2の第1曲げ部2aと第2曲げ部2bとは、実施の形態1のワイヤ1の第1曲げ部1aと第2曲げ部1bと同一の形状になっている。
【0027】
図15において、ワイヤ曲げ装置は、主に、ワイヤ2を移動させるワイヤ移動機構としてのワイヤ移動部4Aと、ワイヤ2を成形する曲げ型部5Aとから構成されている。ワイヤ移動部4Aのアクチュエータ9のスライダ部10には、アクチュエータ25が取着され、アクチュエータ25には、アクチュエータスライダ部26が配設されている。アクチュエータスライダ部26は、ワイヤ2の長さ方向と直角の方向(矢印CD方向)に移動可能となっている。アクチュエータスライダ部26には、ガイド付きシリンダ7を介してワイヤチャック6が配設されている。ワイヤチャック6には、一対の爪6aが配設され、ワイヤ2が把持可能となっている。その他の構成は、実施の形態1のワイヤ移動部4と同一である。
【0028】
曲げ型部5Aには、基台12上のワイヤ台19の長手方向であって矢印AB方向と直角をなす位置に、ワイヤ固定部材としての第2ワイヤ台27が配設されている。第2ワイヤ台27には、ワイヤ2の第3曲げ部2c(図14参照)を成形するための固定型としての第3固定型28が取付けられている。第2ワイヤ台27の上方には、ワイヤ固定部材としての第3ワイヤクランプ29が配設され、図示しないシリンダの駆動により、第2ワイヤ台27に向けて上下動可能となっている。また、第3固定型28の上方には、ワイヤ2に第3の所定の曲げ形状を形成するための移動型としての第3移動型30が配設されている。第3移動型30は、図示しないシリンダの駆動により、第3固定型28に向けて上下動可能となっている。第3固定型28と第3移動型30とにより1組の曲げ型を構成している。その他の構成は、実施の形態1の曲げ型部5と同一である。
【0029】
つぎに、上記構成のワイヤ曲げ装置を用いたワイヤの曲げ方法について説明する。図15において、実施の形態1で説明したと同様の手順でワイヤ2に第1曲げ部2aおよび第2曲げ部2bの成形を行う。その後、ワイヤ移動部4Aのガイド付きシリンダ7を駆動し、ワイヤチャック6を上昇させ、ワイヤ2を曲げ型部5Aから離反させる。つぎに、アクチュエータ25の駆動により、ワイヤ2を矢印C方向に移動させて、ワイヤ2を第2ワイヤ台27および第3固定型28上に移動させるとともに、ワイヤ2に第3曲げ部2cを形成する位置まで、アクチュエータ9の駆動によりワイヤ2を矢印A方向に前進させる。そして、ガイド付きシリンダ7の駆動により、ワイヤ2を第2ワイヤ台27および第3固定型28上に下降させる。その後、ワイヤ2の第2曲げ部2bを成形する時と同様の手順により、ワイヤ2に第3曲げ部2cを形成する。その後の手順は実施の形態1と同様である。
【0030】
本実施の形態によれば、実施の形態1の効果に加え、ワイヤ2に第2曲げ部2bと異なる角度の第3曲げ部2cを形成することができる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、ワイヤを基にして、固定型のエッジの両側の角度に相当する角度をもった曲げ部を安定した曲げ形状で効率良く作り出すことができるワイヤ曲げ装置を提供できる。また、請求項2に係る発明によれば、前記曲げアームをワイヤ保持用の溝を有する構成として、請求項1に係る発明と同様な効果を奏する。
【0032】
請求項3に係る発明によれば、ワイヤに対して、固定型の傾斜角度に相当する角度を有する曲げ部を安定した曲げ形状で効率良く作り出すことができるワイヤ曲げ装置を提供できる。また、請求項4に係る発明によれば、前記ワイヤ台をワイヤ保持用の溝を有する構成として、請求項3に係る発明と同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の成形されるワイヤの斜視図である。
【図2】実施の形態1のワイヤ曲げ装置の全体構成を示す斜視図である。
【図3】実施の形態1の曲げ型部の拡大斜視図である。
【図4】実施の形態1の第1固定型の平面図である。
【図5】実施の形態1の第1固定型の正面図である。
【図6】実施の形態1の第2固定型の正面図である。
【図7】実施の形態1の第2移動型の正面図である。
【図8】実施の形態1の第1曲げ工程のワイヤの基端側を固定した工程図である。
【図9】実施の形態1の第1曲げ工程のワイヤの先端側を固定した工程図である。
【図10】実施の形態1の第1曲げ工程の第1曲げ部を押圧成形した工程図である。
【図11】実施の形態1の第2曲げ工程のワイヤをワイヤ台および第2固定型上に移動した工程図である。
【図12】実施の形態1の第2曲げ工程のワイヤの基端側を固定した工程図である。
【図13】実施の形態1の第2曲げ工程の第2曲げ部を押圧成形した工程図である。
【図14】実施の形態2の成形されるワイヤの斜視図である。
【図15】実施の形態2のワイヤ曲げ装置の全体構成を示す斜視図である。
【図16】生検カップが閉じられた状態における内視鏡用処置具の挿入部の遠位端側の断面図である。
【図17】図16のa−a線に沿う断面図である。
【図18】第3曲げ部がある生検カップが閉じられた状態における内視鏡用処置具の挿入部の遠位端側の断面図である。
【図19】従来技術2の金属撚り線曲げ装置の平面図である。
【図20】従来技術2の金属撚り線曲げ装置の側面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ
4 ワイヤ移動部
6 ワイヤチャック
11 第1固定型
13 第1ワイヤクランプ
14 曲げアーム
18 第1移動型
19 ワイヤ台
21 第2固定型
22 第2ワイヤクランプ
23 第2移動型

Claims (4)

  1. ワイヤに曲げ部を成形するワイヤ曲げ装置において、
    前記ワイヤの曲げ部分に当接させるエッジを備え、このエッジの両側に所定の角度を有する面を具備する固定型と、
    前記固定型の一方の面に向けて進退可能に配置され、前記一方の面との間で前記ワイヤをその先端を前方に突出させた状態で固定する固定部材と、
    前記固定型の前記エッジの近傍で前記固定型の他方の面に接近離反可能に回転駆動され、前記ワイヤを前記エッジの位置で他方の面側に曲げる曲げアームと、
    前記固定型の他方の面に向けて進退可能に配置され、前記曲げアームにより曲げられた前記ワイヤの前記エッジ付近の部分を他方の面に押圧して曲げ部を成形する移動型と、
    を具備したことを特徴とするワイヤ曲げ装置。
  2. 前記曲げアームは、ワイヤ保持用の溝を有することを特徴とする請求項1記載のワイヤ曲げ装置。
  3. ワイヤに曲げ部を成形するワイヤ曲げ装置において、前記ワイヤを載置するワイヤ台と、
    前記ワイヤ台と並設されるとともに、前記ワイヤの曲げ部成形用の曲げ部分に当接させるエッジに続く面を所定の傾斜角度とした固定型と、前記ワイヤ台に向けて駆動されるとともに、前記ワイヤをワイヤ台との間で固定し、前記ワイヤを前記固定型のエッジに続く面に沿って曲げる固定部材と、前記固定型に向けて駆動されるとともに、前記固定型の面の傾斜角度と略同等の傾斜角度をもった面と前記固定型の面との間で前記ワイヤを挟み押圧して前記エッジの位置で前記ワイヤを曲げる移動型と、を具備したことを特徴とするワイヤ曲げ装置。
  4. 前記ワイヤ台は、ワイヤ保持用の溝を有することを特徴とする請求項3記載のワイヤ曲げ装置。
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