JP4047307B2 - 画像形成装置及び該装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録材上に画像を形成する画像形成装置及び該装置の制御方法に関するものである。
近年、カラープリンタやカラー複写機などのカラー画像形成装置では、出力画像の高画質化が求められている。特に、形成された画像の濃度階調とその階調再現の安定性は、出力画像の品質を決定する重要な要素となっている。ところが画像形成装置では、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動要因により、形成される画像の濃度や色度が変動してしまう。特に電子写真方式のカラー画像形成装置の場合、僅かな環境変動でも形成される画像の濃度や色度の変動が生じてカラーバランスを崩す恐れがある。このため、常に一定の濃度を保つための手段を持つ必要がある。
そこで、各色のトナーを用いて、濃度検知用トナー画像(以下、パッチ)を像担持体である中間転写体や感光体等に形成し、その形成した未定着トナーパッチの濃度を未定着トナー用濃度検知センサ(以下、濃度センサ)で検知し、その検知結果に基づいて露光量、現像バイアスなどのプロセス条件にフィードバックをかけて濃度制御を行うことで、安定した画像を得るように構成している。しかし、このような濃度センサを用いた濃度制御は中間転写体や感光ドラム等の上に形成されたパッチの濃度に基づくものであり、転写材への転写及び定着による画像のカラーバランスの変化までは制御できない。即ち、転写画像における濃度変化には、上述の濃度センサを用いた濃度制御では対応できない。
そこで転写材上のパッチの濃度或は色度を検知するセンサ(以下、カラーセンサ)を設置し、そのカラーセンサによる測定結果に基づいて、トナー画像の濃度や色度を補正して色再現性の優れた画像を得ることができるカラー画像形成装置が提案されている(特許文献1)。このカラーセンサは、例えば発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)等の発光スペクトルが異なる3種以上の光源を用いるか、又は発光素子は白色(W)を発光する光源を用いて、受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)等の分光透過率が異なる3種以上のフィルタを形成したもので構成する。これによりRGB出力等の異なる3種以上の出力を得ている。
特開2003−107833号公報
このカラーセンサを用いた画像形成装置におけるカラーバランス補正の精度を向上させるための手段の一つとして、パッチの数を増やす方法が考えられる。しかし、カラーセンサが1つのパッチの濃度や色度を検出するためには、ある一定の時間を要する。このため、パッチの数を増やしてカラーバランス補正を行おうとしても、転写材の移動中に全てのパッチを読み取ることができなくなるため、1枚の転写材上に全てのパッチを形成できなくなる場合があった。同様に、画像形成装置のスループットが向上するに従って、1つのパッチの搬送方向の長さを長くする必要があるため、転写材1枚当りに形成できるパッチ数が減少し、カラーバランスの補正のために、より多くの転写材やトナーを消費することになる。
カラーバランス補正に際して消費される転写材を1枚で済ませるためには、通常使用している転写材よりも搬送方向長さの長い転写材を、カラーバランス補正用にわざわざセットして使用する必要があるが、このような転写材の装着は、ユーザにとって煩わしい作業である。またこのようなカラーバランス補正のためのパッチが形成される転写材及びパッチが形成された転写材はユーザにとっては不要なものであるため、必要最小限の数の転写材を使用し、かつパッチ形成に使用されるトナーの消費も必要最小限であることが望ましい。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、本願発明の特徴は、記録材の消費量を抑えながら確実にパッチの濃度や色度を測定できる画像形成装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
記録に画像を形成する画像形成手段と記録紙にパッチを形成するパッチ形成手段と、パッチが形成された記録紙を搬送手段に搬送させる搬送制御手段と、前記搬送手段により搬送されてくる記録紙に形成されたパッチ濃度或は色度を検出する検出手段と前記検出手段により検出された濃度或は色度に基づいて画像形成手段における画像形成特性を補正する補正手段とを備える画像形成装置であって、
記録紙のサイズ情報を得る手段を備え、
前記パッチ形成手段は、前記得る手段により搬送方向が第1長の第1記録紙のサイズ情報が得られた場合、当該第1記録紙に第1パッチを前記画像形成特性の補正に必要な所定数形成し、前記得る手段により前記第1記録紙よりも搬送方向の長さが短く且つ前記所定数の第1パッチを形成できない第2長の第2記録紙のサイズ情報が得られた場合、当該第2記録紙に前記第1パッチよりも搬送方向の長さが短い第2パッチを前記所定数形成し、
前記得る手段により前記第1記録紙のサイズ情報が得られた場合、前記搬送制御手段は、前記所定数の第1パッチが形成された前記第1記録紙を、前記第2パッチを前記検出手段に検出させるための第2速度へ低下させることなく、第1速度で前記搬送手段に搬送させ、前記得る手段により前記第2記録紙のサイズ情報が得られると、前記所定数の第2パッチが形成された前記第2記録紙を前記第1速度よりも遅い前記第2速度で前記搬送手段に搬送させ、
前記検出手段は、搬送されてくる前記第1記録紙に形成された前記所定数の第1パッチ、及び、前記第2記録紙に形成された前記所定数の第2パッチの濃度或は色度を検出することを特徴とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置の制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
記録紙に画像を形成する画像形成手段を備え、記録紙にパッチを形成し、そのパッチが形成された記録紙を搬送して当該パッチの濃度或は色度を検出し、その検出した濃度或は色度に基づいて前記画像形成手段における画像形成特性を補正する画像形成装置の制御方法であって、
記録紙のサイズ情報を得る工程と、
前記得る工程で、搬送方向が第1長の第1記録紙のサイズ情報が得られた場合、当該第1記録紙に第1パッチを前記画像形成特性の補正に必要な所定数形成し、前記得る工程で、前記第1記録紙よりも搬送方向の長さが短く且つ前記所定数の第1パッチを形成できない第2長の第2記録紙のサイズ情報が得られた場合、当該第2記録紙に前記第1パッチよりも搬送方向の長さが短い第2パッチを前記所定数形成するパッチ形成工程と、
前記得る工程で、前記第1記録紙のサイズ情報が得られた場合、前記所定数の第1パッチが形成された前記第1記録紙を、前記第2パッチを検出させるための第2速度へ低下させることなく第1速度で搬送させ、前記得る工程で前記第2記録紙のサイズ情報が得られると、前記所定数の第2パッチが形成された前記第2記録紙を前記第1速度よりも遅い前記第2速度で搬送させる工程と、
搬送されてくる前記第1記録紙に形成された前記所定数の第1パッチ、及び、前記第2記録紙に形成された前記所定数の第2パッチの濃度或は色度を検出する工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、記録材の長さに応じて、パッチ検出時の記録材の搬送速度、各パッチの長さを可変にし、記録材の消費量を抑えながら確実にパッチの濃度や色度を測定できる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例として、電子写真方式を採用し、中間転写ベルトを用いた4ドラム型のフルカラー画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1において、4ドラム型フルカラー画像形成装置1は、4ドラム型フルカラー画像形成要のプリンタエンジン(以下、単に「プリンタエンジン」)2を有している。P(PY,PM,PC,PBk)は、このプリンタエンジン2に着脱自在に設けられたイエロー(Y:PY)、マゼンタ(M:PM)、シアン(C:PC)、ブラック(Bk:PBk)の各色用のプロセスカートリッジである。31は中間転写体である中間転写ベルト30を有する中間転写ベルトユニット、25は定着器である。
各プロセスカートリッジPは、それぞれ像担持体である感光体ドラム26(26Y,26M,26C,26Bk)と、各感光体ドラム26の外周表面上に配置され、それぞれ感光体ドラムの表面を一様に帯電する一次帯電器50と、レーザ露光器28(28Y,28M,28C,28Bk)からのレーザ光の露光により形成された感光体ドラム表面上の各色の静電潜像を、対応する色のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを用いて現像する現像器51とを備えている。各プロセスカートリッジは、中間転写ベルト30の移動方向に沿って、上流側からY,M,C,Bkの順に配置されている。さらに、感光体ドラム26と共に中間転写ベルト30を挟持する位置には、感光体ドラム26と共に一次転写部を形成する一次転写ローラ52が対向して設置されている。53は、転写されずにドラム表面に残ったトナーを除去するためのクリーナである。
中間転写ベルトユニット31は、中間転写ベルト30と、中間転写ベルト30を張架する駆動ローラ100、テンションローラ105、二次転写対向ローラ108の3本のローラを備えている。二次転写ローラ27は、二次転写対向ローラ108に対向して中間転写ベルト30を挟んだ位置に配置されている。33は二次転写ローラ27を保持している転写搬送ユニットである。
また、給紙部3は、二次転写ローラ27と、中間転写ベルト30を挟んだ二次転写対向ローラ108との当接部により構成される二次転写部へ転写材Pを給送しており、この給送部3は複数枚の転写材Pを収納したカセット20、給送ローラ21、重送防止のリタードローラ対22、搬送ローラ対23a,23b、レジストローラ対24等を備えている。尚、このカセット20には、積載された転写材Pの後端を規制するための後端規制板19が設けられている。この後端規制板19は、カセット20に収容されている転写材Pのサイズに応じて移動できる構成となっており、図示しない後端規制板位置検出手段により転写材Pの搬送方向の長さを検知(以下、サイズ検知)することが可能になっている。
更に、定着器25の下流側搬送路には、排出ローラ対61,62,63が搬送路60に沿って設けられており、排出ローラ対61,62間の排出搬送路60には、定着器25のローラニップ部から下流側に距離Yだけ離れた位置に、カラーセンサ90が設置されている。
図2は、本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。
装置本体1は、この装置本体1に対して通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部ホスト機器10或は、装置本体1が別途備える原稿読み取り部(不図示)等からの画像信号(RGB信号)を受信する。画像処理部11では、その受信したRGB信号をCMYK信号に変換し、階調、濃度補正を加えた後に、レーザ露光器28用の露光信号を生成する。画像形成制御部12は、以下に説明する画像形成動作を統括して制御すると共に、カラーセンサ90を用いたカラーバランスの補正時の装置本体1の制御を行っている。尚、画像形成部13は、転写材P上に画像を形成するための要素を一括して示したブロックで、前述の図1のプリンタエンジン2の主要部である。サイズ検知部14は、ユーザが画像形成に使用している転写材P(カセット20に収容されている転写材P)のサイズを検知する。本実施の形態では、前述した後端規制板19による転写材Pのサイズ検知手段を示している。搬送モータ15は、画像形成制御部12からの指示により、カラーセンサ90の設置部である排出搬送路60を通過する転写材Pの搬送速度を所定のタイミングで変化できる駆動手段であり、排出搬送路60での転写材Pの搬送速度のみを変えるものであってもよいし、装置全体1の転写材Pの搬送速度を変更できるものであっても構わない。カラーセンサ部16は、前述のカラーセンサ90を用いて転写材P上のパッチの濃度或は色度を検出している。
以上のように構成された4ドラム型のフルカラー画像形成装置1の画像形成動作について説明する。
画像形成動作が開始されると、まずカセット20内の転写材Pは、給送ローラ21の回転により給送された後、リタードローラ対22により一枚ずつに分離され、ついで搬送ローラ対23a,23b等を経てレジストローラ対24に搬送される。このときレジストローラ対24は回転を停止しており、このレジストローラ対24のニップに転写材Pが突き当てられることにより、転写材Pの斜行が矯正される。
一方、この転写材Pの搬送動作に並行して、例えばイエローのプロセスカートリッジPYにおいて、まず感光体ドラム26Yの表面が一次帯電器50によって一様にマイナスに帯電され、次にレーザ露光器28Yにより画像露光が行われることにより、感光体ドラム26Yの表面には、画像のイエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
次にこの静電潜像は、現像器51によりマイナス帯電したイエロートナーを用いて現像され、イエロートナー画像として可視化される。そして、このようにして得られたイエロートナー画像は、一次転写ローラ52により、中間転写ベルト30上に一次転写される。尚、トナー画像が転写された後、感光体ドラム26Yの表面に付着している転写残りトナーはクリーナ53によって除去される。このようなトナー画像の形成動作を、他のプロセスカートリッジPにおいても所定のタイミングでもって行い、各感光体ドラム26上に形成された各色トナー画像をそれぞれの一次転写部で中間転写ベルト30上にYMCBkの順に順次重ねて一次転写する。
こうして中間転写ベルト30上に重畳して転写された4色のトナー画像は、中間転写ベルト30の矢印方向の回転に伴って二次転写部(転写ローラ27)に移動される。これと並行して、レジストローラ対24で斜行を矯正された転写材Pは、中間転写ベルト30上の画像とタイミングをとって二次転写部に送り出される。この後、転写材Pを挟んで中間転写ベルト30に当接した二次転写ローラ27により、中間転写ベルト30上の4色が混色されたトナー画像が転写材P上へ二次転写される。このようにしてトナー画像が転写された転写材Pは、定着器25に送られて加熱、加圧されることによりトナー画像が定着される。その後、排出ローラ対61〜63により、装置本体1の上面トレイ64に排出されて積載される。
尚、二次転写を終了した中間転写ベルト30は、不図示のベルトクリーナによって、その表面に残留した転写残りトナーが除去される。
排出ローラ対61,62間の排出搬送路60には、定着器25のローラニップ部から下流側に距離Yだけ離れた位置に図示するようにカラーセンサ90が設置されている。
図3は、本実施の形態に係るカラーセンサ90の取り付け状態をより詳細に説明するための図である。
上述の画像形成と同様の手順でパッチが転写され、定着器25によって定着された転写材Pが排出搬送路60を搬送されてくると、その転写材Pに定着されたトナー画像を検出するために、カラーセンサ90が搬送されてくる転写材Pの画像形成面へ向けて配置されている。こうしてカラーセンサ90は、転写材P上に形成された定着後の混色パッチ列82の色のRGB値を、転写材Pが装置本体1外に排出される前に検出する。
図4は、本実施の形態に係るカラーセンサ90の構成例を説明する図である。
このカラーセンサ90は、白色LED91とRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ92aを備えている。ここでは白色LED91よりの光を定着後のパッチ82が形成された転写材Pに対して斜め45度より入射させ、0度方向への乱反射光強度をRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ92aにより検出する。このRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ92aの受光部は、92bで示すように、RGBがそれぞれ独立した画素となっている。尚、このRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ92aはフォトダイオードでも良く、またはRGBの3画素のセットが数セット並んでいるものでも良い。また入射角を0度、反射角を45度としても良い。更には、RGB3色が発光するLEDとフィルタ無しセンサにより構成しても良い。
図5は、転写材P上に形成する定着後の濃度−階調特性制御用(カラーバランス補正用)パッチパターンの一例を示す図である。
この濃度−階調特性制御用パッチパターンは、色再現域の中心であり、カラーバランスを取る上で非常に重要な色であるグレーの階調パッチパターンである。ブラック(Bk)によるグレー階調パッチ80(80a〜80f)と、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)を混色したプロセスグレー階調パッチ81(81a〜81f)で構成されており、80aと81a、80bと81b、80cと81cといったように、標準のカラー画像形成装置において色度が近いBkによるグレー階調パッチ80と、CMYプロセスグレー階調パッチ81とが対になって並んでいる。ここでLcはパッチの長さ(転写材Pの搬送方向の長さ)を示し、vcはカラーセンサ90によるパッチ読み取り時の転写材Pの搬送速度を示している。
このパッチをカラーセンサ90で読み取ったRGB値を画像処理制御部11へフィードバックし、この検出したRGB値に基づいてカラーバランスの補正データを生成する。これにより、トナー画像の濃度、又は色度制御を行ない、最適なカラーバランスのトナー画像を形成することが可能となる。
尚、転写材P上に形成する定着後の濃度−階調特性制御用パッチパターンは、グレーのパッチパターンに限らず、C,M,Y,Bk単色の階調パッチパターンでも良い。また、絶対的な白色基準などを設ければ、絶対色度を算出することも可能である。
更に、RGB値は階調度に対して連続的に変化するので、ある階調度とそれに隣接する階調度のRGB出力値を一次近似や二次近似等の数学的処理をすることで、検知した階調度間におけるRGB出力値の推定値を算出することができる。従って、パッチの数を増やすことにより、濃度−階調特性制御の補正精度が高くなる。
また絶対的な白色基準が無く、絶対色度を算出できない場合であっても、Bkによるグレー階調パッチとCMYプロセスグレー階調パッチのRGB出力値を相対比較することにより、ある階調度のBkによるグレーパッチと色度がほぼ同じになるCMYの3色を混合したプロセスグレーパッチのCMY3色の混合比率を算出できる。
上記カラーバランスの補正制御は、通常のプリント動作の合間に実施される。その実施のタイミングは、環境変動、プリント枚数などを検知し、予め設定された所定のタイミングでユーザに実行を指示するか、又はユーザが制御実施を所望した場合に、ユーザの手動操作により実施される。
図6は、本発明の実施の形態1における、カラーセンサ90を搭載したカラー画像形成装置の色再現性を向上させる制御(カラーバランス補正制御)を示すフローチャートである。
ここで、ユーザが使用している転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さをS、転写材Pの搬送速度をv、通常の画像形成時の転写材Pの搬送速度をvp、カラーセンサ90でパッチを検知する際の転写材Pの搬送速度をvc、カラーバランス補正に必要な最小限のパッチ数をn、転写材P上のパッチ列82を構成するパッチの数をnc、パッチ1つ当りの搬送方向長さLc、カラーセンサ90の搬送方向の検知範囲d、カラーセンサ90が1つのパッチを検知するために必要な時間をTとする。尚、この時間Tは、転写材Pの搬送方向の速度ムラや、定着後の転写材Pの収縮などにより、パッチ位置の理想位置から位置ズレがあったとしても、確実にパッチ82を検知することができるように、時間余裕を予め見込んである。
本実施の形態では、パッチ82を形成した転写材Pの先端がカラーセンサ90に到達した後に、必要に応じてパッチ検出時の転写材Pの搬送速度vcを、通常の画像形成時の転写材Pの搬送速度をvpよりも遅くすることで、パッチ幅を従来よりも小さくしても、確実にパッチの濃度や色度を検出できるようにしている。更に、パッチ幅を従来よりも小さくすることにより1枚の転写材P上のパッチの数を多くすることができるため、従来はカラーバランスの補正に複数枚の転写材Pが必要であった場合でも転写材Pの数を1枚に抑えることができる。また、パッチ幅を小さくすることができるため、カラーバランスの補正時に消費されるトナーの量を従来よりも減らすこともできる。
また本実施の形態においては、更にカラーバランス補正用の全てのパッチを転写材P上でかつ、転写材P上への画像形成の最終プロセスである定着器25からカラーセンサ90までの転写材Pの搬送距離Y内に形成するようにしたため、全てのパッチを通常のプロセス条件で形成し終えた後に、転写材Pの搬送速度を低下させることが可能となり、カラーバランスの補正精度をより向上できる。
図6において、まずステップS101で、定着器25のローラニップ部からカラーセンサ90による検知部までの転写材Pの搬送距離をYとしたときに、ユーザが使用している転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さSが、Yよりも大きいか小さいかを判断する。ここで、転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さSは、カセット20に設けられたサイズ検知手段からの出力から得られるものであっても良いし、装置本体1には図示されていない手差し給紙部などにユーザがセットした転写材Pに対して、外部ホスト機器10等からユーザが入力した転写材Pのサイズから得られるものであっても良い。いずれにしても、ユーザがカラーバランスの補正に使用しようとしている転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さSに対して、S≦Yであれば、パッチ列が形成された転写材Pが、定着器25を抜けた後に先端のパッチがカラーセンサ90による検知可能領域に到達するため、1枚の転写材Pに全域に亘ってパッチ列を形成した後、転写材Pの搬送速度を変化させる。
一方、S>Yのときには、転写材Pの後端が定着器25を抜ける前に、転写材Pの先端がカラーセンサ部16に到達してしまうため、距離Yの中に全てのパッチを形成して定着させた後に、転写材Pの搬送速度を変化させる必要がある。よってステップS102では、Sの値をYに置き換えてステップS103に進む。
ステップS103では、通常の画像形成動作時の転写材の搬送速度vpのままで、ユーザが使用している転写材Pの1枚の画像形成可能領域の搬送方向長さSに対して、カラーバランス補正に必要な最小限のn個のパッチを全て書き込むことができるかを判別する。即ち、1つのパッチ当りの検知長さは(vp×T+d)となるため、n個のパッチに対してn×(vp×T+d)の長さが必要となるが、この長さと転写材Pの搬送方向長さSとを比較する。
ここで、1枚の転写材P上にパッチが全て収まりきらない(n(vp×T+d)>S)と判断した場合はステップS104に進み、形成するパッチの数を必要最小限のn個(=nc)に設定する。これにより、パッチ1つ当りの搬送方向長さLcは、Lc=S/ncとなる。更に、パッチ検出時の転写材Pの搬送速度は、長さLcのパッチを検出できる速度vc(vc=(Lc−d)/T)に決定される(vc<vp)。
尚、パッチ1つ当りの搬送方向の長さLcが、カラーセンサ90の搬送方向の検知範囲dよりも短くなるとパッチ82を検出できなくなる。よって、1枚の転写材P上に全てのパッチを収めるためには、搬送方向の長さが最も短い通紙可能な転写材Pの画像形成可能領域長さをSminとしたとき、n<Smin/dとなるように予めnを設定しておく必要がある。但し、Smin>Yのときは、n<Y/dとなるようにnの値を設定しておく。
一方、全てのパッチを1枚の転写材P上に収めることが可能な場合(n(vp×T+d)≦S)はステップS105へ進み、パッチ検出時の転写材Pの搬送速度vcを通常の画像形成時の転写材Pの搬送速度vpとし、この搬送速度vpで検出可能なパッチ長さLcを算出し(Lc=vc×T+d)、パッチ数ncをnに設定する。
こうしてステップS104或はS105を実行するとステップS106に進み、以上により算出されたパッチ長さLc,パッチ数ncを画像形成制御部12に与えて、転写材P上にパッチ列を形成する。ここでの画像形成動作は、通常の転写材Pの搬送速度vpに対応した速度で行われる。つまり、通常の画像形成時と同じプロセス条件でパッチ列82が形成されて定着される。
こうしてパッチの転写及び定着が終了するとステップS107で、カラーセンサ部16にパッチ列82が形成された転写材Pの先端が到達したか否かを判断する。この判断方法は、カラーセンサ90の被測定部に転写材Pがない時には、その対向面である黒色の搬送路60を検出した出力が得られるのに対して、転写材Pが到達すると、その転写材Pの先端の余白部を検出した出力が得られるため、このカラーセンサ90の出力変化から転写材Pが到達したか否かを検知できる。こうしてカラーセンサ部16へ転写材Pが到達したことが検知できるとステップS108に進み、画像形成制御部12の指示により、搬送モータ15の駆動速度が、通常の画像形成時の転写材の搬送速度vpからカラーセンサ90でパッチを検知する際の転写材Pの搬送速度vcに設定される。次にステップS109で、カラーセンサ90によりパッチ列82を検知し、ステップS110で、その検出されたRGB値を基にカラーバランスの補正の項で説明したような処理を実施する。
以上のシーケンスにより、実際にカラーバランス補正を行う場合について以下に説明する。
本実施の形態における、通常の画像形成動作時の転写材の搬送速度はvp=100mm/秒、カラーバランス補正に必要な最小限のパッチ数はn=40個、カラーセンサ90の搬送方向の検知範囲(測定距離におけるカラーセンサ90のスポット径)はd=2mm、カラーセンサ90が1つのパッチを検知するために必要な時間はT=0.05秒である。また、定着器25のローラニップ部からカラーセンサ90による検知位置までの転写材Pの搬送距離Yは360mmである。
ここで、図5に示すように、ユーザが使用している転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さS=S1=420mmであった場合について考えると、S>Y(=360)となるためステップS101からステップS102へと進みS=360とする。次にステップS103で、n(vp×T+d)=280mm<SとなるのでステップS105に進み、ユーザが使用している転写材Pをそのまま利用し、転写材Pの搬送速度vpを変えずにカラーバランス補正をしても転写材Pの消費は1枚で済むことになる。この場合は、vc=100mm/秒、Lc(=7mm)、nc=40となり、次にステップS106に進んでパッチを形成する。
こうしてパッチが形成された後、ステップS107で、カラーセンサ部16に転写材Pの先端が到達したことが検知されても、転写材Pの搬送速度vpを変化させずにパッチ列82の検知が行われる(ステップS108〜S109)。パッチ列82の検知タイミングは、転写材Pの先端が到達したタイミングから所定時間後に検知をスタートし、その後、一定時間間隔で各パッチを検出していく。
図7(A)は、この場合のシーケンスの概略を表すタイミングチャートである。この例では、転写材Pがカラーセンサ部16に到達した後も、その転写材Pの搬送速度が変更されることなくパッチの検出が実行される。
一方、ユーザが使用している転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さSが210mmであった場合について考える。この場合はステップS101でS<Y(=360)となるためステップS103へ進み、ここではn(vp×T+d)=280mm>S2となるので、そのままではユーザが使用している転写材Pの1枚の中に必要なパッチを全て形成できないことがわかる。この場合はステップS104へと進み、パッチ検知時に転写材Pの搬送速度を遅くすることを前提に、必要なパッチ全てが転写材1枚に形成できるような搬送方向のパッチ長さを算出する。つまり、パッチ1つ当りの搬送方向長さLc=210÷40=5.25mm、パッチ検出時の転写材Pの搬送速度vc=(5.25−2)÷0.05=65mm/秒が求められる。そしてステップS106で、これらの値に基づいてパッチ列が転写材P上に形成される。次にステップS107で、カラーセンサ部16に転写材Pの先端が到達したことが検知されると、転写材Pの搬送速度がvp=100mm/秒から、vc=65mm/秒へと変速され、所定時間が経過した後に、パッチの検出を開始する(ステップS109)。
図7(B)は、この場合のシーケンスの概略を表すタイミングチャートである。この例では、転写材Pがカラーセンサ部16に到達した後、その転写材Pの搬送速度vpからvcに低下されてパッチの検出が実行される。
これら図7(A)、(B)から明らかなように、1つのパッチを検出するのにかかる時間Tは、いずれの場合も同じになっている。また、どちらの場合も、全てのパッチの検出が終わった時点で、転写材の搬送速度をvpよりも更に増速(例えば、200mm/秒)させて転写材Pを装置本体外へ排出することで、カラーバランスの補正を早く終えることができる。
以上説明したように本実施の形態1によれば、使用される転写材P、トナーの消費を最小限に抑えたカラーバランス補正制御を実現できる。
[実施の形態2]
前述の実施の形態1では、トナーの消費を抑えたカラーバランス補正を実現したが、図6に示したカラーバランス補正のフローチャートを図8のように変えることで、カラーバランス補正制御に費やされる時間を短縮することができる。
図8は、本発明の実施の形態2における、カラーセンサ90を搭載したカラー画像形成装置の色再現性を向上させる制御(カラーバランス補正制御)を示すフローチャートである。尚、図6のフローチャートと同じ処理を実行するステップは同じ記号で示し、それらの説明を省略する。
図9のフローチャートが図6と異なっているのは、ステップS115の部分である。即ち、ステップS103で、1枚の転写材P上に必要なパッチを全て形成することができると判断した場合はステップS115で、転写材Pの搬送速度を通常の画像形成時の搬送速度vpよりも可能な限り早くすることで、カラーバランス補正制御をより早く終了させることが可能になる。具体的には、転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さSをパッチ数ncで割った長さからカラーセンサ90の搬送方向の検知範囲dを引いた長さが、時間Tの間に通過すればよいため、vc=(S/nc−d)/Tで求められる。
前述の実施の形態1と同様に、通常の画像形成動作時の転写材の搬送速度はvp=100mm/秒、カラーバランス補正に必要な最小限のパッチ数はn=40個、カラーセンサ90の搬送方向の検知範囲(測定距離におけるセンサのスポット径)d=2mm、カラーセンサ90が1つのパッチを検知するために必要な時間はT=0.05秒、定着器25のローラニップ部からカラーセンサ90により検知部までの転写材の搬送距離Yを360mmとする。この場合、ユーザが使用している転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さSがS1=420mmであった場合について考えると、S1>YとなるためステップS101からステップS102へと進み、S=360(=Y)に設定される。次にステップS103では、n(vp×T+d)=280mm<SとなるのでステップS115へ進み、カラーセンサ90による検知時の転写材の搬送速度が、vc=(S/nc−d)/T=(360/40−2)/0.05=140mm/秒、Lc=vc×T+d=9mmとなる。これにより、ステップS108で、パッチ検出用に設定される搬送速度v=vcは、通常の画像形成時の搬送速度vp(=100mm/秒)よりも早いvc(=140mm/秒)に設定される。
これにより、前述の実施の形態1の場合よりも短い時間でカラーバランス補正制御を終えることができる。
[実施の形態3]
本実施の形態3では、図6に示したカラーバランス補正のフローチャートを図9のように変えることで、カラーバランス補正制御の精度を向上させる方法について説明する。
図9は、本発明の実施の形態3における、カラーセンサ90を搭載したカラー画像形成装置の色再現性を向上させる制御(カラーバランス補正制御)を示すフローチャートである。尚、図6のフローチャートと共通するステップは同じ記号で示している。
この図9のフローチャートが図6と異なっているのは、ステップS125の部分で、1枚の転写材Pに必要なパッチを全て形成することができると判断した場合はステップS103からステップS125に進み、パッチ数ncを転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さSとパッチ長Lcに基づいて決定することで、カラーバランス補正制御の精度向上を実現できる。具体的には、nc=int(S/Lc)で決定される。尚、int()は、()内の数値の小数点以下を切り捨てた整数を示す。
前述の実施の形態1と同様に、通常の画像形成動作時の転写材の搬送速度vpを100mm/秒、カラーバランスの補正に必要な最小限のパッチ数nを40個、カラーセンサ90の搬送方向の検知範囲(測定距離におけるセンサのスポット径)dを2mm、カラーセンサ90が1つのパッチを検知するために必要な時間Tを0.05秒、そして定着器25のローラニップ部からカラーセンサ90の検知部までの転写材の搬送距離Yを360mmとする。ここで、ユーザが使用している転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さSが420mmであった場合について考えると、S>YとなるためステップS101からステップS102へ進みS=360と設定される。ステップS103では、n(vp×T+d)=280mm<SとなるのでステップS125に進み、パッチ検出時の転写材の搬送速度vcは、通常の画像形成時の転写材の搬送速度vpのままで、この搬送速度vpでの検出可能なパッチ長さLc=100×0.05+dより7mmとなる。そしてパッチ数ncは、S/Lcの小数点以下を切り捨てた整数なので、360/7=51.4からnc=51と決定される。
このように前述の実施の形態1のパッチ数が40個の場合と比較して11個もパッチ数が増えたことになり、より多くのパッチを形成することができる。また、このようにパッチ数が増大しても、パッチの検出のために転写材Pの搬送速度を低下させる必要がない。このようにしてカラーバランス補正精度を向上できる。
[実施の形態4]
本実施の形態4では、前述の実施の形態3よりも、更に積極的にカラーバランス補正精度の向上を実現させる例を示す。
つまり、検出可能な最小のパッチ長さ、このパッチを検出することができる最小の転写材Pの搬送速度でパッチの濃度や色度を検出することで、転写材P上のパッチ数を最大にし、カラーバランス補正精度の向上を実現するものである。
本実施の形態4に係るカラーバランス補正制御のフローチャートを図10に示す。
図10は、本発明の実施の形態4における、カラーセンサ90を搭載したカラー画像形成装置の色再現性を向上させる制御(カラーバランス補正制御)を示すフローチャートである。尚、図6のフローチャートと共通するステップは同じ記号で示している。
ここで、カラーセンサ90の搬送方向の検知範囲(測定距離におけるセンサのスポット径)dを2mm、カラーセンサ90が1つのパッチを検知するために必要な時間Tを0.05秒、パッチ検出時の最小マージンαを2mm、定着器25のローラニップ部からカラーセンサ90による検知部までの転写材Pの搬送距離Yを360mmとする。この場合、検出可能な最小のパッチ長さLcは、Lc=d+α=4mm、このパッチを検出することができる転写材Pの搬送速度はvc=(Lc−d)/T=40mm/秒である。本実施の形態4では、このLc,vcの値は固定値となる。
まずカラーバランス補正制御に使用する転写材Pの画像形成可能領域の搬送方向長さSが420mmの場合について考える。ステップS101ではS>YとなるためステップS102へ進み、S=360と設定される。次にステップS133で、パッチ長さLcを(d+α=4mm)に、このパッチを検出することができる転写材Pの搬送速度vcを{=(Lc−d)/T=40mm/秒}に決定し、パッチ数ncをS/Lcの小数点以下を切り捨てた整数(360/4=90)からnc=90に決定する。
前述の実施の形態3のパッチ数(51個)よりも更に多くのパッチを形成することができるため、カラーバランス補正精度を大幅に向上できる。
次に、ユーザがカラーバランス補正制御に使用する転写材の画像形成可能領域の搬送方向長さがS=210mmの場合を考えると、ステップS101でS<YとなるためステップS102へ進み、前述と同様にしてパッチ数ncが算出される。ここでは、210/4=52.5からnc=52個となり、転写材Pの長さが短い場合においても、パッチ数を増やすことが可能になる。因みに、前述の実施の形態1では、S=210mmのときは、nc=40個であった。
本実施の形態4では、パッチの検出時に転写材Pの搬送速度を低下させるため、カラーバランスの補正制御に要する時間が増加するものの、補正精度を重視したい場合には、非常に有効な手段となる。
このように本実施の形態によれば、カラーバランス補正制御の実行が指示されると、ユーザが指定した給紙口に対応した転写材Pのサイズ、或は指示した転写材Pのサイズに応じてカラーバランス補正用のパッチ列が形成される。このときパッチ検出時の転写材Pの搬送速度、パッチ長さ、パッチの数を、カラーバランス補正に利用しようとしている転写材Pのサイズに応じて変更する。これにより、通常の画像形成に用いている転写材Pを用いてカラーバランス補正を実行できる。
更に、従来、カラーバランス補正に用いる転写材Pのサイズに応じてパッチの長さを変更することにより、最小の転写材でカラーバランス補正を実行できる。
更に、上述の実施の形態1〜4のいずれか、或はそれらを適宜組み合わせることにより、転写材Pやトナーの消費を抑えつつ、補正精度を向上させたり、検出時間を短くできる。つまり、必要に応じたパッチ列の最適化が実現できる。
この結果、通常の画像形成に使用している転写材Pを用いて最適なカラーバランス補正を半自動的に行うことができる。
尚、予め定着器25のローラニップ部からカラーセンサ90による検知部までの転写材Pの搬送距離Yが、最大通紙可能な転写材Pの搬送方向長さよりも長くなるようにカラーセンサ90を設置することで、パッチを検知する際の転写材Pの搬送速度vc、パッチ列を構成するパッチ数nc、パッチ1つ当りの搬送方向長さLcの変化幅を広げ、より効果的にすることもできる。
また本実施の形態においては、カラーセンサ90を用いたカラーバランス補正について言及したが、定着されたパッチの濃度を濃度センサにより検出して濃度補正を行う場合にも適用できる。
更に本実施の形態では、画像形成装置の一例としてカラー画像形成装置を取り上げたが、この他にも、モノクロ画像形成装置の濃度制御や、インクジェット方式の画像形成装置における濃度・色度補正など種々の画像形成装置においても本発明の効果は同様に発揮されるものである。
以上説明した実施の形態によれば、記録材の長さに応じて、パッチ検出時の記録材の搬送速度、各パッチの長さ、パッチ数を最適化することにより、記録材の消費量を抑え、或は、画像形成特性の補正に要する時間を短縮できる。また、通常の画像形成時の転写材の搬送速度のままでは、最小限必要な数のパッチを1枚の転写材上に形成できない場合に、パッチ検出時の転写材の搬送速度を遅くし、かつパッチ1つ当りの搬送方向長さを小さくすることで、1枚の転写材上にカラーバランス補正に必要なパッチを全て形成することが可能となる。
また通常の画像形成時の転写材の搬送速度のままで、最小限必要な数のパッチを1枚の転写材上に形成できる場合には、パッチ検出時の転写材の搬送速度を速め、パッチ1つ当りの搬送方向長さも長くすることで、カラーバランス補正にかかる時間を短縮する事も可能である。
また本実施の形態によれば、通常の画像形成時の転写材の搬送速度のままで、最小限必要な数のパッチを1枚の転写材上に形成できる場合は、更にパッチの数を増やすことでカラーバランス補正の精度向上を実現できる。
更に本実施の形態によれば、パッチ検出時の転写材の搬送速度を最小に設定し、かつパッチ1つ当りの搬送方向の長さも最小とすることで、カラーバランス補正に使用する転写材の搬送方向長さに応じた最大パッチ数でパッチ列を構成することことができ、カラーバランス補正の精度向上を実現した画像形成装置を提供することができる。
さらに本実施の形態によれば、転写材上に形成されたパッチが全て定着されるまで、先頭のパッチがカラーセンサに到達しないため、全てのパッチを定着させた後に、そのパッチが形成された転写材の搬送速度を変化させることが可能となる。つまり、通常の画像形成動作時の搬送速度のままパッチを形成することができるため、カラーバランスの補正精度を高め、良好な色再現性をもった画像形成装置を提供することが可能になる。
更に、本実施の形態によれば、転写材上に形成されるパッチ列の搬送方向長さを最小にすることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例として、電子写真方式を採用し、中間転写ベルトを用いた4ドラム型のフルカラー画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係るカラーセンサの取り付け状態をより詳細に説明するための図である。 本実施の形態に係るカラーセンサの構成例を説明する図である。 本実施の形態において、転写材上に形成する定着後の濃度−階調特性制御用(カラーバランス補正用)パッチパターンの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における、カラーセンサを搭載したカラー画像形成装置の色再現性を向上させる制御(カラーバランス補正制御)を示すフローチャートである。 本実施の形態1に係るパッチ検出処理を説明するタイミング図で、(A)は転写材の搬送速度を変更しない場合、(B)は転写材の搬送速度を変更する場合を示している。 本発明の実施の形態2における、カラーセンサを搭載したカラー画像形成装置の色再現性を向上させる制御(カラーバランス補正制御)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3における、カラーセンサを搭載したカラー画像形成装置の色再現性を向上させる制御(カラーバランス補正制御)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4における、カラーセンサを搭載したカラー画像形成装置の色再現性を向上させる制御(カラーバランス補正制御)を示すフローチャートである。

Claims (4)

  1. 記録に画像を形成する画像形成手段と記録紙にパッチを形成するパッチ形成手段と、パッチが形成された記録紙を搬送手段に搬送させる搬送制御手段と、前記搬送手段により搬送されてくる記録紙に形成されたパッチ濃度或は色度を検出する検出手段と前記検出手段により検出された濃度或は色度に基づいて画像形成手段における画像形成特性を補正する補正手段とを備える画像形成装置であって、
    記録紙のサイズ情報を得る手段を備え、
    前記パッチ形成手段は、前記得る手段により搬送方向が第1長の第1記録紙のサイズ情報が得られた場合、当該第1記録紙に第1パッチを前記画像形成特性の補正に必要な所定数形成し、前記得る手段により前記第1記録紙よりも搬送方向の長さが短く且つ前記所定数の第1パッチを形成できない第2長の第2記録紙のサイズ情報が得られた場合、当該第2記録紙に前記第1パッチよりも搬送方向の長さが短い第2パッチを前記所定数形成し、
    前記得る手段により前記第1記録紙のサイズ情報が得られた場合、前記搬送制御手段は、前記所定数の第1パッチが形成された前記第1記録紙を、前記第2パッチを前記検出手段に検出させるための第2速度へ低下させることなく、第1速度で前記搬送手段に搬送させ、前記得る手段により前記第2記録紙のサイズ情報が得られると、前記所定数の第2パッチが形成された前記第2記録紙を前記第1速度よりも遅い前記第2速度で前記搬送手段に搬送させ、
    前記検出手段は、搬送されてくる前記第1記録紙に形成された前記所定数の第1パッチ、及び、前記第2記録紙に形成された前記所定数の第2パッチの濃度或は色度を検出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1記録紙に前記所定数の第1パッチを形成する場合に、前記第1速度を画像形成時の記録紙の搬送速度よりも速くすべく、前記所定数と、前記得る手段により得られたサイズ情報と、前記検出手段による各パッチの検出時間とに基づいて前記第1速度を決定する決定手段を更に有し、前記パッチ形成手段は、前記決定手段により決定された画像形成時の記録紙の搬送速度よりも速い前記第1速度と前記各パッチの検出時間とに基づき前記第1パッチの搬送方向の長さを決定して前記第1パッチを形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記録紙に画像を形成する画像形成手段を備え、記録紙にパッチを形成し、そのパッチが形成された記録紙を搬送して当該パッチの濃度或は色度を検出し、その検出した濃度或は色度に基づいて前記画像形成手段における画像形成特性を補正する画像形成装置の制御方法であって、
    記録紙のサイズ情報を得る工程と、
    前記得る工程で、搬送方向が第1長の第1記録紙のサイズ情報が得られた場合、当該第1記録紙に第1パッチを前記画像形成特性の補正に必要な所定数形成し、前記得る工程で、前記第1記録紙よりも搬送方向の長さが短く且つ前記所定数の第1パッチを形成できない第2長の第2記録紙のサイズ情報が得られた場合、当該第2記録紙に前記第1パッチよりも搬送方向の長さが短い第2パッチを前記所定数形成するパッチ形成工程と、
    前記得る工程で、前記第1記録紙のサイズ情報が得られた場合、前記所定数の第1パッチが形成された前記第1記録紙を、前記第2パッチを検出させるための第2速度へ低下させることなく第1速度で搬送させ、前記得る工程で前記第2記録紙のサイズ情報が得られると、前記所定数の第2パッチが形成された前記第2記録紙を前記第1速度よりも遅い前記第2速度で搬送させる工程と、
    搬送されてくる前記第1記録紙に形成された前記所定数の第1パッチ、及び、前記第2記録紙に形成された前記所定数の第2パッチの濃度或は色度を検出する工程と、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  4. 前記第1記録紙に前記所定数の第1パッチを形成する場合に、前記第1速度を画像形成時の記録紙の搬送速度よりも速くすべく、前記所定数と、前記得る工程で得られたサイズ情報と、各パッチの検出時間とに基づいて前記第1速度を決定する決定工程を更に有し、前記パッチ形成工程は、前記決定工程で決定された画像形成時の記録紙の搬送速度よりも速い前記第1速度と前記各パッチの検出時間とに基づき前記第1パッチの搬送方向の長さを決定して前記第1パッチを形成することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置の制御方法。
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