JP4047690B2 - 通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システムに係り、詳しくは携帯機を利用した通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば車両において、携帯機を利用したスマートエントリ機能やスマートイグニッション機能等のスマートキーレスシステムのような遠隔操作による車両制御方法が知られている。なお、スマートエントリ機能とは、予め設定されたIDコードを有する携帯機をユーザが所持した状態で車両に近づいた際に、車両と携帯機とがIDコードの照合を行い、正しいIDコードと判断された際にドア錠を自動的に解錠させ、ユーザが車両から離れた際にドア錠を自動的に施錠する機能である。また、スマートイグニッション機能とは、同じく携帯機と車両によってIDコードの照合を行い、正しいIDコードと判断された際にエンジンを始動可能状態とする機能である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、近年では、携帯機へさらなる機能を付加するというニーズが高まっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−115702号公報(第2−5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、携帯機の機能は一般に、前述したようなものが主であるため、近年の携帯機にさらなる機能を付加するといったニーズに対応していない。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みなされたものであって、その目的は、携帯機を利用して、車両に限らず様々な制御が可能な利便性の高い通信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両に搭載された狭域無線通信可能な車載装置と、前記車両が駐車スペースに少なくとも駐車された状態において該車両の前記車載装置と狭域無線通信が可能に設けられた中継装置と、前記中継装置を介して前記車載装置と通信する通信機器と、前記車載装置と前記通信機器のうち一方からの要求信号に応答して識別コードを送信する携帯機とを備え、前記車載装置と前記通信機器のうち一方が携帯機からの識別コードにより本人確認したとき、前記車載装置と前記通信機器との前記中継装置を介した狭域無線通信による相互通信を確立するとともに、該相互通信を通じて又は該相互通信により得られた情報に基づいて所定の処理として、前記車載装置と前記通信機器との間での情報のやりとりや警報や盗難防止に関する処理を実行することを要旨とする。
【0008】
この発明によれば、車載装置と通信機器のうち一方が、携帯機からの識別コードにより本人確認したとき、中継装置を介して車載装置と通信機器とが相互通信を確立し、相互通信により所定の処理として、車載装置と通信機器との間での情報のやりとりや警報や盗難防止に関する処理を実行する。このため、携帯機から送られる識別コードにより本人確認したうえで例えば車載装置と通信機器との間で様々な情報のやりとりや例えば警報や盗難防止等の所定処理を行うことが可能であり、利便性に優れる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、車両に搭載された狭域無線通信可能な車載装置と、前記車両が駐車スペースに少なくとも駐車された状態において該車両の前記車載装置と狭域無線通信が可能に設けられた中継装置と、前記中継装置を介して前記車載装置と通信する通信機器と、前記車載装置と前記通信機器のうち一方からの要求信号に応答して識別コードを送信する携帯機とを備え、前記車載装置と前記通信機器のうち一方が前記識別コードを受信すると、前記車載装置と前記通信機器との前記中継装置を介した狭域無線通信による相互通信を確立するとともに、前記車載装置と前記通信機器のうち該識別コードを受信した側に応じた所定の処理として、前記車載装置と前記通信機器のうち該識別コードを受信した側である一方の側は、他方の側から情報を受信する処理及び他方の側へ情報を送信する処理を該相互通信を介して実行することを要旨とする。
【0010】
この発明によれば、車載装置と通信機器のうち一方が携帯機から送信される識別コードを受信すると、車載装置と通信機器との中継装置を介した狭域無線通信による相互通信を確立するとともに、その識別コードを受信した側である一方の側は所定の処理として、他方の側から情報を受信する処理及び他方の側へ情報を送信する処理を相互通信を介して実行する。携帯機の識別コードを利用して本人確認をしているため、例えば情報のやりとりをする場合秘匿性の高い通信システムを提供することができる。また、従来に比べ携帯機にさらなる機能を付加することが可能である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の通信システムにおいて、前記車載装置は、車両の通信エリア内に存在する前記携帯機から識別コードを受信して該通信エリア内における該携帯機の存在を検出すると、前記中継装置を介して前記通信機器と狭域無線通信による相互通信を確立し、前記通信機器から所定の情報として、該通信機器を構成するパーソナルコンピュータに記憶されているパソコン情報を前記車載装置へ送信することを要旨とする。
【0012】
この発明によれば、車両の通信エリア内に存在する携帯機から車載装置が識別コードを受信することでその存在を検出し、それに基づいて車載装置は中継装置を介して通信機器と相互通信を行い、通信機器は所定の情報として、該通信機器を構成するパーソナルコンピュータに記憶されているパソコン情報を車載装置に送信する。例えば、車両の通信エリア内に携帯機が入ると、携帯機から送信される識別コードを車載装置が受信し、車載装置はそれに基づき通信機器と自動で相互通信を行うことが可能である。これにより、通信機器から所定の情報(パソコン情報)が自動で車載装置に送信され、例えば通信機器と車載装置との情報の同期をとることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の通信システムにおいて、前記車載装置は、所定の情報として、該車載装置が搭載される車両に関する情報である車両情報を記憶した車載情報機器を備え、車両の通信エリア内に存在する前記携帯機から識別コードを受信して該通信エリア内における該携帯機の存在を検出すると、前記中継装置を介した前記通信機器との相互通信を確立するとともに、前記通信機器に記憶されている所定の情報として前記パソコン情報を前記中継装置を介して前記車載情報機器にダウンロードすることを要旨とする。
【0014】
この発明によれば、車載装置が車両の通信エリア内に携帯機の存在を検出すると、中継装置を介して通信機器と相互通信を確立する。そして、車載装置は通信機器に記憶されている所定の情報としてパソコン情報を自身に備えられる車載情報機器にダウンロードする。例えば、ユーザが車両で家から出かける際に、車両に近づくことで通信機器に記憶されているパソコン情報がその車両にダウンロードされる。そして、ユーザは車両内において、そのパソコン情報を見ることができる。従って、ユーザにとって大変利便性の高い通信システムを提供することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の通信システムにおいて、前記通信機器は、該通信機器側の所定位置に存在する前記携帯機から識別コードを受信して該携帯機が前記所定位置に存在することを検出する検出手段を備え、該検出手段により前記所定位置における前記携帯機の存在を検出すると、前記中継装置を介して前記車載装置と狭域無線通信による相互通信を確立し、前記車載装置から所定の情報として、該車載装置が搭載される車両に関する情報である車両情報を前記通信機器へ送信することを要旨とする。
【0016】
この発明によれば、通信機器は、検出手段により通信機器側の所定位置に存在する携帯機の存在を識別コードを受信することで検出すると、中継装置を介して車載装置と狭域無線通信による相互通信を行う。そして、車載装置は、所定の情報として、該車載装置が搭載される車両に関する情報である車両情報を前記通信機器に送信する。例えば、携帯機が検出手段に検出される所定位置に置かれると自動で通信機器と車載装置とが中継装置を介して通信を行うことが可能である。これにより、車載装置から所定の情報(車両情報)が通信機器に送信され、例えば通信機器と車載装置との情報の同期をとることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の通信システムにおいて、前記通信機器は、所定の情報として通信端末情報を記憶した通信端末を備え、前記検出手段により該通信機器側の所定位置における前記携帯機の存在を検出すると、前記中継装置を介した前記車載装置との相互通信を確立するとともに、前記車載装置に備えられる車載情報機器に記憶されている所定の情報として前記車両情報を前記中継装置を介して前記通信端末にダウンロードすることを要旨とする。
【0018】
この発明によれば、通信機器が検出手段により携帯機の存在を検出すると、通信機器と車載装置とが中継装置を介して相互通信を確立し、車載情報機器に記憶されている所定の情報として車両情報を通信機器に備えられる通信端末にダウンロードする。例えば、ユーザが車両で家に帰宅し、家の中にある所定位置に携帯機を置くことでその携帯機が通信機器に検出され、相互通信が確立される。そして、通信端末に車両の車載情報機器から所定の情報(車両情報)をダウンロードさせることができ、その所定の情報(車両情報)を家において通信端末から見ることが可能である。従って、ユーザにとって大変利便性の高い通信システムを提供することが可能である。
【0019】
請求項7に記載の発明は、車両に搭載された狭域無線通信可能な車載装置と、前記車両が駐車スペースに少なくとも駐車された状態において該車両の前記車載装置と狭域無線通信が可能に設けられた中継装置と、前記中継装置を介して前記車載装置と通信する通信機器と、前記車載装置と前記通信機器のうち一方からの要求信号に応答して識別コードを送信する携帯機とを備え、前記通信機器は、該通信機器側の所定位置に存在する前記携帯機から識別コードを受信して該携帯機が前記所定位置に存在することを検出する検出手段を備え、一方、前記車載装置は車両が始動されたことを検出すると、前記通信機器との前記中継装置を介した狭域無線通信による相互通信を確立するとともに、当該車両に対応する携帯機が前記所定位置に存在することを確認すると、前記車両の始動を禁止又は中止することを要旨とする。
【0020】
この発明によれば、通信機器が所定の位置に携帯機の存在を検出する。そして、車両が始動した場合には、車載装置が中継装置を介して通信機器と相互通信を行う。そして、その通信によりその車両に対応する携帯機が所定位置にあることが検出されていることを確認すると、車両の始動を禁止又は中止する。このため、車両の盗難を防止することが可能である。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の通信システムにおいて、前記車載装置は、エンジン制御装置を備え、前記通信機器により前記携帯機が前記所定位置に存在することが検出されているにも関わらず、車両のエンジンが始動した際には、前記エンジン制御装置によりエンジンを停止することを要旨とする。
【0022】
この発明によれば、通信機器により携帯機の存在が検出されているにも関わらず車両が始動した場合には、エンジン制御装置によりエンジンを停止する。これにより、車両の盗難を防止することが可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を家屋と車両との間で使用される通信システムに具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
【0024】
図1は本実施形態における通信システムの概略図を示す。同図に示すように、通信システムは、携帯機(電子キー)1と、車両2に搭載された車載装置10と、ガレージ3に配設された中継装置20と、家屋H内に備えられる通信機器30とを備えている。携帯機1は、車載装置10及び通信機器30と通信が可能となっており、同図では、通信機器30と通信している状態を示す。また、車載装置10は、中継装置20と狭域無線通信が可能となっている。携帯機1はスマートキーレスシステムに用いられるもので、携帯機1を所持したユーザ(オーナ)が車両2に近づくと車両2のドアがアンロックされ、一方、携帯機1を所持したユーザが車両2から遠ざかると車両2のドアがロックされる。また、エンジンの始動も携帯機1から発信されるIDコードが照合されて本人確認されてからはじめて許可されるようになっており、その後、エンジンスイッチ(図示略)を押すことでエンジンが始動するようになっている。
【0025】
中継装置20と通信機器30は例えばガレージ3から家屋H内に敷設された有線(通信線)により電気的に接続され、有線により互いに通信可能となっている。このため、車載装置10と通信機器30は中継装置20を介して通信することができる。尚、中継装置20と通信機器30との通信は有線に限らず無線で構成することも可能である。
【0026】
帰宅してガレージ3に車両2を駐車させた後、ユーザは携帯機1を所持して家屋Hの中へ入る。家屋H内には、通信機器30を構成するパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと称す)32及び検出手段としてのクレドール31が配設されており、携帯機1はクレドール31に設置(セット)されるようになっている。クレドール31は携帯機1が図1に示す状態にセットされるとこれを検知し、その検知をトリガとしてパソコン32と携帯機1との通信を仲介するものである。パソコン32は携帯機1との通信でIDコードを入手するとそれを照合して本人確認されれば、携帯機1をログオンさせる。つまりパソコン32に携帯機1がログオンされると、ユーザが帰宅して家屋H内にあるクレドール31に携帯機1を設置したそのタイミングを検知できることになる。
【0027】
一方、ユーザが外出に車両2を使うときにはクレドール31から携帯機1を外してこれを所持して家屋Hの外へ出る。ユーザが車両2に近づいて通信エリア内に入ると携帯機1から発信されるIDコードを車載装置10が受信し、車載装置10がこれを照合して本人確認されれば、ドアがアンロックされる。つまり車載装置10が携帯機1からのIDコードを照合して本人確認されると、家屋Hから外へ出たユーザが車両2に乗り込もうとしているそのタイミングを検知できることになる。
【0028】
本実施形態では、ユーザは車両2に搭載された車載装置10と家屋H内のパソコン32との両方で、スケジューラ(スケジュール管理ソフトウェア)とメール等の必要データを管理している。車載装置10とパソコン32は中継装置20を介して相互通信することで、スケジューラの同期とメール等の必要データの整合を車載装置10側とパソコン32側とでとるようにしている。ユーザが車両2に乗り込もうとするタイミングで車載装置10のスケジューラがパソコン32のスケジューラと同期がとれるとともに、パソコン32から車載装置10へメール等の必要データがダウンロードされる。一方、ユーザが車両2から降りて帰宅して携帯機1をクレドール31にセットしたタイミングでパソコン32のスケジューラが車載装置10のスケジューラと同期がとれるとともに、車載装置10からパソコン32へメール等の必要データがダウンロードされるようになっている。
【0029】
図2は通信システムのブロック図を示す。同図に示すように、携帯機1は、受信回路4、送信回路5及びマイクロコンピュータ(以下マイコンという)6を備えている。受信回路4には、受信アンテナ4aが接続され、送信回路5には送信アンテナ5aが接続されている。受信回路4は、マイコン6に接続され、車載装置10から出力される要求信号としてのリクエスト信号を受信アンテナ4aによって受信したときに、その信号をパルス信号に復調してマイコン6に入力する。送信回路5は、マイコン6に接続され、マイコン6から出力されたIDコード信号を所定周波数の電波に変調し、送信アンテナ5aを介して外部に送信する。マイコン6は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットであり、不揮発性のメモリ6aを備えている。マイコン6は、受信回路4からリクエスト信号が入力されると、メモリ6aに予め記憶された識別コードとしての所定のIDコードを含むIDコード信号を送信回路5を介して出力する。
【0030】
また、携帯機1は通信機器30との間でも通信が可能であり、詳しくは通信機器30に備えられる後記するクレドール31を介してパソコン32と通信が可能である。パソコン32との通信は、前記した車載装置10との通信と基本的には同じであり、パソコン32からクレドール31を介して送信されるリクエスト信号を受信すると、応答としてのIDコード信号をクレドール31に対し送信する。
【0031】
車載装置10は、DSRC(Dedicated Short Range Communication )部11、車載情報機器12及びコントローラ13を備えている。
車載情報機器12とは、例えば、車両の走行距離、移動場所及び燃費等を記憶する機器やカーナビゲーションシステムのようなものが該当し、さらにはメールの受信やインターネット等も可能であるようなものがこれに該当する。車載情報機器12は、DSRC部11を介してパソコン32から送信される所定の情報としてのパソコン情報をダウンロード可能であり、逆に自身に記憶されている所定の情報としての車両情報を車両情報信号としてDSRC部11に対して送信する。
【0032】
DSRC部11は、中継装置20と狭域無線通信による相互通信が可能に構成されており、詳しくは、ある限られた範囲内においてのみ狭域無線通信が可能な図示しないDSRC用チップによって構成されている。このDSRC部11は、車載情報機器12及びスマートECU14と電気的に接続されており、スマートECU14から送信される作動信号及び停止信号に基づき作動及び停止するようになっている。DSRC部11は、スマートECU14から作動信号を受信すると中継装置20に対して通信要求信号を送信することで、中継装置20との間で相互通信を確立する。また、停止信号を受信すると中継装置20との相互通信を解除する。DSRC部11は、車載情報機器12から車両情報信号を受信すると、その車両情報信号を無線通信に適したパケット形式に変換するとともに、車両情報信号を暗号化して送信する。
【0033】
コントローラ13は、スマートECU14、送信回路15、受信回路16及びRF受信機17を備えている。スマートECU14には、車両2に備えられるドアロック駆動装置18及びエンジン制御装置19が接続されている。ドアロック駆動装置18は、ドア錠を施解錠する図示しないアクチュエータを備え、入力される電気信号に基づいて、同アクチュエータの駆動制御を行う装置である。エンジン制御装置19は、入力された電気信号に基づきセルモータ及び燃料供給制御装置(共に図示略)の駆動制御を行う装置である。送信回路15、受信回路16には、それぞれアンテナ15a,16aが接続されている。RF受信機17には、アンテナ17aが接続されている。送信回路15は、スマートECU14から出力されるリクエスト信号を所定周波数の電波に変調し、アンテナ15aを介して車両2の周辺の所定領域に出力する。したがって、このリクエスト信号の出力領域内において携帯機1と車載装置10との通信が可能である。受信回路16は、携帯機1から送信されるIDコード信号を、アンテナ16aを介して受信し、パルス信号に復調してスマートECUに入力する。
【0034】
スマートECU14は、ROM内に格納された所定のプログラムに基づき、送信回路15に対してリクエスト信号を間欠的に出力する。また、スマートECU14は、受信回路16からIDコード信号が入力されたときには、自身に記憶されているIDコードとIDコード信号に含まれるIDコードとを比較する。そして、スマートECU14は、それらIDコードが一致したときにドアロック駆動装置18に対して解錠の旨を示す駆動信号(解錠駆動信号)を出力してドア錠を解錠させる。すなわち、スマートECU14は、ドア錠の施錠状態において携帯機1との通信が確立したときにドア錠を解錠させる。これに対し、スマートECU14は、IDコード信号を受信できなくなると、ドアロック駆動装置18に対して施錠の旨を示す駆動信号(施錠駆動信号)を出力してドア錠を施錠させる。すなわち、スマートECU14は、ドア錠の解錠状態において携帯機1との通信が確立しなくなったときにドア錠を施錠させる。このため、ユーザが車両2に近づきリクエスト信号の出力領域内に携帯機1を位置させるだけで、自動的に携帯機1と車載装置10との間で通信が行われるため、何ら操作を行うことなくドア錠を解錠させることができる。
【0035】
スマートECU14は車内において携帯機1からIDコードを受信すると携帯機1から送信されるIDコードを自身に記憶されているIDコードと比較して、一致するとエンジン制御装置19に駆動許可信号を送信する。エンジン制御装置19は駆動許可信号が入力されるとセルモータの駆動を許可し、この状態でユーザが運転席前方の所定箇所に設けられるエンジンスイッチ(図示略)を操作することによりエンジンが始動する。
【0036】
また、スマートECU14は、携帯機1から送信されるIDコード信号に含まれるIDコードと自身に記憶されているIDコードとを比較して一致した場合には、前記した駆動信号(解錠駆動信号)とともに、DSRC部11に作動信号を送信する。また、スマートECU14は、パソコン32から中継装置20を介して送信される通信要求信号を入力すると、その通信要求信号に含まれるIDコードと自身のメモリに記憶されているIDコードとを比較して一致した場合にもDSRC部11に作動信号を送信する。
【0037】
中継装置20は、DSRC部21及びRF送信機22を備えている。RF送信機22にはアンテナ22aが接続されている。DSRC部21は、車載装置10のDSRC部11と狭域無線通信可能に構成され、前記したように図示しないDSRC用チップにより構成されている。DSRC部21は、車載装置10から送信される通信要求信号を受信すると、車載装置10のDSRC部11と狭域無線通信による相互通信を確立する。また、DSRC部21は車載装置10のDSRC部11と相互通信を確立するとともに、パソコン32との通信を確立するため、パソコン32に対して通信要求信号を送信する。一方、パソコン32から通信要求信号を受信すると、RF送信機22は、その通信要求信号を所定周波数の電波に変調し、アンテナ22aを介して通信要求信号を車載装置10に送信する。
【0038】
通信機器30は、家屋Hの中に配設され、パソコン32及びクレドール31を備えている。パソコン32は、中継装置20と電気的に接続されている。パソコン32には、通信システム用のプログラムがインストールされており、パソコン32はそのプログラムにより、中継装置20から送信される通信要求信号を受信すると、それに含まれるIDコードと自身に記憶されているIDコードとを比較する。そして、IDコードが一致した場合、中継装置20との通信を確立する。通信が確立されるとパソコン32は中継装置20に対して自身に記憶されている情報のうち、予めプログラムで送信するようにユーザに設定されているメールやスケジューラ等のパソコン情報をパソコン情報信号として送信する。この際、パソコン32は、パソコン情報信号を無線通信に適したパケット方式に変換するとともに暗号化して送信する。
【0039】
また、パソコン32は、クレドール31からの検出信号を受信するとクレドール31に対して要求信号としてのリクエスト信号を間欠的に送信する。そして、クレドール31から携帯機1のIDコード信号が入力されるとそのIDコード信号に含まれるIDコードと自身に記憶されているIDコードとを比較する。そして、正しい場合には携帯機1をログオンするとともに、IDコードを含む通信要求信号を中継装置20に対して送信する。
【0040】
クレドール31は、図1に示すように携帯機を置くことが可能に構成され、携帯機1の存在を検出する際に使用されるものである。クレドール31は、検出部33、送信回路34及び受信回路35を備え、それぞれパソコン32と電気的に接続されている。送信回路34及び受信回路35にはそれぞれアンテナ34a,35aが接続されている。検出部33は、携帯機1の有無を検出するものであり、ユーザにより携帯機1が置かれると、パソコン32に対して検出信号を送信する。送信回路34は、パソコン32から送信されるリクエスト信号を所定周波数の電波に変調し、アンテナ34aを介して送信する。受信回路35は、携帯機から送信されるIDコード信号を受信すると、パルス信号に復調してパソコンに入力する。
【0041】
次に本実施形態における通信システムを図3及び図4に示すシーケンスチャートに従って説明する。
<1>車載装置側から相互通信を確立する場合
図3は車載装置側から相互通信を確立する場合のシーケンスチャートを示す。なお、車両2はガレージ3の下の駐車スペースに駐車されている状態である。同図のT101に示すように、車載装置10は、リクエスト信号を車両2の周辺の所定領域に間欠的に出力する。S101で示すように、携帯機1は、車両2に近づくことでリクエスト信号の出力領域内に入り、リクエスト信号を受信すると、それに応答してIDコード信号を送信する。T102では、車載装置10が、そのIDコード信号に含まれるIDコードと自身に記憶されているIDコードとを比較する。そして、一致する場合には、ドアロック駆動装置18に解錠駆動信号を送信して、ドア錠の解錠を行うとともに、DSRC部11に作動信号を送信することでDSRC部11を作動させる。T103では、DSRC部11は中継装置20に対して通信要求信号を送信する。そして、U101及びT104に示すように、中継装置20のDSRC部21が、車載装置10から送信された通信要求信号を受信することで、中継装置20のDSRC部21と車載装置10のDSRC部11との間で狭域無線通信による相互通信が確立される。そして、U102で示すように、中継装置20は、相互通信を確立するとともに、通信機器30との通信を可能にするために通信機器30に対して通信要求信号を送信する。そして、U103及びP101に示すように、通信機器30は、パソコン32により通信要求信号を受信すると、それに含まれるIDコードと自身に記憶されているIDコードとを比較する。そして、それらIDコードが一致した場合、通信機器30と中継装置20との間で通信が確立される。これにより、中継装置20と通信機器30との通信が確立されるとともに、すでに車載装置10と中継装置20との相互通信が確立されているため、通信機器30と車載装置10との通信が確立したこととなる。このため、車載装置10と通信機器30との間で同期をとることができ、互いに情報を交換することが可能となる。
【0042】
そして、P102及びT105に示すように、パソコン32は中継装置20との通信が確立すると、プログラムにより予めユーザによって送信するように設定されているパソコン情報を暗号化してパソコン情報信号として中継装置20に送信する。一方、車載装置10も同じく中継装置20に対して車両情報を暗号化して車両情報信号として送信する。そして、U104で示すように、中継装置20は、車載装置10から送信された車両情報信号をパソコン32に、パソコン32から送信されたパソコン情報信号を車載装置10にそれぞれ送信する。T106及びP103に示すように、車載装置10は、パソコン情報信号を受信すると暗号を解除して車載情報機器12にパソコン情報をダウンロードする。これにより、ユーザは車内においてパソコン32からダウンロードしたパソコン情報を見ることが可能となる。一方、パソコン32は、車両情報信号を受信すると暗号を解除して車両情報を自身に記憶する。これにより、互いの情報を最新の情報とすることができる。
【0043】
一方、車載装置10は、中継装置20と相互通信が確立している状態において、携帯機1の存在が検出できなくなった場合は、相互通信を解除する。すなわち、携帯機1が車載装置10から送信されるリクエスト信号の出力範囲内に存在しなくなると相互通信を解除する。
【0044】
<2>通信機器側から相互通信を確立する場合
図4は、通信機器側から相互通信を確立する場合のシーケンスチャートを示す。なお、車両2はガレージ3の下の駐車スペースに駐車されている状態である。P201に示すように、クレドール31は携帯機1が置かれると、携帯機1の存在を検出部33により検出し、パソコン32に対してその旨を知らせる検出信号を送信する。そして、P202に示すように、パソコン32は検出信号を受信するとクレドール31の送信回路34にリクエスト信号を送信し、送信回路34はそのリクエスト信号をアンテナ34aを介して送信する。S201に示すように、携帯機1は、クレドール31からリクエスト信号を受信すると、それに対する応答としてIDコード信号を送信する。P203では、パソコン32がクレドール31の受信回路35を介してIDコード信号を受信するとそのIDコード信号に含まれるIDコードと自身に記憶されているIDコードとを比較して一致すると携帯機1をログオンする。なお、リクエスト信号は携帯機1の存在を確認するためにログオンした後も間欠的に送信し続ける。一方、第3者が単なるキーや他の車両の携帯機をクレドール31に置いたとしても、正規のIDコード信号をパソコン32が受信することはないため、不正にログオンされることはない。
【0045】
P204及びU201に示すように、パソコン32に携帯機1がログオンされると、通信機器30と中継装置20とで通信を確立する。そして、P205に示すように、中継装置20に対して通信要求信号を送信する。U202において、中継装置20のRF送信機22がその通信要求信号を受信すると、その通信要求信号をアンテナ22aを介して車載装置10に送信する。T201では、車載装置10のRF受信機17がアンテナ17aを介して通信要求信号を受信すると、その通信要求信号をスマートECU14に入力する。スマートECU14は、その通信要求信号に含まれるIDコードと自身に記憶されているIDコードとを比較し、一致する場合にはDSRC部11に作動信号を送信してDSRC部11を作動させる。これにより、U203及びT202で示すように、車載装置10と中継装置20とで相互通信を確立する。このため、車載装置10と通信機器30との間で同期をとることができ、互いに情報を交換することが可能となる。
【0046】
なお、P206及びT203以降は、前記した<1>の場合と同じであるため、その説明については省略する。
一方、通信機器30は、パソコン32及びクレドール31によって携帯機1の存在を検出できなくなったときは通信を解除する。すなわち、クレドール31からの検出信号又は携帯機1からのIDコード信号を受信できなくなったときに通信を終了する。
【0047】
前記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)車載装置10、中継装置20、通信機器30及び携帯機1を備えた通信システムにより、車載装置10側から通信機器30に対して通信することが可能であるとともに、逆に通信機器30側から車載装置10に対して通信可能とした。このため、車載情報機器12と家屋H内のパソコン32で互いに情報をダウンロードすることで、互いの情報を更新することが可能である。このため、例えば、ユーザが車両2で出かける際に、家では時間がなくメールを見ることができないという場合に、通信機器30側から車載装置10に対して相互通信を確立することで車載情報機器12にメール等のパソコン情報を送ることができ、ユーザは車内でメール等を見ることが可能となる。また、帰宅した際には、自動でガレージ3に備えられる中継装置20と車載装置10とが通信を行い、車両2に記憶されている情報を家屋H内のパソコン32にダウンロードすることもできる。従って、ユーザにとって大変利便性が高い。
【0048】
(2)携帯機1が近づくことで車載装置10のDSRC部11が起動する構成とした。このため、ユーザは何もすることなく自動的に車載装置と通信機器とを通信させ、車載情報機器12とパソコン32との間で情報をダウンロードすることで互いに情報を最新のものに更新することができ、利便性が高い。
【0049】
(3)通信機器30は、パソコン32及びクレドール31を備え、クレドール31の検出部33から送信される検出信号及び携帯機1から送信されるIDコード信号に基づき携帯機をログオンし、それにより通信を可能とした。このため、第三者が別の携帯機等をクレドール31に置いたとしても、ログオンすることができず、通信をすることができない。従って、第三者の不正なアクセスを防止することができ、セキュリティに優れている。
【0050】
(4)携帯機1のIDコードを利用し、車載装置10の車載情報機器12にはパソコン情報が、パソコン32には車両情報がそれぞれダウンロードされる。車両毎に固有であるIDコードを備えた携帯機を通信する際に必ず使用するシステムであるため、秘匿性を高めることが可能である。
【0051】
(5)車両毎に固有である携帯機のIDコードを利用して通信を行うため、複数の車両がある場合でもそれぞれの車両に対応することが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明を複数の駐車スペースを備えるマンションにおける駐車管理システムとして利用する第2実施形態について図5〜図7にしたがって説明する。本実施形態は、通信システムを駐車管理システムとして利用する点で異なり、構成については前記第1実施形態とほぼ同じである。以下、前記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0052】
図7に示すように、マンション36の駐車場には複数の車両2が駐車された状態である。中継装置20のDSRC部21(図2参照)は、ある限られた範囲内においてのみ狭域無線通信が可能なDSRC用チップにより構成されており、本実施形態ではマンションの駐車場内において通信可能である。車両2には前記第1実施形態と同じく車載装置10が搭載されており、通信機器30側から通信が確立された場合に監視モードとなる。すなわち、携帯機1がクレドール31に置かれることで、携帯機1がパソコン32にログオンし、通信が確立された場合に監視モードとなる。監視モードにおいて車載装置10は、携帯機1がログオンされている状態であるにも関わらず、エンジンが始動した場合に、エンジンを停止する。詳しくは、エンジンが始動した場合、スマートECU14がエンジン制御装置19に対して停止信号を送信することによりエンジンを停止する。マンション36の中には管理事務所があり、その管理事務所には通信機器30が備えられている。クレドール31は車両2の数だけあり、それぞれの車両2の携帯機1がクレドール31に置かれることでパソコン32に携帯機1をログオンすることができる。
【0053】
一方、携帯機1がクレドール31から移動すると、検出部33は非検出信号をパソコン32に送信する。これによりパソコン32は、携帯機1をログオフするとともに、中継装置20に対してログオフ信号を送信する。
【0054】
中継装置20は、パソコン32から送信されるログオフ信号を受信すると、DSRC部21から車載装置10にログオフ信号を送信する。そして、車載装置10は、ログオフ信号を受信すると、中継装置20との相互通信を解除する。
【0055】
なお、本実施形態では、複数台の車両2を監視するが、各車両固有のIDコードに基づいて通信を行うため、複数台の車両2でも監視することが可能である。この場合はクレドール31を車両2の数に応じて備えることで、パソコン32が各車両2固有のIDコードに基づき中継装置20を介してそれぞれの車両2と通信することができる。
【0056】
次に、本実施形態における駐車管理システムを図5及び図6に示すシーケンスチャートに従って説明する。なお、通信機器30側から通信が確立されるまでの過程は第1実施形態に示した<2>の場合と同じであるため説明は省略する。
【0057】
図5に示すように、T303では、車載装置10は中継装置20と相互通信が確立されると監視モードとなる。そして、T304で示すように、監視モードの状態でエンジンが始動すると、スマートECU14は、携帯機1がログオン状態であるにも関わらずエンジンが始動したためエンジン制御装置19に対して停止信号を送信しエンジンを停止する。このため、車両2の盗難防止を図ることが可能である。
【0058】
次に、監視モードの解除手順について図6にしたがって説明する。車載装置10が監視モードの状態で、S302に示すように携帯機1がクレドール31から移動する。これにより、P306では、クレドール31が携帯機1の存在を検出しなくなるため、パソコン32は携帯機1をログオフする。そして、パソコン32は携帯機1をログオフするとともに、ログオフ信号を中継装置20に対して送信する。U304に示すように、中継装置20はログオフ信号を受信すると、DSRC部21により車載装置10に対してそのログオフ信号を送信する。T305では、車載装置10がDSRC部11を介してログオフ信号を受信することで、相互通信を解除する。そして、相互通信を解除するとともに、車載装置10は、車両2の周辺の所定領域にリクエスト信号を間欠的に送信する。そして、S303に示すように携帯機1が車両2に近づくことでリクエスト信号を受信するとそれに対する応答としてIDコード信号を送信する。そして、T306で示すように、車載装置10は、IDコード信号を受信すると、ドア錠を解錠するとともに、監視モードの解除を行う。
【0059】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)携帯機1がクレドール31に置かれることで携帯機1がログオンされ、パソコン32側から通信を確立することで車載装置10は車両を監視する監視モードとなる。このため、パソコン32に携帯機1がログオンされているにも関わらず、車両2のエンジンが始動した場合、エンジンの停止をすることができる。従って、車両の盗難防止を図ることが可能となる。
【0060】
なお、前記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1実施形態において、家の玄関用ドアも携帯機1による遠隔操作でロック/アンロックできるようにし、それに基づく通信システムとしてもよい。詳しくは、図8に示すように、玄関用ドアに携帯機1と通信可能な玄関装置40を備える。玄関装置40の構成は、車載装置10と基本的に同じで、スマートECU41、送信回路42、受信回路43及びドアロック駆動装置44を備える。送信回路42、受信回路43には、それぞれアンテナ42a,43aが接続されている。そして、携帯機1の遠隔操作によりロック/アンロックがされた場合には、スマートECU41からパソコン32にその旨を知らせる信号を送信し、それに基づきパソコン32が車載装置10に対して通信を行う。例えば玄関ドアが内側からIDコードを受信してアンロックし、外側からのIDコードが受信されなくなると外出と判断してパソコン32からメール等のデータを車載装置10にダウンロードする。一方、玄関ドアが外側からIDコードを受信してアンロックし、内側からのIDコードが受信されなくなると帰宅と判断して車載装置10からメール等のデータをパソコン32にダウンロードする。もちろん、メール等のデータのダウンロードに替え、車載装置10とパソコン32間におけるスケジューラの更新を行ってもよい。
【0061】
・前記各実施形態において、通信システムを家への不正侵入があった場合の警報システムとして使用してもよい。この場合、前記した図8に示す玄関装置40にドアカーテシスイッチ(検出手段)45を設ける。なお、ドアカーテシスイッチ45とは、玄関用ドアの開閉を検出するものである。そして、携帯機1がクレドール31に置かれ、ログオンされているにも関わらず玄関用ドアが開いた場合には、ドアカーテシスイッチ45によりその旨を知らせる信号のみがスマートECU41に入力されることとなる。これにより、スマートECU41は、不正侵入があったとみなし、パソコン32にその旨を知らせる信号を送信する。そして、パソコン32から車載装置10に通信して車両のホーンやヘッドランプを警報機能として使用する。
【0062】
・前記各実施形態において、通信システムを車両2への不正侵入があった場合の警報システムとして使用してもよい。この場合、車両2にドアの開閉を検出する検出手段としてドアカーテシスイッチ(図示略)を設ける。そして、携帯機1がクレドール31に置かれパソコン32にログオンされているにも関わらず、車両2のドアが解錠された場合には、警報として車両2に設けられたホーンやヘッドランプ等を用いて警報機能として使用する。
【0063】
・前記第1実施形態では、車両は1台であったが、複数台あってもよい。それぞれの車両固有のIDコードで判断するため、複数台あっても問題なくでき、それぞれの車両2の情報を最新のものに更新できるとともに、パソコン32には各車両の情報がダウンロードされる。
【0064】
・前記第1実施形態において、以下のようにしてもよい。車両2がガレージ3の駐車スペースに入って来て、車載装置10が携帯機1の識別コードを受信し車両2内における携帯機1の存在を検出する状態で、中継装置20との狭域無線通信が確立すると、中継装置20を介して通信機器30に指令を出してガレージランプを点灯させる。
【0065】
・前記第1実施形態では、携帯機1を所持したユーザが近づくことで自動的にIDコードの照合を行い車載装置10と通信機器30とが通信を行った。これに限らず、IDコードの照合により通信が自動的に行われるのではなく、IDコードが照合された状態でユーザが車内に設けられる操作部を操作した状態となると通信を行うようにしてもよい。例えば、車内に設けられるスイッチ等を押した状態になると通信を行うようにしてもよい。こうすれば、ユーザの意思でもって通信することができる。
【0066】
・前記第2実施形態において、管理事務所により車両を監視するとしたが、これに限らず、一般の家で車両を監視する際に使用してもよい。また、車両も1台であってもよい。
【0067】
・前記第2実施形態において、車両2のエンジンが始動した際にエンジンを停止するとしたが、初めからエンジンがかからないようにしてもよい。この場合スマートECU14は携帯機1がログオンされている状態はエンジン制御装置19に対して作動信号を送信しないようにすることで可能となる。また、携帯機1がログオンされている状態で、エンジンが始動し、車両2が移動することで車載装置10と中継装置20とが相互通信ができなくなったときにエンジンを停止するようにしてもよい。いずれによっても車両2の盗難防止を図ることが可能である。
【0068】
・前記各実施形態において、車載装置と中継装置とは狭域無線通信により相互通信を行っていたが、IrDA、Bluetooth(R)及びZigBee等の無線通信であってもよい。
【0069】
・前記各実施形態では、パソコン32がクレドール31を介してリクエスト信号を送信し、それに応答して携帯機1がIDコード信号を送信することで携帯機1のログオンをした。これに限らず、携帯機1には一般に、メカキーも内蔵されているため、そのメカキーの溝をなぞることで携帯機1を判断し、それによりログオンしてもよい。
【0070】
上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記通信システムにおいて、前記車載装置は、前記携帯機からの識別コードにより本人確認したうえで所定の状態として、車両に設けられる操作部が操作された状態が検出されると、前記車載装置と前記通信機器との前記中継装置を介した狭域無線通信による相互通信を確立する。
【0071】
(2)前記通信システムにおいて、前記通信機器は、前記駐車スペースを敷地内に持つ家屋又は前記駐車スペースを管理するビル等の建物内に配設されている。
【0072】
(3)車両に搭載された狭域無線通信可能な車載装置と、前記車両が駐車スペースに少なくとも駐車された状態において前記車載装置と狭域無線通信が可能に設けられた中継装置と、前記中継装置を介して前記車載装置と通信する通信機器と、ドアを施解錠する玄関装置と、前記車載装置と前記通信機器と前記玄関装置のいずれかからの要求信号に応答して識別コードを送信する携帯機と、前記携帯機からの識別コードの照合なしでドアが解錠されたことを検出する検出手段とを備え、前記玄関装置は前記携帯機から受信した識別コードを照合して本人確認するとドアを解錠するものであり、また前記通信機器は該通信機器側の所定位置に前記携帯機が存在することを該携帯機から受信した識別コードに基づき判断するものであって、前記通信機器は、前記通信機器側の所定位置に前記携帯機が存在するにも関わらず、前記検出手段により前記携帯機からの識別コードの照合なしでドアが解錠されたことを検出した検出結果を玄関装置から受信すると、前記中継装置を介して前記車載装置との相互通信を確立し、前記車載装置に指令して車両にホーンとヘッドランプのうち少なくとも一方を用いて警報動作させることを特徴とする通信システム。
【0073】
(4)車両に搭載された狭域無線通信可能な車載装置と、前記車両が駐車スペースに少なくとも駐車された状態において該車両の前記車載装置と狭域無線通信が可能に設けられた中継装置と、前記中継装置を介して前記車載装置と通信する通信機器と、前記車載装置と前記通信機器のうち一方からの要求信号に応答して識別コードを送信する携帯機とを備え、前記車載装置が前記識別コードを受信し車両内における携帯機の存在を検出する状態で、前記中継装置との狭域無線通信が確立すると、該中継装置を介して前記通信機器に指令を出してガレージランプを点灯させることを特徴とする通信システム。
【0074】
(5)車両に搭載された狭域無線通信可能な車載装置と、前記車両が駐車スペースに少なくとも駐車された状態において前記車載装置と狭域無線通信が可能に設けられた中継装置と、前記中継装置を介して前記車載装置と通信する通信機器と、車両のドアを施解錠するドア装置と、前記車載装置と前記通信機器のいずれかからの要求信号に応答して識別コードを送信する携帯機と、前記ドアの解錠を検出する検出手段とを備え、前記車載装置は前記携帯機から受信した識別コードを照合して本人確認すると前記ドア装置を駆動させてドアを解錠するものであり、前記通信機器は該通信機器側の所定位置に前記携帯機の存在を該携帯機から受信した識別コードに基づき判断するものであって、前記車載装置は、前記検出手段により前記携帯機からの識別コードの照合なしでドアが解錠されたことを検出すると、前記中継装置を介して前記通信機器との相互通信を確立して当該ドアの解錠の旨を伝えるとともに、前記通信機器からの応答として前記通信機器側の所定位置に前記携帯機が存在するにも関わらずドアが解錠された旨の信号を受信すると、車両に設けられたホーンとヘッドランプのうち少なくとも一方を用いて警報動作させることを特徴とする通信システム。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、携帯機を利用して、車両に限らず様々な制御を可能とし、利便性を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における通信システムの概略図。
【図2】通信システムのブロック図。
【図3】第1実施形態における車載装置側から相互通信を確立する場合のシーケンスチャート。
【図4】第1実施形態における通信機器側から相互通信を確立する場合のシーケンスチャート。
【図5】第2実施形態における車両盗難防止システムのシーケンスチャート。
【図6】第2実施形態における車両盗難防止システムの解除手順を示すシーケンスチャート。
【図7】第2実施形態における通信システムの概略図。
【図8】別例における通信システムのブロック図。
【符号の説明】
1…携帯機、2…車両、3…ガレージ、10…車載装置、11…DSRC部、12…車載情報機器、13…コントローラ、18…ドアロック駆動装置、19…エンジン制御装置、20…中継装置、21…DSRC部、30…通信機器、31…検出手段としてのクレドール、32…通信端末としてのパソコン。
Claims (8)
- 車両に搭載された狭域無線通信可能な車載装置と、前記車両が駐車スペースに少なくとも駐車された状態において該車両の前記車載装置と狭域無線通信が可能に設けられた中継装置と、前記中継装置を介して前記車載装置と通信する通信機器と、前記車載装置と前記通信機器のうち一方からの要求信号に応答して識別コードを送信する携帯機とを備え、
前記車載装置と前記通信機器のうち一方が携帯機からの識別コードにより本人確認したとき、前記車載装置と前記通信機器との前記中継装置を介した狭域無線通信による相互通信を確立するとともに、該相互通信を通じて又は該相互通信により得られた情報に基づいて所定の処理として、前記車載装置と前記通信機器との間での情報のやりとりや警報や盗難防止に関する処理を実行することを特徴とする通信システム。 - 車両に搭載された狭域無線通信可能な車載装置と、前記車両が駐車スペースに少なくとも駐車された状態において該車両の前記車載装置と狭域無線通信が可能に設けられた中継装置と、前記中継装置を介して前記車載装置と通信する通信機器と、前記車載装置と前記通信機器のうち一方からの要求信号に応答して識別コードを送信する携帯機とを備え、
前記車載装置と前記通信機器のうち一方が前記識別コードを受信すると、前記車載装置と前記通信機器との前記中継装置を介した狭域無線通信による相互通信を確立するとともに、前記車載装置と前記通信機器のうち該識別コードを受信した側に応じた所定の処理として、前記車載装置と前記通信機器のうち該識別コードを受信した側である一方の側は、他方の側から情報を受信する処理及び他方の側へ情報を送信する処理を該相互通信を介して実行することを特徴とする通信システム。 - 前記車載装置は、車両の通信エリア内に存在する前記携帯機から識別コードを受信して該通信エリア内における該携帯機の存在を検出すると、前記中継装置を介して前記通信機器と狭域無線通信による相互通信を確立し、前記通信機器から所定の情報として、該通信機器を構成するパーソナルコンピュータに記憶されているパソコン情報を前記車載装置へ送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
- 前記車載装置は、所定の情報として、該車載装置が搭載される車両に関する情報である車両情報を記憶した車載情報機器を備え、車両の通信エリア内に存在する前記携帯機から識別コードを受信して該通信エリア内における該携帯機の存在を検出すると、前記中継装置を介した前記通信機器との相互通信を確立するとともに、前記通信機器に記憶されている所定の情報として前記パソコン情報を前記中継装置を介して前記車載情報機器にダウンロードすることを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
- 前記通信機器は、該通信機器側の所定位置に存在する前記携帯機から識別コードを受信して該携帯機が前記所定位置に存在することを検出する検出手段を備え、該検出手段により前記所定位置における前記携帯機の存在を検出すると、前記中継装置を介して前記車載装置と狭域無線通信による相互通信を確立し、前記車載装置から所定の情報として、該車載装置が搭載される車両に関する情報である車両情報を前記通信機器へ送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
- 前記通信機器は、所定の情報として通信端末情報を記憶した通信端末を備え、前記検出手段により該通信機器側の所定位置における前記携帯機の存在を検出すると、前記中継装置を介した前記車載装置との相互通信を確立するとともに、前記車載装置に備えられる車載情報機器に記憶されている所定の情報として前記車両情報を前記中継装置を介して前記通信端末にダウンロードすることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
- 車両に搭載された狭域無線通信可能な車載装置と、前記車両が駐車スペースに少なくとも駐車された状態において該車両の前記車載装置と狭域無線通信が可能に設けられた中継装置と、前記中継装置を介して前記車載装置と通信する通信機器と、前記車載装置と前記通信機器のうち一方からの要求信号に応答して識別コードを送信する携帯機とを備え、
前記通信機器は、該通信機器側の所定位置に存在する前記携帯機から識別コードを受信して該携帯機が前記所定位置に存在することを検出する検出手段を備え、
一方、前記車載装置は車両が始動されたことを検出すると、前記通信機器との前記中継装置を介した狭域無線通信による相互通信を確立するとともに、当該車両に対応する携帯機が前記所定位置に存在することを確認すると、前記車両の始動を禁止又は中止することを特徴とする通信システム。 - 前記車載装置は、エンジン制御装置を備え、前記通信機器により前記携帯機が前記所定位置に存在することが検出されているにも関わらず、車両のエンジンが始動した際には、前記エンジン制御装置によりエンジンを停止することを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
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